日常

2023年10月14日

No.132 ノーデリカシー月詠家

月詠琴歌とパトは月詠家に行っていた。
それはあの月詠白鳳からの誘いだった。

ソルテ「パトさん、琴歌ちゃんのお父様からご連絡を貰っているのですが、どういたしましょう?」

パト「ソルテさんや、要件は何か聞いておりますかえ?」

ソルテ「なんですか、その喋り方?まあいいですけど、要件はパトさんと琴歌ちゃん二人で月詠家の実家に来いとの事らしいです」

パト「え、俺、なんか悪い事したっけ、心当たりあり過ぎて困るんだけど」

ソルテ「なかったらよかったのに・・・」

パト「ソルテさんよ、ここに来て俺は一体何人と肉体関係持っていると?そして日本はそんな複数の女性と関係を持つのは悪!奥さんが居て関係を持ってるようならもう死刑!俺の場合日本の妻は琴歌だけど、同じ日本出身の月花や雪花、奏星と肉体関係バリバリあるんだぞ、そりゃあ悪い事しか心あたりないだろ?帝国では合法であり推奨であってもだな・・・はぁ」

ソルテ「まあ、価値観はそれぞれですからね、それで向かいますか?」

パト「行かないと何言われるかわからないし、行くよ、琴歌にもアポ取っといて、結構荒れそうだけど」

ソルテ「了解!それじゃあ早速準備を、パトさんがいけるなら琴歌ちゃんの予定は優先出来ませんので、すぐに出発です」

パト「いや、別にいいだろ、琴歌の都合優先で」

ソルテ「ちなみに連絡ではすぐにとのことですよ?」

パト「あの人マジでこっちの都合フル無視だな・・・」

・・・・・・
琴歌「はぁ・・・デリカシーも無ければ常識も無いんですかね、あの親は、はぁ・・・」

琴歌があからさまに溜息をついていた、あれほど礼儀正しい琴歌がここまで露骨に態度で示すのは珍しく大体父親関係でよく見れる光景である。

パト「すまないねぇ、俺も呼ばれてるからさぁ」

琴歌「どうせ、顔を見せろとかその程度ですよ、まったく月詠家はどうも身勝手な人が多いです、シェインさんもそうですよ、義姉妹なので何度かお会いして食事とかした事あるのですが、まあ自由奔放ですね、私も結構帝国に来て体力が身に付いたと思いましたけど、あの人と居ると凄く疲れました」

琴歌はそう言いながらもシェインの話をしている時は楽しそうだった、恐らく琴歌にとって義姉妹というのは心地いいものなのだろうとパトは考えていた。

そして月詠白鳳から言われた住所まで移動し、数日程時間をかけて月詠家に到着した。

・・・・・・
琴歌「ここまで来るのにかなり時間とお金が掛かりましたね、しっかり後で請求しないと」

パトは琴歌の笑顔が黒い事に怯えながらも琴歌の機嫌を戻しながら高層タワーマンションの最上階番号を押し、インターホンを鳴らす。

白鳳「やっと来たか、入れ」

琴歌「労いの言葉の一言もないんですか?入れってなんですか?」

白鳳「琴歌うるさいぞ、ほら、立ち話をそんなところでしていても意味ないだろう」

白鳳はそう言い扉を開ける、

琴歌「上等です、今度こそあの人の頬にビンタしてやるんです!歌姫支配はこのためにあったのですね!行きましょう!パト君!」

パト「待って!絶対に違うから!それに来て早々親子喧嘩はマズいって!」

パトは焦りながら琴歌と共にエレベーターに乗り、最上階に向った。

・・・・・・
シェイン「おっつかれ~~、久しぶりだね~」

月詠家の部屋に入るとシェインが居た。

パト「あれ?なんでシェインさん居るの?仕事は?」

シェイン「バックレた!だって面倒臭いんだもん!大丈夫!うちの副隊長は優秀だから!私が手塩にかけて育てたんだよ!えっへん!」

シェインは大げさに胸を張る、そしてそうこう話していると白鳳が顔を出す。

白鳳「まったく来て早々なんでうちの娘は不機嫌なんだか、まったく嫁に出した途端に態度が変わるって本当だったんだな、女って怖いな」

パト(琴歌が不機嫌なのはほとんど貴方のせいですよ、なんて言えないな)

シェイン「え、どう考えてもハクホーが原因でしょ?デリカシーないからね~昔からそうだけど」

白鳳「どこがデリカシーないんだ?言ってみろ!」

シェイン「私が月詠家に養子で入った時とか、普通に私の下着とか一緒に洗ってたじゃん!普通気を使うものじゃない?」

白鳳「家族になったのに気を使う意味がわからんな、そもそも別々に分けて二回も洗濯機を回す方が手間だろ」

シェイン「他にも女性の日が来た時とか、ガッツリ手に持ってナプキン持ってくるし、私がイライラしてる時なんて「おう生理か、血生臭いぞ!魚かと思った!」とかほざきやがるし、この人強さを代償にデリカシーを捨てたんだなって諦めたよね、まあその影響で私もこんな性格になっちゃったわけだけども!!」

琴歌「ふっつうに最低じゃないですか、これで正義の味方なんて言ってるんですから正義って何なんでしょうね?」

白鳳「いちいち気を使う気にもならんな、そういえばシェイン、ご飯はまだか?お前が作ると聞いてシェフを呼んでないんだぞ?しっかりしろよ」

シェイン「ふふん!出来てるんだなぁ~~!ホレ!!」

シェインはそう言いながら机にさりげなく置いてあるポテトチップスを指さす

白鳳「お前これ普通のお菓子だろ、俺普段お菓子とか食わねえからわかんねえけど」

シェイン「わかってないな~、これだから中年は!これは私お手製のポテトチップスなの!超薄切り!パリパリなんだから!」

シェインはそう言いながら豪快にポテトチップスを食べる。

琴歌「私は油物得意じゃなかったので全然そのような料理はしていませんでしたね、少し頂きますね」

琴歌もシェインに続いてポテトチップスを食べた。

シェイン「へぇ!普段はどんな料理を作ってたの?」

琴歌「普段は野菜を中心としたメニューでしたね、後は麺類も良かったです、といってもラーメンはちょっと難しかったですけどね」

シェイン「ダメだぞ~ちゃんとお肉食べないと!野菜じゃ強くなれない!」

白鳳「お前は逆に野菜を食えよ、肉しか食わなねえだろ、偏りすぎて健康診断引っかかっても知らねえからな、隠ぺいしたら晒すからな」

シェイン「シェインちゃんはその分ちゃんと働いてるからセーフ!」

シェインと白鳳、琴歌は楽しそうに話していた。
パトはその光景を見て感慨深いなと考えていた。

パト(なんか琴歌が求めていた家庭がやっと出来たって感じだな、なんかこの場に俺が居るのもあれだし、本当のお母さん、もしくは正常なシアーネさんでも居たらもっと良かったんだろうな、でも今はこの家庭を俺が守らないとな、琴歌は歳は取らない、いつかこの二人共別れは来る、寿命じゃなくてもいつか戦いに身を置いているんだ、戦場で亡くなる可能性だって十分ある、だからこそ今目の前にある幸せは絶対に忘れたらダメだし、無駄にしたらいけない、やっと訪れた平和だからこそ願ってしまうよ)

パトは三人の会話を聞きながらそう考えていた。

・・・・・・
琴歌とシェインが会話で盛り上がっている間にパトはベランダで一息ついていた。

パト「高いな、こんなところから落ちたら人溜まりもないな」

白鳳「俺が仕事に行くときはここからだけどな、お前も降りて見るか?エレベーターは混んでいるからな」

パト「白鳳さん、娘二人と会話しなくていいんですか?」

白鳳「ああ、俺はお前に用があったからな、どうだ?帝国で琴歌は上手くやってるか?」

パト「もちろん、俺も流石に毎日会ってる訳じゃないですけど、会うたびに成長してると実感出来ますよ、今はもう白鳳さん相手でも怯む事もないですからね、さっきインターホン押したときなんてビンタしてやるって張り切ってましたよ」

白鳳「乱暴な野郎だな、誰に似たんだか、見た目は母親似なんだがな」

パト「わかりきってるじゃないですか、でも勝負事になると本当に白鳳さんを思い浮かべますよ、それくらい琴歌は勝負事に対して凄く強きというか」

白鳳「まったくだ、だがそうか、元気ならいいさ、お前らも上手くいってるんだろ、お前ら見てたらわかる、まあ、それでいい」

白鳳はそう言いながら窓越しから琴歌とシェインを見る

白鳳「俺は親としては間違いなく不合格な男だ、娘の考えていることなんて全然わからねえし、デリカシーと全然わからん、そもそも俺からしたらあいつらはずっとガキだ、どうしても大人の女性という目線では見れねえんだ、大人の女性なら俺もエスコート出来るんだがな、俺、モテてたからな!」

白鳳は笑う、そしてパトも笑う。

白鳳「おい、お前の所が落ち着いたらさっさと子供作れ、俺がいつでも面倒見てやる!今度は強く育ててやるよ!」

パト「気が早いですよ、俺と琴歌まだ20歳ですよ」

白鳳「タイミングなんてそれぞれだろ!あいつが母親になれば多少は俺がどれだけ大変だったかわかるだろうぜ」

パト「そうですね、でも俺も帝国での立場がありますから琴歌だけを特別視出来ないのは事実です、本当言えば自分の子供が出来たら一緒に育てていきたいんですけどね」

白鳳「てめぇの都合は知ってるよ、俺なら最高だーーーって思ったけど、それを義務にされると確かに嫌だな、それにこの歳になっても盛んで居ろっていうのは無理だ、あれはせいぜい30代までだわ、俺もまさか自分の性欲が衰えるとは夢にも思わなかったぜ」

白鳳はそう言いながらため息をつく

白鳳「頼んだぞ、息子、もう琴歌はお前に全面的に任せてる、俺はお前らの家庭を守る、それだけだ」

白鳳はそう言いながらパトの背中を叩き、部屋の中に入る。

パト(かっけぇな、あの人、最初あった時はクズだと思ってたんだけどな)

パトも部屋に入り、3人との会話に加わる。
白鳳の言葉でパトも月詠家の一員になれた気がして心地よかったのだ。

・・・・・・
次の日

白鳳「じゃあ気を付けて帰れよ」

パト「はい!」
琴歌「お父さんも体調には気を付けてくださいね」

そう挨拶を交わし、二人は帝国に戻る。

琴歌「はぁ、そういえば結局お父さんはなんで私達を呼んだんでしょうかね?」

パト「娘の元気な顔が見たかっただけだろう、不器用な人だよ、あの人は」

パトはクスっと笑いながら帝国に帰った。

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2023年10月12日

No.128 メリア直属部隊 アナリシアの事情

メリアの直属部隊には5人のメンバーが存在する、そして5人には各々役割があり、各自その役割をこなすことが使命となっている。

アナリシア「えっと、私はメリア、主様・・・ではなくご主人、雪花ちゃん、雪花ちゃん、アリシア様はアリシアと呼び捨てで・・・」

黎明の陽射しのメンバーである、アナリシアの役割はメリアと入れ替わり、メリアの代わりに仕事を進める事である、ただ重要な判断、専属神との会話、主であるパトとの会話をする際はメリア本人に代わるが、従属神と話す時、仕事の命令をする時はアナリシアが代理を務めていた

アナリシア「なんで私がこんな重要な役割を・・・もし失敗してしまったら私消されてしまうのでは・・・ああ怖い」

アナリシアは自分の役割の責任の重さに胃を痛めていた。

アナリシアは元々帝国所属の無所属従属神出身だった、覚醒したことで【最上級神】クラスのポテンシャルは持ち合わせているらしいのだが、本来は上級神だったため、実力は上級神のままだった、そして帝国部隊から選ばれなかった事で無所属で帝国内で与えられた自身の敷地内の住宅で引きこもっていた所、メリアからスカウトを受けた。

・・・・・・
アナリシア「あの・・・なんで他部隊の神すら求めてこなかった私なんかを・・・まさか捨て駒でしょうか・・・」

アナリシアはメリアとの出会いを思い出していた。そしてメリアからスカウトを受けた時、アナリシアはメリアに対して捨て駒に選ばれたから自身の前に現れたのかと聞いた。

メリア「いえいえ、貴女は確かに帝国業務には適してないでしょうね、ですが無所属とは個性を尊重した場所であり、決して蔑ろにしているわけではありません、ご主人から恩恵を受けているのですから」

メリアは笑顔だった、そしてアナリシアにとって格上の神なのに威圧を一切感じなかった。

メリア「貴女をスカウトしたのはその無個性と能力です、その無個性は魅力的、無個性で努力を諦め、自身への努力を諦めた怠惰、本来なら忌み嫌う存在です、組織を壊す存在として入れるわけにはいきません、他部隊が貴女を入れなかったのは正解ですね」

メリアからは威圧を感じない、だが言葉は違った、アナリシアを冷静に貶す、まるでお前の存在は帝国は必要としていないと言わんばかりの存在否定、だがアナリシアはそのメリアの言葉に対して

アナリシア「ええ、あの・・・」

メリア「ここまで言われても別に通常通りなのですね、メンタルが強いとは違う、自分の評価が低く、プライドが存在しない、故に私の威圧を物ともしないのでしょうね」

アナリシア(この方は何を言っているのだろう、私はこんなにもメリア様を恐れているのに・・・)

メリア「恐れてなんかいませんよ、貴女は、本当に恐れている人は私を見ると足が震えますし、多少警戒をします、ですが貴女は警戒ではなく諦め、もはや何も希望を感じてなんかいないし、死ねといわれれば甘んじて死ぬ、そんな狂気を感じるのですがどうでしょう?」

アナリシアはメリアの言葉が一つも理解できなかった、自分はメリアを恐れている、死ぬのは怖いし、今にも逃げ出したいほど居心地が悪かった。

メリア「立ち話もなんですし、私と一緒に来てもらえますか?服は・・・しっかり着替えてください、正装ですよ」

そしてメリアに連れられ、アナリシアは【黎明の陽射し】の拠点に足を運んだ。

・・・・・・
暗い部屋、だけど清潔でセンスは悪くなかった。

メリア「ごめんなさいね、辛気臭くて、他のメンバーの子が明るい部屋が気に入らないらしいの」

アナリシアは近くにあった椅子に腰かける、メリアはアナリシアの行動を見つめる。

メリア「それで、ここまで来た以上は貴女に二択の選択肢を与えなければいけません、【直属部隊に入る】【断って死ぬ】の二択です、この直属部隊は表では存在も明かしていない暗部です、もちろん貴女も本日をもって表では死んだ事になっております、なのでここで貴女が選ぶ行動は私の直属部隊として働く、どうですか?」

アナリシアはメリアの言葉に動揺したが、頭で悩むより先に口から言葉が出た。

アナリシア「私メリア様が求めるような高度な任務をこなせるほど優秀ではありません!失望します!私なんかを選んだ事をメリア様は後悔します!きっとこの部隊も表沙汰になるような失態を犯してしまうかもしれない!そんな重要な事を私なんかが出来るわけない!でも死にたくないです!嫌です!ここで住みますのでどうかお許しください!尽くします!脅さなくても尽くします!お願いします!私は無理です!怖いです!!」

アナリシアは下に俯きながら早口で話す。

メリア「他には?」

アナリシア「メリア様は勘違いしている、私はなにも取柄がない、買い被り過ぎです、ミスを犯してます、私を部隊の人が私を選らばなかった地雷をメリア様自ら選ぶなんて正気の沙汰じゃないです、ですが私は死にたくない、だからここで召使をします!侍女としてアシストをします、お願いしますお願いします」

メリア「よくもまあ、言い訳と私を落とす言葉をスラスラと、貴女、やっぱり私のこと全然怖くないでしょう?普通無理でもこの場では【やります】と言うのですよ、そして否定をするのはその発言を発して内容を説明した後です、なのに貴女は私が出した二択を選ぶのではなく、私が出した二択を三択にでもしてやろうと言わんばかりに言葉を並べる、ただの愚か者と見るのは容易い、ですがその図太い精神、私の求める役割には最適です、ますます気に入りました」

アナリシアは自分の想定していた反応とは違う愕然とした表情でメリアの顔を見た、そのメリアの顔は笑っていた、だがその笑みからは何も感じない、怒りも殺意も喜怒哀楽を一切感じられない」

アナリシア「えっと・・・あの・・・」

メリア「貴女のその鈍感な精神、そして機転の速さ、そして自分の考えを譲らない傲慢さ、そして【変幻支配】、素晴らしいです」

奥の部屋から黒髪のエルフ、ファナが勢いよく扉を開けた

ファナ「女帝!ずっと殺意を出さないでくれないか!今重要な実験なんだ!」

アナリシアはファナの汗まみれの顔を見て驚く、そしてファナの言葉を聞いて驚く。

メリア「ファナ、ちなみにですがいつから私の殺気に気付いてました?」

ファナ「馬鹿な事を聞くな!この施設に入ってきてからずっととんでもない殺気を放っていただろう!集中できないんだ!勘弁してくれ!!」

メリア「それはすみません、もう殺気を出しませんので戻ってください、後でその実験、私も確認します」

ファナはメリアの言葉を聞き、殺気が無くなった事を確認してから研究室に戻る。

メリア「・・・わかりました?私、ずっと貴女に殺気を出していたのですよ、格下なら震えあがり汗が止まらないほどです、ですがおかしいですね、貴女、私の目の前に居たのに一切私の殺気を感じてませんでしたよね?」

アナリシア「え?・・・え?」

メリア「知ってますよ、貴女はコミュニケーション能力が皆無、人の気持ちを理解出来ないし、周りの状況を一切理解できない、常に自分のことが第一で自分の事で精いっぱい、私の言葉なんて耳に入っているようでまったく耳に入っていない、二択を出しているのにまったく駆け引きどころか自分の話しかせずに三択目を出そうとしている、そして私を貶す、それも悪気はないのでしょう、集団行動を求める部隊では致命傷でしょう、貴女のような場を乱す神は」

アナリシアはメリアの言葉に動揺する

アナリシア「えっと、研究がありますよね?私の時間を掛けるなんて勿体ないですよ!私も考える時間が欲しいですし一度あの方の所に行かれてはどうでしょう?」

アナリシアは必死だった、今この場から逃げたい、メリアの言葉なんて一切気にせず自分の事でいっぱいいっぱいだった。

メリア「貴女のその無個性で自分の事しか考えない自己中心的な思考、欠陥ではなく才能です、私の身代わりをして生きなさい」

アナリシアはメリアの顔を見て止まる

アナリシア「私がメリア様の・・・身代わり?やっぱり死ねってことですか?」

メリア「違います、私になりすましなさいと言っている、もちろん命を狙われたらその限りではありませんね」

アナリシア「いやだー-!!死にたくない!私がメリア様になるなんて無理ー-!」

アナリシアは頭を抱え込んだ、そしてぶつぶつと自分の殻に閉じこもってしまった。

メリア「では死にますか?」

アナリシア「えあ、それは、嫌で」

メリア「では引き受けてくれますか?」

アナリシア「いや、それも嫌で」

メリア「ではどうしたいのですか?」

アナリシア「帰りたい、」

メリア「帰る場所はもうないですよ?帰るというなら私は貴女を殺さなければなりません、使えない子の面倒を見ている暇はありませんので」

アナリシア「うあ、だって勝手に」

メリア「ええ、勝手です、ですがこの帝国では上の立場に居る者がルールです、それを知ってこの帝国に入ったのでしょう?」

アナリシア「ううー--」

アナリシアは頭を埋めたまま唸り続けた

メリア「ちなみに危険な仕事ではありません、死ぬかもとは言いましたが、貴女なんかに重要な任務は任せません、精々私が他所に出かけたり、ここに来る理由を作るきっかけを作りたいだけ、神が入ってきたらすぐに私に代わればいい、貴女はハリボテで構わない、どうですか?役割があって、基本的には貴女専用の部屋で自由に過ごせばいい、そして私が行動する数時間、私を代わりをする、誰とも話さなくていいし、私のやっている事を少しも理解しなくていい、貴女に求める事は最低限の私のしぐさと言葉の癖を理解してくれたらいい、貴女にとって難しい話ではない、どう?」

メリアはアナリシアの耳元で呟く。

メリアは知っている、こういうタイプは自分の都合が良い言葉にはすぐに食らいつく。

メリア知っている、最後に美味しい話を出すことで先ほどまで話した小出しのデメリットを感じなくなる事、わかりにくいリスクはこの女は理解できないと。

メリアは知っている、こういうタイプは徐々に役割を増やす事で本人が気付かないうちに自ら沼に入っていくと。

これはメリアの得意とする話術だ。

アナリシア「え、本当に私はそれだけでいいの?難しいことはしないでいい?」

メリア「ええ、私の姿になるくらい貴女にとって簡単な事でしょう、それだけでいい」

アナリシア「じゃあ・・・やってみます・・・」

メリア「良かったです!ではこのままそこで休んでてください、貴女が言った通り実験の確認をしてきますので!」

メリアは笑顔で奥の部屋に入っていった。

アナリシア「楽な仕事なら・・・別にいいか、よく考えたらお城よね!なら命を狙われるなんてありえない!そう!私は役割を与えられたんだ!もう無所属だからって負い目を感じなくていい!あのメリア様の直属部隊所属!大出世!私凄い!」

・・・・・・
ファナ「女帝、あんな鬱陶しい女、本当に入れるのか、貴女の判断を疑っているわけではないが、どう考えても使えないぞ」

ファナはフラスコを揺らしながらメリアに話しかける。

メリア「だからいいんでしょう?あそこまで鈍感で馬鹿で自己中で、怠惰で傲慢、強欲、あれほど自分のことしか考えない子は帝国では逆に稀です、優秀な子しか居ませんからね、逆にあそこまで出来損ないを見つけるのが苦労しましたよ」

ファナ「捨て駒ということか?」

メリア「捨て駒ですが見捨てるなんてことはしません、ご主人の従属神ですからね、あくまで私はご主人の従属神を借りている身、ですから【私からは見捨てることはしません】」

ファナ「ああ、そういうことか、下衆だな」

メリアが言いたいことは

アナリシアがもしミスをして正体がバレた時、メリアに化けて居たことから帝国の重要な情報を盗む、主であるパトを騙して近づき、関わりを持とうとした狂神にしか見えない、そしてアナリシアはコミュ障であり、人の話を聞かない、その上空気を読まない、メリアは見ていたのはそこだった。

【どこまで愚かであるか】【どこまで話が通じないか】【どこまで虚言に聞こえるか】

話が通じないなら誰もアナリシアが真実を言っても信じないだろう、メリアを貶めようとした重罪で処刑になる、メリアから見捨てることはない、だが帝国から見捨てられる、殺される、そんな存在がメリアにとって必要だった。ただメリアに化ける神材を探すなら帝国なら腐るほど良い神材は存在する。

メリアの周りにはメリアの動向を常に注意深く監視している神も居る、故に優秀な神でもメリアの思考や行動理念を理解し完全に模倣するのは不可能、故にバレてもすぐにトカゲの尻尾切りが出来る存在がメリアにとって大事だった。

メリア「ファナが何を考えているか知りませんが、私は自らの手を汚していませんし、仲間を見捨てるつもりはありませんよ、ただ国、ご主人が判断したなら私はその決断に従う、議論の余地はありませんね」

ファナ「その時点で見捨てているじゃないか、まったく恐ろしい事を考える、狂神と呼ばれた私でもドン引きだ」

メリア「貴女は講義しちゃいますね、私にとって必要不可欠ですから、サウルとエラトマも同様です」

ファナ「嬉しいね、精々私を守ってくれ」

ファナは真顔でフラスコに血液を混ぜ、反応を確認する

メリア「さて、戻りましょうか、あの子本当に話にならないので、会話が疲れます、どれだけ都合良く話すか・・・」

メリアは少しため息を吐きながらアナリシアが居る部屋に戻った。

・・・・・・

そして時は戻る。

アナリシア(はぁ、そろそろメリア様が来る時間、私もメリア様に化けて準備をしよう)

アナリシアはメリアに化ける、そして今日も特に意味もなくメリアと入れ替わる。




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2023年10月07日

No.127 完全密着!パト解析24時!episode1

ソルテが新体制になって仕事負担が減った事により最初の頃に比べて生活にゆとりが生まれた、
毎朝の準備はメルリア率いる専属侍女がやってくれる、そこからの玉座までの面倒は他の侍女部隊の子に任せておけばいい、そして玉座に到着したら近衛部隊総長で補佐である月花に任せておけばいい。

ソルテの仕事はパトの日程管理のみとなり、侍女部隊もそもそも各部隊のエリートを選んでいるため、教育に時間が掛かる所か、数日でソルテの知る限りの技術を全員が超えてしまったため、教えるどころか、教えられる事の方が多い程であった。

ソルテ「秘書としては少し寂しいって感じる時があるのよね、今までは付きっきりなのが私の特権だったのに」

別に秘書のため、いつも通りパトの横には居る、だがお世話をしなくなったのは少し寂しさを感じるソルテ。

パト「それじゃあちょっとアリシア呼んでくれるか?」

パトはソルテにアリシアを呼ぶように指示していた。

以前言っていた【身代わり】についての話をしたいらしいのだ。

ソルテ「はい、既にこちらに向かっていると思いますがお出迎えします」

月花「それでスライム計画はどうなの?私最近脳を休めるために接続OFFにしてたから聞いてなかったのよね」

パト「そうか、なら常にOFFにしているといいぞ、俺はその方が休まるし」

月花「ええ~~!私の娯楽を取らないでほしいんだけど~」

メルリア「私もそのような事が出来るのでしたら最高の娯楽だと思います、羨ましいですね」

パト「俺のプライバシーが全部筒抜けなんだよ、悪さも出来やしない」

月花「その時は私も共犯者になってあげる♪」

パト「共犯者求めてないから!」

パトと月花、メルリアがいつも通り3人で話していると雪花が現れた、どうやら本日の仕事が暇なため玉座の側近勤務に来たらしい

雪花「相変わらずのメンツね、ラル様は来てないの?護衛部隊も結構暇そうだけど」

パト「ラルは直属部隊に入ったばかりの子の教育で時間を取られているらしいからね、えっとララエルだっけ?」

月花「ええ、初めてラル様が認めた子だから優秀な子なのかなって思ったけど、ラル様は直属部隊のリーダーにするつもりは一切ないらしいわ、感情論過ぎるからリーダー向きではないらしいわね」

雪花「でもやる気があればいいじゃない?そのやる気のベクトルがおかしいと私の直属部隊になるのだけどね」

雪花はそう言いながらパトの膝の上に当たり前のように座る、月花とメルリアもその光景に慣れたのか、特に気にもせずに話が進む。

パト「バハートさんは元気なの?定期健診で帝国には定期的に来ているんだろう?」

雪花「そうらしいけど、私も知らないのよ、別にあの子に仕事をして貰いたい訳じゃないし、もちろん地球で動きやすくしてくれたらなって気持ちはあるけどね」

月花「そういう意味で言えばもし宝華叔母さんが目的を終えて本気で帝国の組織に入るってなったら雪花が面倒見るようになるの?」

雪花「まあ、そうでしょうね、宝華さん凄く優秀だし、変態っぷりがうちの直属部隊のメンバーと合ってるし、私は全然問題なし、というよりあの人戦況を見るという分野に関しては本当に私でも頭が上がらないからね、今はパトが関与してないから以前のままだけど、もし覚醒したらどんな進化をするか楽しみよね」

パト「確かにそうだけど、俺は別に従属とかそういうのに拘りはないからな、俺は覚醒を促すだけ促して好きな人と結ばれてくれたらそれでいいわけだし、別に好きでもない俺に一生を捧げるなんて、それに自分を客観視しても俺と付き合うとかデメリットしかないでしょ、基本的に我慢させるわけだし、俺なら絶対に嫌だね」

パトはそう言いながら呆れたような表情をする。

メルリア「確かに競争倍率は高いですね、そういう意味で言えば今この場に居るのは勝ち組と言わざるを得ませんね」

月花「そうね、専属神という枠をもってしても全然関係を持ててない子も居るわけだしね」

雪花「今勝ち組ポジションに居るのは【メリアちゃん、私、カナ、ソフィアちゃん、琴歌ちゃん、ソルテ様、ラル様、月花お姉ちゃん、メルリア様、エイリちゃん、フルールちゃん】って所ね」

月花「専属侍女って言うのがもはやズルいのよね、元々私達の役割なのに」

雪花「ええ、でも私侍女みたいな仕事はしたくないわね、仕事を言えば今の仕事が向いているわ、地球なら間違いなく地球防衛軍に入って第三部隊でブイブイ言わせてるわね!」

パト「ただ単独限定って話になるけどね、チームワークとか全部壊しそう」

月花「そもそも雪花は頭悪いから周りに指示とか無理でしょww、座標計算とか風速計算、距離計算とか出来るの?算数はまだわかる?」

雪花「馬鹿にすんじゃないわよ・・・出来ないけども」しゅん(´;ω;`)

パト「大丈夫!勘でどうにかなるさ!俺も計算出来ないしな!授業で習ってもさっぱりだ!」

月花「私と同じ頭脳を持っているはずなのに・・・使い方が悪いのね」

そうこう話しているとアリシアをつれてソルテが入って来た。

・・・・・・

アリシア「パト様!最近は頻繁に私を呼んでくれて嬉しいです!」

パト「呼ばれなくても来ても良いんだぞ?アリシアだって専属神だし、大体皆そうしてるし」

雪花「そうそう、パトは放っておいたら玉座か部屋に籠ってるかの二択なんだから、根暗陰キャ属性を知ってないと!」

パト「お、俺だって最近は頑張って陽キャになろうとだな!」

雪花「無理無理!ぜったいに!ジュース賭けていいわ!」

ソルテ「雪花ちゃん、今からアリシアとパト様が話すのだから降りなさい、そんなところに居たら顔を見て話しが出来ないでしょう」

雪花「それもそうねっと」ひょい

雪花がパトの膝から下り、玉座の隅にあるソファーに寝転がってくつろいぎだした。

アリシア「玉座を自分の部屋みたいに・・・自由ですね、あの子は」

パト「基本的に誰も来ないわけだしね、それでスライムの改良はどう?」

パトとアリシアは以前の専属神契約を上手く活用する計画で【身代わりに出来るスライム】を作り出した、そしてその後の改良と性能をパトとアリシアは頻繁に会いながら互いに意見交換をしているのだ。

アリシア「今の所私が一度提案した【飲み込んでも大丈夫なスライム】の課題をある程度クリアしています、後はスライムの問題ですけど・・・」

スライムは元々アリシアの無限支配からアリシアの身体を媒体に作り出された物で、ある程度の能力とオーラ、生活に必要な知能、パトへの忠誠を持つための知能を併せ持たせている、そのためか自我が強い傾向にあり、アリシアもその件で手を焼いていた。

パト「普通に自我を取り除けばいいじゃね?」

アリシア「ダメです!ある程度の判断能力がないと助けになりません!性能確保のためにはある程度の知能向上と自我の確率、判断能力向上を目指して行かないといけないんです!」

パト「でも元々はアリシアの分身体だろ?なのになんでアリシアとは違う人格がこんなにも生まれてくるんだ?」

ソルテ「無限支配だからですよ、まったく同じ物を作るのは可能かもしれませんが、既にスライムというアリシアとは似ても似つかない個体生命体です、ならその分調整が必須になるのですよ、器がまったく違いますからね、それで能力とか性格とか知性とか調整しているとアリシアとは別の個体が産まれやすくなるっていうのはまあ、仕方ない仕様だという事ですね」

アリシア「はい、ソルテの言う通りです、出来る限り私と同じ性格にしたいのですが、性格の微調整を優先するわけには行きませんので、まずは性能重視です」

パト「まあ、別に肩代わりしてくれるだけで良いんだけど、別に飲む必要はないわけだし」

月花「いやいや、やっておいて損はないわよ、出来る策をしないのは馬鹿の所業よ、パトの命は今や私達だけにとどまらず帝園、帝国の従属数京という馬鹿みたいな数字の主なの、どんな分野でも絶対にパトを死なせないようにって動いている中、パトがそんな意識低かったらどうしようもないでしょ!しっかりしなさい!」

月花が珍しくパトに説教をする、パトも月花の説教に大人しく聞き入れる。

パト「俺って万が一自殺しようとしても死ねないんだな、逆にお前ら俺を殺さないといけない程の大悪党になったらヤバいぞ~」

メルリア「その時はその道を共に歩むのみです、アナタだけが悪党になる事はありません」

月花「そうそう、ここにはパトにとってのイエスマンしかいないんだから気にしなくていいのよ」

アリシア「それで今後の課題なんですけど、パト様のオーラ性質を確かめるために私をお傍に置いて頂けないでしょうか?出来れば四六時中がよろしいのですが」

アリシアはどこか申し訳なさそうに提案するが、パトは即決で了承した。

パト「問題ないよ、アリシアの好きにしなよ、業務はどうする?俺のために動いてくれていることだし、俺からメリアに言っておこうか?」

アリシア「いえ、どちらにせよこの後メリア様の所に報告にいくつもりだったので、私から伝えておきます、ですが仕事の引継ぎをしないといけないので、その分時間が掛かってしまいます」

アリシアがそう言うと、ソルテが提案する。

ソルテ「なら私がアリシアの代わりをするわよ、別にアリシアの仕事で今難しい所はないでしょう、政治関係も今は琴歌ちゃんに任せてあるみたいだし、アリシアもパト様の秘書でしょ、なら業務に支障も出ない、ほら、数日、数か月程度なんの問題もないから」

アリシア「え、本当に良いの?」

ソルテ「ええ、秘書業務も今凄く余裕があるのよ、だから全然、アリシアなら私よりも仕事が出来るし片手間感覚でメインの役割に専念出来ると思うわ」

パト「ソルテが言うならいいんじゃないかな、俺は問題なし!」

アリシア「ありがとうございます!では数日間程、共感覚をONにして出来る限りパト様を把握出来るようにします!必ず最高の結果を出してパト様が満足いく形に仕上げますね!」

パト「お手柔らかに、月花もそれでいいよね?」

月花「私に仕事振らないでくださいよ、私の仕事はあくまでパトの補佐なんですからね」

アリシア「うん!絶対に月花ちゃんやメルリア様にはご迷惑かけない!それだけは約束します!」

アリシアは月花とメルリアに頭を下げながら約束する。

パト「でも俺に専念するって事はソフィアの事は良いのか?」

アリシア「ソフィア様には申し訳ないですけど、今はパト様優先です!今まで専属神としてパト様個人に対して成果を出せていなかったので、仕事ではなく、アリシア個人としてパト様の役に立ちます!」

パト(真面目だな~、貢献度で言えば間違いなくアリシアが一番貢献してるだろうに・・・)

秘書アリシアのパト密着機関が始まった!

patopatoblog at 04:25|Permalink

2023年09月30日

No.126 未来の可能性とその世界

琴歌は未来視が使える、ただし自分の意思でいつでもできるわけではなく、ふとしたタイミングで咄嗟の瞬間に見える程度だ。

琴歌の未来視は【眼】の力の中でも上位種であり、任意で発動しようものなら負担が大きく、数秒で眼に激痛が入ることもある上に、酷い場合数日程の失明になる。

琴歌は一度試し、激痛を味わってから未来視を扱っていなかったが、抜け穴がある事を知った。

それは【自分の意思ではない発動では無負荷であること】だった。

つまり、琴歌が眼を使う際は、条件無視して扱っているため、負担が大きいと考えると、
【未来視】も条件が整えば無負荷で扱える事が出来るのでは?と琴歌は考えた。

琴歌の【眼】は世界的に見ても特殊、全ての眼の能力扱えるというのは上手くいけば、アリシアは【超聖天眼】ソルテの【破壊眼】カナやハクの【極龍眼】パトや月花の【叡天眼】メリアの【天理眼】ソフィアの【異質眼】等を琴歌一人で全て扱えるという事になる、ただしどれもこれも未来視を超える【最上位種】の眼のため、琴歌ですら容易に出来ない上に、未来視よりも負担が大きい。

・・・・・・
琴歌「私の成長、皆さん強くなっていく中、私なりに戦える手段を見つけたいですね」

琴歌が今戦う場合扱えるのは【歌姫支配】の全自動全能支配である。

琴歌は他にも【波動支配】【理支配】【心理精神支配】【究極吸収支配】の4つを会得しているが、どれもこれもある程度のオーラコントロール必須能力のため、今の琴歌でも能力は扱えなかった、

琴歌「【究極吸収支配】は指定した範囲全てを完全に吸収して支配する能力ですけど、吸収までは容易ですけど、そこからの扱いが全然・・・凄い能力を持ってるのにこのままでは宝の持ち腐れですよね」

琴歌の【歌姫支配】は最初こそはコントロールが効かないためメリアやアリシアから【歌っている間だけ集中して扱えるように努力しなさい】と言われ、練習していた。

【歌姫支配】は本来、オーラを一切使わず、空間にある【音】をエネルギーとして消費し、全能力を扱えるという代物であり、それらの能力で本来必要となる法則や条件も音が全て琴歌が扱えるように改良し、琴歌が思い描くだけで別の法則に基づき扱えるというメリアからみてもぶっ壊れ能力なのである。

琴歌「メリアさんは【正直、歌姫支配だけあったら他の能力は要らないというレベルなので気にしなくていいと思いますけど】って言われたけど・・・なんかモヤモヤしますよね」

琴歌はメリアから【帝王神候補】に正式に立候補されていたのだ。

【帝王神候補】を決めるのは現帝王神であるメルトリアだが、その素質を見つけ、連れて来るのは他の帝王神候補達なのだ、だが普通帝王神候補というライバルを見つけ、連れて来るなんて事は誰もしないため、一度メルトリアが決めてしまうと増えないのが定常、だがメリアは【パトを帝王神にさせるために動いている帝王神候補】のため、そんな常識が一切通用しないのである

そして結果を言えば【ポテンシャルのみなら合格、だが現段階での実力が不充分のため帝王神候補として認めず】だった。

メリアはその結果を得て、琴歌に対して「【歌姫支配】をマスターしましょう!それでメルリア姉様泣かしましょう!そうすればお母様も認めてくれる!!」とメリアはゴリ押ししていた。

メリアとしては一人でも帝国に【地位の高い神】を置いておきたいため琴歌が帝王神候補となれば、帝国は現在12名、琴歌がもし加われば13名の帝王神候補の内、5名が在籍する帝国という外部からみても恐ろしい絵図が出来上がるのだ

琴歌「メリアさんの思い通りになるのは少し気に障りますけど、認めてくれているなら努力は惜しみたくないですからね」

琴歌は能力も化物クラスだが、特性も化物クラスだった。

【全眼系特性完全取得】【全反射】【完全無傷・障害不干渉】【全耐性完全吸収】【不死転生の加護】【無欠の陣】の6つである、

【全眼系特性完全取得】は文字通り存在するしない関係なく全ての眼系能力を会得し使役する特性
【全反射】は全能力、現象、物理、オーラを全て自動反射する(手動も可)
【完全無傷・障害不干渉】は外傷・死に関する障害、精神系攻撃等を一切受け付けない
【全耐性完全吸収】全耐性無効になり、受けたエネルギーを変換して回復やオーラにして使用する
【不死転生の加護】寿命・外傷で死なない、瀕死になった場合、修正可能なポイントまで自動で時空間全てを戻し、やり直す、その際の記憶を引き継がれ、伝達による負荷は存在しない。この特性は【無効化系に関与しないものとする】
【無欠の陣】欠点を無くし、完全に優位に立つ(優位に立つ必要な力を自動で会得し、琴歌とは別の意思で自動で戦う)

どれもこれもメリア視点からみても馬鹿げていた、【無欠の陣】は発動直後から近距離、遠距離等本来琴歌が一切出来ない戦闘を全て自動で行うため、琴歌自身が全然戦いのノウハウが無くても問題ないのだ、メリアはそれを見て琴歌にのみ【戦闘訓練の免除】を出している程である。

メリアの見立てでは【帝王神候補序列4位】は硬いを踏んでいた。
だがメルトリアはそれは琴歌本来の実力ではなく、特性で得た実力のため、容認するわけにはいかないと判断したのだ。実際特性や能力を無効化する雪花に琴歌は一切勝てないのが現状だった。

琴歌がここまでぶっ壊れ性能を持ち合わせていても雪花には手も足も出ないのだ、それは全てを容赦なく無力化してしまう【原始支配】によるものだった、そもそも雪花は現段階で【原始支配】しか会得していないが、他のまだ解放さえていない能力や特性は【琴歌以上】とメリアやメルトリアは認めているため、むしろ琴歌を【帝王神候補】に押すならまずは四季雪花を【帝王神候補】にさせてみろというのだ。

琴歌「そう考えたら私と雪花ちゃんって本当にメリアさんにとって喉から手が出る程の人材だったのですね、全然自覚ないですけど」

琴歌は自分の能力や特性、メリア達の話を思い出しながら試行錯誤しながらの自分の能力について考える

・・・・・・
琴歌はパトを見る度にいつも思うのだ、

琴歌(パトさんを見ていたらたまに見える未来視、それは確定的な瞬間ではないのですが、どうもおかしい、私の勘違いかもしれないけど、【ミールさんレベルの人が10人居る】んです、それと同時に帝園と同レベルの世界が10個、恐らくこれはいつの未来かわかりませんが、帝園と同レベルの世界をパトさんが10個保有し、ミールさんのような支配者が10人居るという構図なのでしょうね・・・でもこれ、一体何年後の世界なのでしょうか?)

琴歌の未来視は見えてもいつの未来かわからないのである、しかもその未来も、確定ではなく、現時点で定まっているであろう未来とのこと、メリア曰く【未来は常に変わる、だから見えても全然当てにならない、まだ数十秒とか数分の未来なら信憑性が高く、遠くなればなるほど口約束みたいに全然信憑性が消えるため、参考にもしない方がいい】とのことだった。

琴歌(そうですよね、もしこれが現実になればもうパトさんは今の次元所の話じゃ無くなりますからね・・・大丈夫ですよね?)

琴歌は不安になる、だが確定ではない未来を見て不安になるのは、自分の定まっていない将来に不安を感じる程の無意味なもの、割り切って考えるしかないのかもしれない

琴歌はそう考え、自分の眼について見解を深めるために自分なりに特訓をしていた。

patopatoblog at 11:42|Permalink

2023年09月26日

No.125 アリシアの専属神契約

メリアは日頃のパトを見ていて思った。

メリア(ご主人・・・専属神の特権を一切使ってないですね・・・)

専属神には10に分けられた契約が存在する

メリアは【心臓】
アリシアは【器(肉体)】
雪花は【右腕】
カナは【心】
ハクは【両脚】
ソフィアは【魂】
琴歌は【眼】
ソルテは【腹】
ラルは【左腕】
月花は【脳】

各部位によって役割と恩恵が定まっており、主であるパトは専属神達に役割に合った命令を出すことが出来るのだ。

メリア(ご主人が普段使っているのはその恩恵の副産物程度ですからね、しっかり使ってもらわないと・・・もしかして忘れてるのでしょうか・・・)

メリアは忘れているのでは?と考えパトの元に足を運ぶ。

・・・・・・

パト「え?専属神契約をしっかり使っているか?」

パトはメリアの言葉に頭を傾ける。

パト「月花とは常に脳内で会話してるけど、そういうのじゃなく?」

月花「そうね、毎日常に会話してるわね、脳内でも声でも」

メリア「月花ちゃんの場合はそれでもいいですけど、他の子はどうですか?しっかり活用してます?」

パト「う~ん、そもそも活用する機会がないしな~、でもそう言うけどそんな便利なものとかあったっけ?」

月花「メリアちゃんは確か【心臓】だったわよね、何が出来るの?」

メリア「心臓ですからご主人の代理の役割を持つのと、それに伴うためにご主人との全共有が可能ですね、つまり月花ちゃんと普段やっているような意思疎通も月花ちゃんの権利を通せば使用は可能ですただ、それは【月花ちゃんから使用許可を貰った時に限る】という制約はありますけどね、だから私が勝手に他の専属神達の契約内容を流用することは出来ません、ただ逆に言えば許可さえもらえればその専属神の負担を私に流すことが可能です」

パト「成程!それは分かり易いね!」

月花「でも逆に言えば私達が許可しなければ意味ないんじゃ」

メリア「だからご主人の代理です、代理というのは保険という意味でもあります、例えばご主人の部位欠損、精神破壊を喰らった場合、私がご主人の代理としてそれを担います、つまり私が居る限り、ご主人に致命傷を与えるのは不可能っというわけです、ご主人を殺す場合は【魂】を持つソフィアを殺さないといけないのは知っているでしょう?」

パト「ああ、確か俺の魂とソフィアの魂は互いに補い合ってる状態なんだよね?」

月花「まさに運命共同体って感じね」

メリア「ソフィアに関してはそこしか仕事がないですけどね、ですが緊急の時は最も仕事をする大事な役割です」

パト「まあ、そういう意味ならもっと使える契約の人が居るってことか」

メリア「そこで私はアリシアの契約をこの際ですからしっかり使ってほしいと思っているのですよ!」

パト「アリシアって確か【器】だったよな、効果は【主との感性把握・欲求把握】だったよな、それの何か使える所あるの?」

メリア「相当使えますよそもそも効果説明が悪いんです!」

月花「へぇ、てっきりパトとの感性共有で一緒に悶えてるだけかと思ってたわ」

メルリア「それもありますけど、そもそもそれは副産物ですね、感性共有というのは一種の身代わりが可能なのですよ、つまり旦那様が怪我を負った時、その痛覚を旦那様の代わりにアリシアが負う、そういう役割です、それが本来の【器】の役割です、なのでこの役割に当てられる方は相当タフな子であることが推奨されているのですよ」

メルリアはパトに頼まれてお茶を取りに行って帰って来たタイミングで話に加わる

ソルテ「そういう話なら確かにアリシアは凄く適任ですね、一見ラルの方が適正高そうに思えるけど、あの人は能力とか特性とかその他諸々が凄く堅いだけで、ラル本体はそこまで耐久性高くないから、天使だし」

メリア「アリシアは神聖エルフ族で無限を扱う、つまり限りが存在しないからアリシアの複製を無限に作れる、つまりご主人の身代わりになる肉体を無限に製造することが可能ですので、アリシアにもダメージが一切入らないという素晴らしい適正持ちなのです!ですので、アリシアが専属神になった時、まだ私とアリシアだけでしたが、アリシア以外にないと思っていましたよ!ふんす!」

メリアはどや顔になる

パト「へぇ、それじゃあ試しに使って見るか、あ、でもアリシアにも一声かけておかないとだな、準備してないだろうし」

月花「そうね!今ONにしたらアリシア様また悶えちゃうかもね!」

パト「それはマズいな、メリア、ちょっとアリシアを呼んでくれるか?」

メリア「任せてください!」

・・・・・・
メリアに呼ばれてアリシアが入って来た。

アリシア「成程、専属神契約を使うのですね!やっと私の役割が発揮されるわけですか!嬉しいですね!」

アリシアは凄く嬉しそうだった、パトとアリシアは日頃から接点が多い方ではなく、今回のようにパトから呼ばれるのはアリシアにとって凄く光栄であり、嬉しい事なのである。

パト「そうそう、そもそもそういう使い方があったなんて全然知らなかったんだけどね、それでどう使ってみてもいい?」

アリシア「もちろんです!私の複製を作りますので、少々お時間をくださいね♪」

アリシアはそう言うとアリシアから分身するように数人のアリシアが現れる

パト「すご、オーラ量も気配も全然変わってない、無限だから何をするにしても上限が存在しないのか、便利だな」

アリシア「月花ちゃんと雪花ちゃんの家にある【無限霊力】と同じですよ、無限に扱える分体力依存です、つまり無限に使えるといっても体力がなければ無限にも限度があります、まあ、私自身にもオーラは存在しますし、私の特性で【無尽蔵の器】で全エネルギー、オーラ、体力、全状態の消費を一切しないので実質体力が無くなるという概念も存在しないんですけどね」

月花「ハクと同じなんですよね、能力自体は火力は凄まじくて消費も凄い分本来なら扱いにくい能力だけど、特性との組み合わせの相性が良いおかげで無敵の能力になってるっていう」

パト「俺もそういうの欲しかった!」バシン!

メリア「ご主人はもっと化物じみてるので大丈夫です!」

パト「俺というより俺の使役している子達だね!」

ソルテ「本当羨ましい、アリシアが2位で私が3位だけどこの間に天と地程の差を感じるのよね、私も能力と特性が一致しているものがあったらいいのに・・・」

メリア「ソルテの破壊眼、私は好きですよ!無条件破壊!しかも負荷無し!それに【能力の宝物庫】持ってるじゃないですか!」

メリアはソルテを慰める、そこにアリシアも加わる

アリシア「【能力の宝物庫】私は凄く羨ましい特性だと思うよ!1度干渉した能力を蓄えて、自動、手動で能力と能力を配合して新たな能力を作り出したり、蓄えた能力をそのまま保管したりって、これがあるだけでもバリエーションが一気に増えるから私は凄く可能性を感じるなぁ~」

ソルテ「使いこなせてるならね、新たな能力作ってもそこから正確に動作させるのはまた別のお話しだから、破壊の理屈って結構簡単なのよね、わからなくても眼の力で壊せるし、でもそれ以外はちょっとお勉強が必要かな~って、パトさんから借りた小説みたいに、能力を獲得して訳も分からずに試してみるって出来たら気が楽なんですけどね」

月花「そうですか?結構すんなり能力を扱えますよ、確かに精度を求めたら時間は掛かりますけど、使う程度ならちょっと慣らせば」

パト「それが月花の凄い所なんだよ、頭の中でそういう組立が一瞬で出来るから九騎神使達の能力を得てもすぐに使えたり応用したり組み合わせたり出来たんだよ」

月花「私!センスあるから」ドヤ!!

月花はパトから褒められた事により大変満足そうな顔をする。

アリシア「それではせっかくなので、一緒に外に出て見ましょうか、パト様」

こうしてアリシアの専属神契約の力を試すためにパトとアリシアは外に出る。

・・・・・・

帝国外に出て辺境の地に降りたパトとアリシアは試しに近くの動物を見つける。

アリシア「あの動物、結構狂暴そうですね、とりあえずあの子の攻撃を無防備な状態で受けて貰っていいですか?」

アリシアはパトにそう言いながら、自分の分身に細工をする、

パト「おっけ~、どうせそう大した威力じゃ・・・ってあれ?熊みたいな見た目してね?」

アリシアが見つけたのは日本に居るヒグマを鋼鉄で多い、ヒグマの数倍大きな熊のような動物だった。

パト(普通にオーラなしで無防備に受けたら死ぬな!間違いなく!)

パトは青ざめながらも熊の攻撃を受ける

パト(い・・・たくない?凄い!全然痛くない!)

パトは切り傷一つない状態に驚きと感動を覚える、そしてアリシアの方を見ると、アリシアも何事もなかったような笑顔でパトの方を見て微笑んでいた。

パト「え、アリシア、痛くないの?」

アリシア「はい!怪我は確かに身代わりで受けたのですけど、私の特性【自動超回復】で怪我してもすぐに治っちゃいますから、そうですね、パト様のゲームで例えるなら私のHPが10000あって、1秒の間に8000回復している!みたいなものですかね?」

パト「え、なにそれチートじゃん、俺も凄く欲しい」

アリシア「まあ、それに加えて【無尽蔵の器】で消費しませんし、【自動超回復】で最低限の怪我もしませんし、【無限支配】で常に衰えませんし、後は私は【知識の宝物庫】【能力の宝物庫】【超聖天眼】を持ってます!あらゆる手を使ってでも私は一切怪我を負いません!物理耐性に関しては専属神の中でも一番だと自負しています!」

パト「すっごい持ってるのな、というより【能力の宝物庫】アリシアも持ってたのか?」

アリシア「まあ、神王になるためにはこれは必須ですからね、これを持って居ない状態で神王の地位についてもすぐに抜かされるのがオチですから」

パト「へぇ、でもラルってそんな特性を持ってるなんて聞いたことないけど」

パトはアリシアと話しながら襲ってくる熊を今度はオーラを纏った状態で攻撃し、一撃で沈める

アリシア「ラル様は別ですね、別というより彼女は【宝物庫シリーズ】よりも凄い特性持ちですから、宝物庫があっても仕方ないんですよ」

パト「へぇ、特性って奥深いんだなぁ、俺も何か特性あったらいいのにな」

アリシア「パト様ももちろん特性は存在しますよ、ただ、今はまだパト様には荷が重いだけです、だって私達みたいな特性なんてパト様からしたら低ランク特性です、もっと凄いはずですよ!」

パト「そうか、話は戻るけど、専属神契約の力、これは凄く使えるね!これから悪いんだけど、常に一体置いて貰ってもいいかな?」

アリシア「喜んで!むしろ何体でも置いておきますよ!100体でも1000体でも!なんなら地球の人口分!いえ!アリシア星を作ってそこに置けるだけ全ストックを置いてもいいですね!私の数がパト様の残機数になるのです!これは凄く光栄な事!パト様の命を守れるのですから!」

パト「・・・それ、面白いかも!別にアリシアという原型と止めなくても、例えばスライムみたいな液状の生物にして、それらが住まう星を作る、それならどう?」

アリシアは考えた、別にアリシアと同じ姿を作る事にコストは一切掛からない、だけどパトが言った通りにすれば管理が容易になる上に罪悪感が無くなる、もしアリシアそのままを置いて、パトの代わりに死んだ場合、それはパトにとって【自分の責任でアリシアを殺した】という罪悪感が生まれる、身代わりになるだけの存在だと思っていてもそのアリシアが苦しみもがき、死に絶える姿を見せるのはアリシアとしても論外だった、その分スライムのような感情も肉体も存在しない物にしておけば先ほどの心配と精神的負担は消える、全然問題ない話しだった」

アリシア「いいですね!ではストック用の星と私のスライムを容易しますね!」

パト「もっと早く気付けば良かったね、これでアリシアとも話せるきっかけが出来て嬉しいよ、今度から一緒にこういう風に話そう、能力とかも教えて欲しいし」

アリシア「ありがとうございます」

アリシアはそう言いながらパトの腕に抱き着き、そのまま帝国に戻った。

・・・・・・
メリア「どうでした?」

パト「うん!上手くいったよ!凄いね!あんな事が出来るなら早く言って欲しかったよ、一応アリシアと話し合って、俺の身代わりになる用のアリシアスライムを量産して、ひとつの星で管理するから、メリアも協力して」

アリシア「私の複製同士であれば契約を移す事も可能でしたので、このように管理すれば私も楽ですし、パト様も安心できると思うのです、いかがでしょうか?メリア様」

メリア(・・・成程、身代わり専用の複製・・・凄く良い案ですね!盲点でした、私もその案を直属部隊に採用しましょう!)

メリア「いいですね!全然問題ありません、ではそのように即座に手配しましょう、いつまでに出来る?アリシア?」

アリシア「空き星は帝国で200程ありますので、その中から1惑星を頂きましょう、スライムのような形状なら量産も1分で1000万体は容易なので、水陸両用生命体になるように改造して放っておきますね!」

月花「それって複製って言うのかしら?」

パト「アリシアをモデルにしてて、そこから自分で改造してるから問題ないんじゃないかな、知らないけど」

ソルテ「凄い芸当、私には絶対に出来ない芸当だわ、はぁ、破壊神は破壊するだけしか脳がない・・・」

パト「ソルテ!元気出して!逆になんでも壊せるんだから凄いじゃん!」

メルリア「今日は一段と賑やかですね、アナタ♪」

こうしてアリシアの専属神契約の力を上手に扱う事を覚えた。



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2023年09月15日

No.124 奴隷の少女episode2

少女が次に目を覚ました時には色んな人の話し声が聞こえて来た

少女「あれ・・・また寝ちゃってたんだっけ・・・」

ミーエル「起きたね、ぐっすり眠れたようで良かったよ、ちょっと待っててね!」

ミーエルは少女にそう言うと隣の部屋に居るパト達に少女が目覚めた事を伝えに言った。
少女はその話声を聞いていた

ミーエル「目が覚めたよ!主様!」

パト「そうか、体調は大丈夫なんだろう?」

雪花「まあ、ミーエルちゃんが見てるわけだしそこはお墨付きでしょ、言語は大丈夫?私日本語しか話せないわよ?」

パト「だからあれほど英語を勉強しておけって・・・あ、ここ英語も無理だ、終わった・・・」

ミーエル「なんちゃって英語だからそもそも主様でもまともに話せないでしょ!あと言語に関しては脳を弄って日本語にしてあるから!しかもあっちも日本語がしっかり理解出来るようにしたの!」

雪花「え!それ私にもやってよ!そうしたら勉強しなくて済む!」

パト「雪花の場合能力を無力化するからただただ脳を取り出すだけじゃない?」

ミーエル「脳とか取り出さないよ!でも雪花ちゃんは確かに無理かな、主様にはしてもいいけど」

パト「よし、その時は頼んだ!社長なのに喋れないのは大変だ」

そう話しながら3人が少女の部屋に入って来た

・・・・・・
パト「おはよう、よく眠れたかな?」

少女「貴方が私を助けてくれたのですか?」

雪花「そうよ、もう安心だからね」

そう言いながら雪花は少女に毛布を掛け直しながら少女の隣に座る

パト「とりあえず君が捕らわれていた組織は全員逮捕した・・・って言っても2人くらいだけどね、今は取り締まりで人身売買を世界的撲滅を計っているのだけど、中々割り出せなくてね、オークション会場だった場所の情報を手に入れても次の日にはもぬけの殻、実際どうやってオークション情報が流れてるのか知りたいけど、それは上級階級のお偉いさんがお客さんってのもあって、中々協力してくれない、やっぱり世界的に影響力のある会社のお偉いさん相手だと萎縮しちゃうのかね」

少女から見て、スーツのような服を着こなしている白髪の男性は頭を掻きながら答える

パト「僕はパト、エウレカ探偵事務所の社長、年齢は20歳で会社自体もまだまだ設立一年目の若い会社だけどここに居るメンバーの実力は本物だ、安心していいよ」

雪花「私は四季雪花、エウレカ探偵事務所討伐戦略課課長、要は暴力団だと用心棒とかをめっためたにしちゃう仕事ね!」

ミーエル「それで私はミーエル、エウレカ探偵事務所医療復興課課長、やってる事は基本的に医療関係だね」

パト「君の名前を教えて貰えるかな?」

少女は三人から自己紹介され、ゆっくりと答える

ノノ「ノノ・リシバー、です。15歳です、よろしくお願いします・・・」

パト「ノノさんか、よろしくね、それでね、君を捕えてた組織は壊滅した、勝手に調べてしまって申し訳ないけど君の親戚は皆居ない、つまり今の所、ノノさんが帰れる場所がないんだ、治ってすぐ話す内容じゃないよ思うけどね」

ノノ「いえ・・・おおよそそこは理解していました、私はお偉い方に買われ、この身を弄ばれ、そして奴隷のように過ごすのだと考えていましたので・・・特にショックではありません」

雪花「15歳でそんな事まで覚悟してたのね、可哀そうに・・・」

雪花はノノの背中を優しくさする

パト「それで僕達も仕事として組織を解体させた、だけどそこの被害者を助けてはい終わり、っていうのも冷たい話しじゃない?だからエウレカ探偵事務所は孤児院があるんだ、大人なら探偵事務所の従業員として働いて貰いたい、だけど孤児院ならそこで勉学を学んで、将来を探す手伝いが出来る、もちろんエウレカ探偵事務所で働いてくれるなら大歓迎、生活費込みだから給与は少ないけど、衣食住と少々の娯楽なら提供出来る、もちろん会社が大きくなればそれなりの給与は約束する、もちろん自分のやりたい事があればいつでも退職しても構わないし、次の会社への入社も全面的にフォローさせてもらう!どうかな!悪い話しじゃないと思うけど?」

ノノ「私の場合は・・・どちらでもよろしいのですか?」

パト「うん、孤児院は18歳までは子供として見なしている、だから18歳以下は働くもヨシ、勉強をして18歳になった時に他所に就職でもここで働いてもヨシ!自由は与えるよ」

ノノ「・・・私にとって全然悪い話しじゃない・・・むしろ良すぎて裏を感じる・・・」

雪花「裏ね、裏を言えばただの人材不足、事情はあるのだけど、とりあえず事務的作業をしてくれる人がどうしても欲しいのよね、思ったより皆現場に駆り出されるから」

パト「そうそう、大体は3人一組なんだけど、皆他国に出張、儲けはあるから文句は言えないんだけど、それでも事務処理は全然、皆出張から帰って来るなり、もうずっとパソコンとにらめっこ、大変なわけさ」

ノノ「それで今働ける人が居ないと?」

パト「孤児院を建ててそこにノノさんと同じ境遇の人は数人居る、やっぱり皆療養が必要だったり、子供だからね、遊んで勉強してって環境が大事なんだよ、当然ノノさんも同じ、だからまずは自分の生活を充実させよう、そこから余裕が生まれて人生に多くの選択肢が生まれるんだよ」

パトはそう居ながら笑いかける。

ノノ「・・・わかりました・・・孤児院で勉強をさせてもらっても・・・よろしいでしょうか?」

パト「もちろん!歓迎しますよ、ノノさん」

・・・・・・
パト達はノノの居る部屋を後にし、隣の部屋とは違う別室に向かう。

雪花「パト、綺麗事言ったわね、ただでさえこの事務所建てた時に大赤字で、起業してすぐに数億稼いで赤字から黒字にして幸先良い!ってなった時に孤児院運営でまたまた大赤字!!しかもこの事務所の数倍デカい!光熱費とか、生活費、教育費諸々とすんごいお金だけど賄えるの?」

パト「会社運営だからね、でも狙いはあるよ、恩は買っておくべきだ、後はもっと教育で探偵業をこなせる一般人を増やして大きい依頼から小さい依頼、指名手配犯の討伐から迷子の猫探しまで!あらゆる分野で活躍するのさ!そしてまずは日本展開!その後は世界!いつかは街の看板にうちの会社の広告看板を飾るんだ!」

雪花「あらあらおっきな野望、それじゃあお金稼ぐために悪信教でもとっちめに行きましょうか?雑魚でも倒せば数億手に入るし、あの孤児院代と3年分の費用は賄えるわよ」

パト「そうだな、でも防衛軍依頼で受けたら安くなるよな、なら自分達で見つけないとな、はぁ、悪信教も増えてくれないかな、こんなこと言ったらダメなんだろうけど、いいお金儲けなんだよ、本当」

雪花「そうね、今まではあの服装見ると嫌気がさしてたけど、今はお金にしか見えないわ」

パトと雪花はぐふふと怪しい笑いをする中、扉がノックされる

ステラ「ちょっと、とんでもない事言わないでよね、しかもここ壁薄くない?」

パト「そりゃあレンタルだもの、現場プレハブは安く抑える!レンタル代だって馬鹿にならないからね!」

ステラ(天野江宝華)がパト達の居る建物に足を運んできた。

パト「それで、任務は完了?ステラさん?」

ステラ「もうバッチリ、私の所に仕事を回してくれるのは感謝するわ、本当は直接防衛軍からの依頼を受けたいのだけど、あまり表に出していい組織じゃないから・・・」

パト「わかってますよ、中抜きは1割でいいですよね?」

ステラ「ええ、いつも通りね、となれば4700万か、まあ、なんとかって所ね」

パト「ちなみに次の仕事ありますけどどうです?3件程紹介出来ますよ?」

ステラ「あらあら太っ腹、パト君が受けたらいいのに」

雪花「従業員オーバー、全員出払ってま~~す、琴歌ちゃん仕事凄く出来るから従業員の数よりも多く仕事手に入れて来ちゃうのよね~、大変大変」

パト「そうそう、今回の件で助けた子をうちの孤児院に連れて行ったら次はイギリスですよ」

ステラ「この三人って事は実力重視の依頼なのね、そっちの方が楽そうね、代わりましょうか?」

パト「やだな~、馬鹿3人で集まってるのに捜査必須の依頼受けたら犯人逃しちゃいますよ~」

雪花「そうそう、私達が行くのはテロリストとか、軍隊、組織壊滅!犯人ががっつりわかって後は突破するのみ!って仕事だけ、後はそこの被害者をミーエルちゃんが直せば終わり、それが一番いいのよ、この班は」

ステラ「楽しそうで何よりだわ、防衛軍も助かってるわよ絶対、それじゃあ3件とも貰える?こっちも3つに分かれて仕事をするわ」

パト「お願いしますね、居場所は今回みたいに僕の携帯についてるGPSを辿ってきてください、近づいてきたらオーラでわかりますよね?」

ステラ「楽勝!それじゃあ報告も済んだ事だし、一杯飲みましょうか!パト君もどう?」

パト「そうですね、行きましょうか、雪花はどうする?まだ19だけどこの国なら一応酒飲めるぞ?」

雪花「お酒はパス、私お酒嫌いなの、食事だけ一緒するわ」

ミーエル「私はノノさん見てますね、3人で行ってきてください」

・・・・・・
3人はレストランで食事をしていた

ステラ「・・・忘れてたわ、見た目・・・」

パト「身分証明書は16歳だしね、仕方ないさ、ジュースお飲み」

ステラ「この身体本当嫌い!若いなんて肌がぴちぴちで筋肉痛にならないのと、胃もたれしないのと、髪の質が手入れしなくてもいいのと、何着ても許されるくらいしかないじゃない!!」

雪花「堪能してるじゃないですか、私も飲まないんだから我慢してステラさん」

パト「なら僕もジュースで、帰ってデータまとめておきたいからね」

ステラ「それにしても僕って慣れないわね、ずっと俺だったのに」

雪花「私は逆に馴染みあるけどね、俺だと社長として恥ずかしいから、僕、私とかで呼称を直してるのよ、確かに交渉とか、お客様相手に俺はありえないからね、僕でいいんじゃない?」

パト「せっかく頑張って俺にしたのに・・・僕のままにしとけばよかった、はぁ」

ステラ「プライベートくらい使い分けたらいいのに」

パト「今は慣れる期間だからプライベートでも僕、俺なんて使い分けて仕事中に出たら目も当てれない」

ステラ「努力中なのね、他の皆は元気?」

雪花「さあ、私達も次から次へと別の国に向ってるから全然、もう20日くらいは日本に帰ってないわね、仕事の依頼は琴歌ちゃんの班が取ってきて、それを事務所で仕訳けながら適当な班に振り分けてるの、防衛軍の仕事が殆どかしらね、まだ広告とかしてないから」

ステラ「出来ないわね、でも防衛軍の仕事だってそんな早く終わる事は想定してないでしょ?」

雪花「防衛軍の人でも出来る仕事なんて回ってこないからね、でも逆に天職よ、ライバルが全然居ないから、しかもWCBTで成績を残してる私達、そして下にはあの元世界三強、ステラさん率いる【黄金卿】盤石よ!」

パト「ステラさんにはこれからもお世話になりますよ、損はさせませんので」

ステラ「もちろんよ、あのアリシアコーポレーション製品も貴方達に頼めば格安で手に入るし、良い事尽くめよ!感謝してるわ!」

雪花「極力帝国の力は借りたくはないんですけどね、一応」

ステラ「確かそうだったわね、地球人の人だけで成り立たせるって事で建てた事業だものね」

雪花「はい、帝国の力を借りずに生き抜く、ステラもそうだけど、パトの恩恵を受ければ歳を取らないし死ぬこともない、不老不死、そんな長寿を生きるためにはそれなりの人生経験は必須、帝国に甘えてばかり居たら私達が駄目になる、そうでしょ?パト?」

パト「そうだな、帝国は居心地が良すぎる、俺からしたら天国だよ、全てが整っているし何もしなくても侍女が全部やってくれる、外に出たら僕は注目の的、学生の妄想を詰め込んだような世界さ、だけどそんな世界に居ても僕は満たされなかった、ずっと考えていたけど、それは自分で生き抜く感覚は一切なかったからなんだ、だから今こうやって自分達でお金を稼いで、その稼いだお金で人を助けて、仲間とこうやってご飯を食べる、それが今僕が求める幸せなんだ」

ステラ「あり過ぎてもダメか、贅沢な悩みね、でも素敵、頑張りなさい、私も貴方には恩しかないからね、しっかり働くわ、目的を果たすためにね」

パト「はい、お互い頑張りましょう!」

三人はそんな世間話をしながら食事を済ませ、ステラもどうせだからとパト達の事務所で寝るようになった。

・・・・・・
ステラ「悪いわね~、ベッドまで借りちゃって」

雪花「いいのよ、一人増えてもレンタル代は変わらないんだから、ね?パト」

パト「そうそう、あ、一緒の部屋だと気になります?」

ステラ「そういう恥じらいはとっくの昔に吹っ飛んで行ったわ、防衛軍で仕事してるとたこ部屋なんて当たり前、男と同じ部屋で寝る事なんてザラよ、もちろんイタズラしようものならその腕をへし折るけどね!パト君は許しちゃおうかな」

雪花「そんなこと冗談で言ってると本当に喰われますよ~~、言っておきますけど一度関係を持ったら問答無用で従属ですからね!ただでさえ、帝園の恩恵を受けるためにキスして少量の覚醒しちゃってるのに」

ステラ「業務的な感じだから!後冗談だから!でも約束通り目的を果たしたら貴方の物になるわ、それだけの恩と支援を貰ってるもの、私も恩知らずで居たくないわ」

雪花「予約ってことね、パトも本当次から次えと」

パト「でもねでもね!最近全然東京の時みたいなモテ期来ないんだよ!安定!」

雪花「馬鹿言うんじゃないわよ!私が横で睨んでるからよ!高級なスーツを来て、現場では服に埃を付けずに敵を薙ぎ払って、防衛軍の援助の時なんて男も女も憧れの的だったのよ!大変だったわ!」

ステラ「貴方は確かに色々目立つわね、良い環境に居たせいか、凄く美形なのよ、大人の色気が出てるとも言うわね、帝国って女性しか居ないんでしょう?だから女性への扱いというか、素振りが本能感覚で身についてるのよ、道理で私もパト君を見てたらドキドキするはずだわ!」

雪花「そこまでの効果はないわよ、ステラさん、は~やだやだ、近い将来叔母さんとも同じ関係になるなんて、ストライクゾーンが広い旦那様だこと」

パト「まあまあ、でも最近雪花も正妻の余裕じゃないけど凄く余裕が出て来たよね!」

雪花「まあ、慣れよね、どう考えても、あれだけ常に周りに女性が居て、昨日は誰とヤッてただ、今日は誰がパトの部屋に行くだ、以前はこんなプレイをしただ、私とパトはこんなプレイしてたわねとか、もう性に対してオープン過ぎるとね・・・慣れって怖いわ、いやそれでも私とパトの性行為を除いた琴歌ちゃんや月花お姉ちゃんは後で殴るけども!!」

ステラ「えげつないわね、私その世界でやっていけるかしら・・・」

雪花「嫉妬深い私が慣れたのだから大丈夫!そういう意味では奏星さんなんてかなり積極的よ!もう盛ん過ぎて猿そのものね!」

ステラ「あはは、あの子は相変わらずで良かったわ」

雪花「またタイミング見て連れてくるわね、あの子もステラさんに会いたいでしょうし!」

パト「ほら、そろそろ寝るぞ、明日も早いんだ、片付け大変だぞ」

雪花「は~い、おやすみ!」

パト達はそのまま寝てしまった、横に居たノノやミーエルは既に深い睡眠に入っていた・・・。



patopatoblog at 01:28|Permalink

2023年09月14日

No.123  次の次元に立ったハク

誰しも体験はないだろうか?

日頃ゲーム等をしていて、ふと始めた時に、なにかのきっかけで今まで出来なかった事が出来るようになった事。

なにかのきっかけで人は飛躍的に成長する時がある、それはまるで覚醒でもしたかのような優越感に浸る時もある。

ハクもそうだった。

ハク「・・・あれ?」

ハクは一瞬の閃きとその閃きに対して【上手くいくかも?】という根拠のない自信が生まれた、
そしてとりあえずで試してみると出来た、そしてそこから連鎖のように次々と難解だった事が容易に想える程次々と解決していった、ハクはその成長に楽しくなり、眠る間もなくずっと特訓空間で自分の力を高めていた。

数日・・・

カナ「ハクが数日仕事や部屋に戻ってないの!」

パト「は?!マジか!誰かハクの居場所を知っている奴はいないか?」

カナはハクが行方不明になった事を自室のパトに伝えに来ていた。

メルリア「特訓コーナーですかね、ずっとあそこにハクが居ましたよ」

パト「え、という事は数日もの間ずっとそこから帰ってないのか?!体調は大丈夫なのかよ?!」

パトは慌てて特訓コーナーに向った。

・・・・・・
パト「ハク!!?」

パトがハクの居る特訓コーナーに向かうとハクは数日間そこに居たとは思えない程元気な姿をしていた。

ハク「パト君!どうしたの?」

パト「どうしたの?じゃないよ、数日も部隊にも部屋にも帰ってなかったそうじゃないか」

ハク「あ・・・数日経ってたんだ、ごめんなさい・・・でもね!でもね!凄いの!私凄く強くなったの!パト君に見て欲しい!!」

ハクはいつもと違い凄くテンションが高かった。

パト「えっと、もしかしてずっとここで特訓をしてたのか?」

ハク「うん!凄く上手くいって、今まで難しいと思ってた事が次々と出来るようになってね!それで凄く楽しくなっちゃって!」

パト(凄くハイになってるな、でも成長を実感出来る時が一番楽しいって気持ちもわかるし、当然か、でもどう強くなったんだろう、ハクは)

パトはそう考えながらハクの実験の成果を見るために訓練相手になった。

・・・・・・
ハク「行くよ!パト君!」

パト「ああ、いつでもいいよ!」

ハクはパトの声と聞くと構えることなくその場に立ち尽くした、するとハクの周りが一瞬で凍り付いた。

カナ「すご!自然支配使ったの?」

ハク「ううん、時空支配だよ、そしてこれをね」

ハクはそういうと瞬間的に凍った空間から一瞬に業火に変えた。

カナ「凄い!次は業火!でも自然支配なら出来ると思うけど」

ハク「うん、これはね、【時を強制的に止めた反動で生み出した】現象なの」

カナ「時を強制的に止めた?!今までは時の流れを極限まで自分だけ遅める事が限界だったよね?」

ハク「うん!完全に時について答えを出せたの!だから攻撃でもね!えい!」

ハクは何もしなかった、だが特訓コーナーの壁が一瞬で大穴を開ける程の衝撃波が生まれた。

ハク「時を止めた反動を利用した衝撃波だね、弓矢と同じで、ぐぐ~~~って時の流れを止めてギリギリまで止めていっきに一点放出!そうすれば何もしなくてもこうやって強力な衝撃を生み出す事が出来るの!」

ハクは日頃と違い凄く早く喋る、それほど嬉しい事だったのかもしれない

ハク「これを利用すればあくまで衝撃は能力を私用した結果の現象、つまり雪花様の原始支配を掻い潜る事が出来るの!初めて雪花様から一手を奪う手段を手に入れたの!」

カナ「凄い技術だね、確かに止める術を手に入れたらそれだけで応用が沢山利く、もしかしてずっとそれを試してたの?」

ハク「うん!パト君!お願いなんだけど、私にオーラ弾を放ってもらっていいかな?」

パト「いいけど・・・ほい!」

パトはハクに目掛けてそこまで強くないオーラ弾を放った、するとハクの周りでオーラ弾がピタッととまってしまったのだ。

ハク「成功!うん!私の周りに時空支配を纏えば障害物が来ても勝手に止めてくれる!自分から迎えばしっかり取れる!それでこの止めたオーラをさっきの弓矢の感覚で~~~」

ハクは集中する、するとパトのオーラ弾が凄い勢いでパトの方向に飛んできた!!

