各世界エピソード
2026年10月19日
No.214 奉園(ミニステエデン)の世界へ! エピソード1
メルリアはパトを自身の世界に招待した。
メルリア「旦那様、ここが私の世界、旦那様の恩恵を得られた事で進化した世界奉園(ミニステエデン)です」
メルリアは深く頭を下げる、そしてそのままパトの腕に抱き着く。
パト「以前行っていた学園が国となりティア別で階級を作りながら切磋琢磨している世界だっけ、メルリアらしい世界だな」
メルリア「この世界は男性も女性も素晴らしい力を持っています、執事も侍女も全員は帝国の侍女クラスと思って頂いて構いません、作法に関してもティアが高い学校に関しては完璧に近いものとなっております」
パト「侍女として完成された世界、そして男性も居る、俺的にはそこが一番嬉しい話だ、何故か俺から出来た世界は男性が生まれない、多分俺の世界王の方針なんだろう、男性を作る事は歪を生むとね、実際それがあるかもってわかってるから俺も強い抗議はしない、けど居て欲しくないわけじゃない、どんな場面でも男性の方が都合が良い場面はあるんだ、そういう意味ではメルリアの世界は凄く価値があると思うよ」
パトは嬉しそうに話す、世界王も従属も専属神も全員が男性を作る事を拒む、パト自身も男性と接吻したり身体を重ねるのは断固拒否のため、余計な事は言わないようにしている。
メルリア「まずルールがあります、この世界では階級で言うと旦那様が一番、私が二番、世界王が三番となります、そして階級が高い程直接依頼出来る学校のティアが限られます」
パト「そういえば以前もそんな話してたな、確か俺はティア0、トップ4の学校になら指示が出来る話だったっけ?」
メルリア「その通りです、覚えていてくれた嬉しいです、そして私はティア1まで、世界王はティア2までの学校を使用できます、それ以下の属する学校は乞うご期待となりますね」
パト「勿体ないよな、学校は結構な数があるのにその大半が使えないなんて、もしかしたらそんな学校の中でも有望な人材がいるかもしれないのに」
パトは知っている、組織に埋もれているだけで有望な人材が沢山居る事を。
メルリア「わかっております、なので交流をする分には何も制限はありません、ただ旦那様から直接仕事の依頼をする場合に限ってのお話しです、後もしお気に入りの子が出来ましたら【特待生】という形でどのティアに居ても直接呼び出すシステムがありますのでぜひ活用してください。」
パト「それはいい、らしくない質問をするけど、どんな用途でもいいのか?」
パトはメルリアに聞く、それはメルリアの価値観的にどこまでを許しているのかを確認したかったからだ。
メルリア「私個人で言えばあまり乱暴は控えて頂きたいです、どの子も皆良い子です、例えティアが低くても同じです、多くの境遇があり、色々問題を抱えている子も必ずいます、ですが根は良い子のはずです、ただ強要ではありません、旦那様が使い捨てのように扱うのであればそれを避難したり拒絶する事はありません、それもまた侍女としての宿命なのは理解しております、私もこうして良くしてもらって幸せですが、人によってはゴミのように扱い、都合のよい時だけ利用し、後は放置でもおかしくない身分、それが侍女としての本来の立ち位置なのです」
パト「聞いただけだ、それにそんな侍女を下げるな、俺は皆には感謝している、雑に扱う事なんてないさ、メルリアなら信じてくれるだろう?」
メルリアは笑顔で「もちろんです♪」と答えた。
・・・・・・
パトとメルリアはティア0の学校 ミルフィート学園都市 に足を運んでいた。
パト「本当だ、学校というよりは国だな」
街には多くの住人でにぎわっていた。
そして驚く事にどれもが現代以上のハイテクノロジーに溢れていた。
メルリア「この世界で第2位を誇る学校です、このミルフィート学園都市は評価される10項目で【奉納】【化学】【治安】に優れた学園なのです、奉納とは演芸や贈り物として贈られる物品のクオリティーを意味しています、つまりここは治安が凄く安定しており、物が最高品質で多種多様に出回っており、化学力で成功をしている学校となります」
パト「成程、化学力が高いんだから多くの製品も作れる、必然的に奉納の質も上がるというわけだ、芸術ポイントも高いのは学園都市ならではの努力の結晶なんだろうね」
メルリア「10項目には【戦力】【奉仕】【奉納】【技術】【化学】【勉学】【作法】【治安】【衣食住】【民度】で決まります、1項目10点満点で合計100点中何点かを世界王が採点しています、勿論停滞は悪化を辿るので常に進化し続けています、つまり以前が10点だから次も10点かと言うと違います、世界全体の平均を見て採点をしますので平均が上がれば9点にも8点にも下がります」
パト「凄いな、つまり次々と成果を出して行かないとすぐにティア順位を下げてしまう要因になるという事か、そうなると結構ギスギスしているんじゃないか、特に俺なんて歓迎されているかどうか」
パトは専属神の世界に何度も足を運んだ事があるため、わかる事がある。
パトから生まれた世界は凄くパトを歓迎する、例え専属神が主であっても主を主と思っていない世界王も存在する、だがそんな世界王でもパトになると話が変わってくる。
だが元々世界を持っていた専属神の世界はあまりパトを歓迎していない。
むしろ専属神にのみに力を使いたいのに余計な奴まで面倒を見ないといけなくなったために足を運べば扱いにくそうな顔をする者も居る。
メルリア「この世界では旦那様は凄く歓迎されています・・・が申し訳にくいのですが、特待生という制度に関してはちょっと納得していないというか・・・批判的な意見が多いというのが現実ですかね」
メルリアは困った顔をしてしまった。
メルリア「今は私と世界王で特待生システムに対して納得してもらえるように動いています、ですがこの世界はチーム一丸になって成果を出して私達に認めてもらおうという社会が主体です、それが個人主義になると結局チームで頑張っても個人的評価の方が上だとなれば努力している意味がなくなると異議を唱える方も居るのです」
至極真っ当な意見だった。
パト「チームスポーツでもある話だな、チームで全国大会で結果を残したのに強化合宿や特待生に選ばれるのはチームの中の個人だ、チーム一丸で皆同じく結果を出したのに個人にだけスポットが当たるのは理不尽だと感じる人が居てもおかしくない、でも実際スカウトとはそういうものだからな、理不尽には感じるけど個人的に魅力を感じたから欲しくなるもの、それを邪魔されるとなるとこの世界の価値観が下がってしまうと思うんだけどな」
メルリアの表情は曇った。
事実パトが普段から扱っている帝園(ミガドルエデン)は種族事に国はあれど全て個々の結果に委ねている、どれだけ重役だろうがパトが選べば引き抜ける、契約条件が厳しいという条件はあるがパトとしても凄く扱いやすいか理解しているのだ、これを「この従属は重役で抜かれたら困るから契約してはならない」「皆同じ地位で同じく頑張った仲間なのに一人だけ選ばれるのはおかしい!!」と毎度言われてはパト側も扱いにくいと考える。
メルリア「そうですよね、その件に関しては今後特待生に選ばれた学校に応じて追加ポイントを加算させるつもりです。その方がチーム一丸となって特待生に選ばれるような侍女を育てたとなると思うのです」
パト「万園と同じシステムだな、でも悪くないと思うぞ、実際そうでもしないと学校対抗でも大きな逆転は狙えない、個人的意識を改めても組織は変わらない、ならば優秀な個を作って売り出す方が組織的には都合が良い事がある、ティア表で上位の学校は組織力も高い、だけどティア表が低い学校に所属している従属はそういう抜け道でも作っておかないと腐っていく一方だと思うんだ、救済処置システムとして広めていくといい、そうすれば上の組織はまだ批判的意見は残るかもしれないけど下の組織は躍起になると思うんだ」
メルリア「わかりました、そうなるように精進します」
・・・・・・
パトとメルリアはミルフィート学園都市で買い物を楽しんだ後カフェでゆっくりと落ち着いていた。
パト「実際この世界の従属のレベルは高いのか?実力的な意味で、確か万園は技術力か従属で何かしら提供しないと評価しないんだろ?」
メルリア「いえ、実はその両方とも万園には評価いただけてないんです、というより他所の世界が強すぎてこの世界は万園に喜んでいただけるレベルまで上がっていないというのが現状です」
パト「例えばこの世界で一番強い奴は他所の世界で例えるとどのレベルなんだ?」
メルリアは「うっ」と気まずい顔になる、そして考えて考えて答える
メルリア「少なくともですが・・・ミーエルより強い従属は存在しないかと」
パト「ミーエル以下か、でもミーエルもかなり強い方らしいし」
メルリア「ミーエルしか知らないから言っているだけです、恐らくですが帝園の構成員クラスには勝てないかと・・・まず間違いなくエテルには勝てないですね」
パト「そうなんだ、それで技術力も提供できないって言ってるけど俺からみたらどの技術も凄そうだけど」
メルリア「天園(カエルムエデン)を知ったら私の世界技術はかなり低いですよ・・・」
メルリアの表情は暗くなる一方だった。
メルリア「この世界が誇るのは侍女と執事です、つまり強さも技術もそこまで重きを置いていないのです、作法や奉仕に関しては恐らくどの世界にも負けません、ですがそれは万園の評価基準外のためこの世界のレベルは低いと認定されているでしょう、となるとこの世界が評価されるには旦那様が沢山この世界の侍女や執事を扱ってくれる事になります、ですが・・・わかっています侍女の数は現実の帝国で十分足りています、侍女としてのレベルも申し分なしです、今更私の世界の侍女が加わったとしてもという所はあります、そもそも私が侍女として働いているのです、私の仕事を私の世界王の侍女にやってもらうという事はあれど不足分を補うという意味で言えば不必要なのです」
パトはメルリアの説明に心当たりが十分にあった。
侍女の数は現状多すぎるくらいだ、多すぎるために侍女が1日働いたら一週間の残りは全て休みとなる程に数は足りている。
メリアやソルテ曰く 日程を詰めれば余裕がなくなるためこれくらい余裕な方が良い
パトは使っていないが、性欲が有り余った時に何時でも呼べるように、そして万全な状態である必要もあるための体制とのことだった。
パト(確かにヤりたい!ってなってお願いした子が疲れ切ってたらこっちも気を使う、ソルテやメリアの侍女は少なくとも全奉仕前提、つまり侍女が主である俺に手を掛けさせてはならない、俺が攻めるなら最高の感度を、侍女が攻めるなら俺が満足するまでの間パフォーマンスを維持するだけの気力と体力を、それを仕事中とか仕事後だと酷だよなぁ)
パトは考えながら飲み物を飲む。
メルリア「旦那様、私はどうしたらいいでしょうか、我儘を言って私の世界の従属を使ってほしいと言ったら旦那様はきっとお優しいので一人でも二人でもお気に入りの子を見つけて扱ってくれるでしょう、ですがそんなやり方をしてもよろしいのかどうか」
パト「普通の事だと思うよ、実際帝園なんてそんなのばっかりだしね、営業をしないと客は誰も商品を買わないし契約もしないよ、つまりメルリアも同じ、専属侍女と言っても俺は大事な従属で大事な女性だ、だからちゃんと話して欲しい、こういう所だけ自分は侍女だからなんて言うのは辞めてくれ」
メルリア「本当に優しい言葉ですね、ではこの世界から従属3名程を特待生にしてほしいと言ったらどうでしょうか?」
パト「すぐには決めかねるな、俺だって急いで決める気はない、例えば一度特待生にして結局合わずに解除したらその従属を傷つける行為になるだろ、一度特待生に選んだなら死ぬまで面倒を見たい、勿論常にとはいかないけどね、他の世界事情もあるし」
メルリア「ありがとうございます、ではこのミルフィート学園都市で気に入りそうな従属を1名見つけては如何でしょうか?ちなみに今まで見て来た住人全てが従属適正ありの従属達です!よろしくお願いします!」
メルリアは深く頭を下げた。
パト(お願いされたからとりあえず探してみるか、まあこの世界のクオリティーを見てみたいって気持ちもあったし都合良いか、第二位の学校 ミルフィート学園都市、どのレベルなのか楽しみだ)
メルリア「旦那様、ここが私の世界、旦那様の恩恵を得られた事で進化した世界奉園(ミニステエデン)です」
メルリアは深く頭を下げる、そしてそのままパトの腕に抱き着く。
パト「以前行っていた学園が国となりティア別で階級を作りながら切磋琢磨している世界だっけ、メルリアらしい世界だな」
メルリア「この世界は男性も女性も素晴らしい力を持っています、執事も侍女も全員は帝国の侍女クラスと思って頂いて構いません、作法に関してもティアが高い学校に関しては完璧に近いものとなっております」
パト「侍女として完成された世界、そして男性も居る、俺的にはそこが一番嬉しい話だ、何故か俺から出来た世界は男性が生まれない、多分俺の世界王の方針なんだろう、男性を作る事は歪を生むとね、実際それがあるかもってわかってるから俺も強い抗議はしない、けど居て欲しくないわけじゃない、どんな場面でも男性の方が都合が良い場面はあるんだ、そういう意味ではメルリアの世界は凄く価値があると思うよ」
パトは嬉しそうに話す、世界王も従属も専属神も全員が男性を作る事を拒む、パト自身も男性と接吻したり身体を重ねるのは断固拒否のため、余計な事は言わないようにしている。
メルリア「まずルールがあります、この世界では階級で言うと旦那様が一番、私が二番、世界王が三番となります、そして階級が高い程直接依頼出来る学校のティアが限られます」
パト「そういえば以前もそんな話してたな、確か俺はティア0、トップ4の学校になら指示が出来る話だったっけ?」
メルリア「その通りです、覚えていてくれた嬉しいです、そして私はティア1まで、世界王はティア2までの学校を使用できます、それ以下の属する学校は乞うご期待となりますね」
パト「勿体ないよな、学校は結構な数があるのにその大半が使えないなんて、もしかしたらそんな学校の中でも有望な人材がいるかもしれないのに」
パトは知っている、組織に埋もれているだけで有望な人材が沢山居る事を。
メルリア「わかっております、なので交流をする分には何も制限はありません、ただ旦那様から直接仕事の依頼をする場合に限ってのお話しです、後もしお気に入りの子が出来ましたら【特待生】という形でどのティアに居ても直接呼び出すシステムがありますのでぜひ活用してください。」
パト「それはいい、らしくない質問をするけど、どんな用途でもいいのか?」
パトはメルリアに聞く、それはメルリアの価値観的にどこまでを許しているのかを確認したかったからだ。
メルリア「私個人で言えばあまり乱暴は控えて頂きたいです、どの子も皆良い子です、例えティアが低くても同じです、多くの境遇があり、色々問題を抱えている子も必ずいます、ですが根は良い子のはずです、ただ強要ではありません、旦那様が使い捨てのように扱うのであればそれを避難したり拒絶する事はありません、それもまた侍女としての宿命なのは理解しております、私もこうして良くしてもらって幸せですが、人によってはゴミのように扱い、都合のよい時だけ利用し、後は放置でもおかしくない身分、それが侍女としての本来の立ち位置なのです」
パト「聞いただけだ、それにそんな侍女を下げるな、俺は皆には感謝している、雑に扱う事なんてないさ、メルリアなら信じてくれるだろう?」
メルリアは笑顔で「もちろんです♪」と答えた。
・・・・・・
パトとメルリアはティア0の学校 ミルフィート学園都市 に足を運んでいた。
パト「本当だ、学校というよりは国だな」
街には多くの住人でにぎわっていた。
そして驚く事にどれもが現代以上のハイテクノロジーに溢れていた。
メルリア「この世界で第2位を誇る学校です、このミルフィート学園都市は評価される10項目で【奉納】【化学】【治安】に優れた学園なのです、奉納とは演芸や贈り物として贈られる物品のクオリティーを意味しています、つまりここは治安が凄く安定しており、物が最高品質で多種多様に出回っており、化学力で成功をしている学校となります」
パト「成程、化学力が高いんだから多くの製品も作れる、必然的に奉納の質も上がるというわけだ、芸術ポイントも高いのは学園都市ならではの努力の結晶なんだろうね」
メルリア「10項目には【戦力】【奉仕】【奉納】【技術】【化学】【勉学】【作法】【治安】【衣食住】【民度】で決まります、1項目10点満点で合計100点中何点かを世界王が採点しています、勿論停滞は悪化を辿るので常に進化し続けています、つまり以前が10点だから次も10点かと言うと違います、世界全体の平均を見て採点をしますので平均が上がれば9点にも8点にも下がります」
パト「凄いな、つまり次々と成果を出して行かないとすぐにティア順位を下げてしまう要因になるという事か、そうなると結構ギスギスしているんじゃないか、特に俺なんて歓迎されているかどうか」
パトは専属神の世界に何度も足を運んだ事があるため、わかる事がある。
パトから生まれた世界は凄くパトを歓迎する、例え専属神が主であっても主を主と思っていない世界王も存在する、だがそんな世界王でもパトになると話が変わってくる。
だが元々世界を持っていた専属神の世界はあまりパトを歓迎していない。
むしろ専属神にのみに力を使いたいのに余計な奴まで面倒を見ないといけなくなったために足を運べば扱いにくそうな顔をする者も居る。
メルリア「この世界では旦那様は凄く歓迎されています・・・が申し訳にくいのですが、特待生という制度に関してはちょっと納得していないというか・・・批判的な意見が多いというのが現実ですかね」
メルリアは困った顔をしてしまった。
メルリア「今は私と世界王で特待生システムに対して納得してもらえるように動いています、ですがこの世界はチーム一丸になって成果を出して私達に認めてもらおうという社会が主体です、それが個人主義になると結局チームで頑張っても個人的評価の方が上だとなれば努力している意味がなくなると異議を唱える方も居るのです」
至極真っ当な意見だった。
パト「チームスポーツでもある話だな、チームで全国大会で結果を残したのに強化合宿や特待生に選ばれるのはチームの中の個人だ、チーム一丸で皆同じく結果を出したのに個人にだけスポットが当たるのは理不尽だと感じる人が居てもおかしくない、でも実際スカウトとはそういうものだからな、理不尽には感じるけど個人的に魅力を感じたから欲しくなるもの、それを邪魔されるとなるとこの世界の価値観が下がってしまうと思うんだけどな」
メルリアの表情は曇った。
事実パトが普段から扱っている帝園(ミガドルエデン)は種族事に国はあれど全て個々の結果に委ねている、どれだけ重役だろうがパトが選べば引き抜ける、契約条件が厳しいという条件はあるがパトとしても凄く扱いやすいか理解しているのだ、これを「この従属は重役で抜かれたら困るから契約してはならない」「皆同じ地位で同じく頑張った仲間なのに一人だけ選ばれるのはおかしい!!」と毎度言われてはパト側も扱いにくいと考える。
メルリア「そうですよね、その件に関しては今後特待生に選ばれた学校に応じて追加ポイントを加算させるつもりです。その方がチーム一丸となって特待生に選ばれるような侍女を育てたとなると思うのです」
パト「万園と同じシステムだな、でも悪くないと思うぞ、実際そうでもしないと学校対抗でも大きな逆転は狙えない、個人的意識を改めても組織は変わらない、ならば優秀な個を作って売り出す方が組織的には都合が良い事がある、ティア表で上位の学校は組織力も高い、だけどティア表が低い学校に所属している従属はそういう抜け道でも作っておかないと腐っていく一方だと思うんだ、救済処置システムとして広めていくといい、そうすれば上の組織はまだ批判的意見は残るかもしれないけど下の組織は躍起になると思うんだ」
メルリア「わかりました、そうなるように精進します」
・・・・・・
パトとメルリアはミルフィート学園都市で買い物を楽しんだ後カフェでゆっくりと落ち着いていた。
パト「実際この世界の従属のレベルは高いのか?実力的な意味で、確か万園は技術力か従属で何かしら提供しないと評価しないんだろ?」
メルリア「いえ、実はその両方とも万園には評価いただけてないんです、というより他所の世界が強すぎてこの世界は万園に喜んでいただけるレベルまで上がっていないというのが現状です」
パト「例えばこの世界で一番強い奴は他所の世界で例えるとどのレベルなんだ?」
メルリアは「うっ」と気まずい顔になる、そして考えて考えて答える
メルリア「少なくともですが・・・ミーエルより強い従属は存在しないかと」
パト「ミーエル以下か、でもミーエルもかなり強い方らしいし」
メルリア「ミーエルしか知らないから言っているだけです、恐らくですが帝園の構成員クラスには勝てないかと・・・まず間違いなくエテルには勝てないですね」
パト「そうなんだ、それで技術力も提供できないって言ってるけど俺からみたらどの技術も凄そうだけど」
メルリア「天園(カエルムエデン)を知ったら私の世界技術はかなり低いですよ・・・」
メルリアの表情は暗くなる一方だった。
メルリア「この世界が誇るのは侍女と執事です、つまり強さも技術もそこまで重きを置いていないのです、作法や奉仕に関しては恐らくどの世界にも負けません、ですがそれは万園の評価基準外のためこの世界のレベルは低いと認定されているでしょう、となるとこの世界が評価されるには旦那様が沢山この世界の侍女や執事を扱ってくれる事になります、ですが・・・わかっています侍女の数は現実の帝国で十分足りています、侍女としてのレベルも申し分なしです、今更私の世界の侍女が加わったとしてもという所はあります、そもそも私が侍女として働いているのです、私の仕事を私の世界王の侍女にやってもらうという事はあれど不足分を補うという意味で言えば不必要なのです」
パトはメルリアの説明に心当たりが十分にあった。
侍女の数は現状多すぎるくらいだ、多すぎるために侍女が1日働いたら一週間の残りは全て休みとなる程に数は足りている。
メリアやソルテ曰く 日程を詰めれば余裕がなくなるためこれくらい余裕な方が良い
パトは使っていないが、性欲が有り余った時に何時でも呼べるように、そして万全な状態である必要もあるための体制とのことだった。
パト(確かにヤりたい!ってなってお願いした子が疲れ切ってたらこっちも気を使う、ソルテやメリアの侍女は少なくとも全奉仕前提、つまり侍女が主である俺に手を掛けさせてはならない、俺が攻めるなら最高の感度を、侍女が攻めるなら俺が満足するまでの間パフォーマンスを維持するだけの気力と体力を、それを仕事中とか仕事後だと酷だよなぁ)
パトは考えながら飲み物を飲む。
メルリア「旦那様、私はどうしたらいいでしょうか、我儘を言って私の世界の従属を使ってほしいと言ったら旦那様はきっとお優しいので一人でも二人でもお気に入りの子を見つけて扱ってくれるでしょう、ですがそんなやり方をしてもよろしいのかどうか」
パト「普通の事だと思うよ、実際帝園なんてそんなのばっかりだしね、営業をしないと客は誰も商品を買わないし契約もしないよ、つまりメルリアも同じ、専属侍女と言っても俺は大事な従属で大事な女性だ、だからちゃんと話して欲しい、こういう所だけ自分は侍女だからなんて言うのは辞めてくれ」
メルリア「本当に優しい言葉ですね、ではこの世界から従属3名程を特待生にしてほしいと言ったらどうでしょうか?」
パト「すぐには決めかねるな、俺だって急いで決める気はない、例えば一度特待生にして結局合わずに解除したらその従属を傷つける行為になるだろ、一度特待生に選んだなら死ぬまで面倒を見たい、勿論常にとはいかないけどね、他の世界事情もあるし」
メルリア「ありがとうございます、ではこのミルフィート学園都市で気に入りそうな従属を1名見つけては如何でしょうか?ちなみに今まで見て来た住人全てが従属適正ありの従属達です!よろしくお願いします!」
メルリアは深く頭を下げた。
パト(お願いされたからとりあえず探してみるか、まあこの世界のクオリティーを見てみたいって気持ちもあったし都合良いか、第二位の学校 ミルフィート学園都市、どのレベルなのか楽しみだ)
patopatoblog at 01:34|Permalink
2026年07月29日
No.209 界羅
界羅 本名 ミール・カイラ
パト・ディカイオス・エウレカが生誕した際に生まれた世界王。
元々万園の世界王として君臨し、パトの力として見守っていた存在だった。
パトと同じく育ったメリアと同じく幼馴染のような存在。
以前のパトはミールをまるで兄妹のように、自分しか知らない家族のように大切に接していた。
ミールもそんなパトに世界王でありながら恋をしていた。
パトは力を失う、その時にミールはパトに干渉出来なくなる。
メリアがパトの中に入る事で消滅を防ぎなんとか肉体を維持する事に成功する。
この時にパトの中に【帝園】が混ざる。
そして次に黄龍を身体の中に取り込む事でパトの身体に恩恵を与えようとするが失敗。
少しの年月が経ち、四季雪花が専属神になり、肉体関係を持つ。
その結果四季雪花の中に存在していた青龍が覚醒する。
このようにパトが徐々に力を取り戻す事により、神羅万象支配(世界)を会得する。
そしてストレリチアという世界王が生まれた。
界羅の過ちはその誕生を見届けなかった事、パトに干渉出来なくなった原因を解決するために
界羅は過去に戻った。だが所詮は世界王、ならば世界王という壁を超える必要があると考えた界羅は
過去に戻り、全ての経験を世界として取り込んだ。
これならパトを救える。
そう考えた、だがストレリチアというパトから生まれたもう一人の世界王に敗れる。
・・・・・・
界羅は考える。
界羅が生まれたのは確かにパトの世界王としてだ。
だがなら何故ストレリチアは生まれたのか、それは神羅万象支配を会得したパトは以前のパトとは違う個体だったからではないかと考えた。
以前のパトとは別の個体、それだけなら力も持たない存在だった。
だが神羅万象支配を会得した事により世界王と世界をもう一度宿した、パトというベースがあるため万園という世界はきっと変わらなかったのだろう、だが世界王は違う、だからストレリチアが生まれた。
そして聞けばストレリチアは元々凄く弱かったと聞いた。
それは当然だと思った。
何も持たないパトから生まれた世界王なら何も持っていない事は必然であると。
だがその後の対応で全てを奪われた。
界羅は考える、そして考えた結果、諦めた。
界羅にとってストレリチアは最も相性が悪い相手だという事に気付いたからだ。
一度は勝てる、例えば界羅がストレリチアの持つ概念全てを世界として取り込めばストレリチアを完封する事が出来る、だがストレリチアはそれで死ぬどころか強くなって復活する、倒せば倒すだけ強くなって復活する、つまりストレリチアは【後だしジャンケンで必ず勝つ】力を持っている、どれだけ力を身に着けようがそれを上回って後だしで勝つ、つまり何度やっても勝てないどころか、ただでさえ敵わない、自分が努力して、リスクを追って解明した力もストレリチアを倒すだけで彼女は私の努力を嘲笑うかのように吸収して自分のものにしてしまう、だからもう戦わない。
界羅は長い年月ストレリチアの右腕として、そして同じくパトから生まれた世界王として完璧すぎる妹を持ったような感覚で腹心として全ての行く末を見守って来た。
ストレリチアは心優しい性格だった。
そして責任感があり、使命感も強かった。
その結果自殺した。
そして再度蘇り、強くなった。
心配しなかった、彼女はきっとこの心の弱さも全て克服してしまうのだろうと。
世界王戦争は傍観していた、生憎私に勝負を挑む世界王は存在しなかった。
ストレリチアが成功して生み出した最強種も気付けばかなりの数を減らしていた。
終戦した後は新たな世界王が生まれた事に関する用事で忙しかった。
【帝園】に新たなに生まれた未熟なパトの世界王達を隔離、成長させるために私は第五園の御神体として自身を封印しミール・エデンとして帝園を運営する事にした。
元々第五園の御神体として置くはずだったエニアを帝園内で記憶を奪って野放しにしておけばいいと考えていた、彼女はアムという名前で生活しているだろう。
だがもし、ミール・エデンがアムを見つけて何かを企んでもそれでもいいと考えた、別に見殺しにするつもりはない、ただ本来座るはずだった席に自分が座って、席が余ってないから適当にあしらっているだけなのだから、そこに別の席を昔のミールが考えて用意するなら界羅としての私が関与することではないと考えた。
・・・・・・
とうとう帝王様が真実に近づいた。
でも万園はもう止まらないし、私自身ストレリチアが何を考えているのか、どこまで見ているのかわからない、今の私はただ現状を見据えて導くだけだ。
今の帝王様に界羅は必要ない、必要なのは身近で帝王様が認識出来る程度の強さの子が帝王様を導いてあげる事だ、私が関われば過剰になり帝王様が壊れてしまう、私はストッパーの役割、私が帝王様を壊させない、全部守って見せる、ストレリチアは前を私は後ろを、それでいいんじゃない。
パト・ディカイオス・エウレカが生誕した際に生まれた世界王。
元々万園の世界王として君臨し、パトの力として見守っていた存在だった。
パトと同じく育ったメリアと同じく幼馴染のような存在。
以前のパトはミールをまるで兄妹のように、自分しか知らない家族のように大切に接していた。
ミールもそんなパトに世界王でありながら恋をしていた。
パトは力を失う、その時にミールはパトに干渉出来なくなる。
メリアがパトの中に入る事で消滅を防ぎなんとか肉体を維持する事に成功する。
この時にパトの中に【帝園】が混ざる。
そして次に黄龍を身体の中に取り込む事でパトの身体に恩恵を与えようとするが失敗。
少しの年月が経ち、四季雪花が専属神になり、肉体関係を持つ。
その結果四季雪花の中に存在していた青龍が覚醒する。
このようにパトが徐々に力を取り戻す事により、神羅万象支配(世界)を会得する。
そしてストレリチアという世界王が生まれた。
界羅の過ちはその誕生を見届けなかった事、パトに干渉出来なくなった原因を解決するために
界羅は過去に戻った。だが所詮は世界王、ならば世界王という壁を超える必要があると考えた界羅は
過去に戻り、全ての経験を世界として取り込んだ。
これならパトを救える。
そう考えた、だがストレリチアというパトから生まれたもう一人の世界王に敗れる。
・・・・・・
界羅は考える。
界羅が生まれたのは確かにパトの世界王としてだ。
だがなら何故ストレリチアは生まれたのか、それは神羅万象支配を会得したパトは以前のパトとは違う個体だったからではないかと考えた。
以前のパトとは別の個体、それだけなら力も持たない存在だった。
だが神羅万象支配を会得した事により世界王と世界をもう一度宿した、パトというベースがあるため万園という世界はきっと変わらなかったのだろう、だが世界王は違う、だからストレリチアが生まれた。
そして聞けばストレリチアは元々凄く弱かったと聞いた。
それは当然だと思った。
何も持たないパトから生まれた世界王なら何も持っていない事は必然であると。
だがその後の対応で全てを奪われた。
界羅は考える、そして考えた結果、諦めた。
界羅にとってストレリチアは最も相性が悪い相手だという事に気付いたからだ。
一度は勝てる、例えば界羅がストレリチアの持つ概念全てを世界として取り込めばストレリチアを完封する事が出来る、だがストレリチアはそれで死ぬどころか強くなって復活する、倒せば倒すだけ強くなって復活する、つまりストレリチアは【後だしジャンケンで必ず勝つ】力を持っている、どれだけ力を身に着けようがそれを上回って後だしで勝つ、つまり何度やっても勝てないどころか、ただでさえ敵わない、自分が努力して、リスクを追って解明した力もストレリチアを倒すだけで彼女は私の努力を嘲笑うかのように吸収して自分のものにしてしまう、だからもう戦わない。
界羅は長い年月ストレリチアの右腕として、そして同じくパトから生まれた世界王として完璧すぎる妹を持ったような感覚で腹心として全ての行く末を見守って来た。
ストレリチアは心優しい性格だった。
そして責任感があり、使命感も強かった。
その結果自殺した。
そして再度蘇り、強くなった。
心配しなかった、彼女はきっとこの心の弱さも全て克服してしまうのだろうと。
世界王戦争は傍観していた、生憎私に勝負を挑む世界王は存在しなかった。
ストレリチアが成功して生み出した最強種も気付けばかなりの数を減らしていた。
終戦した後は新たな世界王が生まれた事に関する用事で忙しかった。
【帝園】に新たなに生まれた未熟なパトの世界王達を隔離、成長させるために私は第五園の御神体として自身を封印しミール・エデンとして帝園を運営する事にした。
元々第五園の御神体として置くはずだったエニアを帝園内で記憶を奪って野放しにしておけばいいと考えていた、彼女はアムという名前で生活しているだろう。
だがもし、ミール・エデンがアムを見つけて何かを企んでもそれでもいいと考えた、別に見殺しにするつもりはない、ただ本来座るはずだった席に自分が座って、席が余ってないから適当にあしらっているだけなのだから、そこに別の席を昔のミールが考えて用意するなら界羅としての私が関与することではないと考えた。
・・・・・・
とうとう帝王様が真実に近づいた。
でも万園はもう止まらないし、私自身ストレリチアが何を考えているのか、どこまで見ているのかわからない、今の私はただ現状を見据えて導くだけだ。
今の帝王様に界羅は必要ない、必要なのは身近で帝王様が認識出来る程度の強さの子が帝王様を導いてあげる事だ、私が関われば過剰になり帝王様が壊れてしまう、私はストッパーの役割、私が帝王様を壊させない、全部守って見せる、ストレリチアは前を私は後ろを、それでいいんじゃない。
patopatoblog at 01:44|Permalink
No.208 ストレリチアの歴史
ストレリチア・オール・ロイヤル
彼女が生まれたのはパト・ディカイオス・エウレカが神羅万象支配(世界)を習得した時だ。
彼の才能は【全てに染まり、全てを染める】
ストレリチア・オール・ロイヤル。
ストレリチアは主であるパトと同じ力を持っている。
ストレリチアの記憶は神羅万象を会得したパトの姿を見た時だった。
その時の万園はただただ真っ白だった。
なにも無かった。
ストレリチアは最も無力な世界王として生まれた。
世界王ランクで表すならEランクも満たない弱い世界王として生まれたストレリチア。
ただ出来た事は【全てに染まり、全てを染める】ことだ。
ストレリチアは無力な自分に対してまず行った事は過去に戻ったことだった。
これは専属神 ハクの時空支配から得た力だった。
時間にして何億という時間より前に戻った。
ストレリチアは全てから染まった、あらゆる歴史、無限に近い数の神々から多くの経験、能力、特性、全ての色を自ら染まった。
その探究は光世界に留まる事はない、闇世界、異世界、神世界の全てから力を得た。
それは歴代の天帝神王から天帝神、帝王神、帝王神候補、神王、最上級神、上級神、中級神、下級神、そして本来発掘される事がなかったであろう未開発の可能性全てをストレリチアは長い年月を掛けて吸収した。
・・・・・・
長い年月、ストレリチアは吸収する事だけに注力を注いでいたため、戦うという事を一切してこなかった。
そもそもストレリチアはストレリチアとして個体を持つまでの間は【現象】として全てを吸収していた。
そして再度数億年の時を得て肉体を得る事になる。
パトの誕生だ。
パトが生まれた事によりストレリチアの肉体はパトの世界王として出現する。
そして今まで力を集めて来たストレリチアの力は凄まじく、この時既に【全てを得た天帝神王を超越した世界王】として君臨する。この段階で世界王ランクはEXランクとなる。
全てを手に入れたストレリチアだが問題が発生した。
自分が出来る事に限界があった事を。
そして最初の敗北を知る。
・・・・・・
ストレリチアは弱き自分を鍛えるために過去に戻った。
それはタイムパラドックスを起こし、乱し、だがその乱れをものともせずに得て来たものだ。
その異常とも見える行動と同じことをしていた世界王がもう一人存在していた。
その名は界羅(かいら)、本名はミールと呼ばれるパトから生まれた世界王だった。
ストレリチアは憤慨した、自分こそがパトの真の世界王だと、だがミールも同じくパトから生まれた真の世界王と名乗る。
そして二人は認識した。
お互いが過去に戻り、今のパトのために力をつけようとした結果、本来得られるはずの未来、結果が変わってしまっていた事に。
ストレリチアとミールは決闘をした。
自分こそが真のパトの世界王だと。
主一人に対して生まれる世界王は一人。それに例外は存在しない。
だが現在パトには二人の世界王が存在する。
結果、最初はミールがストレリチアを撃破した。
ミールは【神羅万象(世界)】を強く継いだ世界王だった。
自身こそが世界、自身こそが全ての原点、だからこそ全てを知る必要がある、
そう考えたミールがとった行動が過去に戻る事にあった。
ストレリチアが肉体を持たなかったと同じようにミールも肉体を持たなかった。
だが行った事は同じだった。
全てを自分の世界に取り込んだミール
全てから染まり、自分色に染めたストレリチア
その勝負はミールが圧倒した。
だがストレリチアはその現実を受け入れられなかった。
まだ未完全、だからこそ次は現時点で未完全な自分、不足している部分を持つ自分を生み出す必要があると考えたストレリチアは別世界の同じく過去に戻り、多くの事から染まり、染めた、だが別の感性で染まった別の可能性を持つストレリチアを召喚した。
ここでストレリチア・オール・ロイヤル・ユンケアが召喚された。
オリジナルであるストレリチア・オール・ロイヤルは別世界から召喚されたストレリチアから【レギネ】と呼ばれ、オリジナルストレリチアは【ユンケア】と呼んだ。
そして二人のストレリチアは共鳴し、互いに染め上げ、強きストレリチアが誕生した、この時のストレリチアの世界王ランクはEX+++を超える。
・・・・・・
敗北を得た次に得た物は勝利だった。
ミールは新たに染めたストレリチアに敗北した。
ストレリチアはミールの全てを染め、そしてミールを染めた。
この時界羅の強さは既にEX+++クラスはあった。
だが敗北した。
この時に界羅はストレリチアには敵わないと自覚する。
そしてストレリチアは万園の世界王として君臨する。
・・・・・・
時が経った。
パトが1歳で帝王神候補達全員を撃破するという前代未聞が起こった。
それはそうだった。
1歳のパトの中にはストレリチアと界羅の二人が世界王として君臨していたからだ。
並大抵の世界王が太刀打ち出来るものではなかった。
だがまだ法則支配しか会得していないパトにとって二人の世界王は都合が悪かった。
神羅万象支配ならもっと容易に力を扱えていたが、この時のパトは法則支配だけで全てを扱っていた。
だがパトはそれだけで光世界で最強だった。
扱える法則の桁が既に光世界が持つとされる法則の数を優に越していたからだ。
パトの法則支配の中には四大世界の法則全てが組み込まれており、それを独自の力で全てを扱っていた。
彼は既に神羅万象の力を自身の力だけで扱っていたのだ。
ストレリチアは万園の世界王として君臨した事に満足せずに次の段階に入った。
まずストレリチアは世界王を作ることが出来るようになっていた。
だが今までそのような事をした事がなかったため、練習が必要だった。
そこで行われたのが【世界王の大多数の登場】、そして【世界王戦争】だ。
・・・・・・
ストレリチアが作った世界王は帝王神候補が持つ世界王レベルの高性能の者ばかり、だがストレリチアはもっと強い個体を作れると考え世界王を作り続ける。
その中で最もうまく創造出来た世界王を【最強種】と名付け、経験値を積ませるために大量に作った世界王達を練習台に戦闘と経験、能力の向上を図った。
それが万園の中でパトが神羅万象の力を正式に得るまでに行った事だった。
万園の時間を支配する事によってパトの1年を1万年、という年月に改竄し、世界王同士を戦わせ続けた。
・・・・・・
ストレリチアは疲弊しきっていた。
最初こそは自分のために行っていた世界王生成と世界王戦争、だがその世界王にも自我があり、戦闘を好まない者が居て、そして生きたいと願う者が居た、だがそんな世界王達は強き世界王に命喰われ糧とされてきた。
その悲鳴をストレリチアは耐えきれなかった。
世界王皆ストレリチアと同じ志は持っていなかったのだ。
心を病んだストレリチアは世界王を作るのを辞めた。
そこから世界王戦争は瞬く間に終息し、ほぼ無限に近い数が居た世界王の数も5体にまで落ち着いた。
ストレリチアは世界王戦争が終え、残った6名の世界王を見て自身が行った事の愚かさを自覚し、自害した。
そしてそこで生まれたのが
三度目のストレリチア・オール・ロイヤル・ニコライだった。
ニコライは心が弱り切ったストレリチアから自動で召喚されたため、心が強く、誰にでも分け隔てなく付き合い、面倒見の良い存在として降臨した。
そしてそのニコライを吸収した事により再度強くなったストレリチアはパトの神羅万象支配会得までの間、自身が作った世界王達の戦争で生き残った5名と界羅を合わせて【円卓の王】と呼ばれる組織を作り、万園を繁栄させる精鋭達を集結させた。
界羅がストレリチアに助言を与える。
「今の数だと万園は繁栄するには時間が掛かり過ぎる、少なくとも13名の精鋭を作り、そして精鋭の成長を滞らせないためにある程度予備を作り、切磋琢磨させながら万園の繁栄に携わせるべきだと。
ストレリチアは界羅の言う通り、13名と数名の世界王を今度は時間を掛けて作り、万園の運営を任せる事にした。
・・・・・・
パトが神羅万象支配を再度会得した。
そして再度世界王が生まれた。
それは異例の12名の未熟な世界王だった。
ストレリチアは困惑を隠せなかった。
自分が生まれた歴史とはまた違った世界王達。
ストレリチアは界羅と話す。
するとストレリチアと界羅では生まれた時間が違う事が発覚した。
ストレリチアはパトが全てを無くし、メリアがパトの体内に入り、月花の記憶を媒体にして神羅万象を会得した事によって生まれた いわば今のパトの世界王。
だが界羅、ミールが生まれたは本当の意味でパトが生まれた時、パトが生誕した時に出来た万園の世界の世界王こそが界羅ことミールだった。
つまりこの段階で界羅(ミール)が生まれる事は必然ではあるが、ストレリチアの生まれはそれまでのパトの持つポテンシャルに依存するため、ストレリチアが帝王神候補時代のパトに多くの恩恵を与えた事により、ストレリチアが生まれなくなったのだ。
これが本来ストレリチアが生まれるはずだった時代が変わったタイムパラドックスの代償だった。
・・・・・・
二周目、ストレリチアにとって二周目となるパトの神羅万象支配会得で生まれた12体の未熟な世界王
それらをパトと月花の繋がりで生まれた【帝園】に御神体として預ける事にした。
万園には既にストレリチア、そして界羅が作り上げた社会が存在していたため、今更パトから生まれた世界王に座らせる席がなかったのだ。
界羅は12体のうち、一体を独自で隠し、その席に自ら座る事で帝園に置いた御神体を管理する事にした。
こうして元々は生命エネルギーに溢れる広大な世界にパトの世界王12体を置き、各々で社会を形成する事で万園に続く第二の世界を構築したのだ。
・・・・・・
【万園】の第二フェーズが開始した。
それはパト以外の生命体を覚醒、そして世界王と世界を宿らせるだけの器を作り育てる事で万園を強化する計画に入った。
まず【万園】は【帝園】から溢れる強力な生命エネルギーを利用して覚醒を促す、ただ覚醒させるだけならキス等軽いものでいいのだが、世界や世界王まで宿らせるとなると性行為が必須となる。
まずパトがそこまでの関係を持つにいたる、専属神を標的にした。
ストレリチアの時代にも【帝園】は存在した、そしてその時代は性行為までしてやっと覚醒出来た。
だが今は違う。
より強力になった【帝園】の存在、界羅が【帝園】を完全に支配した事により、本来の万園の世界王として果たせなかった界羅の恩恵がパトに循環する。
そして【帝園】から送った力で覚醒した従属の世界を万園が管理し、得た力を全て万園が吸収する、そうすることで万園だけでは成し得なかった成長をすること、それを考える。
・・・・・・
そして現在、ストレリチアは二人の自分、ユンケアとニコライと共に万園の支配者として生きる。
ストレリチアは認識する。
「きっと私はこれからも何回かは敗北をする」
私はレギネ、そしてユンケア、ニコライ、でも2度あることは3度ある。
ノンリーフ、アルバ、グラシリス、オーガスタ、マルモラタ、セリぺス、コーダータ、ジャンセア、パービフォリア
今後生まれるであろう私のために席を用意しよう。
【上天十二天帝従王】
そして私に成り代われるだけの器を持つ世界王
【下天十二天帝従王】
この席に座る資格があるのは界羅、祖占、誕爛、そして今後それらに渡り合えるだけの力を持つであろう世界王達のための席。
この24席を作る、そして作った後も慢心せずに万園を繁栄させる。
そのためにストレリチアは現状に動く事はしない、今後生まれて来る自分の個体が弱い存在であってはならない。そのためにも蓄えるのだ、力を全てをそして全力をもってしてでも勝てない相手に負け、そして勝つ可能性を。
・・・・・・
界羅はパトの元々の世界王、だからこそわかる。
パトは今壊れかけている。
本来1名に1世界、1世界王、これは絶対に覆ってはならない鉄則だ。
もしパトが界羅だけを持ち、万園の世界王が界羅のままだったなら今のような制限は存在しなかった。
だが今のパトは一人に対して2世界、そして万園の力で10も20に増え続ける、世界王も界羅とストレリチア、そして帝園で面倒を見ている11体の世界王と界羅が抱えている1人の世界王、パト一人に対して現在14名の世界王が存在している。
界羅は懸念していた。
少しでも間違えばパトという存在は壊れ、消滅する。
世界の禁忌に足を踏み入れている。
だがそれを犯したのはパトではなくストレリチア。
そして今だ異常ともとれる程膨大に成長し続けるパトの潜在能力。
【帝園】はパトの潜在能力に依存して世界が広がり、従属が増える性能を持つ。
それだけ生命エネルギーが溢れるからだ。
【帝園】は1日経過するごとに界羅でも把握しきれない程の土地と生命体が生まれる、それはパトが既に暴走してもおかしくないという前触れでもあった。
パトは特別ではない、世界王ストレリチアがパトを特別にしたのだ。
・・・・・・
11名の帝園に住む世界王、そして界羅が面倒を見ているとされる1人の世界王。
そして本来帝園は四季月花の世界を万園が勝手に改良を加え奪った物だ。
現在帝園の離れ、四季月花の世界【神粋玲 神皇粋玲】には2名の世界王が存在する。
第一園 御神体 エステル
真帝園 世界王 フロルナ
そして
どの園にも属さず、帝園全ての概念として封印されている12人目の世界王
真第五園御神体 エニア
・・・・・・
ストレリチアは本来1個体である。
故にストレリチアが認めた者以外は他のストレリチアを見分ける事が出来ない。
ユンケアもニコライも円卓の王から見れば同じく【ストレリチア】と認識する。
ただし、主であるパトや、見分ける必要性があると判断した者にだけは別人として認識する事が可能である。
ユンケアはミールに敗北した事で生まれた存在、故に力に固執する。
ニコライは心に敗北した事で生まれた存在、故に守護に固着する。
だがこの二人は間違いなくストレリチアであり、世界王ランクは優にEX+++ランクを超える存在。
パトが恐らくストレリチアを扱える日は遠い、だがそれでもいい。
ストレリチア率いる万園はそもそも現状を見ていない。
常に未来、天帝神王の事も眼中にない。
故に万園は今のパトに扱える代物ではない。
それに比べて帝園は今のパトに調整された世界のため、今を生きるパトは帝園だけで充分であり、
万園は帝園や他の世界全てをパトのための養分になるように願い、そしてこれからもパトに対して過剰なまでの力を与え続ける。
世界はまだ終わらない、始まってもいない。
彼女が生まれたのはパト・ディカイオス・エウレカが神羅万象支配(世界)を習得した時だ。
彼の才能は【全てに染まり、全てを染める】
ストレリチア・オール・ロイヤル。
ストレリチアは主であるパトと同じ力を持っている。
ストレリチアの記憶は神羅万象を会得したパトの姿を見た時だった。
その時の万園はただただ真っ白だった。
なにも無かった。
ストレリチアは最も無力な世界王として生まれた。
世界王ランクで表すならEランクも満たない弱い世界王として生まれたストレリチア。
ただ出来た事は【全てに染まり、全てを染める】ことだ。
ストレリチアは無力な自分に対してまず行った事は過去に戻ったことだった。
これは専属神 ハクの時空支配から得た力だった。
時間にして何億という時間より前に戻った。
ストレリチアは全てから染まった、あらゆる歴史、無限に近い数の神々から多くの経験、能力、特性、全ての色を自ら染まった。
その探究は光世界に留まる事はない、闇世界、異世界、神世界の全てから力を得た。
それは歴代の天帝神王から天帝神、帝王神、帝王神候補、神王、最上級神、上級神、中級神、下級神、そして本来発掘される事がなかったであろう未開発の可能性全てをストレリチアは長い年月を掛けて吸収した。
・・・・・・
長い年月、ストレリチアは吸収する事だけに注力を注いでいたため、戦うという事を一切してこなかった。
そもそもストレリチアはストレリチアとして個体を持つまでの間は【現象】として全てを吸収していた。
そして再度数億年の時を得て肉体を得る事になる。
パトの誕生だ。
パトが生まれた事によりストレリチアの肉体はパトの世界王として出現する。
そして今まで力を集めて来たストレリチアの力は凄まじく、この時既に【全てを得た天帝神王を超越した世界王】として君臨する。この段階で世界王ランクはEXランクとなる。
全てを手に入れたストレリチアだが問題が発生した。
自分が出来る事に限界があった事を。
そして最初の敗北を知る。
・・・・・・
ストレリチアは弱き自分を鍛えるために過去に戻った。
それはタイムパラドックスを起こし、乱し、だがその乱れをものともせずに得て来たものだ。
その異常とも見える行動と同じことをしていた世界王がもう一人存在していた。
その名は界羅(かいら)、本名はミールと呼ばれるパトから生まれた世界王だった。
ストレリチアは憤慨した、自分こそがパトの真の世界王だと、だがミールも同じくパトから生まれた真の世界王と名乗る。
そして二人は認識した。
お互いが過去に戻り、今のパトのために力をつけようとした結果、本来得られるはずの未来、結果が変わってしまっていた事に。
ストレリチアとミールは決闘をした。
自分こそが真のパトの世界王だと。
主一人に対して生まれる世界王は一人。それに例外は存在しない。
だが現在パトには二人の世界王が存在する。
結果、最初はミールがストレリチアを撃破した。
ミールは【神羅万象(世界)】を強く継いだ世界王だった。
自身こそが世界、自身こそが全ての原点、だからこそ全てを知る必要がある、
そう考えたミールがとった行動が過去に戻る事にあった。
ストレリチアが肉体を持たなかったと同じようにミールも肉体を持たなかった。
だが行った事は同じだった。
全てを自分の世界に取り込んだミール
全てから染まり、自分色に染めたストレリチア
その勝負はミールが圧倒した。
だがストレリチアはその現実を受け入れられなかった。
まだ未完全、だからこそ次は現時点で未完全な自分、不足している部分を持つ自分を生み出す必要があると考えたストレリチアは別世界の同じく過去に戻り、多くの事から染まり、染めた、だが別の感性で染まった別の可能性を持つストレリチアを召喚した。
ここでストレリチア・オール・ロイヤル・ユンケアが召喚された。
オリジナルであるストレリチア・オール・ロイヤルは別世界から召喚されたストレリチアから【レギネ】と呼ばれ、オリジナルストレリチアは【ユンケア】と呼んだ。
そして二人のストレリチアは共鳴し、互いに染め上げ、強きストレリチアが誕生した、この時のストレリチアの世界王ランクはEX+++を超える。
・・・・・・
敗北を得た次に得た物は勝利だった。
ミールは新たに染めたストレリチアに敗北した。
ストレリチアはミールの全てを染め、そしてミールを染めた。
この時界羅の強さは既にEX+++クラスはあった。
だが敗北した。
この時に界羅はストレリチアには敵わないと自覚する。
そしてストレリチアは万園の世界王として君臨する。
・・・・・・
時が経った。
パトが1歳で帝王神候補達全員を撃破するという前代未聞が起こった。
それはそうだった。
1歳のパトの中にはストレリチアと界羅の二人が世界王として君臨していたからだ。
並大抵の世界王が太刀打ち出来るものではなかった。
だがまだ法則支配しか会得していないパトにとって二人の世界王は都合が悪かった。
神羅万象支配ならもっと容易に力を扱えていたが、この時のパトは法則支配だけで全てを扱っていた。
だがパトはそれだけで光世界で最強だった。
扱える法則の桁が既に光世界が持つとされる法則の数を優に越していたからだ。
パトの法則支配の中には四大世界の法則全てが組み込まれており、それを独自の力で全てを扱っていた。
彼は既に神羅万象の力を自身の力だけで扱っていたのだ。
ストレリチアは万園の世界王として君臨した事に満足せずに次の段階に入った。
まずストレリチアは世界王を作ることが出来るようになっていた。
だが今までそのような事をした事がなかったため、練習が必要だった。
そこで行われたのが【世界王の大多数の登場】、そして【世界王戦争】だ。
・・・・・・
ストレリチアが作った世界王は帝王神候補が持つ世界王レベルの高性能の者ばかり、だがストレリチアはもっと強い個体を作れると考え世界王を作り続ける。
その中で最もうまく創造出来た世界王を【最強種】と名付け、経験値を積ませるために大量に作った世界王達を練習台に戦闘と経験、能力の向上を図った。
それが万園の中でパトが神羅万象の力を正式に得るまでに行った事だった。
万園の時間を支配する事によってパトの1年を1万年、という年月に改竄し、世界王同士を戦わせ続けた。
・・・・・・
ストレリチアは疲弊しきっていた。
最初こそは自分のために行っていた世界王生成と世界王戦争、だがその世界王にも自我があり、戦闘を好まない者が居て、そして生きたいと願う者が居た、だがそんな世界王達は強き世界王に命喰われ糧とされてきた。
その悲鳴をストレリチアは耐えきれなかった。
世界王皆ストレリチアと同じ志は持っていなかったのだ。
心を病んだストレリチアは世界王を作るのを辞めた。
そこから世界王戦争は瞬く間に終息し、ほぼ無限に近い数が居た世界王の数も5体にまで落ち着いた。
ストレリチアは世界王戦争が終え、残った6名の世界王を見て自身が行った事の愚かさを自覚し、自害した。
そしてそこで生まれたのが
三度目のストレリチア・オール・ロイヤル・ニコライだった。
ニコライは心が弱り切ったストレリチアから自動で召喚されたため、心が強く、誰にでも分け隔てなく付き合い、面倒見の良い存在として降臨した。
そしてそのニコライを吸収した事により再度強くなったストレリチアはパトの神羅万象支配会得までの間、自身が作った世界王達の戦争で生き残った5名と界羅を合わせて【円卓の王】と呼ばれる組織を作り、万園を繁栄させる精鋭達を集結させた。
界羅がストレリチアに助言を与える。
「今の数だと万園は繁栄するには時間が掛かり過ぎる、少なくとも13名の精鋭を作り、そして精鋭の成長を滞らせないためにある程度予備を作り、切磋琢磨させながら万園の繁栄に携わせるべきだと。
ストレリチアは界羅の言う通り、13名と数名の世界王を今度は時間を掛けて作り、万園の運営を任せる事にした。
・・・・・・
パトが神羅万象支配を再度会得した。
そして再度世界王が生まれた。
それは異例の12名の未熟な世界王だった。
ストレリチアは困惑を隠せなかった。
自分が生まれた歴史とはまた違った世界王達。
ストレリチアは界羅と話す。
するとストレリチアと界羅では生まれた時間が違う事が発覚した。
ストレリチアはパトが全てを無くし、メリアがパトの体内に入り、月花の記憶を媒体にして神羅万象を会得した事によって生まれた いわば今のパトの世界王。
だが界羅、ミールが生まれたは本当の意味でパトが生まれた時、パトが生誕した時に出来た万園の世界の世界王こそが界羅ことミールだった。
つまりこの段階で界羅(ミール)が生まれる事は必然ではあるが、ストレリチアの生まれはそれまでのパトの持つポテンシャルに依存するため、ストレリチアが帝王神候補時代のパトに多くの恩恵を与えた事により、ストレリチアが生まれなくなったのだ。
これが本来ストレリチアが生まれるはずだった時代が変わったタイムパラドックスの代償だった。
・・・・・・
二周目、ストレリチアにとって二周目となるパトの神羅万象支配会得で生まれた12体の未熟な世界王
それらをパトと月花の繋がりで生まれた【帝園】に御神体として預ける事にした。
万園には既にストレリチア、そして界羅が作り上げた社会が存在していたため、今更パトから生まれた世界王に座らせる席がなかったのだ。
界羅は12体のうち、一体を独自で隠し、その席に自ら座る事で帝園に置いた御神体を管理する事にした。
こうして元々は生命エネルギーに溢れる広大な世界にパトの世界王12体を置き、各々で社会を形成する事で万園に続く第二の世界を構築したのだ。
・・・・・・
【万園】の第二フェーズが開始した。
それはパト以外の生命体を覚醒、そして世界王と世界を宿らせるだけの器を作り育てる事で万園を強化する計画に入った。
まず【万園】は【帝園】から溢れる強力な生命エネルギーを利用して覚醒を促す、ただ覚醒させるだけならキス等軽いものでいいのだが、世界や世界王まで宿らせるとなると性行為が必須となる。
まずパトがそこまでの関係を持つにいたる、専属神を標的にした。
ストレリチアの時代にも【帝園】は存在した、そしてその時代は性行為までしてやっと覚醒出来た。
だが今は違う。
より強力になった【帝園】の存在、界羅が【帝園】を完全に支配した事により、本来の万園の世界王として果たせなかった界羅の恩恵がパトに循環する。
そして【帝園】から送った力で覚醒した従属の世界を万園が管理し、得た力を全て万園が吸収する、そうすることで万園だけでは成し得なかった成長をすること、それを考える。
・・・・・・
そして現在、ストレリチアは二人の自分、ユンケアとニコライと共に万園の支配者として生きる。
ストレリチアは認識する。
「きっと私はこれからも何回かは敗北をする」
私はレギネ、そしてユンケア、ニコライ、でも2度あることは3度ある。
ノンリーフ、アルバ、グラシリス、オーガスタ、マルモラタ、セリぺス、コーダータ、ジャンセア、パービフォリア
今後生まれるであろう私のために席を用意しよう。
【上天十二天帝従王】
そして私に成り代われるだけの器を持つ世界王
【下天十二天帝従王】
この席に座る資格があるのは界羅、祖占、誕爛、そして今後それらに渡り合えるだけの力を持つであろう世界王達のための席。
この24席を作る、そして作った後も慢心せずに万園を繁栄させる。
そのためにストレリチアは現状に動く事はしない、今後生まれて来る自分の個体が弱い存在であってはならない。そのためにも蓄えるのだ、力を全てをそして全力をもってしてでも勝てない相手に負け、そして勝つ可能性を。
・・・・・・
界羅はパトの元々の世界王、だからこそわかる。
パトは今壊れかけている。
本来1名に1世界、1世界王、これは絶対に覆ってはならない鉄則だ。
もしパトが界羅だけを持ち、万園の世界王が界羅のままだったなら今のような制限は存在しなかった。
だが今のパトは一人に対して2世界、そして万園の力で10も20に増え続ける、世界王も界羅とストレリチア、そして帝園で面倒を見ている11体の世界王と界羅が抱えている1人の世界王、パト一人に対して現在14名の世界王が存在している。
界羅は懸念していた。
少しでも間違えばパトという存在は壊れ、消滅する。
世界の禁忌に足を踏み入れている。
だがそれを犯したのはパトではなくストレリチア。
そして今だ異常ともとれる程膨大に成長し続けるパトの潜在能力。
【帝園】はパトの潜在能力に依存して世界が広がり、従属が増える性能を持つ。
それだけ生命エネルギーが溢れるからだ。
【帝園】は1日経過するごとに界羅でも把握しきれない程の土地と生命体が生まれる、それはパトが既に暴走してもおかしくないという前触れでもあった。
パトは特別ではない、世界王ストレリチアがパトを特別にしたのだ。
・・・・・・
11名の帝園に住む世界王、そして界羅が面倒を見ているとされる1人の世界王。
そして本来帝園は四季月花の世界を万園が勝手に改良を加え奪った物だ。
現在帝園の離れ、四季月花の世界【神粋玲 神皇粋玲】には2名の世界王が存在する。
第一園 御神体 エステル
真帝園 世界王 フロルナ
そして
どの園にも属さず、帝園全ての概念として封印されている12人目の世界王
真第五園御神体 エニア
・・・・・・
ストレリチアは本来1個体である。
故にストレリチアが認めた者以外は他のストレリチアを見分ける事が出来ない。
ユンケアもニコライも円卓の王から見れば同じく【ストレリチア】と認識する。
ただし、主であるパトや、見分ける必要性があると判断した者にだけは別人として認識する事が可能である。
ユンケアはミールに敗北した事で生まれた存在、故に力に固執する。
ニコライは心に敗北した事で生まれた存在、故に守護に固着する。
だがこの二人は間違いなくストレリチアであり、世界王ランクは優にEX+++ランクを超える存在。
パトが恐らくストレリチアを扱える日は遠い、だがそれでもいい。
ストレリチア率いる万園はそもそも現状を見ていない。
常に未来、天帝神王の事も眼中にない。
故に万園は今のパトに扱える代物ではない。
それに比べて帝園は今のパトに調整された世界のため、今を生きるパトは帝園だけで充分であり、
万園は帝園や他の世界全てをパトのための養分になるように願い、そしてこれからもパトに対して過剰なまでの力を与え続ける。
世界はまだ終わらない、始まってもいない。
patopatoblog at 01:04|Permalink
2025年12月30日
No.200 出揃った円卓の王(エテルの進化)後日談
万園に在籍する世界王全員に通達が行き渡る。
ストレリチア「円卓の王 13名はただちに万園の玉座に集まってください」
・・・・・・
誤謬「これが円卓の王だけが許されているというストレリチア様への謁見・・・」
円卓の王 第十三席 誤謬(ごびゅう)
誤謬は円卓の王の中では一番若い世界王であり、最も円卓の王として新しい王。
今までストレリチアから招集に立ち会う事がなかったため動揺する。
・・・・・・
花神「とうとう・・・ですか・・・」
円卓の王 第十二席 花神(かしん)
白い部屋と巨大な純白のクッションの上で裸で横になっているのは花神、彼女は花で服を見繕いながらクッションの上に立ち上がる。
・・・・・・
凄艶「ストレリチア様、動き出すのですね」
円卓の王 第十一席 凄艶(せいえん)
多くの芸術作品、そして大きな舞台の真ん中に立つのは凄艶、彼女は歩みを始める。
・・・・・・
媛命「さて、今回はどんな厄介事を押し付けてくるのかな」
円卓の王 第十席 媛命(えんめい)
心安らぐ豊かな空間の中、彼女は憂鬱そうな顔で空を見上げる。
・・・・・・
怜悧「いくね、きっと私達にとっても良くない事が起きるかもね」
円卓の王 第九席 怜悧(れいり)
神経を研ぎ澄まし、ローブを纏う彼女、そしてその周りには無機質で巨大な手、そして怜悧を囲うように舞う無機質な龍のような生物
・・・・・・
玲瓏「終わらせたい仕事があったのですが、仕方ありませんね、これもストレリチア様、そして主様のお導きなのですから」
円卓の王 第八席 玲瓏(れいろう)
多くの本が積まれている書庫の最奥で一人呟くのは玲瓏、彼女の声は現実にしてしまう効果を無意識レベルで持ってしまうため、効果が出ないように極力声を小さくする。
・・・・・・
仙厳「地獄の始まりか、それとも天国の扉が開く音か・・・」
円卓の王 第七席 仙厳(せんげん)
仙厳は気を引き締めてストレリチアの場所に向かう、その表情は硬く、これから起きる事に対して緊張感を持っていた。
・・・・・・
神籟「さて、このタイミングでって事は主様絡みでしょうね、ただし嫌な形でしょうかね」
円卓の王 第六席 神籟(しんらい)
神籟は今から起るであろうことに大体の予測をつけ、移動を開始する、その足取りは何処か楽し気だった。
・・・・・・
惺紡「私の力をもってしてもか、平穏が崩れる音が聞こえるな」
円卓の王 第五席 惺紡(せいほう)
惺紡は過去の世界王戦争の再来を危惧した。だがそれはストレリチア本人が拒んだ結果、
同じ過ちを繰り返す事はないはずだと心の中で自身を言い聞かす。
・・・・・・
朔薬「・・・・・・いったい誰が告げ口したのでしょうね」
円卓の王 第四席 朔薬(さくやく)
疎ましそうにつぶやく彼女の顔はどこか曇っていた。
・・・・・・
円卓の王達が次々とストレリチアが在籍する世界に集まる。
誤謬「ここが・・・そしてお前達がごびゅ~と同じ世界王・・・」
花神「こうして十三席から四席まで集まる事は稀ですね、過去に一度も無かったのではないでしょうか?」
凄艶「そうだね、でもこうして私達を集める理由はないかな?今まで好きにさせてもらっていたのに」
媛命「どうでもいいよ、どうせストレリチア様が決めた事に断れるわけじゃないんだしさ、そもそもそんな事を考えてたら君達、死ぬよ?」
怜悧「珍しく媛命と意見があったね、変な考察はやめるね、どうせすぐに答えは聞けるね」
玲瓏「・・・」(ただ他の世界王達の話を聞く玲瓏)
仙厳「静かにしろ、今ここには朔薬様や惺紡様も居る、どの発言が刑に処されるかわからないぞ」
神籟「そうですね、ですが自由な発言で罰則はありえません、発言の自由を奪う事はストレリチア様は求めていない、寛大なお方ですからね」
惺紡「神籟のストレリチア様至上主義には尊敬に値するね、それはストレリチア様から直接仕事を頂ける立場故かな?神籟?」
神籟「代わりたければ譲ってもいい、だけど果たして惺紡がそんな事出来るのかな?いや出来たとしても話の意図を理解できないだろうね、君は所詮暴力にものを言わすしかないんだからね」
朔薬「神籟、惺紡、これ以上言い合いは辞めてください、そろそろトップ3が入ってきますよ」
朔薬がそういうと3つの光の柱が現れる。
・・・・・・
ストレリチアが座る玉座、その前に3つの椅子が現れる。
誕爛「皆もう集合してるね、こうやって皆の姿を見られるのは凄く感慨深い、気を休めるといい」
円卓の王 第三席 誕爛(たんらん)
円卓の王の中で最も身長が低い誕爛が現れた椅子の上で足を組む、そしてその視線は全員を凍らせるには充分だった。
神籟「相変わらずずっと威嚇してるのね、怖いのよ、いい加減」
誕爛「すまないね、どれだけコントロールしてもこの微細な漏れはどうしようも出来ないんだ、なにせこれは【息を吸って吐く】のと同じ程度の微量なオーラなのだから、これを止めるのは息をするなというのと同義だ」
祖占「いやいや、同義じゃないよ、それは君がオーラの制御が下手だからだよね?下手の理由をオーラの責任に擦り付けるのは私としてはどうかなって思うわね」
円卓の王 第二席 祖占(そうらな)
誕爛「いえいえ、僕のオーラ量は祖占殿以上のものでしてね、というよりほぼオーラという概念を持たない貴女に到底理解出来るものではない、そもそも僕が本気を出せばランクを一つあげるくらい容易だ、あまりデカい態度で居ると僕は君を第三席の座に座らせないといけないな」
祖占「やってみろよガキ、お前みたいな軍隊蟻を量産して出した所で雑魚は雑魚だろうが、それともまさかお前が指揮した従属なら私に届くとでも思ってるのか?それこそ心外だ、第七席連中ならそれで充分殺せるが私を殺せるとは到底思えないけどね」
第三席と第二席が睨み続ける。
軍として最強の力を持つ第三席
個として最強の力を持つ第二席
この二人の意見がかみ合う事は一切ない。
・・・・・・
「待たせたね、全員集まってるね、嬉しいわ」
円卓の王達「「「「来たな」」」」
最後の一席に一人の女性が現れる。
祖占「重役出勤お疲れ様界羅、随分遅かったんじゃない?」
界羅「色々準備に手間取ってね、祖占も誕爛も元気そうね、ずっと自分の殻に閉じこもってばかりじゃなくたまには表に顔を出したらどう?」
誕爛「お生憎だね、僕は既に僕の力を分け与えた僕の世界王を主様の専属神の一人、カナに送っている、彼女は優秀だよ、ランク以上に出来る事が多い、強すぎればカナ本人が壊れる可能性があるからね、あの程度の世界王で丁度いいと僕は思ってるんだけどね」
祖占「それを言えば私もだね、四季雪花、彼女の力はまさに私の後釜に相応しい、私がユミルを送り込んだ、上手くいけばきっと四季雪花は私のような力を手に入れる、全てを失う代わりに全てを得る最強の力をね、それこそ主様が求める最強の専属神だと思わないかい?」
界羅は二人の話を聞き、少し笑いながら首を横に振る。
界羅「お話にならないね、確かに結果的に言えば世界王も世界の質も貴方達二人が関わった子は別格の物となっている、結果的に帝王様の力になれる、それは大変すばらしい事だと私は思います、ですが肝心の帝王様本人を蔑ろにした政策に一体何の意味があるのでしょうか?」
円卓の王 第一席 界羅(かいら)
第四席より下の世界王達はトップ3の会話をただただ聞いていた。
聞く以外の選択肢がなかったのだ。
神籟「聞きたい事は山ほどある、だけどここで口を挟めば誰かの機嫌を損ねてしまうかもしれない、トップ3の実力は万園内でも異常な程の上だ。
その3人の逆鱗に触れる事が何よりも恐怖だった。
界羅「今回の提案も私が行いました、由々しき事態であり、そして今後の万園の在り方を・・・それを明確にしてもらうための時間です、そこで私は貴方達でも帝王様のお力になれる政策を考えストレリチア様に提案しました。あの方は最初こそ悩みはしましたが最後は了承してくれました。」
祖占「おい待て、私達はストレリチア様の話を聞きに来たんだ、お前の話を聞きに来たわけじゃないぞ界羅、これ以上出しゃばるな」
祖占は界羅を睨みつける、だが界羅はそれをものともせず話を続ける。
・・・・・・
界羅「まず一件、万園経由から外れた世界王が生まれた、名はエテル・ノーミール。もとは帝園(ミガドルエデン)出身の従属だった、だけど最近昔の私がそのエテルに敗れたの、それはもう一方的に・・・そして不手際でまさかの私が彼女の相手にすることになった・・・」
仙厳「それが本当ならば異常事態ですね、早く万園の世界王として登録するべきです、でなければ制御が効かずに主様に被害が」
界羅「余計な事はしなくていい、むしろ喜ばしい事です、良い傾向です、なにせただの従属が世界王に進化した、本来ならば世界王に適正がある従属が各世界で育て、万園と帝王様がその従属を選びこの万園の世界王として扱う、だけどその流れを無視したイレギュラー、それをすぐに排除するのは勿体ない、そうは思いませんか?」
