2024年10月

2024年10月16日

No.155 行き場のない従属達

パトは困り果てていた。

パト「えっと・・・エテル、ちょっと聞きたいんだけど、いいかな?」

エテル「どうしたの主?またあれ?一応データを取ってるからすぐに情報は伝えられるけど?」

パト「わかるか?うん、実際そうなんだ、それで聞きたいんだけど、今何人目だ?」

エテル「う~ん、私、美魅、リルで・・・そこからシューラ、ルミナーラ、それで今回加入したのが弧清(こせい)だっけ?」

パト「後は地球で保護した女神の子と・・・これでエテルのクラスに在籍する生徒数は?」

エテル「10人だけど?」

パト「増えすぎだろーーーーー!!!主に俺が悪いんだけどーーーー!!!」

パトは大きく項垂れた。

エテル「でもそれって主が悪いんじゃない?帝園で倒せる人が居ないから幼女ばかり狙うから」

パト「人聞きが悪い事言うな、ちゃんと普通に倒してる子も居るよ!でも俺のレベルに合った場所に行くとロリが多いんだ、でも弱い物イジメをしてるわけじゃないんだ、普通に強いんだよ、最近来た弧清(こせい)なんてもう大変!幻惑と吹雪を得意としてるんだけどさ、オーラで一掃しようとするじゃん?なら姑息な事に俺の足元にくっついてさ」

弧清「ねえ、痛い事はしないよね?主様?」(涙目)

パト「って言ってきやがるんだぞ?!卑怯だろ!打てねえよ!!」

エテル「そもそも倒す必要性ないんじゃないの?あの子って第三の園出身じゃないの?」

パト「そうだけど、中々その場にとどまってくれないんだ、騙されたぞ、皆懐くんだ、凄く可愛い、ぶっちゃけ第三の園に居ると性癖が狂わされる、ケモミミサイコーーー!!ってなる、でもな、契約する時全然落ち着かないんだ、でも契約するためにはその場に何分かは留まってもらわないとダメなんだ、つまり首輪つけてその場に固定させるとかしないと無理なんだ」

エテル「え?首輪着けたの?」

パト「その案をやろうとしたさ、案外首輪をつけるまでは楽だったよ、でも力がまあ強い強い、どいつもこいつもブチって千切りやがる、それで頑丈な奴を用意しようかと思えばそれはルール違反に当たるからって注意されたんだ」

エテル「捕縛禁止法だね、確か第三の園でのルールだね、なるほど、なんで存在するのかわからないルールだと思ってたけど主に向けてのルールだったんだ、納得」

パト「納得すんな、俺だってやりたくないけど落ち着かないしさ、それでじゃあ倒すしかないなって戦うわけじゃん?それで可愛いアピールしてくるじゃん?もうどうしようもないじゃん?」

エテル「それで最終的にどうやって契約したの?」

パト「え?普通に殴ったけど?」

エテル「無慈悲だね、流石は一部界隈でロリキラーって呼ばれてるだけの事はあるね、大体「俺は男女関係なく殴れる!真の男女平等主義者だからな!!」みたいなセリフは見たけど、あまりロリに対しては見た事ないね、流石主、世間でやらない事を平気でやるなんて」

パト「だからやめろって、それで弧清(こせい)を入手したんだけど、聞けば第三の園って勉強をする教育機関が全くないってスティアから聞いたんだ」

エテル「うん、スティア様はカタカナ読めないね、漢字なんてもうからっきし、算数も多分ダメだね」

パト「第三の園のトップがそれじゃん?じゃあ下の地位に存在する獣族はまあ教養が一切ない!本能そのもの!だから弧清をしっかり使いたいんだけど指示が出来ないんだ、何故なら俺の言っている意味がまったく理解出来てないからな!!」

エテル「だから帝国の学校に入れるんだ?ミール様に教育機関を作るように言わなかったの?」

パト「かなり前に言ったさ、リルの時にかな?その時は下手に勉強させて知恵を付けさせると管理が面倒臭いし、ずる賢い奴が出てくるから勉強させる機関は各々なら問題ないけど上の責任者から強制的に指示するような事は絶対にしないだって」

エテル「ああ、だから弧清をエウレカ学園に入れたんだね、でもこれで10人、クラスメイトもかなり増えたよね、最初こそ4人だったのに、」

今現在 エウレカ学園 Sクラス

在学生
総合席位1番 エテル・ノーミール
総合席位2番 シューラ・ラインベルト・ファラトラ
総合席位3番 玉藻 琥珀(たまも こはく)
総合席位4番 露草 美魅(つゆくさ みみ)
総合席位5番 ルミナーラ・イファエル
総合席位6番 プルート・アヌビス
総合席位7番 アイレ・シルフィード
総合席位8番 リル・ゴッドラグーン
総合席位9番 湯癒安之命(ゆゆあんのみこと)
総合席位10番 弧清(こせい)