パト「うわっと?!」

パトは咄嗟に避けた、だが大したオーラ弾ではなかったのだが、ハクが弾いたオーラ弾は速度が乗っていた事もあり、質の割には高火力な物になっていた。

ハク「どうどう!これで相手の攻撃を受け止める術と反射する術を手に入れたよ!あ!もしかして能力使用後の結果を私の能力よりも前に置いておけば【能力無効化】を阻止できるんじゃないかな?!」

ハクはそう独り言を言うとあの手この手で調整を始めた、その間カナがパトに話しかける。

カナ「凄いね、この技術をものにしたら専属神内でも上位クラスの人達と渡り合えるんじゃないかな?」

パト「そうだな、凄い技術なのは間違いないよ、正直あれをされると俺でもハクに攻撃できる手段がかなり限られてくる、カナはどうなの?」

カナ「多分私は大丈夫、だってハクが行っているのは時間操作だからね、次元は時間という概念を壊す事も出来る、時間という概念が無くなればハクのあの技術は根本的に消えちゃうからね」

パト「そっか、でもアリシアにならいい勝負できそうだよな」

カナ「無限と虚偽でそうはならないと思うけどね、虚偽で時間という概念そのものを壊されたり、ハク本体を壊されたら時間関係ないからね、その相手の能力事時間で抑えきれるならまだ戦えそうだけど、無限がそれを許さないだろうし・・・無限だからハクの時間と止める行為に対して、無限はその時間の質量を無限に生成してぶつける、防波堤もある程度の高波は抑えれても限度を超えたら壊れちゃうのと同じ、膨大な質量と時間で潰されたらね・・・」

パト「渡り合えないじゃん、さっきカナが言ってたくせに」

カナ「この技術がもっと質をあげたらだよ!今はの完成度だとまだ敵わないけど、もしこの時間の干渉が自分の周りだけじゃなく広範囲に広げて私達くらいまで届くと、心臓の時間だけを止める【強制心臓麻痺】とか出来そうじゃない?」

パト「おっかない事言うなよ、でもそれいい案だな、ハクが今どれだけ止める事が出来るのか聞いてみるか」

パトはそう言うとハクの元に歩く

・・・・・・
パト「どう?上手くいきそう?」

ハク「うん!時空支配で時を私の周りだけ止める、だけどさっきの【時差爆発】とそれの現象を再度外回りから固める時空支配、三重構造にしたら雪花様なら時空支配を一度壊したら溜めていた衝撃波が襲うの!操作も出来るけど、ここはオートにした方がいいよね!それでそれを常に補完出来るサイクルを作れば!・・・だけどそれはあくまで戦闘モードのお話しで、日常だと危ないし、衝撃波を常に私の周りに纏っている状態だから私からなにも触れなくなっちゃうの、そこは不便かな・・・」

パト「まあ今思いついて実戦してるわけだし、今の内にどんどん考えよう、それでハクは今時間と止める事が出来てるけど、どこまでの範囲ならいける?」

ハクはパトからそう言われた事で一度試してみる

ハク「う~ん、今までは時間を完全に止めるというより、極限まで遅くする、後は八時宝礼(やちかほうらい)でメリアちゃんから法則はわからないけど時戻しや時送り、時止めの技術は教わってた、あの技術は今思うと今の私には出来過ぎた効率重視の能力だったんだなって理解出来るよ、もしあれを自分の加減で最大出力まで出せるようになれば相当強くなれる!この世界そのものを掌握することだって可能になるよ!!」

ハクは思考が口から全て出ている状態でもお構いなしに時止めの範囲を広げる、するとハクは咄嗟にその時止めを辞めた。

パト「どうしたんだ?ハク?」

ハク「・・・危ない事を思いついちゃったんだよ・・・凄く凄く・・・だけどこれって大丈夫なのかな・・・使っていいやり方なのかな・・・」

ハクの表情が先ほどと変わって青ざめていった、それほど恐ろしい事に気付いてしまったのだろう。

パト「教えて貰えるか?どんな使い方なんだ?」

ハク「対象者だけ時の流れに逆らわせるんだよ、つまり今は一緒に時と流れてる状態なんだけど、相手だけその場に留める、そうすれば・・・多分その肉体は簡単に朽ちる・・・」

パト「そうなの?タイムリープ的な事にならないの?」

ハク「あれは時耐性がある人が偶然出来る行為だね、耐性があっても車酔いみたいになりやすいんだけど、耐性が無いと膨大な時の波に無防備な状態で当たるわけだから・・・瞬間的なら気絶、数秒ならもう身体ごと壊す事が出来るよね・・・」

ハクはそう言いながら続ける

ハク「あと考えもしたの、血流を一部時で止めて遮断とか、心臓とか一部を時止めで・・・でもそれらの殺傷力と後遺症を考えたら・・・凄いなって・・・でも今の私なら多分・・・簡単にできてしまう」

ハクは自分自身の力に怯え始めた。

パト「それでどこまで広げれそうなの?」

ハク「実用性を求めるなら・・・300M・・・それ居ないなら必中で問題ない」

パトは驚いた、ハクは近距離、中距離に置いて大きな成長を得た、いきなり過ぎる結果に驚きを隠せなかった。

パト「そうか、でも帝国ならもっと、いや、それ以上の技術は持ってる、もっとハクも切磋琢磨していいだよ、ほら、まずは疲労もあるだろうし、少し休みな」

・・・・・・
パト「メルリアから見て、ハクの成長はどう?」

カナはハクの元で話していた、そしてパトは少し離れたところにあるベンチに座り、メルリアに話しかける

メルリア「そうですね、能力の完成度で言えば上級神ですら倒せます、いえ、耐性が無ければ最上級神も倒せる力ですね、そもそも時支配というのはそれほどの代物です、しかもメリアから聞いていますけど、ハクはその時支配の中でも別格、混沌支配や超越支配で時支配の限度をものともしていない、白銀帝王龍という種族がハクを後押ししている、私も盲点でした、私達にも出来ない事です、メリアはハクを見た瞬間にその素質を見抜いたのでしょう、その組み合わせが生まれるなんて、この歴史上一度も存在しなかった、ハクは今こそこのレベルですけど、将来は私達の都合の良い世界に作り替える、それまで何度もやり直し、ハク自身が敵わない敵でも生まれる条件、それらを過去で潰してそもそも【うまれてこなかった】という存在抹消まで容易に出来るでしょう、あの子を専属神に入れておいたのはファインプレーです、敵にしたくありません、いえ、そこまで成長しきるまえに殺してしまいますね、私でも・・・」

パト「・・・・」

あのメルリアにすらそこまでの評価を与えるハク、それほどハクの力は恐ろしい物だった、時を支配する、そんなのフィクションのファンタジーものなら定番の能力と言ってもいい、だがそれらは人間が使い、小さな野望で、大した力も持たずに使っているに過ぎない、最終的にまで極めた時空支配とは世界改変行う禁忌をを許された秘儀。

パト「悪用はさせないし、ハクはそんな使い方はしない・・・俺はハクを守るよ」

・・・・・・
パトは雪花と二人で話していた

雪花「へぇ、ハクがねぇ、私もそろそろハクに負けちゃう時が来るのかしらね~」

パト「え、負けそうと思った事あるの?」

雪花「今までだとないわね、正直時空支配なんて意味ないし、でも時空支配で生み出した後の衝撃波は考えたわね、お父さんの時もそうだけど、能力で生み出した現象は能力じゃないから消せないのよね、例えば岩を私に投げてきたら、能力で岩を操作して投げる事は阻止できても投げて来た岩は阻止できない、そこは私自身がどうにかしないといけない事だからね、原始支配はそこまで便利じゃないわ、使いこなせば話は別なんだけどね」

パト「確か原始、だから1から0、0から1にする能力であり、どんな現象、物質も0にすることが出来る、が本来の原始支配だったよね?」

雪花「そうそう、だから本来なら私に届く前に全現象が私の前で消滅するはずなの、つまり、私の周りだけ無そのものになるわけね、でもそこまでオートになってないおかげでこうやって生きてるわね、能力も控えめな性格で助かったわ、これ以上のオートは望めないわね~」

パト「まだ扱えないの?」

雪花「結構扱えてるわよ、ただそれは0から1を作る方、1から0にするのはかなり難しい、ぶっちゃけ出来る気がしない、なんでもかんでもって話なら簡単なのは知ってるわよね?」

パト「確か、計算式の最後に【×0】を入れたらいいんだろ?そうすれば強制的に答えは0になる、つまり無力化出来る、そんなイメージだったよな?」

雪花「そうそう、だけどそれはかなりの荒業でそこまで数式全部を0にするから消したくないものまで消してしまうの、それが対象物だけならいいけど、自然とか、いろんなものまで関連付けてたらもう最悪、私の想像より必要以上のものが消えちゃう、だから私は【集団戦では邪魔】にしかならない、これをマニュアルで動かすよりオートの方が賢いからオートにしかしないの、練習はしてるのだけどね、こればかりは頭の悪さを嘆くしかないわね、慣れなのかもしれないけど」

パト「慣れかもしれないじゃん、シーノに聞いてみたらどう?シーノって感覚でやってそうじゃない?」

雪花「確かに!それじゃあ暇な時にシーノちゃんに聞いてみよう!あの子話してると昔の桜花と話してるみたいで複雑なのよね」

雪花は苦笑いをする。

パト「まあまあ、シーノも初めて自分が興味を持てる娯楽に出会えて楽しく過ごしてるんだし、おおめにね、ハクとは戦ってみる?」

雪花「パス、まだあの子の心を折りたくないわ、折る気はないけどね」

雪花はそう言いながら空っぽになっているコップにお茶を注ぐために冷蔵庫からお茶を取りに立ち上がった。

パト「確かもうそろそろだよな、WCBT、俺と月花、後はメリアとかソフィアは出ないけど、雪花とハクは出るんだろ?優勝できそうか?」

雪花「さあてね、でも月詠さんとは戦ってみたいかも、もちろんお父さんにリベンジもしたいし・・・準決勝でお父さん!決勝で月詠さんだね!」

パト「おいおい、ハクだって勝ち上がるだろ、あれだけの完成度だぞ、もう隊長相手でも敵なしだろ」

雪花「わかんないわよぉ~、シェインさんは時耐性かなり高いし、バハートちゃんだって時耐性は高い上に天秤で時を下げてきたらハクだってキツイわよ、アランさんもパトに負けてから混沌支配をかなり使いこなしてるって聞くし、ヘルナさんもあれだけの技を持って居たら何をしてくるかわからない、相変わらず隊長連中は油断ならないわよ」

パト「でも雪花はそれらをものともしない、強いよ、本当」

雪花「・・・パトにだけ言っておくわ、今バハートさんと約束してるの」

パト「約束?」

雪花「もしこの大会でバハートさんと当たった時、私が勝ったらバハートさんが私の直属部隊に入るって」

パト「いいのか?バハートさんだって地球防衛軍の入っているのにこっちの事もなんて」

雪花「別に直属部隊に入ったからと言って何かをさせる気はないわ、でもそうね、独占はしておきたいわね、パトの力に干渉している子なんて稀だから」

パト「まあ、雪花が欲しいと思うならいいんじゃない、というより他の専属神の条件的に雪花ぐらいしか無理だろうし」

雪花「確かに!メリアちゃんもそこらへんは被らないように配慮してくれたのかな?アリシア様と琴歌ちゃんは除いて」

パト「あるだろうね、しっかり口説き落とせよ、そしてしっかり優勝だ!」

雪花「リベンジよ!今年はどんな方法で抽選なのかしらね!まあどこに入っても優勝しちゃうわけだし~~、一回戦からお父さんでも月詠さんでもいいけどね~~♪」

パト「あ、宝華さんは出るのかな?」

雪花「出ないでしょ、正体バレたらまずいのに」

パト「でもステラで出ればよくない?仮面は壊れないだろう?」

雪花「戦い方で一発よ、あんな癖の強い暴君、知ってる人からしたら素顔隠さなくても一発よ、身体の癖までは隠せないんだから」

パト「確かに・・・でもそう考えると昨年よりレベルが下がるよな・・・」

雪花「昨年が異様にレベル高かったのよ、シェインさんも言ってたでしょ、一回戦から準決勝、準々決勝レベルだったって、本来のレベルはそんなものなのよ」

パト「そうか、そう考えると正義側のレベルの低さは問題だな・・・」

パトはそう呟きながら、お茶を飲んだ・・・

パト「これから俺達がハクのように覚醒して強くなった時、正義側も優勢に立てるのか」

雪花「正直微妙ね、強くはなるわ、でもこの力を果たして正義として振る舞っていいのか、それはちょっとズルい気がするわね、まだ私やハク、カナ、琴歌ちゃん、月花お姉ちゃんはいいわ、でもメリアちゃん、アリシア様、ラル様、ソルテ様、ソフィアちゃんの力は借りちゃダメな気がする、もちろん帝国の力もね、悪を完全に壊すのは良い事だと思う、でも行き過ぎた正義は悪と変わらないのも重々承知している、私だってこの一年戦争屋をやって多くの星に足を運んで、多くの命を消してきた、でも正義にも悪にもなる、つまり、行き過ぎた力は過剰防衛に過ぎないの、どれだけ犠牲者が出てもね」

パト「はは、メリアみたいな事を言うんだな・・・雪花も」

雪花「考えて見て、悪信教だって世界から見たら邪教集団、悪だわ、でもその宗教に救われた人は?その宗教に根付いた文化を持つ国は?それらを正義として疑わないはずよ、それからしたら地球防衛軍は悪の組織、国の言いなり、過剰な暴力で他の主張を許さない組織って見え方も出来るの、警察を正義の味方と見るか、権力を良い事に横暴を働く怖い人と見るか、それはその人達の感性で決まるのよ」

パト「話が分からなくなってきたな・・・」

雪花「つまり、私達が正義だと信じて悪を根絶やしにするのはおかしいって話、それが私達地球出身者の問題だから別にいいけど、それを地球とは関係ない帝国を連れてくるのは恥ずかしい行為って事」

パト「正義にも悪にも過剰に肩を持つなってことか、理屈でわかっていても難しい話だな」

雪花「ええ、正義と呼べる人に守りたい人は沢山いるわ、でもそれは悪と呼ばれる人も同じ、守りたい人、守りたい世界があるから戦うの、それは絶対に忘れちゃだめ」

パトは雪花の言葉を聞いて、雪花もこの一年で成長したのだと認識した、帝国という正義とも悪ともなれる国に居たからこそ至った考えなのかもしれない

・・・・・・
パトは寝室で眠っていた。

俺も東京に居た時に急激な成長をした、そこからもさらに俺は強くなった、今ハクは急激な成長を体感している最中だ、これからカナだって琴歌だって、雪花も月花も体感するだろう、各々が才能をどんどん開花させ力を得る、そして本来のポテンシャルに近づいていくんだ、その時、力に飲まれないようにしないといけないな・・・

パトは力を持つという事を考え、そのまま深い睡眠へと入って行った。



patopatoblog at 18:25|Permalink

2023年09月12日

No.122 黎明の陽射し

パトとメリアは二人の時間を過ごしていた。

パト「メリア、順調か?」

パトは深くは問わない、それはメリアにとって求めて欲しくないとわかっているからだ。

メリア「順調ですよ、ご主人♪」

メリアはそう言いながらパトに抱き着く、二人きりだと表では見せない程甘えてくる、そんなメリアの姿が愛おしく思うパト

パト「別に隠し事をするななんて言わない、嘘をつくななんて言わない、メリアの好きにしたらいい、俺はメリアの行動に文句は言わない」

パトはメリアの頭を優しく撫でながらそう言う。

メリア「そうですか、では隠し事も嘘もつきます、だけど絶対に約束します、ご主人や専属神の子達は絶対に裏切りません、それだけは約束します」

パト「それだけ聞けるならいいよ」

パトとメリアはそう話しながら時間を過ごす。

・・・・・・
メリア「ではメルリア姉様、後はご主人をよろしくお願いしますね」

メリアは身なりを整えるとリビングで待機していたメルリアに声を掛ける

メルリア「メリア、あまり旦那様を心配させないであげてくださいね」

メリア「そうですね、私は今もメルリア姉様のポジションが羨ましいですよ、今すぐにでも代わりたいくらいです!」

メリアはそう言いながら、パトの部屋を後にする。

メルリア「旦那様、着替えをお持ちしました」

パトは半裸のままベッドに座っていた。

パト「あまり抑制出来なかったなぁ、琴歌から聞いていた通りならメリアは何か悪事を働いている、俺はメリアにも汚れ役はするなと言っていた、だけど国のためなら汚れ役が必要なのもわかる、だから少しでもメリアから話してくれると期待はしてたんだけどなぁ」

パトは少し寂しそうにメルリアに語る。

メルリア「メリアなりの考えがあると思います、旦那様もメリアを信じてあげてください、メリアの姉として、お願いします」

パト「疑いなんてしてないよ、だけど辛いなら辛いって言ってほしいんだ、それだけでいいんだ、確かにメリアにとって俺の場所は休める場所なのかもしれないけど・・・」

パトはため息をつく、

パト(正直、メリアが悪さをしてたって嫌いになる事はない、それだけ俺だってメリアを愛している、だけど、だからこそ、その悪さも俺と共有してほしいと思うのは俺の我儘なのかな、いや、実際は俺がメリアに命令すればいいだけの話、メリアだって専属神なんだ、俺が命令すればメリアは断る事は出来ない、むしろ聞かれたならメリアは隠さずに答えるだろう、だけどそれをしないのは俺の覚悟の弱さだ、メリアがどれほどの闇と悪を抱えているかわからない、それを許容できるのか、その自身が今の俺にはない、弱い自分自身が悪いんだ)

・・・・・・
メリアは自室に帰る、そしてパトの事を考える。

メリア(私の事を凄く気にしてくれてますね、ですが、怖くて聞けないって所ですかね、正直ご主人が聞いてこられても少し抵抗はありますね、ご主人はまだ綺麗ですからね、人の不幸や犠牲の上で成り立つ平和に偏見を持って居る、琴歌ちゃんもそうですけど、どれだけ綺麗事を言っても、それを実験し、成果を得たからこそ、歴史と学問は存在する、知恵とは何かを犠牲にしなければ得られない世界の宝、その価値が高ければ高いほど、独占した時に優位に働く、それを平凡出身の琴歌ちゃんにはまだわからないんですよね、まだまだ甘いです)

メリアはそう言いながら、服を脱ぎ、着替える、そして自身の股に感じる温かい感触の記憶を堪能しながら、ベッドに倒れ込む。

メリア(さあ、明日はシスリットの報告ね、初仕事はどれ程の物か、正直、従属神の好感度は高くはないと思いますし、どこかのタイミングでご主人が一度つけていた【好感度眼鏡】の完成品を貰いましょう、それがいいですね、それをシスリットに渡して、好感度が一定値より低い愚か者を徹底的に教育ですね、大事なのは依存、好感度はそこからどうにでもなります、今従属神を抑えているのは将来性、つまりこの帝国に将来性を感じなくなったら即浮気される、それを阻止するためにもご主人と肉体関係を持ってもらいたいのですが、それも上手くいかない、なら好感度の低い反乱分子を尋問して洗脳して、ご主人を崇拝し、依存し、絶対的存在になって貰いましょう、そこからですね)

メリアはそう考えながら眠りについた。

・・・・・・・
メリアはパトの事しか考えていない、それはメリアはパトのために生まれ、パトという存在が自分の存在意義であり、パトという存在がメリアの全てだった、そのため、パトが絶対ではない世界がそもそも不満があり、メリアはパトのためならどんな手でも野望を成し遂げる。

メリア「さて、仕事の成果を聞きに行きましょうかね・・・っとその前にご主人の所に行っておねだりですね!」

メリアはそう言いながら、パトの部屋に向う。

・・・・・・
メリア「ご主人!おはようございます!」

パト「メリア!おはよう、珍しいね、どうしたの?」

ソルテ「メリア様、おはようございます」

月花「メリアちゃんおはよう~~」

リビングにはパトや専属侍女の3人の他に秘書のソルテと補佐の月花が居た

メリア「ご主人!以前使っていた【好感度眼鏡】が欲しいのですけど、私にひとつ貰ってもいいでしょうか?」

月花「メリアちゃん、その好感度で低い子に怒ったりしないわよね?」

メリア「そんなことしませんよ!少し入国してくる従属神を見て、調査をしたいだけです、もちろん見るのは好感度の高い低いでピックアップして低い子は何故低いのか、それを調べます、偵察やスパイの可能性もありますからね、その調査結果次第で次の政策検討会の議題にしようと考えているのです!」

ソルテ「でも従属神なら確かにそれだけする必要性はありますね、一般の神ならやりすぎですけど、従属神は既に帝国の配下、それなら国の運営関係で協力するのは義務です」

パト「別に構わないけど、あんまり住人を虐めるような事には使うなよ、命令だ」

メリア「もう、信用ないですね~、わかりました!私は絶対に悪用したりはしません!」

メリアはそう言うとパトから【好感度眼鏡】難なく入手する。

・・・・・・
メリア(私は・・・使いませんよ、私はね~~♪)

メリアは自分で使う気はサラサラなかったため、なんの問題もなかった、
パトが命令の効力を発揮するのは専属神のみ、つまりメリアはパトが強情で意思を曲げない場合、メリアですら計画を破綻させざるを得ない状況が生まれる可能性がある、だけど、メリア自身が特に何もしてなければなんの問題もなく、メリアの計画は進むのだ。

メリア(ご主人が私の手を穢す行為は許さないですからね、大事にして貰えてる証拠です、ならこの手を穢す行為は一切致しません、代わりの子にやってもらうだけです)

メリアはそう考えながら勤務部屋に入る、
そしてメリアは呼ぶ

メリア「交代の時間ですよ、しっかり勤務を頼みますよ、アナリシア」

メリアがそう言うと、即座にメリアの秘密基地に到着する。

アナリシア・サリヴァーレ 黎明の陽射しNo.4 種族:変幻神

アナリシアとメリアの現在位置を変えると同時にアナリシアがメリアに化け、メリアは常に裏の基地に居座る形となる、だが専属神との仕事はメリア自身が請け負っている、もし偽物で相手をすれば、それはパトや専属神への裏切り行為になるからだ。

・・・・・・
メリア「さて、シスリット、もう来ていたのですね、状況を聞かせて貰っていいですか?」

メリアはそう言いながらコーヒーを作る、この基地には【黎明の陽射し】のメンバーが在籍するが、雑用をするような神は一人も居ない、そのため、メリア自身が身の回りの事をこなさなければならないのだ。

シスリット「はい、まだ最初の方なので、上手く結果を出せているかわかりませんが、今の所表で主様の悪評を訴える者は居ません、それどころか帝国の政策にすら興味を示していない女神が殆どという印象です、【私達が考えた所で帝王様や専属神様の足元にも及ばないのだから考える必要がない】というのが共通の認識ですね」

シスリット・ホリーティア 【黎明の陽射し】No.5 種族:堕落劣下幸神

メリア「そうですか、それは良い話しですね」

嘘である。
メリアはそんな情報等一切求めていない、正直政策の件に関して従属神が興味が沸くはずがない、メリアが気にしてるのは女神一人一人のパトへの好感度、そこ一択なのだ。

メリア「なら政策に関しては問題ないという認識で良さそうですね、一部の声とは言え、そう認識出来るのは良い事です、それでシスリットにはこれを渡します」

メリアは【好感度眼鏡】を渡す、もちろんパトから貰ってからメリアは別のデザインに変えてある。

メリア「それは【忠誠眼鏡】ご主人への忠誠度が数字で見える眼鏡です、それが【80以下】の場合、尋問をせざるを得ませんね、対象は従属神、配下神まで手を伸ばしたい所ですけど、まだシスリット的にも辛い話しでしょう、なので、どんな力を駆使してもいいので、その眼鏡で判断してリストアップし、私に逐一報告しなさい、貴女の仕事次第でメルリア姉様の平穏な生活が懸かっていると思いなさい」

シスリット「わかりました、では今から教育に戻ります、失礼致します。」

シスリットはそう言うと即座に消えてしまった。

メリア「さて、エラトマ、そろそろ大量に仕事が入ってくるわよ」

メリアがそう言うと奥の部屋から勢いよく扉が開く!

エラトマ「やった!!どこまで痛めつけていいの!どこまで!ねえ!どこまで!!」

エラトマ・マールム 【黎明の陽射し】No.3 種族:白銀帝王龍

メリア「そうですね、殺したら意味ありません、もちろん幽閉をしたらここの存在が容易にバレます、なので、夢でも洗脳でもいいです、貴女の存在も露見しないようにしっかりと・・・ね」

エラトマ「簡単じゃん!それだけでいいの!それだけで殺し以外は何してもいいの!!やった!私やってみたかったんだ!針千本!針何本目から喘いでくれるかな~?痛覚に強い部位から弱い部位に、そして針はどんどん深く深く差し込んでね~~!【これくらいなら耐えれる】っていう救済を粉々にして泣かせるんだ~!それで千本が終わって相手が安堵したら追加の千本を持ってきてね!それを【横のバカが泣き言言うから余っちゃった~~、もし嫌なら説得してよ~~】って、そうすれば痛い思いをしたくない奴らは泣きながら、罵詈雑言を発しながら・・・う~~~~濡れてきちゃった~~~子宮が震える~~~~~!!!」

メリア「まず貴女が落ち着きなさい、別に仕事内容は任せます、最低条件さえ満たしていれば私から言う事はありません、興奮して自慰行為したいなら拷問中にでも拷問している女神を使ってでも発散しなさい、だけど言っておきます、成果は出してもらいますよ、壊したいわけではありません、【ご主人を愛さなければ恐怖がやってくる】そして忠誠を誓い、尽くし続ければ【恐怖がやってこない】それどころか【甘い蜜】が止めどなく降り注ぐ、そういう状態を作りたい、そして依存させる、肉体関係を持たせられないなら依存です、恐怖が根本にある依存は強力なものです、それが主からであれば独裁政権、つまり主への反逆を生む可能性がありますが、主は関係ない、むしろ助ける側、ヒーローになればもっとも~~~~~っと、ご主人への愛が確実になると思いません?」

エラトマ「狂気だね、流石は私が認めた主だ、それじゃあ針を沢山用意しないと♪ああ、子宮の震えが治まらない・・・疼いちゃう♪」

エラトマはそう言いながら奥の部屋に戻る。

メリア(本来白銀帝王龍は邪悪な龍、これが本来の姿、ハクは本当に異例、白銀帝王龍なのに全然狂気が存在しない、本当いい子を見つけることが出来ました、しかも最近あの子は強さに拍車が掛かっている、とうとう雑魚から格上まで、時間の耐性が存在しない相手なら傷一つ受ける事なく倒す事が出来るようになった、専属神内で言えば低いですけど、ハクは本当有望、成長が楽しみです)

・・・・・・
メリアが1時間ほど、紅茶を堪能していると基地内に入ってくる者が居た。

メリア「帰ってきましたか、どうでした?」

サウル「弱い、創造主、あれが本当に上級なのでしょうか?」

メリア「そうですよ、貴女が強すぎるのです、貴女の存在、それこそが異例、凶器なのですから」

サウル・カレウエ 【黎明の陽射し】No.1 種族:神造穢粘液神

サウルはメリアとファナが開発し、成功した神、穢れを纏い、支配する神造女神。

メリア(女神は体内に穢れを取り込む事で絶命する、それはどんな強い女神でも例外ではない、そしてその穢れの性質、特性を何百という実験体のサンプル結果を得て、この子を作り上げた、もちろん毒だって容易、そして穢れの性質を分析しているから、私や専属神、直属部隊の子達にはワクチンを打たせて貰ってる、誤って穢れを投入されたら大変だものね、死にはしないにしても気分の良い話しではないわ)

サウル「それで次は神王?」

メリア「いえ、最上級神ですよ、ですがそこまで来ると難しいですね、野良の最上級神は私達でも欲しい神材ですからね、あまり実験で消費したくないんですが・・・」

サウル「男なら?」

メリア「・・・気持ち悪い話しですが、男の神も穢れが生まれれば死ぬはずです、ですが私は男という存在が気持ち悪い、ご主人以外の男なんて死ねばいい、不愉快、少し優しくしたら気安く話しかけてくるのも不愉快、身内でも関係なくです、表には出しませんがね、触られたらその手を塵も残さずに消し飛ばしたい・・・私に触ったという記憶すら・・・許せない、私の身体はご主人のもの、私の身体を知っていいのはご主人だけ、この体温も、柔らかさも、汗も、垢も、臭いも、全部全部・・・ご主人だけの物です・・・」

サウル「なら男消す?」

メリア「辞めておきましょう、それは大変魅力的ですが、反感を買われます、流石の私も世界を敵に回す程馬鹿ではありません、ですが【神殺し】を完全な物にするのであれば、男の研究も必要ですね、ファナに任せましょう、少し席を外すわね」

サウル「どうしてたらいい?」

メリア「能力のON・OFF練習をしていなさい、後は人間形態を維持出来るように、貴女に肉体を与えなかったのはその【変幻支配】で何者にもなれる可能性を見出したかったからなのだから」

サウル「了解しました、創造主」

サウルはそう言うと幼い少女の姿から液体に戻る、それが本来のサウルの姿だった。
サウルは粘液種、スライムという存在である。肉体を持たないため怪我という概念が存在しない、そして吸収もされないため、食べられても消化されずにそのまま残る、そして内側から穢れを生み出し、消滅させる、【黎明の陽射し】最強の生まれて数か月の【神王級】である。

・・・・・・
メリア「というわけで男の穢れを研究してほしいのだけど」

ファナ「興味深い、女神の穢れは有名な話だが男の穢れは聞かない、それを見つけ出せというのか」

ファナは研究室にある液体ボックスを眺めながら考える。

ファナ「いいだろう、だがここは曲がりにも帝国だ、女帝でも研究のためとはいえ、帝国、まして女帝の手の届く範囲に男を置くのは気分が悪いだろう、別の研究施設を用意してくれるのかな?」

メリア「手配しましょう、男の神は【下級神】そして次は【中級神】と上げて、【神王】までやっておいてください、女神は大事ですが、男は要りません、まあ他の男に股を開いた穢れた女神もゴミ同然なおですがね、その男が怒って近づいてくると考えただけでも嗚咽ものです」

ファナ「女帝も大概狂ってる、だがそれがいいのだがな、良かろう、帝国の領土で帝国外に研究施設、そして研究用モルモットとして男の下級神を1000体容易してくれ、そうだな、性交をした場合も見ておきたいからな、殺しても構わない女神を100体、経験人数が1人の男は?2人の男は?と多くのパターンで研究をしたいからな」

メリア「わかりました、帝国外から拉致してきましょう、もう帝国の女神は配下神ですら財産です、ご主人の動き次第では下級神でも最上級神クラス以上のポテンシャルを持たせる事が出来る事を知ったので」

ファナ「へぇ、それは興味深い、それはいつか私達も帝王様に身体を捧げてもいいのかね」

メリア「もちろんです、ですがファナやエラトマは邪悪過ぎるので、愛想笑いを覚えてください、サウルはまだ生まれて間もないのでこれから教えますし、アナリシアはコミュ障という奴ですかね」

ファナ「だが帝王様は凄いお方だ、いつか帝王様本人を研究したいものだ、1日で現帝王神の数十倍のポテンシャルの伸び、そしてその恩恵として接吻程度で相手への覚醒、性行為で更なる覚醒とポテンシャルの大幅強化、自身の姉を使ってよくもまあ、そこまでの結果を導き出したものだ」

メリア「誘導したわけじゃないですよ、ただそう、身近に見やすい研究対象が居たので、見ていただけです、おかげで身体が寂しかったですよ」

メリアはメルリアとパトの性行為をメルリアの初体験以来全て観察していた、それは性行為の回数とメルリアの覚醒幅の観察をしたかったからだ、結果、キスや体液提供は覚醒は促せるが、ポテンシャル自体は全然上がらず、種族だけが上がったという状態になる、もちろん種族が上がっているので種族値が上がり、ポテンシャルは上がるのだが、元々高種族は成長幅が少ない、だが性行為は別である。

メリア「性行為1回でメルリア姉様程の完成された種族とポテンシャルですら関係なく覚醒した、それそして回数を重ねる事に現時点のメルリア姉様の最大ポテンシャル値から2倍、次の性行為で2倍に膨れ上がったポテンシャルからさらに2倍、つまり2回性行為するだけで本来の4倍強くなっているのです」

ファナ「化物じゃないか・・・そんな事がありえるのかい?」

メリア「もちろんポテンシャルだけの話です、実力は上がりません、ですが、ポテンシャルは上限値、それが無限に上がるというのは恐怖です、神界はポテンシャルの高さで判断しますからね」

ファナ「だがおかしな話だ、なら女帝、君は既にとんでもない量の覚醒をしているのではないか?」

メリア「してますよ、ただ封印されているだけです、ですが面白い結果は得られました」

メリアは話す。

メリア「ご主人が相手に対する好感度によって覚醒の有無が変わる、つまりご主人が相手に好意がない状態で性行為しても全然覚醒しないのです、天野江奏星、唯一専属神以外で何度も肉体関係を持って居た子です、その子も私は見ていました、ですが彼女も中々の性行為回数を重ねているにも関わらず大きな成長をしないのです、それはつまり、【好意がないと主からの恩恵を受ける事は出来ない】、メルリア姉様は2倍、それはご主人がメルリア姉様にそれだけ愛情がある証、ですがその数値を明確に出したいのです、つまり100なら2倍というのであれば、私はもっともっと媚びさせます、そして好感度200で3倍、好感度300で4倍と一度の性行為で覚醒を促せるのであれば私は帝国をそのように動かします」

ファナはメリアが意気揚々と語る姿を見て考える

ファナ(やはり狂っている、私も大概狂っていると認識しているがこいつはその比ではない、自分が第一優先でもなく帝王パトの為だけに全てを注いでいる、それ以外は帝王パトを喜ばせるパーツに過ぎないと言わんばかりな・・・これが帝王神候補だというのだからこの世界も狂っている・・・面白い!)

メリア「いつかおふざけと呈して、皆に【好感度眼鏡】を付けて貰ってご主人の好感度を見ましょう!そうすればデータは取れる!そこから計算して、ご主人の事をもっと理解することが・・・」

ファナ「女帝、貴女の目的はなんだ?」

ファナは聞く、メリアはその問いについて即答する。

メリア「ご主人が世界の中心となる世界を作る、いずれご主人は帝王神になる、そして世界の王になった時、ご主人が世界の支配者となり常識となる、全世界はご主人の手のひら、だけどそれを叶えるためには近道は出来ない、色んな不明瞭を明確にしないといけないし、反乱分子を徹底的に除去しないとカビが生えてしまう、【絶対支配】を持つ私は封印が解けた時にこれらを全て絶対にする、その下準備です。ご主人に逆らう者はゴミ、忠誠を誓えない者もゴミ、信仰出来ない奴もゴミ、難癖つける馬鹿には輪廻転生すらも許さない徹底した死を、悪と呼ばれる存在もご主人が認めるなら認める。そんな世界です、私はそんな世界を作れたら・・・もう何もしません、ただご主人の横で愛玩具として人生を真っ当しましょう、今はそんな未来を作るための投資です、だから今こうやって私がご主人から離れる事は仕方ないと割り切れます」

ファナは震えた、自分も狂気に満ちていると自覚していたが、メリアはその比ではない、格が違うと本能から理解した。

ファナ(はは・・・思い出すな、こいつが私を勧誘してきた時、そこはかとない恐怖を感じた、【こいつには絶対に逆らってはいけない】という上下関係を一目見ただけで植え付けられた、他のメンバーもそうだ、私は・・・とんでもない奴の下についたのだな)

ファナ「もういい、頭が痛くなる」

メリア「別にこの目的は皆にも言っている事ですので、まだまだ軽いですよ」

ファナ「表でもそれを平気で言ってるのか?!」

メリア「はい、別に隠す野望でもないですし、これは必然ですから」

ファナ「・・・メリア様、貴女が隠す程の野望とは・・・なんですか?」

メリア「んん?ないですよ?私はご主人の物ですから、私がNo.1の世界なんて要りません、ご主人がNo.1、そして私がNo.2これです」

メリアは軽いお喋りを済ませた感覚で挨拶をし、研究所を後にする。
研究所に残ったファナは近くにある椅子に座り、頭を抱える

ファナ「世界は広いものだ、私がまだ常識神に思える、いや、私もあの領域まで狂えということか・・・」

ファナは笑っていた、「最高の環境だ・・・」

・・・・・・
メリアはやる事を終え、メリアに偽装しているアナリシアと場所を一瞬で代わる。

メリア「ふう、業務と言ってもやる事ありませんし、ご主人が次のおふざけで【専属神達がご主人のからの好感度を見る】ように誘導しましょう、法則を見つけれれば今後良い研究になりますしね」

メリアはニコニコしながら次の行動に移す準備をする。
パトのために。

patopatoblog at 10:33|Permalink

2023年09月04日

No.121 赤字経営 ネス工房

ネス「また赤字・・・毎日仕事してるのになんでっすか・・・」

ネスは毎月行っている決算をしていた、その金額を見て気分が下がっていた。。


ネス「経営に向いてないんすね、いっその事どこか経営が上手い妖怪の所に行って一緒に働かせてもらうっていうのも手っすね、でも求人なんてあるのか・・・そもそも妖怪族はほとんど手に職を持って生計を立ててるっす、自分の事は自分でしろって考えばかりの一族っすから誰も雇ってくれないっすよね・・・」

ネスは深いため息をついた、誰かに頼れたらと考え、主であるパトが頭に浮かぶ。

ネス(主に相談しよう、そうすればもっと仕事を斡旋してくれるかもしれないっす、でも仕事してるのに赤字って変な話っす・・・)

・・・・・・

パト「やっと自分の経営の下手さに気付いたか、遅すぎる気もするけど」

ネス「主、私なんかに時間を取られるのが不愉快極まりないのは承知の上なんすけど、このままだと飢え死にっす、どうか仕事をくださいっす!」

パト「いやいや、ネス、ネスは仕事量としては充分過ぎる、問題なのはお金の設定だ、そこがほとんどどんぶり勘定だからマイナスになるんだよ」

ネス「どんぶり勘定ってなんすか?なんか旨そうっすね」

パト「大体これくらい?でお金を決めてるってことだ、本来なら自分の売り上げが出るように値段を決めておくんだよ、1仕事何ミル、って、確か人形修理とか武器修理、制作でもある程度値段を決めてただろう、あれはどんな根拠で決めてるんだ?」

ネス「大体これくらいって感じっすね」

パト「馬鹿!普通は武器作成なら、制作の工程に掛かる時間、技術料を含めたうえで計算するんだよ!そのうえで妖怪族の間の大体の定価を把握するんだ!例えば妖怪族の間で10000ミルで武器を作られているならそこからスタートだ!そこからどうギリギリまで売り上げが出る数字で他のライバル店を差をつけるかが商売!同レベルならそうだけど、もしネスの技量が買われていたら定価10000ミルよりも高い値段でも仕事が来る!そうやって技術で儲けるか!質より量で儲けるか!そこからなんだ!」

ネス「なるほどっす!ちなみに妖怪族の武器制作はオーダーメイドなら50000ミル、そこから素材代やら諸々が乗ってるはずっす!」

パト「つまり、似たような工程で仕事してるとどうしても50000ミルは掛かるって話だ、ネスならどれくらい安くする?」

ネスはパトに言われて考える、そして

ネス「30000ミルで出来るっす!だからいつも30000ミルから見積もり作ってるっすよ?」

パト「ばかもん!馬鹿正直に30000ミルにするやつがあるか!出来るとわかっていてもある程度幅見ておくんだよ!30000ミルはライバル店との値引き駆け引きが発生した時の最低金額!家電製品の店の仕組みは大体そうだ!覚えておけ!!」

ネス「家電商品が何かわからんっすけど了解っす!!」

パト「とりあえず48000ミルだ、なら普通に仕事をこなすだけで18000ミルの売り上げだ、そして材料費!ネスはこれをどう算出してる?俺の時もそうだったけど値段を把握してるのか?」

ネスは得意げな顔で話した。

ネス「それはもう間違いないっす!情報網ってやつっすよね!こんな辺境の地でもチラシは来るッス!その中から最安の材料を仕入れてるっす!これで間違いないっす!」

パト「情報の視野がせまーーい!」

パトが大げさな素振りでネスを否定する

パト「材料費を最安というのなら世界各国を巡れ!そもそもその材料の生産元は把握してるのか?そこからどれだけ材料屋が仲介に入ってるかで材料屋のランクも変わってくるんだぞ」

ネス「え、そうなんすか?てっきり材料屋が材料を制作してるとばかり」

パト「それは加工屋だ、素材を見つける人、次にそれを加工する人、次に加工した素材を材料として作る人、それを売る人、それを遠くまで売るための運送、支店、からの契約会社!そしてネスの元にだ!(パトも詳しくは把握してない)」

ネス「すっごい数の人が介入してるんすね!!」

パト「そうだ!つまりネスが買ってる材料屋は悪いけど、間に沢山の仲介が入ってる末端の材料屋、つまり凄く高い!!鉄の原価を知ってるのか?」

ネス「原価ってなんすか?」

パト「鉄本来の値段だよ!他のなにも介入していない元々の値段!大体1キロ単位だからそこから購入する時に大体何ミル上乗せされてるかわかるんだよ、鉄1キロ100ミルだとして材料屋の鉄塊10キロが3000ミル、はい!何ミル上乗せされてるでしょうか!」

ネス「えっと・・・1キロ100ミルで・・・10キロが1000ミルっすから・・・2000ミル上乗せされてるっす!」

パト「そう!つまり2000ミルも加わってるんだ、それで本題だが、ライバル店と差をつけるのは他の店よりも安くする方法があると言ったよな?」

ネス「うっす!」

パト「ここで大事になってくるのが、【どの段階で購入するか】だ!ぶっちゃけ鍛冶の仕事は知らないけど、加工された鉄じゃないと駄目なのか?無加工の鉄でも同じ武器は作れるんじゃないか?」

ネス「そうっすね、加工ならうちでも出来るっす!武器の修理やメンテナンスで加工はお手の物っス!」

パト「なら材料屋で買うんじゃなくて、一番最初の素材を見つける人から直接貰えばいい、違うか?」

ネス「・・・主・・・頭いいっすね・・・そうすれば仲介料金は掛からない・・・っす」

パト「そう、素材を見つけた人の費用が上乗せされる程度、つまり限りなく原価に近い値段で購入が出来る、そこから運送屋は必須だからそこさえおさえれば・・・ほら!安くなる!こうやって他のライバル店を差を広げるんだ!だけどこれは対人関係や交渉スキルが必須になってくる!、業界のタブーがあるみたいに、ルールを知っておかないといけない」

ネス「業界のタブーっすか?」

パト「ああ、もしネスみたいな職人が素材提供者から直接貰った場合、損する奴が沢山居るだろ?」

ネス「そうっすね、加工屋とか材料屋っすよね?」

パト「ああ、つまりそこらの連中の仕事を奪う行為になる、つまり敵が増える、素材提供者や運送屋にとっては関係ない話しだけど、それでいい気がしない奴らも居る、だからそういう争いにならないように業界の間で暗黙の了解があったりするんだ、だけどこっちも商売、破っても問題ないルールはバレない程度にやれば良い、馬鹿正直にやってたらいつまでも貧乏経営者だ」

ネス「なんか悪っすね!でも安くなった材料をそのまま見積もりにしたらバレるんじゃないっすか?」

パト「馬鹿正直に見積もりにしなくていいんだよ、そうだな、材料屋で買えば3000ミル、だけどネスは1000ミルで購入できた、なら大体2800ミルくらいで見積もりに書けばいい、詳細は黙って居たらいい」

ネス「成程っす!そうすればその分の金額はうちの儲けになるんすね!」

パト「そうだ、これで工費と材料費の話は認識できたか?」

ネス「えっと・・・認識は出来たんすけど・・・情報がかなり必要になるんすね」

ネスは頭を抱える。

パト「そうだな、しかも素材の原価だってその時その時で価値が変わる、常に一定じゃない、素材提供者は価値がある時に売れば儲け、だけど材料屋みたいにいちいち値段を変えれない店からすると赤字、逆に価値がない時に売れば赤字、だけど材料屋みたいな店は儲けだ、何故かもうわかるよな?」

ネス「入ってくる材料の値段が違うからっすか?」

パト「そうだ、さっきも言ったけど素材提供者から色んな人が仲介して材料屋に届く、つまりそこから上乗せされた最終金額が材料屋の手元に来るんだ、だけど材料屋ももちろんライバル店は居る、つまり安い方が売れる、そしてコロコロ値段を変えてしまえば客も減る恐れがある、普通は変えるんだけど、やっぱり決まった定価で取引したいからな、それを毎度変えられたら客側は溜まったもんじゃない、そうだろ?」

ネス「1000ミルだったものがいきなり高騰で1500ミルになったら泣くッス・・・」

パト「だから基本値段のバランスって凄く繊細で見極めが難しいんだ」

ネス「頭がこんがらがってきたッス・・・」

パト「後少しだ、頑張れ妖鳥」

パトはネスの頭を軽く撫で、労う。

パト「工費は妖怪族の中で普及している定価額を知る、材料費は原価に近い安い経路で購入する、後は何かわかるか?」

ネス「え、まだあるんすか?」

パト「この工房や工具はどうやって維持するんだ」

ネス「あ~~なる程っス」

パト「この工房だって消耗品だ、使い続ければ綻びが生まれる、数年経てば壊れもする、つまり、この場所や環境で仕事をするための費用を乗せないといけないんだ、例えるなら祭りの屋台で買う物だな、あれらが高いのはその場所を使わせてもらっているという場所に費用も入ってる、原価、人、場所、それらを計算した結果、普通のスーパーよりも高い値段で設定されてるんだ、自動販売機だって原価から場所や電気代とかの維持費、税金が乗って今の値段に設定されているんだ、それくらい場所に掛かる費用というのは大事って話だ」

ネス「成程・・・全然考えてなかったっす」

パト「ちなみにこの場所って実際の所維持費は掛かってないのか?」

ネス「妖怪族は自分達の村や家族、縄張り内で独自のルールを作りたがるっすからね、園自体に収める税額は一定で決まってるだけでそのほかは関与されてないっす」

パト「その税金って何に使われてんだ?」

ネス「妖怪族の都市じゃないっすかね、知らないっすけど」

パト「つまり一定の税金を納めれば特になにをしてても良いってことか、それでその税金の金額は?」

ネス「時間の概念が場所によって曖昧っすから、一人生涯5億ミル収めれば支払い義務は終わるっす」

パト「5億ミルって、妖怪族の寿命って何年?」

ネス「さあ、誰も死なないっすからね、うちも14歳っすし、妖怪は自然現象で生まれるのが殆どっすから親なんて概念もないっすから、種族事に違うんじゃないっすかね?ただ聞いた話によると死んでも税金が払い終えて居ない場合、無理矢理蘇生させられるらしいっす、死にたいなら税金を払ってから死ねってことっすね」

パト「死ぬことすらも許さない税制ってヤバいな」

パトはそう言いながらネスの寿命を人間とは違うとわかっている状態で大体100年と換算して、地球の感覚で考えたところ年約500万払わないといけない計算だった、1000年~2000年生きるのなら丁度いい数字になるため、恐らく寿命1000年くらいを基準に考えているのだと考えていた。

パト「少なくともネスは1000歳は生きるよ、よかったな」

ネス「え、あと986年も生きないといけないんすか?生き地獄じゃないっすか」

パト「ちなみに早く死にたいなら沢山稼げよ、ちなみに先月は何円税金を納めたんだ?」

ネス「2万ミルっすね、あまりにも生活品が買えなかったっすから本来収めるはずだったお金がなくなったんす・・・」

パト「まだ1000年以上は生きないとだな」

ネス「世知辛い世の中っす・・・」

・・・・・・
ネスはパトに言われた事をメモにしていた。

パト「まあ、仕事があるのはわかるけど、さっきも言った通りタイムリーな情報が商売では必須だ、少しでも古いとすぐに置いて行かれる、俺も最近起業したんだけど、そこらあたりは琴歌や月花が凄いから俺も全然なんだ」

ネス「奥が深いんすね・・・」

パト「あとはネスには必要ないかもだけど、宣伝費とか、経費だね、宣伝は「自分はこういう仕事をしてます!こういうサービスをしています!」ってアピールするための費用だね、もちろん効果は集客だ、客が居ないと商売は成り立たないからね、まずは知ってもらう事から始めないとスタート地点には立てないぞ、次に経費、さっき言った道具とか消耗品、場所代は経費として計算するんだ、年でこれだけ取るって決めたらそこからおおよその件数に合わせて計算して乗せておくんだ、うちの国だとそこの基準があって面倒くさいけど、妖怪族の国なら問題ないだろうし」

ネス「成程っす、ちなみにどんな感じっすか?」

パト「そうだな、地球感覚で言うと年10万を経費として持っておく場合、月15件仕事すると考えて12ヵ月で合計ノルマ180件、だから10万から180を割って、役560ミル、つまり最低でも1件に560ミルを経費で乗せておけば問題なしってことだ、多すぎるのは別に売り上げになるから問題ないし、こんなもんだろ」

ネス「成程っす、一度これで見積もりを変えてみるっす!」

ネスがパトから貰った案件の見積もりを作り直してみた。

パト「ネスにだけ特別扱いできないからここからは自分でやるんだぞ、贔屓にして他の妖怪族が俺と契約しに来てくれたらそれはそれで凄く楽だからいいけど」

ネス「・・・それは今は辞めてほしいっす、独占したいっす、この繋がりはちょっと・・・」

ネスは走らせていた筆を止めた。

パト「別に今は考えてないけどそうはいかないよ、いつかはこの世界全員と契約して力を手に入れないといけないわけだし」

ネス「そうっすね、我儘だったっす、でももし他の妖怪族と契約したらうちみたいな根暗とは関わってくれないと思うと・・・辛いっす」

ネスは少し泣きそうな顔で俯く、パトはこういう反応には弱く、言葉を詰まらせる。

パト(別にネスは嫌いじゃない、でも将来、契約する従者が増えた時、今みたいにネスと関係を続けてるかと言われたら自信はない、だって今でさえ専属神の子達でも関わりが少ない奴が出てきている、従属神なんてもってのほかだ、その中で帝園の従属なんてネルとかルナ、駐在契約をしている3人以外だとそこまで接点がない、俺の肉体は一つしかないからな・・・)

そんな事を考えるパトでもネスに応える

パト「辛いなら今回みたいに連絡してこい、そうすれば俺がいつでも召喚してやる、そこは我儘になってもいいんじゃないか?それも関係を繋ぐ努力は居るんだ、商売と同じでな、太客は逃さないのも技量だぞ!」

パトはそうネスを励ます。

ネス「そうっすね、せっかく約束を守って定期的に仕事をくれるっす、最近はあのティエル様から仕事を流してくれる事もあるっす、天使族や鬼族が客として一生居てくれる保証はないっすからね、頑張るっす!」

ネスはそう言いながら再度ペンを走らせる。

パトは笑顔でネスの仕事姿を見届けながら、月花から渡された【経営指南本】を読みながら自分の起業した会社が上手くいくように勉強に励む。

patopatoblog at 09:59|Permalink

2023年09月01日

No.120 奴隷の少女 episode1

暗い部屋、ジメジメとした空間、狭い牢屋に入れられてた悪環境

???「ケホ、ケホ」

一人の少女は足枷のついた自分の足を見つめながらみすぼらしい服を身に纏っていた。

それは薄着であり、何日もお風呂に入ってないため自分の垢と部屋の汚れで服は薄汚れていた
少女の歳は今年で15歳、それなりに成長期を迎え、胸やお尻、初潮も既に迎えているが処方されるわけでもなく、ただそれらは糞尿と共に垂れ流す、到底人としての扱いではなかった。

ここは人身売買を生業としている悪徳組織の商売品保管倉庫だった。

・・・・・・
少女は12歳の頃、世界革命テロの影響で両親を亡くし、住んでいた町、身内全て無くしていた。
だが国はそれらの子供を保護せずに国の復興資金を得るために闇金に手を染める国も少なくなかった。

それが人身売買、自身の国の孤児を他国の人身売買を行う企業に安値で売ったのだ、
少女はその売られた一人だが、この3年間売れる事はなかった。

異世界ファンタジーなら悪趣味な貴族や成金が幼き幼女の身体、処女を喜び高値で購入するという事もあっただろう、だが時代と環境が悪かった。

世界テロにあったのは孤児を買った企業の国も同じ、比較的被害が少ない国は国税を増やし、復興に当てていた、その中でもお金持ちは税金のターゲットになり、高額の資金を国から奪われてしまっていた。

そのうえ、客となる人も被害でそれどころではなく、大企業を抱える富豪の資産は暴落、
つまり、お金持ちと呼ばれる人も自身の事で手一杯のため、それどころではなかったのだ。

悪徳業者はそこまでの流れは読めてなかったのだ、復興と不況が続く世の中では性の娯楽が富豪達の中で流行ると考えていたからだ。

経営者「クソ!全然売れやしねえ!維持費にいくら掛かると思ってんだ!!」ドカン!!!

経営者は悪態をついていた、今回で各国から100名の女子供を集めていた。

10歳程の子供から20歳前の女性までを揃えていた、だが売れない。

10歳~12歳は幼さもあり、比較的安値で設定されていた
13歳~18歳は初潮も迎え、それなりに発育と成長しているため高額に設定されていた
19歳~20歳はそれなりに自我と社会性を持っているため、奴隷や性奴隷としての需要が高く、それなりに高額な設定をされていた。

そして処女か否か、体のバランス、顔の整い、性格等で一人一人に値段が細かく設定されていた。

それが原因で10歳~12歳は元値が安値でも成長の可能性、性格の調教、ほぼ確実な処女、ほぼ皆無な男性経験というステータスを加えられ、もっとも高額取引に出されていたのだ。

少女はその高額設定が原因で誰も手を出さずに3年間牢屋の中で生活をしていた。

・・・・・・
少女は同じ牢屋の中に居る女性を眺めていた。

それは元々生きていた物だった。

???「・・・臭ってきた・・・気持ち悪い・・・」

元同居人だった女性は悪環境の中病に侵され、そのまま飢餓と共に亡くなってしまったのだ。
だがこの環境では珍しい事ではなく、少女が居たこの3年間で数十人が亡くなってしまったのだ。

???「私もこの人みたいに死んじゃうのかな・・・それなら早く死にたいな・・・」

夢も希望もない、少女はそう思いながら、死体を足で隅に寄せる、だからと言って臭いがマシになるわけではないが、不愉快な感情を少しでも和らげる事は出来た。

この3年間で売れた奴隷は10人前後、死んだ奴隷は60人前後、現在は20人程しか居なかった、
だが人身売買の経営者は経済が元に戻っている事ともう売れないと考えオークションに出店しようと考えているようだった。

少女はその話が聞こえ、少しの希望が差し込んだ。

???(もし私が選ばれたらこんな地獄から解放されるのかな、でも選んだ人が性欲にまみれたおじさんだったらきっと毎日性奴隷、そうじゃなくても無賃金労働の奴隷、どっちにしてもろくな環境じゃないのはわかる)

少女希望は一瞬で途絶えた、今居る地獄から次の地獄に移り変わるだけだと、なら結局希望を持つだけ意味ないんじゃないかと。

???(別に選ばれなくてもいいや、それより早くこのまま死んでしまいたい・・・)

・・・・・・

そして数日後、少女の身体に異変が起きた。

???「ケホ、ケホ、ケホ、ケホ!!」

少女は以前から咳をしていた、だが数日経つ事に日に日に悪化していった。
少女と同居していた死体は経営者が片付けたが、その場の液体まで片付けてはいなかった、
そのため悪臭は残り、ウジやハエも沢山沸いていた。

???(よく考えたら同居人が死んだのは初めてかも、もしかしてこの虫から菌が・・・最悪・・・)

少女はそう考えながら、だが座る気力もなく、そのまま冷たい地面に横たわっていた。

???(私、このまま死ぬのかな・・・死ぬのってやっぱり楽じゃないんだ・・・)

数日前からオークションに一人、また一人と連れて行かれる、だが恐らくここの経営者の奴隷管理が業界の中でも悪質なのだろうか、評判は悪く、その業者出品の奴隷は一切売れなかった。

少女はそのことについては経営者が怒鳴るような声が牢屋の中まで聞こえていた。

経営者「見た目は綺麗にしてても病気持ちの可能性があるだぁ?!ふざけんな!全然いい値で売れねえのにどうやって品質管理の金があるってんだ!大赤字だっつうの!!」

???(ざまあみろ、お前みたいな悪はそのまま不幸のどん底に落ちてしまえ・・・)

そんな事を考える少女だった。

・・・・・・

それから数日、異変は起こった。

少女は病気のままずっと伏していた、だがここ2日程、食料が配られないのだ。

少女(まさか・・・逃げた?嘘?そんなことってある?)

他の奴隷も飢餓で伏しており、水分は自身の尿を飲み、凌いでいた。

少女(もう最悪・・・とことん理不尽だ・・・)

少女はそう考え、意識が途絶えそうな中、扉が開く

雪花「居た!!パト!居たわ!!凄い臭い・・・結構人居るわよ・・・」

パト「月花に食料と布を、ミーエルはただちにここに居る被害者達の健康状態を確認しろ」

少女は女性の声と男性の声を聞いた、そのまま意識は途絶える・・・

・・・・・・

少女は目を覚ます、それは今まで見ていた薄暗い空間ではなく、白い天井、ここ数年ここまで白い白と照明の光に目がくらむ。

少女「・・・ここどこ?」

少女はそう喋り、自身の服装、そして今寝ている場所がベッドの上だという事に気付く。

少女「・・・私・・・助かったんだ・・・」

身体が軽い、あれだけ出ていた咳も止まっている、そして何より、体中に纏わりついていた薄汚れた自信の油垢がなくなっていた。

少女「他の人は・・・」

当たりを見回すがわからなかった。

そうこうしていると扉が開き、美しい身なりの女性が話しかけて来た。

ミーエル「目が覚めた?かなり酷い状態だったけど、もう大丈夫!むしろあの状態でよく生きた方だよ!うんうん!」

少女「あの・・・ここは?」

ミーエル「病室だけど?えっと何処の病室って言われたら、【エウレカ探偵事務所】の保健室みたいな所っとしか言えないかな」

少女はミーエルの言葉をなんとか理解しようとする、そして聞いた

少女「助けてくれてありがとう・・・えっとどういう状況ですか?」

ミーエル「う~ん、私も治療班として言っただけだから詳しくは知らないけど、主様が国に蔓延る人身売買を行う業者を捕まえ、被害者を救ってほしい、みたいな依頼をその国のお偉いさんから直接貰ったみたいだよ、それなりに高額報酬だからみんな張り切ってたけど」

ミーエルはペラペラと話す、だが少女にとって常識は12歳の頃で止まっているため、気にすることもなかった、だが12歳で教育が止まっている事もあり、理解出来ない言葉の方が多かった。

ミーエル「あ、話通じないといけないからちょっと脳を弄って私達の言語に修正しておいたからね!私達の言語は会話は成立するけど、貴女の母国の言語は聞く事は出来るけど、喋る事は出来ないから注意ね!」

少女「んん?えっと意味がわからない・・・けど私は助かったの?これからどうなるの?買われたの?」

ミーエル「買われた?いや、それはないけど、これからか~~、別に救ってからの事は私も知らないし、というか・・・えっと・・・」

ミーエルは言いづらそうに言葉を曇らせる。

少女「どうしたの??」

ミーエル「えっとね・・・実は・・・あの場所で生き残っていたのは貴女一人なの、他の人は既に死んでた・・・」

少女「え?でも私が気を失う時はまだ周りは息を」

ミーエル「多分それは何度も気を失っていたから時間感覚がおかしくなっていたんだよ、私達が駆け付けた時は全員死んでた、その中で貴女だけがかろうじて生きてたから助ける事が出来たの」

少女「そんな・・・」

ミーエル「でも助かったわけだし!良かったね!後は主様と直接話して決めてね!」

ミーエルはそう言いながら部屋を後にする。

少女「・・・私だけ・・・あんな状態で・・・」

少女は自分の生命力の高さに驚きながら、そして生きているという実感を得るためにそのまま布団に倒れ込んだ。


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2023年08月25日

No.118 さりげない少女達との会話

パト「角とかって不便じゃないの?」

パトはふとした疑問を美魅に話した。

美魅「なんやうちの角にいちゃもん付ける気かい?」

美魅はいつもの日課でパトの膝の上でくつろいでいた

パト「いや、だっておでこに角あるんだぞ?邪魔じゃない?うつ伏せとか無理じゃない?刺さるぞ?」

美魅「あ~~、それは確かにあるなぁ、枕とか何度も角で破いてたしなぁ」

美魅は思い出したように話す。

パト「やっぱりあるんだ、そういうの」

美魅「うちは寝る時横向きやけど、どうしても寝てる時に起こるもんや、対策出来へんのや」

パト「神族なら神格として角や翼を任意で収納する事が出来るけど、鬼族とか龍族はそもそもそういう事出来ないんだよな」

美魅「うちは角だけやからええけど、リルは角と羽と尻尾やん、あれは絶対に寝れんで!」

パト「確かに!角が後ろ向きだから仰向けで寝るのはキツそう!尻尾も邪魔そうだしな!てことは横向きかうつ伏せか」

パトは美魅の頭を撫でながら角を優しく触る

パト「角って感覚あるの?」

美魅「個体それぞれやないか?うちは痛覚ないな、せやからゴツゴツした突起物がおでこについているみたいな感覚やな、邪魔になる時は切り飛ばしたいと思うんやけど、切ったら切ったで生えて来るし、鬼族は角の立派さが一つのステータスやからあまり気乗りせんな」

美魅は宙に浮いている足を振りながら自分の角に触れる

パト「ちなみにエテル、エテルのその頭に付いているのはどうなんだ?」

そういうとパトの玉座の横で座って本を読んでいるエテルが答える

エテル「これはくっついてる、というよりこれが私のメインコンピューターだから絶対に外れないよ」

パト「え、じゃあそれが壊れたらマズいんじゃ・・・」(焦り)

エテル「メインコンピューターと言っても【使用済み】のメインコンピューターだよ、私が生まれて人格や基本データを私の身体にインストールして読み込ませるみたいな、そこから読み込みに時間掛かるからその間の代理コンピューターみたいなもの、今は私本体で全部動いているから意味はないね、人のおへそと同じだよ、生まれる前に役割があって、生まれた後は用済みになってるみたいな」

パト「わかりやすい!なら外したらいいのにってそっか、外れないんだったね」

エテル「力技でやれば割れたりするかもだけど、別に機械族におしゃれとか意識してる人居ないから気にしないかな」

美魅「エテルは確か寝てる時はきっちり仰向けやな!」

エテル「美魅は寝相が悪いんだよ、私はスリープモードに切り替えたら一切動かないから」

パト「一気に機械みたいなワードを」

エテル「機械族だよ?ホムンクルスに近い機械族、だからしっかり臓器はあるし機能してる、肉体はしっかり生ものだよ」

パト「最初に言ってたな、でも機械族っぽい所はあると」

美魅「気味の悪い種族やな~、鬼族みたいにシンプルなのがええわ~」

パト「角があるあたり鬼族もめんどくさそうだけどな」

エテル「主は神族だから収納できるのは羨ましい、神族の【神格開放】技術、私達にも採用してほしい」

美魅「そうや!帝園は主の世界やろ!どうにか出来へんのか!」

パト「俺の世界と言ってもなぁ、というか俺の世界という割にはそこの住人全然俺の事知らなかったり言う事聞いてくれないけどな?美魅?」

パトは美魅の頬を軽く引っ張る、美魅は抵抗するが暴れる事はなく、口頭で言い返す程度だった

パト達が玉座で話しているとリルが控室から出て来た。

リル「美魅もエテルも主にベタベタだな~、まさかアルコン?www(主コンの略)」

パト「なんだその用語、初めて聞いたぞ、ロリコンとかショタコンみたいなニュアンスか?」

リル「その通り!主がロリコンなのは周知の事実だけど、まさかその従属も生粋のアルコンなら問題ないね~」

パト「そういうリルにはなにも無しな~」

リル「別に問題ないし!10歳で主に甘えるとか恥ずかし~~~!!」

リルは意地を張ったような言い方をしながら控室に戻る

エテル「なんか勝手に盛り上がってたね、別にベタベタしてないんだけどなぁ、美魅はベタベタしてるけど」

美魅「ベタベタしてないわ!ただこうやってると落ち着くだけや!」

エテル「それをベタベタって言うんだけど、美魅に言っても仕方ないか」はぁ~

エテルは小さいため息を吐くとそのまま本を読み始めた。

美魅「手が止まっとるで主!しっかり頭撫でるんや!次は肩やで!」

パト「別に肩凝ってないだろ、10歳だろお前」

美魅「主から貰った刀が重たいんや!数十回程素振りしたらもう全然持ち上げれへん!あれは振れば振る程重くなる武器やな!」

パト「単純に腕が疲れてるだけだろ、筋力不足なんだよ、鬼族なのに全然筋肉つかないよな、美魅は」

美魅「最近やっと力こぶ出来たで!」ドヤ

パト(美魅も多分雪花と同じで筋肉が付きにくい体質なんだろうなぁ、別に虚弱でもなんでもないんだけど、こればかりは生まれ持った体質があるからなぁ、美魅はまだ若いし、成長期に入ったら一気に筋肉が付くかもしれないな、でも・・・)

パト「いや、美魅は今のスタイルを維持した方がいいな、筋肉を身に付けたらパワーは出るけど、スピードが落ちるかもだし」

美魅「主、他の鬼族見た事ないんか?別に鬼族はムキムキにならへんで、筋肉凝縮タイプやな!美貌も大事やからな!ゴリラみたいなパワーゴリ押しはおるにはおるけど、決まって上には上がれんしな!」

パト「威力が高くて速いのが良いってことか、パワー特化だと一撃が入らない的な?」

美魅「その通りや!でも途中までならパワー特化が勝ちやすいんやで!なにせ一撃で骨粉砕したらもう勝ち確定やしな!」

美魅はそう言いながら刀を振り落とす動作をして見せる。


パト「そういう意味では美魅の概念支配は強いんだし、割とすぐに上に行けそうだけどな」

美魅「今うちが昇格戦をしても【鬼下民】やろなぁ、少なくとも地球の隊長連中は軽く倒せな次の地位には上がれへんで、うちは能力こそ当たりやけど実力は【鬼下民】の平均を見てもかなり下のほうやったしな」

パト「美魅が難しい言葉を使えてるのは帝国の教育の賜物だな、それに自分自身をそうやって判断出来るのも成長を感じるぞ・・・」(感動)

エテル「わかる、美魅は勉学を得たおかげで少しマシになった、東京の時は本当に酷かったからね」

美魅「うっさいわ!そういう世界やないんやからしゃあないやろ!!」

パト「でもあれから美魅も強くなった、今はどうなんだ?」

美魅「・・・WCBTで優勝せなな・・・」

パト「目標があるのは良い事じゃないか!」

美魅「第七回は絶対に優勝するんや!第六回は知識が足らんかっただけや!」

エテル「単純だから・・・美魅は」

パト「でもそんな単純である程度勝てるのは能力のおかげなんだろうな」

美魅は悔しそうな顔でパトに睨む

パト「次は勝つぞ、お前は俺の一番弟子だ、もちろん下手な試合は俺が許さない」

美魅はパトの言葉を聞いて機嫌を良くして応える

美魅「当たり前や、さっさと主超えて、必ず主を殺したるんや」

エテル(そういう場面が来ても絶対に情けをかけて殺さないくせに・・・)はぁ~~

エテルは美魅の面倒臭い言い回しにため息をついた、美魅はそれを見て少し不満そうな顔はするが気にせずに次の大会に向けての話をパトと話すのだった。



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2023年07月23日

No.117 琴歌と直属部隊episode1

琴歌は悩んでいた、普段の業務で常にメリアやアリシア、他の従属神達と議論を繰り返し、そして偵察や情報収集等で手一杯の中、自身の直属部隊のメンバーも見つけなければならないのだ。

だが正直琴歌には直属部隊のプランが一切見えていなかった。

琴歌(あまりメリアさんの力を借りるのも嫌ですが・・・仕方ありません、何か情報を頂けないか伺ってみましょうか・・・)

琴歌はメリアとは仕事の都合上仲があまり良くなく、あまり乗り気ではなかった、
だがアリシアに聞いても、アリシアも琴歌と同じ条件の直属部隊員を募集しているため、そもそも
琴歌に教える余裕があるならアリシア自身が既に構成員を固めているという話なのだ。

・・・・・・
トントン

琴歌はメリアの部屋のドアを軽くノックする、すると部屋の中から「どうぞ」とメリアの声が聞こえる、琴歌はその言葉を聞いてからドアを開け、メリアの部屋に入る。

メリア「あら、珍しいですね、てっきり嫌われているかと思っていたのですが」

琴歌「私も正直ここには来たくはありません、ですが仕事でなければまだ私はメリアさんと仲良く出来ると信じて居ますので」

メリア「私はそもそも嫌われたくないのだけどね、考えや価値観が合わないのは仕方ないとは言え、ご主人も認めている事ですし、許容してくれると助かるのですが」

琴歌「無理ですよ、貴女がやっている事は国民を実験体にした非人道的行いです、私の立場だと貴女の罪を法治部隊に報告して裁判に掛けなければいけないんですよ」

メリア「でも出来ないし、ハクだってそれくらいは理解してます、それにご主人がそれをもみ消すでしょうね、これは私個人の娯楽ならまだしも国の発展に必要な事、琴歌ちゃんだって理解しているはずです、私の行っている実験が帝国の教育に役に立ち、他の神国と比べても一般常識知識量が多いと、それだけ私の行っている事はこの国の発展に役立っています」

琴歌は知っている、メリアが普段裏でどれだけ配下神達を使い、多くの実験を行っているのか、

琴歌「ちなみに今はどんな実験を?」

メリア「解剖学ですね、神は生身の人間と違って死ねば蒸発するように消えますから、まずは生きたまま配下神の身体を解剖して医療に役立てようとしています」

琴歌「なんて惨い・・・」

メリア「以前の実験課題で技術開発部隊に麻酔を制作してもらって、使っては見たのだけど、感覚が麻痺していると欲しいデータが手に入らないの、だから今は麻酔なし解剖で身体反応や筋肉、血管やオーラを維持する器官がどういう仕組みなのか、それらを念入りに実験しています、試験体50体ほどですかね」

琴歌「惨いにも程がある・・・綺麗事じゃないにしても神のする事じゃない、それにそれで犠牲になった神達が報われないし、そんな犠牲の元で平和があると思うと・・・」

メリア「全て綺麗な国がどれだけ力が弱いか知っているでしょう?メルリア姉様のメルリア法国もそうでしたけど、浅い、知識がほぼ存在しない、【信じる者は救われる】【善を重ね、そして与え続ければ不幸な迷い人は生まれない】なんて迷信にも程がある、信仰は得られても力を持たない国民が育つだけ、それでは国として強くならない、そうでしょ?総理大臣様?」

メリアは琴歌の正義感に挑発をかける。

琴歌「綺麗事や根拠のない教えは無価値なのはこの部隊に配属されてから痛感しています、何もしない人には何も得ることは出来ない、求めた者だけが成果を得る、そういう仕組みなのは昔から知って居ますけど・・・」

メリア「ええ、けどまだ足りない、無情になれないあたりアリシアも琴歌ちゃんもね、それで話はなんでしょうか?」

琴歌「私の直属部隊の件です、叡天眼所有者が難しいです、役職的に賢い従属が必要なのは百も承知ですが、これでは一生掛かっても見つかりません、業務も常に予定いっぱいですし、どうにか条件の変更をお願いできませんか?」

メリア「エウレカ帝国の根本を任せる部隊ですからね、私としてはあまり妥協したくないのですがね、最低でも琴歌ちゃんクラスの頭脳は欲しいですし・・・現時点で必要とする大臣は14名、そして現時点で決まっているのは琴歌ちゃんの【総理大臣】後は書類で送りましたよね」

琴歌【総務大臣】【法務大臣】【外務大臣】【財務大臣】【文部科学大臣】【労働大臣】【農産大臣】【経済大臣】【安全大臣】【環境大臣】【防衛大臣】【復興大臣】【国務大臣】ですよね」

メリア「そうです、名前でわかる通り、各部隊に大まかな指示やルールを決める大事な役職、貴女の直属部隊の質は帝国全部隊の品質にも掛かっています、これに対して手を抜いても大丈夫、なんて言えると思います?」

琴歌「ですが叡天眼までは要らないでしょう、例えばその分野のスペシャリストでもいいではないですか!」

メリア「貴女、他の国を見ましたか?スペシャリスト、一部の分野にだけ詳しいなんちゃって大臣が行っている事を?一部だけ偉いでは話しにならない、エリートです、万物を視野に入れ、全体的に思考を巡らせる天性の叡智を持つ者、妥協は国を崩壊させる原因です」

琴歌「ではメリア様はどうなんですか?そこまで任せられる従属がこの帝国に居ると?」

琴歌がメリア様と呼んだ時は敵対心が強く出ている時だ、この状態になると二人は険悪になる。

メリア「自分で見つけなさい、そもそも神脈が怠った貴女の責任でしょう、それを私に責任があると言いたそうにしてますけど、それは責任の押し付けではないのですか?」

メリアの言っている事は正論だった、だが琴歌もそんな正論は物ともせずに反論する。

琴歌「ですがその無理難題に対して解決の算段が貴女自身に無いにも関わらず配下にそれを強要するのは無能の上司が行う事です、まずは貴女がそれを示し、私が出来ていないのは私自身が力不足だからという根拠の提示を求めますが?」睨みつける

メリア「では仮に私が貴女の従属を見つけてどうするの?そのまま私が貴女とその従属の仲介に入れば良いんですかね?それは都合が良すぎではないですか?私にそこまでさせる以上、貴女は私になにかしらの対価は払ってくれるのでしょうね?」

琴歌「話しが逸れていますよ、まずはメリア様が出来るかどうかのお話し、結果等その次です、まずは出来るか出来ないか、そこをハッキリせずにこれ以上話しても机上の空論、絵空事と変わりません」

琴歌はまずメリアに意見やその後の対応の前に結果を見せろと注文した、
本当の所は【一緒に協力してほしい】とお願いする予定だったのだが、話しがヒートアップしてきたため、ややこしくなっている。

メリアと琴歌は互いに冷たい眼で睨みつける、そしてメリアが話す。

メリア「戻りなさい、話になりません、私がそこまでする義理はありません」

琴歌「義理はあるでしょう、国の事ですよ、国全体を統括しているメリア様がまずその直下の部隊事情に関して義理がないとおっしゃるなら国も終わりですね、私、この部隊を降りてもよろしいでしょうか?」

メリア「辞める選択を出すとは、貴女には失望しましたよ」

琴歌「結構ですよ、私は貴女の専属神ではありません、パトさんの専属神です、パトさんから貴女からの指示を受け付けないように指示して貰えれば貴女の指示を聞く必要もありません、私は専属神本来の役割を全うするだけです、主であるパト様の愛玩具でも私の人生は満たされます、そもそも専属神の複数名はそれを求めています、メリア様もそれを求めていらっしゃいますよね、ならば私はその誰よりも先に役割をこなします、契約違反どころか、契約に忠実なのです、文句はないでしょう?」

琴歌は辞める選択は逃げではなく正義であると説いた、それは普段メリアも言っていた事でもあるため、そこを否定することはメリアには出来なかった。

メリア(この子は、口喧嘩が本当に強い、臨戦態勢に入ると攻撃的思考になるのは父親譲りなんでしょうね、どうしたものか)

メリアは正直困っていた、メリアも実は叡天眼保持者の目途は全然なく、無理難題だという事も理解していた、だが理想論で指定した事であるため、これを受け入れるとメリア自身も相当な時間が用いられる、しかし時間も掛けていられないのだ、時間が掛かるだけ琴歌の言い分が強くなり、メリアの発言が弱くなっていくのだ、それはメリア自身も控えたい所

メリア(と言ってもこのまま断って本気で部隊を抜けられたら代わりが居ない、アリシアに任せる事は可能だけど、それだとご主人の政策違反になってしまう、そして琴歌ちゃんが提示した案は本当に専属神としての役割通りだから駄目とも言えない、きついですね・・・弱りました)

メリアは琴歌を睨みつけながらも頭を働かせる、どう発言すれば琴歌を黙らせ、自分の思い通りに動いてくれるか、そして答えを出した。

メリア「では一ヵ月時間を与えます、それで世界中どこでも行って探してきなさい、その間の業務は私が代わりにやっておきましょう、それでどうですか?」

琴歌「メリア様に仕事を任せたら帰ってきた時にメリア様好みの政策が進んでいるじゃないですか、却下です」

メリア「では政策は全件保留という形にしておきます、そうすれば貴女が帰って来ても問題なく政策に取り組めるでしょう?」

琴歌「それってただ仕事が溜まっているだけじゃないですか、話になりません、それだと一か月後に苦しむのは私だけです、そんな事も考えつかないのですか?メリア様は業務時間が増えた場合、パトさんに報告させてもらいますよ、私は」

メリア「わかりました!政策検討会議は全件ストップします!現時点で決まっている政策調整を優先させます!なら問題ないでしょう!!」

琴歌「そうですね、それなら私の仕事は増えませんね、ではメリア様、私の他に誰かを同行させる許可をください」

メリア(次から次へと!!この子は~~!!)