凄艶「界羅様、仙厳様や玲瓏様はその状況を放置できない立場にあります、元々界羅様は私達を集めてどうするつもりだったのか、それを聞かせてはくれませんか?」
界羅「世界王としてのトリガー、それは世界王遺伝子を取り込む事、それは誕爛もわかっていることでしょう、なにせ全世界で世界王を作れるのはストレリチア様と私と誕爛の3人だけ・・・今まではその世界王遺伝子を適正がない子に植え付けても身体が朽ちるだけだった」
界羅は冷たい眼差しで円卓の王全員を睨む。
界羅「エテルは元々世界王適正外の従属だった、だけど世界王に進化した、SSSクラスの私を殺す程の力を持って・・・でもそうね、相性で勝っただけで彼女自体のランクをつけるとするなら・・・E+かDかな、進化した【死界の手】はまさに即死級、どんな策も現象もその手の前では無力、近いと言えば祖占に近いかな、それはいいとして、彼女は私の権限で見守る形をとってもらう、一切の接触を許さない」
誕爛「彼女は何が目的なのか、把握して、それで尚安全という保障を得ての発言と取っていいのかな?」
界羅「そうだね、あとはそうね、私を殺そうとしたけどそれでも私の可愛い娘みたいな存在なの」
界羅は笑う。
朔薬「次の話はどのような内容なのでしょうか?」
界羅「これは第七席から言える事なんだけど、君達、実力は確かなんだけど経験値が圧倒的に足りてない、それって偽りの強さともいえるのではないかなって思うの」
神籟「まさか!?あの話が進んだの?!」
神籟は自分の世界から立ち上がる。
界羅は神籟を見て頷く。
界羅「ええ、万園に上層世界と下層世界を設ける。ピラミッド式で条件を満たせば上の層に上がれる仕組み、そして最上層は私達が居る空間、最上層は戦う事はしない、死んだら困るからね、でもそれより下は話は別、居てもいなくても帝王様の力になれない、だから死んでも別に構わない、だから現在円卓の王以外の世界王達は最上層より一段下に降りてもらう、そして条件を満たした者だけこの層に居る権利を与える。」
界羅は笑う。
界羅「別に円卓の王だけが優秀だとは思っていないからね、だからこそ優秀な世界王は歓迎する、勿論帝王様が選んだ別世界の世界王も最上層だ、彼女達は大事な客人であり、帝王様の力になってくれる大事な存在だからね」
円卓の王達全員の表情が曇る。
神籟「ストレリチア様は許したというのですか?!」
界羅「帝王様のため、それで納得してくれました、現時点で約50億体の世界王生成を完了しました。あの方は以前の【世界王戦争】の時に比べて大きな力を得ました。そして世界王戦争はあくまでストレリチア様が世界王を作る練習として増やしていたにすぎない、だけど今回は明確に、目的をもって世界王を作る、その結果が一日で50億体の世界王投入、素晴らしい。私では到底真似できない芸当です、誕爛はどうですか?真似、出来ますか?」
誕爛「1日では無理ですね、それにストレリチア様が作るとなると・・・弱くないですよね、ストレリチア様が直々に作る世界王の強さは最低SSランク、つまりそのレベルの連中が最下層から競い合い、喰らいあい、この層にやってくると」
神籟「EXクラスの量産が目的ですか?」
界羅「あれはストレリチア様ですら作れない領域、そしてただ喰らうだけでなれる領域ではない、そこまでは期待しない、だけど将来的にはそれもありかもですね」
惺紡「今居る円卓の王が落ちた場合、そのままこの層に残留する、その認識でいいのかな?」
界羅「そうだね、既に私達は帝王様にとって大事な存在、そして例外としてメリアの世界で世界王をしている無命、ノルン、も最上層です、目的は先ほども言いましたが帝王様を強くするためです、私達の地位なんて無意味、我々は帝王様に尽くすために生まれた存在、それはストレリチア様だって変わらない、その目的に沿って私は動いた、それだけ、すぐに結果は出ないでしょう、ですが、私はエテルを見てまだこの世界もやり方によってはまだまだ化けると考えた、そして先ほどは否定しましたが今居る円卓の王達が全員EXクラスに到達出来る事を夢見てます、それが結果的に帝王様のためになるのですから・・・」
・・・・・・
その後、界羅は一通りの説明を終えると黙ったまま、ストレリチアを待つ。
その後ストレリチアが現れ、界羅が説明した要件そのままの内容を話す。
そしてこの会議は終える。
円卓の王が下層に向かう事は不可能である、そしてもし今の自分に不満を感じるのであれば円卓の王という立場を失う事を条件に下層に降り、進化を狙う事を許可するという話で落ち着いた。
だが現状円卓の王達が下層に降りるという判断をする者は誰もいなかった。
それもそのはず、この戦いは一部の人を除いて誰も望んでいない結果だったからだ。
だがその中で自分は例外という条件を出してもらえるならその恩恵にあやかりたいと考えるのは普通の事だった。
だが不安もある、もし下層から上がって来た世界王が円卓の王の座を賭けて勝負を仕掛けてきたら、戦闘経験が浅い第七席以下の世界王は太刀打ちできるのか?そういう疑念を持ちながらも各自の世界に戻った。
・・・・・・
神籟「最後に言われた・・・【この事は円卓の王内だけの超重要機密事項である】他の世界から来た従属達に絶対に伝えてはならない、勿論主様本人も、これは万園が独自で行う選別である・・・と」
神籟は界羅という第一席を侮っていた。
元々ミールの時から主様至上主義の考えを持つ、従属も自分すらも主様の為だけの存在、それ以外はあい、だからミールはどこか従属を物として扱う事がある、そしてきっと何か主様関係で起きた時、ミールは無情に従属を殺すだろう、だがそれがミールであり、界羅だ。
ミールはパト以外はどうでもいいと考えているサイコパス気質であり、ヤンデレ思考の持ち主。
最も主を裏切らない存在であり、最も主の善良な心を苦しめる存在、だがストレリチアと同様に最も主に近い存在故に世界はミール、界羅の異常性を隠し通さなければならない。
神籟「本当・・・トップ3にろくなやつがいない・・・全員狂ってるよ。いや、それはトップ3に限らずか、あの戦争で生き残った私達6人全員・・・揃って狂ってるのかもね・・・」
自分のそうだったら、という空想が界羅に奪われ、実現してしまった責任を感じながら神籟は自身の世界に戻った。
そして最下層では再度地獄が始まろうとしていた。
ストレリチア「・・・ごめんなさい、娘たちを殺し合わせるような真似をして・・・許してとは言いません、ですが万園の質を今以上にするために、停滞させないために、そのためなら私は・・・心を鬼にします!」
ストレリチア「円卓の王 13名はただちに万園の玉座に集まってください」
・・・・・・
誤謬「これが円卓の王だけが許されているというストレリチア様への謁見・・・」
円卓の王 第十三席 誤謬(ごびゅう)
誤謬は円卓の王の中では一番若い世界王であり、最も円卓の王として新しい王。
今までストレリチアから招集に立ち会う事がなかったため動揺する。
・・・・・・
花神「とうとう・・・ですか・・・」
円卓の王 第十二席 花神(かしん)
白い部屋と巨大な純白のクッションの上で裸で横になっているのは花神、彼女は花で服を見繕いながらクッションの上に立ち上がる。
・・・・・・
凄艶「ストレリチア様、動き出すのですね」
円卓の王 第十一席 凄艶(せいえん)
多くの芸術作品、そして大きな舞台の真ん中に立つのは凄艶、彼女は歩みを始める。
・・・・・・
媛命「さて、今回はどんな厄介事を押し付けてくるのかな」
円卓の王 第十席 媛命(えんめい)
心安らぐ豊かな空間の中、彼女は憂鬱そうな顔で空を見上げる。
・・・・・・
怜悧「いくね、きっと私達にとっても良くない事が起きるかもね」
円卓の王 第九席 怜悧(れいり)
神経を研ぎ澄まし、ローブを纏う彼女、そしてその周りには無機質で巨大な手、そして怜悧を囲うように舞う無機質な龍のような生物
・・・・・・
玲瓏「終わらせたい仕事があったのですが、仕方ありませんね、これもストレリチア様、そして主様のお導きなのですから」
円卓の王 第八席 玲瓏(れいろう)
多くの本が積まれている書庫の最奥で一人呟くのは玲瓏、彼女の声は現実にしてしまう効果を無意識レベルで持ってしまうため、効果が出ないように極力声を小さくする。
・・・・・・
仙厳「地獄の始まりか、それとも天国の扉が開く音か・・・」
円卓の王 第七席 仙厳(せんげん)
仙厳は気を引き締めてストレリチアの場所に向かう、その表情は硬く、これから起きる事に対して緊張感を持っていた。
・・・・・・
神籟「さて、このタイミングでって事は主様絡みでしょうね、ただし嫌な形でしょうかね」
円卓の王 第六席 神籟(しんらい)
神籟は今から起るであろうことに大体の予測をつけ、移動を開始する、その足取りは何処か楽し気だった。
・・・・・・
惺紡「私の力をもってしてもか、平穏が崩れる音が聞こえるな」
円卓の王 第五席 惺紡(せいほう)
惺紡は過去の世界王戦争の再来を危惧した。だがそれはストレリチア本人が拒んだ結果、
同じ過ちを繰り返す事はないはずだと心の中で自身を言い聞かす。
・・・・・・
朔薬「・・・・・・いったい誰が告げ口したのでしょうね」
円卓の王 第四席 朔薬(さくやく)
疎ましそうにつぶやく彼女の顔はどこか曇っていた。
・・・・・・
円卓の王達が次々とストレリチアが在籍する世界に集まる。
誤謬「ここが・・・そしてお前達がごびゅ~と同じ世界王・・・」
花神「こうして十三席から四席まで集まる事は稀ですね、過去に一度も無かったのではないでしょうか?」
凄艶「そうだね、でもこうして私達を集める理由はないかな?今まで好きにさせてもらっていたのに」
媛命「どうでもいいよ、どうせストレリチア様が決めた事に断れるわけじゃないんだしさ、そもそもそんな事を考えてたら君達、死ぬよ?」
怜悧「珍しく媛命と意見があったね、変な考察はやめるね、どうせすぐに答えは聞けるね」
玲瓏「・・・」(ただ他の世界王達の話を聞く玲瓏)
仙厳「静かにしろ、今ここには朔薬様や惺紡様も居る、どの発言が刑に処されるかわからないぞ」
神籟「そうですね、ですが自由な発言で罰則はありえません、発言の自由を奪う事はストレリチア様は求めていない、寛大なお方ですからね」
惺紡「神籟のストレリチア様至上主義には尊敬に値するね、それはストレリチア様から直接仕事を頂ける立場故かな?神籟?」
神籟「代わりたければ譲ってもいい、だけど果たして惺紡がそんな事出来るのかな?いや出来たとしても話の意図を理解できないだろうね、君は所詮暴力にものを言わすしかないんだからね」
朔薬「神籟、惺紡、これ以上言い合いは辞めてください、そろそろトップ3が入ってきますよ」
朔薬がそういうと3つの光の柱が現れる。
・・・・・・
ストレリチアが座る玉座、その前に3つの椅子が現れる。
誕爛「皆もう集合してるね、こうやって皆の姿を見られるのは凄く感慨深い、気を休めるといい」
円卓の王 第三席 誕爛(たんらん)
円卓の王の中で最も身長が低い誕爛が現れた椅子の上で足を組む、そしてその視線は全員を凍らせるには充分だった。
神籟「相変わらずずっと威嚇してるのね、怖いのよ、いい加減」
誕爛「すまないね、どれだけコントロールしてもこの微細な漏れはどうしようも出来ないんだ、なにせこれは【息を吸って吐く】のと同じ程度の微量なオーラなのだから、これを止めるのは息をするなというのと同義だ」
祖占「いやいや、同義じゃないよ、それは君がオーラの制御が下手だからだよね?下手の理由をオーラの責任に擦り付けるのは私としてはどうかなって思うわね」
円卓の王 第二席 祖占(そうらな)
誕爛「いえいえ、僕のオーラ量は祖占殿以上のものでしてね、というよりほぼオーラという概念を持たない貴女に到底理解出来るものではない、そもそも僕が本気を出せばランクを一つあげるくらい容易だ、あまりデカい態度で居ると僕は君を第三席の座に座らせないといけないな」
祖占「やってみろよガキ、お前みたいな軍隊蟻を量産して出した所で雑魚は雑魚だろうが、それともまさかお前が指揮した従属なら私に届くとでも思ってるのか?それこそ心外だ、第七席連中ならそれで充分殺せるが私を殺せるとは到底思えないけどね」
第三席と第二席が睨み続ける。
軍として最強の力を持つ第三席
個として最強の力を持つ第二席
この二人の意見がかみ合う事は一切ない。
・・・・・・
「待たせたね、全員集まってるね、嬉しいわ」
円卓の王達「「「「来たな」」」」
最後の一席に一人の女性が現れる。
祖占「重役出勤お疲れ様界羅、随分遅かったんじゃない?」
界羅「色々準備に手間取ってね、祖占も誕爛も元気そうね、ずっと自分の殻に閉じこもってばかりじゃなくたまには表に顔を出したらどう?」
誕爛「お生憎だね、僕は既に僕の力を分け与えた僕の世界王を主様の専属神の一人、カナに送っている、彼女は優秀だよ、ランク以上に出来る事が多い、強すぎればカナ本人が壊れる可能性があるからね、あの程度の世界王で丁度いいと僕は思ってるんだけどね」
祖占「それを言えば私もだね、四季雪花、彼女の力はまさに私の後釜に相応しい、私がユミルを送り込んだ、上手くいけばきっと四季雪花は私のような力を手に入れる、全てを失う代わりに全てを得る最強の力をね、それこそ主様が求める最強の専属神だと思わないかい?」
界羅は二人の話を聞き、少し笑いながら首を横に振る。
界羅「お話にならないね、確かに結果的に言えば世界王も世界の質も貴方達二人が関わった子は別格の物となっている、結果的に帝王様の力になれる、それは大変すばらしい事だと私は思います、ですが肝心の帝王様本人を蔑ろにした政策に一体何の意味があるのでしょうか?」
円卓の王 第一席 界羅(かいら)
第四席より下の世界王達はトップ3の会話をただただ聞いていた。
聞く以外の選択肢がなかったのだ。
神籟「聞きたい事は山ほどある、だけどここで口を挟めば誰かの機嫌を損ねてしまうかもしれない、トップ3の実力は万園内でも異常な程の上だ。
その3人の逆鱗に触れる事が何よりも恐怖だった。
界羅「今回の提案も私が行いました、由々しき事態であり、そして今後の万園の在り方を・・・それを明確にしてもらうための時間です、そこで私は貴方達でも帝王様のお力になれる政策を考えストレリチア様に提案しました。あの方は最初こそ悩みはしましたが最後は了承してくれました。」
祖占「おい待て、私達はストレリチア様の話を聞きに来たんだ、お前の話を聞きに来たわけじゃないぞ界羅、これ以上出しゃばるな」
祖占は界羅を睨みつける、だが界羅はそれをものともせず話を続ける。
・・・・・・
界羅「まず一件、万園経由から外れた世界王が生まれた、名はエテル・ノーミール。もとは帝園(ミガドルエデン)出身の従属だった、だけど最近昔の私がそのエテルに敗れたの、それはもう一方的に・・・そして不手際でまさかの私が彼女の相手にすることになった・・・」
仙厳「それが本当ならば異常事態ですね、早く万園の世界王として登録するべきです、でなければ制御が効かずに主様に被害が」
界羅「余計な事はしなくていい、むしろ喜ばしい事です、良い傾向です、なにせただの従属が世界王に進化した、本来ならば世界王に適正がある従属が各世界で育て、万園と帝王様がその従属を選びこの万園の世界王として扱う、だけどその流れを無視したイレギュラー、それをすぐに排除するのは勿体ない、そうは思いませんか?」
凄艶「界羅様、仙厳様や玲瓏様はその状況を放置できない立場にあります、元々界羅様は私達を集めてどうするつもりだったのか、それを聞かせてはくれませんか?」
界羅「世界王としてのトリガー、それは世界王遺伝子を取り込む事、それは誕爛もわかっていることでしょう、なにせ全世界で世界王を作れるのはストレリチア様と私と誕爛の3人だけ・・・今まではその世界王遺伝子を適正がない子に植え付けても身体が朽ちるだけだった」
界羅は冷たい眼差しで円卓の王全員を睨む。
界羅「エテルは元々世界王適正外の従属だった、だけど世界王に進化した、SSSクラスの私を殺す程の力を持って・・・でもそうね、相性で勝っただけで彼女自体のランクをつけるとするなら・・・E+かDかな、進化した【死界の手】はまさに即死級、どんな策も現象もその手の前では無力、近いと言えば祖占に近いかな、それはいいとして、彼女は私の権限で見守る形をとってもらう、一切の接触を許さない」
誕爛「彼女は何が目的なのか、把握して、それで尚安全という保障を得ての発言と取っていいのかな?」
界羅「そうだね、あとはそうね、私を殺そうとしたけどそれでも私の可愛い娘みたいな存在なの」
界羅は笑う。
朔薬「次の話はどのような内容なのでしょうか?」
界羅「これは第七席から言える事なんだけど、君達、実力は確かなんだけど経験値が圧倒的に足りてない、それって偽りの強さともいえるのではないかなって思うの」
神籟「まさか!?あの話が進んだの?!」
神籟は自分の世界から立ち上がる。
界羅は神籟を見て頷く。
界羅「ええ、万園に上層世界と下層世界を設ける。ピラミッド式で条件を満たせば上の層に上がれる仕組み、そして最上層は私達が居る空間、最上層は戦う事はしない、死んだら困るからね、でもそれより下は話は別、居てもいなくても帝王様の力になれない、だから死んでも別に構わない、だから現在円卓の王以外の世界王達は最上層より一段下に降りてもらう、そして条件を満たした者だけこの層に居る権利を与える。」
界羅は笑う。
界羅「別に円卓の王だけが優秀だとは思っていないからね、だからこそ優秀な世界王は歓迎する、勿論帝王様が選んだ別世界の世界王も最上層だ、彼女達は大事な客人であり、帝王様の力になってくれる大事な存在だからね」
円卓の王達全員の表情が曇る。
神籟「ストレリチア様は許したというのですか?!」
界羅「帝王様のため、それで納得してくれました、現時点で約50億体の世界王生成を完了しました。あの方は以前の【世界王戦争】の時に比べて大きな力を得ました。そして世界王戦争はあくまでストレリチア様が世界王を作る練習として増やしていたにすぎない、だけど今回は明確に、目的をもって世界王を作る、その結果が一日で50億体の世界王投入、素晴らしい。私では到底真似できない芸当です、誕爛はどうですか?真似、出来ますか?」
誕爛「1日では無理ですね、それにストレリチア様が作るとなると・・・弱くないですよね、ストレリチア様が直々に作る世界王の強さは最低SSランク、つまりそのレベルの連中が最下層から競い合い、喰らいあい、この層にやってくると」
神籟「EXクラスの量産が目的ですか?」
界羅「あれはストレリチア様ですら作れない領域、そしてただ喰らうだけでなれる領域ではない、そこまでは期待しない、だけど将来的にはそれもありかもですね」
惺紡「今居る円卓の王が落ちた場合、そのままこの層に残留する、その認識でいいのかな?」
界羅「そうだね、既に私達は帝王様にとって大事な存在、そして例外としてメリアの世界で世界王をしている無命、ノルン、も最上層です、目的は先ほども言いましたが帝王様を強くするためです、私達の地位なんて無意味、我々は帝王様に尽くすために生まれた存在、それはストレリチア様だって変わらない、その目的に沿って私は動いた、それだけ、すぐに結果は出ないでしょう、ですが、私はエテルを見てまだこの世界もやり方によってはまだまだ化けると考えた、そして先ほどは否定しましたが今居る円卓の王達が全員EXクラスに到達出来る事を夢見てます、それが結果的に帝王様のためになるのですから・・・」
・・・・・・
その後、界羅は一通りの説明を終えると黙ったまま、ストレリチアを待つ。
その後ストレリチアが現れ、界羅が説明した要件そのままの内容を話す。
そしてこの会議は終える。
円卓の王が下層に向かう事は不可能である、そしてもし今の自分に不満を感じるのであれば円卓の王という立場を失う事を条件に下層に降り、進化を狙う事を許可するという話で落ち着いた。
だが現状円卓の王達が下層に降りるという判断をする者は誰もいなかった。
それもそのはず、この戦いは一部の人を除いて誰も望んでいない結果だったからだ。
だがその中で自分は例外という条件を出してもらえるならその恩恵にあやかりたいと考えるのは普通の事だった。
だが不安もある、もし下層から上がって来た世界王が円卓の王の座を賭けて勝負を仕掛けてきたら、戦闘経験が浅い第七席以下の世界王は太刀打ちできるのか?そういう疑念を持ちながらも各自の世界に戻った。
・・・・・・
神籟「最後に言われた・・・【この事は円卓の王内だけの超重要機密事項である】他の世界から来た従属達に絶対に伝えてはならない、勿論主様本人も、これは万園が独自で行う選別である・・・と」
神籟は界羅という第一席を侮っていた。
元々ミールの時から主様至上主義の考えを持つ、従属も自分すらも主様の為だけの存在、それ以外はあい、だからミールはどこか従属を物として扱う事がある、そしてきっと何か主様関係で起きた時、ミールは無情に従属を殺すだろう、だがそれがミールであり、界羅だ。
ミールはパト以外はどうでもいいと考えているサイコパス気質であり、ヤンデレ思考の持ち主。
最も主を裏切らない存在であり、最も主の善良な心を苦しめる存在、だがストレリチアと同様に最も主に近い存在故に世界はミール、界羅の異常性を隠し通さなければならない。
神籟「本当・・・トップ3にろくなやつがいない・・・全員狂ってるよ。いや、それはトップ3に限らずか、あの戦争で生き残った私達6人全員・・・揃って狂ってるのかもね・・・」
自分のそうだったら、という空想が界羅に奪われ、実現してしまった責任を感じながら神籟は自身の世界に戻った。
そして最下層では再度地獄が始まろうとしていた。
ストレリチア「・・・ごめんなさい、娘たちを殺し合わせるような真似をして・・・許してとは言いません、ですが万園の質を今以上にするために、停滞させないために、そのためなら私は・・・心を鬼にします!」
patopatoblog at 02:47|Permalink
2025年12月21日
No.199 ユミルの価値観
雪花は自分の世界に入るのが億劫だった。
理由は明確で雪花の世界王、ユミルの会話が長いそれに尽きるからだ。
雪花「自分を強くするためには零園を有効活用しないといけないのは充分理解しているんだけど、やっぱり面倒臭いのよね、ユミルが話しかけてこないなら楽なんだけど・・・はぁ」
雪花はそう言いながらも自分の世界に入る。
・・・・・・
ユミル「あら雪花様、今日は何処の色を塗るのですか?殆ど間違った価値観で埋め尽くしているので独裁の力がドンドン上がっていってますね、私としては凄く良いと思います、このまま独裁の道を歩んでいけばきっと貴女はもっと強くなれる、さあ今日も塗りましょう!いえ!全てを雪花様の色に染め上げてしまいましょう!私はそれを求めてる!誰かが決めた法を辿っても何も面白くない!むしろ誰かが作った法に従っている以上作った人以上の存在になれない!そんなの屈辱的!!私達はそれではいけない!私達は常に道なき道に自分の道だとマーキングしながら進まないといけないのです!誰かが開拓した道なんて無価値!!」
雪花が入って来たとたん、雪花を出迎えたユミルの長い話が始まった。
雪花は相手にせずに自分の空間で最も認識している【実家】の色塗りを続けていた。
雪花(確かここの色は・・・材質は・・・私の感覚では・・・)
雪花はまずはと自分の自室の色を当てはめていった。
独裁の力は強い、きっと独裁を極めれば極端に強くなれるだろう、だがそれを極める程仲間という存在が邪魔になる。
仲間の邪魔をし、仲間が邪魔になる、それは今の自分にとっては大問題、帝国の仕事は基本自分よりも格上相手が通常、自分だけで勝てる相手なんて多くない、いつも部隊の隊員達に助けられているのが現実である。
そんな雪花が自分一人で戦う道を今選んでも自分を追い込むだけだと考えていた。
雪花(まずは周りに適応する力を身に着けるんだ、誰かのレールに収まらないと私は一人で戦う力を身に付けられない・・・今はその時ではないのだから)
雪花の手が触れている場所から色がついていく、雪花のイメージ通り、鮮明に現実での自室を再現されていた。
それを少し離れた所から眺めているユミル。
ユミル「適応を選ぶんだね、でもそれも雪花様の選んだ道、無価値は時に価値を生み出すための養分になり得るってことかな、そうだよね、創作だって多くの作品に触れてセオリーを知ってやっと自作創作ってなるもんね、研究するためには結局誰かの作った道を見ておかないと綺麗な道は自分では作れない、歪なものになる・・・歴史に学べとはよく言った物だよ、流石は雪花様だね」
雪花(さっきと言ってる事逆じゃない、でも事実そう、歴史に学ぶ、先人達の成果を見て新たな構想を得る、普段皆が使っている道路だって、それが【綺麗な道路】というお手本を常に見ているから誰でも見た目だけなら綺麗な道路を再現できる、それは日頃からお手本を見ているから、でも私は建設の人から聞いたことがある、道路のは見た目以上に難しい構造をしている、目に見えているアスファルト、だけどその表面に辿り着くまでの間に多くの材質の土が入っては何度も転圧して押し固める、しかもそれだって適当じゃない、決まった深さに合わせてだ、そうやって強度を得たうえで【綺麗な道路】は完成される、道路のアスファルトだって配合が決まってるけど見ただけじゃ絶対に分からないように、知らなければ【完全な再現】なんて不可能、だからこそ誰かから学ぶことは絶対に怠ってはならない)
雪花は自室の一部に色を塗り終えると移動を始める。
・・・・・・
実家のリビングに置いてあるテレビの電源を入れる、するとそこには数字が表示される。
第零都市 染色率 99% 正0.2% 歪0.8%
雪花「まあ、0.2でも正解があっただけマシか、それにしても本当シビアな世界ね、どこまで細かく判断してくるのよ」
雪花は確認し終えるとテレビを消す、そしてユミルに話しかける。
雪花「ねえ、第零都市って書いてるけどまだここ以外に場所があるの?」
ユミル「勿論ですとも、ここは雪花様の原点だからこそ第零都市、そして私はこの第零都市の王、
ユミル・ゼロです」
雪花「他の都市にも行ってみたいんだけどどうやったらいけるの?」
ユミル「他の都市に顔を出すのですか、それはそれは、ではどの都市に行きますか?今の所第壱都市が解放されてますね、そちらの王、ユミル・バースにコンタクトをとってこちらの都市とあちらの都市を繋ぐ必要があります」
雪花はユミルの言葉から聞きなれない言葉を聞いた、それに対してユミルに質問する。
雪花「ユミル・バース?貴女とは違うユミルが存在するってこと?」
ユミル「勿論、私は所詮この都市の王に過ぎませんので、もっと言いますとこの零園の世界王は私達であって私達ではない、本来のユミルが世界王となります、難しいですよね?意味が理解出来ないですよね?そうですね~~、ならこう例えるのはどうでしょう!」
ユミルはさっき雪花が消したテレビを付ける。
ユミル「もし雪花様が主パトと出会わなかった世界線があったなら・・・そしてその世界線の雪花様が18歳を迎えた時、どんな雪花様なんでしょうかね?」
雪花「それは・・・きっと落ちこぼれのままだったでしょうね、普通に高校を卒業して大学か専門学校に入って、って所かしら」
ユミル「うんうん、そのもしもの世界線の雪花が言わば私達みたいなもの!つまりは原点となるユミルのあらゆる可能性から生まれたユミル、それが私達、私の場合はこの第零都市の王として生きていくと決めた世界線のユミルってところかな、でも第壱都市のユミルは環境も考え方も違う人生を歩んだ別世界線のユミル、だから同じユミルって名前でも全然別人、見た目も全然違うしね」
雪花「そ、そうなんだ・・・それはちょっと安心かも、第壱都市のユミルも貴女みたいにおしゃべり好きだったらどうしようかと思ったわ」
ユミル「ちなみにこの第零都市では雪花が一番大事だと感じていた双子の妹四季桜花がモデルとなった、だけど第壱都市ではその環境で最も大事だと感じている存在の姿でユミルは存在する、勿論変わればイメチェンしてその姿に変えるかもだけど・・・まあそれは気にしても仕方ない事だね!」
雪花「いい加減家族を使われるのは辞めて欲しいんだけどね、十中八九月花お姉ちゃんの見た目してそうじゃない」
雪花はため息をついた、だがユミルはそれを否定した。
ユミル「月花とパト様はダメ、その二人の真似すると色々圧力を受けちゃう、ぶっちゃけどの世界でもパト様の姿で全部通用する話なんだけどそれをしたら万園から圧力が掛かっちゃって・・・月花に関しては帝園から圧力が掛かっちゃうんだよね、あそこの世界王は敵に回したくないからさ・・・帝園と零園は一切繋がりがないけど、私がその世界の主を模倣してしまえば干渉出来てしまう、干渉するのはいいけど格上相手の世界や世界王が居たらもう大変、だからあの二人の姿で出て来る事は絶対にないね」
雪花「理由がちょっと小物臭いんじゃない?」
ユミル「独裁だって触れてはいけない禁忌は存在するって事だよ、簡単な話で自分の考えを押し付けるとなれば必ず喧嘩になるよね、勿論弱ければ力で簡単にねじ伏せられるけど強いとそうはいかない、むしろ負けを認めてしまえば色々と独裁に亀裂が入っちゃう、この独裁で最もやってはいけないのが負けを認めない事、自身の独裁が一番である事を常に信じないといけないってことなんだよ」
雪花「ふ~ん、それは参考にしておくわ、それで第壱都市のユミルとは連絡は取れたの?」
ユミル「問題ないですよ、むしろ相手も凄く喜んでいます、向かいます?」
雪花「ええ、お願いするわ」
雪花がそういうとユミルの手が光だし、手を祈るように合わせる、そしてユミルが「私の光に触れて」と言うと雪花はユミルの光に触れる、するとその光が雪花を包み込み、あまりの眩しさに雪花は目を瞑ってしまった。
・・・・・・
雪花はまぶた越しから光が弱まった事を確認して目をゆっくりあける。
そこは帝国、雪花の自室だった。
雪花「第壱都市は帝国なのね、関わりが深い土地が都市として選ばれるって事なのね、でも月花お姉ちゃんじゃないとすると誰が・・・」
バース「雪花様♪いらっしゃいませ♪」
雪花はおどろきを隠せなかった。
ユミル・バース、その姿はなんと天野江 奏星だったのだ。
雪花「奏星さん?!私奏星さんが帝国内で一番大事だと思ってたの?!」
雪花は動揺する、あの問題児筆頭で常に迷惑を掛けて来るあの天野江奏星が一番大事だと考えている自分に。
バース「雪花様はこの姿の子の事を一番気に掛けていましたからね!後は私の好みです♪だって可愛いじゃないですか~♪」
ユミル・バースは照れながら顔を隠す、ハッキリ言って第零都市のユミルとは大違いだった。
愛着が湧く雰囲気があった。
バース「この第壱都市は帝国、範囲としましては帝国城下町にエウレカ城内がエリアとなっています、第二の故郷としてぜひ色を塗って行ってください!私は勿論雪花様のアシストをしていきますよ!」
雪花(帝国か・・・まだ日本ならわかるけど帝国が使っている材質とか全然理解出来ないわよ、色はまだシンプルだけど・・・う~~ん、まだ簡単なのかな?)
バース「あ!一つ伝えていない事がありますのでぜひ聞いてください、お時間は取らせません」
雪花「どうぞ、結構重要な事だったりするのかしら?」
バース「恐らく第零都市ではこう聞かされてなかったですか?独裁の力を高めるためにと」
雪花「ええ、私はそう聞いて色を塗っていたわ」
バース「色を塗るまでは一緒なのですが、ここの場合独裁の力は高まりません、ここでは【壊滅の力】が高まります、要は色を外せば外す程現実を壊滅させる、そして壊滅の力が強まるという概念ですね」
雪花「独裁の力とは無関係?でも壊滅の力って何?それも原始支配なの?」
バース「そうですね~、ちょっと違いますね、独裁はあくまで雪花様の原始支配の力を高めるための力です、ここの壊滅支配は雪花様が持つ原始支配とは別の能力を強化するための世界です」
雪花「原始支配以外の能力?私原始支配以外ちゃんと使った事ないわよ、何が解放されたのよ」
バース「壊滅支配ですね、壊す事に特化した破壊神的な力です!どこまでも雪花様武力に長けた方ですからね!きっとこれからも武力に貢献出来る力を得ていくでしょう!」
雪花「物騒な能力ね、でも戦闘センスで評価されている私からすれば良い報告って所なのかしらね、それで例えば色を塗って・・・どうなるの?正しいパターンと間違っているパターンでどう変わるの?」
バース「正しいと壊滅の力ではなく修復の力が高まります、壊滅と聞けば壊す事ばかり意識が向きますが、壊すのは物だけではなく原理も常識も全てですから、すなわち【普通はこれで壊れるけど、その常識を壊す事で壊すという動作で治す事も可能】という現象が起きるのです、壊れるのは眼に見える物だけに限らずって事ですね!」
雪花「それで間違えれば文字通り壊滅の力が高まって見境なく壊すって事か・・・第零都市の時もそうだけどどっちに転んでもメリットがあるわね、これって両方50%にした方が両方扱えるから凄くバランスがいいんじゃないの?」
雪花が思いつき、そのまま口にするがバースは首を横に振った。
バース「それももちろんバランスがあっていいですが・・・正直器用貧乏といっていいレベルです、もう一ついいますともしこの都市全ての色を塗り終えると能力が進化します、聞いたことありませんか?4文字能力、それらに進化しますが・・・もし器用貧乏だと半端な能力で覚醒するでしょうね、もちろん気に入らなければ全てリセットして1から塗り直せば再度作り直す事は可能ですが、面倒ではないですか?」
雪花「一度確定すると塗り直しは出来ないの?」
バース「はい、確定しますともう色に関しては干渉出来ません、世界がその色に適応していまうのです、ですから色は偏っている方がいいですね、7:3の割合でもいいですし、偏っている方が扱いやすいですね、私の感覚の話になりますけどね」
バースは一通り説明し終えると頭を深く下げる。
雪花(このユミルは凄く礼儀正しいわね、変な圧が無い分マシかも・・・)
雪花はユミル・バースに対して警戒心を少し解いた、だがその時だった。
バース「雪花様の身の回りは私にお任せください、疲れたならマッサージをします、怪我をしたなら治療もしましょう、もしその・・・性欲が溜まれば私が相手になりましょう///私も乙女ですが・・・頑張りますね!」
雪花(毎度思うけどなんで世界王とか従属って性行為までがデフォルトで考えてるのかしら、あれかしら私達は性的な事は閉鎖的だけど野性的な種族はむしろオープンだって聞いたことがある、それに近いのかしら、まあ確かに生物が生きていく生理現象の一つではあるから・・・)
雪花はバースの言葉に対して頷きながらも頭を悩ませる。
・・・・・・
雪花「本当広いわね・・・第零都市の比じゃないわよこれ・・・」
バース「元々色を塗る時は一気にです!一部屋とかではなく一定のエリアを一気に染めてしまえば移動する手間が省けますよ」
雪花は「それが出来るなら苦労しないわよ」と思いながらもバースの話を聞く。
雪花「そういえばこの世界って世界の住人は居ないの?」
この世界は風景だけで生物が生息していない。
バース「人ですか?必要ですか?私は貴女が一番大事に考えている人の姿になっているのはせめてものってやつですよ?」
雪花「一番以外は価値が無いって言いたいの?」
雪花は少しムッとしたような顔でバースに聞く。
バース「自身に関わりある人達全員を守るなんて無理な話ですよ、それに貴女には向いてません、例えばこの世界の住人を生み出して仲の良い子が出来たとしましょう、それが他の従属に殺された場合、その従属をどうしますか?殺しますか?ですが権利はあるはずです、雪花様に好かれているというだけで雪花様から粛清を会うのは理不尽ではないですか?」
雪花「それはそうだけど・・・でも殺人は禁止ってルールにすればいいじゃない」
バース「それは名案ですね、では無能な人達が溢れかえりますね、では互いに干渉する事も禁止ですか?」
雪花「なんで?そこまで禁止なんてしないわよ」
バース「人を殺すのが直接的な殺人だけだと思ってます?人は心を殺すために言葉も使えます、人間関係だって使えますし、状況を使う事も出来ます、そんな目に見えないものまで管理する事が雪花様には可能ですか?しかも人が増えればその人達の色も塗らないといけません」
バースは今まで笑顔で語っていたが冷たく、そして鋭い眼光で雪花を睨む。
バース「貴女、主パトの忠誠をこの世界の中なら無下にしてもいいって考えてる?相手を理解するには相手の心を理解しないといけない、質感を知るためには触れなくてはならない、じゃあどうやって触れるの?それは勿論性行為も含まれるわね、男性でも女性でも両生類でもいいですが、自分の力のために自分の身体をこの世界に捧げるような考えは捨てた方がよろしいかと」
雪花は自分の考えが甘かった事に対して反省する。
雪花「そこまで考えてなかっただけよ、そんなに怒らないでよ」
バース「そうですね、私も感情的になりました、ですが私達がやらないのは面倒臭いという理由ではなく【そのやり方が最も雪花様に適している】と判断しているからです、貴女は複数人よりも一人で考える、一人で行動する方が楽だと考えるタイプですからそうしているだけです、ですがそれをすると暴走しがちになるので私達が貴女にとって最も大事な人の姿となって助言をするのです、それが私達ユミルとして考えです」
雪花は再認識した、この世界は雪花に最も優しい世界なのだと、誰よりも雪花の事を考え理解して適応してくれる世界。
雪花「なんかそう聞くとこの世界も悪くないって感じてしまうわね」
バース「そうでしょう♪だから雪花様も気兼ねなくここに滞在するといいですよ、現実世界との時間が気になるなら私が止めておきます、そうすればこの世界で何日居ても現実世界では実質0です!」
雪花は驚く。
雪花「そんな事も出来るの?」
バース「修行とかの手段では使えませんよ?この世界では能力は扱えませんし、力が増える事も減る事もありません、肉体は現状維持なので現実で怪我をしてこの世界に逃げても現実での怪我をそのままこの世界に来ることになりますし、治ることも痛みが治まる事もありません、言わばゲームでいうスタートボタンをして画面停止をしている状態です。休まるのはあくまでゲームプレイヤーのみでゲーム内のキャラクターはそのままです」
雪花「わかりやすい例えをどうもありがとう、でもそれでもこの世界は使い所は沢山あることがわかったわ」
雪花はバースに対して笑いながら一通り探索し終えると自室に戻る。
すると雪花は服を全て脱ぎだし、そのまま自分のベッドに入る。
雪花「一度やってみたかったのよね、こうやって全裸でベッドに寝るの、現実だと気が気じゃなくてできなくてさ、でもここなら問題ないわけだよね?」
バース「はい問題ないですよ、あ、飲み物とか要ります?一応現実再現なのでつくれますよ」
雪花「そうなの?でもそれって大丈夫なの?」
バース「私の力です、都合が良い話ですが、私は任意で現実世界をこちらに干渉させる事も出来ます、なのでこの世界での蛇口をひねれば本来であれば何も出てきませんが私が触れれば現実世界の水と繋がり水を出す事が出来ます」
雪花「便利なのね、それじゃあ寝ているから近くに置いといて」
雪花はそういうとそのまま眠ってしまう。
雪花はたまにはこの世界を休息の場として使うのもありだと思いながら・・・。
理由は明確で雪花の世界王、ユミルの会話が長いそれに尽きるからだ。
雪花「自分を強くするためには零園を有効活用しないといけないのは充分理解しているんだけど、やっぱり面倒臭いのよね、ユミルが話しかけてこないなら楽なんだけど・・・はぁ」
雪花はそう言いながらも自分の世界に入る。
・・・・・・
ユミル「あら雪花様、今日は何処の色を塗るのですか?殆ど間違った価値観で埋め尽くしているので独裁の力がドンドン上がっていってますね、私としては凄く良いと思います、このまま独裁の道を歩んでいけばきっと貴女はもっと強くなれる、さあ今日も塗りましょう!いえ!全てを雪花様の色に染め上げてしまいましょう!私はそれを求めてる!誰かが決めた法を辿っても何も面白くない!むしろ誰かが作った法に従っている以上作った人以上の存在になれない!そんなの屈辱的!!私達はそれではいけない!私達は常に道なき道に自分の道だとマーキングしながら進まないといけないのです!誰かが開拓した道なんて無価値!!」
雪花が入って来たとたん、雪花を出迎えたユミルの長い話が始まった。
雪花は相手にせずに自分の空間で最も認識している【実家】の色塗りを続けていた。
雪花(確かここの色は・・・材質は・・・私の感覚では・・・)
雪花はまずはと自分の自室の色を当てはめていった。
独裁の力は強い、きっと独裁を極めれば極端に強くなれるだろう、だがそれを極める程仲間という存在が邪魔になる。
仲間の邪魔をし、仲間が邪魔になる、それは今の自分にとっては大問題、帝国の仕事は基本自分よりも格上相手が通常、自分だけで勝てる相手なんて多くない、いつも部隊の隊員達に助けられているのが現実である。
そんな雪花が自分一人で戦う道を今選んでも自分を追い込むだけだと考えていた。
雪花(まずは周りに適応する力を身に着けるんだ、誰かのレールに収まらないと私は一人で戦う力を身に付けられない・・・今はその時ではないのだから)
雪花の手が触れている場所から色がついていく、雪花のイメージ通り、鮮明に現実での自室を再現されていた。
それを少し離れた所から眺めているユミル。
ユミル「適応を選ぶんだね、でもそれも雪花様の選んだ道、無価値は時に価値を生み出すための養分になり得るってことかな、そうだよね、創作だって多くの作品に触れてセオリーを知ってやっと自作創作ってなるもんね、研究するためには結局誰かの作った道を見ておかないと綺麗な道は自分では作れない、歪なものになる・・・歴史に学べとはよく言った物だよ、流石は雪花様だね」
雪花(さっきと言ってる事逆じゃない、でも事実そう、歴史に学ぶ、先人達の成果を見て新たな構想を得る、普段皆が使っている道路だって、それが【綺麗な道路】というお手本を常に見ているから誰でも見た目だけなら綺麗な道路を再現できる、それは日頃からお手本を見ているから、でも私は建設の人から聞いたことがある、道路のは見た目以上に難しい構造をしている、目に見えているアスファルト、だけどその表面に辿り着くまでの間に多くの材質の土が入っては何度も転圧して押し固める、しかもそれだって適当じゃない、決まった深さに合わせてだ、そうやって強度を得たうえで【綺麗な道路】は完成される、道路のアスファルトだって配合が決まってるけど見ただけじゃ絶対に分からないように、知らなければ【完全な再現】なんて不可能、だからこそ誰かから学ぶことは絶対に怠ってはならない)
雪花は自室の一部に色を塗り終えると移動を始める。
・・・・・・
実家のリビングに置いてあるテレビの電源を入れる、するとそこには数字が表示される。
第零都市 染色率 99% 正0.2% 歪0.8%
雪花「まあ、0.2でも正解があっただけマシか、それにしても本当シビアな世界ね、どこまで細かく判断してくるのよ」
雪花は確認し終えるとテレビを消す、そしてユミルに話しかける。
雪花「ねえ、第零都市って書いてるけどまだここ以外に場所があるの?」
ユミル「勿論ですとも、ここは雪花様の原点だからこそ第零都市、そして私はこの第零都市の王、
ユミル・ゼロです」
雪花「他の都市にも行ってみたいんだけどどうやったらいけるの?」
ユミル「他の都市に顔を出すのですか、それはそれは、ではどの都市に行きますか?今の所第壱都市が解放されてますね、そちらの王、ユミル・バースにコンタクトをとってこちらの都市とあちらの都市を繋ぐ必要があります」
雪花はユミルの言葉から聞きなれない言葉を聞いた、それに対してユミルに質問する。
雪花「ユミル・バース?貴女とは違うユミルが存在するってこと?」
ユミル「勿論、私は所詮この都市の王に過ぎませんので、もっと言いますとこの零園の世界王は私達であって私達ではない、本来のユミルが世界王となります、難しいですよね?意味が理解出来ないですよね?そうですね~~、ならこう例えるのはどうでしょう!」
ユミルはさっき雪花が消したテレビを付ける。
ユミル「もし雪花様が主パトと出会わなかった世界線があったなら・・・そしてその世界線の雪花様が18歳を迎えた時、どんな雪花様なんでしょうかね?」
雪花「それは・・・きっと落ちこぼれのままだったでしょうね、普通に高校を卒業して大学か専門学校に入って、って所かしら」
ユミル「うんうん、そのもしもの世界線の雪花が言わば私達みたいなもの!つまりは原点となるユミルのあらゆる可能性から生まれたユミル、それが私達、私の場合はこの第零都市の王として生きていくと決めた世界線のユミルってところかな、でも第壱都市のユミルは環境も考え方も違う人生を歩んだ別世界線のユミル、だから同じユミルって名前でも全然別人、見た目も全然違うしね」
雪花「そ、そうなんだ・・・それはちょっと安心かも、第壱都市のユミルも貴女みたいにおしゃべり好きだったらどうしようかと思ったわ」
ユミル「ちなみにこの第零都市では雪花が一番大事だと感じていた双子の妹四季桜花がモデルとなった、だけど第壱都市ではその環境で最も大事だと感じている存在の姿でユミルは存在する、勿論変わればイメチェンしてその姿に変えるかもだけど・・・まあそれは気にしても仕方ない事だね!」
雪花「いい加減家族を使われるのは辞めて欲しいんだけどね、十中八九月花お姉ちゃんの見た目してそうじゃない」
雪花はため息をついた、だがユミルはそれを否定した。
ユミル「月花とパト様はダメ、その二人の真似すると色々圧力を受けちゃう、ぶっちゃけどの世界でもパト様の姿で全部通用する話なんだけどそれをしたら万園から圧力が掛かっちゃって・・・月花に関しては帝園から圧力が掛かっちゃうんだよね、あそこの世界王は敵に回したくないからさ・・・帝園と零園は一切繋がりがないけど、私がその世界の主を模倣してしまえば干渉出来てしまう、干渉するのはいいけど格上相手の世界や世界王が居たらもう大変、だからあの二人の姿で出て来る事は絶対にないね」
雪花「理由がちょっと小物臭いんじゃない?」
ユミル「独裁だって触れてはいけない禁忌は存在するって事だよ、簡単な話で自分の考えを押し付けるとなれば必ず喧嘩になるよね、勿論弱ければ力で簡単にねじ伏せられるけど強いとそうはいかない、むしろ負けを認めてしまえば色々と独裁に亀裂が入っちゃう、この独裁で最もやってはいけないのが負けを認めない事、自身の独裁が一番である事を常に信じないといけないってことなんだよ」
雪花「ふ~ん、それは参考にしておくわ、それで第壱都市のユミルとは連絡は取れたの?」
ユミル「問題ないですよ、むしろ相手も凄く喜んでいます、向かいます?」
雪花「ええ、お願いするわ」
雪花がそういうとユミルの手が光だし、手を祈るように合わせる、そしてユミルが「私の光に触れて」と言うと雪花はユミルの光に触れる、するとその光が雪花を包み込み、あまりの眩しさに雪花は目を瞑ってしまった。
・・・・・・
雪花はまぶた越しから光が弱まった事を確認して目をゆっくりあける。
そこは帝国、雪花の自室だった。
雪花「第壱都市は帝国なのね、関わりが深い土地が都市として選ばれるって事なのね、でも月花お姉ちゃんじゃないとすると誰が・・・」
バース「雪花様♪いらっしゃいませ♪」
雪花はおどろきを隠せなかった。
ユミル・バース、その姿はなんと天野江 奏星だったのだ。
雪花「奏星さん?!私奏星さんが帝国内で一番大事だと思ってたの?!」
雪花は動揺する、あの問題児筆頭で常に迷惑を掛けて来るあの天野江奏星が一番大事だと考えている自分に。
バース「雪花様はこの姿の子の事を一番気に掛けていましたからね!後は私の好みです♪だって可愛いじゃないですか~♪」
ユミル・バースは照れながら顔を隠す、ハッキリ言って第零都市のユミルとは大違いだった。
愛着が湧く雰囲気があった。
バース「この第壱都市は帝国、範囲としましては帝国城下町にエウレカ城内がエリアとなっています、第二の故郷としてぜひ色を塗って行ってください!私は勿論雪花様のアシストをしていきますよ!」
雪花(帝国か・・・まだ日本ならわかるけど帝国が使っている材質とか全然理解出来ないわよ、色はまだシンプルだけど・・・う~~ん、まだ簡単なのかな?)
バース「あ!一つ伝えていない事がありますのでぜひ聞いてください、お時間は取らせません」
雪花「どうぞ、結構重要な事だったりするのかしら?」
バース「恐らく第零都市ではこう聞かされてなかったですか?独裁の力を高めるためにと」
雪花「ええ、私はそう聞いて色を塗っていたわ」
バース「色を塗るまでは一緒なのですが、ここの場合独裁の力は高まりません、ここでは【壊滅の力】が高まります、要は色を外せば外す程現実を壊滅させる、そして壊滅の力が強まるという概念ですね」
雪花「独裁の力とは無関係?でも壊滅の力って何?それも原始支配なの?」
バース「そうですね~、ちょっと違いますね、独裁はあくまで雪花様の原始支配の力を高めるための力です、ここの壊滅支配は雪花様が持つ原始支配とは別の能力を強化するための世界です」
雪花「原始支配以外の能力?私原始支配以外ちゃんと使った事ないわよ、何が解放されたのよ」
バース「壊滅支配ですね、壊す事に特化した破壊神的な力です!どこまでも雪花様武力に長けた方ですからね!きっとこれからも武力に貢献出来る力を得ていくでしょう!」
雪花「物騒な能力ね、でも戦闘センスで評価されている私からすれば良い報告って所なのかしらね、それで例えば色を塗って・・・どうなるの?正しいパターンと間違っているパターンでどう変わるの?」
バース「正しいと壊滅の力ではなく修復の力が高まります、壊滅と聞けば壊す事ばかり意識が向きますが、壊すのは物だけではなく原理も常識も全てですから、すなわち【普通はこれで壊れるけど、その常識を壊す事で壊すという動作で治す事も可能】という現象が起きるのです、壊れるのは眼に見える物だけに限らずって事ですね!」
雪花「それで間違えれば文字通り壊滅の力が高まって見境なく壊すって事か・・・第零都市の時もそうだけどどっちに転んでもメリットがあるわね、これって両方50%にした方が両方扱えるから凄くバランスがいいんじゃないの?」
雪花が思いつき、そのまま口にするがバースは首を横に振った。
バース「それももちろんバランスがあっていいですが・・・正直器用貧乏といっていいレベルです、もう一ついいますともしこの都市全ての色を塗り終えると能力が進化します、聞いたことありませんか?4文字能力、それらに進化しますが・・・もし器用貧乏だと半端な能力で覚醒するでしょうね、もちろん気に入らなければ全てリセットして1から塗り直せば再度作り直す事は可能ですが、面倒ではないですか?」
雪花「一度確定すると塗り直しは出来ないの?」
バース「はい、確定しますともう色に関しては干渉出来ません、世界がその色に適応していまうのです、ですから色は偏っている方がいいですね、7:3の割合でもいいですし、偏っている方が扱いやすいですね、私の感覚の話になりますけどね」
バースは一通り説明し終えると頭を深く下げる。
雪花(このユミルは凄く礼儀正しいわね、変な圧が無い分マシかも・・・)
雪花はユミル・バースに対して警戒心を少し解いた、だがその時だった。
バース「雪花様の身の回りは私にお任せください、疲れたならマッサージをします、怪我をしたなら治療もしましょう、もしその・・・性欲が溜まれば私が相手になりましょう///私も乙女ですが・・・頑張りますね!」
雪花(毎度思うけどなんで世界王とか従属って性行為までがデフォルトで考えてるのかしら、あれかしら私達は性的な事は閉鎖的だけど野性的な種族はむしろオープンだって聞いたことがある、それに近いのかしら、まあ確かに生物が生きていく生理現象の一つではあるから・・・)
雪花はバースの言葉に対して頷きながらも頭を悩ませる。
・・・・・・
雪花「本当広いわね・・・第零都市の比じゃないわよこれ・・・」
バース「元々色を塗る時は一気にです!一部屋とかではなく一定のエリアを一気に染めてしまえば移動する手間が省けますよ」
雪花は「それが出来るなら苦労しないわよ」と思いながらもバースの話を聞く。
雪花「そういえばこの世界って世界の住人は居ないの?」
この世界は風景だけで生物が生息していない。
バース「人ですか?必要ですか?私は貴女が一番大事に考えている人の姿になっているのはせめてものってやつですよ?」
雪花「一番以外は価値が無いって言いたいの?」
雪花は少しムッとしたような顔でバースに聞く。
バース「自身に関わりある人達全員を守るなんて無理な話ですよ、それに貴女には向いてません、例えばこの世界の住人を生み出して仲の良い子が出来たとしましょう、それが他の従属に殺された場合、その従属をどうしますか?殺しますか?ですが権利はあるはずです、雪花様に好かれているというだけで雪花様から粛清を会うのは理不尽ではないですか?」
雪花「それはそうだけど・・・でも殺人は禁止ってルールにすればいいじゃない」
バース「それは名案ですね、では無能な人達が溢れかえりますね、では互いに干渉する事も禁止ですか?」
雪花「なんで?そこまで禁止なんてしないわよ」
バース「人を殺すのが直接的な殺人だけだと思ってます?人は心を殺すために言葉も使えます、人間関係だって使えますし、状況を使う事も出来ます、そんな目に見えないものまで管理する事が雪花様には可能ですか?しかも人が増えればその人達の色も塗らないといけません」
バースは今まで笑顔で語っていたが冷たく、そして鋭い眼光で雪花を睨む。
バース「貴女、主パトの忠誠をこの世界の中なら無下にしてもいいって考えてる?相手を理解するには相手の心を理解しないといけない、質感を知るためには触れなくてはならない、じゃあどうやって触れるの?それは勿論性行為も含まれるわね、男性でも女性でも両生類でもいいですが、自分の力のために自分の身体をこの世界に捧げるような考えは捨てた方がよろしいかと」
雪花は自分の考えが甘かった事に対して反省する。
雪花「そこまで考えてなかっただけよ、そんなに怒らないでよ」
バース「そうですね、私も感情的になりました、ですが私達がやらないのは面倒臭いという理由ではなく【そのやり方が最も雪花様に適している】と判断しているからです、貴女は複数人よりも一人で考える、一人で行動する方が楽だと考えるタイプですからそうしているだけです、ですがそれをすると暴走しがちになるので私達が貴女にとって最も大事な人の姿となって助言をするのです、それが私達ユミルとして考えです」
雪花は再認識した、この世界は雪花に最も優しい世界なのだと、誰よりも雪花の事を考え理解して適応してくれる世界。
雪花「なんかそう聞くとこの世界も悪くないって感じてしまうわね」
バース「そうでしょう♪だから雪花様も気兼ねなくここに滞在するといいですよ、現実世界との時間が気になるなら私が止めておきます、そうすればこの世界で何日居ても現実世界では実質0です!」
雪花は驚く。
雪花「そんな事も出来るの?」
バース「修行とかの手段では使えませんよ?この世界では能力は扱えませんし、力が増える事も減る事もありません、肉体は現状維持なので現実で怪我をしてこの世界に逃げても現実での怪我をそのままこの世界に来ることになりますし、治ることも痛みが治まる事もありません、言わばゲームでいうスタートボタンをして画面停止をしている状態です。休まるのはあくまでゲームプレイヤーのみでゲーム内のキャラクターはそのままです」
雪花「わかりやすい例えをどうもありがとう、でもそれでもこの世界は使い所は沢山あることがわかったわ」
雪花はバースに対して笑いながら一通り探索し終えると自室に戻る。
すると雪花は服を全て脱ぎだし、そのまま自分のベッドに入る。
雪花「一度やってみたかったのよね、こうやって全裸でベッドに寝るの、現実だと気が気じゃなくてできなくてさ、でもここなら問題ないわけだよね?」
バース「はい問題ないですよ、あ、飲み物とか要ります?一応現実再現なのでつくれますよ」
雪花「そうなの?でもそれって大丈夫なの?」
バース「私の力です、都合が良い話ですが、私は任意で現実世界をこちらに干渉させる事も出来ます、なのでこの世界での蛇口をひねれば本来であれば何も出てきませんが私が触れれば現実世界の水と繋がり水を出す事が出来ます」
雪花「便利なのね、それじゃあ寝ているから近くに置いといて」
雪花はそういうとそのまま眠ってしまう。
雪花はたまにはこの世界を休息の場として使うのもありだと思いながら・・・。
patopatoblog at 14:07|Permalink
2025年12月15日
No.197 誕爛(たんらん)
これは万園、世界王戦争時代のお話。
この話を語るのは神籟(しんらい)。
神籟「これは私がまだ世界王戦争で戦っていた時期のお話です。といっても時期も後半も後半、ほぼ最後の方になりますかね、私が唯一死を覚悟した戦いを思い出したんです」
神籟は語る。
・・・・・・
世界王戦争、ストレリチアが優秀な世界王を作ろうと切磋琢磨していた時代、それこそ数億という数の世界王達が産み落とされた、だがどの世界王も自我が強く誰もが自身が世界の王であるという事を疑わない、誰かの下につくなどありえないと断言するような個性派揃いだった事もあり、生まれて間もない世界王達は戦いを続けていた。
だがそんな世界王戦争もストレリチアが世界王を上手く作るコツを見つけ出せば世界王を作る頻度も下がり、数が減って来ていた。
世界に世界王が1000体も居なくなった頃、現時点で最強種として名を轟かせていたのは8名。
界羅(かいら)、祖占(そうらな)、誕爛(たんらん)、高簾(こうれん)
朔薬(さくやく)、惺紡(せいほう)、神籟(しんらい)、御殿(ごでん)
この8名の世界王ランクはEXランク以上、軍として群れない世界王のため、各自名を上げては
挑戦者を待つか、獲物を狙いに行く【狩る側】の存在だった。
8名の最強種の中でもランク分けがされており、外側では臨戦態勢を張っているが、内心は格上とは戦いたくないという感情が下位ランクの最強種達は考えていた。
1位:界羅
2位:祖占
3位:誕爛
4位:高簾
5位:朔薬
6位:惺紡
7位:神籟
8位:御殿
3グループに分けられており、
1位~3位は戦ってはならない、無敵グループ
4位~5位は戦っても勝利を絶対に得られない、無敗グループ
6位~8位は本来の最強種と呼ばれる、最強グループ
とされている。
神籟はこの時自身を狙う御殿といつ戦ってもおかしくない状況になっていた。
互いが姿を見れば威嚇、そしてどちらかが仕掛けた段階でどちらかの死は確実、
そしてこの戦いに巻き込まれるとSSS+クラスの世界王でも死は避けられないだろうと万園全体で
緊張感が漂っていた。
そしてそんな状況になっていたのはもう2グループ存在していた。
4位高簾と5位朔薬だった、互いに同レベルの世界王として決着をつけようとしていたためだ。
そして囁かれていたのは3位である誕爛が誰かを狙っているという噂。
順当にいけば1位か2位のどちらかだが、このグループが本気で戦うという事は同じ最強種である4位以下の世界王ですら巻き込まれれば死を覚悟するしかないと言われているレベルだと言われていた。
・・・・・・
数年後。
詳しい話は飛ばすが結果だけを伝えると7位神籟と8位御殿の戦いが始まった。
時間にして4ヵ月、結果は7位の神籟が8位の御殿を喰らい、神籟の勝利で終えた。
そしてその戦いが火蓋となり、4位と5位の戦いも始まった。
これが多くの被害を出した最悪の戦いとなった。
日々互いを睨み牽制してしあっていた世界王達を無惨に蹴散らしながらも最後は5位の朔薬が4位の高簾を撃破し、8体だった最強種が6体になった。
ここで問題が残っていたのは3位誕爛が誰を狙っているのか、それが今だにわかっていなかった。
そもそも誕爛が本気で誰かと戦っているのを見た者が居ないのだ。
神籟は長い戦いの傷を癒すために身を潜めていた時に最悪の事態が起きた。
・・・・・・
神籟「やっと鬱陶しい存在が消えた、ずっと目の仇にしてきてましたからね、御殿は、ですが流石は建築の世界王、あらゆる建設物が私の真言を防いできたうえに私を妨害する設備と攻撃する設備を無限に作り続けながら無限に広がる建物の空間に閉じこもった時は・・・いやもう考えるのは辞めましょう、この頭痛は半年は収まらないかもしれないわね・・・」
神籟が自分の世界で休息をとっていると自分の世界に大きなヒビが入ったのが眼に入る。
神籟(襲撃?確かに私が弱っている所を狙うのはセオリー的にも問題ない、だが私を狙う奴なんて・・・)
神籟は警戒する、そしてヒビから大きな穴が空き、そこから一人の赤い髪と赤い目を宿した者が降りて来た。
神籟「誕爛(たんらん)?!」がば!!
神籟は想定外の来客に疲れを気にせずに警戒態勢に入った。
誕爛「随分弱っているみたいだな神籟、君が最強種を撃破したのはこれで二人目、凄い事じゃないか、私は誰も倒していないというのに」
誕爛は笑いながら神籟に話しかける、神籟に近づいて来る誕爛の足取りは軽かった。
神籟「わざわざ私の世界に入ってきて何?万全の状態である私じゃなくてこんな弱り切った私を殺して満足?」
誕爛「?別に?世間話をしに来ただけだよ、神籟との世間話を終えたら次は朔薬の所だね、あの子も凄いよね、3人目の最強種を撃破したらしいしね、あんな大人しそうな子が戦ってみたら最も強いというのは面白いものだよね」
神籟は警戒していた。
神籟(何を企んでいる?世間話をするためだけに私の世界に入って来るか?というか本来相手の世界に入るのはリスクが高すぎる行為、なにせ相手のテリトリー内、何が起きてもおかしくない、むしろ相手の世界に入った時点で負けは確実と思ってもおかしくないのに・・・馬鹿なのか?それとも・・・)
神籟の世界に入っても問題ないと判断しているのか?
それだけ誕爛と神籟の間には実力差があるのか?
神籟の脳裏には誕爛の事で頭がいっぱいになっていた。
神籟が得意とする真言で一度誕爛を狙ってみる。
神籟「§右手を上げろ§」
神籟が真言を放つが誕爛が右手を上げるは一切なかった。
神籟(私の世界に居て私の真言の影響を一切受けないのか・・・勝てないのは間違いないな・・・)
神籟は誕爛のランクを確認する、これは万園ではデフォルトで出来る行為であり、相手の名前と世界王ランクはいつでも表示可能である。
誕爛(たんらん) ランクEX+
神籟(しんらい) ランクEX
神籟(EX+か、私のランクよりも上、まだEXよりも上があった事に驚きだよ、これで3位とされているんだから他の二人なんてどんな化物よ、リスクを冒したくないからって一度も会った事ないけどこればかりは後悔かな)
神籟はリスクを冒してでも一度くらいは上位3名のステータスは確認するべきだったと後悔するがそれも既に遅い。
誕爛が神籟に話を続けるが神籟は一度も会話が頭に入って来なかった。
誕爛「聞いてる?」
神籟「ええ、全然聞いてないわ、聞けるわけないでしょ、貴女、怖すぎるのよ」
神籟は降伏したような笑みで答える。
誕爛「あはは、私は君、いや君達を狙わないよ、私はね、ずっと君達を見守っていたんだ、雑魚に興味はないけど君達は雑魚じゃない、有望な世界王達だ、特に朔薬、惺紡、神籟、君達は努力してここまで上がって来た、それは賞賛に値するよ、でも残念だけど、誰一人として私の領域までは来られなかった。でもそれは仕方ない事、普段から得ている栄養の量が違うんだ」
誕爛は笑いながら話す、神籟は栄養という言葉に不審を抱き、質問する。
神籟「栄養?それはどういう意味?それは世界王をいくら喰らってきたかの話?だとすれば誕爛、君の言い分はおかしい、見守って来たと言っていたのは嘘じゃないだろうね、事実君が誰かと戦っている姿、狩りをしている姿を見た者は誰もいない、正確には誰も生き残ってないだけかもしれないがでも一切情報がないのはおかしい。数年前だったか祖占の無差別攻撃で数百億の世界王達が溶けて養分にされた事件は今ここまで生きている世界王達なら強さ関係なく把握している」
神籟は続けて話し続ける・
神籟「界羅だってそうだ、この世界を統括するストレリチアの代理を担う存在、そんなストレリチアの右腕的存在である界羅は唯一ストレリチア本人から養分を貰い強さを得ていると、これは既に誰もが知っている事、じゃあ誕爛、君はどうやって養分を得ているって言うんだ!才能だけでここまで強かったなんて言わせない!」
誕爛は神籟の目を見て笑う。
誕爛「私はね、この万園で唯一、ストレリチア様と同様、【世界王を生み出す事が出来る世界王】なんだよ、つまり私の世界にはこの万園と同様世界王達が住む世界が存在する。そしてどこからその養分を作るか?簡単な話だよ、世界王を生み出すための養分を自分の力として吸収している、つまり自分の身体一つで自給自足が成立しているんだよ、そして私の能力はさっき言った通り世界王を作り出すものだ、じゃあわかるよね?」
誕爛は神籟に笑いながら問いかける、だがそれはとても分かりやすい問題。
神籟「世界王だけの軍隊、そしてそれらを養分にしているって事は誕爛の力は・・・はは、もしかして存在する世界王の能力全てか・・・世界王レベルの全知全能ってわけか、規格外め」
誕爛「褒めないでくれ、それでも私は3位、界羅にも祖占にも勝てない、不思議だろう?世界王を作る世界王で生み出した世界王を統べるのは勿論、あらゆる世界王の力を扱える私がこの二人には勝てないんだ、でもそれが真実なんだ、だから諦めた、上を目指す事も下の子達に対して何かをしようとも思わない、それが私だよ、だから心配しなくていい、君レベルの真言は私も持ってる、だから」
誕爛はそう言うと神籟に言葉を発する。
誕爛「§右腕を上げろ§」
神籟「?!?!」右腕が上がる。
誕爛「元々はCランクくらいの子が持っていた世界王の力だったかな、でも私が扱えばそれはEX+級の精度になる、もちろん朔薬も、惺紡も、死んだ他の最強種の子達の力も全部、私は持っているよ」
誕爛は指を慣らすと誕爛の背後に無数に群がる世界王達が現れる。
神籟は目を見開く、驚きを隠せなかった。
その数は今この万園に存在する世界王の数、いや元々億と居た万園に世界王以上の数の世界王が誕爛という一人の世界王から現れたのだ。
誕爛「この子達は私が作れる最高ランクS+級の世界王達だけ呼んだんだよ、私の世界はこんな戦争は起きていない、私はストレリチア様よりも平和な世界を実現出来ている、でも乱暴しようと思えばいくらでも戦えるよ、例えばこの子達、神籟にとってはS+ランクの雑魚だけど、私の恩恵を受ければ全員EXランクと戦えるくらいには強化出来るけど・・・どうする?」
神籟(ああ・・・無理だ、勝てるわけがない、つまり私が戦ってきたのは・・・無駄だったってわけか・・・なんかやる気失ったな・・・)
神籟は泣きだす、それは降伏というよりどう頑張っても辿り着けない領域が存在するのだという絶望、戦意喪失だった。
・・・・・・
神籟「私はあの出来事から戦意を失った、どう頑張っても絶対的な格上は存在するとわかったから、だから周りからは丸くなったとか、大人しくなったとか言われてるけど・・・私だけが知っている誕爛の実力を見てから・・・私はちょっと拗ねてるのかもね、今も尚、戦争を終えて、唯一生き残った6名として残って、そこから円卓の王という組織が作られ、何をすることなく6位という席に座ったのも・・・本来の私なら4位の席を狙っていたかもしれないけど・・・結局は無意味だってわかってしまったから・・・6位に甘んじてるのかもね・・・」
神籟は最後に誕爛との会話を思い出し、語る。
誕爛「私はいつでも見守ってるよ、弱い子を見守るのは強き者の定めだからね」
神籟「私がそう言われたの・・・」
この話を語るのは神籟(しんらい)。
神籟「これは私がまだ世界王戦争で戦っていた時期のお話です。といっても時期も後半も後半、ほぼ最後の方になりますかね、私が唯一死を覚悟した戦いを思い出したんです」
神籟は語る。
・・・・・・
世界王戦争、ストレリチアが優秀な世界王を作ろうと切磋琢磨していた時代、それこそ数億という数の世界王達が産み落とされた、だがどの世界王も自我が強く誰もが自身が世界の王であるという事を疑わない、誰かの下につくなどありえないと断言するような個性派揃いだった事もあり、生まれて間もない世界王達は戦いを続けていた。
だがそんな世界王戦争もストレリチアが世界王を上手く作るコツを見つけ出せば世界王を作る頻度も下がり、数が減って来ていた。
世界に世界王が1000体も居なくなった頃、現時点で最強種として名を轟かせていたのは8名。
界羅(かいら)、祖占(そうらな)、誕爛(たんらん)、高簾(こうれん)
朔薬(さくやく)、惺紡(せいほう)、神籟(しんらい)、御殿(ごでん)
この8名の世界王ランクはEXランク以上、軍として群れない世界王のため、各自名を上げては
挑戦者を待つか、獲物を狙いに行く【狩る側】の存在だった。
8名の最強種の中でもランク分けがされており、外側では臨戦態勢を張っているが、内心は格上とは戦いたくないという感情が下位ランクの最強種達は考えていた。
1位:界羅
2位:祖占
3位:誕爛
4位:高簾
5位:朔薬
6位:惺紡
7位:神籟
8位:御殿
3グループに分けられており、
1位~3位は戦ってはならない、無敵グループ
4位~5位は戦っても勝利を絶対に得られない、無敗グループ
6位~8位は本来の最強種と呼ばれる、最強グループ
とされている。
神籟はこの時自身を狙う御殿といつ戦ってもおかしくない状況になっていた。
互いが姿を見れば威嚇、そしてどちらかが仕掛けた段階でどちらかの死は確実、
そしてこの戦いに巻き込まれるとSSS+クラスの世界王でも死は避けられないだろうと万園全体で
緊張感が漂っていた。
そしてそんな状況になっていたのはもう2グループ存在していた。
4位高簾と5位朔薬だった、互いに同レベルの世界王として決着をつけようとしていたためだ。
そして囁かれていたのは3位である誕爛が誰かを狙っているという噂。
順当にいけば1位か2位のどちらかだが、このグループが本気で戦うという事は同じ最強種である4位以下の世界王ですら巻き込まれれば死を覚悟するしかないと言われているレベルだと言われていた。
・・・・・・
数年後。
詳しい話は飛ばすが結果だけを伝えると7位神籟と8位御殿の戦いが始まった。
時間にして4ヵ月、結果は7位の神籟が8位の御殿を喰らい、神籟の勝利で終えた。
そしてその戦いが火蓋となり、4位と5位の戦いも始まった。
これが多くの被害を出した最悪の戦いとなった。
日々互いを睨み牽制してしあっていた世界王達を無惨に蹴散らしながらも最後は5位の朔薬が4位の高簾を撃破し、8体だった最強種が6体になった。
ここで問題が残っていたのは3位誕爛が誰を狙っているのか、それが今だにわかっていなかった。
そもそも誕爛が本気で誰かと戦っているのを見た者が居ないのだ。
神籟は長い戦いの傷を癒すために身を潜めていた時に最悪の事態が起きた。
・・・・・・
神籟「やっと鬱陶しい存在が消えた、ずっと目の仇にしてきてましたからね、御殿は、ですが流石は建築の世界王、あらゆる建設物が私の真言を防いできたうえに私を妨害する設備と攻撃する設備を無限に作り続けながら無限に広がる建物の空間に閉じこもった時は・・・いやもう考えるのは辞めましょう、この頭痛は半年は収まらないかもしれないわね・・・」
神籟が自分の世界で休息をとっていると自分の世界に大きなヒビが入ったのが眼に入る。
神籟(襲撃?確かに私が弱っている所を狙うのはセオリー的にも問題ない、だが私を狙う奴なんて・・・)
神籟は警戒する、そしてヒビから大きな穴が空き、そこから一人の赤い髪と赤い目を宿した者が降りて来た。
神籟「誕爛(たんらん)?!」がば!!
