2026年05月

2026年05月10日

No.207 強さの証明 episode1

パトはエウレカ探偵事務所で仕事をしている。

基本的には国が手を出しにくい大きな組織、テロリストの駆除、悪信教討伐等宗教関係の討伐等が最も多く依頼として行われている

それらは一度地球防衛軍が国から依頼を受け、それをギルド依頼として発注し、それをパト達エウレカ探偵事務所が受ける形になる事が多い。

見積もりを出して競争になるのだが、あまりにも規模が大きいのと難易度が高いため他企業や組織が依頼を受注出来ないため、ほぼ独占という形でエウレカ探偵事務所が請け負っていた。

今回の任務はドイツからの依頼で悪徳宗教の壊滅を依頼してきた。

被害は世界各国で少年少女を拉致監禁し、教徒として教え込ませているというものだった。
一度国側がその宗教を調べ、監禁された少女を一人救ったのだが、洗脳が酷く、少女本人は拉致されたと思っておらず、「親が君をそこに連れて行くように依頼された、立派になれば親も喜ぶ」という言葉でまさか無断で連れて来られているとは思っても居なかったのだ。

行わせていた事も質が悪かった。
まだ見境もない時期に悪習を習慣づける事で違和感を感じなくさせる、勿論自分の周りも同じ洗脳、共同生活を送っているためそのことに理不尽を感じる事はあれどそれが常識なのだと認識させる。

人は、周りが同じことをしていれば納得はしてなくても違和感を感じる事なく事を生じる習慣がある。
それを利用した手口だと判断した。

ドイツとしてはこのままではドイツの責任という事で他国から責任追及を受けかねないという事で防衛軍に依頼をしてきたという経緯だった。

・・・・・・
パト「組織の壊滅か、普通に壊すのはダメなんだよな、多分」

バハート「そうね、まずは捕まっている子供達の保護、そして被害者の隔離、そこまで済んだうえで関係者の確保、からの建物の調査からの解体かしらね、やる事が多いうえに色々準備や施設が必要になってくる案件だけど」

パト「ああ、言ってる事だけいうとかなり難しい話だ、そもそも調査から大変だろうしな、まず被害者リストとかあったらいいんだけど、それも実際ないんだよな」

雪花「各国に足を運んで行方不明者リストを手に入れるしかないわね、ドイツが独断で責任追及される前に対策したいって話なんでしょう、つまりは他国に情報が漏れる前、という事は知る由もないって事かしらね、まあドイツからしたら世界でヤバイ宗教が居ると思ったら自分の土地内で活動してたっていう貧乏くじを引いたようなものでしょうから結構同情出来る案件でもあるわね」

バハート「それで子供や被害者教徒の保護は第五部隊から施設を貸し出すからそこに収容をお願い、カウンセリングはミーエルちゃんが担当するって話でいいのかな?」

ミーエル「それが私の仕事だからね、情報部隊って事は月花様の班を使えばわざわざ国に足を運ぶ必要はなさそうだね、各国の重要サーバーに入る必要があるならソフィアちゃんの班に声を掛けてエテルちゃんを使うのも手だね、まずは情報を集めて、そこから潜入、からの被害者全員の顔写真を撮影、そこからフィロンちゃんが照らし合わせて個人情報を特定、全てを集めたら回収、そこでやっと私達の出番ってところかな」

パト「そうだな、でも潜入を誰がするかって話だ、リスクは勿論あるけど一人一人の顔を撮るってなるとかなり時間も掛かるし、一日少しで終わるような話じゃない、それこそ時間が必要になる話だと思うんだけどな」

バハート「やり方は任せるよ、私はこれ以上の手伝いは贔屓になっちゃうから、防衛軍側でどうにか出来る事ならそれなりに協力するから相談はしてきてね」

雪花「そうね、ならまたわからない事があったら連絡するわ」

そう話すとパト達は防衛軍施設を後にした。

・・・・・・
シンガポール

第五部隊本部はそこにある。
依頼競争は各国に設けている施設からでも対応は可能なのだが、仕事の説明や詳細、データでは取り扱えない書類上での機密情報の開示等の理由もあり、仕事依頼の話をするとなるとシンガポールまで足を運ぶ必要があった。

パト「ああ、とりあえず月花の班にいるフィロンとソフィアの班に居るエテルで外側と内側で行方不明者情報を集めてくれ、それまでに僕達はドイツに足を運んで拠点の監視を行うよ、あと黄金卿からファルドラの救援要請もしておいてくれないか、潜入となったらファルドラが適任だろ、僕でもいいけど僕は司令塔として動く必要があるから現場をメインに任せたいんだ」

パトは琴歌と連絡をしていた、基本的にエウレカ探偵事務所で人を動かすのはパトではなく琴歌だった。

パトが現場側で動く以上琴歌が全体を把握して人を動かす方が効率がいいという流れだった。

パト「とりあえずは問題無しかな、ドイツに足を運ぶ準備をしようか、当分は日本には帰れないぞ」

雪花「お腹壊さないかしら・・・またアリシアコーポレーションから非常食買っておこうかな・・・」

パト「ちゃんと電子決済しておけよ、経理はエイリやフルールが担当しているからな、今回の案件はかなりの額を貰っているらしい、無事成功出来たら数十年は遊んで暮らせる額は入ってくるレベルらしいぞ」

雪花「本当!ならこの仕事を無事終わらせて100連休くらいとっちゃおうかな~」

パト「ば~か、その得たお金で設備投資にするんだよ、本来被害者の保護も依頼側の範囲なんだ、それをバハートが気を利かして防衛軍の設備を貸してくれるって話で話が済んでるんだぞ、勿論掛かった費用はこっちに請求するように言ってある、でもそれも自分達で管理出来れば安く済むって話だ!」

雪花「それはバハートちゃんの恩恵を使えばいいのに、そんな設備だって維持費とか管理費が馬鹿にならないと思うんだけど、税金も凄そう」

パト「ふふふ、将来的には家族の元に還すのは勿論だけど、もし身寄りがない子だったらそのままうちの会社で働いてもらうんだ、別に稼ぐ方法はいくらでもある、僕達は力があるし知恵もあるから探偵が向いてると考えてこの職にしたけど、別になんだっていいんだ、それこそアリシアコーポレーションで補ってる非常食だってこっちで作ってしまえばいいだけの話だろ、月花が元々技術開発部隊でそれなりに知識も豊富だ、なら後はそれを理解出来る人材がいればいい、それをその施設から育て働かせるんだ」

ミーエル「自給自足で人材を育てるって事だね、外部からは居れないのはなんで?」

パト「離れる可能性があるからだよ、ちょっと性格悪い話だけど、保護して育てて貰った恩というものを最大限に利用するんだ、なら多少の理不尽くらいなら努力や根性で乗り越えてくれるだろう、そこで離れるという選択肢が取れる外部人材はあまり信頼出来ないんだ、仕事柄情報を外部に出して欲しくないしね」

雪花「その言い分だとフィロンちゃんやミオラちゃんはどうするの?」

パト「フィロンは大丈夫だと思ってる、だけどミオラはどうだろうな、メリアだったらさっさと肉体関係でも作って依存させろって言うんだろうな、とりあえずメリア流を採用するなら依存させる事だろうな、でもそれなら別に僕じゃなくてもいい、それに僕はあまり依存を使った手段は使いたくないんだ」

雪花「恩は利用するって言った奴のセリフじゃないな~、別にいいけどね」

パト達は外部に音が漏れないように力法を使いながら空港に移動していた。

・・・・・・
ドイツ空港 飛行機内

パト「さて、寝るか、色々考えてもいいけど到着してからでも遅くはないだろう」

ミーエル「そういうものだね、ただ情報が少ないよね、世界各国で動いてるって事はそれなりに大きな宗教なんでしょ?なら拠点が一か所とは思えないんだよね、複数あって一か所だけ攻めたら他に情報が回って警戒耐性に入られないかな、そうなると色々と面倒臭いと思うんだけど」

パト「そのための調査さ、でも少なくとも各国にその宗教の簡易的な拠点はあるかもね、そこまで攻める必要があるかどうかも調査してもらうつもりだよ、そもそもミーエルが言ったように一か所攻めた時点他拠点の連中は間違いなく警戒する、すると拉致した子供や被害者教徒だって隠されるか悪用されかねない叩くなら一気に同時に叩く必要がある」

パトはそう話しながら睡眠をとる態勢に入る。

パト「帝園は本当に便利な力だよ、今の僕なら100人くらいは呼べる、少ないならその分倒すだけだよ、帝園の弱者はこの世界では防衛軍の副隊長、隊長クラスだからさ」

雪花「まあ数の力で言えばこっちに分があるわよね、それとファルドラからは連絡来たの?ステラからでもいいけど」

パト「いいや、それに別に勝手に来るだろう」

パトはそのまま寝てしまう。

雪花「呑気なものね、色々大変だと思ってないんじゃないかしら」

ミーエル「多分そうだろうね、雪花ちゃんから見て今回の依頼はどう思う?」

雪花「う~ん、私は戦う専門だから戦闘という視点で言えば凄く簡単、勿論相手側だって刺客は居るかもだけど並大抵の相手なら別に何も怖くないわね、人質がってなっても正直って感じ、体内にもぐりこむとかそんな事されても・・・そもそも能力を受け付けないから」

ミーエル「私も保護した子供達のケアは簡単だと思う、ここでの難しいは情報をどれだけ性格に集められるかだからね、さっきも話してた事だけど被害者の数、建物の数、ここを見誤ると本当に大変、もしかすると今回の宗教が健全だと判断している国があった場合、そこに助けを要求するかも、どこが攻められたかまでわかれば相手だって私達にとって都合が悪い動きをしてくるかもしれない、答え合わせで完全正答をしないとダメって考えたらかなり大変だと思わない?」

雪花「成程、だからパトも楽観的なんだ、自分の分野は簡単だから気にしても仕方ないって」

ミーエル「そう言う事でしょうね、主様らしいというか、でも事実私達が出来る事は今の所はほぼないに等しいと思うよ、刺客を送られたら対処するくらいじゃないかな?」

雪花「それならどんどん来てほしいわね!この飛行機内で襲われたりしないかしら、流石に退屈過ぎるわ」

ミーエル「縁起でもない事言うのは辞めてよ、ここで墜落したら陸に足を運ぶ方が面倒臭いよ」

・・・・・・
ドイツに到着。

パト「腰が・・・それに暑いな・・・」

雪花「パト、とりあえずホテルでゆっくりしましょう、観光は明日からで」

ミーエル「観光に来たわけじゃないでしょ!」

???「や~君達にぽん人だね!私にぽん大好きな~のよ~」

パト「な、勝手に来るって言っただろう?」

パト達の前に立っていたのは黄色のローブを被り、黄色の仮面をかぶったパトと似た身長をした男性だった。

パト「ファル、よく来てくれた、潜入の準備はいつ頃出来そうかな?」

ファルドラ「おいおい、まずは久しぶりに会ったんだから一杯酒盛りしてからだろ、そもそも僕だって今来た所だし、情報は色々集めながら来てたけどそれにしても休みたい」

パト「それもそうだな、とりあえず宿を探すか、ファルはどうする?一応今回はエウレカ探偵事務所側の依頼だからファルの金銭面は全面こっちで見るつもりだけど、都合が悪いなら自腹でもいいぞ」