メリア「わかりました、ですが他部隊は却下です、自分の部隊、もしくは無所属の従属神、配下神を使う分には問題ありません、それでいいですか?」

琴歌「わかりました、では準備を始めます」

琴歌はそう言うとそのままメリアの部屋を後にする。

メリア「はぁ、もっと仲良くしたいのにどうして毎度喧嘩みたいになっちゃうんですかね・・・はぁ」

・・・・・・
琴歌はメリアとの会話をしっかり録音していた、

琴歌「他部隊は却下、つまりパトさんは問題ないってことですね、彼は部隊所属ではありませんので♪」

琴歌はパトを誘い、一ヵ月の直属部隊探しの旅を考えていた。



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2023年07月22日

No.116 防衛軍へ営業!(微R18)

窓から日差しが入る、帝国に居た頃とは違い、6畳の部屋に二人用のダブルベット
そこには裸で寝ている二人の姿があった。

パト「うぅ、眩しいな、カーテンの隙間から入る日差しなのに・・・今日は快晴か?」

パトはカーテンの隙間を抑え、日差しを閉ざす横でぐっすり眠っている彼女は眠っている

パト(まだ寝ているか、でも起こさないとだよな、今日はこのためにわざわざ地球のアパートを使ったんだから)

パト達が居るのは以前パトと雪花が同居していたアパートだった、今はアリシアがその部屋の家賃を払い、維持している。

パトはそこで一晩過ごしていたのだ

琴歌「んん、おはようございます・・・もう起きてたのですね」

パト「おはよう琴歌、昨日は遅くまで起きてたからな、まだ寝足りないんじゃないか?」

琴歌「いえ、大丈夫ですよ、予定時間までの間に身なりは整えないといけませんからね」

パト「じゃあお風呂沸かしておこうか?汗を流しておきたいだろ?」

琴歌「お願いします」

琴歌はそう言いながら再度枕に顔を鎮める、そしてパトはお風呂にお湯を溜めると琴歌の元に戻る

パト「待ち時間があるけど、まだ寝てる?お湯が溜まったら起こすけど?」

パトがそう言うと琴歌はクスっと笑いながら布団を少しめくり、誘惑する

琴歌「どうせ汗を流すなら、どうですか?」

パト「珍しく積極的だな、でも誘いにはのります!」

そうしてお湯が溜まってからも少しの間、二人は身体を繋げ愛し合っていた。

・・・・・・
お風呂内

パト「でも琴歌が地球防衛軍に足を運ぶなんて珍しいな」

琴歌「息抜きですよ、ずっと帝国に居たら人間だった頃の感性がおかしくなりそうですからね、だからたまには地球での仕事はアリシア様にお願いして変わってもらうようにしてるのですよ」

パトと琴歌は湯舟の仲で話していた。

パト「それで俺も心配だからついてきたけど、要件は?」

琴歌「帝国が無償で貸している機器の定期点検の案内ですね、防衛軍にはパト君から何億円ほどの支援金をアリシアコーポレーションから出してますし、出来る限り帝国産の機器を無償で提供してあげて欲しいって言われてからちゃんとこなしているのですよ」

パト「まあ、身内や従属が居るわけだしね、無下には出来ないでしょ」

琴歌「そうそう、後は支援金の使用金額詳細の確認もアリシア様からお願いされているのでした、今は月数百億円程渡していますけど、その支援金がどれほど使われいるかで今後の支給額を検討するとのことなので」

パト「多すぎてもダメだし、少なすぎてもダメってことか、まあ当然だな」

琴歌「アリシアコーポレーションの売り上げ的には別に問題はないのですが、せっかくこちらで稼いだお金ですからね、他社にいいように使われるだけではこちらもいい気分ではありませんからね」

パト「定期的に使う方法を検討してくれれば別に問題ないさ、得たお金を排出せずに貯めていたら社会を壊しかねないから使ってるだけだからさ」

琴歌「アリシア様は地球の国をひとつ丸々購入してパト君の城を立てようと考えているらしいですよ、アリシアコーポレーションも元々は国をひとつ丸々購入して全権利をエウレカ帝国が手に入れてから建てたものですからね、同じことをするつもりでしょうかね?」

パト「城とか大層なのは辞めてほしいんだけどな、俺はこのアパートくらいの広さが丁度良いんだよ、帝国だって広すぎて持て余してるのにさ~」

琴歌「そうですね~、私もずっとワンルームの部屋で過ごしてましたから広すぎると落ち着きませんね、お互い感性が一致しててよかったです♪」

パト「そうだな、一応地球では俺と琴歌が正式な夫婦として処理されてるから琴歌が欲しいと思うような家があれば日本内で建てても良いんだぞ?もちろん俺も一緒に内装は決めるからな!」

琴歌「いいですね!そういうの私とても楽しみです!」

パトと琴歌は湯舟の中でそんな将来の話をしながら互いに身体を洗い、準備をする。

・・・・・・
琴歌「それでは行きますね」

パト「ちなみにどの部隊に行くの?部隊で行く建物が違うだろ?」

琴歌「第一部隊ですね、経理も担当しているらしいですから、一応お父さんにアポは取ってあります」

パト「うわ・・・」

パトは琴歌と白鳳が鉢合わせる状況に顔を青ざめる

パト(琴歌と白鳳さんか、琴歌凄く白鳳さんには当たりキツイから間違いなくギスギスするんだよなぁ~)

パトはそう考えながら、覚悟を決める。

琴歌「では転移しますね」

琴歌は慣れた動作で転移を行う。

・・・・・・
パト「琴歌、能力にも随分なれたよな」

琴歌「全自動でやってくれますからね、私が介入してる技術的なものは一切ないので楽ですよ♪」

パト(超便利な能力・・・流石は専属神内4位、メリアが帝王神候補に立候補させようとしてるだけの事はある、チートにも程があるよな)

琴歌とパトは地球防衛軍第一部隊の本拠地ビルに入る、そこで受付の女性に話しかける

琴歌「本日月詠白鳳と面談のアポを取っている四季琴歌と四季パトですが」

受付「月詠隊長の御子息ですね!お待ちしておりました!最上階の隊長室にどうぞ!ご案内致します!」

受付の隊員は琴歌とパトに道案内を行う。

パト(一応地球では四季を名乗ってるんだな、帝国では月詠の苗字を使っているからずっと使い続けるのかと思った)

琴歌「帝国内で四季を名乗ると雪花さんと月花さんと被りますからね、四季を名乗るのは地球だけなんですよ」

パトの考えを見透かしたように琴歌がパトに話す。

パト「帝国だと俺の正式名も違うだろうに」

琴歌「でも四季を名乗る度にパトさんと籍を入れたんだなって実感できるので凄く気に入っている名前なんですよ♪」

受付「初々しいですね、夫婦になって一番に実感出来ることですからね」

琴歌「はい、凄く心地いいですよ♪」

パト(雪花が聞いたら激怒しそうな話だけどな・・・)

雪花と月花は地球の家系図的に既に兄妹として登録されていたので、既に家族なら問題ないだろうと話し合った結果、琴歌と血縁を結ぶこととなった、だが雪花だけは最後の最後まで反発してきたが、
月花がなんとかなだめてくれた。

・・・・・・
受付「隊長室となります、どうぞ中へ」

琴歌「ありがとうございます」

琴歌は受付の女性に頭を下げ、扉をノックして中に入る。

白鳳「来たか、まあ座れ」

部屋の中で大きな椅子に座っていた月詠白鳳は椅子から立ち上がる

琴歌「座れじゃないでしょうお父さん?今回は私達がお客ですよ?おもてなしは礼儀でしょう?」イライラ

琴歌の顔があからさまに不機嫌そのものになっていた。

白鳳「自分の子供に接待してどうする、俺は親だぞ」

琴歌「ですが今は仕事ですけどね、秘書の方はいらっしゃらないのですか?」

白鳳「居るに決まっているだろう、おいこの二人に飲み物を」

そう言うと奥の秘書室から秘書が出て来た

秘書「お飲み物はどちらに致しましょう?」

琴歌「ハーブティーでお願いします」

パト「俺はリンゴジュースで」

白鳳「俺には高級な水を頼む」

琴歌「わざわざ高級って言わないでください恥ずかしい」イライラ

白鳳「高級って付けねぇと普通の水道水持ってくるだろうが、ここは日本じゃねえんだ」

琴歌「ちゃんと帝国産の浄水器を設置しているでしょう、充分【高級】水と大差ないですよ」

パト「まぁまぁ、それで今回の話を進めようよ」

白鳳「定期点検の案内だろ、そんなものそっちのタイミングで好きにやればいいだろう」

白鳳の適当な態度に琴歌の怒りがどんどん湧き上がる

琴歌「なら不法侵入で入っても文句言わないでくださいね!こっちも暇ではないので、各部隊の都合に毎度合わせるくらいならそっちでまとまった日にちで一気に点検させてもらった方が都合がいいんです、相手の事情も汲み取れないのですか?」イライライラ

白鳳「俺にどうしろってんだ、第一部隊ならまだしも他部隊の都合なんて知らないぞ」

琴歌「今どきはビデオチャットで会議とか打ち合わせ出来るでしょう、最新技術をしっかり取り入れないと若い人達から嫌われますよ」

白鳳「他の部隊にも言えよ、というかそういうのは第二部隊の仕事だろうが」

琴歌「勝手に進めたら怒る癖によく言いますよ、文句の一言でもお義父さんに言ったらわかるんですからね?」

白鳳「言わねえよ、そもそも毎度集まるなんて効率の悪い事をするくらいならリモートの方が幾分マシだと俺も常々思ってんだよ、後は各部隊拠点を置いている国が違うからそれらの兼ね合いもあんだよ」

琴歌「ではアリシアコーポレーションで開発した独自の通信電波を使用してはいかがでしょうか?他の国の通信会社と違って料金は格安ですよ、まあ防衛軍には支援金を送って居ますので、そこから差し引いて無料で提供出来ますので」

琴歌はそう良いながらわかっていたかのように書類を白鳳の前に置く。

白鳳「その仕事も第二部隊だから俺に持ってきても困るんだ、第一部隊は各国の重役共から仕事を貰う言わば営業職だ、防衛軍内部事情は第二部隊だ、わかったか?」

パト「では父さんに提案があったと報告だけお願いできますか?その後はこちらで対応しますので」

白鳳「面倒だな、お前から直接電話したほうが早いだろ?」

琴歌「仮にも営業なのですから筋くらいは守ってくださいよ」

白鳳はため息をつきながら琴歌が置いた書類を受け取る。

琴歌「ちなみにですが、プライベートでお義父さんと話す機会があって今回の件を知らなかったらわかりますよね?仕事してくださいよ?」

白鳳「はいはい、とりあえず機械の定期点検の日程とお前らの提案を伝達しておけばいいんだな、それこそ電話で済んだ話だろうが」

琴歌「忘れたのですか?もう一件あったでしょ!!」バン!

琴歌が珍しく声を荒げながら書類を出す

琴歌「支援金の使用用途を記載した詳細書類!もしくはデータの提出をお願いしていたはずですけど!出来たのですか?」

白鳳「ああ、あったなそんなの、待ってろ今秘書の奴に出させるから」

白鳳はそう言いながら秘書室に向っていった

琴歌「まったくあの人は!私達が相手だからって!!」イライライライラ

パト「まぁまぁ、せっかく久しぶりに家族で会ったんだから仲良くしようよ」焦り

琴歌「私だって努力してますけど、あの人のあの態度を見るとどうしてもイライラするんです!!」

白鳳が秘書室から出て来た、そして同時に秘書は飲み物を持ってきた

秘書「お待たせいたしました、書類も完成しておりますので、いますぐお持ちいたします」

白鳳「だとよ、それでその書類を見てどうするんだ?」

琴歌「予算検討ですよ、お金を与えすぎても意味ないですからね、後は遊びで使ってないかの確認です、まさか会社の二次会でキャバクラ料金をまさか支援金で払っていたり・・・とか?」

白鳳「俺はもうそんな所に行かねえよ、それに防衛軍だって世界規模の会社だぞ、数万、数十万程度の飲み会金くらい容易に経費で払える」

琴歌「そうですか、ならこの支援金は何に使って居るのでしょう?」

白鳳「今は大体は第五部隊の新事業だろうな、世界の実力者に防衛軍の仕事を依頼する【ギルド】立ち上げの件はそっちにも話言ってんだろ」

パト「ロイドさんから話しは聞いてますよ、俺もそのギルドに登録してますし、いつかは本格的にこちらもギルド依頼をこなす会社を建てるつもりです」

白鳳「まあ、どうせ詳細が出てくるからわかる話だ、今の所この支援金はギルドの建設費、その後は報酬費として運用するとのことだ、国から金貰って依頼は出すが、こっちも商売だ、何割か貰わねえといけねえんだ、だが国相手に高額積もるわけにもいかねぇ、ってことで依頼金で引いた分はギルド報酬金に充てるってわけだ、そもそも支援金は防衛軍の資産じゃねえからな」

琴歌「そういう使い道なら別に問題ありません、というか全額払うつもりなんですね、防衛軍は、そのまま抜いた額を報酬金で払ったらいいじゃないですか」

白鳳「国から来る依頼だぞ?大抵は国家指名手配者の確保、討伐、未開拓エリアの調査、どれもこれも命がけの任務だ、そんな仕事を安く受ける馬鹿が何処に居んだよ、報酬金はしっかり渡す、防衛軍がケチな集団だと思われてギルド利用者が居なくなったら本末転倒だろうがよ」

パト(難しい話をし始めたな、俺は聞いてるだけっと)

琴歌「大体一件の依頼報酬額の相場はいくらなんですか?」

月詠「数千万から数百億だな、悪信教相手だと高額報酬だな、パトも貰った事あんだろ」

パト「なかなかの大金だった!」

琴歌「っで、何割中抜きするつもりで?」

月詠「3割だな」

琴歌「なら例えば10憶の依頼が来た場合、3億は防衛軍の懐に入るんですね、っで3億は私達の支援金から賄うと」

琴歌は頭の中で計算をする

パト「大体何件くらい仕事が来るんでしょうかね」

白鳳「今の段階で防衛軍が国から来る仕事をこなしきってないのが現状だからな、最初の方は依頼数も多いだろうな、せいぜい月20~50件はあるんじゃないか?第五部隊の管轄だから知らないけどな」

パト(第五部隊管轄か、後でバハートさんに詳細を聞いておくか)

琴歌「ならとりあえずは今の金額で良さそうですね足りない分は防衛軍側でどうにかしてください、あくまで支援金はパトさんのご厚意によるものですので」

白鳳「お前、防衛軍に入ったら良いんじゃねえか?なら即隊長だろうぜ、誰も拒みはしねえだろ」

パト「冗談を、俺がどこの部隊の隊長をやれって話ですか」

白鳳「第四部隊は・・・頭良い奴じゃねえと無理だな、第三部隊はシェインが隊長に就任したばかりだからな・・・ねえわ!」

パト「はっは~~別に入る気ないけど否定されると辛いもんだな~」

琴歌「パトさんは防衛軍よりも遥か上の軍事力を持ってますので問題ないですよ」

琴歌は今秘書が持って来た書類に目を通していた、そして数分後話す。

・・・・・・
仕事が終わり、琴歌とパトはアパートに帰宅する。

パト「白鳳さんの言った通りの運用だったね」

琴歌「私ならこの運用方法なら5割は貰いますけどね、計算しましたけど、それでも数十億は余裕はあります、例え数百億の依頼があっても中抜きするのは数十億、それが100件もあれば数千億行きますけど、それは悪信教討伐レベル、悪信教も弱い地位は大分数を減らしてますし、数百億案件がそうあるわけでもなさそうですし、あったとしてもすぐにこなせるものでもない、なら私なら5割は取って依頼者に払った方がギリギリになりますけど充分利益を出せる話だと思いますけどね」

パト「難しい話だな、でも琴歌が言う通り5割取ったら、月々いくら程かかる見通しなんだ?」

琴歌「そうですね、平均400億程ですかね、月々ですからね、20件依頼があってもそれをすぐにこなせるとは到底思えません、それ相応の時間が掛かります、地球の実力者はそこまで強くないですからね、どんなに早くても1ヵ月以上は必要、なら結局依頼数よりも報酬を払う機会の方が少ないんです、なら400億見ておけば運用する分には問題なしです、毎月支援金は貰えますしね、それらをストックしておけば報酬が重なっても問題ないでしょう」

パト「凄いな、琴歌は、本当頼りになるわ~」

パトと琴歌は仕事の話を終え、アパートで琴歌の手作りご飯を食べ、再度一緒にお風呂に入り、身体を交わらせ、心地よい疲れと共に就寝していく。






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No.115 専属神内の好き嫌い

パト「専属神達って俺の前だと仲良くしてるけど実際の所、関係はどうなんだろう?」

パトはふと考えた、それはメリアと琴歌の関係が悪かったり、
アリシアと月花の関係があまり良くなかったりという仕事上の裏事情を知っているからだ。

パト(女の関係って男同士の友人関係より面倒臭いって聞くし、でも主として、ケアをしていかないといけないだろうし・・・ここは面談でもするしかない・・・いや、正直に話すか?俺に心配掛けまいと嘘つくんじゃないか?それに声に出す事でそれが公になってもっと関係が悪くなるかもしれない、これは安易に動けないな)

パトが考えていると脳内で月花が話しかける。

月花(そうね、女性同士の関係ってパトが想像しているよりもかなりドロドロしてるわね、専属神内全員が仲良しだったらよかったのだけど、実際は全然違うわね)

パト(月花が知ってる情報とかないの?ある程度把握しておきたいんだけど、だって俺の責任で関係悪化させたくないし)

月花(まあ、私が見る限りでいいなら・・・)

・・・・・・

メリア 友好関係 雪花
    不仲関係 琴歌

アリシア 友好関係 メリア・ソフィア・琴歌
     不仲関係 月花

雪花 友好関係 メリア・ハク・琴歌・月花
   不仲関係 なし

カナ 友好関係 ハク
   不仲関係 ラル

ハク 友好関係 雪花・カナ
   不仲関係 メリア

ソフィア 友好関係 メリア・アリシア
     不仲関係 ラル・月花

琴歌 友好関係 アリシア・雪花・月花
   不仲関係 メリア

ソルテ 友好関係 アリシア・ラル・月花
    不仲関係 ソフィア

ラル 友好関係 アリシア・雪花・カナ・ハク・ソルテ・月花
   不仲関係 ソフィア

月花 友好関係 雪花・琴歌
   不仲関係 アリシア・ソフィア

・・・・・・
パト(マジで・・・俺全然知らなかったんだけど・・・)

月花(メリアちゃんと琴歌ちゃんが仕事で凄く仲が悪いのは専属神内でも有名な話だけどね、結構対立してるし、でもお互いしっかりしてるから表立っていがみ合う事はしないけどね、別にプライベートまで関与してほしくない程ではないしね、あくまで仕事関係でギスギスしてるだけってイメージね)

パト(メリアはリアリストだからな~、琴歌とはやっぱり合わないのか)

月花(アリシア様はまぁ・・・私でしょうね、仲良くしようとはしてくれてるけど、一番苦手意識があるとしたら私ね、私もアリシア様とソフィアちゃんにはまだ距離を置いておきたい所だし、難しい所よね)

パト(まあ、それは時間が解決してくれるとしか言えないね、でも一度関係が壊れたら永遠とその関係を引きずっていかないといけないと思うと長寿も良い事だけじゃないよね)

月花(後は雪花は私から見ても苦手意識があるとは思えないわね、誰とでも接することが出来るし、唯一専属神内でメリアちゃんから心を許されてる存在だし、案外雪花が専属神内の中心なのかもね)

パト(流石は雪花、やっぱり深く考えない性格が良い意味で発揮出来てるって感じなのかな)

月花(カナちゃんは・・・まあ、分かり易いわね、ハクちゃんと一番仲が良いし、ラル様に苦手意識もってるしってね)

パト(仕事を一緒にしてた反動だな、っていうか仕事で関係悪化してるのばっかだな、仕事しない方がいいんじゃないか?)

月花(理想はそうだけどね、だからメリアちゃんも早く自分達が専属神としての役割を全うできるように神材育成に力を入れてるのでしょうね、メリアちゃんだって専属神内の関係はわかってると思うから急ぎたいと思ってるだろうしね)

パトと月花が二人で脳内会話をしているところ、メルリアが話しかけてくる。

メルリア「どうしました?アナタ?御顔が優れていないようですが?」

パト「ああ、大丈夫、少し考え事をしてただけだよ」ニコ

パトはメルリアにそう話しながら脳内で月花との会話に戻る、ちなみにパトは玉座に座って、月花は玉座の間の隅にあるソファーでくつろいでいた。

パト(というか月花、まだ業務中だろ、座ってろよ)

月花(いいでしょ、こうやって脳内で会話して役割をこなしてるのだから、ほら、まだ関係の話は終わってないわよ)

パト(そうだそうだ、ハクはどうなんだ?)

パトが脳内でそう言うと月花が再度話し出した

月花(ハクちゃんも分かり易いけどね、雪花とカナちゃんには心を開いてるけど、メリアちゃんには少し距離を空けてるわね)

パト(え?!ハクがメリアを?!一緒に旅をした仲なのに?!)

月花(考え方の相違ね、メリアちゃんのどこまでも感情的ではない思考がハクちゃんとは全然合わないのでしょうね、それ以外なら長い付き合いだから仲良くやってるけどね)

パト(まあ仕方ない所か、旅してた時もハクは結構メリアから怒られて泣いてたからな~)

月花(でも不仲と言っても苦手意識がある程度で本当に不仲って訳ではないからね!)

パト(わかってるって、それでソフィアは?)

月花(ソフィアちゃんか~、ソフィアちゃんを苦手としてる人は結構居ると思うけど、ソフィアちゃん本人となるとやっぱり私かな、ソフィアちゃんって多分専属神内一の引きこもり体質だからあんまり他の専属神と仕事以外で接点ないしね)

パト(確かに!プライベートで言えば俺とアリシアぐらいじゃないかな!ソフィアって自分のやりたいこと第一優先だから他人に時間を使わない傾向があるからね!)

月花(そこは仕事で痛いほど知ってるわ、天才気質の最高峰みたいな子だからね、でもあの子はああいうやり方しか出来ないんだって諦めてるわ、それに仕事じゃないならソフィアちゃんとは関係は上手くいきそうだしね、好き嫌いする子じゃないから)

パト(ソフィアの良い所でもあり、悪い所でもあるって感じだね)

月花(次に琴歌ちゃんは・・・自分で言うのもなんだけど、私には凄く信頼してくれてるわね、一番仲がいいまであるわ)ドヤ

パト(それは俺が見てもわかるな!それでやっぱり不仲なのは・・・)

月花(メリアちゃん以外いるわけないでしょ、そもそもあの子は内気な子なのよ、相手に嫌いと思わせる態度なんて絶対に取らない子、なのにメリアちゃんにはあからさまに嫌悪感を出してる、やっぱり仕事で嫌な部分を沢山見て聞いてるんでしょうね、知り過ぎるのも問題ってことかしら)

パト(メリアの考えや野望、黒い部分の話は俺も聞いてるし、知ってる、まあ俺に隠れて俺に反感を買うような事も多分沢山してるだろうな、でもそれを許容しないとメリアの長所が活かされないのも知ってるし、こればかりは仕方ないかな)

月花(へぇ、パトはメリアちゃんがやってるヤバい事には許容してるんだ、どんな非人道的でも?)

パト(それが他の専属神にも出来るなら考えるけど、そんな事が出来るのは良くも悪くもメリアだけだ、それにその実験から得た知識や情報はしっかり帝国に反映されてるだろうし、無駄になっていない、各国の歴史でも非人道的な人体実験の結果で化学や技術が発展している歴史がある以上、批判するのは軽率な判断だよ、表に出さないように上手くやっているなら俺も許容する、逆に表に情報漏洩して国民に批判を集めるような失態を犯したなら俺はメリアに罰を与えなければいけない、それが俺の責任だって思ってるよ)

月花(主としての使命ってわけね、でもそこは自分も罪を受けるってならないのね)

パト(罪なら受けてるさ、専属神の子達に罰を与えないといけないんだぞ、これがどれだけ心抉られるか)

月花(パトにはダメージ大きそうね、それで次はソルテ様だけど、彼女は難しいわね、強いて言うならソフィアちゃんかな、仕事の関係って話ね、あの人プライベートと仕事ではまったく違うからわからないって言うのが本音ね)

パト(ソルテはプライベートだと基本誰も嫌っていないよ、ただ無関心って所から来てる感じだけど)

月花(そうよね、あの人仕事だと厳しい上司ってイメージだけど、プライベートだとその真逆、大人しい文学少女!みたいなね!)

パト(一緒に居ると落ち着くんだよなぁ~、変に会話をしないといけないわけじゃなくて、ただ自分のやりたい事を互いにやってるだけっていう、でもそれが互いにとって一番いい形なんだよね)

月花(ソルテ様と友好関係が築けているならいいじゃない、後はラル様だけど)

パト(難しいよな、俺が見る限りソフィアの事はあまりよく思ってないっぽいけどどうなの?)

月花(正解ね、ラル様は基本的に面倒事ばかり持ってくるソフィアちゃんには苦手意識があるみたい、あの人自体中々神経質だからね、仕事だときっちり業務をこなさないと納得できないタイプだからソフィアちゃんとは結構対立的関係だと思うわね)

パト(ほんわかしてる時もどこか距離があるしね、というかプライベートでラルとソフィアが話してる所なんて見た事ないな)

月花(普通には話すけど一緒に何かをしよう!っとは絶対にならない二人よね)

パト(あとは月花本人だな、ぶっちゃけ誰と仲が良くて、誰が苦手なんだ?)

月花(自分か~、さっきも言ったけど苦手意識があるのはアリシア様とソフィアちゃんね、嫌いではないのだけど仕事で受けて来た仕打ちを考えると今でもまだ嫌悪感はあるわ、友好的と言えば雪花と琴歌ちゃんかしらね、他の専属神ってやっぱり専属神だから仲良くしてるって感じがあるのだけど、雪花は家族だから心を許せるし、琴歌ちゃんとは学生時代からの仲でその時から仲良かったから、今でも友好的に接する事が出来るって感じかな~)

パト(なんでも出来る万能月花がね~)

月花(私だって人の子よ?!好き嫌いはあるし、聖人君主みたいになんでも許容できるわけじゃないわよ!ただ色んな分野でこなせる程の才能があっただけ~)

パト(俺にそれがないから羨ましいと思うんだけどね、ぶっちゃけ人間社会でも普通にやっていけただろ?)

月花(そうね、多分どの職業に就いてもある程度上手く出来ただろうし、起業しても上手くいく自信もあるわね、なんだったら地球防衛軍に入隊して隊長としてやっていたかもしれないしね、あ~でも私バハートちゃんには勝てなかったから隊長までのセンスはないか~)

パト(選択肢が多い事で、俺は今がなけりゃ間違いなくニートだったぞ)

月花(その時は養ってあげてたわよ、どうせ私は出来る女だけど恋愛は出来なかっただろうしね、一度恋してると他の人に気持ちを乗り換えるのって簡単じゃないのよ?)

パト(それはそれは・・・)照れ隠し

月花(それに私は四季神社を継いでた、それでお母さんと二人で余生を過ごしてたでしょうね、お母さんは不老不死で死なないからずっと二人で過ごして姉妹が他の子と結婚して子供を産んで、たまに実家に顔を出した時にその子供達と遊んで終わり、そんな人生プランが私の中でずっと出来てたのよね)

パト(結婚は考えなかったのか?)

月花(パートナーは絶対に死ぬのよ?いずれお母さんもその時が来る、いつかはお父さんが老いて、そして亡くなって、それでお父さんと一緒に居た時間よりも長く孤独に生きないといけない、お母さんが待ってる人生はそんな感じ、それって凄く辛いじゃない、幸せだった時の思い出だけで長い年月を生きていかないといけないのは私は耐えられない、だから私は絶対に結婚だけはしないと考えてたわ)

パト(そうか、でも俺なら問題なかったわけだ、俺は月花と同じく死なないしね)

月花(そうね、私が死ぬときまでずっと傍に居てくれる、この安心感は凄く大きいわね、雪花もそれは同じなんじゃないかしら、でも心配なのは桜花よ、いつか要君と別れる時が来る、私が本来行うはずだった役割は桜花が変わってくれた、きっと桜花は要君と結婚して子供を産んで、四季家を継いでくれる、だけど、要君とはいつか必ず別れが来る、そしてお母さんと二人で過ごす生活が待ってる、辛い選択だと思うわ、自殺しないといいんだけど)

パト(大丈夫さ、要を失っても、父さんが亡くなっても、家族は居る、母さんは居るし、月花や雪花、芦花だって居る、というかその子供も不老不死を受け継ぐかもしれない、月花と雪花の子供だったら間違いなく受け継ぐ、となれば寂しくはならないさ、家族が増えていくんだからさ)

月花(そうね、私達で支え合って行かないとね、まあ、話は逸れたけどこれで以上よ、どう?今後に活かせそう?)

パト(うん!別に俺が関係を良くしようと動く訳じゃないし、気を利かせたかっただけだからな)

月花(あれ、仲介に入らないんだ?)

パト(入ってほしいのか?)

月花(いや、入ってほしくないわね、入られてもって感じ)

パト(だろ?俺が入っても表だけ仲直りするぐらいで、根本的解決にはならないって理解してるし、余計な事はする気も無いさ)

月花(っで本音は?)

パト(女性同士のいざこざに首を突っ込みたくない・・・怖いじゃん!!!)

月花(パトらしいわね!でもそれが正解よ、それじゃあ珍しく業務をこなしたし、ひと眠りでもしようかしらっと)

パト(あ!ズルい!俺も寝たいのに!!)

パトは脳内で叫ぶとそのまま寝ようとする、だがソルテに邪魔される

ソルテ「パト様、勤務中に寝てはいけません!しっかりと起きてください!」

パト「先生!月花ちゃんが寝てます!!!」ビシ!!

ソルテ「月花ちゃん!!貴女も起きなさい!ダラダラし過ぎですよ!」

月花「ぐぬぬ・・・」



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2023年07月18日

No.114 ラルの圧迫面接2

ラルはララエルと共に実戦訓練場にやってきた。

ラル「さて、次は実戦、幹部である以上強さは必須、そして指揮と指導も必須、つまり求められる物が多い、何故かわかる?」

ララエル「護衛部隊は帝国の最終防衛ラインだからでしょうか?」

ラル「正解、実際はまだ近衛部隊や侍女部隊の精鋭部隊が居るけど、護衛部隊は精鋭部隊とは違って守備に特化した部隊、この部隊が突破されるという事はいくら精鋭部隊でも防衛は困難と考えた方がいい、つまり私達の現場の防衛力が帝国を守る大事な壁となるの、その時は目まぐるしい勢いで状況が代わり、そして判断し、指示しなければならない、そうしなければ勢いと準備が整っている相手の猛攻を防ぐのは困難、イメージ出来る?」

ララエル「はい・・・」

ラル「ではその模擬試験をしてもらいます、そうね、まずはこの実戦訓練場に100体の人形を用意するわ、私は1000体の人形を操作します、もちろん私は指示をするだけで介入はしません、ララエル、貴女は今からこの10倍戦力相手から防衛して見せなさい、もちろん貴女は自身で戦ってもいいし、指示に専念してもいい、お好きなように、自分が考える策でどうぞ、チャンスは一回、一度でも負ければ死、そう考えて挑みなさい、実際この試練終了は貴女が私の人形1000体を倒すか、貴女が死ぬか、どちらかよ」

ララエルはラルから言い渡された試練の内容に恐怖を覚える

ラル「どうしたの?辞退するならいいわよ、別に責めたりしないわ、身の程を知るのも大事な事だからね、でも二度と挑戦権は与えない、一度逃げた人は二度逃げる、そんな子に大事な現場は任せられないわ、それだけは覚えておいて」

ラルはそう言いながら、ララエルに背中を見せ、自陣に移動する。

ララエル(恐い、失敗は許されない、失敗すれば私は死ぬ・・・だけどさっき私は崖から落ちる時、死を覚悟した、ラル様からも死を覚悟しなければ幹部は務まらないと言った、なら私は今ここで死を賭けないと駄目なんだ!どうせここで逃げてもダメなままなんだ!なら!!)

ララエルは立ち尽くしていたその場から自陣に走って移動し、ラルから用意された100体の人形に指示を出す!

ララエル「30!30!30!10!この4班に分かれて!」

ララエルが指示した通り人形たちが動き、4班に分かれた。

ララエル「1班は前衛防衛! 2班は中衛から補助! 3班は後衛から遠距離射撃! 4班は誘導!相手の戦力を拡散させて!」

ララエルは人形に指示を出し、ラルの軍勢を待ち構える

すると遠くからラルの軍勢が襲い掛かって来た!

ララエル(やっぱり多い!でも前衛に盾役を置いて後衛から攻撃!これなら数の戦力に耐える事が出来るよね!)

ラルの軍勢はただ真っ直ぐと突っ込んできた!

ララエル「誘導班!敵を誘導して戦力拡散!!後衛!攻撃開始!!」

ララエルは大量の人形に立ち向かう!ラルの軍勢はただ数の有利性を活かして突っ込んできた特攻戦術!それに対してララエルは誘導を仕掛けるが上手くいかなかった。

ララエル(誘導班が機能しない!なんで?!)

ラルが出した指示は【ただ真っ直ぐ突っ込め】という単純なものだった、最後の一体でも残り勝ち星を挙げていれば勝ち、命のやりとりをしないラルにとって人形への指示は特攻で充分効果はあったのだ。

ラル(さて、単純だけど強い作戦よ、これをどう攻略する?」

ラルの軍勢はララエルの前衛ラインとぶつかった!

数が倍違う戦力に流石の前衛も歯が立たなかった、そして中衛ラインの回復を急がせるが急激な攻撃なため回復量よりもダメージ量の方が多く、消費が早かった!

ララエル(マズイ!このままだと前衛ラインが突破される!中衛は援護に特化してるから、もし前衛が突破されたらそのまま中衛も突破される!それに後衛は遠距離攻撃に有利なタイプを置いてるけど、逆に近距離には強くないから駄目!ダメだ!全部突破される!!)

ララエルは酷く焦っていた!前衛ラインという防波堤が崩れればそのまま飲み込まれてしまう!それを阻止しようにもどうしようも出来ない!

ララエル(なら・・・私が動けばいいんだ!!)

ララエルはそう考えると中衛まで一気に進む!!

ララエル「私は・・・慈悲系統の天使だから!!」

ララエルはそう言うと前衛に治療を施す!それは中衛の回復スピードよりも速く敵から与えられるダメージ量と五分五分となった

ララエル(うう!このまま耐え抜けば!!我慢なら出来る!頑張れ!頑張れ!!)

ララエルは常に前衛の人形に治療を施す!そしてララエルが入り、五分五分だった回復量とダメージ量だったが、中衛の人形が加わることで、回復量が上回り徐々に前衛が回復していった!

ララエル「やった!後は後衛が倒してくれれば!!」

ララエルは必死に中衛で耐え抜き、そしてラルの人形の軍勢を撃破した

ララエル「やった・・・勝てた・・・」

ララエルは疲れ切っていた、常に回復を施していたためオーラ消費量が膨大だったのだ

ララエル「はは、これで・・・ラル様に認められる・・・??」

ララエルは置くから見えるものに注視する、それは人形に軍勢だった!!

ララエル「うそ?!なんで!私は倒したはずなのに!!」

ララエルが見た軍勢の量は先ほどの軍勢とほぼ同じ量!

ララエル「同じ・・・量?!」

ラル「気付くのが遅かったわね、私が最初に特攻させたのは500体の軍勢、そして残り500体の軍勢は待機させていたわ、相手の戦略と技量を確認するのは当然でしょ?」

ラルはララエルが用意していた誘導班は最初の軍勢で撃破しておいた、それは残りの500体の軍勢は最初の軍勢とは違い、細かく指示を出しているからだ。

ラル「観察もそうだったけど、残り500体により正確に指示を出す、そのための時間づくりも大事な事よ、つまり最初の500体は倒される前提の捨て駒、言ったでしょう?死ねと言われる覚悟はあるかと?私は必要なら平気で捨て駒にでもする、それが覚悟よ」

ララエルは目の前の光景に絶望した

ララエル(おわった・・・人形は戦える・・・でもそれは私が中衛で仕事をすればの話・・・誘導部隊を戻す?でもよく見たら誘導部隊が居ない?もしかして私が中衛に入った時に倒された?!クソ!どうしよう!どうしよう!!)

ララエルが考えている今もラルの人形部隊がララエルの部隊に襲い掛かってくる!

ララエル「??」

ラルの部隊が途中で止まり、500体全体がオーラで遠距離攻撃準備を開始したのだ!

ララエル「な?!」

ララエルの防衛は自陣に近いポジジョン、ラルの部隊はララエルの部隊から離れた位置からの攻撃!
つまりラルの攻撃を阻止する術がララエルに存在しない!耐えるしかないのだ!

ララエル(あんな距離から全員狙撃?!しまった!これじゃあ耐えるしかない!しかも前衛だけで守り切るのは不可能!中衛後衛に被害が!!)

ララエルの部隊はどこの部隊が欠けても意味を成さない、バランスが良いが、崩れた時に一斉に壊れてしまう、そんな隊列なのだ。

ラル(バランスの良い隊列は誰もが考える術、だけど私が考えるのは相手の事を考えたその場その場の特殊な策、バランスこそ悪いけど、攻撃力は高い、戦略する側の私だからこそ出来る策、ララエル、貴女はどうする?)

ララエル「今の陣形だと駄目なら・・・後衛!中衛に移動!前衛!防御態勢!中衛60体で前衛30体に治療!!絶対にあの猛攻撃を耐えるよ!!」

ララエルは防御を固めた、そして自分自身も中衛に加わり、攻撃を耐える体制を作った

ララエル(絶え間なく降り注ぐ攻撃、それをどこまで耐えるか!また我慢勝負!!)

ラルの部隊はまず250体が遠距離攻撃を執行する!そしてタイミングを見て、残り250体が同じく遠距離攻撃を行う、その間に最初に攻撃した250体が攻撃準備を行い、攻撃を行う!これを繰り返し止めどなく攻撃を行う!!

ララエルの部隊は無限に降り注ぐオーラの矢に耐えていた!!

ララエル(うぐぐぐぐぐ!!!凄い猛攻!!でもさっきまでの攻撃に比べたらダメージ量は少ない!だけどこれをずっと続けられると!!)

ララエルは打開策を考えた!だがララエルは自分の事で手一杯のため、中々考えるに至らなかった

ララエル(支持者が一緒に戦うと組織全体に指示が行き届かなくなる!!うう!頑張るだけだとこんなにも組織は機能しないの?!それに対してラル様はずっと戦況を冷静に見極めている!この差は大きい!!ラル様を出し抜くためには私も最低でも同じじゃないと!!)

ララエルは考える!そして考えた先に思いついたのは攻撃がオーラであることだった

ララエル「オーラの消費に掛けるのは無謀!それに回復は間に合ってるなら!!」

ララエルは大きな声で指示を出す!

ララエル「中衛20体!特攻!あの軍勢に突進だーーーー!!!」

そう命令した瞬間中衛に居た20体の人形がラルの軍勢500体に突撃する!!

ラル「成程、全員が交互に遠距離しているからそれを壊せば勝機を見出せると考えたのね、案外感情論ばっかりだと思ってたけど頑張るじゃない・・・だけど」

ラルは指示を出す

ラル「100体、出撃、400体は200体ずつ交互に遠距離攻撃を続行」

ラルは100体の軍勢でララエルの20体の人形を撃破させに向った

ラル「残念、500体も居れば融通も利くの」

ララエル「400体に減った!!中衛20体!遠距離攻撃開始!!」

中衛に居た20体の人形は遠距離攻撃を開始し前衛に向ってくる100体の人形に攻撃を仕掛ける!!

ラル「無駄よ、数体倒されるの覚悟、それにそうしたら前衛30体、中衛20体とララエル本人、さっきより回復は遅れるわよ」

ララエル(さっきは500体で五分五分だった!でも100体ならこっちが中衛20体と私なら充分前衛をカバーできる!)

遠距離攻撃を続ける人形はラルの前衛に向かう人形に攻撃し続け、1体ずつ確実に倒していた!
そしてララエルの前衛に辿り着くもガードに専念している前衛を崩すのは500体の特攻でも不可能だったのが今は80体ほど、充分守り切れる!

ラル(それでも400体が常に攻撃を仕掛けている、それで前衛も加わっている、余裕はないはずなのに!!)

ララエルはオーラ攻撃を防いでいた

ララエル「次は私が前衛!!80体なら今の中衛でも十分!あとの400体は私がどうにかする!前衛の負担を減らせばいいんだから!!」

ララエルは遠距離攻撃を耐え続ける!そうしていく中、徐々に前衛の戦力が少なくなり、ラルが送った100体の前衛部隊を撃破することに成功した!

ララエル「私が頑張れば勝てる!!あと忘れてもらったら困るよ!!」

ララエルが放った最初の攻撃部隊!

ラルが当初撃破に向かわせた20体の人形がいつの間にか消えていた!

ララエル「誘導部隊にマッピングさせておいたんだよ!だから遠回りになったけどやっとラル様の部隊に届いた!!」

ラル「な?!」

ララエルが放った20体の人形は遠距離攻撃に夢中になっている無防備な人形を一掃し始めた!
もちろん火力が下がり、ララエルの部隊にも余裕が生まれる!そして残り20体もそのまま攻撃に向かわせる!

ララエル「叩きこめーーー!!!」

ラル「後方に居る人形!前衛準備!前に居る人形が肉壁になっている間に準備して!!」

ララエル「前衛前進!近づき次第一斉攻撃開始ーー!!」

ララエルの部隊が一斉にラルの部隊に特攻を仕掛ける!!

ラルの部隊はラルの言う通り、前の居た人形はガードに徹する!そしてその間に後ろに居た人形が前衛準備を整える!だがそれをララエルは見逃さなかった!!

ララエル「遠距離攻撃で後方に居る人形に攻撃ーー!!絶対に準備を完了させるなーー!!」

ララエルの人形はラルの人形を一掃する!ラルの人形は責められる事に手一杯になり守りに移ろうとするが間に合わず勢いのまま撃破されていった・・・そして

・・・・・・
ララエル「・・・勝った・・・?私が・・・ラル様に?」

ララエルは死闘に勝ち抜き、多くの朽ち果てた人形達の上に立っていた。

結果はララエル2対0ラル、残り2体の半壊の人形を残し、最後、ララエルが勝ち残ったのだ

ラル「おめでとう、関心、いや、感動したわ、まさかあんな理不尽な状況を打破するなんて・・・ずっと感情論だけのおバカさんだとばかり思って居たけど、これは見方を改める必要があるわね」

ララエル「えっと・・・その・・・」

ララエルはその場に立っているだけでやっとだった

ラル「実力は目に余るけどそれは後にどうにでも出来る、学がないなら教えればどうにでもなる、でも戦略や戦場を把握する力は教えではどうにもならない、観察眼が要求される、貴女は合格、認めてあげるわ」

ラルはララエルに治療を施す

ラル「ララエル・シフィターニャ、貴女を私の直属部隊【守護天の星樹(セラフィムステラツリー)】への入隊を認めます、おめでとう、ララ」

ラルはララエルを優しく抱きしめる、それは今まで酷い事を言い、苦しめ、陥れた事への詫びだった。

ラル「ごめんなさい、沢山酷い事ばかり言って、でも貴女の覚悟には正直驚かされたわ、私の目もまだまだね、貴女みたいな子を護衛部隊に入れなかったなんて」

ララエルはラルの優しさと合格を貰えた嬉しさに耐え切れず泣き出してしまった、
ラルはそんなララエルの頭を優しく撫でながら優しく抱きしめ続けた。

これが最も専属神の中で厳しいと言われたラルの直属部隊、腹心の誕生だった。







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2023年07月03日

No.113 ラルの圧迫面接1

ラルは自身の直属部隊メンバーを見つけるために何度も部隊員を募集し、その度に面接とテストをしていた。

だがその内容が厳しすぎると有名で、最初こそはラルの直属部隊になろうとした条件を満たした天使神達が現れたが、何度も結果を蹴られ続け、最初居た天使神達はラルの面接試験に顔を出さなくなった。

ラル「さて、今回で第八回、いい加減私の腹心が務まる子が現れると良いのだけど」

ソルテ「ハードルが高すぎるのでは?」

ラルとソルテはラルの自室でプライベートを共に過ごしていた。

ラル「直属部隊は替えは効かないのよ、妥協は出来ないわ、枠は常に空けておいて、とびっきり優秀な子を採用してしっかり教育、そこまでは考えて居るのだけどね」

ソルテ「教育を考えて居るのならある程度未熟でもいいのでは?」

ラル「私はポテンシャルで判断してるの、後は性格とやる気、後はそうね・・・考え方も私に似てる方がいいわね、そこばかりは教育でどうにかなる問題でもないし、部下になる子も全然合わない私と一緒に居ても辛いだけでしょうしね」

ラルは自分自身が面倒臭い性格なのは一番理解していた、だがそんな自分と今後一生付き合っていく子を決めるのだ、ラルにとっても適当には決める事は出来ないのだ。

ラル「ソルテはなんですぐに決める事が出来たの?」

ソルテ「私はそもそも指定されてましたけど、ほぼそれでメンバーが確定してましたから、後はそのメンバーを揃えるために急いで動いただけです、皆さん無所属だったので、思いのほか楽でしたけど、もし他勢力の主力に居たり、誰かに忠誠でも誓って居ようものなら強制的に無理矢理でも倒して仲間にいれないといけなかったかもしれないわね、メルリア様みたいな感じかしらね・・・」

ソルテは最悪な状況の事を考えて眉間に指をあてる。

ラル「ソルテの直属部隊の右腕?側近は誰になるの?」

ソルテ「一応シーノね、あの子が聖鬼神の中でも最も地位が高いし、ポテンシャルだけ見れば私よりも上だしね、ああ見えて頭の回転も速いし、総合的に見て彼女しか居なかったわね、他の子は何処か偏っているから」

ラル「いいわね、世界的に見ても優秀な子で、私もソフィア様みたいに神王10人!ってやってみたいわよ、なら考える事も少なかったでしょうし」

ソルテ「最高位の天使族ってそんなに数少ないの?」

ラル「数は居るわよ、この帝国だけでも結構な数は居るわ、でもポテンシャルが低いわね、いやそもそも天使族って荒事をするような種族じゃないのよ、だからそもそもポテンシャルが高くなりにくい種族でもあるの、天使って名の通り【天(神)の使い】をしている一族、その一族の神様だから最高位でも本来の神よりもそんなに強くないの」

ラルはため息をつく

ラル「はぁ、一族を指定されなかったら私もまだ有望な子を知っていたから早い段階で勧誘できたのになぁ・・・」

ソルテ「ラルにも信頼出来る部下は居ますからね、本来はそんな子を側近に置きたいのに置けない、それは同情しますよ」

ソルテはラルの悩みを聞いて同情した、それはソルテ自身にも当てはまる内容だったからだ
ソルテだって普段の仕事で自身が信頼を置いている部下は居る、だがその部下を勧誘したくてもメリアが指定した内容に当てはまっていない、だから勧誘は出来ない、その意図を従属神に教えるわけにもいかない、そんな悩みが最初はあった。

ソルテ「あ、第八回の試験、またこの子が出て来てるわね」

ラル「ああ、その子ね・・・」

ラルは微妙な顔をしながら書類に貼られた写真を眺める

ソルテ「名前はララエル・シフィターニャ、最高位天使族の慈悲系統、青髪に赤い花眼、所属は・・・あれ?無所属?」

ラル「そうなの、私この子とは一切面識ないの、いや・・・第一回の試験から毎回出て来てるから一切ではないわね、でもおかしな子よ、髪の毛は少しボサボサだし、慈悲系統でありながら赤い花眼、中途半端な性能なのは間違いなし、パト君のおかげで覚醒したのはいいけど、まったくダメだったってことでしょ、無所属なのがいい証拠よ、どの部隊も取らなかった子、それを私の側近になんて置けないわよ」

帝国部隊には無所属というのが存在する、従属神100万名の内たった5万名だけ何処にも配属せずに普段の行動から自由を認められている従属神が居た、ララエルという天使族はその無所属従属神だったのだ

ソルテ「無能と決めつけるのはちょっと酷なのでは、実際もう今回の選考で応募してきたのはこの子だけですし、面接くらいはした方がいいのでは?」

ラル「・・・同じ事を何度もするだけよ、私だって一応面接は全員としてるわ、だけど、この子は精神論で喋ってくるから疲れるのよ、論理的じゃない、私がどんな事を聞いて脅しても、「やれます!頑張ります!努力します!」としか言わないの、頑張る、努力するのは当たり前でその成果がいつ得られるか、どのように貢献できるか、そこを具体的に聞きたいのだけどね」

ソルテ「大変そうね、でもラルにはそんな子が向いているかもしれないですよ?だって精神論で話すってことは彼女自身がそんなタイプってことでしょ?賢い子だとラル様の圧に負けてしまうけど、自分が努力すれば!っていう精神の考え方を持つ子を傍に置いておけばとりあえず仕事のやる気は見せてくれるのでは?」

ラルはソルテの考え方も一理あると考える、

ラル「もう一度面接してみるか、後は実技も含めて深い所も聞いてみてもいいかもね、どうせ彼女一人しかいないわけだし」

ラルはそう言いながら自身が定めだ日時まで過ごした。

・・・・・・

ラル「では入って来なさい」

ララエル「はい!し、失礼致します!!」

そう言うと勢いよく開けられた扉の中央には髪が少し飛んだ天使族、ララエルが立っていた。

ラル「そこに座りなさい、速く、私に時間を取らせないで」

ララエル「すみません!ラル様!!」

ララエルは即座にラルの前に置かれた椅子まで走る、そして座ろうとするが、目の前に居るラルは立ったままだった。

ラル「どうしたの?座りなさいと言ったのだけど?」

ララエル「いえ、ラル様が立っていらっしゃるのに私が座る事は出来ません、どうかラル様がこの椅子をご使用ください、私は床に座らせて頂きます」

ラル(ちゃんと礼儀を学んだようね)

ラルはララエルが持ち運んできた椅子に腰かける、そしてラルは床に座ろうとするララエルを制止し、能力で椅子を生成する

ラル「その椅子に座りなさい、床に直接座るなんて品のない事は辞めて、私まで品性を疑われてしまうわ」

ララエル「申し訳ございません、自身の事ばかり・・・」

ラル「それで本題なのだけど、正直、貴女の事は何度も面接をしているし、今更こうやって取り繕られても仕方ないの、それに貴女は常に精神論、私の話したい内容を理解していない、それはこの短期間でどうにかなる問題でもないと私は考えるのだけど、貴女はどう?」

ララエルは目に見えて困惑する、ラルの言ってる事が理解出来ていないのだ、精神論と言われてもララエルにとって考えられた回答であり、それを否定されてもララエルにはどう答えていいかわからなかった。

だが【短期間でどうやって問題解決をするのか?】ここだけはテンパったララエルの頭でも理解できたため、ララエルはこう答える。

ララエル「誠心誠意努力し、問題解決に努めます!」

ラル(やっぱり同じ回答、話にならないわね、やっぱり無理よ)

ラル「努力って簡単に言ってるけど具体的にはどんな努力をするのかしら?現時点で貴女は8回も私の試験を受けている、だけど8回もやって私の話の意図を一切理解出来ていない、全然努力の成果が出て来てないのだけど?」

ララエル「えっと・・・その・・・」

ララエルは明らかに目を泳がせていた、それは今目の前で不機嫌な顔で自身を見つめて来るラルにどう答えればいいか、それを考えていたからだ。

ララエル「何度失敗してもチャンスはある内はまだ成功の可能性がある・・・だから・・・」

ラル「そんな話してないのだけど?私の話を無視しないでくれる?そもそもチャンスがあると思ってるの?いい加減貴女には呆れているから次からは選考書類が届いた時点で拒否するつもりなのだけど?」

ラルはそう言いながらララエルの選考書類をララエルの目の前にかざす

ラル「貴女に二択をあげる、諦めて帰るか、ここで書類を破られて二度と試験資格を失うか」

ラルはそうララエルに詰め寄った、これはラルなりのやり方であり、ララエルという従属神がどこまでの度胸を持ち、自身の精神論をラルにぶつけてくるか、それを確かめるためのソルテと考えた作戦だった。

ララエル「書類を破られたら何度でも書きます、名前を変えてでも書きます、写真が駄目なら他人の顔写真を使ってでも応募します、ここで帰るだけはしたくないです!!」

ララエルはラルのプレッシャーに耐え切れず涙を流してしまうが、ラルに対して啖呵を切って来た。

ラル「へぇ、なら貴女はなんでここまでして私の直属部隊に入りたいのかしら?入ったら即護衛部隊の幹部になれるから?」

ララエル「・・・私はそんな野望なんてない、そもそも私は馬鹿だから部下なんて言われても面倒なんて見れない・・・だけどラル様の役に立てる!それだけで十分だから私は・・・直属部隊に入りたいです。」

ラル「私の役に立つ・・・なら一つテストしてあげる、そのテストで私が納得したら貴女のその言葉を許容してあげる、口でならなんとでも言える、ついてきなさい」

ラルはそう言いながら椅子を立ち、部屋を出ていく、ララエルも戸惑いながらもラルの後をついていった。

・・・・・・

ラルとララエルは大きな崖に立っていた。

ラル「この崖から飛び降りて、もちろんオーラも能力も特性も全て解除して生身で」

ラルは冷徹な目でララエルに崖から飛び降りろと命令する。

ラル「私の命令は絶対、どんな役にでも立ちたいならこれくらい楽勝よね?馬鹿なら自分の命の一つや二つ笑顔で賭けれるくらいじゃないと割に合わないわ」

この内容には流石のララエルも想定外だったため、顔面蒼白になる。

ララエル(ラル様は私に死ねと・・・言ってるのかな・・・)

生意気な事を言ったからラル様を怒らせた、悪意ある形で自害させてしまおうというラル様の考えなのかと考えが埋め尽くされ、絶望したララエルは足元から力が抜け、崩れ落ちる。

ラル「ほら、どうしたの?まさかそんな覚悟もなく、私の役に立ちたいと言ってたの?やっぱり口だけね」

ラルはララエルを煽る、だがそれが効いたのかララエルは再度立ち上がり、吹っ切れたように崖の前に立つ

ララエル「私の考えは本気!!だからここで死んでもかまわない!!!」

ララエルはそう言いながら崖から思い切り飛び降りた!!

ララエルの目に映るのは駆け抜けていく景色、そして近づいてくる地面、どうせ何度やってもダメならここで死んでしまっても同じことだろうとララエルも躍起になっていた。

だがギリギリでラルの能力【境界支配】で地面スレスレの所でララエルは止まった。

そして崖の下まで降りて来たラルがララエルに話かける

ラル「60点、私が煽らないと動けないなんて覚悟が足りないんじゃないかしら?」

ラルからすれば素直に崖から飛び降りた事に驚いていたが、そこで終わらせない

ララエル「ごめんなさい、馬鹿なのに後先考えました・・・」

ラル「そう、及第点として貴女の発言は許容してあげる、それで貴女はもし私の直属部隊に入ったらどんな仕事を率先してやるのかしら?入った場合護衛部隊の幹部、初めてなんて通用しないわ、すぐにでもリーダーシップを発揮して貰わないといけない、それが出来るの?」

ララエル「・・・努力します!それが私の役目なら!!」

ラル「・・・面接試験合格、次は実技試験とポテンシャル測定を行うわ、やる気だけで務まる程護衛部隊は甘くないの、さっき貴女が崖から飛び降りた、でも護衛部隊は国を守る部隊、何かあった時、肉壁になって死ぬ覚悟を常に持って居ないといけない部隊、全員とは言わないけど、護衛部隊に居る子はそうやっていつか私の指示で死ぬ覚悟がある、崖から飛び降りた事が凄いなんて思わない事ね、それが普通、私が死ねと命令すれば死なないといけない、それが国を守る部隊なの、わかった?」

ララエル「はい・・・わかりました」

ラルはそう言いながら次の試験会場に向かい、ララエルもラルについていく

patopatoblog at 00:29|Permalink

2023年05月28日

No.111 法螺の究極系 ユラ

ユラは鬼族ということになっている。

だがそれが真実かと言われるとわからない、それはユラは法螺吹き、つまり嘘つきだからだ。
【十三天の心】と集まる時用の身体があるが、それが真実かと言われるとそうではない。

ユラには本物の肉体以外に何十体もの肉体を持っている、
現実世界では男の肉体に擬態することも可能であり、帝園内では各園用の肉体がある、そうすることでどこの園でも生きる事が出来、自分自身の身元を隠す事に成功している。

ユラ「さて、今日は第三の園・・・獣族の肉体を・・・」

ユラはそう呟きながら獣族に擬態する。

ユラは第二の園【十三天の心】のメンバーに選ばれた時は【鬼族】として参加していた。

ユラは法螺の究極系として選ばれたわけだが、実際なんで自身の姿を隠し通しているのかというと
自分の姿が本来の年齢以上に幼いからである。

その見た目にコンプレックスを感じているからこそユラは姿を隠し、嘘をつき、嘘に嘘を重ね、色々な設定を作り、身元がバレないように多くの姿で行動し、その姿ごとに役職や地位を獲得してきた。

それらの結果が積み重なり、才能が開花し、法螺の究極系として選ばれてしまったのだ。

・・・・・・

ユラ(獣)「がう~~、ふわぁ~~~」

ユラは今第三の園で他の獣族と共に日向ぼっこをしていた。

ユラが変身した獣は猫のような姿だった。

第三の園の猫は自由奔放であり、余程の事が無い限り働くという事をしない一族なのだ、ユラからすれば一番都合が良いため、猫に化けて一日を過ごしていた。

第三の園には獣に化けたユラの家があった。
もちろん第三の園だけではなく、各園に自分の家がある。

ユラ(獣)(さて、次は第四の園で天使らしいことをしないと・・・)

ユラはそうすると急いで第四の園にワープし、第四の園にある家で天使に化ける。

ユラ(天使)「今日の業務は・・・お花の水やりとお花の蜜を採取ですね」

ユラは一番無難な【王国の天使】という一般的な天使に化けて業務に興じていた。

・・・・・・

天使族の業務が人段落終えるとすぐに第七の園へ向かう準備をした。

ユラ(天使)(まだ時間に余裕がある、間に合わないならコピーを作って持っていくしかないけど、これくらいなら私だけでいけそうだ・・・)

ユラの本来の出身地は【第九の園】【擬態族】だった。

【擬態族】とは別の言い方をすればドッペルゲンガーという魔物だ。

誰かに変装してすり替わり、そこから変装した相手の物を盗んだり、陥れたりする生物である。
基本的に相手を騙すのが常識な一族なため、ユラも他人を騙す事に関しては非常に慣れていた。

【擬態族】は生態が基本他人を騙す事にあることから他の種族から忌み嫌われている種族であり、
魔族の中でもずる賢い、陰湿というレッテルを生まれた時から貼られる事もあった。

ユラは生まれてから自身が【擬態族】であることに恐怖があり、自分の本来の姿は誰にもバレたくないという強い思いがあった。

ユラからすれば目立つ行為は生きていく中で一番避けたかった行為なのだ。

なのに第二の園【十三天の心】に選ばれ、【錫の偽帝】という二つ名が与えられた。
個の上なく目立つ称号と所属を手にしてしまったユラにとって、今は生きていくのが精一杯の状態だった。

ユラ(天使)(最初は選ばれたんだからもういっその事擬態を減らして鬼族の擬態を本来の姿として過ごしてもいいかなって考えたけど、他の園を蔑ろにしたら何処かで偽りが解けてしまうかもしれない)

嘘は繊細なのだ、テトリスのように次々と嘘が降り注ぐ中、それらを上手くはめて消化していく、嘘を出来る限り真実に近い答えへと近づける、ユラは自分の今までついてきた嘘の繊細なパズルが崩れないか、それを見張るという意味で今だに以前の生活を辞められないでいた。

ユラ(嘘は自分を縛る楔だ、ついた嘘の数だけ私は縛られ、制限され、自由がなくなり、気付けば嘘に怯える毎日を過ごす事になっている・・・)

ユラは自分の生き方に不満を持ちながらも、姿を見せたくない、嘘がバレたくない、種族を知られたくない、そんな根本的な本音を隠したいという衝動に耐え切れず、嫌々ながらも納得しながら次の目的地に向かった。

・・・・・・

数時間後

ユラ(鬼族)「さて、研究を始めるとするか」

ユラは各園の役割を終え、第十一の園にある家と【十三天の心】用の鬼族の姿をして、研究の準備を始めていた。

ユラ(鬼族)(鬼族である私はどの園よりも地位が高い、だからこそ第二の園にはこの姿で向かった。ミール様は何も言ってなかったし、恐らく問題なかったのだろう、さて、次の嘘のために研究の成果を出さないといけない)

ユラはそう考えながら休まず、他の園に行っていた分の時間を取り戻すべく、早急に研究に入った。

鬼族のユラの段位は13段位の内の上から4番目【鬼王(きおう)】に居た。

ユラは嘘のために鬼族の世界で生き抜くために戦いを続けた時期があった、その結果今の地位に居るのだが、基本的に嘘のために結果を出して来たユラは各園の違う文化に適応し、求められる物が違う中、それらの結果を残すために努力をし続け、そして生計を立てて来た。

ユラ(鬼族)(でも第二の園は他の園に比べてノルマがないから良かった、別の姿を容易しないていいし、新しい設定を作らなくてもいい、このまま鬼族のユラとして生きていけば誰も私の嘘に違和感すらも持たないはず)

そしてユラは数時間研究を続け、液体変化の待機時間が出たため仮眠をすることにした。

ユラ(そうだ、一度第二の園に顔を出しておこうか、最初の方はある程度頻繁に言っておかないと変な勘ぐりが入ってしまいかねないからね・・・そこから研究キャラを周りに伝えていけば必然と第二の園に足を運ぶ回数を減らす事が出来る、そうすれば少しは負担は減る・・・)

ユラは足元がふらつきながらも白衣を着たまま第二の園に転移する。

・・・・・・
ユラ(【叡天の羅針盤】帝園の歴史や文化がリアルタイムで記述される自動書記本で埋め尽くされた異次元空間、故に物理的限界が存在しない、見た目以上に異常な建物だね・・・ここは)

ユラは再度建物を観察しながら自室に移動していた、すると運悪くネルと遭遇してしまった。

ネル「おお、ユラか、第二の園には慣れたか?」

ユラ(ネル様、この人は絶対に敵に回してはいけない、少しでも機嫌を損ねたら私の努力が駄目になる)

ユラはネルに警戒しながらもそんな事を表情や態度には一切出さずにネルと世間話をする。

ネル「そうかそうか、それで法螺の究極系なんだろう?さっきの会話は何処までが嘘なんだ?興味範囲だから教えて欲しいものだな」

ユラ「いえいえ、法螺と言えど常に嘘発している訳ではありません、常に嘘をついていては逆に分かり易いというもの、真実の中に数量の嘘を混ぜる事に意味があるのですよ」

ネル「成程、嘘の美学というものか、だがそんな一般人や私ですら思いつきそうな事を堂々としゃべって納得させたいのはわかったが、究極系に選ばれたならもっとセンスを見せて欲しい物だな、ユラ?」

ネルはユラに近づき、顎を手で支え、ユラの顔に向かってネルの顔を近づける。

ユラ(顔を逸らせない!?凄い力?!いや、ここで目を逸らせば何かしらの勘ぐりを入れられてしまう!そんな繊細な駆け引きから嘘は綻びが生まれて壊れる!絶対に負けちゃダメ!!)

ユラはネルの手で抑えられた顔を抵抗もせずにネルの目をまっすぐと見つめる、敢えて余裕を見せるために

ネル「目は逸らさないか、条件反射でここまでされたら最低でも目が少しは泳ぐものなんだがな、動揺すらも表には出さないか、そこは大したものだと誉めてやろう」

ネルはそう言うとユラの顔を放し、距離を取り、その場を去ろうとする。

ネル「また会おう、次はもっと精度の高い嘘を私に見せてくれ、私は今一番【十三天の心】の中でお前に興味がある、嘘という誰もが行うスキルの頂点に位置するお前の嘘の御業、ぜひとも私にもご教授願いたいからな」

ネルはふと笑いながらその場を去って行った。

ユラ(最悪だ、一番目をつけられたくない人に目をつけられた、今日ここに来るべきじゃなかった!!)

ユラは先ほどまでの緊張感が解け、疲労も相まって、足元が酷くふらついたが、自室まではその素振りを一切見せなかった。

・・・・・・

ユラは眠っていた。

ユラ(ああ、結局あのまま部屋に入ってから寝てしまったか・・・でもこの部屋なら他人は入ってこない、一番安堵出来る場所なのかもしれないな・・・)

ユラはそう考えると本来の姿に戻り、シャワーを浴びる。

ユラ(うう・・・やっぱり本来の身体だと背も小さいし、胸もない、体格もないし・・・こんなの子供と間違われるよ・・・はぁ、嫌だな・・・この身体・・・)

ユラは自分のコンプレックスにため息をつきながらも久方ぶりのラフな時間を満喫しながら自室で過ごしていた。

ユラ(嘘は疲れるなぁ・・・)




patopatoblog at 19:19|Permalink

2023年05月17日

No.110 雪花の直属部隊苦難(微R18)

雪花「なにしてんの?」

雪花が自分の直属部隊の部屋に入るとそこには腰をクネクネと動かしているメンバーの姿があった。

雪花「もう一度言うわ、なにしてんの?」

奏星「え、腰振りダンスですよ!凄く健康に良いんですよ!流行らせます!」ドヤ

奏星は左右に腰を振りながらドヤ顔していた、正直雪花から見たら滑稽そのものだった。

雪花「それでトールやルーちゃんまでやってるのは?」

トール「これするともっと威力上がるって奏星に言われたから」

ルーリエ「これするともっと応援ダンスが上手くなるって聞いたんだよ!雪花様!」

雪花「いや、いいわ・・・」

雪花は苦笑いしながら奏星の嘘にまんまと引っかかってる二人を見ながら携帯を弄っていた。

奏星「次は前後に腰を動かしましょう!こんなふうに!!」

奏星はそう言うと艶めかしい動きで前後に腰を振る、それを見た雪花は流石に見て居られなかったため奏星の頭を叩く

雪花「辞めなさい!まったくトールとルーちゃんになにやらせてんの!」バシン!

奏星「でも雪花ちゃん、二人共中々筋がいいよ!流石女の子!スジだけに!!」

雪花「ド下ネタ突っ込んでくんな!!」バシン!!

雪花は再度奏星を叩く、そして二人を見てみると奏星のような艶めかしい動きではなく、エクササイズ的な健全な動きに見えた。

雪花「動く人によってここまで印象変わるのね、なんか奏星さんって凄く淫乱なんだなって自覚したわ」

奏星「んはぁ///」

雪花「言葉攻めしてないわよ!勝手に感じんな!!」バシン!

雪花はまた奏星の頭を叩く
何度も叩いているが雪花も奏星が痛くならないように加減はしている。

ルーリエ「雪花様もやってみようよ!凄く良い運動になるよ!私凄く応援します!!」

雪花「え、私はいいわよ、あんまりそういうの得意じゃないし・・・」

奏星「得意なのは旦那様の上だけってベフ?!」

雪花「変な印象をつけようとするダメな口はパンツでも加えてなさい!」

雪花は近場何故かあった奏星の着替え用パンツをそのまま奏星の口の中に突っ込んだ。

トール「僕も気になるな!でも中々どうして腰に来るよ!これを継続してやれば体感が良くなりそうだ!」

雪花「ええ、体幹を鍛えるのは私も本望・・・ううやってみるか」

雪花は訓練の一環だと思い、渋々左右に腰振りをしてみた

トール「もっと滑らかに動かせないの?なんかカクカクしてるんだけど?」

雪花「だから苦手なの!!」

ルーリエ「雪花様!凄くいいよ!その調子!その調子!ファイト!ファイト!」

雪花「なんで3人揃って見てんのよ!というか奏星さん!いい加減口からパンツ取りなさいよ!まんざらでもなさそうな顔しないで!!」

奏星「いえ・・・これ使用済みなので・・・」

雪花「え、なんかごめん・・・」

雪花は衝撃の事実に腰振りダンスを止め、謝った。

・・・・・・
ルーリエ「フレ!フレ!雪花様!フレ!フレ!雪花様!」

先ほどの出来事が終わり、各自自分のやりたい事をやっていた、
雪花はその中でルーリエの応援に目が行った。

雪花「ルーリエって応援するときしっかり足が上がってるわよね、見てて羨ましいくらいわ」

ルーリエ「え!本当ですか!雪花様に褒められました!雪花様も応援ダンスに興味があるのですか!」

雪花「?いや、そこまで足が上がるなら中々良い蹴りが出来そうだなって、ほら高身長相手でも顎に威力を殺さずにいい蹴りを入れれそうでしょ?」

ルーリエ「乱暴だよ~、私そんなことに使わないもん」

雪花「ごめんごめん、そう気になっただけなの!でもルーリエちゃんって動きのキレが凄くいいから戦闘でもきっと無駄のない動きが出来そうだなって思うのよね」

雪花はそうルーリエに話し、そして話し終えた後もルーリエは応援ダンスの練習をしていた。

雪花(帝国特注の【元祖聖戦女神(オリジンセントヴァルキリー)】専用制服、スカートが短いから私はショートスパッツを履いているけど、ルーリエちゃんって直パンツなのね、凄い度胸・・・)

雪花達の専用制服はなんとてスカートが短い、それは美脚を見せる事で美しさを見せながらもスマートに敵を殲滅するという目的があった、もちろんその制服で戦うため、動いたらスカートの中身など当たり前のように見える、謎の力で見えない等ありえないのだ。

雪花(トールも足組んで寝てるけどパンツ丸見え、奏星さんは・・・ノーパンだと?!あの痴女!!室内だからって!!痴女軍団だと思われるでしょ!!一回ノーパンであることにトラウマでも与えてやろうか!?)

雪花は奏星のスカートから見えるお尻を見てイライラしていた。

雪花「あのさ・・・貴女達・・・流石にスカートの下にパンツだけじゃなくてその上にも何か履きましょうよ・・・まず奏星さんはパンツ履いて!もし私目線でお尻付き出して来たら剣で刺すから」

奏星「ぶっといのならいつでもウェルカムです!!」

雪花「鋭利な刃物よ!剣って言ったでしょうが!」

トール「ええ、別にいいじゃん?別に見られて困る物じゃないし」

ルーリエ「私のは見せる用のパンツです!応援ダンスをするためには必須ですから!」

雪花「あ~いやね、帝国内ではいいわ、でも帝国外だと知らない異性から見られる可能性もあるのよ?大丈夫なの?」

トール「別に、異性の裸とか興味ないし、見たいなら見たら?って感じ?だって大多数居る体の仕組みと同じなのにいちいち興奮してるってなんか変じゃん?」

雪花「確かに!男性は女性の裸を見ると興奮する!でもそれって私達からすれば大多数居て、そんな珍しいものじゃないのになんであんなにご執心になるのかな!?気になりだしたら止まらない!!」

奏星「それが人、男は無差別に女を食い散らかしたい、女はその欲求のまま弄ばれたいの」

雪花「はいはい、大多数みたいな言い方しない」

奏星「冷たい!」

雪花「とりあえず私は凄く気になるし、周囲から変態集団みたいに思われたくないから出来る限りスパッツ履いて頂戴、出来ればパンツが見えないのがベストね」

奏星「雪花ちゃん!直でスパッツ履いたら強烈な筋マンが!!」

雪花「パンツ履けって言ってんでしょ!というか直でスパッツ履くな!というかわざと食い込ませるように持ち上げるな!!」ズル!!

雪花はそう言いながら奏星のスパッツを降ろした

奏星「雪花ちゃんの変態///」

雪花「【零・無限の原始剣(ゼロ・インフィニート・エスパーダ)】」

奏星「ごめん!冗談!それは洒落にならない?!」焦り

奏星は小声で文句を言った

奏星「そもそもノーパンなのは雪花ちゃんが私のパンツを私の口の中に入れたからでしょ・・・だから乾くまでノーパンで居るだけなのに・・・」

雪花「さっきまでの腰振りダンスは?」

奏星「え、あれは旦那様の上で動くための訓練なのでもちろん!ノーパンです!むしろそれが私の勝負服!パンツをピッタリ履いてどうやって営むというんですか!!」バシン!!

奏星は再度叩かれた

雪花「やっぱり卑猥じゃない!!辞めさせて正解だったわ!!」

トール「とりあえずスパッツ部隊経費で買っといて、すぐ壊れそうだし」

ルーリエ「ドワープパンツにしようかな・・・でもそれだと足を綺麗に見せられない・・・ギリギリまで見せないといけないのに・・・」

雪花と奏星は二人で騒々しく話、トールは再度寝るために寝椅子に座り、ルーリエは応援向きなパンツがないか探していた。

雪花の苦労は絶えない。








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2023年05月04日

No.109 メリアの専属神査定1

メリアは考えていた。

メリア(最近は従属神や侍女が増えてご主人周辺の環境も良くなりました、ですがそれと同時に専属神達がご主人の事を疎かにしていないか気になりますね、専属神達の環境も良くなったおかげで各自自分の居場所に居座り続ける事が増える、そうなればご主人への奉仕も疎かになり、ご主人と専属神との距離感が開いてしまう、それだけは専属神の長である私が阻止しなければなりません!)