神籟は想定外の来客に疲れを気にせずに警戒態勢に入った。
誕爛「随分弱っているみたいだな神籟、君が最強種を撃破したのはこれで二人目、凄い事じゃないか、私は誰も倒していないというのに」
誕爛は笑いながら神籟に話しかける、神籟に近づいて来る誕爛の足取りは軽かった。
神籟「わざわざ私の世界に入ってきて何?万全の状態である私じゃなくてこんな弱り切った私を殺して満足?」
誕爛「?別に?世間話をしに来ただけだよ、神籟との世間話を終えたら次は朔薬の所だね、あの子も凄いよね、3人目の最強種を撃破したらしいしね、あんな大人しそうな子が戦ってみたら最も強いというのは面白いものだよね」
神籟は警戒していた。
神籟(何を企んでいる?世間話をするためだけに私の世界に入って来るか?というか本来相手の世界に入るのはリスクが高すぎる行為、なにせ相手のテリトリー内、何が起きてもおかしくない、むしろ相手の世界に入った時点で負けは確実と思ってもおかしくないのに・・・馬鹿なのか?それとも・・・)
神籟の世界に入っても問題ないと判断しているのか?
それだけ誕爛と神籟の間には実力差があるのか?
神籟の脳裏には誕爛の事で頭がいっぱいになっていた。
神籟が得意とする真言で一度誕爛を狙ってみる。
神籟「§右手を上げろ§」
神籟が真言を放つが誕爛が右手を上げるは一切なかった。
神籟(私の世界に居て私の真言の影響を一切受けないのか・・・勝てないのは間違いないな・・・)
神籟は誕爛のランクを確認する、これは万園ではデフォルトで出来る行為であり、相手の名前と世界王ランクはいつでも表示可能である。
誕爛(たんらん) ランクEX+
神籟(しんらい) ランクEX
神籟(EX+か、私のランクよりも上、まだEXよりも上があった事に驚きだよ、これで3位とされているんだから他の二人なんてどんな化物よ、リスクを冒したくないからって一度も会った事ないけどこればかりは後悔かな)
神籟はリスクを冒してでも一度くらいは上位3名のステータスは確認するべきだったと後悔するがそれも既に遅い。
誕爛が神籟に話を続けるが神籟は一度も会話が頭に入って来なかった。
誕爛「聞いてる?」
神籟「ええ、全然聞いてないわ、聞けるわけないでしょ、貴女、怖すぎるのよ」
神籟は降伏したような笑みで答える。
誕爛「あはは、私は君、いや君達を狙わないよ、私はね、ずっと君達を見守っていたんだ、雑魚に興味はないけど君達は雑魚じゃない、有望な世界王達だ、特に朔薬、惺紡、神籟、君達は努力してここまで上がって来た、それは賞賛に値するよ、でも残念だけど、誰一人として私の領域までは来られなかった。でもそれは仕方ない事、普段から得ている栄養の量が違うんだ」
誕爛は笑いながら話す、神籟は栄養という言葉に不審を抱き、質問する。
神籟「栄養?それはどういう意味?それは世界王をいくら喰らってきたかの話?だとすれば誕爛、君の言い分はおかしい、見守って来たと言っていたのは嘘じゃないだろうね、事実君が誰かと戦っている姿、狩りをしている姿を見た者は誰もいない、正確には誰も生き残ってないだけかもしれないがでも一切情報がないのはおかしい。数年前だったか祖占の無差別攻撃で数百億の世界王達が溶けて養分にされた事件は今ここまで生きている世界王達なら強さ関係なく把握している」
神籟は続けて話し続ける・
神籟「界羅だってそうだ、この世界を統括するストレリチアの代理を担う存在、そんなストレリチアの右腕的存在である界羅は唯一ストレリチア本人から養分を貰い強さを得ていると、これは既に誰もが知っている事、じゃあ誕爛、君はどうやって養分を得ているって言うんだ!才能だけでここまで強かったなんて言わせない!」
誕爛は神籟の目を見て笑う。
誕爛「私はね、この万園で唯一、ストレリチア様と同様、【世界王を生み出す事が出来る世界王】なんだよ、つまり私の世界にはこの万園と同様世界王達が住む世界が存在する。そしてどこからその養分を作るか?簡単な話だよ、世界王を生み出すための養分を自分の力として吸収している、つまり自分の身体一つで自給自足が成立しているんだよ、そして私の能力はさっき言った通り世界王を作り出すものだ、じゃあわかるよね?」
誕爛は神籟に笑いながら問いかける、だがそれはとても分かりやすい問題。
神籟「世界王だけの軍隊、そしてそれらを養分にしているって事は誕爛の力は・・・はは、もしかして存在する世界王の能力全てか・・・世界王レベルの全知全能ってわけか、規格外め」
誕爛「褒めないでくれ、それでも私は3位、界羅にも祖占にも勝てない、不思議だろう?世界王を作る世界王で生み出した世界王を統べるのは勿論、あらゆる世界王の力を扱える私がこの二人には勝てないんだ、でもそれが真実なんだ、だから諦めた、上を目指す事も下の子達に対して何かをしようとも思わない、それが私だよ、だから心配しなくていい、君レベルの真言は私も持ってる、だから」
誕爛はそう言うと神籟に言葉を発する。
誕爛「§右腕を上げろ§」
神籟「?!?!」右腕が上がる。
誕爛「元々はCランクくらいの子が持っていた世界王の力だったかな、でも私が扱えばそれはEX+級の精度になる、もちろん朔薬も、惺紡も、死んだ他の最強種の子達の力も全部、私は持っているよ」
誕爛は指を慣らすと誕爛の背後に無数に群がる世界王達が現れる。
神籟は目を見開く、驚きを隠せなかった。
その数は今この万園に存在する世界王の数、いや元々億と居た万園に世界王以上の数の世界王が誕爛という一人の世界王から現れたのだ。
誕爛「この子達は私が作れる最高ランクS+級の世界王達だけ呼んだんだよ、私の世界はこんな戦争は起きていない、私はストレリチア様よりも平和な世界を実現出来ている、でも乱暴しようと思えばいくらでも戦えるよ、例えばこの子達、神籟にとってはS+ランクの雑魚だけど、私の恩恵を受ければ全員EXランクと戦えるくらいには強化出来るけど・・・どうする?」
神籟(ああ・・・無理だ、勝てるわけがない、つまり私が戦ってきたのは・・・無駄だったってわけか・・・なんかやる気失ったな・・・)
神籟は泣きだす、それは降伏というよりどう頑張っても辿り着けない領域が存在するのだという絶望、戦意喪失だった。
・・・・・・
神籟「私はあの出来事から戦意を失った、どう頑張っても絶対的な格上は存在するとわかったから、だから周りからは丸くなったとか、大人しくなったとか言われてるけど・・・私だけが知っている誕爛の実力を見てから・・・私はちょっと拗ねてるのかもね、今も尚、戦争を終えて、唯一生き残った6名として残って、そこから円卓の王という組織が作られ、何をすることなく6位という席に座ったのも・・・本来の私なら4位の席を狙っていたかもしれないけど・・・結局は無意味だってわかってしまったから・・・6位に甘んじてるのかもね・・・」
神籟は最後に誕爛との会話を思い出し、語る。
誕爛「私はいつでも見守ってるよ、弱い子を見守るのは強き者の定めだからね」
神籟「私がそう言われたの・・・」
patopatoblog at 02:35|Permalink
2025年11月16日
No.193 ハクとティノール
ハクは帝国に残った
パト達が地球に戻りエウレカ探偵事務所を経営している時、
本来であればハクは自分にとって二人の主の元に居なければならない。
だがそれを拒んだ。
それは現時点で自分の役職上離れる事が出来なかった。
そしてやっとハクにとって馴染める環境が整いつつある時にまた別の環境に移動するのが厳しかった。
ハクの立場で言えばそんな事を言ってられないのだが、ハクは自我を優先した。
その判断は数日たった今でも後悔しているし、仕方なかったと思い込むには時間が掛かる出来事だった。
・・・・・・
ハク「もっと勉強しないと・・・」
ハクは最近特訓がおろそかになっていた。
ハクにとっては帝国法治部隊は荷が重すぎる仕事だった。
だがメリアがハクなら出来ると与えられた役職、そして最初こそは嫌だったがパトや雪花、ほかの専属神達と肩を並べる事が出来る唯一の手段だからこそ妥協はしたくなかった。
ハク(私は専属神内で一番弱いんだから・・・)
ハクにはコンプレックスがあった。
それは専属神内序列9位、という肩書だ。
最下位は月花だが、月花が持つ世界【帝園】は専属神内世界ランキング1位、世界王ランキング1位と月花は他の専属神以上の物を持っているため、実質ハクが専属神内で一番弱いと言っても過言ではない立場であった。
ハクは帝国に来てから恐らく専属神内で最も成長した。
時空を自在に操り、時と空間の理解度を高めた事で高火力技を多く生み出し、
単純な攻撃力であれば雪花を上回る程である、勿論将来性を考えた時、破壊神として存在するソルテ以上の火力も出す事が可能となるポテンシャルを持っているうえに、世界に唯一の才能を持つため、自身を卑下する必要はまったくないのだが、ハクにとって現在、現状が最も重要視する。
ハク「はぁ、もうこんな時間か、また特訓出来なかったし、最近自分の世界に入ってないなぁ」
ハクの世界 虚園(イナニスエデン)
虚無の世界であり、その世界には世界王ティノールしか存在しない。
難しいルールも無く、自分の神域解界時の効果を調整するための世界という認識でハクは世界を使っていた。
そこの管理者兼世界王のティノールはたまに会ったら会話相手になる程度で殆どは放置、そもそも日頃の彼女は知能が低く会話もそこまで成立しないため放っておく方が彼女のためでもあった。
ハク「でもずっと会わないと私の事忘れちゃうからたまには顔を見せておかないとだしね」
そうしてハクは自分の世界に入った。
・・・・・・
ティノール「なのね、こうやって私が何かしらやらかした時だけ皆集まって私を責めて来るけどさ、結局の所私を抑制出来ていないルードゥスも悪いと思うんだけど」
ハクが世界に入った時、視界にティノールが立っていた、そして珍しく4体の眷属を纏わせ会話をしていた、ハクにとって知能のあるティノールに会うのはかなり久しぶりであり、恐らく初めて虚園に入った時以来ではないかと考えていた。
ハク「珍しいね、どうしたの?皆揃って」
ハクがティノールに声を掛ける、するとティノールはハクに対して事情を説明する。
ティノール「私がいつもどおり色んな所を散歩してたんだけど、その時どう考えたのか拾之刻空間の設定を触って跡形もなくしちゃったんだよ、それで元に戻そうにも元の数字なんて覚えてる訳もないから困ってたの、それで4人から凄く私が責められてたんだけどルードゥスも悪いと思わない?だって私の管理をしているのに私を止めなかったんだよ、それは私悪くないよね~~」
ティノールはルードゥス(緑目)に指をさし責任転嫁をし、ルードゥスはそれを拒んでいた。
ハク「まあまあ、それは私が治せば良いだけの話だから、でもあれだね、ルードゥス以外の眷属って普段は何をしてるの?ずっとティノールの身体の中には居るんだよね?要所要所で出て来るとか出来ないの?」
ティノールはハクの質問に対して「あ~~」と少し困った顔をして答える
ティノール「要所要所で呼んでいる形ね、東西南北の果てに拠点を置いてるの、本当なら私一人でもいいんだけど、それだと私、本当に自我というか狂暴化しちゃうみたいで、私も記憶がないのよ、だからこの世界の平和のためにもってことでルードゥスが面倒を見てくれてるみたいで、4人には【喜怒哀楽】の属性を持ってる訳なんだけど、ルードゥスは【楽】、楽しいと思える気持ちを司っているから一番私と相性が良いみたいで、ただ能天気で知能が低い子、つまり子供っぽくなっちゃうみたいで、でもそれが一番マシらしいからルードゥスが居てくれるというかね」
ハク「あ、あ~~そうなんだ」
ハクはよく喋るティノールの言葉を追うのに必死だった。
ハク「でも【喜】でも良さそうな感じではあるけど」
ティノール「不気味だって言われた、ずっとニコニコしてるから・・・話しかけてもずっとニヤニヤケラケラで・・・ちなみにあと二つはもうわかるでしょう」
ハク(【怒】は文字通り怒り、【哀】は悲しむ、鬱とかそういうのかな、だとしたら確かに面倒臭いかも)
ティノール「私に誰もついていなかったら【魔王】、4人全員が私に集まっていたら【賢者】それが私、また暇な時は私じゃなく他の眷属の子達にも顔を見せてあげて、唯一この世界で私を管理している【私の一部】だから」
ハク「うん、そうだね」
ハクはそう話していると元々の目的についてティノールに聞かれたため、帝国での事情を話ながら今抱えている不安を話した。
ティノール「大変だよね、でも以外、ハクが主様や雪花様よりも自分を選ぶなんて、それってかなりの進歩なんじゃない、だって元々この二人はハクが自立して貰える事を望んでいたわけでしょ?だから今回の件も二人は別にハクの事を悪いようには考えていないんじゃないかな、それに既に結構な人数が地球に帰ったんだよね?なら主様にとって第二の故郷、帝国の治安を守るのも大事な事だと思うけどね、ハクはこのまま帝国に残って成長してたらいいんだよ、多分地球に行った子達よりも大幅に強くなれると思うから、そう考えたらいいんじゃないかな?」
ハク「そうだね、まさかティノールからそんな話を聞けるなんて思いもしなかったなぁ」
元々はティノールのお世話をしなければという使命感で入っただけだったが良い話を聞けたと満足したハク。
・・・・・・
ハク「色々ありがとう話を聞いて貰えてスッキリしたよ」
ティノール「私も設定を直してもらって助かったよ、それじゃあまた暇な時にでも私に会いに来てね」
ハクはティノールが弄った設定を直して現実世界に戻る。
これはちょっとした出来事のお話。
パト達が地球に戻りエウレカ探偵事務所を経営している時、
本来であればハクは自分にとって二人の主の元に居なければならない。
だがそれを拒んだ。
それは現時点で自分の役職上離れる事が出来なかった。
そしてやっとハクにとって馴染める環境が整いつつある時にまた別の環境に移動するのが厳しかった。
ハクの立場で言えばそんな事を言ってられないのだが、ハクは自我を優先した。
その判断は数日たった今でも後悔しているし、仕方なかったと思い込むには時間が掛かる出来事だった。
・・・・・・
ハク「もっと勉強しないと・・・」
ハクは最近特訓がおろそかになっていた。
ハクにとっては帝国法治部隊は荷が重すぎる仕事だった。
だがメリアがハクなら出来ると与えられた役職、そして最初こそは嫌だったがパトや雪花、ほかの専属神達と肩を並べる事が出来る唯一の手段だからこそ妥協はしたくなかった。
ハク(私は専属神内で一番弱いんだから・・・)
ハクにはコンプレックスがあった。
それは専属神内序列9位、という肩書だ。
最下位は月花だが、月花が持つ世界【帝園】は専属神内世界ランキング1位、世界王ランキング1位と月花は他の専属神以上の物を持っているため、実質ハクが専属神内で一番弱いと言っても過言ではない立場であった。
ハクは帝国に来てから恐らく専属神内で最も成長した。
時空を自在に操り、時と空間の理解度を高めた事で高火力技を多く生み出し、
単純な攻撃力であれば雪花を上回る程である、勿論将来性を考えた時、破壊神として存在するソルテ以上の火力も出す事が可能となるポテンシャルを持っているうえに、世界に唯一の才能を持つため、自身を卑下する必要はまったくないのだが、ハクにとって現在、現状が最も重要視する。
ハク「はぁ、もうこんな時間か、また特訓出来なかったし、最近自分の世界に入ってないなぁ」
ハクの世界 虚園(イナニスエデン)
虚無の世界であり、その世界には世界王ティノールしか存在しない。
難しいルールも無く、自分の神域解界時の効果を調整するための世界という認識でハクは世界を使っていた。
そこの管理者兼世界王のティノールはたまに会ったら会話相手になる程度で殆どは放置、そもそも日頃の彼女は知能が低く会話もそこまで成立しないため放っておく方が彼女のためでもあった。
ハク「でもずっと会わないと私の事忘れちゃうからたまには顔を見せておかないとだしね」
そうしてハクは自分の世界に入った。
・・・・・・
ティノール「なのね、こうやって私が何かしらやらかした時だけ皆集まって私を責めて来るけどさ、結局の所私を抑制出来ていないルードゥスも悪いと思うんだけど」
ハクが世界に入った時、視界にティノールが立っていた、そして珍しく4体の眷属を纏わせ会話をしていた、ハクにとって知能のあるティノールに会うのはかなり久しぶりであり、恐らく初めて虚園に入った時以来ではないかと考えていた。
ハク「珍しいね、どうしたの?皆揃って」
ハクがティノールに声を掛ける、するとティノールはハクに対して事情を説明する。
ティノール「私がいつもどおり色んな所を散歩してたんだけど、その時どう考えたのか拾之刻空間の設定を触って跡形もなくしちゃったんだよ、それで元に戻そうにも元の数字なんて覚えてる訳もないから困ってたの、それで4人から凄く私が責められてたんだけどルードゥスも悪いと思わない?だって私の管理をしているのに私を止めなかったんだよ、それは私悪くないよね~~」
ティノールはルードゥス(緑目)に指をさし責任転嫁をし、ルードゥスはそれを拒んでいた。
ハク「まあまあ、それは私が治せば良いだけの話だから、でもあれだね、ルードゥス以外の眷属って普段は何をしてるの?ずっとティノールの身体の中には居るんだよね?要所要所で出て来るとか出来ないの?」
ティノールはハクの質問に対して「あ~~」と少し困った顔をして答える
ティノール「要所要所で呼んでいる形ね、東西南北の果てに拠点を置いてるの、本当なら私一人でもいいんだけど、それだと私、本当に自我というか狂暴化しちゃうみたいで、私も記憶がないのよ、だからこの世界の平和のためにもってことでルードゥスが面倒を見てくれてるみたいで、4人には【喜怒哀楽】の属性を持ってる訳なんだけど、ルードゥスは【楽】、楽しいと思える気持ちを司っているから一番私と相性が良いみたいで、ただ能天気で知能が低い子、つまり子供っぽくなっちゃうみたいで、でもそれが一番マシらしいからルードゥスが居てくれるというかね」
ハク「あ、あ~~そうなんだ」
ハクはよく喋るティノールの言葉を追うのに必死だった。
ハク「でも【喜】でも良さそうな感じではあるけど」
ティノール「不気味だって言われた、ずっとニコニコしてるから・・・話しかけてもずっとニヤニヤケラケラで・・・ちなみにあと二つはもうわかるでしょう」
ハク(【怒】は文字通り怒り、【哀】は悲しむ、鬱とかそういうのかな、だとしたら確かに面倒臭いかも)
ティノール「私に誰もついていなかったら【魔王】、4人全員が私に集まっていたら【賢者】それが私、また暇な時は私じゃなく他の眷属の子達にも顔を見せてあげて、唯一この世界で私を管理している【私の一部】だから」
ハク「うん、そうだね」
ハクはそう話していると元々の目的についてティノールに聞かれたため、帝国での事情を話ながら今抱えている不安を話した。
ティノール「大変だよね、でも以外、ハクが主様や雪花様よりも自分を選ぶなんて、それってかなりの進歩なんじゃない、だって元々この二人はハクが自立して貰える事を望んでいたわけでしょ?だから今回の件も二人は別にハクの事を悪いようには考えていないんじゃないかな、それに既に結構な人数が地球に帰ったんだよね?なら主様にとって第二の故郷、帝国の治安を守るのも大事な事だと思うけどね、ハクはこのまま帝国に残って成長してたらいいんだよ、多分地球に行った子達よりも大幅に強くなれると思うから、そう考えたらいいんじゃないかな?」
ハク「そうだね、まさかティノールからそんな話を聞けるなんて思いもしなかったなぁ」
元々はティノールのお世話をしなければという使命感で入っただけだったが良い話を聞けたと満足したハク。
・・・・・・
ハク「色々ありがとう話を聞いて貰えてスッキリしたよ」
ティノール「私も設定を直してもらって助かったよ、それじゃあまた暇な時にでも私に会いに来てね」
ハクはティノールが弄った設定を直して現実世界に戻る。
これはちょっとした出来事のお話。
patopatoblog at 11:34|Permalink
No.192 帝園の天使王達
ティエルは第四の園(テーセリスエデン)の最高責任者にして天使族の御神体
帝園での全体実力順位は4位、王冠(ケテル)族の天使王も務め、全美徳を司る存在である。
そんなティエルが現状頭を悩ませてる事がある。
それは【各属性の天使王達が問題児しかいない】点だ。
知恵(コクマ―)の天使王 序列2位 リティエル
彼女はプライドの塊であり、自分が優秀である事を疑わない、
その結果他属性の天使を見下し、ほかの天使王とも仲が悪い。
理解(ビナー)の天使王 序列3位 ラクトゥエル
彼女はリティエルとは真逆の性格で誰とでも打ち解け、優秀でありながら
他者を理解出来る心の広さを持つ、だが自分の事を蔑ろにしがちで
割と自分の領地の事になると適当になるという問題点があった。
慈悲(ケセド)の天使王 序列4位 ミーエル
彼女は浅はかであり、幼稚、慈悲の割に怠けたり、ほかの天使に仕事を
丸投げしたり、ほかの園では慈悲とは程遠いあくどい交渉で困らせる等
主との契約問題以外にも多くの問題を起こしていた問題児筆頭
峻厳(ゲプラー)の天使王 序列5位 エミエル
彼女は自己中心的にして我儘、自分が常に第一であり、自分に甘く相手にはとことん厳しい
で有名であり、彼女の身勝手な行動は同じ属性から他属性の天使王からも
嫌がられている、ミーエルと同等レベルの問題児
美(ディファレト)の天使王 序列6位 ミファエル
彼女は美に対する意識が非常に高く、基本拘りが強く少しの歪みも許せない
という面倒臭い性格をしている、基本同じ属性の天使からは好かれているが
他種族の天使からは嫌われている。
勝利(ネツァク)の天使王 序列7位 ユイエル
彼女は最近【第二の園】に種子や候補生ではなく、いきなり構成員として採用された異例の
天使王である。
性格は根暗でオタク気質、感性がおっさんで相手にマウントを取って気持ちよくなるタイプ
同じ趣味や感性、同じ推し等の同じオタクが許せない厄介オタクでもあり、
日頃からアンチやレスバ、天使界にSNSのようなネットワークは存在しないため
他種族で存在するオタク仲間と常日頃から討論している、だが内容は凄くどうでもいい。
極度の負けず嫌いのため、他の天使王からは基本話しかけられない。
栄光(ホド)の天使王 序列8位 ラタエル
仕事人気質で常に結果を求める性格、天使としてはまだマシな部類
結果至上主義のため、結果で栄光を掴めない天使は落ちこぼれとレッテルを張りやすい
天使王達に対しては対等だがそれ以下になると態度が悪いで有名であり
同族にはかなり嫌われている、そして堕天化している天使で最も多い種族でもある。
基礎(イェンド)の天使王 序列9位 ラグリエル
普通、無個性、特徴と言われても何に対しても突出した所がない
影が薄く基本頭数に居れ忘れられている可哀想な存在。
ティエルも思い出さないと頭に残らない程天使王なのに個性がなく
本人も話しかけられなければ話さないタイプのためもっと改善してほしいと
思っている
王国(マルクト)の天使王 序列10位 クオエル
毎年天使王がコロコロ変わる種族であり、当たりはずれがある
今の天使王は比較的当たりだが、3代前の天使王は大外れだった。
同種族内では民主主義的制度をとっており毎年選挙を行って代表を決めているらしい。
クオエルは保守派思考であり、自領土の安定化を考えるリーダシップ溢れる天使王である。
現状天使王で一番人格者。続いてほしいとティエルは思っている。
知識(ダアト)の天使王 序列11位 レエル
学者気質の天使王で学問に対して身を置きたいと考える天使が集まりやすい、
別種族の天使もレエルについてくる者も多く、唯一の他種族領地の長として
日々研究に勤しんでいる。ちなみ喋らせると長いため、ほかの天使王達は
レエルに話しかけない。
・・・・・・
以上、現状の天使王達の特徴と現状、評価を書いたが、問題は
天使王同士の仲が悪い
これが最も問題とする所だった。
ミーエルが問題を起こした時
もちろんティエルは庇った。
だが第2位リティエル、第5位エミエル、第8位ラタエル、第10位クオエルから猛反発を受けたのだ。
擁護派は第1位ティエル、第3位ラクトゥエル、第9位ラグリエル、第11位レエル
無関心は第6位ミファエル、第7位ユイエル
結果的にミーエル降格派と擁護派が半々だったのとティエルのフォローもあり、ミーエルの降格は免れたものの、他種族同士の天使王の仲が悪いためこのような問題が起きた時仲間を守るという感性が一切ないのがティエルの悩みだった。
第5位エミエルが人形になって現実世界に留まっている件も問題になった
第7位ユイエルが第二の園に選ばれ天使王達にマウント取った事で反発や抗議が起きた問題もあった。
基本他種族が問題を起こしたり、功績を出すと他種族の天使王は不満で仕方ないのだろう。
・・・・・・
ラタエル「私は日頃から不満があります!私は間違いなく他天使王に比べ功績を出しており、実力もあります!なのに何故8位のままなのですか!種族事で序列が決まっているのなら私はこれから努力してもずっとあのユイネルよりも格下の順位のまま生きていかねばならないという訳ですか!!」
ティエル「そもそもね、その序列は天使の種族代表を表す数字であってね、決して天使王達の序列を表す数字じゃないのよ?種族としての序列だからそこに天使王達の優秀か否かは採点に入ってないの、だから皆立場で言えば平行線なんだよ?わかる?」
ラタエル「お言葉ですがティエル様、でしたらこの天使族の副責任者は誰なのでしょうか?まさか第2位のリティエルではないでしょうね?私は過去に一度も彼女と競った事がありません、なのに種族的優劣で天使族の副責任者すらも奪われてしまっていたらと思うと」
ティエル「えっと~~、でもね、争いで優劣は決めて欲しくないというか・・・わかってくれない?」
・・・・・・
ミファエル「ティエル様、私達天使族はもっと高貴で優雅であるべきですが、それは美的センスがなければ成り立ちません、なので私、ミファエルに美、いわゆる芸術部門を任せてはいかがでしょうか?」
ティエル「他の種族の子達の歴史もあるからね、やっぱりミファエルだけに全権利を委ねるのはどうかと思ったりね、もちろんミファエルの美的センスは素晴らしいと思うよ?でも皆違って皆良いって言葉もあるし、ほかとは違う感性だからこそ美は輝くと思いますし、ここは自身の領地でもっと美的センスを磨いては如何かなと」
・・・・・・
ティエル「・・・おかしい、天使族は美徳にちなんだ種族のはずなのに、なんでこうも欲望に溢れてるのだろう・・・」
ティエルは頭を抱えながらも天使族の王として日々天使王達と関わり、関係性を調整する。
帝園での全体実力順位は4位、王冠(ケテル)族の天使王も務め、全美徳を司る存在である。
そんなティエルが現状頭を悩ませてる事がある。
それは【各属性の天使王達が問題児しかいない】点だ。
知恵(コクマ―)の天使王 序列2位 リティエル
彼女はプライドの塊であり、自分が優秀である事を疑わない、
その結果他属性の天使を見下し、ほかの天使王とも仲が悪い。
理解(ビナー)の天使王 序列3位 ラクトゥエル
彼女はリティエルとは真逆の性格で誰とでも打ち解け、優秀でありながら
他者を理解出来る心の広さを持つ、だが自分の事を蔑ろにしがちで
割と自分の領地の事になると適当になるという問題点があった。
慈悲(ケセド)の天使王 序列4位 ミーエル
彼女は浅はかであり、幼稚、慈悲の割に怠けたり、ほかの天使に仕事を
丸投げしたり、ほかの園では慈悲とは程遠いあくどい交渉で困らせる等
主との契約問題以外にも多くの問題を起こしていた問題児筆頭
峻厳(ゲプラー)の天使王 序列5位 エミエル
彼女は自己中心的にして我儘、自分が常に第一であり、自分に甘く相手にはとことん厳しい
で有名であり、彼女の身勝手な行動は同じ属性から他属性の天使王からも
嫌がられている、ミーエルと同等レベルの問題児
美(ディファレト)の天使王 序列6位 ミファエル
彼女は美に対する意識が非常に高く、基本拘りが強く少しの歪みも許せない
という面倒臭い性格をしている、基本同じ属性の天使からは好かれているが
他種族の天使からは嫌われている。
勝利(ネツァク)の天使王 序列7位 ユイエル
彼女は最近【第二の園】に種子や候補生ではなく、いきなり構成員として採用された異例の
天使王である。
性格は根暗でオタク気質、感性がおっさんで相手にマウントを取って気持ちよくなるタイプ
同じ趣味や感性、同じ推し等の同じオタクが許せない厄介オタクでもあり、
日頃からアンチやレスバ、天使界にSNSのようなネットワークは存在しないため
他種族で存在するオタク仲間と常日頃から討論している、だが内容は凄くどうでもいい。
極度の負けず嫌いのため、他の天使王からは基本話しかけられない。
栄光(ホド)の天使王 序列8位 ラタエル
仕事人気質で常に結果を求める性格、天使としてはまだマシな部類
結果至上主義のため、結果で栄光を掴めない天使は落ちこぼれとレッテルを張りやすい
天使王達に対しては対等だがそれ以下になると態度が悪いで有名であり
同族にはかなり嫌われている、そして堕天化している天使で最も多い種族でもある。
基礎(イェンド)の天使王 序列9位 ラグリエル
普通、無個性、特徴と言われても何に対しても突出した所がない
影が薄く基本頭数に居れ忘れられている可哀想な存在。
ティエルも思い出さないと頭に残らない程天使王なのに個性がなく
本人も話しかけられなければ話さないタイプのためもっと改善してほしいと
思っている
王国(マルクト)の天使王 序列10位 クオエル
毎年天使王がコロコロ変わる種族であり、当たりはずれがある
今の天使王は比較的当たりだが、3代前の天使王は大外れだった。
同種族内では民主主義的制度をとっており毎年選挙を行って代表を決めているらしい。
クオエルは保守派思考であり、自領土の安定化を考えるリーダシップ溢れる天使王である。
現状天使王で一番人格者。続いてほしいとティエルは思っている。
知識(ダアト)の天使王 序列11位 レエル
学者気質の天使王で学問に対して身を置きたいと考える天使が集まりやすい、
別種族の天使もレエルについてくる者も多く、唯一の他種族領地の長として
日々研究に勤しんでいる。ちなみ喋らせると長いため、ほかの天使王達は
レエルに話しかけない。
・・・・・・
以上、現状の天使王達の特徴と現状、評価を書いたが、問題は
天使王同士の仲が悪い
これが最も問題とする所だった。
ミーエルが問題を起こした時
もちろんティエルは庇った。
だが第2位リティエル、第5位エミエル、第8位ラタエル、第10位クオエルから猛反発を受けたのだ。
擁護派は第1位ティエル、第3位ラクトゥエル、第9位ラグリエル、第11位レエル
無関心は第6位ミファエル、第7位ユイエル
結果的にミーエル降格派と擁護派が半々だったのとティエルのフォローもあり、ミーエルの降格は免れたものの、他種族同士の天使王の仲が悪いためこのような問題が起きた時仲間を守るという感性が一切ないのがティエルの悩みだった。
第5位エミエルが人形になって現実世界に留まっている件も問題になった
第7位ユイエルが第二の園に選ばれ天使王達にマウント取った事で反発や抗議が起きた問題もあった。
基本他種族が問題を起こしたり、功績を出すと他種族の天使王は不満で仕方ないのだろう。
・・・・・・
ラタエル「私は日頃から不満があります!私は間違いなく他天使王に比べ功績を出しており、実力もあります!なのに何故8位のままなのですか!種族事で序列が決まっているのなら私はこれから努力してもずっとあのユイネルよりも格下の順位のまま生きていかねばならないという訳ですか!!」
ティエル「そもそもね、その序列は天使の種族代表を表す数字であってね、決して天使王達の序列を表す数字じゃないのよ?種族としての序列だからそこに天使王達の優秀か否かは採点に入ってないの、だから皆立場で言えば平行線なんだよ?わかる?」
ラタエル「お言葉ですがティエル様、でしたらこの天使族の副責任者は誰なのでしょうか?まさか第2位のリティエルではないでしょうね?私は過去に一度も彼女と競った事がありません、なのに種族的優劣で天使族の副責任者すらも奪われてしまっていたらと思うと」
ティエル「えっと~~、でもね、争いで優劣は決めて欲しくないというか・・・わかってくれない?」
・・・・・・
ミファエル「ティエル様、私達天使族はもっと高貴で優雅であるべきですが、それは美的センスがなければ成り立ちません、なので私、ミファエルに美、いわゆる芸術部門を任せてはいかがでしょうか?」
ティエル「他の種族の子達の歴史もあるからね、やっぱりミファエルだけに全権利を委ねるのはどうかと思ったりね、もちろんミファエルの美的センスは素晴らしいと思うよ?でも皆違って皆良いって言葉もあるし、ほかとは違う感性だからこそ美は輝くと思いますし、ここは自身の領地でもっと美的センスを磨いては如何かなと」
・・・・・・
ティエル「・・・おかしい、天使族は美徳にちなんだ種族のはずなのに、なんでこうも欲望に溢れてるのだろう・・・」
ティエルは頭を抱えながらも天使族の王として日々天使王達と関わり、関係性を調整する。
patopatoblog at 00:53|Permalink
2025年11月10日
No.189 玲瓏(れいろう)とカロ
万園(オールエデン)には世界王が現時点で27名在籍している。
サンとカロは万園に入るための修行期間として一時的に万園の一部の世界で面倒を見ているが基本は
パトの傍に居させている。
用事がなくてもパトと共に過ごせば適正率も上がるという考えあっての事だった。
パトがエウレカ探偵事務所を起ち上げた時、サンとカロはエウレカ探偵事務所には入らなかった。
それどころかパトと一緒に過ごすわけでもなく、各自活動をしていた。
サンは現在現実世界で自分に適正がありそうな職を探していた。
そしてカロは現実世界で研究員として働けば貢献出来る、だがその信頼度がなくどこの研究機関にも落とされてしまった。
結果的に万園で世界を創る事に集中していたのだが、それも上手くいっていないかった。
・・・・・・
カロ「カロの世界、それはいったいどんな世界なのか、どんな世界がいいのか、悩むなぁ」
カロは考える、そして試行錯誤しながら世界を形成していく、世界を創る時オーラを膨大に消費する、そのため一日に出来る作業量は決まっている、だが考えや構造に行き詰まるともちろん作業も止まる、結果的に一日分全部のオーラを消費した事が今までに一度も無かった。
カロが試行錯誤していると一人の世界王が姿を現した。
玲瓏(れいろう)、万園に所属世界王で円卓の王第八席に属する王
彼女は音を支配する世界王であり、歌姫系統の究極最終系に属する、言わば月詠琴歌や琴歌の世界王ソラリアの最高位に位置する存在である。
玲瓏「おや、世界づくりに苦労していますね、何か助言を差し上げましょうか?」
カロ「えっと・・・心遣い感謝します・・・貴女は?」
玲瓏「私の名は玲瓏(れいろう)この万園の世界王で円卓の王第八席です、よろしくお願いしますね見習いさん」
カロ「あわわわあわあわ?!?!」
カロは圧倒的格上の存在に同様を隠せなかった
玲瓏「慌てないで、私は別に貴女を咎めたりしないわ、頑張ってると思ったから少しでも助言が出来たらなと思っていましてね」
カロ「ありがとうございます!でも今まで会ってきた中で一番偉い方だったので、たしか玲悧様で第九席でしたよね、花姫様で第十二席、はわわわわわ~、やはり役割も凄いのですか?」
玲瓏「私の役割は万園に属する世界がパト様や万園に悪影響、過剰影響を及ぼす可能性がある場合、規制もしくは助言するのが役割、つまりは規制官です」
カロ「という事は私の世界の世界王、リエル様が何か問題を起こそうとしたら規制する役割ってことですよね?」
玲瓏「立場的にはそうですね、ですが私は乱暴を好みません、大体は私の言う事を聞いてくれますので助かりますよ、争いは百害あって一利なしですからね」
カロ(珍しい、この世界で平和主義の人が居るなんて、しかもカロからみても常識人に見える、大体個性派揃いで苦労しそうだなって思ってたのに、なんか安心したかも)
玲瓏「それで世界作りで何か困りごとでも?私で良ければ相談に乗りますよ?」
玲瓏はカロの横に正座で座り、カロの顔を覗き込む。
カロ「えっと・・・自分の世界というのがイメージ出来なくてですね、そもそもカロってどんな世界を求めてるんだろうって考えてたら全然手が動かなくて・・・」
玲瓏「成程、自分の事がわからないから作業が進まないと、カロさんは波動に特化した方ですよね、でしたら波動に満たされた世界を作っては如何でしょうか?」
カロ「一番に考えました、でも波動、つまりオーラなんですけど、想像が出来ないんです」
玲瓏はカロの悩みについて一つ提案をする
玲瓏「ならばオーラで全てを満たしてしまえばいいのですよ、そしてオーラで何でもできる世界を創る、それって凄く面白くないですか?」
カロ「オーラだけで全てを作る世界?」
カロは想像してみる、だがいまひとつピンと来ていなかった。
玲瓏「例えばカロちゃんが日頃から過ごしている環境、それらすべてをオーラで作り上げられた世界を創るとしましょう、そしてオーラを永久的に作る機関も作ってしまえば貴女はオーラを枯渇する事がない無限にオーラを生成出来る世界を持つ世界王になれませんか?そうですね、もっとわかりやすいイメージで言えばお菓子で出来た家です!」
カロ「それならイメージ出来るかも!」
カロはお菓子で出来た家をイメージした、そしてオーラで世界を形成していく、カロはオーラを創る技術を既に持っていたため、それを形として具現化、それらを世界に各地に置く事で無限に湧き出る水の如く世界にオーラが満たされ形が形成されていった。
玲瓏「いいですね、オーラが無限に形成されれば早ければ一日で世界を創る事も現実的になりそうですね」
カロ「ありがとうございます!凄く助かりました!玲瓏様のおかげです!」
玲瓏「カロちゃんは現実では何をしているの?パト様との関係は上手くいってる?」
玲瓏はカロの現状を聞く
カロ「ううん、多分性格とかは凄く合うんだけど、やっぱり日が浅いというかお互いが寄り添うタイプじゃないから全然接点が無くて・・・今回もカロとサンは強すぎるから基本的に自由にしててって言われちゃって、でも現実世界でやりたい事がないというか、あっても全然やらせてくれないしそんな資金もないしで・・・困ってたりします」
玲瓏「そうなのね、だったら私の所で働かない?私こう見えて毎日現実世界に出てるの、私自身がっていうより、もう一人の私がって言っちゃうとややこしくなるよね、簡単に言うと私は万園の玲瓏、そして現実世界で密にパト様に恩恵を与えれるように人間の肉体として活動しているもう一人の私が存在するの」
カロ「二人の玲瓏様が同時に行動しているってこと?」
玲瓏「そうそう、でもこっちの私は疲れる事は一切ないんだけど、現実世界の私は人間の肉体と同じだから万園の私の感覚で働いてたりすると過労で倒れちゃったりするの、だからカロちゃんが私の助手として現実世界の私を甘やかしてくれたら助かるなぁ、研究員として雇いたいけど多分分野が全然違うから」
玲瓏は少し遠慮をしたような態度でカロに話す。
カロ「玲瓏様が現実世界でやっている事はなんですか?」
玲瓏「私がやっているのは詠唱術開発と販売、例えば私が作った詠唱がこもった玉、それを持ってオーラを込めるだけで私が詠唱として埋め込んだ能力が発動するみたいなね、物じゃなくても詠唱を乗せた本とかもあってね、その本を持って詠唱をすることでオーラがあればだれでも詠唱に埋め込んだ能力を扱う事が出来るの!まるで魔法みたいでしょ?」
玲瓏は何もない空間から自分の制作した本を取り出す。
玲瓏「この本の場合は全120ページ、つまり120個の詠唱が描かれていてそれを音読するだけで120種類の能力を扱えるの!」
玲瓏は本を持ち1つの詠唱を唱える、すると本が光りだし、そこから8連撃の炎が飛び出して来た。
玲瓏「コントロールや火力もこの詠唱で全て調整してるから詠唱とオーラを込めるだけで誰でもそれなりの能力を扱える優れもの!ただもっと火力を弱めたいとか強めたいとか、さっきのは8連撃だったけど4連撃でいいとか、そういう微調整は無理っていう欠点があるのよね、でも扱えるだけマシってところかな」
カロ「凄い技術ですね・・・」
玲瓏「一番便利なのはやっぱり本かな、【炎の書】だったら100ページ分で100パターンの状況に合わせた詠唱を入れてるの、現実世界で日本円だと大体1000万円くらいかな、ちょっと相場がわからないからとりあえず1000万円にしたけど、無能力者や能力者が他の能力を扱えるなんてロマンがあると思わない?」
カロ「カロもそう思う!凄いよ!」
玲瓏「商品を買ってもらう時は一応私と面談をして誰でも買っていい状態にはしてないの、あとはオーダーメイドで魔法書を作ったりもしててね、でも毎度詠唱を読むのは手間だって人向けに最初に見せた詠唱球を売ってたりするの、手のひらサイズだったり、銃の玉サイズにして専用の銃に装填して撃つだけでその詠唱が発動したりね、即効性がある分こっちは人気があるかな~」
カロ(この人、凄い研究者気質だ!カロと凄く話が合いそう!)
カロ「カロもそこで働きたい!カロはオーラの研究をしているんだけどもしかすると消費者に求めているオーラを使わずに詠唱球や詠唱書を扱う事も可能かも!」
カロは空中にオーラを使って絵を描く
それは本の裏側等にオーラ充填用スペースを設け、そこに回数分のオーラを詰め込む事で使用者はオーラなしでも詠唱を扱えるというものだ
先ほどの拳銃タイプも装填部分の他にもう一つオーラを蓄えるタンクを備える事でオーラを必要とせずに撃ち続ける事も可能、それどころかオーラを上手く扱えれば連射も可能だったり、銃や詠唱書の反動を抑える役割も担えると語った。
玲瓏「凄いわね、オーラの専門家が加わるとここまで多くのバリエーションが増えるなんて、面白い!ぜひ私の研究所で働いてほしい!もちろん自分の好きなタイミングでいいわ!給料は働いた分出すわ!どうかしら!」
カロ「よろしくお願いします!」
玲瓏とカロは握手を交わす、そしてカロの就職先と師匠が見つかった。
サンとカロは万園に入るための修行期間として一時的に万園の一部の世界で面倒を見ているが基本は
パトの傍に居させている。
用事がなくてもパトと共に過ごせば適正率も上がるという考えあっての事だった。
パトがエウレカ探偵事務所を起ち上げた時、サンとカロはエウレカ探偵事務所には入らなかった。
それどころかパトと一緒に過ごすわけでもなく、各自活動をしていた。
サンは現在現実世界で自分に適正がありそうな職を探していた。
そしてカロは現実世界で研究員として働けば貢献出来る、だがその信頼度がなくどこの研究機関にも落とされてしまった。
結果的に万園で世界を創る事に集中していたのだが、それも上手くいっていないかった。
・・・・・・
カロ「カロの世界、それはいったいどんな世界なのか、どんな世界がいいのか、悩むなぁ」
カロは考える、そして試行錯誤しながら世界を形成していく、世界を創る時オーラを膨大に消費する、そのため一日に出来る作業量は決まっている、だが考えや構造に行き詰まるともちろん作業も止まる、結果的に一日分全部のオーラを消費した事が今までに一度も無かった。
カロが試行錯誤していると一人の世界王が姿を現した。
玲瓏(れいろう)、万園に所属世界王で円卓の王第八席に属する王
彼女は音を支配する世界王であり、歌姫系統の究極最終系に属する、言わば月詠琴歌や琴歌の世界王ソラリアの最高位に位置する存在である。
玲瓏「おや、世界づくりに苦労していますね、何か助言を差し上げましょうか?」
カロ「えっと・・・心遣い感謝します・・・貴女は?」
玲瓏「私の名は玲瓏(れいろう)この万園の世界王で円卓の王第八席です、よろしくお願いしますね見習いさん」
カロ「あわわわあわあわ?!?!」
カロは圧倒的格上の存在に同様を隠せなかった
玲瓏「慌てないで、私は別に貴女を咎めたりしないわ、頑張ってると思ったから少しでも助言が出来たらなと思っていましてね」
カロ「ありがとうございます!でも今まで会ってきた中で一番偉い方だったので、たしか玲悧様で第九席でしたよね、花姫様で第十二席、はわわわわわ~、やはり役割も凄いのですか?」
玲瓏「私の役割は万園に属する世界がパト様や万園に悪影響、過剰影響を及ぼす可能性がある場合、規制もしくは助言するのが役割、つまりは規制官です」
カロ「という事は私の世界の世界王、リエル様が何か問題を起こそうとしたら規制する役割ってことですよね?」
玲瓏「立場的にはそうですね、ですが私は乱暴を好みません、大体は私の言う事を聞いてくれますので助かりますよ、争いは百害あって一利なしですからね」
カロ(珍しい、この世界で平和主義の人が居るなんて、しかもカロからみても常識人に見える、大体個性派揃いで苦労しそうだなって思ってたのに、なんか安心したかも)
玲瓏「それで世界作りで何か困りごとでも?私で良ければ相談に乗りますよ?」
玲瓏はカロの横に正座で座り、カロの顔を覗き込む。
カロ「えっと・・・自分の世界というのがイメージ出来なくてですね、そもそもカロってどんな世界を求めてるんだろうって考えてたら全然手が動かなくて・・・」
玲瓏「成程、自分の事がわからないから作業が進まないと、カロさんは波動に特化した方ですよね、でしたら波動に満たされた世界を作っては如何でしょうか?」
カロ「一番に考えました、でも波動、つまりオーラなんですけど、想像が出来ないんです」
玲瓏はカロの悩みについて一つ提案をする
玲瓏「ならばオーラで全てを満たしてしまえばいいのですよ、そしてオーラで何でもできる世界を創る、それって凄く面白くないですか?」
カロ「オーラだけで全てを作る世界?」
カロは想像してみる、だがいまひとつピンと来ていなかった。
玲瓏「例えばカロちゃんが日頃から過ごしている環境、それらすべてをオーラで作り上げられた世界を創るとしましょう、そしてオーラを永久的に作る機関も作ってしまえば貴女はオーラを枯渇する事がない無限にオーラを生成出来る世界を持つ世界王になれませんか?そうですね、もっとわかりやすいイメージで言えばお菓子で出来た家です!」
カロ「それならイメージ出来るかも!」
カロはお菓子で出来た家をイメージした、そしてオーラで世界を形成していく、カロはオーラを創る技術を既に持っていたため、それを形として具現化、それらを世界に各地に置く事で無限に湧き出る水の如く世界にオーラが満たされ形が形成されていった。
玲瓏「いいですね、オーラが無限に形成されれば早ければ一日で世界を創る事も現実的になりそうですね」
カロ「ありがとうございます!凄く助かりました!玲瓏様のおかげです!」
玲瓏「カロちゃんは現実では何をしているの?パト様との関係は上手くいってる?」
玲瓏はカロの現状を聞く
カロ「ううん、多分性格とかは凄く合うんだけど、やっぱり日が浅いというかお互いが寄り添うタイプじゃないから全然接点が無くて・・・今回もカロとサンは強すぎるから基本的に自由にしててって言われちゃって、でも現実世界でやりたい事がないというか、あっても全然やらせてくれないしそんな資金もないしで・・・困ってたりします」
玲瓏「そうなのね、だったら私の所で働かない?私こう見えて毎日現実世界に出てるの、私自身がっていうより、もう一人の私がって言っちゃうとややこしくなるよね、簡単に言うと私は万園の玲瓏、そして現実世界で密にパト様に恩恵を与えれるように人間の肉体として活動しているもう一人の私が存在するの」
カロ「二人の玲瓏様が同時に行動しているってこと?」
玲瓏「そうそう、でもこっちの私は疲れる事は一切ないんだけど、現実世界の私は人間の肉体と同じだから万園の私の感覚で働いてたりすると過労で倒れちゃったりするの、だからカロちゃんが私の助手として現実世界の私を甘やかしてくれたら助かるなぁ、研究員として雇いたいけど多分分野が全然違うから」
玲瓏は少し遠慮をしたような態度でカロに話す。
カロ「玲瓏様が現実世界でやっている事はなんですか?」
玲瓏「私がやっているのは詠唱術開発と販売、例えば私が作った詠唱がこもった玉、それを持ってオーラを込めるだけで私が詠唱として埋め込んだ能力が発動するみたいなね、物じゃなくても詠唱を乗せた本とかもあってね、その本を持って詠唱をすることでオーラがあればだれでも詠唱に埋め込んだ能力を扱う事が出来るの!まるで魔法みたいでしょ?」
玲瓏は何もない空間から自分の制作した本を取り出す。
玲瓏「この本の場合は全120ページ、つまり120個の詠唱が描かれていてそれを音読するだけで120種類の能力を扱えるの!」
玲瓏は本を持ち1つの詠唱を唱える、すると本が光りだし、そこから8連撃の炎が飛び出して来た。
玲瓏「コントロールや火力もこの詠唱で全て調整してるから詠唱とオーラを込めるだけで誰でもそれなりの能力を扱える優れもの!ただもっと火力を弱めたいとか強めたいとか、さっきのは8連撃だったけど4連撃でいいとか、そういう微調整は無理っていう欠点があるのよね、でも扱えるだけマシってところかな」
カロ「凄い技術ですね・・・」
玲瓏「一番便利なのはやっぱり本かな、【炎の書】だったら100ページ分で100パターンの状況に合わせた詠唱を入れてるの、現実世界で日本円だと大体1000万円くらいかな、ちょっと相場がわからないからとりあえず1000万円にしたけど、無能力者や能力者が他の能力を扱えるなんてロマンがあると思わない?」
カロ「カロもそう思う!凄いよ!」
玲瓏「商品を買ってもらう時は一応私と面談をして誰でも買っていい状態にはしてないの、あとはオーダーメイドで魔法書を作ったりもしててね、でも毎度詠唱を読むのは手間だって人向けに最初に見せた詠唱球を売ってたりするの、手のひらサイズだったり、銃の玉サイズにして専用の銃に装填して撃つだけでその詠唱が発動したりね、即効性がある分こっちは人気があるかな~」
カロ(この人、凄い研究者気質だ!カロと凄く話が合いそう!)
カロ「カロもそこで働きたい!カロはオーラの研究をしているんだけどもしかすると消費者に求めているオーラを使わずに詠唱球や詠唱書を扱う事も可能かも!」
カロは空中にオーラを使って絵を描く
それは本の裏側等にオーラ充填用スペースを設け、そこに回数分のオーラを詰め込む事で使用者はオーラなしでも詠唱を扱えるというものだ
先ほどの拳銃タイプも装填部分の他にもう一つオーラを蓄えるタンクを備える事でオーラを必要とせずに撃ち続ける事も可能、それどころかオーラを上手く扱えれば連射も可能だったり、銃や詠唱書の反動を抑える役割も担えると語った。
玲瓏「凄いわね、オーラの専門家が加わるとここまで多くのバリエーションが増えるなんて、面白い!ぜひ私の研究所で働いてほしい!もちろん自分の好きなタイミングでいいわ!給料は働いた分出すわ!どうかしら!」
カロ「よろしくお願いします!」
玲瓏とカロは握手を交わす、そしてカロの就職先と師匠が見つかった。
patopatoblog at 02:06|Permalink
2025年11月09日
No.187 美魅の挑戦【鬼下民】episode3
美魅「帰ったで」
美魅はただそれだけ報告すると疲れた表情のままその場に立つ。
パトはその美魅を見て質問する。
パト「苦しいか?」
パトから見て美魅は自分よりも弱い相手、無抵抗な相手に一方的に攻撃するのは気が向いていないのではないかと感じていた。
美魅「はあ?うちは全然問題ないわ、それにまだ39ポイントやで、まだまだ殺さな出世なんて出来へんのや」
パト「そうか、美魅、非情になれとは言わない、思う所があるならそれと向き合う事だ、無視していいものじゃない、普段の訓練に比べて疲れる原因は何か?現場での緊張、ストレス、果たしてそれだけなのか、もしくは他の要因があるのではないか、そう考えていくんだ、今の美魅を見ていると日頃の訓練よりも疲れているように見てたんだ、勿論本番だからっていうのもわかる、だがあいつらは俺と普段訓練している美魅にとって疲れる相手だったか?俺はそんなに弱いか?」
美魅はパトの言葉を素直に聞いていた。
美魅「・・・疲れたのは別に気を使ってたからやない、そうやな・・・」
美魅は自分の今の状況を考える、どう言葉にすればいいのか考えている様子だ。
美魅「別に個々を襲う時はこんな感情にならへんかった、確かに隠密で気をかなり使って疲れていたのはあった・・・せやけど今回はどこか違う、集団相手を殺してうち一人がその場に立っていた、その現状が凄く・・・孤独に感じたんや」
美魅は自分の気持ちをなんとか言葉にした、そして出て来た言葉が【孤独】。
パト「孤独か、言い得て妙だな、確かに強者は最終的にはその場で孤独になる、そうか、美魅にとってその殺戮の現場は祭りのように高揚していた、そしてそれが終わり、自分だけしか残っていない現状を知って一度冷静になり疲れが出た・・・なのかな」
旅行やテーマパークに行った時の状況に似ている
人は何かをして楽しんでいる時、疲れを感じにくい、だが一度遊び終え、家、主に自分の肉体や精神が休まる場所に戻った時に疲れが一気に出て来る感覚、脳のスイッチが切り替わったような虚無感や脱力感、美魅はその感覚に近いと言った。
パト「美魅、今日はもう休め、明日別の場所に向おう」
美魅「どこで休むんや、第十一園は休む場所なんて・・・」
美魅は自分で喋っていて途中で気が付いた。
美魅「いや、あるな、うちが殺したこの村の家が・・・」
パト「そうだ、美魅、もしお前が望むならこの村は美魅の物になるんだ、それだけの強さと戦いを繰り広げたんだぞ、美魅が」
美魅は眼を見開く。「ここ全部がうちの好きにしてええんか・・・」とボソっと呟く。
美魅「・・・とりあえず休むで、うちはもう疲れたんや」
美魅は村で一番綺麗な建物を選びそこで休む事にした、
それは元々住んでいた鬼族が美魅を殺すために抜け出した家、だからこの家に死体や返り血はない、
だがパトや美魅にとってこの家はボロ屋であり、とてもじゃないが衛生面が整っているとは言えない家だった。
美魅「ここで風呂に入るなら水を布に浸して拭くしかないで」
美魅は家の中にある比較的綺麗な布をパトに手渡す。
パト「じゃあ先に美魅が身体を拭いておいで、かなり疲れてもう寝たいだろ?」
美魅「そうやな、主も別に家の中ならどこででも拭いててえんやで、シャワーとか湯舟とかないんやからな、そもそも溜めて置ける水だって満足にない、綺麗な水なんて貴重品なんや」
パト「ああ・・・」
パトは美魅にそう言われると個室に入りそこで身体を拭く。
・・・・・・
パトと美魅は身を寄せ合うように眠っている。
水で身体を拭いたため体温が下がっている二人は身を寄せ合い、お互いが向き合う形で寝る事で対応を確保しようとしていた。
美魅「うちは温いけど主はええんか?」
美魅は頭から足までパトの内側に収まっていた、パトは美魅に腕枕をし、もう片方の腕を頭を撫で気を落ち着かせていた。
パト「俺だってこういう環境は慣れてる、それに今頑張っているのは美魅であって俺じゃない、一番体力を回復してほしい子に一番休んでて欲しいんだ」
パトは美魅の頭を優しく撫でる、美魅はその手のぬくもりに心を落ち着かせ眠りに入る。
パト「・・・」
パトは考えていた。
パト(美魅は孤独と答え、俺はそれを娯楽特有の疲れと例えた、けどそれは寂しさもある、ずっと美魅は一人だった、そして俺と出会い、エテルというほぼ同じ歳の女の子の友達が出来た、帝国で学校に行かせてあげる事で沢山の友達を作ったとも聞いていた。月花の九騎神使の子達とも仲が良かったと聞いて凄く微笑ましかったしね)
だからこそパトは不安を感じていた。
パト(美魅は・・・本当は殺し合いじゃなくて仲良くしたいんじゃないかな、ここの制度の都合上どしても相手を殺さないと出世できない、そして立場が弱いままだと自分の意見すら言えず、生殺与奪も自分で選ぶことが出来ない、美魅は今その葛藤の中に居るんじゃないか、そう考えてしまうんだ)
本当は殺したくない、仲良くしたい、だけど殺さないとその夢は実現しない
そんな最悪の矛盾を生んだ現状が美魅の中で違和感として残っているのではないかと
だが美魅自身そこに気付いていないのではないかと。
パト(平和を望むために戦争をする・・・そんなジレンマと同じってわけか、これは武力による戦争だ、勝者の方針がこの国の方針になる、強い者が発言した言葉で弱い者達が無償で言う事を聞いてくれる【戦う必要がなくなる】そんな歪んだ正義が美魅の中にあるのではないか・・・と、考え過ぎか)
パトが考えていると美魅は既に眠っていた。
パト(あと何日掛かるかわからない、でも俺は美魅の主であり保護者なんだ、しっかり導いてあげないとだよな)
・・・・・・
そして数日が経過し、美魅は他の鬼下民階級の鬼達を撃破していった。
そして100ポイント取得に成功した。
パト「帝園に入って大体3週間くらいか、結構長かったな」
美魅「せやな本来なら生活しながら地道にポイントを稼ぐもんやからな、時にスピード出世を狙った奴が大量虐殺をするっていうのも珍しいわけじゃないけどな、早く済ませようとしても時間は掛かるもんや」
パト「それでどうするんだ?昇格戦、やるか?」
パトは美魅に提案する、だが美魅は浮かない顔をしていた。
美魅「うち一度だけ格上と戦ってみたいわ、正直今の内はどれだけ強いのか・・・それを知りたいんや」
パト「そうだな、正直次の階級である【鬼中民】の実力は俺も知らないからな」
美魅「鬼中民から人数が限られてくる、つまり一つ階級が上がるだけでも大出世なわけや、こんな広大な大地に鬼中民はたったの約16000人しかおらんわけや、日本の人口に直してもその狭い門やって事はわかるやろ」
パト「そうだな、そう考えたら昇格出来る鬼はたったの4万人、それに対して鬼族の総人口は・・・」
美魅「それは知らんな」
パトはミールを呼ぶ。
ミール(おおよそ9800億人ですかね、鬼族はそこまで多くは作られていませんので)
パト「9800億だって、ってことは1%未満の超エリートって事じゃないか、美魅、本当に挑むのか?なんか数字だけ聞いたらかなり強いんじゃないかって不安になったんだけど」
美魅「ビビってる場合ちゃうで!せっかく挑戦権を得られたのに次に行かんなんてアホやろ!」
パト「待て!冷静になって考えてみろ、9800億の鬼族が居て日々そこまで変動していないって事はそれだけ鬼中民の強さは秀でているって事だ、これが1億程の人口ならまだ向上心が少ないやつが多いのかって納得するけど、9800億も居てここまで殺伐とせず平穏に階級が変動しないのはおかしい」
美魅「ビビりやな、そんなもん簡単な話や100体も殺せないって事や、そもそも鬼族は頭が悪いんや、教養なんて皆無や、算数だってまともに出来ない馬鹿ばかり、1+1なんて簡単な問題も2年前のうちだったら絶対に応えられへんかった、それがこの世界の現状や、うちみたいに教養を得て作戦を立てる頭がないんや、やからとりあえず殺して、殺されてを繰り返して100ポイント溜めてをやって来てるんや、効率なんてもんこの園には存在せえへん!」
パト「そ、そうか、そんなレベルなのかここは」
美魅「そもそもここは常に食糧難や、まともにご飯も食べれへん奴が殆ど、やから共食いやって当然のように起っとる、うちはそれすらもありつけなかった、やから土を、虫を、微かに生えてる雑草を・・・食べて来たんや、弱い奴は共食いにも参加出来へん、むしろ狩られるだけや、ほんで肉体だけは治る」
パトは美魅を強く抱きしめた、当時はただの成り行きで面倒を見る形だった。
だが今は違う、あの時に美魅に出会ってこうやって保護出来て本当に良かった。
パト「美魅、今の生活は満足か?」
美魅「満足?当然や、毎日当たり前のようにご飯が出て来る、当たり前のように勉強が出来る、当たり前のように寒い時は温かい部屋、暑い時は涼しい部屋におられる、お風呂にも毎日入れる、周りに気を許せる友達がおる、それでなんで満足出来ないや?意味がわからへん」
パトは美魅を強く抱きしめる。
パト「今更だな、こんなこと今まで聞いても来なかったから全然美魅の居た環境に対して想像出来なかった、でもこうやって聞いて、美魅が満足しているなら俺は凄く嬉しい・・・」
美魅「今更何言うとんねん、でもやからわかるんや、きっと鬼中民はそんなに強くない、うちは確かに突出した力はない、所詮は子供や、真鬼縛解してやっと戦える程度や、やけど今のうちには知恵がある、技術がある、本能だけでは補う事が出来ない強さがある、多くの敗北もしてきた、多くのタイプの人と何度も戦ってきた、やからこそこの経験は実力以上の物を発揮する、そううちには確信があるんや」
パト「はは、父さんみたいな事を言うんだな、経験に勝るものはなし、かそうだよな、筋力が強くても上手く扱えなかったら意味がない、知恵だけあってもそれを行使出来るものがなければ意味がない、両方があってこそやっと力としても発揮出来る」
パトはいつもこう考えている
力が50 知恵が30だった場合、実際に発揮させる力は30程度に収まるのではないかと
力80 知恵50 だった場合は実際に発揮される実力は知恵の50に影響されて力は50までしか発揮出来ないと
アンバランスでは互いの力を存分に発揮出来ないのではないかと、パトはこの理論を常に頭の中で組み立て教育してきた。
パト「わかった、なら一度鬼中民と戦ってみろ、だけど負けそうになったら今回は俺が仲介に入る、だがそれは美魅を逃がすためだ、代わりに俺が鬼中民を倒すって事じゃない」
美魅「はあ!何勝手な!」
パト「勘違いするな、美魅を守るためじゃない、俺だって鬼中民の実力は把握しておきたいんだ、今後鬼族と契約をするとなれば最低でも鬼中民クラスの連中を相手にして倒したい、俺の都合だ。」
美魅「主はうち以外の鬼族も仲間にする気なんか」
パト「当然だ、鬼族と契約すれば俺の身体能力が向上する、以前俺が帝園の全園の従属大量契約をした話をしただろう、その中には勿論美魅と同じ【鬼下民】の子もいる」
パトは以前契約方式が【討伐式】の従属を中心に多くの契約を得た、そして強化された
精霊族はLv.1を10体
怪人族は一般妖怪を20体
鬼族は【鬼下民】を20体
邪人族は【五等兵】を10体
それ以外で言えば
獣は4体
天使族は【天使】を10体
龍族は4体
聖人族は【五等聖】4体と【四等聖】1体
機械族は4体
魔族は6体
パトは少なくとも88体の従属契約に成功し、それだけ力も得ている、
パト「わざわざ召喚する事もないし、出してないだけでそれなりの従属は既に居る、でもこれからだって力をつける、実戦経験を得るために戦い続ける、真名開示式や任意式だって結局のところ力で屈服させてるなら認めてもいいっていうほぼ討伐式と変わらない契約だって事もわかってるしな」
美魅「なんかずるいわ・・・」
パト「でも美魅はそんな俺を超えたいって努力してるんだろ、なら頑張れ、俺も美魅が強くなれるように傍で見ていてやるからさ、そして【鬼下民】で契約した子が大出世して強くなった!って言わせてくれよ、その方が俺も誇らしいしさ」
パトは美魅の頭を笑顔で撫でる、美魅は複雑そうな顔をするが、パトの笑顔が自分にだけ向いている現状、ここまで我儘を言っても向き合ってくれる、それだけでも美魅の気持ちは充分に満たされた。
美魅(多分これが愛情って奴なんやろうな、ここが居場所なんやって身体が、脳がそう納得しとるんや、エテルも最近家族愛について考えていたって聞いてたし、うちも似たような感覚になってたかもしれんな)
美魅にとってパトは当初と変わらず憎い相手だ、だがそれ以上に我儘を言っても許してくれる、心を開ける大事な存在だ。
美魅「よし、なら探すで!うちが鬼中民を倒しても文句言うなよ!」
パト「言わない言わない、そもそも美魅で倒せるなら俺でも倒せそうだしな~」
美魅「うっざ!ええわ!ここで一気に強くなって主ビビらしたるわ!うちが勝ったらどっちの稽古かわからんなるな~」
パト「俺に勝ってから言えっての!」
パトと美魅はそう話しながら【鬼中民】を探す。
美魅はただそれだけ報告すると疲れた表情のままその場に立つ。
パトはその美魅を見て質問する。
パト「苦しいか?」
パトから見て美魅は自分よりも弱い相手、無抵抗な相手に一方的に攻撃するのは気が向いていないのではないかと感じていた。
美魅「はあ?うちは全然問題ないわ、それにまだ39ポイントやで、まだまだ殺さな出世なんて出来へんのや」
パト「そうか、美魅、非情になれとは言わない、思う所があるならそれと向き合う事だ、無視していいものじゃない、普段の訓練に比べて疲れる原因は何か?現場での緊張、ストレス、果たしてそれだけなのか、もしくは他の要因があるのではないか、そう考えていくんだ、今の美魅を見ていると日頃の訓練よりも疲れているように見てたんだ、勿論本番だからっていうのもわかる、だがあいつらは俺と普段訓練している美魅にとって疲れる相手だったか?俺はそんなに弱いか?」
美魅はパトの言葉を素直に聞いていた。
美魅「・・・疲れたのは別に気を使ってたからやない、そうやな・・・」
美魅は自分の今の状況を考える、どう言葉にすればいいのか考えている様子だ。
美魅「別に個々を襲う時はこんな感情にならへんかった、確かに隠密で気をかなり使って疲れていたのはあった・・・せやけど今回はどこか違う、集団相手を殺してうち一人がその場に立っていた、その現状が凄く・・・孤独に感じたんや」
美魅は自分の気持ちをなんとか言葉にした、そして出て来た言葉が【孤独】。
パト「孤独か、言い得て妙だな、確かに強者は最終的にはその場で孤独になる、そうか、美魅にとってその殺戮の現場は祭りのように高揚していた、そしてそれが終わり、自分だけしか残っていない現状を知って一度冷静になり疲れが出た・・・なのかな」
旅行やテーマパークに行った時の状況に似ている
人は何かをして楽しんでいる時、疲れを感じにくい、だが一度遊び終え、家、主に自分の肉体や精神が休まる場所に戻った時に疲れが一気に出て来る感覚、脳のスイッチが切り替わったような虚無感や脱力感、美魅はその感覚に近いと言った。
パト「美魅、今日はもう休め、明日別の場所に向おう」
美魅「どこで休むんや、第十一園は休む場所なんて・・・」
美魅は自分で喋っていて途中で気が付いた。
美魅「いや、あるな、うちが殺したこの村の家が・・・」
パト「そうだ、美魅、もしお前が望むならこの村は美魅の物になるんだ、それだけの強さと戦いを繰り広げたんだぞ、美魅が」
美魅は眼を見開く。「ここ全部がうちの好きにしてええんか・・・」とボソっと呟く。
美魅「・・・とりあえず休むで、うちはもう疲れたんや」
美魅は村で一番綺麗な建物を選びそこで休む事にした、
それは元々住んでいた鬼族が美魅を殺すために抜け出した家、だからこの家に死体や返り血はない、
だがパトや美魅にとってこの家はボロ屋であり、とてもじゃないが衛生面が整っているとは言えない家だった。
美魅「ここで風呂に入るなら水を布に浸して拭くしかないで」
美魅は家の中にある比較的綺麗な布をパトに手渡す。
パト「じゃあ先に美魅が身体を拭いておいで、かなり疲れてもう寝たいだろ?」
美魅「そうやな、主も別に家の中ならどこででも拭いててえんやで、シャワーとか湯舟とかないんやからな、そもそも溜めて置ける水だって満足にない、綺麗な水なんて貴重品なんや」
パト「ああ・・・」
パトは美魅にそう言われると個室に入りそこで身体を拭く。
・・・・・・
パトと美魅は身を寄せ合うように眠っている。
水で身体を拭いたため体温が下がっている二人は身を寄せ合い、お互いが向き合う形で寝る事で対応を確保しようとしていた。
美魅「うちは温いけど主はええんか?」
美魅は頭から足までパトの内側に収まっていた、パトは美魅に腕枕をし、もう片方の腕を頭を撫で気を落ち着かせていた。
パト「俺だってこういう環境は慣れてる、それに今頑張っているのは美魅であって俺じゃない、一番体力を回復してほしい子に一番休んでて欲しいんだ」
パトは美魅の頭を優しく撫でる、美魅はその手のぬくもりに心を落ち着かせ眠りに入る。
パト「・・・」
パトは考えていた。
パト(美魅は孤独と答え、俺はそれを娯楽特有の疲れと例えた、けどそれは寂しさもある、ずっと美魅は一人だった、そして俺と出会い、エテルというほぼ同じ歳の女の子の友達が出来た、帝国で学校に行かせてあげる事で沢山の友達を作ったとも聞いていた。月花の九騎神使の子達とも仲が良かったと聞いて凄く微笑ましかったしね)
だからこそパトは不安を感じていた。
パト(美魅は・・・本当は殺し合いじゃなくて仲良くしたいんじゃないかな、ここの制度の都合上どしても相手を殺さないと出世できない、そして立場が弱いままだと自分の意見すら言えず、生殺与奪も自分で選ぶことが出来ない、美魅は今その葛藤の中に居るんじゃないか、そう考えてしまうんだ)
本当は殺したくない、仲良くしたい、だけど殺さないとその夢は実現しない
そんな最悪の矛盾を生んだ現状が美魅の中で違和感として残っているのではないかと
だが美魅自身そこに気付いていないのではないかと。
パト(平和を望むために戦争をする・・・そんなジレンマと同じってわけか、これは武力による戦争だ、勝者の方針がこの国の方針になる、強い者が発言した言葉で弱い者達が無償で言う事を聞いてくれる【戦う必要がなくなる】そんな歪んだ正義が美魅の中にあるのではないか・・・と、考え過ぎか)
パトが考えていると美魅は既に眠っていた。
パト(あと何日掛かるかわからない、でも俺は美魅の主であり保護者なんだ、しっかり導いてあげないとだよな)
・・・・・・
そして数日が経過し、美魅は他の鬼下民階級の鬼達を撃破していった。
そして100ポイント取得に成功した。
パト「帝園に入って大体3週間くらいか、結構長かったな」
美魅「せやな本来なら生活しながら地道にポイントを稼ぐもんやからな、時にスピード出世を狙った奴が大量虐殺をするっていうのも珍しいわけじゃないけどな、早く済ませようとしても時間は掛かるもんや」
パト「それでどうするんだ?昇格戦、やるか?」
パトは美魅に提案する、だが美魅は浮かない顔をしていた。
美魅「うち一度だけ格上と戦ってみたいわ、正直今の内はどれだけ強いのか・・・それを知りたいんや」
パト「そうだな、正直次の階級である【鬼中民】の実力は俺も知らないからな」
美魅「鬼中民から人数が限られてくる、つまり一つ階級が上がるだけでも大出世なわけや、こんな広大な大地に鬼中民はたったの約16000人しかおらんわけや、日本の人口に直してもその狭い門やって事はわかるやろ」
パト「そうだな、そう考えたら昇格出来る鬼はたったの4万人、それに対して鬼族の総人口は・・・」
美魅「それは知らんな」
パトはミールを呼ぶ。
ミール(おおよそ9800億人ですかね、鬼族はそこまで多くは作られていませんので)
パト「9800億だって、ってことは1%未満の超エリートって事じゃないか、美魅、本当に挑むのか?なんか数字だけ聞いたらかなり強いんじゃないかって不安になったんだけど」
美魅「ビビってる場合ちゃうで!せっかく挑戦権を得られたのに次に行かんなんてアホやろ!」
パト「待て!冷静になって考えてみろ、9800億の鬼族が居て日々そこまで変動していないって事はそれだけ鬼中民の強さは秀でているって事だ、これが1億程の人口ならまだ向上心が少ないやつが多いのかって納得するけど、9800億も居てここまで殺伐とせず平穏に階級が変動しないのはおかしい」
美魅「ビビりやな、そんなもん簡単な話や100体も殺せないって事や、そもそも鬼族は頭が悪いんや、教養なんて皆無や、算数だってまともに出来ない馬鹿ばかり、1+1なんて簡単な問題も2年前のうちだったら絶対に応えられへんかった、それがこの世界の現状や、うちみたいに教養を得て作戦を立てる頭がないんや、やからとりあえず殺して、殺されてを繰り返して100ポイント溜めてをやって来てるんや、効率なんてもんこの園には存在せえへん!」
パト「そ、そうか、そんなレベルなのかここは」
美魅「そもそもここは常に食糧難や、まともにご飯も食べれへん奴が殆ど、やから共食いやって当然のように起っとる、うちはそれすらもありつけなかった、やから土を、虫を、微かに生えてる雑草を・・・食べて来たんや、弱い奴は共食いにも参加出来へん、むしろ狩られるだけや、ほんで肉体だけは治る」
パトは美魅を強く抱きしめた、当時はただの成り行きで面倒を見る形だった。
だが今は違う、あの時に美魅に出会ってこうやって保護出来て本当に良かった。
パト「美魅、今の生活は満足か?」
美魅「満足?当然や、毎日当たり前のようにご飯が出て来る、当たり前のように勉強が出来る、当たり前のように寒い時は温かい部屋、暑い時は涼しい部屋におられる、お風呂にも毎日入れる、周りに気を許せる友達がおる、それでなんで満足出来ないや?意味がわからへん」
パトは美魅を強く抱きしめる。
パト「今更だな、こんなこと今まで聞いても来なかったから全然美魅の居た環境に対して想像出来なかった、でもこうやって聞いて、美魅が満足しているなら俺は凄く嬉しい・・・」
美魅「今更何言うとんねん、でもやからわかるんや、きっと鬼中民はそんなに強くない、うちは確かに突出した力はない、所詮は子供や、真鬼縛解してやっと戦える程度や、やけど今のうちには知恵がある、技術がある、本能だけでは補う事が出来ない強さがある、多くの敗北もしてきた、多くのタイプの人と何度も戦ってきた、やからこそこの経験は実力以上の物を発揮する、そううちには確信があるんや」
パト「はは、父さんみたいな事を言うんだな、経験に勝るものはなし、かそうだよな、筋力が強くても上手く扱えなかったら意味がない、知恵だけあってもそれを行使出来るものがなければ意味がない、両方があってこそやっと力としても発揮出来る」
パトはいつもこう考えている
力が50 知恵が30だった場合、実際に発揮させる力は30程度に収まるのではないかと
力80 知恵50 だった場合は実際に発揮される実力は知恵の50に影響されて力は50までしか発揮出来ないと
アンバランスでは互いの力を存分に発揮出来ないのではないかと、パトはこの理論を常に頭の中で組み立て教育してきた。
パト「わかった、なら一度鬼中民と戦ってみろ、だけど負けそうになったら今回は俺が仲介に入る、だがそれは美魅を逃がすためだ、代わりに俺が鬼中民を倒すって事じゃない」
美魅「はあ!何勝手な!」
パト「勘違いするな、美魅を守るためじゃない、俺だって鬼中民の実力は把握しておきたいんだ、今後鬼族と契約をするとなれば最低でも鬼中民クラスの連中を相手にして倒したい、俺の都合だ。」
美魅「主はうち以外の鬼族も仲間にする気なんか」
パト「当然だ、鬼族と契約すれば俺の身体能力が向上する、以前俺が帝園の全園の従属大量契約をした話をしただろう、その中には勿論美魅と同じ【鬼下民】の子もいる」
パトは以前契約方式が【討伐式】の従属を中心に多くの契約を得た、そして強化された
精霊族はLv.1を10体
怪人族は一般妖怪を20体
鬼族は【鬼下民】を20体
邪人族は【五等兵】を10体
それ以外で言えば
獣は4体
天使族は【天使】を10体
龍族は4体
聖人族は【五等聖】4体と【四等聖】1体
機械族は4体
魔族は6体
パトは少なくとも88体の従属契約に成功し、それだけ力も得ている、
パト「わざわざ召喚する事もないし、出してないだけでそれなりの従属は既に居る、でもこれからだって力をつける、実戦経験を得るために戦い続ける、真名開示式や任意式だって結局のところ力で屈服させてるなら認めてもいいっていうほぼ討伐式と変わらない契約だって事もわかってるしな」
美魅「なんかずるいわ・・・」
パト「でも美魅はそんな俺を超えたいって努力してるんだろ、なら頑張れ、俺も美魅が強くなれるように傍で見ていてやるからさ、そして【鬼下民】で契約した子が大出世して強くなった!って言わせてくれよ、その方が俺も誇らしいしさ」
パトは美魅の頭を笑顔で撫でる、美魅は複雑そうな顔をするが、パトの笑顔が自分にだけ向いている現状、ここまで我儘を言っても向き合ってくれる、それだけでも美魅の気持ちは充分に満たされた。
美魅(多分これが愛情って奴なんやろうな、ここが居場所なんやって身体が、脳がそう納得しとるんや、エテルも最近家族愛について考えていたって聞いてたし、うちも似たような感覚になってたかもしれんな)
美魅にとってパトは当初と変わらず憎い相手だ、だがそれ以上に我儘を言っても許してくれる、心を開ける大事な存在だ。
美魅「よし、なら探すで!うちが鬼中民を倒しても文句言うなよ!」
パト「言わない言わない、そもそも美魅で倒せるなら俺でも倒せそうだしな~」
美魅「うっざ!ええわ!ここで一気に強くなって主ビビらしたるわ!うちが勝ったらどっちの稽古かわからんなるな~」
パト「俺に勝ってから言えっての!」
パトと美魅はそう話しながら【鬼中民】を探す。
patopatoblog at 14:36|Permalink
2025年10月16日
No.185 美魅の挑戦【鬼下民】episode2
パトと美魅は準備をして帝園に入った。
パトが帝園に入るとそこには十三天の心 ノラが立っていた。
ノラ「主様、お待ちしておりました、第十一園ですね、では今すぐ案内します」
パト「話が早くて助かるよ」
美魅「・・・」パトの後ろに隠れる
パト達はノラに運ばれ第十一園の【鬼下民】達が過ごす部落で止まった。
ノラ「ここまでしていいか考えましたがいずれはこのような場所に辿り着く、そのため私が最も効率よくポイントを稼げる場所に案内しました」
パト(やだ!この子しごできだわ!(仕事が出来る人の略))
美魅「よし・・・やるで・・・」
ノラは二人を心配そうに見つめながら拠点に戻る。
パト「美魅、最初に作戦を聞かせてくれるか?」
美魅「作戦、まずは離れの民家を狙う、子供、老人を狙う、そして不意打ちや、正面でやりあって増援されたら返り討ちにあう可能性もあるからな」
パト「うん、悪くない、正面突破って言わない限りは了承するつもりだったから問題ないよ、好きにやってごらん」
パトはそう言い美魅の背中を押す。
パト(美魅に卑怯な手で勝ってほしくないって気持ちは当然ある、だけどこれは戦場であり、この園では合法、ならその手段を使わないなんてありえないだろう)
パトは卑劣な行為に対して目を瞑りながら美魅の行動を見守る。
・・・・・・
美魅はまず作戦通り一番遠い民家を狙う、気配探知はやめておく、美魅が探知するという事は相手も美魅の気配を探知する事が出来るからだ、隠密行動では表に何も出さない、これはもちろんパトから学んだ事だ。
美魅(この隠密でうちは何度も寝込みを襲われ、反応できずに首に刃を突きつけられた(もちろんおもちゃの)つまりそれだけ隠密行動スキルが高かったら実力差があっても戦わずして勝つ事が可能ってわけや、身をもって知った事や、油断はせえへん!)
