2023年04月

2023年04月22日

No.108 特別な存在

月花はいつも通り仕事でパトの元に向かう。

パトの周りには常に誰かが居る、今回は

ソルテ・メルリアそしてネルの3人だった。

月花(ソルテ様とメルリア様はわかるけどまたなんでネルなのかしら?)

月花は別はいつも通りネルが暇つぶしにパトに所に遊びに来ているのだと思い、そのまま気にすることなく自分の定位置について話をしていた。

・・・・・・
パトが授業に行き、暇な時間が生まれた。

月花は自分の部隊【帝王直属近衛部隊】の総長も担っているが、その仕事はほとんどセキに任せている。
セキは月花が病んだ時以来月花に対して過保護になり、仕事を担っている。

月花(暇だし、セキの所にでも行こうかな、でも近衛部隊って帝王付近の城内警備がメインだからあまり仕事がないのよね、ならセキだけでも別に問題ないか・・・)

そう考えながら仕方ないのでパトの訓練場に足を運ぶ

するとそこにネルが立っていた。

ネル「おや、月花じゃないか、お前も暇なのだな、私も同じだ、どうせなら話し相手にでもなってくれないか?」

月花「ええ、どうせ実技訓練も私達は暇だと思うし」

ネル「そうでもない、こうやって主様の成長を近くで見ていられるのは楽しいものだ、なにか気に入らないことがあれば口頭でアドバイスできるしな、どうせなら主様は私と同じ戦い方を学ばせたいものだ」

月花「でもパトはどっちかというとネルとメリアちゃんの複合みたいな戦い方じゃない?」

ネル「主様にメリアの戦い方は無理なんだがな、なにせあれは頭が居る、思考が浅い主様にそれを求めるのは酷だ」

月花「ネルの戦い方なら頭はいらないの?」

ネル「多少は居るが、メリア程ではない、そうだなどっちかというと雪花に近いかもしれないな、頭で考えるより身体を先に動かす、その方がメリアみたいな天才すらも超えることが出来る可能性があると思うからな、下手に頭脳戦するよりかは勝機がある」

月花「確かにね、じゃあネルがパトの戦闘訓練相手をすればいいのに」

ネル「主様はまだそのレベルではないのだ、大会の時もそうだが、私自身は基本的に何も教えてはいない、ただ私レベルの戦闘に慣れさせただけだ、オーラ技術に関してはテルにやらせたし、元々に戦術や作戦はメリアに任せていた」

月花「そうだったのね、ネルがやっと教えれるレベルって言うのが気になるわね」

ネル「そうだな主様自身がもっと戦い方のレベルが上がればそこから私が教育に入れるな、メリアはよくやっている、初歩レベルから付きっきりで教えてあそこまで成長させたのだからな」

月花「そうね、正直今の私達が居るのはメリアちゃんのおかげだと思うわ、本当あの子は凄いわ」

そんな何気ない会話をしながら時間を潰し、パトが訓練場に現れる。

・・・・・・
パト「あれ、月花とネルが二人きりだなんて珍しいね、あんまり俺の訓練を見てても楽しい物じゃないだろうに」

ネル「主様よ、私は楽しいぞ、哀れに地面に這いずりながらトレーニングをして、休憩を主でありながら従属にすがる姿を見るには実に滑稽で、それを見に来たといっても過言ではないな」

パト「へいへい、相変わらずいい趣味をお持ちで・・・」

フォルテ「おい!主!今日もビシバシ行くからな!そんなモヤシの段階で楽なトレーニングになるとはけっして思わないようにな!!」

パト「半年くらいやってるけどマッチョにならないじゃん、ムリなんだよ、マッチョは」

フォルテ「マッチョだ?あんな非効率的な肉体にさせるわけないだろ!スポーツは知らないが戦闘でマッチョなんてスピードを殺すわ、的は増やすわ、重いわでメリットなんて全然ない!あたいが管理してるから綺麗な肉体で居られるんだ!それより今日もまずは準備運動からね!」

ネル「さて、訓練も始まったし、楽しませてもらおうかな」

ネルはニヤニヤしながらパトの姿を見て楽しんでいた。

月花(ここまでパトの事で楽しんでいられるって凄くネルってパトに対して一途なのね、なんか可愛らしいわね)

月花はネルの姿を見て、微笑ましい気持ちになりながらネルにそっと聞いてみる。

月花「ネルってパトの事本当に好きなのね」

ネル「当然だ、あんな哀れな主様も居ない、私好みだ」

月花「ネルの好みって中々特殊だと思うんだけど、あれ、ダメな男性を自分が養ってあげたいってタイプ?」

ネル「そうだな、ダメな主様を養うのはきっと最高に楽しいんだろうなと思うな、だがその駄目さは主様だから許せるのであって、誰でもいいわけではないぞ?他の奴が駄目ならイライラするし、可能であればそのまま殺してしまうからな」

月花「こわ、流石は暴君の名に恥じない言葉ね」

ネル「乙女心というのは複雑なのだ、月花もわかるだろう?」

月花「ネル程ではないけどね、それにしてもパトも大分強くなったわよね、地球に居た頃とは比べ物にならないんじゃないかしら?」

ネル「そうだろう、もし今の主様が地球に戻ったらもはや敵はいないかもしれないな」

ネルはどや顔で月花に話す。

・・・・・・

ネル「主様よ!今日もいい感じにボコボコにされていたな!動きは悪くないんだが、それをやるならもっと速度が必要なんだがな~」

パト「無茶言うなよ、あれでもかなり早くなった方だぞ、フォルテが強すぎるんだよ、最上級神9位だろ?無茶苦茶強いじゃん」

ネル「だが私にとっては雑魚だぞ?そうだな、オーラを50貰えば簡単に倒してやろう!」

パト「ネルが強いのは知ってるけどさ、なかなかその領域にいけないんだよな、本当近道はないんだなって自覚出来るよ」

ネル「それでも主様よ、今の主様なら2オーラ分の私と同等くらいにはなっている!誇っていいぞ!」

パト「忖度入ってないか?ネルだからな~」

パトとネルは二人で楽しく話していた、ネルも先ほど月花と話している時よりも明らかに表情が明るく、とても心の底から楽しそうだった。

月花(やっぱりパトと話してる方が楽しいのね、別に私と話してるのがつまらないという訳ではないと思うけど)

そして途中で合流したメルリアやソルテと共に玉座に戻った。

・・・・・・

パトはいつも通り、遊びに来た美魅やエテル、リルの相手をしたり、遊びに来た専属神の相手をしたりと時間を潰しながら玉座で一日を過ごしていた。

ネルはというと玉座に置いてあるソファーで横になり眠っていた。

月花(自由人ね、帝園に居てもきっと同じ事をしてるだろうからここに来てるんだと思うけど・・・)

月花「ねえ、パト、ネルって本当毎日来てるわよね」

パト「そうだな、でも良いんじゃないかな?どうせ帝園も暇なんだろう、俺も別にネルならいくらでもいてくれていいし」

月花はパトの脳内を知っているからパトがどれだけネルに気を許しているのか理解している。

月花(ネルは帝園の従属の中で一番特別な存在、なんか羨ましいわね、私も専属神内で一番特別な存在だって思われたらどれだけ嬉しいか)

パトとネルの絆は月花が嫉妬する程深いものなのだ。

patopatoblog at 23:08|Permalink│日常