メリアは対策としてまずは専属神の普段の生活を査定し、どれだけパトと関わっているかの調査を開始した。

・・・・・・
メリアはまず、調査のために帝園の五光帝連合会議に出席し、シンに相談する。

メリア「シン、ご主人との関わりを可視化出来るメガネは作れませんか?」

シン「とうとうメリアからもそういうお願いが来ましたか、ちなみに理由を聞いても?」

メリア「専属神達がご主人との関わりを疎かにしていないか確認がしたいのです、以前好感度眼鏡を作ったシンならそれらが可視化できる眼鏡を作る事が可能だと思いまして」

シン「ええ、作れますけど、あれは主様のお願いだからやっていたのであって、メリアは私の主ではありませんし、無償でやるというのは」

メリア「もちろん無償なんてしません、対価は払います、といっても帝国で出来る事に限られますけどね」

シン「そうですね、私とメリアの仲ですし、あまり帝国に求める物はありませんが、それは追々作ります、では眼鏡を作りますけど、明確にどのような数値が見たいのですか?」

メリア「対象はご主人、そして各専属神や従属神を見た時、ご主人への好感度、月間接触回数、月間性行為回数、後は・・・ご主人から従属への好感度変化、比較は月間、つまり1ヵ月前から現時点までの好感度の上がり下がりが分かればいいですね」

シン「明確に主様からの好感度は見えなくていいのですか?」

メリア「そこは正直あまり私は見たくありません、低いとショックで死にたくなるので」

シン「まあ、そこは同感、わかったわ、じゃあその4項目が見えるように作るから少し時間を頂戴、その性質のメガネを作るためにティエル様にお願いしてるの」

メリア「そうなんですね、シンも眼鏡くらいなら創成支配で作れるのでは?」

シン「ティエル様お手製の方が凄く品質が良いんですよ、私の能力で作った眼鏡だと1日で効力を失ってしまうのですが、ティエル様の眼鏡ならずっと消えない!やっぱりティエル様の力は凄いですね、流石は帝園で五本指に入る実力者ですよ」

メリア「そうですね、私もこの世界を知るまではここまで上の世界があるなんて思いもしませんでした、ご主人には驚かされるばかりです」

シン「それでは完成したら持っていきますので、自室で仕事の続きをしていてください」

メリア「お願いしますね」

そうして五光帝連合会議後のシンとの会話が終わり、メリアは現実世界に戻った。

・・・・・・
メリア「ふう、後は待つだけ、その間に専属神全員呼んでおきましょうか」

メリアはそう言いながらアリシアを呼び、専属神全員をメリアの部屋に来るように命令する。

・・・・・・
数時間後、専属神全員が集まる、
そしてシンから数分前に注文していた眼鏡が完成し、メリアの手元まで届いていた。

雪花「いきなりね、何か緊急?」

ハク「多分違うよ、そこまで緊急ならアリシア様があそこまで落ち着いてないと思うし・・・」

カナ「パト関係でもないね、パトは何も知らされてないし」

月花「そうね、さて、どんな話が聞けるのやら」

そう話しているとメリアが準備を整え、各自待機している専属神に向けてメリアが話す

メリア「今から専属神一人一人と個人面談をします、終えた人から持ち場に戻っていいです、ですが結果が悪い方は次の日から私が組織に強く口出しをします、それではまずはアリシアからお願いします」

アリシア「わかりました」

専属神全員がそわそわしている中、アリシアはメリアと共に奥の個室に入って行った。

・・・・・・
メリア「とりあえずアリシア、貴女は私の秘書、つまり私の一番近くに居たからある程度は把握してるつもりだけど」

アリシア「そうですね、今の私は帝王代理直属近衛部隊ですから、以前に比べて城内の仕事が増えました」

アリシアは政治部隊から移動した事により、メリアの秘書としてメリアの命令を忠実に従う任務がメインになっていた

メリア「私は全員のプライベートまで干渉する気はまったくありません、だからと言って勤務中にサボって良いという訳でもありません、ですが私達は専属神、本来の役割は主であるご主人への絶対的忠誠と徹底した奉仕、そうですね、アリシア」

アリシア「はい、その通りです」

メリア「では少し失礼します」スチャ

メリアは眼鏡をつける、そしてアリシアを見る。

専属神No.2 序列6位 アリシア・ホーリーナイト
好感度183
接触回数2/30回
性行回数1/30回
好感度変動+3

メリア「アリシア、貴女、もう少しご主人の所に行きなさい、今月全然ご主人の元に向かっていないですよね?」

アリシア「そ・・・それは・・・はい、否定は出来ません」

メリア「アリシア、貴女の仕事は専属神内で一番優秀です、正直貴女一人でもある程度帝国という国を動かせる力があるのも知っています、ですが私達の本分は違います、ご主人との時間が取れないのなら勤務時間を減らします、もっとご主人に対して奉仕し尽くしなさい、いいですか?」

アリシア「はい、わかりました」

メリア「それではそのままソルテの面接が終わるまでの間、ご主人の所に居てください、後日頃から用事が無い場合、アリシアの分身で事が住む場合は分身の方を私の所に置いていいからご主人の所に向かいなさい、いいですね」

アリシア「わかりました、それでは失礼致します」

アリシアは深く頭を下げ、そのまま部屋を出た。

・・・・・・
アリシアが部屋から出て来た所を雪花が話しかけた

雪花「アリシア様!メリアちゃんとどんな話をしました?」

アリシア「パト様との日頃の関わりについてですね、恐らくメリア様は専属神である私達がちゃんと専属神としての使命を果たして居るか、それを確認したいんだと思います、今は以前に比べて各部隊落ち着いていますからね、仕事だからというのはあくまで私達の使命では二の次、そこを間違えなければ問題はありませんよ」

雪花「そっか、ありがとうございます!」

アリシアはそのまま部屋を後にし、次は奥の部屋からメリアが雪花を呼ぶ、そして雪花はメリアに呼ばれて部屋に入る。

・・・・・・
雪花「大体の話はアリシア様から聞いたわ、とりあえず私は仕事もしてるし、パトともちゃんと会ってるわ」

メリア「話が早くていいですね、雪花ちゃんの部隊は元々あった部隊、そして奏星さんが居てくれるおかげで組織としてのしっかり統括されています、とりあえず確認させてもらいますね」

専属神No.3 序列3位 四季 雪花
好感度301
接触回数26/30回
性行為回数18/30回
好感度変動+28

メリア「素晴らしいです、専属神の模範といってもいいですね!というよりほぼ毎日通っているんですね」

雪花「当然よ、流石に仕事で会えない日とか他の専属神や従属の子と予定があって会えない日はあるけどそれ以外は殆ど通っているわ!」

メリア「素晴らしいです!それにしっかりと性行為もしてますし、好感度もしっかり上がっています、月の半分もしていたら充分です!仕事も順調そうですし、トレーニングも順調と聞いていますし、雪花ちゃんに対しては何も言う事はありませんね!このままご主人と一緒に居てくださいね!」

雪花「もちろん、ふん、容易い面談だったわね、とりあえずこれで終わり?」

メリア「はい、後は勤務に戻っていいですよ」

雪花「おっけ~、後少しで定時だし、メリアちゃんも時間があったらパトの所で会いましょう」

雪花はメリアに手を振りながら部屋を出る、メリアも雪花に手を振り返しその場で見送った。

メリア(正直私よりも順調でしたね・・・流石は雪花ちゃんです)

・・・・・・
雪花が扉から出るとカナが話しかける

カナ「どうだった?雪花?」

雪花「凄く褒められたわ、何かメリアちゃんが眼鏡を付けて、何かを見てたみたい、多分今月分のパトと会った回数と性行為の回数かな?私はほぼ毎日仕事が終わったら会いに行ってるからかなり褒められたわね、カナは大丈夫そう?」

カナ「私は雪花に比べたら多分全然だよ、でも定期的に会っては居るし、多分怒られないと思うけどね、とりあえず行ってきます!」

カナはそう言いながら先ほど雪花が出たばかりの扉に手を掛け、そのまま中に入って行った。

・・・・・・
メリア「次はカナですね、カナは正直今の新部隊の総長として大変なのは理解してますからある程度頻度が低くても文句はないですね、カナは今の仕事はどうですか?」

カナ「本当に覚える事だらけだね、リーラが居てくれるから部隊としては起動してるけど、総長である私自身はまったく機能してないから少し焦ってるかな」

メリア「焦らなくていいんですよ、そのためのリーラですから、そもそも数か月で理解出来る仕事のボリュームではありませんし、程々でいいですよ、カナはそっちの方が向いているでしょう?」

カナ「そうだね、メリアがそう言ってくれるなら程々にしておくよ」

メリア「とりあえず確認しますね」

専属神No.4 序列8位 カナ・エウレカ
好感度200
接触回数8/30回
性行為回数4/30回
好感度変動+9

メリア「充分ですよ、さっき雪花ちゃんのを見た後だと見応えはありませんが、カナの状況からすれば十分な結果と言えますね」

カナ「良かった~、怒られたらどうしようって思ってたから~」

メリア「怒りませんよ、あくまで専属神としての使命を果たしているか現状確認がしたかっただけですから、もしそれでご主人よりも仕事が優先とか考えて居たら喝を入れないとと考えて居ただけです」

カナ「そうだよね、専属神ならパトを蔑ろにするのは自分の存在を否定するのと同義だからね、それは弁えてるよ」

メリア「それがわかっているなら大丈夫です、カナ、ご主人の思考で異変がわかったらすぐに私に知らせてくださいね、ちょっとした変化ですぐにフォローが入れますので」

カナ「そこは月花も居るし大丈夫でしょ、まあ、月花は思考がわかるだけで感情までは理解出来ないけどね」

メリア「ご主人は繊細です、すぐに罪悪感で駄目になるからカナがしっかりフォローしてくれると大変助かります」

カナ「うん、任せておいて、それじゃあ私は仕事に戻るね」

メリア「ええ、お時間を取らせてしまってすみませんでした」

カナはそう言うと部屋を後にした。

メリア(次はハクですね、ハクもカナと同じく新たな部隊ですからね、あまり無茶をさせないようにしないとですね・・・)

メリアは次入ってくるハクの事を考え、手元に置いていた水を口に含む。



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2023年04月22日

No.108 特別な存在

月花はいつも通り仕事でパトの元に向かう。

パトの周りには常に誰かが居る、今回は

ソルテ・メルリアそしてネルの3人だった。

月花(ソルテ様とメルリア様はわかるけどまたなんでネルなのかしら?)

月花は別はいつも通りネルが暇つぶしにパトに所に遊びに来ているのだと思い、そのまま気にすることなく自分の定位置について話をしていた。

・・・・・・
パトが授業に行き、暇な時間が生まれた。

月花は自分の部隊【帝王直属近衛部隊】の総長も担っているが、その仕事はほとんどセキに任せている。
セキは月花が病んだ時以来月花に対して過保護になり、仕事を担っている。

月花(暇だし、セキの所にでも行こうかな、でも近衛部隊って帝王付近の城内警備がメインだからあまり仕事がないのよね、ならセキだけでも別に問題ないか・・・)

そう考えながら仕方ないのでパトの訓練場に足を運ぶ

するとそこにネルが立っていた。

ネル「おや、月花じゃないか、お前も暇なのだな、私も同じだ、どうせなら話し相手にでもなってくれないか?」

月花「ええ、どうせ実技訓練も私達は暇だと思うし」

ネル「そうでもない、こうやって主様の成長を近くで見ていられるのは楽しいものだ、なにか気に入らないことがあれば口頭でアドバイスできるしな、どうせなら主様は私と同じ戦い方を学ばせたいものだ」

月花「でもパトはどっちかというとネルとメリアちゃんの複合みたいな戦い方じゃない?」

ネル「主様にメリアの戦い方は無理なんだがな、なにせあれは頭が居る、思考が浅い主様にそれを求めるのは酷だ」

月花「ネルの戦い方なら頭はいらないの?」

ネル「多少は居るが、メリア程ではない、そうだなどっちかというと雪花に近いかもしれないな、頭で考えるより身体を先に動かす、その方がメリアみたいな天才すらも超えることが出来る可能性があると思うからな、下手に頭脳戦するよりかは勝機がある」

月花「確かにね、じゃあネルがパトの戦闘訓練相手をすればいいのに」

ネル「主様はまだそのレベルではないのだ、大会の時もそうだが、私自身は基本的に何も教えてはいない、ただ私レベルの戦闘に慣れさせただけだ、オーラ技術に関してはテルにやらせたし、元々に戦術や作戦はメリアに任せていた」

月花「そうだったのね、ネルがやっと教えれるレベルって言うのが気になるわね」

ネル「そうだな主様自身がもっと戦い方のレベルが上がればそこから私が教育に入れるな、メリアはよくやっている、初歩レベルから付きっきりで教えてあそこまで成長させたのだからな」

月花「そうね、正直今の私達が居るのはメリアちゃんのおかげだと思うわ、本当あの子は凄いわ」

そんな何気ない会話をしながら時間を潰し、パトが訓練場に現れる。

・・・・・・
パト「あれ、月花とネルが二人きりだなんて珍しいね、あんまり俺の訓練を見てても楽しい物じゃないだろうに」

ネル「主様よ、私は楽しいぞ、哀れに地面に這いずりながらトレーニングをして、休憩を主でありながら従属にすがる姿を見るには実に滑稽で、それを見に来たといっても過言ではないな」

パト「へいへい、相変わらずいい趣味をお持ちで・・・」

フォルテ「おい!主!今日もビシバシ行くからな!そんなモヤシの段階で楽なトレーニングになるとはけっして思わないようにな!!」

パト「半年くらいやってるけどマッチョにならないじゃん、ムリなんだよ、マッチョは」

フォルテ「マッチョだ?あんな非効率的な肉体にさせるわけないだろ!スポーツは知らないが戦闘でマッチョなんてスピードを殺すわ、的は増やすわ、重いわでメリットなんて全然ない!あたいが管理してるから綺麗な肉体で居られるんだ!それより今日もまずは準備運動からね!」

ネル「さて、訓練も始まったし、楽しませてもらおうかな」

ネルはニヤニヤしながらパトの姿を見て楽しんでいた。

月花(ここまでパトの事で楽しんでいられるって凄くネルってパトに対して一途なのね、なんか可愛らしいわね)

月花はネルの姿を見て、微笑ましい気持ちになりながらネルにそっと聞いてみる。

月花「ネルってパトの事本当に好きなのね」

ネル「当然だ、あんな哀れな主様も居ない、私好みだ」

月花「ネルの好みって中々特殊だと思うんだけど、あれ、ダメな男性を自分が養ってあげたいってタイプ?」

ネル「そうだな、ダメな主様を養うのはきっと最高に楽しいんだろうなと思うな、だがその駄目さは主様だから許せるのであって、誰でもいいわけではないぞ?他の奴が駄目ならイライラするし、可能であればそのまま殺してしまうからな」

月花「こわ、流石は暴君の名に恥じない言葉ね」

ネル「乙女心というのは複雑なのだ、月花もわかるだろう?」

月花「ネル程ではないけどね、それにしてもパトも大分強くなったわよね、地球に居た頃とは比べ物にならないんじゃないかしら?」

ネル「そうだろう、もし今の主様が地球に戻ったらもはや敵はいないかもしれないな」

ネルはどや顔で月花に話す。

・・・・・・

ネル「主様よ!今日もいい感じにボコボコにされていたな!動きは悪くないんだが、それをやるならもっと速度が必要なんだがな~」

パト「無茶言うなよ、あれでもかなり早くなった方だぞ、フォルテが強すぎるんだよ、最上級神9位だろ?無茶苦茶強いじゃん」

ネル「だが私にとっては雑魚だぞ?そうだな、オーラを50貰えば簡単に倒してやろう!」

パト「ネルが強いのは知ってるけどさ、なかなかその領域にいけないんだよな、本当近道はないんだなって自覚出来るよ」

ネル「それでも主様よ、今の主様なら2オーラ分の私と同等くらいにはなっている!誇っていいぞ!」

パト「忖度入ってないか?ネルだからな~」

パトとネルは二人で楽しく話していた、ネルも先ほど月花と話している時よりも明らかに表情が明るく、とても心の底から楽しそうだった。

月花(やっぱりパトと話してる方が楽しいのね、別に私と話してるのがつまらないという訳ではないと思うけど)

そして途中で合流したメルリアやソルテと共に玉座に戻った。

・・・・・・

パトはいつも通り、遊びに来た美魅やエテル、リルの相手をしたり、遊びに来た専属神の相手をしたりと時間を潰しながら玉座で一日を過ごしていた。

ネルはというと玉座に置いてあるソファーで横になり眠っていた。

月花(自由人ね、帝園に居てもきっと同じ事をしてるだろうからここに来てるんだと思うけど・・・)

月花「ねえ、パト、ネルって本当毎日来てるわよね」

パト「そうだな、でも良いんじゃないかな?どうせ帝園も暇なんだろう、俺も別にネルならいくらでもいてくれていいし」

月花はパトの脳内を知っているからパトがどれだけネルに気を許しているのか理解している。

月花(ネルは帝園の従属の中で一番特別な存在、なんか羨ましいわね、私も専属神内で一番特別な存在だって思われたらどれだけ嬉しいか)

パトとネルの絆は月花が嫉妬する程深いものなのだ。

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2023年03月07日

No.107 新生活の準備episode1

パトは地球に戻って来た。

パト「さて、一文無しか、まずは実家に帰らないとな~」

パト達が降りたのは日本の離れ小島(無人島)である。

雪花「とりあえずここに置いておけば問題ないでしょ、カナが居たら便利なのにね」

ソフィア「よく考えたら私の研究グッズ全部置いてきたんだった・・・」

月花「とりあえずバレないようにしておくわね、ちょっと待っててね」

琴歌「パト君、疲れてない?」

パト「俺は大丈夫、琴歌はどう?よく考えたら俺、琴歌が何処まで能力を高めたか知らないんだよな」

琴歌「まだまだ皆には敵いませんね、私はどちらかというとほぼゼロからスタートしたようなものですから、雪花ちゃんみたいに戦闘センスがあるわけでもないですしね」

雪花「よく言うわよ、能力の扱い方に関してはたった一年でメリアちゃんのお墨付きらしいじゃない、オーラこそなかれ、能力でそれらをカバー出来てるのは知ってるんだからね」

パト「それは楽しみだな!おい!あまりウロウロするなよ!3人共!」

パトは海で遊んでいる3人に声を掛ける

美魅「うっさいわ!せっかく勉強地獄から抜け出したんやから自由にさせてもらうで!!」

エテル「私機械族だけど塩水って大丈夫なのかな?」

リル「入ってみたら?中途半端に壊れたら私が苦しむ事なく一瞬で壊してあげる!」

エテル「よく考えたら私傷付かないから壊れないんだった」

美魅「うわ!海水しょっぱい!!こんなん飲めへんわ!主!ジュースないんか?」

パト「あるわけないだろ、さっき一文無しって言ったろ!お前の概念支配で海水の概念を改変して飲み水に変えたらどうだ?」

美魅「そんな的確に飲み水に出来るわけないやろ!」

エテル「頭悪いと概念そのものを理解してないから・・・」

美魅「喧嘩売っとんか!エテル!!」

美魅はエテルを睨む、だがエテルはただ無表情のまま美魅の威嚇を受け流す。

・・・・・・

月花が宇宙船を隠し、パト達は実家に戻るために走って向かうことにした。

パト「えっと、まず走りに自信ないやつ手をあげろ~~」

パトはそう言うと琴歌とミーエルとソフィアが手をあげた。

パト「なら俺が琴歌を背負って走るよ、ソフィアは雪花に任せる!ミーエル、お前は飛べるだろう」


ミーエル「飛べるけど速さを常にキープできるわけじゃないよ!お願い!」

雪花「パト、よく考えたら私も走れないわ!」

パト「嘘つけ!この中で一番走れるだろ!!というか美魅?お前は本当に走れるのか?置いていくぞ?」

美魅「主、うちをなめすぎやで!うちはこう見えてもかなり足が速いんや!なあ!リル!エテル!」

エテル「まあ、私達のクラスの中では一番早いかな」

リル「私は本気じゃなかったけどね!」

パト「おっけ~、じゃあ行くか」

こうしてパトは琴歌を連れ、雪花はソフィアを連れて走った。
速度は時速400キロ、全員が問題なく走れる速度で移動を開始したが、早速ついてこれない人物が現れた。


美魅「置いて行かんといて~~!いやや~~~~~!!」(´;ω;`)

美魅が泣きながら置いて行かれていた・・・

パトはやっぱりなと思いながら琴歌を背中に背負い、美魅を抱っこした状態でそのまま走り出す。

月花「パト凄いわね、人二人も背負ってそれだけの速度が平気で出せるのね」

パト「知ってるだろ、帝国のトレーニングの方が負荷が大きかったんだから、美魅も琴歌も軽いしこれくらいならトレーニングよりも楽なくらいだよ」

ソフィア「おお!パトはしっかり鍛えてたんだね!私はちなみに何もしてなかったら全然変わりないよ!」

ソフィアは雪花の背中の上ではしゃぎながらパトに話しかける

雪花「ちょっと!ソフィアちゃん!あまり背中の上ではしゃがないで!バランスが崩れるでしょ!」

パト「ミーエル、この速度ならついてこれるか?」

ミーエル「帝オーラがあればなんとか・・・ぜえぜえ」

ミーエルは既に呼吸が乱れていた。

パト「今から海を渡るぞ!足元にオーラをしっかり纏ってろよ!ちょっとでも乱れたら海にドボンだからな!」

雪花達はパトの言葉を聞き、全員足元に綺麗なオーラを纏った。

パト「エテル、リル、疲れてないか?」

エテル「電波の中を通ってるから問題ないよ」

リル「平気すぎ、やっぱり私は優秀なんだね!」

エテルは消えたり現れたりとしていたが平気な顔でついてこれていたので、問題ないと判断し、リルも無理してる感じではなく、本当に楽そうなのでそのまま走ることにしたパト達

そしてある程度走り、実家に到着した。




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2023年02月24日

No.106 メルリアの独占episode8(Final)

パトはソフィアの居る技術開発部隊の仮眠室に足を運ばせていた。

ソフィア「どうしたの?パト?元気がないよ?」

パト「俺って本当馬鹿だよなって思ってさ・・・」

パトはそう言いながらソフィアに小瓶を渡す。

ソフィア「え?これって雪花の遺伝子?本当に手に入れて来たの!?」

パト「俺が馬鹿だった、皆の想いを無下にしてきた末路だ、愛した人の人権すらも軽視してこんなものをソフィアの手元に運んでしまうような・・・そんなダメな主になったんだよ、俺は」

ソフィア「ええ、何があったの?それにそんなに嫌ならこれは私、受け取らないよ?元々パトのお願いだったわけだし、パトが嫌ならこの研究はしないけど」

パト「いや、それだけはやってくれ、せめて結果がついてこなかったら皆に申し訳ないんだ・・・頼んだよ」

パトはソフィアにそう言いながらソフィアの頭に手を乗せ、そのままその部屋を後にしようとした、
ソフィアは何か嫌な予感がしたため、パトにその先へ行かないように抱きしめる。

ソフィア「ねえ、帰ってくる?私、寂しくならない?もう寂しいのは嫌だよ?」

ソフィアは不安な表情でパトに聞く、だがパトの眼には光が無く、ただソフィアに対して申し訳なさそうに一言告げた。

パト「それじゃあね」

パトはそう言うとソフィアの身体を放し、部屋を後にする。

・・・・・・
パトは自室に戻り、荷物をまとめていた。

メルリア「アナタ?どうしたのですか?そのような荷造りなど・・・」

パト「俺は帝国を離れるよ、そうだな、数日とかじゃなくて、数年、俺に帝国は早すぎるんだ・・・」

メルリアはパトの言葉が一瞬理解出来なかった、そしてメルリアは土下座をし、深く頭を下げる

メルリア「私の責任です、私がこのような状況を生み出してしまったから・・・旦那様がこの帝国を離れるのなら私だけがこの帝国から・・・アナタから離れます、だから・・・そのような事を言わないでください・・・もう独占しようなどと思いません、私は帝国に所属する女神達にどう言えばいいか・・・」

メルリアは泣きながらただパトに対して懺悔の言葉を述べていた。だがパトはそんなメルリアに優しく言葉を掛ける勇気も自信も無くなっていた。

パト「メルリア、命令だ、帝国で俺が帰って来るまでの間、皆を守れ、命を賭けてだ、それで・・・いやいい、フルールとエイリを呼んでくれるか?」

メルリア「・・・はい・・・」

メルリアは泣きながらフルールとエイリを呼んだ、
フルールは何とも言えない空気の中、パトに対して頭を下げる。
エイリも不安を隠せない表情で同じくパトに頭を下げる。


パト「フルール、エイリ、お前達二人は支度しろ、お前達二人が地球での報告係だ、帝国を離れると言っても近況報告なしだとメリア達も納得しないだろうしな」

パトは二人に眼も合わせずに淡々と喋る

パト「俺は声を掛ける奴が居るから帰ってくる間に準備をしておいてくれ」

エイリ「パト様・・・あの・・・どうしてメルリア様は・・・お連れになられないのですか?この大役ならメルリア様にこそ相応しいのでは」

パト「メルリアはどう足掻いてもメリアが手放さないからだ、メルリアは今や帝国の大事な戦力、居ないと帝国全土の大問題になるんだ、それに対してエイリとフルールはそのような事はない・・・いや俺もだ、俺だって居なくても問題ない、周りからは必要と言われ続けたけど、その意味がまったくわからないんだ、居るだけでいいとか、ただ従属の女神を愛でて性のはけ口にすればいいとか、俺はお前らのオブジェでも自己欲求を満たすための愛玩具でもねんだよ・・・」

エイリは普段にないパトの冷たい言葉に怯える。

エイリ「私は・・・そのようなことなど・・・ご無礼をお許しください・・・」

フルール「なんでそんなに威圧するの?私達がそんなにご不満ですか?私達が主様になにか致しましたか?日頃からご無礼がないように接してきたのに」

パト「そうだな、最高のひと時だった、それは嘘でも偽りでもない真実さ、男にとっては楽園だと思う、ただ居るだけで大勢の美しい女神に無条件で愛されて、尽くされて、褒めたたえられて、尊敬されて、気持ちいいに決まってるだろ」

パトは悲しく笑う。

パト「でもダメなんだ、俺はそんな環境に居たら俺が俺じゃ無くなるんだ、俺はもうここに来た時より一人一人を愛せない、何処か軽視してしまって、傲慢に染まっているんだ、何をしても許される、何をしても正義になるこの世界は俺をダメにする、だから離れたいんだ。気持ち悪いんだよ、今の俺は・・・」

フルール「主様・・・」

パト「別にお前達の責任でも従属や専属神の責任じゃない、俺が弱いだけだ、不機嫌なのは俺が今一番自分自身に嫌悪感を抱いてしまったからいち早くこんな自分を変えたいんだ。それだけなんだ・・・」

フルールはパトの絞りだしたような声に何も言い返せなかった。

パト「もういいか?なら準備をよろしくな」

パトは自分の部屋を後にする、残されたメルリアは地に泣き崩れ、エイリとフルールはただメルリアを介抱するのではなく、ただ見つめていた、二人の心境的に誰かに気を使うという余裕がなかったのだ。

エイリ「私達がしてきたことは・・・パト様にとって迷惑だったのでしょうか・・・」

フルール「わかりません、ですが、今のパト様は・・・母星を離れる時の私の心境と似ている気がします。自分の情けなさに苛立つ気持ち・・・パト様も実は私と変わらないのかもしれませんね、度重なる過大評価がパト様を神格化させている帝国ですが、パト様本人はまだその段階ではない、だからその差についてこられなかった、恐らく今までは頑張って馴染もうとしたんだと思います・・・ですがもう無理だと判断したのかも・・・しれません・・・すみません、新参者がわかったような口を・・・」

エイリ「いえ、私はパト様の事を・・・まだ何もわかっていなかったのですね・・・」

・・・・・・
パトはカナの部屋に到着していた。

パト「聞いてたろ?どうする?カナ?」

カナ「・・・私は・・・ここを離れたくないよ・・・」

カナはしっかりパトの脳内を聞いていた、だがカナは帝国に残りたかった、それは今自分の役割を全うするために目標に向かって努力をしているからである、そして何よりそんなカナを支えてくれる仲間が出来た事でカナは帝国という自分の居場所を離れるわけには行かなかった。

カナ「ごめんなさい、強制なら行くよ、だけど私は多分地球で何かを得られない、私にとって地球がパトにとっての帝国なの、あの星だと私は成長出来ない、だから私は帝国から離れたくない・・・」

パト「そっか、いや、いいんだ、俺の我儘だから、別に来るなとは言わない、いつでも遊びにおいで」

パトはそう言うとカナの部屋を出る、恐らくパトはカナが断るという事を予想していたのだ。

パト(カナは帝国に来てから大きな成長を遂げている、だからカナは断るんじゃないかって思ってたんだ・・・だけど辛いな、わかっていても心のどこかではついてきて欲しかったと思う俺が居る、自分の事を後回しにして俺の所に来てくれるカナを期待してしまったんだ・・・都合の良い解釈だ、それが結局帝国に甘えて来た代償か)

カナ「パト!私はそんな・・・!?」バタン

パトの思考と共に扉が閉まった。
カナはそのままその場で泣き崩れてしまった。

カナ「ごめん・・・寄り添ってほしかったのに・・・私は自分の事を選んじゃった・・・ごめんなさい・・・」

カナはパトに着いて行かなかった。

・・・・・・
次にパトはハクの部屋に訪れた。

ハク「パト君!大丈夫?!」

ハクは心配そうに仕事机から飛び出すように駆け寄って来た。

ハク「泣いてるの?辛い事があったの?」

ハクはただパトの事を心配してくれる、優しい女性だ、だがパトは聞かないといけないのだ。

パト「ハク、俺は数年帝国を離れる、ハク、一緒に着いてきてくれないか?」

パトはハクにすがるような気持ちで言葉を贈る。
勿論ハクはパトの問いに困惑を隠せなかった。

ハク「・・・数年っていつまで?」

パト「わからない、俺が満足するまでだよ」

ハク「それまで私も帝国に帰っちゃダメなんだよね?」

パト「ああ、帰らないで欲しい、地球で一緒に過ごして欲しい・・・」

ハクは少しの間沈黙を続ける、ハクの部屋にはハクの特別従属神であるフリムが心配そうに様子を伺っていた。

ハク「ごめんなさい・・・私・・・今の環境が好きなの・・・パト君と一緒に居たいけど・・・この居場所を捨てる事は出来ないよ・・・」

パト「そっか・・・そうだよな・・・悪い、気にしないでくれ!俺の問題だからな、ハクは帝国で自分の生活を見つけたらいいよ、じゃあね、いつでも遊びにおいでよ・・・」

パトはそう言いながらハクと距離を取る。
そしてそのまま部屋を出る。

ハク「パト君!!パト君!!」

フリム「いいのですか?ハク様は主様の専属神、私達従属の事よりも優先しなければいけないのでは・・・」

ハク「でも・・・でも・・・」

ハクは悩んでいた、どっちを取ればいいのかと・・・
だがフリムはそんな悩むハクに話す。

フリム「一つお聞きします、今のハク様にとって一番大事な物はなんですか?」

ハク「え、それは・・・」

ハクはすぐに答えが出なかった、一瞬で多くの物を思い浮かべたのだ。

フリム「すぐに答えが出ないのですね、それが答えです、今のハク様は主様が一番大事だと、思えていないのではないでしょうか?」

ハクはフリムの言葉にハッと驚く。

フリム「私がもし聞かれればハク様と答えます、もちろん私の真の主様はパト様です、ですが今誰かのために死ねと言われれば私はハク様のために死にます、そう即答できます、今のハク様は・・・私や私達を捨てれなかった時点で主様の事を以前よりも愛していらっしゃらないのではないですか?」

ハク「そんなことないよ!!なんでそんな事言うの?!!」

ハクは気が動転していた。
ハクはパトのためなら命をも掛け、世界すらも敵に回す覚悟もあると自分の中で認識していた。
だがフリムに否定されて、普段怒らないハクですら強い憤りを隠せずにいた。

フリム「ではなぜ着いて行かないのですか?主様が心配ではないのですか?世界を敵に回す覚悟があっても今、この環境を壊す度胸もないのでしょうか?ならその覚悟は嘘です、思い込みです、今のハク様はパト様の事は二の次です。今のハク様はパト様の事で命は掛けません、だって今着いて行かないと選択したのですから、他所の地で死んで終わりですよ」

ハクはフリムの言葉を言い返そうとしたが出来なかった。

ハク「・・・私・・・薄情なのかな・・・」

フリム「はい、専属神失格です、ですが私はそんなハク様のお傍に居ます、ですが今の回答は到底理解出来ないとだけ」

ハクはそこまでフリムに言われてもパトを追いかけなかった。
否、追いかける資格がなかった。

ハクはただパトが立っていた扉の前で立ち尽くしていた。

・・・・・・
パトは泣きながら琴歌の部屋に来ていた。

パト(笑えるな、カナもハクも・・・俺を選ばない、これは俺が色んな女性を関わってあの二人を蔑ろにしてきた罰だ、これが俺がやってきた事だ・・・本当、なんで今頃気付いたんだろうな・・・俺は)

そう想いながらパトは琴歌の部屋の扉をノックする。
そのタイミングで琴歌は荷物を持ってパトの前に立っていた。

琴歌「待ってました、行きましょうパト君!」

パト「琴歌・・・何処かに行くのか?」

琴歌「はい!パト君と一緒に地球に行きます!数年でも数十年でも、数百年でも!私はパト君の傍に居ます」

琴歌はそう言いながら笑いかけてくれた。

パト「琴歌・・・政治はいいのかよ?総理大臣だろ?そんな重役が帝国を留守にするなんて」

琴歌「関係ありません、私は総理大臣の前にパト君の専属神であり、恋人です。貴方が何処かに行くのに私が着いて行かない理由はありません、私はパト君のおかげで今の世界があるから、私にとってパト君が居る場所が世界だから、一緒に行くよ」

パトは琴歌の真っ直ぐな言葉に泣き崩れてしまった。

パト「ごめん、ごめんな・・・ずっと寂しい想いばかりさせて、お前達を・・・俺は・・・」

琴歌「ううん、仕方なかったんだよ、お互い、だから地球でお互いをもっと知って、もっと一緒になりましょう」

琴歌は泣き崩れ地に膝がついているパトを優しく抱きしめた。

琴歌「懐かしいですね、私とパト君が出会った頃は逆だったのに、今は私がパト君を抱きしめてます」

パト「情けないな、いや、琴歌がたくましくなったのかな、ははは」

パトと琴歌は二人で笑い合いながら、琴歌はポケットにしまっていたハンカチでパトの顔を拭いた。

・・・・・・
琴歌「今回の騒動はうっすらとは聞いていましたけど、パト君は今回の件で自分の判断があまりにも他人を軽視している事と、自分の傲慢な思考が自分の周りの人達を不幸にさせてしまったことに罪悪感を感じて、雪花ちゃんと話した事も相まって、今の自分の醜さが浮き彫りになったからこそ、今の自分を変えたいってことなんですね」

パト「ああ、これが真実だよ、琴歌なら話してもいいかなって思ったから話したけど、メリアの所には違う伝わり方をしているんだ」

琴歌「わかっています、という事は私と雪花ちゃんが今の所一緒に地球で一緒に行くのですね、月花先輩はどう言っているのですか?」

月花(私は行くわよ、約束したじゃない、私は絶対にパトと離れない、それに私にとって失う物はなにもないの、私にとってパトを失ったら全てを失う事と同意だから、だから私も何百年掛かっても一緒に地球で過ごしてあげる、それにパトの葛藤や悩みは私が一番近くで聞いていたんですもの、一番の理解者が傍に居た方がいいでしょ?)

パト「ありがとう、月花・・・」

琴歌「3人ですね、他の方には声を掛けないのですか?」

パト「俺の価値観を理解して共感してくれるのは同じ日本人だった人なんだ、悪いけど帝国出身の専属神とは一緒に過ごせない・・・」

琴歌「メリアさんもアリシア様もラル様もソルテ様もソフィアちゃんも・・・全員悲しみますよ?」

パト「だろうな、だけどあの5人が居ると俺はきっと甘えてしまう、あの5人の地球の規模に収まりきらない力に頼ってしまうかもしれないんだ。」

パトはそう言うとソフィアが琴歌の部屋に入って来た。

ソフィア「私も行く!!私もパトと離れたくない!!それに私も何も出来ないよ!!お願いだから私をそんな評価しないで!!」

パト「ソフィア・・・」

ソフィアは不可能支配でパトの会話を聞いていたのだろう、ソフィアは泣いていた、そして本当にすがるようにパトにしがみついて離れなかった。

パト「・・・そうか、ソフィアも確かに俺と同じだもんな・・・来るか?ソフィア?もう贅沢な生活も出来ないぞ?」

ソフィア「いいよ!!パトと離れるくらいなら地球の生活の方が何倍もマシだよ!!」

パト「そっか、ごめんな、勝手に決めつけて・・・一緒に来てくれるか?ソフィア?」

ソフィア「当たり前だよ!!!」ゴン!!(頭突き)

ソフィアはパトの腹部に頭突きをする。パトはいきなりの攻撃に怯んでしまう。

・・・・・・
パトは雪花の所に向かった。

雪花「留守にするけど部隊の事はお願いします、奏星さん」

奏星「私も地球人なんだからお声を掛けて欲しかったのですが、雪花ちゃんが行くなら仕方ありませんね、ですが頻繁に泊まりに行きますからね!」

雪花「もちろん!トールもルーリエも暇な時はいつでも遊びに来なさい!何日でも泊めてあげるから!」

ルーリエ「雪花様!!頑張れ~~!私は毎日通います!!」

トール「おお~、しっかり主様を守るんだぞ、専攻部隊は僕に任せな~!」

雪花「それじゃあ行ってきます!!」

雪花はそう言いながら専攻部隊の部屋を後にした、そしてその扉の先にパトが立っていた。

雪花「月花お姉ちゃんから聞いたわ、決断してくれてありがとう、本当に嬉しいわ」

パト「俺のためでもあるからね、俺は自分の価値感を取り戻したい、もっと帝国に相応しい神になれるように成長したいんだ、まだこんな未熟な状態で帝国に腰を据えたくないだけだよ」

そう言いながらパトと雪花は強い握手を交わす。

雪花「私ももっと成長する、子供のままでは居られないもの・・・」

こうしてパトと共に地球で生活する専属神が決まった。

雪花・ソフィア・琴歌・月花

・・・・・・
そしてパトはメリアの元に向かう。

メリア「そうですか・・・帝国を離れるのですね」

パト「否定しないんだな」

メリア「ご主人が決めた事ですからね、私が何を言っても無意味でしょう、ですが悲しいですね、私は選ばれなかったのですね・・・」

パト「俺がメリアを選ばなかったのは帝国があるからだよ、この帝国はメリアのおかげで成り立っている、だからメリアに任せたいんだ、それに俺はメリアの力を借りずに生きてみる、ずっと支えてくれた事に感謝している、愛してる。」

メリア「通い妻しますよ?私は」

パト「それは好きにしなよ、俺もメリアに会えないのは寂しいからさ、来なかったら呼ぶかもしれない、いや・・・もうメリアだけじゃないな、専属神や従属神もそうだな」

メリア「それなら帝国と変わりませんよ、もうご主人は・・・ごめんなさい、私がもっとご主人の傍に居られればこんなことにはなりませんでした・・・役割を果たせませんでした。」

パト「ならメリアに俺からの命令だ。メリアの力なしでも帝国が他国にも負けないくらい回る国にしなよ、そうすれば俺はメリアを今のポジションから外して俺の傍に置くよ、約束する」

メリア「それは魅力的ですね、では頑張りましょうかね・・・琴歌ちゃん達をお願いします、皆さんは帝国で多くの挫折を味わってご主人と同じように精神が壊れかけそうだった人達です。ずっと心配はしてましたから・・・」

パト「じゃあな、他の専属神もいつでも仕事じゃなくて遊びに来るように言っておいて」

メリア「はい!行ってらっしゃい!パト君!」

・・・・・・

そしてパトは帝園の従属を全員集め、事情を説明し、パト達は帝国の宇宙船に集まった。

パト
雪花・ソフィア・琴歌・月花
ミーエル・スティア・エテル・美魅・リル
エイリ・フルール

計12名

帝国の従属神が知らない間に、残る専属神とメルリアに見送られながら地球に向かった。

メルリア「私の責任です・・・」

メリア「いえ、私の責任ですよ、メルリア姉様の独占を見て見ぬふりをしました、それは帝国の繁栄を考えてです、ですがそこにご主人の事は間違いなく配慮に欠けていました。独占からは何も生まれない、いえ、離れる事はないと疑いもしなかった。私も考え方を改めなければいけませんね。私も反省です。帝国はご主人のためのもの、なのにご主人のためと言いながら蔑ろにしてしまった時点で私も思って居た以上に本来の目的から離れていたのかもしれません」

メリアは表情を変えないままただパト達が乗った宇宙船を見上げながら涙を流し、言った。

メリア「次ご主人が帰ってきた時、この帝国はもっとご主人に寄り添った国にします。もうご主人に無茶なんてさせません、気を使わせません。それが私の課題です」






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2023年02月12日

No.103 メルリアの独占episode5

パトは帝国から帰って来た。

パト(とりあえずルナとの話し合いで、性欲を一瞬で調整する【精神系能力者】、だけど月花とも話したけど、帝王神候補であるメルリアにすら速攻で効果を発揮できる程の・・・正直かなり条件絞るから難しいそうだけど、技術開発部隊に聞いてみないとだよな・・・)

メルリア「おかえりなさいませ、アナタ」

パト「メルリア、ただいま、ちょっと技術開発部隊に足を運ぶから、そうだな・・・フルールをお供に置いていくよ、たまには一緒に外で歩かないとな、経験をさせないと」

メルリア「フルールですね、わかりました、では御呼びいたします」

メルリアはそのまま自室に戻り、フルールを呼びに行った。
そして奥の部屋でフルールは慌てるように支度をし、パトの所に急いで向かってきた。

パト「別に慌てなくてもいいのに」

フルール「いえ!お待たせさせてしまうわけには行きませんので!」

パト「とりあえず行こうか、そんなにペースは速くないと思うからゆっくりついてきてね」

パトはフルールを連れて技術開発部隊に向かった。

・・・・・・
技術開発部隊

パト「えっと、先に月花がアポを取りに行ったはずだけど・・・まあ大丈夫か」

パトが少し不安になりながらも技術開発部隊の部屋に入る。

技術部隊員A「主様!!このような場所に来てくださり!光栄です!!」

パト(あ~、やっぱり、アポとか要らなかったかな・・・かなりウェルカムじゃん、ってそうか、ここの責任者はソフィアだからここでの不貞は直接帝国No.3の権力者の耳に入ることになるのか、やっぱりアポは取っておいた方が良さそうだな、従属の精神を維持するためにも)

ただ、ソフィアにそれを伝えても部下に伝えるとは想像も出来ないが・・・

フルール「主様は凄いですね、このような私から見ても凄く地位の高い神達から忠誠を頂けるなんて」

パト「俺自身が凄いかって言われると怪しいけどね、フルールもそう感じた事はない?」

フルール「よくありました、未熟なのに崇拝者達は私の事を尊敬の眼で見てくれていましたから、ですが規模が違うじゃないですか、私の時はどちらかというと妄信的な崇拝でしたけど、ここの従属はそんなものではなく主様を認識してそれでも尊敬している、そのように感じます」

パト「だといいけどね、ほら、ついた、ソフィアの・・・いや、研究員の仮眠室だ・・・」

ソフィアは一応技術開発部隊の総長なのでちゃんと総長の部屋があるのだが、何分広すぎて居心地が悪いらしく、ソフィアは常に研究員用の一人用仮眠室を占領して常にそこで惰眠を貪っているのだ。

・・・・・・
パト「ソフィア~、起きてるか~~」

ソフィア「パト~~!月花ちゃんから聞いたよ~、レプリカだよね?とんでもない事を考えるな~お主は~」

パトはソフィアの寝ていたベッドの横に座り、ソフィアは当たり前のようにパトの上に座り、話す。

月花「思考がリンクしてるからとりあえず帝園で話してた内容をそのままソフィアちゃんに伝えたから」

月花はソフィア用に容易してあるゲーミングチェアでくつろぎながら話す。

パト「仕事が早くて助かる、というかソフィア、お前とうとう職場にゲーム環境を完備させたな・・・メリアに見つかると怒られるぞ・・・」

ソフィア「問題なしだよ!何故ならこれらは研究費で買ったから名目上は研究道具!つまり仕事道具の一環なのであーる!それにここは仮眠室!実際は私の物だけど、名目は部隊員共有機材!つまりメリアの一存で取り上げる事は不可能なのだーー!」

月花「はぁ、変な所に頭を使うわよね、ソフィアちゃんは・・・これでメリアちゃんと同等の頭脳を持っているんだから不思議でならないわ」

パト「そういえば素朴な疑問なんだけど、メルリアとソフィアならどっちが頭良いんだ?」

ソフィア「私だよ!メルリアちゃんは頭は良い方だけど、メリアに比べると全然だからね、メリアの頭脳はあの帝王メルトリアと同等、帝王神候補の中でも中間くらいだし、私もそれくらいかな」

月花「へぇ、メルリア様私から見ても凄く頭良いように見えるのに・・・」

ソフィア「融通の問題だよね、勉強とか記憶力の話じゃなくてIQの話し、勉強なんて所詮は知識だし、記憶力だって所詮は頭を効率よく使うための判断材料の維持力、そこからそれらの情報をしっかり使うのが頭の良さだからね」

パト「あ~~パス、俺にはついていけないや、それでソフィアの感覚で【精神系能力者】【好意がなく忠誠がある】、そんな条件を満たすものは出来そう?」

ソフィア「物の方がいいの?提案にあったレプリカとか神造人間(じんぞうにんげん)の方がいいの?」

パト「作りやすい方かな、でも物だとメルリアみたいな帝王神候補相手にちゃんと効くものを作れるかが問題になるけど、後消費量とかね、1個に何回効果があるのかとか、それを常に持ち歩くなら量産してもらいたいし・・・」

ソフィア「でもそれを作ると専属神の子達にとってもデメリットが多そうだよね、性欲をパトの一存で抑えられるんだから、それってパトが望むことなの?」

ソフィアから耳の痛い言葉が飛んできた。
実際その通りで、物にすればパト側の事情一つで専属神や従属神の好意を無下にする事が可能になる、それは果たして相手から見たらどう思うのか・・・一方の都合でそこまでする必要はあるのか?

月花「まあ、確かにパトの一存で私達の性欲や好意を抑えられるのはちょっと嫌ね、やっぱりそこは互いの問題だから、本当言えばこの問題もパトがしっかりしていれば済む問題で、主であるパトがメルリア様に一喝入れれば終わる、ただそれだけのお話なのよね」

パト「うん、それは重々承知してる・・・酷い事だよな・・・やっぱりなしでいいか・・・」

フルール「あの・・・すみません、お言葉をよろしいでしょうか?」

パトが提案を下げようとした時、フルールが声を上げる。

月花「いいわよ、フルールさんも意見があるなら聞くわ」

フルール「まず私達専属侍女が主様にここまでのご迷惑をお掛けしている、そのことを深く謝罪させてください」

フルールはパト達に深く頭を下げる。

フルール「それで、本題なのですが、主様が出来たらいいっとおっしゃいましてもそれが出来ないからこうして問題になっていると認識していたのですが・・・」

月花「そうね、でも出来ないから全部道具や他人に任せるというのはちょっと違うと思わない?それにこの問題はどうにもならない問題じゃなくてパトがメルリア様にしっかり言い聞かせばいい話、違う?」

フルール「ですが出来ていません、いえ、出来るはずがありません、何故なら主様だから、期待を裏切る行為だけはしたくない、出来ることなら受け入れたいと考える主様だから、その人格を変えてまで相手の好意を否定するのは・・・難しいのではないかと・・・いえ、すみません、私よりも共に居た時間が長いお二人にご無礼な事を・・・」

月花「せっかくいい事言っているのだから自分の言葉に自信を持って、でもまあ私もソフィアちゃんもそれは知ってるわ、いやむしろそういう所が好きとってもいいくらいだもの、正直この提案は私達の首を絞めてるの、だって否定しなさいって事は私のお誘いも否定されるかもしれない、それって凄く寂しいじゃない、もしパトが私とだけ関係を持っていれば絶対にそんな事言わないけど、パトは複数と関係を持っている、私なんて、今パトと肉体関係を持っている子で言うと何十分の一の存在なの、そういう意味ではフルールさんと同じ立場ね、貴女も身体の関係を持っているのでしょう?」

フルール「えっと・・・一度だけ///」

ソフィア「???」(まったく話についていけないソフィア)

月花「パトはこの状況から成長しないといけない、全員の誘いを受け入れるのなら複数人と同時に性行為をする度胸を持ってもらわないと駄目、でもそれも嫌ならもう断る事を教えるしかない、それを物に頼るのは「私達の事をまったく信用してない、物の効果に頼らないと駄目」って言われてるようなものなの、だから極力私は道具の力を使ってほしくないの、わかる?」

フルール「それは・・・そうですね、私は月花様のような恋人関係ではありません、主様の配下であり、主様の慰みを癒す一侍女です。だからそのような価値観にはご理解が及びませんでした・・・ご無礼をお許しください」

パト「フルール、そこまで自分の価値感を下げるな、俺はメリア達全員を押し通してでもお前を傍に置こうと思うくらいは大事に思っている、もっと自分に自信を持って、それにそんな「自分は主の性処理だけの存在」みたいに言うな、しっかり愛情はあるし、俺が極悪に聞こえる・・・」

月花「既に色欲の権化じゃない」(ニヤニヤ)

パト「うっせ!郷に入っては郷に従えだろ!俺は神界の価値観でやってるだけだよ!」

フルール「ありがとうございます・・・主様」

フルールは再度深く頭を下げる、それに対して月花もフォローに入る。

月花「別に意見を言うのは構わないのよ、人それぞれ価値観や経験している事が異なるのだから、そこから誰もが納得できる回答案が出る事だってよくあるのだから、だから自分の考えはしっかり持って、しっかり伝える事、パトの侍女をやるならしっかりね!パトは優柔不断だからフルールさんがしっかり導いてあげないとこの主様は中々前に進めないんだから」

フルール「はい!ありがとうございます!月花様!」

フルールは涙目ながらも月花の言葉に自信を持った。

ソフィア「じゃあとりあえず物がモラル的にダメって話なら、もうこれはレプリカと神造人間だね、第三者がジャッジして性欲を抑える、まあ思いつく限り、その条件に当てはまってる人なら一人居るかな」

パト「マジで!誰?!」

ソフィア「【雪花ちゃん】だよ、雪花ちゃんのレプリカなら【原始支配】を持っているから【精神支配】も可能だし、例え相手に能力耐性があっても【原始支配】でいくらでも無効化出来るから、そこの使用に特化したものを調整して作ればいけるかも」

ソフィアはパトの上から下り、月花が座っているチェア周りに置いてあるメモ帳を取り出し、書き留める。

ソフィア「正確は雪花ちゃんのままだと嫉妬心が凄いから感情を無くさせて、雪花のパトに対する忠誠心と愛情を残してしまえば感情は無いから【感情はないが、忠誠心と執着心がある】状態をバランスよく作れるね、後は頭は良すぎると面倒だから雪花ちゃんの自頭のままほっといてっと」(遠回しに雪花は馬鹿だと言っている事に気付いていないソフィア)

パト「可能なのか?」

ソフィア「雪花の遺伝子情報が欲しいけどね、一番欲しいのは雪花だけの遺伝子情報」

月花「ああ、今の雪花はパトの遺伝子情報が体内にあるけど大丈夫?」

ソフィア「う~ん、レプリカだからね、唾液とか皮膚とかじゃなくて卵子とかが良いんだけど・・・パトと複合している卵子じゃなくて雪花の体内で出来た新鮮な混ざり気のない物は持って来れないの?」

月花「私は嫌よ、実の妹の股間に手をツッコむなんて」

パト「月花、お前は子宮内の物を素手で取るつもりか・・・男の俺でもわかるけど凄くグロイ絵図だぞ・・・」

月花「そもそも私達の身体は神仕様じゃない!生理だって来てないのに」

ソフィア「うん、だから一応人間の身体としての説明をしたけど、月花ちゃんに生理がないなら雪花ちゃんも生理はなさそうだよね、なら多分私達と同じ遺伝結晶だからそれを回収してきて!」

パト「待て!だからどうやって取るのさ?!」

ソフィア「えっとね、女神の身体については習ってるよね?人間と違って女神の体内には常に人間でいう卵子が留まってる状態なの、つまり一度性行為をすれば100%妊娠、だけど違うのはそこからすぐに体内で肉体を宿すわけじゃなくて、その状態で維持される、結晶にどんどんお互いの遺伝子情報を組み込む事も可能、遺伝結晶自体は母体の方は必要になれば毎日生成する、つまり卵子が無くなればどんどん毎日付け足されるってこと、逆にずっと卵子単体が居ればそのまま身体は卵子を作らずに居るって感じかな、だから遺伝結晶になっている間は母体は毎日遺伝結晶に自信の遺伝子を足しているし、性行為をすることで男性側の遺伝子をその都度入れて遺伝結晶を強化することも出来る、」

パト「一応習っているけど」(というかソフィア知識で詳しいくせになんで性的な事は一切知らないというか無関心なんだか・・・)

月花「つまり、雪花の出来立てほやほやの卵子を遺伝結晶と混ざる前に入手して持ってこいと・・・」

月花が頭を抱え、そしてぼそっと言い放つ

月花「雪花のお腹を掻っ捌くか・・・」(闇顔)

パト「怖い事言うなよ、それはまあ、ミーエルに頼めばいけるかもしれないぞ?一応治療の分野だろ?卵子摘出も治療内容次第では出来そうじゃない?」

月花「治すのは出来るけど取り出すのよ?しかも雪花になんていうの?「雪花のレプリカ作りたいから卵子ちょうだい!」って?絶対に私達殴られるわよ?」

パト「理由が理由だしな・・・しかも求めてるものも中々イカれてるし・・・」

ソフィア「どうする?唾液とか皮膚でもいいけど、それで出来るのは見た目ぐらいだから能力までしっかり引き継いでる保証はないよ?」

パト「劣化版レプリカになるってことか、目的が違えばそれで良いんだろうけど、今回はメルリアみたいな相手でもって話だからな、劣化してしまうのはマズイな」

ソフィア「でもこのレプリカ技術は面白いかもね!以前までは誰も上手く出来ないからって禁忌に指定されてたけど上手くいけば帝国の独自技術として凄く助かるかも!」

月花「そうね、非人道的行為をレプリカにやらせる事で従属への負担が減る、でも見た目はやっぱり人型だから罪悪感は持ちそうね、実際そういうアニメを見た事あるし・・・愛着とか沸いちゃったら反対意見も出てきそう・・・」

ソフィア「そうだね、そもそもレプリカを作るならメリアなら「子供を作れ」って言いそうだしね、ぶっちゃけそっちの方が手っ取り早いし、育てる手間はあるけど」

月花「でもまあ、メリアちゃんみたいな暗部関係限定で使うならアリね、琴歌ちゃんから聞いたことあるけど、メリアちゃんは国のために配下神を使って非人道的行為な作戦を多く実行しているらしいし、どっちにしろその作戦は必須なわけだからそれをレプリカにやらせれば今非人道的行為をしている配下神を救う事が出来る、琴歌ちゃんに伝えれば帝国の政策としても前に進むかもしれないわ」

パト「綺麗事を言うならレプリカだって意識を持つ生命体だ・・・ってなるけど、国のため、平和のためなら仕方ないのかもね・・・でも平和になったらレプリカだって人権を持ってもいいと思うんだ」

ソフィア「それはダメだね、一度権利を与えると権利が無い歴史に憤怒してクーデターが起きちゃう、この技術は表に出してはダメな物だよ、だから私が作るのはこの一体だけ、そこからは琴歌ちゃんとメリアとアリシアが話し合えばいいだけ、そこで作るなら技術開発部隊で作るし、方針に従うしってだけでね、今回はその実験段階かな」

月花「その第一被験者が雪花なのはちょっと複雑だけどね」

パト「まあ、雪花に直接害はないだろうし、言い方次第では雪花も乗り気になるかもよ?」

3人は数時間程話し合い、方針を固めていった、フルールはこうして国の技術が生まれるのかと強く感心したと同時に帝国の闇を一部見てしまった事に強く後悔した。

・・・・・・
パト「とりあえずメリアに提案しよう、それで意見を貰って問題なければ雪花に伝える、それで二人の了承を得たら、雪花から卵子を摘出して、ソフィアの技術開発部隊でレプリカ開発を進めて貰う!その完成度次第で運用するかどうかを琴歌の政治部隊に検討してもらって、出来たレプリカは俺が貰う。それでいい?」

月花「大変そうね、とりあえずメリアちゃんの所に行きましょうか、」

ソフィア「ふふ~ん、久しぶりに面白そうな研究だからね!しっかり了承得て来てね!私も機材や材料を準備して待ってるから!」

パト達はソフィアの部屋を後にする。

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2023年01月30日

No.102 ヒキニート時代のパト

これは数年前、まだパトが幻想郷に行く前、パトが今のパトになってまだ一年も経っていない頃の話。

パトは起きる、だが朝か昼か、もしくは夜か、わからなかったパトはカーテンの方を見る。

パト(光があるってことは少なくとも朝か昼か・・・)

そしてパトはそのまま時計を確認し、時計は午前11時と示していた。

パト(もう昼か、全員学校行ってるから居ないとして・・・母さんは居るかな?ご飯作ってもらおう)

パトはそう考えながら起き上がる、整えていないボサボサの髪のままリビングまで向かう。
するとそこには礼花が居た。

礼花「おはようパト、ご飯が欲しいの?」

パト「おはよう母さん、うん、簡単な物でいいよ、僕なんてどうせ外から出ないし」

パトはそう言いながら台所にある冷蔵庫からお茶を出し、コップに注ぎ喉を潤す。

礼花「ダメ、今のパトは育ち盛りなんだからしっかり食べなさい、ほら、もういい歳なのにほっそりと痩せて、ああ、髪も切らないといけないわね」

パト「いいよ、髪が短いと落ち着かないんだ、それに少し髪で視線を隠したいし、最近雪花が俺を見る目が辛いというか、申し訳ないんだよな・・・」

パトはそう言いながら前髪を抑え、畳に寝ころびながらポケットに入れていた携帯でソシャゲを始めながら礼花のご飯を待っていた。

パト(今日は2月なんだ・・・ふ~ん、ずっと家に居たら日にちとかどうでもいいな、父さんが帰ってきたらまた文句を言われそうだな・・・はぁ、めんどくさ)

パトにとって昼の誰も居ない家は心地よかった。

月花は気兼ねなく話しかけてくれるが、美人で頭も良く、多くのジャンルで成功している天才のため、何処か自分とは違う人間なんだと距離を空けていた。

雪花は言葉や態度がキツく、パトを見る度に冷たい目線を向けてきた。
常に何かに対してイライラしている素振りを見せる雪花とは一番気まずい関係だった。

桜花はパトにとって一番気が合う兄妹であり、遊び相手は常に桜花であり、どこか自分と似ている桜花と一緒に居ると安心していた。

芦花は神聖女学院中等部に入学を決めてから準備を進めていたため色々と忙しそうにしていたが、芦花は明らかな陽キャであり、パトは苦手意識があった。

凍夜は帰って来ては最初は小言を言われ、「だらしない」や「しっかりしろ」等言われることから鬱陶しいと感じていた。

礼花はパトを優しく面倒を見てくれるので、唯一引きこもりのパトが心を開いている存在だった。パトでも礼花の言う事は聞くし、優しくしてくれることに感謝しているため、偉そうな事は言わないし、反抗期なんてもってのほかだった。

それが四季家内のパトの立ち位置だった。

・・・・・・
パトはご飯を食べていると礼花は荷物を持って出かけた。

礼花は四季家の仕事も凍夜の代理で請け負ったり、自分自身も医師の免許を取り、医者として出張で多くの家に出向いて、治療をしていた。

パト「母さんも仕事に行ったし、俺も部屋に戻ってSNSでも漁ろうかな、はぁ、別に願望はないけど、彼女とか出来たらどんな感じなんだろう、というか無理か、僕みたいな何も出来ないヒキニートに彼女とか・・・馬鹿みたいな事考えてるな」

パトはSNSを眺めているとエロ画像等がたまに流れて来る、それに対して一瞬ムラっとするのだが、そのまま流し他の平日の昼なのにSNSに書き込んでいる自分と同じ暇人のコメントを眺めて時間を過ごしていた。

パトは普段女性に囲まれた生活をしていたため、エロ画像等で性欲発散をするという行為に強い罪悪感を持っていた。それが特に姉系や妹系だったりするともう無理で、自分が実の姉妹をいやらしい性的な目で見てしまうのではないかという自分への思春期故の性欲の強さを疑わずにはいられなかった。

パト(僕はダメだ、皆学校行って、友達とかも居て、月花姉とか東京の超名門校だし、芦花も来年からは月花姉と同じ学校の中等部に入学するから居なくなるし・・・僕はこのまま何年後も部屋に閉じこもって邪魔者扱いされるんだろうな)

パト(まず月花姉は一番モテるだろうし、一番上だからすぐに結婚して子供とか出来てさ、雪花も桜花も大学とか行ったら彼氏とか出来てさ・・・その後は芦花か、芦花が一番そういうの早そうだよな、そうやって皆家から出ていって、各自家庭を持って、僕はずっと母さんに今みたいに迷惑を掛けて、久しぶりに家族全員が揃っても僕だけ腫物扱いされて、皆の子供にも気持ち悪がられてさ、皆が下の広間でワイワイ楽しんでる時に僕は一人で二階の自室で申し訳ないと思いながら息を潜めてゲームとかしてるんだ・・・僕って本当邪魔なだけだよな・・・)

パトはそんな未来を考え、気分が沈みながらも、ネットで同じく自分みたいに嘆いている相手を見つけては何度もその人の言葉を読み直していた。

・・・・・・
夕方

雪花と桜花が帰って来た。

パトは二人の声は聞こえたが、特に反応はせずに部屋でゲームをしていた。

すると桜花がパトの部屋に入ってきて

桜花「パト!ゲームするよ!暇な間に練習ちゃんとしたよね!」

パト「当然!今日は泣かせてやるよ!!」

桜花「ふふ~~ん!口は毎回威勢がいいね~、着替えてくるからソフトつけといて~~後ジュースとお菓子も台所から抱いておいてよ~」

パト「わかった~、ゆっくり準備しろよ~~」

パトは元気な桜花を見届けるとそのまま下に降り台所に向かう、するとそこには雪花が居た。

雪花「またゲーム?一日何もしてないのによくもまあ、まだゲーム出来るね、やりたい事ないの?」

パト「うるさいなぁ、僕の勝手だろ、ほっとけよ」

雪花「あっそう、いい加減髪切ったら?どんだけ伸ばすの?女子みたいで気持ち悪いんだけど?あとお風呂入った?臭いよ?いや、服の臭いか、ちゃんと毎日服くらい別の奴に着替えてよ、後目に垢があるし、顔も洗ってないって不潔にも程があるんじゃない?服取ってきてあげるから早く脱いで、本当面倒ばっかり掛けないで欲しいなぁ」

パト「うるさい、ほっとけよ、どいて、僕は今からゲームするんだ、雪花に迷惑掛けてないんだからいいだろ」

パトはそう言うと雪花は不機嫌な顔をして

雪花「あっそう!でも不愉快だから服は着替えて!!着替えないと殴るから!!」

暴力を振るおうとする雪花はもう危険信号で素直に言う事を聞かないと本気で殴られる、パトはそう考え、渋々とその場で服を脱ぎ、雪花に渡す。

そして雪花はそれを綺麗に畳み、綺麗な服を取りに行った。

パト「・・・さむ・・・くそ、めんどくさいなぁ・・・」

雪花はパトに服をしっかりと手渡しで渡すと、そのまま自室に戻り、動きやすい服装に着替えて外に出ていった

桜花「また雪花ちゃんランニングに行ったの?努力家だね~」

パト「めんどくさい妹だよ、それじゃあさっそく始めようよ!」

桜花(でもちゃんと一番面倒を見てるのも雪花ちゃんなんだよねぇ、パトは気づいてないけど)

桜花「さてさて、雑魚狩りの始まりですな!」

こうして、礼花が仕事終わりに買い物をして帰ってき、そのままご飯を作り、その途中で月花と芦花が帰って来て、家族全員でご飯を食べ、各自夜を過ごした。

パト「月花姉ってずっと勉強してるのかな?」

桜花「頭良いからね、そうじゃないかな?」

パトと桜花がゲームをしながら話している。

※尚月花は漫画を読みながら、パトと桜花のゲームしている風景を光で見ていた。

パト「芦花は友達と電話してるし、雪花は宿題してるし・・・あれ、桜花は宿題しなくていいの?」

桜花「雪花ちゃんの宿題映すからいいも~~ん」

パト「そういうもんかね、僕はわかんないや」

桜花「でもパト今は中三でしょ?高校はどうするの?」

パト「学校に行った事ないのに無理でしょ、中卒かな~、後から本気出す!!桜花は考えてるの?」

桜花「私も勉強大の苦手だからね、ゲームとか得意だし、ゲームのプロになるのもいいなぁ~」

パト「いいじゃんいいじゃん!桜花ゲーム上手いからなれるよ!いいなぁ、僕も桜花みたいにゲーム上手かったらなぁ~~」

二人はお互いに根拠のない夢を語り合った。

そしてパトはそのまま高校受験すらもせずに中学を卒業した。

そして一応【学生】だった肩書が無くなり、本当の意味で引きこもりニートとなった。


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2023年01月28日

No.100 カナの閃きと何気ない1日

カナの直属部隊には元・メルリア法国出身の緑の究極龍、【翠華純皇龍(すいかじゅんこうりゅう)】であるリーラが居る。

リーラは何度も転生を行い、肉体年齢は若いが精神年齢は高年齢というロリババなのだが、その分知識が多く、カナにとって凄く助かっている存在なのである。


カナ「さ~って!明日、明後日は休みだし!久しぶりにパトの所に遊びに行こう!」

リーラ「お疲れ~~!後は私に任せてカナ様はもう帰っても大丈夫ですよ~」

カナ「リーラは大丈夫なの?」

リーラ「別に忙しい訳じゃないからね、全然問題ないよ~」

カナ「それじゃあお言葉に甘えて帰るね!それじゃあ良い休日を!」

カナはそう言いながら部屋を後にし、自室に戻った。

・・・・・・
カナ「はぁ~~、リーラが居てくれるおかげで仕事が上手く回るから助かる~~、でも私としては早く直属部隊を揃えたいんだよね、メリアに相談したら【では国取りですね!】とか笑顔で言われそうだし、ちょっと簡単に相談出来ないんだよなぁ~」

カナはリーラ以外にも直属部隊となる究極龍を欲していたが、究極龍は名の通り、究極の龍であり、王国でも国の象徴とする究極龍が1体要ればいいとされているほどである、そして究極龍を所有する国は例外なく大国であり、流石の帝国でも敵に回せば被害を受けてしまう上に、多くの国を敵に回す事になるので、メリア自身も手は出さないのだ。

カナ(そもそも戦争なんかで手に入れても信頼どころか悪意しかなさそうだし、そういう手に入れ方は私の方が嫌なんだよな~~、どこか野生で居ないものかな~)

カナの頭によぎったのはハクと月花の所の九騎神使のフォティアとリアだった。

カナ(ハクとフォティアとリアの3人、そして私とリーラ、既に帝国は5体の究極龍を保有することになってるのか・・・そう考えると凄いね・・・まてよ?)

カナはふと疑問に思った。

【居ないなら作ればいいのではないか?】

そもそもカナとハクは【黄金龍】と【青龍】からの究極進化で究極龍に進化した。
フォティアは元々は【火の精霊サラマンダー】リアも元々は【海流リバイアサン】であり、究極進化によって究極龍に進化した。

カナ(つまり、龍族を見つけさえすればパトに頑張って貰えばすぐに究極龍を作り出す事が出来るのでは・・・!!)