まず美魅は民家の中に何処から侵入するかを調べる、物音一つ立てれば相手は勘付き逆に攻められる可能性もある、【鬼下民】はマシな所であればそれなりの家に住んでいるが、基本は木造の穴が空いたボロ屋、それはまだいい方で野宿をしていつ襲われてもおかしくない状況で睡眠をとる鬼も存在する、美魅もその一歩手前まで来ていたため、第十一園の治安の悪さは理解していた。
美魅(よし、やっぱりこのボロ屋、玄関の鍵が窓の施錠と同じ、外からはどうやっても施錠出来ない欠陥品、ほんでこんだけボロやとそもそも玄関のドアごと取れるもんや)
美魅はドアを持ちあげる、そして少しずつ揺らしながら鍵部分を解錠する、少しずつ動く、錆びているため戻る事なく徐々に解錠されていき、何度か美魅が揺らす事で完全鍵を開ける事に成功した。
そして美魅は民家に潜る、床の木が軋むため、壁側により、脚を上げずにすり足で進む、勿論、足を動かし体重をかける前に軽く確認する、そうして各部屋を探る。
すると寝室らしき部屋を見つける。
現在深夜、部屋に電気なんてものはなく、ロウソクで灯す手段しかない、そのため部屋の電気が暗く、そして玄関で戸締りをしていた段階で家の中に鬼が居る事は確実だった。
美魅(よし、このまま睡眠薬を吸わせて首をナイフで切れば完璧や)
美魅は今回のために帝国の技術開発局から気体の睡眠効果がある薬を無断で盗んでいた。
美魅(おった、あれは・・・老婆と子供か)
美魅はターゲットを確認すると作戦通りに睡眠薬を二人の口元に近づける、そして数分待ち、効果が出ている頃合いを見計らって二人の首をナイフで切る、それは派手さはなくただ無音のまま殺害が実行された。
・・・・・・
パトは美魅が動いてから1時間ほど身を潜めて待っていた。
パト(さて、上手く出来てるのかな美魅は、大騒ぎになってない所を見るにバレてはないみたいだ、でもあの美魅が隠密を選ぶとはね、でも勝つなら間違いない選択だ、美魅はまだ子供、真鬼縛解(しんきばっかい)で力を解放すれば一時的に戦えるかもしれない、だけどそれは短期決戦限定、集団相手にまったく向いていない、だからこそ子供状態でも戦える方法を身に着ける必要があった、子供の美魅はなんとて非力だ、以前まで持っていた大剣なんて絶対に持てない、今持ってる刀は軽量化してあるから持つ事は出来るけど重さが無い分持ち主の力が必要になる。美魅は非力故に軽量の刀を持ってるだけ、となると・・・勝負向けではなく自衛向けの武器という事だ・・・)
パトは考えていた、美魅を1年間面倒を見て、どう戦える状態にするか、それを考えて来たからだ。
1年経ったと言っても美魅は11歳の女の子、それは鬼族であっても変わらない、そこの認識をまず持たないと美魅は何も出来ないのだ。
そうこう考えている内に遠くから美魅が歩いてきた。
美魅「帰ってきたで」
パト「お疲れ様、どう?上手く行ったか?」
美魅「ああ、とりあえずは4つの民家を狙ったわ、どれも上手くいった、殆どが一人暮らしやったんやけど、一つだけ二人暮らしやったんや、おかげで今は5ポイント、残り95ポイント、先が長いで・・・」
パト「そうか、夜が明けるまでがタイムリミットだ、陽が上がる前だと散歩する鬼が居てもおかしくない、農家だったら尚更朝は早い、そこも踏まえてしっかり動くんだぞ、朝を迎えればすぐに襲撃の情報は村人に入る、明日もここを狙うとなれば難易度はかなり跳ね上がるぞ、既に5人の犠牲者を作ってるんだからな、後村のコミュニティは狭い、すぐに情報なんか回る、油断するな」
美魅「わかったで、今日が一番楽やからしっかりやれってことやな」
美魅はそう言うと闇の中に消えていった。
パト「本当言うなら正々堂々力比べをしてポイントを貯めろ!じゃないと修行にならないだろ!って言いたいんだけど・・・100人切りをって言われたらどうしても効率を考えるなぁ、それに美魅の弱点も考えると・・・とてもじゃないけど指示出来ないや」
パトは陽が出るころまで待った。
・・・・・・
美魅は襲撃に何度も成功していた、美魅は自分の弱点をしっかり把握出来ているため、力技を選ばない、少なくとも子供の姿では絶対に。
美魅(うちは非力や、勿論この刀もうちの非力じゃ一刀両断なんて技は無理や、せいぜい出来るのはこの刀の切れ味を生かしてゆっくりと刃を入れることだけ、でもそれを理解してるならそれでええ、しっかりやれることをやるんや)
結果的に11名の殺害に成功した美魅。
・・・・・・
パト「よし、とりあえずこの村から距離をおくぞ」
美魅「そうやな」
パトと美魅は当てもなく村を離れる、そして山の中で身体を休める。
パト「一応ここを拠点に出来たらと思って穴を掘っておいたよ、残り89人、まだまだ先は長いな」
美魅「せやな、しかもここから奇襲の件が行き渡る、警戒が強まるってわけやな」
二人は一晩を過ごす、その間美魅は休み、パトは村の方に出向き情報を集めていた。
・・・・・・
パト「うん、しっかり情報が回ってた、それで今日緊急で役員達が集まって策を練っていたみたいだ、内容までは聞けなかったけど相当警戒してないといけないぞ美魅」
美魅「ならここからは隠れてもダメって事やな、ここで力を解放して戦うしか」
美魅がそう話しているとパトがその言葉を遮る。
パト「それはまだ早い、むしろ今一番警戒されている、ならそれを利用しない手はない」
美魅「どうするんや?」
パト「今日は何もしない、だけど言葉通り何もしないわけじゃない、そうだな、遠くから民家に爆竹を投げて音を出してもいい、まずは相手の警戒を強めて疲弊させよう、投げる距離も離れてる方がいい、だから銃のようなデザインがいいだろうな」
パトはそう考えると召喚でネスを呼ぶ
ネスは第十園 妖怪族でネス工房という独自の工房で生計を立てているパトの従属。
ネス「うっす、えっと、なんのようっすか?」
パト「ネス、着弾時すっごい音がなる銃弾、それとそれなりに距離がでる銃を作ってくれないか?」
ネス「えっとなら見積もりと製作期間を」
パト「悪いけど製作時間は明日の夜までだ、それ以上は待ちたくない、後見積もりは後日にしてくれないか?俺はいつもネスが求める金額をしっかり払ってるだろう?信頼してくれないか?」
ネスは考える。
ネス「いいっすよ、ほかの従属なら逃げられるかもっすけど、主は逃げられないっすからね、あと明日までなら全然余裕っす、銃弾は何発必要なんすか?明日までなら1000弾くらいなら余裕っすけど」
パト「流石だな、だけどそんなに持てないから100弾でいいよ、ありがとうな、ネス」
パトはネスの頭を撫でる、ネスをはわわわ~っと慌てながらもパトの手を受け入れる
それを横から見ていた美魅は少し不貞腐れるが今自分に出来る事を考え、パトがそれに対して最大限のバックアップをしてくれている事を考えると我儘は言えないと考えていた。
・・・・・・
一日が経った。
パトはネスを呼ぶために基地で待機していた。
美魅は村に偵察に向っていた。
美魅「自警団みたいな連中がおるな、やけど気配的にどいつもこいつも大した事なさそうやな」
パト「油断するな、相手も鬼、美魅と同じ真鬼縛解を持ってる、あれは最も力が出やすい肉体に変化して戦う鬼族特融のスキルだろ、それは間違いなく相手も持ってるんだ、使われたら美魅だって苦戦するかもしれないぞ」
美魅「知っとるわ、うっさいな、ほんでネスは来たんか?」
パト「今から呼ぶところだ」
パトはネスを呼ぶ、するとネスの手には銃と銃弾100発分を手に持っていた。
ネス「やっと呼ばれたッス!いつ呼ばれるかヒヤヒヤしてたっすからずっと両手に持って待機してたっす!」
パト「あ、そうなの、悪いね、でもありがとう、料金はまた見積もりしてくれたらその金額渡すから」
ネス「暇だったんでしっかり見積もり作って来たっす!」っす!
ネスは笑顔で見積書をパトに渡す。
パトはそれを確認し、了承し、金額をネスに渡す。
ネス「まいどっす~~♪」
パト「ちなみにネス、素材の原価はいくらだ?」
ネス「え?あ、その・・・忘れたッス・・・」ささ
パト「またどんぶり勘定で査定したなーー!お前それ出来ないとずっと赤字経営だぞ!!」
ネス「すんませんっすーーー!!」
ネスがパトにつかまり、じたばた暴れる、そしてパトはネスに追加の金額を手に持たせネス工房に戻す
パト「いいかネス、多分本来ならこれくらいの金額にはなるはずだ、持っとけ!あと帰ったらすぐに原価を確認!いいね!」
ネス「うっす・・・ありがとうっす・・・」すぅ~~
ネスは消えた、そして準備が整い、パトは美魅にその銃弾一式を手渡す。
パト「撃つのは美魅だ、それに殺傷性はない、凄い音が出るだけだ、1日10発、それをあらゆる方向から撃つ、そして相手の警戒心を高め疲れさせる。ずっと警戒してたら精神がやられるからな」ドヤ
美魅「これどうやって使うんや?」
パト「弾を充填してここをセットして、引き金を引く、それだけだ、出来れば民家にぶつけて鳴らすのが一番だな、その方が村の中で何かが起こったって思ってくれる」
美魅「やったるわ・・・」
そして二人は夜を待つ。
・・・・・・
夜
美魅は銃を構える。
美魅「撃つで・・・」
美魅は構える、ターゲットは暗い中でうっすら灯る民家の光、それを狙い定め撃つ!
バン!!!
弾は美魅の想定の弾道を外し、民家から離れた所に着弾し、けたたましい音が鳴り響く
パ―――――――――――――ン!!!!
村が大騒ぎになったのを確認した。
美魅「なんやこれ!大分ズレたで!!」
パト「そりゃそうだ、距離があるってことはその間の空気抵抗、風の向きだってある、それらを考えないと弾道なんて変わる、そもそもこんな距離素人がどうこうするなんて無謀なんだよ、それより移動するぞ、次は別の方向から撃つ、それをそうだな5日間はやる」
美魅「ちまちましとんな・・・」
パト「俺はここでのポイント稼ぎ、美魅は子供のままクリアしてほしいんだ、子供の美魅は戦う事が出来ない弱い存在だ、ならどこで補うか、それかこういう策で地道に狙う、これだって勝利しやすくするための手段、手を抜いていいものじゃないわかるか?」
パトは美魅に教育をしながら野山を走り次のポイントに向かう。
パト「ここだ、美魅ここで撃て」
美魅「はぁ・・・はぁ・・・待てや、今息が上がってそれどころじゃないんや・・・」
パト「これも鍛錬だ、自然の野山を走るのは疲れるだろう、地面が整ってないし暗いし、障害物多いし、速度を出せば出す程障害物という情報が早く美魅を襲う、それは戦闘でも同じだ、自分が早く動けばそれだけ早い判断能力を必要とする、美魅はスピードタイプで強くなるなら判断力を高める必要があるんだ」
美魅はパトの言葉に耳を貸しながら呼吸を整え銃を構える、そして発砲、民家に命中する事なく近くの木に命中、そして再度けたたましい音が鳴り響く!!
・・・・・・
この作戦を5日間続けた、昼は帝国に戻り、夜は発砲する。
それを続けた結果成果が出始めた。
美魅「ええ感じやな、全然覇気がないで、あいつら」
パト「かなり疲弊しているんだろう、ここはあまり裕福な村じゃないしな、食料だってまともに手に入ってないんだろう、どの鬼の女性も皆細い、狩られる側の鬼だからこそって感じだ、美魅、自警団を闇討ちで狙え、後ろからだ、2人ずつくらい削れ、大体8人だからな、徐々に削って自警団を消滅させればそのまま真鬼縛解で打ち落としていい、実力者はその時には不在だろうからな」
帝園のルールで帝園内で死んだ場合、1週間後に蘇る、そのため自警団を狙うと決めた以上1週間以内に決着をつけないといけない。
美魅「わかったで、なら行ってくるわ」
・・・・・・
美魅は上手く気配を消し、疲弊しきっていた自警団を狙う、そして自警団の二人が美魅が隠れている民家の横を過ぎる瞬間、美魅はそのタイミングを逃す事ないく一人の首を切る!
自警団A「うが?!」ぶしゃああああ
自警団B「誰?!どこにいるの?!」
自警団BはAの様子を見てすぐに警戒を強めた、そして大きな声で威嚇するがその時には美魅は姿をくらませ、背後から自警団Bの首を切る、そして二人共地面に伏し、息絶える。
美魅(あかんな、いまの大声で集まってくるかもしれん、となると作戦とは違うけどここで狩れるだけ狩っておく方がええか・・・)
美魅はその場で身を潜める、すると先ほどの声を聴きつけて二人組の自警団CとDが現れAとBの惨状を見て唖然とする、だが偶然二人は同じ体勢、同じ同線に居たため美魅はチャンスと二人同時に首を切る!
自警団C「うがぁ?!」
自警団D「おのれーーー!!!」
自警団Dがもたつく足を何とか動かし美魅に反撃を仕掛ける、だが美魅は距離を取り、瞬時に懐に入ると自警団Dの首を再度切りつける、そこから出血多量で倒れる。
15ポイント。
美魅「さて、戻るか・・・」
・・・・・・
次の日
パト「自警団の人数は増えてないな、美魅が昨日二人多く倒したから今日は4人行動だ、多分離れる事はないだろうな、ということではい、銃!」
美魅「行ってくるわ」
美魅は村に降りると4人行動をしている自警団を見つける、すると美魅は少し離れた民家に向って銃を撃つ、するとけたたましい音が鳴り響く、美魅も初めて近くで発砲したためその音のデカさに驚く。
自警団4人は慌てて音がなった場所を確認する、もちろん4人居たとしても一人は確実に3人よりも後ろに立つ事になる、美魅はそこを狙う。
自警団E「うぎゃああああああ!!!」
残りの自警団が振り向くと首を切られ、血をまき散らしながらのたうち回る仲間の姿があった。
自警団F「警戒して!!」
美魅「もう遅いで」
美魅は少し離れた場所から再度一発、だが今度はそれを自警団に撃つ」
自警団F「うが?!」
殺傷性はなくともそれなりの勢いで飛んできたものが当たれば激痛だ。
そしてその弾の本来の性能は音。
パ――――――――――――――――ン!!!!!!!
自警団達「ぎゃあああああああああああああ!!!」
3人が耳を抑える、だが美魅をそこを狙う、
1人・・・2人・・・・3人!!!!!
混乱の中美魅は3人の首を切る事に成功した!
そして地面で暴れる3人の首を再度刺し、その場を離れた。
19ポイント
・・・・・・
美魅「これで自警団はおらんなったな」
パト「ああ、だけど次の行動はどうなるか、わかるか?」
美魅「わかるで、集団行動やろ、身を寄せ合って身を守る、やからうちが真鬼縛解して一気に畳みかけるって話やろ」
パト「そうだ、集団の守り状態に居たらまともに相手は戦えない、だけどこっちは狙い放題、もうこっちが有利なのは変わりない、無慈悲に全滅させてこい!」
美魅はパトに言われるまま次の日の夜、鬼達が集まる集会所を襲撃する。
・・・・・・
39ポイント
美魅「これで全部やな・・・」
むせかえるほどの血の臭い、美魅の一撃が多くの村人の頭や胴を飛ばした。
美魅(これでもたったの39ポイント、ほんまに誰も住んでないんやな)
美魅は帰る、パトの元へ。
パトが帝園に入るとそこには十三天の心 ノラが立っていた。
ノラ「主様、お待ちしておりました、第十一園ですね、では今すぐ案内します」
パト「話が早くて助かるよ」
美魅「・・・」パトの後ろに隠れる
パト達はノラに運ばれ第十一園の【鬼下民】達が過ごす部落で止まった。
ノラ「ここまでしていいか考えましたがいずれはこのような場所に辿り着く、そのため私が最も効率よくポイントを稼げる場所に案内しました」
パト(やだ!この子しごできだわ!(仕事が出来る人の略))
美魅「よし・・・やるで・・・」
ノラは二人を心配そうに見つめながら拠点に戻る。
パト「美魅、最初に作戦を聞かせてくれるか?」
美魅「作戦、まずは離れの民家を狙う、子供、老人を狙う、そして不意打ちや、正面でやりあって増援されたら返り討ちにあう可能性もあるからな」
パト「うん、悪くない、正面突破って言わない限りは了承するつもりだったから問題ないよ、好きにやってごらん」
パトはそう言い美魅の背中を押す。
パト(美魅に卑怯な手で勝ってほしくないって気持ちは当然ある、だけどこれは戦場であり、この園では合法、ならその手段を使わないなんてありえないだろう)
パトは卑劣な行為に対して目を瞑りながら美魅の行動を見守る。
・・・・・・
美魅はまず作戦通り一番遠い民家を狙う、気配探知はやめておく、美魅が探知するという事は相手も美魅の気配を探知する事が出来るからだ、隠密行動では表に何も出さない、これはもちろんパトから学んだ事だ。
美魅(この隠密でうちは何度も寝込みを襲われ、反応できずに首に刃を突きつけられた(もちろんおもちゃの)つまりそれだけ隠密行動スキルが高かったら実力差があっても戦わずして勝つ事が可能ってわけや、身をもって知った事や、油断はせえへん!)
まず美魅は民家の中に何処から侵入するかを調べる、物音一つ立てれば相手は勘付き逆に攻められる可能性もある、【鬼下民】はマシな所であればそれなりの家に住んでいるが、基本は木造の穴が空いたボロ屋、それはまだいい方で野宿をしていつ襲われてもおかしくない状況で睡眠をとる鬼も存在する、美魅もその一歩手前まで来ていたため、第十一園の治安の悪さは理解していた。
美魅(よし、やっぱりこのボロ屋、玄関の鍵が窓の施錠と同じ、外からはどうやっても施錠出来ない欠陥品、ほんでこんだけボロやとそもそも玄関のドアごと取れるもんや)
美魅はドアを持ちあげる、そして少しずつ揺らしながら鍵部分を解錠する、少しずつ動く、錆びているため戻る事なく徐々に解錠されていき、何度か美魅が揺らす事で完全鍵を開ける事に成功した。
そして美魅は民家に潜る、床の木が軋むため、壁側により、脚を上げずにすり足で進む、勿論、足を動かし体重をかける前に軽く確認する、そうして各部屋を探る。
すると寝室らしき部屋を見つける。
現在深夜、部屋に電気なんてものはなく、ロウソクで灯す手段しかない、そのため部屋の電気が暗く、そして玄関で戸締りをしていた段階で家の中に鬼が居る事は確実だった。
美魅(よし、このまま睡眠薬を吸わせて首をナイフで切れば完璧や)
美魅は今回のために帝国の技術開発局から気体の睡眠効果がある薬を無断で盗んでいた。
美魅(おった、あれは・・・老婆と子供か)
美魅はターゲットを確認すると作戦通りに睡眠薬を二人の口元に近づける、そして数分待ち、効果が出ている頃合いを見計らって二人の首をナイフで切る、それは派手さはなくただ無音のまま殺害が実行された。
・・・・・・
パトは美魅が動いてから1時間ほど身を潜めて待っていた。
パト(さて、上手く出来てるのかな美魅は、大騒ぎになってない所を見るにバレてはないみたいだ、でもあの美魅が隠密を選ぶとはね、でも勝つなら間違いない選択だ、美魅はまだ子供、真鬼縛解(しんきばっかい)で力を解放すれば一時的に戦えるかもしれない、だけどそれは短期決戦限定、集団相手にまったく向いていない、だからこそ子供状態でも戦える方法を身に着ける必要があった、子供の美魅はなんとて非力だ、以前まで持っていた大剣なんて絶対に持てない、今持ってる刀は軽量化してあるから持つ事は出来るけど重さが無い分持ち主の力が必要になる。美魅は非力故に軽量の刀を持ってるだけ、となると・・・勝負向けではなく自衛向けの武器という事だ・・・)
パトは考えていた、美魅を1年間面倒を見て、どう戦える状態にするか、それを考えて来たからだ。
1年経ったと言っても美魅は11歳の女の子、それは鬼族であっても変わらない、そこの認識をまず持たないと美魅は何も出来ないのだ。
そうこう考えている内に遠くから美魅が歩いてきた。
美魅「帰ってきたで」
パト「お疲れ様、どう?上手く行ったか?」
美魅「ああ、とりあえずは4つの民家を狙ったわ、どれも上手くいった、殆どが一人暮らしやったんやけど、一つだけ二人暮らしやったんや、おかげで今は5ポイント、残り95ポイント、先が長いで・・・」
パト「そうか、夜が明けるまでがタイムリミットだ、陽が上がる前だと散歩する鬼が居てもおかしくない、農家だったら尚更朝は早い、そこも踏まえてしっかり動くんだぞ、朝を迎えればすぐに襲撃の情報は村人に入る、明日もここを狙うとなれば難易度はかなり跳ね上がるぞ、既に5人の犠牲者を作ってるんだからな、後村のコミュニティは狭い、すぐに情報なんか回る、油断するな」
美魅「わかったで、今日が一番楽やからしっかりやれってことやな」
美魅はそう言うと闇の中に消えていった。
パト「本当言うなら正々堂々力比べをしてポイントを貯めろ!じゃないと修行にならないだろ!って言いたいんだけど・・・100人切りをって言われたらどうしても効率を考えるなぁ、それに美魅の弱点も考えると・・・とてもじゃないけど指示出来ないや」
パトは陽が出るころまで待った。
・・・・・・
美魅は襲撃に何度も成功していた、美魅は自分の弱点をしっかり把握出来ているため、力技を選ばない、少なくとも子供の姿では絶対に。
美魅(うちは非力や、勿論この刀もうちの非力じゃ一刀両断なんて技は無理や、せいぜい出来るのはこの刀の切れ味を生かしてゆっくりと刃を入れることだけ、でもそれを理解してるならそれでええ、しっかりやれることをやるんや)
結果的に11名の殺害に成功した美魅。
・・・・・・
パト「よし、とりあえずこの村から距離をおくぞ」
美魅「そうやな」
パトと美魅は当てもなく村を離れる、そして山の中で身体を休める。
パト「一応ここを拠点に出来たらと思って穴を掘っておいたよ、残り89人、まだまだ先は長いな」
美魅「せやな、しかもここから奇襲の件が行き渡る、警戒が強まるってわけやな」
二人は一晩を過ごす、その間美魅は休み、パトは村の方に出向き情報を集めていた。
・・・・・・
パト「うん、しっかり情報が回ってた、それで今日緊急で役員達が集まって策を練っていたみたいだ、内容までは聞けなかったけど相当警戒してないといけないぞ美魅」
美魅「ならここからは隠れてもダメって事やな、ここで力を解放して戦うしか」
美魅がそう話しているとパトがその言葉を遮る。
パト「それはまだ早い、むしろ今一番警戒されている、ならそれを利用しない手はない」
美魅「どうするんや?」
パト「今日は何もしない、だけど言葉通り何もしないわけじゃない、そうだな、遠くから民家に爆竹を投げて音を出してもいい、まずは相手の警戒を強めて疲弊させよう、投げる距離も離れてる方がいい、だから銃のようなデザインがいいだろうな」
パトはそう考えると召喚でネスを呼ぶ
ネスは第十園 妖怪族でネス工房という独自の工房で生計を立てているパトの従属。
ネス「うっす、えっと、なんのようっすか?」
パト「ネス、着弾時すっごい音がなる銃弾、それとそれなりに距離がでる銃を作ってくれないか?」
ネス「えっとなら見積もりと製作期間を」
パト「悪いけど製作時間は明日の夜までだ、それ以上は待ちたくない、後見積もりは後日にしてくれないか?俺はいつもネスが求める金額をしっかり払ってるだろう?信頼してくれないか?」
ネスは考える。
ネス「いいっすよ、ほかの従属なら逃げられるかもっすけど、主は逃げられないっすからね、あと明日までなら全然余裕っす、銃弾は何発必要なんすか?明日までなら1000弾くらいなら余裕っすけど」
パト「流石だな、だけどそんなに持てないから100弾でいいよ、ありがとうな、ネス」
パトはネスの頭を撫でる、ネスをはわわわ~っと慌てながらもパトの手を受け入れる
それを横から見ていた美魅は少し不貞腐れるが今自分に出来る事を考え、パトがそれに対して最大限のバックアップをしてくれている事を考えると我儘は言えないと考えていた。
・・・・・・
一日が経った。
パトはネスを呼ぶために基地で待機していた。
美魅は村に偵察に向っていた。
美魅「自警団みたいな連中がおるな、やけど気配的にどいつもこいつも大した事なさそうやな」
パト「油断するな、相手も鬼、美魅と同じ真鬼縛解を持ってる、あれは最も力が出やすい肉体に変化して戦う鬼族特融のスキルだろ、それは間違いなく相手も持ってるんだ、使われたら美魅だって苦戦するかもしれないぞ」
美魅「知っとるわ、うっさいな、ほんでネスは来たんか?」
パト「今から呼ぶところだ」
パトはネスを呼ぶ、するとネスの手には銃と銃弾100発分を手に持っていた。
ネス「やっと呼ばれたッス!いつ呼ばれるかヒヤヒヤしてたっすからずっと両手に持って待機してたっす!」
パト「あ、そうなの、悪いね、でもありがとう、料金はまた見積もりしてくれたらその金額渡すから」
ネス「暇だったんでしっかり見積もり作って来たっす!」っす!
ネスは笑顔で見積書をパトに渡す。
パトはそれを確認し、了承し、金額をネスに渡す。
ネス「まいどっす~~♪」
パト「ちなみにネス、素材の原価はいくらだ?」
ネス「え?あ、その・・・忘れたッス・・・」ささ
パト「またどんぶり勘定で査定したなーー!お前それ出来ないとずっと赤字経営だぞ!!」
ネス「すんませんっすーーー!!」
ネスがパトにつかまり、じたばた暴れる、そしてパトはネスに追加の金額を手に持たせネス工房に戻す
パト「いいかネス、多分本来ならこれくらいの金額にはなるはずだ、持っとけ!あと帰ったらすぐに原価を確認!いいね!」
ネス「うっす・・・ありがとうっす・・・」すぅ~~
ネスは消えた、そして準備が整い、パトは美魅にその銃弾一式を手渡す。
パト「撃つのは美魅だ、それに殺傷性はない、凄い音が出るだけだ、1日10発、それをあらゆる方向から撃つ、そして相手の警戒心を高め疲れさせる。ずっと警戒してたら精神がやられるからな」ドヤ
美魅「これどうやって使うんや?」
パト「弾を充填してここをセットして、引き金を引く、それだけだ、出来れば民家にぶつけて鳴らすのが一番だな、その方が村の中で何かが起こったって思ってくれる」
美魅「やったるわ・・・」
そして二人は夜を待つ。
・・・・・・
夜
美魅は銃を構える。
美魅「撃つで・・・」
美魅は構える、ターゲットは暗い中でうっすら灯る民家の光、それを狙い定め撃つ!
バン!!!
弾は美魅の想定の弾道を外し、民家から離れた所に着弾し、けたたましい音が鳴り響く
パ―――――――――――――ン!!!!
村が大騒ぎになったのを確認した。
美魅「なんやこれ!大分ズレたで!!」
パト「そりゃそうだ、距離があるってことはその間の空気抵抗、風の向きだってある、それらを考えないと弾道なんて変わる、そもそもこんな距離素人がどうこうするなんて無謀なんだよ、それより移動するぞ、次は別の方向から撃つ、それをそうだな5日間はやる」
美魅「ちまちましとんな・・・」
パト「俺はここでのポイント稼ぎ、美魅は子供のままクリアしてほしいんだ、子供の美魅は戦う事が出来ない弱い存在だ、ならどこで補うか、それかこういう策で地道に狙う、これだって勝利しやすくするための手段、手を抜いていいものじゃないわかるか?」
パトは美魅に教育をしながら野山を走り次のポイントに向かう。
パト「ここだ、美魅ここで撃て」
美魅「はぁ・・・はぁ・・・待てや、今息が上がってそれどころじゃないんや・・・」
パト「これも鍛錬だ、自然の野山を走るのは疲れるだろう、地面が整ってないし暗いし、障害物多いし、速度を出せば出す程障害物という情報が早く美魅を襲う、それは戦闘でも同じだ、自分が早く動けばそれだけ早い判断能力を必要とする、美魅はスピードタイプで強くなるなら判断力を高める必要があるんだ」
美魅はパトの言葉に耳を貸しながら呼吸を整え銃を構える、そして発砲、民家に命中する事なく近くの木に命中、そして再度けたたましい音が鳴り響く!!
・・・・・・
この作戦を5日間続けた、昼は帝国に戻り、夜は発砲する。
それを続けた結果成果が出始めた。
美魅「ええ感じやな、全然覇気がないで、あいつら」
パト「かなり疲弊しているんだろう、ここはあまり裕福な村じゃないしな、食料だってまともに手に入ってないんだろう、どの鬼の女性も皆細い、狩られる側の鬼だからこそって感じだ、美魅、自警団を闇討ちで狙え、後ろからだ、2人ずつくらい削れ、大体8人だからな、徐々に削って自警団を消滅させればそのまま真鬼縛解で打ち落としていい、実力者はその時には不在だろうからな」
帝園のルールで帝園内で死んだ場合、1週間後に蘇る、そのため自警団を狙うと決めた以上1週間以内に決着をつけないといけない。
美魅「わかったで、なら行ってくるわ」
・・・・・・
美魅は上手く気配を消し、疲弊しきっていた自警団を狙う、そして自警団の二人が美魅が隠れている民家の横を過ぎる瞬間、美魅はそのタイミングを逃す事ないく一人の首を切る!
自警団A「うが?!」ぶしゃああああ
自警団B「誰?!どこにいるの?!」
自警団BはAの様子を見てすぐに警戒を強めた、そして大きな声で威嚇するがその時には美魅は姿をくらませ、背後から自警団Bの首を切る、そして二人共地面に伏し、息絶える。
美魅(あかんな、いまの大声で集まってくるかもしれん、となると作戦とは違うけどここで狩れるだけ狩っておく方がええか・・・)
美魅はその場で身を潜める、すると先ほどの声を聴きつけて二人組の自警団CとDが現れAとBの惨状を見て唖然とする、だが偶然二人は同じ体勢、同じ同線に居たため美魅はチャンスと二人同時に首を切る!
自警団C「うがぁ?!」
自警団D「おのれーーー!!!」
自警団Dがもたつく足を何とか動かし美魅に反撃を仕掛ける、だが美魅は距離を取り、瞬時に懐に入ると自警団Dの首を再度切りつける、そこから出血多量で倒れる。
15ポイント。
美魅「さて、戻るか・・・」
・・・・・・
次の日
パト「自警団の人数は増えてないな、美魅が昨日二人多く倒したから今日は4人行動だ、多分離れる事はないだろうな、ということではい、銃!」
美魅「行ってくるわ」
美魅は村に降りると4人行動をしている自警団を見つける、すると美魅は少し離れた民家に向って銃を撃つ、するとけたたましい音が鳴り響く、美魅も初めて近くで発砲したためその音のデカさに驚く。
自警団4人は慌てて音がなった場所を確認する、もちろん4人居たとしても一人は確実に3人よりも後ろに立つ事になる、美魅はそこを狙う。
自警団E「うぎゃああああああ!!!」
残りの自警団が振り向くと首を切られ、血をまき散らしながらのたうち回る仲間の姿があった。
自警団F「警戒して!!」
美魅「もう遅いで」
美魅は少し離れた場所から再度一発、だが今度はそれを自警団に撃つ」
自警団F「うが?!」
殺傷性はなくともそれなりの勢いで飛んできたものが当たれば激痛だ。
そしてその弾の本来の性能は音。
パ――――――――――――――――ン!!!!!!!
自警団達「ぎゃあああああああああああああ!!!」
3人が耳を抑える、だが美魅をそこを狙う、
1人・・・2人・・・・3人!!!!!
混乱の中美魅は3人の首を切る事に成功した!
そして地面で暴れる3人の首を再度刺し、その場を離れた。
19ポイント
・・・・・・
美魅「これで自警団はおらんなったな」
パト「ああ、だけど次の行動はどうなるか、わかるか?」
美魅「わかるで、集団行動やろ、身を寄せ合って身を守る、やからうちが真鬼縛解して一気に畳みかけるって話やろ」
パト「そうだ、集団の守り状態に居たらまともに相手は戦えない、だけどこっちは狙い放題、もうこっちが有利なのは変わりない、無慈悲に全滅させてこい!」
美魅はパトに言われるまま次の日の夜、鬼達が集まる集会所を襲撃する。
・・・・・・
39ポイント
美魅「これで全部やな・・・」
むせかえるほどの血の臭い、美魅の一撃が多くの村人の頭や胴を飛ばした。
美魅(これでもたったの39ポイント、ほんまに誰も住んでないんやな)
美魅は帰る、パトの元へ。
patopatoblog at 07:22|Permalink
No.184 美魅の挑戦【鬼下民】episode1 ※設定説明あり
美魅はパトと出会った1年で強くなった。
ネルとの約束で帝国でもパト以外誰も美魅に特訓の面倒を見なかった。
パトがずっと美魅の鍛錬をしていた。
結果的にパト達が出場した第五回WCBT、その次の年に開催された第六回WCBTにてベスト16という
輝かしい結果を残した。
だがこの結果に美魅は納得しておらず負けた事でパトに無理を言って訓練を続けていた。
・・・・・・
美魅は悩んでいた、【もう挑んでみてもいいのかしれない】と。
元々美魅は帝園 第十一園の従属であり、階級は一番下の【鬼下民】
もっとも弱く、そして一番多く所属する落ちこぼれの地位でもある。
地位の決め方にはルールがあり、
鬼下民の階級達は誰かを殺す事で1ポイントが入り、逆に殺されれば1ポイントを失う。
100ポイント溜める事で一つ上の階級【鬼中民】への挑戦権を得られる。
【鬼中民】であれば誰にでも挑戦しても良く、勝てば昇級、負ければ100ポイントを失う、再度0ポイントから集める必要がある。
【鬼下民】側が勝てば挑んだ【鬼中民】と階級を入れ替わる。
そこからはピラミッド式に限られた席を奪い合い、時には死守をする。
鬼族達は己の階級を最も大事にしており、そして最も戦いを好む戦闘種族。
露草美魅は生まれてから誰にも勝つ事が出来ずにいた、それどころか負け続け与えられていた領土も奪われ、畳1枚分の領地しか存在しなかった程の崖っぷちに居た10歳の少女だった。
あれから一年、師を得て技を磨き、戦術を得て力を手に入れた。
美魅は今再度下克上を起こすべく挑戦を始めようとしていた。
・・・・・・
美魅「主、うち帝園に一度戻りたいんや・・・一緒にきてくれんか?」
パト「いきなりどうしたんだ?何か忘れ物でもしたか?」
美魅「馬鹿か、うちは何ももってへん、やからある奴らから奪いたい、つまりは挑戦したいんや」
パトは美魅の言葉を聞き、とうとう戦いの場に身を投じるのかと考える。
パト「わかった、なら一緒に行こう、俺の他に同行者は居るか?」
美魅「いらへん、あと手出しも無用や、別に死んでも生き返る、ちゃんとそういう仕組みや、うちが危ないからって庇うんやないで、これは正々堂々の殺し合いや、そこに鬼族でもない部外者が介入したとなったら末代までの恥や」
パト「そうか、わかった、ならサポーター兼コーチとして美魅を見守ってる、それで昇級までに何が必要なんだ?」
美魅「手っ取り早く言うとやな、100人【鬼下民】を殺せばええ、格上の連中殺しても同じ1点やからな、無差別に戦いを挑んでたらいつまで経っても昇級なんて夢のまた夢や、やからまずはしっかりと格下、もしくは同程度の奴らを殺す」
パト「うん、冷静だ、その判断は間違ってない、偉いぞ美魅」
パトは美魅の頭を撫でる。
美魅は少し顔を赤くしながらパトの手を受け入れる、だが目線は右へ逸らし少し居心地悪そうにパトが頭を撫で終わるのを待つ。
パト(最初に会った頃の美魅なら片っ端から戦う、相手を選ぶなんてそんな卑怯な真似は出来へん!!とか言ってただろうな、ちゃんと学んだんだな)
美魅「とりあえずいつまでも【鬼下民】じゃ恰好がつかん、いずれは最上位の階級になるんや!」
パト「そう言えば階級ってどれだけあるんだっけ?」
美魅「全部で13階級や・・・
【鬼下民】→【鬼中民】→【鬼上民】→【鬼女爵】→【鬼子爵】→【鬼伯爵】→【鬼侯爵】→【鬼公爵】→【鬼大公】→【鬼王】→【鬼親王】→【鬼皇帝】→【鬼天皇】
【鬼下民】所属数は無制限
【鬼中民】所属数は16384名
【鬼上民】所属数は8192名
【鬼女爵】所属数は4096名
【鬼子爵】所属数は2048名
【鬼伯爵】所属数は1024名
【鬼侯爵】所属数は512名
【鬼公爵】所属数は256名
【鬼大公】所属数は128名
【鬼王】所属数は64名
【鬼親王】所属数は32名
【鬼皇帝】所属数は16名
【鬼天皇】所属数は13名
昇降級条件
【鬼下民】⇔【鬼中民】
1殺害1ポイント(合計100ポイント)で【鬼中民】挑戦権獲得
相手は誰でも可、【鬼下民】が勝利した場合、昇格
【鬼下民】に負けた【鬼中民】は降格
【鬼下民】に勝った【鬼中民】は残留、【鬼下民】はポイント全剥奪
【鬼中民】⇔【鬼上民】
ランキング制 年4回
【鬼中民】上位128名と【鬼上民】下位128名が決闘
【鬼中民】が勝てば昇格、【鬼上民】が勝てば残留。
【鬼上民】⇔【鬼女爵】
ランキング制 年4回
【鬼上民】上位128名と【鬼女爵】下位128名が決闘
【鬼上民】が勝てば昇格、【鬼女爵】が勝てば残留。
【鬼女爵】⇔【鬼子爵】
ランキング制 年4回
【鬼女爵】上位128名と【鬼子爵】下位128名が決闘
【鬼女爵】が勝てば昇格、【鬼子爵】が勝てば残留。
【鬼子爵】⇔【鬼伯爵】
ランキング制 年4回
【鬼子爵】上位128名と【鬼伯爵】下位128名が決闘
【鬼子爵】が勝てば昇格、【鬼伯爵】が勝てば残留。
【鬼伯爵】⇔【鬼侯爵】
ランキング制 年2回
【鬼伯爵】上位64名と【鬼侯爵】下位64名が決闘
【鬼伯爵】が勝てば昇格、【鬼侯爵】が勝てば残留。
【鬼侯爵】⇔【鬼公爵】
ランキング制 年2回
【鬼侯爵】上位32名と【鬼公爵】下位32名が決闘
【鬼侯爵】が勝てば昇格、【鬼公爵】が勝てば残留。
【鬼公爵】⇔【鬼大公】
ランキング制 年1回
【鬼公爵】上位16名と【鬼大公】下位16名が決闘
【鬼公爵】が勝てば昇格、【鬼大公】が勝てば残留。
【鬼大公】⇔【鬼王】
ランキング制 年1回
【鬼大公】上位8名と【鬼王】下位8名が決闘
【鬼大公】が勝てば昇格、【鬼王】が勝てば残留。
【鬼王】⇔【鬼親王】
ランキング制 2年に1回
【鬼王】上位4名と【鬼親王】下位4名が決闘
【鬼王】が勝てば昇格、【鬼親王】が勝てば残留。
【鬼親王】⇔【鬼皇帝】
ランキング制 2年に1回
【鬼親王】上位2名と【鬼皇帝】下位2名が決闘
【鬼親王】が勝てば昇格、【鬼皇帝】が勝てば残留。
【鬼皇帝】⇔【鬼天皇】
承諾制 (最高責任者と当事者2名の計3名の同意の元で行われる3ラウンド2先取決闘制)
【鬼皇帝】と【鬼天皇】が決闘
【鬼皇帝】が勝てば昇格、負ければ10年間の挑戦権を剥奪
【鬼天皇】が勝てば残留、負ければ10年間の挑戦権を剥奪
【鬼天皇】1位~13位内
承諾制 (最高責任者と御神体、当事者2名の計4名の同意の元で行われる3ラウンド2先取決闘制)
挑戦権は年に1回のみ、挑まれた側は消費なし、
挑戦者は勝ったら順位入替、負けたら挑戦してから1年間指示に従う(拒否権はなし)
応戦者は勝ったら順位残留、負けたら挑戦者順位を入替、1年間指示に従う(拒否権なし)
っていうのがルールやな」
パト「よし、メモッた、成程、現実世界で言うと将棋とかの昇格戦に似てる所があるな、とりあえず美魅が目指すところは【鬼中民】、100ポイント獲得のために100人の鬼族を殺害、結構大変そうだな」
パトは美魅に拳をつきだす。
パト「だけど決心したんだろう、なら全力だ、やるぞ!美魅!」
美魅「任せえ!!」
ネルとの約束で帝国でもパト以外誰も美魅に特訓の面倒を見なかった。
パトがずっと美魅の鍛錬をしていた。
結果的にパト達が出場した第五回WCBT、その次の年に開催された第六回WCBTにてベスト16という
輝かしい結果を残した。
だがこの結果に美魅は納得しておらず負けた事でパトに無理を言って訓練を続けていた。
・・・・・・
美魅は悩んでいた、【もう挑んでみてもいいのかしれない】と。
元々美魅は帝園 第十一園の従属であり、階級は一番下の【鬼下民】
もっとも弱く、そして一番多く所属する落ちこぼれの地位でもある。
地位の決め方にはルールがあり、
鬼下民の階級達は誰かを殺す事で1ポイントが入り、逆に殺されれば1ポイントを失う。
100ポイント溜める事で一つ上の階級【鬼中民】への挑戦権を得られる。
【鬼中民】であれば誰にでも挑戦しても良く、勝てば昇級、負ければ100ポイントを失う、再度0ポイントから集める必要がある。
【鬼下民】側が勝てば挑んだ【鬼中民】と階級を入れ替わる。
そこからはピラミッド式に限られた席を奪い合い、時には死守をする。
鬼族達は己の階級を最も大事にしており、そして最も戦いを好む戦闘種族。
露草美魅は生まれてから誰にも勝つ事が出来ずにいた、それどころか負け続け与えられていた領土も奪われ、畳1枚分の領地しか存在しなかった程の崖っぷちに居た10歳の少女だった。
あれから一年、師を得て技を磨き、戦術を得て力を手に入れた。
美魅は今再度下克上を起こすべく挑戦を始めようとしていた。
・・・・・・
美魅「主、うち帝園に一度戻りたいんや・・・一緒にきてくれんか?」
パト「いきなりどうしたんだ?何か忘れ物でもしたか?」
美魅「馬鹿か、うちは何ももってへん、やからある奴らから奪いたい、つまりは挑戦したいんや」
パトは美魅の言葉を聞き、とうとう戦いの場に身を投じるのかと考える。
パト「わかった、なら一緒に行こう、俺の他に同行者は居るか?」
美魅「いらへん、あと手出しも無用や、別に死んでも生き返る、ちゃんとそういう仕組みや、うちが危ないからって庇うんやないで、これは正々堂々の殺し合いや、そこに鬼族でもない部外者が介入したとなったら末代までの恥や」
パト「そうか、わかった、ならサポーター兼コーチとして美魅を見守ってる、それで昇級までに何が必要なんだ?」
美魅「手っ取り早く言うとやな、100人【鬼下民】を殺せばええ、格上の連中殺しても同じ1点やからな、無差別に戦いを挑んでたらいつまで経っても昇級なんて夢のまた夢や、やからまずはしっかりと格下、もしくは同程度の奴らを殺す」
パト「うん、冷静だ、その判断は間違ってない、偉いぞ美魅」
パトは美魅の頭を撫でる。
美魅は少し顔を赤くしながらパトの手を受け入れる、だが目線は右へ逸らし少し居心地悪そうにパトが頭を撫で終わるのを待つ。
パト(最初に会った頃の美魅なら片っ端から戦う、相手を選ぶなんてそんな卑怯な真似は出来へん!!とか言ってただろうな、ちゃんと学んだんだな)
美魅「とりあえずいつまでも【鬼下民】じゃ恰好がつかん、いずれは最上位の階級になるんや!」
パト「そう言えば階級ってどれだけあるんだっけ?」
美魅「全部で13階級や・・・
【鬼下民】→【鬼中民】→【鬼上民】→【鬼女爵】→【鬼子爵】→【鬼伯爵】→【鬼侯爵】→【鬼公爵】→【鬼大公】→【鬼王】→【鬼親王】→【鬼皇帝】→【鬼天皇】
【鬼下民】所属数は無制限
【鬼中民】所属数は16384名
【鬼上民】所属数は8192名
【鬼女爵】所属数は4096名
【鬼子爵】所属数は2048名
【鬼伯爵】所属数は1024名
【鬼侯爵】所属数は512名
【鬼公爵】所属数は256名
【鬼大公】所属数は128名
【鬼王】所属数は64名
【鬼親王】所属数は32名
【鬼皇帝】所属数は16名
【鬼天皇】所属数は13名
昇降級条件
【鬼下民】⇔【鬼中民】
1殺害1ポイント(合計100ポイント)で【鬼中民】挑戦権獲得
相手は誰でも可、【鬼下民】が勝利した場合、昇格
【鬼下民】に負けた【鬼中民】は降格
【鬼下民】に勝った【鬼中民】は残留、【鬼下民】はポイント全剥奪
【鬼中民】⇔【鬼上民】
ランキング制 年4回
【鬼中民】上位128名と【鬼上民】下位128名が決闘
【鬼中民】が勝てば昇格、【鬼上民】が勝てば残留。
【鬼上民】⇔【鬼女爵】
ランキング制 年4回
【鬼上民】上位128名と【鬼女爵】下位128名が決闘
【鬼上民】が勝てば昇格、【鬼女爵】が勝てば残留。
【鬼女爵】⇔【鬼子爵】
ランキング制 年4回
【鬼女爵】上位128名と【鬼子爵】下位128名が決闘
【鬼女爵】が勝てば昇格、【鬼子爵】が勝てば残留。
【鬼子爵】⇔【鬼伯爵】
ランキング制 年4回
【鬼子爵】上位128名と【鬼伯爵】下位128名が決闘
【鬼子爵】が勝てば昇格、【鬼伯爵】が勝てば残留。
【鬼伯爵】⇔【鬼侯爵】
ランキング制 年2回
【鬼伯爵】上位64名と【鬼侯爵】下位64名が決闘
【鬼伯爵】が勝てば昇格、【鬼侯爵】が勝てば残留。
【鬼侯爵】⇔【鬼公爵】
ランキング制 年2回
【鬼侯爵】上位32名と【鬼公爵】下位32名が決闘
【鬼侯爵】が勝てば昇格、【鬼公爵】が勝てば残留。
【鬼公爵】⇔【鬼大公】
ランキング制 年1回
【鬼公爵】上位16名と【鬼大公】下位16名が決闘
【鬼公爵】が勝てば昇格、【鬼大公】が勝てば残留。
【鬼大公】⇔【鬼王】
ランキング制 年1回
【鬼大公】上位8名と【鬼王】下位8名が決闘
【鬼大公】が勝てば昇格、【鬼王】が勝てば残留。
【鬼王】⇔【鬼親王】
ランキング制 2年に1回
【鬼王】上位4名と【鬼親王】下位4名が決闘
【鬼王】が勝てば昇格、【鬼親王】が勝てば残留。
【鬼親王】⇔【鬼皇帝】
ランキング制 2年に1回
【鬼親王】上位2名と【鬼皇帝】下位2名が決闘
【鬼親王】が勝てば昇格、【鬼皇帝】が勝てば残留。
【鬼皇帝】⇔【鬼天皇】
承諾制 (最高責任者と当事者2名の計3名の同意の元で行われる3ラウンド2先取決闘制)
【鬼皇帝】と【鬼天皇】が決闘
【鬼皇帝】が勝てば昇格、負ければ10年間の挑戦権を剥奪
【鬼天皇】が勝てば残留、負ければ10年間の挑戦権を剥奪
【鬼天皇】1位~13位内
承諾制 (最高責任者と御神体、当事者2名の計4名の同意の元で行われる3ラウンド2先取決闘制)
挑戦権は年に1回のみ、挑まれた側は消費なし、
挑戦者は勝ったら順位入替、負けたら挑戦してから1年間指示に従う(拒否権はなし)
応戦者は勝ったら順位残留、負けたら挑戦者順位を入替、1年間指示に従う(拒否権なし)
っていうのがルールやな」
パト「よし、メモッた、成程、現実世界で言うと将棋とかの昇格戦に似てる所があるな、とりあえず美魅が目指すところは【鬼中民】、100ポイント獲得のために100人の鬼族を殺害、結構大変そうだな」
パトは美魅に拳をつきだす。
パト「だけど決心したんだろう、なら全力だ、やるぞ!美魅!」
美魅「任せえ!!」
patopatoblog at 02:32|Permalink
2025年10月10日
No.183 エテルの進化episodefinal
エテルが目を覚ますとそこにはパトが居た。
エテル(あれ、あれからあまり時間経ってないけど、どれくらい時間が経ったんだろう?それともただ朝を迎えただけ?)
エテルは脳内で考えるが答えは一瞬で出た。
月花「んん・・・」
その布団には何故か月花も居た。
エテル(主様と月花が寝てるって事は数日は経ってるのかな?何かやってたというより夜遅くなったからそのまま寝たみたいな感じかな)
エテルは狭いベッドから抜け出し、カーテンを開ける。
エテル(まだ夜、時間は深夜3時、えっと、デジタル時計に表示されてるカレンダーからするに・・・3日程経ってるね、やっぱり時間の進み方が全然違うんだね、帝園は)
エテルは寝静まった街と暗くなった街のおかげでよく見えるようになった星空を眺め終えるとカーテンを閉め、机の上に置かれている書類に目を通す。
エテル(見積書、成程、建設会社から見積書が届いたから見比べてたのか、あ、設計書もある、色々メモしてるね、一応主様と月花なりにメリットデメリットを考えてたんだね、確かにそれらをまとめないと他の皆に伝えられないからね、でもこれ、まとまるのかな?)
エテルが見ていた設計書はどれもよく出来ていた。
事実どの設計書もしっかりをメモが記載されており、パト達が凄く悩んでいるのが見て取れた。
エテル(とりあえず設計書、私も見ておこうかな、暇だし)
エテルは設計書を暗い部屋の中でただ見つめる、エテルは機械族のため暗くてもしっかり内容は把握出来る。
エテル(ミール様に勝った、だけど得体の知れない人に負けた、でも力は失ってない、という事はあのまま覚醒した状態で現実世界に出られたって事だね・・・でももう二度と帝園には戻れないな)
エテルは設計書を眺めているが先ほどまで行われていた戦闘を思い出す。
結果的にエテルは覚醒し、その力を得たまま現実世界に戻ることが出来た。
エテルは自分にどのような変化があったのか、冷静に考えていた。
まずシオから御神体であるホープ・ダイヤモンドのデバイスを受け取った。
そしてミールと対峙し、御神体が自分自身と一体化する感覚があった。
ミールの世界を殺し続け、そのエネルギーを吸収した事で莫大なエネルギー、パト流で言うならゲームの経験値のようなものが大量に入った、そして御神体と一体化した身体は進化した。
そう、私はただの従属ではなく、【世界王】として覚醒した、しかもネルとは違う、誰かからの恩恵で進化したわけではなく、独自の力のみで覚醒した。
エテル(世界王に進化したからどうなったってわけじゃない、さっきまで凄く感情が高ぶってたのに今はいつも通り、私自身が変わったとはいえ、私という人格が変わるわけじゃない、そういう事なんだね)
エテルはもう設計書を見ていなかった。
エテル(決めたんだ、私は主様のためだけにこの力を使うと、だから進化出来たのかもしれない、ただ目標もなく前を進もうとしてたら多分何も成し遂げられなかっただろうね、そうか、こうやって道を決める事が出来たのも私が成長した証なのかな)
エテルは思い出す、自分の故郷第八園から追い出され、ただ帝園という広大な大地を歩き続けた日々を、ただそれには目標はなく、ただ何も求める事なくただ景色が変わっていく風景を眺めながら歩いていた、その先にパトとの出会いがあった。
パトと出会った事がエテルにとって人生最大の分岐点だった。
スティアとの会話を聞いていたエテル、最初はただ気まぐれだった。
【暇だし、何かあればいいかな】
そんな気まぐれがパトという運命の相手を見つけた。
エテル(この2年、凄く楽しかった、私は愛されてるんだって自覚出来たし、疑いもしなかった。そんな愛情を与え続けてくれた、あれからも多くの従属と接点を持ったのに私をずっと傍においてくれた、こんな私を特別にしてくれた、従属なのに従属としてではなくまるで家族のように接してくれた、沢山の事を教えてくれたし、褒めてもくれたし、怒ってもくれた、私以上に私の事を考えてくれた。こんな幸せな事はない)
エテルの顔から笑みがこぼれる。
凄く充実した感覚、エテルはきっとパトの事が好きだ。
ただそれは異性としてではなく、家族愛、まるで自分の親に向ける愛情、替えの効かない存在
エテル(私に家族は居ない、だけどもし両親が居たとしたらお父さんは主様、それでお母さんはシオなのかな、二人から沢山の物を貰った、だから二人にために私の力を使いたい、使えたらいいな・・・)
そう考えるエテルの眼には光が宿っていた。
それはまるで機械族の表情ではなく、年相応の女の子の表情、幸せに満ち足りた笑顔。
エテルは間違いなく豊かな感情を手に入れた。
朧げに感じていた自分の感情が今ならよくわかる。
エテル(私、世界王に進化したなら自分の世界があるのかな、それなら一度世界に入ってみたいな、どんな世界なんだろう)
エテルは望んだ、自分の世界が一体どのような世界なのか、エテルは自分の世界に何を望んだのか、エテルという存在からどのような世界が生成されたのか、それが気になって仕方なかった。
だからエテルは自分の世界に入るために意識を鎮める。
・・・・・・
エテルは眼を開く、
風がある、陽が当たる、温かくて心地いい世界だ。
エテルの視界には広大な自然が広がっていた。
エテル「綺麗な世界・・・あれ、頭の中に名前が浮かぶ?」
【崩園(デストルエデン)】
エテル「崩園、名前からして物騒な世界だと思うけど・・・一体ここはどんな世界、・・・あ」
エテルは広大な自然の大地に一つ浮かび上がる球体を目にする。
エテル「なにこれ?」
エテルは不自然に浮かぶ球体に触れる。
何もわからないエテルの中に多くの情報が入ってくる。
【未練はないか、もしあるならその未練を崩壊させましょう】
エテルの脳内に入って来たのは今苦しんでいるパトの姿だった。
帝国で多くの過ち、挫折、後悔をして苦しむパトの姿。
それを見たエテルは心が苦しくなる、だけど自分ならこんな苦しい出来事をどうにか出来る。
そう確信した。
エテル「そっか、ここは私が納得できない未練を崩壊させる場所なんだね、それは悪い事も良い事も含め全部、それが私の世界なんだね」
エテルは歩く、そして次の球体を見つける
そこには神羅万象支配という才能を開花させたシオの姿が映し出された、そして無理矢理自分の居場所を奪われ、法を破り、孤独に苦しみ、ミールやパトを恨み、時にパトと対峙したがその結果エテルを救ってくれた恩人に対して酷い事をしたという罪悪感からミールの世界に閉じこもってしまったシオの姿。
エテルはここまでのシオを知らない、だけど全ての経緯、そして未練の元凶が映し出される、だがその映像には色がない、まるで記録として存在しているだけで何も意味を成さない、そう見せつけられているようなもどかしさを感じる。
エテルは歩き続ける。
次の球体、そこには糾弾した第八園への怒り、苦しみ、これはエテルの未練、恐怖の対象としか見られなかったことで孤独になったエテルの記憶、だけどこの映像にも色がない。
エテルは歩き続ける、そこには先ほどに比べて小さい球体が空中に散らばっていた。
エテルは球体に触れていく、それは日常での後悔、日常での思い出、美魅とリルと遊んだ時の思い出、
そのどれもがエテルにとって大事な記憶だった。
エテル「そっか、わかったよ、ここは記憶の世界なんだ、私が今まで記憶してきたものがこの球体として保存されている、だけどこれはその記憶の前後、私が知るはずのない経緯も記録として残ってるんだ、例えば私が美魅と口喧嘩した日、私はただ美魅の機嫌が悪いから怒ってるって思ってた、けどこの球体を見てわかった、美魅は嬉しい出来事があったんだ、だけど私はそんな事も知らずに美魅の嬉しい気持ちを共有出来なかった、それが美魅にとって悔しい出来事だった、だから喧嘩になった。そしてその後、美魅は私の事に対して文句を言ってる、だけど次は絶対に羨ましいと思わせてやる、そういう出来事の続きがあった。」
やりなおした・・・
エテルは思う、こんな現状を知ればもっと美魅が満足する言葉を選んであげられた、きっと美魅は満足するだろう、そしてこの記録は嫌な思い出ではなく良い思い出として残るだろう。
それが崩園、記録を崩壊させる世界、きっとここで変えた記録は現実の結果も変えるのだろう、だけどそれは難しい程球体は大きく、簡単な程球体は小さい、さっきの美魅とのお話、エテルは球体に触れる事で同じ環境を体験した。
・・・・・・
美魅「エテル!今日なあの駄主から一本とったんやで!あの悔しそうな顔!エテルにも見せてやりたかったわ~」
エテル(もう間違えない、ここで私が出す答えは)
エテル「凄いね、美魅は本当に努力家だね、次もきっと一本とれるよ」
エテルは薄く笑う、それはわざと。
美魅がエテルに対して疑問を抱かない程度に。
美魅「せやな!これならあの駄主を超える日も近いで!日頃の特訓にもやる気が出るってもんや!!」
美魅は喜んだ、エテルは美魅の喜びの気持ちを分かち合った。
始めて他人と気持ちを共有した。
エテル(そっか、他人の感情を知るってこんなこともあるんだ、なんでだろう、私の事じゃないのに美魅の嬉しさが伝わってくる、私も何故か嬉しくなる、共感覚、不思議な感覚だな・・・)
たったそれだけのこと、日常でありふれた出来事の一つ、だけどエテルが納得した結末に辿り着いた。
エテルの意識は球体から離れる。
・・・・・・
エテルが眼を開けると、その球体には色がついていた、鮮やかな記憶。
エテルは再度球体に触れる、すると先ほどまで感じていた温かい気持ちがあふれてくる。
エテル「凄い、私は嫌な出来事を殺したんだ、そして新たな出来事を誕生させた、これが私の死と生の世界」
エテルは走る、最初に触れた球体、パトが苦しんだ記録。
エテルは触れる、だがその球体に入る事が出来ない、するとそこにはパズルのような景色が広がる。
エテル「そっか、この記憶に触れるためには条件が必要なんだ、それがパズルとなって存在する、きっと全てのピースを埋めればこの記憶にも干渉出来る・・・」
エテルはシオの記録に触れる、同じくパズルが現れる、エテルの記憶に触れる、同様にパズルが現れる。
エテル「きっとこの記録に触れるためには私の知っている事だけではダメなんだ、私の知らないピースを知って、得る必要があるんだ、そして全てのパーツが揃う事でやっと干渉して美魅との思い出みたいに変える事が出来る、私が不都合な出来事を殺して生まれ変わらせる事が出来る」
それは誰かにとって幸せでも誰かにとっては不幸になる出来事かもしれない。
そのことで未来が大きく変わるような修復はきっと出来ない、だけど思い出を変える事は出来る。
でもそれで充分だ、悪い思い出が良い思い出になる、それだけで人は前に進める。
前に進めるだけの改変が出来ればきっと・・・パトもシオも前を向ける。
エテル「もっと先に行こう!」
エテルは歩く、そして沢山の球体を目にする。
そして大事な球体を管理する事が出来る事を知ったエテルは思い描く建物を構築する、するとエテルが望んだ理想の建物が現れる、そこにエテルは球体をしまっていく。
無くさないように、忘れないように、
まるでパソコンのフォルダ分けのように球体を仕分けていくエテル。それは凄く希望に満ち溢れていた。
エテルの居る崩園、破壊のためだけに使おうと考えていたらきっとこのような球体は現れなかっただろう、エテルが望んだから才能が開花し、エテルが望んだ世界が生まれた。
エテルは仕分けを終えた。
全ての球体を仕訳けたわけではない、これから生きていけばきっと球体は増え続けるだろう、
だから全てを拾わない、それでいい、全てを救う事は出来ないのだから。
エテルは自分が大事だと思える人達のためにこの力を使う。
エテルが得た力はパトのために使う、誰かを無差別に傷つけるための力ではなく、
パトという存在、肉体的にも精神的にも支えられる、パトがエテルにやってきた事を次はエテルがパトに恩返しをする。
エテル「よし、戻ろう!」
エテルは崩園から抜け出す、その時にエテルは自身の姿を球体越しで見る。
エテルの姿が変わっていた、緑の髪と青い髪、そして今の今まで気付かなかった長い髪。
エテル(これが今の私、だけどきっと私が変わっちゃうと主様は寂しくなるよね、だからこの身体は大事な時に、普段はいつも通りの私でいよう、今まで通り・・・)
エテルは元の姿に戻る、そしてパトの元に戻る。
それがエテルの成長、進化のお話しである。
エテル(あれ、あれからあまり時間経ってないけど、どれくらい時間が経ったんだろう?それともただ朝を迎えただけ?)
エテルは脳内で考えるが答えは一瞬で出た。
月花「んん・・・」
その布団には何故か月花も居た。
エテル(主様と月花が寝てるって事は数日は経ってるのかな?何かやってたというより夜遅くなったからそのまま寝たみたいな感じかな)
エテルは狭いベッドから抜け出し、カーテンを開ける。
エテル(まだ夜、時間は深夜3時、えっと、デジタル時計に表示されてるカレンダーからするに・・・3日程経ってるね、やっぱり時間の進み方が全然違うんだね、帝園は)
エテルは寝静まった街と暗くなった街のおかげでよく見えるようになった星空を眺め終えるとカーテンを閉め、机の上に置かれている書類に目を通す。
エテル(見積書、成程、建設会社から見積書が届いたから見比べてたのか、あ、設計書もある、色々メモしてるね、一応主様と月花なりにメリットデメリットを考えてたんだね、確かにそれらをまとめないと他の皆に伝えられないからね、でもこれ、まとまるのかな?)