エテル「気付けばもう10人だ、一体誰が一番最初に卒業出来るのかな?」

パト「まて総合席位ってなんだ?そんなもの作られてるのか?」

エテル「うん、簡単に言えばクラス順位だね、私達は【義務教育科】と【戦闘教育科】、帝国出身なら【従属教育科】とどの部隊に入りたいかでその部隊に入るための専門科目を受ける義務があるんだけどね、それらの評価点数を合計して平均した数字と獲得した科目単位でクラス順位が決められるんだ」

パト「へぇ、俺が知らない間にかなり制度が進んでるな、流石琴歌達だ、まずは勉強って事だな!」

エテル「まあだから当然ながら編入してすぐだと単位が全くないから順位は低いよね、ずっと居るのに順位が低いのはまあ、うん、努力次第かなって感じだけど」

パト「そう考えたらエテルと美魅は頑張ってるんだな、偉いぞ」

エテル「ううん、私と美魅が受けている科目は一つだけだから、【義務教育科】一科目の平均だからそのまま反映されるの、だから必然的に数字が高いんだよ、そういう意味で言えば一番優秀なのは琥珀だね、【義務教育科】【戦闘教育科】【近衛部隊科】【技術開発部隊科】の4種類を受けて3位はかなり優秀だよ、2位のシューラは元々独学で勉強してたし、取ってる科目が【義務教育科】だけだから即2位だよね、美魅凄く悔しがってたよ」

パト「仲良くしてるならそれでいいよ、そっか、今まで保護した子達はちゃんと育ってるんだね、よかったぁ」

エテル「他にも従属と複数契約したよね?その子達は大丈夫なの?」

パト「まあ、本当言えば教育させたい、少なくとも俺の指示が通るくらいは、強さは一人一人なんて流石に面倒見切れないからさ、ある程度成長している個体なら自己責任でって事にしてるけど」

エテル「主、私は言うのもあれだけどね、あまり感情移入したら自分が辛いだけだよ?このままだと本当に主の従属で埋め尽くされるかも」

パト「でも弧清は親と離れ離れになってなんとか生きて来たような子なんだぞ!」

エテル「でも辛くなさそうなんでしょ?」

パト「ルミナーラは自分を天使族だと隠してまで他の園でなんとか働いてたんだ」

エテル「でもちゃんと働いて生活出来てたんだよね?」

パト「可哀想だろ?!基礎属性の天使だから地味な仕事を得意とするから天職でしょ?ってミーエルが言ってたけどさ!!」

エテル「日本で拾った神の女の子は?」

パト「湯癒か?あの子は温泉街の山側で忘れ去られた源泉の守り神の後継者だったらしいけど、引継ぎなしで引き継いだのと、まだ11歳と幼い神だから何をどうしたらいいのかもわからずずっと山奥で泣いてたんだ!どうにかしてあげたいだろ!!人として!!」

エテル「温泉の神か、まあ主が良いなら良いんじゃない?私もそれに救われた側だし」

パト「うう、俺は幼女が可哀想なのが耐えられないんだよ・・・もう知ってしまったら最後、ちゃんと助けてあげないと後味が悪いというかさ・・・」

エテル「うんうん、いつかちゃんと報われるよ、それでまだ従属狩りをするの?」

パト「だから人聞き悪いって、元々帝園は俺のポテンシャルの世界だ、従属を倒せば倒す程俺のポテンシャルは解放される!そもそもそうしないと成長が最近遅いんだ、いくら頑張っても以前のような成長が出来ない、だからポテンシャルを解放して成長幅を広げた状態で特訓する、これを続ければ強くなれるって話なんだよ!」

エテル「苦労するね、じゃあ私はまた本を読んでるから、また話題が出来たら話しかけてね」

パト「・・・はい」

パトは頭を抱える。






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No.154 時空の支配者 ハク

ハクは以前大きな成長を遂げた。

それは主に時に対する理解を深めたからだ。

能力は知識と想像性である。

知識とは能力の法則を理解するために必要となる物、
想像性とは能力をより上手く扱うために必要となる物

どちらか片方があっても能力は強くならない。

知識があっても創造性がなければ能力の応用性が生まれない
想像性があっても知識がなければ想像を現実とする基礎がないため実現できない。

だがハクは今その二つを地球出身の専属神の中で誰よりも理解を深めていた。

・・・・・・
ハク「私の手の上だけ時の流れを止めて・・・と」

ハクは自分の手の平の上だけ能力を扱い時を止めていた。

ハク「そして切り離した時をここにおいてっと」

ハクは能力で止めていた時を地面に置いた。

ハクは離れ、遠くから様子が伺える位置に立ち、能力を解除する。

ドガアああああああああああああああああああああああン!!!!!!!