カナはそう考え、メリアの所に走って行った。

・・・・・・
カナはメリアの部屋を思い切り開ける。

するとメリアと琴歌とアリシアが話し合っていた。

カナ「あ、お邪魔だったかな?」

琴歌「カナちゃん、大丈夫ですよ、ただ談義をしていただけですから」

琴歌はそう言うが、カナから見たら明らかにそのような和気あいあいとした雰囲気ではなく、どこか張り詰めた緊張状態のような冷たい空気を感じていた。

アリシア「カナちゃん、メリア様に要件があったのですか?」

メリア「どうしました?カナから勢いよく来たって事は何かいい案が浮かんだってことですかね?」

カナ「うん、その私の直属部隊の件なんだけど」

カナがそう話を始めるとメリアが笑顔で応える。

メリア「カナは流石ですね、普段から仕事だけではなく私の与えた役割をしっかりこなそうとしてくれるのですから、ねえ琴歌ちゃん?」

琴歌「そうですね、私も早く直属部隊を見つけないといけませんね」

メリア「言うのは簡単ですが、今だに琴歌ちゃんとアリシアだけですよ?直属部隊に一人も居ないのは?」

琴歌「メリアさんもですけどね、私達の主はメリアさんではなく、パト君なので、勝手に私の責任者を名乗られても困りますからね、メリアさんも早く自分の直属部隊の従属を見つけてくださいね」( ^^) 

アリシア「あ、あの~、琴歌ちゃん?一応私達の専属神の立場でもメリア様は上ですからね?」

琴歌「アリシア様、それは重々承知です、ですが、直属部隊というのは自身の完全指揮下に位置する部隊ですよね?なら専属神というのはパト君の直属部隊と言い換えてもいいです、つまり直属部隊内で序列はあれど、別に部隊内の序列が上だからといって私達の主ではないですよね?」

琴歌はアリシアに話しながらメリアに対しての嫌味を混ぜて話す。
メリアもその琴歌の攻撃的な言葉に負けずに互いに笑顔で会話を続ける、アリシアは顔面蒼白で二人の会話を聞いては、フォローに入る程度で、殆どメリアと琴歌が口論をしていた。

カナ「ねえ、アリシア様・・・いつもこうなの?」

アリシア「はい・・・最近メリア様と琴歌ちゃん、仲が凄く悪くて・・・」

カナ「専属神内では仲良くしようよ・・・」

アリシア「仕事で長く一緒に居ると考え方の違いで仲違いしやすいので仕方ないのかもしれませんね・・・私も気を付けたいですね」

カナ「お願いしますよ、はぁ~~」

カナとアリシアは少し離れた所でメリアと琴歌の口論を聞いていた。

・・・・・・
そして二人の長い口論が終わり、琴歌がメリアの部屋を後にするとカナがメリアに話しかける。

カナ「ねえ、専属神内であんまりギスギスしないでよ、今後一生の付き合いになるのに」

メリア「いえいえ、私は別に琴歌ちゃんの事は嫌いじゃないですよ、今は確かに琴歌ちゃんは私の事を不審に思って、良くは考えて居ませんが、思想の相違は仕方ない事です、それでカナちゃん、どうしました?」

カナ「そうそう、私の直属部隊の条件である【究極龍】の件なんだけどね、中級神とか上級神から究極龍を究極進化させて作り出すのはダメかな?」

メリア「私的には問題ないですね、そもそも私の予定では数十万の究極龍を手に入れる予定でした、ですが、やはり究極龍程の究極進化ともなると一瞬のキス程度では意味がないということなのでしょうね、ですがご主人は現在別件で問題を抱えていると聞いていますし、あまり性的な問題を提出するのはおススメ出来ませんね、もう少し違うタイミングならもしかすると・・・いや、なさそうですね」

カナ「そうだよね・・・ちなみに究極龍じゃない龍族の従属神ってこの帝国で何体居るの?」

メリア「先ほどもチラっと言いましたけど数十万ですね、究極龍とラルと同じ究極天使のような各種族全員を最上位種に進化させたかったのですけどね、正直言うとアリシアや琴歌ちゃんの直属部隊候補の従属神はこの究極進化に期待していたところはあったので、今居ないのはある意味仕方ないんですけどね」

カナ「なら琴歌ちゃんにあんな嫌味みたいに言わなくても良かったんじゃ」

メリア「カナ、優しくするだけが優しさではありませんよ、ああやって普段から私に対抗する態度を慣らして置けば明確な意見を出してくれるようになるのですよ、常に私と競い、そして私に勝つために考え、策を練る、そして互いに喉元にナイフを突きつけるかのような殺伐とした口論を制して初めて自身の意見が通るのです、その経験を今琴歌ちゃんに教えているのですよ、ネタ晴らしはまだ早いので、数年は絶対に言わないでくださいね」

カナ「はぁ、怖いよ、政治部隊・・・」

アリシア「私もです・・・」

・・・・・・
カナはメリアとアリシアと何気ない談義をして、メリアの部屋を後にした。

カナ(可能だけどパト次第か・・・確かに最近パトは色々苦労しているみたいだし、あまり私の事でパトに迷惑掛けたくないんだよね、いや、掛けないといけない時は遠慮なく掛けるけど、今回みたいに【パト!私の直属部隊の子が欲しいから他の龍族の従属神の子と沢山エッチして!!】なんて言えるわけないでしょうに・・・)

カナは普段からパトの脳内を知っているため、嫉妬するという概念が麻痺して来ており、業務的な性行為なら、パトの思考的に同情するところが多いため、むしろ応援しているくらいである。

カナ(専属神内で私だけ全然愛されてないならそれは嫉妬しちゃうけど、従属に関しては主としての使命という感覚が強いし、パトもそこは日頃から凄く葛藤してるし、なんかパトが可哀そうに感じてると言ってもいいだよね・・・だから頼みにくいなぁ~~)

カナはそう考えながら次にパトの所に行った。

・・・・・・
玉座に向かうとパトはやっぱり居なかった。

カナ「知ってたけどまだ休み?」

カナは近くに居た侍女に聞いた

侍女A「はい、主様は体調が優れないようですので、代理として秘書のソルテ様が玉座にいらっしゃいます」

カナ「今は居ないのは?」

侍女B「今は主様に面会に向かっている頃です、数時間後に戻ってくると思いますが、カナ様、どういたしましょうか?」

カナ「待つよ、悪いけど飲み物お願いできる?ちょっと歩きすぎて疲れちゃった」

カナはそう言いながら玉座に置かれているソファーに座り、横になる、すると即机にはカナの好きなジュースが置かれ、カナは一瞬横になった身体を起こし、出されたジュースを一気に飲み干し、再度横になった。

カナ「ごめん、ちょっと仮眠したいからソルテ様が帰ってくるタイミングで起こして・・・」ぐぅ~~

カナは侍女に伝言をしたと同時にそのまま眠りについてしまった。

・・・・・・

侍女B「カナ様、ソルテ様がそろそろご帰還になられます、起床お願いします。」

カナ「んあぁ~~?ああ!ありがとう!!」

カナは思ったよりも深い眠りについていた、そして気だるい身体を無理矢理動かし、ソルテの帰りを待った。

ソルテ「帰って来たわ、カナちゃんが遊びに来てると聞いていたのだけど?」

カナ「ソルテ様!ご無沙汰してます!」

ソルテ「カナちゃん、待たせてしまったようで悪いわね、お代わり居る?」

カナ「うん!貰えるかな?ちょっとソルテ様に聞きたい事があったんだ~~」

ソルテ「私が知っている事であればね」

カナ「今の私達の直属部隊事情って把握してる?」

ソルテ「してますよ、知りたいのはどの部隊ですか?」

カナ「全員の所属数!ノルマと現在の所属数で皆の達成度を知りたいの!」

ソルテ「ノルマって・・・別に私達人数は指定されてないのだけどね、でも各自が想定している人数なら出せるからそれでいいなら一緒に出すわね」

ソルテはそう言うと机に置いているスクリーンのスイッチを入れ、データを出した。

・・・・・・

専属神直属部隊員構成表

メリア
・部隊名未定
・0/5名

アリシア
・叡王天嶺議会(えいおうてんれいぎかい)
・0/11名

雪花
・原祖聖戦乙女(オリジンセントヴァルキリー)
・3/25名

カナ
・部隊名未定
・1/13名

ハク
・十賢法皇(とうけんほうおう)
・1/10名

ソフィア
・神聖輝樂団(しんせいきらくだん)
・10/10名

琴歌
・帝国政法皇(ていこくせいほうこう)
・0/14名

ソルテ
・十二彩ノ聖鬼連(じふにさいのせいきれん)
・12/12名

ラル
・守護天の星樹(セラフィムステラツリー)
・0/11名

月花
・九騎神使(きゅうきしんし)
・9/9名

合計36/120名

・・・・・・
カナ「あれ、メリアも人数申請出してるんだ、作る気だったのは意外だったな~」

ソルテ「私達には出来ないような暗部の仕事をお願いしたいって言ってたわね、元々メリア様は帝国の暗部組織の総隊長も兼任し始めて、密に教育しているらしいから」

カナ「え、こわ、でも誰もそんな話聞かないけど・・・」

ソルテ「極秘だからよ、専属神だから言っていいけど従属神には絶対に伝えてはならない話よ、いつかは組織は公開するらしいけど、神員は誰かは一切明かさないと言ってたし・・・」

カナ「怖いなぁ、国を動かす必要悪ってことか、治安が悪くならなかったらいいんだけど」

ソルテ「メリア様がわざわざ治安を悪くするような事はしませんよ、神々は生物と違ってそこまで愚かではないので、ただ必要悪というのは、例えばカナちゃんが相手を殺したくない、罪を背負いたくない、って思う時あるじゃない、それを積極的に背負ってくれるのがその部隊、つまり汚れ役ということになると私はそう思ってるの」

カナ「なんか神選も大変そう・・・というか好き好んで行く神いるのかな?」

ソルテ「好戦的だったり、猟奇的な子を採用するのかしらね?」

カナ「にしても実際しっかりノルマをクリアしてるのはソフィアとソルテ様と月花か、案外皆一人で満足してるんだね」

ソルテ「そうね、簡単に決めれる事でもないからね、そこはやっぱり慎重に選んでいいと思うけどね」

カナ「ソルテ様はすぐに集まってよかったよね」

ソルテ「まあ、皆経営難だったからね、生活がままならないから帝国で養う変わりに私の部隊に入って欲しいって言ったら殆ど皆喜んで入って来たわ、下手な支配に置かれないならってね」

カナ「それは確かに生活が安定するならね、成程、そういう保証でついてくる子も居るんだ、参考になるな~」

ソルテ「ソフィアみたいに募集掛けても良いし、月花ちゃんみたいに仲いい子を選んでもいいし、その後パトさんに進化して貰っていいわけだしね」

カナ「私も月花みたいな事考えてるんだけどね、それもメリアに相談に言ったんだけど、パトは今大変そうじゃん?ソルテ様もメルリア様の件で言ったんでしょ?」

ソルテ「ああ、カナちゃんは全部把握してるの忘れてたわ、そうなのよ、今は月花ちゃんが付きっきりで策を練ってるけど、あれは今夜も無理そうかもね」

カナ「夜は私も寝てるからどんな事が起きてるか私もわからないんだよね、まあ知りたくもないんだけどね」

カナは常にパトの思考と感情が流れ込んでくるのだが、カナが唯一パトから思考と感情が流れてこない方法はカナが寝ている事である、カナが寝ていれば流れて来てもそのまま流れ去ってしまうからである。

カナ「まだ殆どの人が全然ノルマにクリアしてない事がわかったからいっか!というか雪花のノルマ多いね!なんでこんなに多くの人をノルマにしたの?!」

ソルテ「なにかルーン文字で組織員を管理したいから25名になったって言ってたわ」

カナ「うわ~~、そんな理由なんだ・・・」(ドン引き)

カナはソルテと話しながら時間を過ごし、ソルテの勤務が終わったという事で、カナも自室に戻った。

・・・・・・

カナは自室に帰って来た。

カナ「はあ、疲れた~、でも気が楽になったな~、まだ皆メンバーを増やす気ないんだな~、ソフィアの組織って私ちゃんと見た事ないな~、というかソフィアって普段仕事してるのかな?」

帝国でもソフィアに関しての謎は多い。

ソフィアはサボってアニメやゲームをしているというのは専属神内全員が知っている事なのだが、かといって結果を出していないわけではなく、しっかりある程度の結果を出しているのだ。

そして直属部隊もそうだが、ソフィアはソルテの次に全員決めて来た、それどころか、他の神聖エルフ族全員を配下に置く事を正式に決めた立役者でもあった。

あとなんとソフィアの構成員10名は全員が【神王】クラスであり、【神聖エルフ族】、誰も真似できない事を容易にして、だが、常に遊んでいる、いや、誰しもが遊んでいる姿しか見た事ない。

帝国の七不思議なのである。

カナ(一度ソフィアの部屋(研究所仮眠室)で寝泊まりした事あるけど、本気で一日遊んでボーっとしてただけだもんなぁ、あれはたまげた、本気で何もしてないんだもんなぁ、そういえば最近パトの所に来ることもめんどくさがって来てないんだよね、だからパトがソフィアの所に行って一緒に遊ぶ展開が殆ど)

大体の専属神は専属神からパトの所に来るのだが、ソフィアだけ、自分から行かずにパトから足を運んでいる、だがそれが成り立っているのはソフィアだけと言っても過言ではないのだ。

カナ「本当大物なのかも・・・ソフィア・・・」

カナはそんな事を考えながらそのまま睡魔に身を任せて寝た。

カナの何気ない1日だった。

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2023年01月24日

No.99 メルリアの独占episode4

パトは帝園に足を運んだ。
そしてそこにはいつも通り、ミールが目の前に立っていた。

ミール「ようこそ、帝王様、本日は誰をご志望でしょうか?私でしょうか?私ですかね?そろそろ私のはずですよね?!」(食い気味)

パト「最初は良かったのに後半から欲求が勝っちゃったよこの子、悪いけど今回もミールじゃないんだ、えっと【十三天の心】ルナに用事があるんだけど」

ミール「そうですか・・・ちなみに私でよければお答えしますよ?!」(さらに食い気味)

パト「えっと、【感情や欲求】を専門として能力を扱える?」

ミール「お安い御用です!ですが私が使うと世界規模でないとコントロール出来ないので一人を対象にするのは無理ですね!」

パト「なら無理だ!全世界の感情や欲求をコントロールしたい訳じゃないからな!というかそれが容易に出来るなら世界征服とか簡単過ぎないか?」

ミール「え、世界はそもそも私の手のひらの上にあるので、わざわざ私自らが手を下す必要性が無いと思いましたが・・・」

パト「ああ、もうそんな次元なのね、聞いた俺が馬鹿だったよ、俺はまだそんな大きな規模の話は出来ないんだ、今回はルナに聞くよ」

ミール「ええ~~~・・・」(しょんぼり)

パト「あんまりしょんぼりしないでくれ、ミール、時間があればまたミールにも会いに行くからさ」

ミール「・・・あまり無理なさらないでください、いえ、お気持ちは嬉しいですが、多くの従属にそのように気を掛け過ぎていては主様が持ちません、私の所に来るときは最大の癒しを求めたい時に来てください!最高のおもてなしをして見せます!帝園の総支配者であるミールの名に懸けて!」

ミールはドンっと自身の胸を叩いて見せる。

パト「わかった、その時はそのおもてなしに甘えるよ、それじゃあルナの所にお願い」

ミール「畏まりました、それでは移動します」

・・・・・・

ルナ「ようこそお越しくださいました、主様、呼んでくだされば私からそちらに足を運びましたのに」

パト「今回はそうもいかないんだ、秘密だからな」

ルナ「成程、メルリアの件ですね、羨ましいです、欲望のまま主様を堪能できるなんて、私もそろそろ血を分け合うだけではなく、肉体関係を持っても良いと思って居るのですがね、私の身体は極上ですよ?」

パト「やめろ、今は何を言われても俺の股間が反応しないんだよ」

ルナ「ふふふ、私に掛かれば精力増強くらいお安い御用です、私は【魔神の始祖(ワルプルギス)】ですよ、もちろんサキュバスという淫魔の技程度容易にこなせますよ、【魅了の眼】を主様に使って差し上げましょうか?」

パト「やめろ、しかも俺がルナに聞きたいのはその逆だ、性欲とかの欲望を能力で抑制することは可能か?」

ルナ「抑制ですか、言葉を変えて【奪う】【吸収】【調整】どれが一番しっくりきますか?」

パト「【奪う】【吸収】だと術者にその欲望のエネルギーが渡るだけっぽいよな、【調整】だと時間が掛かりそうだし、俺的には一瞬で対象者の欲望を無くすことが理想なんだけど」

ルナ「欲求を無くすですか、それはダメですね、欲求は一度失ってしまうとまた興味を持つところから始めなければなりません、つまり性欲というのは生まれてから数十年という身体の成長と共に育って認識するものですから、一度奪ってしまえば、また性欲が元に戻るまでに数十年という年月が掛かる可能性があります、なので、無くすというのは一番おすすめしませんね、もちろん実行するのは可能ですよ」

パト「そうか、それは流石にダメだな、とりあえず一時的に欲求を鎮めれればいいんだけどなぁ」

ルナ「贅沢な悩みですね、そのまま愛し合えばいいではないですか?」

パト「それもそうだけど、そうしたら今度は専属神達と愛し合う時間が無くなるんだ、こうやってルナと話す時間も無くなるかもしれないぞ?」

ルナ「そうなった時はその【運命】を書き換えて、維持でもこちらに来てもらいます、それに私が精力増強させて主様からその気にさせる手段は多く持っています、それこそ今のメルリア以上に私の身体を足の指先から髪の一本一本まで堪能してしまうほどに・・・」

パト「なんだ、定期的に俺を誘惑してこようとするな、もしかして妬いてるのか?」

ルナ「妬いてません!羨ましいとも思って居ません!」(顔真っ赤)

パト「ルナ、お前は大人っぽい雰囲気がある、だけど時に全然隠しきれてないんだよ・・・」

ルナ「こほん!主様のイメージに沿うかわかりませんが【欲求を安定させる】というバランサーが一番いいのではないでしょうか?」

パト「性欲を安定させる?」

パトはルナの言っている事がわからずに聞き返す、それに対してルナは説明する。

ルナ「欲求というのは波形のようなものだと仮定してください、波が小さいほど欲求をあまり感じませんが、波形の波が大きくなるとその分欲求を強く感じる、私が言ったバランサーはその大きな波を安定させるという事です」

パト「成程!つまり精神が安定している状態にするってことか、つまり【精神系能力】を持っている子を見つければいいってことか」

ルナ「事はそんな簡単ではありませんよ、【精神系能力】は私も持っているので言えますけど、かなり難しい技術です、まず干渉するのに時間が掛かります、そしてその術者がメルリアや私同様に主様に好意を持っていたら意味がありません、何故なら悪用する可能性もあるからです」

パトはルナの説明を聞いて、「確かに」とうなずいた。

ルナ「なので精神系能力者でも【主様の事を絶対に好きにならないけど嫌いでもなく、忠誠だけは誠実に持ち、即興で誰に対しても精神系能力を行使して欲求を安定化させれる子】が必要となりますね」

パト「え、かなり条件細かい上にかなり無謀じゃん、まず帝国でその条件を満たせる子、多分絶対に居ないよ、自分で言うのもなんだけど、結構従属は俺に好意を持っているし・・・」

ルナ「居ないなら作ればいい、だから技術開発部隊に聞こうとしていたのではないですか?」

ルナは現実世界でのパトの思考をそのまま読み上げた。

パト「聞いてたな、ルナ」

ルナ「はい、実はここに来る事も、内容も全部知ってました♪ですがお話したかったので、敢えて長話をしてしまいました♪」

パト(くそ・・・なんか理由が可愛いから怒るに怒れない・・・)ぐぬぬ・・・

パト「つまりさっきルナが言った条件に当てはまるような子を技術開発部隊で開発出来ないかってことだよな?」

ルナ「はい、0から作り上げるのか、それとも誰かをベースに作るのかは知りませんが、この技術は本当に難しいと思いますので、頑張ってくださいね」

パト「やっぱり難しいの?」

ルナ「というより0から作るなら普通に子供を作ってしまった方が早い位ですね、神族はそれが出来るのですから、オリジナルベースからのレプリカは・・・ちょっとわかりませんね、人形程度なら私も容易なんですけど、生身となると・・・」

パト「そうか、おっけ!ありがとうルナ!一応聞いてみるよ!」

ルナ「最悪ダメならミール様に聞いてみるのもいいですね、あの方なら主様のご希望に沿ったこの世界の従属をすぐに紹介してくれると思いますし」

パト「そうだな、最悪そうするよ、というか帝園にそういう奴が居ないかも後で聞いてみる!」

ルナ「答えが出たようで何よりです、それでは主様が求める良い結果が得られることを心から願っていますね」

パト「ああ!そうだ血は居る?」

ルナ「はい、頂きますね」

ルナはいつも通りパトに口づけをして、口から一定の血液を貰い、ルナからパトに血液を送った。

パト「俺、本当に変な種族に変ったりしないよな?」

ルナ「主様の種族が完璧なので、変に感化されません、むしろ私が主様の影響を受けているくらいです」

パト「そうなんだ、ならルナの思惑とかもあるだろうし、さっさと目的を達成させて俺の傍に居れるようになれよな」

パトはそう言いながらルナの部屋を後にする。

ルナ「思惑なんてとんでもない、全ては主様のためであり、私が主様に誠心誠意尽くすため、絶対に裏切るような事はしませんよ」

ルナは優しい表情でパトが居た場所を眺め、残り少ない紅茶を飲み干した。

patopatoblog at 01:31|Permalink

No.98 白鳳の思惑(第五章252話)

白鳳はハクをパトの元に運んだ後、運営用の控室で第二試合を観戦していた。

運営員A「月詠さん、凄く余裕そうですね」

運営員B「流石、あれほどの試合なら対して問題ないって所ですかね、流石世界最強」

運営員が余裕そうな態度で試合を見ている白鳳を見てそう話していた・・・だが

月詠(なんだあれ?どうやって戦ってんだ・・・?)

月詠白鳳は困惑していた、何故ならバハートがソフィア対策で行っている事は傍から見たら意味がわからない行動そのものだったからだ、だがソフィア相手に有効な手を使っていたためソフィアもファルドラ戦とは違い多少苦戦はしていた。

月詠(能力はなんだ?俺から見たらオーラを飛ばしてるようにしか見えねえんだけどな、後は普通に回避してるくらいか、特に目立った事はしてるように見えねえんだがな、結局バハートが負けたが、これは俺もかなり研究しておかないとファルドラの二の舞になりそうだな・・・うむ)

白鳳はWCBT始まって以来初めて、対戦相手に困惑していた。

シェイン「ふい~~、やっぱりソフィア選手の戦い方意味わかんないや~~、司会してる私でも同じことばっかり呟くBOT化しててもうなにがなんだかわかんなかったもんな~~」

そのタイミングでお昼休憩で戻って来たシェインと鉢合わせる。

白鳳「おい、シェイン、あの会場に行くことは可能か?」

シェイン「んん?可能だけど早くしないと清掃員が清掃しちゃうぜ?なにか用事?」

白鳳「ちょっとさっきまでの戦場の空気を吸いにな、その場に立たないとわからない事もあるからな」

白鳳はそう言うと控室を後にし、先ほどまでの試合会場に向かった。

シェイン(ふふ~~ん、さっきの試合、流石のハクホーでも難しかったみたいだね~、これはもしかして今大会ハクホーでも厳しくなるなる~~?)

シェインは手元のジュースをストローで吸い上げながらハクホーの後ろ姿を見届ける。

・・・・・・
昼休憩

白鳳は清掃員達の掃除を少し待たせ、先ほどまでの試合会場に赴いた。

白鳳「異様な空気だな、どこか気持ち悪いというか、こんな中あいつらは戦っていたのか・・・」

戦場だった場所は空気が異様に淀んでいて、どこか身体に悪いと思わせるような気持ちの悪い環境だった。

白鳳(例えるなら爆撃後の戦場、いや放射線が漂う戦場後のような・・・そして硫黄や腐敗臭、オーラがないとまともにその場に立てやしない、そんな異様で最悪な・・・そんなイメージだな)

別にそれらと似ているというわけではなく、あくまでイメージを白鳳を直感で感じ取った。

白鳳(ソフィア、あいつはあのパトの勢力の中で恐らく一番強いだろう、俺の見立てでは二番目に強いのはメリアという女、あいつの動きは俺の持つ技術のさらに上に位置するものだろうな、正直俺がやっても近距離は勝てるかどうか怪しいかもしれないな)

白鳳はパト側の勢力をしっかり分析していた。

白鳳(3番目に強いのはおそらく凍夜の次女、未熟だが動きと戦闘中の勘の鋭さが良い、そしてあのなんでも打ち消す能力、あれは俺にとっても相性が悪い能力だ、まだ未熟だが、もし経験を多く積めば俺も危ういかもしれないな、4番目は・・・今日試合したハクだ、あいつの試合はかなり研究していたんだが、調子が悪かったのなら仕方ない、だがもし本調子なら俺はどこまで戦えていたか、あの時空支配はどこまでの代物だったのか、それらを考えると油断できない相手だった、最悪ここから俺も本気を出して行かないとと考えて居たくらいだからな)

そして最後にカナを考えて居たが白鳳にとってそこまで興味を持つほどではなかったため、あまり視野に入っていなかった。

白鳳(そしてパトだ、あいつの武器は宝華戦を見てわかったが、【オーラ技術】と【能力の引き出しの多さ】だ、戦術や経験は宝華が圧倒していたように大したものではない、だが宝華を喰らうほどの度胸とオーラ技術、そして能力の種類の多さ、公園で模擬戦をした時もそうだが、シアーネ先生の能力を使っていた以上、俺もあまり能力のネタバラしをすればもし決勝まで上がって来た場合、ある程度戦略を封じられる可能性もある、次の準決勝、ソフィア戦は油断できないが、俺もある程度抑えて勝つくらいの事は見せないと絶対王者の名が廃るってもんだな)

白鳳は会場の真ん中でそう考えて居たが流石に空気の悪さに限界が来て、バハートが居た側の控え室に戻って行った。

清掃員「用事はもうよろしいでしょうか?」

白鳳「フルフェイスマスクを全員付けておけ、オーラを纏っている俺でも気持ち悪くなったほどだ、しっかり準備しておかないと最悪死ぬぞ」

清掃員「了解しました!ありがとうございます」

清掃員は一度戻り、準備をし直しに行った。

白鳳「午後、残り2試合、誰が勝ち上がっても違和感がねえ、今日は流石に最後まで見ておかねえとな」

白鳳はそのまま昼食を食べに会場を後にした。

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2023年01月23日

No.97 メリアのバハートスカウト(第五章252話内内容)

メリアはソフィアの勝利コールを聞いたと同時にバハート側の控室に向かった。

メリア(さて、バハートとエミエルの価値はわかった、充分利用価値がある、バハートさんは頭もいいし、負けん気も強い、育てれば専属神同様強くなる、そしてご主人の配下に確実に居れてしまえば地球防衛軍をバハートから支配が出来る、確か第五部隊でしたね、利用価値が高いと判断した以上、止まっている時間はないですね、早くこちらに勧誘してしまいましょう)

・・・・・・
メリアがバハートと話し、ミーエルの所に連れて行った後

メリア「ソフィア、バハートさんとエミエルは強かったですか?」

ソフィア「強くはないよ、本気を出したらものの数秒で終わる試合だったからね、でも私の出した技を何度も攻略して挑んでくれるのは凄く楽しかった!残念だったのはエミッチが思ったよりも弱かったって所かな、エミッチなら神格開放くらいどうにでも対処するって考えてたんだけど」

メリア「対処は出来てましたよ、証拠にバハートさんの肉体は無事でしたでしょう?それはエミエルがソフィアの異質異能に対して肉体を維持する術を持ち合わせていたからです、ただ力が弱っていた分そこからの対抗手段がなかっただけっていうのが私の見解ですね」

ソフィア「ふ~ん、メリアはバハートちゃんとエミッチをどうするの?」

メリア「仲間にします、利用価値がありますからね、従属として居てくれれば私も正義側として動きやすいですからね、この星は悪と判断した物に対しての制限は凄まじいですから」

ソフィア「ふ~ん、メリアがどうしたいかなんてどうでもいいけど、大事にしてよね?私バハートちゃん気に入ってるんだから」

メリア「ええ、もちろん、これはすぐにでもご主人に誘導しておかないとですね」

メリアはそう言った傍で隣でパトがバハートをお姫様抱っこをしているところを目撃する。

メリア「流石ご主人、手が早いですね、いやご主人自身バハートさんとの精神的距離感が短くなったってことでしょうね、これは順調に進んでますね、今日はともかく明日明後日くらいには肉体関係くらい持たせてバハートさんを満足させてしまえばいいですかね」

ソフィアは既にメリアの話に興味が無くなり、雪花の元に行っていた。
そしてソフィアに話しかけていたメリアはキョトンとしながらも笑いながら考える。

メリア(今朝見た若返っていた宝華さん、あの人も利用価値は充分にある、そして好都合な事に防衛軍は辞めて、裏で動くと言っていた、その人員も私的には欲しかった、今日帰ったらさっそく監禁しているムーナを宝華さんにススメてみましょう、ご主人に媚びた人は全員漏れなく私がしっかり有効活用してあげますからね)

メリアはそうこう考えて居る時にパトが美魅とエテルを連れて帰って来た、そしてソフィア達をお昼に誘っている光景を見ながらパトの元まで歩くメリア

メリア「ご主人!次の試合も頑張りましょう!」

メリアは地球で得られる極上の人材2名(バハート・天野江宝華)を手に入れ上機嫌だった。

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2023年01月14日

No.95 メルリアの独占episode3(微R18)

朝、メルリアは何気ない顔でパトの部屋から出ていった時
パトは裸のまま、ベッドでうつ伏せに倒れていた。

そこにメルリアと入れ替わるように月花がパトの部屋に入って来た。

月花「う~ん、失敗だったわね、しかもメルリア様、凄く元気じゃない、流石帝王神候補、底なしの体力ってわけね」

パト「真面目な考察してるところ悪いんだけど、服取って貰える?」

月花「そうね、パトも早く服着て!寝てる暇なんてないわよ!とりあえず次の作戦を考えてみたからその調整ね!補佐としての仕事が出来て私もテンション上がるわ!」

パト「変な所でやる気出すなよ・・・」

パトは服を着るとメルリアにお茶を準備させるように指示し、パトと月花はリビングで話していた。

月花「とりあえず愛情を与えすぎるとブレーキが壊れちゃうから次は冷たくしてみるのはどう?」

パト「ええ、そんな残酷な事は出来ないよ、それに同じ部屋に過ごしてるのにそんなギスギスした雰囲気作りたくないし・・・」

月花「甘い!甘すぎるわ!」

月花がドンっと大袈裟に机を叩いた拍子に、メルリアがお茶を持ってきた。

メルリア「はい、お茶をお持ちしました、アナタには勢力増強を促進できるお茶を」っポ

月花「メルリア様、まさか明日も夜通しで性行為をするつもり?」

メルリア「はい、出来る事ならずっと繋がって居たいのですけどね、仕事の事もありますし、夜だけと我慢してます」

パト(マジかよ、あれで我慢してたのか、全然気付かなかったわ)

メルリア「月花が来たという事は性行為の件でお伺いに来たってことですよね?なにやら先ほどのお話もそのような内容でしたし?」チラ

月花「聞こえてるならちょっとはセーブしてくださいよ、私だってこんないじめみたいな策考えたくないですけど、パトがもう少しペースを落としてくれないと疲れの方が蓄積されてるからこのままだと仕事にも支障が出てくるのよ、専属侍女なら主の足を引っ張るのは違うでしょ?」

月花はまだ優しい声色でメルリアに説得を試みる。

メルリア「そうですね、それは私の落ち度でした、私はまだまだ体力的にも余裕はあったのですが、旦那様の方が体力が多くないのであれば、アフターケアとして体力回復の恩恵を付与しますね、後はそうですね、行為中でも出来る限り疲れないように私が精一杯ご奉仕をさせて貰えれば」///

月花「そういう話でもないのだけどね、独占し過ぎるのも問題なんだけど」

メルリア「それは別に月花の上司でもあるメリアが問題視していないわけですし、ちゃんと決められたルールの中で私も誠心誠意愛情を伝えているだけです、むしろそういう環境で言えば専属神の皆様の方が優位に居ます、それを上手く活かさないのは自分達の怠惰であって、私に咎めるのはお門違いかと」

メルリアも柔らかな表情と声色で月花に話す、メルリアにとってこの程度の口論は問題ないのだろう。

メルリア「それに、恐らくですけどメリアは私が旦那様と性行為をするのは大賛成だと思って居ますよ」

月花「なんでそう思うの?」

メルリア「単純にメリットが多いからですよ、私が旦那様と性行為をすることで、その回数事に覚醒していくのは知っていますよね?つまり私が回数を重ねる事に私が強くなる、この帝国では地位の高い神は居ますけど、実力はそうではありません、つまりこの帝国の最大戦力は私です、つまり私が強くなることでメリアからすれば安心感が段違いに違うのです」

メルリアはメリアの思考を考察する。

メルリア「今までは重要な戦力が居なかったから、帝国の発展を急がせて居たと思うのです、ですが私という存在が居れば話は別です、私が居るだけで、別に帝国の発展を急がせる必要性がまったくないんです、何故なら発展や従属神や専属神の成長、旦那様の成長を急がさせなくても私でどうにか出来てしまうからです、だから今のメリアはのびのびと出来ていると思いますよ、そしてそれが結果的に従属神や専属神の生活の余裕として生まれ、自由が生まれています、私が性行為をすることで帝国はより一層いい方向に成長していると私は思いますけどね、私もメルトリア一族で元々は一国の王女でしたので、この程度の考察なら、旦那様に仕える一専属侍女の身でも出来ます。」

月花「メルリア様とパトの性行為は国を救う、だからメリアちゃんは止める所かむしろ促進してくると、まあ考えなかった事じゃないけど、まさかメルリア様もそこを考えていたとは思いもしませんでしたよ」

メルリア「もちろん、それは月花を納得させるための考察です、経済的な所を出せば嫌でも納得してくれるという考えですね、実際の理由はただただ旦那様が愛おしくて仕方ないのです、一人の女性として見てくださり、そして大切にしてくれる旦那様が・・・」

パトはそう言われて照れてしまう。

メルリア「優しさとは完全な縦社会である神々の世界では貴重な物です、下はもちろん上に多くの慈愛と慈悲を送ります、ですが上は下にそれらを送る必要性はまったくないのです、むしろ切り捨ててしまってもいい、何故なら【上】であり権力を所有しているからです、そして私と旦那様の関係は旦那様が【上】、私が【下】という立場なのに、旦那様の方から多くの慈愛と慈悲をくれるのです、どんな娯楽も共に経験させてもらい、一国の王女の時では味わえない至高のひと時を味合わせてくださいました、それで愛さないなど無礼ではないですか?」

月花(それはわかるけど、でもそれはパトや私の常識としている社会が違うからであって・・・でもそれを言っても意味なさそうだしなぁ~)

パトや月花が居た日本、それはお互いが助け合い、おもてなしの精神を持っている国民性、言い方を変えればお人よし、ただパトと月花はそれを疑う事なくやっているだけ。

パト「そうだな、メルリアの気持ちを無下にするのはダメだな、俺はこれからもメルリアを愛すよ」

メルリア「アナタ///」

パト(月花、一度立て直すぞ、俺にいい案が出来たんだ)

脳内でパトが月花に話しかける、そして月花はその言葉通り、パトの指示に従う

・・・・・・
パトは今日も仕事を休み、自室で自由に過ごしていた、だが脳内では月花と作戦会議をしていた。

パト(俺はわかったんだ、メルリアの純水な愛情をどうにかしようとするのはダメだ、一瞬だけど、感じたんだ、メリアと同じ空気を、だからもし拗らせてしまった時の反動はメリアクラスだと考えた、だからメルリアの愛情表現には制限しない)

月花(でもそれだと毎晩お楽しみが続くわよ?まあ、パトからすれば天国だからいいんでしょうけど~~(不機嫌))

パト(そんなことないよ!?だから愛情表現は制限しないけど、メルリアの持つ性欲に関与しようと思うんだ)

月花(性欲に関与?)

パト(そうそう、性欲が強いから濃い愛情表現を求めてくるんだろ?ならその性欲をコントロールすればメルリアが夜来ることも無くなるんじゃないかなって思ったんだ)

月花(いい考えだと思うけど、実際の所どうするの?そういう精神関与系の能力者は確かに沢山いるけれど、メルリア様にその能力を与える程の強者となれば多分帝国には居ないと思うけど)

パト(ないなら作ればいいじゃな~~い!こういう時に使わないでいつ使うんだ?技術開発部隊!)

月花(まさかソフィアちゃんを使うの?!)

パト(ああ!でもまだ確証がないからな、まずは【十三天の心】に聞いて上手く行きそうな能力構成を考えてから、性欲剥奪に特化した道具、もしくは能力を作ってもらう!)

月花(成程ね~、まあ、方向性は面白いと思うわ)

パト(よし!なら月花は技術開発部隊に行ってソフィアに話しつけて貰っていい?まだ辛いならソルテに伝えてソルテに行かせてもいいけど?)

月花(いいえ、大丈夫よ、別に部隊員に恨みはないし、ソフィアちゃんだって今は一緒に遊ぶくらいは仲直りしてるのよ?)

パト(そっか、それなら良かった、ならちょっと話しておいて、俺は【帝園】に行ってくるから)

パトはそう言うと月花とのリンクを切り、メルリアを呼んだ。

メルリア「なんでしょうか、アナタ?」

パト「ちょっと帝園に行ってくる、この自室の留守を任せたいんだがいいかな?」

メルリア「はい、畏まりました、お気をつけていってらっしゃいませ・・・」

メルリアはそう言いながらお辞儀をするが、顔を上げると少し物寂しそうな顔をしていた。
パトはメルリアにそっとキスをして、「ちゃんと帰る」とだけ言い残し、帝園に向かった。

パトの中に罪悪感はあった、パト達が行おうとしているのは愛情表現の抑制だからだ、本来は抑えるべきではない、貰えば貰うほど嬉しいものなのに、なんで抑制する方向で動いているのか?そんな自問自答をずっとパトの中で繰り返していた。

パト(異性を一人に絞っていればこんなことで悩む必要なかったのにな・・・やっぱり俺には複数の女性と関係を持つのは向いてない、専属神内でも誰かを愛せば誰かが蔑ろになる、今そこにメルリアが加わったことで、専属神全員を蔑ろにしてしまってるから問題視しただけであって、これは俺の問題、俺が一度に4人や5人と複数の女性と同時に性行為するとかそんな傲慢な性欲にまみれた王様みたいな事が出来る精神力があれば・・・いや、今更そんな事を気にしてても仕方ないし、無い者をねだっていても仕方ない、これは俺が【全員を均等に愛する】という目的のためにやるんだ、一人だけ特別扱いは出来ない・・・心を鬼にしろ・・・)

パトはそう考えながら帝園に向かったのだった。



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2023年01月08日

No.94 一番弟子の挑戦episode1(続き延期第三幕が終えるまで)

パトはWCBTでそれなりの名声を得て、世界でも注目されていた。

基本的にWCBTでベスト8に入る人間は世界的に見ても有名人が多く、パトも例外ではなかった。

そしてその名声で密かに噂されているのは【パトの一番弟子】の存在だった。

その名も・・・

・・・・・・
美魅「嫌や、なんでうちが大会でなあかんねん!」

パト「第六回は俺は【帝国大革命】の件で忙しいから出られないんだ、前年度ベスト8以上は運営からも凄く推薦されるらしいけど、出れないものは出れないからさ、ハクや雪花は出るみたいだし、美魅もこの一年かなり鍛えたしそれなりに成績残せるんじゃないかなって思うんだよね!」

美魅「あんな低レベルの大会なんかに出て優勝してもなんの自慢にもならへんやん!」

パト「へえ~、ハクや雪花に勝てると?」

美魅「・・・と、当然や!楽勝や!」

パト「ならその楽勝って所を見せて来てよ、もし優勝してきたらお小遣いアップね!」

美魅「ほんまか!言ったな!嘘ついたら夜殺しに行くけんな!!」

パト「はいはい、それじゃあシスリットに説明しておくから、しっかり調整しておけよ」

美魅「まさかシスリットが保護者なんか!?」

パト「だって、ハクも雪花ももう二人で部屋取ったらしいし、それに殆ど桜花達と遊ぶだろうし、美魅は邪魔かなって」

美魅「邪魔言うな!ええわ!ならシスリットと行って地球最強の称号をちょちょいと勝ち取ったる!」

パト「おっけ~まだ大会まで数週間はあるし、出発前に俺と本気で戦おう、それで実力をみてやるよ」

美魅「ええで!殺したる!!」

美魅はそう言うとパトの所を後にした

・・・・・・
美魅「どないしよ、訓練とかサボっとったから全然なんやけど・・・」

エテル「私が代わりに出ようか?多分優勝出来ると思うけど?」

美魅「うっさい!これはうちへの挑戦状や!うちが解決せな意味ない!」

美魅は慌てていた、正直言うと真面目に特訓なんてしていなかった。
理由は簡単で別に美魅が強くなる理由がまったくなかったからだ。

帝国では自分より強い奴が殆どで、同じ歳のエテル、そして最近増えたリル、この二人の方が優秀であるが故に、自分がそこまで必死に頑張らなくていいと考えて居た。

美魅(計算外やったわ、まさかうちが一年前の大会に出される羽目になるなんてな、いや一年前に比べたらうちも強くなっとる、せやけどハクや雪花を倒せるかって言われたら絶対に無理!どないしよ・・・)

美魅は考える、だが美魅は基本的に馬鹿であり、考えてもろくな答えは出てこなかった。

リル「何を慌ててるんだか、弱いって大変だね」

エテル「あれだよ、一人で地球の人と戦ってみたら?レベルくらいならわかるんじゃない?」

美魅「レベルとかそんな話やない!優勝せなあかんのや!」

美魅はジタバタしながら「あ~~~」と暴れる

エテル「そういえばどの状態の美魅で出るの?あの戦闘モード時?でもあれってある程度主からオーラ貰ってないと出来ないんじゃないの?」

美魅「いや、それは大丈夫や、貰ったオーラ数で持続時間が変わるだけで、一度貰えばこっちのもんや」

美魅はそう言うとふと閃く

美魅「せや!あの主からオーラを沢山貰えばええんや!!ほんで強くなってしまえば戦えるやん!」

エテル「悪あがきだねでもそうまでしないと勝てないなら早くやったら?」

美魅「せやな!ほな行ってくるわ!」ダッシュ―――!!

美魅は部屋を後にする。

現在美魅・エテル・リルは同じ部屋で同居してるルームメイトである。
3人共10歳の女の子であり、常駐契約をしている帝園の従属という同じ境遇のため、3人一組で行動をしている。

最近月花側もプルートが思った以上に勉学が無かった事から学校に行くようになり、

月花側も琥珀・アイレ・プルートの3人一組が出来ている、そして個人的に自炊が出来て欲しいからと平日はこの三人も月花と離れて美魅達の隣の部屋で過ごしている、

これは月花が補佐に異動した時にメリアに申し出た話である。

・・・・・・
美魅「主!うちにオーラを頂戴!」

パト「え、俺結構美魅にはオーラ渡してるぞ?ほら膝の上に乗っている時、実感してなかったのか?」

美魅「ほんまかい!?え?どれくらい?」

パト「さあ、美魅が来たタイミングだからなぁ、でも少なくとも100近くはあるんじゃない?」

美魅「100?それってどれくらい多いんや?」

パト「う~ん、多分【十三天の心】のメンバーやミーエルでも100も貰っていない方が多い位かな」

美魅(マジかいな、それだけ貰っといて足りんかったから負けたわ~、なんて死んでも言えんやんけ)

美魅「ふ~ん、ほならええわ!ほなな!」

美魅は再度パトの所から走り去ってしまう。

パト「慌ただしい奴だな、シスリットに美魅の調子でも聞いてみるか」

・・・・・・
美魅「あかん!うち結構貰っとったわ!」

エテル「まあ、見たらわかる、普通に多いと思う」

リル「それだけ貰って弱いって、凡人は大変だね」

美魅「うっさいわ!エリート共!よし!なら今日から本気でやってシスリットから一本取ったる!!」

エテル「ふ~ん、それじゃあ暇だし見学しよう」

リル「私も暇だから見ててあげる!」

美魅「ついてくんなや!鬱陶しい!」

こうして三人はシスリットの元まで向かい、実戦訓練を申し込んだ。

・・・・・・
シスリット「ああ、ごめんね!今ちょうど主様に呼ばれたの!その後ならいいわよ!」

エテル「美魅の調子についてかな?」

リル「今日も安定して弱い」

シスリット「終わったらすぐに戻ってくるから、3人は準備運動をしてて」タタタ

シスリットはそう言うとその場を後にした。

美魅「主め!タイミング悪いなぁ!ほなリルかエテルどっちか相手してくれへん?」

リル「オーラ貰ってないから無理」

エテル「私そういうスタイルじゃないって知ってるでしょ?」

美魅「ああもう!使えへん同期ばっかりやでーーーー!!!」

・・・・・・
美魅達はシスリットの帰りを待っていた、するとシスリットは少し曇った表情で戻って来た。

シスリット「大変な事になったわね、えっと美魅?」

シスリットは汗を拭いながら美魅に必死話す。

シスリット「とりあえず話は濁したけど、主様は美魅には最低でもベスト16までは期待してるわ、ちなみに今変身時間はどれくらい?」

美魅「せやな、全力なら1時間くらいなら楽勝やな!ただ、1週間で1時間やから、え~っと~~」

シスリット「試合の工程表は確認しましたけど、日数があるので、まあ、予選と1回戦である程度温存が出来ていればベスト16どころか、もっと上位を目指す事は出来ると思いますとりあえずこの2週間で戦術を身に付けましょう!闇雲に戦っていたらすぐに時間が来てしまって勝てる試合も勝てなくなってしまいます!」

シスリットは美魅の肩を強く握り、必死な声で美魅に渇を入れる。

美魅「ただ筋トレしたらえんちゃうん?」

シスリット「ダメです!そもそも戦闘形態の美魅なら必要ありません!ですがなんとて戦闘IQが絶望的に低いので、頭のいい相手に当たったら一発でお陀仏です!勉強しましょう!賢くなりましょう!作戦を沢山覚えて練習するのです!」

美魅「そんな~~」

美魅はため息に似た悲鳴を上げた。





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No.93 メルリアの独占episode2(微R18)

パトは月花とソルテから作戦を練って、自室を出る、すると凄く可愛らしくそして、綺麗な笑顔で相手から話しかけてくれる。

メルリア「おはようございます!アナタ♪」

パト「おはよう、メルリア」

エイリ「おはようございます、ただちに朝食をお出ししますね」

パト「ありがとう、疲れてるから軽めでお願い」

フルール「それでは私は掃除に入らせて頂きます」

パト「ああ、大変だと思うけど、ゆっくりでいいから頑張ってね」

パトはいつも通り、3人と挨拶を交わす、そして席に座ると、メルリアが自分の横に椅子を置き、座りだした。

メルリア「お疲れでしたら私が疲労回復に効く、飲み物を食後に御作りしましょうか?」

パト「そうだね、メルリアは疲れてないの?・・・その・・・」

メルリア「私は///」モジモジ

メルリアは恥ずかしがっているが、パトから見るとまったく疲れていないように見えた、メルリアはメリアと同じメルトリア一族、そこはやはりハイスペックであり、凄まじい体力を持っていたらしい。

エイリ「朝食をお持ちしました、ごゆっくりどうぞ」

エイリはパトの前に美味しそうな食事を用意する。

パト「ありがとう、いつも美味しそうだ、頂きます」

パトは朝食を食べている間に、先ほどまで自室に居た、月花とソルテが出てきて机に座る

月花「いいわね、パトは朝食所か、こうやって女性に囲まれて、幸せ者ね~~」

ソルテ「そうですね、お隣には法国一の美女と呼ばれたメルリア様を独占して座らせる、贅沢の極みですね」ニコ

座って早々二人は何かと褒めて来た(月花の場合嫌味っぽかった気がしたが)

メルリア「そんな事ないですよ、美女だなんて、それに今はただ旦那様に仕える専属侍女、過去はどうあれ、今の私は自身の主に忠誠を誓うまでです」

メルリアはそう言うと、ぎゅっとパトの腕を掴み、パトに寄りかかる、その姿は侍女の態度ではなく、一人の女性として異性に向ける甘えの態度だった。

パト(食べずらい・・・)

エイリ「私も主様に一生を捧げております!主様!私もどうか何なりとお申し付けください!」

エイリはパトの食事を置いて、すぐに椅子に座って話を聞いていたが、忠誠を誓うという分野では負けたくなかったらしい。

ソルテ「凄く良い覚悟ね、エイリはラル様の部隊に居た頃より、本当こっちの部隊に来てからの方が良い成績を出してるわね、凄く感心だわ」

エイリ「ええ、あの、それは・・・」

月花「怒らないから話してみなよ、どんな感じだったの?」

月花はエイリに優しく声を掛ける、立場で言えばエイリが一番立場が弱く、本来立場が上のメンバーが居る場で自分の事を話す、ましてや自分が中心で話を進めるなど恐れ多い事なのだ。

エイリ「えっと、そうですね、ラル様の部隊は・・・正直厳しすぎて私には合いませんでした、私は今は雪花様の直属部隊【原祖聖戦女神(オリジンセントヴァルキリー)】に所属するルーリエ様の部隊の隊員でした、私みたいなただの隊員はそこまでだったのですが、ルーリエ様は毎日凄く怒られて、その度に泣いてて、それで余計に仕事なんて状態じゃなくて、でも仕事が出来てないからラル様から凄く怒られて・・・って流れがずっと出来てたから凄く部隊の中でも気まずくて、私達隊員がルーリエ様のアシストが出来るようにって頑張ってたりしてたのですけど・・・」

月花「うわぁ、それは私でも辛いわ、ルーリエちゃんも今はずっと笑顔だけど、護衛部隊時代ってそんな感じだったのね、今は護衛部隊ってどうなってるの?パト?」

パト「人を増やしてからラルが直接教育、指導する形を辞めて、ラルが指示をして、後はその部下たちがそれを組織全体に指示、指導をする形になってる、ラルもその方が良いって言ってたし、今の体制になってから護衛部隊の隊員達ものびのび出来てるんじゃないかな」

ソルテ「そうね、ラル様は今の体制になってから虚勢を張る場面が少なくなってきたから助かってるって言ってたわ」

エイリ「ラル様って普段はどのように過ごされているのですか?」

ソルテ「私と一緒ね、部屋でダラダラしながら映画を見てる」

月花「私達も今はこうやってしっかりしてるけど、自室で一人になると本当だらしないわよ、私なんてベットに大の字になって寝るし、寝ながらお菓子だって食べるし」

エイリ「え?!イメージ出来ないですね?!」

パト「皆そんな感じだよ、仕事だからって気を張っていた、ラルなんて特にそうだ、あいつは自分が模範であろうと厳しく居続けた、だからその分、模範で居る必要が無い時はずっとほんわかとしてるんだ、ああいうタイプは気苦労が溜まって誰よりも自分に厳しいんだ、隊員を苦しめたのはダメだけど、それをもっと改善できるようにするのは俺の役目であり、責任だからな、ラルは悪くないと言ったら違うけど、その原因を作っていた俺も悪い」

月花「本当成長したわね、でも全部自分の責任だって押し込んでたら疲れるわよ、パトだって精神が強いわけじゃないんだから」

パト「安心しろ、今ここで言ってるのは綺麗事だ!月花が悪さしたらしっかり月花が悪いと内心では思ってるからな!!」

月花「はいーー?!知ってたけど!脳内で『いや、俺悪くないよな、こいつが100%悪いよな?』って考えてるのは知ってるけど~~!それ言っちゃう~~」


全員は笑いながら話す、そしてパトも朝食を終え、月花とソルテもある程度お膳立てしてから二人共自室に戻った、そしてエイリは朝食の片付けをして、パトはソファーに座って先ほど月花とソルテと話した【告白作戦】の実行場所を探していた。

その時パトの隣でメルリアはただくっついて、手元でオーラを使って何かを作っていた。

パト(さて、何処にするか、変な噂が流れないように帝国外が良いんだけどな、と言っても何処ならいいのか・・・)

パトはメルリアに話しかける、

パト「メルリアって何処か行きたいところない?」

メルリア「そうですね、私はアナタの傍で良いならどこでもいいですよ」ニコ

パト(本当、変ったよな、最初来た時は凄く緊張してたのに、でもそうだな、ならメルリアの国に行ってみるのはいいかもな~)

パト「ならさ、メルリアの国を紹介してよ、メルリアが作って来た国がどんな国か見てみたいんだ」

メルリア「いいですよ!では行きましょう!私が全部案内致します!」

パト「よし決まり!、なら準備しようか、エイリ、メルリア法国行きの宇宙船を用意しておいてくれる?エイリは宇宙船待機をお願いしたいんだけど」

エイリ「畏まりました、ではすぐに準備させて頂きますね」

パト「そういえばメルリア法国の通貨ってそのまんまだったよね、お金変えてこないと」

メルリア「ではそれは私がやりましょう、フルール、私と旦那様の遠出の準備をお願いできますか?」

フルール「はい!メルリア様、何泊のご予定ですか?」

パト「日帰りだから大した準備は要らないよ、小物を入れられる鞄と身元を隠せる程度の服装でいいかな」

フルール「ええっと~~、はい」不安

パト「一緒に選ぼうか、フルール」

フルール「はい~~」安堵

・・・・・・

パト「もう帝国には慣れた?フルール?」

フルール「いえ、私は皆さんと違いますので、下級神でありながらこのような待遇、恐れ多くて、ちょっと部屋から出るのが怖いです」恐縮

パト「気にする必要ないよ、侍女部隊の子達はそんな事で根に持つような子は居ないよ、むしろ凄く面倒見てくれるような子しか俺達が選んでないんだ、闘争心や向上心を持つ子より、平和第一!母性の塊!みたいなね、だから気にする必要ないよ」

パトも実際の所そこまで強くないので、フルールの罪悪感は強く理解していた。

フルール「そうですね、でもどちらにせよ、今の私では部屋の中くらいしか仕事が出来そうにありませんし、今は自分が出来る事を精一杯頑張ってみます!」

パト「うん、辛い事があったらいつでも言って、フルールは俺のなんだからな」

フルール「・・・はい///」

フルールは顔を赤らめながらパトと一緒に準備をする。
フルールにとって帝国やパトは夢のような生活だった、亡くなった母や、自国の民の事も気にしているが、自身の力不足で守れない所か、殺されそうな所まで行って、パトに救われた以上、フルールにとって、パトに頼りにされるのが自分にとって全てなのである。

・・・・・・

パトは準備を終え、フルールはパトの部屋の掃除に戻って行った、パトは止めたのだが、フルールが「いち早く仕事を覚えたいので!」っと聞いてくれなかった。

パト(あれだけやる気を出されたら俺も強要は出来ないよな)

エイリ「ただいま戻りました、宇宙船の準備は完了しておりますので、いつでもご支度が出来ましたら、私に御声掛けてください」

パト「ありがとうエイリ、どう、この部屋での生活は慣れた?」

エイリ「はい!まるで家族のようでメルリア様はお姉様って感じですし、フルールは可愛らしい妹って感じで、凄く居心地がいいです♪」

パト「それは良かったよ、これからも仕事の事だけじゃなくて3人で楽しい所に行って遊ぶとか考えたらいいよ、そうすれば俺も全然大丈夫だから、侍女は沢山居るからね、3人にだけ負担を掛けさせるつもりはないしね」

エイリ「お心遣い感謝致します、ですが、私なんかが主様に選ばれてこうやってお傍に置いてくださるだけで夢のようなのです、だから今はこの時間をもっと堪能させてください♪」

パト「ああ、その、エイリもフルールも・・・いつでも来ていいからな、メルリアの事は知ってるだろ?」

エイリ「はい///、毎日お盛んですね、こちらまでお声が聞こえますので///」

パト「うう、それはそのだな・・・」

エイリ「いえ!ですが私も以前の夜のように可愛がって頂けたら・・・///」

パト「ああ、そうだね!///ごめん!こんな時間にこんな話なんかして!?」

エイリ「いえ!主様がお求めになるのであればそれに全てお応えするのが私達の役目なので!」

パトはエイリに謝罪をして普通の世間話に戻った。すると少ししてからメルリアが戻って来た。

メルリア「準備出来ました!そうですね、帝国金額にして1000万円ほど換金してきました!では行きましょう!」

メルリアは凄く上機嫌にパトの所に歩み寄る

パト「その前に着替えてきなさい!しっかりと可愛らしい服を用意してるからな、しっかり俺にエスコートさせろよ」

パトはメルリアにそう言うと、メルリアは顔を真っ赤にして完全に照れてしまった。

メルリア「準備します・・・」ぷしゅ~~

パト(はぁ、俺がとうとうこんな軽い男みたいな言葉を・・・しかも俺、これだけ3人と距離が近かったのに全然反応してないじゃん、やっぱり駄目か・・・)はぁ~~~

パトは自分に対して大きなため息を出してしまった。

そしてメルリアが準備をしてパトと二人でメルリア法国に向かった

・・・・・・
【メルリア法国】

パト「へえ、綺麗な国だ、治安も良いし、流石だなメルリア」

メルリア「今この現状を維持出来ているのは帝国のアリシアのおかげなんですよ、今まではこの環境を維持するのに相当な資金を必要としていたのですが、今は帝国から資金が使われていますから、維持するのが以前より用意になって、恐らくですがそのおかげで税率も下がっていると思います、見てください、国民一人一人の活気を、私の時よりも明るく見えます!」

メルリアはそう言いながらパトの腕をグイっと掴み、説明する。
その姿は本当に嬉しそうで、それほどメルリアは国民の事を大事にしていた証拠だった。
だけどその笑顔の間にたまに見る寂しそうな表情は恐らく「自分の力でこの笑顔を作りたかった」という未練なんだとパトは思った。

パト「ほら、せっかくだし色んなお店とか見に行こうよ!」

メルリア「はい!行きましょう!アナタ♪」

メルリアは凄くはしゃいでいた、帝国では落ち着きを常に見せていたメルリアだが、自国の事になると凄く笑顔で無垢な子なんだと実感した。

そして数時間が経ち、お城の前にある噴水のある大広場で休憩していた。

・・・・・・

パト「せっかくだしお城に入る?」

メルリア「いえ、もう私の城ではないので、プライベートで入るのは少し気を使いますね」

パト「そうか、でも楽しんでくれたようで良かった」

メルリア「はい、民の幸せそうな顔を沢山見られただけで私は安心です」

パト「メルリアってやっぱり女王様なんだな」

メルリア「いえいえ、それはもう~」

パト「もし女王に戻るって言ったらどっちを取る?」

パトはメルリアに問いかける、その問いは少し意味合いが違うという事はメルリアもすぐに分かった
だが、メルリアは即答で応える。

メルリア「アナタですね、理由は色々ありますが、私が専属侍女になると決まった時にもうこの国の女王としての責務は終わったんだと考えて居ました、終わった以上次はありません、何故なら終わった以上、それ以上の政策は私には出来なかったからです、証拠に帝国、メリアに任せたら私が苦労していた政策をたった数か月で意図も容易くこなしてしまった、今日、その状況を目の当たりにして確信しましたね、私の女王としての責務は終わったんだと・・・」

メルリアは語る、だがやはりその語る表情は寂しそうだった。

メルリア「そして今の私は専属侍女、アナタの侍女として、そして一人の女性として仕えています。もう国の事を考える、国民のメルリアである必要がないのであれば、私は私の幸せを求めてもいいのかなと考えて居ます、そして私は心に決めた殿方が出来た、身体も交えた、もうこの身体はアナタの物になった、独占されました、でもそれが私が求めた世界で、今私が一番欲しい物なんです、だから私はアナタを選びます、迷いなく、どんな選択肢を出されてもすぐにアナタの傍に帰ります、私の居場所はもうここしかありませんから」

メルリアは笑顔で話す、そのように考えてくれていた事にパトは凄く愛おしく感じ、パトも気持ちを伝える

パト「俺もメルリアの事が好きだ、最初こそはただ優しくしてくれる人が欲しいって程度だったけど、傍に居てわかったんだ、仕事で優しくされているんじゃなくて、本心でここまで優しくしてくれるんだなって、それでずっと気にかけてくれて、俺に尽くしてくれて、今こうやって愛情を伝えて貰った、それで俺がメルリアを好きで居られないなんて無理だ、愛してる」

メルリア「アナタ・・・///」

パト(専属神達が一番とか、そういうのは話さなくていい、今はそれは必要ない、今はただ、メルリアにとって最高の時間であってほしい)

パトはそう考えながら立ち上がり、メルリアに手を伸ばす。

パト「ほら戻ろう、俺達の場所に、エイリやフルールが待ってる」

メルリア「はい!!///」

メルリアはパトに抱き着いた、それは凄く嬉しいという感情のこもった愛情表現だった。
メルリアにとって一番欲しかった言葉を貰えた、それだけが今日一番の収穫だったからだ。

・・・・・・
そして月花の作戦通り、メルリアに告白をして、これでメルリアの寂しいという気持ちが満たされ
毎日のように来ていた夜這いもなくなって・・・・・・・・

パト「んん??」

メルリア「あ、アナタ///今夜も私を沢山堪能して可愛がってください///」

メルリアはパトの上で裸で既に行為を始めていた・・・

パト(全然収まってないじゃん・・・というか前よりもブレーキ壊れてんじゃん!!!)

月花(う~ん、ダメだったわね、逆にまだ告白されていなかったのがブレーキになっていたのね、また明日別の作戦を考えないと)

パト(おい!月花!これはどうしたら?!)

月花(あ、そろそろリンク切るわね!性行為が本格的に始まったら私も凄くムラムラしちゃうから!私は健全にねま~す)プツン

パト(月花~~~!!?)

そして数時間だった性行為が今日は朝まで続いた・・・
まだ問題は終わっていない・・・



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2023年01月02日

No.91 メルリアの独占 episode1 (R18)

夜、パトの自室では男女が交わっていた。

そして数時間という長い時間を得て、その行為は終わり、女性は男性に声を掛ける

メルリア「お身体をお拭きしますね、アナタ」

パト「ああ、ありがとう、メルリア・・・」

メルリアは慣れた手付きで準備していたタオルでパトの汗を拭き、その後自分の身体を拭いていた、そしてその姿をただ無心で眺めるパト。

そしてメルリアは服を着て、深くお辞儀をした後、自分の寝室へと戻って行った。

・・・・・・
パト(今日で1週間・・・毎日だな・・・俺が寝ていると毎度違和感を感じて起きるんだ、するとメルリアが俺を夜這いしてて、後は流れるまま・・・そんな事が続いてる、おかげで性欲なんて微塵もない、全部吸い取られたような気分だ・・・)

パトはここ最近毎日メルリアと身体を重ねていた、メルリアは独占欲が強く、そして愛情も以前よりも深くなっている事に気付いていた。

パト(今好感度を見るアイテムを見たらメルリアの好感度はどうなっているんだろうな、俺の感覚だと多分メリアと匹敵するんじゃないか・・・メリアも相当だけどメルリアも負けてない、我一番と言わんばかりに求めてくる、俺が求めなくてもだ・・・メリアも地球に居た頃は夜這いが凄くて、それがきっかけで部屋を分けたけどこのままだとメルリアも同じ道を進むだろうな・・・)

だがパトはメルリアに自室を与える事が出来なかった。それは専属侍女の役割だった。

四六時中主の奉仕をしないといけない専属侍女は常に主から離れる事は許されない、今は3人居るがまだ体制が定まっていないためエイリとフルールは比較的自由にしている、だがメルリアは既に決まっているため役割を真っ当しなければならない、そうなればメルリアは他の部屋にすることで、メルリアは今以上に自由が無くなり、メルリアを追い込んでしまう可能性があるのだ。

パト(月花の件もあるし、これ以上誰かを追い込むような事はしたくない・・・)

パトは月花の件が強くトラウマとして残っており、誰も苦しませたくないと考え、メルリア達を苦しめないために現状を変えるわけには行かなかった。

パト(いや、単純に夜這いは辞めろって居ればいいだけじゃないか・・・)

だがパトは懸念していた、一度メリアに夜這いを辞めるように注意したら、夜襲わない代わりに以前より見境が無くなったことがあった、横に居るだけで常に求めて来たり、愛撫して来たり、くっつく頻度が高くなったりなど、夜這いを辞めさせた後が大変だった、その時は他の専属神も居たため、ある程度抑制出来たが、メルリアを止めることが出来るのは居ない

パト(メリアは肯定派だから相談しても、【受け入れろ】って言われるし、他の子に相談しても【特別扱いはダメだ】と言われる)

特別扱いは良くも悪くも別対応を強いるのは良くないって事である。

メルリアにも専属神同様愛情を育む権利はある、だが度が過ぎる程度で制限させるのは専属神達から反感を買うのだ、それは流石に可哀そうだと。

逆にメルリアを特別視して誰よりも愛するのも一部からは反感を買うのだ。特に雪花。
メリアは【ご主人が愛したいなら愛したらいい】という考えなので否定所か肯定してしまう、それだけメリアは自分に自信があるため、負ける気は毛頭ないらしい。

つまり、パトは現状をどうしようも出来ない毎日が続いていたのだ。

パト(メルリア、普段はしっかり侍女をしてくれてるから、そんな素振りは一切見せないけど、夜這いを無くしたら多分、そこから影響が出てくる、二人きりになった途端に求めてくるようになるかもしれない、俺もそういう時はあるけどそれが毎日になると話は別だ、本当に見境が無くなってしまう)

生憎エイリとフルールはそのような事がないため、毎晩4人で・・・というような事はないのが救いだが、どうにかしなければ専属神達との時間が無くなってしまう、それが一番の問題点としてパトの中で強い不安として残っていた。

パト(・・・待てよ、普段俺がメルリアを満足させてやれないから欲求不満になったメルリアが夜に暴走するのかもしれない、なら普段からしっかり愛情を向けて行けばメルリアも欲求が抑えられるのでは?)

パトは一つの仮定を出していた、メルリアがもし【普段から愛情が感じられず、不安に感じているから夜愛情を満たそうとしている】のなら普段から満足させてしまえばいい、そうパトは考えた。

そしてパトはその答えを出して、そのまま眠ってしまった。

・・・・・・
翌朝

ソルテ「パトさん、起きてください」

パト「ああ、ソルテ・・・」

今日は休日だった。ソルテもプライベートのラフな格好でパトの部屋でくつろいでいた

パト(ああ、休日は起こさないように言ってるから・・・)

パトはそう考えながら、ソルテの横に座り、ぼーっとしている頭のまま目線の先を眺めていた。

ソルテ「昨夜もお盛んでしたね、って言いたいけど、あの感覚的にまた夜這いされたのですね、大丈夫ですか?」

パト「ああ、うん、おかげさまで性欲はまったくないや」あはは・・・

ソルテはパトの言葉を確認するように、胸をぐっとパトに押し付ける。

パト「どうしたの?いきなり?」きょとん

ソルテ「本当ね、今私ノーブラで胸を押し付けたのに全然欲情しなかったわ」

パト「言ったろ、今は昨夜の疲れもあるし、何時間もやってたら朝は間違いなく無理だ」

ソルテ「心配ですね、いえ、別に私はそこまで性行為を必要としないので、いいのだけど、このままだとパトさん、不能になる可能性ありますよ?」

パト「え?!」

ソルテ「いえ、その性欲って大事なのですが、度が過ぎてしまうと男性器の機能が弱まってしまう可能性が高いんですよ、だって強い興奮に慣れすぎるとその分欲情の刺激に慣れてしまって、生半可な事では欲情しなくなったりとか・・・」

パトはソルテに言われて自分の股間を眺める・・・そしてソルテにお願いする。

パト「ソルテ、今頼める?」

ソルテ「いいけど・・・今は流石に辞めておいた方が・・・」

ソルテはそう言いながらもパトのズボンを降ろし、奉仕を始める、だが・・・

パト「ダメだ・・・全然興奮しない・・・」

ソルテ「こっちもまったく反応なしね、全然と言っていいレベルだったわ」

ソルテは奉仕に関しては専属神内でも一番とパトの中でも自負している程だったが、一切興奮しなかった。

パト「これ・・・相当マズいんじゃないか・・・?!」

パトが慌てだした。

ソルテ「多分夕方から夜頃には戻るとは思うけど・・・それでまたメルリア様がって考えると・・・」

まったく他の専属神達が立ち入る隙が無い。

性欲とは異性を求める欲、それがまったく無くなってしまっている状態が続くと結果的にパトからアプローチをしなくなる、つまり異性を求めなくなってしまうのだ、その上、回復したと思った途端にアリシアが数時間かけて性欲の底が尽きるまで愛情を独占してしまう。

昨夜パトは考えて居たが今の今まで気付いていなかった、勤務中、まったく性欲が無くなっている事を。つまり優しくは出来るが、このままではメルリアに愛情を与える事も専属神達に愛情を向ける事も難しくなってくる、出来る事と言えば熟年主婦のような関係、だが疲れが含まれると倦怠期に入ってしまう可能性が高い、つまり異性を蔑ろにしていまう、適当にあしらってしまう可能性が高くなる。

つまりこのままだと、最悪専属神や従属達との関係が悪化する可能性が非常に高いのだ。

パト「どうしよう・・・どうしよう・・・」

ソルテ「距離を置きます?一時的ですけど」

パト「ダメだ、根本的解決にならないし、恐らく溜め込ませたら悪化する可能性が高い、メリアがそうだったんだ、メルリアも可能性が充分高い。」

ソルテ「ですが現状のままだとパトさんが壊れますよ?ちょっと待っててくださいね」

ソルテはミーエルに連絡し、ミーエルがパトの部屋に入って来た(パトの自室にいつでも入れるようにミーエルの控室とワープゾーンのような物で繋がっていた。

・・・・・・
ミーエル「主様がED?盛んなのに?」

ソルテ「精神的というより体力的な所なの、これ、どうにかならない?」

ミーエル「体力的なら別に私が回復させることは可能だけど、多分聞いた話だと本能的な所だと思うけどね、言わば賢者タイム!!これは個体差はあるけど、私の見解だと世間で言う賢者タイムって波で言うと凄く落ち着いている状態で本当に波が無くなってる状態だと思うんだよね、でもそこから体力的な問題とか重なって、賢者タイムから通常の性欲の戻る時間が変わってくるんだけど」

ミーエルはパトを見る

ミーエル「多分これは数時間もの性行為による疲労、多分その数時間の間に何度も絶頂してるでしょ?あと多分だけどそこまで頻繁に出来るってことはメルリアは賢者タイム無視して強制的に股間を治療させて、立たせて続けてると思うの、だから終わったらとんでもない余韻のある賢者タイムが主様に今押し寄せてるんじゃないかなって思うんだよね」

ミーエルはそう判断する。

ソルテはミーエルの話を聞いて、あまりにもストイックな内容にドン引きしていたが、ミーエルの説明で納得した。

ソルテ「つまりパトさんの今の状態は凄く長い賢者タイムってことか・・・それは確かに反応しないわね、あれが長時間続くってことでしょ・・・」

パト「確かに凄く倦怠感凄いかも、あと凄く思考回路も鈍ってる気がする・・・」

ミーエル「とりあえず盛んなのはいいけど、頻度は考えるべきだね、数十人も異性が居たら休む暇なんてないと思うけど、それも主様の健康な身体があっての話なんだから、しっかりペースを考えるようにね、治療はどうする?しておく?」

パト「いや、いいや、今この状態で元に戻ったら疲れが凄そうだ・・・」

ミーエル「う~ん、とりあえずわかったよ、見張ってるから何かあったらすぐに向かうからね!」

ミーエルはそう言うとその場を去った。

・・・・・・
パト「そういえばメルリア達は?」

ソルテ「自室から出てくるまではリビングで待機してるらしいわ、プライベートを邪魔してはいけないからって言ってたわ」

パト「凄く出来た子で可愛いんだけどなぁ~」

ソルテ「まあまあ、でも雪花ちゃんや月花ちゃんも言ってたけど付き合いたては仕方ないって言ってたし、治まるまでの辛抱ですよ」

パト「いや、メリアから聞いたけど、あれが通常状態の可能性が高いらしい、今までメルリアから愛する事がなかったからわからなかったけど、中身はメリアと同じだから、一度愛したらとんでもないってメリアが言ってた」

ソルテ「自覚あったのね、メリア様・・・」

ソルテは苦笑いしながら、考える

ソルテ「ならメルリア様の性欲はあれが通常だとすれば・・・本当に何か対策しないとパトさんが干乾びてしまうわね」

メリアクラスがもう一人増えた、それだけでどれほど危機的なのかは恐らく専属神全員が把握していた。そしてそれらを聞いていた月花もパトの脳内で反応する。

月花(話は聞かせてもらったわ!確かにメリアちゃんクラスはヤバいわ!そしてこれは専属神全員の立場すらも危うくなる!最悪メルリア様の一人勝ちになる可能性もある!他人事じゃないわ!私も頑張るわ!)

パト「月花も協力してくれるらしい」

ソルテ「とりあえずメリア様は肯定派だから当てにならないわね、雪花ちゃんを呼んだら・・・また喧嘩になりそうね、カナとハクは・・・」

パト「ダメだ、まだあの二人は忙しい、特にハクは邪魔しちゃいけない、多分ハクはこの一年は帝国が定めた司法試験の勉強で仕事どころでもないと思う、遊びに誘うならまだしも面倒事には呼べないな」

パト「カナも今は建設に関する勉強だったり、土地の勉強、帝国の建設物保護法とか保全規定の作成とか、帝国が保持している機器や設備の仕組みを覚える仕事でカナも実質部隊休業中だし、あの二人は息抜き以外はダメだな」

パトは定期的に二人の所に行って話を聞いては一緒に息抜きをしていたため、メリアから二人の業務を休業させ、勉学に専念させるようにしていた、そのため二人は今各職場には出てはいるが仕事は一切していない、新たな組織を作った以上仕方のないことなのである。

パト「実際どうするんだ?メルリアの性欲と好意が底なしなら対策が」

月花(馬鹿ね、ならどうやってメリアちゃんを制御出来たの?あのメリアちゃんが制御出来たのならメルリア様も出来るわ、まずはそうね、普段なら怒るけどもっと特別だとアピールしなさい)

パト「特別アピール?アプローチするってことか?でもそれをしたら独占欲強いから余計に拍車がかかるんじゃ・・・」

ソルテ「そうね、それがメリア様との大きな違いね、メルリア様は独占欲が強い、最近だと私と話してるだけでも強い対抗心を見せてくる、あれをどうにかしないと・・・」

そう話していると月花がパトの部屋に勢いよく入って来た!

月花「馬鹿ね、だから特別アピールよ、なんでメルリア様が独占するかわかる?それは嫉妬もあるけどまだメルリア様からしたら告白をされたわけじゃない身体の関係、つまり不安から来るものだと仮定すればまずはメルリア様を安心させる必要がある、つまりパトがメルリア様に好きだとアプローチしてパトの愛情をしっかり伝えてしまえばダイレクトに愛情が伝わると思うわ」

月花の説明にパトとソルテは「おお~~」と拍手をした。

ソルテ「成程ね、確かに気持ちを伝えられてないのに愛情表現だけされていたらただの【思わせぶりな態度と言葉】止まり、つまり素直にその愛情を受け取っていいのかわからないからダイレクトにパトさんの愛情が伝わらないのね」

パト「だけど性行為なら身体でも求めてくれるから言葉じゃない分愛情が伝わってくる、だから不安から夜這いが生まれるってことなのか・・・信憑性が高いぞ!!」

月花「QED・・・ってね!それじゃあ今日は休日!早速メルリア様をデートに誘って一人の女性として接してさっさと告白してきなさい!!」

パト「待て待て!?月花は良いのか?!嫉妬しないのか?!」

月花「そんなことより、今後も夜の時間とパトの性欲を奪われる方が大問題よ!それがどうにかなるなら異性が一人増えてももはや誤差よ!何十人居ると思ってんのよ!」

パト「それは素直に申し訳ございません・・・」土下座

こうしてパトのメルリアの独占欲を抑える戦いが幕をあける!!