エテルが見ていた設計書はどれもよく出来ていた。
事実どの設計書もしっかりをメモが記載されており、パト達が凄く悩んでいるのが見て取れた。
エテル(とりあえず設計書、私も見ておこうかな、暇だし)
エテルは設計書を暗い部屋の中でただ見つめる、エテルは機械族のため暗くてもしっかり内容は把握出来る。
エテル(ミール様に勝った、だけど得体の知れない人に負けた、でも力は失ってない、という事はあのまま覚醒した状態で現実世界に出られたって事だね・・・でももう二度と帝園には戻れないな)
エテルは設計書を眺めているが先ほどまで行われていた戦闘を思い出す。
結果的にエテルは覚醒し、その力を得たまま現実世界に戻ることが出来た。
エテルは自分にどのような変化があったのか、冷静に考えていた。
まずシオから御神体であるホープ・ダイヤモンドのデバイスを受け取った。
そしてミールと対峙し、御神体が自分自身と一体化する感覚があった。
ミールの世界を殺し続け、そのエネルギーを吸収した事で莫大なエネルギー、パト流で言うならゲームの経験値のようなものが大量に入った、そして御神体と一体化した身体は進化した。
そう、私はただの従属ではなく、【世界王】として覚醒した、しかもネルとは違う、誰かからの恩恵で進化したわけではなく、独自の力のみで覚醒した。
エテル(世界王に進化したからどうなったってわけじゃない、さっきまで凄く感情が高ぶってたのに今はいつも通り、私自身が変わったとはいえ、私という人格が変わるわけじゃない、そういう事なんだね)
エテルはもう設計書を見ていなかった。
エテル(決めたんだ、私は主様のためだけにこの力を使うと、だから進化出来たのかもしれない、ただ目標もなく前を進もうとしてたら多分何も成し遂げられなかっただろうね、そうか、こうやって道を決める事が出来たのも私が成長した証なのかな)
エテルは思い出す、自分の故郷第八園から追い出され、ただ帝園という広大な大地を歩き続けた日々を、ただそれには目標はなく、ただ何も求める事なくただ景色が変わっていく風景を眺めながら歩いていた、その先にパトとの出会いがあった。
パトと出会った事がエテルにとって人生最大の分岐点だった。
スティアとの会話を聞いていたエテル、最初はただ気まぐれだった。
【暇だし、何かあればいいかな】
そんな気まぐれがパトという運命の相手を見つけた。
エテル(この2年、凄く楽しかった、私は愛されてるんだって自覚出来たし、疑いもしなかった。そんな愛情を与え続けてくれた、あれからも多くの従属と接点を持ったのに私をずっと傍においてくれた、こんな私を特別にしてくれた、従属なのに従属としてではなくまるで家族のように接してくれた、沢山の事を教えてくれたし、褒めてもくれたし、怒ってもくれた、私以上に私の事を考えてくれた。こんな幸せな事はない)
エテルの顔から笑みがこぼれる。
凄く充実した感覚、エテルはきっとパトの事が好きだ。
ただそれは異性としてではなく、家族愛、まるで自分の親に向ける愛情、替えの効かない存在
エテル(私に家族は居ない、だけどもし両親が居たとしたらお父さんは主様、それでお母さんはシオなのかな、二人から沢山の物を貰った、だから二人にために私の力を使いたい、使えたらいいな・・・)
そう考えるエテルの眼には光が宿っていた。
それはまるで機械族の表情ではなく、年相応の女の子の表情、幸せに満ち足りた笑顔。
エテルは間違いなく豊かな感情を手に入れた。
朧げに感じていた自分の感情が今ならよくわかる。
エテル(私、世界王に進化したなら自分の世界があるのかな、それなら一度世界に入ってみたいな、どんな世界なんだろう)
エテルは望んだ、自分の世界が一体どのような世界なのか、エテルは自分の世界に何を望んだのか、エテルという存在からどのような世界が生成されたのか、それが気になって仕方なかった。
だからエテルは自分の世界に入るために意識を鎮める。
・・・・・・
エテルは眼を開く、
風がある、陽が当たる、温かくて心地いい世界だ。
エテルの視界には広大な自然が広がっていた。
エテル「綺麗な世界・・・あれ、頭の中に名前が浮かぶ?」
【崩園(デストルエデン)】
エテル「崩園、名前からして物騒な世界だと思うけど・・・一体ここはどんな世界、・・・あ」
エテルは広大な自然の大地に一つ浮かび上がる球体を目にする。
エテル「なにこれ?」
エテルは不自然に浮かぶ球体に触れる。
何もわからないエテルの中に多くの情報が入ってくる。
【未練はないか、もしあるならその未練を崩壊させましょう】
エテルの脳内に入って来たのは今苦しんでいるパトの姿だった。
帝国で多くの過ち、挫折、後悔をして苦しむパトの姿。
それを見たエテルは心が苦しくなる、だけど自分ならこんな苦しい出来事をどうにか出来る。
そう確信した。
エテル「そっか、ここは私が納得できない未練を崩壊させる場所なんだね、それは悪い事も良い事も含め全部、それが私の世界なんだね」
エテルは歩く、そして次の球体を見つける
そこには神羅万象支配という才能を開花させたシオの姿が映し出された、そして無理矢理自分の居場所を奪われ、法を破り、孤独に苦しみ、ミールやパトを恨み、時にパトと対峙したがその結果エテルを救ってくれた恩人に対して酷い事をしたという罪悪感からミールの世界に閉じこもってしまったシオの姿。
エテルはここまでのシオを知らない、だけど全ての経緯、そして未練の元凶が映し出される、だがその映像には色がない、まるで記録として存在しているだけで何も意味を成さない、そう見せつけられているようなもどかしさを感じる。
エテルは歩き続ける。
次の球体、そこには糾弾した第八園への怒り、苦しみ、これはエテルの未練、恐怖の対象としか見られなかったことで孤独になったエテルの記憶、だけどこの映像にも色がない。
エテルは歩き続ける、そこには先ほどに比べて小さい球体が空中に散らばっていた。
エテルは球体に触れていく、それは日常での後悔、日常での思い出、美魅とリルと遊んだ時の思い出、
そのどれもがエテルにとって大事な記憶だった。
エテル「そっか、わかったよ、ここは記憶の世界なんだ、私が今まで記憶してきたものがこの球体として保存されている、だけどこれはその記憶の前後、私が知るはずのない経緯も記録として残ってるんだ、例えば私が美魅と口喧嘩した日、私はただ美魅の機嫌が悪いから怒ってるって思ってた、けどこの球体を見てわかった、美魅は嬉しい出来事があったんだ、だけど私はそんな事も知らずに美魅の嬉しい気持ちを共有出来なかった、それが美魅にとって悔しい出来事だった、だから喧嘩になった。そしてその後、美魅は私の事に対して文句を言ってる、だけど次は絶対に羨ましいと思わせてやる、そういう出来事の続きがあった。」
やりなおした・・・
エテルは思う、こんな現状を知ればもっと美魅が満足する言葉を選んであげられた、きっと美魅は満足するだろう、そしてこの記録は嫌な思い出ではなく良い思い出として残るだろう。
それが崩園、記録を崩壊させる世界、きっとここで変えた記録は現実の結果も変えるのだろう、だけどそれは難しい程球体は大きく、簡単な程球体は小さい、さっきの美魅とのお話、エテルは球体に触れる事で同じ環境を体験した。
・・・・・・
美魅「エテル!今日なあの駄主から一本とったんやで!あの悔しそうな顔!エテルにも見せてやりたかったわ~」
エテル(もう間違えない、ここで私が出す答えは)
エテル「凄いね、美魅は本当に努力家だね、次もきっと一本とれるよ」
エテルは薄く笑う、それはわざと。
美魅がエテルに対して疑問を抱かない程度に。
美魅「せやな!これならあの駄主を超える日も近いで!日頃の特訓にもやる気が出るってもんや!!」
美魅は喜んだ、エテルは美魅の喜びの気持ちを分かち合った。
始めて他人と気持ちを共有した。
エテル(そっか、他人の感情を知るってこんなこともあるんだ、なんでだろう、私の事じゃないのに美魅の嬉しさが伝わってくる、私も何故か嬉しくなる、共感覚、不思議な感覚だな・・・)
たったそれだけのこと、日常でありふれた出来事の一つ、だけどエテルが納得した結末に辿り着いた。
エテルの意識は球体から離れる。
・・・・・・
エテルが眼を開けると、その球体には色がついていた、鮮やかな記憶。
エテルは再度球体に触れる、すると先ほどまで感じていた温かい気持ちがあふれてくる。
エテル「凄い、私は嫌な出来事を殺したんだ、そして新たな出来事を誕生させた、これが私の死と生の世界」
エテルは走る、最初に触れた球体、パトが苦しんだ記録。
エテルは触れる、だがその球体に入る事が出来ない、するとそこにはパズルのような景色が広がる。
エテル「そっか、この記憶に触れるためには条件が必要なんだ、それがパズルとなって存在する、きっと全てのピースを埋めればこの記憶にも干渉出来る・・・」
エテルはシオの記録に触れる、同じくパズルが現れる、エテルの記憶に触れる、同様にパズルが現れる。
エテル「きっとこの記録に触れるためには私の知っている事だけではダメなんだ、私の知らないピースを知って、得る必要があるんだ、そして全てのパーツが揃う事でやっと干渉して美魅との思い出みたいに変える事が出来る、私が不都合な出来事を殺して生まれ変わらせる事が出来る」
それは誰かにとって幸せでも誰かにとっては不幸になる出来事かもしれない。
そのことで未来が大きく変わるような修復はきっと出来ない、だけど思い出を変える事は出来る。
でもそれで充分だ、悪い思い出が良い思い出になる、それだけで人は前に進める。
前に進めるだけの改変が出来ればきっと・・・パトもシオも前を向ける。
エテル「もっと先に行こう!」
エテルは歩く、そして沢山の球体を目にする。
そして大事な球体を管理する事が出来る事を知ったエテルは思い描く建物を構築する、するとエテルが望んだ理想の建物が現れる、そこにエテルは球体をしまっていく。
無くさないように、忘れないように、
まるでパソコンのフォルダ分けのように球体を仕分けていくエテル。それは凄く希望に満ち溢れていた。
エテルの居る崩園、破壊のためだけに使おうと考えていたらきっとこのような球体は現れなかっただろう、エテルが望んだから才能が開花し、エテルが望んだ世界が生まれた。
エテルは仕分けを終えた。
全ての球体を仕訳けたわけではない、これから生きていけばきっと球体は増え続けるだろう、
だから全てを拾わない、それでいい、全てを救う事は出来ないのだから。
エテルは自分が大事だと思える人達のためにこの力を使う。
エテルが得た力はパトのために使う、誰かを無差別に傷つけるための力ではなく、
パトという存在、肉体的にも精神的にも支えられる、パトがエテルにやってきた事を次はエテルがパトに恩返しをする。
エテル「よし、戻ろう!」
エテルは崩園から抜け出す、その時にエテルは自身の姿を球体越しで見る。
エテルの姿が変わっていた、緑の髪と青い髪、そして今の今まで気付かなかった長い髪。
エテル(これが今の私、だけどきっと私が変わっちゃうと主様は寂しくなるよね、だからこの身体は大事な時に、普段はいつも通りの私でいよう、今まで通り・・・)
エテルは元の姿に戻る、そしてパトの元に戻る。
それがエテルの成長、進化のお話しである。
patopatoblog at 00:22|Permalink
2025年10月09日
No.182 エテルの進化episode5
エテルはミールの世界から出た。
その場にはミールしか居なかった。
ミール「変わったね、シオから力が失った、もう彼女は女帝の器じゃない、そうか、それが御神体の正体だったってわけだ・・・ホープ・ダイヤモンド、現実世界に存在するブルーダイヤモンド、まさかそのままの形状をしていたなんてね、私の予想は外れたけど結果的にエテルが御神体になったわけだ」
ミールは少し笑いながらエテルに話しかける。
ミール「それでシオから御神体の力を得て何か答えを得られた?君が一人の才能を奪ってまで得た答えは?」
エテルはミールの問いに答える。
エテル「悩む事なんてなかった、私は主様を無条件で助けるよ、そのためなら何者にだってなる、手段だって選ばない、例えこの才能がどこまでも成長出来たとしても私はこの力を主様のためだけに使う、それが私を助けてくれた恩返しだよ」
ミール「言葉でわかる、以前のエテルじゃないね、機械族とは思えない程の力強い意志を感じる、でもまだ君は御神体に乗っ取られた身体に過ぎないよね?私としては誰かに取り付かないと御神体としての力も発揮出来ない同僚に少し、いや、かなり落胆してるわけだけどさ、どうするの?このまま主様の所に戻るの?」
ミールはエテルに近づく。
エテル「うん、だってこのままだと主様はきっと私達と心の距離を空けるよ、それはもう二度と戻らないかもしれない、そうなる前に私が繋ぎとめる、主様のトラウマなんて殺してやる」
ミール「過剰戦力・・・そう言わざるを得ないわね、エテル、第二園に所属し、究極系として主様を守りなさい」
ミールは今のエテルの力はパトが扱っていい次元のものではないと考え、今後開花するであろう才能を見越して第二園へ所属させてしまおうと考えた、そうすれば第二園のルール上、帝オーラを都度提供しなければ力を発揮出来ない、それでバランスをとる事が出来る。
エテル「断るよ、それだと主様は救えない、私は今の私のまま現実世界に戻るよ」
ミール「逆らうと・・・では力づくで・・・いくしかないですね」
ミールはエテルに対して世界そのものをぶつける!!
エテルはミールの世界に飲み込まれる。
そこはマントル世界、無限に続くマントルの世界。その中にエテルは入っていた。
だがエテルはそのような世界で傷つく事もなく平然と漂う。
そしてエテルは自身の手でタナトスハンドを出し、ミールの世界を殺す。
ミールは次々とエテルに世界をぶつける、エテルはミールの作る世界を次々とタナトスハンドで相殺する。無限に近い数の世界を、次々とエテルはタナトスハンドで壊し続ける。
世界を殺し続ける、そのエネルギーがどんどんエテルの身体に蓄えられる。
そしてエテルの姿が変わっていく。
エテルの髪下半分が青く染まっていく、そして後ろ髪がどんどん伸びていく。
御神体の力がエテルの中に溶け込んでいく。
シオのように御神体の力をただ借りていただけとは違い、エテルが御神体を吸収し、エテル自身が御神体となっていった。
そしてミールの膨大な力を殺し続ける事でエテルは急速に成長し、御神体エテルはさらに進化を果たす。世界王として覚醒する。
ミール(まずい!!こいつ!私と相性最悪だ!!世界を次々と殺される!!)
ミールは焦る、今この時点で帝園に二人の世界王が現れた、ミールとエテル。
エテルのタナトスハンドは見た目が変わり禍々しい手から青く何処かプログラムのような手に変わっていた。
エテル(これが私の真のタナトスハンド・・・)
エテルは身体から無数の青いタナトスハンドをミールに向けて飛ばす!!
今まではエテルが触れなければ効果がなかったタナトスハンドだったが、世界王と覚醒した今、触れなくてもタナトスハンドが自我を持ち、無数に現れては敵と認識した相手に向って飛んでいく!
帝園産の世界王、それはまさに化物だった。
エテルの留まらない猛攻にミールは押される!
ミールの表情には今までにない程の焦りが現れる!
ミール(私が押されてる?!私が負ける?!こんな一従属だった子に?!!)
ミールは必死に理不尽な世界を創ってはエテルにぶつける、だがエテルはその世界を涼し気にただただ殺し続ける、そしてダメージを負わないエテルはただただミールの喉元だけを狙う。
エテル「私を現実に返して、それだけでこの戦いは終わる、もしこのまま返さないなら・・・殺す!!!!!」
エテルに殺意が芽生える、それに同調するかのようにエテルのタナトスハンドは勢いを増す!
そしてとうとう1本の手がミールの頭を捕える!!!!
ミール「うが???!!!!」
ミールは飛ばされた、ミールに初めて外傷を与えた存在となったエテル。
ミールが吹き飛ばされた事で世界生成が遅れる、そしてエテルは勢いのままミールの対して無数のタナトスハンドをぶつけ始めた!!
ミールはどんどん跡形もなく朽ちていった。
それはどんどんミールだったものとなっていく、いやタナトスハンドに触れた段階でミールだったものは既に絶命していた。
そしてエテルの感情が治まり、ミールへの猛攻が止む。
そこには血すら残らない黒い後だけが残っていた。
エテル「勝った・・・私があのミール様に・・・」
エテルは立ち尽くしていた、自分自身が世界王に進化し、姿が変わっている事も気付かずに。
だが疲れで立ち尽くしているとエテルは世界に包み込まれ眠りについてしまう、そして元に姿に戻ってしまった。
・・・・・・
エテルが眠った。
そのエテルの前に立っていたのはミールだった者。
いや、それは本来のミールだった。
???「まさかミールの人格が負けるなんて・・・想像しませんでしたね、私が最も【未熟】な時代の姿では流石に完璧には程遠いですか・・・」
その姿はミールであってミールではない、ミールの髪は短かったが彼女の髪は地面につく程の長い髪、そして少し前髪は眼を覆っていた、だがその立ち振る舞いはまさに高みの存在。
界羅「私がこの姿に戻ったのは万園では数百年ぶり・・・帝園では・・・何万年ぶりでしょうか・・・」
万園 円卓の王 第一席 界羅(かいら)
その正体は本来のミール。
本来のミールは帝園のミールの髪飾り5つの宝石で封印しており、
本来ミールは5段階の強化があり、その最終形態として界羅の姿が待っていた。
だが今回はタナトスハンドがミールの封印の髪飾りを取った事で段階を飛ばして界羅が現れた。
界羅は万園含む全世界でストレリチアが作った世界王で最強を誇る存在。
それはパトの全てを凝縮した存在、パトの全てであり、現時点で界羅に勝てる存在はどの世界含めても存在しない。そのような圧倒的存在だった。
界羅「ミールももう少し改良が必要ですね、せめてタナトスハンドで世界が壊されないくらいの強度がある世界を作って貰わないと・・・」
界羅はまだ壊れていない状態の封印の髪飾りを見つけ、自身の頭に身に着ける。
界羅「キング、クイーン、ルーク、ビショップ、ナイト、お騒がせしました、ポーンであるミールが敗れたのですが、その拍子に髪飾りを飛ばしてしまったみたいでして、即座に私が対応する事になってしまいました、本来ならこれほどの事象であればナイトで充分でしたのですがね、ポーンはまだ意識を失っていますので、ナイトの人格のミール、ポーンの人格のミールのデスペナルティーが終えるまでの間、よろしく頼みますね、私はまた眠りにつきます・・・」
界羅の姿が変わり、徐々に以前のミールの姿に戻る、だが以前のミールに比べ身長が少し高く、身体全体がある程度発育している状態のミールだった。
ミール(ナイト)「まさか我の人格が出る時がこの帝園で来るとは、この少女は末恐ろしい潜在能力を持っていますね」
ミールは賞賛に値すると、第二園への移籍はなしにし、そのまま帝園に在籍のまま外に出してしまった。
ミール(ナイト)(世界王に進化した事で【崩園】という世界を解放していましたね、中身は見ていませんでしたが、万園産とは違う方式で生まれた世界、果たしてそれはどんな世界なのか・・・帝王様にだけに力を使う、才能を使うと豪語した子ですからね、きっと帝王様にとって都合の良い世界である事を望みますよ」
ミールはその場を後にする。
そしてエテルは現実世界で目を覚ます。
その場にはミールしか居なかった。
ミール「変わったね、シオから力が失った、もう彼女は女帝の器じゃない、そうか、それが御神体の正体だったってわけだ・・・ホープ・ダイヤモンド、現実世界に存在するブルーダイヤモンド、まさかそのままの形状をしていたなんてね、私の予想は外れたけど結果的にエテルが御神体になったわけだ」
ミールは少し笑いながらエテルに話しかける。
ミール「それでシオから御神体の力を得て何か答えを得られた?君が一人の才能を奪ってまで得た答えは?」
エテルはミールの問いに答える。
エテル「悩む事なんてなかった、私は主様を無条件で助けるよ、そのためなら何者にだってなる、手段だって選ばない、例えこの才能がどこまでも成長出来たとしても私はこの力を主様のためだけに使う、それが私を助けてくれた恩返しだよ」
ミール「言葉でわかる、以前のエテルじゃないね、機械族とは思えない程の力強い意志を感じる、でもまだ君は御神体に乗っ取られた身体に過ぎないよね?私としては誰かに取り付かないと御神体としての力も発揮出来ない同僚に少し、いや、かなり落胆してるわけだけどさ、どうするの?このまま主様の所に戻るの?」
ミールはエテルに近づく。
エテル「うん、だってこのままだと主様はきっと私達と心の距離を空けるよ、それはもう二度と戻らないかもしれない、そうなる前に私が繋ぎとめる、主様のトラウマなんて殺してやる」
ミール「過剰戦力・・・そう言わざるを得ないわね、エテル、第二園に所属し、究極系として主様を守りなさい」
ミールは今のエテルの力はパトが扱っていい次元のものではないと考え、今後開花するであろう才能を見越して第二園へ所属させてしまおうと考えた、そうすれば第二園のルール上、帝オーラを都度提供しなければ力を発揮出来ない、それでバランスをとる事が出来る。
エテル「断るよ、それだと主様は救えない、私は今の私のまま現実世界に戻るよ」
ミール「逆らうと・・・では力づくで・・・いくしかないですね」
ミールはエテルに対して世界そのものをぶつける!!
エテルはミールの世界に飲み込まれる。
そこはマントル世界、無限に続くマントルの世界。その中にエテルは入っていた。
だがエテルはそのような世界で傷つく事もなく平然と漂う。
そしてエテルは自身の手でタナトスハンドを出し、ミールの世界を殺す。
ミールは次々とエテルに世界をぶつける、エテルはミールの作る世界を次々とタナトスハンドで相殺する。無限に近い数の世界を、次々とエテルはタナトスハンドで壊し続ける。
世界を殺し続ける、そのエネルギーがどんどんエテルの身体に蓄えられる。
そしてエテルの姿が変わっていく。
エテルの髪下半分が青く染まっていく、そして後ろ髪がどんどん伸びていく。
御神体の力がエテルの中に溶け込んでいく。
シオのように御神体の力をただ借りていただけとは違い、エテルが御神体を吸収し、エテル自身が御神体となっていった。
そしてミールの膨大な力を殺し続ける事でエテルは急速に成長し、御神体エテルはさらに進化を果たす。世界王として覚醒する。
ミール(まずい!!こいつ!私と相性最悪だ!!世界を次々と殺される!!)
ミールは焦る、今この時点で帝園に二人の世界王が現れた、ミールとエテル。
エテルのタナトスハンドは見た目が変わり禍々しい手から青く何処かプログラムのような手に変わっていた。
エテル(これが私の真のタナトスハンド・・・)
エテルは身体から無数の青いタナトスハンドをミールに向けて飛ばす!!
今まではエテルが触れなければ効果がなかったタナトスハンドだったが、世界王と覚醒した今、触れなくてもタナトスハンドが自我を持ち、無数に現れては敵と認識した相手に向って飛んでいく!
帝園産の世界王、それはまさに化物だった。
エテルの留まらない猛攻にミールは押される!
ミールの表情には今までにない程の焦りが現れる!
ミール(私が押されてる?!私が負ける?!こんな一従属だった子に?!!)
ミールは必死に理不尽な世界を創ってはエテルにぶつける、だがエテルはその世界を涼し気にただただ殺し続ける、そしてダメージを負わないエテルはただただミールの喉元だけを狙う。
エテル「私を現実に返して、それだけでこの戦いは終わる、もしこのまま返さないなら・・・殺す!!!!!」
エテルに殺意が芽生える、それに同調するかのようにエテルのタナトスハンドは勢いを増す!
そしてとうとう1本の手がミールの頭を捕える!!!!
ミール「うが???!!!!」
ミールは飛ばされた、ミールに初めて外傷を与えた存在となったエテル。
ミールが吹き飛ばされた事で世界生成が遅れる、そしてエテルは勢いのままミールの対して無数のタナトスハンドをぶつけ始めた!!
ミールはどんどん跡形もなく朽ちていった。
それはどんどんミールだったものとなっていく、いやタナトスハンドに触れた段階でミールだったものは既に絶命していた。
そしてエテルの感情が治まり、ミールへの猛攻が止む。
そこには血すら残らない黒い後だけが残っていた。
エテル「勝った・・・私があのミール様に・・・」
エテルは立ち尽くしていた、自分自身が世界王に進化し、姿が変わっている事も気付かずに。
だが疲れで立ち尽くしているとエテルは世界に包み込まれ眠りについてしまう、そして元に姿に戻ってしまった。
・・・・・・
エテルが眠った。
そのエテルの前に立っていたのはミールだった者。
いや、それは本来のミールだった。
???「まさかミールの人格が負けるなんて・・・想像しませんでしたね、私が最も【未熟】な時代の姿では流石に完璧には程遠いですか・・・」
その姿はミールであってミールではない、ミールの髪は短かったが彼女の髪は地面につく程の長い髪、そして少し前髪は眼を覆っていた、だがその立ち振る舞いはまさに高みの存在。
界羅「私がこの姿に戻ったのは万園では数百年ぶり・・・帝園では・・・何万年ぶりでしょうか・・・」
万園 円卓の王 第一席 界羅(かいら)
その正体は本来のミール。
本来のミールは帝園のミールの髪飾り5つの宝石で封印しており、
本来ミールは5段階の強化があり、その最終形態として界羅の姿が待っていた。
だが今回はタナトスハンドがミールの封印の髪飾りを取った事で段階を飛ばして界羅が現れた。
界羅は万園含む全世界でストレリチアが作った世界王で最強を誇る存在。
それはパトの全てを凝縮した存在、パトの全てであり、現時点で界羅に勝てる存在はどの世界含めても存在しない。そのような圧倒的存在だった。
界羅「ミールももう少し改良が必要ですね、せめてタナトスハンドで世界が壊されないくらいの強度がある世界を作って貰わないと・・・」
界羅はまだ壊れていない状態の封印の髪飾りを見つけ、自身の頭に身に着ける。
界羅「キング、クイーン、ルーク、ビショップ、ナイト、お騒がせしました、ポーンであるミールが敗れたのですが、その拍子に髪飾りを飛ばしてしまったみたいでして、即座に私が対応する事になってしまいました、本来ならこれほどの事象であればナイトで充分でしたのですがね、ポーンはまだ意識を失っていますので、ナイトの人格のミール、ポーンの人格のミールのデスペナルティーが終えるまでの間、よろしく頼みますね、私はまた眠りにつきます・・・」
界羅の姿が変わり、徐々に以前のミールの姿に戻る、だが以前のミールに比べ身長が少し高く、身体全体がある程度発育している状態のミールだった。
ミール(ナイト)「まさか我の人格が出る時がこの帝園で来るとは、この少女は末恐ろしい潜在能力を持っていますね」
ミールは賞賛に値すると、第二園への移籍はなしにし、そのまま帝園に在籍のまま外に出してしまった。
ミール(ナイト)(世界王に進化した事で【崩園】という世界を解放していましたね、中身は見ていませんでしたが、万園産とは違う方式で生まれた世界、果たしてそれはどんな世界なのか・・・帝王様にだけに力を使う、才能を使うと豪語した子ですからね、きっと帝王様にとって都合の良い世界である事を望みますよ」
ミールはその場を後にする。
そしてエテルは現実世界で目を覚ます。
patopatoblog at 01:29|Permalink
No.181 エテルの進化episode4
ミールはエテルが第八園の御神体ではないかと頭によぎる。
ミール(帝園のは12体の御神体が存在する、それは各園事に存在する、だがその中には今だに姿を現さない者も居る、この世界はそもそも月花様の帝園をパト様が上塗りした世界、そして12体の御神体はパト様経由で生まれた準世界王のような立ち位置、もちろんその中には世界王として覚醒している者も居る、といってもそれは私だけ、そしてこの帝園には私ですら把握していない第玲園という領地が存在する事も知っている、だがどこに存在しているかわからない、そのように実在するのは知っているがどこにあるかわからない、そのような存在が帝園の王ミールですら存在する)
第一園 神族 御神体エステル
第二園 究極 御神体カル
第三園 獣族 御神体フェア
第四園 天使族 御神体ティエル
第五園 精霊族 御神体ミール
第六園 龍族 御神体リル
第七園 聖人族 御神体フラ
第八園 機械族 御神体ホープ
第九園 魔族 御神体ワルプルギス
第十園 妖族 御神体ティス
第十一園 鬼族 御神体鬼媛 漸(おにひめ やや)
第十二園 邪人族 御神体 闇(アン)
その中でも現時点で実物を今だに見せていない者が存在するそれが
第二園・第八園・第九園・第十園・第十二園
どこで何をしているのか、どのような存在なのか、全てを把握しているはずのミールですら把握出来ない御神体、それは一部の分野でもミールを超える何かを持つという意味なのか、それすらも把握出来ない存在。
ミール(その不明の御神体の一角第八園の御神体ホープ、それがもしこのエテルなら・・・私は彼女を同格の存在として警戒しなければならない・・・)
ミールは確かめたくなった、今までにない存在であるエテルだからこそ彼女がミールが把握していない御神体なのではないかと、そのためにミールはエテルにとある提案をする。
ミール「エテル、いいでしょう、私も意地悪をしたいわけではありません、そこまでエテルが帝王様の事を考えているのなら、私もそれなりに協力しましょう、まずはそうですね、望み通りシオに合わせましょう、それでどうですか?私としてはこれ以上の物をエテルに提供は出来ませんが」
シンは驚く、あのミールがたかだか一従属の話を聞き条件を飲んだ、普段なら絶対にあり得ない、何故ならミールは基本帝園の従属をパトを強化するための道具でしか見ていない、だから帝園の従属が最低限の生活が出来ているならそれ以外はどうでもいい、興味がなく、パトの都合でその従属が邪魔なら容赦なく消す事だって厭わない、きっとパトがミールに「あの従属を殺せ」と言えばミールは擁護する事なくその従属を邪魔だと切り捨て殺すだろう。それがシンやネルが把握しているミールである。
自分が全て、それ以外はミールの傀儡、操り人形、所詮この帝園もミールにとっては小さな箱庭、おままごとの駒程度の存在が帝園の従属。
シン(何か思惑が?でもここでもし私が反論してミールの機嫌を損ねたら折角のチャンスを無駄にする、ネルならきっとこんな場面でも聞いちゃうんだろうな)
シンは経緯を見守るしかなかった。
エテルはミールの提案に対して考える、まさか了承されると思わなかったからだ。
ミール「どうしますか?入るなら今ここで私に触れてください、そうすればシオの居る世界に繋げましょう」
エテルはミールの近くまで歩く。
ミールはエテルに手を伸ばす、そしてエテルはその手を取る。
するとそこから光が発せられエテルは包み込まれる。
そしてエテルはミールの世界に入り、その場から消えた。
ミール「シンは帰っていいですよ、エテルの要件が済めば私が現実世界に送り届けます、大丈夫ですよ、エテルは帝王様の大事な常駐契約の従属、傷物になんかしません、いえ、そもそもこの子は傷物にはならない存在でしたね」
シンはエテルがミールの中に入った事でやっと疑問をぶつけた
シン「どうして了承したのですか・・・」
ミール「んん、気分です、いえ、正直言うと興味が湧きました、シン、今のエテルを見てどう思いました?私は異様に見えました、「なんだこいつ?これが機械族か?」と、あまりにも異質過ぎる、そもそも彼女は生まれから異質過ぎる、機械族は元々守りに特化した種族、なのにエテルは守りは勿論、攻撃力もずば抜けて高い、タナトスハンドなんて代物をあの機械族が持つ意味は?生まれてからずっと叡天眼所持のエテル、私は彼女がもしかすると行方不明の御神体ではないかと・・・考えました」
シン「行方不明の御神体・・・」
シンの御神体の件は把握していた。
ミール「もしエテルが私の力だけでただ名前だけ知っているだけの御神体の正体ならば・・・十三天の心のメンバーに加える必要がありますね、ただ覚醒していないだけで・・・ふふふ」
シン「エテルが御神体・・・そんな事、あるはずがない・・・」
・・・・・・
エテルは真っ白な世界の真ん中に立っていた。
エテル「ここはどこ・・・こんなところにシオが居るの?」
シオ「エテル・・・?」
エテルは声の方向を振り向く、そこには驚いた表情でエテルを見るシオの姿があった。
シオ「ど、どうしたの?こんなところで・・・もしかしてエテルもミール様の逆鱗に触れたの?」
シオは今にも泣きそうな顔をする、だがエテルは応える
エテル「違うよ、私は自分の意志でここまで来たの、シオに会いたいからシンに頼んで、ミール様に頼んで、ここまで来たんだよ」
シオはその言葉で泣き崩れる。
シオ「強くなったんだね、自分の意志でここまで来れる程にエテルは強くなったんだね・・・」
エテルは泣いているシオの元に行こうとするがシオがそれを止める。
シオ「来ちゃダメ、私は貴女に会わせる顔がないの、今のエテルは私には眩しすぎるの」
シオはそう言うと自らエテルと距離を取る。
エテルはシオの行動に対して強い動揺を覚える。
エテル「なんで、会わせる顔ならあるよ、だって私はシオを頼りにここまで来たんだよ、教えて欲しい、主様が今凄く辛い思いをしてる、皆はそれを主様自身の問題だから、時間がきっと解決してくれるからって見守ってる、でも私はね、近くで主様を見てきっとそんな悠長な事を言ってられないんじゃないかなって思ってる、でも主様が誰も頼らない、自分自身の力で克服したがってるからって見守ろうって・・・皆そう考えてるのに私は主様の力になりたい、そう思うのは私がおかしいからなのかな・・・」
エテルはシオに語る、だが話していくうちにエテルの表情は曇っていき、最終的には俯いてしまう。
エテル「ねえ、機械族はこんな感情を持たないんだよね、教えて、これはどの回路のどの部分から来てる信号なの?私は壊れちゃったのかな?今までこんなに誰かのために力を使いたいって考えた事もなかった、だけど今は凄く主様のために力になりたい、ねえ、シオならどうしたらいいと思う?」
シオ「それをなんで私に・・・」
シオはエテルに尋ねる、エテルは少しの間をおいて答える。
エテル「私が知ってる機械族の中で一番感情が豊かだからだよ、私にはわからない機械族特融の感情をきっとシオなら知ってる、同じ機械族のシオじゃないときっと私のこの現状を理解出来ない、そう考えたから私はシオを頼ったの・・・」
エテルは前を向く、そしてずっと泣いているシオを見る。
シオはそんな真っ直ぐな目をしているエテルの顔を見て感じていた。
シオ(この子は・・・到達したんだ、私ですら辿り着けなかった領域に)
シオはエテルを見つめる。
シオ(気付いてる?今の貴女、凄く人間らしい顔になってるよ)
シオから見たエテルは何処か苦しそうで、でも真っ直ぐと強い意志でシオを見つめていた、
ただボーっと見つめていただけのエテルとは違う、目にはしっかりと意志が宿っていた。
シオ(気付いてる?今の貴女、私よりも立派だよ)
シオから見たエテルの佇まいは今にも倒れそうで何かの支えがないと立っていられないシオとは違い
堂々と立派に立っていた、それは誰にも揺るがせない強い意志が見て取れた。
シオ(気付いてる?今の貴女、どの機械族よりも・・・)
シオはエテルを見つめる、そして決断する。
【【私はもういいかな】】
シオはエテルに声を掛ける、「こっちに来て」とただその一言を、そしてエテルは真っ直ぐとシオの所まで歩く。
シオ「私がエテルに教えられる事は何もない、それは私も知らない感情だから、きっと機械族の誰もそれを知らない、貴女は今機械族の誰よりも前に居る、それは誰よりも感情豊かな環境で育って来たから、主様から沢山の愛情を頂いたから得られた物、それは私ですら持ち合わせない、エテルだけの唯一無二だよ・・・それに」
シオは自身の頭についている宝石を取る。
シオ「私は偽物だよ、私はね、この宝石のおかげで誰よりも感情を持っていたの、きっとこの宝石を無くせば私は他の構成員の子達と変わらない、ただの機械族に戻っちゃうの」
エテル「そうなの?でもその宝石はシオのメインデバイスじゃないの?」
機械族には身体の一部にメインデバイス、その人物の情報を管理するために機械がついている、エテルは頭についている二つの機械、そしてシオは宝石のような機械と花のような機械。
シオ「ううん、この宝石はね、私のじゃないの、この宝石は【第八園の御神体】この宝石が御神体そのものなの、実在する人物じゃない、このメインデバイスが御神体なの、その力で私は力を覚醒させ候補生までなった、機械族の力を飛躍的に上げる事が出来る上に本来の感情がより豊かになるの、私はただ継承してただけ、本来なら機械族の最高責任者に代々継がれるもの、だけど私はこの力も含めて第二園に選ばれた、だからずっと身に着けてたの」
シオはエテルの頭に宝石を乗せる。
シオ「だけどもう要らない、これはエテルにあげる、きっと私は才能を失う、多分神羅万象を失って第八園に戻るでしょうね、そして今の最高責任者がよければきっと私は元の席に戻るでしょう、それでいい、私には有り余る席だったのよ、だからこうやっていつまでも十三天の心のメンバーにもなれずにここで閉じこもってた、ずっと間違い続けた、だからね、最後くらいは間違えたくないの」
エテルはシオの言葉に涙を流す。
エテルは感じてしまった、「きっとここで自分が知っているシオと二度と会えなくなる」と
それは実質シオという人格の死を意味する。
そして第二園に選ばれる程、候補生とまでなったシオの物語の終わりを迎えようとしている事を。
エテル「教えてよ・・・ただ託されただけだと私、ここに来た意味がないよ」
シオ「それはきっとこの宝石が答えてくれる、だって私より詳しいもん、私はその感情を知らない」
エテルは泣き続ける、でもそれは何故?目的を達成できなかったから?違う。
エテル「シオはもう・・・帰ってこないの?」
シオ「ううん、私は帰るよ、エテルがもう帰ってこないの、別の所に行っちゃうんだよ、私達が心の底から望んだ存在、どの生物よりも高みに上り詰めた存在、その世界に」
エテル「私はそんな事望んでないよ・・・」
シオ「ううん、きっと望むよ、だってそこでしか今のエテルが抱える問題を解決出来る策はないんだよ、だからエテルはそのまま前に進んで、そして御神体と一体化したらもう一度ミール様の前で考えてみて、そこでもし答えが出たなら、それがエテルの望む答えだと・・・私は思うから」
エテル「うん・・・ごめんなさい、シオに何もあげられなくて・・・」
シオ「ううん、最後にこんなにも成長したエテルを見られて凄く嬉しかったよ、ありがとう、ここまで来てくれて。もしエテルが一人でここまで来てくれなかったら私はきっと気付けなかった、また間違ってたかもしれないから」
エテルは涙を拭く。そんな姿を愛おしく見つめるシオ、だがシオの中で心境の変化が明らかに出て来ていた。
シオ(あ・・・ダメだ、エテルを見ても何も感じなくなってきてる、さっきまで凄く感情で溢れてたのに、その感情が枯渇していってる・・・本来の私に戻ろうとしてる・・・)
シオ「エテル、笑って・・・」
シオは感情が消える中、エテルに伝える。
エテルはその言葉を聞き、最後だからと満面の笑みでその言葉に応える
エテル「にこ~~~!シオ!大好きだよ!!!!」
シオ「・・・・・・すっごく可愛い・・・最高の笑顔だよ、エテル、ロリコンで本当に良かった~~」
シオはもう以前のように笑えない、シオはもう以前のように泣けない、だけど最後の最後に温かい気持ちになれた、心が揺さぶられるような幸福感溢れる気持ちを得た。
シオ(良かった、私はきっと今までの得て来た感情を忘れない、この気持ちも、きっと最後まで忘れないよ)
ここからのシオはただ記憶にある感情を演じるだけの機械族となった、
エテルはシオと話しているとそれがわかり、次第に心が辛くなった。
エテル(シオは以前ように感情が溢れてこない、ただこの時はこういうリアクションを取ればいい、そういう記憶を遡ってなんとか違和感を出さないように話してくれてる・・・けどわかるよ、だってもうシオの声からイキイキとした言い表せない力みたいなものが感じられないから・・・)
エテルは次第に感情を得ていく、そして相手の言葉から感情を理解したり、空気から多くの情報を得る事が出来るようになった。
それがきっとエテルにとっての御神体への進化だった。
ミール(帝園のは12体の御神体が存在する、それは各園事に存在する、だがその中には今だに姿を現さない者も居る、この世界はそもそも月花様の帝園をパト様が上塗りした世界、そして12体の御神体はパト様経由で生まれた準世界王のような立ち位置、もちろんその中には世界王として覚醒している者も居る、といってもそれは私だけ、そしてこの帝園には私ですら把握していない第玲園という領地が存在する事も知っている、だがどこに存在しているかわからない、そのように実在するのは知っているがどこにあるかわからない、そのような存在が帝園の王ミールですら存在する)
第一園 神族 御神体エステル
第二園 究極 御神体カル
第三園 獣族 御神体フェア
第四園 天使族 御神体ティエル
第五園 精霊族 御神体ミール
第六園 龍族 御神体リル
第七園 聖人族 御神体フラ
第八園 機械族 御神体ホープ
第九園 魔族 御神体ワルプルギス
第十園 妖族 御神体ティス
第十一園 鬼族 御神体鬼媛 漸(おにひめ やや)
第十二園 邪人族 御神体 闇(アン)
その中でも現時点で実物を今だに見せていない者が存在するそれが
第二園・第八園・第九園・第十園・第十二園
どこで何をしているのか、どのような存在なのか、全てを把握しているはずのミールですら把握出来ない御神体、それは一部の分野でもミールを超える何かを持つという意味なのか、それすらも把握出来ない存在。
ミール(その不明の御神体の一角第八園の御神体ホープ、それがもしこのエテルなら・・・私は彼女を同格の存在として警戒しなければならない・・・)
ミールは確かめたくなった、今までにない存在であるエテルだからこそ彼女がミールが把握していない御神体なのではないかと、そのためにミールはエテルにとある提案をする。
ミール「エテル、いいでしょう、私も意地悪をしたいわけではありません、そこまでエテルが帝王様の事を考えているのなら、私もそれなりに協力しましょう、まずはそうですね、望み通りシオに合わせましょう、それでどうですか?私としてはこれ以上の物をエテルに提供は出来ませんが」
シンは驚く、あのミールがたかだか一従属の話を聞き条件を飲んだ、普段なら絶対にあり得ない、何故ならミールは基本帝園の従属をパトを強化するための道具でしか見ていない、だから帝園の従属が最低限の生活が出来ているならそれ以外はどうでもいい、興味がなく、パトの都合でその従属が邪魔なら容赦なく消す事だって厭わない、きっとパトがミールに「あの従属を殺せ」と言えばミールは擁護する事なくその従属を邪魔だと切り捨て殺すだろう。それがシンやネルが把握しているミールである。
自分が全て、それ以外はミールの傀儡、操り人形、所詮この帝園もミールにとっては小さな箱庭、おままごとの駒程度の存在が帝園の従属。
シン(何か思惑が?でもここでもし私が反論してミールの機嫌を損ねたら折角のチャンスを無駄にする、ネルならきっとこんな場面でも聞いちゃうんだろうな)
シンは経緯を見守るしかなかった。
エテルはミールの提案に対して考える、まさか了承されると思わなかったからだ。
ミール「どうしますか?入るなら今ここで私に触れてください、そうすればシオの居る世界に繋げましょう」
エテルはミールの近くまで歩く。
ミールはエテルに手を伸ばす、そしてエテルはその手を取る。
するとそこから光が発せられエテルは包み込まれる。
そしてエテルはミールの世界に入り、その場から消えた。
ミール「シンは帰っていいですよ、エテルの要件が済めば私が現実世界に送り届けます、大丈夫ですよ、エテルは帝王様の大事な常駐契約の従属、傷物になんかしません、いえ、そもそもこの子は傷物にはならない存在でしたね」
シンはエテルがミールの中に入った事でやっと疑問をぶつけた
シン「どうして了承したのですか・・・」
ミール「んん、気分です、いえ、正直言うと興味が湧きました、シン、今のエテルを見てどう思いました?私は異様に見えました、「なんだこいつ?これが機械族か?」と、あまりにも異質過ぎる、そもそも彼女は生まれから異質過ぎる、機械族は元々守りに特化した種族、なのにエテルは守りは勿論、攻撃力もずば抜けて高い、タナトスハンドなんて代物をあの機械族が持つ意味は?生まれてからずっと叡天眼所持のエテル、私は彼女がもしかすると行方不明の御神体ではないかと・・・考えました」
シン「行方不明の御神体・・・」
シンの御神体の件は把握していた。
ミール「もしエテルが私の力だけでただ名前だけ知っているだけの御神体の正体ならば・・・十三天の心のメンバーに加える必要がありますね、ただ覚醒していないだけで・・・ふふふ」
シン「エテルが御神体・・・そんな事、あるはずがない・・・」
・・・・・・
エテルは真っ白な世界の真ん中に立っていた。
エテル「ここはどこ・・・こんなところにシオが居るの?」
シオ「エテル・・・?」
エテルは声の方向を振り向く、そこには驚いた表情でエテルを見るシオの姿があった。
シオ「ど、どうしたの?こんなところで・・・もしかしてエテルもミール様の逆鱗に触れたの?」
シオは今にも泣きそうな顔をする、だがエテルは応える
エテル「違うよ、私は自分の意志でここまで来たの、シオに会いたいからシンに頼んで、ミール様に頼んで、ここまで来たんだよ」
シオはその言葉で泣き崩れる。
シオ「強くなったんだね、自分の意志でここまで来れる程にエテルは強くなったんだね・・・」
エテルは泣いているシオの元に行こうとするがシオがそれを止める。
シオ「来ちゃダメ、私は貴女に会わせる顔がないの、今のエテルは私には眩しすぎるの」
シオはそう言うと自らエテルと距離を取る。
エテルはシオの行動に対して強い動揺を覚える。
エテル「なんで、会わせる顔ならあるよ、だって私はシオを頼りにここまで来たんだよ、教えて欲しい、主様が今凄く辛い思いをしてる、皆はそれを主様自身の問題だから、時間がきっと解決してくれるからって見守ってる、でも私はね、近くで主様を見てきっとそんな悠長な事を言ってられないんじゃないかなって思ってる、でも主様が誰も頼らない、自分自身の力で克服したがってるからって見守ろうって・・・皆そう考えてるのに私は主様の力になりたい、そう思うのは私がおかしいからなのかな・・・」
エテルはシオに語る、だが話していくうちにエテルの表情は曇っていき、最終的には俯いてしまう。
エテル「ねえ、機械族はこんな感情を持たないんだよね、教えて、これはどの回路のどの部分から来てる信号なの?私は壊れちゃったのかな?今までこんなに誰かのために力を使いたいって考えた事もなかった、だけど今は凄く主様のために力になりたい、ねえ、シオならどうしたらいいと思う?」
シオ「それをなんで私に・・・」
シオはエテルに尋ねる、エテルは少しの間をおいて答える。
エテル「私が知ってる機械族の中で一番感情が豊かだからだよ、私にはわからない機械族特融の感情をきっとシオなら知ってる、同じ機械族のシオじゃないときっと私のこの現状を理解出来ない、そう考えたから私はシオを頼ったの・・・」
エテルは前を向く、そしてずっと泣いているシオを見る。
シオはそんな真っ直ぐな目をしているエテルの顔を見て感じていた。
シオ(この子は・・・到達したんだ、私ですら辿り着けなかった領域に)
シオはエテルを見つめる。
シオ(気付いてる?今の貴女、凄く人間らしい顔になってるよ)
シオから見たエテルは何処か苦しそうで、でも真っ直ぐと強い意志でシオを見つめていた、
ただボーっと見つめていただけのエテルとは違う、目にはしっかりと意志が宿っていた。
シオ(気付いてる?今の貴女、私よりも立派だよ)
シオから見たエテルの佇まいは今にも倒れそうで何かの支えがないと立っていられないシオとは違い
堂々と立派に立っていた、それは誰にも揺るがせない強い意志が見て取れた。
シオ(気付いてる?今の貴女、どの機械族よりも・・・)
シオはエテルを見つめる、そして決断する。
【【私はもういいかな】】
シオはエテルに声を掛ける、「こっちに来て」とただその一言を、そしてエテルは真っ直ぐとシオの所まで歩く。
シオ「私がエテルに教えられる事は何もない、それは私も知らない感情だから、きっと機械族の誰もそれを知らない、貴女は今機械族の誰よりも前に居る、それは誰よりも感情豊かな環境で育って来たから、主様から沢山の愛情を頂いたから得られた物、それは私ですら持ち合わせない、エテルだけの唯一無二だよ・・・それに」
シオは自身の頭についている宝石を取る。
シオ「私は偽物だよ、私はね、この宝石のおかげで誰よりも感情を持っていたの、きっとこの宝石を無くせば私は他の構成員の子達と変わらない、ただの機械族に戻っちゃうの」
エテル「そうなの?でもその宝石はシオのメインデバイスじゃないの?」
機械族には身体の一部にメインデバイス、その人物の情報を管理するために機械がついている、エテルは頭についている二つの機械、そしてシオは宝石のような機械と花のような機械。
シオ「ううん、この宝石はね、私のじゃないの、この宝石は【第八園の御神体】この宝石が御神体そのものなの、実在する人物じゃない、このメインデバイスが御神体なの、その力で私は力を覚醒させ候補生までなった、機械族の力を飛躍的に上げる事が出来る上に本来の感情がより豊かになるの、私はただ継承してただけ、本来なら機械族の最高責任者に代々継がれるもの、だけど私はこの力も含めて第二園に選ばれた、だからずっと身に着けてたの」
シオはエテルの頭に宝石を乗せる。
シオ「だけどもう要らない、これはエテルにあげる、きっと私は才能を失う、多分神羅万象を失って第八園に戻るでしょうね、そして今の最高責任者がよければきっと私は元の席に戻るでしょう、それでいい、私には有り余る席だったのよ、だからこうやっていつまでも十三天の心のメンバーにもなれずにここで閉じこもってた、ずっと間違い続けた、だからね、最後くらいは間違えたくないの」
エテルはシオの言葉に涙を流す。
エテルは感じてしまった、「きっとここで自分が知っているシオと二度と会えなくなる」と
それは実質シオという人格の死を意味する。
そして第二園に選ばれる程、候補生とまでなったシオの物語の終わりを迎えようとしている事を。
エテル「教えてよ・・・ただ託されただけだと私、ここに来た意味がないよ」
シオ「それはきっとこの宝石が答えてくれる、だって私より詳しいもん、私はその感情を知らない」
エテルは泣き続ける、でもそれは何故?目的を達成できなかったから?違う。
エテル「シオはもう・・・帰ってこないの?」
シオ「ううん、私は帰るよ、エテルがもう帰ってこないの、別の所に行っちゃうんだよ、私達が心の底から望んだ存在、どの生物よりも高みに上り詰めた存在、その世界に」
エテル「私はそんな事望んでないよ・・・」
シオ「ううん、きっと望むよ、だってそこでしか今のエテルが抱える問題を解決出来る策はないんだよ、だからエテルはそのまま前に進んで、そして御神体と一体化したらもう一度ミール様の前で考えてみて、そこでもし答えが出たなら、それがエテルの望む答えだと・・・私は思うから」
エテル「うん・・・ごめんなさい、シオに何もあげられなくて・・・」
シオ「ううん、最後にこんなにも成長したエテルを見られて凄く嬉しかったよ、ありがとう、ここまで来てくれて。もしエテルが一人でここまで来てくれなかったら私はきっと気付けなかった、また間違ってたかもしれないから」
エテルは涙を拭く。そんな姿を愛おしく見つめるシオ、だがシオの中で心境の変化が明らかに出て来ていた。
シオ(あ・・・ダメだ、エテルを見ても何も感じなくなってきてる、さっきまで凄く感情で溢れてたのに、その感情が枯渇していってる・・・本来の私に戻ろうとしてる・・・)
シオ「エテル、笑って・・・」
シオは感情が消える中、エテルに伝える。
エテルはその言葉を聞き、最後だからと満面の笑みでその言葉に応える
エテル「にこ~~~!シオ!大好きだよ!!!!」
シオ「・・・・・・すっごく可愛い・・・最高の笑顔だよ、エテル、ロリコンで本当に良かった~~」
シオはもう以前のように笑えない、シオはもう以前のように泣けない、だけど最後の最後に温かい気持ちになれた、心が揺さぶられるような幸福感溢れる気持ちを得た。
シオ(良かった、私はきっと今までの得て来た感情を忘れない、この気持ちも、きっと最後まで忘れないよ)
ここからのシオはただ記憶にある感情を演じるだけの機械族となった、
エテルはシオと話しているとそれがわかり、次第に心が辛くなった。
エテル(シオは以前ように感情が溢れてこない、ただこの時はこういうリアクションを取ればいい、そういう記憶を遡ってなんとか違和感を出さないように話してくれてる・・・けどわかるよ、だってもうシオの声からイキイキとした言い表せない力みたいなものが感じられないから・・・)
エテルは次第に感情を得ていく、そして相手の言葉から感情を理解したり、空気から多くの情報を得る事が出来るようになった。
それがきっとエテルにとっての御神体への進化だった。
patopatoblog at 00:43|Permalink
2025年10月08日
No.180 エテルの進化episode3
帝園第三園
エテル「そっか、私あの時から帝園には戻ってなかったんだね」
エテルが居た場所、それは約2年前パトと初めてあった場所から少し進んだ場所だった。
エテル「私が召喚された場所から変わってない、でもいいよ、私の目的ははっきりしてるから」
エテルは眼を瞑る、そして第二園へ電脳化で実体を電脳世界に移し移動する。
・・・・・・
エテルは第二園へ到着した、場所は【叡智の羅針盤】十三天の心のメンバーしか立ち入る事が出来ない建物だ。
エテル(う~ん、ネルに会いたかったけどどうすればいいんだろう?チャイムとかないのかな?)
エテルは入り口で困ったように立っていた。
すると扉が開き中からシンが現れた。
シン「エテル、珍しくお客さんかと思ったら、中には入れないから・・・っと」パチン!
シンが指を慣らすと即座に空間が変わり、広い室内になる。
シン「次元支配で部屋を生成してみました、これで問題ないでしょ、それで誰に用事があってここまで?」
エテル「う~ん、ネルに聞こうと思ったけどシンの方が詳しそう、ねえ、主様の心の傷をどうやったら治せる?」
シンはエテルの言葉に驚く、それはエテルがパトのためにここまでの行動を起こしたからだ。
シン「エテルはどうやったら主様の心の傷を癒せると思う?」
エテル「質問を質問で返すなんて・・・でもどうだろう、私は機械族だから・・・ちょっと嫌な事があってもすぐにどうでもよくなる気がする」
シン「じゃあエテルが今主様に感じてる感情、それは時間が経てばどうでもよくなる?」
エテル「・・・わからない、でも主様はずっと私を面倒見てくれた、こんな私を嫌な顔一つせずにずっと美魅と一緒に傍に居させてくれた、私が甘えても絶対に応えてくれる、今も私の好きなようにさせてくれる、のびのびと過ごさせてくれる、それを時間が経ったからと言ってどうでもよくなるなんて・・・」
シン「そう言う事です、もしかするとエテルも主様と100年程関係を絶てば先ほど言った通りどうでもよくなるかもしれない、それを私達は【時間が解決してくれる】って言うの、だけど今すぐとなるとどうしても色々考えてしまうから忘れたくても忘れられない、心の傷ってそういうものだと思うの」
エテル「だからミーエルの治療でも治らないんだね」
シン「ええ、感情の浮き沈みを和らげるくらいなら私でも出来る、それはどちらかと言えば脳を騙すという行為に近くてね、でも本当の心の傷は治せない、要因を廃除するか、克服するか、それくらいしかないの」
シンは椅子に座り、真剣な眼差しでエテルに応える
エテルも椅子に座り、空間が出来たと同時に机に置かれている飲み物に手を出し、口に含む。
エテル「じゃあ今の所誰も主様を治す事は出来ない、だけど主様、凄く苦しそう、いや悲しそうなんだ、だからどうにかしてあげたくて」
シン「見守るしかない・・・って言いたいけど納得しないんでしょうね、だからここまで来た、帝園で心の傷を癒す能力を持つ従属を見つけてでも、そう考えてる?」
エテル「うん・・・だから最初にネルに話して協力してもらおうって思ったの、ネルは主様の事になると協力的だから、でも甘やかしたらダメだって断られる可能性も勿論考えてた、だから少し悩んでた」
シン「流石ね、私も半分半分って感じるわ、むしろネル本人が「他の女の事も政治の事も全部忘れさせてやる!さあ抱け!主様よ!!!」って言いかねないわね」呆れ
シンはネルの物まねをするが溜息をつき、ネルの物まねをした事を少し後悔する。
シン「私から言える事は心の傷のみを治す能力者は居るわ、勿論私含めて多くね」
エテル「そうなの!でもどうやって!」
シン「忘却支配、消滅支配、破壊支配、幻惑支配、幻想支配、精神支配、色々な能力で対応可能よ、でも共通して言えるのは強制的に忘れさせる、そして忘れても尚身体が覚えているのは別の事が原因と上塗りする」
シンは指を立てる、そして立てた指が光、映像が映し出される。
シン「今主様の身体で最も影響が出ているのはおちんちんです!」
エテル「んん?」
シン「これは保健体育だと思ってください、結構大真面目なので、今の主様はどれだけ女性からアプローチを受けても全然おちんちんが反応しません!それは心の傷が間違いなく影響しています」
エテル「んん・・・」?
シン「色々な理由を言ってますが間違いなく性交渉、つまりセックスが原因です!ただでさえ複数の人と関係を持つのは疲れる、なのに主様が心に傷を負う出来事が何度も起きた、帝国従属全員とキスをし、強制的に覚醒させた事件から始まり、専属従属の3名、メルリア、エイリ、フルールの3人と4Pセックスをキメて、セックス価値観が瓦解した、そしてそんな時にギリギリ全員を平等に愛してるからセーフ!!っていうセーフティーラインをメルリアが壊した、独占事件だね!「私とだけセックスして!私以外とセックスする気が起きないくらい朝と夜でしっかり性処理します!!」って数日逆レイプまがいな事をずっとされてとうとう主様の最後のラインも壊れ、最終的に性的な事が怖くなった。」
シンは顔を真っ赤にしながらも事の経緯を大袈裟に話す。
シン「つまり、簡単に言えば女性が怖いんです、今の主様は、だからおちんちんが立たない!そりゃあ女性からアプローチされても立ちませんよ、だってエロじゃなくて恐怖の対象なんですから!でも顔見知りは信頼出来るからなんとか平然と居られる、だけど多分知らない女性相手だと警戒して心も開けない、これが今の主様の現状、それを書き換えればいいの」
エテル「ああ、元々の話を忘れてたよ、途中から主様のトラウマの話ばかりしてたから」
シン「今の出来事の記憶を別の記憶に書き換えればいい、そしてトラウマとして反応してしまう現象に関しては別の理由に置き換えてしまえば多少はマシになります。例えば【メルリアから毎日逆レイプをされた、だけどメルリアから距離を取る事で現実的な問題は解決、トラウマはメルリアの逆レイプが原因だからメルリアが居ない今の環境は大丈夫!】ってやったらどう?つまり全部メルリアの責任にしちゃう形ね、それならメルリアだけを悪者にして原因とトラウマを簡単にして克服に持っていく事が出来る」
エテル「成程、全部騙すんだね」
シン「そうそう、だけどそれをやらないのは今回の件は主様にとってもかなり大きく考えてるから、今の主様の中では間違いなく好意の序列がついてる、専属神内でもね、今こうやって地球に連れてきてる専属神が比較的に高かった子じゃないかな、勿論アリシア、ソルテやラルみたいにどうしても帝国に置いておかないといけない人達も居るけどね」
シンは立ち上がる。
シン「エテル、何かをしてあげたい、その気持ちは凄く大事、そして別にエテルが治したいと思うなら誰も止めない、それで主様が悪化したとしても私達がフォローする、だから好きに動くといいわ、貴女も主様に認められた従属なのだから、羨ましいわよ、常駐契約は。本来なら従属全員が喉から手が出る程羨む席、リルから情報は得てるけど今回の件で席が一つ空いた、座れるなら私が座りたい、最高責任者なんてベルでもノラにでも渡して私も一人の女性として、ネルみたいに自由に主様の隣に居たい、私は諦めてないわ、なにせ最近私と主様の適正率が上がって来てるみたいだからね!」
シンは嬉しそうに話す、まるで自慢する子供のように。
シン「エテル、ネルの代わりに私が協力してあげる、何かいい案があったらまたここに」
シンがエテルに手を差し出そうとした時、エテルは即答で答える。
エテル「シオに会いたい、シオは今どこにいるの?」
・・・・・・
あれから1時間後
シンとエテルはミールの間に来ていた。
それはエテルがシオの所在をシンに確認したところから戻る。
シン「シオ・・・幻想の究極系候補生か、今も尚ミール様の謹慎処分中とは聞いてるけど今どこで何をしてるかと言われると・・・気にした事もなかったわね」
エテル「シオからも意見が聞きたい、私、いつも分からない事はシオから聞いてた、シンからさっき私の好きなように動けばいいって聞いて真っ先に思いついたのが【トラウマという現象自体の死】私のタナトスハンドでそもそもトラウマ事殺せたなら後は主様の気持ちの問題だけで済むのにトラウマがそれを邪魔してるように感じた、トラウマっていうのがどんな存在かわからないけど、もし私にそんな事が出来るなら、やってもいいなら・・・でもわからない、だからこういう時シオなら、同じ機械族ならどう答えるか気になった」
シン「成程ね、面白い発想だな、タナトスハンドは命を刈り取る手だとばかり思ってたけど現象そのものの命も奪いとれる、能力への理解度を高めるにしてはありね、でも私とエテルでは種族が違うからどうしても納得できない所があって不安と、なら私がどうこう言う筋合いはないわね」
シンは少しため息を吐き、エテルの言われた通り、シオの所在を能力で調べた。
だがまったく反応する事がなかった、シオは今帝園に居ない。
シン「シオは今帝園に居ないわね、もしかするとミール様が作った独自の世界の中かも、今からミール様に聞きに行くけどどうする?エテルもついて来る?」
エテル「うん・・・行く」
そういう経緯で二人はミールの居る空間に訪れた。
そこにはミールが立っていた。
ミール「どうしました?シン?エテル?珍しい組み合わせですね」
シン「ミール様、一つ伺いたい事があります、第二園 幻想の究極系候補生 シオの現在の所在地を教えて頂いてもよろしいでしょうか」
シンはミールに質問する。
するとミールは特に溜める事なく普通に答える
ミール「今私の作った世界で罪を償ってますよ、罰を受けているので貴女達の都合で合わせることは出来ませんね、ちなみにどのような要件でシオに会いたいと?」
エテル「シオと少しだけお話出来ればそれでいい、教えて欲しい事があるから聞きたい、それだけ、その後は罰の続きをしてもらっていいから」
ミール「成程、まあ先ほどのシンとエテルの話は勿論、現実でも帝王様の現状は全て把握してますのでわざとらしく聞きはしましたが全て把握しています、結論から言わせていただくと辞めた方がいい」
ミールはエテルに対して拒絶する。
ミール「エテルがここまで帝王様のために動いてくれる、それはあの機械族からは考えられない程の進歩です、むしろここまで好意という感情が芽生えるのかと驚いているくらいです、ですが余計な事はしなくていい、それは私が考える事です、私が今回の件で帝王様が帝園を求める場合最善の答えを用意する、私が何も考えてないとでも思いましたか?勿論常日頃から帝王様を見ているので望む物は全て理解しています。」
シンはミールの圧に臆しながらも会話を続ける。
シン「では知ってて助けなかったと?」
ミール「はい、ですが帝王様が帝園に助けを求めたら即座に助けました、私から帝王様にお節介をするのは違います、それはメリアと同じ、いずれ帝王様の心を壊すとわかっていました。帝王様は自分自身で何かを成し遂げられることで自信を得たかったのは知っていましたから、勿論そこにはプライドもあった、だから私は知ってても尚手を差し伸べなかった」
シンはその言葉を聞き怒りを向ける
シン「あの人は確かに助けられる事でプライドに傷をつけるかもしれません!ですがそれで彼が壊れてしまったら意味がないでしょう!貴女は未来のハクの件から何も学ばなかったのですか!!」
シンは自身が立っていた場所から3歩程無意識にミールに向って足を運ぶ、それは強い異議による自然の行動だった。
ミール「難しい事を言いますね、でも現状帝王様は私達従属を求めていない、それが全てじゃないかしら?求めてない、指示も使命も貰っていない一従属風情が感情を持って、帝王様の考えを身勝手に代弁して動く、それは失礼いえ、無礼極まりない行為だと思いませんか?そうですね、現実世界ではそういう人を【勘違い野郎】とでも言うのでしょうかね」
エテル「二人の言い分はわかるよ、私達が勝手に主様の気持ちや考えを代弁しても意味がない「主様はきっとこう考えてる、主様はきっとこうしてほしい」でもそれは私達の憶測であって、直接そうしてほしいって言われたわけじゃない、だからこれは一方的な思い込み、私もそう思う」
ミール「流石は機械族、冷静ですね」
エテル「でも思い込みでも主様のために力になりたい、そう考えるのはおこがましい事?本当に無礼なのかな?わからない、こんなに私以外の事で考えた事がないからわからない、でもあんなに寂しそうな主様を間近で見て見て見ぬふりは出来ない、主様が私に助けを求める事は絶対にない、だって今も私は主様に助けられてるから、助けられてる存在の私が主様を助けるなんておかしな話ってわかってる、だけどそんな理屈じゃない、合理的じゃない考え方が今もずっと私の頭で回ってる、だからわからないんだよ・・・」
エテルの顔には今までにない程の強い動揺が現れていた、今までこんな気持ちになった事がない、こんな自分を知らない、そんな困惑の中でなんとか捻りだしたエテルの今の悩みだった。
シン「エテル・・・」
ミール「機械族・・・いや、もしかしてエテル貴女・・・」
ミールはエテルの異様な態度に困惑を見せる
ミール(ここまで感情をむき出しにした機械族が今まで居たか?いや存在しない、これも帝王様のおかげ?でもここまで感情を持つ事なんてあるの?もしかして機械族という枠を今超えようとしている?)
元々機械族は生物が辿り着けない領域に辿り着くために生まれた種族、
生物は本能があり、生まれ持っての価値観や感性がある、だが機械族にはそれが存在しない、無から全てが生成される、故に多くの事が欠如しており、とても生き物として欠陥品と見られることが多かった。
もちろんミールもその一人であり、機械族に何を期待しても無駄。何故なら彼女達には感情も無ければ全て合理的に判断し、情なんてものは永遠に持ち合わせないから。だから生き物として信用出来なかった。
だがミールの目の前に居るエテルはどうだ、感情があり、合理性等一切なく、自分自身の考えを述べ、それに対しておかしいと思ってもその考えを信じたいという人間のような不条理な思考回路。
ミール(まさか・・・この子、御神体の適正があるの・・・)
エテル「そっか、私あの時から帝園には戻ってなかったんだね」
エテルが居た場所、それは約2年前パトと初めてあった場所から少し進んだ場所だった。
エテル「私が召喚された場所から変わってない、でもいいよ、私の目的ははっきりしてるから」
エテルは眼を瞑る、そして第二園へ電脳化で実体を電脳世界に移し移動する。
・・・・・・
エテルは第二園へ到着した、場所は【叡智の羅針盤】十三天の心のメンバーしか立ち入る事が出来ない建物だ。
エテル(う~ん、ネルに会いたかったけどどうすればいいんだろう?チャイムとかないのかな?)
エテルは入り口で困ったように立っていた。
すると扉が開き中からシンが現れた。
シン「エテル、珍しくお客さんかと思ったら、中には入れないから・・・っと」パチン!
シンが指を慣らすと即座に空間が変わり、広い室内になる。
シン「次元支配で部屋を生成してみました、これで問題ないでしょ、それで誰に用事があってここまで?」
エテル「う~ん、ネルに聞こうと思ったけどシンの方が詳しそう、ねえ、主様の心の傷をどうやったら治せる?」
シンはエテルの言葉に驚く、それはエテルがパトのためにここまでの行動を起こしたからだ。
シン「エテルはどうやったら主様の心の傷を癒せると思う?」
エテル「質問を質問で返すなんて・・・でもどうだろう、私は機械族だから・・・ちょっと嫌な事があってもすぐにどうでもよくなる気がする」
シン「じゃあエテルが今主様に感じてる感情、それは時間が経てばどうでもよくなる?」
エテル「・・・わからない、でも主様はずっと私を面倒見てくれた、こんな私を嫌な顔一つせずにずっと美魅と一緒に傍に居させてくれた、私が甘えても絶対に応えてくれる、今も私の好きなようにさせてくれる、のびのびと過ごさせてくれる、それを時間が経ったからと言ってどうでもよくなるなんて・・・」
シン「そう言う事です、もしかするとエテルも主様と100年程関係を絶てば先ほど言った通りどうでもよくなるかもしれない、それを私達は【時間が解決してくれる】って言うの、だけど今すぐとなるとどうしても色々考えてしまうから忘れたくても忘れられない、心の傷ってそういうものだと思うの」
エテル「だからミーエルの治療でも治らないんだね」
シン「ええ、感情の浮き沈みを和らげるくらいなら私でも出来る、それはどちらかと言えば脳を騙すという行為に近くてね、でも本当の心の傷は治せない、要因を廃除するか、克服するか、それくらいしかないの」
シンは椅子に座り、真剣な眼差しでエテルに応える
エテルも椅子に座り、空間が出来たと同時に机に置かれている飲み物に手を出し、口に含む。
エテル「じゃあ今の所誰も主様を治す事は出来ない、だけど主様、凄く苦しそう、いや悲しそうなんだ、だからどうにかしてあげたくて」
シン「見守るしかない・・・って言いたいけど納得しないんでしょうね、だからここまで来た、帝園で心の傷を癒す能力を持つ従属を見つけてでも、そう考えてる?」
エテル「うん・・・だから最初にネルに話して協力してもらおうって思ったの、ネルは主様の事になると協力的だから、でも甘やかしたらダメだって断られる可能性も勿論考えてた、だから少し悩んでた」
シン「流石ね、私も半分半分って感じるわ、むしろネル本人が「他の女の事も政治の事も全部忘れさせてやる!さあ抱け!主様よ!!!」って言いかねないわね」呆れ
シンはネルの物まねをするが溜息をつき、ネルの物まねをした事を少し後悔する。
シン「私から言える事は心の傷のみを治す能力者は居るわ、勿論私含めて多くね」
エテル「そうなの!でもどうやって!」
シン「忘却支配、消滅支配、破壊支配、幻惑支配、幻想支配、精神支配、色々な能力で対応可能よ、でも共通して言えるのは強制的に忘れさせる、そして忘れても尚身体が覚えているのは別の事が原因と上塗りする」
シンは指を立てる、そして立てた指が光、映像が映し出される。
シン「今主様の身体で最も影響が出ているのはおちんちんです!」
エテル「んん?」
シン「これは保健体育だと思ってください、結構大真面目なので、今の主様はどれだけ女性からアプローチを受けても全然おちんちんが反応しません!それは心の傷が間違いなく影響しています」
エテル「んん・・・」?