ハクですら驚く程の大爆発が起きる、地面は大きく揺れた。
そして爆発があった場所には何もかもはじけ無くなっていた。

ハク「時を止めた地雷爆弾、かなり使えると思ったんだけど、火力が高すぎるね、これだと近接で戦う私とは相性悪いかも、対象物を一気に破壊したい時には凄くいいかもしれないけど・・・」

ハクは独り言を言いながら爆発した場所まで移動する。

ハク「う~ん、時空支配って難しいなぁ、どれを始めても一番の課題になるのは過剰な火力と範囲、特に範囲が広いから味方が居たら使えないし、私も扱いにくいし・・・う~ん」

ハクは地球に居た頃から時空支配は雪花と同じ一人で戦う方が向いている能力だと言われていた。

ハク「雪花ちゃんは原始支配が原因で味方の足を引っ張る、私は時空支配で時耐性がない味方全員を巻き込んで殺してしまうかもしれない、だから時を自分に溜め込むんじゃなくて外に放出する術を学びたかったんだけどな・・・」

時の放出、この考えからハクは多くの技を生み出した。
だがまだ足りない、ハクが成長するためにはもっと繊細な技術が必要となる。

ハク「時は本当莫大なエネルギーだからね、例えるなら川や海の流れ、流れが弱いとその場でとどまって居られるけど、流れが強くて流されてしまう、時はその最高点みたいなもので、本来ならどれだけの質量をぶつけても止める事が出来ない程の流れを持ってる、だから誰も扱えない、だけど私みたいに流れを無視出来る人が知らず知らずにこの時を扱えば自爆する事もある、私も実際に何度も自滅した」

ハクは弓を射る構えを取る、イメージする。

今ハクの周りには時がとんでもない速度で流れている、だがその場で自分だけがその流れに背いている、

イメージを固める

ハクは矢を握るようなイメージで少量の時を掴む、ハクに捕まれた時は流れが止まる。
そして弓をイメージし、弓を引く、その時ハクが掴んだ矢を当てる。

イメージの想像性を広げる

ハクの手元には弓がある、形はオーソドックス、その場には存在しない、ハクが想像する弓
そして矢、矢は時をただ掴んだだけだがそこから形を形成する、これらは時空支配の空間分野を使う

イメージに具体性を持たせる

ハクは別に時の流れを目視できるわけではない、ただ自分の都合の良い解釈で時は時同士干渉せずにあらゆる方向に流れている、だから時の流れで弓が勝手に引かれ、別の流れである時に弓を放つだけで流れに乗った矢が飛んで行ってくれる、そのような解釈、根拠はない、だがそうイメージすることで創造性を補完する。

イメージを具現化する

ハクは弓を放つ、するとハクが放った先から前に目掛けて留めていた時が放出する!!
その場には真っ黒な世界が映っていた、空間が壊れ、異空間があらわになったのだ。

ハク「また失敗だ、いや、多分格上には良い技なんだけど、これをコントロールできないと味方も殺しちゃう・・・もっと抑制しないと・・・」

ハクは生命体が存在しない星で能力の練習を続けていた、そして能力の練習で壊して来た星も少なくはない、ハクは放った時がどこまでの射程範囲を持って居るのか気になり、移動する事にした。

ハク「時の流れを加速する・・・」

ハクはそう言うとハクの移動速度が比べ物にならない程上がった。

そして先端を見つける。

ハク「う~ん、これは最初は勢いが良かったけど、徐々に勢いが失って本来の流れに戻ったって事かな?そうじゃないとずっと貫通する事になるからね、つまり弱めればちゃんと威力と射程範囲を絞る事は可能って事だね!もしかしてずっと弓を引いている状態で居るのがマズいのかな?留めれば留めるほど引っ張られて威力が上がる・・・ありえるかも」

ハクはそう考えると即座に時を掴みその場で離す、それだけでハクの目の前で大爆発が起き、地面が大きく抉れていた。

ハク「そっか!これなら扱えるかも!私天才!!」

ハクは以前身に着けた能力の見解に加え新たな時の法則を理解した、
間違いなく地球規模で収まっていい力を手に入れたハクは不安を感じながらもいつかどこかで絶対に役に立つと考え、自分の能力を磨く。

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