ファルドラ「お!ならお言葉に甘えて全額援助してもらおうかな!僕もそれなりに稼がないと生活が困るからさ、ほら僕達の組織って別に各自報酬制だから給料とかないし、最悪バイト探しだってしないといけないくらいなんだぞ」

パト「秘密結社がバイトは笑えるな、ならしっかり働いてもらうよ」

パト達は宿を探し出した。

・・・・・・
宿を見つけた、シングル4部屋は難しかったため、ダブルの部屋を2部屋とりパトとファルドラ、雪花とミーエルで部屋に泊まった。

パト「さて、最近はどうだったんだ?悪信教と何かしら進展はあったの?」

ファルドラ「雑魚はね、だけど公爵クラスになると全然、気になるのが君主クラスも顔を出さない、闇側の動きがここ2年大人しかった、それが気になるな、2年前なんて世界テロから色々あったわけだしな、僕自身問題も起こしたけどそれだってラディウスが悪信教として暗躍していたからっていうのもあったわけだしな、あの時は確か東京に悪信教が集結していたんだよな、何かしら暗躍しようとしていたってわけだ、だけど今は本当に何も起きていない、いや正式には今回みたいな案件はあるけどそれにしても平和過ぎる、もっと力ある闇側勢力が動いてもいいって思うんだけどな」

パト「2年前の防衛軍は僕から言ってもかなり弱体化してたからね、正義側を壊滅させたいならあのタイミングだと思って僕自身警戒はしてた、だけどそれからはまったくの音沙汰なし、何か企んでいるのかもな」

ファルドラ「そうそう、しかも今回は悪信教とは違うが宗教関係の問題だろ?なら悪信教が裏で絡んでる可能性も充分ありえるだろ、だからこの案件は僕にとっても好都合ってわけだ、何かしらヒントを得られればいんだけどな」

パトはファルドラと真面目な話をしながらも世間話に花を咲かせる。

パト「誰か良い人とか出来たのか?」

ファルドラ「馬鹿言え、そんな事ありえないね」

パト「ぶっちゃけ宝華さんとはどうなんよ?」

ファルドラ「あれは対象外だ、見た目が幼くなったとはいえ中身はあまりにも変態な叔母さん過ぎる、見た目は17歳、中身は37歳は洒落にならんだろ」

パト「でもファルドラは年下が好きなんだろ?え、違うの?」

ファルドラ「それは多分フィロンの事言ってるのか?なら違うな、僕は年下が好きなんじゃない、フィロンが好きなんだぜ?相棒?」

パト「さすがにキモいな、いい歳してるんだからヤバイ発言は控えとけよ」

ファルドラ「お前に言われたくねえよ、実際どうなんよ、どんだけの女を口説いてきたんだ?」

パト「そうだな、最低でも100万人の女神かな、モテモテだぞ、もうそれはそれはマジプレッシャー」

ファルドラ「あれか、自分の行動全てが神格化されるって奴か、動きにくいにも程があるな、エロゲとかの趣味は健在なんだろ?」

パト「勿論だろ、ギャルゲーとかエロゲ―はエロ抜きにしても最高のコンテンツだぞ、それをやめるなんて僕には到底出来ないね」

ファルドラ「それでこそ相棒だな、現実の方がエロゲよりエロゲ主人公やってるのにエロゲの方を選ぶそのヘタレ具合、中々のポテンシャルだぜ!」

パト「うるせ!」

パトはファルドラの肩に対して軽く肘で小突く、そんな会話をして二人は睡眠に入る。

次の日から仕事をするために英気を養うために。

patopatoblog at 03:37|Permalink│日常 | メインエピソード

2026年05月09日

No.206 保護者であり主

トントントン

フルールは扉を開ける。

エイリ「どうぞ、入って大丈夫ですよ」

エイリの返事を聞いてからフルールは部屋に入る。

フルール「エイリ様、今日の業務を終えたのですが」

フルールはエウレカ探偵事務所の業務を終え、エイリに報告していた。

エイリ「はい、ありがとうございます、琴歌様からの指令もありませんし、追加の仕事も今はありません、なので折角という所もありますし、休憩して頂いても問題ないですよ、どうせなら主様の所に行ってはどうでしょうか?確か主様の班も本社に居るみたいですし、たまには元気な顔を見せてあげたらいいと思いますよ」

エイリとフルールはパト達とは別の所で同居で住んでいた。
仕事上パトと会う機会がかなり減ったエイリとフルールとしては元々の専属侍女としての役割を果たしたいと考えていた。

だがパトが「エウレカ探偵事務所では専属秘書という業務は休止だ、エウレカ探偵事務所の社員として与えられた役割を真っ当してくれたらいい、それも僕にとって試したい事でもあるんだ」と言われていたため、今は専属秘書の業務は行わずにOLとして働いている形をとっている。

フルール「そうですね、たまには主様の所に行きましょうか、でも大丈夫でしょうかね、もし迷惑がられたら・・・」

フルールは心配していた、何故なら自分達は距離を置かれているのではないかと考えているからだ。
パトがEDになっている事は勿論専属侍女であるフルールも把握している。

だがその原因の中に自分が含まれていると考えていたのだ。

フルールも専属侍女として性的な奉仕を行っていたため、それが問題だったのではないか、
パト自身そのことに関して気にしている所があるため距離を置いているのではないか、
そう考えていたため、主であるパトの所に向いたい気持ちはあれど本当に向っていいのか、
そう考える。

エイリ「例えそうだったとしても主様が私達を同行する許可をしていただいたのです、つまりフルールが考えいるような事はありません、心配せずに主様に笑顔を向けてください。」

エイリは笑顔でそういうとフルールをパトの所に送り出した。

エイリ(私も最近主様の所に向ってないですね、でも私の場合はメルリア様に申し訳ないという気持ちの方が強いんですよね、私達も同罪だと思う中メルリア様だけが色んな名目はあれど帝国に置いて行かれた、それはメルリア様にとってもとてもショックな出来事です、あれほど一途に主様を愛していたメルリア様ですからね、きっと・・・だから私は少し距離を置きます、パト様に不満があるわけではなく、メルリア様の事を考えて・・・でもそれって主様の失礼なのでしょうね、誰よりも主様を優先するのが私の役目なのに、いいえ、今はその役割も休止している、なら今は個人的な考えを通しても問題ないはずです!)

エイリはそう考えながら業務に戻る。

・・・・・・
パト達A班はエウレカ探偵事務所本社で待機していた。

ミーエル「ああ、資格勉強しないと、なんで私ばっかりこんなに沢山勉強しないといけないんだろう」

雪花「え~どんな勉強してるの・・・ってうわ!難しい!これ全部覚えないといけないの!?3行読んだらもう頭痛で・・・早退しようかしら、暇だし」

ネル「おいおい雪花よ、勉強嫌いもいいがお前も何かしら資格勉強はしておくのだな、知識は戦闘においてとても大事な事なんだぞ、ミーエルその本を見せてみろ」

ネルはミーエルから本を取る、それは過去問等の問題集だった。

ネル「成程、適当な紙あるか?ないなら能力で作るだけだが」

ミーエル「ないから作って」

ネル「仕方ない、あまりこういう使い方をしたくないんだがな、安っぽいからな」

ネルはそう言いながら神羅万象支配内にある創作支配の能力で紙を生成する。

雪花「ネルって攻撃系の能力しか使えないって思ってたけどそうじゃないのね」

ネル「おいおい、それだと雑魚じゃないか、私達ヘブンズハートの最低条件は【神羅万象支配】そして神羅万象支配は全能力の取得が可能、その中で私は攻撃関係が優れているというだけで基本的な能力の使い方ならなんでも出来る、お前らの真似事だって容易だ、治療だって別に出来るには出来るしな」

ネルはミーエルから奪った過去問の問題を紙に書いていた。
軽くペラペラと紙をめくり、一年分の過去問を解いた。

ネル「雪花、答え合わせしてくれないか?」

雪花「おっけ~!・・・」

雪花はネルが解いた問題の答え合わせをする、するとその問題は全て正解だった。

雪花「すご、全部正解じゃない・・・」

ネル「当たり前だ、これくらいの知識持っていなければ能力として扱えないだろう、それに医療知識は戦闘面でも役に立つ、人体の急所を知る事も大事だし、どの部位をどのように効率よく攻撃したら最低限の攻撃で相手を再起不能に出来るかなんて常に得ている知識の中から研究をしている、今のままで充分強いと慢心していたら下の連中に抜かされる恐れがあるだろう、ただでさえ私は今万園ではほぼ下位の世界王だしな、私自身かなり鍛錬と研究を続けているんだ」

ミーエル「関心、ネルでもしっかり勉強というか特訓してるんだ、てっきりずっと遊んでいるとばかり」

ネル「やりがいのある目標があるなら勿論やるさ、帝園の時はやる事がなかっただけだ、なにせ私は序列2位、ミール以外は敵なしだったからな」

ミーエル「一番じゃないじゃん、ミール様がいるじゃん、なら努力しなよ」

ネル「馬鹿言え、次元が違い過ぎて少し努力した程度で埋まる差じゃない事くらい私でも把握していた、ならちまちま努力してもミールの1日で得られる力と私の1日で得られる力の差が100あったとしてそれが99になる程度の努力に何の意味がある、差が開くのを遅くする努力だけしましたなんて負け犬の努力だろう?」

ミーエル「結局負けを認めている時点で負け犬の気がするんだけど、まあ私にはわからない世界だし、別にどうでもいいや、ほらネル返して、私だって別にその問題が難しいなんて思ってないよ、ただ日本語とか英語が難しいって話だよ、私達は本能で理屈を理解してるけど、日本語や英語の文脈や意味で私の知識をどう表現するか、理解するか、それが難しいだけなんだから」

ネル「そうかそうか、なら日本語をしっかり教えてやろうか?私は2日でマスターしたぞ?言葉巧みに主様を貶すためにはしっかり勉強しなければいけないしな!」

ミーエル「努力の方向性が酷い・・・」

雪花「ネルって本当当たり前のように努力が出来るタイプなのよね、しかも普通に頭も良いと来た、普通に脳筋キャラだと思っていたのに、なんか裏切られた気分だわ」

雪花が不貞腐れているとトイレからパトが出て来た。

パト「なんの話をしてたんだ?」

雪花「ネルがかなり頭良い事にちょっと不満というかキャラがブレてるというか」

パト「まあ頭良くないとあんなに能力は扱えないよな、雪花も何か勉強とかするのか?僕は勿論しないけど、強いて言うなら計算が強くなりたいくらいかな、お金の計算出来ないと社長として色々終わってるし」