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No.90 黒メリアの思惑と野望(微R18)

パト「メリアって普段どんな事考えているのかな?」

パトはふと自分の中の疑問を口に出した、するとパトの玉座の後ろで密にサボっている月花が答える。

月花「パトの事でしょ、どう考えても、脳内メーカーをやったら【パ】しか表示されないわよ」

パト「まさか、仕事とかプライベートの時は流石に違う事考えてるでしょ?」

月花「それはそうだろうけど、基本的な考え方は全部パトでしょ」

パトと月花が話しているとメルリアが話に入ってくる。

メルリア「私の中でメリアは策略と相手を利用することしか考えてないって思って居ますね、あの子はお母様の模写子ですから、性格の根っこの部分は変わらないと思っています。」

パト「そうか、なら折角だし、聞いてみるか、二人共待機な!月花も下手に俺の思考を覗かないように!メリアの標的にされても知らないからな」(脅し)

月花「怖い事言わないでよ、わかったわよ、まったく」

パトはそう言うとメリアの所に向かった。

・・・・・・
メリア「ご主人!私の所に来てくれたんですね!凄く嬉しいです!!」

メリアはパトが自分の部屋に入ってきて、すぐに席を立ち、パトの所まで走って来た、その動作があまりにも愛おしく感じたパトはそんなメリアを抱きしめる。

パト「ああ、メリアに少し用事があってね」

メリア「なんでしょう?どんな要件でもこなしてみせますよ!」

パト「メリアの考え方を聞かせて欲しいんだ!主として参考にしたい!」

パトに言葉にメリアは言葉が詰まる、メリアはわかっているのだ、自分の考えがどす黒く、残酷であることを、だがパトにお願いされた以上、それを隠すのは無礼とも考え、悩んでしまう。

メリア「あまりおススメしませんよ?」(心配)

パト「今更じゃん!ある程度黒いのは知ってるし!」

メリア「理解してくれてるのは嬉しいですけど、でも心境は複雑ですね」

パト「まあ、そのメリアの黒さのおかげで俺が白で居られるわけだし、全然許容してるさ、でも実際どんな考え方をしてるのか、俺も知っておきたいなって」

メリア「わかりました、ご主人のご要望ならしっかり応えます!しっかり学んでくださいね!」

メリアはそう言うとパトから離れ、自分の席に戻り、仕事の続きを始めた。

メリア「今から考えている事を口に出します、ただ二人きりの時だけです、流石に私も人間関係は大事なので」

パト「おっけ!じゃあ俺はわかりやすいようにメリアの近くに椅子を持ってきて座ってるよ!」

パトが椅子を置くから出そうとした時、メリアがボソっと口に出す。

メリア『ご主人にそんな雑用をさせるとはソルテの部隊に地に落ちたな、今日担当の侍女は無能か、ゴミか、どちらかでしょうかね』

パトはメリアの言葉にゾっとする、だが振り向いたらいけないと考え、そのまま椅子を持ってメリアの元に向かう、そしてメリアを見たパトはさらに背筋が凍った、あの凍えたような声を出していたメリアの表情や態度は先ほどと変わっていないのだ、つまり、いつもの日常のまま、ただ考えを表に出しているのだ。つまり態度に出す程でもない程自然に考えている、既にそんなレベルということなのだ。

パト「よいしょっと、今日も結構仕事の量多いね、報告書?」

メリア「そうですね、最終決議の権利は私にありますから、ここでしっかり判断して有無をはっきりさせないと帝国が傾く恐れがありますからね」

パト「そうか、俺もいつかはそう言う事がはっきりと理解できるようになりたいな」

メリア『素敵です、ですが、ご主人は我らの王、王に業務をさせようものなら私達の落ち度、知る程度ならいいですけど絶対に手を出さないで欲しいですね』

メリアはまたも表情をいっさい変えずにただ声色だけ変え、本音を話す。
パトはまたその声色の変化に背筋が凍ってしまった。

パト「あ、えっと・・・ごめん」

メリア「いいですよ、ご主人」
メリア『ご主人は私の傍に居てくれるだけでいい、そして他の従属にも同じく愛を注ぎ、自らの居心地だけがいい楽園を作ればいい、それが私の求める事ですから』

パト「それは~~」

メリア『1年以上帝国に居て、何を怖気ついているのか、全員が求めていることなのに、そこまで他人の目が怖いならそんな冷ややかな目をする奴は全員殺しますし、避難する国があるなら壊してしまえばいい、もっと貪欲になってほしいんですけどね』

パト「あ・・・はい、すみません」

パトはメリアから説教されている気分になった、実際説教されているのかもしれない、そう考え、今回の件を持ちかけた自分に後悔した。

メリア『さて、仕事に戻りますか』

パト(俺って実は結構メリアに不満を持たれてるのか・・・いやそうだろう、普通に考えて)

メリア『はぁ、仕事なんて辞めて、ご主人に欲望のまま抱かれたい、愛されたい、ずっと繋がっていたい、私をずっと傍に置いて、滅茶苦茶にしてほしい』

メリアは自分の煩悩を恥ずかし気もなくボソボソを口から吐き出す、それを聞きパトもどうしたらいいのかわからなく、ただ聞いていた。

メリア『例えば今も、ご主人に挿れてもらいながら仕事をすればきっと満たされる、一時の性行為なんて束の間の幸福しか得られない、だからずっとずっと繋がって居たい、欲望のまま生きて居られたらどれだけ幸せか』

パト(メリア、俺以上に凄い性欲持ってんな、というか俺、そんな持続出来ないし)

するとアリシアがメリアの部屋に入って来た。

・・・・・・
アリシア「主様、いらしてたんですね!ごゆっくりしていってください」

パト「アリシア、いつもお疲れ様、今日暇なら俺の部屋に来て」

アリシア「あ・・・えっと・・・はい///」

アリシアは顔を真っ赤にして応える

パト(アリシアは自分からまったくアプローチしてこない分、俺がアリシアにアプローチしないと駄目、最近わかったんだけど、結構性欲のない神は誘われないと絶対に自分から来ないからしっかり俺がリードしないとなんだよな)

パトはほぼ一年間、奥手で基本的に誘われたら性行為を行うという受け身で居たため、アリシアとはこの一年片手で数えるほどしか交わっていないのだ。

アリシアは顔を赤らめながらメリアに仕事の話をし、そのまま部屋を後にする。

・・・・・・
メリア「流石ですね、少しづつですがしっかり私達の事も理解してくれて嬉しいです」

パト「まあね、謙虚で居続けるのが時には人を傷つけるって知ったからさ、自分達には自分達の世界があってルールがあるって思ったんだ、例えそれが周りから見たら異様で気持ち悪く思われてもさ、そうしないと成り立たない世界もあるってことを非難する奴らは知らないからな」

パトは少し曇った顔で話す。

パト「俺だって最初は複数の異性を同時に愛するなんて邪道って思ってたし、毛嫌いもしてた、だけどそうしないと成り立たない世界に居て、他人とは違う自分達のルールで動かないと先に進めないって知ったからある程度抵抗は無くなったし、今の関係も許容してる。実際それで月花が傷ついたから言える事なんだけどね・・・」

メリア『まだその段階か、まあいいです』

パト「ああ、まだその段階だ、メリアの理想には俺は届かない、本音を話してくれてるなら言うけど、俺はメリアを専属神の中で一番信頼してる、例え俺の想定以上に黒くてもだ、絶対に俺を破滅に導かない、そう確信しているからだ。」

メリア『その信頼は自覚してます、そしてその信頼を私は最大限まで利用もします、そして絶対に裏切りません』

パト「ああ、利用しろ、上手く使え、メリアなら出来るだろ、俺はお前に利用されるなら別に構わない、汚名は大分くっついてきてるけど、まあその程度で済むなら俺もそれくらいの仕事をしてやる」

パトはメリアの肩を掴む、するとメリアは再度パトに抱き着く。

パト「わっと?!どうした?!」

メリア『好き好き!大好き!もうたまりません!ここまで黒く居ても愛してくれるなんて私は幸せ者過ぎて死んじゃいます!!うううう~~~!!』

メリアはパトの懐に顔を埋め、悶えていた。

パト「ドストレートだな、まったく、まだ終わってないんだからしっかり出せよ!今の所まったく参考になってないぞ!メリア」

メリア「すみません、少し取り乱しましたね、仕事に戻ります」

パト「俺も少し愚痴が出たな、でもこの際だから話してしまってもいいのかもな」

メリア「聞きますよ、パト君の悩みは私ならある程度答えを出せますから」

パト「なら聞きたいんだけど、俺は今後どう立ち振る舞うのが正しいのかな?俺はメルリア達と複数で性行為してしまった時は自分の愚かさに嫌気がさしてしまった、だけど結果を見ればメルリアは俺に強い愛情を向けてくれて、専属侍女の3人もあれから凄く仲が良くて、関係も良好、エイリもフルールも俺に遠慮が無くなって、自然体で居てくれるようになった、結果だけ見れば【最高】だったんだ、つまり俺が【最悪】だと思って居た行為が【最高】の結果を出した、それがわからないんだ」

メリア「それが世の中です、明確な正解は存在しません、例えば人、人は人を私欲で殺す事を極悪とします、ですがそれは状況が違えば英雄となります、それは簡単に言えば戦場か否かです。つまり日常で人を殺す事は悪でも戦場で殺せば正義、同じ行為なのに評価が180度変わります、それだけ曖昧なのです。」

パト「でもそれは目的が違うんじゃ」

メリア「その通り、その場の目的によって正解は変わります、そして今この場でご主人が複数の女性と関係を持つのは正解なのです、それが不正解になるのは精々あの地球の一定数の国だけの話、そんな狭い価値観の話なのです」

メリアはばっさりとパトの価値観を切る捨てるように話を続ける。

メリア『あの星の連中は複数の女性を男性1人が抱えている事に嫌悪します、私からすればなんでしないのかわかりません、【モラル】やら理に叶っていない【常識】に拘っているだけ、生き物、生物は種の繁栄をやってきたから文化が存在する、それを独自の価値観で否定し、自分達の存在価値や種の生存まで危機に晒しているのだから愚かとしか言いようがありません、女性が優秀な男性を求めるのは当然、男性が優秀な女性を求めるのは当然、ならばその選ばれた男性と女性だけで種を沢山繁栄すればいい、それに選ばれなかった者は精々その種の繁栄を助ければいい』

メリアは人の在り方を否定する、パトはその言葉を遮らずしっかり聞く

メリア『パト君はこれを聞いて外道だと思いますか?ですが身近でこの話を聞いたことあると思います、そう【ペット】です、犬や猫、兎等の優秀な血統を繁殖させる行為です、【厳選】とも言いますね、ゲームでもそれらを当たり前に行っているのは知っています、つまり人間は本能で知っているんです【優秀な血統同士が何十人も子を産めばいい】と優秀ではない個体は価値すらなくなり、種の繁栄にも選ばれず捨てられる、ペット業界も同じです、優秀な子は育てられる、けどダメな個体は生まれた時点で殺す、今は知りませんが、昔は間違いなくあった風習です』

メリアの話は続く

メリア『つまり人間は理解している、だけどいざ自分の事になると捨てられるのが怖い、選ばれないのが怖い、必要ないと言われ否定されるのが怖い、ただそれだけでモラルを作り、自分達を守っているだけ、それだけの話なんです、それで優秀な種を優遇しない、同族の足を引っ張りたい下等な種が生み出したエゴ、それが今の価値観なんですよ、だから邪魔なんです、お互いの足を引っ張り、非合理的な産物に捕らわれる必要は一切ない、それが私の考えです』

パトは言葉を失う・・・聞いていたらそれが正解なのかも、と思ってしまったからだ、だが自分の中の常識やモラルがそれを許さない、【間違っている】と答えを出したがっていた。

メリア「別にその国の住民の考え方が【間違っている】とは言いません、先ほども言いましたが、時と場合で【正解】が変わるという話、つまり人間にとって今の常識が【正解】、だけど神々である私達にとっては【不正解】だから気にしないで欲しい、という話です」

パト「そ、そうか・・・」

パトはメリアの補足を聞いて、少し心が楽になる。

メリア『正直、優秀な種のみが複数の女性を孕ませ、多くの子を産めば救われる社会や国があるのに、それをしないのは正直私は愚かとしか思えませんけどね、種の繁栄に貢献しないならまだしも、それらに悪態ついて、邪魔しかしない個体等存在価値がないから殺してしまえばいいのに、とは思って居ますがね、何もしないくせに権利だけ主張するなんて帝国では絶対にありえないので』

パト「ま、まあそれはその国の文化があるんだからさ」

メリア『いえ、これはただの私の価値観です、なので、帝国には男性は一人も居れないのです、何故ならこの世界で最高の個体を持つ男性はパト君だと自負しているから、それ以下の個体を使って子を産ませてもまったく意味がない、わざわざ子の価値を下げる必要性がまったくない、だからパト君は今居る帝国の専属神、従属神全員と関係を持ってほしいんです、それが将来帝国をもっと繁栄させる、次の世代を作ればもう今存在する神々から選ぶ必要はない、今以上に強力な個体が産まれ、そこから帝国の戦力に加え、完全な帝国産の神々を作り出せば今の【帝王神候補】クラスを量産することも可能!!そうすれば他国で大きな顔をしている私の兄や姉すらもどうしようも出来ない絶対的地位が出来上がる、その時パト君は新世界の創造主として絶対的地位が築ける!そうは思いませんか?』

パトはメリアの話すスケールのデカさに驚く、そしてそれがメリアの目的の一つなのだと確信する。

パト「そんなの非人道的・・・っあ」

メリア『先ほども言いましたが、高い個体値が種を作るのは当然の摂理、そして神々はそれを望んでいる、女神は複数の異性を選べないのですから、尚の事強い個体に依存します、それは人間や生物よりも強いです、何故なら一度決めてしまったら最後、消滅するまで決めた異性以上の個体を作れないから、それでその神の価値は永遠に決まり、英雄にすらなれない価値すらないゴミへと変わります。」

パト「ゴミって!!?」

メリア『綺麗事ですか?なら私が言うゴミを救ってみては?価値があると証明してみてはいかがでしょうか?フルールの件でわかっていると思いますが、私達帝国の侍女一人であの星全員の働きをします、しかも1割程度の実力で、です。それだけ有象無象なのですよ、10000人生かすためにはそれなりの土地、食料、衣類、生活用品が必要になります、コストが掛かります、もちろんそれは星の生命力が無ければ生成も出来ません、ですがそれを優秀な侍女一人で賄える、10000人分のコストが1人分で済む、それだけ差があるんです」

パト「ならなんで助けるんだ、庇護下に置くんだ」

メリア『それが神の役目だから、としか言いようがありませんね、私としては切り捨てたいのですが、神という存在の役目だから助けてるだけ』

パトは素のメリアと話してわかった、メリアは立場が違えば間違いなく【悪】であり、自分の敵になっていた事を。だが自分の元に居てくれるからメリアは味方で居る、自分の合わせてくれている、優しさ、メリアなりの慈悲を向けてくれているだけに過ぎないということを、そして自分がメリアのストッパーであり、自分の判断次第では、今居る各惑星の生物は皆メリアに滅ぼされる、そんな危険性を強く感じたのだ。

パト「思ったり黒いんだな、メリアは」

メリア「そうですね、自覚はしてますよ、正直、私は悪です、どんな悪よりも深い深い悪です」

パトはそういうメリアを抱きしめる。

メリア『失望してくれてもいいですよ、主であるパト君は私の考えを知る権利がある、だから話しただけです、別にパト君に隠してまで持つ野望でもありませんから、パト君が現状を求めるなら私はこれ以上の事はしませんし、する気もありません、でもパト君が私に求めるならここまでの事はします、それだけの策は出来てます、それに実際出来るかと言われたらまず0%です、先ほども言いましたがこれはパト君が今居る従属全員と関係を持ち、孕ませ、次世代の子達が生まれた時の話です。今それをやれば流石に反感が強いですからね』

パト「好きにしたらいい、言ったろ、俺はメリアを拒まないし、一番信頼している、それにお前が悪に染まるなら俺も悪になってやる、別に俺は正義の味方じゃない、自分の信じるエゴを突き通したいだけだからな、俺はメリアの味方で居る、綺麗事やうわ言じゃなく、実行にしても俺はメリアを止めない、そう確信しているから言える事だ」

パトはそうメリアに話した。

メリア「嬉しいですね、愛されていますね、私は」

メリアはそう言いながらパトに抱き寄せられたままそう呟く。

メリア「さて、では仕事に戻りたいので、この続きは休憩時間でいいですか♪今晩はアリシアに取られましたし~」

パト「合間か、誰か入ってこないよな」

メリア「その時はその時です!別に専属神相手なら見られても問題ありません!」ドヤ

パト「そういう問題か?!」

そう言うと業務に戻るメリア、そしてそのままメリアの仕事を見守るパト。

パト(月花に釘刺しておいて正解だったな、カナは・・・まあ仕方ないか、というより多分カナはメリアのそういう所も薄々気付いてるかもな、でもカナはそういう所を表に一切出さない、本当に強い子だ)

パトはそう考えているとメリアは相変わらず表情を変えずに低い声でつぶやく。

メリア『無駄だらけ、アリシアもこんな愚か者制裁したらいいのに、私なら星だけ貰って人は全員宇宙の藻屑にするけどね、その星で殺したら色々衛生面が気になるし』

メリア『琴歌ちゃん、また甘い政策を、これでは従属に馬鹿にされますよ、まったくここを修正して琴歌ちゃんが言った事にすればあの子も威厳も保てるでしょう、まったく今は大事な時期なんだからもっと無慈悲になってくれないと』

メリア『雪花の部隊に無駄な経費?内容は・・・娯楽、どうでもいいわね、とりあえず保留でいいわ、多少の娯楽ぐらい許容しなさいよ、心狭いわね』

メリア『ソフィアがまた研究所を壊した?あの研究所の部屋だけすぐに変えれるような構造に変えたらいいんじゃないかしらね、どうせソフィアだから何回説教しても壊すし』

メリア『ソルテのご主人の報告書、はぁ、一日傍に居てこれだけしか書く事ないのかしら?秘書ならパト君の1日の変化をもっと事細かく把握して記入してほしいわね、私ならもっと細かく』クドクド

メリア『ラルのパワハラ告発?この国にパワハラって概念無かったけどハクちゃんはどうするのかしらね、でもラルも天使のくせにお堅いからもっと優しくしたらいいのに、厳しさだけで部下を抑制出来ないのならそれも怠惰だと私は思うのだけどね』

メリア『月花ちゃん、上手くやってるみたいね、正直あの人材を開発部隊から外すのは勿体ないけど、確かに本来月花ちゃんの役割はこっちだし、従属も多いし、どうにかなるでしょう、今は経過観察かしらね』

メリア『カナの報告書、話にならないわね、建物の定期点検記録、もっと点検内容を明確にして、数値の今日範囲値とか、現在の土地分布を明確にしてくれないと事業拡大が出来ないわね、もっとカナの所に神員を入れて早急に組織としてもっと確立させないといけないわね』

パトはメリアの独り言のような思考を聞き、先ほどとは違い、専属神達の事をしっかり考えている、愛のある愚痴や考えを張り巡らせていたメリアを見て笑っていた。

パト(野望は誰にだってある、でもメリアだって今この環境が大事だからこそ、もっとより良くしたいだけなんだ、それの最終地点がさっきの話ってだけで別にメリアもそう言う事を絶対にしたいってわけじゃない、俺がもっとメリアを知って傍に置いてあげれば、この子は悪にはならない、いや、絶対に悪にはさせない)

パト「メリア、お前は悪にはなれないよ」笑顔

メリア『ご主人、先ほどはああ言いましたが、今からもうしません?ちょっとムラムラしてきました!』

パト「ダメだ、仕事しなさい」

メリア『むう、ズルいですねぇ、パト君も仕事したらいいのに』

パト「俺はこうやってメリアを見るのが仕事だからいいの!それにメリアは俺が何かするのが許せないんだろ?ならこうしてるさ」にっこり

メリア『それは従属に苛立っていただけです、数居るくせに仕事を真っ当しないとはってね』

パト「全員俺が退出するように命令したんだから当然だ、それにこれくらい俺にもさせろ、本当のダメ人間になるぞ」

メリア『ダメです、他国の者がそれを見ると帝国が安く見られますからね、パト君はもっと傲慢を学んでほしいですね』

パト「ならネルにでも教わらないとだな」

メリア『なんで私をご指名してくれないの!?私なら全部教えますよ!ならこんな仕事アリシアに投げて私はパト君の傍に居られるのに!!』

パト「メリアが傍に居たらメルリア同様常に発情される、今のメルリアは凄いからな、俺が治まるまでは俺も大変だ」

メリア『メルリア姉様のあれは多分治りませんよ、あれが素ですからね、建前だけしっかりしてますけど、内心は私より愛に飢えてますからね、油断してると毎晩メルリア姉様と性行為ですよ、その場合はさっさと出産させてしまうのも手ですね、そうすれば子育てで性行為なんてしてる暇ないでしょうし』

パト「出産を手段の一つに組み込むな!」チョップ

メリア「あいた?!」ベシ!!

パト「子供は無理だ、俺だってまだ未熟者なのに子供なんて責任取れません!それに最初の子供は専属神達が良い」

メリア『そうですね、知ってますか?遺伝結晶を何度も重ねる事でより一層強い個体が産まれるんですよ、折角なのでパト君が一人前になる間にとんでもない素質を持つ子が生まれるように遺伝結晶を育ててみません?』

パト「卑猥な話ばかりするな!それにそれは性行為を重たいって言ってるだけだろ!」

メリア『流石ですね、成長してるじゃないですか、以前は私の言葉にすぐ惑わされてたのに』

パト「当然だ、メリアにずっと尻敷かれてばかりじゃ居られないからな!」

メリア『そんな事しませんよ、常に旦那を立てますよ』ムス~

パトは本音のメリアと話していたが、会話中は常に本音なんだなっと心の底で安堵したと同時に、やっぱりメリアは自分で言ってる程黒くないと確信した。

・・・・・・

そして数時間が経ち、休憩時間を終え、メリアの仕事も終えた頃

パト「今日はもういいかな、本音聞けて良かったよ、参考になった」

メリア「そうですか、でもご主人も野望は持ってください、野望を持つ欲望がないと王としての傲慢な態度が身に付かないので」

パト「俺に難しい注文するなぁ~、でも善処はするよ、それじゃあまたな、メリア」

パトはメリアの部屋を後にする。

メリアは一息ついて自分の椅子に座る。

メリア「少し私の野望の話をしてしまいましたね、でも受け入れてくれて良かった、全否定されたら私も流石に困っていましたからね」

メリアは窓を眺めながら、乱れた自分の服を整える。

メリア(パト君の前では極力本音で接していたので、そこまで苦じゃなかった、けど自分の計画や価値観はパト君とはかけ離れてるからそこは受け入れてくれないんじゃないかって不安だった、いや多分以前のパト君なら間違いなく拒んでいたし、強く否定していた、だけど今のパト君は私の価値観を受け入れるだけの経験をこの帝国でして身に着けた、恐らく【月花ちゃんの件】、【帝国大革命の件】、【メルリア姉様達の性行為の件】、それらがどんどんパト君を帝王として成長させている)

メリアは自分のお腹に手を当てる。

メリア(この1年でパト君は次の階段に上る準備が出来た、そして今その1年を得て、大きく成長しようとしてる、今このチャンスを逃すわけにはいかない、パト君にはもっと成長してほしい、そのためにも多くの挫折と経験をしてほしい、それこそ一人前の帝王になるために・・・)

そしてメリアは考える、

メリア「メルリア姉様を使おう・・・まず始めにパト君には私と同等のとてつもない愛情を手に入れたメルリア姉様に慣れてもらい、馴染んで貰いましょう、そしてその愛情の大きさに慣れてから他の従属への愛情を受け入れる器を育てましょう、そうですね【性行為くらいなら】と思わせれば最高ですけど、感性は中々変えれないのでまずは【これくらいの愛情表現なら軽いもんだ】くらいの認識まで持っていきましょうか)

そしてメリアは専属神達にも試練を考えた。

メリア「今の専属神はパトが自分達を愛している事を疑っていない、故に慌てていない、だけどここでメルリア姉様の強力な独占欲を使って独占されれば、専属神も黙っていない、雪花ちゃんは既に動いたけど、もっと争ってもっとパト君に価値を上げてもっと愛し、尽くし、そして今まで以上に強い信頼を得て貰わないといけませんね、この年は全員が成長して貰いますよ、帝国の重役達ですからね」

メリアはにっこり笑いながら、メルリアの存在に感謝しながら帰宅の準備を始めた。

メリア「本当に最高です、メルリア姉様・・・貴女がここに来てくれて良かった・・・」

メリアの新たな思惑が動き出す・・・




patopatoblog at 14:34|Permalink

2022年12月26日

No.89 恋愛バトル!?!後半

雪花とメルリアは同時に部屋に入る、するとそこには既にメルリアと同じ専属侍女であるフルールとエイリが食事の準備を始めていて、パトは自室でゲーム(買い溜めしていたエロゲー)をするため、ヘッドホンをつけて部屋に籠っていた。

雪花「数年経っても人間の根本的な所は変わらないわね・・・」

メルリア「丁度いいので、このまま先ほどお互いがお題を書いている紙が沢山入った箱から互いに1枚づつ引きましょう、もちろん引き分けはなしなので5回勝負、無効試合はなく、絶対にどちらかのお題を満たすまで勝負は続行、終わらずに旦那様が寝てしまった場合は次の日に保留、いいですね?」

雪花「ええ、問題ないわよ、メルリア様・・・いやメルリアちゃん、対決するのに様なんて下手に出てたらダメね、今から対等に勝負よ」

雪花はそう言いながらエイリに箱を出すように指示する
ちなみに箱は仕事終わりにエイリに雪花が持たせ、そのまま部屋に運んでいたのだ、もちろんパトは知らない。

・・・・・・
1回戦

雪花「さてと、それじゃあ引きますかね」

雪花(私はもちろん自分にとって条件が簡単なものをチョイスした、私は専属神の中でも特別距離感が近い(自称)、つまりこの時点でメルリアちゃんとは大きな差がある!この勝負!勝たせてもらうわ!!)

雪花は勢いよくエイリが持つ箱の中をまさぐり、そして一枚の紙を取る!!

エイリ「雪花様は紙を取りました、ではメルリア様も」

メルリア「ええ、ありがとう、エイリ」

メルリア(私は新参者、関係の距離感で言えば雪花には到底勝てない、そして雪花もそこを考えて私には無理でも自分には容易に出来る、そんなお題を恐らく多く書いているに違いありません、ですが私もメルトリア一族、そして元一国の王女を務めていました、そのような戦略等容易に想像ついています、そして私の武器は【優しさ】、雪花が普段どのように旦那様と接しているかわかりませんが、私の前では恐らくそこまで甘えたり、優しさを出さない!だから私はとことん奉仕と優しさに満たされたお題を沢山書いています!その行動を普段通りに出来るか、そしてそこから旦那様から反応を頂けるか、お手並み拝見ですね)

メルリアも箱から一枚の紙を取る

そしてお互いエイリとフルールに確認させる、そして審査員役の二人が雪花とメルリアのお題を確認する。

雪花のお題

『旦那様から優しい声で「好き」と言ってもらう』

メルリアのお題

『パトから頭を撫でて貰う』

エイリ「確認しました、不正はありません、ではお互いお題を確認して頂き、ノルマに向けて行動してください」

エイリの言葉を聞き、お互いが自分のお題を確認する。

雪花(メルリアちゃんが書いたお題か・・・待て、これあの子からしたら余裕ってことだったの?!何それ!?凄く羨ましいんだけど!!あ、なんか無性にイライラしてきたわ)

メルリア(旦那様から頭を撫でて貰う?!そんな恐れ多い事?!私からならまだしも旦那様から頭を撫でて貰うなんて・・・雪花、流石ですね、ですがこれならやりようはいくらでもあります)

二人はパトの部屋に入る

・・・・・・

雪花「パト!遊びに来たわよ!!」

パト「・・・・・・」(エロゲーに夢中)

雪花はゲームをしているパトのヘッドホンをパソコンから引っこ抜く
そしてそこからは怒涛のエロゲー特有のエロシーンのボイスと効果音が大音量で部屋中に鳴り響いた。

雪花「うわ!なんてシーンやってんのよ!!というか画面見てから抜けば良かった!!?」

雪花はパトのヘッドホンを無理矢理外してパトの頭を平手でパシン!っと叩く

パト「痛い?!というか、え?!なんで二人共俺の部屋に居るの?!」

雪花「ゲームしに遊びに行くって言ったでしょうが!なのに一人でこんなエッチなゲームして!!専属侍女達の気持ちを考えなさい!」

パト「でも今凄く良いシーンなんだ!確かにエッチなシーンに見えるかもしれない、だけどこれは長い間互いに片思いだったんだけど、色んな問題を解決して、やっとお互いが結ばれ、そしてこれはその最初のエッチなんだ!尊いじゃないか!これはシナリオの最高に盛り上がるシーンなんだ!」

雪花「そんなに熱く語らないでよ、大体わかったから・・・」

雪花はため息をついて呆れる中、横でメルリアはパトのパソコン画面を覗く。

メルリア「そうなんですか、お互いが結ばれた後の初夜というのは感動的でもありますし、お互いにとって最高の思い出になります、凄く感慨深いシーンだと思いますよ、アナタ」

メルリアは横髪を耳に掛けながら、パソコンを覗き込む体制のままパトに微笑む。

パト「メルリア!わかってるじゃないか!そうだよな!凄くいいよな~、」よしよしヾ(・ω・`)

パトはエロゲーの良さを理解してくれた喜びを表現するためにメルリアの頭を機嫌よく撫でた。

メルリア「ではある程度区切りがついたらこちらのお部屋にいらしてください、お食事の準備が整いつつありますので」

パト「おっけー!ありがとうね!」

メルリア「雪花、旦那様も集中したいでしょうし、少し部屋を後に致しましょう」

雪花「そ、そうね・・・」

雪花はメルリアに言われるがまま部屋を後にする。

・・・・・・

エイリ「1回戦、メルリア様の勝ちです」

雪花「まさか?!私のお題を引いてたの?!」

メルリア「はい、【頭を撫でて貰う】この条件だけでしたので、これで問題ないはずです」

雪花「そんな!私のお題をこうも簡単に?!まさかこのお題も簡単だったんじゃ?!」バサ!

雪花は勢いよく雪花の持っているお題をメルリアに見せる、するとメルリアはクスっと笑う。

メルリア「そうされたいですね、願望です」クス

雪花(この女!?敢えて自分にとっても難しいお題を数枚作っておくことで相手を抑制させた?!もし自分が当たっても【出来たら夢が叶って嬉しい】程度に済むくらいの絶妙なラインを?!これは自分のお題を引いておかないと勝負にならないかもしれない・・・最悪ストレート負けもありえる・・・やるわね、流石はメルトリア一族であり、メリアちゃんのお姉ちゃん・・・底にあるものは似たようなものなのね)

雪花はメルリアを睨みながら自分の相手がとんでもない策士であることを認識する。

エイリ「では2回戦を始めますのでお互い箱から一枚お題の紙を引いてください」

そして二人は1枚の紙を取り、それをエイリに見せる。

・・・・・・
2回戦

雪花のお題

『パトの膝の上に1分以上座る』

メルリアのお題

『旦那様から服を整えてもらう』

雪花(勝った・・・これはさっきも出来たから楽勝ね、しかもこれならゲームを終えたタイミングを狙って座れば楽勝!)

メルリア(願望の一つですね、ですが弱りましたね、私は旦那様の専属侍女、帝国の王の侍女が服を乱すなど・・・ですが、乙女心には勝てませんね)

お互い自分のお題を確認して実行する。

雪花は気配を消して、パトの部屋に入り、パトがやっているゲームを確認する。
もちろんまだエッチなシーンのであり、パトも夢中でテキストを読んでいた。

雪花(このシーンがひと段落着いた時を狙えば息抜き程度に1分くらい話すのは容易、この勝負、勝たせてもらうわよ、メルリア様!)

雪花はパトの部屋に居る中メルリアは先ほどの部屋にそのまま居た。

そして数十分後、パトがひと段落を終えてヘッドホンを外し始めた。

パト「ふう、最高だったな、後はこの後どんな困難が来るか、結ばれてからが本当の試練なんだよな!」

雪花「なに語ってるのよ、エッチなゲームをした後に」よいしょ

雪花は流れるままパトと向かい合う形でパトの膝の上に座る

パト「また上に乗ってきて、でもエロゲーも馬鹿に出来ないぞ、世間に出ている人気アニメも元々はエロゲーだったやつもあるんだからさ」

雪花「別にエロゲーを馬鹿になんてしてないわよ、何回か見た事あるけど、パトのやっているエロゲーってストーリー重視の作品が多いから見てて確かに楽しめるのは知ってるから」

パト「ほほう、なら数本やってみるかい?アニメを見る感覚で楽しめるよ、オートにしておけば自動で会話が続くし」

雪花「そうね、そういう所の話もパトとやってみたいし、暇な時があったらやってみるわ」

パト「本当か!これはまたシャープに言って地球でまたパソコン関係一式お使いに行ってもらわないとだな!」

雪花(大体40秒、あと20秒で私の勝ち、楽勝ね、メルリアちゃんはこの部屋に居ないからここから仕掛けて来てもタイムオーバー、やっぱり自分のお題だと簡単過ぎるわね)っふ

雪花がそう考えているとメルリアが扉を開けて入ってくる、その姿は特に変わった様子はなく、食事の準備が出来た事を伝えるためにパトの元まで歩み寄る

メルリア「アナタ、食事の準備が出来ましたよ」

パト「ありがとう!今から行くね!」くるりん

パトはメルリアの方向に向くため、椅子を回し、メルリアを目視できるようにする、目の前には雪花が居るが、メルリアはパトの斜め横に立つ事でしっかり視野に入る。

パト「雪花、もうそろそろ行くから降りてくれ~」よっこいしょ

パトは立ち上がるのと同時に自分が椅子ごと引き、雪花を自分の膝から降ろす

雪花「ああーーーー!!!」

パト「な、なに?!」びっくり

雪花「なんでー!まだこのまま!甘えてるんだから!」ノシ!

雪花はそう言いながら再度無理矢理パトの膝の上に座り直す、だが一度離れたため、カウントは再度0秒からである。

雪花(クソ!あと少しだったのに?!でもこのまま1分粘る!大丈夫!少し駄々をこねていれば1分なんてすぐよ!)

雪花はそう考え、パトに思い切りしがみつく、そしてパトもそんな雪花に意識が向き、雪花に話しかける、その間メルリアの事は意識から外れる。

雪花「もう少しだけ、こうやってやって居たいんだから少しだけ付き合ってよ?」

パト「わかった、でも珍しいね、人前でここまで甘えてくるなんて」

メルリア「雪花、旦那様を困らせてはいけませんよ、ほら、お食事も冷めてしまいますので」

そう言いながらメルリアは雪花の肩に優しく手を置く、そこでパトが気付く、

パト「メルリア、裾のボタン外れてるぞ?」

メルリア「ああ、先ほど水回りの事をしていたので、外していたのですが、戻すのを忘れていたみたいですね・・・お見苦しい所をお見せしました」

メルリアはそう言いながら裾を直そうと腕を引っ込めようとした時、パトがメルリアの手を掴み、裾を直そうとする。

パト「いいよ、折角だしそのまま俺が直すから、じっとしてて」

パトはメルリアの外れていたボタンを付けて、服装を直した。

パト「はい、完了!メルリア、悪いけど、雪花と少しこのまま話してからそっちに行くから、待ってて」

メルリア「わかりました、ではお二人のお時間をご堪能ください」ぺこり

メルリアは深く頭を下げ、パトの部屋から出ていく。

雪花(勝った・・・これで私の勝利は頂きね!)

雪花はそう考え、1分が余裕で経過している事を確認してから、パトの膝から離れ、食事にしようと一緒にパトの自室から出る

するとすぐにエイリから呼ばれ、メルリアと雪花はパトの自室に入った。

エイリ「2回戦もメルリア様の勝ちです」

雪花「はぁ?!なんで?!メルリアちゃんは全然何もしてなかったのよ?!」

メルリア「して貰いましたよ、服装を直してもらいました」

メルリアはそう言いながら先ほどパトに直してもらった裾を雪花に見せる、そしてもう片方の手で自分のお題を雪花に見せる。

雪花「【旦那様から服装を整えてもらう】ですって・・・」

メルリア「はい、夢が叶って嬉しかったです」

雪花(そういう事か!?一度食事が出来たと呼んでパトが私から少し離れるのを確認してから行動に出た?!もしタイムアップならそのまま負けても良かったってこと?!でも一回目なんて残り5秒くらいだったのに・・・まさか、それらも計算したの?!いや、まさか私がパトの膝に座ったタイミングを見てそこから私にも気付かれないタイミングで扉を閉めて、そこから時間を数え、タイミングを見て、パトを呼んだ?!でもそれは相手のお題がわかってないと難しいはず・・・)

メルリア「私の予想は1分でしたけど、どうでしたか?」

雪花「読んでいたのね、私のお題・・・」

メルリア「膝に座ったのは確認しましたので、ですが、もし私がそれを引いた事も考慮して時間制限を設けていると考えていました、それで一番私にとって難しく、雪花にとって容易な時間を考えて1分と考えていました、座るだけだら私でも勇気を出せば出来ない事ではないですからね、それに座っても雪花が引きはがせばいい」

雪花「私の考えていた策までお見通しだったわけだ・・・やられたわ、でもまだ3回残ってる!勝負はまだ決まってないわ!」

メルリア「次行きましょう!」

そして続く3回戦、4回戦、5回戦、全てメルリアが勝利を収めた、

・・・・・・

雪花「完敗・・・ですって・・・」

メルリア「私の完全勝利ですね」

パトは既に就寝していた、だが今回の勝負はパトが就寝するもっと前に決着していたのだ。

雪花「まさかメルリア様のお題全部、出来たらいいなって内容ばかりなんて・・・」

メルリア「全部ではありませんよ、少量ですが、私が確実に勝てるものも居れてました、私は雪花と違って忠実ですから、でもそんな保険は必要ありませんでしたね、旦那様は本当に私たちの要望に応えてくれます」

雪花(残り3つのお題は別に私にとって難しい課題じゃなかった、でも2回戦の時同様、惜しい所で全部メルリアちゃんに持っていかれる!それで気付いたら全部勝利を持っていかれてる!相手もどこか私のお題を把握しているみたいだったし・・・)

雪花は足から崩れ、地に伏していた。

メルリア「雪花は行動が単純だから、何がしたいかわかりやすかったです、後はそれを私が引いた時の保険を想定して、ある程度の対策は出来ましたし、阻止も容易でした、行動が正直者なんですね」

雪花「ああーーーー!!負けたわよ!どうせ私は単純よ!煮るなり焼くなり好きにしろーー!!」ジタバタ!

フルール「あの、主様が起きますのでお静かにお願いします」

メルリア「でも勝負には勝ちましたけど、それ以外では完敗でした・・・お膳立てではなく、率直な感想です、旦那様はこれほど雪花に心を許しているのかと、痛感しました」

メルリアは少し俯きながら話す。

メルリア「全部そうですけど、どれも雪花のやる事がわかったのは、雪花がやって来た事を旦那様が全て受け入れてくれるからわかったんです、もし拒んでいたら雪花が何をしたかったのかわかりませんでした」

雪花「でもメルリアちゃんの方が勝ったじゃない」ムスー

メルリア「私は日常的に、自然な流れでやって頂いただけ、好意から来る行動というより、ただ善意から来る行動で勝った、そう誘導したんです」

雪花「でもまあ、私が負けた以上、認めるしかないわね、メルリアちゃんもしっかり愛されてるわよ、パトは奥手でね、気を許してないとそもそもそういう手助けとかボディータッチとかしないの、まあ、性行為もしてるみたいだし、今更って感じだけどね」

メルリア「そうですね、ですが私も旦那様を愛している以上、誰にも負ける気はありません、今は確かに勝負には勝ちましたが、自身と旦那様の距離感の長さがはっきり見えましたので、これからも旦那様に尽くして最終的には専属神全員を超えて、愛して貰えるように努力します!」

雪花「言うじゃない、流石、でも負けないわ、私だって独占欲強いし、そもそも他の女とイチャイチャしてる話を聞くのも嫌いだし、見るなんてもってのほかだからね、絶対に勝って私が独占してやるわ」

メルリア「そうなのですね、では恋のライバルということでお互い仲良くしましょう」

雪花「そうね、同じ価値観の人と帝国で出会えて嬉しいわ」

二人は互いに笑いあった、先ほどまで勝負をしていたのに。
だがそれがあったからこそ、雪花とメルリアは仲良くなった、互いに競う事で互いを理解しあったのだ、雪花は本能で競う事で距離感を縮めて仲良くなるという形が多いので、今回の勝負は実質雪花の勝利なのかもしれない。

エイリ「では私とフルールは先に就寝致しますね、雪花様もメルリア様も明日に響かないように寝てくださいね、おやすみなさい」

そういうとエイリとフルールは頭を下げ、寝室に入っていく。

雪花「私も今日は疲れたし寝るわ、安心して、パトも寝てるし私も普通に寝るわ、そもそも毎度そんな事してたら警戒されて一緒に寝させてくれなくなるわ」

メルリア「そうですか、参考にします、では雪花、おやすみなさい」

メルリアも雪花を見届けた後、自室の寝室に戻り、眠りにつく。

・・・・・・
雪花はパトの横に置かれているベッドの中に入り、寝ているパトを身ながら今日の事を考える。

雪花(流石メルリアちゃんね、やっぱり賢い、それに私と考え方が似てるから上手くいけばきっと私好みの側近をしてくれる、メルリアちゃんは優しいから、ある程度の私の意見も聞いてくれる、仲良くなれそうね・・・)

そう考えながら雪花も疲れからか、睡魔が襲ってきて、そのまま寝てしまう。

そして一日が終え、些細な恋愛バトルは幕を引いた。




patopatoblog at 00:23|Permalink

2022年12月11日

No.88 恋愛バトル?!前半 (微R18)

雪花「ねえ、明らかに依然と違うわよね・・・」

ラル「そうね、あからさまに違うわね・・・」

ソルテ「お二人の関係が進んだのでしょう・・・まあ、同居しているから時間の問題だとはわかってはいたけど・・・」

3人は玉座の隅にあるソファーでくつろいでいた、そしてその話題の矛先には玉座で座っているパトとその横に居るメルリアだった。

いつもと同じ光景、むしろ専属神達もその光景が慣れて来た時、慣れて来たからこそ違和感に気付いた。

パト「メルリア、ずっと気になってたんだけどずっと立ってて疲れない?」

メルリア「お気遣い感謝しますアナタ、ではお隣に椅子を置く許可を頂いてもよろしいですか?」

パト「いいよ、メルリアも疲れないようにね、折角何もないんだから」

メルリア「はい、それではお言葉に甘えて・・・」

メルリアはそう言うと何もない空間から上品な椅子を出し、それをパトの玉座の横に置き、その場に座る。

・・・・・・
雪花「メルリア様、凄くパトの言葉に甘えるようになったわよね?」

ラル「それどころか、さっきの立っている場所・・・今までは少し後ろだったのに、最近はずっと真横でしかもちょっと服が当たるくらい近いのよ」

ソルテ「しかも話す時やたら顔が近いのよね、それに以前よりボディータッチが増えたし、以前よりも自主的にパトさんの事を気に掛けてるのよ」

三人はメルリアの変化に大体勘付いていた。

雪花は手元のジュースを飲み、バッサリと言った。

雪花「あの二人・・・ヤッたわね、間違いなく」

ラル「直球ね、でもそうとしか思えないわね、最近メルリア様がどんどんなんていうか・・・可愛くなっていってるのよ、雰囲気がと言うか、乙女と言うか、難しいわね、どんな表現をすればいいのかしら」

ソルテ「言いたい事はわかるわ、以前は【礼儀正しい御令嬢】みたいな感じだったのが、今は【恋する乙女】なのよね・・・」

雪花「なんかそういう風に変わっていくのは何度も見て来たけど、メルリア様も例外なくって感じだったわね・・・琴歌ちゃんの時もそうだったし、奏星さんは・・・元々くっつき虫だったからなんともいえないけど」

ラル「そういえば月花ちゃんは?」

ソルテ「今日は休みです、月花ちゃんは九騎神使の教育もありますからね、幹部と部隊長が弱いのは流石にメンツが立たないから月花ちゃん達には休みという自由時間を増やして出来るだけ自主的に訓練してもらうようにしてるわ」

雪花「甘いですね!ソルテ様!月花お姉ちゃんは相当なめんどくさがり屋!仕事だから頑張るのであって、自由時間になると基本的にベッドかソファー、クッション、もしくはコタツの中から出てこないわ!むしろ私の方が自由時間をトレーニングとか自分磨きに当ててる方ね!」

ラル「へぇ、月花ちゃんでもやっぱりそうなるのね」

ソルテ「私やラル様と同じようなものね、ON・OFFの切り替えの温度差が凄いのね」

雪花「そういう意味で言えばメルリア様って日頃どんな感じなのかしらね、というかあの人の業務内容的にON・OFFがあるのかしら?だってパトが寝てる間くらいしか自由時間ないでしょ?その少ない時間でOFFになっても自分も寝ないといけないから殆ど息抜き出来てないんじゃないかな?」

ソルテ「最近は自室に戻ると結構OFF状態よ、ただ自身の仕事を真っ当しながらだけど」

ラル「OFFってどんな感じなのかしら、今でさえあれだけデレてたらOFFになるともう大変なんじゃないかしら」

雪花「そうね、メリアちゃんのお姉ちゃんだからね、メリアちゃんみたいに仕事以外はパトと性行為する事しか考えてないかもしれないわよ」

ソルテ「それは偏見過ぎない?流石にそこまでメリア様の頭はピンクじゃないでしょ?」

雪花「でもメリアちゃん、プライベートはいかに誘惑してパトをその気にさせるかしか考えてないと思うけどなぁ、実際行動や言動がそうだし」

ラルとソルテはメリアのプライベート時の行動を言動を思い出してみる。

・・・・・・

メリア「ご主人!今日はご一緒に寝てもいいですか!」

メリア「ご主人!!」腕に抱き着き、胸を押し付けるまでの手慣れた動作

メリア「ご主人もご一緒します?」お風呂

メリア「ご主人、お隣いいですか?」絶対に対面ではなく真横を取る

・・・・・・
ラル「ああ、なんか少し思い出したけど、本当そんな感じね」

雪花「でしょ、だからメルリア様もOFFだと同じ事してるんじゃないかな~って」

ソルテ「姉妹の血は中々馬鹿に出来ませんからね、今度意識して見てみるわ」

雪花「いや!今日は私が行くわ!折角今日は側近に回れるくらい暇だし、遊びに行きたいわ!」

雪花はそう言いながらパトの所に行く

・・・・・・
雪花「パト!今日パトの部屋に遊びに行っていい?」

パト「いいね!以前やったゲームの続きするか!」

雪花「いいわね!今日は勝ち逃げさせないわよ~」チラ

雪花はパトと話しながらメルリアの方を見る、するとメルリアは雪花の方を見て、楽しそうに話を聞いていた。

雪花(特に変わった様子はないわね、いつも通りのメルリア様、私相手だから別になんとも思ってないとか?)

雪花はそう思い、再度パトの方に目線を戻そうと視線を動かした時、その異変に気付いた。

メルリアがパトの腕部分の服を軽く握っていたのだ。
それはまさしく【私の男を取るな】という独占欲から来る行動の現れだった。

雪花(成程、メルリア様は独占欲が強いタイプか、私と同じね、私も独り占めしたり、他の女と仲良く話してる姿を見てるとイライラするタイプだからわかるわ、メルリア様も私と同じ、特に順番や地位とかも気にしてすらいない、そんな強さも感じる、これはこれは)

パト「どうした雪花?」

雪花「いや、メルリア様とパト、結構距離感近くなったわよね、何かあったの?」

雪花はパトとメルリアを交互に見ながら聞く
パトはあからさまに言葉を詰まらせていた、そしてメルリアはパトの表情を見て、言葉を選び雪花に説明した。

メルリア「私は旦那様の侍女ですよ、その私がこうやって寄り添い、好意を示すのはさほど気にもなりませんけどね?」

そういうとメルリアは堂々とパトの腕を掴み、自身の懐で抱きしめて見せた。

雪花(引くどころか、強くアピールしてきますか・・・流石はメリアちゃんのお姉ちゃんってだけのことはある、だけどスタンスがまったく逆なのね)


メリアが好きな異性は魅力的、そして魅力的なのだから他の女性が寄ってくるのは当たり前、だから皆でメリアの好きな異性を共有して愛され、愛し、尽くしましょう、愛情を共有しましょう、でもその多くの女性の中でも一番は自分である。

メルリアは好きな異性は独占したい、例え他の異性が居てもお構いなしに独占し、愛情を誰よりも多く受けたい、そしてその分、自身の全てを賭けて愛情を注ぎたい。

用は他の女性を受け入れるか受け入れないかの差だ。

雪花「そう、なら別に問題ないですね、じゃあ私はっと」よっこいせ

雪花はパトの上に座る、パトは驚き、メルリアもその大胆な行動に驚く

雪花「メルリア様は腕をどうぞ?私はそれ以外の全てを貰いますので、お互い欲しい所を分担出来てよかったですね」笑顔

メルリア「む、むぅ~~~」真っ赤な顔をして膨れる

パト(出た、俺の苦手な修羅場・・・最近は一切なかったのに、でもここで俺に質問を投げてきたら俺は絶対に逃げる!)

雪花「さて、今他の侍女や皆が居る前で見せつけれもいいのだけど、そんな大人げないマウントは取らないわ、だって、パトは私にぞっこんだからね、余裕があるの、奪われないっていう余裕がね」

雪花はそう言いながらパトに持たれながら足を組み、余裕を見せる

パト(だからと言って俺を椅子にすんな!これじゃただのSMプレイじゃないか?!)

雪花「メルリア様、貴女がもし一人の女としてパトの物になったのなら言っておくわ、恋愛に地位や役職は関係ないわ、パトが一番に愛し、尽くし、特別に扱ってくれる、それが全て、それはどれだけ女が増えても同じ、絶対に序列が着くの、どれだけパトが私達の事を大切に想ってくれてもね」

雪花はメルリアに話す。

雪花「私は専属神内では・・・そうね、今の所3番目って所かしらね、メリアちゃんとカナは強敵ね、あの二人はパトを完全に理解してる分私でも尊敬に値するレベルだから、でもそれ以外は絶対に負けてないって自負してる、実際私はパトから【地球で二人きりで生活がしたい】とまで言ってくれたわ、それはそれだけ私が特別だから、自分で言ってて恥ずかしいけどね」

パトは照れながら雪花を見る(雪花が背もたれしているため顔が動かせない)

雪花「メルリア様、今の貴女は・・・そうね、見た目はやっぱりパトの好みだし、性格もパトが好きそうな性格、尽くしてくれて、沢山甘えさせてくれる、今の所専属神の人達と匹敵する程の愛情をこの短期間で得ているかもしれないわね、でも私には遠く及ばない、何故なら貴女はまだパトを知らない、尽くしてるだけ、それでは専属神に匹敵するかもしれないけど、勝つことは出来ない、私達の関係性はその上を行くわよ」

雪花は明らかなマウントを取った。

パト(女社会こえ~~、目の前で初めて女のマウントを見た・・・)ガクブル

メルリア「流石はあのメリアが認めるだけの事はありますね、ですが雪花、貴女のその価値観の物差しで関係を見ているのなら、まだ私にも勝機はありますね、今の専属神も会って間もない時に専属神になっている人が殆どなのは知っています、つまり条件は同じ、確かに今の旦那様との付き合いが一番長いのは雪花と月花でしょう、ですが、それは数十年も経てば大したアドバンテージにもなりません、誤差です、私はつい最近旦那様と肉体的契りを交わしました、それからは私が旦那様を恋しく思う度に行為を求めて、旦那様も愛情を私に注いでくれます」

雪花はメルリアの話を聞き、パトの足を強くつねる

雪花(この性欲魔人が!)ギロ

パト(ごめんなさい!断れないんです!というか断る度胸がない甲斐性なしなんです?!)ビク!!

メルリア「今はお互いこの関係が新鮮なので盛り上がっているだけでしょう、ですが私はどんな状況でもどんな心境でも私が認め、愛した旦那様に尽くします、そしていつかはメリア以上に愛される存在になります、私は貴女達にはない武器があると自覚してますので」

メルリアはそう言いながら強くパトの腕を胸に押し付ける

雪花(イラ)イラ

雪花がメルリアの大きな胸を見て怒りの感情が湧き出ていた。

雪花「身体だけでパトを魅了するならそれこそ他所からいくらでも用意出来るわ~」

メルリア「忠誠の話をしていたつもりだったのですが、いつからお身体のお話に変ったのでしょうかね?」黒笑み

雪花「上等よ!ならどっちが愛されているか確かめましょう!そうね、どうせパトに審判させたら同点とかぬるい展開にされるだろうし、こっちで条件をつけて、それを満たした回数が多い方が愛されてるっていうのはどうかしら!!?」

メルリア「乗りました、私は旦那様の専属侍女ではありますが、帝王神候補でもあります、絶対に負けませんよ!」

パト「何そのNGワードゲームみたいなの、怖くて俺何も出来ないじゃん」

雪花「というかパト、今更だけど私パトの寝室で今度から寝るわ!家族なんだから問題ないはずよね!」

パト「それは家族だけど・・・でもそれって帝国だと無意味なんじゃ・・・」

雪花「知らないわ、私とパトが地球で同棲をした時に帝国は邪魔してきたんだからこっちも邪魔するわよ、そもそも地球の家系図には私とパトがしっかり婚姻として線惹かれてるんだからね!」

パト「それは雪花が勝手にボールペンで引いただけじゃ・・・ゲホ?!」

雪花はパトの言葉を遮るように一度上半身を起こして、勢いよくパトにもたれ掛かった

雪花「さて、メルリア様、紙を用意して頂戴、お互い条件を書いて案を出し合いましょう」

メルリア「いえ、それをするなら旦那様の勤務が終えてからです、旦那様がお仕事をなさっている時に私が遊ぶわけにはいきませんので」

雪花「あらそう、ならこうするしかないわね」プイ

雪花は背もたれにしているパトの方に振り向き、そのままパトにキスをする。

メルリア「な??!」

侍女達「??!!?」

雪花はチラっとメルリアを見て、挑発するかのようにパトの口の中に雪花の舌を入れ出す。
メルリアはその状況を見せつけられ、雪花の挑発に乗ってしまう。。

メルリア「わかりました、いいでしょう、絶対に負けませんから!!」

メルリアがそう言ってる間、雪花はお構いなしにディープキスを続ける

メルリア「決めたのですからいい加減キスは辞めてください!!」

雪花はメルリアにそう言われるとキスを辞め、口元を少し拭う。

雪花「その気になってくれて嬉しいわ、じゃあ決めましょうか!」

パトは雪花とメルリアの喧嘩を止めるようにソルテにアイコンタクトを送ったり、月花に脳内で話しかけたり、カナにもSOSを出していた、だが

ソルテ(無理です、勤務中ならまだしもプライベートでの対決なら私が関与する理由がないです)

月花(雪花の面倒事には関わりたくないわ)

カナ(パスかな~)

誰もパトのSOSには応えなかった。

パト(薄情者~~?!はぁ・・・これが自業自得という奴なんだな、だから俺には荷が重すぎたんだ・・・欲求に負けた俺が一番悪いんだけどな・・・はは)

そしてメルリアはエイリを呼び、代わりにパトの横に付け、雪花と一緒にソルテ達の居る机で勝負条件を練っていた。

エイリ「メルリア様があそこまで荒れているの初めて見ました・・・」

パト「まあ、色々あるんだよ・・・色々ね・・・」げっそり

エイリ「あの、主様、服が凄く乱れていますので整えてもよろしいでしょうか?」

パト「ああ、さっきまで俺の上で雪花が暴れてたからな・・・お願い直してくれ」

エイリ「いったい何があったのですか・・・??」困惑

そして勤務が終わり、プライベート時間に入った。

・・・・・・
メルリア「では開始ですね」

雪花「ええ、それじゃあお互い書き合った条件をランダムで選んでそれらのアクションをして貰ったら1点、それで今晩、パトが就寝したタイミングで終わり!ちなみに性行為は禁止!淫らな誘惑でその場の流れで愛の言葉をささやかさせるなんて愚の骨頂、本当に愛されているなら興奮していない通常の時にこそわかるもの!!」

メルリア「わかりました!性行為は禁止ですが、まさか性行為一歩手前の誘惑なら問題なし等という揚げ足は辞めてくださいね?」

雪花「メリアちゃんや琴歌ちゃんじゃないんだからしないわよ!」

メルリア「それでは先に旦那様には自室に入って貰っています、そして私達は廊下で旦那様の扉の前、ここから部屋に入ったらスタートです!」

雪花「上等よ!絶対に同点とか無しよ!意地でも優劣つけてやるんだから!」

そしてメルリアと雪花の戦いは始まる!

patopatoblog at 22:16|Permalink

2022年12月08日

No.87 ラルと映画デート

ラルは普段とは違い、身なりの軽いおしゃれな服装をしていた。

パト「ラルって本当勿体ないよね、部隊でもそれくらい物腰柔らかかったら部隊の皆と仲良く出来るのに」

ラル「色々大変なんですよ、上も、上下関係は大事だし、しっかり仕事をやってもらうためには手を抜いたら私から酷い仕打ちを受けるとか、そんな被害妄想をしてくれた方が、私にとっても仕事が楽だし」

ラルはそう言いながらパトと映画を見るために映画館に向かった。

パト「ラルって休日は結構映画館にソルテと一緒に行ってるんだってね」

ラル「最近はハクちゃんも来てくれるのよ、ハクちゃん凄く女子力高いから私もびっくりしちゃうかな~」

パト「確かに!それで・・・ほほう、ホラーか、やっぱり」

パトはラルが手慣れた感じで映画チケットを購入する。

パト「ラルも地球に慣れたね、なんか嬉しいよ」

ラル「ほぼ毎週来てたら流石にね」

パト「毎週?!それって流石に見る映画とか少ないんじゃない?!」

ラル「有名どころを狙えばそうだけど、B級映画とかを上映している小さい映画館に行けば結構あるのよ、当たりはずれは凄いけど」

パト「やっぱり外れとかあるんだ」

ラル「でもどんな映画監督も下から這い上がって知名度を得て有名になるのよ、だからもしかすると凄い発掘があるかもしれない、そう考えると中々馬鹿に出来ないわよ」

ラルは映画の良さについて楽しそうに語る、普段ラルは一人の時間を好むため、中々ラルと一緒に出掛けたりラルとの時間を過ごす事がないため、パトから見てもラルの楽しそうな反応は新鮮で楽しかった。

パト「さて、俺はポップコーンとジュース買うけどラルは何かいる?」

ラル「飲み物だけでいいわ、えっと・・・オレンジジュースでいいかな」

パト「おっけ~、それじゃあ買ってくるね」

ラル「一緒に並ぶわよ、せっかくなんだし一緒に居ましょうよ」

ラルはそう言うとパトと一緒に並ぶ、今回の映画は有名な監督が制作した映画らしく、テレビでも何度も宣伝されていたため、観客も多く、注文するにもそれなりの列を作っていた。

パト「流石に寝ないと思うけど寝たらごめんね?」

ラル「あら、パトさんは映画中に寝ちゃうタイプ?」

パト「暗くてしんみりとしてたらそのまま寝ちゃうかも、実は俺、あんまり映画館で映画を見るってやったことないからさ」

ラル「なら大丈夫、この映画はスリルがあるからきっと最後まで楽しめるわ!」ワクワク

そしてパトとラルは二人の各自の買い物をし、指定された上映会場に入り、席に座り、ただ流れている映画の宣伝を見る。

パト「すげぇ、最近の映画はCG技術が凄くてしかも綺麗なんだよなぁ、技術の進化を感じるよな、ラル」

ラル「そうね、あの映ってる世界が作り物だなんて考えられないわ、でもそれだけ楽しめるから好きだわ」

パト「そうだね、実際はどの星もあんなに綺麗じゃないからね、たまに凄く技術が発展してる星もあるけど」

ラル「そんなものよ、でもきっとこの星の人達は普段とは違う風景を望んでいるのね、だからそういう意味では他の星を知ってる私達よりも純粋に楽しめるのかもね」

パト「そうだね、あ、始まりそうだね!」

ラル「さて、しっかり目に焼き付けておかないと!」

そして映画の上映が始まり、最初から最後までのホラー展開にパトは驚き、ラルは目を輝かせながら楽しんでいた。

・・・・・・

ラル「凄く楽しかった~~!流石ね!あれだけの大迫力なのは中々ないわよ!」

パト「こ、怖かった・・・というか見てられなかった・・・寝れるかあんなもん」

ラル「パトたまに私の腕に捕まってた物ね~」

パト「怖いんだから仕方ないだろ!それでラルを見たら何故か凄く笑顔だし!?しかもグロシーンの時も凄く笑顔だったよね?!」ガクブル

ラル「だってあの血が拭きだすシーンって凄く楽しくない?私はその血の出かた大袈裟な方が凄く好きなの!」

パト「サイコパス!この子天使なのに凄く思考がサイコパス?!天使のフワフワしたイメージを返して?!」

ラル「天使にだって好みがあるんです!私はちょっとグロに耐性があっただけで」

パト「耐性どころの話じゃないんだよなぁ、もはやグロで回復してるレベルなんだよなぁ」

ラル「さて、もういい感じの時間だし、昼食を食べに行きましょう!今度は私が奢りますよ!しかも私が紹介する場所よ!」

パト「それは楽しみだ、それじゃあ行こうか!」

二人はラルのオススメの店に行き、おしゃれな料理を堪能した。

・・・・・・
パト「ここ雰囲気があっていいね、俺は絶対に一人で入れない店だわ」

ラル「パトは無理でしょうね、だから私とこれからもこういう店に来たらいいの♪」

パト(ラル、無意識なんだろうな、俺の事呼び捨てになってる、きっとそれくらい今を楽しんでくれてるのかな)

パト「そうだ、次は何を見るの?」

ラル「そうね~、次はさっきの映画に比べたらランクは下がると思うけど、私的には結構楽しみにしている作品ね、私の予想では会話が長くて眠たくなるかもだから気を付けてね」

パト「よし!その時は起こしてね!」

料理を堪能した二人はそのまま映画館に向かった
・・・・・・

パト「ここか~、よくこんな所知ってたね」

ラル「検索エンジンって凄いわよね、調べたらすぐに出てきてくれるのだから」

ラルはそう言いながら自分用の携帯をパトに見せびらかす、

パト「はは、使いこなしてるな」

ラル「ほら、上映時間が近いから急いでいきましょう!」

ラルはパトの手を引っ張り、会計と再度食べ物と飲み物を買い、劇場の椅子に座る、先ほどの映画館とは比べ、こちらはそれなりに広いのだが、人がまったく居なかった。

ラル「ここって常に人が少ないから独占って感じがしてい凄く優越感に浸れるのよね、私のお気に入り」

パト「そうだな、こうやって喋ってても周りに誰も居ないから気が楽でいいや」

パトはそう言いながら見回すと、今回の映画は余程知名度がないのか、上映数分前だというのに誰も座っていなかった。

パト(これって大丈夫なのか・・・恐ろしい程つまらないとかないよな・・・)

ラル「ほら、そろそろ始まるわ!」

だがそんな横でラルだけは目を輝かせながら大きなスクリーンに釘付けになっていた。

パト(ラルが楽しんでるならいっか、俺も最大限楽しめるように頑張ろう!!)

そして映画が始まる・・・

・・・・・・

ラル「う~ん、なんだろう、【死ねばとりあえずOK】感があからさまに出てたわね、なんかあまり気乗りしなかったかも」

パト「しかも続編を匂わせて無茶苦茶中途半端に終わったしね、ああいうの凄くモヤモヤするんだよなぁ」

ラルとパトは映画を見終えて、すぐに映画館を出て、近くの飲食店に入っていた。

パト「さて、もう夕方か、どうする?もう一本何処かで見ていく?」

ラル「いえ、もう今日はこれくらいかしらね、夕方の上映スケジュールを一通り見ていたのだけど、とくに見たい物がもう出てなくてね、パトが見たい物があるなら一緒に見るけど?」

パト「俺か、俺はアニメ系になるけどいい?」

ラル「アニメ系ね、よくソフィアが見ているわね、仕事中でもお構いなしにだけど」

パト「ソフィアらしいな~」苦笑い

ラル「いいわよ、せっかくだし面白い作品に会えるのなら私も歓迎だわ」

ラルはそう言いながらパトと一緒に夕方からの予定表を眺める

パト「これはどう?結構人気らしいよ」

ラル「へえ、絵も綺麗ね、絵の作品だからそれだけ綺麗に出来るってことか・・・どんなお話か気になるわね!」

ラルはそう言うとパトも乗り気になり店を後にして再度最初の映画館に戻る

・・・・・・
パト「俺もあまり事前情報がないからどんなお話か楽しみだ」

ラル「パトは最近こういう作品は見ないの?」

パト「最近はそうだね、もうここ二年はあまり詳しくないかな、色々あったしね」

ラル「なら落ち着いたらまたゆっくり映画鑑賞の趣味に目覚めるといいわ!私がいつでも同行してあげる!」

パト「考えておくよ・・・」苦笑い

そして本日最後の映画を見届ける

・・・・・・
ラル「グロくはなかったけど凄く良い話だったわね」

パト「ああ、作品に製作者の性癖がしっかり出てるよ・・・」じんわり

ラル「性癖?」

パト「どんな作品にも個性があるんだ、それが一番出るのは性癖だと思ってる、むしろその製作者の性癖があるおかげで作品のキャラに魅力が生まれるんだ、それがないとただ絵に声を当ててるだけの紙芝居だからね、作品にどれだけ自分の描きたいって力が強いか、それでその作品ってより良くなっていくと思うんだ、誰かの忖度が入った作品じゃないんだ、って実感出来て俺は凄く楽しめたよ」

ラル「へぇ、そんな考え方もあるのね、確かにホラーもどれも同じ展開じゃないし、人減関係もその人の作品によって変わってる、恋人関係なのか、友人なのか、逆にそのグロにも一瞬で殺すのか、悲鳴を聞きながらじんわり殺すのか、恐怖を与えるだけ与えた後殺すとか、その人の感性が強く入ってると思うわ」

パト「え、こわ、絶対その製作者ドSじゃん・・・」

ラル「それじゃあどうする?もう外も暗いし、そのまま帰る?」

パト「そうだな、夕方のディナーに誘いたいけど俺ってそんなキャラじゃないし、一緒に帰ろうか!」

こうして二人は帝国に着くまでの間互いの作品への価値観を話し、盛り上がった。

パト「そういえばラル、今日途中からずっと呼び捨てだったね」

ラル「今更なのね、勇気出したんだから」

パト「これからもそれでいいよ、ラルだし」

ラル「じゃあ部下が居ない時にね」


patopatoblog at 21:06|Permalink

No.86 十三天の心 ルナ

ルナは第八の園に存在する年中暗い地域の大きな館に住んでいる。

今日はパトがルナの館に来ていた。

ルナ「今日は何を飲みますか?主様?」

パト「そうだな~、グレープジュース!」

ルナ「わかりました、最近主様がよく来てくれるのでジュースのバリエーションが増えましたよ」

パト「次は炭酸ジュースをご所望だね!よろしくね!ルナ!」

ルナ「主様、このジュースは全部帝国産ですよ、全部わざわざ出て仕入れてきてるんですよ?」

パト「そうなの?というかいつの間に出てるのさ?」

ルナ「え?私は出てませんよ?ただ、能力を使ってこう・・・」

ルナはそう言うと右手側に黒い空間を生み出し、そこから飲み物を出して来た

パト「はいそれ窃盗!買ってないでしょ!?」

ルナ「大丈夫です、主様用にしか使って居ませんので、私用でこれを使ったことはありません、そこまで帝国は惹かれませんので」

ルナはそう言うと空間を消し、手元にあるティーカップの中にある液体を口に含む。

パト「ルナが今飲んでいるそれは普段どこから手に入れてるんだ?」

パトは疑問に思った事をルナに聞いてみた。

ルナ「それは帝園から取って来てます、こちらは窃盗ですね、ですが第八の園は【律儀に買うのは馬鹿】【盗まれる管理をしている方が悪い】という思考の子が多いので問題ありません、合法です。」

パト「ここの園の文化怖すぎだろ、夜道安心して歩けないじゃないか」ガクブル

ルナ「主様の物を盗もうものならミール様の逆鱗に触れるから絶対にあり得ないわね、怖い怖い」

パト「怖い怖いで済ますなよ」

パトはそう言いながらルナが用意してくれた盗難品のグレープジュースを飲み干す。

・・・・・・
ルナ「それにしても帝国の方はいいのですか?」

パト「今日は暇なんだ、帝国では自室でメルリア達とゆっくりお茶してたし、やってることは変わらないさ、俺が居ない方がメルリアも気を楽に出来るだろうしね」

ルナ「目上と同じ環境に居るのは気を許していても疲れますからね、わかってるじゃないですか」

パト「俺は弱者の気持ちが痛い程わかるんでね~」ドヤ

ルナ「それで私の所に非難してきたわけですね」

パト「ここって気が休まるんだ、ルナも俺を守ってくれるわけだし、このソファーも居心地いいし、時間軸が違うからここでサボっても帝国では些細な時間だ、有意義に使わせてもらってるよ」

パトはソファーで横になると目を閉じ、寝る体制に入る。

ルナ「ここが主様の憩いの場になっているのなら私も嬉しいですね、本当主様くらいですよ、私の所に好き好んで来てくれる方は」

パト「だって、ルナって一緒に居たら居心地良いんだよ、周りは俺を魅惑させて精力をむさぼってるみたいな偏見持たれてるけど、実際は俺の英気を養ってくれてるだけだしね、皆ルナの雰囲気に惑わされ過ぎなんだよなぁ」

パトはそう言いながら眠りについてしまった。

・・・・・・

ルナはパトに毛布を掛け、自分の元居た場所に座り、ティーカップにある液体を再度口に含む。

ルナ(主様が思っている程私は良い女じゃない、自分の欲のために主様を利用してるだけ、でもその代わり主様の欲を私が満たしてあげてるだけ、私は誰よりも独占欲が強い、そして誰よりも魔族としての本能を持っている、だから私は主様とひとつになりたい、文字通りひとつに・・・一時的に体が合わさる程度ではなく、私が主様の中で生き、そして一生を共に過ごし、主様の持つ全てを私のものにしたい・・・そんな欲深い女って主様でも流石にわからないわよね)

ルナはパトを優しい眼で見つめる、ルナはそのような事を考えていても別に実行に移す事はない、人の妄想に近い思考回路。

ルナ「もし、主様の血をもっと手に入れて、肉を貰えば私は主様になれるのかしら?」

パト「・・・zzz」

パトは深い眠りに入っていたため、ルナの独り言は聞いていなかった。

ルナ「なんてね、私が主様になっても意味がない、主様は主様だからこそ意味がある、なんて初々しい顔なのかしら、帝国では数十名の女性を愛し、脇隔てなく愛を与える主様、なのにそこに邪な気持ちがない、美しい、私欲にまみれた欲望ではなく、相手の事を想って満たされた欲望は本当に綺麗、主様、その綺麗な欲望をぜひ大切にしてくださいね・・・」

ルナはそう言いながら最後の一滴まで飲み干した。

・・・・・・

パト「んん?結構寝てたか?」

ルナ「ええ、どうせならと思って深い睡眠に入れるように魔術を掛けておきました、どうですか?身体が軽くなりましたか?」

パトはルナに言われて身体を動かす、深い眠りに入って居たため多少身体が重たいが、動かしてみると疲れがしっかりとれていた

パト「うん、良いかんじだ、ルナ今日も血が必要か?」

ルナ「主様から頂けるのなら」

パトはルナのその言葉を合図にルナに口づけをする、そしてその間にルナはパトの口から血液を吸い取る。

ルナ(このひと時が凄く好き、血があれば私はもっと主様に近づいて最終的には血で繋がれた眷属にまで昇格するかもしれない、でもそんな先の事より、今こうやって主様が私と接吻を交わしてくれて、血を貰う事を受け入れてくれる事が何よりも嬉しい・・・)

ルナはある程度パトから血液を抜くと、その分自分の血をパトに分ける、そうすることで、パトの貧血を防ぐのと、ルナの血をパトに馴染ませ、より強い絆で結ばれ、眷属として特別な地位に近づけようという企みがあった。

ルナ「はい、ありがとうございます」

パト「毎度今でも血を分けてるけどまだ居るのか?」

ルナ「隠す気はありませんが、私は今の関係に満足してませんので、【常駐契約】は機械族の娘と、鬼族の娘と龍族の娘に奪われてしまいました、ですが私には【眷属】を狙う事は出来ます、もっと私と主様の血と関係が深まれば私を今よりも上手く扱えますよ」

パト「眷属か、もう従属なんだから同じようなものだと思うけど、俺はルナを信じてる、ルナは俺に悪いようにしない、だから疑わない、好きにしろ」

ルナ「その信頼を裏切らないように心がけましょう、それでは帝国業務、頑張ってくださいね」

パト「はいよ!ありがとう!ルナ!」

パトはそう言うとその場から去り、帝国に戻る。

ルナはパトを見届けた後、机の上に残っているカップ二つを片付け、そしてパトが使った毛布を畳み、自身の作った空間の中に収納する。

ルナ「主様が私の事を疑わない、信頼してくれる、それだけは絶対に裏切りません、絶対に後悔はさせませんよ、それでお互いの幸せのために・・・ってね♪」

ルナはまだまだパトを狙っている、だけどそれは深い魔物の愛情表現なのかもしれない・・・




patopatoblog at 00:37|Permalink

No.85 タガが外れた性欲(R18)

現在専属侍女が3名居るパト

メルリア・エイリ・フルール

この三人は普段から姉妹のように仲が良く、互いに助け合い、教え合い、日頃の仕事も一生懸命に努めている。

・・・・・・
メルリア「エイリ、ここは昨日はありがとう、凄く助かったわ」

エイリ「メルリア様、いえいえ、私で出来る事があればいつでも言ってください」

フルール「仕事が大変ですね、私はまだまだですよ・・・」

パト(眼福だな~、この空間は絶対死守だな)

琴歌「パト君どうしました?」

パト「いやぁ~、琴歌はあの三人どう思う?」

琴歌「仲良くていいですね、凄く楽しそうです」

パト「そうだよね、ちなみに琴歌は普段の仕事はどう?」

琴歌「そうですね、心許せる場所はここくらいですね、政治部隊は一言一言を選ばないといけないし、常に相手の考えを探らないといけませんし、探られますし、駆け引きばかり強いられて正直息が詰まりそうです、弱みを見せれないというか・・・」

パト「琴歌、辛い時は俺の所にずっといても良いんだぞ?琴歌の本来の役割は俺の傍に居る事だ、本来専属侍女は専属神の本来の仕事が出来ないからその補完で入って貰っているだけだからな、辛くなったり自分の居場所がわからなくなったらここが居場所だからいつでも好きな時にここに居て良いんだ」

パトは月花の件もあり、仕事で精神を病むような事だけは絶対に阻止したいのだ。

琴歌「そうですね、本当に苦しい時はそうします、でも今は頑張ります」

パトは琴歌を抱きしめる

パト「馬鹿、本当に苦しい時はもう手遅れなんだ、政治なんて知らないし、今でも整ってるんだ、琴歌のためならメリアに命令を使ってでも政治活動を休止させる、琴歌、甘えは逃げじゃない、琴歌の権利だぞ、賢い琴歌なら使える物は使わないといけないよな?」

琴歌「はい、では一週間程休みいいですか?正直ちょっと辛いので」

パト「わかった!そうだ!せっかくだし今日明日休んで、身体が休んだら1日一緒に出掛けない?俺また久しぶりに琴歌と二人きりでデートしたい!」

琴歌「いいですね!久しぶりに東京に遊びに行きたいですし、そうしましょう!」

パト「決まり!ならせっかくだし今日は泊っていきなよ!ここは発言なんて気にしなくていいからさ!」

琴歌「そうですね!では寝泊まり道具を」

パト「エイリ、琴歌の寝泊まり道具を取ってきて、メルリア、メリアをここに呼んでくれ、フルール、侍女を一人呼んでベッドを一つ追加の依頼をしてくれ」

メルリア「わかりましたアナタ」

エイリ「はい!取ってきます!」

フルール「はい!」

3人は各自の命令を与えられ動いた。

琴歌「侍女さんの扱いにも慣れてきましたね、パト君」

パト「あの三人はね、俺が面倒を見るって決めたからさ、遠慮なんてする必要がないんだ、それにあの三人なら気を許せるんだ」

琴歌「夜伽の件ですか?」ニヤニヤ

パト「見てたのか?」汗ダラダラ

琴歌「いえ、勘です、まったく浮気性な人ですね、パトさんは」プイ

パト「ごめん!クズ発言過ぎるけど、琴歌が大事なのは間違いないから!」

琴歌「冗談です!でもあまり節操を無くさないようにしてくださいね?溜まったら力不足ですけど私が頑張りますよ!」

琴歌はやる気満々と言わんばかりにパトに意気込みを向ける。

パト「やる気になってくれるのは凄く嬉しいけど」

パト(琴歌って確か他人の性行為を見て興奮する性癖があったんだよな・・・)

パト「ちなみにだけど、理想の性行為は誰?」

琴歌「カナちゃんですね!私の中では一番理想的ですしお互いが本当に分かっているような凄く良い性行為なので私もあのようになりたいです!」

パト「もう隠さないのね・・・」

琴歌「はい!パトさんにそういう所を隠しても意味ないかなって思って、えへへ」

パト「雪花の時もそうだったしね、複数人とか興味あるの?」

琴歌「どうでしょう、混ざりたいとは考えた事はないですね、」

パトと琴歌はそんな猥談を平気な顔で話せるくらいはお互いに心を許している、初めて会った東京の時に比べたら二人の関係はいい方向に進んでいた。

琴歌「パト君は専属神の中で一番お気に入りの性行為は誰なんですか?」

パト「そうだな、専属神の中でって言っても本当に滅多にしない子も居るからな、アリシアとかソフィアとか・・・後はラルもだな、この3人はしないな~」

琴歌「ソフィアちゃんとはヤッた事あるのですか?」

パト「ないな、キスまでだな、それも数える程度だ、ソフィアはまだ性欲という概念がないな、あれは、まあ俺もそれが気が楽な所があるけどね、健全な自分で居られるって感じかな」

琴歌「ソフィアちゃん本人がまだそう言う事を求めないのならその方がいいですね、アリシア様やラル様は確かに見ませんね」

パト「アリシアは俺が求めたらって感じだね、ラルはちょっと抵抗がある感じはあるね、だからそれ以外で愛情表現が伝わるようには頑張ってるかな」

琴歌「経験はあるんですね!」

パト「ラルは本当に数える程度だよ、余程ラルが求めた時くらいだ、俺からは求めないよ、それがラルにとって重荷になって欲しくないからね」

琴歌「流石ですね!それで一番好きなのは誰です?」ニコニコ

パト「そうだな~、メリアは満足度が凄いし、雪花も好きだし、カナはもちろん、ハクみたいに控え目なのも好きだし、琴歌との行為も俺は凄く好きだ、ソルテは・・・前戯が上手すぎるし、月花も好きだし・・・」う~ん

琴歌「皆好きなんですね、想定通りの回答ですけど」

パト「決めれないよ、どっちかと言うと行為の上手さよりも誰と行為をするかが大事だから、上手い下手なんてあまり気にしないかな」

琴歌「そうなんですか、それはちょっと残念ですね、私なりにパト君に喜んでもらえるように研究しているんですけどね」

パト「それは嬉しいけど、前みたいに無理しなくていいからね?雪花の真似だっけ?」

琴歌「はい・・・腰が壊れるかと思いました・・・感じるというより疲労感の方が強すぎて・・・」

パト「琴歌は受け身でいいよ!俺はそういう琴歌との行為が好きだからさ!」

琴歌「それは嬉しいですね、っと音が近づいて来ましたね、この音はメリアさんですね」

パト(わかるんだ・・・どんどん歌姫の名に恥じない実力が身についてきてるな)

・・・・・・

メルリア「メリアは連れてきました」

メリア「何ですかご主人?メルリア姉様を使ってまで私をこの部屋に呼んで?まさか?!姉妹丼?!雪花ちゃんと月花ちゃんで出来ないからってまさか私とメルリア姉様を?!///」

パト「俺を性の亡者みたいな扱いすんな、琴歌の件だ、琴歌に一週間程休日を与えたい、それでその間仕事を進められたら琴歌も気になって休めないから琴歌が休み一週間は政治の仕事全体もストップしてほしい」

メリア「また無茶なお話を・・・でも命令なんですよね?」

パト「流石メリア!わかってるじゃないか!もちろんメリアが無理と言っても命令を使う、国より琴歌の方が大事だからな!」ドヤ

琴歌「ありがとうございます!パト君!」

メリア「私も大事ですよね!ご主人!」

パト「それはもちろん!専属神は皆国より大事だ!それに以前の月花みたいになって欲しくないしね、俺の我儘で琴歌を休ませたい!」

メルリア「アナタ・・・」クイクイ

メルリアはパトの服の裾を少し引っ張る

パト「もちろんメルリアやエイリ、フルール、俺の国で生活している侍女皆大事だ、そもそもメリア達の仕事のおかげで政治は殆ど上手くいってるわけだし、メリアもこの際ゆっくり休みなさい!」

メリア「私はアリシアの案件の面倒を見ますよ、政治の件は了解しました、帝国の政治自体は殆ど障っていませんし、問題ないんじゃないですか?」

パト「よし!なら琴歌!一週間休みだ!どうする?一人の時間どれだけ欲しい?」

琴歌「全部パトさんとの時間がいいですね、一人の時間は日頃の日常で存分に味わっていますので」

パト「よっしゃ!なら一週間この部屋でお泊りだな!」

琴歌「勉学や訓練も普段通りやってもらっていいですよ♪それをゆっくり眺めるのもやってみたかったんです♪」

パト「おお!それはやる気出るね!」

メルリア「アナタ・・・」

メルリアは少し嫉妬していた、メルリアの中で行為をしたあの時からパトへの感情が大きく変わっていた。

メリア(あのメルリア姉様が嫉妬、完璧に虜ですね、しかもこの環境、焦らしに焦らし、私達に気を掛けてくれるご主人を見て嫉妬し、寂しくなり、そしてご主人から相手をして貰えばその時に強い幸福感で満たされ、それが脳を侵食し、依存する・・・メルリア姉様・・・知識として知っててもわからないものでしょう?これがご主人への依存です、凄いんですよ、ご主人は)

メリアはメルリアの姿を見て、現状に満足し、その場を後にする。

メリア「では琴歌ちゃんとの休日が終わったら次は私ですね!琴歌ちゃんもこの一週間は仕事の話は絶対にしないので気にしなくていいですからね!約束です!」

琴歌「はい、お願いしますね!メリアさん!」

メリアはパトと琴歌に声を掛け、パトの部屋を出る。

メリア(さて、メルリア姉様は完全に手に入れましたし、覚醒して戦力も絶対的な物に近づいた、謙虚ありながらも私達の事を第一に考えてくれる私達の主様は素敵でしょう?私は絶対にずっと傍に居ますよ、今はメルリア姉様に預けますけどね・・・)

メリアは不敵な笑みを浮かべながら後にする、その姿を見た侍女は「機嫌がいいのかな?」程度に考えていた。

・・・・・・
そして今晩・・・パトは目の前の現状が理解出来なかった。

メルリア「はぁ、はぁ、はぁ///」ユサユサ

パト(なんか下半身に違和感があると思って起きて薄目を空けたらメルリアが裸で俺の上で腰を振っている・・・何だこの状況・・・)

パトは寝がえりをする振りをして首を琴歌のベッドの方に向く。
すると琴歌は薄目を空けてその状況を見て、自慰行為をしていた。

パト(今日のメルリア、やけにグイグイ来るなって思ってたけど嫉妬してたのかな・・・独占欲強いのかな・・・ちょっと悪い事したな、)

パトは寝起きでありながらも現状を把握し、ただメルリアもわざわざ夜這いをしてまで、自分にバレないように独占欲を抑えようと頑張ってるため、寝たふりをしてその場を見過ごそうとしたが・・・

パト「うう!」

パトはあまりにも必死に動くメルリアの姿に耐え切れず思い切りメルリアの手を引っ張り、寝たまま抱きしめ、下からメルリアを突き、メルリアを満足させる

メルリア「アナタ?!ごめんなさい?!起こしてしまって?!」

パト「ごめん、嫉妬させちゃったね、俺が動くからそのまま身を委ねて」

メルリア「はい・・・///」

琴歌はその会話の一部始終を見ていた

琴歌(凄い、こんな近くで見られるなんて、それにパト君、ちゃんとメルリア様の異変に気付いてあげてる・・・やっぱり私達の細かい変化にも常に見てくれてるからこそすぐに気付いてくれる・・・だから私達はパト君の事が好きなんですよね)

琴歌はパトが起きて自分を確認したのをしっかり理解していた、だがパトはそれを知っても琴歌自身がそれを求めたからそのまま行為を続けた。おそらくここに居たのが雪花ならメルリアを制止していただろう。

琴歌(ダメ、これは私も我慢できない・・・疼いちゃう・・・)

琴歌は布団の中でズボンをずらし、下着もずらし、自身の股間を慰めるように弄っていた。

メルリア「ダメです!このままだと私!!」

・・・・・・

あれから数十分の時間が経った。

メルリアは何度も絶頂を迎え、そして今パトに身を委ねて頭を撫でられている。

メルリア「ごめんなさい、私、専属侍女なのに・・・」

パト「メルリアだって特別だ、我慢なんてしなくていい、いつでも一人の女性として居てくれてもいいんだ」

メルリア「嬉しい、侍女として扱われる時はどうなるかと思ったのに・・・こんなに幸せでいいのでしょうか・・・」

パト「いいんだ、メルリアはメルリアの幸せをここで見つけて欲しい、俺はそれを望むよ」

メルリア「うん・・・」

メルリアはそのまま満足な笑みのまま裸でパトの隣で寝てしまった。
パトから優しい声と性行為による満足感で心の底から安心し、満たされたのだろう。

パトはメルリアが寝静まったのを確認してから琴歌のベッドに向かう。

パト「満足か?琴歌?」

琴歌「欲しい・・・です」

琴歌はパトに満たれながらも股間を弄るのを辞めない程興奮していた、そんな見た事ない程興奮している琴歌を見たパトはさっきまでメルリアと性行為をしていたにも関わらずそのまま琴歌とも始めた。

・・・・・・
朝・・・

パト「このままだと絶対にダメな気がする・・・」

パトのベッドには裸のメルリアと裸の琴歌がパトの左右に居る状態だった。

パト(どんどんタガが外れてる・・・このままだと絶対にダメだ・・・どこかで認識を改めないと駄目だ・・・)

パトは罪悪感で顔を隠したかったが、生憎両腕とも腕枕をしていて使えなかった。

そしてパトは二人の満足な寝顔を見て、考えた。

パト(でもこうやって二人の笑顔を見れるのなら・・・良かったのかもな)

パトはそのまま二人の頭を撫でて二人を起こし、準備を始める。

・・・・・・

琴歌「さて!パト君!今日は一緒に遊びに行きましょう!」

メルリア「私もご同行していいのですか?」

パト「メルリアは俺の専属侍女だろ?しっかり俺の面倒と護衛頼むよ!琴歌は帝国でも大事だし、俺にとっても大事だからね!任せたよ!」

琴歌「お願いしますね!メルリア様!」

メルリア「はい!お任せください!」

エイリ「行ってらっしゃいませ」
フルール「お気をつけて」

三人は琴歌の長い休暇の相手をしながら充実した一週間を過ごした。

パトは悩んだが、現状、今のままの方が誰も不幸にならないため、いい案が出るまではしっかり愛せるだけ愛そうと決めた。

琴歌「私がしっかり支えますからね!お互い一緒に前に進みましょうね!」



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2022年12月05日

No.84 十三天の心 セラ

セラ「お帰りなさいませご主人様・・・」シーン

・・・

セラ「お帰りなさいませご主人様・・・」シーン

セラ「なにか違うのよね、いや、可憐で品があるのは当然なのだけど、どこか違うというか、満足できないというか、挨拶が平凡だからかしら?」

セラの住まいは第一の園に存在するパトが来日してきた時用の宮殿が存在し、普段は誰も住んでいないためセラが勝手に住んでいた。

セラ「これは主本人を呼んでこの違和感を解決しないと気持ち悪すぎてぐっすり眠れないわ」

セラはそう言うととりあえず勝手に現実世界に行き、パトを連れて来る

・・・・・・
パト「俺、暇だけど暇じゃないんだけど?」ムス―

セラ「可愛くて美しくて誰が見ても羨む美貌を持つ私に誘われた事を感謝しなさい駄主様」超絶上から目線

パト「来て早々無茶苦茶失礼な接待された、これがメイドのすることかよ!」

セラ「そうだったわ、というよりやっぱり臭いわね」

セラはそう言うとパトの身体にアルコールと香水を掛けようとした、だがパトも何度もその手にやられないためにそのスプレーから距離を取り、対策をする。

パト「ふふふ、俺が何度もそんなスプレー攻撃を許すと思うかね?駄メイド?」

セラ「ではロケット型を」ガチャン!!!