シン「色々な理由を言ってますが間違いなく性交渉、つまりセックスが原因です!ただでさえ複数の人と関係を持つのは疲れる、なのに主様が心に傷を負う出来事が何度も起きた、帝国従属全員とキスをし、強制的に覚醒させた事件から始まり、専属従属の3名、メルリア、エイリ、フルールの3人と4Pセックスをキメて、セックス価値観が瓦解した、そしてそんな時にギリギリ全員を平等に愛してるからセーフ!!っていうセーフティーラインをメルリアが壊した、独占事件だね!「私とだけセックスして!私以外とセックスする気が起きないくらい朝と夜でしっかり性処理します!!」って数日逆レイプまがいな事をずっとされてとうとう主様の最後のラインも壊れ、最終的に性的な事が怖くなった。」
シンは顔を真っ赤にしながらも事の経緯を大袈裟に話す。
シン「つまり、簡単に言えば女性が怖いんです、今の主様は、だからおちんちんが立たない!そりゃあ女性からアプローチされても立ちませんよ、だってエロじゃなくて恐怖の対象なんですから!でも顔見知りは信頼出来るからなんとか平然と居られる、だけど多分知らない女性相手だと警戒して心も開けない、これが今の主様の現状、それを書き換えればいいの」
エテル「ああ、元々の話を忘れてたよ、途中から主様のトラウマの話ばかりしてたから」
シン「今の出来事の記憶を別の記憶に書き換えればいい、そしてトラウマとして反応してしまう現象に関しては別の理由に置き換えてしまえば多少はマシになります。例えば【メルリアから毎日逆レイプをされた、だけどメルリアから距離を取る事で現実的な問題は解決、トラウマはメルリアの逆レイプが原因だからメルリアが居ない今の環境は大丈夫!】ってやったらどう?つまり全部メルリアの責任にしちゃう形ね、それならメルリアだけを悪者にして原因とトラウマを簡単にして克服に持っていく事が出来る」
エテル「成程、全部騙すんだね」
シン「そうそう、だけどそれをやらないのは今回の件は主様にとってもかなり大きく考えてるから、今の主様の中では間違いなく好意の序列がついてる、専属神内でもね、今こうやって地球に連れてきてる専属神が比較的に高かった子じゃないかな、勿論アリシア、ソルテやラルみたいにどうしても帝国に置いておかないといけない人達も居るけどね」
シンは立ち上がる。
シン「エテル、何かをしてあげたい、その気持ちは凄く大事、そして別にエテルが治したいと思うなら誰も止めない、それで主様が悪化したとしても私達がフォローする、だから好きに動くといいわ、貴女も主様に認められた従属なのだから、羨ましいわよ、常駐契約は。本来なら従属全員が喉から手が出る程羨む席、リルから情報は得てるけど今回の件で席が一つ空いた、座れるなら私が座りたい、最高責任者なんてベルでもノラにでも渡して私も一人の女性として、ネルみたいに自由に主様の隣に居たい、私は諦めてないわ、なにせ最近私と主様の適正率が上がって来てるみたいだからね!」
シンは嬉しそうに話す、まるで自慢する子供のように。
シン「エテル、ネルの代わりに私が協力してあげる、何かいい案があったらまたここに」
シンがエテルに手を差し出そうとした時、エテルは即答で答える。
エテル「シオに会いたい、シオは今どこにいるの?」
・・・・・・
あれから1時間後
シンとエテルはミールの間に来ていた。
それはエテルがシオの所在をシンに確認したところから戻る。
シン「シオ・・・幻想の究極系候補生か、今も尚ミール様の謹慎処分中とは聞いてるけど今どこで何をしてるかと言われると・・・気にした事もなかったわね」
エテル「シオからも意見が聞きたい、私、いつも分からない事はシオから聞いてた、シンからさっき私の好きなように動けばいいって聞いて真っ先に思いついたのが【トラウマという現象自体の死】私のタナトスハンドでそもそもトラウマ事殺せたなら後は主様の気持ちの問題だけで済むのにトラウマがそれを邪魔してるように感じた、トラウマっていうのがどんな存在かわからないけど、もし私にそんな事が出来るなら、やってもいいなら・・・でもわからない、だからこういう時シオなら、同じ機械族ならどう答えるか気になった」
シン「成程ね、面白い発想だな、タナトスハンドは命を刈り取る手だとばかり思ってたけど現象そのものの命も奪いとれる、能力への理解度を高めるにしてはありね、でも私とエテルでは種族が違うからどうしても納得できない所があって不安と、なら私がどうこう言う筋合いはないわね」
シンは少しため息を吐き、エテルの言われた通り、シオの所在を能力で調べた。
だがまったく反応する事がなかった、シオは今帝園に居ない。
シン「シオは今帝園に居ないわね、もしかするとミール様が作った独自の世界の中かも、今からミール様に聞きに行くけどどうする?エテルもついて来る?」
エテル「うん・・・行く」
そういう経緯で二人はミールの居る空間に訪れた。
そこにはミールが立っていた。
ミール「どうしました?シン?エテル?珍しい組み合わせですね」
シン「ミール様、一つ伺いたい事があります、第二園 幻想の究極系候補生 シオの現在の所在地を教えて頂いてもよろしいでしょうか」
シンはミールに質問する。
するとミールは特に溜める事なく普通に答える
ミール「今私の作った世界で罪を償ってますよ、罰を受けているので貴女達の都合で合わせることは出来ませんね、ちなみにどのような要件でシオに会いたいと?」
エテル「シオと少しだけお話出来ればそれでいい、教えて欲しい事があるから聞きたい、それだけ、その後は罰の続きをしてもらっていいから」
ミール「成程、まあ先ほどのシンとエテルの話は勿論、現実でも帝王様の現状は全て把握してますのでわざとらしく聞きはしましたが全て把握しています、結論から言わせていただくと辞めた方がいい」
ミールはエテルに対して拒絶する。
ミール「エテルがここまで帝王様のために動いてくれる、それはあの機械族からは考えられない程の進歩です、むしろここまで好意という感情が芽生えるのかと驚いているくらいです、ですが余計な事はしなくていい、それは私が考える事です、私が今回の件で帝王様が帝園を求める場合最善の答えを用意する、私が何も考えてないとでも思いましたか?勿論常日頃から帝王様を見ているので望む物は全て理解しています。」
シンはミールの圧に臆しながらも会話を続ける。
シン「では知ってて助けなかったと?」
ミール「はい、ですが帝王様が帝園に助けを求めたら即座に助けました、私から帝王様にお節介をするのは違います、それはメリアと同じ、いずれ帝王様の心を壊すとわかっていました。帝王様は自分自身で何かを成し遂げられることで自信を得たかったのは知っていましたから、勿論そこにはプライドもあった、だから私は知ってても尚手を差し伸べなかった」
シンはその言葉を聞き怒りを向ける
シン「あの人は確かに助けられる事でプライドに傷をつけるかもしれません!ですがそれで彼が壊れてしまったら意味がないでしょう!貴女は未来のハクの件から何も学ばなかったのですか!!」
シンは自身が立っていた場所から3歩程無意識にミールに向って足を運ぶ、それは強い異議による自然の行動だった。
ミール「難しい事を言いますね、でも現状帝王様は私達従属を求めていない、それが全てじゃないかしら?求めてない、指示も使命も貰っていない一従属風情が感情を持って、帝王様の考えを身勝手に代弁して動く、それは失礼いえ、無礼極まりない行為だと思いませんか?そうですね、現実世界ではそういう人を【勘違い野郎】とでも言うのでしょうかね」
エテル「二人の言い分はわかるよ、私達が勝手に主様の気持ちや考えを代弁しても意味がない「主様はきっとこう考えてる、主様はきっとこうしてほしい」でもそれは私達の憶測であって、直接そうしてほしいって言われたわけじゃない、だからこれは一方的な思い込み、私もそう思う」
ミール「流石は機械族、冷静ですね」
エテル「でも思い込みでも主様のために力になりたい、そう考えるのはおこがましい事?本当に無礼なのかな?わからない、こんなに私以外の事で考えた事がないからわからない、でもあんなに寂しそうな主様を間近で見て見て見ぬふりは出来ない、主様が私に助けを求める事は絶対にない、だって今も私は主様に助けられてるから、助けられてる存在の私が主様を助けるなんておかしな話ってわかってる、だけどそんな理屈じゃない、合理的じゃない考え方が今もずっと私の頭で回ってる、だからわからないんだよ・・・」
エテルの顔には今までにない程の強い動揺が現れていた、今までこんな気持ちになった事がない、こんな自分を知らない、そんな困惑の中でなんとか捻りだしたエテルの今の悩みだった。
シン「エテル・・・」
ミール「機械族・・・いや、もしかしてエテル貴女・・・」
ミールはエテルの異様な態度に困惑を見せる
ミール(ここまで感情をむき出しにした機械族が今まで居たか?いや存在しない、これも帝王様のおかげ?でもここまで感情を持つ事なんてあるの?もしかして機械族という枠を今超えようとしている?)
元々機械族は生物が辿り着けない領域に辿り着くために生まれた種族、
生物は本能があり、生まれ持っての価値観や感性がある、だが機械族にはそれが存在しない、無から全てが生成される、故に多くの事が欠如しており、とても生き物として欠陥品と見られることが多かった。
もちろんミールもその一人であり、機械族に何を期待しても無駄。何故なら彼女達には感情も無ければ全て合理的に判断し、情なんてものは永遠に持ち合わせないから。だから生き物として信用出来なかった。
だがミールの目の前に居るエテルはどうだ、感情があり、合理性等一切なく、自分自身の考えを述べ、それに対しておかしいと思ってもその考えを信じたいという人間のような不条理な思考回路。
ミール(まさか・・・この子、御神体の適正があるの・・・)
patopatoblog at 22:44|Permalink
No.179 エテルの進化episode2
パトと月花、エテルの3人は建設会社に足を運んでいた。
エテル「なんでわざわざ人間の建設会社を使うの?帝園から従属契約して呼んだ方が早いよね?」
パト「違法建築になるからだよ、一応日本のルールに則った建物を建てないといけないからな、書類申請も業者なら大体やってくれるし、こっちの方が手っ取り早いんだよ、アリシアみたいに国を作ってそこを拠点にアリシアコーポレーションを建てるなんて力技は出来ないって事だ」
月花「そうそう、一部だけ任せるとかしちゃうと相手も稼げないからって仕事自体を請け負ってくれないとかあるし、ここは一から十全部任せてしまうのがいいのよ」
エテル「そうなんだね、なんか面倒臭いね、ただ生きるだけじゃダメなんて」
パト「この世界は中々その日暮らしが難しいからな、ある程度安定してないと生活がままならないんだ」
パトは考える
パト(よく考えたらエテルが地球人の生活をするのは初めてなんだな、エテルにとっては色々面倒臭いルールがいっぱいあるけど、連れて来た以上はしっかり覚えてもらわないとな)
そして3人は建設会社に入る。
・・・・・・
パト「今ので5社目か、次はどこを当たるんだ?」
月花「バンバン建設かしらね、実績はそこそこだし、それなりにデザイン性を拘る会社みたいね、ほかの所は機能性重視だったり、安さ重視、高級感重視と分野に特化した建設会社を当たったからね、私的にはデザイン性と機能性が高い会社が良いんだけどね」
月花はそう話しながらエテルにも声をかける。
月花「エテルは聞いててどう思った?」
エテル「ちょっとしたら壊れそうな構造ばっかり、能力者の襲撃とか防げないね」
月花「そこは想定してないから仕方ないわね、でも自然災害はかなり意識してるから耐震構造とか耐熱防水性能はかなりのものよ、帝園や帝国の技術に慣れられてたらどうしようもないけどね」
エテル「別に私ずっと帝園では野宿だったし、雨風凌げたらどうだっていいかな、帝国は確かに豪華だったと思うけど、わざわざあそこまでの設備で過ごしたいとも思ってないし」
パト「エテルは拘りがないんだな、住めればOK!みたいな感じか?」
エテル「そうだね、実際そうだから、だから私はどんな建物でもいいよ、野宿でも生きていける事を知ってたら基本何も怖くないね」
パト(強いなぁ、エテルは)
・・・・・・
そして5社目にして本日の活動は終えた。
月花「お疲れ様~!とりあえず数日はフリーね!今日パトとエテルちゃんの部屋遊びに行っていい?雪花にはもちろん内緒ね!」
パト「また雪花と喧嘩になるぞ、俺は別にいいけど、エテルもいいよな?」
エテル「うん、私は全然気にしない」
月花「それじゃあ外食してホテルに戻りましょう♪」
・・・・・・
3人はホテルに戻る、そしてそのままパトの部屋に入る。
パト「疲れた~~~~」
パトはベッドの上に勢いよく寝転がる
エテルはそんなパトの横にひょこっと座り、エテルの荷物から本を出し、読み始める。
月花「なんか様になってるわよね、家族みたい」
月花は洗面台で手を洗い、うがいをしながら部屋に足を運ぶ、そしてそのままパトの上にダイブする
月花「きゃ♪」
パト「おいおい、もう少しで顔と頭がぶつかる所だったぞ」
月花「いいの~、こうやってイチャイチャ出来るなんて久しぶりだもの、この際エテルちゃんは気にしないわ~」
エテルは二人の行動に対して意識を向ける事なくただただ本を読んでいた。
パト「ダメだ、エテルの教育に悪い、エテルが変な事覚えたらどうするんだ」
月花「え~~、キスもダメなの~?」
パト「ダメ!」
月花「上脱がすのは?」
パト「ダメ!」
月花「下を脱がすのは?」
パト「悪化してんじゃねえか!!」
月花「仕方ないわね、じゃあ私が脱ぐしかないか」
月花はそう言いながら服を脱ぎだす。
月花「下心なしでそもそも私は部屋では薄着の方がいいのよね、出来れば下着でウロウロしたいタイプなのよね」
パト「それは知ってるけどわざわざ同じ服着直すの面倒じゃないか?」
月花「確かに!でもこのホテルはホテル服があるからお風呂入ってとりあえずホテルの服着て部屋に帰ればいいし、そこまで問題じゃないわ!」
パト「その部屋の服は俺とエテルのどちらかの物だってことは忘れるなよ」
月花「どうせパトはシャツでしょ!エテルちゃんはどうなの?」
パト「ちゃんと服着てるぞ、今は帝国でちゃんと教わったのかお風呂もしっかり入れてるし俺が気にすることもなし!いや~、いい子に育ってくれてよかったよ」
月花「たまには一緒にお風呂入ったら?」
パト「エテルはお年頃だぞ?エテルの方が嫌だろ」
エテルはそういう話をしている間も特に意識を向ける事なく本を読み続ける。
月花「エテルちゃんは何の本を読んでるの?」
エテル「感情を上手く表現する本、人間の感情を理解しないと今後大変だと思って」
パト「実際どうなんだ?」
エテル「わからない、そもそも私は機械族だから相手の感情というか・・・感情そのものがわからない、私にも嬉しいって気持ちはある、でもなんか私の嬉しいって気持ちは他に人に比べたら弱い気がする、強い感情っていうのがわからない、だから理解したい」
エテルはパトを見る
エテル「主様が最近笑顔なのにどこか虚ろに感じるのは私の気のせい?それも感情?だけどそれはどんな感情?私わからないからどう主様に歩み寄ればいいかわからない、だから今こうやって勉強してるの、この違和感を払拭出来ればきっと・・・」
パトと月花はエテルを優しい目で見る。
月花(そうか、エテルちゃんもエテルちゃんなりにパトの事を気にしてるのね、パトはあれから本当に苦しんでる、私達がどうにか出来る問題でもない、時間が解決してくれるのを願うしかない)
パト「エテル、ありがとう、でも気にするな、これは俺自身の問題なんだ、だからエテルも月花も他の皆も気にする必要なんてない、俺がどうしようもなく心が弱い、肉体的に強くなっても結局心は中々強くなれないんだ」
月花「そうね、私だって色々あった頃から完全に心が完治したかと言われたらそんな事ないわ、少しでも業務で疲労を感じるとトラウマが蘇ってしまう、過呼吸になる事だってあるわ、人って年を重ねる事に多くの経験をする、良い経験も悪い経験も含めて、きっと大人って平然としてるけど私達が考えられないような苦しい経験を沢山してそれだけ心にトラウマを植え付けて来てるのよね」
パト「そうだな、歳をとって色々な景色を見ればみるほど抱えるものが増えて来る、楽なもんじゃないよな、きっとこの行動も良い思い出として残るんだろうけど、そこには少なからず嫌な思い出も残る、でも嫌な事から逃げてばかりだと何も出来ないからな、だからこそ前に進むし、心が壊れても立ち止まってられないんだ」
エテル「心が壊れる・・・苦しくないの?」
パト「死ぬ程苦しいよ、エテルに言う事じゃないけどさ、俺の場合股間が反応しないんだ、それは女性関係にトラウマを持ってるって事も勿論ある、だけどそれ以上に自分に自信がないんだ、強くなっても地位を得ても結局俺は大きく変わってない、でも俺が変わらなくても周りは変わり続ける、成長し続ける、変化し続ける、それに適応出来ない自分と適応しようと頑張ろうとする自分、そこに差があってそれが大きくなれば成程その苦しみはきっと癒える事はないんだよ」
エテル「じゃあ・・・私は主様の心を癒してあげる」
エテルは本を置き、パトの頭を優しく抱きしめる。
エテル「いつも主様からやってくれて凄く落ち着いた、こうやって包み込まれてる時は嫌な記憶も忘れられた、だから同じことしてあげる」
パト「ありがとうエテル、本当エテルは優しいな・・・」
パトは笑う、だけどその笑顔はどこか悲しみが浮かんでいた。
・・・・・・
月花「それじゃあ私は帰るわね~、久しぶりに一緒のお風呂、楽しんだわ♪」
エテル「んん」
月花はエテルと一緒にお風呂に入り、髪を乾かした後自室に戻った。
ホテルの部屋服で帰ったため即座に雪花にバレたがそれは別のお話し。
パトは一人でお風呂に入った後エテルと一緒に布団の中に入る、そして互いに向き合い、エテルを包み込むように抱きしめながら眠る。
そうすればエテルは落ち着くらしく、パトもエテルの体温と微かにかおる髪からシャンプーの香り。
パト(不思議だな、どう考えても機械族にも見えない、生身の人間にしか見えないんだけどな)
パトはそう考えているとエテルがパトに話しかける。
エテル「私、一度帝園に戻りたい、ちょっと用事を思い出したの」
パト「用事?」
エテルに用事があるのか?そう疑問に感じるパトだが、意図は聞かない事にした、
何故なら珍しくエテルがパトにお願いをしてきたから。
パト「どれくらいで戻ってくるんだ?」
エテル「う~んどうだろう、無理そうならすぐ、でも可能性がありそうならちょっと時間が掛かるかも?」
パト「なんで疑問形なんだよ、いいよ、なら帝園に戻るといい、数日はフリーだしな、エテルも折角だし好きに行動したらいい」
エテル「うん、ちゃんと帰って来るからね」
エテルはそう言うと光に包まれ、パトの中に消えた。
パト(エテル・・・)
パトは一人、そのまま夢の世界に入った・・・。
エテル「なんでわざわざ人間の建設会社を使うの?帝園から従属契約して呼んだ方が早いよね?」
パト「違法建築になるからだよ、一応日本のルールに則った建物を建てないといけないからな、書類申請も業者なら大体やってくれるし、こっちの方が手っ取り早いんだよ、アリシアみたいに国を作ってそこを拠点にアリシアコーポレーションを建てるなんて力技は出来ないって事だ」
月花「そうそう、一部だけ任せるとかしちゃうと相手も稼げないからって仕事自体を請け負ってくれないとかあるし、ここは一から十全部任せてしまうのがいいのよ」
エテル「そうなんだね、なんか面倒臭いね、ただ生きるだけじゃダメなんて」
パト「この世界は中々その日暮らしが難しいからな、ある程度安定してないと生活がままならないんだ」
パトは考える
パト(よく考えたらエテルが地球人の生活をするのは初めてなんだな、エテルにとっては色々面倒臭いルールがいっぱいあるけど、連れて来た以上はしっかり覚えてもらわないとな)
そして3人は建設会社に入る。
・・・・・・
パト「今ので5社目か、次はどこを当たるんだ?」
月花「バンバン建設かしらね、実績はそこそこだし、それなりにデザイン性を拘る会社みたいね、ほかの所は機能性重視だったり、安さ重視、高級感重視と分野に特化した建設会社を当たったからね、私的にはデザイン性と機能性が高い会社が良いんだけどね」
月花はそう話しながらエテルにも声をかける。
月花「エテルは聞いててどう思った?」
エテル「ちょっとしたら壊れそうな構造ばっかり、能力者の襲撃とか防げないね」
月花「そこは想定してないから仕方ないわね、でも自然災害はかなり意識してるから耐震構造とか耐熱防水性能はかなりのものよ、帝園や帝国の技術に慣れられてたらどうしようもないけどね」
エテル「別に私ずっと帝園では野宿だったし、雨風凌げたらどうだっていいかな、帝国は確かに豪華だったと思うけど、わざわざあそこまでの設備で過ごしたいとも思ってないし」
パト「エテルは拘りがないんだな、住めればOK!みたいな感じか?」
エテル「そうだね、実際そうだから、だから私はどんな建物でもいいよ、野宿でも生きていける事を知ってたら基本何も怖くないね」
パト(強いなぁ、エテルは)
・・・・・・
そして5社目にして本日の活動は終えた。
月花「お疲れ様~!とりあえず数日はフリーね!今日パトとエテルちゃんの部屋遊びに行っていい?雪花にはもちろん内緒ね!」
パト「また雪花と喧嘩になるぞ、俺は別にいいけど、エテルもいいよな?」
エテル「うん、私は全然気にしない」
月花「それじゃあ外食してホテルに戻りましょう♪」
・・・・・・
3人はホテルに戻る、そしてそのままパトの部屋に入る。
パト「疲れた~~~~」
パトはベッドの上に勢いよく寝転がる
エテルはそんなパトの横にひょこっと座り、エテルの荷物から本を出し、読み始める。
月花「なんか様になってるわよね、家族みたい」
月花は洗面台で手を洗い、うがいをしながら部屋に足を運ぶ、そしてそのままパトの上にダイブする
月花「きゃ♪」
パト「おいおい、もう少しで顔と頭がぶつかる所だったぞ」
月花「いいの~、こうやってイチャイチャ出来るなんて久しぶりだもの、この際エテルちゃんは気にしないわ~」
エテルは二人の行動に対して意識を向ける事なくただただ本を読んでいた。
パト「ダメだ、エテルの教育に悪い、エテルが変な事覚えたらどうするんだ」
月花「え~~、キスもダメなの~?」
パト「ダメ!」
月花「上脱がすのは?」
パト「ダメ!」
月花「下を脱がすのは?」
パト「悪化してんじゃねえか!!」
月花「仕方ないわね、じゃあ私が脱ぐしかないか」
月花はそう言いながら服を脱ぎだす。
月花「下心なしでそもそも私は部屋では薄着の方がいいのよね、出来れば下着でウロウロしたいタイプなのよね」
パト「それは知ってるけどわざわざ同じ服着直すの面倒じゃないか?」
月花「確かに!でもこのホテルはホテル服があるからお風呂入ってとりあえずホテルの服着て部屋に帰ればいいし、そこまで問題じゃないわ!」
パト「その部屋の服は俺とエテルのどちらかの物だってことは忘れるなよ」
月花「どうせパトはシャツでしょ!エテルちゃんはどうなの?」
パト「ちゃんと服着てるぞ、今は帝国でちゃんと教わったのかお風呂もしっかり入れてるし俺が気にすることもなし!いや~、いい子に育ってくれてよかったよ」
月花「たまには一緒にお風呂入ったら?」
パト「エテルはお年頃だぞ?エテルの方が嫌だろ」
エテルはそういう話をしている間も特に意識を向ける事なく本を読み続ける。
月花「エテルちゃんは何の本を読んでるの?」
エテル「感情を上手く表現する本、人間の感情を理解しないと今後大変だと思って」
パト「実際どうなんだ?」
エテル「わからない、そもそも私は機械族だから相手の感情というか・・・感情そのものがわからない、私にも嬉しいって気持ちはある、でもなんか私の嬉しいって気持ちは他に人に比べたら弱い気がする、強い感情っていうのがわからない、だから理解したい」
エテルはパトを見る
エテル「主様が最近笑顔なのにどこか虚ろに感じるのは私の気のせい?それも感情?だけどそれはどんな感情?私わからないからどう主様に歩み寄ればいいかわからない、だから今こうやって勉強してるの、この違和感を払拭出来ればきっと・・・」
パトと月花はエテルを優しい目で見る。
月花(そうか、エテルちゃんもエテルちゃんなりにパトの事を気にしてるのね、パトはあれから本当に苦しんでる、私達がどうにか出来る問題でもない、時間が解決してくれるのを願うしかない)
パト「エテル、ありがとう、でも気にするな、これは俺自身の問題なんだ、だからエテルも月花も他の皆も気にする必要なんてない、俺がどうしようもなく心が弱い、肉体的に強くなっても結局心は中々強くなれないんだ」
月花「そうね、私だって色々あった頃から完全に心が完治したかと言われたらそんな事ないわ、少しでも業務で疲労を感じるとトラウマが蘇ってしまう、過呼吸になる事だってあるわ、人って年を重ねる事に多くの経験をする、良い経験も悪い経験も含めて、きっと大人って平然としてるけど私達が考えられないような苦しい経験を沢山してそれだけ心にトラウマを植え付けて来てるのよね」
パト「そうだな、歳をとって色々な景色を見ればみるほど抱えるものが増えて来る、楽なもんじゃないよな、きっとこの行動も良い思い出として残るんだろうけど、そこには少なからず嫌な思い出も残る、でも嫌な事から逃げてばかりだと何も出来ないからな、だからこそ前に進むし、心が壊れても立ち止まってられないんだ」
エテル「心が壊れる・・・苦しくないの?」
パト「死ぬ程苦しいよ、エテルに言う事じゃないけどさ、俺の場合股間が反応しないんだ、それは女性関係にトラウマを持ってるって事も勿論ある、だけどそれ以上に自分に自信がないんだ、強くなっても地位を得ても結局俺は大きく変わってない、でも俺が変わらなくても周りは変わり続ける、成長し続ける、変化し続ける、それに適応出来ない自分と適応しようと頑張ろうとする自分、そこに差があってそれが大きくなれば成程その苦しみはきっと癒える事はないんだよ」
エテル「じゃあ・・・私は主様の心を癒してあげる」
エテルは本を置き、パトの頭を優しく抱きしめる。
エテル「いつも主様からやってくれて凄く落ち着いた、こうやって包み込まれてる時は嫌な記憶も忘れられた、だから同じことしてあげる」
パト「ありがとうエテル、本当エテルは優しいな・・・」
パトは笑う、だけどその笑顔はどこか悲しみが浮かんでいた。
・・・・・・
月花「それじゃあ私は帰るわね~、久しぶりに一緒のお風呂、楽しんだわ♪」
エテル「んん」
月花はエテルと一緒にお風呂に入り、髪を乾かした後自室に戻った。
ホテルの部屋服で帰ったため即座に雪花にバレたがそれは別のお話し。
パトは一人でお風呂に入った後エテルと一緒に布団の中に入る、そして互いに向き合い、エテルを包み込むように抱きしめながら眠る。
そうすればエテルは落ち着くらしく、パトもエテルの体温と微かにかおる髪からシャンプーの香り。
パト(不思議だな、どう考えても機械族にも見えない、生身の人間にしか見えないんだけどな)
パトはそう考えているとエテルがパトに話しかける。
エテル「私、一度帝園に戻りたい、ちょっと用事を思い出したの」
パト「用事?」
エテルに用事があるのか?そう疑問に感じるパトだが、意図は聞かない事にした、
何故なら珍しくエテルがパトにお願いをしてきたから。
パト「どれくらいで戻ってくるんだ?」
エテル「う~んどうだろう、無理そうならすぐ、でも可能性がありそうならちょっと時間が掛かるかも?」
パト「なんで疑問形なんだよ、いいよ、なら帝園に戻るといい、数日はフリーだしな、エテルも折角だし好きに行動したらいい」
エテル「うん、ちゃんと帰って来るからね」
エテルはそう言うと光に包まれ、パトの中に消えた。
パト(エテル・・・)
パトは一人、そのまま夢の世界に入った・・・。
patopatoblog at 20:02|Permalink
2025年10月01日
No.178 エテルの進化episode1
パトの精神は壊れていた。
それは多くの挫折もあっただろう。
今のパトは帝国に行く前のパトに比べて笑わなくなった。
ふざけたりもしなくなった。
だがそんなパトの変化を最も身近で見て来たエテルはその変化も「当然」という形で受け入れて来た。
何故ならエテルは感情の変化が少なく、時に楽しい事があれば笑い、嫌な事があれば顔をしかめる、それだけの事しか出来ていなかった。
だからパトの変化の異常性に気付けなかった。
・・・・・・
これはパト達が帝国から旅立ち、地球に降り立ってすぐの頃のお話し。
パト「さてと、まずは資金だな、会社を起ち上げるためにはまずはお金だ!、とりあえずバイトでもするか?」
パトは雪花達に話しかける。
雪花「普通に防衛軍から仕事を貰えば良いんじゃない?大体いくらくらい資金が居るの?」
琴歌「そうですね、株を買ってもらって資金を集める手段もありますが、実は私もそこまで詳しくないんです、だからまずはある程度の資金を集めたいですね、おおよそ8000万園くらいですかね?商業オフィスを借りるならテナント料金を意識すればいいですが・・・私達がやろうとしている仕事内容を考えたらあまり他社との合同施設を使うのはお勧めできませんね、襲撃を受けた時責任を取りかねますし」
月花「じゃあ会社を一から作る方が良いってわけね!なら業者に声掛けて見積もりをしてみるわ!会社起ち上げの申請も私がしておくから他の皆は仕事をして資金を集めてくれない?そうね、目標はこの一ヵ月で合計1憶!!」
ソフィア「おっけ!じゃあアリシアから貰ってくるね!!」
パト「待て待て!俺達だけの力でやるって言っただろ!でも月花、一ヵ月で1憶なんて無茶苦茶だぞ、どう頑張っても1千万が・・・」
月花「っと言いたいところだけど、実は私達、お金、あるのよね」
パト「え?あったっけ?」
雪花「忘れたの?私達がWCBTの時に悪信教の司教倒してかなりのお金貰ったでしょ、あのお金まだ口座に入れっぱなしだからまだまだ使えるわよ!もちろん1憶なんて楽勝なくらいね!」
パト「まあ、あれは俺達のお金だからな、セーフなのかな」
雪花「使えるお金は使わないと!そもそも株とかよくわからないものに手を出して外部から口出しされるくらいなら自分でどうにかした方が絶対にいいって!ね!もう使っちゃおう!」
月花「そうね、じゃあマイホームも含めて建てちゃう?」
パト「マイホーム?家建てるのか?」
月花「当然、アパートでも良いけどこの人数どうやって住むの?って話じゃない?」
パト「待て!全員が同じ屋根の下で暮らす前提なのか?!」
月花「当然でしょ!まだパトや琴歌ちゃん、雪花や私なら良いけど、ソフィアちゃんとか帝園の従属、帝国の従属達はどうするのよ、生活出来ないわよ」
パト「別に帝国で過ごしてたんだし・・・でも買い物とか料理とか出来ないか・・・」
それにまだソフィアやエテル、美魅、リルは未成年の年齢、ソフィアはまだ良いとしてもエテルと美魅、リルは幼過ぎて生活スキルがあるとは思えない。
パト「仕方ない、じゃあ俺、雪花、月花、琴歌、ソフィア、エテル、美魅、スティア、リル、フルール、エイリの11人が住める家を建てるしかないな、凄い豪邸になるんじゃないか・・・」
月花「最悪従属を減らすって案もあるわね、私はもう帝国に居ないんだからリルちゃんを帝園に戻してもいいと思うわ、後はスティアちゃんは家を守る番犬的な役割がいいわね、仕事を任せてもいいけど本能的に動く子が探偵はちょっと・・・」
こう話している間専属神以外の従属達は買い出しに行っていた。
フルールが地球にある程度馴染んでいたため、買い出し等を頼めるようになっていたのだ。
パト「それも仕方ないか、今は少しでも負担を減らしておきたいしな」
こうして話がまとまり、フルール達が帰って来るのを待っていた。
・・・・・・
リル「常駐契約を破棄?!私が何をしたっていうの?!」
パト「リルは帝国で教育をさせるって事でこっちに居たんだ、だからリルは帝園に戻って貰って十三天の心としての業務に戻って貰おうって思ってね、少なくとも今から行うこっちの生活に比べたら充実しているし、俺としてもリルを万全の状態にして呼ぶ方がいいんだ、ダメかな?」
リル「・・・まあ主様がそういうなら、別に私が嫌になったってわけじゃないんでしょ?」
パト「当然!エテルや美魅と仲良くしてたからこの場面でリルだけ話すのは凄く心苦しい、けどエテルは帝園の居場所はないし、美魅も帝園に戻れば命の保証がない、俺が保護してあげないとこの二人の立場は危ういんだ、わかってくれる?」
リル「そうだね、その事情は把握してるから納得したよ、それじゃあ私は常駐契約解除という事で」
パトは言葉を選び、リルが落ち込まないように説得し、リルとの常駐契約を終わらせ、リルに帰って貰った。
パト「エテルと美魅も寂しくなると思うけど我慢してくれよな」
エテル「?私は別に?」
美魅「?いや全然?」
パト(こいつら、薄情にも程があるだろ・・・)
・・・・・・
リルが減ったとは言え、残り10名、このままでは生活がままならない、家が建つには半年の時間が掛かる、会社を建てるにも同じく時間が掛かる。この期間をどうやって補うか、それを考えていた。
そして今日はとりあえずとビジネスホテルを取り、二人一組で部屋を取った。
パトとエテル
雪花と月花
ソフィアと琴歌
美魅とフルール
スティアとエイリ
そしてパト含む専属神の6名がパトとエテルの部屋で今後について話していた。
パト「とりあえずアパートを探そうと思う、そうだな、1LDKで5人、つまり二部屋を借りる、というのはどうだろう?」
雪花「相当狭いわね、私結構私物あるけど」
月花「それは各自キャリーバックに収まる程度だし、家が出来るまでの我慢としましょう、でも家電は妥協できないわよ、だって5人が住むんでしょ?」
琴歌「そうですね、しかもお布団とバック、食事用の机、これだけでもう一杯ですね」
ソフィア「テレビは絶対に置けないね~、でも仕方ないか」
パト「どうしてもって話なら2LDKの部屋を探したらいいと思う、少し大きめのアパートならそれくらいの部屋はあるだろうし、部屋があれば荷物置き場に出来るし、寝室として使える、便利な場面は多いしね、リビングがごちゃごちゃしないってだけでも充分ストレスフリーだとは思うな」
月花「ここらで2LDKといえば大体12万くらいか、それを半年、しかも二部屋となると・・・120万」
パト「半年で済むならいいけどな、でも拠点は必要だ、それに仕事をするにしてもまずは住所が必要だしな・・・おい今気づいたけど地球出身じゃない奴ってどうやって戸籍手に入れるんだ?」
月花「それは大丈夫、帝国時代に今ここに居る子達は全員アリシアコーポレーション関係でしっかり戸籍を持ってるわ、アリシアコーポレーションは各国に住所を何点か持ってるの、日本だと30階建ての高層ビルね、それが日本で戸籍が必要になった時用の家で住所を持てるから色々便利なのよ」
パト「あくどい事してるな、でもそのおかげで市役所に申請するだけでとりあえずは済みそうだな、琴歌、お願いできるか?」
琴歌「任せてください!」
ソフィア「私達はどうするの?」
パト「俺と月花で会社建設と住宅建設の打ち合わせをしていくしかないな、それで当分はそっちに付きっきりになる、雪花とソフィアはバイトするなり、自由に過ごしててくれ、今の所やってもらう事がないからね」
こう話している間、エテルは座っているパトの膝の上に居た。そしてパトはエテルの頭を撫でながら話す。
ソフィア「そういえば見ない内にエテルちゃんパトに凄く懐いたね!」
パト「そうかな?でもエテルはここが落ち着くみたいだし俺もこうやって話してる時にエテルの頭を撫でてると落ち着くんだ」
エテルは特に表情を出す事なく、パトを見上げるように表情を確認する。
エテル「私こうやって頭撫でてもらうの嫌いじゃないんだ」
琴歌「本当可愛いですよね、羨ましいです、私もパトさんのような力があれば自身の従属をそうやってめでたいですね」
月花「ソラリアさんが居るじゃないww」
琴歌「うう、あの人は一応メリアさんに言ってアリシアコーポレーション側で金銭面は面倒を見るって言ってくれたので・・・もしこっちが面倒を見るとなると・・・禁酒は確実ですね、それか何かしら働いてもらうしかないですね」
月花「琴歌ちゃん、なんか怖いわよ・・・」
・・・・・・
このビジネスホテルはセミダブルサイズのベッドに枕が二つあるタイプの部屋だった。
そのためパトとエテルは一つのベッドで身を寄せ合う形で眠っていた。
パト「エテル、確か睡眠を必要としないんだっけ、大丈夫か?」
エテル「うん、スリープモードがあるし、どうしても暇ならそれで意識を飛ばすよ、気にしないで」
パト「たまにロボ要素出て来るな・・・エテルはこうやって一緒に寝るの嫌じゃないのか?」
エテル「え?なんで?全然嫌じゃないよ?むしろ落ち着く・・・」
パト(本当エテルって年の離れた妹って感じなんだよな、普段中々表情には出さないけどでもやっぱり心を許してくれてるんだなってわかる、なんかいいな、こういうの)
パトは帝国では肉体関係を求められる日常が普通だった。
きっかけはメルリアだったかもしれない、だがパトはメルリアを恨んではいなかった。
今でもメルリアを愛しているし、今回の件で距離を置いてしまった事に罪悪感もあった。
エイリやフルールとも健全な関係かと言えばそうじゃない、時間がある時はエイリとも関係を持っていた。
肉体関係で言えば専属神なんて当然のようにあった。
専属神以外で言えば天野江奏星とも肉体関係があった。
勢いでバハートとも肉体関係を持った事もある。
そのように男女の仲になってしまう、それが当たり前となっていたパトにとってエテルという存在はとても心地よかった。
パト(今は俺の息子も機能してないし、どう足掻いても欲情しないし、それが今は凄く心地いいや・・・)
パトは眠りにつく・・・
エテルは起きていた。
そしてエテルはパトが睡眠に入った事を確認した後、パトを眺める。
エテル(主、ずっと平然としてるけど違和感を感じる、でも何がこんなにも違和感なんだろう、普通の人ならわかるのかな?)
エテルはそう思いながらパトの胸の中に顔をうずめる。
エテル(心拍数は普通だ、特に体調が悪いとかの反応もない、だけど今まで主とは違う、何が違うんだろう・・・)
エテルはそうこう考えていると寝ているパトに抱きしめられた。
それはまるで近くに心地いい抱き枕があったかのように。
エテル(起きて・・・ない、ただ寝ぼけてるだけか、でも良かった、苦しくない、むしろ優しく抱きしめてくれるから落ち着く・・・)
エテルは心地よさに身を委ねようとする。
そこでエテルは違和感の正体に気付く。
エテル(そうだ、私は今主に抱きしめられて落ち着いていた、例え私が機械族でも心拍や発汗、脳内から出て来る分泌物作用で身体の反応が変わる、だけど今の主にはそれがないんだ、落ち着いてるから?でも本当にそれだけ?)
エテルはそう考えると自身の手をパトの股間部分に手を伸ばす。
エテルは知識として生殖器は相手の感情を高ぶらせる効果を持つと知っていたため、確認のために触れた、そこには下心は一切なかった。
ムニムニ
エテル(・・・うん?)
だがまったく変化が見られないパトの生殖器、だがそもそもエテルはその生殖器に触れたところでどう変化するかも知らない、何がどうなるのかもわからない、どう感情が高ぶるのかも知らない、故に確かめたものの結果を得られる方法として正しかったのか考える。
エテル(わかんない、そもそも寝てる時に触れても意味がない?じゃあ今度起きてる時にもう一度試そうかな、何かわかればいいんだけど)
エテルはそう考えながらじっとパトの体温に身を委ね時間を過ごしていた。
それは多くの挫折もあっただろう。
今のパトは帝国に行く前のパトに比べて笑わなくなった。
ふざけたりもしなくなった。
だがそんなパトの変化を最も身近で見て来たエテルはその変化も「当然」という形で受け入れて来た。
何故ならエテルは感情の変化が少なく、時に楽しい事があれば笑い、嫌な事があれば顔をしかめる、それだけの事しか出来ていなかった。
だからパトの変化の異常性に気付けなかった。
・・・・・・
これはパト達が帝国から旅立ち、地球に降り立ってすぐの頃のお話し。
パト「さてと、まずは資金だな、会社を起ち上げるためにはまずはお金だ!、とりあえずバイトでもするか?」
パトは雪花達に話しかける。
雪花「普通に防衛軍から仕事を貰えば良いんじゃない?大体いくらくらい資金が居るの?」
琴歌「そうですね、株を買ってもらって資金を集める手段もありますが、実は私もそこまで詳しくないんです、だからまずはある程度の資金を集めたいですね、おおよそ8000万園くらいですかね?商業オフィスを借りるならテナント料金を意識すればいいですが・・・私達がやろうとしている仕事内容を考えたらあまり他社との合同施設を使うのはお勧めできませんね、襲撃を受けた時責任を取りかねますし」
月花「じゃあ会社を一から作る方が良いってわけね!なら業者に声掛けて見積もりをしてみるわ!会社起ち上げの申請も私がしておくから他の皆は仕事をして資金を集めてくれない?そうね、目標はこの一ヵ月で合計1憶!!」
ソフィア「おっけ!じゃあアリシアから貰ってくるね!!」
パト「待て待て!俺達だけの力でやるって言っただろ!でも月花、一ヵ月で1憶なんて無茶苦茶だぞ、どう頑張っても1千万が・・・」
月花「っと言いたいところだけど、実は私達、お金、あるのよね」
パト「え?あったっけ?」
雪花「忘れたの?私達がWCBTの時に悪信教の司教倒してかなりのお金貰ったでしょ、あのお金まだ口座に入れっぱなしだからまだまだ使えるわよ!もちろん1憶なんて楽勝なくらいね!」
パト「まあ、あれは俺達のお金だからな、セーフなのかな」
雪花「使えるお金は使わないと!そもそも株とかよくわからないものに手を出して外部から口出しされるくらいなら自分でどうにかした方が絶対にいいって!ね!もう使っちゃおう!」
月花「そうね、じゃあマイホームも含めて建てちゃう?」
パト「マイホーム?家建てるのか?」
月花「当然、アパートでも良いけどこの人数どうやって住むの?って話じゃない?」
パト「待て!全員が同じ屋根の下で暮らす前提なのか?!」
月花「当然でしょ!まだパトや琴歌ちゃん、雪花や私なら良いけど、ソフィアちゃんとか帝園の従属、帝国の従属達はどうするのよ、生活出来ないわよ」
パト「別に帝国で過ごしてたんだし・・・でも買い物とか料理とか出来ないか・・・」
それにまだソフィアやエテル、美魅、リルは未成年の年齢、ソフィアはまだ良いとしてもエテルと美魅、リルは幼過ぎて生活スキルがあるとは思えない。
パト「仕方ない、じゃあ俺、雪花、月花、琴歌、ソフィア、エテル、美魅、スティア、リル、フルール、エイリの11人が住める家を建てるしかないな、凄い豪邸になるんじゃないか・・・」
月花「最悪従属を減らすって案もあるわね、私はもう帝国に居ないんだからリルちゃんを帝園に戻してもいいと思うわ、後はスティアちゃんは家を守る番犬的な役割がいいわね、仕事を任せてもいいけど本能的に動く子が探偵はちょっと・・・」
こう話している間専属神以外の従属達は買い出しに行っていた。
フルールが地球にある程度馴染んでいたため、買い出し等を頼めるようになっていたのだ。
パト「それも仕方ないか、今は少しでも負担を減らしておきたいしな」
こうして話がまとまり、フルール達が帰って来るのを待っていた。
・・・・・・
リル「常駐契約を破棄?!私が何をしたっていうの?!」
パト「リルは帝国で教育をさせるって事でこっちに居たんだ、だからリルは帝園に戻って貰って十三天の心としての業務に戻って貰おうって思ってね、少なくとも今から行うこっちの生活に比べたら充実しているし、俺としてもリルを万全の状態にして呼ぶ方がいいんだ、ダメかな?」
リル「・・・まあ主様がそういうなら、別に私が嫌になったってわけじゃないんでしょ?」
パト「当然!エテルや美魅と仲良くしてたからこの場面でリルだけ話すのは凄く心苦しい、けどエテルは帝園の居場所はないし、美魅も帝園に戻れば命の保証がない、俺が保護してあげないとこの二人の立場は危ういんだ、わかってくれる?」
リル「そうだね、その事情は把握してるから納得したよ、それじゃあ私は常駐契約解除という事で」
パトは言葉を選び、リルが落ち込まないように説得し、リルとの常駐契約を終わらせ、リルに帰って貰った。
パト「エテルと美魅も寂しくなると思うけど我慢してくれよな」
エテル「?私は別に?」
美魅「?いや全然?」
パト(こいつら、薄情にも程があるだろ・・・)
・・・・・・
リルが減ったとは言え、残り10名、このままでは生活がままならない、家が建つには半年の時間が掛かる、会社を建てるにも同じく時間が掛かる。この期間をどうやって補うか、それを考えていた。
そして今日はとりあえずとビジネスホテルを取り、二人一組で部屋を取った。
パトとエテル
雪花と月花
ソフィアと琴歌
美魅とフルール
スティアとエイリ
そしてパト含む専属神の6名がパトとエテルの部屋で今後について話していた。
パト「とりあえずアパートを探そうと思う、そうだな、1LDKで5人、つまり二部屋を借りる、というのはどうだろう?」
雪花「相当狭いわね、私結構私物あるけど」
月花「それは各自キャリーバックに収まる程度だし、家が出来るまでの我慢としましょう、でも家電は妥協できないわよ、だって5人が住むんでしょ?」
琴歌「そうですね、しかもお布団とバック、食事用の机、これだけでもう一杯ですね」
ソフィア「テレビは絶対に置けないね~、でも仕方ないか」
パト「どうしてもって話なら2LDKの部屋を探したらいいと思う、少し大きめのアパートならそれくらいの部屋はあるだろうし、部屋があれば荷物置き場に出来るし、寝室として使える、便利な場面は多いしね、リビングがごちゃごちゃしないってだけでも充分ストレスフリーだとは思うな」
月花「ここらで2LDKといえば大体12万くらいか、それを半年、しかも二部屋となると・・・120万」
パト「半年で済むならいいけどな、でも拠点は必要だ、それに仕事をするにしてもまずは住所が必要だしな・・・おい今気づいたけど地球出身じゃない奴ってどうやって戸籍手に入れるんだ?」
月花「それは大丈夫、帝国時代に今ここに居る子達は全員アリシアコーポレーション関係でしっかり戸籍を持ってるわ、アリシアコーポレーションは各国に住所を何点か持ってるの、日本だと30階建ての高層ビルね、それが日本で戸籍が必要になった時用の家で住所を持てるから色々便利なのよ」
パト「あくどい事してるな、でもそのおかげで市役所に申請するだけでとりあえずは済みそうだな、琴歌、お願いできるか?」
琴歌「任せてください!」
ソフィア「私達はどうするの?」
パト「俺と月花で会社建設と住宅建設の打ち合わせをしていくしかないな、それで当分はそっちに付きっきりになる、雪花とソフィアはバイトするなり、自由に過ごしててくれ、今の所やってもらう事がないからね」
こう話している間、エテルは座っているパトの膝の上に居た。そしてパトはエテルの頭を撫でながら話す。
ソフィア「そういえば見ない内にエテルちゃんパトに凄く懐いたね!」
パト「そうかな?でもエテルはここが落ち着くみたいだし俺もこうやって話してる時にエテルの頭を撫でてると落ち着くんだ」
エテルは特に表情を出す事なく、パトを見上げるように表情を確認する。
エテル「私こうやって頭撫でてもらうの嫌いじゃないんだ」
琴歌「本当可愛いですよね、羨ましいです、私もパトさんのような力があれば自身の従属をそうやってめでたいですね」
月花「ソラリアさんが居るじゃないww」
琴歌「うう、あの人は一応メリアさんに言ってアリシアコーポレーション側で金銭面は面倒を見るって言ってくれたので・・・もしこっちが面倒を見るとなると・・・禁酒は確実ですね、それか何かしら働いてもらうしかないですね」
月花「琴歌ちゃん、なんか怖いわよ・・・」
・・・・・・
このビジネスホテルはセミダブルサイズのベッドに枕が二つあるタイプの部屋だった。
そのためパトとエテルは一つのベッドで身を寄せ合う形で眠っていた。
パト「エテル、確か睡眠を必要としないんだっけ、大丈夫か?」
エテル「うん、スリープモードがあるし、どうしても暇ならそれで意識を飛ばすよ、気にしないで」
パト「たまにロボ要素出て来るな・・・エテルはこうやって一緒に寝るの嫌じゃないのか?」
エテル「え?なんで?全然嫌じゃないよ?むしろ落ち着く・・・」
パト(本当エテルって年の離れた妹って感じなんだよな、普段中々表情には出さないけどでもやっぱり心を許してくれてるんだなってわかる、なんかいいな、こういうの)
パトは帝国では肉体関係を求められる日常が普通だった。
きっかけはメルリアだったかもしれない、だがパトはメルリアを恨んではいなかった。
今でもメルリアを愛しているし、今回の件で距離を置いてしまった事に罪悪感もあった。
エイリやフルールとも健全な関係かと言えばそうじゃない、時間がある時はエイリとも関係を持っていた。
肉体関係で言えば専属神なんて当然のようにあった。
専属神以外で言えば天野江奏星とも肉体関係があった。
勢いでバハートとも肉体関係を持った事もある。
そのように男女の仲になってしまう、それが当たり前となっていたパトにとってエテルという存在はとても心地よかった。
パト(今は俺の息子も機能してないし、どう足掻いても欲情しないし、それが今は凄く心地いいや・・・)
パトは眠りにつく・・・
エテルは起きていた。
そしてエテルはパトが睡眠に入った事を確認した後、パトを眺める。
エテル(主、ずっと平然としてるけど違和感を感じる、でも何がこんなにも違和感なんだろう、普通の人ならわかるのかな?)
エテルはそう思いながらパトの胸の中に顔をうずめる。
エテル(心拍数は普通だ、特に体調が悪いとかの反応もない、だけど今まで主とは違う、何が違うんだろう・・・)
エテルはそうこう考えていると寝ているパトに抱きしめられた。
それはまるで近くに心地いい抱き枕があったかのように。
エテル(起きて・・・ない、ただ寝ぼけてるだけか、でも良かった、苦しくない、むしろ優しく抱きしめてくれるから落ち着く・・・)
エテルは心地よさに身を委ねようとする。
そこでエテルは違和感の正体に気付く。
エテル(そうだ、私は今主に抱きしめられて落ち着いていた、例え私が機械族でも心拍や発汗、脳内から出て来る分泌物作用で身体の反応が変わる、だけど今の主にはそれがないんだ、落ち着いてるから?でも本当にそれだけ?)
エテルはそう考えると自身の手をパトの股間部分に手を伸ばす。
エテルは知識として生殖器は相手の感情を高ぶらせる効果を持つと知っていたため、確認のために触れた、そこには下心は一切なかった。
ムニムニ
エテル(・・・うん?)
だがまったく変化が見られないパトの生殖器、だがそもそもエテルはその生殖器に触れたところでどう変化するかも知らない、何がどうなるのかもわからない、どう感情が高ぶるのかも知らない、故に確かめたものの結果を得られる方法として正しかったのか考える。
エテル(わかんない、そもそも寝てる時に触れても意味がない?じゃあ今度起きてる時にもう一度試そうかな、何かわかればいいんだけど)
エテルはそう考えながらじっとパトの体温に身を委ね時間を過ごしていた。
patopatoblog at 22:09|Permalink
2025年09月13日
No.174 世界王が生まれる瞬間(微R18)
万園に大きな力が溢れ出す。
ネルはその現象を眺めている。
ネル「なんだ?この充満されていく感覚は?」
ネルはいつも通り万園のフロアで神籟を誘っていた、だがその途中で世界全体が強い力で満たされている感覚を得る。
神籟「珍しい・・・この万園世界の時間で一体何十年ぶりの世界王誕生でしょうか・・・」
ネル「うお?!今回は現れた?!今更戦う気になったのか?!」
神籟「違うよ、でも珍しい現象なのは間違いないからネルに教えておこうかなってね」
ネルはこの現象を前にして戦うような気分になれなかったため神籟の話を聞く。
神籟「元々この世界は世界王で溢れていたのは知ってるよね?」
ネル「ああ、神籟から聞いたからな、それで世界王同士の共食いが起こって今の人数になったと聞いたが?」
神籟「その通りですよ、あの時に生き残った世界王は6名、そこから要所要所でストレリチア様が世界王を作って22名までになった、その一番若い子が【無命(むめい)】外ではノルンと名乗っているメリアにくっついている子、後は各々世界王を作れる人が世界王を作ったりしていた、つまりここ数十年ストレリチア様が世界王を作ることがなかったの」
ネル「つまりこの莫大なエネルギーは今ストレリチア様が直々に世界王を作っている最中だと?」
神籟「そうね、ストレリチア様が作れる世界王の強さは過去最高でEXクラス、EXクラスは【最強種】と呼ばれるんだけど、それも過去に生まれたのは10体のみ、そして今残っているのは3名、私を含め残りの3名は後天的に生まれた【最強種】」
ネル「それも前に聞いた、つまりもしかするとお前に匹敵する世界王が生まれる可能性があると?」
神籟「ほぼ0に近いけどね、でも言えるのはストレリチア様が産む世界王の強さの最低はSS+クラス、確実にネルよりも強いよ、ネルはAランクだからね、手も足もでないだろうね、残念ながら」
ネル「複雑なものだな、私も別に何かしらの訓練をしたわけではないが万園の世界王として選ばれてから自身なりに訓練をしているのだがな、それでもランクに変動はなし、それが生まれて間もない世界王に負けるのか」
神籟「私は世界王戦争賛成派だから、ネルがお願いするなら第三席 誕爛(たんらん)に声かけるよ、誕爛もストレリチア様同様世界王を作れるから、最高ランクはS+だし、ネルみたいな子達にも丁度いいんじゃないかな?」
神籟は密かに思っていた。
各世界から主パトに適合した従属の世界王化、それは何も問題ないし、今後もパトの覚醒を考えれば積極的に取り組むべき事項。
だがそれと同時に覚醒しても万園の世界王どころか、各従属に与えられた世界の世界王よりも弱い事があるためそこは万園の世界王と名乗るにふさわしくないのではないかと。
神籟「万園も私達やネルのように正式に選ばれ進化した世界王は上層世界、ストレリチア様や誕爛が大量に世界王を作ってそれらを戦わせ覚醒、成長させる下層世界、こうやって二分化することで万園は成長し続ける事が可能だと、私は思うんだよね」
ネル「それは面白い事だな、もちろん上層世界の住人は下層世界に自由に出入りできるんだろうな?」
神籟「私はそれを了承したいけど・・・多分無理かな、なにせ戦うという事は殺し合うって事だからね、死んでも生き返るとかそんな生易しい世界じゃない、負けたら喰われて養分になって終わり、それは流石にパト様も許容しないんじゃない?パト様はネルの事凄く大事そうだしね、もっと自分の事よりもパト様の事も考えてあげなよ、もうネルだけの身体じゃないんだからさ」
ネル「それもそうだな、仕方ない、どの世も女が嫁げば不自由になるもの、暴れたいが主様がそれで私を失って泣いてしまうのは流石にマズいからな」
ネルはどこか嬉しそうに語る、それを横目に神籟はクスっと笑いつつも空を見上げる、すると空に充満した光が一点に集まりだした。
神籟「あ、そろそろだね、・・・今回は4名か、結構多いね、どうしたんだろう?ストレリチア様、4名も世界王を一気に作るなんて、何かあったのかな?」
ネル「あれが・・・」
ネルが空を見上げると4つの光があった。
ネル「あの光が・・・あれがどいつもこいつも私よりも強いのか・・・」
神籟「【神籬(ひもろぎ】【死樂(しらく)】【魂天(こんてん)】【幽夢(ゆうむ)】また花姫(かしん)に測定して貰わないとね」
ネル「待て、何だ?神籟はいったい何が見えた?」
神籟「名前と容姿、ランクとか性格は流石に合ってみないとわからないけど、まあいい子ではないわね、強さを持つって事は何かの個性が秀でてる、無個性は強くなれないから」
ネル「すぐに会う事になるのか?」
神籟「当分はないわね、そもそもストレリチア様がどうして4人も世界王を作ったのか、その意図をまずは円卓の王達が集まって会議しないといけないからね、ストレリチア様に直接聞くのは無礼だから」
ネル「聞いた方がよくないか?」
神籟「聞いて納得するなら私達なんて要らないんだよ、ストレリチア様は一人で全て出来てしまう、本来私達なんて居なくていい存在、何故ならストレリチア様が呼吸をする、そのレベルの事を私達は必死になってやっているんだから、つまり聞くという手間を増やすくらいなら私達なんて要らない、そうなりかねないの」
ネル「面倒な社長様だな、報連相という概念を主様から教わったが皆無過ぎるな」
神籟「ネル、貴女も新人に手を出さないでね、私は自身の世界に戻るから」
ネル「それだけのためにわざわざ私の前に現れたのか?」
神籟「そうだよ、珍しい光景だし、折角だから教えてあげようって思ってね、そうだ、どうせならネルの世界に案内してよ、もし私が納得出来るレベルまで仕上がってるなら喧嘩、してあげてもいいよ?」
ネル「本当か?!なら早速製作を急がねばな!約束守れよ!誰もこの世界でまともに戦ってくれないからな!」
神籟「でも花姫(かしん)とは戦ったんじゃないの?報告ではそう聞いてたけど?」
花姫は第十一席の円卓の王メンバーの一人である。
ネル「・・・負けたさ」
ネルは少し気まずそうな表情でボソっと答える。
神籟「もしかしてテクノブレイクで死んだ?」
ネル「黙れ!!!!あのやられ方は屈辱なんだ!!!!」
神籟「ああ・・・」
神籟はネルに対して哀れみの表情を向ける。
花姫の能力に【孕ませる】力がある、
世界全域という絶対的広範囲領域に花姫の種子をバラまく、そしてそれを花姫以外に付着すると受粉し、花が咲く、花姫はそれを【細胞を孕ませる】【原子を孕ませる】と言う。
ネルは花姫とランク付けをする時に戦った。
結果的にネルは花姫の種子を身体全体に浴び、全細胞が孕んだ。
そして孕み、花として産まれる時にとてつもない快楽を得る、それは人が行う自慰行為で絶頂を迎える時の感度の約500倍、それを一つの種子だけで得る、それを無数に浴びれば身体全体が快楽の波に襲われ、脳や呼吸が過剰になり死に至る、適量ならいいのだが、過度な快楽は【苦痛】でしかない。
神籟「花姫は優しいからちゃんと言えばその快楽を得る前に殺す事もしてくれたでしょうに・・・」
ネル「そんなわざわざ自分から負けを認めるような事するか、快楽という苦痛の中でもなんとか私の絶対で殺してやろうと思ったんだが・・・その能力すらも孕まされたらな・・・」
花姫は物質に限らず能力すらも孕ませる、孕んだ能力は効力を失う、何故なら既にその能力は術者のものではないからだ、孕み主導権を握った花姫のものである。
ネル「嫌な事思い出したな、もう帰る、世界出来たら一番に神籟、お前を呼んでやる、覚悟するんだな!」
ネルはその場を立ち去る。
神籟はその場でクスクス笑いながら「かわいい子」と微笑み、自分の世界に帰る。
ネルはその現象を眺めている。
ネル「なんだ?この充満されていく感覚は?」
ネルはいつも通り万園のフロアで神籟を誘っていた、だがその途中で世界全体が強い力で満たされている感覚を得る。
神籟「珍しい・・・この万園世界の時間で一体何十年ぶりの世界王誕生でしょうか・・・」
ネル「うお?!今回は現れた?!今更戦う気になったのか?!」
神籟「違うよ、でも珍しい現象なのは間違いないからネルに教えておこうかなってね」
ネルはこの現象を前にして戦うような気分になれなかったため神籟の話を聞く。
神籟「元々この世界は世界王で溢れていたのは知ってるよね?」
ネル「ああ、神籟から聞いたからな、それで世界王同士の共食いが起こって今の人数になったと聞いたが?」
神籟「その通りですよ、あの時に生き残った世界王は6名、そこから要所要所でストレリチア様が世界王を作って22名までになった、その一番若い子が【無命(むめい)】外ではノルンと名乗っているメリアにくっついている子、後は各々世界王を作れる人が世界王を作ったりしていた、つまりここ数十年ストレリチア様が世界王を作ることがなかったの」
ネル「つまりこの莫大なエネルギーは今ストレリチア様が直々に世界王を作っている最中だと?」
神籟「そうね、ストレリチア様が作れる世界王の強さは過去最高でEXクラス、EXクラスは【最強種】と呼ばれるんだけど、それも過去に生まれたのは10体のみ、そして今残っているのは3名、私を含め残りの3名は後天的に生まれた【最強種】」
ネル「それも前に聞いた、つまりもしかするとお前に匹敵する世界王が生まれる可能性があると?」
神籟「ほぼ0に近いけどね、でも言えるのはストレリチア様が産む世界王の強さの最低はSS+クラス、確実にネルよりも強いよ、ネルはAランクだからね、手も足もでないだろうね、残念ながら」
ネル「複雑なものだな、私も別に何かしらの訓練をしたわけではないが万園の世界王として選ばれてから自身なりに訓練をしているのだがな、それでもランクに変動はなし、それが生まれて間もない世界王に負けるのか」
神籟「私は世界王戦争賛成派だから、ネルがお願いするなら第三席 誕爛(たんらん)に声かけるよ、誕爛もストレリチア様同様世界王を作れるから、最高ランクはS+だし、ネルみたいな子達にも丁度いいんじゃないかな?」
神籟は密かに思っていた。
各世界から主パトに適合した従属の世界王化、それは何も問題ないし、今後もパトの覚醒を考えれば積極的に取り組むべき事項。
だがそれと同時に覚醒しても万園の世界王どころか、各従属に与えられた世界の世界王よりも弱い事があるためそこは万園の世界王と名乗るにふさわしくないのではないかと。
神籟「万園も私達やネルのように正式に選ばれ進化した世界王は上層世界、ストレリチア様や誕爛が大量に世界王を作ってそれらを戦わせ覚醒、成長させる下層世界、こうやって二分化することで万園は成長し続ける事が可能だと、私は思うんだよね」
ネル「それは面白い事だな、もちろん上層世界の住人は下層世界に自由に出入りできるんだろうな?」
神籟「私はそれを了承したいけど・・・多分無理かな、なにせ戦うという事は殺し合うって事だからね、死んでも生き返るとかそんな生易しい世界じゃない、負けたら喰われて養分になって終わり、それは流石にパト様も許容しないんじゃない?パト様はネルの事凄く大事そうだしね、もっと自分の事よりもパト様の事も考えてあげなよ、もうネルだけの身体じゃないんだからさ」
ネル「それもそうだな、仕方ない、どの世も女が嫁げば不自由になるもの、暴れたいが主様がそれで私を失って泣いてしまうのは流石にマズいからな」
ネルはどこか嬉しそうに語る、それを横目に神籟はクスっと笑いつつも空を見上げる、すると空に充満した光が一点に集まりだした。
神籟「あ、そろそろだね、・・・今回は4名か、結構多いね、どうしたんだろう?ストレリチア様、4名も世界王を一気に作るなんて、何かあったのかな?」
ネル「あれが・・・」
ネルが空を見上げると4つの光があった。
ネル「あの光が・・・あれがどいつもこいつも私よりも強いのか・・・」
神籟「【神籬(ひもろぎ】【死樂(しらく)】【魂天(こんてん)】【幽夢(ゆうむ)】また花姫(かしん)に測定して貰わないとね」
ネル「待て、何だ?神籟はいったい何が見えた?」
神籟「名前と容姿、ランクとか性格は流石に合ってみないとわからないけど、まあいい子ではないわね、強さを持つって事は何かの個性が秀でてる、無個性は強くなれないから」
ネル「すぐに会う事になるのか?」
神籟「当分はないわね、そもそもストレリチア様がどうして4人も世界王を作ったのか、その意図をまずは円卓の王達が集まって会議しないといけないからね、ストレリチア様に直接聞くのは無礼だから」
ネル「聞いた方がよくないか?」
神籟「聞いて納得するなら私達なんて要らないんだよ、ストレリチア様は一人で全て出来てしまう、本来私達なんて居なくていい存在、何故ならストレリチア様が呼吸をする、そのレベルの事を私達は必死になってやっているんだから、つまり聞くという手間を増やすくらいなら私達なんて要らない、そうなりかねないの」
ネル「面倒な社長様だな、報連相という概念を主様から教わったが皆無過ぎるな」
神籟「ネル、貴女も新人に手を出さないでね、私は自身の世界に戻るから」
ネル「それだけのためにわざわざ私の前に現れたのか?」
神籟「そうだよ、珍しい光景だし、折角だから教えてあげようって思ってね、そうだ、どうせならネルの世界に案内してよ、もし私が納得出来るレベルまで仕上がってるなら喧嘩、してあげてもいいよ?」
ネル「本当か?!なら早速製作を急がねばな!約束守れよ!誰もこの世界でまともに戦ってくれないからな!」
神籟「でも花姫(かしん)とは戦ったんじゃないの?報告ではそう聞いてたけど?」
花姫は第十一席の円卓の王メンバーの一人である。
ネル「・・・負けたさ」
ネルは少し気まずそうな表情でボソっと答える。
神籟「もしかしてテクノブレイクで死んだ?」
ネル「黙れ!!!!あのやられ方は屈辱なんだ!!!!」
神籟「ああ・・・」
神籟はネルに対して哀れみの表情を向ける。
花姫の能力に【孕ませる】力がある、
世界全域という絶対的広範囲領域に花姫の種子をバラまく、そしてそれを花姫以外に付着すると受粉し、花が咲く、花姫はそれを【細胞を孕ませる】【原子を孕ませる】と言う。
ネルは花姫とランク付けをする時に戦った。
結果的にネルは花姫の種子を身体全体に浴び、全細胞が孕んだ。
そして孕み、花として産まれる時にとてつもない快楽を得る、それは人が行う自慰行為で絶頂を迎える時の感度の約500倍、それを一つの種子だけで得る、それを無数に浴びれば身体全体が快楽の波に襲われ、脳や呼吸が過剰になり死に至る、適量ならいいのだが、過度な快楽は【苦痛】でしかない。
神籟「花姫は優しいからちゃんと言えばその快楽を得る前に殺す事もしてくれたでしょうに・・・」
ネル「そんなわざわざ自分から負けを認めるような事するか、快楽という苦痛の中でもなんとか私の絶対で殺してやろうと思ったんだが・・・その能力すらも孕まされたらな・・・」
花姫は物質に限らず能力すらも孕ませる、孕んだ能力は効力を失う、何故なら既にその能力は術者のものではないからだ、孕み主導権を握った花姫のものである。
ネル「嫌な事思い出したな、もう帰る、世界出来たら一番に神籟、お前を呼んでやる、覚悟するんだな!」
ネルはその場を立ち去る。
神籟はその場でクスクス笑いながら「かわいい子」と微笑み、自分の世界に帰る。
patopatoblog at 20:13|Permalink
2025年05月22日
No.172 奉園(ミニステエデン)
メルリア「どうでしょうか?クリアーラ?」
メルリアは自身の世界に入っていた、その世界の名は奉園(ミニステエデン)
メルリアが元々所有していた世界がパトの万園に干渉された事により進化した世界。
そしてその世界に居た世界王はそのままという形で今も尚メルリアの世界王として世界を統括していた。
クリアーラ「順調ですね、最近は強い個体が沢山現れましたからね、今まで名を上げていたTier0の学校がランクダウンして無名校が逆に名を上げて来たりしてます、今まであまり変動なかったのに、良い傾向だと思います」
メルリアの世界は奉仕がメインの世界、元々は宗教的な世界であり、神となるメルリアを強く信仰する世界、そしてメルリアに対して奉仕が出来る者にこそ価値があるとされる世界で、この世界では強さと同等にどれだけメルリアに奉納、つまり貢献出来るか、礼儀や作法を心得ているか、という忠誠心が評価点となっている。
例えばこの世界の場合、クリアーラから直接依頼が来るのはTier2までの学校であり、メルリアが直接依頼出来るのはTier1までの計12校までである。
つまり学校対抗で評価を高める必要があるのだが、Tier2に入るというのが世界全体の目標であるため、在校生と教員が結託して学校の評価を上げようとしている世界である。
・・・・・・
学校とは現実でいう大学付属のような小中高大学一貫校のような機関であり、大人になってもその学校の教員や学校独自の技術を活かした生活、そして研究機関を設け、数多の分野における研究を行い、他校と差別化を図ろうと一致団結している機関になる。
そのため、まずはどの学校に所属するか、そして学校からは戦力になり得るか否かを面接や試験を行う、学校から他校への引き抜きを行うこともあれば、スパイを入れて情報を奪う等の情報戦、そしてそれらの結果を発表する集大成、学校対抗戦、このコンテストで評価する世界王クリアーラが贔屓なしで正確に判断する事でこの世界は成り立っている。
・・・・・・
クリアーラ「それでですね、最近生まれる子達は皆何かしらのポテンシャルを強く秘めているので今生まれるニュージェネレーションズをどうにかこうにかして採用しようとする動きが最近目立つんですよね、やっぱりパト様の万園の影響ですかね」
メルリア「それは間違いないですよ、万園のおかげで私達の世界は凄く大きくなりましたので、しかもこの万園の恩恵は他の世界とはまた違ったもの・・・それが凄く嬉しいです」
奉園は多くの世界と繋がる事が可能な世界、例えば現在繋がっているのはフルールが持つ豊園(アフニアエデン)、エイリが持つ薬園(リカールエデン)、この流れからして専属侍女同士の世界は繋がるという法則性がある。
奉園はパト(万園)に忠実な配下を提供する事になっている、パトが命令出来る学校はTier0の選ばれた4校のみ、だが全てが最上級、万園に選ばれるような従属は期待できないが、技術面で他の世界と共同で開発する事で提供出来る可能性を秘めている。
クリアーラ「このままいけば貢献度No.1世界!となるのも時間の問題ですかね」
クリアーラはクスリと笑う、メルリアはクリアーラを見て苦笑いで返す。
メルリア「次の学校対抗戦はいつでしたっけ?」
クリアーラ「奉園歴第15年第三期は後2ヵ月後ですね、1年で行われる学校対抗戦は四期、この世界は万園と繋がった際に季節というものが出来ましたからね、おかげで春夏秋冬を楽しむ文化も芽生えて来てます、それらにちなんで四期分に分けているのですけどね」
メルリア「次は旦那様も連れて来たいと考えてまして、そしてその御呼びするのに相応しい学校を選んでもらえたらなって思いましてね」
クリアーラ「でしたらTier0ミルフィート学園都市がよろしいかと、ひとつの学校で大きさは超巨大国家、学校内でも派閥の学校を多く作っている向上心の高い学校ですね、ここならパト様も楽しんでもらえるかと」
メルリア「お願いしてもいい?そして最大のおもてなしを」
クリアーラ「喜んで!きっとミルフィート学園都市も大変喜ばれると思いますよ!」
メルリアはクリアーラと要件を話し終えると自身の世界の将来について話し合った。
メルリアは自身の世界に入っていた、その世界の名は奉園(ミニステエデン)
メルリアが元々所有していた世界がパトの万園に干渉された事により進化した世界。
そしてその世界に居た世界王はそのままという形で今も尚メルリアの世界王として世界を統括していた。
クリアーラ「順調ですね、最近は強い個体が沢山現れましたからね、今まで名を上げていたTier0の学校がランクダウンして無名校が逆に名を上げて来たりしてます、今まであまり変動なかったのに、良い傾向だと思います」
メルリアの世界は奉仕がメインの世界、元々は宗教的な世界であり、神となるメルリアを強く信仰する世界、そしてメルリアに対して奉仕が出来る者にこそ価値があるとされる世界で、この世界では強さと同等にどれだけメルリアに奉納、つまり貢献出来るか、礼儀や作法を心得ているか、という忠誠心が評価点となっている。
例えばこの世界の場合、クリアーラから直接依頼が来るのはTier2までの学校であり、メルリアが直接依頼出来るのはTier1までの計12校までである。
つまり学校対抗で評価を高める必要があるのだが、Tier2に入るというのが世界全体の目標であるため、在校生と教員が結託して学校の評価を上げようとしている世界である。
・・・・・・
学校とは現実でいう大学付属のような小中高大学一貫校のような機関であり、大人になってもその学校の教員や学校独自の技術を活かした生活、そして研究機関を設け、数多の分野における研究を行い、他校と差別化を図ろうと一致団結している機関になる。
そのため、まずはどの学校に所属するか、そして学校からは戦力になり得るか否かを面接や試験を行う、学校から他校への引き抜きを行うこともあれば、スパイを入れて情報を奪う等の情報戦、そしてそれらの結果を発表する集大成、学校対抗戦、このコンテストで評価する世界王クリアーラが贔屓なしで正確に判断する事でこの世界は成り立っている。
・・・・・・
クリアーラ「それでですね、最近生まれる子達は皆何かしらのポテンシャルを強く秘めているので今生まれるニュージェネレーションズをどうにかこうにかして採用しようとする動きが最近目立つんですよね、やっぱりパト様の万園の影響ですかね」
メルリア「それは間違いないですよ、万園のおかげで私達の世界は凄く大きくなりましたので、しかもこの万園の恩恵は他の世界とはまた違ったもの・・・それが凄く嬉しいです」
奉園は多くの世界と繋がる事が可能な世界、例えば現在繋がっているのはフルールが持つ豊園(アフニアエデン)、エイリが持つ薬園(リカールエデン)、この流れからして専属侍女同士の世界は繋がるという法則性がある。
奉園はパト(万園)に忠実な配下を提供する事になっている、パトが命令出来る学校はTier0の選ばれた4校のみ、だが全てが最上級、万園に選ばれるような従属は期待できないが、技術面で他の世界と共同で開発する事で提供出来る可能性を秘めている。
クリアーラ「このままいけば貢献度No.1世界!となるのも時間の問題ですかね」
クリアーラはクスリと笑う、メルリアはクリアーラを見て苦笑いで返す。
メルリア「次の学校対抗戦はいつでしたっけ?」
クリアーラ「奉園歴第15年第三期は後2ヵ月後ですね、1年で行われる学校対抗戦は四期、この世界は万園と繋がった際に季節というものが出来ましたからね、おかげで春夏秋冬を楽しむ文化も芽生えて来てます、それらにちなんで四期分に分けているのですけどね」
メルリア「次は旦那様も連れて来たいと考えてまして、そしてその御呼びするのに相応しい学校を選んでもらえたらなって思いましてね」
クリアーラ「でしたらTier0ミルフィート学園都市がよろしいかと、ひとつの学校で大きさは超巨大国家、学校内でも派閥の学校を多く作っている向上心の高い学校ですね、ここならパト様も楽しんでもらえるかと」
メルリア「お願いしてもいい?そして最大のおもてなしを」
クリアーラ「喜んで!きっとミルフィート学園都市も大変喜ばれると思いますよ!」
メルリアはクリアーラと要件を話し終えると自身の世界の将来について話し合った。
patopatoblog at 21:42|Permalink
No.171 万園 世界王戦争
神籟は自身の世界でゆっくりとジュースを飲んでいた。
そして飲み干したジュースをゴミ箱に入れては次のジュースを作り出し、コップに飲み物を移す。
神籟「平和だなぁ・・・」
神籟はそう呟くと手元のモニターをONにする、すると暇そうにしているネルが居た。
ネル「なあ先輩!遊びに来たんだから相手してくれてもいいんじゃないか!どうせ暇だろ!そうだ!ちゃんと暴力的ではなく淑女らしくお茶をしようではないか!先輩達の強さというものを知っておきたいのだ!それくらいは安い物だろう!」
ネルは一人叫んでいた。
神籟は呆れ、そのままモニターをOFFにする、基本的に万園の世界王達は自分自身の世界に閉じこもっていることが多い、そして各自好き勝手に自分の世界を統括している。
神籟は宝石に囲まれた青い世界、特に広すぎず狭すぎず、一人で過ごすには充分過ぎる空間の中で過ごしていた。
神籟(なんか懐かしいなぁ、昔はネルみたいに殺伐とした子が沢山居たんだけどね、名前はもう忘れちゃったけど)
万園が覚醒し、独自の世界として成り立った時、神籟は後半の方に作られた世界王だった。
最初に作られた10体の世界王は既に多くの世界王を喰らい、強化されていた。
神籟はそんな世界の中世界王達を同じく喰らい、そして最強の10体の内2体を喰らい数十年と続いた世界王戦争に生き残った。結果的に生き残った6名の世界王、そしてその中で最強の10体で残ったのはたったの3体、それらは今でも序列は上位1位、2位、3位を総なめしている、そして後に生まれながらも最強の10体を倒し、喰らい、生き残ったのが残りの3名、4位、5位、6位となる。
神籟(今の子はルールも変わった事もあって成長する機会が一切なくなった、本当に生まれ持ってのポテンシャルだけでなんとか生きて行かないといけない、弱ければ弱いままだし、強ければ仙厳のように7位まで上り詰める事は出来るけど・・・結局は一度も世界王同士で本気の殺し合いを経験した事もない、経験値がまったくない、可哀そうって思っちゃうよね)
神籟は世界王戦争の時代を少なくとも悪くは思っていなかった、とにかくスリルがあった、いつ襲われてもおかしくない、集団で狙われるかもしれない、出た杭を打とうと強い連中が首を狙ってくることもあった、そんな殺伐とした世界が心地よかった。
神籟(そんな事言ってたら結局私も戦闘狂だって言われちゃうのかな)
神籟はクスクスと笑いながら飲み干したコップにジュースを注ぐ、そして再度暇だったためネルの居る空間を眺める。
・・・・・・
ネル「どいつもこいつも全然出て来やしないな!まったく全然やる気を感じられん!これでは腕が鈍ってしまうな、結局帝園に居た方がまだ暇つぶし出来るのか」
ネルがそう言いながら万園から去ろうとすると空間から神籟の声が鳴り響く。
神籟「ネル、そのような場所で時間を無駄にせずに己を世界を創り、そこで己が描く理想郷を築き上げなさい、それが貴女の修行になるのですから」
ネルはやっと反応したかと言わんばかりに神籟の言葉に返事をする。
ネル「生憎だが、私は既に帝園で好き勝手している、まさに理想郷だ、私よりも強い奴が居て、私の意見に対して文句を言ってくる馬鹿が一定数居て、そして私が赴くままに動けば身の程も弁えずに狙ってくる馬鹿も居る、そんな帝園こそが私の理想郷だ、私が一番偉い空間なんてつまらなくて仕方ないんでね」
神籟「実家に居た方が楽という子供と何が変わらないんですか、自分の家を持って独立しなさいと言っているんですよ、私は」
ネル「成程、他人の理想郷ではなく自分の理想郷を作ってそこで居心地よくなってみせろと、それが出来なくて何が万園の世界王かって煽りたいわけだな?お前は?」
神籟「その通りです、そしてお前ではなく神籟(しんらい)です、目上にはしっかりと名前で呼んでください。」
ネル「説教か?なら実力で黙らせてくれよ、私は馬鹿だからな、痛い思いをしなければ学ばないんでね」
ネルはニヤニヤと煽る、だが神籟はその煽りに乗る事なく流し、そのまま去ろうとする。
ネル「まただんまりのまま消えるのか?本当お前は良い御身分だな、ただポテンシャルが高かっただけの存在のくせにな!」
神籟はネルの言葉に対して怒りではなく好奇心で聞いてみた。
神籟「ネルは世界王を殺し、喰らった事はありますか?」
ネル「そもそも世界王なんてホイホイいるようなものではないだろう、今の所実際に会った事ある奴と言えばミールとノルンくらいだな、だが・・・正直勝てる気はしないな」
神籟「もし世界王同士で殺し合うような世界があったとすればネルはその世界に行ってみたいですか?」
ネルは悩む事なく即答する。
ネル「勿論だな、弱い奴を虐めるのも楽しいが飽きる、だが強い奴と戦えば色々策も考える、そしてそのピリピリするような緊張感を常に味わうことが出来る、ぜひ行ってみたいものだ」
ネルは笑顔で答えるが神籟は淡々と質問を続ける。
神籟「それは貴女のコンディションが整っている事前提の話ですよね?もし連戦で疲れていたら、寝込みを襲われて睡眠不足が続く中戦わなければならないとすれば?それが数百年と続けば?それでもその世界で過ごしたいですか?」
ネル「まるでそんな世界で生きていたみたいに言うんだな、だがどれだけ言われようが変わらん、私は世界王同士で戦える場があるならぜひその世界で生きてみたい!」
神籟「弱いくせに・・・」
神籟はただその言葉だけを残して去ってしまう。
ネルはその言葉が煽りではなく本心で言っていた事に疑問を感じる。
ネル「弱いくせに・・・か、本来ならただの煽りにしか聞こえないのだが神籟の立場で言えば私は弱いだろうな、確か世界王ランクはAランク、きっと私はAランク以上になると多分戦う事が億劫になるのかもしれんな、なにせノルンに私は勝てないのだから、あいつでA+ランク、+がつくかつかないかでまったく強さの次元が変わる、ちょっと努力すれば強くなるとか、覚醒すれば強くなるとかの話ではないんだろうな、世界王となると」
ネルはそう独り言を呟くと白けたと言わんばかりにその場に座り込んでしまう。
・・・・・・
神籟はネルの言葉にモヤモヤっとした感情を感じながらジュースを飲む。
神籟「本当の格上を知らないからあんな事が平気で言えるんだよ、私が生まれた時のランクはBランク普通に餌になる側だった中、EXランクまで上げて来た、Bランク時代の時にSランクの連中とも何度も殺し合ったし、命乞いをしてきた格下のランクの子達を何度も虐殺してきた、生きるために仲が良かった子と殺し合った事もあった、格上と戦う度に自分の持っている何かを切り捨てないと勝てない、そんな世界で生きて・・・果たしていつまで正常な精神が持つかな・・・」
神籟にとって7位の仙厳も雑魚の部類に入る、EXランクというのはそれだけの次元に存在する、
SSS+ランクがEXランクの下だとしてもその差は歴然であり、SSS+ランクの世界王が1000体が居てやっとかすり傷程度、それだけEXランクの世界王は多くの世界王達を喰らい、強くなっているのだ。
もちろんEXランクよりも上に位置するEX+ランクはEXランクよりも別次元に属する、このクラスになると神籟でもまったく相手にかすり傷を与えられない、疲れさせれればよし、その場から動かせればスタートラインというレベルに入る。
EXランクという称号を得ている神籟にとってAランクのネルが言う言葉はどうしても軽く感じてしまうのだ。
神籟「ストレリチア様も以前のような世界にしていれば良かったのに、もちろん戦いたくない世界王はずっと自分の世界に立てこもってたらいい、血の気の多い世界王はそういう世界に行かせればいい、それだけの話だと思うんだけどね、でもストレリチア様・・・泣いちゃうからなぁ」
神籟は昔の万園を思い出しながらゆっくりと平和を堪能する。
そして飲み干したジュースをゴミ箱に入れては次のジュースを作り出し、コップに飲み物を移す。
神籟「平和だなぁ・・・」
神籟はそう呟くと手元のモニターをONにする、すると暇そうにしているネルが居た。
ネル「なあ先輩!遊びに来たんだから相手してくれてもいいんじゃないか!どうせ暇だろ!そうだ!ちゃんと暴力的ではなく淑女らしくお茶をしようではないか!先輩達の強さというものを知っておきたいのだ!それくらいは安い物だろう!」
ネルは一人叫んでいた。
神籟は呆れ、そのままモニターをOFFにする、基本的に万園の世界王達は自分自身の世界に閉じこもっていることが多い、そして各自好き勝手に自分の世界を統括している。
神籟は宝石に囲まれた青い世界、特に広すぎず狭すぎず、一人で過ごすには充分過ぎる空間の中で過ごしていた。
神籟(なんか懐かしいなぁ、昔はネルみたいに殺伐とした子が沢山居たんだけどね、名前はもう忘れちゃったけど)
万園が覚醒し、独自の世界として成り立った時、神籟は後半の方に作られた世界王だった。
最初に作られた10体の世界王は既に多くの世界王を喰らい、強化されていた。
神籟はそんな世界の中世界王達を同じく喰らい、そして最強の10体の内2体を喰らい数十年と続いた世界王戦争に生き残った。結果的に生き残った6名の世界王、そしてその中で最強の10体で残ったのはたったの3体、それらは今でも序列は上位1位、2位、3位を総なめしている、そして後に生まれながらも最強の10体を倒し、喰らい、生き残ったのが残りの3名、4位、5位、6位となる。
神籟(今の子はルールも変わった事もあって成長する機会が一切なくなった、本当に生まれ持ってのポテンシャルだけでなんとか生きて行かないといけない、弱ければ弱いままだし、強ければ仙厳のように7位まで上り詰める事は出来るけど・・・結局は一度も世界王同士で本気の殺し合いを経験した事もない、経験値がまったくない、可哀そうって思っちゃうよね)
神籟は世界王戦争の時代を少なくとも悪くは思っていなかった、とにかくスリルがあった、いつ襲われてもおかしくない、集団で狙われるかもしれない、出た杭を打とうと強い連中が首を狙ってくることもあった、そんな殺伐とした世界が心地よかった。
神籟(そんな事言ってたら結局私も戦闘狂だって言われちゃうのかな)
神籟はクスクスと笑いながら飲み干したコップにジュースを注ぐ、そして再度暇だったためネルの居る空間を眺める。
・・・・・・
ネル「どいつもこいつも全然出て来やしないな!まったく全然やる気を感じられん!これでは腕が鈍ってしまうな、結局帝園に居た方がまだ暇つぶし出来るのか」
ネルがそう言いながら万園から去ろうとすると空間から神籟の声が鳴り響く。
神籟「ネル、そのような場所で時間を無駄にせずに己を世界を創り、そこで己が描く理想郷を築き上げなさい、それが貴女の修行になるのですから」
ネルはやっと反応したかと言わんばかりに神籟の言葉に返事をする。
ネル「生憎だが、私は既に帝園で好き勝手している、まさに理想郷だ、私よりも強い奴が居て、私の意見に対して文句を言ってくる馬鹿が一定数居て、そして私が赴くままに動けば身の程も弁えずに狙ってくる馬鹿も居る、そんな帝園こそが私の理想郷だ、私が一番偉い空間なんてつまらなくて仕方ないんでね」
神籟「実家に居た方が楽という子供と何が変わらないんですか、自分の家を持って独立しなさいと言っているんですよ、私は」
ネル「成程、他人の理想郷ではなく自分の理想郷を作ってそこで居心地よくなってみせろと、それが出来なくて何が万園の世界王かって煽りたいわけだな?お前は?」
神籟「その通りです、そしてお前ではなく神籟(しんらい)です、目上にはしっかりと名前で呼んでください。」
ネル「説教か?なら実力で黙らせてくれよ、私は馬鹿だからな、痛い思いをしなければ学ばないんでね」
ネルはニヤニヤと煽る、だが神籟はその煽りに乗る事なく流し、そのまま去ろうとする。
ネル「まただんまりのまま消えるのか?本当お前は良い御身分だな、ただポテンシャルが高かっただけの存在のくせにな!」
神籟はネルの言葉に対して怒りではなく好奇心で聞いてみた。
神籟「ネルは世界王を殺し、喰らった事はありますか?」
ネル「そもそも世界王なんてホイホイいるようなものではないだろう、今の所実際に会った事ある奴と言えばミールとノルンくらいだな、だが・・・正直勝てる気はしないな」
神籟「もし世界王同士で殺し合うような世界があったとすればネルはその世界に行ってみたいですか?」
ネルは悩む事なく即答する。
ネル「勿論だな、弱い奴を虐めるのも楽しいが飽きる、だが強い奴と戦えば色々策も考える、そしてそのピリピリするような緊張感を常に味わうことが出来る、ぜひ行ってみたいものだ」
ネルは笑顔で答えるが神籟は淡々と質問を続ける。
神籟「それは貴女のコンディションが整っている事前提の話ですよね?もし連戦で疲れていたら、寝込みを襲われて睡眠不足が続く中戦わなければならないとすれば?それが数百年と続けば?それでもその世界で過ごしたいですか?」
ネル「まるでそんな世界で生きていたみたいに言うんだな、だがどれだけ言われようが変わらん、私は世界王同士で戦える場があるならぜひその世界で生きてみたい!」
神籟「弱いくせに・・・」
神籟はただその言葉だけを残して去ってしまう。
ネルはその言葉が煽りではなく本心で言っていた事に疑問を感じる。
ネル「弱いくせに・・・か、本来ならただの煽りにしか聞こえないのだが神籟の立場で言えば私は弱いだろうな、確か世界王ランクはAランク、きっと私はAランク以上になると多分戦う事が億劫になるのかもしれんな、なにせノルンに私は勝てないのだから、あいつでA+ランク、+がつくかつかないかでまったく強さの次元が変わる、ちょっと努力すれば強くなるとか、覚醒すれば強くなるとかの話ではないんだろうな、世界王となると」
ネルはそう独り言を呟くと白けたと言わんばかりにその場に座り込んでしまう。
・・・・・・
神籟はネルの言葉にモヤモヤっとした感情を感じながらジュースを飲む。
神籟「本当の格上を知らないからあんな事が平気で言えるんだよ、私が生まれた時のランクはBランク普通に餌になる側だった中、EXランクまで上げて来た、Bランク時代の時にSランクの連中とも何度も殺し合ったし、命乞いをしてきた格下のランクの子達を何度も虐殺してきた、生きるために仲が良かった子と殺し合った事もあった、格上と戦う度に自分の持っている何かを切り捨てないと勝てない、そんな世界で生きて・・・果たしていつまで正常な精神が持つかな・・・」
神籟にとって7位の仙厳も雑魚の部類に入る、EXランクというのはそれだけの次元に存在する、
SSS+ランクがEXランクの下だとしてもその差は歴然であり、SSS+ランクの世界王が1000体が居てやっとかすり傷程度、それだけEXランクの世界王は多くの世界王達を喰らい、強くなっているのだ。
もちろんEXランクよりも上に位置するEX+ランクはEXランクよりも別次元に属する、このクラスになると神籟でもまったく相手にかすり傷を与えられない、疲れさせれればよし、その場から動かせればスタートラインというレベルに入る。
EXランクという称号を得ている神籟にとってAランクのネルが言う言葉はどうしても軽く感じてしまうのだ。
神籟「ストレリチア様も以前のような世界にしていれば良かったのに、もちろん戦いたくない世界王はずっと自分の世界に立てこもってたらいい、血の気の多い世界王はそういう世界に行かせればいい、それだけの話だと思うんだけどね、でもストレリチア様・・・泣いちゃうからなぁ」
神籟は昔の万園を思い出しながらゆっくりと平和を堪能する。
patopatoblog at 19:52|Permalink
2025年05月21日
No.170 カナ冒険記その3
カナはまずは旅に出るために資金調達、そしてそこから道具や保存食を買って準備を整えなければならないと考え、野宿した後そのまま狩りを始めた。
ウルフの群れを見つけたカナ
カナ「よっしゃーー!!ウルフの毛皮1枚で50ロンだから、どんどん剥ぎ取れば塵積で金になる!」
カナはそう叫びながら次々と現れるウルフを殴り倒していく!