雪花「私だって・・・うん全然してない、勉強嫌、なんで大人になってまで勉強しなきゃならないのか意味わからない、資格なんて頭良い人に全部取らせて名前だけ借りたらいいじゃない、そういう意味で月花お姉ちゃん達が居るんじゃないの?」

雪花は頭を抱えて包まってしまう。

パト「ほぼほぼ同意見だけど国外で資格を求められた時に誰も資格を持ってなかったら誰かの資格証と資格保有者が到着するまで足止めをくらう事になるんだぞ、それは流石に困るだろ?」

雪花「それこそミーエルちゃんに取って貰ったらいいんじゃない?頭良いし」

ミーエル「私は医療の知識が豊富なだけでそれ以外の知識は全然だよ?」

パト「僕なんて義務教育レベルだぞ?まあ流石に帝国で何度も授業をしていた分多少は学力は上がってるかもだけど、その殆どが多分地球の物理では役に立たないものばかりだしね、いや、どうなんだろ?実際にやったことないからわからないや、物質というか概念が基本違うしなぁ~」

パトは考えている所にフルールがやってきた。

フルール「パト様、お元気そうで何よりです」

フルールはニコっとパトに向けて笑顔を向けた。

パト「フルールじゃないか、どうしたんだこんなところまで来て?何か不手際とかあった?」

フルール「いえいえ、私の業務が終わって落ち着いたのでパト様の所に遊びに来たって感じですかね」

パト「そうかそうか、なら折角だし二人で散歩でもしようか!皆僕とフルール席を空けるからゆっくりしててよ」

パトはそう言うとフルールを連れて外に出て行った。

ネル「随分嬉しそうだったな、あの娘がそんなに気に入っていたのか?」

雪花「まあパトが個人的に保護している子だしね、歳は近いかもだけど色々特別でしょ、娘っていったら肉体関係あるし色々拗れてヤバイけど、大事だと思うよ」

ミーエル「実際気にしてたしね、でもどこか地球の方がフルールちゃんは向いてると思ってるみたいだし、実際フルールちゃんくらいの実力でもなんとかなるから地球は居心地いいかもね、帝国に比べたら」

3人は話を続けていた。

・・・・・・
パトとフルールは街をゆっくり歩いていた。

パト「どう、地球は馴染めそう?帝国よりかは居心地良いと思ってるんだけど」

フルール「はい、実際私でも実力を発揮出来るといいますか、むしろエイリ様程出来る方が色々地球に合わせて規制されているのが辛そうだなとは思いますが」

パト「それは仕方ないよ、僕は別に無双したい訳じゃないからね、チートとかそんなものはなしで自分の使えるものでどこまでやれるか、それが僕達のやりたい事だからさ、出来れば帝国基準のスペックは使わないで欲しいんだよ」

フルール「そうですね、その考え方なら私はバッチリです!しっかり適応出来てますよ」

フルールは笑顔で答える、その姿を見てパトも安堵する。

パト「でも安心したよ、ずっと僕の所に来なかったからさ、忙しいのかなって思ってたんだよ、そろそろ僕の方から顔を出した方がいいかなとか」

フルール「そんなことは・・・いえ色々忙しかったのも本当ですが、実際は少しだけ気を使ってました、私なんかがパト様の所に行って良いものかと」

パトはフルールが何を気にしているのか、それをすぐに読み取った。

パト「フルールは関係ないし、もちろんエイリだってメルリアだって関係ないよ、誰も悪くない、強いて言うなら僕が弱かったのが原因だ、器があまりにも小さすぎたんだ、もっと寛大ならもっと皆を幸せに出来ただろう、帝国だってメリア達にとっても有利な国営に導けたものを僕一人の我儘で止まっていた事だって多い、それは僕が色々と弱かったせいであって皆の責任じゃない」

パトは少し悲しそうな顔で前を見る。

パト「今思うと意地になって肉体関係を拘る必要も無かったのかなって思ってるよ、なにせ僕は帝国の国王だ、国益を考える事も国民を裕福にさせるのも僕の義務だ、皆僕を信じて僕達の国に身を委ねているわけだしね、だったら僕は躊躇してたらダメだったんだ、メリアの言う通り身体を許して進化させて強化させて、子供を孕ませて、将来有望な遺伝子を残す、現存の女神達も性行為までしたら世界を持つ事が出来るかもしれない、そうなればエウレカ帝国は大きな進化を遂げてすぐにでも世界で一番の国が出来ていたかもしれない、誰もが望むハッピーエンドを僕だけが頑なに拒んだ結果なんだ、だから僕が悪い」

フルール「そうやっていつも自分だけが悪いって思い詰めてる、それだと疲れるでしょう?」

フルールは言葉を崩す、今は専属侍女、いや主と従属の関係ではなく保護者と保護されている者として話をする。

フルール「パト様がそこまで考える必要は今はないと思います、国王とただの国王様のご厚意で保護された市民の私程度が対等の価値観を持つというのが不可能なのは理解してる、でも私は主であり、国王であり、私を保護してくれた大事な人だからこそ言える、貴方は今自分をそうやって攻めるべきじゃないです。やり方が悪かった、パト様にばかり負担を掛けるやり方がおかしい、そう考えるしかないじゃないですか、そもそも男性一人で数百万の女神を孕ませるなんてどう考えたって無茶苦茶です、道徳的にも酷いと思います、パト様を酷使させれば成り立つなんてそれは成り立つなんて言いません」

フルールは震えながらパトの腕袖を掴む、出過ぎた事を言っていると思っているフルールの声はどこか必死で、少し泣きそうな顔でパトを見つめる。

パト「ごめんね、別に自暴自棄になってるわけじゃないんだ、そういう可能性もあったって話をしたかったんだ、僕だって間違っていると思っていたよ、モラルとか道徳は置いておいても100万も10万でも毎日毎日なんて絶対に無理だ、例え出来たとしてもそうなると大事にしたい子達をおろそかにしてしまう事になる、全てを得ようとして大事な物を失うなんて馬鹿な話はないだろう?だから僕は大事な物を優先したんだ、その選択に今は後悔はないよ」

パトはフルールの頭を優しく撫でる。

フルール「その大事な物の中に私が入ってるのは凄く嬉しいです、私は貴方に全てを救われた、だからこそ私の全てを貴方に委ねると心から誓っています。別に私が専属神の皆様のように特別になれるなんて自惚れてはおりません、メルリア様やエイリ様よりも愛されたいなんて望んでおりません、だけど一番非力であってもお傍に置いてほしい、お傍で貴方のお力になりたい、そう思っています」

パト「ありがとう、そこまで言ってくれたら流石に照れるよ、でもそんなフルールだから一緒に連れて来たんだよ、これからも遠慮せずに僕の所に遊びにおいで僕は君の保護者でもあるんだからさ」

フルール「はい!」

パトとフルールは手を繋ぎながらゆっくり散歩を続けた。
フルールの表情は先ほどまであった不安の感情はなく、晴れやかな表情だった。




patopatoblog at 05:32|Permalink│日常 

2026年05月06日

No.205 慣れてしまった性欲(R18)

メリアは語る。

メリア「ご主人はずっと帝国の多くの女性と過ごしていました、結果的に言えばそこまで多くの女性と肉体関係を結ぶことに成功は出来ませんでした、そこは私の落ち度だと思っております、もっと精神面に考慮した環境を整えていればもっと肉体関係を持つ女性が増えていたのかもしれません」

ここは地球、パト達の自宅。

そこに居るのはメリア。

彼女はただ一人パト達の住処を守るために専業主婦として家を守っていた。
元々は離れ離れになってもいいと考えていたのだが、パトがEDを発症したと聞き、
カウンセリングの意味合いを込めてメリアが近くで観察する事になったのだ。

メリア「夜伽は恐らく不可能、むしろ女性に対して何も感じない、性欲がない状態になっているとなればこれは由々しき事態です、例えばこれば私達のような特別と思っている異性に対して股間が反応するのであればそれもまた仕方ないと言えたのですが、今回は違う、私達にも反応していない、そもそも多くの女性の身体を見る機会があった帝国で2年間過ごしていたのがマズかったのかもしれませんね」

それは慣れのようなものだった。

例えばエロ画像を見ているとしよう。
心が欲情している時にエロ画像を見ればそれだけで性欲発散を満たせる条件が整う。

だがそのエロ画像を何度も見ていると最初に見ていた程の性的興奮が出来なくなる、
そして次に別の画像、動画、ジャンルに手を出す、だがそれらを続けていると【慣れ】
が発生してくる。

つまり今パトに起きている事は女性の身体に対する【慣れ】だった。

2年間、絶世の美女と呼ばれても差支えの無い女性の裸、パトの好みドストライクの女性の裸、可愛い系、美人系、幼い系含みある程度のジャンルの女性の際どい姿から裸体までパトは見せられてきた。

それはメリアが意図的に行ってきた事だった。

だが結果、それがパトの女性慣れに繋がってしまった。
慣れてしまえば欲情しなくなる、いつでも目に入るもの、つまり日常背景の一部に落ち着いてしまうため欲情対象になりにくくなるのだ。

そして問題がもう一つ。

目が肥えているのなら想像はどうだろうか?
女性の柔肌、体温、上から下までの女性だけにしかない部位の感触、それらを想像しない男性はいないだろう、むしろ女性だって想像する。

パトは確かに目が肥えている、だが触ってしまえば話は別だろうと考えた。

だがそれもダメだった。

少なくともパトは10名以上の女性と繋がりを持っていた。
専属神ならソフィアを除く9名
従属ならバハートや天野江奏星、フルール、エイリ、メルリア 5名

帝園や他の園の住人はメリア側は把握していないため、詳しくはわからないが
帝園というファンタジー要素のある世界での女性を見ている上に恐らく多くのシチュエーションを堪能しているであろうパトにとって今更女性の事について想像するまでもない事になっていたのだ。

人は知らない方が良い事もある。
例えば女性の胸、生まれて一度も触れた事がない男性なら一度なら想像するだろう、
どれほど柔らかいのか、どんな感触なのかと。

だが触れてしまえばそれまでで二度目からは強い感動は得られない。
強いて言えば大きい胸を触れたのなら次は小さい胸を触ってみたいと考える程度だろう。

だがパトはそれも満たしていた。

なら性行為は?それもダメだった。
変態的行為は変態的ジャパニーズ達が沢山試してしまっていた。

帝国出身の神達はあまり性に積極的ではない、それは種の繁栄にそこまで意識していないからだ
つまり体位で言うと正常位かバックかくらいのバリエーションしか存在しない。

だが地球出身、雪花や月花、カナやハク、琴歌の性行為バリエーションは凄まじかった。

メリアは調べた。
正常位からだいしゅきホールド、松葉崩し、騎乗位、も顔面から背面、密着、バックだと寝バック、立ちバック、立った状態から対面、背面、駅弁、座位で言うと対面、背面とあらゆる体位で性行為を堪能していたのだ。

メリアも「ご主人を満足させられるなら素晴らしい事です!!」と勉強しては篭絡してきた。

今言ったメンバーの中で最も変態的な性行為に励んでいるのは月花とカナ、パトと意志疎通が出来る二人だった。

なんとシチュエーションまで加えてしまったのだ。

上司と部下、先生と生徒、幼馴染、痴漢、セクハラまでまあ変態的な行為を楽しんでいた。

雪花の場合は二人共体力に自信があるため多くの体位を楽しむ事が多く、普通だったら「それ肉体的にキツくない?」とメリアが思うような複雑な体位や〇時間耐久セックス!!等平気でやっていたと耳にしていた、噂では雪花は騎乗位が非常に得意であるらしい。

ハクと琴歌は受けの天才だ。
ハクは男性心をくすぐる受け100%の立ち位置に居るため、パトの好奇心を満たすには充分なのだろう。

琴歌は言葉が上手い、行為自体は普通寄りなのだが言葉が上手い、パトはそれだけで充分だった。
あと多分前戯が凄く上手い。

専属神だけでこれだ。
従属のバハートとなれば現役アイドルという背徳感を最大限に利用した純愛系
フルールやエイリは3Pプレイ等の複数プレイで優秀、奉仕関係は強い。
メルリアは全てにおいて万能、勉強熱心が行き過ぎた、流石はパトを壊した張本人である。
奏星は・・・変態的過ぎて喋りたくない。ただ一言言うと、顔面騎乗からの放尿プレイはメリアもキレた。

っとこの2年ほぼ毎日性行為を繰り広げた結果。
性行為そのものに特別感を見出せなくなっていた。

・・・・・・
メリア「どうしましょう・・・本当どうしましょう・・・義務感でもいいので勃ってほしい・・・いや!私が嫌!!義務感でやってほしくないです!!」

メリアが頭を抱えて頭を大きく振る!