パト「は?!ふざけんな!どこから出した!そんなあからさまなネタみたいなロケットを出しやがって!!恥ずかしくないのかよ?!」

セラ「いいえ!むしろ主様相手にこれを打てると考えるだけでテンション上がりますね!!」

セラはそう言うと情け容赦なしにパトに向かってアルコール液が大量に入ったロケットをパトに向けて放つ!

パト「ぎゃあああああああ!!!」ズド――――ン!!!

ロケットの先端は凄く柔らかいクッションを使用しており、パトは怪我をしなかったが、身体中アルコールまみれになった。

セラ「うわ、アルコールくさ、酒に飲まれる男って情けないよね~」

パト「一滴も入ってねえわ!って本当にくさ?!これマジで臭いんだけど?!」

セラ「うるさいですね、とりあえずさっさと着替えるなりお風呂に入るなりしてその匂いを落としてください、不愉快度数が爆上がり過ぎて困惑超えてますが?」

パト「わかってるよ!まったく結局なんのために呼んだんだよ・・・」ブツブツ

パトはブツブツと文句を言いながら浴室に向かって歩いて行った。

セラ(は!メイドとして主の身体を洗うのは当然!ならこのままメイドとしての威厳というのを見せてあげた方がいいわね!)


・・・・・・

セラ「なんですか?メイドの前で服なんか脱いで?自分のメイドならセクハラは存在しないと思いました?最低ですね、失望しました、この件は裁判でじっくり話し合いましょう」

パト「なら俺はお前が勝手に俺の居る更衣室に入って来た件について勝負をしようじゃないか」

セラ「まあまあ、そんないちいち目くじら立ててないで、早く水着履いてください、デリカシーという言葉を育てようと地面にでも埋めたのですかね、そんなんじゃ育たないのに」はぁ~(溜息)

パト「その言葉そっくりそのまま帰してやるよ!駄メイド!!」

パトはそう言いながらセラに水着を用意させ、セラが持ってきた際どいブーメランパンツを履いて大浴場に入る。

パト「お前の水着のセンスはどうなっとるんじゃ?」

セラ「布面積が少ない方が洗いやすいでしょう、スーパーメイドが配慮したのですから黙って涙を流しながら感謝をしながらさっさとそのアルコール臭を取ってください」

パト「お前が付けた臭いだけどな?」

パトは渋々シャワーとせっけんを使って身体を念入りに洗う。
その間後ろでセラはパトをまくしたてる

セラ「え、そこは臭いがキツイんですからもっと洗いましょうよ、」

セラ「背中、そんなんじゃ全然洗えてませんよ、まあ手伝いませんけど」

セラ「首元や耳元はもっと念入りにしてください、これだからゴミカスと言われるんです」

パト「トゲしかない言葉のオンパレード!そして凄くうるさいヤジ!!というか手伝う気がないなら出ていけ!というかなんで俺の真後ろに居るの?!」

セラ「え?スーパーメイドですから?やっぱり主のお供をしないといけないでしょう?」

パト「ただ傍で立っててお供していると思ったら大間違いだぞ?」

セラ「ほら、早く洗う!そもそもこんなことをするために呼んだんじゃないんだから!」

パト「敬語ー!メイドの基礎ー!自身の辞書に【礼儀】という言葉を削除したかのような暴君?!」

パトはそんなこんな言いながら身体を洗い終え、大きなお風呂に浸かる

パト「おお、ここのお湯はなんか違うんだな」

セラ「それはまあ・・・」

パト「なんて湯を使ってるんだ?」

セラ「知らない、というより自分の家に流れてる水が何水なんかわかるわけないでしょ?」

パト「ああ、まあ、確かにそうか、別に特別な温泉を引いてるわけじゃないんだな」

セラ「いや、えっと・・・うん!多分そう!!」

パト(こいつに聞くだけ無駄だな・・・)

パトはそう思いながら湯から上がり、身体を拭き用意されていた服を着る

パト「へえ、セラが用意してくれたのか?」

セラ「いえ、もう数か月ここに放置してある服です、まあ、ここは清潔なので問題ないですよ」

パト「・・・まあ別にそういうのに抵抗ないからいいけど・・・」

・・・・・・

パトが髪の毛を乾かし、そして談話室に移動しようとした時、セラが両手を広げる

セラ「メイドが頑張ったご褒美、しっかり抱きしめるんですよ」ドヤ

パト「・・・」(お前が何をやったんだ?って思うけどここでやっておかないとまた面倒臭いからやっておこう・・・)

パトはそう考え、セラを抱きしめる

セラ「流石に石鹸を使ったので臭くないですね!」

パト「そうかい、それは良かったよ」

パトからはセラの表情はまったく見えない、セラはどのような顔をしているのか、興味がないわけではないが、とりあえずある程度抱きしめると離れる。

パト(特に変わったことはなし、顔が赤くなってるわけでもないし、やっぱり抱きしめる事に関してはそこまで思ってないんだろうな)

パトはそう考えながら更衣室を後にする。

セラはパトが更衣室を出たのを見計らって、顔をにやけさせ、先ほどの抱きしめられた幸福感を堪能していた。
そしてすぐに顔を引き締め、パトの元に行く。

・・・・・・

パト「それで元々の目的ってなんだっけ?」

セラ「私がスーパーメイド、だけど最近何処か普通というか、スーパーが足りないというか・・・だから主様を使えば多少は感覚を取り戻せるのでは、っと思いまして」

パト「安心しろセラ、最初からスーパーポンコツメイドだったから、そういう意味ではまったく変わってないから」

セラ「そんな冗談、今は求めてません!」

パト「あの今までの暴挙を冗談で済ませんな!」

セラ「それで挨拶から仕草までスーパーである事を主様に見て貰いたいの」

パト「はぁ・・・いいけど」

セラはパトがそう言うと同時にそのまま部屋から出ていき、ノックから始める

コンコンコンコンコン

パト(ノック多いな)

バターン!!(扉を思い切り開ける音)

パト(静かに開けろや!びっくりするだろ?!)

セラは何食わぬ顔でパトの元まで近づき、挨拶をする

セラ「主様、なにをご求めで?」

パト「いや、何も求めてないけど?」

セラ「いや、だから何をご求めで?」

パト「だから!何も求めてないんだけど?!」

セラ「そうですか、ならさっさと要求を決めてください、一人のメイドの行動管理も出来ない主様、下々に的確に仕事を与える事が主様の求めらることなのに何も命令しないなど、周りから給料泥棒や窓際族など馬鹿にされるじゃないですか、やる気のある若い子の可能性を摘み取る気ですか?それが嫌ならさっさと命令でもなんでもしてください!!」

パト「重いわ!!俺のひとつのさりげない命令にどんだけ人生左右されてんだよ!別に主が現時点で何も求めないくらい満足してるんだからいいだろ?!」

セラ「成程、では何もしません、それがスーパーメイド」ドヤ

パト「いや、俺の事は良いからこの宮殿?屋敷?の清掃でもしてたら?」

セラ「それはもう終わってます、私綺麗好きなのでチリひとつ落ちてる事が許せないので」

パト「そんな馬鹿な~~」

パトはそう言いながら周りを見渡す、すると確かに傍から見たら埃一つ被ってはいなかった。

パト「・・・マジじゃん、でも俺の服は?!」

セラ「数か月手入れしなくてもいいくらいに繊細に洗って管理しているに決まっているでしょう、カビ臭いなんて最低過ぎて私が許せないわ」

パト(セラって掃除方面に関してはマジのスーパーメイドだ・・・それ以外が壊滅的だけど・・・)

パト「凄いじゃないかセラ!見直したよ!いや本当!」

セラ「何を今更、スーパーメイドなのだから当然です」ドヤ

セラは口ではそう言っているが顔は明らかなドヤ顔だった。

パト「セラ!屋敷の掃除を任せる!俺はその間に帰る!」

セラ「了解しました、もう終わってるので帰るのは許しません」

パト「くっそ!逃げようとしたが回り込まれてしまった!!」

セラ「どうせ暇なのでしょう?なら私のスーパーメイドの訓練に付き合いなさい、従属のお願いを聞くのも主の大事な務めでしょう!」

パト「はいはい、わかった、満足するまで付き合うよ」

セラ(やった!)「それでは続いて食事を運ぶ時の動作を・・・」

セラは少々人間関係が不器用だが、それでも主と一緒に居たいという気持ちだけは頑張って出している。パトはそんなセラに気付くことはない・・・






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2022年12月04日

No.83 十三天の心 ニア

今回【十三天の心】に選ばれたニアには二つの顔がある

・元気で天然な愛玩動物のようなニア
・暗殺を得意とし、獲物を絶対に仕留めるニア

二つの顔を持つニアだが答えは簡単で人格が二つあるのだ。

その切り替え方は頭に着けている鈴であり、その鈴は特別でニア本人かニアの主である者でしかその鈴を鳴らす事はできない仕様になっている。

つまりニアの人格を変えるには現時点ではニア本人、パト、ミール、シンの4名のみとなっている。

普段の温厚なニアは戦闘という戦闘が一切出来ないため、戦場や戦闘が必要な時は残虐性のあるニアに切り替え、戦うのである。

・・・・・・

ニア「お花畑だ~~綺麗だね~~」

ニアは普段は能天気過ぎて、仕事で山菜を取る間に寄り道をして一人でお花畑ではしゃぎ遊び呆けるような子だった。

だが種族的にそのような子が多い種族なのでそれに対してそこまで咎める者も居なかった。

ニア「【十三天の心】に選ばれて何か変わるかなって思ったけど特に変わったことないね~」

ニアは【十三天の心】に選ばれた後も元々住んでいた森の中にある狸族の里で過ごしていた。
幹部に利益を与える行為さえしなければ何処に住んでてもいいというのが【十三天の心】のルールなのだ。

なので余程物好きではない限り何の文化もない【第二の園】には誰も済まずにあらゆる文化が整っている他の園に他のメンバーも過ごしているのだ。

ニア「あの時皆で顔を合わせた時以来他の子に会ってないし、女帝と呼ばれるようになったらしいけど特にやる事もないし・・・あ!そういえばもう一人のニアの仕事が無くなったんだよね!どうしよう!お金なくなるよ?!」

ニアは草食なので食事には困らないのだが、何分それ以外の生活費が必要であり、それらを払うための資金源が絶たれてしまい困惑していた。

ニア「ここのお花畑のお花を売ってお花屋さんでもしようかな?それか山菜を都会に持って行って売りに行くか・・・でもそれって女帝のニアがしていいのかな?威厳がどうこうとか言われそう・・・」

能天気なニアにしては珍しく困っていた、いつもは元気にぴょこぴょこ動く耳も萎れてしまい、お花畑の真ん中で困り果ててしまう

ニア「そうだ!こういう時こそ!メンバーに聞くべきだよね!」

ニアはそう言い、叡天の羅針盤に赴く

・・・・・・
ニア「こんにちは~~」

ニアはゆっくりとドアを開ける、するとそこには守備の究極系であるベルが居た。

ニア(ベル様だ!以前は話せなかったけど、この際だからお話出来たらいいな~)

ニアはそう思いながらベルの元までトコトコと走り、そして話かける

ニア「ベル様!教えて欲しい事があるの!」

ニアは大きな元気な声でベルに話しかける、その大きな声に対して眉間にしわを寄せ、あからさまに嫌な顔をしながらベルは応える

ベル「なに?・・・要件があるなら手短にしてほしい・・・と思う」

ニア「ベル様は普段どのようにして生計を立てているのですか?」

ベル「ここに来たら・・・生活に必要な資金は・・・各自分シンが用意してるから・・・そこから資金を降ろせばいいと・・・思う」

ニア「そうなんですね!良かった~、今まで働いて生計立ててたからどうしようって思っちゃって」

ベル「女帝が他の園で働くのは・・・駄目、直接じゃなくても間接的に幹部のためになるから・・・だから自分のための生活をするのはいいけど・・・資金は絶対にここから取らないと駄目だと・・・思う」

ニア「え~でも、それって他の園の物を買ったらその分経済回すからそれも間接的に幹部の人のためにならないですか?」

ベル「商品を買うのは・・・自分が生きるためだから・・・問題ない、自分が助かるためであって別に相手を助ける意図はないから・・・て理屈だと思う」

ニア「へえ~そうなんですね!ありがとうございます!えっとどこからお金を降ろしたらいいか教えて貰っていいですか?」

ベル「メンドクサイ・・・って思う」ム~

ベルは本に顔を埋め、「これ以上話しかけるな」という合図を送る、だがニアは空気が読めないため、お構いなしにベルにお願いする。

ニア「お願いしますベル様!このままだとニア生活出来ないの!」

ベルはとうとう我慢の限界が来たのか、能力を使う。

ベル「~ムオンノセカイ~」

するとベルの周りが無音になり、ニアもベルに話しかけているのに一切声がベルに届かないのだ、そしてベルは涼しい顔に戻り、読書に戻った。

ニア(酷いよ~~!教えてくれるくらいいいじゃん~~)

ニアはそう思いながらもベルに拒絶された以上どうしようもないため自分でなんとか自分用の資金を降ろす方法を考える。

・・・・・・
ニア「叡天の羅針盤って大きい図書館って感じだよね、特に特別な機械とかあるわけじゃないし、それっぽい魔法陣とか施設があるわけじゃないし・・・どうなんだろう?」

ニアは周りをある程度観察するが何処にもお金を降ろせるような場所がないためまたもや困り果ててしまった。

すると扉が開き同じタイミングでメンバーになったユラが現れた。

ユラ「どうしたんだい?ニア、こんなところに?」

ニア「ニアはね、生活用のお金を降ろしに来たんだけど方法がわからなくて・・・」

ユラ「そうなんだね、それは大変、私も協力してあげたいけど生憎ちょっと用事があってね、」

ニア「いいよいいよ!自分でなんとか探してみるから!ユラちゃんありがとうね!」

ニアはそう言いユラはそのまま奥の部屋に入っていく。

ニア「あれ?そういえば奥に部屋があったんだね、なんだろう?ユラちゃんが出てきたら聞いてみようかな?」

ニアはそう考えながら大広間を調べていった。
そして数分もしない内にユラが部屋から出てきて涼しい顔で「それじゃあね」と軽く挨拶をしてその場を去って行った。

ニア「ああ、せっかく聞きたかったのに・・・」

ニアはそう思いながらも「入ればわかるか」と考え、ユラの入って行った部屋に入ろうとするが鍵が掛かっていて入る事が出来なかった。

ニア「あれ?鍵が掛かってる?でもさっきユラちゃん鍵を掛けるような素振りしてなかったと思ったんだけどな~」

ニアはそう考えながらドアの事は諦め、本を漁って探していた、するとそこにシンが現れた。

シン「騒々しいですね、ニア、どうしたの?こんなに本棚から本を出して・・・」

ニア「シン様~、お金~~、生活出来ない~~~」半泣き

シン「貴女、話を聞いてなかったの?生活費は各自の部屋にある金庫に入れてあるからそこから取って行ってって言ったじゃない、あと各自の部屋は寝泊まりは自由だし、絶対に他人は入れないから気負わずに自由に過ごしても良いって・・・はぁ、次はちゃんと話を聞いておくのよ?」

ニア「あれ?でもニア、そんな話聞いた覚え・・・あ。」

ニアはふと思い出したかのように鈴を鳴らす。

裏ニア「シン、その話私ともう一人の私にしないと駄目だ、記憶を共有していない」

シン「それを先に言いなさい、それと貴方達で記憶の共有とか出来ないの?」

裏ニア「記憶は共感できない、共感してしまったら表のニアがニアで無くなってしまうからね、あくまで本能である私は私の人格で居た方がいいの」

シン「そう、なら今度からはしっかり貴女達で情報だけでも共有出来るようにして、主相手に二度も同じ説明をさせるつもり?」

裏ニア「それは無礼だな、気を付けよう、ただ表のニアがそれに気付くかどうかだが・・・」

シン「私が人格入れ替わった後はメモを確認しなさいって言っておくわ、それで引き継ぎたい情報を表のニアに引き継げるでしょう?報連相はしっかりとよ!」

裏ニア「助言感謝します、ちなみに資金とはどの程度」

シン「自称意識高い系ばっかりだからね、相当高額なお金を入れてるわ、一応この叡天の羅針盤内の時間を基準に約300時間ごとに入金してるわ、まあ大金を使い続けるのもセンスが居るっていうくらいだし、表のニアは細々しい生活してるし、お金が無くなるとかは考えなくていいわ」

裏ニア「そうですか、ありがとうございますそれでは」鈴チリーン

ニア「えっと、やっぱりもう一人のニアが知ってた?」

シン「ええ、とりあえず貴方達で情報交換出来るようにメモなんかに書いて互いに情報を引き継ぎなさいって言っておいたわ、それとこれ、メモ帳、渡しておくから今からもう一人の自分に聞いて自分でなんとかしてみなさい」

ニア「ありがとう!シン様!」

シン「ええ、あと、その本はしっかり本棚に戻しておくのよ!」

ニア「は~い」

シンはニアに注意し、その反対側でベルが能力を使いながら読書をしているのを見つける

シン(ベル、ニアの声がうるさくてムオンノセカイ使ってる・・・何かあったら身体ゆすらないと)

シンはため息をつきながら自室に戻る。

・・・・・・
ニア「やった!いっぱいお金あるよ!」

ニアは自室を見つけ、その中にある金庫からお金を確認する。そこにあるお金はそのまま手に入るわけではなく、各園の通貨に変更出来るように加工されている、そのため、まずは機械に欲しい金額を打ち込み、どの園用のお金を作るかを決め、そしてそこから指定したお金が出てくるという形で出来ている、帝園にはカード払いみたいなものが存在しないため、全て現金払いである。

ニア「こんなに沢山お金は要らないから、そうだな~1000ミルあればいいかな~」

【ミル】とはお金の単位である、通過はデザインが違うだけでお金の名称や単価は同じなのである。
各園事にお金と単価事情を出すとミールが管理出来ないとのことで、デザインは変えて専用のお金としてはいいが、読み方や単価は共通なのである。

ニア「お家の支払いが600ミル、水道が100ミル、生活用品で300ミルもあれば大丈夫!これで生きていける~!」

ニアは歓喜し、その場でぴょんぴょんと跳ねる!
そしてそのまま叡天の羅針盤を後にして、自分の家に戻り、食材保管庫に置いてある果物を食べてゆっくり寝た・・・

ニアは考えなかった・・・

ユラが来た時、ユラもただお金を降ろしに来ただけなのにまったく教えなかった事、
そして家の支払いは一括で払い、買い取れば良かったと・・・

だがニアはそんな事を一切考えずにその日の喜びと満足感と充実感の中心地よい夢の世界に向かうのだった。

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2022年11月30日

No.82 十三天の心 テル

テルの技術力は非常に高い、応用力も高く、軽々と習得するのに何十年掛かると言われるような代物でもほんの一瞬で覚える所か、そんな技すらも改良を加えてさらに質の高いものにしてしまう。

テル「え?技術の見直しがしたい?」

聖人族A「はい、テル様の功績はお聞きしております、あの絶対的帝園の主様に直接ご指導をしたとお聞きしております、そんなテル様に私達の伝統技術をぜひ見直してもらい、さらなる高みに上げて欲しいのです!」

テルは自分と同じ種族の子から依頼されていた。

テル(う~ん、暇だから別にいいんだけど・・・いいのかな?無償でやって?)

テルとしては暇潰しなので別に構わないのだが、今の所属は【第二の園】、無償で他所の園に技術を提供するのは色々とマズイのではないか?と考える。

テル「ごめんね、今は所属が違うからちょっと私もやっていいのかわからないんだ~」

聖人族A「そうですか・・・すみません、ムリを言ってしまって・・・」

聖人族の子はあからさまに気を落とし、テルの元から帰ろうとしていた。
テルはそんな背中を見ていられなくなり、その聖人族の子を止めた

テル「わかった!ちょっと待って!この際だから上に聞いてみるから!ちょっとここで待ってて!」

テルは大慌てで止め、即座にシンに連絡する。

・・・・・・

テル「シン様?私が以前居た園で技術の伝授や依頼を受けるのは大丈夫ですかね?」

シン「特に定めてないから問題ないと思うけど・・・だけど他所の園だと外部からの依頼や干渉は禁止って法もあるから【第七の園】の法をしっかり見てからやりなさい、あ、でも構成員幹部相手はダメよ、それで園同士の戦争とかになったらいけないからね!私達は帝園全体の治安管理も任されているのだからそこは公平にね!後、その技術がまわりまわって構成員幹部へ届くのも駄目だから使用用途と他言無用であることをしっかり伝えるようにね!」

テル「成程・・・まわりまわってその技術が構成員幹部の利益になったら駄目・・・って技術伝授って絶対ダメじゃん!!」

シン「まあ、ブラックよりのグレーね、その園のための技術になりますからね、申し訳ないけど断って頂戴」

シンはテルにそう指示し、テルは少し残念そうにシンとの連絡を切る。

・・・・・・
テル「ごめん、やっぱり無理みたい、引き留めちゃってごめんね」

聖人族A「いえ、私のために動いてくれただけでも嬉しいです!ありがとうございました!」

聖人族の子は深く頭を下げ、そのまま走り去って行った。

テル(せっかくの才能も使わないと宝の持ち腐れだよね・・・はぁ)

テルはため息をつきながら自分の家に戻る。

・・・・・・

テルの家は【第七の園】にあり、見る限り可愛いアイテムでデコレーションをした広い2LDKサイズの家を持っていた。

大広場は30畳程ある広い空間であり、今回のようにお客が来た時に出迎える場所である、そして自分らしさを出すために色んなデコレーションをしていた。

そして残り2部屋は衣装室と寝室だった。

衣装室は20畳程あり、寝室はなんと4畳程しかなく、シングルベッドを部屋いっぱいに置き、小物置き用の小さい机を頭付近に置いている程度であった。

テルは普段美意識が高く、常に自分の身体の細胞が劣化させないようにオーラ技術開発を独自で行い、何もしなくても美肌を保ち、あらゆる美容効果を持つオーラを常に纏うという変わった技術を使っていた。

そのおかげでテルの身体が汚れることはなく、油分や汗も完璧に浄化し、服も汚れないようにオーラで纏っていたため、テルはそのままベッドに倒れこんだ。

テル「体臭は身体の内側の問題と身体の外側による汚れによる問題から生まれる物、それで今回外部からの要員は排除したから、次は内部だけど・・・正直、オーラを体内に充満させたらそれだけで別に問題なさそうだし、後はバランスかな~、全部浄化したらその日飲食したものまですぐに浄化されちゃいそうだし・・・」

テルはうつ伏せでベッドに倒れたまま、先ほど口走った事をすぐに実行してみる・・・結果、出来た。

テル「うん、これで食べ物の消化した事で発生する臭いや、口臭、口腔内ケアもオーラだけで完璧にこなせるね・・・あとは・・・」

テルはこうやって思いついた事をすぐに実践してはすぐに成果を出し、日常で使うという事を繰り返していた。

テルはお風呂や手入れが好きなため、それだけの技術を持ちながらも敢えてお風呂に入り、汚れてもいない美しく白い肌を洗う、その行動だけで心が落ち着くのだ。

だがテルが【十三天の心】の候補生に選ばれた時から、生活は変わり、自分の役割が無くなり、常に誰かのためではなく自分のためだけに力を磨くようになった。それが時に虚しく感じ、御礼を言われなくなったり、以前までは多く相談に来ていた客も今では減って、今回のように来ても期待に応える事も出来ずにそのまま帰すという繰り返しだった。

テル「つまんないなぁ、自分だけが満たされても誰も私に感謝してくれないし、誰も私を求めてくれない・・・」

テルは自分の先ほどまで思い付き、完成させていた新たな技術を解除し、そのままお風呂に入った。

・・・・・・

【十三天の心】の役割は治安維持と主様への力を与え、支え、共に戦う事。

治安等早々悪くなることはなく、メンバー全員が暇を持て余しているのが現状だった。

ネルは主(パト)の所に定期的に遊びに行き
ベルは常に自室で読書に没頭し(最近は帝国産の小説に没頭している)
シンは仕事があり、業務をこなし
ノラは自分磨きのためにストイックに鍛錬を重ね
フラは自室でダラダラし
ルラは新たな治療技術の研究を行い
ウルは精神統一の特訓で定期的に場所を変えて鍛錬をしている

同期になる5人の話を聞くと
セラは趣味である侍女の業務を意味も無くこなし
ルナは現実世界に居る主の動向を確認し、何かあった時にすぐ対応できるようにと観察し
ユラは日頃は謎の研究に没頭していた。
ニアは花畑で遊んだと能天気な事ばかりしていて
リルは現実世界で主の元で生活していると聞いた。

テル「皆好きに生きてるけど、私達の寿命ってほぼ無限だからずっと生きていくとそんな娯楽もつまらなくなるんじゃないのかな?私なんて技術の究極系だからすぐにできちゃうし・・・つまんないなぁ」

テルはお風呂の湯舟の中で声を出して今の葛藤を口にする。

女帝と帝園全土で知名度が増えても偉い事等一度もしていない、
ただただ時間を無駄に過ごすだけの日々。

テル(もっとこの帝園全土の技術力が上がればよりよい生活が出来るんじゃないかな・・・全土なら一部の構成員幹部の利益にならずに全員の利益になるし、それなら文句ないんじゃ・・・でもそうなると全員一斉に教える必要があるから偏ればそれはそれでダメだしされそうだな~~、惜しいなぁ~~)

テルは湯舟の中で足をバタバタさせながらいい案が浮かばないモヤモヤを発散させていた。

テル「どうせなら同期の皆と仲を深めてお悩みを聞いたらどうだろう!そしたらきっと難題を突き付けてくれるかも!だって皆私と同じ天才だもん!きっとそうだよ!レベル高いはず!!」

そしてテルはまず周りの事は今はどうしようもないため、自分と同じく所属するメンバーの技術的お悩みを聞こうと方針を固めた!

・・・・・・
テルはお気に入りのピンクの衣装を来て自身のオーラら気配を消す杖を持ち、自分が開発したオーラを体中に纏いながらさっそく皆の居る園へ向かったのだった。

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2022年11月27日

No.80 田舎者 フルール episode7(Final)

ミーエル「メリア~治ったよ~」

メリア「んん?今何時くらいですか?」

ミーエル「もう朝だね、ちょっと時間掛かったよ、心も持ち直して考えなおしたし!これで大丈夫だよ思うよ!」

メリア「表だけじゃないですよね?一度それで結構問題になったのですが・・・」

メリアは地球での出来事を思い出した。

ミーエル「うん、私の場合、一種の洗脳術もあるから、そう思い込ませて、心の底から負担を軽減して、傷を治すようにしてるから問題ないよ、最後は一応メンタルチェックもしてるし」

メリア「え、それで先ほど言った結果通りになったのですか?」

ミーエル「うん、それよりもっと、【責任をもってあの3人を家族のように大事にするし、絶対に見捨てない】って覚悟してたから、まあ、そこは主様らしい結論だしいいんじゃないかな?」

メリア「重いですね~、これから肉体関係を持つ相手全員にそんな思想を持たれたらご主人が持たないと思うんですけどね」

ミーエル「その時はその時かな、今はこれでいいんじゃない?そんな先の事なんて言ったって主様がそれについてこれないわけだし」

メリア「そうですね、わかりました」

メリアはそう言うとミーエルの助言通り、慌てずにパトの心境が今後の帝国に当てはまるまでしっかり見届けようと決心した。

ミーエル「今日は体調不良ってことで一日ここで休ませてあげたいから、ソルテ達にそれだけ伝えといてくれる?」

メリア「わかりました、ではご主人をお願いしますね」

・・・・・・
メリア「というわけでご主人は夜に体調を崩され、ミーエルの所で治療は完了していますが、経過観察のために一日だけミーエルの所に入院となりました。なので今日の勤務は休みとなります」

エイリ「はい・・・あの、メリア様!私は侍女なので仕事に戻ります」

メリア「何を言っているの?もう貴女は侍女じゃないわ、聞いてなかったのかしら?」

エイリ「え?何のことでしょうか?」

メルリア「ごめんなさいメリア、その場の勢いで同行させただけでまだ言ってなかったの・・・///」

メリア「メルリア姉様らしくないですね、まあ初夜で緊張していたということにしておきましょう」

メルリア「言わないで、昨夜の事は私もちょっと・・・///」

常にくねくねしながら真っ赤な顔を両手で隠しているメルリアは放っておいてメリアはエイリに話を続ける。

メリア「エイリ、貴女はパト様直々のご要望で専属侍女への推薦がありました、そして私が貴女に再度審査した結果、合格とします、今の結果に慢心せずに、これからも切磋琢磨し、自身を磨き続け、パト様の隣に居ても恥ずかしくないように努めなさい、いいですね?」

エイリ「はい!畏まりました!!」

フルール「あの・・・私は・・・」

フルールは申し訳なさそうにメリアに聞く、まだ来て丸一日も経っていないのだ、本人からすれば保護者であるパトが居ないとどういう立ち位置に居ればいいかわからないのだ。

メリア「貴女は・・・仮専属侍女として採用します、一応昨夜の行為後、貴女が就寝している時にポテンシャルの変化を見させて貰いましたけど、中々興味深いと私自身判断したので今後の将来を見据えて認めます、ですが実力がないのは事実なので、当分の間は完全な侍女業務ではなく、パト様と一緒に授業を受け、実戦訓練を受けて貰います、そしてそれが終わり次第パト様の部屋で待機命令とし、パト様直々に指示を貰うまでその部屋から出る事を許しません。いいですね?」

フルールには帝国に必要な知識と帝国の従属神として相応しい実力を身に付けてもらうようになった。
だが実力がないため、パトの足手まといにならないためにもパトの部屋から出る事を許さないようにして保護をしようと決めた。

メリア(ご主人の理想通りの配置にしましたからね、後はご主人の選択が間違いではなかったと周りに認めさせてください、それはご主人にしか出来ないことですからね)

メリア「ということでソルテ、この三人の管理はメインはパト様、サブは私、貴女の命令優先は3番目なので、貴女がこの三人に命令する場合、パト様と私の承諾を得てから指示をお願いします。」

ソルテ「わかりました、メリア様」深く頭を下げる

そしてメリアとソルテは部屋を出て、残った3人はパトの部屋に残された

・・・・・・
ソルテ「まさか一晩で3人を抱くなんて・・・想像も出来ませんでしたね、そこまで本気とは」

メリア「そう言う事、だからソルテもご主人の本気に向き合ってあげて、せっかく最近はご主人が意思を持って前に進もうとしているのだから、私達が道を正し、修正させながらも寄り添って行かないとでしょう?専属神として、一人の女性として・・・ね?」

ソルテ「はい、私は本日はどうしましょうか?」

メリア「ご主人の自室に居る3人と仲良くなったらどうです?どうせなら月花ちゃんも暇でしょうし、5人で親睦会でも深めて今後の仕事が優位に動くようにしたらいいんですよ!ソルテも【命令権】はなくてもお願いなら出来ますからね、関係は上手く使って、上手く抜けて、ですよ?」

メリアは先ほど自分で言っておきながら、自分の言葉の抜けをソルテに教える

ソルテから命令は出来ないが、お願いし、パトから命令を出させたり、本人の意思で動けばそれは命令にはならない、そのためにも信頼と友好的な関係が必須になるためソルテに仲良くしておけとメリアは言った。

ソルテ「そうですね、ではメリア様のお言葉にあやかってそうさせて貰いますね」

そして二人は業務的な話をした後、ソルテが周りを見回し、メリアの耳元で小声で聞いた

ソルテ「メリア様、もしかしてその行為後の現場にそのまま呼ばれたの?」

メリア「ええ、三人共全裸で寄り添いながら寝てましたよ・・・その状態でポテンシャル確認は地獄でした・・・特にフルール、メルリア姉様の胸が邪魔で中々調べられなかったので・・・」

ソルテ「うわぁ、それはお気の毒に・・・」

メリア「まあ、そのおかげでこの現場をいち早く知って行動に移せたから良かったけど・・・一番不憫なのはネルですよ」

ソルテ「そういえば居なかったわね?どうしたの?」

メリア「昨夜あの部屋に居ながら一人だけ性行為もせずに寝ていたの・・・それで起きたら自分以外全員が事後でしょう?まあ泣きそうな顔してご主人の所に行ったわ、寝落ちしたネルの自業自得でしょうけど」

ソルテ「それは・・・一番心境が複雑ですね・・・でもちょっと・・・」

クスっと笑うソルテ

ソルテ「面白いですね、それw」
メリア「私もちょっと笑っちゃいましたw」

二人はクスクスと笑いながらお互い手をふり互いの勤務に戻る。

・・・・・・
パト自室にて

エイリ「ええ、いきなりの部隊異動・・・どうしましょう?メルリア様?」困惑

メルリア「とりあえず今後エイリは私達と同じ部屋で生活するようになるから、自分の荷物を部屋からここに持ってくるといいわ、これからは侍女の中でも最も特別な侍女として主様に尽くすようになりますからね」

フルール「私はどうしたらいいですか?」

メルリア「フルールはまだ母国から貴女の荷物が回収されていないので、当分はこの国で用意された物で生活ですね、というより恐らく今後私服に着替える機会がほぼ無くなりますし、私達専属侍女は側近ですから旦那様のお目汚しをしてはいけません、なので帝国産の服しか恐らく着れないと思ってください、最初は窮屈に感じるかもしれませんが」

フルール「いえ!服に拘りはなかったので!母の形見だけ手元にあれば私物は特に何もいりません」

メルリア「そう、なら今日はせっかくの休みですし、親睦会と新人研修としましょう!こんな時間がある事なんて滅多にないですからね!ここでしっかり業務を把握して明日から復帰する旦那様に精一杯のご奉仕が出来るようにしましょう!」

そうして3人は新生活に向けて準備を始めた。
その時に廊下で話を終えて戻って来たソルテとソルテに呼び出された月花が合流し、5人で新生活の準備や普段の仕事内容、親睦会として5人で祝いをした。

・・・・・・
病室にて

ミーエル「調子はどう?主様?」

パト「うん、大丈夫、鼓動も別におかしくないし、感情も落ち着いてる」

ミーエル「うんうん!それなら安心だね!今日は私に全部任せて!久しぶりに専属医師の仕事だよ!」

ミーエルは張り切りながら奥の部屋に戻っていく

パト(昨日の夜まではあんなに気分が沈んで心臓の鼓動がバカみたいに早かったのに・・・今は本当に落ち着いてる)

ネル「なぜ・・・私を・・・」

パト「うわ!びっくりした?!」ピ――――――!!

ミーエル「どしたの?!」バサ!!

常にパトの心音波形と感情波形を観察していたミーエルがパトの所に飛びついてきた!
するとそこにはパトのベッドに項垂れるネルが居た。

ミーエル「ネルか~~、もう!今主様は経過観察中なんだから変な刺激しないで!」プンプン!

ネル「ミーエルよ、お前に私の気持ちがわかるか?同じ部屋に居て・・・私以外全員が楽しく裸で性行為だ・・・私はその時馬鹿面しながら寝ていたのだぞ?」

ミーエル(うわ、めんどくさそう、それにネルが自分で馬鹿面って言うなんて、相当心に来てるね・・・)

パト「ごめん、ネル寝てたから・・・」

ネル「夜這いするだろ・・・普通、この場で言うのもなんだが、身体はもう既に準備出来ていたぞ・・・」頭を下げて項垂れながら震えている

パト「いや、良い寝顔だったし・・・その・・・ついで感覚でネルとの初めてをヤるのはちょっと俺は気が引けて・・・」

ネル「上手いな主様、だがもうあのような雰囲気はもう作れる気がしないのだ・・・」

パト「それはほら!こっちで過ごす時間を増やせば!」

ネル「言っただろう?こっちの世界は窮屈だと、それに私は帝園での役割があるのだ、常駐契約は出来ないのだよ」

ミーエル(毎日暇してたくせに)一時期ネルの住処で同居していた

パト「ネル!元気出して!俺がネルを特別に想ってるんだからこれからもそういう場面は来るって!」ネルの頭を撫でる

ネル「そうか、こんなめんどくさい女にもまたチャンスはあるか?主様~」パトのベッドに顔を埋めながらパトの手を受け入れるネル

ミーエル(うわ!ネルが主様に甘える所初めて見た!というかめんどくさいって自覚してたんだ?!)

すると扉が開き、そこにはエテルと美魅、エテルの頭に乗っているスティアの3人が入って来た。

エテル「玉座に居ないと思ったらここに居た」

美魅「一日中ベッドの中とは良い御身分やな!駄主!王様にでもなったつもりかいね!」

エテル「王様だよね?それに良い御身分だし」

美魅「今そんな事どうでもええんや!えんか!うちに弱ってる所見せたら殺されるで!」

エテル「心配だから授業終わってすぐに来たくせに・・・」

美魅「ちゃうわ!弱っとる主を見れるのは中々ないからチャンスやと思ったんや!」

スティア「元気そうだね~~、どっちかと言うとネルの方が元気ない~~?」

ミーエル「ああ、すぐに収まるから気にしないであげて」

エテル「それで、いつ殺すの?主目の前に居るけど?」

美魅「思ったより元気そうやったからええわ、こんなん弱ってるうちに入らへんからな」プイ

エテル「やっぱり心配で見に来ただけだよね?」

パト「皆心配掛けたね、今日は念のための入院だから明日からちゃんと復帰するよ!」

ミーエル「それを判断するのは私です!そのためにも安静にしてくださいね!」

ミーエルはそう言いながらベッドの上で座っているパトを寝かしつける。

ミーエル「ほら!ここは病室!主様も安静にしないといけないんだから騒がしくするなら出ていって!」

美魅「しゃあないな!まあええわ!元気な主を殺してこそやりがいがあるってもんやからな!」

エテル「その割には膝の上でまったりしてるよね?」

美魅「落ち着くんやからええやろ!」

スティア「美魅~~言ってることとやってること支離滅裂~~」

3人はそのまま病室から出ていった。

・・・・・・
ネル「さて、ミーエル、この病室のベッドをダブルサイズに変えて貰えるか?」

ミーエル「昨日のリベンジを今日果たすつもり?」ジー

ネル「違う、私も流石に弱っている主様に欲情はしない、従属として傍に居てやろうと思って居るのだ、こういう時には温もりが必要だろう?」ドヤ

ミーエル「へえ~さっきの言葉他の【十三天の心】に聞かせてあげたいね~、まあいいよ、でも昨日より主様が悪化してたらネルでも出禁だからね!この場所では私の方が偉いんだからね!」

ネル「わかっているさ、それにミーエル、その場の偉いなんて略奪すればすぐにひっくり返る」ドヤ

ミーエル「ネルがこの病室で一番偉くなっても使いこなせないでしょ」呆れ

ネル「何を言っている!私も【神羅万象支配】を持っているのだぞ!治療くらい出来る!」

ミーエル「はいはい、それじゃあベッド広げるからネルは離れててね~」

ミーエルはそう言いながらパトのベッドを広げた。スライド式で広くなる構造だった。

ネル「凄いな、広くなるのか」

ミーエル「まあ、人型以外の神でも治療が出来るようにって開発された帝国産の治療ベッドだからね、ある程度自由に広くは出来るよ」

ネル「よし!ならば主様よ!一緒にお風呂はどうだ?」

ミーエル「さっそく主様の心境を揺るがさないでーーー!!」(# ゚Д゚)

・・・・・・
後日

パト「さて、色々心配を掛けたね、話は聞いてるかな?」

パトは玉座に座っていた、そしてパトの前にはエイリとフルールの二人が居た。

エイリ「はい、私の新たな役目、今後主様のために誠心誠意尽くしていきたい所存です」

フルール「私をこのような待遇で保護してくださった主様の偉大なる恩にお応え出来るようにこの身を主様に全て捧げ、誠心誠意尽くさせて頂き、そして一刻も早く主様の傍に居ても恥ずかしくないように己を磨きたい所存です」

ソルテ「フルールの今後は聞いてますよね?」

パト「ああ、俺の希望通りだ、流石メリア、ソルテも受け入れてくれてありがとう、今度またゆっくり話そう、色々ギスギスしちゃったしね」

ソルテ「そうですね、仕事じゃなければベッドから出れないくらい泣いていた所です」

メルリア「ふふ」クスクス

パトはソルテの言葉に苦笑いをしながら二人の決意表明に応える

パト「二人の高い心意気は受け取った、では今後、俺の期待に応えてくれるのを期待しているぞ!」

エイリ・フルール「はい!」

こうしてエイリとフルールは専属侍女として新たな役割が与えられた。

ソルテ「ではさっそく授業に向かいます、今回はこの件で遅らせてますので、急いで向かいますよ」

パト「そうだな!」

ソルテ「フルール、貴女も今日から同じ部屋で学ぶのですから行きますよ!」

フルール「はい!!」

エイリ「では私は部屋の後ろで待機しています!」

メルリア「私は初日ですからね、エイリと一緒に同行させてもらいますね」

パト「なんか増えたな・・・専属神達も居るのに大変そうだ・・・」

こうしてたった一人の少女を保護した事からパトの周りは充実していった。
だが、こんな充実した生活も長くは続かなかった・・・。

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2022年11月20日

No.78 田舎者 フルール episode5(微R18)

パトはメリアと一通り談笑をしながら時間を過ごし、自室に戻った。

するとそこにはネルが待機していた。

パト「あ、ネルまだ帰ってなかったんだ?」

ネル「せっかく5オーラも貰っているからな、せっかくだから最後までこっちに居させて貰おうと思ってな」

メルリア「今日は大活躍でしたからね」

ネル「なに、あの程度かと拍子抜けしたくらいだ、もう少し手ごたえを感じれば良かったのだがな」

ネルはそう良いながらメルリアに出された紅茶を一口つける

フルール「私の星を救って頂き、本当にありがとうございます」

フルールは先ほどの話からネルが自分の星に居た原因を排除してくれたと理解し、感謝の言葉を述べる。

ネル「気にするな、私はあくまで娯楽だった、お前の事情なんて一寸を気にしていなかったからな、感謝されるようなものではない」

ネルはフルールの感謝を拒絶した、ネルも律儀なため自分の事で行った事に対して感謝の意を示されるのはあまり心地の良いものではなかった。

パト「でもネルのおかげで疲れたのは間違いないな、戦闘より、その後の方が大変だったよ、しかも会議の話まったく聞いてなかったよな?!」

パトは会議中の出来事を思い出し、ネルに突っ込む

ネル「あの会議は帝国側の話だろう?私は関係ないからな、主様よ、ちゃんと王として責務を果たさないといけないのだぞ?」

パト「責務を真っ当するために次は絶対に行かない!」

ネル「主様主様、人助けを良しとする主様が果たしてそんな事が出来るのかね?」ニヤニヤ

パト「ぐぬぬ・・・」

パトとネルが話してる時、フルールは今回の経緯を大体理解した。

フルール(成程、私の星を救ってくれたのはあくまで偶然、やっぱり上の神々からすれば一惑星に起きる出来事なんて大したものじゃない・・・なんかショックかな・・・)

フルールは自分が必死に守って来た環境がまるで馬鹿にされたような気分を味わっていた。
自国の民の苦労は?母親の死は?星のために戦った神達は?そしてその戦いの中死んでいった人達は?そんな事を考え、表情を曇らせていった。

ネル「フルール、表情が暗いな、精々私達を正義の救世主とでも勘違いしたのだろう?それは勘違いも甚だしいというものだぞ」

パト「ネル、それを今日言うものじゃないだろう」

ネル「主様、こういう考えのすれ違いがあればすぐに正さねば亀裂を生むぞ?現にこの女は主様を【誰でも救う救世主】に見えているだろう、だが実際は違う、自分が救われたのは偶然に過ぎない、星が救われたのも偶然、お前がこうやって主様に出会い、好かれたのも偶然、それらを全て自分の成果と一寸でも思わない事だな」

フルール「・・・わかっております」

ネル「いいや、わかっていないな、別に説教でもない、この世界で生きるならこの世界の世界観を知っておけ、ここで過ごすための教育だ、顔をあげろ」

パトも教育と言われれば口出しは出来なかった、メルリアも当然黙って聞いていた。

ネル「この国は良くも悪くもこの世界で1・2を争う大国だ、故に見る世界が違う、惑星の住民一人など気にするような領域ではない、そして当然だがその住民が特別になる事もない、救われたのならそれは偶然にあやかれただけ、ラッキーというべきだな」

ネルはそうしてこのエウレカ帝国から見る世界の価値観を話す。

・・・・・・
ネル「フルール、お前は今後、そんな世界の主の【物】として生きるのだ、それはお前が望んだことだからな、わかったか?」

フルール「はい、わかりました・・・」

フルールはネルの説明で心身共に疲れていた

フルール(全然世界が違う、国民数十万の命とかそんなレベルじゃない、星に存在する生命全て、そしてそれらを数ある星全て理解し、それらをトップとして管理し、繁栄という恩恵を与える、星単位、もしくは宇宙のエリア単位で考えてるのだから私のような下級神の中でも下の方に居るような存在、こうやってここに居られるだけでも運が良いと思わないと駄目だよね・・・お母様・・・)

フルールはその場でただ立ち尽くしていた、ネルも少しため息をついて

ネル「現実を見せるのも考え物だな、メルリア、紅茶のおかわりいいかな?」

メルリア「わかりました」

パト「フルール、疲れただろう?ベッドを容易させてあるから少し休んだらいいよ」

パトはフルールにそう言い、紅茶を持ってきたメルリアにフルールを寝室に案内させる

・・・・・・
パト「ネル、ちょっと言うの早すぎたんじゃない?」

ネル「私達に変な幻想を抱かれるくらいなら今言った方がいいだろう?このままでは主様が少しでも星の民を救わない選択をした時、フルールから反感を買われるぞ?」

パト「そうか・・・」

ネル「ああ、主様は優しすぎるからな、それは私も理解している、だから私が説明した、現実を知った上での主様の選択なら多少価値観の違いはあれど納得はするだろうからな、それこそ帝国に来たばかりの主様のようにな」

パト「そうだな、俺達のやってることは褒められる部分もあるけど、その分汚い事もしてる、救った命もあれば奪った命もある、それは理解しておかないとな」

パトは今回の判断はネルが正しいと判断し、パトは静かになる。

ネル「さて、この後だがどうするつもりだ?一発ヤルのか?」ワクワク

パト「やらないよ!でも覚醒させないとあのメリアですら話を聞いてもらえないからなぁ、今日中にはキスまではしておかないとマズいね」

ネル「キスまでか!それはまあ奥手な事で!ここは王として性奴隷を採用したらいいのだ!常に下半身全裸で性処理をされて馬鹿面晒しながら玉座に座る主様も情けなくて滑稽で私は凄く満たされるのだがな」ニヤニヤ

パト「ネルの性癖に俺を巻き込むな!普通に侍女だよ、力が無くても出来る仕事はある、部屋番とか」

ネル「それは実質ニートではないか、私でも出来るし、主様なんて得意分野ではないか」

パト「そうなんだよ、実務経験があるから即戦力に・・・って誰が得意分野じゃ!!」

ネル「だが、確かこの部屋の掃除って毎度家具全体を洗浄・清掃・手入れをされているのだろう?その規模をあの女が出来るのか?」

パト「そもそもそこまでする必要がないんだよ、毎日家具全体の清掃、身の回りは全て新品クラスまで清掃・手入れされる、俺は自分の臭いがある布団で寝たい!」

ネル「その気持ちはわからんでもないな、部屋は自分の領域だからな、それが毎度無くなると自分の部屋という感覚に中々馴染めにくそうだと思う」

パト「そうそう、だからもし侍女に出来たら部屋に居させる!それで決まり!」

ネル「主様は監禁をするっと」

パト「言い方!!?」

パトとネルが話している時メルリアとフルールは寝室で話していた。

・・・・・・
メルリア「ここが私達の寝室ですよ、ですが今までベッドは1つだけでしたのに、3つになったんですね、お仕事が早いです」

フルール「あの短期間でこんな高級で重そうなベッドを2つも追加したのですか?」

メルリア「この程度なら旦那様の侍女達なら整える事も含めても10秒も掛かりませんね」

フルール「ははは、凄い・・・全然世界が違う・・・私一人だったら絶対に運べない・・・」

メルリア「まあまあ、フルールの役割については旦那様が考えております、あの方は絶対にフルールを悪いようにはしません、だから安心して寝てください、今日は色々あって疲れたでしょう・」

フルール「はい、お言葉に甘えさせていただきます・・・」

フルールはメルリアに誘導され、自分用に用意されたベッドに座り、そのまま倒れ、眠りに落ちてしまった。

メルリア(まずは心の疲れを落として、そこからしっかり先を見据えていきましょう)

メルリアは寝室の光を消してパトの元に戻る

・・・・・・

メルリア「あれ、ネルは帰られたのですか?」

パト「いや、お風呂に行ったよ今日は泊っていくらしい」

メルリア「そうなのですか、では主様の部屋にベッドを一つ追加しておきますね」

パト「そうだな、頼むよ」

メルリアはそう言って、パトの寝室に向かい、即座にベッドの準備を整え、戻って来た

メルリア「準備完了しました」

パト「ありがとう、本当メルリアの仕事は早いから恐れ入るよ、まあ、せっかくだしゆっくりしなよ、もう俺も後はお風呂だけだからさ」

メルリア「ではお言葉に甘えて自由行動をさせていただきます」

メルリアはそう言うとその場にある椅子に座り、パトに話しかける

メルリア「アナタ、フルールをどのようにするお考えなのでしょう」

パト「さっき、ネルとも相談してたけど、俺は部屋番がいいかなって思ってる、というよりそれしか出来ないんじゃないかなって」

メルリア「侍女として傍に置くということですか?」

パト「メリアから美魅やエテルと一緒には居させないって言われたからね、美魅やエテル達のように学校に行かせてもいいけど、それだとフルールだけの問題だけじゃないからさ、フルールのためのお供を置いておかないといけなくなる、それはメリアもそうだしソルテや月花は許さないと思うんだ、だから勉強は無理と考えたら俺の部屋番として居て貰って、部屋内ではメルリアやエイリは自由にしていいって役割分担をしようかなって思ってるんだ」

メルリア「成程、役割分担ですか、エイリはどのようなポジションを?」

パト「メルリアは常に俺の傍に居て貰いたいから、エイリにはメルリアが俺の傍から離れないと出来ないような仕事を頼むつもりだ、逆にメルリアが他所に出ないといけない場面が来たら代理でエイリを置けるし、こっちも役割が決まってる方が命令しやすいんだ」

メルリア「私を傍に置いてくれるのですね///」

パト「ま、まあ居心地良いし、専属神同様気を許せるし///」

メルリア「わかりました、それで今日ネルが泊るということは営みを?」

パト「いや、俺とネルはそんな事しないぞ、ただ一緒に寝るだけだ、だから寝るが就寝したらそっちに行く、何か夜這いみたいで嫌だけどね、でも寝てる時にしておいた方がショックも少ないかなって」

メルリア「そんな御謙遜を、しっかり起きてる時にしてあげてください、アナタからの愛情をしっかり認識させてあげればきっとフルールもこの場に馴染んでくれますよ」

パト「うう、でも好きでもない男にキスされるんだぞ?!俺なら耐えられない?!」顔青ざめ

メルリア「確かに今まではアナタに好意があった神々達相手でしたからね、そこはちょっと抵抗あるかもしれませんね~」

パト「そうそう、つまり主従関係として逆らえない状況のキスだろ?嫌だ~~俺そんな強制的なキスやだ~~」

パトは足と手をバタバタさせながら駄々をこねる

メルリア(旦那様も大変ですね、)

パト「はぁ、とりあえずせっかくだから嫌われたくないからさ、せめて【奴隷】とか自分で思い込ませないようにしっかり居場所を作ってあげないとね」

パトはメルリアとそう話している内にエイリが入ってくる

エイリ「主様、お風呂のお時間です!」

パト「はいはい、出ましたね、もみくちゃタイム」

パトはトボトボとエイリ達侍女チームについていく

・・・・・・
そして夜

パト「さあ、時間か、どうしたものか・・・」

ネル「夜這いか?男なら堂々と最後まで自分の物だと見せつけてやればいいのだ!」ドヤ

パト「他人事だと思って最大限まで楽しんでやがるな・・・ネルはこのまま寝るのか?」

ネル「ああ、楽しむのはいいがちゃんと帰ってくるのだぞ主様、起きた時にここで一人なのは寂しいというものだ」

パト「なんでやる事前提なんだよ、とりあえずわかった、じゃあ行ってくる」

パトはネルと会話してから自分の寝室を後にする

・・・・・・
パトは侍女の寝室にゆっくり入る

メルリアとフルールは眠っていた

パト「よし、このまま気配を消してササっと覚醒させればOK!早くして早く寝よう!」

パトはフルールの元まで行き、フルールの顔を見る。

パト(泣いてる・・・)

パトが見たフルールは泣いていた、

パト(当然か、母親を亡くして、故郷のために自分を売って、こうやって先が不安の中ここに居るんだ、寝てても辛いよな)

パトはフルールの涙を近くのタオルで拭く、そしてエイリ用に用意されていたベッドに腰掛け、フルールの様子を見る

パト(健気だよな、自分の事はいいからって言う人、初めて・・・じゃないな、けど悪い奴はいない、きっと本当に良い子なんだよな、どうにかここに馴染んでほしいけど、メリアとかソルテはあんまり歓迎してくれてないし、こうやって侍女達にも歓迎されずに孤立させてしまったら俺は・・・はぁ)

パトはこの先、フルールという存在を認めて貰えるか、それが不安でため息をついてしまった。

パト(俺だって学校に行ったことないし、同級生の友達とか居たことない、というより社会とか集団を知らないからなぁ、どうしたらいいものか、これが保護者の気持ちなのかな)

フルール「・・・どうなされました?」

パト「ふひ?!」

パトの大きなため息でフルールが目覚めてしまった。

パト「フルールこそ、大丈夫か?汗が凄いぞ?」

フルール「すみません、ちょっと悪夢を見ていたのかもしれませんね・・・」

パト「そうか、もし汗が気持ち悪かったらこの部屋にもシャワーが付いているから汗を流してくるといい、服は侍女に行って用意してもらおう」

フルール「感謝します」

そうしてフルールはパトの部屋にあるシャワーを借りた
その間、パトは自分の寝室に戻り、ネルに話していた

パト「どうしよう、チャンス逃したかも」

ネル「ヘタレの主様よ、もう堂々と言えばよいではないか、【脱げ】っと」

パト「なんで営み前提なんだよ!しないって言ってんだろ?!」

ネルはパトのツッコミを聞く間もなくそのまま寝てしまった。

パト(こいつ、眠たいからって適当言いやがって?!そうだ!どうせなら頬にキスして驚かしてやろう!)

パトはネルの頬に軽くキスをして「おやすみ」と言った。
するとネルが勢いよく起き上がり顔を真っ赤にしてパトの方を見る!

ネル「ななななな、なんてことするのだ?!主様あれか!?私の身体に興味あったのか?!え、でも私そんな準備してなんか、いやでも主様が求めるのなら、ありのままを受け入れてもらうのが従属として大事なのでは、うむ、赫の暴帝の名に恥じぬようにしっかり主様の溢れんばかりの性欲を受け止めてやろう!さあ!来い!!」

パト「動揺しすぎだろ・・・おやすみって言ったんだよ、早く寝ろ・・・それじゃあな」

ネル「・・・おやすみ・・・なさい」

ネルはベッドの上で枕で顔を隠しながら返事をする。

・・・・・・
パトはフルールがシャワーから出てくるのを待っていた。

パト(さっきのネル、無茶苦茶可愛かったな・・・)

ネルにも女の子らしい所があるんだなと感心していた時にフルールが更衣室から顔を出して来た。

パト「おお、出来たか?ってなんで上半身裸なの?!」

フルールはパンツは履いていたのだが、上は何も着ていなかった。だが恥ずかしがって扉の内側に隠れ、パトに聞いてきた

フルール「胸に巻く物が・・・ないのですが・・・」

パト「胸に巻く?ブラは用意して貰っておいたけど?サイズが合わなかった?」

フルール「いえ!ブラというのがどれの事かが・・・わからなくって」

パト(しまった、もしかしてフルールの文化にブラジャーという下着の概念なかったのか?!胸に巻くという事は恐らくさらしみたいな布で縛っていたんだな、でもフルールって服の上から見ても結構胸あったよな、苦しくないのかな・・・)

パト「なら侍女に行って胸に巻く布を用意してもらうよ、悪いけど今のうちにズボンとか履いてて」

パトは侍女を呼び、さっそくフルールの下着を用意させた。

・・・・・・
パト「これでいい?」

パトはココアをフルールと自分の分用意した。

フルール「ありがとうございます、帝国の王様にこんなことしてもらって・・・」

パト「気にするな、俺もこの部屋に居る時は王様じゃなくて一個人の男性だ、身分なんて関係ないさ」

パトは笑顔でフルールに話す

フルール「そうですね、私が居た星で見た時とは雰囲気が全然違いますね、やはり演技だったのですか?」

パト「ああ、当然、周りからいっぱい練習させられたよ、もちろん俺の周りも練習してたんだぞ!威厳のある発言と態度をして相手を恐縮させないといけないってね」

フルール「帝国というのも大変なんですね・・・」

パトが話、フルールが聞くという時間がココアを飲む間の時間ずっと続いた

パト「フルールはさ、やっぱり後悔してる?」

フルール「いえ、これしか選択ありませんでしたので、それにこの選択も帝王様が声をお掛けしてくれなかったら全員から見捨てられ、あのまま上級神の怒りを買い、私は終わっていたかもしれません」

パト「もし、戻っていいよって言ったら戻りたい?」

フルールはパトのその質問に動揺する

パト(素は戻りたいんだろうね、だけどもう戻せない、俺がこの子の神生を買ったのだから、それを戻すというのは振りだしに戻す事、つまり恩恵が軽くなる)

パトは神同士の契約や貢ぎは大変シビアであることを知っている、だけどこの質問は意地悪かなと少し後悔してた時にフルールは答える

フルール「いえ、戻りません、それでは私や私の国、あの星を守ってくれた恩を無下にすることになります、私は私情よりも恩を大事にしたい、薄情で恩知らずにはなりたくありません」

パトはフルールの決意を感じた

パト(やっぱりこの子は強い子だな、あの場で自分の神生を投げ出せる子なんだ、当然か、これは俺がちょっと軽く見てたかもね・・・反省だな)

パトは自分の先ほどまでの考えに反省し、フルールという自分と変わらない年頃の少女を認めた

パト「ならフルール、これは命令になるんだけどいいかな?」

フルールは命令という言葉に肩を震わせる、メルリアの言葉が頭によぎったのだ

フルール(とうとう大人な体験を・・・///)

パト「俺とキスをしてくれないか?必要な事なんだ、今日あの部屋で話を聞いただろう?フルールの居場所を作るためにはまずフルールを覚醒させないといけないんだ、そのためにはキスみたいに身体を身体を重ねる必要がある、その時に俺の中にある特別なオーラがフルールを覚醒させてくれるんだ、わかるか?」

フルール(キス・・・接吻の事ですよね・・・覚醒、もしかして強くなれるということ?身体を重ねて覚醒なら・・・それがもっと重ねる面積が広ければ強い覚醒が出来るのでは・・・)

フルール「キスだけでいいのですか?私は弱いです、なので、キス程度の接触の覚醒で不十分ならこの身体、全て帝王様に捧げます、何時間でも捧げます、なので私を強い存在にしてください!!」

パト「え??!」

パト(キスで悩んでくると思ったのに凄く積極的・・・しかもえっと、キスと行為とかの密着範囲とか時間で覚醒レベルって変わるものなの?考えた事なかったんだけど?え~でも確かにもし最初からそういう行為で凄い覚醒が出来たら俺も安心してメリアやソルテに推薦を出せるし・・・でももしキスだけって妥協して大した覚醒が出来なかったら・・・)

パトは悩んでしまった、性行為は極力したくない、しかも相手は今日会ったばかりのフルール、従属には手を出さないパトだが、全員キスまではしている、だから覚醒させるという名目でキスは許容範囲だったのだが、新たな可能性を提示されてしまった以上、パトも小心者故に悩む。

フルール「お願いします、私の事は構いません!私は帝王様の物、愛情なしの性行為が無理だとおっしゃるのなら今からでも愛します!身も心も委ねます!だから遠慮なく私に最高の覚醒を!!」

パト(強いなぁ?!この子?!グイグイ来るのよ!どうしよう?!俺が動揺してるんですけど?!)

パトもまさかの展開で逆に押されていた
パトはフルールが「命令とあれば・・・」みたいに仕方なくやるみたいな態度を示してくると思って居たので計算が全然違っていた。

パト「わかった!!その覚悟は受け取った!なら侍女の部屋行くぞ!メルリアには俺のベッドで寝てもらうように言うから!」

・・・・・・
メルリア「私ですら身体を求められてないのに・・・」

パト「ごめんて・・・でももし!キスと性行為で覚醒の度合いが違うのなら大きな発見になるかも」

メルリア「・・・やっぱり駄目です、私を先に愛してください!!出なければ全員に言いふらします!」

パト「うそ・・・本気?!」

メルリア「本気です!いくら専属侍女とは言え、私にもプライドはあります!だってキスすらもしてないんですよ!だから私を先に愛してください!アナタも流石に私がアナタの事を心底愛しているのは自覚してますよね!!生殺しは酷いです!!」

パト(どうしよう・・・大変な展開になったぞ・・・)

そのタイミングで何故かドアがノックされる

パト「入っていいぞ」

エイリ「あの、夜遅くに申し訳ございません、シャワー室を使用されたようなので、清掃を・・・」

メルリア「エイリ!貴女も丁度いいわ!このまま旦那様に抱かれなさい!大事な事なの!」

エイリ「ええ?!?!///」

パト「増やすな?!メルリアどうした?!普段のお淑やかなメルリアは何処に行ったの?!」

メルリア「お淑やかで居たらアナタ全然私を求めてくれないじゃないですか!裸も見られて!同じ部屋で寝てるのに!!私ってそんなに女として魅力ありませんか??!!」

パト「わかった!ならエイリ!メルリア!二人も侍女の寝室で待っててくれ!!」

メルリア「わかりました!!」
エイリ「はえ~~~///」

パトはそう言いながら自室に戻る

・・・・・・
パト「ネルエモン・・・助けて」

ネル「主様よ、私も女だ、そして今初夜をまさか3人同時にやろうとしている現場に遭遇して私も流石に困惑が隠せない・・・30分でいいんだ・・・まずは私を先にここで愛してくれないか?」

パト「ネルまで?!」

ネル「主様、私が隠し事なしでここまで話したのだ・・・恥を掻かせるな・・・」

ネルが恥じらいながら、俯くそのギャップにもうパトはやけだった
そして今晩の事はパト自身・・・何も忘れられない経験をすると同時に忘れたい出来事となった。



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2022年11月17日

No.77 レベルの差を見せつけられる雪花(微R18)

雪花は一仕事を終え、専攻部隊の原祖聖戦女神のメンバーと談笑をしていた。

奏星「本当やってみたいですよ!透明人間!だって全裸で街に立っていてもバレないんですよ!」

トール「そもそも全裸で街に立ちたいと思ったけどないけどな~」

ルーリエ「裸はちょっと・・・そこまで身体に自信ないし・・・」

ルーリエはそう言いながら自分の身体を見る、そしてその言葉を聞いて雪花もルーリエを見る

雪花(自信が・・・ないだと?)

ルーリエは女の雪花から見ても凄くいい身体つきをしていた、胸はD近くあり、腰回りはきゅっとひきしまり、お尻辺りは適度に出て、身体全体も筋肉という筋肉はなく、程よい肉付きをした雪花の理想といってもいい程だった。

トール「ルーリエ、その体形で自信ないとか言ってると雪花様が傷つくぞ」

雪花「私を引き合いに出さないで!でもルーちゃん、私もその身体は誇っていいと思うわ、私なんて・・・胸はないし、筋肉ついちゃってるし・・・」はぁ~~

奏星「どうしたのですか?お話聞きますよ?」ワガママボディー

雪花「うっさいわね!敵から情けを貰うと余計に腹立つのよ!!」ムキ―!!

奏星「あらあら~、それは困りましたね~~」ボイン!!

奏星はここぞとばかりに胸を強調した。
雪花はその行動にカチンと来て、奏星の胸を鷲掴みする!

雪花「胸なんて所詮は脂肪!むしろ攻撃の的が増えて足手まといと言っても過言ではないわ!専攻部隊に胸なんて要らないわ!戦場で何かの拍子に胸だけ切り取られてしまえばいいんだわ!!」

奏星「でも雪花ちゃん?確かに物理的な攻撃の的は増えますけど、男性にするアプローチの的も広いうわ~~~~~」ぐわんぐわん

雪花は奏星の胸を掴みながら前後に揺らして言葉を遮らせた

雪花「私はもうパトが居るからそういうアプローチは必要ないもん!」

トール「でも美を怠っていけばパト様も目移りしちゃうかも・・・周り女神だらけだし、アプローチとか凄いんだろうなぁ~」

ルーリエ「私がこの身体に自信がないのはパト様の近衛部隊や侍女部隊の皆様を見たからです・・・なんというか、女性として完成されてるって感じなんですよね、同じ女性とは思えない程の人格や器が広くて、それに身体も良くて、顔も可愛くて、うう・・・」(´;ω;`)

ルーリエは思い出しながら泣きだしてしまった

雪花「ルーちゃん!大丈夫よ!ルーちゃんだってすっごく可愛いよ!それに凄くレベルが高いわ!もっと自分に自信をもって!ルーちゃんは自己肯定が低いのよ!私はルーちゃんすっごく大好きよ!」

ルーリエ「雪花様~~~♡♡///」

奏星「百合ですね、ちなみに仮眠室は空いていますので、あ!ローション使い切ってたので補充して貰わないと!」

雪花「なんで仮眠室にローション置いてんのよ!というかなんで使い切ってんのよ!!」

奏星「仕事の合間でも発散したいじゃないですか///」

雪花「どうすんのよ、もう仮眠室のベッド使いたくないんだけど・・・割と寝心地良くて気に入ってたのに・・・」

雪花はそんな話をしながら定時時間を迎え、パトの元に向かった。

・・・・・・
侍女A「おかえりなさいませ、雪花様」

雪花「ええ、貴女達もいつもお疲れ様」

雪花はいつも通り軽く挨拶をして、玉座に向かう、だがさっきまでの話を思い出し、ふと立ち止まり、侍女を観察する。

雪花(確かに普段は意識したことないけどすっごくボディーラインのバランスいいわね、見た感じDカップからEカップでそれを下着で調整してるって感じかしら、腰回りもしっかり出てるし・・・)

雪花「ちょっとごめんなさい、手を見せて貰っていい?」

侍女A「いいですよ?どうなさいました?」

雪花(え?!マシュマロみたいに柔らかい!?女の私が柔らかいと感じるのだからパトからしたらもうそれは極上!?しかも顔も綺麗と可愛いを最高級に再現したような容姿!!)