そして一時間後・・・
カナ「よし、ざっと100体くらいかな、今から剥ぎ取るのが面倒なんだよね~、しかもこれ全部取ったとしても5000ロンって・・・時給換算したらいったい何円なんだか・・・割に合わないなぁ、バイトした方が稼げたりするのかな?時給いくらか見てなかったよ」
カナは文句言いながらもウルフの皮を剝ぎ続け、村に戻る、そして買取屋に向かう。
カナ「今日は大量のウルフを見つけたからこれ!大量っしょ~~♪」
買取屋「うわあ~~~、勿体ない・・・」
カナ「え?なんで?」
買取屋「ウルフが群れで生息しているって事は間違いなく農家かこの村から討伐依頼が出ているはずなんですよ、だからそこから依頼を受けて討伐したらもっと収入があったのに・・・これだとタダ働きですね~」
カナ「え!!それっていくらくらいになるの?!」
買取屋「ざっと1万ロンですかね、結局こういう毛皮は追加報酬みたいな位置ですしね、報酬と手元に入れるお小遣い的な?」
カナ「ミスった~~~!!」
カナはその場で項垂れながらウルフの毛皮買取料5000ロン記載される。
・・・・・・
カナ「ねえ、いい仕事ない?」
カナは半泣きで受付嬢に話かける。
受付嬢「ど、どうしました?先ほど買取屋の所で項垂れてましたけど」
カナ「聞かないで、不幸な事故があっただけだからさ・・・、それより仕事!」
受付嬢「仕事の募集はあそこのパソコンから確認してください、そしていい仕事を見つけたら自分の冒険者IDを記載して申請していただけたら受注完了です!後は早い物勝ちになりますね!いつも朝8時に依頼が更新されますので冒険者の基本は朝早くにここに来て仕事を見つける事です!それが面倒という方は自分でパソコンを買ってますね、ネットワークさえ繋がって入ればギルドのサイトにいつでもログインできますので」
カナ「超現代的・・・でもわかりやすい!ありがとう!!」
カナはそう言われるとすぐにギルドに沢山並べられたパソコンに触れる、そして自身のIDを入力して依頼一覧を確認する。
・バルバートン討伐 報酬8万ロン
・レッドウルフ討伐 報酬6千ロン
・ベアウッドの卵10個収集 報酬2万ロン
カナ「え?たったの3つ?!全然仕事ないじゃん!これで生計立てれるの?!」
カナは考える、いち早くここでお金を集めて次の街に向わなければ先に進めないと。
カナ「とりあえずバルバートン討伐任務やるか・・・っていうか夜なのにまだ仕事残ってるって事は結構面倒臭いのかな?それか誰か仕事してるけど時間が掛かる的な?生息地が遠いとか?」
まずは情報収集しかないなと考えるカナ。
・・・・・・
カナはとりあえず今晩のご飯をと考え食堂を探し、見つけてはそのままお店に入る。
そして今日の報酬金を使ってお腹いっぱいになるまでご飯を食べる、その金額460ロン
お腹を満たしたカナはそのまま聞き込みを始める、まずは店員さんに話かけ、相場を確認する。
店員「バイトの大体の時給?時給換算とか面倒ではないですか?基本的に日当換算ですね、ちなみに1日4時間以上で1500ロンですよ!、一ヵ月分(30日)働けば4万5千ロン、お金に困ってる人は掛け持ちで仕事をしているのが普通なので、朝は建設、昼は配達、夜はお店のスタッフ、みたいにやってて、最高なら13万ロンくらいなら稼げるかな~」
カナ(一般人、12時間以上の勤務で月約13万ロンか、宿代一泊1000ロンだったり、今日の食事でも460ロン、これを30日分で考えた場合、宿代約3万ロン、食費約1万5千ロン、最低でも月4万5千ロン稼いでおかないと生きていくのは大変って事か)
カナ「ここって税金みたいな制度ってあるの?」
店員「もちろんよ、冒険者の場合はどこで仕事しているかによるわね、例えばこの街の依頼を最後に受けたらこの街に納税する事!みたいなね!」
カナ「へぇ、納税ってどれくらいなの?」
店員「年に50万ロン、それだけ払えば問題ないわよ、どんなに貧乏でも裕福でも50万ロンさえ払えば義務は果たされるの、だけどそれはこの村での話、例えば隣の街の【シルムコッド】なんて年200万ロンも払わないといけないの!だから時期が来ると冒険者はこぞってこの村に来るわね、もう依頼争奪戦!ただでさえこの街の仕事はかなり少ないのに街を拠点にしてる冒険者がこぞってここに来るから、おかげで住んでもないのにこの村に沢山納税してくれるから村なのにあんなデカいギルドが建てられたり、設備が豊富だったりするんだけどね~」
カナ「へぇ~そんな事情があるんだね~、それっていつもどの時期なの?」
店員「12月はとくに凄いわね、その年の最後に受けた依頼達成場所で決まるから1月に達成しても意味ないのよね、だからこの村も12月は普段は出てこないような難しい任務ばかり、それでも皆こぞって仕事をしてくれるから便利なものよ~」
カナ「それはもちろん個人依頼は適応されないんだよね?」
店員「されないわね、それを許したらズル出来るからね、ギルドからの正式な依頼をこなしてやっと正式に認められる!聞けば1月の段階で既に税金を払って後はのびのび過ごしている冒険者が多いって聞くし、強いって自由よね~、私なんて全然実力ないからこういう仕事しか出来ないのにね」
カナ(つまり私の納税義務はこの村って事か、ラッキーだね!でも良い話が聞けた!ギリギリで納税額の少ない街で仕事をこなす!)
・・・・・・
カナはそのまま次に別の卓で食事をしている女性達に話しかける。
カナ「ねえねえ!私今度初めて【シルムコッド】に行こうと思うんだけどあっちの物価って高いの?」
女性A「高いわね~、でもこの村では絶対に売ってないような物ばかりだから仕方ない所はあるかもね~、人によってはシルムコッドで住むのは無理だからこの村からシルムコッドに行って仕事する人多いわよ」
女性B「でもこの村は食材が安いのが救いよね~、家も建てやすいし、借家でも支払い金少ないし、基本的に掛かるお金が少ないっていうのが魅力的なのよね~、仕事がないのは辛い所だけど!あはは~~」
女性A「だから公務員になれば安泰なのよ!ほら!ギルドとか!受付嬢の倍率高いからね~~」
女性B「だってわざわざ都会の街で良い学校行ってこのへんぴな村に来てギルド職員になるって・・・わりにあわないって・・・」
女性A「勉強とかかなり難しいらしいしね~、でも一度くらいシルムコッドよりも都会の街に行ってみたいわよね~」
女性B「わかる!私港街に住んでみたい!でも港街の人からすれば山側に住む私達を羨ましいって思うのかもね~」
カナ「うんうんなるほどね~、良い話聞けたよ!ありがとう!ジュースおごるね!」
・・・・・・
カナは店を出て武器屋や道具屋に向かう。
カナ「アルミソード750ロン、鉄ソード2500ロン、鉄の鎧8000ロン、高いねぇ~」
武器屋「お嬢ちゃん冒険者かい?ならそんな重たい武器よりもレイピアみたいな軽い武器の方がいいんじゃねえか?なんか得意な武器とかあるか?」
カナ「私槍と武術が得意なんだよ!槍を持たせたらもう!それはそれは!」
武器屋「槍か!いいね!なら鉄槍とかどうだ?1500ロンだぜ!」
カナ「ナックル的な奴も欲しいな~硬くない的にわざわざ槍を使うの面倒だしさ!ある程度は殴って蹴って終わらせたい!」
武器屋「いいね!ならこの装備一式でどうだ!全部で5000ロンだぜ!」
カナ「買った!!!!」
・・・・・・
カナ「回復ポーション、疲労回復ポーション、アツアツポーション、サムサムポーション、エラ呼吸ポーション(30分)、ハイ回復ポーション、状態異常回復ポーション、結構揃ってるね!」
道具屋「いらっしゃい!何か必要な物はありますか!冒険のお供から日用品まで全て揃えております!」
カナ「鞄とかある?」
道具屋「もちろん!丈夫がウリの皮の鞄です!沢山入りますよ!」
カナ(そっか、この世界は魔法という概念がないからなんでも入る魔法の鞄みたいな概念無いんだ・・・)
道具屋「もしかして新規の冒険者様ですか?ならなんとこのお店の特別商品!初めてセット!なんと各種類のポーション1本セットと鞄!そして冒険に欠かせない革製の靴や服も合わせて1万ロン!どうでしょう!」
カナ「買う!でもお金ないからまた明日以降でお願いします!!!」
カナは道具屋を後にする。
・・・・・・
カナ「今日も野宿か・・・」
所持金6000ロン
食費460ロン
武器防具一式5000ロン
現在所持金540ロン
カナの冒険はまだまだ始まらない・・・
ウルフの群れを見つけたカナ
カナ「よっしゃーー!!ウルフの毛皮1枚で50ロンだから、どんどん剥ぎ取れば塵積で金になる!」
カナはそう叫びながら次々と現れるウルフを殴り倒していく!
そして一時間後・・・
カナ「よし、ざっと100体くらいかな、今から剥ぎ取るのが面倒なんだよね~、しかもこれ全部取ったとしても5000ロンって・・・時給換算したらいったい何円なんだか・・・割に合わないなぁ、バイトした方が稼げたりするのかな?時給いくらか見てなかったよ」
カナは文句言いながらもウルフの皮を剝ぎ続け、村に戻る、そして買取屋に向かう。
カナ「今日は大量のウルフを見つけたからこれ!大量っしょ~~♪」
買取屋「うわあ~~~、勿体ない・・・」
カナ「え?なんで?」
買取屋「ウルフが群れで生息しているって事は間違いなく農家かこの村から討伐依頼が出ているはずなんですよ、だからそこから依頼を受けて討伐したらもっと収入があったのに・・・これだとタダ働きですね~」
カナ「え!!それっていくらくらいになるの?!」
買取屋「ざっと1万ロンですかね、結局こういう毛皮は追加報酬みたいな位置ですしね、報酬と手元に入れるお小遣い的な?」
カナ「ミスった~~~!!」
カナはその場で項垂れながらウルフの毛皮買取料5000ロン記載される。
・・・・・・
カナ「ねえ、いい仕事ない?」
カナは半泣きで受付嬢に話かける。
受付嬢「ど、どうしました?先ほど買取屋の所で項垂れてましたけど」
カナ「聞かないで、不幸な事故があっただけだからさ・・・、それより仕事!」
受付嬢「仕事の募集はあそこのパソコンから確認してください、そしていい仕事を見つけたら自分の冒険者IDを記載して申請していただけたら受注完了です!後は早い物勝ちになりますね!いつも朝8時に依頼が更新されますので冒険者の基本は朝早くにここに来て仕事を見つける事です!それが面倒という方は自分でパソコンを買ってますね、ネットワークさえ繋がって入ればギルドのサイトにいつでもログインできますので」
カナ「超現代的・・・でもわかりやすい!ありがとう!!」
カナはそう言われるとすぐにギルドに沢山並べられたパソコンに触れる、そして自身のIDを入力して依頼一覧を確認する。
・バルバートン討伐 報酬8万ロン
・レッドウルフ討伐 報酬6千ロン
・ベアウッドの卵10個収集 報酬2万ロン
カナ「え?たったの3つ?!全然仕事ないじゃん!これで生計立てれるの?!」
カナは考える、いち早くここでお金を集めて次の街に向わなければ先に進めないと。
カナ「とりあえずバルバートン討伐任務やるか・・・っていうか夜なのにまだ仕事残ってるって事は結構面倒臭いのかな?それか誰か仕事してるけど時間が掛かる的な?生息地が遠いとか?」
まずは情報収集しかないなと考えるカナ。
・・・・・・
カナはとりあえず今晩のご飯をと考え食堂を探し、見つけてはそのままお店に入る。
そして今日の報酬金を使ってお腹いっぱいになるまでご飯を食べる、その金額460ロン
お腹を満たしたカナはそのまま聞き込みを始める、まずは店員さんに話かけ、相場を確認する。
店員「バイトの大体の時給?時給換算とか面倒ではないですか?基本的に日当換算ですね、ちなみに1日4時間以上で1500ロンですよ!、一ヵ月分(30日)働けば4万5千ロン、お金に困ってる人は掛け持ちで仕事をしているのが普通なので、朝は建設、昼は配達、夜はお店のスタッフ、みたいにやってて、最高なら13万ロンくらいなら稼げるかな~」
カナ(一般人、12時間以上の勤務で月約13万ロンか、宿代一泊1000ロンだったり、今日の食事でも460ロン、これを30日分で考えた場合、宿代約3万ロン、食費約1万5千ロン、最低でも月4万5千ロン稼いでおかないと生きていくのは大変って事か)
カナ「ここって税金みたいな制度ってあるの?」
店員「もちろんよ、冒険者の場合はどこで仕事しているかによるわね、例えばこの街の依頼を最後に受けたらこの街に納税する事!みたいなね!」
カナ「へぇ、納税ってどれくらいなの?」
店員「年に50万ロン、それだけ払えば問題ないわよ、どんなに貧乏でも裕福でも50万ロンさえ払えば義務は果たされるの、だけどそれはこの村での話、例えば隣の街の【シルムコッド】なんて年200万ロンも払わないといけないの!だから時期が来ると冒険者はこぞってこの村に来るわね、もう依頼争奪戦!ただでさえこの街の仕事はかなり少ないのに街を拠点にしてる冒険者がこぞってここに来るから、おかげで住んでもないのにこの村に沢山納税してくれるから村なのにあんなデカいギルドが建てられたり、設備が豊富だったりするんだけどね~」
カナ「へぇ~そんな事情があるんだね~、それっていつもどの時期なの?」
店員「12月はとくに凄いわね、その年の最後に受けた依頼達成場所で決まるから1月に達成しても意味ないのよね、だからこの村も12月は普段は出てこないような難しい任務ばかり、それでも皆こぞって仕事をしてくれるから便利なものよ~」
カナ「それはもちろん個人依頼は適応されないんだよね?」
店員「されないわね、それを許したらズル出来るからね、ギルドからの正式な依頼をこなしてやっと正式に認められる!聞けば1月の段階で既に税金を払って後はのびのび過ごしている冒険者が多いって聞くし、強いって自由よね~、私なんて全然実力ないからこういう仕事しか出来ないのにね」
カナ(つまり私の納税義務はこの村って事か、ラッキーだね!でも良い話が聞けた!ギリギリで納税額の少ない街で仕事をこなす!)
・・・・・・
カナはそのまま次に別の卓で食事をしている女性達に話しかける。
カナ「ねえねえ!私今度初めて【シルムコッド】に行こうと思うんだけどあっちの物価って高いの?」
女性A「高いわね~、でもこの村では絶対に売ってないような物ばかりだから仕方ない所はあるかもね~、人によってはシルムコッドで住むのは無理だからこの村からシルムコッドに行って仕事する人多いわよ」
女性B「でもこの村は食材が安いのが救いよね~、家も建てやすいし、借家でも支払い金少ないし、基本的に掛かるお金が少ないっていうのが魅力的なのよね~、仕事がないのは辛い所だけど!あはは~~」
女性A「だから公務員になれば安泰なのよ!ほら!ギルドとか!受付嬢の倍率高いからね~~」
女性B「だってわざわざ都会の街で良い学校行ってこのへんぴな村に来てギルド職員になるって・・・わりにあわないって・・・」
女性A「勉強とかかなり難しいらしいしね~、でも一度くらいシルムコッドよりも都会の街に行ってみたいわよね~」
女性B「わかる!私港街に住んでみたい!でも港街の人からすれば山側に住む私達を羨ましいって思うのかもね~」
カナ「うんうんなるほどね~、良い話聞けたよ!ありがとう!ジュースおごるね!」
・・・・・・
カナは店を出て武器屋や道具屋に向かう。
カナ「アルミソード750ロン、鉄ソード2500ロン、鉄の鎧8000ロン、高いねぇ~」
武器屋「お嬢ちゃん冒険者かい?ならそんな重たい武器よりもレイピアみたいな軽い武器の方がいいんじゃねえか?なんか得意な武器とかあるか?」
カナ「私槍と武術が得意なんだよ!槍を持たせたらもう!それはそれは!」
武器屋「槍か!いいね!なら鉄槍とかどうだ?1500ロンだぜ!」
カナ「ナックル的な奴も欲しいな~硬くない的にわざわざ槍を使うの面倒だしさ!ある程度は殴って蹴って終わらせたい!」
武器屋「いいね!ならこの装備一式でどうだ!全部で5000ロンだぜ!」
カナ「買った!!!!」
・・・・・・
カナ「回復ポーション、疲労回復ポーション、アツアツポーション、サムサムポーション、エラ呼吸ポーション(30分)、ハイ回復ポーション、状態異常回復ポーション、結構揃ってるね!」
道具屋「いらっしゃい!何か必要な物はありますか!冒険のお供から日用品まで全て揃えております!」
カナ「鞄とかある?」
道具屋「もちろん!丈夫がウリの皮の鞄です!沢山入りますよ!」
カナ(そっか、この世界は魔法という概念がないからなんでも入る魔法の鞄みたいな概念無いんだ・・・)
道具屋「もしかして新規の冒険者様ですか?ならなんとこのお店の特別商品!初めてセット!なんと各種類のポーション1本セットと鞄!そして冒険に欠かせない革製の靴や服も合わせて1万ロン!どうでしょう!」
カナ「買う!でもお金ないからまた明日以降でお願いします!!!」
カナは道具屋を後にする。
・・・・・・
カナ「今日も野宿か・・・」
所持金6000ロン
食費460ロン
武器防具一式5000ロン
現在所持金540ロン
カナの冒険はまだまだ始まらない・・・
patopatoblog at 18:52|Permalink
2025年05月20日
No.169 カナ冒険記その2
カナは自身の世界、【界園】に入る。
するとそこには以前死んだ場所と同じ場所に立っていた。
カナ「はぁ~、まさか死んだ場所からか~、まさか前回夜に獣たちに襲われるとは・・・しかもこの世界!現実世界の私のHP全無視じゃん!なにさ!HP概念あるなら表示くらいしてくれてもいいじゃん!馬鹿!アホ!不良品!!」
カナはその場で地団太を踏む、だがその行動に何も意味はなく、仕方なく世界攻略を始める。
カナ「前回は確か、街を探そうとしてたんだっけ?久しぶりに入ったから目的忘れちった・・・」
カナはとりあえず先に進む、結局水は見つけられずにいた、そのため獣の血を狙うしかないと考えたカナは街を探しながら獲物が現れるのを待つ。
カナ「武器は前回倒したウルフの骨、それが無くても別に倒せるけど・・・血か・・・すっごく生臭いから嫌なんだよなぁ・・・しかも変な菌が移ったらどうしよう、この世界に感染症とかあるのかな、あるよね!普通に!むしろこういう世界だからこそ感染症とは伝染病とかの設定が生きて来るもんね!あ~~あ!やってらんない!」
カナは大声で一人で喋り続ける、気が狂ったわけではなく、こうした方が獲物からカナの方に寄ってくるのだ。
カナの作戦は上手くいきまた野生のウルフがカナを狙う。
カナ「来たね来たね~~!」
カナはウルフの様子を伺う、そしてウルフが襲ってくるとカナは軽くかわし、そのまま回し蹴りをウルフの顔面に食らわせる!
そのまま吹っ飛んだウルフに対してカナは容赦なく頭を踏みつける!そして血が吹き溢れる!
カナはウルフの血液をすくい、飲み干す、マズかった、口の中に残る生暖かく、そして喉に引っかかるねっとりとした感触、中々退かない臭み、やはり不愉快という感情が勝った。
カナ(我慢我慢!生きるために食事をする!世界旅をしてた時にメリアから教わった!あの時は猪だっけ・・・う、あの後お腹壊したの思い出した、原因を出せないからただただ皆で苦しむっている苦行だったな・・・)
カナはそのままウルフを裁き、食事をする、やはり美味しくなかった。
カナ(マズイ、でも薄く切ればまだ食べれる、香草を使えば多少はマシになるし、工夫次第でどうにかなるものなのかな~)
カナは近くにあった香りがある野草を取っていた、それと一緒に肉を焼く事で野草の臭いで肉の臭みを誤魔化し、食べる事にしたのだ。
そしてある程度食事を済ませ先に進む。
・・・・・・
カナ「やった・・・初めての村だーーーー!!!」
カナはやっとの思いで村に到着した、まずは資金調達とこの時のために倒して来たウルフの毛皮を大事に持っていたカナは買い取り屋みたいな建物を探す
カナ「ねえねえ!ここらで獣の皮を買い取ってくれる店知らない?」
村人A「ああ!それならギルドがいいね!ギルドならそれを買い取ってくれるぜ!だけど嬢ちゃん、冒険者か?とてもそんな風には見えねえが・・・」
カナ「ああ!よくある奴ね!私ギルドに加入するために今までギルドの無いへんぴな村で鍛えて来たのさ!だからこうやってウルフも軽くボコボコに出来るってわけ!」
村人A「なるほどな!ウルフを倒せるなら大丈夫だろ!ギルドはあの一番デケェ建物だ!頑張れよ!」
村人Aは軽く手を振り去っていく。
カナ「中々気前のいいおじさんだったね!でもまさにチュートリアル!よくあるパターン!王道!このまま進めば順調に冒険者ライフを過ごし!将来はカルティナが言ってたこの世界を統べる真龍の所まで行ける!・・・かも」
カナはそう言いながらギルドに到着する、そしてギルドの受付で冒険者新規登録手続きを行うために受付嬢に話掛ける。
受付嬢「新規の方ですね!では登録しますのでまずはこちらの書類を記載して貰っていいですか?」
カナ「ねえねえ!職業とかあるの!ジョブってやつ!あとは属性適正とか!レベルは!そういう奴を見られるステータスカードみたいなのないの?」
カナはとりあえずと小説やゲームで培った知識を受付嬢に全てぶつける、だが受付嬢から帰って来た答えはカナの期待に応えることはなかった。
受付嬢「魔法?ジョブ?職業は冒険者ではないのですか?属性とは?武器で戦うのに属性は必要なのですか?ステータス?そんなもの視覚化出来たらどれだけ楽か、夢がありますね・・・」
っと苦笑いされてしまった・・・。
カナ(つまんな!魔法もジョブもないの?!でも武器は自由に選べるっぽいけど・・・こんなんで連載出来ると思ってんの!!普通はステータスをオープンしたら類稀な才能があったりとか!逆に平凡以下だけど何かの条件で爆発的に強くなるとか!そういうファンタジーはないわけ!!)
カナは不貞腐れた、せっかくのファンタジーがことごとく砕かれていく。
・・・・・・
受付が終わり、新規登録を済ませた。
受付嬢「では後はご自由にお仕事を探してください!頑張ってくださいね!」
カナ「待った!まさかギルドランクみたいなのもないの?!」
受付嬢「ランク?冒険者様が自身で取って来た仕事をわざわざ私達で選ぶなんて恐れ多い、私達ギルドからは勿論仕事を紹介しますが、それをやるやらないは冒険者様達が決める事で私達はそれを承諾するのみです」
カナ「なんでそこはリアルと同じなの~~」
受付嬢「まずはキャリアと名声が必要なのは間違いないですけどね!もちろんギルドから毎度仕事を貰うのもいいですが自身で仕事を見つけ顧客を捕まえ独立し!独自のチームを作るのも手ですね!」
カナ「やっぱりあるの!人気のあるチーム!!」
カナは心躍らせる!やはり名声の高いチームがギルド内に居るのは王道!
受付嬢「えっと・・・この街でとりあえず仕事を任せておけば安心と言われるのは【ナリアナグループ】、依頼料は高いですがほぼ難しい依頼も達成するまでこなしてくれる!逃げた事や放棄した事は今までに一度もない!【ジンワークス】、一般価格よりも安く依頼を受けてくれるけど達成率は50%、達成できれば安上がりに済んでラッキー!失敗しても安く済んでるからメンタル的にダメージが少ない!貧乏人の強い味方!【リストアップ!】この3グループですかね」
カナ「そうそう♪そういうの待ってたんだよ~~♪」
カナ(【ナリアナグループ】はよくある企業って感じ、【ジンワークス】は少し高価な弁護士事務所!みたいなイメージかな、【リストアップ!】はなんか地域密着型の小さい企業って感じかな~、私的には【リストアップ!】がお好みかな~)
受付嬢「他にも多くのグループはありますので、どこかに所属したいのであればぜひ自身を上手くアピールする事ですね!独立して自身でグループを立ち上げるならまずは名声を!そしてカナさんにこそ依頼したい!と思ってくださるお客様を沢山見つけることですね!」
カナ「そうだね!色々考えてみる!沢山教えてくれてありがと~~♪」
カナは受付嬢に御礼を言いながらウルフの毛皮を買い取ってくれる買い取りカウンターに向かう、そして毛皮を渡すと100ロンを記載されたカードを手渡される。
買取屋「君お金カードを持って居なかったから特別にあげるよ、そのカードは財布と同じだから絶対に無くしたらダメだぞ!もし心配なら体内にチップを打てば手をかざすだけで会計が全て事済むけど?」
カナ「それは便利だね!じゃあまたその施術をしてくれる店を探すよ!いくらぐらいするの?」
買取屋「無料ですよ!ですがこの街では行っていないのですよ、少し離れた所にここよりも栄えた街【シルムコッド】があるのでそちらに向かって頂けたら」
カナ「【シルムコッド】ね!というかこの村ってなんて名前なの?」
買取屋「【ウェコ村】ですよ!自然豊かで作物がよく育っている村なんですよ!この村から先ほどの【シルムコッド】に食材を提供しています!ぜひゆっくりしていってくださいね!」
・・・・・・
カナはギルドを後にする、先ほど紹介されたグループは全て【シルムコッド】に拠点があるらしい、この村もグループはあるがまったく名声はなく、細々と暮らしているらしい、だがこんな街に居座ってくれる冒険者は珍しく、村の住人は凄くありがたい存在だと思ってくれてるらしい。
カナ「なんかいいよね、お互いが求められている関係って、現実だと中々目に見えないからさ・・・」
カナはそう思いながら宿っぽい店を見つけ、一泊しようと受付に話しかける。
宿屋「一泊1000ロンだよ!」
カナ「・・・・・・」
カナは野宿した・・・。
するとそこには以前死んだ場所と同じ場所に立っていた。
カナ「はぁ~、まさか死んだ場所からか~、まさか前回夜に獣たちに襲われるとは・・・しかもこの世界!現実世界の私のHP全無視じゃん!なにさ!HP概念あるなら表示くらいしてくれてもいいじゃん!馬鹿!アホ!不良品!!」
カナはその場で地団太を踏む、だがその行動に何も意味はなく、仕方なく世界攻略を始める。
カナ「前回は確か、街を探そうとしてたんだっけ?久しぶりに入ったから目的忘れちった・・・」
カナはとりあえず先に進む、結局水は見つけられずにいた、そのため獣の血を狙うしかないと考えたカナは街を探しながら獲物が現れるのを待つ。
カナ「武器は前回倒したウルフの骨、それが無くても別に倒せるけど・・・血か・・・すっごく生臭いから嫌なんだよなぁ・・・しかも変な菌が移ったらどうしよう、この世界に感染症とかあるのかな、あるよね!普通に!むしろこういう世界だからこそ感染症とは伝染病とかの設定が生きて来るもんね!あ~~あ!やってらんない!」
カナは大声で一人で喋り続ける、気が狂ったわけではなく、こうした方が獲物からカナの方に寄ってくるのだ。
カナの作戦は上手くいきまた野生のウルフがカナを狙う。
カナ「来たね来たね~~!」
カナはウルフの様子を伺う、そしてウルフが襲ってくるとカナは軽くかわし、そのまま回し蹴りをウルフの顔面に食らわせる!
そのまま吹っ飛んだウルフに対してカナは容赦なく頭を踏みつける!そして血が吹き溢れる!
カナはウルフの血液をすくい、飲み干す、マズかった、口の中に残る生暖かく、そして喉に引っかかるねっとりとした感触、中々退かない臭み、やはり不愉快という感情が勝った。
カナ(我慢我慢!生きるために食事をする!世界旅をしてた時にメリアから教わった!あの時は猪だっけ・・・う、あの後お腹壊したの思い出した、原因を出せないからただただ皆で苦しむっている苦行だったな・・・)
カナはそのままウルフを裁き、食事をする、やはり美味しくなかった。
カナ(マズイ、でも薄く切ればまだ食べれる、香草を使えば多少はマシになるし、工夫次第でどうにかなるものなのかな~)
カナは近くにあった香りがある野草を取っていた、それと一緒に肉を焼く事で野草の臭いで肉の臭みを誤魔化し、食べる事にしたのだ。
そしてある程度食事を済ませ先に進む。
・・・・・・
カナ「やった・・・初めての村だーーーー!!!」
カナはやっとの思いで村に到着した、まずは資金調達とこの時のために倒して来たウルフの毛皮を大事に持っていたカナは買い取り屋みたいな建物を探す
カナ「ねえねえ!ここらで獣の皮を買い取ってくれる店知らない?」
村人A「ああ!それならギルドがいいね!ギルドならそれを買い取ってくれるぜ!だけど嬢ちゃん、冒険者か?とてもそんな風には見えねえが・・・」
カナ「ああ!よくある奴ね!私ギルドに加入するために今までギルドの無いへんぴな村で鍛えて来たのさ!だからこうやってウルフも軽くボコボコに出来るってわけ!」
村人A「なるほどな!ウルフを倒せるなら大丈夫だろ!ギルドはあの一番デケェ建物だ!頑張れよ!」
村人Aは軽く手を振り去っていく。
カナ「中々気前のいいおじさんだったね!でもまさにチュートリアル!よくあるパターン!王道!このまま進めば順調に冒険者ライフを過ごし!将来はカルティナが言ってたこの世界を統べる真龍の所まで行ける!・・・かも」
カナはそう言いながらギルドに到着する、そしてギルドの受付で冒険者新規登録手続きを行うために受付嬢に話掛ける。
受付嬢「新規の方ですね!では登録しますのでまずはこちらの書類を記載して貰っていいですか?」
カナ「ねえねえ!職業とかあるの!ジョブってやつ!あとは属性適正とか!レベルは!そういう奴を見られるステータスカードみたいなのないの?」
カナはとりあえずと小説やゲームで培った知識を受付嬢に全てぶつける、だが受付嬢から帰って来た答えはカナの期待に応えることはなかった。
受付嬢「魔法?ジョブ?職業は冒険者ではないのですか?属性とは?武器で戦うのに属性は必要なのですか?ステータス?そんなもの視覚化出来たらどれだけ楽か、夢がありますね・・・」
っと苦笑いされてしまった・・・。
カナ(つまんな!魔法もジョブもないの?!でも武器は自由に選べるっぽいけど・・・こんなんで連載出来ると思ってんの!!普通はステータスをオープンしたら類稀な才能があったりとか!逆に平凡以下だけど何かの条件で爆発的に強くなるとか!そういうファンタジーはないわけ!!)
カナは不貞腐れた、せっかくのファンタジーがことごとく砕かれていく。
・・・・・・
受付が終わり、新規登録を済ませた。
受付嬢「では後はご自由にお仕事を探してください!頑張ってくださいね!」
カナ「待った!まさかギルドランクみたいなのもないの?!」
受付嬢「ランク?冒険者様が自身で取って来た仕事をわざわざ私達で選ぶなんて恐れ多い、私達ギルドからは勿論仕事を紹介しますが、それをやるやらないは冒険者様達が決める事で私達はそれを承諾するのみです」
カナ「なんでそこはリアルと同じなの~~」
受付嬢「まずはキャリアと名声が必要なのは間違いないですけどね!もちろんギルドから毎度仕事を貰うのもいいですが自身で仕事を見つけ顧客を捕まえ独立し!独自のチームを作るのも手ですね!」
カナ「やっぱりあるの!人気のあるチーム!!」
カナは心躍らせる!やはり名声の高いチームがギルド内に居るのは王道!
受付嬢「えっと・・・この街でとりあえず仕事を任せておけば安心と言われるのは【ナリアナグループ】、依頼料は高いですがほぼ難しい依頼も達成するまでこなしてくれる!逃げた事や放棄した事は今までに一度もない!【ジンワークス】、一般価格よりも安く依頼を受けてくれるけど達成率は50%、達成できれば安上がりに済んでラッキー!失敗しても安く済んでるからメンタル的にダメージが少ない!貧乏人の強い味方!【リストアップ!】この3グループですかね」
カナ「そうそう♪そういうの待ってたんだよ~~♪」
カナ(【ナリアナグループ】はよくある企業って感じ、【ジンワークス】は少し高価な弁護士事務所!みたいなイメージかな、【リストアップ!】はなんか地域密着型の小さい企業って感じかな~、私的には【リストアップ!】がお好みかな~)
受付嬢「他にも多くのグループはありますので、どこかに所属したいのであればぜひ自身を上手くアピールする事ですね!独立して自身でグループを立ち上げるならまずは名声を!そしてカナさんにこそ依頼したい!と思ってくださるお客様を沢山見つけることですね!」
カナ「そうだね!色々考えてみる!沢山教えてくれてありがと~~♪」
カナは受付嬢に御礼を言いながらウルフの毛皮を買い取ってくれる買い取りカウンターに向かう、そして毛皮を渡すと100ロンを記載されたカードを手渡される。
買取屋「君お金カードを持って居なかったから特別にあげるよ、そのカードは財布と同じだから絶対に無くしたらダメだぞ!もし心配なら体内にチップを打てば手をかざすだけで会計が全て事済むけど?」
カナ「それは便利だね!じゃあまたその施術をしてくれる店を探すよ!いくらぐらいするの?」
買取屋「無料ですよ!ですがこの街では行っていないのですよ、少し離れた所にここよりも栄えた街【シルムコッド】があるのでそちらに向かって頂けたら」
カナ「【シルムコッド】ね!というかこの村ってなんて名前なの?」
買取屋「【ウェコ村】ですよ!自然豊かで作物がよく育っている村なんですよ!この村から先ほどの【シルムコッド】に食材を提供しています!ぜひゆっくりしていってくださいね!」
・・・・・・
カナはギルドを後にする、先ほど紹介されたグループは全て【シルムコッド】に拠点があるらしい、この村もグループはあるがまったく名声はなく、細々と暮らしているらしい、だがこんな街に居座ってくれる冒険者は珍しく、村の住人は凄くありがたい存在だと思ってくれてるらしい。
カナ「なんかいいよね、お互いが求められている関係って、現実だと中々目に見えないからさ・・・」
カナはそう思いながら宿っぽい店を見つけ、一泊しようと受付に話しかける。
宿屋「一泊1000ロンだよ!」
カナ「・・・・・・」
カナは野宿した・・・。
patopatoblog at 22:10|Permalink
2025年04月26日
No.167 万園の住人
ここは万園(オールエデン)、統括している世界王の名はストレリチア・オール・ロイヤル。
そして万園に在籍している世界王の数は現在24名。
最近万園の世界王として選ばれたネルとストレリチアを除く22名の実力は果てしなく、現在メリアの世界王として在籍しているノルンも元々はその1名に入っていた。
これはノルンが万園に居た頃のお話し。
・・・・・・
無命(むめい)、ノルンが生まれた時に名付けられた名前であり、元々は万園出身の世界王だった。
万園には【円卓の王】と呼ばれる世界王の中でも最強の13名だけに与えられた称号があった。
その【円卓の王】の中でも序列が存在し、1位から6位の世界王はどの世界王が生まれても絶対に覆る事がない絶対的な強さを誇る世界王であり、力も唯一無二のものとなっていると聞く。
7位から10位は帝園(ミガドルエデン)のミールと同等クラス、11位から13位なら無名が努力すればなんとか手が届きそうな順位となっている。
つまり万園の世界王でも序列は努力次第で変更は可能であり、場合によっては【円卓の王】に選ばれる事だって夢ではない。
無命、ノルンが生まれた時に与えられた序列は22位中16位、ノルンが【円卓の王】に選ばれるためにはまだ本メンバー以外にも2名の世界王が存在する、そして下も油断ならず、18位までの世界王とは実力が拮抗しており、いつ負けてもおかしくない、そんな世界にノルンは立たされていた。
・・・・・・
無命(この世界は退屈だ、全員が果てしなく強く、戦いを挑んでしまえば永遠と戦いが続くだろう、だがそれは程よく運動がしたい時には本当に相性が悪い、ほぼ無敵の私達にとってただの近接戦でダメージを与える事なんて不可能に近い、故に互いにずっと涼しい顔で相手を殴りあうのは見ていても実際に殴り合っていても全然楽しい物ではない、強さとは虚しいだけだ・・・)
無命は自身に与えられた世界でただ外を眺めていた、
無命の世界は自分の部屋が檻の中あり、外は広大な空が広がっている世界、それはきっと外の世界には自分の想像が出来ない程の楽しい事があるという夢をずっと抱き続けたい、自分はずっと檻の中に居るという再現をしたのだ。
無命「はぁ、退屈、誰かと仲良くする気にもなれないし、円卓共は偉そうだし、関わりたくないんだよなぁ、何か楽しい事ないのかなぁ」
万園の時間は歪である。
例えばそもそも万園が生まれたのはパトが神羅万象支配を持った時だ、パトが神羅万象を持ったのはパトの器が壊れ、メリアがパトの体内に入った時だ、その時に神羅万象は存在した。だがその時であればメルトリア神国でのメリアの結婚式騒動の時にはまだ3年、なのに万園内では存在して既に100年以上の月日が流れていた、それは万園の王、ストレリチアの力が原因である。
ストレリチアが生まれた時、彼女がまず行った事は事実の改変だった。
生まれたのは3年ちょっと、それが事実だ、だが万園という存在ごと数百年前まで飛ばし、そこから万園の世界王達を生み出し続けたのだ。最初はもっと世界王も多く、ネルクラスが1000体以上居るのが当たり前の世界だったと聞いた、だがそれでは世界としては弱いと考えたストレリチアから作られた世界王達が共食いを始めた、実際に食べた訳ではなく勝者が敗者を吸収するという形だった。そして一気に数が減り現在【円卓の王】の1位から6位の6名が残ったと聞く、この6名の強さはあのミールでさえ、【手も足も出ないし、実際に何もやらせてくれない】という次元の強さになる程である。
無命「あまりに強くなりすぎると圧倒するというよりかは、もう何もやさせてもらえないって次元になるんだな~、いや~~興味深い!自分で体現したいとは思わんがね!」
無命は一人で笑って見せる、誰かに見られているわけでもないのに。
話は戻り、残った6名を見た時、ストレリチアは酷く泣いたというストレリチアが作った世界王達に愛情があったのだ、そして同じ過ちを犯さまいと考えたストレリチアが考えたのが時間を掛けて世界王を作り、無差別に倒すのではなく序列制にして切磋琢磨に互いに高め合ってほしいと願い、今の制度になったと聞く、そのため世界王の数は以前に比べると非常に少ないが一人一人の個体は非常に強い。
万園にはランクというものが存在する。
それは万園、万園に属する世界王達の強さを表すランクである。
・・・・・・
EX(EX-~EX+++)
SSS(SSS-~SSS+)
SS(SS-~SS+)
S(S-~S+)
A(A-~A+)
B(B-~B+)
C(C-~C+)
D(D-~D+)
E(E-~E+)
そして【円卓の王】含め万園に関係する世界の世界王達のランク
ストレリチア(EX+++)
序列1位(EX++)
序列2位 祖占(そうらな)(EX++)
序列3位(EX+)
序列4位(EX)
序列5位 惺紡(せいほう)(EX)
序列6位 神籟(しんらい)(EX)
----
序列7位 仙厳(せんげん)(SSS+)
序列8位 玲瓏(えいろう)(SSS+)
序列9位 怜悧(れいり)(SSS+)
序列10位 媛命(えんめい)(SSS)
序列11位(SSS)
序列12位(SSS-)
序列13位(SSS-)
----
序列14位(SSS-)
序列15位(SSS-)
序列16位 無命(むめい)ノルン・ノーネーム(SSS-)
序列17位 慧海(けいかい)(SSS-)
序列18位 王牙(おうが)(SSS-)
序列19位 揺籠(ゆりかご)(SS+)
序列20位(SS+)
序列21位(SS+)
序列22位(SS+)
---
序列23位 帝国出身 赫権(かくけん)ネル・ハート(A)
帝園王 ミール(SSS)
零園王 ユミル(SS+)
皇園王 シリノア(S+)
天園王 リエル(S+)
界園王 カルティナ(S)
獄園王 ノルン(A+)←無命 獄園世界王状態
楽園王 リフォン・レフォン(A+) リフォン(B) レフォン(A)
想園王 ソラリア(B~A+)
虚園王 ティノール(B-)
聖園王 エクレシア・ヨハネ(B-) エクレシア(B) ヨハネ(B-)
星園王 フ―テリ(S+)
奉園王 クリアーラ(A)
奪園王 ヘレルノ(B)
豊園王 エウリア(C+)
龑園王 ミカエミ(B+)
帝園世界王未覚醒
帝園 第零園 (C)(月花の本来の世界王)覚醒済み
帝園 第一園 エステル(E)
帝園 第二園 (S+)
帝園 第三園 フェア(B-)
帝園 第四園 ティエル(B-)
帝園 第五園 ミール(SSS)覚醒済み
帝園 第六園 リル(E-)
帝園 第七園 フラ(B-)
帝園 第八園 (C-)
帝園 第九園 (D+)
帝園 第十園 (D+)
帝園 第十一園 (D+)
帝園 第十二園 (D)
・・・・・・
無命はため息をついていた、だがそこでストレリチアから使命が与えられたのだ。
ストレリチア「無命、貴女はメリア・メルトリアの世界王としてメリアを管理しなさい、メリアの世界王はなにせ身勝手で我儘です、私の言う事を全然聞きませんし、野心が強いです、メリアに忠実なには良いですが、パトに忠実になるかどうかは・・・不安です、なので私が完全に封印しますので、貴女がメリアの世界王として使命を果たして頂ければ・・・どうでしょう?」
無命はこれは二度とないチャンスだと考えた、出世欲もない、ただ日常に刺激が欲しい無命にとって誰の世界王になろうが、それによって弱体化しようが、結果的に不便で刺激的な日常を送れるのであればそれ以上に魅力的な事はなかった。
無命「仕方ないなぁ~~、じゃあやっちゃおうかな~~♪」
こうして無命は自分の檻から抜け出し、広大な大空に足を踏み出した。
無命からノルン・ノーネーム、そしてノルン・プリズンと名前を変えて。
そして彼女は獄園という世界で活動を始め、手始めに現実世界に足を運ぶのだった。
そして万園に在籍している世界王の数は現在24名。
最近万園の世界王として選ばれたネルとストレリチアを除く22名の実力は果てしなく、現在メリアの世界王として在籍しているノルンも元々はその1名に入っていた。
これはノルンが万園に居た頃のお話し。
・・・・・・
無命(むめい)、ノルンが生まれた時に名付けられた名前であり、元々は万園出身の世界王だった。
万園には【円卓の王】と呼ばれる世界王の中でも最強の13名だけに与えられた称号があった。
その【円卓の王】の中でも序列が存在し、1位から6位の世界王はどの世界王が生まれても絶対に覆る事がない絶対的な強さを誇る世界王であり、力も唯一無二のものとなっていると聞く。
7位から10位は帝園(ミガドルエデン)のミールと同等クラス、11位から13位なら無名が努力すればなんとか手が届きそうな順位となっている。
つまり万園の世界王でも序列は努力次第で変更は可能であり、場合によっては【円卓の王】に選ばれる事だって夢ではない。
無命、ノルンが生まれた時に与えられた序列は22位中16位、ノルンが【円卓の王】に選ばれるためにはまだ本メンバー以外にも2名の世界王が存在する、そして下も油断ならず、18位までの世界王とは実力が拮抗しており、いつ負けてもおかしくない、そんな世界にノルンは立たされていた。
・・・・・・
無命(この世界は退屈だ、全員が果てしなく強く、戦いを挑んでしまえば永遠と戦いが続くだろう、だがそれは程よく運動がしたい時には本当に相性が悪い、ほぼ無敵の私達にとってただの近接戦でダメージを与える事なんて不可能に近い、故に互いにずっと涼しい顔で相手を殴りあうのは見ていても実際に殴り合っていても全然楽しい物ではない、強さとは虚しいだけだ・・・)
無命は自身に与えられた世界でただ外を眺めていた、
無命の世界は自分の部屋が檻の中あり、外は広大な空が広がっている世界、それはきっと外の世界には自分の想像が出来ない程の楽しい事があるという夢をずっと抱き続けたい、自分はずっと檻の中に居るという再現をしたのだ。
無命「はぁ、退屈、誰かと仲良くする気にもなれないし、円卓共は偉そうだし、関わりたくないんだよなぁ、何か楽しい事ないのかなぁ」
万園の時間は歪である。
例えばそもそも万園が生まれたのはパトが神羅万象支配を持った時だ、パトが神羅万象を持ったのはパトの器が壊れ、メリアがパトの体内に入った時だ、その時に神羅万象は存在した。だがその時であればメルトリア神国でのメリアの結婚式騒動の時にはまだ3年、なのに万園内では存在して既に100年以上の月日が流れていた、それは万園の王、ストレリチアの力が原因である。
ストレリチアが生まれた時、彼女がまず行った事は事実の改変だった。
生まれたのは3年ちょっと、それが事実だ、だが万園という存在ごと数百年前まで飛ばし、そこから万園の世界王達を生み出し続けたのだ。最初はもっと世界王も多く、ネルクラスが1000体以上居るのが当たり前の世界だったと聞いた、だがそれでは世界としては弱いと考えたストレリチアから作られた世界王達が共食いを始めた、実際に食べた訳ではなく勝者が敗者を吸収するという形だった。そして一気に数が減り現在【円卓の王】の1位から6位の6名が残ったと聞く、この6名の強さはあのミールでさえ、【手も足も出ないし、実際に何もやらせてくれない】という次元の強さになる程である。
無命「あまりに強くなりすぎると圧倒するというよりかは、もう何もやさせてもらえないって次元になるんだな~、いや~~興味深い!自分で体現したいとは思わんがね!」
無命は一人で笑って見せる、誰かに見られているわけでもないのに。
話は戻り、残った6名を見た時、ストレリチアは酷く泣いたというストレリチアが作った世界王達に愛情があったのだ、そして同じ過ちを犯さまいと考えたストレリチアが考えたのが時間を掛けて世界王を作り、無差別に倒すのではなく序列制にして切磋琢磨に互いに高め合ってほしいと願い、今の制度になったと聞く、そのため世界王の数は以前に比べると非常に少ないが一人一人の個体は非常に強い。
万園にはランクというものが存在する。
それは万園、万園に属する世界王達の強さを表すランクである。
・・・・・・
EX(EX-~EX+++)
SSS(SSS-~SSS+)
SS(SS-~SS+)
S(S-~S+)
A(A-~A+)
B(B-~B+)
C(C-~C+)
D(D-~D+)
E(E-~E+)
そして【円卓の王】含め万園に関係する世界の世界王達のランク
ストレリチア(EX+++)
序列1位(EX++)
序列2位 祖占(そうらな)(EX++)
序列3位(EX+)
序列4位(EX)
序列5位 惺紡(せいほう)(EX)
序列6位 神籟(しんらい)(EX)
----
序列7位 仙厳(せんげん)(SSS+)
序列8位 玲瓏(えいろう)(SSS+)
序列9位 怜悧(れいり)(SSS+)
序列10位 媛命(えんめい)(SSS)
序列11位(SSS)
序列12位(SSS-)
序列13位(SSS-)
----
序列14位(SSS-)
序列15位(SSS-)
序列16位 無命(むめい)ノルン・ノーネーム(SSS-)
序列17位 慧海(けいかい)(SSS-)
序列18位 王牙(おうが)(SSS-)
序列19位 揺籠(ゆりかご)(SS+)
序列20位(SS+)
序列21位(SS+)
序列22位(SS+)
---
序列23位 帝国出身 赫権(かくけん)ネル・ハート(A)
帝園王 ミール(SSS)
零園王 ユミル(SS+)
皇園王 シリノア(S+)
天園王 リエル(S+)
界園王 カルティナ(S)
獄園王 ノルン(A+)←無命 獄園世界王状態
楽園王 リフォン・レフォン(A+) リフォン(B) レフォン(A)
想園王 ソラリア(B~A+)
虚園王 ティノール(B-)
聖園王 エクレシア・ヨハネ(B-) エクレシア(B) ヨハネ(B-)
星園王 フ―テリ(S+)
奉園王 クリアーラ(A)
奪園王 ヘレルノ(B)
豊園王 エウリア(C+)
龑園王 ミカエミ(B+)
帝園世界王未覚醒
帝園 第零園 (C)(月花の本来の世界王)覚醒済み
帝園 第一園 エステル(E)
帝園 第二園 (S+)
帝園 第三園 フェア(B-)
帝園 第四園 ティエル(B-)
帝園 第五園 ミール(SSS)覚醒済み
帝園 第六園 リル(E-)
帝園 第七園 フラ(B-)
帝園 第八園 (C-)
帝園 第九園 (D+)
帝園 第十園 (D+)
帝園 第十一園 (D+)
帝園 第十二園 (D)
・・・・・・
無命はため息をついていた、だがそこでストレリチアから使命が与えられたのだ。
ストレリチア「無命、貴女はメリア・メルトリアの世界王としてメリアを管理しなさい、メリアの世界王はなにせ身勝手で我儘です、私の言う事を全然聞きませんし、野心が強いです、メリアに忠実なには良いですが、パトに忠実になるかどうかは・・・不安です、なので私が完全に封印しますので、貴女がメリアの世界王として使命を果たして頂ければ・・・どうでしょう?」
無命はこれは二度とないチャンスだと考えた、出世欲もない、ただ日常に刺激が欲しい無命にとって誰の世界王になろうが、それによって弱体化しようが、結果的に不便で刺激的な日常を送れるのであればそれ以上に魅力的な事はなかった。
無命「仕方ないなぁ~~、じゃあやっちゃおうかな~~♪」
こうして無命は自分の檻から抜け出し、広大な大空に足を踏み出した。
無命からノルン・ノーネーム、そしてノルン・プリズンと名前を変えて。
そして彼女は獄園という世界で活動を始め、手始めに現実世界に足を運ぶのだった。
patopatoblog at 12:16|Permalink
2025年03月16日
No.166 援泉に入ってみよう!!※R18
琴歌は自身の歌姫の力を上げるために想園に来ていた。
琴歌「とうとう来てしまいましたか・・・」ゴクリ
琴歌は援泉の前に立っていた、以前ソラリアからはこの泉に入れば状態強化系の力を上げる【援歌】を強化する事が出来ると聞いていた、だがその熟練度を上げるためには泉の中に入って強制的に欲情状態になるため、それを発散する必要があるのだ。
琴歌(調べました、あまりにも気持ちいい体験は脳を壊す恐れがある、依存状態に入りやすいと、この泉は今後私の脳を壊して快楽漬けにしてしまう恐れがある・・・そして多分、今はまだ理性があるから良い所で辞めようって考える事が出来る、けどいざ入るとそのセーブが効かなくなるかもしれない、怖い・・・)
だが琴歌は足手まといで居たくないと考えていた、そして皆に置いて行かれたくと、メリアからは専属神内序列4位というあのラル達を上回る序列を与えられた、その期待に応えたいと、琴歌は強い思いを持って泉に入る覚悟を決める。
・・・・・・
まずは服を脱ぐ、そして裸になった、ここは温泉移設ではないのでタオルや身体を洗う石鹸等があるわけではなく、ただ泉がある。
琴歌「裸で入って、出て、そして身体が乾くまでが修行の一環だとソラリアさんは言ってましたね、だからタオル等で拭いても泉の水は吸収しないから意味がないと・・・最初から最後まで厄介ですね」
琴歌は頭の中で不満を抱えながらも泉の中に入る。
琴歌(凄くいい湯ですね、長く入っていられそうなほど温度が丁度良い・・・)
琴歌は想像以上に入り心地の良い泉にリラックスをしてしまう、だが今だに性欲が高まるような効能は出て来ていない
琴歌(すぐに効果は発揮しないのでしょうかね・・・そもそも発情している状態っていざ言われるとどういう状態なのかわかりませんね、もしかすると私の考え過ぎだったのかも・・・)
琴歌は数十分ほど入って何も起こらなかったため、拍子抜けと言わんばかりにその場を去ろうとしていた、【欲情してその性欲を高め、発散する、その感度の波の振れ幅が大きい程熟練度が上がる】という話だったため、欲情しないのであれば長湯しても効果を得られないと考えたからだ」
琴歌が泉から立ち上がった時、琴歌の股からはあり得ない程の液体が出ていた、琴歌はそれに気付き、恥ずかしくなってその場で再度しゃがみこんでしまう。
琴歌(え?!なに?!なんでこんなに濡れてるの?今まで全然気付かなかった、え?なんで?)