メリア(しかもご主人的にも「どうせ帝国に戻れば色んな子とヤろうと思えばヤれるしな」みたいな考え方があるのがそもそもマズイ!あまりにも身近に置きすぎたせいで性行為という価値観が完全に暴落した!!)

メリア「由々しき事態ですよ・・・今地球に居るメンバーの中に雪花、月花、琴歌、という変態三銃士が居ます別々のジャンルで突出している子達が居るんです!なんとか時間掛けてご主人のEDを直さないと!!私の失態が!!それ以前にご主人に抱いて貰えないのはいや~~~~~~~~~!!!」

メリアは一人煩悩まみれの悲鳴を上げていた。

・・・・・・
パトは普通に部屋に居た。
メリアは薄着一枚でパトの横に座った。

その服はメリアの上半身のボディーラインをくっきり浮き出させている上にメリアの胸の頂上にあるものの形からくっきりと浮彫になっていた。

そして会話をしながらもメリアはパトの腕にくっつく、勿論胸は押し付ける。

メリア「順調に仕事が進んでいるようで何よりですよ!ご主人」

パト「ああ、僕もメリアが家を守ってくれるから凄く安心だよ、多分暇を持て余すと思うけど頼むよ」

・・・・・・

メリア「ぜんっぜん反応してくれないです!!」ドン!

メリアは地面に伏せていた。

雪花「無理よ、私達が何もしなかったと思う?」

メリア「え、獣みたいなエッチが得意な雪花ちゃんでもダメだったんですか?」

雪花「殴るわよ、人を性に飢えたサルみたいに言わないで!いや前戯までやったのよ?でも勃たないのよ、勿論舐めてもみたし、素股?もしてみたけど全然ダメ、雰囲気を作っても「もう疲れたし、寝ようよ」みたいな事言って私に手マンして終わりよ?」

メリア「自分だけ満たされて恥ずかしくないんですか?」真顔

雪花「いや、そこで終わったらセックスレスになりそうで・・・」テレ///

メリア「雪花ちゃんの性事情はわかりました、まったくもっと官能的に誘惑してくださいよね」

雪花「乳首浮き上がらせても一切反応されなかった奴がよく言うわよ!もうその胸より人をダメにするクッションの方が需要高いんじゃない?」

メリア「なんてこと言うんですか!私の胸は張りも形も完璧なんですよ!!極上です!!それが飽きるなんて!!」

雪花「うるさいわね、もっと静かにしなさいよ、そもそも巨乳って言ったらミーエルちゃんに敵う子いないでしょ、あの子に聞いてみたらどう?」

メリア「え、ありえるんですか?あのエロとは程遠い子が?」

・・・・・・
ミーエル「え、そのおっぱいを主様に使った事あるかって?」

メリアはとりあえずミーエルの部屋に来ていた。

ミーエル「ないない、そもそも主様私に欲情しないんだよ、何度か裸を見られた事あるけど・・・なんでだろうね、恥ずかしそうというより、「ああ、また裸かよ、面倒臭いな」みたいな顔で見て来るんだよ、どっちかと言うと裸を見た事で私のリアクションの対応をする面倒の方が強いみたいで、最近なんか私も反応するだけ無意味かなって思ってきてるんだよね、お互い面倒なのは嫌だしね」

メリア「そこまで来るとなんか悲しいですね・・・」

ミーエル「ちゃんと言ったんだよ!どうしてもっていうならこの身体で満足してもいいって!私も従属の自覚はあるし、ちゃんと主様に尽くすつもりだからね!でも主様は今も昔も一切求めてこないんだよ!!なんでだろうね!」(´;ω;`)

メリア「涙拭いてください・・・」

・・・・・・
メリア「え?!ギリギリまで行けたんですか?!」

月花「ええ、パトってさ狙ってされるのが嫌っぽいから、ラッキースケベ風にやったら濃厚なキスと愛撫まで行けたわ」

メリア「あの!射精は?!」

月花「勃たないから無理よ、でも流石はパトね、もう私の弱点を把握してるからすぐに飛ばされたわ・・・あとわざとなんだけど無意識みたいな感じでボディータッチさせたら少し反応するわよ」

メリア「流石頭脳ですね!月花ちゃんがご主人の頭脳役で本当によかったです!」

月花「こう言う事で褒められたくないんだけどね・・・メリアちゃんは最近どうなの?」

メリア「見ての通りです、あからさまに誘惑しても全然・・・なんかそのまま押し倒すのは忍びないと言いますか・・・」

月花「結構メリアちゃんって受けよね、攻めないの?」

メリア「勿論行為中は攻めます!でもお誘いは殿方からというのがセオリーでして!!」

月花「そのままだとずっとレスよ?」

メリア「ぐぬぬ・・・」

・・・・・・
メリア「・・・あの~~」

琴歌「見てました、夜のお話しですよね」

メリア「琴歌ちゃんは最近その~~」

琴歌はため息をついてメリアを抱きしめる。

琴歌「怯えないでください、ここでは私が尊敬するメリアさんです、メリハリはしっかりしてますので仲良くしましょう」

メリア「うう~~」(´;ω;`)

メリアは琴歌の優しさに泣いてしまった。

琴歌「パト君との夜ですよね、ずばりですが、私は全然なくても大丈夫です、むしろ2年経ったとは言え体力がないのは昔から変わりません、つまり私が誘っても動くのは絶対にパト君です、私は完全な受けですからね、だから遠慮しています・・・一度だけ無理矢理やろうとしたことはありますけどね」

メリア「その話詳しくです!」キリ!

琴歌「私の世界には性欲を増やす【援泉(えんせん)】があります、その泉の中に入っている間は性欲が増強されて凄くムラムラします、実際私も何度か自主訓練のために何度も入りましたがその・・・自慰行為で股間を痛める事が多い程ムラムラします、入らなくていいなら入りたくない泉です。」

メリア「鍛錬のためなら仕方ないですよ!むしろよく頑張ってます!それでそこにご主人を誘ったというわけですね!」

琴歌「はい、パト君も以前に誘って一緒に入った事があったので、知っている状態で入ったのですが・・・」///

琴歌の顔が赤く染まった。

メリア「上手く行ったのですか?」

琴歌「私が・・・攻めちゃいました///」

メリア「ご主人は?」

琴歌「私が先に果ててしまって・・・その・・・不発でした、多分勃ってはいなかったと・・・、舌使い上手でその・・・下を舐められるのって凄く好きで・・・」///

メリア「ダメじゃないですか、もっと性欲制御してくださいよ、ソラリアさんはどうしてるんですか?」

琴歌「あの人凄いんですよ!まるで痒い所を掻く感覚でサラッと自慰をして発散してリラックスしてるんですよ!どうしたらその領域に到達するのか・・・」

メリア「それはなにか大事なものを失ってそうで怖いですね、琴歌ちゃんはそこまでにならなくてもいいんじゃないですかね」

琴歌「お力になれなくてすみません、ですが私はその時の経験を得て無理矢理は良くないなと考えました、私自身そのような泉に入らなければ性欲は強くありませんし、普段の生活に支障がないので今のままでいいかなと思っています」

メリア「まあ、琴歌ちゃんがいいならいいですけどね・・・私が耐えられるか・・・」

・・・・・・
メリア「はぁ、皆さん色々努力しているんですね、私はどうすれば・・・」

自分の策がここまで自分を苦しめるとは思っても居なかったメリア。
メリアは仕方ないと諦め、自室に戻る。

・・・・・・
パト「・・・はぁ、やっぱり全然反応しない」

パトはメリアが誘ってきた事に対して冷たい態度を取った事に後悔していた。

パト(でも仕方ないじゃないか!反応しないんだから!となるとまた相手の性欲を発散させて満足させて終わりになるんだ!僕だって性欲がないんじゃない!性欲はあるんだ!ぶっちゃけ雪花や月花、琴歌と交わりたい!!勿論メリアとだって!!でも反応しないんだよ!生殺しも良い所なんだよ!うう・・・どうやったら治るんだ・・・これ・・・)

パトはモンモンとしながら眠りにつく。

これは一晩の若い男女の性の葛藤。



patopatoblog at 04:22|Permalink│日常(R18) 

No.204 第四期の女帝達episode2

シンはハルの元から離れて少し休憩していた。

シン「あの子、私の攻撃・・・」

結局通用しなかった攻撃、その攻撃はどこまで彼女に通用したのか、本当に本気を出せば通用していたのか、そんな事を考えるシンだが、一度離れてしまった以上もう一度試すという行為を選ぶのは何処かプライドに傷がつく、そう考えた彼女は次の場所に居る【愛全の究極系 アム】の件について考える事にした。

シン「一度ミール様の所に戻ってみようか」

・・・・・・
シンは再度ミールの居る場に足を運ぶ。

ミール「どしたの?忘れ物かな?」

シン「白々しいですよ、見てたんですよね?」

ミール「まあね、シンの思惑通りだよ、彼女、いやもう一人のアムもだけどあの二人には強さの基準というか概念がないから順位が存在しないよ、戦って勝つ事もないし、負ける事もないって所かな、そんな子に順位をつけろっていうのが無理な話だと思わない?」

シン「では私でも勝てないと?」

ミール「どうだろうね、私なら勝てると思うけど、でもそれって強さでっていうよりほぼズルで勝つって意味に近いんだよね、私自身の力で勝つというよりかは帝園という世界そのものを利用して脅す感じかな、そうでもしないと勝敗をつけれない子に勝てないんだよ」