雪花「貴女、化粧はしているの?」

侍女A「化粧?とはなんでしょうか?」

雪花(はいすっぴん!!見たらわかったけどナチュラルメイクを少しでも期待した私が馬鹿だったーー!!確かに素顔でこのハイクオリティー、完璧じゃない、しかも性格も全員メルリア様みたいに温厚で器が大きくて、それでいて健気らしいじゃない!私が男なら間違いなく酒池肉林してるわね、パトもよく理性を保てるわね、関心するわ)

雪花「ありがとう、凄く良い手入れをしてるのね、普段どんな手入れをしているの?」

侍女A「国が定めたエステを定期的に受けているだけですね、私個人としましては美というものがあまりわかっていないので・・・駄目ですよね、それでは主様に軽蔑されてしまいますよね」

雪花(うそ、可能性の塊じゃない、自信無くすわ、ミーちゃんに言った直後だけど私も自信無くすわ~、それでここまで健気、何がどうなってるのよ)

雪花は自信喪失しながら玉座に向かった。

・・・・・・

パト「雪花!いらっしゃい!俺もそろそろ帰ろうと思ってたんだけどさ!出来れば今からゲームでも・・・?どしたの?」

雪花はあからさまにげんなりとしていた、というより顔が青ざめていた。

雪花「パト・・・なんで侍女達を見ても理性を保てるの?」

パト「人を性欲モンスターみたいに言うな」

雪花「だって、ここまで高レベルの女性なのよ!私も改めて見たけどすっごくレベル高いじゃない!」

ソルテ「それはそうです、私とメルリア様が厳選に厳選して、それからパトさんの好みの女性をさらに厳選したのですから、最上級でないと困りますよ」ドヤ

雪花「ソルテ様、ある意味ソルテ様も負けてるっというのを自覚した方がいいですよ、いや本当」

ソルテ「自覚してます!」ドヤ

パト「凄いな、自信満々だぞ、この秘書」

ソルテ「別に私はその路線で勝負をしてませんので、ね?」チラ

ソルテはチラっとパトに相槌を送る

パト「ズルいぞ、それは」目を反らす

雪花「なんかいい雰囲気・・・ソルテ様ってズルいですよね、一番パトと一緒に居られる時間が多い専属神じゃないですか」

ソルテ「その分色々見えてしまって大変ですけどね・・・」苦笑い

パト「おい、確かに面倒をかけまくってるのは自覚してるし、ここで土下座したいくらいだけど、せめてそこは肯定だけにしといてくれよ」

雪花「パトのダメな所なんて今更って感じだけどね、むしろヒキニート時代を知ってる私からしたら今のパトなんてかなり更生しててなんか拍子抜けに感じるわね」

パト「昔の雪花は首袖掴むわ、殴るわ蹴るわ、投げ飛ばすわ・・・怖かったな」

雪花「昔の話でしょ!!今はしてません!!」

メルリア「旦那様を・・・殴る蹴る・・・??!」

ソルテ「パトさんと雪花ちゃんってよくそんな関係から今の関係に発展したと思うわ」

雪花「ま、まぁ私がパトの事一目惚れだったわけだし、腑抜けてるなら私が根性叩きなおしてあげないとって思ってたしね~~///」

パト「そ、それはどうも///」

ソルテ「はいはい、惚気は自室でやってください、私は少し仕事が残っているので終わったら自室に行きますね」

パト「はいよ~~」

パト達は玉座からパトの自室に向かった。

・・・・・・

パト「勝った!へ!雑魚が!!」

雪花「負けた!ハメコンボとか卑怯よ!!」

パトと雪花は格闘ゲームをして遊んでいた、その後ろでメルリアが二人のゲームプレイを椅子に座って眺めていた。

メルリア「本当、旦那様と雪花が一緒に居ると仲のいい兄妹って感じがしますね」

パト「実際そうだしね、血がつながってなくても兄妹だし、俺の大事な妻だからさ」

雪花「もう!パトったら!!///」

パト「げぼぁ??!」バシン!!!

雪花は照れ隠しでパトの背中を思い切り叩く

メルリア「月花も姉弟なんですよね?でも月花と居る時の主様はなんというか熟年夫婦という印象が強いんですよね、お互い分かり合ってるという感じで、趣味や趣向も同じですしね」

雪花「まあ、月花お姉ちゃんとパトはね、でも私だって負けてないわよ!」

三人はそんな話をしながら時間を過ごした。

・・・・・・
パト「お風呂の時間か・・・はぁ、そろそろ来るな・・・」

メルリア「嫌そうな顔しないでください、アナタのためなんですよ?」

雪花「ああ、前言ってた侍女達にもみくちゃに洗われるやつね」

パト「うん、慣れなくてね・・・雪花、俺はどうやったら暴君になれる?」

雪花「小心者のパトには無理よ、一生私で満足してなさい」むぎゅー

パト「そうしたいのだけどね・・・周りがそれを許さないのですよ」

エイリ「パト様、ご入浴のお時間になりました、ご都合が良ければご一緒にご同行して頂いてもよろしいでしょうか?」

パト「はい、行ってきます・・・」トボトボ

雪花「行ったわね・・・本来男なら泣いて喜びそうなものだけど・・・」

メルリア「意中の相手が居たら辛いのかもしれないですね、雪花を見ていて思いました、本当雪花と一緒にいる旦那様は心の底からリラックスしています、私も本当はそれくらい心を許して欲しいのですけどね、まだちょっと遠慮されちゃって」

雪花「それはまだメルリア様がパトにぶつかってないからじゃないかな?パトは陰キャだから相手の事が分かればわかる程心を開いてくれるわ、メルリア様ももっと本来の自分を出して行けばきっとパトもメルリア様に遠慮とかしなくなると思いますよ」

メルリア「雪花、ありがとうございます、流石はメリアが認めた専属神、心強いですね」

雪花は侍女やメルリア、他の専属神にはない良さがある、雪花はそんな自分をあまり自覚していない。
雪花も他の子に負けない程魅力的な女性なのである。




patopatoblog at 23:33|Permalink

No.76 田舎者 フルール episode4

フルールはメルリアに手入れしてもらっていた

メルリア「先ほどは素晴らしい覚悟でしたね、それほど自身の民が大事だったんですね。」

メルリアはフルールの髪をくしでといていた。

フルール「はい、母が残してくれた大切な民ですから・・・ですが、私はあの場所で民に心ばかりの恩恵を与えるくらいならこうやって根本的な解決に貢献できればそれで・・・」

メルリア「その判断は間違っていません、確かに自分の手でどうにかしたいと思う気持ち、それは凄くわかります、私も今は旦那様の侍女をしていますが、以前は一国の王でした、ですが、自分の国の民を守るためにこうやって旦那様の侍女をしているのですが」

フルールはメルリアに食い入るように聞いた

フルール「そうなんですか?!その国はどうなりましたか?!助かりましたか?!」

メルリア「はい、民全員は幸福に溢れ、以前よりも素晴らしい国になっています、ですがそれは私が導き、共に幸せを得たかったとも思います、ですが、それは自分の事ですからね、民の事を考える王ならば自分を捨てなければなりません、なのでフルール、私は貴女の行動を強く尊敬します。」

メルリアはフルールを後ろからそっと抱きしめる

メルリア「旦那様は絶対にフルールの国を今以上に裕福な物にします、だからフルールは私達の元で旦那様に尽くしましょう、それが覚悟です」

フルール「はい・・・これでお母様に顔向けできますかね・・・」

フルールはメルリアの中で涙を流した。

フルールは自分の無力を嘆き、だけどそんな自分の判断は間違っていない、誇っていい、そう言われた事がフルールにとって最大の救いだった。

・・・・・・

パト「さて、フルールについては所属が決定するまでは無所属であれど俺の傍で面倒を見る、別に教育も要らない、好きにさせたらいい」

ソルテ「わかっています、私の部隊ではありませんので」ムス

ソルテはまだ納得していないようだった。

月花「まあ、メリアちゃんがなんていうかじゃないかしら?パトはどうしたいの?」

パト「俺が引き取ったんだぞ?メリアなんて関係ない、俺が面倒を見る、それだけだ」

雪花「パトもあんまり意地になったらダメよ、そうやって意地になればなるほどさっきの子の居場所が無くなってしまうんだから・・・」

パト「そうだな・・・」

ネル「堅っ苦しいな、帝国というのは、何故主の決めた事に対して不満を持つ?何故遂行する形で協力しない?帝園は無契約の奴らは知らんが、契約した私達は命令は絶対服従、それを破ればミールからの重い刑、もしくは処刑だ、それだけ主様の命令は絶対、それは従属神ならまだしも専属神はもっとわかっていると思って居たのだがな」

ソルテ「何が言いたいのですか?ネル?」

ネルとソルテはギスギスとした雰囲気が出来て来た。

ネル「自分の考えは二の次だと言ってるんだソルテ、主様は甘いからお前達の考えを尊重するが、今回はお前の考えを尊重する気はないと示してる、なのになぜまだ不満を持つ?何様だ?」

ソルテ「私は秘書です、パト様の考えにブレーキを掛ける命を与えられています!今のパト様の考えは目先の事にしか考えが及んでいない!だからこうして意見を言っているまでです!それすら否定するのであれば私のポジションなどただ予定だけを伝えるだけの役割で良いはずです!」

ネル「ブレーキを掛けるなとは言っていない、ブレーキを掛け、それでも進みたい、主はアクセルを踏んでいるのになぜまだブレーキを掛けたいのか?それを聞いている」

月花「二人共!落ち着いて!あまり険悪なムードにならないで!皆譲れない物があるってことでしょ!」

パト「俺は考えを変えない、弱き者を助けないのならこんな強さと富だけを見せびらかす趣味の悪い国の王なんて辞めてやる、この帝国の力は弱き者に救いを求め、神として全員に恩恵を与えたい、そうやって生まれたはずだ、見えない所で弱き者が救われないのはどうしようもない、けど目の前に居るなら救ってやる、そうじゃないのかソルテ?」

ソルテ「・・・はい・・・」

ネル「おい、ソルテ、いい加減にしろ、秘書に私情を挟むなよ、まだその態度を続けるなら今この力でお前を」

パト「ネル、抑えてくれ、ネルにそんな事で力を使ってほしくない」

雪花「パト!その言い方だと別に制裁を否定しているようには聞こえないのだけど!!」

パト「現にそう言っている、強さに浮かれるな、他の帝王神候補と俺との違いは底辺を知ってるかどうかだ、底辺を知っている俺はわかる、底辺である辛さを、底辺である葛藤を、底辺を味わってるからわかる、底辺を見下され、見放される辛さを、それをわからないなら分かり合えることはない、そう言ってるんだ」

雪花「・・・それは」

雪花はパトの言葉が深く刺さった、それは自分自身が何年も才能も知能もなくただ平凡に過ごし、天才だった月花や芦花、センスがあった桜花に劣等感を抱いていた雪花には一番理解出来たのだ。

月花「ソルテ様、私はこればかりはパトに支持します、強きものの政治はメリアがやっています、メリアは帝国全土を含め帝国の領土全域の管理をしています、ならパトくらい弱き者の助けをやってもいいのではないでしょうか?」

ソルテ「好きにしなさい、私は否定しないわよ、それに雪花ちゃんもパト様の考えを聞いて納得したんでしょ?なら私が納得するまで時間くらい頂戴」

ソルテは少し悲しそうに俯く

パト(本当はこんなこと言いたくない、でも自分の考えや理想を伝えるためには時にぶつからないといけないんだ・・・悪いなソルテ・・・)

パトは罪悪感を感じながらも待機室を後にし上級神に声を掛ける

パト「我は帝国に戻るとする、我が国と友好的な関係を築けるよう期待しているぞ、上級神」

上級神「ありがたきお言葉、本日は誠に感謝致します。」

パト「メルリア、フルールの着替えと準備は済んだか?」

パトがメルリアを呼ぶと、一瞬にしてパトの背後にメルリアが立っていた。

メルリア「はい、準備は整っております、お連れ致しましょうか?」

パト「ああ、今から帝国に戻る、フルールを連れてくるのだ」

メルリア「畏まりました、ただちにお連れします」

メルリアはそう言うと近くの侍女に指示をし、フルールをパトの元まで来るように伝言を伝え、向かわせた。

・・・・・・
フルールは今まで着た事ないような高級な衣服を身に纏っていた。

フルール(凄く軽い、それに綺麗、これが私の知らない世界・・・凄い・・・)

侍女A「フルール、主様が御呼びです、すぐに準備し、私についてきてください」

フルール「はい!」

フルールは慌てて侍女の元まで走り、侍女と共にパトの元まで向かった。

パト「それでは行くぞ、必要な荷物があったのなら後日回収させる、今日は諦めるんだ」

フルール「はい、畏まりました」

こうしてパトと共にフルールは帝国に帰還した。

・・・・・・
そしてパト達は帝国の城内に帰還した。

フルール「す、すごい!初めて宇宙に出た!あんなに沢山星があるなんて!しかも凄い!どんな技術?!どれだけの鉄を集めたらこんな綺麗な機械が作れるの?!」

宇宙船が開くとそこには数百名の侍女と近衛隊が出迎えていた。

フルール(す、すごい・・・こんな大勢が・・・というよりここって室内?!こんな広い室内って存在するの?!)

パト「はぁ~~、疲れた!やっぱり他所は疲れるわ~」

侍女・近衛隊「おかえりなさいませ、主様」

パト「うわぁ~、なんかむず痒い」

月花「男の子日和ね~パト~♪」

ネル「私もやってやろうか?ヘタレな主様よ?」

パト「ネルがやったら冷やかしにしか聞こえないのは凄いと思うわ~」

パト達は先ほどまでの雰囲気とは違い、随分楽な態度で会話をしていた。

パト「さてと、フルール、さっそくで悪いけど一緒に来てもらっていい?一応メリアに挨拶させとくからさ」

フルール「は、はい!」

雪花「もう気を楽にしていいわよ、もう演技は終わったし」

雪花は肩をグルグルと回しながら宇宙船を降りて、侍女からアイスティーを受け取っていた

雪花「ほら、長旅で疲れたし玉座に戻りましょう!ソファーでゆっくりしたいわ」

雪花がそう言うと月花とネルが雪花と一緒に玉座に向かっていった。

パト「ソルテも戻ってていいぞ、俺がメリアに言っておくから」

ソルテ「はい・・・」

ソルテは元気がなさそうに雪花達に続いて玉座に向かう

メルリア「どうなされました?ソルテ、元気が無さそうですね」

パト「少し揉めてね、でも大丈夫今だけだから」

パトはそう言いながらメルリアとフルールを連れてメリアの居る場所まで向かう

・・・・・・
メリア「成程、この子がそうですか・・・」

パト・メルリア・フルールはメリアの部屋に行き、今までの出来事を話していた

パト「という事であのエリアはアリシアに早急に対処するように命令したけど問題ないよね!」

メリア「ご主人が言うなら全予定を廃止してでも優先させますけど・・・それでこの子はどうするつもりですか?」

パト「俺が面倒を見ようかなって、ほら美魅とかと同じ部隊に入れてさ」

メリア「却下です、あそこは帝園出身の子達の部隊ですからあまりこちらの子と混ぜたくないです」

パト「ええ、じゃあ専属侍女って扱いになるけどいいの?」

メリア「それもダメです、実力がまったくないじゃないですか、下級神ですよね?」

パト「ああ、でも俺が引き取った以上は俺の傍に置いておかないと不安だ、特にこの帝国内は上級神であること前提で街や設備を作られてるから尚の事だ」

メリア「困りましたね、侍女や専属侍女は実力があってのもの、弱くそしてご主人の足を引っ張る存在なんてもってのほか、どうにかなりませんか?」

パト「なりません!あとエイリも専属侍女に入れてくれ、俺あの子なら何故か落ち着くんだ」

メリア「ご主人、慣れは時間が解決してくれます、それ以外に推す理由はないでしょうか・」

メルリア「エイリと旦那様はオーラの波長が似てます、後不思議な事にこのフルールという子もどこか特殊は波長を感じます、そしてそれは何処か旦那様と通じるものがあるのです」

メリア「波長?それを言い出したら私とご主人は完全一致ですね!」ドヤ

パト「はいはい、でもエイリは何処か皆と同じ時間を過ごしてる中でも何処か特別に感じるんだ、仮でもいいから専属侍女の仕事をやらせてみて欲しいんだ、何かその特別に感じる理由がわかるかもしれない!もしそれが誰にでも抱けるものなら上手くいけばメリアの考えにも貢献できると思うよ?」

メリア「ご主人、交渉が上手くなりましたね、素敵です、ではお試しという形でエイリを専属侍女に任命します、後フルールはやっぱり仮とか以前の問題ですね、せめて覚醒させてください、話はそこからですよ」

メリアは今のフルールでは弱すぎて交渉の余地がまったくないので、せめてパトがフルールにキスをして覚醒を促してほしいとお願いした。

パト「まあ、そうなるよな・・・わかった!なら明日!またここに来る!とりあえず今日は俺の部屋に泊めるから!」

メリア「それはお好きなように、ご主人の従属なので、なんなら私もお呼ばれされても良いのですよ!!」ワクワク

パト「え、なんか凄く卑猥な事になりそうだからヤダ、フルールとかエイリにそんな不衛生な物見せられないよ」

メリア「酷いです!なんで不衛生なんですか!私の身体綺麗ですよ!!今見てみますか?!」

パトとメリアがここぞとばかりにイチャイチャしている時、フルールとメルリアは話していた

フルール「私・・・大丈夫でしょうか?」

メルリア「ええ、でもちょっと覚悟はしておいたほうがいいかも・・・ちょっぴり大人の階段を上りますので///」

フルール「ふえ~~~~~~///」


patopatoblog at 01:07|Permalink

2022年11月16日

No.75 毒蟲内事情

毒蟲は拠点らしきものが存在しない。

毒蟲は各々が個人活動で生計を立ててあり、毒蟲としての組織として重要事項説明のための集会用で適当な廃墟に集結してはその場で伝達が行われる、その程度である。

毒蟲には得意分野が存在する

No.1 蟻 対集団特化
No.2 蜈蚣 対戦艦特化
No.3 蜂 対個人特化
No.4 蜘蛛 対拘束特化
No.5 蜉蝣 対能力者特化
No.6 蠅 対情報特化
No.7 蛭 対偽装特化
No.8 蟋蟀 対国特化
No.9 蟷螂 対社会性特化
No.10 天道 対洗脳特化

元No.5 蛾 対毒殺特化
元No.8 白蟻 対スパイ特化
元No.10 蚊 対遠距離特化

と各メンバーの得意とする分野ごとに仲間内で仕事を共有したり、依頼を投げたりして互いに仕事を共有することで組織が成り立っていた。

だがその組織内にも問題児が存在する
それが蜈蚣と蜘蛛である。

蜈蚣は興味のある相手、興味のある仕事しかやる気が沸かず、絶対に仕事をしないという徹底ぶりだった。

だが蜈蚣は対戦艦、つまり超大型戦闘機相手や対個人戦等の戦闘でもっとも結果を出すため、毒蟲の中でも用心棒的立ち位置で同行させる事が多く、基本的に仕事面の期待はしていなかった。

もう一人は蜘蛛、蜘蛛は神出鬼没であり、毒蟲の集会ですら出席率が一番悪く、「会ったら伝えといてくれ」となる程、まったく組織に顔を出さない、マイペースであり、蜈蚣と同じく興味が沸かないと積極的に動かない、興味があっても大抵流す等の掴みとれない性格をしている。

・・・・・・
これは蜘蛛達が霊峰山遠征での出来事。

蜂「え?!私も霊峰山?!何処よそこ?!」

蟻「幻想郷から天界に行って、その天界に存在する山ね、副団長と蜘蛛、蛾、蛭、蚊の5人が行ってるわね」

蜂「5人も行ってるなら私が行く必要ないじゃない!!」

蟻「それが、私の情報が正しければ・・・副団長がやられて、蛾と蚊は死亡、蛭もかなりの重症を負ってるらしいの、蟷螂や蠅にも伝えて行かせてるから、蜂も助っ人に向かって、かなりマズいかもしれない」

蜂「悲惨ね、わかったわ、蜘蛛は平気なの?」

蟻「今はね、でもあのバカ、力をかなり置いて行ってるから副団長を倒すような奴らが居る中だと蜘蛛も危ないかも」

蜂「ああもう!わかったわよ!行きます!蟻は行かないの?」

蟻「私は司令塔をやるわ、情報が伝達出来ないと混乱するでしょ?」

蜂「はいはい、わかりました、蜈蚣は?」

蟻「無視されてる、あの脳筋が・・・」

蜂(私も無視したいのだけどね・・・)

・・・・・・
霊峰山にて・・・

蜂「うわぁ、これは悲惨ね、片目えぐれてんじゃない・・・」

蟷螂「蜂!来てくれたのね!副団長はまだ生きてるからこのまま私が下界まで運ぶわ!後蠅が蛭を回収したって聞いたから蜂は蜘蛛を!」

蜂「こんな寒い所でよくもまあ、仕方ない、えっと・・・どこ?」

蟷螂「頂上らしいわ!」

蜂「ふざけんじゃないわよ!なんでよりにもよって頂上!?無茶苦茶大変じゃない!こんなか弱い女の子が行くような場所じゃないわよ?!」

蜂は文句を言いながらも頂上を目指す。

・・・・・・
霊峰山頂上で蜘蛛と合流後・・・

蜂「はあ、あいつは普通に無事だったわね、それにしても伝達で蛾は肉塊で発見されて、蚊は真っ二つ、蛭も大量出血してて瀕死の所を何とか保護って聞いたし、かなりの相手とかちあったのね、私、行かなくて良かったわ~」

・・・・・・
その後・・・

蟻「副団長が長期治療に入るので、その間は私が指揮します。とりあえずまずはメンバーの補充、現時点で3人の欠員があるから、とりあえず優秀な人を呼んできて、団長の命令執行するのに戦力がまったく足りないから、そうね、蜂、蠅、蟷螂、今動けるメンバーで新しいメンバーを探して、見つかるまではシワ寄せが全部来ると思っててね」

蜂「はぁ~い」

蠅「仕方ないねぇ」

蟷螂「当てはないのだけどね」

・・・・・・

こうして、蜂は世界テロの首謀者である元神王連のメンバーであるラウダーを蟋蟀としてスカウトし、

蠅は冥界で元メンバーの白蟻を焚きつけて現実のメンバーに戻そうとしたところ、要との闘いで悪魔界まで落とされていた麗夜をスカウトし、その上冥界に居る六冥王が開発した技術と、白蟻から聞いた【究極の属性の宝玉】の存在を知り、毒蟲という組織の実力の底上げに貢献し、

蠅がスカウトした麗夜こと、蜉蝣が悪魔界で元神王連のダンテの情報を毒蟲 蟻に提供し、蟻がダンテのフィアンセだった七曜の魔女 キリアにダンテの情報を流し、ダンテを悪魔界から現実世界に呼び戻す計画を遂行させたが、邪魔が入り失敗、結果的にキリアをメンバーとして加入させ、教育係を結果を出せていなかった蟷螂に任せた。

そして各メンバーで究極の属性の宝玉を入手させ、10個の宝玉をメンバー各自に渡し、計画執行予定日まで各自、【刀剣融合】【究極の属性の宝玉と武器を配合】を義務付けた。

毒蟲の計画は進んでいる。

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2022年11月15日

No.74    実家帰宅

雪花「ご飯まだーー?!」

礼花「手伝いなさいよ、もう18になるんでしょ」呆れ

雪花「だって子は親に甘えてなんぼじゃない」

礼花「はぁ、本当雪花はパトと一緒にさせて正解だったわ、じゃなかったら今頃どうなっていたか」

月花「そうね、少なくともOLとか出来そうに無かったわね」笑い

雪花と月花は実家に帰省していた。
(パトは事情で帰れなかった)

雪花「なら月花お姉ちゃんはどんな仕事をするつもりだったのよ!」

月花「国家公務員」ドヤ

雪花「イラ!ここぞとばかりに!!」

礼花「なら雪花は何を目指してたの?」

雪花「体育教師!」ドヤ

礼花「剣道くらいじゃない、柔道とか拳法は教えてもダメだったくせに」ため息

雪花「あ、足は早かった!!」

月花「でも雪花はまだいいわよ、桜花は色々不味かったんじゃない?」

礼花「今でも充分不味いわよ、実力はあっても生活出来るかは別問題なのが現実なのよ。」リアル

月花「芦花はあのリオさんから直接引き抜きで大企業 能力開発研究所 の研究員、ある意味1番の成功者なのかしらね」

雪花「それひとつじゃないでしょ、まったく、あの子は凄いわ、本当」

月花「お母さんは神社の経営と医者でしょ?」

礼花「私、できる女だから」ドヤ

雪花「私だって簡単な治療出来るもん!」

礼花「病名や原因、処方する薬、わかる?」

雪花「病名知らない!原因知らない!薬はミーエルちゃんの万能薬!」

礼花「それはもうミーエルちゃんに任せた方が楽ね」

礼花と月花は笑い、雪花はムキーっと露骨に怒っていた。

・・・・・・

月花「お母さんはこの広い家に1人でしょ?寂しくないの?」

礼花「うーん、正直寂しいわね、桜花と要君が籍入れてここに住んでくれたらおばあちゃん出来るのだけどね〜」

雪花「帰って来ないでしょ、桜花達は第二の四季神社を幻想郷に建てるつもりなんだから」

月花「霊夢が激怒しそうな話しね」汗

雪花「少なくとも七曜の魔女っ子達も居るし、桜花独りだと借金まみれになりそうだけど、サーヴァやパラスケみたいな優秀な子が居るし、経営はどうにでもなるんじゃない?」

礼花「甘いわね、神社経営で8人、余程人呼ばないと無理よ、神主の勉強してるの要君だけだし、一人で残りの7人養うのはねぇ〜」

月花「神社より魔法協会作った方がいいんじゃ」

雪花「それよ!」
礼花「いいわね!」

雪花と礼花は月花の提案に賛成する

礼花「あの子四季流とか天野江流のセンスないけど魔法のセンスは何故か高いしそっちの方が絶対いいわ!」

雪花「さりげなく酷いこと言うわね、この親、ほらお鍋沸騰してるわよ〜」

礼花は雪花に言われて慌てて台所に戻る

月花「まあ、あの子の好きなようにしたらいいんじゃない?センスよりやり甲斐で選びたい時もあるだろうし」

雪花「月花お姉ちゃんは今の仕事やり甲斐ある?」

月花「ええ、パトの補佐なんて凄い私に合ってるわ、思考パターンが似てるからね」

雪花「いいポジションよね」

月花「雪花も奏星さんと仲良くしてるじゃない、聞いたわよ!戦場で大活躍だったんでしょ!」

雪花「奏星さんは性格はアレだけど実力は本物だからね、あれでまだ下級神クラスなんだから上級神クラスとかになった時が恐ろしいわね」

月花「と言いつつ絶対に負けないんでしょ?」

雪花「まあね♪」

礼花「ほら!2人とも!食器とかお茶とか出して!」

雪花「わかった〜」
月花「ごめんごめん」

たまに帰っては母と時間を過ごす2人だった。




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2022年11月13日

No.73 琴歌の負けられない戦い

琴歌は帝国政治部隊の総長兼エウレカ帝国総理大臣というポジションについている。

今回、ひとつの議題について討論される

【帝王教育方針委員会】

以前ソルテ達がメリアにパトの教育方針に異議を唱え、特別にメリアに意見をする場を設けたが、
結果は惨敗、メリアに成す術なく終わった。

そして今回、この【帝王教育方針委員会】からの議題に上がったのが

【戦闘訓練の強化】だった

パトは帝国に来て、確かにそれなりに実力は上がった、だが、地球に居た頃に比べるとやはりストイックな環境ではなくなり、地球の著しい成長が出来ているかと言われたらそうとは言い切れなかった。

琴歌ですら帝国に来て、体力を増やし、能力を最低限使えるようになり、それなりにオーラも扱えるようになった。

だがパトは成長こそはしているが果たしてそれは地球に居た頃に比べて成長しているのかと言われたら疑問が残る問題だった。

そこで教育委員会はパトの強化に重点を置き、勉学の量を減らし、実戦経験を増やす方がいいのではという事で検討してほしいらしい。

・・・・・・
琴歌「今回の議題、私的には凄くありなのですが・・・メリアさんはどうなのでしょうか・・・」

今回の会議の出席簿を見ると、メリアとアリシアが参加していた、

琴歌(最近、メリアさんにもアリシア様にも負けが続いてる、いや最近勝て出したことで二人も念入りに準備をしているのかもしれませんね、今回は私としては賛成、パトさんも勉強は苦手らしいですし、ここは戦闘訓練に重視した方が良いはずです)

琴歌はそう考える、そしてその想いが間違ってないと確認するために琴歌はパトの所に向かう、

琴歌(まずは情報と証言、そして賛同を得るための根拠となる証拠!これらが勝負を決めますからね!念入りに行きますよ!)

琴歌は気合が入っていた。

・・・・・・
琴歌は玉座に来ていた。

パト「琴歌!いらっしゃい!ゆっくりしてね!」

パトは玉座に相変わらず座っていた

琴歌「パトさん今日も勤務お疲れ様です、どうですか?何かご不満な点がありましたら、私がしっかり対策していきますからね!」

パト「心強いね!流石琴歌!せっかくだし一緒に居てよ!」

琴歌はパトの言葉に甘えて玉座の間の横にある机で一息つく

侍女A「飲み物はいかがでしょうか?」

琴歌「アイスティーをお願いします、パトさんは?」

パト「アップルジュースで、大きめの器でお願い」

侍女A「畏まりました、すぐにお持ち致します」

琴歌「以前に比べて便利になりましたね」

パト「ああ、侍女部隊が居てくれるおかげで生活がしやすくなった、感謝しなくちゃね、琴歌の所にも侍女部隊が居るでしょ?」

琴歌「はい、部屋の手入れや食事の準備、合間の休憩では必ずお声を掛けてくれるので私としても凄く助かっています」

パト「良かった、俺一人に侍女2000人も要らないからね、こうやって皆の所にも回って生活が良くなるならいい事だよ」

琴歌「そうですね、それでパトさん、最近教育の方はどうですか?何か難しい所はないですか?ワタシで良ければ教えますよ?」

さっそく琴歌がパトに勉強事情を聞き出そうと動いた、もちろんポケットに入れてある録音機の電源を入れ、ONにする、パトの直接の発言が強い証言となる。

パト「そうだね、勉強は今の所は問題というか、俺のペースに合わせてくれて、学んでわからない所があったら戻って、っていう反復学習してるから、的確に理解出来るようになってるかな、ペースはやっぱりかなり遅いけど、誤った知識、曖昧な知識で無責任な事は出来ないからね、しっかり学んで理解しないとって思ってるよ」

琴歌「流石です、確かに勉強速度は遅いかもしれませんが、それは個性ですからね、パトさんが納得いくまでしっかり学んで頂けたらと思います」

琴歌は笑いながらパトと話す、そして着実に聞きたい話題に持っていき、そしてとうとうその話題に触れる

琴歌「勉強も大事ですけど、訓練の時間はどうですか?パトさんもやっぱり実力もつけたいと思います、もしもう少し特訓の時間が必要なら私がメリアさんにお声をお掛けしますけど」

パト「訓練か、問題ないかな、今は別にそこまで必死に頑張る時じゃないんだよ、そりゃあ能力の技開発とか、オーラの新しい技術の挑戦とかやることはあるかもだけど、今の俺はそれより今の技術を確実なものにすることが大事なんだ、元々今の技術も何年という月日を掛けてじっくり身に着けて馴染ませるものなんだけど、俺は無理して覚えた、だからまずはロスをなくして、当たり前のように力を含めなくても呼吸をするかのように当たり前の感覚で今の力を扱えるようになれば、もっとその先に挑戦してもきっと早く成長出来ると思うんだ、まずは基礎、そしてその応用、そしてダメならまた基礎、勉強と同じだよ」

琴歌はパトの話を聞き、納得した半面、少し焦っていた。

琴歌(やっちゃいましたね、訓練においての価値観が違いました・・・パトさんがこういうのなら現状維持を狙った方がいいですかね、ですが、難しい、パトさんの考えは誰に入れられたものか、自身で考えたのなら、入る隙は沢山ある、)

例えば
・神界視点の強さに持っていくためには今の訓練時間は短い
・パト様は先を見ていないから現状維持を求める、訓練を増やすべき
・パト様の技術は程度が低いため現状維持をするにしてももっと精度を上げる必要があるため時間を増やすべき

等の意見がまかり通る可能性が高い。

琴歌(とりあえず今の考えが誰からの物か、そこを聞いてから考えましょう、メリアさんやアリシア様なら共闘を狙えるかもしれませんからね!)

琴歌「凄く立派な考えですね、私は身体を動かす事が苦手で訓練もパトさんのように満足にこなせなかったので尊敬します」

パト「そう?でも琴歌も頑張ってるじゃん、地球に居た頃に比べると凄いと思うよ」

琴歌「そう言ってもらえて嬉しいです、パトさんも今の考えはどうやって考えるようになったのですか?」

パト「そうだね、自分の考えもあるけど、半分はネルかな、今の訓練はソルテの直属部隊の子とネルが見てくれてるから」

琴歌(ネルさんですか、またこれは・・・)

パト「ネルってさ凄く強いけど、それって基礎を疎かにしてないからこそ、無駄が消えたって言ってたんだ、そしてネルを支える強さ、それは強い技でも高度な技術でもなく、基礎の完成度なんだって」

琴歌「そうなんですか?」

パト「うん、基礎を完成させ、そしてその応用を身に着け、それをまた基礎として、また新たな応用を生み出し、そしてそれをまた基礎にして鍛えることで、周りから見たら高度な技術でも自分からすれば手を動かす前を向いて歩く程度の感覚でその技術を扱えるようになる、そうなれば技に掛かるコストも減るし、必要とするオーラも少なく、変にオーラを動かさない分、乱れも少なく、安定した力を出す事が出来るって言ってたんだ」

琴歌「凄いですね、ネルさんだから説得力のある言葉・・・私もその言葉通り精進しないといけませんね」

琴歌(確かにネルさんのその教えならパトさんの今の現状の考え方にも納得できますね、それにこの方針は私としても納得できますし、あのネルさんが逝ってるのだからメリアさんやアリシア様も納得する材料になるはず、これは私も反対派としてパトさんの意見を尊重しなければいけませんね)

琴歌「あら、もう時間ですね、パトさん貴重なお話ありがとうございます、また時間が空いた時に伺いますね」

パト「ああ、また遊びに来てね、今日俺の部屋に来る?」

琴歌「凄く嬉しいお誘いなのですが、今日中にまとめないといけない大事な資料がありますので、また明日誘ってもらっていいですか?」

パト「わかった、なら明日どうかな?」

琴歌「はい、喜んで」クス

パトと琴歌は微笑ましい会話をしながら、琴歌は玉座を後にしパトの証言を元に資料作成をした。

・・・・・・
そして議会当日

メリア「今回の議題、【戦闘訓練の強化】についてですが、この議題を出した経緯を教えてくれませんか?」

メリアはパトの教育委員会には入っていなかった、入ったらこのような議会が開けずに独断で遂行してしまうので、琴歌とアリシアの意見によって外されているのだ。

委員会「はい、今回の件は帝王様の教育結果標に基づいてなのですが、ここ最近は実力の向上があまりよろしくありません、そして新たな技術を学ぶにしても現在の技術を磨くにしても時間が少ないと思われます、なので、勉強の時間を減らし、戦闘訓練の強化への時間を増やし、文武を両立させてほしい、と考えております」

アリシア「勉強の時間を削ってと言いますけど、帝王様は現在勉強の結果も実戦同様そこまで大きな成長はありません、その中でわざわざ戦闘訓練の時間を増やす必要性はあまり感じられないと思いますが」

議員A「でしたら、勉強時間をそのままにし、戦闘訓練の時間も増やすというのは如何でしょうか?現時点で帝王様の玉座に居る時間は長いため、数時間程戦闘訓練に時間をとってもさほど影響はないと思います」

メリア「そうですね、ご主人は今はまだ成長期、玉座に居る時間よりも今は学ぶ時間が大事、そして勉強とは違い、戦闘訓練は多少の無理もどうにでもなる、確かに悪くはないわね」

琴歌(メリアさんは賛成派、アリシア様は反対派に回りましたか、ここは私が反対派で死守しなければいけませんね)

琴歌「現在帝王様は今の訓練状況に満足しています、そしてこちらで独自に調べさせて頂いたのですが、自由時間等でも戦闘訓練に励んでいるそうです、それは本来の戦闘訓練では相手に出来ない方達と行っているため、有意義な時間を過ごしていると思います。」

議員B「成程、訓練時間を単純に増やしても訓練相手が同じだからあまり意味がないのでは、そういうことですね」

琴歌「はい、現時点の戦闘訓練では帝王様が求めればソルテ直属部隊所属のフォルテが対応しています、ですがそれ以外では自己鍛錬という形で集中力が切れたりしたら注意や筋トレのアシスタントとして活躍しています。そして技術面では帝園 ネル様がご教授してくださっているとのことです。増やす意味はあるのですが、もし増やすのであれば今の現状のまま増やすのではなく、訓練時間に対応できる方を増やし、多くの方と実戦を重ね、実戦的経験を積む事が必要だと判断いたします」

会場は歓声が飛ぶ

アリシア「そうですね、今の現状はもしかするとネル様の意向によるものなのかもしれません、そこの意図もわからずに時間だけ増やしてもあまり意味はありません」

メリア「そうでしょうか?時間を増やせば先ほどの訓練相手のバリエーションを増やすという問題にも貢献できると思いますがね、それに自由時間で色んな方にご教授を頂いているのは知っていますが、逆に言えばそれをわざわざ自由時間にするほど、今の戦闘訓練の時間は足りていない、そう捉えることも可能ではないのでしょうか?」

メリアの反撃に議会の数名は賛同の歓声が飛ぶ

琴歌「それは自由時間でしか時間が合わない、もしくは個人的事情で訓練をしている可能性もあります!例えばメリア様やアリシア様!私達はパト様が戦闘訓練時間に呼び出しがあった場合、すぐに対処出来ますか?アリシア様は能力でコピーを作らない事前提でお願いします」

メリア「可能です、今この場でご主人から命令が出てもこの議会を中断してでも向かいます、優先事項はご主人が第一です、それはこの国の法で定まっています。もちろんこれに反し、断ろうものなら罪は軽いものの裁判クラスです、それはこの政治部隊の方々なら重々承知をしているはず、月詠様はどう考えているのかはわかりかねますけどね」

琴歌「私はもちろんその考えです、ですがそう理想論で済むはずがないでしょう!今は中断出来る会議かもしれませんね!ですがすぐに結果が必要とする会議ならばどうです?流石のメリア様でも断る事はなくても時間を変えて欲しいとはお願いするのではないですか?いえ、私はその現場を何度も見ていますが?」ピ(録音機による証拠提出)

議会は琴歌の証拠提出により、琴歌への賛同の歓声が飛ぶ

アリシア「確かに時間をずらす必要がある案件、それは私にも多くあります、とてもじゃありませんが、まず私は殆どこの帝国には居ません、なので急遽呼び出しをされても私のコピーを行かせるしか方法がありあせん。部下も同じだと思いますそこはもっと柔軟な考えが必要だと思います」

琴歌とアリシアの二人による反対派が押し始めていた、メリアは目を瞑り、考え事をしていた。

琴歌(今の流れなら勝てる!パトさんの環境を守ることが出来ます!)

メリア「では時間変更はなし、という結論で本当によろしいのですね?反対派の皆様は?」

メリアが低いトーンで会話する、この状態でのメリアは威嚇体勢、つまり本気という事だ。

メリア「まず論点を戻しましょう、まず現時点で成長率が遅いご主人への救済処置として戦闘訓練の時間延長、ですがこれには問題があり、どこからその時間を持ってくるか、そして現時点では玉座に居る待機時間が多いため、その時間を使い、戦闘訓練に当てることで、補うことは可能」

メリアが淡々と説明する

メリア「そしてまずメリットとしては戦闘訓練の時間が確保できる、現在ご主人は自由時間を使ってまで訓練をしていると情報を得ました、なので私はこの時間延長と共に訓練相手として定期的に人をゲストとして呼びます、つまり義務化することで、専属・従属達の業務に組み込みますそうすれば先ほどの急遽の依頼という線は消えます、そして自由時間は戦闘訓練時間に満足を頂き、結果的に有意義に過ごす事が可能、どうでしょうか?」

琴歌「ではデメリットを」

メリア「デメリット?ありますか?」

琴歌「あります!まず義務化すると言いましたがそれでは本来訓練をしてほしい方が来てくれる日にちがおかしくなります!例えば帝王様が私に一週間程の時間を掛けて訓練相手になってほしいと思って居てもメリア様の意見では帝王様が満足いく日にちまで訓練相手になる事は不可能です!何故なら業務の一部と組み込んでしまうのですから!」

琴歌はそしてさらに追い打ちをかける

琴歌「そして先ほどメリア様は業務に組み込むと申しましたが、それは帝王様自らが定めた政策に違反しています!!【各部隊はその他の部隊の仕事に干渉する事は許可しない、応援をする場合は無所属の従属神から使用する事】つまりメリア様の提案は通りません!何故なら【パト様の教育は【帝王直属近衛部隊】と【帝王直属侍女部隊】の二つしか許可されていない業務ですから!」

アリシア「追記で言いますと、では帝王様が呼ぶのに反対するのは根本的な法に触れると反論をする予定なら、先ほども言いましたが急用という緊急性があるため咄嗟に対応できるかどうか等の別問題があります、そしてこの緊急性ですが、【暇なら大丈夫】ではなく【如何なる時も緊急に備えて業務中の間は自身の責務を全うする】というルールがありますので、基本的に各部隊に所属する専属神・従属神は常に緊急性があると判断されます、なので帝王様の呼び出しの権利はそれなりに制限が掛かることもお忘れなく」

琴歌とアリシアがメリアに対して反論をする。

メリア「では呼ぶのは不可能としましょう、ですが、時間を増やすメリットは残っていますが」

琴歌(今だ!ここでパトさんの音声データを出せば!!)

琴歌「メリア様、この音声をお聞きください」っピ

・・・・・・

パト音声データ「「訓練か、問題ないかな、今は別にそこまで必死に頑張る時じゃないんだよ、そりゃあ能力の技開発とか、オーラの新しい技術の挑戦とかやることはあるかもだけど、今の俺はそれより今の技術を確実なものにすることが大事なんだ、元々今の技術も何年という月日を掛けてじっくり身に着けて馴染ませるものなんだけど、俺は無理して覚えた、だからまずはロスをなくして、当たり前のように力を含めなくても呼吸をするかのように当たり前の感覚で今の力を扱えるようになれば、もっとその先に挑戦してもきっと早く成長出来ると思うんだ、まずは基礎、そしてその応用、そしてダメならまた基礎、勉強と同じだよ」」

・・・・・・

パトと琴歌の会話の音声データは会場に鳴り響く・・・

そして琴歌は喋る

琴歌「帝王様は戦闘訓練時間に納得されています、先ほどのメリア様の意見では帝王様の意見に背くのは重罪、ならばこの意見に背くのは重罪、罪を問われることになりますが如何でしょうか?」

琴歌はメリアに音声データの入った録音機を付き出す

メリアは琴歌を鋭く睨みつける

そして互いの睨み合う時間が続き・・・メリアが発言する

メリア「わかりました、今回の件に関しましては私は【反対】とさせていただきます」

琴歌(勝った・・・)

アリシア(流石だわ!あのメリア様に勝った!問答無用の勝利だわ!)

委員会「では決議を取ります今回出席されている政治部隊の皆様含め2003名の投票をお願いします」


【パトの戦闘訓練強化は?】

賛成 295票
反対 1708票

委員会「今回の結果を持ちまして帝王様の戦闘訓練強化案は見送りとさせていただき、現状維持を続けていきたいと思います」

琴歌「教育委員会にお願いです、今回の件、少なくとも5年、もしくは帝王様自ら案を出さない限り議題を出さないで頂きたいです!せっかく今回結果を出したのに、何度もぶり返されては意味がありませんので」

委員会「畏まりました、今後この議題は5年間、帝王様から直接の依頼が無い限りこの場の議題に出さない事を誓います」

琴歌「この後すぐに書類を提出してください、それでその表明を証明します」

委員会「畏まりました」

メリア「これにて、今回の議会は終わります、お疲れ様でした」

・・・・・・
琴歌「ふう~~」

琴歌は近くの椅子で一息ついていた・

アリシア「お疲れ様、流石ね、まさかあのメリア様を言い負かすなんてね」

琴歌「そうですね、今までは何度も買った事はありますが、どこか余裕の表情でしたからね、しかもこの【教育委員会】関係は本当にメリア様の負け知らずでしたし、最後のあの気配、間違いなく本気でした」

アリシア「ええ、それに勝てたのは琴歌ちゃんの準備の賜物、まさか最後の最後にパト様のあの音声データを出されたら、まだまだ反論の余地があったメリア様ですら黙るしかないですからね」

琴歌「はい、パトさんの時間を守れてよかったです」

琴歌とアリシアが二人で勝利を称え合っている時メリアは一人控室で座っていた

・・・・・・
メリア(負けた・・・私が・・・本気で勝ちに行ったのに・・・しかも流石琴歌ちゃん、先を読んで同じ議題が上がらないように釘を刺して来た)

メリアは今回の敗北が気に入らず、ある程度の日数を置いて、パトの戦闘訓練環境に不満を持たせるように誘導しようとしたがそれを阻止された

メリア(ご主人から直接・・・考えましたね、私や誰か等の代理は認めない、上手いですね、そしてご主人は絶対に言ってこない、言うにしても琴歌ちゃんが説得して回りにかかる負担を考慮させてご主人から意見させないようにするのは、意見を言わせようよ誘導するより容易!!完全な敗北!!!)

メリアは今回の敗北の悔しさに涙を流した。
メリアはパトの一番の理解者でなければならないのに、今回は琴歌に取られた。

メリア「次は絶対に負けません!ご主人の事を一番に考えてるのは私なんですからね!!!」

メリアはそう言いながら子供のように部屋で泣き崩れていた。

そして琴歌の戦いが終わった。
こうして琴歌の戦いは常に続くのであった。



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No.72 田舎者 フルール episode3

パト達は上級神の城に案内される

パト「それで、報酬の話だが?」

パトは今回の件はネルの暇つぶしに付き合っただけなので、正直報酬の件はどうでも良かったが、形は大事にした方がいいのは理解していたため、一応聞いておく。

上級神「私達の物で満足いただける物があるか・・・」

ソルテ「それを決めるのは私達です、そうですね、この惑星とエリアを一通り調べていましたが、唯一秀でていたのが中級神の多さ、ですがこのような敵に勝てないようでは期待外れも良い所、私達の侍女1人でも服に埃を付けずに帰ってきますよ」

ソルテはため息をつく

ソルテ(さて、これだけの態度を見せれば相手はこのエリアの星を全て持ってくるでしょうね、まあ、元々この上級神は私達の配下神らしいし、狙おうと思えばいつでも声一つで狙えたエリア、特にそこまで欲しいとも思えないわね、だからメリア様達は行きたがらなかったのね、私も大体は理解してたけど」

上級神は頭を悩ませる

上級神(このお方達が満足する物などこちらが用意できるわけないだろう!どうする!この惑星エリアを渡すか!いやそんなもの上の一声ですぐにでも手に入るもの!そんなすぐ手に入るものを渡しても相手は満足しない!ならなにを・・・クソ、まさかこの星のためにここまでの!?)

フルールは気配を消して会議の話を聞いていた、

フルール(報酬の話をしてる・・・やっぱり無償で助けてくれるわけじゃない、お母様も亡くなって、危うく私の大事な国民も無くす所だった・・・感謝はしてる・・・けど)

ソルテ「上級神、そこの入り口に居るネズミをこちらに出しなさい、何を考えてるかわからないけど情報漏洩と印象操作を狙っているのなら、只では済みませんよ?」

上級神「な?!そのような事は?!誰だ!入ってこい!!」

フルールは気配を消していたにも関わらずバレた事に驚いていた

フルール(まさか、ここまで気配を消しても気付くの?!これが上位の神!怖い!!)

フルールはそう考えながらもバレてしまったため部屋に入る

・・・・・・
パト(女の子・・・)

ソルテ「名前は?どこ所属かも」

フルール「えっと・・・フルール・ユリファベルです、ユリファベル国の豊穣神見習いです。」

ソルテ(下級神か、雪花ちゃんが居るからあまり言いたくないけど、必要ないわね、)

上級神「何故勝手に入って来た!貴様!後で覚えているがいい!!」

ソルテ「黙りなさい、私達の前で声を荒げるな、主様が不愉快になられるだろう?」

上級神(しまった!確かエウレカ帝国の帝王は生粋の女好き!?こんな女神でも無礼を働けば男である私は極刑!これは対応を考えなければ!)

パト(あいつ、すっごい変な誤解してそう・・・)

上級神「お見苦しい所を・・・ですが、この場を知ってしまった者です、こちらで対処させていただいても?」

フルール「え?!そんな?!」

フルール(私死ぬの?!そんな?!)

ソルテ「だからそんな事は好きにしなさい、次私達が不愉快に感じれば消します、私は世界最強の破壊神と帝王神候補様方から評価を頂いております、貴方とこのエリア如き、1秒もかからずして消し炭にしますけど?」

パト「それくらいにしておけ、格下に脅してどうする、それこそ器が小さく見られるだろう」

パトはソルテを抑制する、もちろんソルテもそこまでするつもりはなく、あくまで威嚇の演出だ。

パト(さて、上級神なんて本気出されたら対処出来るのソルテとメルリアくらいだけど、どうするか・・・月花的にはどんな報酬が妥協点だと思う?)

月花(そうね、正直、どんな報酬でも私達への対価としては見合ってないから、ここは無難なのがこのエリアの受け渡し、でも正直そんな物貰ってもって感じだし、ここはパトが欲しい物でいいんじゃない?)

パトはネルと雪花の方をチラっと見てみる

ネルはつまらなさそうに自分の服袖を整えていた

雪花は俯いている、多分寝てる。

パト(クソ!脳筋共は会話に参加する気すらない!ここは一度引き下がってメリア達に任せようかな)

月花(それが良いかもね、アリシア様ならいい感じに収めてくれるからそうしたらどう?)

パト(そうだね、なら一応この場は終わらせよう、ソルテもちょっと困ってるみたいだし)

パトがそうこう考えているとフルールがパトに話しかける

フルール「私のような下級神で神見習いが帝王様のような高貴なお方にお声をお掛けするのも恐れ多いのですが、お願いです。どうか今回の件、無償で済ませてはくれないでしょうか・・・」

上級神「貴様!これ以上私の顔に泥を塗るな!!誰かこの女をこの場から」

ソルテ「中に入れるように命令したのは私ですが?私の命令から背くのですか?あと声を荒げるなとも言いましたが?」

上級神「うぐ?!」

上級神は黙ってしまう。

パト「無償か、それは出来ない事だ、それを許し特別扱いをすればしっかりと対価を払っている他の者が報われない、そうだろう?ここまでは話はわかるか?フルール」

フルール「はい・・・ですが私達の星は恐らく帝王様に渡せるような物を持ち合わせておりません・・・なのでこれ以上となれば・・・」

ソルテ「フルール、下級神でしかも見習いの世間知らずだと思うので、今回は見逃します、そして教えておきましょう、星々単位の話なんてどうでもいいのです、私達はこの数十もあるこのエリアを貰うか貰わないか、その話をしています、単語として出していないだけでそれは全員理解してます、ですがそれでもこのエリアの秀でている物、それがまったく私達から見て魅力がない、だからこの上級神も考えている」

ソルテはフルールに向けて話す、ソルテは聖鬼族、基本的に非情になれない種族のため、情をフルールに向ける

ソルテ「ちなみにこのエリアの秀でている物、それは中級神の多さ、つまり戦力が高いという事、だけど今回このような失態を犯し、統率も取れていない上級神、このような体たらくの戦力で私達が魅力に感じる等ありえません、私の後ろに居る、侍女、この子に【このエリアを破壊しろ】と命令すれば服に埃を付ける事なく、当たり前のようにこなすでしょう、その程度なのですよ、ここは」

フルール(凄い・・・言ってることの次元が違う・・・私みたいな星の中にある小さな国の豊穣神とか本当に些細な事に感じる程だ・・・きっとこの人達からしたらお母様や王都の犠牲は些細なものとして見てないんでしょうね・・・私にとって神生に関わる程の一大事なのに・・・)

フルールは自分の小ささに失望する。

ソルテ「これでお話は以上です、とりあえず全部喋ってしまったわけですし、とりあえずこのエリア全域でいいです、後日帝国の者が伺いますので契約をしてください、断ってくれても構いませんが、私よりも強いので、敵に回さない事をお勧めします。それでは」

ソルテは上級神にそれだけを伝え、パトに向き話す。

ソルテ「会談は終了致しました、帝王様はこの内容で問題ないでしょうか?」

パト「・・・メルリア、服を直せ」

メルリア「畏まりました、アナタ」

パト(さてと、これでおしまい、ささっとかえってアリシアに丸投げして、俺は寝る!疲れた!もうこんな会談はごめんだ)

フルール「なら私を!!私を捧げます!!」

会議室にフルールの大きな声が響く

ソルテ「貴女のような下級神の中でも下位に居る存在に価値があるとでも?」

フルール「私は今回の騒動で母親を亡くしました、私を崇めてくれる国も王都壊滅により今後貿易が悪くなり、間違いなく不況に陥ります、私は豊穣神として民を助けたい、ですが今の私では何もできない、国民が今より貧しくなり、飢えで死んでいく姿を見ていくしかない・・・そんなのは嫌です!せっかくお母様が守り続けた国と愛しき民達!私はこの身を捧げてでも私達の星を見捨てないでほしい!救ってほしい!!なので私一人でどんな命令でも聞きます!この身を帝王様の快楽のためだけの玩具として扱って頂いてもかまいません!!なのでお願いします!」

フルールは頭を深く下げ、土下座をする。

雪花(別に私達の配下に入ったらそこらへんの問題は全部アリシア様とソフィアちゃんがなんとかするから別に問題ないのだけど・・・きっとここまでの自己犠牲的なお願いをして利用しないわけない、ソルテ様はどう考える、本当に玩具として扱う?でもそれはパトが認めないと思うけど)

ソルテ「必要ありません、貴女の代わりは文字通りこちらには」

ソルテが喋っている時、パトが声を上げた

パト「その覚悟、一国の王として感銘を受けた、今回の騒動で母を亡くし、それでも我が使命を全うしたいという強い意志を持ち、この上級神ですら恐れる我にここまでの覚悟、いいだろう、フルール、お前の神生!この我が頂いた!お前は今後我のためだけに尽くし!我のためだけに生きろ!それで今回の報酬の件は良心的に進める事を約束しよう」

ネル(気に入ったな、主様、こういう立場が弱い娘の強い決意と覚悟、それを救うのは主様の夢だからなぁ、面白い)

パト「ソルテ、アリシアに今すぐ連絡し、すぐにこの場に来るように命令しろ、現時点で危機的状況だ、すぐに検査官を導入し、カナの部隊をこちらに派遣させろ、そして環境問題をただちに解決し、失った王都再建をすぐに始めさせるのだ、3日、3日で以前よりも良い星に仕上げろ!いいな!!」

ソルテ「畏まりました、帝王様!」

ソルテはすぐに会議室を後にし、アリシアに連絡する。

上級神はいきなりの展開に考えが追い付かず、放心状態になっていた

・・・・・・
パトは土下座を続けるフルールの元に行く

フルール「ありがとうございます・・・ありがとうございます・・・」

パト「頭を上げるんだ、フルール」

フルールはそう言われると、涙でぐしゃぐしゃになっている顔をパトに向ける

パト「メルリア、この子を手入れしろ、もうこの子は我の物だ、丁重に扱え、いいな?」

メルリア「畏まりました、アナタ、フルール様、こちらへ」

メルリアはフルールを優しく立ち上がらせ、城内の更衣室まで連れて行く

パト「雪花、月花、アリシアが来るまで待機室で休息だ、上級神、今すぐ案内しろ」

上級神「畏まりました!!」

・・・・・・
待機室にて

雪花「パト弱いわね~~」

パト「仕方ないだろ、あそこまでの決意を向けられたら見捨てれないよ」

月花「まあ、パトらしいわね、ソルテ様なんて【なんでそんな事を?!】みたいな顔してたわよ、あれは滑稽だったわ」

ソルテ「滑稽で悪かったですね」

月花「ソルテ様?!」

ソルテが待機室に入って来た。

ソルテ「びっくりしましたよ、パト様、せっかく話を終わらせようとしたのに何故こちら側がそこまでの待遇を」

パト「まあソルテ、いいじゃないか、あそこまでの覚悟を見せられたら答えてあげないと」

ソルテ「それでどうするのですか?」

パト「さっき言った通り、アリシアとソフィアとカナに任せるつもりだけど?」

ソルテ「違います!!そこは別に問題ありません!3日と言わず恐らく明日から取り掛かって終わりますよ、別にこの星の文化や技術は高くないので、再現は可能ですし、ここの自然は既にサンプルがありますので、それを量産してしまえばいい、その程度の仕事ですので」

月花「ああ、もしかしてそれ、私が技術開発部隊に居た頃い作ったかも」

パト「そうなんだ、なら何が問題なんよ、ソルテ」

ソルテ「あのフルールという子です!下級神ですよ?!メルリア様のような帝王神候補、今は専属侍女を目指しているエイリだって最上級神77位、優秀です!ですがフルールは下級神のしかも見習い!誰も許可出せませんし、部隊にも配属出来ません!なので城内に入れるなんて不可能ですし、下級神は配下神のまた配下神の配下神の~~って続くほどに価値が引く地位です、帝国の仕事なんて・・・」

雪花「まあ、そこは多分問題ないんじゃないかな、一つだけ入れる場所があるでしょ?」

月花「シスリットが管理している【帝国特別近衛部隊】ね」

パト「そ、そう!あそこにはまだ下級神クラスの美魅だって居る、そこに配属させて面倒を見れば問題ないじゃないか」

ソルテ「パト様!お言葉ですが!今後このように救いを求めてくる人達をそうやって匿うのは辞めてください!慈悲は本当に素晴らしいですが、このような形で使えない神を集めても帝国の負担が増えるだけなんですから!」

パトはソルテの言葉にカチンと頭に来た。

パト「ソルテ、俺は弱き者に手を差し伸べる王になりたい、弱き者を見捨てるのは不可能だ、何故なら俺自身が弱い者だったからな、底辺に居た時、雪花やメリア、月花や皆が手を差し伸べて一緒に歩いてくれたからこうやってこの場に居るんだ、そんな風に育ち成長してきた俺が弱き者を助けないのはおかしいだろう、俺は自分に与えられた恩をこうやって返す、俺はそういう王になるんだ」

ソルテ「ですが・・・」

月花「ソルテ様、私達の国王がそう言ってるのにこれ以上否定しても仕方ないじゃない、メリアちゃんなら例え不満や不条理と感じてもパトの理想のために動くと思うわ、そうでしょ?」

ソルテ「・・・そうですね・・・失礼いたしました・・・」

ソルテは難しい顔をして、近くにある椅子に座る

雪花「相当気に入らないって顔ね、あれ」ボソボソ

月花「まあ、実際問題気に入らないんでしょうね、ソルテ様は効率を重視するから」ボソボソ

ソルテ「聞こえてるわよ、話すなら外で話してちょうだい」ムス

雪花・月花「は、は~~い」焦り

雪花と月花は待機室から出ていった。

パトは今回の判断は曲げる気はなく、ソルテにも同情の言葉は出さなかった

パト(俺は間違ってない、あそこまで必死にお願いしてきてるのに無視なんて出来るか)




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2022年11月09日

No.71 帝王と側近達の王様ゲーム

今日から数日自身の部隊が暇になるという事で、ラルはパトの護衛側近として、玉座に滞在していた。

ラル「自分の部隊でやる事が無くなったらこうやって玉座で待機、なんか久しぶりに感じるなぁ~」

ソルテ「そうですね、最近はこちらの部隊周りが良くなって側近が日常的に居なくても良くなったのはありますね」

雪花「そうですね、部隊も中間管理職達が頑張ってくれるから私の仕事が本当になくなってきたんですよね・・・」

ラル「雪花ちゃん、わかるわ、専攻部隊や護衛部隊って以前に比べて部隊員数が大幅に増えたから私の仕事無くなったのよね、強いて言うなら毎週ある日程会議くらい?」

雪花「私も日程会議とメリアちゃんからの指示くらいでそれも大体最近は奏星さんに任せてるから本当に仕事が無くて」

ソルテ「これもパトさんが頑張って動いてくれた結果ですね、本来最高責任者は暇くらいで丁度良いんです、だから今この形が一番理想に近いとも言えますね」

ラル「そうねぇ~、和むわぁ~」

パト「よっし!和むついでにラル!遊ぼうじゃないか!」

ラル「遊ぶ?」

パト「そうそう!ラルは普段この部屋とか自室以外では本当に冷徹モードだから全然相手してくれないんだ!だからここに居る以上は俺のおもちゃになってもらうぜ!!」

ラル「・・・お手柔らかに・・・」

ラルは少し嫌な予感はしたが、確かに普段は冷徹モードでパトすらも軽くあしらっていたため、断ったり、文句すら言う事が出来なかった。

パト「王様ゲームというのは・・・どうかな?」

雪花「あ~、命令して服とか脱がすやつ?」

パト「それは不純な方の王様ゲームだろ!そんな性欲まみれの大学生みたいな遊びはしないよ!やるのは純粋に楽しめる王様ゲームさ!」

ソルテ「本音は?」

パト「ラルに色々命令して反応を楽しみたい!!」

ソルテ「なら今ここで命令したらいいのに・・・」

パト「それは職権乱用だろがい!そんなことしてラルに何かやらせても俺の方が罪悪感で楽しめないわ!」

ラル「王様ゲームを提案するのも中々の職権乱用ですけどね・・・」

雪花「ええ~いいじゃないですか!やりましょうよ!ラル様!」

パト「そうよそうよ~、やりましょうよラル様~~♪」

ラル「断るなんて言ってないでしょ~!やります!それでどんな内容の命令なら問題ないの?」

パトは少し考える、

パト「エロいのはなし、一発芸とか、ポッキーゲームみたいなものだったらOK!」

雪花「そのエロの定義は?」

パト「服を脱がさせる、性的奉仕をさせる、性的行為をさせる、それとあからさまな人格否定、言わば冒涜になるような命令、冗談にならない命令、かな、楽しめないと意味がないからね!」

ソルテ「あくまで健全であれという事ですね」

パト「ああ!司会はメルリアにやってもらう!俺達4人でゲーム開始だ!!」

そんな時、月花が玉座に帰ってくる。

月花「話は大体理解してるわ、私も混ざるわ!」

雪花「月花お姉ちゃん!メリアちゃんとのお話はもういいの?」

月花「ええ、今の配置になってからの近況報告だったから」

月花はそう言いながらパトの肩に寄りかかり、ソルテ達と普通に話す。

雪花「随分距離感近くなったわね~~」むす~~

パト「まあ、補佐だしね、距離があるより、近い方がいいじゃない?」焦り

雪花「そうですねー!」ムキ――!

ソルテ「では始めましょう、まずはメルリア様、申し訳ないのですが、1から4の数字を書いた棒4本と先端だけ赤く塗った棒1本用意してもらっていいですか?」

メルリア「わかりました」

メルリアはそう言うとすぐに何もない所からソルテの言われた通りの物が出て来た。

パト「某青狸より物出すんじゃないか・・・この子は・・・」

雪花「泣きついてみたら?メルエモ~ンって?」

メルリア「泣きつかなくても言われたら出しますよ!」焦り

パト「それじゃあ5回勝負な!せーの!」

パト・雪花・ラル・ソルテ・月花「王様だーれだ!」

・・・・・・
1回目 王様はソルテだった。

ソルテ「私が王様ですか・・・さて」

ソルテは命令を考える、ゲーム参加者はパト・雪花・ラル・月花、正直パトはリアル王様であれど、ある程度の言う事は聞いてくれるし、雪花や月花も聞いてくれる、ラルに関してはどこかそういう遊びは受け入れてくれないというイメージがあったため、ソルテとしてはラルに命令したかった。なので、命令の内容もラル向けの命令にしてみる

ソルテ「2番の人、1番の人にこのゲームが終わるまでぶりっ子のように媚びてください」

パト「ちくちょう!2番だ!!」

ラル「私1番ね」

ソルテ(っち、外したか!)

雪花「はい!それじゃあパトがラル様に沢山媚びてください!」

パト「ラル~~、僕~~腕ぎゅ~してていいですか~~?」

ソルテ「ぶふぉ?!」
ラル「ぶふぇ?!」
メルリア「ぷふ///」
侍女達「ぷは///」


雪花「流石ね、そういう系のゲームをやりこんできたから媚び技をマスターしてるのね・・・」笑い

パト「ねえねえラル~、ラルってすっごく温かいね~♪凄くいい匂い~ふにゃ~~♪」

ラル「パ・・・パト様・・・あまりやりすぎは威厳に響くと///」

パト「何言ってるにゃ~、言われた事をやらない姿を見せるなんてそれこそ見せれない姿にゃ~♪」

侍女A「た、確かにそうだわ!」侍女B「どんな命令でも全力で応える!」
侍女C「成程・・・深い!」

雪花「なんか逆に好感度高いみたい・・・物は言いようとはこのことね」

月花「ゲームでも見てるけど、リアルでも見てるかもじゃない?雪花ww」

雪花「あん?うっさいわよホワイトマッシュルーム」ギロ(睨む)

月花「誰がキノコよ!」

ソルテ「それじゃあ次行くわよ」

ラル「こんなのが後4回・・・キツイわね」

パト・雪花・ラル・ソルテ・月花「王様だ~れだ!」

・・・・・・
2回目の王様は雪花だった。

雪花「よっしゃ!でもここから大事なのよね!命令したい人に的確に命令を与える、この難しさ・・・」

雪花としてはパトは頼めばいつでもお願いを聞いてくれるため論外、だがラルやソルテに対して辱めをさせてやろうという気もあまりなかった、故に月花を狙う!

雪花(月花お姉ちゃんの語尾に「にゃん」ってつけてやるわ!威厳壊しを的確に狙えるのは妹である私!!)

雪花「4番、今からゲームが終わるまでの間、語尾に「にゃん」と語尾をつけなさい」

雪花(さあ!4番は誰だ!!)

ラル「・・・・・にゃん・・・」

ラルは顔を真っ赤にしながらにゃんと泣く

雪花(ラル様ーーーーーー!!?)

月花「雪花、惨い事をするわね・・・」ゴクリ

ソルテ「ラル様・・・にゃん・・・ぷふ///、失礼///」

ソルテは我慢できずに吹き出してしまい、全員に背中を見せながらむせる

パト「ラルのにゃんすっごく可愛い~~♪もうドキドキ♪」

ラル「あまり言わないでほしい・・・にゃん///」

パト(おっと、これは凄くいいかも)
月花(わかるわ、ラル様がやるからこそいいわね!!)

パトと月花は脳内で共感した。

侍女部隊の中で5人の遊びを見ていたエイリ

エイリ(わぁ~、あのラル様がにゃん!って!凄いギャップです!私達の前では冷徹で厳しい姿しか見せなかったのに・・・)

メルリア「ではラルは語尾を忘れないでね」

ラル「わかってる・・・にゃん///早く次をやって欲しい・・・にゃん///」

雪花「それじゃあ次やっちゃいましょう!」

パト・雪花・ソルテ・ラル・月花「王様だ~れだ!」にゃん///」

・・・・・・
三回の王様は・・・月花だった。

月花「次は私ね、まあ、私は雪花よりも良心的な命令を出してあげるわ」

雪花「嘘よ、辱めを考えた月花お姉ちゃんはいつもいやらしい笑顔になんのよ」

月花「適当な事言わないでよ!私はポーカーフェイス出来ますーー!!」

ラル「は、早く命令してちょうだい・・・にゃん///」

パト「ラル~♪、にゃんって言って恥ずかしがってるの可愛い~~♪ぎゅ~~♪」

ラル「ああ~~~~~」混乱中

ソルテ「げ・・・月花ちゃん、ラル様のために・・・」

月花「そ、そうね」

月花はどうせならこのままラルに向けて追尾攻撃をしたかった、パトや雪花は言いよう次第では普通に言う事を聞いてくれる、そしてソルテにも何かやらせたいと思う月花、なのでメインターゲットはラル、次にソルテを狙いを定め、命令を決める!

月花「3番、そうね~~語尾にゲスをつけましょうか、このゲームが終わるまで」

雪花「狙ったわね!そうやって妹を蹴落として楽しいでゲス!!」

3番は雪花だった。

月花「なんでだろう、案外似合ってる・・・」

ソルテ「そ、そうね・・・なんか違和感がないわ・・・」

雪花「酷いでゲス!もう!やけになってやるでゲス!」

パト「ラル~あの青い子ゲスゲスうるさい~~、ラルの声で僕を満たしてほしいな~~♪」

ラル「ちょっと///、えっと・・・ゲスも良いと思うにゃん///・・・にゃんよりは・・・にゃん///」

雪花「ラル殿、そのように言っても動揺してるとこうやって弄られるでゲスよ~」

ラル「雪花ちゃん、意地悪にゃん・・・」

雪花「ゲームとはこういうものでゲス、こういうゲームに参加した自分を責めるでゲス、ゲ~スゲスゲスゲスwww」

月花「わー、語尾に負けない程の下衆っぷりだわ、今一番触れられたくないであろうラル様に集中攻撃してるわ・・・」

ソルテ「今の所命令を受けてないのは月花ちゃんと私だけね」

月花「次はソルテ様じゃないかしら?私はこういうゲーム得意なんです、意地でも標的から外れるんですよ」ドヤ

ソルテ「へえ、それはいい事聞きました、次でまた私が王様になって仕留めましょう」

メルリア「では4回目行きますね!」

パト・雪花・ソルテ・ラル・月花「王様だ~れだ!」にゃん///」ゲス!!」

・・・・・・
4回目の王様は・・・パトだった。

パト「やった~♪僕が王様~~♪どうしようか困るワン♪」

月花「ずっと思ってたけどパト、そのぶりっこ誰の真似よ・・・」

パト「最近やったゲームだよ~~♪ね~ラル~~」すりすり

ラル「し、知らないにゃん///」

パト(さて、ここぞとばかりにラルに話を振って「にゃん」を堪能したいところだけど、今は王様、命令を考えなければならない・・・今の所全員生ぬるい・・・王様ゲームと言えば「ポッキーゲーム」これ一択だろ」

パトはなんの迷いもなく命令する、何故なら誰に当たってもパトとしては得をするからだ。

パト「1番と4番、ポッキーゲームをして、負けた方は最近あった恥ずかしいエピソードをメルリアの手によって暴露します、もちろん加減はしよう」

月花「く?!」
ソルテ「な??!」

パト「きゃ~~月花とソルテがポッキーゲーム♪メルリア~~、それじゃあポッキー一本出して~」

メルリア「模倣で完全再現しました、どうぞ」

雪花「それ出来るなら、もうお菓子欲しい時はメルリア様に頼めばタダでお菓子を堪能できるでゲスね、これは今後活用するでゲスよ」

月花「そう言う事はしないの、沢山お金貰ってるのだからしっかり地球に還元しなさい」

雪花「ひゃ~綺麗事なんて嫌いでゲス!さっさとぶっちゅーするでゲス!」

月花「くう?!」

そして準備が整い、月花とソルテは一本のポッキーを加える。

月花(ちっか!ゲームの存在は知ってたけど想像以上に近い?!)

ソルテ(こ・・・これは・・・そっちの趣味はないのだけどこれは・・・すぐに目が合う?!)

二人はあまりにも顔の近さに動揺が隠せなかった。

メルリア「判定を分かり易くするために、チョコの部分と生地の部分を半分半分にしました」

雪花「それ、チョコケチっただけになるでゲス」

雪花はそうツッコミしている横でポッキーゲームは開始していた

ポリ・・・ポリ・・・ポリ

月花(これ、負けた方がいいのでは?)

ソルテ(月花ちゃんは賢い、この勝負、ある程度の所まで来ると止まって様子見するはず!その間に私が半分まで食べれば!!)

ソルテは月花にバレないように少しづつ食べる!

月花(ソルテ様!私が攻めないと考えて先に真ん中まで行って絶対的勝利を得ようと!させない!!)

月花はソルテの計画に気付き、月花も勢いよく食べる!!

雪花「二人共このままだとぶっちゅーでゲスよ?!」

パト「それはそれで感無量だよ~~♪」

ラル「鬼だ・・・にゃん///」

ラルとソルテは互いに真ん中一歩手前、互いの口の体温が微かに分かる程の距離にまで近づいていた!
一つ食べてば勝ちは確定、だが動こうとすれば相手も抵抗する!少しでも動こうものなら間違いなく口と口が触れる!絶体絶命の危機だった!!

月花(ソルテ様の鼻息が?!しかも当たってないのに体温がわかる気がする?!)

ソルテ(うう!これ、侍女達にも見られてるのよね・・・ああ、恥ずかしい!でも侍女の前に暴露は辛い!でもどっちにしても威厳が??!)

二人の感覚は極限状態だった。

そして二人が同時に先に動こうとする!!

月花(まずい!)ソルテ(同じタイミング?!)

二人は咄嗟に引き、真ん中の僅かなポッキーを外してしまう。

メルリア「ドローですね、」

パト「いいゲームだったのら~~♪僕すっごく満足だから暴露話はなしでいいよ~~、ねえ~ラル~~♪」

ラル「ナイスファイトだった・・・にゃん///」

雪花「まあ、今回はこれでいいでゲス、ナイスファイトでゲス」

月花「はあ、やりますね、ソルテ様、まさか攻めに来るとは思いませんでした」

ソルテ「これでも破壊神ですからね、攻めますよ私は、でも月花ちゃんもよく気付いて、私のスピードに追い付いたわね、流石だわ」

二人は何故かポッキーゲームで称え合っていた。

メルリア「では最後のゲームです!」

パト・雪花・ソルテ・ラル・月花「王様だ~れだ!」にゃん!」ゲス!」

・・・・・・
5回目はラルだった。

パト「わあ~~ラルすご~い♪王様だよ!王様!何命令する~?」

ラル「えっと・・・どうしましょうか・・・にゃん///」

ラルは正直言ってこのゲームを早く終わらせたかった

ラル(うう、従属神の前でなんて姿を・・・早くこのゲームを終わらせないと!それにこれで最後、語尾とかそういうのはもうそこまでの罰ゲームにならない、ならパト様の命令のようなものが最適、でも私こういうゲーム疎いしなぁ、どうしましょう・・・)

ラルは一生懸命命令を考え、答えを出す。

ラル「えっと・・・1番は・・・私の靴を拭いてほしい・・・にゃん、2番は肩を、3番は腰を、4番は前をマッサージするにゃん」混乱

パト「え・・・」(1番)
ソルテ「へ?」(2番)
月花「あり?」(3番)
雪花「前でゲス??!」(4番)

4人はまさか全員に命令をされて困惑していた!

月花「全員に命令とかありなの?!」

メルリア「今回のルールではそのような事は言われていませんのでありですね」

雪花「迂闊でゲス!固定概念に捕らわれてたでゲス!!」

ソルテ「うう、ちなみにいつまで?」

ラル「私が満足するまで・・・してほしいにゃん」

パト「僕は・・・靴なの?」困惑

ラル「お気に入りの純白の靴だから・・・お願いにゃん」

パト「わかったよ!僕満足してもらえるようにゴシゴシするね♪」(困惑)

月花「こ・・・これは早くやらないと終わらないわね・・・」

・・・・・・
こうして王様ゲームは終わった。

玉座の隅でマッサージ用のベッド台を容易し、4人がかりでラルの命令を実行した、ちなみにラルの命令が終わるまでゲームが終わらないため語尾はそのままだった。

ソルテ「ラル様!これでどうでしょう!?」

ラル「流石ソルテ、力加減素晴らしいにゃん」

月花「肩・・・全然凝ってないですけど・・・」

ラル「だから手の体温をじっくり肩に馴染ませて優しく揉みこんでほしいにゃん、凄くリラックスできるにゃん」

そして背中組が終わり、次は前のマッサージに当たった雪花がマッサージを開始する

ラル「リンパマッサージをお願いするにゃん」

雪花「リンパとかわからないし、ラル様の綺麗な顔を触れないでゲス~~~!!」

4人が楽しんでいる中、パトはラルの脱いだ靴を一生懸命磨いていた・・・














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