シン「ミール様程の人でもそんな子が帝園に居るんですね」

ミール「そうだね、でもそれって凄く特殊というか特別枠だね、例えば君達の母、エステルだって私は彼女を殺せないし、彼女自身に順位はないよ、勝ち負けとかいう概念が彼女にはないからね」

シン「そうなんですか、てっきり私達のような従属を作る事に特化した方なのかとばかり・・・」

ミール「その認識で間違いないよ、でもそんな彼女をもし殺そうとしても絶対に死なないって話、例えば私が世界を使って彼女を無限に殺したとしも私は彼女を殺しきれないんだよ、勿論彼女自身に戦う力は備わってないから私が負ける事がない、ほら、勝敗がつかないでしょ、だから順位がつけられないんだよ、なんで死なないかって話になると彼女自身が帝園と直結してるからかな、別に帝園にだけに限らないんだけどね」

シン「そうなんですか?私エステル様の事、結構知ってるようで何も知らないんですね、少しでもいいので教えてもらってもいいですか?」

ミール「ユグドラシルって知ってる?世界樹でもいいけど」

シン「はい、知ってます」

ミール「あれって星の生命エネルギーと直結して育つ植物ってイメージだよね、エステルはそんな感じの能力も持ってるんだ、つまり帝園だから栄えたんじゃないんだ、エステルが帝園に居るから栄えたんだよ、エステルが帝園のエネルギーを利用する事で君達が生まれた、そして直結した世界とエステルは同化する、つまり人間の姿のエステルを殺しても無意味なんだよ、本体は帝園なんだから、だったら世界を壊せば終わりだと思うでしょ?でもそのエステルの根が私自身にも芽生えていたらどう?つまり私が死なないとエステルを絶対に殺せないって事になるよね、それがエステルを殺せない理由なんだよ」

ミールが語ると少し笑顔になって完結を述べる。

ミール「結論から言うとエステルは帝王様と同じ性質を持ってるの、本人だけ殺しても死なない、多くの条件を満たしたうえで殺さないと死なない、だけどその条件が私でも無理ゲーだから殺せないそれだけの話ってわけ」

シン「そうだったのですね、ミール様ですら殺せないなんて」

ミール「本来御神体の連中ってそんな奴ばっかりだよ、ヘブンズハートのメンバーに第七園の御神体フラ、第六園の御神体リルが居るけど、あの二人はまだ成長過程だからまだ勝敗のつく強さの範疇に居るだけ、元々御神体は帝王様単体から生まれた未成熟な世界王達、シン達が【世界王の素質を持つ従属】とするならば御神体は【成熟する前の世界王】ってことになるのかな、勿論世界王として覚醒してる私みたいなタイプも居るけどね、そして最近世界王として成った第八園御神体エテル・ホープ・ノーミール、が最近私に続いて二人目の世界王として現れた」

シンは聞いていると疑問に思う。

シン「なんでフラやリルをヘブンズハートに?本来であれば世界王として何もしなくても覚醒する従属なのでしょう、ならわざわざ第二園に所属させる意味がないと思うのですが」

ミール「環境が悪いって所かな、ほらフラの所もリルの所も御神体である彼女達に凄く甘いんだよ、つまり現状に全然困ってない、世界王覚醒には余程強力な力を備えているか、もしくは帝王様と契約して一定数の強化を施してもらうかの手段が必要になってくる、御神体単体だけで世界王覚醒まで持っていく事は可能だけどそこまで意識の高い子なんて居ないからね、あの第四園御神体ティエルでさえ自己鍛錬なんてまったくしてないんだから、それが結局の所の現状なのよね、だから第二園で鍛えた方がいいかな~って思って入れたんだ、意味合い的にも別に間違ってるわけでもないしね」

シン「そうですか、色々理由があって所属している子もいるのですね、色々お話出来て良かったです」

シンはミールとの話を終えると次の場所に向おうと準備を始めた。

ミール「あ、次はアムの所に行くんだよね?」

シン「はい、どんな子か私が直接確かめようと思いまして」

ミール「なら粗相は気を付けてね、あの子、自分からは何もしてこないけど、こっちから攻撃をすると多分シンでも負けちゃうかもだから」

ミールはニヤっと笑いながら告げる、その言葉の意味を理解出来なかったシンは不安な表情をしながらもアムの所に向かう。

・・・・・・
シンはアムの居る場所に向かう、場所を聞いていたが同様を隠せなかった。

シン「ずっとここに居たの・・・?」

シンが驚くのも無理はなかった、そこは第二園が存在する時からずっと存在する建物、今や誰も居ない、主が誰かもわからない、御神体を祀る御神殿だった。

シン(ここは私でも足を踏み入れた事が無い場所、というよりかは足を踏み入れられなかった場所、ミール様から聞いている、第二園の御神体カル、名前だけミール様が見つけ出しただけで姿、存在すら認知されていない御神体の一人の唯一の手掛かりになる場所・・・そこに居るっていうの?)

シンは思い出すミールが「御神体かも」という言葉の意味を。

・・・・・・
シンは御神殿の前に立つ、足がすくむ、先ほどシンが御神殿に立ち入らなかった理由でもある、それがこの恐怖心だった。

シン(確かこの場所、ネルが好奇心で入ろうとしてたけど、あのネルでさえ、「興が冷めた、帰るぞ」と言って立ち去った場所、ベルも「ここなんか気持ち悪い、帰る」と言って帰った、私も同じ気持ちだったから立ち去った、今も全然変わらない、でも愛全の究極系アムはここに居る。)

シンは恐怖心を抑えながら御神殿の扉に触れる、するとシンの身体全身に電撃が流れる、実際には流れていない、だがそう錯覚する程にシンの身体は身動きを取る事が出来なかった。

???「立ち去れ、立ち去れ、立ち去れ、立ち去れ」

シンは冷や汗で身体を埋め尽くしていた、今すぐにでも服を脱いで楽になりたい、だけど服を脱いだらきっと死ぬ、そんな命の危機を感じる程にこの扉の威圧感は凄かった。

シン(もし、もし御神体が居た場合、その場合ミール様以上に強いなんてことがありえるのだろうか、でもミール様が名前までしか認知出来ていないという事はそれ以上の情報を意図的に抑えているという事になる、つまり一部とは言えあのミール様を掻い潜る力を持っているという証明になっているのではないか)

シンは長い時間扉の前で立ちすくんでいた、進むのが怖い、だけど進まないとアムという女性に会う事が出来ない、別に会わなくてもいいのではと思いはするがそれでは結局彼女の事を知る事が出来ない。

シン「行こう・・・」

シンは扉をゆっくり押す、既にシンは全力の力を身に宿していた。そして扉を開けて奥に入る。

・・・・・・
そこには一人の少女が居た。

茶色の髪、眼鏡をつけてただ座っていた。

シンは一瞬でわかった、彼女がアムなのだと。

シン(嫌な気配が消えた?良かった・・・)

シンは緊張が薄まった事に安堵し目の前に居る彼女に話しかける。

シン「貴女がアム、でいいのかしら?」

??(アム)「?私の事ですか?私はアムという名なのですか?」

シン「違うのかしら?なら貴女は何者?」

??(アム)「わからない、ずっとここに居るけど、私をアムと呼んだ人は貴女が初めてです、私はアムという名前なのでしょうか?」

シンは確信した、アムという名はミールがつけた名なんだと、名が存在しないからミールが名付けていた名前なんだとすればこの子には本来の名前がある、それが何かをシンは本能で確信して、それを言葉にする。

シン「カル・・・なのですか?」

??(アム)「カル?アムではなく?」

シン「ごめんなさい、気にしないでください、ですが貴女はずっとこの場所に居たのですか、ここは第二園、一般人はこの園どころか、このような場所に立ち入る事すら出来ません、いつからここに居るのですか?」

??(アム)「わかりません、ですが私が認識しているこの一週間の間はずっと自然に衣食住の物が自然と集まりました。」

シンはそう言う彼女の周りを見ると確かに豪華な衣類、充分どころか一人分にしてはあまりにも多く、そして貴重な食材の数々、そしてこの御神殿という住居、全てが整っていた。

シン「一週間というのは、それまでの記憶は存在しないんですか?」

??(アム)「わかりません、私も自分の事を考えた事があります、自分が何者で何処から来たのか、何故この建物の中に存在しているのか、でもそう考えていても答えは出ません、ただ私自身何も出来ない、でも目に見えない誰かが私の事をずっと見守ってくれてるみたいに色々助けてくれるんです、だから私はここに居た方が良いんだと思って・・・ずっとここで過ごしていました。」

シンは彼女の言葉を聞き、一言「ちょっと調べさせて貰ってもいい?」と承諾を得て建物内を調べる。

・・・・・・
綺麗な建物、生活感があるが一週間以上住んでいると根拠づける物が一切ない。

シン「片付けや洗濯は全部自分で?」

??(アム)「いえ、私は一度もやった事がありません、ただ着替えが必要だと思ったら置いてくれている服に着替えていました、食事も料理が出来ないのですが誰かが私の口に合う料理と食材を選んで作ってくれます、建物もいつも綺麗になっています、一度私が食事を落として汚してしまっても自然にその汚れが消えてしまいました、でもそれがこの建物での日常であるなら私はそうなのだと受け入れていました、なにせ自分自身の事が一番わかっていませんので・・・」

シン(これは厄介ね、さっきから言ってる誰かの気配なんて一切感じない、それなのにこの子は一貫して誰かに守られていると言ってる、私は全然気配を感じないのに彼女は何かを感じている、それが全然わからない)

今までにない得体の知れない存在。それがシンにとってアムの第一印象だった。

シンはその存在を確認するために御神殿に攻撃を仕掛けた。

シン(ごめんなさい、でも試させて、正直私ですら意味がわからないのよ)

シンは無数の攻撃を御神殿にうち放つ、その威力はネルに及ばずだがその性能に最も近い威力で撃ち抜き続ける。

シンは能力の究極系、その性能は全究極系が集結した時、どの分野に置いても一番ではないにしても二番手であれる程の素質を持つ、それは別名【万能の究極系】とも言いかえれる程の性能を持っている。

シンはネルの即死性能を持つ絶対的攻撃性、ベルの絶壁性能を持つ絶対的防御性を兼ね備え、ノラの無限性能を持つ無限性能を掛け合わせ御神殿に対して攻撃を続ける、その威力は帝園序列6位に相応しい、あの第七園御神体であるフラ以上の力を持つ化物的性能を発揮する。

シン「はああああああああああああああああああ!!!!!」

ガガガ!ドドドドド!!!バババ!!!

建物は粉々に壊れていく、その破片がアムの無情にも降り注ごうとしていた。

シン(女帝ならこの程度でくたばったらダメ!!)

シンは心を鬼にしてアムに特大の光線をうち放つ!その性能はテルやセラレベルですら受ければ無傷では居られない程の火力!

シンは攻撃を止めた。
そして見た。

アムの周りの次元が歪んでいた、全てを抑えていた。
アムは怯える所か現状を一切把握していなかった、恐らくアムの見ている風景は何も変わり映えのしない風景なのだろう、アムを怖がらせてはいけない、そう思わせられる程歪んだ空間内は何も変わり映えのしない空間が広がっていた。

シン(無傷、どんな現象ですら絶対に突破する性能を持った攻撃を狙ったのだけど・・・)

アムの周りで留まっていた現象が歪んだ空間の中に取り込まれていく、そしてシンが反応した一瞬の間でシンの周りの空間が真っ白に広がる!

シン「な?!」

シンは驚きを隠せなかった、全てが何事も無かったかのように元通りに戻っていたのだ。

シン「時戻し?時空を操った?でもそんな気配は一度も?!」

シンも能力の究極系、時を支配する事は造作もない、むしろそれも考慮して時耐性を強力にし絶対に干渉させないようにしていたほどだった、だが通用しなかった。

シン「どんな手品を使ったのよ?!」

アムは何事もなかったようにシンの元に歩く。

シン「・・・この感覚、まさか姉妹とフェアとティエル、ミール以外で感じる事になるなんてね」

シンは本気の目になる。

シン「フィルドレッド・ハルグレンダーサ・シュパローン」

シンの周りに全次元が集結する

シン「穿て!!」

シンは全次元をドリルのように回転させ、アムに攻撃を仕掛けた!

シン「それで終わると思うな!!ウラドラーマ!!!カガファードラ!!ニュトラスラボエンダ!!!!」

全時が止まった、未来も過去も全ての選択肢も全てが止まった!完全にシンが「完全的中」という絶対だけを引き当て確実にアムに当てる準備を整える!

世界の耐性という概念を全て壊した、これでシンの意志一つで全てが崩壊する、全ての生命も虚しく崩壊する!

シンの肉体は高次元体となる、結果全ての攻撃が無効化は勿論全ての攻撃がシンに当たった場合高次元物質へと変換され相手の特別な特性全てを適応させた絶対的貫通性を持って反射する!

シンの持つ最強クラスの能力を一気に3つも使用した!

シン(妥協はしない!さっきハル相手に私は無様を晒した!試すならここまでしないと何もわからない!ミール様が勝敗でどうにかなる次元ではないと言った以上その言葉がどこまで真実か、それを確かめる必要が私にはある!!!)

シンはアムに攻撃を仕掛けた!!!

・・・・・・
シンは目を一切逸らさなかった、次はちゃんと全て見えた。

アムはダメージを負った、アムを守っていた歪みがシンの猛攻に耐え切れずにアムに傷を与えてしまった、だがその瞬間だった。

アムの頭に鬼の角が現れた。

アム「最も攻撃性に優れた姿で・・・」

アムがそう呟いた瞬間全ての能力攻撃をアム自身が全て弾き飛ばし始めた!
その間に一度貫通した次元は修復し、さらに強固なものになった、そしてシンを敵と認識したのか
その歪んだ次元はシンに襲う!だがそれを想定していたシンにその攻撃が届くことが無かった!

だが歪んだ次元がシンに触れた事でシンがその歪んだ次元の正体を理解出来た。

シン(帝園?!?!)

その答えは帝園そのものだった。
帝園という世界そのものがアムを守っていた、そして帝園がシンに敵と認識し襲い掛かって来た!

シン(馬鹿な・・・帝園そのものがあのアムに纏っていたというの?!愛全って・・・まさか世界そのものも含まれるの?!馬鹿げている、全てに愛される究極系・・・それでミール様はそんな名前を)

シンは次に見たものは鬼化していたアムが次に精霊化したのだ、そして全ての現象を吸収し始めた、
そして次に聖人化、エルフの耳を生やした彼女が凝縮した現象全てをシンに向けて撃ち返してきたのだ!

シンは自分が一度高次元体に変換した物質のため防ぎきれないと考えかわす!

シンが一瞬目を話した瞬間にアムは再度鬼化してシンの頭部に蹴りを入れる!!
シンは軟体化しその衝撃を吸収し、変幻自在を扱い、アムを取り押さえる!

シン「もう攻撃はしない!治まりなさい!!!」

アム「抑えられて動けない、もっと力が欲しい」

アムはそう言うと帝園がアムに向けて力を与える!その中にはシンの力も含まれている!

シン「はあ?!馬鹿げている!!愛されているからってそんな事まで貢がせるつもり?!もういい加減にしなさい!!」

シンはアムの頬にビンタする!だがその攻撃も辛うじて歪みが抑える。だがその行動でアムが冷静になるには充分だった。

・・・・・・
シン「悔しいけど本物だわ、強いわ、それに・・・」

シンは確信した、彼女は第二園の御神体カルだと。

シン(記憶を失っている理由も全然わからないけど絶対に彼女はカルだわ、あんな戦い方が出来る従属なんて絶対に居ないわよ!そもそも色んな種族に変わっていたのもどの種族の特徴にも当てはまってないし!神族の私ですらそんな芸当なんかできないわよ!)

シンは頭を悩ませた、ミールは気付いてないのか?彼女が今まで姿形も現さなかった御神体だってことを、恐らくミールの攻撃がアムに通用しなかったのは同じく帝園を利用した攻撃だったからだろう、だから同じく帝園の力を扱うアムに通用しなかったのだ。シンの攻撃は相当に火力を上げてしまえば貫通した、彼女が何故記憶喪失かはわからないがもし、その力を満遍なく扱えたならシンですら勝つ事は困難になるだろう。

シン(愛全って事は魅了の力が凄まじいって事?という事は最悪私も魅了されて無力化したところをって事もあり得る力なのか、普通に怖いし強いじゃない!勝敗つくわよ!全然強いし負けるわよ!本当ミール様も適当が過ぎる!)

シンはアムに謝罪をしたうえでミールが出した指示の話をした。

アム「私が【愛全の究極系】として選ばれた女帝?素質あるのでしょうか?」

シン「あの私とほぼ互角にやりあえたんだから大丈夫よ、というか記憶喪失だったのに戦い方は覚えてたの?」

アム「?いえ、どこからか声が聞こえて教えてくれました、そして身を委ねたら自然と戦っていました、不思議な体験でした・・・」

シン「不思議な体験でした・・・じゃないわよ・・・」

多分その声がカルの人格に一枚噛んでいるんだろうとシンは考える。

シン「準備が出来たら叡天の羅針盤にいらっしゃい、移動方法は・・・多分願えば勝手にどうにかなると思うわ」

シン(どうせ帝園が彼女を守ってすべての事をやってくれるでしょ、はあ、凄い規格外が混じって来ちゃったなぁ、どうしよう、また私のメンツが・・・)

シンはそう思いながらその場を去る。



patopatoblog at 02:43|Permalink│日常 | メインエピソード

2026年05月04日

No.203 経営対策会議(微R18)

パトは帝国で多くの女性を見て来た。
全員が可愛らしく、綺麗であったためパトの目は随分と肥えてしまっていたのだろう。

エウレカ探偵事務所で働いていると逆恨みを買う事も珍しくもなく、
時には会社自体の評判を下げてやろうと権力者が裏でスクープを掴ませて弱みを握らせてやろうと罠を仕掛ける。

その代表的な例がハニートラップだ。

芸能人や著名人、スポーツ選手が異性との不純異性交遊が摘発され問題になる。

現代においてそのような問題が多く上がっている。
都合よくそこにスクープを狙う者が居る、都合よく情報をリークする身内が存在する。
都合よくイメージが悪いという理由だけで起用をやめる企業がいる。

全てが都合よく起こってしまう。
それが罠としての特徴ともいえるだろう。

本来誰もがスクープを警戒している、隙を見せるものは少ないだろう、だが出て来るのは何故か?
油断していた?気が緩んでいた?相手の方が一枚上手だった?

それは仕組まれていた事だとすればどうだろうか?

有名な話で言えばアイドルだ。

アイドルというのは基本異性と付き合う事はNGとされている。
もちろんアイドルを目指す子はそのことを充分に理解してアイドルを目指し、そしてアイドルとなって
ステージに立っている。

歌が上手い事、ダンスが出来る事、体力がある事、表現力、愛嬌がある事、可愛い事、そんな要素を全て満たしてやっとアイドルというステージに立てる。そこから有名なグループとなれば勿論それだけ厳しくもあるだろう。

だが日々異性との関係でグループを脱退するアイドルが後を絶たない。
一時的な性欲がそれまでの努力を上回ってしまうのか?

一部はそうだろうが蓋を開けて見れば少し違う、そこには計画的な犯行が存在する。
どの業界にも昔から存在する事だが

悪役と守る役が存在する。

悪役とはターゲットに執拗に悪口や迷惑行為等で攻撃をする役。

守る役はそのターゲットを守る側の役、そして関係性を深めて肉体関係まで発展させ情報をリークし金を生み出す役。

ターゲットを依存させ陥れる昔から現在に至るまで使用される手口の一つだ。
攻撃され続ければ人は誰かを頼りたくなる、そうでなくとも寄り添ってくれる人が居れば寄り添いたくなるもの、そういう心理を利用してくるのだ。

・・・・・・
パト「というようにこういう仕事をしていると多くの罠が存在する、相手がどこかのお偉いさんだったり、政治家だったりするとまあ、ネット批判とか、現実的所でいう理不尽な事に巻き込まれる事も沢山あるだろう、圧力もきっとかかってくる、そうなると弱みを握らせて、表に出たら会社の皆に迷惑が掛かる、誤解されるとか考えて自分で抱え込んで結果的に取り返しのつかない事になる・・・という事も考えられるだろう、それについて考えようか」

琴歌「圧力は実際ありますね、弱みというのはどのような場面が多いのでしょうか」

雪花「場面なんて関係ないでしょ、今どきAIで何処にでも居るように編集出来る時代よ、それがオフィスで男のお客さんと話してたとしても編集でラブホの前にすることだって余裕でしょうよ」

ミーエル「私達は絶対にそういうハニトラに掛かる事はないにしても、世間ではそういう情報は餌食になりやすいからね~、怖い怖い」

パト「そうだ、つまりこっちもそのような事にならないように帝国では護衛する役割の子達が居た、事実それで助かった事も多かった。近寄って来た相手が一般人なのか否かも全て見定めて、そして逐一証拠として動画を残しているという事もあった、だけど今その役割を担える人が居ない」

雪花「こっちも犯罪をしているようなものだから表には出せない証拠って奴になっちゃうのよね」

月花「そもそも動画を撮り続けるなんて容量的にも現実的じゃない、しかもプライベートも含みだしたらほぼ不可能かしらね」

雪花「用心棒というかヤクザとかで脅して「うちのバックにも○○組がおるんやで!ちょっかい出しら海に沈めんぞーー!!」って出来たらいいけどヤクザと関係性がある会社は排除ってよく言われてるのよね、武力が最も強い交渉手段なのにそれを奪うあたり日本も中々に面倒臭いわよね」

月花「別に日本に限った話じゃないけどね、でもそれは表ではの話でしょ、裏ではしっかりヤバイ連中と繋がりはある、何度も探偵の依頼をしていて「うわ~、この情報はヤバイな~」って内容はいくらでもあったわ、皆表では法を守ってるけど、裏ではもうそれはそれは無法も良い所よ、視えないから好き放題、視えないからこそ何をしても証拠にならない、上の連中が正統と言えば正統になる世界なのはどこも一緒なのよ」

パト「はい、とりあえず今回の議題はこれまで、ここは女性が9割を占める会社だ、となれば逆ハニトラを仕掛けて来るパターンは多いだろう、「○○と仲良くしないと仕事が回って来なくなるよ」みたいな圧力はこれからかなり多いだろう、肉体関係を求めて来る奴も居るだろうな、断った結果あからさまに仕事が減るのも想定済みだ、だからこそ防衛軍の仕事は抑えている、最悪は国潰しも悪くない、別に正義の味方じゃないからな、ここで失敗しても帝国があると考えて欲しくはないが、ダメなら徹底的に潰す、売られた喧嘩は相手が謝るまで辞めない、それだけは忘れるな、解散」

・・・・・・
パト「って話をしてたんですけどね・・・」

白鳳「まあ、お前の所は女が多いからな、そういう輩に遭遇する確率はかなり高いだろうな」

パトと白鳳は自宅で飲んでいた。
そこには琴歌も居た。

白鳳「琴歌だったらどうする?お前が営業なら一番遭遇率が高いだろう」

白鳳は琴歌に対して質問する。

琴歌「そうですね、枕営業自体は表に出てないだけでそれなりにあると思います、綺麗事なしにきっとそれで成り上った人も多く居るでしょうね、その現実はまずしっかりと見たうえで言いますと脅し返しますね。これは帝国でのやり方なのですが、相手が有利な脅しは最初は頭を悩ませるものです、相手が求める事を答えなければ全て失敗、むしろ相手が求めた事以上の事をするから優遇しろって話を持っていくのがどれほど簡単か、それはアリシア様やメリアさんから教わりました。」

パト「そんな教育があるのか」

琴歌がパトの傍に座り演技を始める。

琴歌「ねえ、パト様、私と肉体関係を持ってくれるなら今後の商談や情報のリークをしてもいいんですが・・・」

パトは琴歌の演技に乗って断ってみる。

パト「そういうのは求めてないな」

琴歌「ではこの話はなかった事で、ですが今後この業界で仕事するとなれば色々大変だと思いますがね」

パトは成程、確かにこれは返答に困るなと考える。
白鳳は二人の演技を酒を飲みながら眺める。
すると琴歌がパト役で返答する。

琴歌「わかりました、これからもごひいきにお願いします、これからも関係を続けるにあたって、お力に慣れる事があるのなら・・・ほら営業がやりやすい」

パト「本当だな、これを断るとなるとどうなるんだ?」

琴歌「相手次第ですが、普通なら彼女経由では絶対に仕事が来ません、それどころか彼女の息が掛かっている会社からは絶対に仕事は入って来ないと考えた方がいいでしょう、肉体関係を求めて来ているにはそれだけでリスクです、ですがそれだけのリスクを冒しても問題ないだけの力があるから行ってくる手段でもあります、となれば断った時の損害はかなりのものと言えるでしょうね」

白鳳「結果その女の言いなりになって終わるってだけだけどな、言わば主導権が完全に女側になる以上お前はその女に対してイエスとしか答えられなくなる、女側の会社で不利益な事があれば即座にフォローに回らないとならない、これでお前は女王アリの元で働く働きアリってわけだ」

パト「恩恵が多い分リスクも多いと」

白鳳「目先の利益で見れば成功と言えるがそれは誰かに生かされている成功だ、己自身の成功とは違う、それを綺麗事と言うなら別に止めはしねえよ、懐に大量の金さえあれば一応この世界では成功者として生きていけるからな」

白鳳は酒を飲む。

白鳳「昔の俺ならとりあえず利益関係なく抱くな、つまり商談からマジもんの色恋に変えるんだ」

琴歌「最低ですけどお父さんらしいやり方ですね、メリアさんなら多分丸をつけていたと思います」

パト「成程、あくまで商売ではなく個人的な恋愛として肉体関係を持ってしまえばこっちにも勝機があると」

白鳳「ああ、これは男女関係なくだ、簡単に言えば惚れたほうの負けって奴だ、セフレでも結構おいしいけど、ここはガチで落とす、そうすれば立場が変わると思わないか?」

パト「ただそれ、刺されないか?何人にもそれをやるんだろ?」

白鳳「は?何人とも関係持つに決まってるだろ?俺が相手を惚れさせるんだぜ?こっちは相手に惚れてない、つまり誰の穴にチンコぶち込んでも自由って話だろうが」

琴歌「本当最低、表現が汚いですね、ですがパト君はそれくらいの事はしてほしいって気持ちはありますね、私達は別の手段になりそうですがね」

白鳳「恋愛が無理なら、脅すしかねえな、逆ハニトラって奴だ、危ない橋だが、乗ったふりをしてギリギリの所まで誘導するってやり方だ」

パト「ドラマで見た事ある!ホテルまで入って仲間に証拠の写真を抑えさせた所で騒いで問題にする、そしてそれを脅して立場を逆転させるやり方だ!」

白鳳「それだ、だがそれはそれなりに相手をその気にさせねえと駄目だ、つまり琴歌がパトじゃない他の男性の腕を掴んだり胸を押し付けたり、誘惑しないといけねえって事だが、まあ無理だな」

琴歌「無理ですね、殺した方が楽でいいです」

白鳳「物騒な事を・・・となると琴歌はどうやってそういう問題に向き合うんだ?」

琴歌「そもそもその仕事を取りません、汚い商売には汚い何かがついてきます、だから私は即切りますね、例えば今は安全と見ている防衛軍側の仕事も国からの圧が掛かればきっと私達から仕事を奪う事が可能でしょうね、エウレカ探偵事務所に仕事を与えるなってね」

白鳳「まあ、そう言ってきそうな連中は居るな、黙らせるけど」

パト「白鳳さんが居るのは本当心強いです、ですがそうなるときっと内輪内では済みませんよね、何かと因縁をつけて会社を潰しに掛かるでしょうね法的とか言いながら、印象操作だってしてくるかも、嫌がらせとかもあるかもね」

琴歌「出る杭は打たれる、きっと実際に杭を打とうとしている連中は何の杭を打ってるのかわかってない人でしょう、少額の報奨金で満足するような方はどの国にでも沢山居ますからね」

パト「どうするんだ?」

琴歌「ふふふ、実は考えているんです、知ってますか?最近サンがヤクザの組を乗っ取ったって話」

パト「聞いたことあるな、まさかそれを利用するつもりか?!」

琴歌「エウレカ探偵事務所の横にヤクザの事務所、そしてエウレカ探偵事務所のもう一つ横に警備会社、これはどうでしょうか?」

白鳳は笑った。

白鳳「流石だ!お前あくどいな!隣にヤクザの島があったら流石の馬鹿も手出ししにくいわな!しかも警備業が割と警察と繋がりがある奴らも多い、臭い噂を警備の連中に流せば警察の連中もヤクザの事務所に張り込みする事が増える、そうなれば馬鹿をする連中も減る、全てが全て上手くいくとは思わねえが防衛としては良い線だと思う」

琴歌「実はそれを想定してこの事務所を建てる時に多く土地を買っていたんですよ、だからある程度知名度がついてきたら次は警備会社ですかね、エウレカ警備会社とでも事業登録をして帝国から暇な子を連れて来てもいいかなって思っています、帝国も実際私達の動向を見て何かをしたくてウズウズしているのは知っていますから、なら形ばかりの会社を作ってやる事はやって貰おうって話です、ですがそうなれば経営者をやってもらう人が必要になりますね、元警察官とかも欲しい所です」

白鳳「そこの当てをどうせ俺にやらせるつもりだろ?いいぜ、お前ら既に防衛軍から有望株を奪って言ってるがこの際転職希望の連中と警察でやる気のある奴を見つけといてやるよ」

パト「本当助かる!ヤクザの方は?」

琴歌「それはパト君からサンに言ってください、あの子は私達よりもパト君の言葉を優先しますからね、いい子ではありますが手段を選ばない所はヤクザに向いていると思いますし、きっとうまくやるでしょう」

パト「僕は何も聞かなかった、視なかった事にしよう」

こうしてパト達は会社を守るための策を考えていった。



patopatoblog at 18:50|Permalink│日常(R18) 

No.202 第四期の女帝達 episode1

今ここで4名の女性が新たな女帝として君臨しようとしていた。

絆結の究極系 ユイ 【朧(ろう)】
厭悪の究極系 エル 【黎(れい)】
涅槃の究極系 ハル 【桜(よう)】
愛全の究極系 アム 【銅(どう)】

ユイは第四の園 天使族で元所属は神園帝使の序列7位、勝利属性の天使王として玉座に座っていた。
ユイの力、勝利属性の天使が持つ能力は勝つ事が全て、そのため戦闘寄りの能力になりやすい傾向にあった、その中でユイネルの能力は全ての力を一つにして戦う、もしくは集めた能力を他の子に分配してしまう能力にあったため、ある意味集団の力を彼女一人で全て補ってしまう、そのため勝利の天使王として君臨していた。

経歴に問題なく立派な女帝だ。

エルは第十二の園 邪人族で元所属は最高重罪人として最深部の牢獄に捕らわれていた。
理由は邪人族の肌は褐色であるのが普通だがエルは白色、そして邪人族は漏れなく主パトや月花、パト寄りの人間達を嫌う傾向にあるがエルはその逆でパト達に強い好感を抱いていたため即処刑を言い渡されたが物理攻撃が一切通用しないエルを誰も殺せなかった、むしろ増大な悪意で一時的に帝園順位30位以内の実力を発揮した事でその場に居た邪人族全員を一掃した経歴があり、その結果誰も殺せないという事で監獄内に捕らわれていた。

経歴に問題ない実績を持っていた。

ハルは第七の園 聖人族で元所属は禁忌として扱われていたため、園内では腫物として扱われていた。

ハルは技術の究極系テルの姉に当たる存在で第七の園内で多くの実績を残し続けたテルに比べてハルは逆に多くの実績を奪い続けて来た。
それは彼女自身が望んだものではなく、彼女の特性がそうされたものだった。
彼女の周りには生も死も存在しない、彼女しか存在しない、してはならない、そのような独特な領域が存在する、つまり彼女が存在ある物に触れると消滅してしまうのだ。例外として遺伝子の繋がりがあるテルは例外として触れる事が出来たが、テルの能力は例外ではなかったため絶縁している。
ハル自身は消極的な性格のため誰も近寄って来ない事をむしろ好都合と考えていたため、今まで問題なく過ごしていた。

知名度とその評価は問題なく女帝の実績だった。

アムは第二の園で偶然発見された謎だらけの存在だった。

アムに記憶はなく、記録もなく、ミールが見る事で明らかになる情報全てが何もない、帝園の順位も表示されない、異質な存在だった。

ここで何も持たないアムに実績を与えたのはミールだった。
彼女はアムに対して殺す勢いで密に攻撃を与え続けた、ミール自身に殺意はなかったが、ミールの範囲外に位置する彼女がどれほどの力量を持つのか不明だったため、それなりに遠慮せずに攻撃を行った。

結果だけ言えば全て無傷、アムが何かをしたわけではなく世界そのものが時空を歪めミールの攻撃を拒んだのだ。
そこから何をしてもアムに攻撃は届かなかった、あと観察して気付いたのだがアムが例えば水を求めた時、水が自らアムの口元まで近づいてアムの体内に入って行った。
食料を求めた時には近くの生物が果物をアムに届けてくれた、果物だけでは身体に悪いと考えたのか、焼けた肉等の食糧が偶然アムの前に現れたりもした。
ミールはこの現象を見て【今だ正体を現していない御神体ではないか】と考え保護する形で女帝に任命した。アムという名もミールが決めた。

彼女はミールを認めさせる事で女帝となった。

・・・・・・
ミール「今回私が選抜した女帝はこの4人かな、どう?結構凄いのが集まったと思わない?」

シン「確かに経歴は問題ありませんが、戦闘面での実績が少ない子が多過ぎませんか?」

シンはミールからの言葉で質問を投げかける。

シン「本来第二の園に所属する女帝は強くて当然、何かに突出しているだけの曲芸師を集めているわけではありません、強さあってこそです、欲を言えば一人で園全体を壊滅するだけの力は欲しいんです。」

ミール「それが出来るのはネル、ベル、シンまででしょ、いやフラも出来るか・・・ノラもギリギリかな~」

シン「別に最難関である五光帝連合(第一園から第五園までの園)の園を単独で壊滅とは言いません、例えば第十二園を最低でも一人で壊滅出来るだけの実力は最低限持っていて欲しいと思うのです。

ミール「ならエルはクリアしてるね、事実壊滅まで追い込んで結果封印されていたような子だからさ」

シン「エルは第四期ではありますが候補自体で言えば第二期のメンバーと同時期です、彼女は私自身も認めてます、だから第三期のメンバーを決める時に最も警戒していました。今回だって反対寄りですが主様も厭悪の扱い方を学ばなければいけない年頃、過保護にし続けるのもいけないと私なりに判断した結果、受け入れる事にしたまでです。」

ミール「じゃあ誰が気に入らないの?」

ミールはまたシンの面倒臭い所が始まったと溜息交じりで肘をついて話しを聞く。

シン「ハルとアム、この2名の実績は納得できません」

ミール「ユイは納得してるんだ?」

シン「ユイエルの実績は本物ですから、帝園内で園外との戦争は基本禁止ですが彼女が単独で戦場に行けば第七園くらいは平気で吹きとばしますよ、それだけの事をしてくれるだろうという信頼があります、だからこそ今回の第四期の首席として私が認めました、元々天使王としての実績もありますから統率も出来るでしょうしね」

シンは真面目な顔で話を続ける。

シン「エルも同様、実績が証明されているのでいいです、ですが他2名は別、何も実績がないじゃないですか」

ミール「う~ん、まあそれなりの実績と地位があれば納得してくれはするだろうけど・・・どうしてもっていうならシン本人で試してみる?結構キツイかもよ?」

シンはミールにそう言われて、実際に確かめるにはそうするしかないかと納得し、ミールの質問に答えた。

シン「そうですね、ここで私が文句を言っても仕方ないですね、私が直接二人を審査します」

シンはそう言うとミールの居る場所から離れた。

ミールは少し笑いながらシンを見届ける。

ミール「ハルとアムの順位は【なし】順位という指標に当てはまらない分野の子達相手にどう立ち向かうつもりなのかな、シンは」

・・・・・・
シンはまずハルの元に向った。

ハルは第七園の禁断の地、【終わらぬ大地】に向った。

シン「第七園の禁断の地【終わらぬ大地】ここでは全ての現象に変化が起きない、外部から新たな生命が立ち入ることもない、全てがこの空間だけで完結していると言われている場所、名前だけは知っていたけどここに住人が居るなんて知らなかったわ」

【終わらぬ大地】では食料となる植物や生物が存在するが食べる事が出来ない、実を取ろうとしてもまったく身動き一つしない、生物を殺そうとしてもその生物に攻撃が一切届かない、刃を立てようとしても生物にも、突き立てた刃にも何も起こらない【死ぬことも生きる事も出来ない】現状維持だけが続く空間だった。

シン(ここでは空気も止まっている、私の中に入る事も無ければ出ていく事もない、存在はするけどまったく活動しない、言わば数値だけはまともな無重力空間のようなもの・・・頭がこんがらがるわね)

シンは自身の能力でその空間に立ち入った。
物音一つ起こらない、音すらも生まれることも無ければ死ぬこともない。

シン(例えば無理矢理音をこの空間内で作ったらその音はずっとこの空間で留まり続けて鳴り響き続けるのかしら、そして作り続けていけば最終的に容量オーバーを起こして・・・どうなるのかしら)

試してみたいと考えていたが今回はそのような要件で来たわけではない。

シンは大地を歩き続ける。それなりに歩き続けた先に異様な光景が広がっていた。
それは綺麗な桜の木達だった。

シン「なにここ、今までとは違って嘘みたいに綺麗ね、ここまで綺麗なのが逆に歪に感じる程に・・・」

ハル「誰ですか?」

シンは声の方向に振り向く。

そこには淡いピンク色の髪をした女の子が立っていた。

ハル「ここにどんな要件でしょうか・・・」

シン(この子がハル、涅槃の究極系としてミール様から選ばれた子、そう言えば順位を聞いていなかったわね)

シン「私は第二園、最高責任者のシン・ハート。第二園がどんな所かくらいは流石の貴女も知ってるわよね?」

ハル「はい、この帝園を統べる女帝達だけが住む園、私の妹も女帝に選ばれたと聞いています」

シン「テルの事ね、絶縁していると聞いてたけどちゃんと情報は入れてるみたいね」

ハル「はい、それで女帝の王様がこんなところに何の用でしょうか?私はただここで一人、過ごしているだけなのですが」

シン「そうね、本来ならこんなところに足を運ぶことなんてしないわ、別に私観光が趣味ってわけでもないしね」

シンは少し世間話をすると本題に入る。

シン「貴女が第二園の女帝に選ばれたと言ったらどうする?」

ハル「・・・私がですか?何もしていない、何も持たない私が女帝ですか?それに一体何の意味があるのですか?私にはわかりかねます、何を求めてるのですか?」

ハルはただシンと出会った時のまま桜の木の下にある大きな石に座ったまま話を続けていた。
丁度その高さがシンを見下すにはちょうどいい高さだった。

シン「それが私にもわからないの、決めたのは私じゃなくこの帝園の長、ミール様だからね、だから試しに来たの、私自らが納得しないとね、誰かが決めた事に不満を抱いたまま引き継がれるのは私としても納得できないし嫌いなの」

シンはそう言いながら手元で作った能力が凝縮した刃をハルに投げつける。

だがその攻撃はハルに一切届かなかった。
ハルに届く前に消滅したのだ。

シン「能力・・・じゃないわね、体質、特性的なものかしら」

シンは次に特性や体質等の恩恵を無効化する能力を付与し直して再度攻撃するために刃を生成し、ハルに攻撃を仕掛ける。

シュン・・・・・・・

だがそれでもハルには一切届かなかった。
能力がハルの所に届く前に消滅してしまったのだ。

シン(なにこれ、特性でも恩恵でもない、あらゆる系統の能力を無効化する能力を付与して攻撃したのに・・・なんだこの力は)

シンは動揺をしながらも次は近接へと攻撃手段を変更する。

シュン、シュン、シュン、シュン。

不思議な現象だった。

シン(攻撃の威力が・・・死んでる、いや、失っている。どんな勢いのある攻撃も全て勢いがなくなって最終的には止まってしまう)

シンの攻撃が一切通用しない、届かない。これは確かに不気味だと感じたシン。

シン(これ、私が全力を出しても攻撃が届くのかしら、というかベルの守備もネルの攻撃もこの子の前で通用するのかしら・・・全てが無に返されてしまう、ウルとは全く違う系統の無)

ハル「あの、満足していただけましたか?」

シン「え、まあ、そうね、色々不思議ではあるけど・・・そうだ、貴女から私に攻撃してくれないかしら?出来れば本気で、それできっと納得できると思うわ」

シンの想像が正しければ彼女の攻撃はシンに届かない、きっと彼女の力、涅槃とは不変の力であると考えていた。

ハルはオーラで攻撃を放つが、その攻撃はシンに届かなかった。

シン「やっぱり、今の本気なのね、だとすれば貴女は不変の天才なんだと思うわ、だから強さが存在しない、何故なら優劣を付けられないから、恐ろしいわね、倒す事も出来ないし倒される事も出来ないなんて、場合によっては矛盾を起こしそうな存在なのね」

ハルはシンの言葉を耳に受け入れてはいるがまったく頭に入っていなかった。

シン「無欲、不変、それが私達同様【絶対】の価値を持つ、久しぶりに見たわ、私達と同格の子、それはミール様も選ぶわけだわ、だけどどうやって叡天の羅針盤に来てもらおうかしら、色々貴女自身危険な存在よね?勝敗はつかないにしてもその無欲、不変を絶対に共用させてしまうんだから、困ったものだわ」

シンは頭を悩ませる、この子はこの場から動かさない方がいい。

今ここまでシンが歩いてきた道、その距離にして25キロ、その範囲内は全てハルのテリトリーだった。
空気が止まっている、音も止まっている、風も、生物も、全てが不変となり老いる事もなく死ぬこともなく、ただ静止している、生きている、ただそれだけの状態にさせられる。

シン「ねえ、貴女が触ったものはどうなるのかだけ教えて」

シンはお菓子を取り出し、ハルの近くまで投げる、先ほどと同じくそのお菓子は描いていた放物線が弱まりハルに届く事なく落ちてしまった。

ハルはそのお菓子の元に足を運ばせ、触ろうとする、するとそのお菓子は見るも無残に砂のように散ってしまった。

ハル「あ・・・まただ・・・」

シン(確定だわ、この子は女帝にしておかないといけない、禁忌の意味がよくわかった。彼女の居る空間の範囲では輪廻が止まる、つまり生死が全て止まる、だけど彼女に触れた瞬間止まっていた輪廻が急激に回って破滅をもたらす、何も残らない、これが彼女の全て、多くの事が出来る私達と違ってこの子はこれしか出来ない、でもきっとそれだけで充分)

シン「ハル、貴女は私が許可するまではここに居なさい、本来であれば全員を集めてってしたかったけど今回のメンバーは違う意味で曲者揃い、まともに集めてはいけないのかもしれないわ・・・だから私が許可するまではここから出る事を禁止します」

ハル「つまりいつも通りってことか・・・」

シンは(不気味な子・・・)と考えながらその場を後にする、シンですら能力が無ければハルの居る地に足を踏み入れる事が出来ない、その禁忌的存在を実感しながらもう一人の元に足を運ぶ。


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