琴歌は気が動転した、確認のために自身の股間に触れる、すると脳に電撃が走る、身体全体が震える、そして一気に性欲が琴歌の脳を満たし、身体がそれに反応するように感度を増す。
琴歌(一気に・・・これマズいかも、ムラムラするだけじゃなくて・・・感度も上がってる、これだとすぐに・・・)
琴歌は咄嗟に股間に伸ばした手を胸元まで戻し、自身を抱きかかえるようにしたため、琴歌の腕が自身の胸にある突起物を刺激する。
琴歌はそれも振り払い、両腕は胸から逃がしたが、咄嗟に足と身体を動かしたため、水の流れが琴歌の股間を優しく撫でるように刺激する、次はその刺激に耐え切れずに泉の中で股間を抑えるように伏せてしまう
琴歌(感度が・・・このままだと本当にマズイ、この気持ちよさを覚えちゃダメ!!身体がこの快楽を覚えちゃう!!)
琴歌は泉から出ようとする、快楽に身を委ねるのがあまりにも怖かった、だが激しく動けば股間に刺激が走る、その度に股間を手で抑えようとする、だがその行動が琴歌にとって過ちとなる。
琴歌が咄嗟に抑えようとした手は確かに自身の股間を隠した、だが中指が自身のワレメの奥に触れてしまった、その刺激が、自分自身で与えてしまった刺激が琴歌の理性を少し飛ばし、そのまま奥へ指の侵入を許してしまう。
琴歌「あ・・・あ・・・あ・・・」
琴歌は耐えきれない快楽にその場で足を止めてしまう、既に泉の淵までたどり着いていた、後は泉から上がれば済む所まで来たが、琴歌が作った快楽から逃げる事が出来なかった。
琴歌は自身の指で自身の中を乱暴に弄る、それはまるでパトと一夜を過ごしているのを想像するように、ただ自分が気持ちよくなるだけの快楽ではなく、不規則に乱暴に動かす事で長い間快楽に身を委ねられるようにと。
琴歌「ああ、ダメ、もう止まらない・・・」
琴歌(一度だけ、そう一度だけ発散してしまえば!その時にこの泉から上がれば!!!)
琴歌は一度果ててしまえばいいと快楽の誘惑に負ける、そうなればもう我慢はしない、自身の空いている手を意図的に自身の胸に手を伸ばし、刺激を与える、我慢しなくていい、一度快楽に身を委ねればいい、そう考えた琴歌はどうせならと泉の中にしっかり身体を浸からせてしまう、そして最も快楽を得られやすい体勢でそのまま自身を慰める、泉の身を包み込んでくれるような温度が琴歌を優しく包み込み、そして快楽を促進する。
琴歌(もう・・・イきたい)
琴歌はそのまま一度そう考えるとそのまま果ててしまった。
その時に入った快楽は今までの自慰の中でもダントツだった、だが泉の効果で興奮させられていたため、どこか物足りなさがあった。
琴歌(よ、よし・・・今なら泉から出る事ができ・・・)
琴歌がイって身体がボーっとしているにも関わらず泉から抜け出そうとする、片足の膝が地に付いた時、琴歌の眼からパトの視界共有を発動してしまう。それは琴歌にとって間違ってリモコンが身体の何処かに当たり、勝手にテレビがついてしまった程度のアクシデントだった、だが琴歌が見た光景がマズかった。
琴歌(!!!!!!!!!?????)
琴歌が見た物とはパト視点で現在営んでいるメリアの姿だった。
声は聞こえない、見えるだけだ、だが今琴歌の見た光景は声は聞こえなくとも脳内で補完されるほどメリアの顔は蕩け、パトによって快楽を与えられている裸のメリアの姿だった、琴歌の前では絶対に見せる事のないメリアのあられもない姿、琴歌はそれが視界に入ってしまったため、地に膝がついていたのだが、そのまま泉に身体を戻してしまう。
琴歌(こんなに激しく、そしてこんなにも気持ちよさそうに・・・パト君、今君は私じゃなくてメリアちゃんを抱いているんだね、私じゃなくて他の子と繋がっているんだね・・・凄く寂しいよ、凄く嫉妬しちゃうます・・・)
琴歌は一瞬で興奮が戻り、快楽に身を委ねる、先ほどまで自身の奥に入れていた指をもう一本増やす、疑似的でもパトを感じていたいからだ、視界に入るメリアの体勢を真似して今こうやってパト君と繋がっていると実演しながら自慰を営む・・・
それから数十分後・・・
・・・・・・
琴歌は泉からなんとか出ていた、琴歌の視界から見えるメリアとパトの営みも終えていた。
琴歌はまだ乾ききっていない泉の水を乾くのを待つ、股間は何度もいじったため、ジンジンと痛みがあった。
琴歌(まだ胸の鼓動が・・・もう身体が動きませんが、もしまた触れてしまうときっとまた始めてしまう・・・私ってこんなにもいやらしい子だったのでしょうか・・・)
琴歌は自分を責める、そしてそのタイミングでソラリアが現実世界から帰って来る。
ソラリア「姫、どうでしたか?」
琴歌「もう二度と入りたくありません、こんな泉・・・」
ソラリア「そうですか、気に入ってくれて何よりです♪」
ソラリアはそう言いながら琴歌の泉の水とは違う濡れ方をしている股間を見て笑顔になる、それに気付いた琴歌はそれを隠すように仰向けから横向きになる。
ソラリア「安心してください、この泉には美容効果はもちろん、傷を治す効果も含めています、今回の事で身体は傷つく事もありませんし、姫の大事な所を痛める事もありません、清らかな見た目のままですよ、遊び過ぎて黒ずんだとか言われたら私は責任取れませんしね」
琴歌「下品ですよ、ソラリアさん、まさか酔ってます?」
ソラリア「それはもちろん♪それでは私も折角ですし泉を堪能しましょう♪」
ソラリアはそのまま服を脱ぎ、援泉に入ってしまった。
琴歌はソラリアの行動に驚きながら見てしまう。
ソラリア「あ~~~気持ちいですね~~♪もう私自身の力で欲情する事が出来ませんからね、この世界の私は20代の頃の私を使っていますが、精神年齢は何千万歳以上ですからね~、もう欲情する方が難しくて難しくて・・・」
琴歌「ソラリアさんは欲情しないのですか?」
ソラリア「してますよ?今もムズムズしてます、ですがもう慣れました、恐らく姫と同じくらいには発情してますよ、ですがその程度です、性欲発散したとしても私の身体はそこまで快楽を得られません、少し気が晴れる程度です、例えば・・・」
ソラリアは笑顔のまま琴歌の視線から見えないが自身の股間を弄る、そしてものの一瞬で達してしまう、だがソラリアは達したとしても顔を赤らめる事もなければ艶めかしい声を出す事もない、まるで爪を切るかのような仕草で終わった、琴歌はそのあまりにも自然過ぎる動きで本当に目の前で致したのかすらわからなかった。
ソラリア「まあ、この程度ですね、私にとってはこの程度なのですよ、だから姫がそこまで放心状態になる程性欲を満たせてる事が羨ましいです、私も出来る事なら精神年齢も記憶も全て20代の頃に戻れば・・・姫のように乙女な反応が出来たのでしょうね」
琴歌「ソラリアさんは今まで何人の殿方と身体を交えたのですか?」
ソラリア「そうですね、私が初めて身体を交えたのが5000歳くらいの頃だったかしら・・・もちろん一人ですよ、穢れがありましたからね、私の殿方も私一人としか交わる事はありませんでしたね、神界では珍しい方でしたよ、姫にとっての先祖に当たる方になると思いますが、そこで息子が生まれ、息子は何千人という女神に子を宿し、その子がまた多くの女神と交わり子が生まれ・・・そうやってローレロットの遺伝子が継がれていったのですね・・・特別ではないんです、ローレロット一族というか私の遺伝子を持つ子は・・・歌が上手い人、歌で人を魅了出来る人が私の遺伝子が強い、実は今ある全世界の80%の神や生物の始まりは私なんですよ♪」
琴歌「・・・凄い話ですね・・・」
ソラリア「もう私の殿方の記憶は思い出せません、私が知っているのはまるで私のようで私ではない私の記録、私がローレロットの名を万園に取り込まれる時に捨て、ウトピア・ファウンダーに名前を変えた時に新たなソラリアが生まれたのです、ローレロットのソラリアはまた歌姫適正100%の子を求めて現実世界で彷徨っていると思います。」
今のソラリアは琴歌が元々持って居た世界王とは似て非なる存在、それは万園にとってソラリアは取り込むには厄介過ぎる存在だったため、ソラリアを捨て万園産ソラリアを琴歌の中に取り込ませる事で万園は琴歌の世界を支配したのだ。
ソラリア「だから私は身体年齢は20代前半、記憶は姫が生まれた時から今に至るまで、記録として以前のソラリアの記録があり、そのため精神年齢だけが異様に高いという状態なのです、きっと万園は時と場合でこの身体を殿、この場合パト様に捧げろと言いたいのでしょうね、姫と共に・・・」
琴歌「ソラリアさん・・・」
ソラリア「ですがご安心ください、私は殿を尊敬はしていても好みではありません、だから身体を許すことはないでしょう、それに発情も出来ないこの身体で殿を喜ばせる事は不可能です、それに私は姫とも致す事は出来ません、女性同士キスとか・・・出来ません出来ません!!」
ソラリアは想像する素振りをしては顔を横に振って拒絶する。
ソラリア「私には特殊性癖はありませんので、ぜひ二人で堪能してください」
そう言いながらソラリアは援泉を堪能していた、たまに溜まった水を抜くかのような感覚で自身の股間を弄り、さらっと性欲を発散させながら。
琴歌はそんなソラリアを見て・・・「私もあれくらい同様せずに性欲を発散しながら泉に入れたらなぁ・・・」とやっと半分乾いた身体とそれと同時に股部分のヌルヌルした感覚を感じながら呆けながら再度仰向けになり、空を眺めていた。
琴歌「とうとう来てしまいましたか・・・」ゴクリ
琴歌は援泉の前に立っていた、以前ソラリアからはこの泉に入れば状態強化系の力を上げる【援歌】を強化する事が出来ると聞いていた、だがその熟練度を上げるためには泉の中に入って強制的に欲情状態になるため、それを発散する必要があるのだ。
琴歌(調べました、あまりにも気持ちいい体験は脳を壊す恐れがある、依存状態に入りやすいと、この泉は今後私の脳を壊して快楽漬けにしてしまう恐れがある・・・そして多分、今はまだ理性があるから良い所で辞めようって考える事が出来る、けどいざ入るとそのセーブが効かなくなるかもしれない、怖い・・・)
だが琴歌は足手まといで居たくないと考えていた、そして皆に置いて行かれたくと、メリアからは専属神内序列4位というあのラル達を上回る序列を与えられた、その期待に応えたいと、琴歌は強い思いを持って泉に入る覚悟を決める。
・・・・・・
まずは服を脱ぐ、そして裸になった、ここは温泉移設ではないのでタオルや身体を洗う石鹸等があるわけではなく、ただ泉がある。
琴歌「裸で入って、出て、そして身体が乾くまでが修行の一環だとソラリアさんは言ってましたね、だからタオル等で拭いても泉の水は吸収しないから意味がないと・・・最初から最後まで厄介ですね」
琴歌は頭の中で不満を抱えながらも泉の中に入る。
琴歌(凄くいい湯ですね、長く入っていられそうなほど温度が丁度良い・・・)
琴歌は想像以上に入り心地の良い泉にリラックスをしてしまう、だが今だに性欲が高まるような効能は出て来ていない
琴歌(すぐに効果は発揮しないのでしょうかね・・・そもそも発情している状態っていざ言われるとどういう状態なのかわかりませんね、もしかすると私の考え過ぎだったのかも・・・)
琴歌は数十分ほど入って何も起こらなかったため、拍子抜けと言わんばかりにその場を去ろうとしていた、【欲情してその性欲を高め、発散する、その感度の波の振れ幅が大きい程熟練度が上がる】という話だったため、欲情しないのであれば長湯しても効果を得られないと考えたからだ」
琴歌が泉から立ち上がった時、琴歌の股からはあり得ない程の液体が出ていた、琴歌はそれに気付き、恥ずかしくなってその場で再度しゃがみこんでしまう。
琴歌(え?!なに?!なんでこんなに濡れてるの?今まで全然気付かなかった、え?なんで?)
琴歌は気が動転した、確認のために自身の股間に触れる、すると脳に電撃が走る、身体全体が震える、そして一気に性欲が琴歌の脳を満たし、身体がそれに反応するように感度を増す。
琴歌(一気に・・・これマズいかも、ムラムラするだけじゃなくて・・・感度も上がってる、これだとすぐに・・・)
琴歌は咄嗟に股間に伸ばした手を胸元まで戻し、自身を抱きかかえるようにしたため、琴歌の腕が自身の胸にある突起物を刺激する。
琴歌はそれも振り払い、両腕は胸から逃がしたが、咄嗟に足と身体を動かしたため、水の流れが琴歌の股間を優しく撫でるように刺激する、次はその刺激に耐え切れずに泉の中で股間を抑えるように伏せてしまう
琴歌(感度が・・・このままだと本当にマズイ、この気持ちよさを覚えちゃダメ!!身体がこの快楽を覚えちゃう!!)
琴歌は泉から出ようとする、快楽に身を委ねるのがあまりにも怖かった、だが激しく動けば股間に刺激が走る、その度に股間を手で抑えようとする、だがその行動が琴歌にとって過ちとなる。
琴歌が咄嗟に抑えようとした手は確かに自身の股間を隠した、だが中指が自身のワレメの奥に触れてしまった、その刺激が、自分自身で与えてしまった刺激が琴歌の理性を少し飛ばし、そのまま奥へ指の侵入を許してしまう。
琴歌「あ・・・あ・・・あ・・・」
琴歌は耐えきれない快楽にその場で足を止めてしまう、既に泉の淵までたどり着いていた、後は泉から上がれば済む所まで来たが、琴歌が作った快楽から逃げる事が出来なかった。
琴歌は自身の指で自身の中を乱暴に弄る、それはまるでパトと一夜を過ごしているのを想像するように、ただ自分が気持ちよくなるだけの快楽ではなく、不規則に乱暴に動かす事で長い間快楽に身を委ねられるようにと。
琴歌「ああ、ダメ、もう止まらない・・・」
琴歌(一度だけ、そう一度だけ発散してしまえば!その時にこの泉から上がれば!!!)
琴歌は一度果ててしまえばいいと快楽の誘惑に負ける、そうなればもう我慢はしない、自身の空いている手を意図的に自身の胸に手を伸ばし、刺激を与える、我慢しなくていい、一度快楽に身を委ねればいい、そう考えた琴歌はどうせならと泉の中にしっかり身体を浸からせてしまう、そして最も快楽を得られやすい体勢でそのまま自身を慰める、泉の身を包み込んでくれるような温度が琴歌を優しく包み込み、そして快楽を促進する。
琴歌(もう・・・イきたい)
琴歌はそのまま一度そう考えるとそのまま果ててしまった。
その時に入った快楽は今までの自慰の中でもダントツだった、だが泉の効果で興奮させられていたため、どこか物足りなさがあった。
琴歌(よ、よし・・・今なら泉から出る事ができ・・・)
琴歌がイって身体がボーっとしているにも関わらず泉から抜け出そうとする、片足の膝が地に付いた時、琴歌の眼からパトの視界共有を発動してしまう。それは琴歌にとって間違ってリモコンが身体の何処かに当たり、勝手にテレビがついてしまった程度のアクシデントだった、だが琴歌が見た光景がマズかった。
琴歌(!!!!!!!!!?????)
琴歌が見た物とはパト視点で現在営んでいるメリアの姿だった。
声は聞こえない、見えるだけだ、だが今琴歌の見た光景は声は聞こえなくとも脳内で補完されるほどメリアの顔は蕩け、パトによって快楽を与えられている裸のメリアの姿だった、琴歌の前では絶対に見せる事のないメリアのあられもない姿、琴歌はそれが視界に入ってしまったため、地に膝がついていたのだが、そのまま泉に身体を戻してしまう。
琴歌(こんなに激しく、そしてこんなにも気持ちよさそうに・・・パト君、今君は私じゃなくてメリアちゃんを抱いているんだね、私じゃなくて他の子と繋がっているんだね・・・凄く寂しいよ、凄く嫉妬しちゃうます・・・)
琴歌は一瞬で興奮が戻り、快楽に身を委ねる、先ほどまで自身の奥に入れていた指をもう一本増やす、疑似的でもパトを感じていたいからだ、視界に入るメリアの体勢を真似して今こうやってパト君と繋がっていると実演しながら自慰を営む・・・
それから数十分後・・・
・・・・・・
琴歌は泉からなんとか出ていた、琴歌の視界から見えるメリアとパトの営みも終えていた。
琴歌はまだ乾ききっていない泉の水を乾くのを待つ、股間は何度もいじったため、ジンジンと痛みがあった。
琴歌(まだ胸の鼓動が・・・もう身体が動きませんが、もしまた触れてしまうときっとまた始めてしまう・・・私ってこんなにもいやらしい子だったのでしょうか・・・)
琴歌は自分を責める、そしてそのタイミングでソラリアが現実世界から帰って来る。
ソラリア「姫、どうでしたか?」
琴歌「もう二度と入りたくありません、こんな泉・・・」
ソラリア「そうですか、気に入ってくれて何よりです♪」
ソラリアはそう言いながら琴歌の泉の水とは違う濡れ方をしている股間を見て笑顔になる、それに気付いた琴歌はそれを隠すように仰向けから横向きになる。
ソラリア「安心してください、この泉には美容効果はもちろん、傷を治す効果も含めています、今回の事で身体は傷つく事もありませんし、姫の大事な所を痛める事もありません、清らかな見た目のままですよ、遊び過ぎて黒ずんだとか言われたら私は責任取れませんしね」
琴歌「下品ですよ、ソラリアさん、まさか酔ってます?」
ソラリア「それはもちろん♪それでは私も折角ですし泉を堪能しましょう♪」
ソラリアはそのまま服を脱ぎ、援泉に入ってしまった。
琴歌はソラリアの行動に驚きながら見てしまう。
ソラリア「あ~~~気持ちいですね~~♪もう私自身の力で欲情する事が出来ませんからね、この世界の私は20代の頃の私を使っていますが、精神年齢は何千万歳以上ですからね~、もう欲情する方が難しくて難しくて・・・」
琴歌「ソラリアさんは欲情しないのですか?」
ソラリア「してますよ?今もムズムズしてます、ですがもう慣れました、恐らく姫と同じくらいには発情してますよ、ですがその程度です、性欲発散したとしても私の身体はそこまで快楽を得られません、少し気が晴れる程度です、例えば・・・」
ソラリアは笑顔のまま琴歌の視線から見えないが自身の股間を弄る、そしてものの一瞬で達してしまう、だがソラリアは達したとしても顔を赤らめる事もなければ艶めかしい声を出す事もない、まるで爪を切るかのような仕草で終わった、琴歌はそのあまりにも自然過ぎる動きで本当に目の前で致したのかすらわからなかった。
ソラリア「まあ、この程度ですね、私にとってはこの程度なのですよ、だから姫がそこまで放心状態になる程性欲を満たせてる事が羨ましいです、私も出来る事なら精神年齢も記憶も全て20代の頃に戻れば・・・姫のように乙女な反応が出来たのでしょうね」
琴歌「ソラリアさんは今まで何人の殿方と身体を交えたのですか?」
ソラリア「そうですね、私が初めて身体を交えたのが5000歳くらいの頃だったかしら・・・もちろん一人ですよ、穢れがありましたからね、私の殿方も私一人としか交わる事はありませんでしたね、神界では珍しい方でしたよ、姫にとっての先祖に当たる方になると思いますが、そこで息子が生まれ、息子は何千人という女神に子を宿し、その子がまた多くの女神と交わり子が生まれ・・・そうやってローレロットの遺伝子が継がれていったのですね・・・特別ではないんです、ローレロット一族というか私の遺伝子を持つ子は・・・歌が上手い人、歌で人を魅了出来る人が私の遺伝子が強い、実は今ある全世界の80%の神や生物の始まりは私なんですよ♪」
琴歌「・・・凄い話ですね・・・」
ソラリア「もう私の殿方の記憶は思い出せません、私が知っているのはまるで私のようで私ではない私の記録、私がローレロットの名を万園に取り込まれる時に捨て、ウトピア・ファウンダーに名前を変えた時に新たなソラリアが生まれたのです、ローレロットのソラリアはまた歌姫適正100%の子を求めて現実世界で彷徨っていると思います。」
今のソラリアは琴歌が元々持って居た世界王とは似て非なる存在、それは万園にとってソラリアは取り込むには厄介過ぎる存在だったため、ソラリアを捨て万園産ソラリアを琴歌の中に取り込ませる事で万園は琴歌の世界を支配したのだ。
ソラリア「だから私は身体年齢は20代前半、記憶は姫が生まれた時から今に至るまで、記録として以前のソラリアの記録があり、そのため精神年齢だけが異様に高いという状態なのです、きっと万園は時と場合でこの身体を殿、この場合パト様に捧げろと言いたいのでしょうね、姫と共に・・・」
琴歌「ソラリアさん・・・」
ソラリア「ですがご安心ください、私は殿を尊敬はしていても好みではありません、だから身体を許すことはないでしょう、それに発情も出来ないこの身体で殿を喜ばせる事は不可能です、それに私は姫とも致す事は出来ません、女性同士キスとか・・・出来ません出来ません!!」
ソラリアは想像する素振りをしては顔を横に振って拒絶する。
ソラリア「私には特殊性癖はありませんので、ぜひ二人で堪能してください」
そう言いながらソラリアは援泉を堪能していた、たまに溜まった水を抜くかのような感覚で自身の股間を弄り、さらっと性欲を発散させながら。
琴歌はそんなソラリアを見て・・・「私もあれくらい同様せずに性欲を発散しながら泉に入れたらなぁ・・・」とやっと半分乾いた身体とそれと同時に股部分のヌルヌルした感覚を感じながら呆けながら再度仰向けになり、空を眺めていた。
patopatoblog at 20:23|Permalink
No.165 ソラリアと琴歌の歌姫
琴歌は歌姫の力を扱う特訓を続ける。
琴歌「目の力は歌姫の力に影響されない・・・ここ大事な所ですね」
ソラリア「それは姫の力であって歌姫の力ではありませんからね」
琴歌は次に杖を構える。
そして自身が思い描いた攻撃を放つ、目の前の的は木っ端微塵に砕け散る。
ソラリア「今の攻撃で15%歌姫の力が蓄えられました、まだまだ表現体現力が足りませんね」
琴歌「歌姫の力が上がりにくい方が良いんですか?逆に上がりやすい方が良いんですか?」
ソラリア「早く覚醒したいなら上げない方がいいですね、ですが一度覚醒して覚醒が解けた場合、反動で能力が使えなくなる、それはつまり戦いに離脱しないといけないという事です」
琴歌「逆に長く戦えるようにすれば歌姫の力を沢山扱わないと覚醒はしない、だから格上相手に挑みたくても中々戦況が変わらないと・・・どうなんでしょうか、私が歌姫を鍛えたとしてもそれはメリットなのでしょうか?」
ソラリア「間違いなくメリットですよ、なにせ姫は沢山の歌姫の力を長い間扱えますから、歌姫はオーラを必要としない分、他の人とは全然戦い方が異なります、歌姫という力だけで姫は戦わないといけない、そうなれば相当に苦労すると思いますよ」
琴歌「そうですね、それで歌姫を強化するために想園の泉に入る必要性があるんですよね」
ソラリア「はい、各泉には表現力を上げる効果を持って居ます、例えば第一区の援泉は【援歌】分野の熟練度を上げる効果があります、【援歌】とはバフ効果を持つ能力を扱う際に発揮される力ですね、ですが泉に入っている間は欲情して、凄くムラムラしちゃうと思います、というより恐らく沢山自慰行為を強制させられます、そして高まった感度を発散して落ち着かせる、その波の振れ幅で熟練度が上がりますからね、出る時は多分凄く股間がヒリヒリしているかもしれませんね~」
琴歌「なんでそんな訳の分からない効果がつくんですか・・・」はぁ・・・
琴歌はため息をついた、琴歌としては味方に状態強化をしてあげたい気持ちは強い、だがそのために泉に入って誰もいないとはいえ、一人でずっと泉の中で発情しないとならないのは屈辱的だった。
ソラリア「味方への状態強化が嫌なら戦闘で活躍するための【闘歌】、味方や自身を癒すなら【癒歌】、相手に状態異常を付与したいなら【暗歌】、自身や味方を護りたいなら【護歌】、特性強化や特性付与を一時的に行い戦いを有利に運びたいなら【勇歌】、オーラ回復やオーラを作ったりして運用したいなら【魂歌】、呪いで相手をずっと不幸に陥れたいなら【呪歌】、まだまだ沢山あります!どの分野を鍛えてもいいんですよ!姫!」
琴歌「再確認ですが、それらの分野を鍛えると強化されるのと、歌姫ゲージを上げにくくする効果があるという認識でいいですね?」
ソラリア「はい!その認識で問題ありません!例えば最初におっしゃった【援歌】、今使うと【援歌熟練度】が0%の場合、歌姫ゲージが20%も上昇して、強化も60%ほどだとします、ですが【援歌熟練度】が50%の場合、歌姫ゲージは約12%上昇、強化もまあ85%くらいですかね、ゲームのスキル強化みたいなものです」
琴歌は考える、頭を悩ませる、それはどの泉も癖が強すぎるからだ、泉によっては熟練度を上げやすい泉が存在する、第一区の【援泉】もただ欲情するだけのため簡単、第三区の【癒泉】粘着湯適温、つまりはただのローション水のため、むしろ美容効果も高いため簡単、しかも優しい気持ちを維持し続ければいいだけという琴歌にとって最も適した力だと言える。
琴歌「第二区と第四区と第五区と第八区、【闘歌】【暗歌】【護歌】【呪歌】、戦闘で最も使いたい分野は全部不可能レベルで難しいのはなんの嫌がらせですか・・・」
ソラリアは琴歌の嫌味を含んだ言葉に笑顔で返す。
ソラリア「争いに興じる力なのに良い気持ちになってどうするのですか?攻撃するのですから苦しむ事をもっと理解しないといけない、もちろん勝つためにも闘争心を高めないといけない、状態異常もですし、護るのも苦しみを全て自分が請け負うイメージが必要です、呪歌なんて相手を呪うのですよ、悪意に満ちてないと出来る訳ないじゃないですか」
琴歌は何も言い返せなかった、だがはっきりとした、「自分の歌姫は戦う力ではなく、味方に力を与える分野で力を強く発揮出来る」と
ソラリア「まずはそれでいいですよ、姫が前線に出て戦うのは最終手段です、歌姫は前線で戦うものではなく、戦場の流れを歌で支配する、戦う力はそれらを護るためにあるのだと、理解してください、だからこそ戦闘面の熟練度向上は非常に難易度が高いのですから」
琴歌はうなずく、ソラリアは納得した琴歌を見て満足そうに答える。
ソラリア「一人で寂しいなら殿を連れて来るといいですよ、最近ご無沙汰なら殿と一緒に援泉に入ってはどうでしょう?夫婦仲も円満になって熟練度も性欲も満たされて一石三鳥くらいはありますよ」
琴歌は顔を真っ赤にしながらソラリアの肩をポンポンと叩く。
ソラリア「ふふふ、私は姫の次の世代、次はいったい何年後に現れるかわからない歌姫適正100%持ちの次世代の歌姫のために、姫はしっかり子孫を残してくださいね♪」
ソラリアは想園で琴歌の力の説明を終えるとそのまま現実世界に出て行ってしまった、琴歌は援泉に入ると思っての事だった。
琴歌「・・・はぁ」
琴歌「目の力は歌姫の力に影響されない・・・ここ大事な所ですね」
ソラリア「それは姫の力であって歌姫の力ではありませんからね」
琴歌は次に杖を構える。
そして自身が思い描いた攻撃を放つ、目の前の的は木っ端微塵に砕け散る。
ソラリア「今の攻撃で15%歌姫の力が蓄えられました、まだまだ表現体現力が足りませんね」
琴歌「歌姫の力が上がりにくい方が良いんですか?逆に上がりやすい方が良いんですか?」
ソラリア「早く覚醒したいなら上げない方がいいですね、ですが一度覚醒して覚醒が解けた場合、反動で能力が使えなくなる、それはつまり戦いに離脱しないといけないという事です」
琴歌「逆に長く戦えるようにすれば歌姫の力を沢山扱わないと覚醒はしない、だから格上相手に挑みたくても中々戦況が変わらないと・・・どうなんでしょうか、私が歌姫を鍛えたとしてもそれはメリットなのでしょうか?」
ソラリア「間違いなくメリットですよ、なにせ姫は沢山の歌姫の力を長い間扱えますから、歌姫はオーラを必要としない分、他の人とは全然戦い方が異なります、歌姫という力だけで姫は戦わないといけない、そうなれば相当に苦労すると思いますよ」
琴歌「そうですね、それで歌姫を強化するために想園の泉に入る必要性があるんですよね」
ソラリア「はい、各泉には表現力を上げる効果を持って居ます、例えば第一区の援泉は【援歌】分野の熟練度を上げる効果があります、【援歌】とはバフ効果を持つ能力を扱う際に発揮される力ですね、ですが泉に入っている間は欲情して、凄くムラムラしちゃうと思います、というより恐らく沢山自慰行為を強制させられます、そして高まった感度を発散して落ち着かせる、その波の振れ幅で熟練度が上がりますからね、出る時は多分凄く股間がヒリヒリしているかもしれませんね~」
琴歌「なんでそんな訳の分からない効果がつくんですか・・・」はぁ・・・
琴歌はため息をついた、琴歌としては味方に状態強化をしてあげたい気持ちは強い、だがそのために泉に入って誰もいないとはいえ、一人でずっと泉の中で発情しないとならないのは屈辱的だった。
ソラリア「味方への状態強化が嫌なら戦闘で活躍するための【闘歌】、味方や自身を癒すなら【癒歌】、相手に状態異常を付与したいなら【暗歌】、自身や味方を護りたいなら【護歌】、特性強化や特性付与を一時的に行い戦いを有利に運びたいなら【勇歌】、オーラ回復やオーラを作ったりして運用したいなら【魂歌】、呪いで相手をずっと不幸に陥れたいなら【呪歌】、まだまだ沢山あります!どの分野を鍛えてもいいんですよ!姫!」
琴歌「再確認ですが、それらの分野を鍛えると強化されるのと、歌姫ゲージを上げにくくする効果があるという認識でいいですね?」
ソラリア「はい!その認識で問題ありません!例えば最初におっしゃった【援歌】、今使うと【援歌熟練度】が0%の場合、歌姫ゲージが20%も上昇して、強化も60%ほどだとします、ですが【援歌熟練度】が50%の場合、歌姫ゲージは約12%上昇、強化もまあ85%くらいですかね、ゲームのスキル強化みたいなものです」
琴歌は考える、頭を悩ませる、それはどの泉も癖が強すぎるからだ、泉によっては熟練度を上げやすい泉が存在する、第一区の【援泉】もただ欲情するだけのため簡単、第三区の【癒泉】粘着湯適温、つまりはただのローション水のため、むしろ美容効果も高いため簡単、しかも優しい気持ちを維持し続ければいいだけという琴歌にとって最も適した力だと言える。
琴歌「第二区と第四区と第五区と第八区、【闘歌】【暗歌】【護歌】【呪歌】、戦闘で最も使いたい分野は全部不可能レベルで難しいのはなんの嫌がらせですか・・・」
ソラリアは琴歌の嫌味を含んだ言葉に笑顔で返す。
ソラリア「争いに興じる力なのに良い気持ちになってどうするのですか?攻撃するのですから苦しむ事をもっと理解しないといけない、もちろん勝つためにも闘争心を高めないといけない、状態異常もですし、護るのも苦しみを全て自分が請け負うイメージが必要です、呪歌なんて相手を呪うのですよ、悪意に満ちてないと出来る訳ないじゃないですか」
琴歌は何も言い返せなかった、だがはっきりとした、「自分の歌姫は戦う力ではなく、味方に力を与える分野で力を強く発揮出来る」と
ソラリア「まずはそれでいいですよ、姫が前線に出て戦うのは最終手段です、歌姫は前線で戦うものではなく、戦場の流れを歌で支配する、戦う力はそれらを護るためにあるのだと、理解してください、だからこそ戦闘面の熟練度向上は非常に難易度が高いのですから」
琴歌はうなずく、ソラリアは納得した琴歌を見て満足そうに答える。
ソラリア「一人で寂しいなら殿を連れて来るといいですよ、最近ご無沙汰なら殿と一緒に援泉に入ってはどうでしょう?夫婦仲も円満になって熟練度も性欲も満たされて一石三鳥くらいはありますよ」
琴歌は顔を真っ赤にしながらソラリアの肩をポンポンと叩く。
ソラリア「ふふふ、私は姫の次の世代、次はいったい何年後に現れるかわからない歌姫適正100%持ちの次世代の歌姫のために、姫はしっかり子孫を残してくださいね♪」
ソラリアは想園で琴歌の力の説明を終えるとそのまま現実世界に出て行ってしまった、琴歌は援泉に入ると思っての事だった。
琴歌「・・・はぁ」
patopatoblog at 19:05|Permalink
2025年01月22日
No.164 聖邪大戦(別世界線の300年後)
これはソルテの世界王エクレシアとヨハネの因縁のお話し。
それはエクレシアがまだシーノと呼ばれ聖鬼神族の長として存在しており、
ヨハネは聖鬼神族の対となる存在、邪鬼神族の長として存在していた。
300年、この世界ではパトやメリアが既に居なくなった世界。
パトやメリアが何故居なくなったのか、それすらも不明であり、専属神もその世界ではパトは3人しか連れておらずその中に居たメリア、ソフィア、ソルテの3名が共に消えていた。
この世界線のシーノは聖鬼神族の中でソルテを姉のように慕っていた。
そして尊敬しており、全世界の崇拝の対象であるシーノが唯一崇拝していた人物だった。
だがソルテがパト達と共に消息を絶ち、行方不明になって数百年、シーノは神王、そしてさらに覚醒し、帝王神候補まで進化していた。
まさに聖鬼神族の選ばれし者、聖鬼神族という種族が存在してきた中で最も最強、それがシーノだった。
だがそれと同時に邪鬼神族にもシーノと同じく最強と呼ばれる存在が居た、その名はカルシオン。
カルシオンは帝王神候補に入っており、序列は6位、シーノは4位、この二人は明確な派閥があり、敵対関係にあったため、争いが絶えなかった。
・・・・・・
シーノ「カルシオンが宣戦布告か・・・面倒臭いかも(死ねばいいのに)」
シーノは頭を抱えていた、そもそもシーノは戦いを好まない、だがカルシオンは事ある事に戦を仕掛けて来る、仕掛けられたらシーノも受けなければ自身の陣営に大きな損害が生まれる、それが定期的に行われるため平和とは程遠く、そして聖鬼神族なのに数百年前と違い、聖としての要素が薄れているように感じていた、それは何度も争いを重ねて来たからだ。
シーノ「このままじゃダメだよね、カルシオンを私が始末しないと・・・この争いは一生終わらないんだ」
シーノはこんな時ソルテならどうアドバイスをくれるんだろう?どう対処するのだろう?私が思いつかないような凄い策を思いつくんだろう?そんな事ばかり考えていた。
・・・・・・
聖鬼神族と邪鬼神族の争いが始まって100年、その時は来た。
それはシーノとカルシオンの一騎打ちが起きた。
結果を言うと同士討ち、この戦いでシーノとカルシオンは同時に命を落とす。
その戦いは聖鬼神族も邪鬼神族も壊滅的な損害が出た、そして二つの勢力の長を無くした。
・・・・・・
シーノは命を落としたが、その魂はストレリチアに拾われる。
ストレリチアから、「シーノとしての未練を今度は貴女が尊敬して止まなかった人に捧げ、今度は貴女が望む世界を作り上げてみせなさい」
そしてシーノはエクレシアとして、聖鬼神族としてではなくソルテの世界王として転生を果たす。
だがそれは同時に命を落としたカルシオンも同じだった。
ストレリチア「カルシオンとしての未練、野望を果たすに足りなかったものがなんだったのか?それが知りたいのなら貴方は私達の主、パト様を慕いなさい、そうすれば貴方の野望に一歩前進出来るかもしれませんよ?新たな世界でぜひ貴方の前世から成長したという事を見せてください」
そうして生まれたのはカルシオンの生まれ変わり、ヨハネ。
ヨハネ「僕は今度こそ天下を取る、パト様を理解し、尽くせば僕は、前世を超える事が出来るんだ」
そして転生を果たしたヨハネはエクレシアの弟として世界王として転生する。
だがヨハネにストレリチアは細工をしていた。
ストレリチア「姉弟は仲良く♪仲良く駒を使って与えられた世界で世界征服してください♪」
そして「聖園(邪園)」という歪な世界と歪な二人の世界王が生まれた。
それはエクレシアがまだシーノと呼ばれ聖鬼神族の長として存在しており、
ヨハネは聖鬼神族の対となる存在、邪鬼神族の長として存在していた。
300年、この世界ではパトやメリアが既に居なくなった世界。
パトやメリアが何故居なくなったのか、それすらも不明であり、専属神もその世界ではパトは3人しか連れておらずその中に居たメリア、ソフィア、ソルテの3名が共に消えていた。
この世界線のシーノは聖鬼神族の中でソルテを姉のように慕っていた。
そして尊敬しており、全世界の崇拝の対象であるシーノが唯一崇拝していた人物だった。
だがソルテがパト達と共に消息を絶ち、行方不明になって数百年、シーノは神王、そしてさらに覚醒し、帝王神候補まで進化していた。
まさに聖鬼神族の選ばれし者、聖鬼神族という種族が存在してきた中で最も最強、それがシーノだった。
だがそれと同時に邪鬼神族にもシーノと同じく最強と呼ばれる存在が居た、その名はカルシオン。
カルシオンは帝王神候補に入っており、序列は6位、シーノは4位、この二人は明確な派閥があり、敵対関係にあったため、争いが絶えなかった。
・・・・・・
シーノ「カルシオンが宣戦布告か・・・面倒臭いかも(死ねばいいのに)」
シーノは頭を抱えていた、そもそもシーノは戦いを好まない、だがカルシオンは事ある事に戦を仕掛けて来る、仕掛けられたらシーノも受けなければ自身の陣営に大きな損害が生まれる、それが定期的に行われるため平和とは程遠く、そして聖鬼神族なのに数百年前と違い、聖としての要素が薄れているように感じていた、それは何度も争いを重ねて来たからだ。
シーノ「このままじゃダメだよね、カルシオンを私が始末しないと・・・この争いは一生終わらないんだ」
シーノはこんな時ソルテならどうアドバイスをくれるんだろう?どう対処するのだろう?私が思いつかないような凄い策を思いつくんだろう?そんな事ばかり考えていた。
・・・・・・
聖鬼神族と邪鬼神族の争いが始まって100年、その時は来た。
それはシーノとカルシオンの一騎打ちが起きた。
結果を言うと同士討ち、この戦いでシーノとカルシオンは同時に命を落とす。
その戦いは聖鬼神族も邪鬼神族も壊滅的な損害が出た、そして二つの勢力の長を無くした。
・・・・・・
シーノは命を落としたが、その魂はストレリチアに拾われる。
ストレリチアから、「シーノとしての未練を今度は貴女が尊敬して止まなかった人に捧げ、今度は貴女が望む世界を作り上げてみせなさい」
そしてシーノはエクレシアとして、聖鬼神族としてではなくソルテの世界王として転生を果たす。
だがそれは同時に命を落としたカルシオンも同じだった。
ストレリチア「カルシオンとしての未練、野望を果たすに足りなかったものがなんだったのか?それが知りたいのなら貴方は私達の主、パト様を慕いなさい、そうすれば貴方の野望に一歩前進出来るかもしれませんよ?新たな世界でぜひ貴方の前世から成長したという事を見せてください」
そうして生まれたのはカルシオンの生まれ変わり、ヨハネ。
ヨハネ「僕は今度こそ天下を取る、パト様を理解し、尽くせば僕は、前世を超える事が出来るんだ」
そして転生を果たしたヨハネはエクレシアの弟として世界王として転生する。
だがヨハネにストレリチアは細工をしていた。
ストレリチア「姉弟は仲良く♪仲良く駒を使って与えられた世界で世界征服してください♪」
そして「聖園(邪園)」という歪な世界と歪な二人の世界王が生まれた。
patopatoblog at 01:58|Permalink
2024年12月15日
No.162 カナ冒険記その1 第四章425話
カナはカルティナの会話を終えるとそのまま案内された世界、第八世界【ヘスティディア】に転送された。
カナが転送された場所は草原だった。
カナ「本当にRPGか!ってくらい再現されてるね、という事はもしかしてモンスターが?!」
バッとカナは振り向く、だが周辺には何も居なかった。
カナ「そういえばさっきまで写ってたステータスみたいなの、消えてるね、もしかしてそういう世界じゃないってこと?」
カナはオーラを込める、だが全然オーラが溜まらない。
カナ「成程ね、この世界はオーラという概念がないのか、なら魔力とか?という事は現実世界の私の力はこの世界ではまったく意味を成さないってことなのかな?」
そもそもオーラが纏えない以上身体能力にそこまで期待できるものではない。
カナ「でもまあ私龍だし~、人間に比べたら筋力は~~~ある!!!!」
ドゴー――ン!!!
カナは地面を思い切り殴る、すると規模は小さいが地面が少し盛り上がった。
カナ「う~ん、地面じゃわからないなぁ、木が近くにあれば今の力量を確かめる事が出来るのになぁ」
カナはそう言いながら次は走る、カナは龍族であるため人に比べても脚の筋力がある、どれくらい速いかと言うと陸上競技全競技素で人間の世界記録を余裕で更新してしまう程にはある。
カナは生まれ持っての龍族のためそもそも身体の作りが異なっているのだ。
・・・・・・
カナは草原を走り続ける、脚は充分、だが問題は体力だった。
カナ「はぁ、はぁ、つ、疲れた・・・」
カナは身体能力は高いのだが、唯一体力がないのだ、それは単純に訓練不足。
カナ(最近大会でもそうだったけど真面目に訓練してなかった事が悔やまれる場面が多いなぁ、技術とかはすぐに覚えるのになぁ、はぁ、私もソフィアみたいに能力戦闘特化の性質をしてたら良かったんだけど・・・いやいや!そんな事を悔やんでも仕方ない!)
カナは少し休憩してから再度走り出す、だがそれを繰り返していると違和感に気付く。
カナ(あれ?私こんなに体力なかったっけ?こんな距離で疲れるならパトとメリアが行方不明になった時、ソフィアと調査するためにわざわざ東京から東北まで飛んだんだよ、あれだってオーラ以前に体力だった、でも全然苦じゃなかった・・・もしかしてこの世界では【スタミナゲージ】が存在するの?!)
可能性がある話だった、ゲームではよくある設定だ、
常に走れないようにHPゲージとは別にスタミナゲージが搭載されている、この世界はもしかするとそれが採用されている、だからずっと走り続けられないのかもしれない、カナはそう考えた。
カナ(あり得る話だね、だとすればこの世界は私の知ってるゲームの中で何が一番近いか、それをまずは認識する必要性があるね、そこからこの世界に適応していかないと大事な場面で取り返しがつかない事になるかもだからね)
カナは何度も走る、そして何度も止まる、それを繰り返す事で自分の現在スタミナを理解する。
カナ「うむ、大体全力疾走で20秒、駆け足程度だと30秒、あまり差はないね、何回か計ってみたけど時間も距離も同じ、どんどん呼吸が苦しくなってどうしても限界が来て止まってしまう、それが20秒、これ、もしかして飛ぶとか、上り下りとか、水泳とかでも影響を受けないよね?だとすればこの世界で大事なのは体力を上げる事になるかも、う~ん、もっと情報が欲しい、そもそもHPゲージは見えないけど多分存在するよね、攻撃力とか守備力ってどういう概念なんだろう、敵が現れないとなんとも」
そんなこんなと考えていると草原の先から野生の獣が現れる。その姿は狼のようにも見える。
カナ「おお、モンスターって奴だね、最初の敵がウルフ型か、最近では見ないスタイルだね、大体ゴブリンとかスライムとかだと思ってたけど多分これはファンタジー系じゃない、もっとリアル要素を詰め込んだような・・・あれ・・・これもしかして狩り系のゲーム??」
カナは今武器を持って居なかった、素手で戦うしかないと構える、そして狼はカナに襲う、だがカナからすれば一直線の単調な攻撃、複雑な動きをしない相手ならとそのまま身をかわし、狼の腹部を蹴り上げる!
狼「ぎゃふ??!!」
カナ「いいの入ったね!気が進まないけどごめんね!!」
カナはそのまま倒れている狼の頭をかかと落としで決め、完全に頭蓋骨を割った。
その瞬間一瞬の悲鳴と共に頭部から多くの血が辺り一面に飛び散った。
カナ「げ~、ここはリアル再現か・・・特に経験値という制度はなし、狼も別に勝手に消えたりはしない、お金を落とす事もない・・・もしかしてこれ、素材剥ぎ取りとかしないとダメな奴・・・?」
カナは青ざめる、今までそんな経験がないというのもあるが、もしカナの予想通り狩り系のゲームをモチーフにされた世界だった場合、それを意味するのは今後の展開で天災級の化物と対峙しないといけない、しかもそのゲーム規模が一体の地域なのか、星規模なのか、それとも宇宙規模なのかでスケールが大きくかわる、だがここはカルティナが創った世界、地域という小さな世界で収まるわけがないと考えるとすると星規模か宇宙規模、となると今ここは果てしない物語の始まりでしかないという現実を突きつけられる。
人によっては想像もつかない、無限に広がるような世界、やり込み要素が沢山あるという事に喜ぶゲーマーも居る、だがカナはそのタイプではなかった、果てしない、始まりの時点でゲームプレイ時間100時間以上プレイしても果てしない大規模スケールのゲームだとわかると始めた段階で面倒臭いという気持ちが勝ち、逆にやる気を失うタイプなのだ。
カナ「外れじゃん!レベル制度がないって事はレベルさえ上げれば雑魚無双できるわけでもないし!こういうのって大体は装備とか料理とかアイテムで状態を管理するのが殆ど!つまり基礎ステータスうんぬんの強化は無理!!つまり雑魚狩りとか無双系は出来ない!しっかり面倒臭い!あ~~~~!!!」
カナは頭を抱える、まだレベル制なら努力をすればステータスが上がったり、魔法や特技を覚えたりで楽出来る場面が多くなり見返りも多いのだが、アクションゲームは完全なプレイヤー技術が求められる、そして常に努力をしても次から次へと敵が強くなり、作った装備がすぐに弱いものになる、現時点で強い武器を必死に作る!だが少し進めたらそれが最強じゃなくなり、最悪使い物にならなくなる。
もっと言えば属性耐性とかの話になれば敵に合わせた装備を何パターンか揃える必要も出て来る、
何属性付与の武器、そして相手が雷属性だったらそれに耐性のある防具シリーズ、それらを揃えるためには魔物を狩り続ける、ゴールがないのだ。
カナ「しかもこういう系のゲームってよりにもよって倒すのが難しいモンスターが素材対象だったりするからね・・・はぁ」
カナは意気消沈しながらも先に進む、何か強くなるきっかけがないかと。
・・・・・・
カナ「まず戦闘は避けよう、戦っても何もメリットないし・・・」
カナは神格開放を行おうとしたが発動しなかった、恐らくだが発動条件を満たしていないのだろう。
カナ「あるある、新機能実装!だったり、こういう新必殺技システム導入!って謳い文句のくせに使えるようになるのは中盤くらいからって奴・・・序盤が重要なのにさ・・・はぁ」
カナは飛んで当たり一体を確認したかったが神格開放が出来ない以上龍の姿にはなれないので視界に入る中で一番高い場所を探す。
・・・・・・
カナ「さて、まずは木登り・・・っと」
カナは走り続ける事数分、やっと一本の木を見つける、結構大きい木のため登って確認するには最適だと考え木に登ろうとする。
カナ「・・・掴むところないね!これ!!」
その気は綺麗に真っ直ぐと伸びていた、そして凸凹が少ないため少しくらいなら足を引っかけられる場所を見つけられるのだが、途中で何をなかったりする、そこは現実と同じ仕様らしい。
カナ(そこはゲーム感覚で上りやすいようにしててよ!!リアル再現必要ないって!!ジャンプしたけど脚力だけじゃ全然上の枝に届かないし!何かしらのアイテムが居るのかな~、もう!本当面倒臭い!)
何度も挑戦するが登れなかった、木登りはフィクションのように簡単には登れないのだった。
カナは木登りを諦め、先に進む、感覚を研ぎ澄ませてはみるが、気配は一切感じない、このままだと空腹で動けなくなる可能性があるため、とりあえずは燃えそうな枯れ木、落ちている石等を集める。
カナ「そういえば能力も使えないんだった・・・龍なのに火も扱えないなんて・・・普通こういうゲームなら街からスタートするもんじゃないの?」
カナは文句を言いながら材料を集める、訓練時代野宿は何度かしているため野宿の心得はある、そして念のためと先ほど倒した狼の肉を狼の割れた頭蓋骨をナイフ代わりに使い切り離していた。
カナ「近くに水があるなら洗いたいけど、全然見えない、最悪次会った魔物の血液を飲まないとなぁ、はぁ、あれ本当嫌なんだよなぁ、変な病気貰いそうでさ、でも貴重な水分でもあるし」
野宿訓練時代に実践させられていた、提案者のメリアも流石に血液を飲むのは躊躇していた記憶がある。というよりも本当に最終手段としてだったため、リスクの観点からおススメはしないと言っていたのだ。
カナ(まだ安心といえるのは自分の尿を飲む事か、サバイバルでは自分の尿はまだ安心出来る部類の水、だけど色々嫌だ!!水たまりとか川水は寄生虫のリスクが高い、だから飲むにしても火を通す必要がある、後は雨水作戦もあるけど・・・どれも全滅、尿かな・・・)
ただここにも問題が一点、カナの身体は尿を分泌しないのだ。
龍族というのもあるが、神族でもあるカナは、食べた物は全て余す事なくエネルギーとして変換される、つまり跡形も残らない、故に尿や糞といった物が存在しない。
故に尿と言っても【他の誰かの尿】になるのだ。
そうなるとリスクは変わらない。
カナ「水問題、これをなんとかしないと、まずは食事!最悪血液!」
カナはまだ焚火をする、そして先ほど狩った狼の肉を焼けるように薄く切り、食べる、臭みが凄く野生の味がした。
カナ「うへ、マズイ、臭すぎる、しかもただ焼いただけだから味も質素、というか興奮状態で殺してるから筋肉に血液が行き届いててマズイ・・・」
狩りの話になるが、動物を狩る場合、狩る前に興奮状態、もしくは運動をさせた状態で殺すと血が肉に行き届き、マズくなる、だからこそ一瞬で意識を奪うという手段が取られている、そこには苦しませないようにしようという道徳的な意味合いもあるのだろうが、基本苦しませてストレスを与え続けられた肉はマズい。
カナ「次は水探し・・・後天候の影響も考えないと、ここまで制限されてるなら現実世界での体質はない物だと思ってた方がいいよね」
カナは龍族であるため気候の変化に強い、主に暑さに強く、多少のものなら平然と居られる、だが今のカナはわからない、今居る草原の気候と気温が丁度良い事もあり、夜になった時どれだけ当たりが冷えるのか想像がつかないのである。
カナ「水場を探そう、そこさえ見つけられれば生命線はなんとかなる」
カナは思った。多分この短期間では何も得られないだろうと・・・。
カナが転送された場所は草原だった。
カナ「本当にRPGか!ってくらい再現されてるね、という事はもしかしてモンスターが?!」
バッとカナは振り向く、だが周辺には何も居なかった。
カナ「そういえばさっきまで写ってたステータスみたいなの、消えてるね、もしかしてそういう世界じゃないってこと?」
カナはオーラを込める、だが全然オーラが溜まらない。
カナ「成程ね、この世界はオーラという概念がないのか、なら魔力とか?という事は現実世界の私の力はこの世界ではまったく意味を成さないってことなのかな?」
そもそもオーラが纏えない以上身体能力にそこまで期待できるものではない。
カナ「でもまあ私龍だし~、人間に比べたら筋力は~~~ある!!!!」
ドゴー――ン!!!
カナは地面を思い切り殴る、すると規模は小さいが地面が少し盛り上がった。
カナ「う~ん、地面じゃわからないなぁ、木が近くにあれば今の力量を確かめる事が出来るのになぁ」
カナはそう言いながら次は走る、カナは龍族であるため人に比べても脚の筋力がある、どれくらい速いかと言うと陸上競技全競技素で人間の世界記録を余裕で更新してしまう程にはある。
カナは生まれ持っての龍族のためそもそも身体の作りが異なっているのだ。
・・・・・・
カナは草原を走り続ける、脚は充分、だが問題は体力だった。
カナ「はぁ、はぁ、つ、疲れた・・・」
カナは身体能力は高いのだが、唯一体力がないのだ、それは単純に訓練不足。
カナ(最近大会でもそうだったけど真面目に訓練してなかった事が悔やまれる場面が多いなぁ、技術とかはすぐに覚えるのになぁ、はぁ、私もソフィアみたいに能力戦闘特化の性質をしてたら良かったんだけど・・・いやいや!そんな事を悔やんでも仕方ない!)
カナは少し休憩してから再度走り出す、だがそれを繰り返していると違和感に気付く。
カナ(あれ?私こんなに体力なかったっけ?こんな距離で疲れるならパトとメリアが行方不明になった時、ソフィアと調査するためにわざわざ東京から東北まで飛んだんだよ、あれだってオーラ以前に体力だった、でも全然苦じゃなかった・・・もしかしてこの世界では【スタミナゲージ】が存在するの?!)
可能性がある話だった、ゲームではよくある設定だ、
常に走れないようにHPゲージとは別にスタミナゲージが搭載されている、この世界はもしかするとそれが採用されている、だからずっと走り続けられないのかもしれない、カナはそう考えた。
カナ(あり得る話だね、だとすればこの世界は私の知ってるゲームの中で何が一番近いか、それをまずは認識する必要性があるね、そこからこの世界に適応していかないと大事な場面で取り返しがつかない事になるかもだからね)
カナは何度も走る、そして何度も止まる、それを繰り返す事で自分の現在スタミナを理解する。
カナ「うむ、大体全力疾走で20秒、駆け足程度だと30秒、あまり差はないね、何回か計ってみたけど時間も距離も同じ、どんどん呼吸が苦しくなってどうしても限界が来て止まってしまう、それが20秒、これ、もしかして飛ぶとか、上り下りとか、水泳とかでも影響を受けないよね?だとすればこの世界で大事なのは体力を上げる事になるかも、う~ん、もっと情報が欲しい、そもそもHPゲージは見えないけど多分存在するよね、攻撃力とか守備力ってどういう概念なんだろう、敵が現れないとなんとも」
そんなこんなと考えていると草原の先から野生の獣が現れる。その姿は狼のようにも見える。
カナ「おお、モンスターって奴だね、最初の敵がウルフ型か、最近では見ないスタイルだね、大体ゴブリンとかスライムとかだと思ってたけど多分これはファンタジー系じゃない、もっとリアル要素を詰め込んだような・・・あれ・・・これもしかして狩り系のゲーム??」
カナは今武器を持って居なかった、素手で戦うしかないと構える、そして狼はカナに襲う、だがカナからすれば一直線の単調な攻撃、複雑な動きをしない相手ならとそのまま身をかわし、狼の腹部を蹴り上げる!
狼「ぎゃふ??!!」
カナ「いいの入ったね!気が進まないけどごめんね!!」
カナはそのまま倒れている狼の頭をかかと落としで決め、完全に頭蓋骨を割った。
その瞬間一瞬の悲鳴と共に頭部から多くの血が辺り一面に飛び散った。
カナ「げ~、ここはリアル再現か・・・特に経験値という制度はなし、狼も別に勝手に消えたりはしない、お金を落とす事もない・・・もしかしてこれ、素材剥ぎ取りとかしないとダメな奴・・・?」
カナは青ざめる、今までそんな経験がないというのもあるが、もしカナの予想通り狩り系のゲームをモチーフにされた世界だった場合、それを意味するのは今後の展開で天災級の化物と対峙しないといけない、しかもそのゲーム規模が一体の地域なのか、星規模なのか、それとも宇宙規模なのかでスケールが大きくかわる、だがここはカルティナが創った世界、地域という小さな世界で収まるわけがないと考えるとすると星規模か宇宙規模、となると今ここは果てしない物語の始まりでしかないという現実を突きつけられる。
人によっては想像もつかない、無限に広がるような世界、やり込み要素が沢山あるという事に喜ぶゲーマーも居る、だがカナはそのタイプではなかった、果てしない、始まりの時点でゲームプレイ時間100時間以上プレイしても果てしない大規模スケールのゲームだとわかると始めた段階で面倒臭いという気持ちが勝ち、逆にやる気を失うタイプなのだ。
カナ「外れじゃん!レベル制度がないって事はレベルさえ上げれば雑魚無双できるわけでもないし!こういうのって大体は装備とか料理とかアイテムで状態を管理するのが殆ど!つまり基礎ステータスうんぬんの強化は無理!!つまり雑魚狩りとか無双系は出来ない!しっかり面倒臭い!あ~~~~!!!」
カナは頭を抱える、まだレベル制なら努力をすればステータスが上がったり、魔法や特技を覚えたりで楽出来る場面が多くなり見返りも多いのだが、アクションゲームは完全なプレイヤー技術が求められる、そして常に努力をしても次から次へと敵が強くなり、作った装備がすぐに弱いものになる、現時点で強い武器を必死に作る!だが少し進めたらそれが最強じゃなくなり、最悪使い物にならなくなる。
もっと言えば属性耐性とかの話になれば敵に合わせた装備を何パターンか揃える必要も出て来る、
何属性付与の武器、そして相手が雷属性だったらそれに耐性のある防具シリーズ、それらを揃えるためには魔物を狩り続ける、ゴールがないのだ。
カナ「しかもこういう系のゲームってよりにもよって倒すのが難しいモンスターが素材対象だったりするからね・・・はぁ」
カナは意気消沈しながらも先に進む、何か強くなるきっかけがないかと。
・・・・・・
カナ「まず戦闘は避けよう、戦っても何もメリットないし・・・」
カナは神格開放を行おうとしたが発動しなかった、恐らくだが発動条件を満たしていないのだろう。
カナ「あるある、新機能実装!だったり、こういう新必殺技システム導入!って謳い文句のくせに使えるようになるのは中盤くらいからって奴・・・序盤が重要なのにさ・・・はぁ」
カナは飛んで当たり一体を確認したかったが神格開放が出来ない以上龍の姿にはなれないので視界に入る中で一番高い場所を探す。
・・・・・・
カナ「さて、まずは木登り・・・っと」
カナは走り続ける事数分、やっと一本の木を見つける、結構大きい木のため登って確認するには最適だと考え木に登ろうとする。
カナ「・・・掴むところないね!これ!!」
その気は綺麗に真っ直ぐと伸びていた、そして凸凹が少ないため少しくらいなら足を引っかけられる場所を見つけられるのだが、途中で何をなかったりする、そこは現実と同じ仕様らしい。
カナ(そこはゲーム感覚で上りやすいようにしててよ!!リアル再現必要ないって!!ジャンプしたけど脚力だけじゃ全然上の枝に届かないし!何かしらのアイテムが居るのかな~、もう!本当面倒臭い!)
何度も挑戦するが登れなかった、木登りはフィクションのように簡単には登れないのだった。
カナは木登りを諦め、先に進む、感覚を研ぎ澄ませてはみるが、気配は一切感じない、このままだと空腹で動けなくなる可能性があるため、とりあえずは燃えそうな枯れ木、落ちている石等を集める。
カナ「そういえば能力も使えないんだった・・・龍なのに火も扱えないなんて・・・普通こういうゲームなら街からスタートするもんじゃないの?」
カナは文句を言いながら材料を集める、訓練時代野宿は何度かしているため野宿の心得はある、そして念のためと先ほど倒した狼の肉を狼の割れた頭蓋骨をナイフ代わりに使い切り離していた。
カナ「近くに水があるなら洗いたいけど、全然見えない、最悪次会った魔物の血液を飲まないとなぁ、はぁ、あれ本当嫌なんだよなぁ、変な病気貰いそうでさ、でも貴重な水分でもあるし」
野宿訓練時代に実践させられていた、提案者のメリアも流石に血液を飲むのは躊躇していた記憶がある。というよりも本当に最終手段としてだったため、リスクの観点からおススメはしないと言っていたのだ。
カナ(まだ安心といえるのは自分の尿を飲む事か、サバイバルでは自分の尿はまだ安心出来る部類の水、だけど色々嫌だ!!水たまりとか川水は寄生虫のリスクが高い、だから飲むにしても火を通す必要がある、後は雨水作戦もあるけど・・・どれも全滅、尿かな・・・)
ただここにも問題が一点、カナの身体は尿を分泌しないのだ。
龍族というのもあるが、神族でもあるカナは、食べた物は全て余す事なくエネルギーとして変換される、つまり跡形も残らない、故に尿や糞といった物が存在しない。
故に尿と言っても【他の誰かの尿】になるのだ。
そうなるとリスクは変わらない。
カナ「水問題、これをなんとかしないと、まずは食事!最悪血液!」
カナはまだ焚火をする、そして先ほど狩った狼の肉を焼けるように薄く切り、食べる、臭みが凄く野生の味がした。
カナ「うへ、マズイ、臭すぎる、しかもただ焼いただけだから味も質素、というか興奮状態で殺してるから筋肉に血液が行き届いててマズイ・・・」
狩りの話になるが、動物を狩る場合、狩る前に興奮状態、もしくは運動をさせた状態で殺すと血が肉に行き届き、マズくなる、だからこそ一瞬で意識を奪うという手段が取られている、そこには苦しませないようにしようという道徳的な意味合いもあるのだろうが、基本苦しませてストレスを与え続けられた肉はマズい。
カナ「次は水探し・・・後天候の影響も考えないと、ここまで制限されてるなら現実世界での体質はない物だと思ってた方がいいよね」
カナは龍族であるため気候の変化に強い、主に暑さに強く、多少のものなら平然と居られる、だが今のカナはわからない、今居る草原の気候と気温が丁度良い事もあり、夜になった時どれだけ当たりが冷えるのか想像がつかないのである。
カナ「水場を探そう、そこさえ見つけられれば生命線はなんとかなる」
カナは思った。多分この短期間では何も得られないだろうと・・・。
patopatoblog at 21:00|Permalink
2024年12月12日
No.160 俺の世界 【万園】
ネル「どうしたんだ?主様よ?暇なのか?それとも私に会いに来たのかな?」
ネルはいつもの調子で話しかけて来る、パトもネルがまだ万園に居るとは思っておらず驚いていた。
パト「あれ、ネル、帝園には戻らないのか?別にいつでも自由に行き来出来るんだろう?だったら叡天の羅針盤に居れば居心地はいいんじゃないか?」
ネル「主様よ、あそこは確かに居心地は良い、だが退屈なのだよ、折角私にだけ許された遊び場があるのだ、使わない手はあるか?なあ先輩様よ?」
ネルは何もない空間に話しかける、それは恐らく神籟(しんらい)と呼ばれる万園に存在する世界王の事だろう。
神籟『ネル・ハート、用事がないのに私に話しかけてこないでください、私に話しかける場合は要件を伝えてください、その要件に対して私はお応えいたします』
ネル「おいおい聞いていなかったのか?主様は万園の事を知りたいらしい、例えばそうだな、構成とか仕組みとか教えたらどうだ?正直私も知りたい!」
ネルはパトの存在を利用して万園の情報を得ようとしていた。
パト「ネル、相変わらず相手が誰であれ変わらないな、まったく、でも神籟、俺も実際知っておきたいんだ、俺の世界はどう動いているんだ?専属神達の世界はなんとなく把握する事は出来たんだけど、俺が知れたのはどの世界も万園に影響されているって事くらいでさ」
神籟『その認識で間違いありません、万園(オールエデン)は【何物にも染まり、何物にも染める】つまり、パト様が関わって来た、強い因子で結ばれた相手には万園から世界を生み出すお手伝いをします、それは万園に貢献してもらうためです、もちろんその世界は宿主のために動いて頂いても構いません、ですがあまりにも宿主含め、世界が私達に貢献出来ないのであれば排除もやむなし、役に立たない世界と世界王は別の用途で利用するしかないですから・・・私達も慈善事業ではありません、こちらにメリットを提示出来る世界には褒美を与え、メリットを提示出来ない所かデメリットを提示してくる世界にはこの世界の養分になって貰います、住人は勿論、技術も全て万園が吸収します、世界王は利用価値があれば万園の世界王として受け入れますが、適正が無い場合はそのまま死んでもらいます』
パト「つまり、万園は強制的に覚醒させてポテンシャルの頂点、世界を強制的に生まれさせる、そしてその恩恵を万園に提供してくれれば褒美として万園から褒美が出て世界は強化し、逆にダメだった場合、回収・・・と?」
ネル「実にそのままだな、だがダメだったの基準は万園独自なのか?」
神籟『勿論です、ですが管理者である私達もそこまで厳しくはありません、世界的に貢献出来なくともパト様を現実でお慕いしていたり、何かで貢献してくれるのであればお咎めはしません、世界によっては宿主にしか恩恵を与えれない世界も存在する事は重々承知していますからね、月詠琴歌の【想園】がそうですね』
パト「そういえば元々世界を持ってる奴が居たらそのまま上書きするんだよな?確かそう聞いたぞ?」
神籟『はい、例えばソフィアの【楽園】がそうですね、元々世界を持っていても世界の支配力はこちらが遥に上です、なので【万園】の力で【遊楽異界】を強化させ【楽園】にさせました、月詠琴歌やソフィアのような元々自分のためだけの世界が私達の関与によって強化されたのはいいけどコンセプトを大きく変えられない、貢献が難しい、という苦情も届いています、なので世界貢献が出来なくともパト様に直接貢献、もしくは現実で宿主がパト様に貢献、という何かしらのメリットを提示出来るのなら放置しております』
ネル「ほほう、つまり専属神達の世界は全員専属神として貢献しているから利益が無くとも万園からすれば咎める要素はなし、という認識でいいのだな?」
神籟『問題ありません、ですが従属は別です、例えば天野江奏星、専属神以外でパト様と肉体関係を持った女性ですが、もし天野江奏星の世界がパト様に対して貢献出来ていない場合、没収もあり得ます。』
ネル「ほほう、専属神以外の世界か、聞いたことないな、どうなんだ?実際の所」
神籟『メルリア・メルトリアの世界、ここは素晴らしい貢献度です、エイリの世界はいまいち、フルールはそもそも弱すぎて世界認知すら到達していないため、お咎めなし、天野江奏星も先ほど例に出したのですが彼女も世界認知という領域ですらないためお咎めなしです。』
パト「その世界を生み出すって絶対なのか?なんか見境なく強化させてるみたいでいつか狙われそうで怖いんだけど」
神籟『絶対です、ですが絶対に認知させない、【静染】という技があります、嫌な言い方をすると寄生です、寄生虫のように別の宿主に種を植え付け、宿主が知らぬ間に養分にされ、万園の栄養となる、そういう事も可能です、私達の独断ですが、覚醒狙いで好感度もないような相手にはそのような処置をしています、もちろん覚醒もさせません、もちろんその覚醒は私達が管理しているので不適合をみなせば回収も可能です、所詮は万園の恩恵を受けているだけ、その恩を仇で返す愚か者に恩恵を持たせる意味はない、そう万園は判断しています』
パト「思ったよりちゃんとしたシステムをしてたんだな、なんか見境ないのかと思ってヒヤヒヤしてたよ、あ~良かった」
ネル「ぶっちゃけ、キスとか唾液交換、性行為の基準もあるのか?」
神籟『当然です、接吻行為や唾液、血液交換では恩恵強化の増強、性行為による精液付与は世界覚醒、これは男性女性問わずです、遺伝子情報の強さが基準になっていますので、これの変更は出来ませんのでご了承ください』
ネル「いや、良い事を聞いた、だそうだぞ?主様?いつ私を抱いてくれるのだ?もう本当待たせ過ぎてるのを自覚した方がいい、私だってずっと待つのは疲れるのだぞ?」
パト「うるさい、そもそもネルに世界はないのか?」
ネル「あるわけないだろう、世界を安く見ていないか?主様よ?本来であれば私クラスですら持てない代物、それを易々と作り出せる主様のこの世界、神羅万象支配~世界~はそれほどまでに規格外である事を自覚した方がいい、世界なんて持てない、神域は持ててもな」
パト「神域は自分の世界の一部で世界はその全てって認識でいいんだよな?」
ネル「ああ、それで問題ない、つまり私達が触れる自分の神域はたったの一部なんだ、それを広範囲に扱えるだけでも凄いとされていた、だが主様はその全域を次から次へと・・・まったく」
パト「なんかすみません、あとこの世界の選考基準とかクラス分けとか聞いてたいんだけど、構成とかもさ、かなり話がそれちゃったんだけども」
・・・・・・
神籟『まず万園の神口は25名です、そのうち24名が万園生まれの世界王達で残り一人で帝園から選ばれたネルになります。』
ランクは7段階に分けられ
SX・SO・SG・SP・SE・SN・SB
高位 低位
となります。
SX級はストレリチア様の副官【円卓の王】と呼ばれる13名だけに許された位と称号を得る事が出来ます。
ストレリチア様は絶対的存在、故に誰であろうともストレリチア様の地位に立つのは不可能、これだけは覚えていてください。
円卓の王の実力は全員が帝園のミールクラス、逆に言えばミールクラスが他の世界の世界王として存在しているのが万園としては驚きです。
私は神籟(しんらい)は円卓の王第六席 SX6位となります。
ネルは最低位のSBランク、世界王になりたてなら妥当なランクです。
先ほど万園から生まれた世界は万園に貢献しなければならないと言いましたが、ネルのように万園に優秀な世界王候補を育成するのも大事な使命となっております。
他にも技術提供、食材や文化提供、等を万園に提供するのも使命となっておりますが各々の世界が出来そうな分野で問題ないようにしています。
ですがその中でも世界王候補育成と提出は最も高い評価と報酬を提供するようにしています。
ネルような子の選考基準ですが、
強さは勿論ですがパト様との適正率が重要になってきます、つまりただ忠誠が強いだけ、出世したいだけのただただ強いだけの連中に興味はありません、【強く、パト様と相性が良く、そして忠誠心があり愛情があり、パト様からも強く信頼を得ている】そのような子を万園は必要としています。
ここで大事なのがパト様と相性が良い、ここが最も大事な所なのですから、
ここはパト様の世界、つまりパト様に最も貢献出来る素質があってこそ評価される、相性が悪い、忠誠や愛情があっても力不足、逆に力はあっても忠誠や愛情が欠如、相性が良くても他3つが欠如していたら本領発揮出来ないパターンが出てきます。
・・・・・・
ネル「ほう、なら十三天の心はどうなんだ?例えばベルやシンだ」
神籟『ベル・ハートの適正率は7%、シン・ハートの適正率は29%です、ネル・ハートが万園に認められた時の適正率は95%、この適正率は万園側で先ほどの評価基準を元に評価した数字となります』
ネル「低いな、シンはともかくベルが一桁なのはなぜだ?」
神籟『愛情と忠誠、実力も申し分ありません、ですがパト様との相性がほぼ0点です、一番大事な所の評価が低いのです、先ほど言いましたが強いだけの存在はこちらは充分数は足りています』
ネルは神籟の厳しい評価を聞き、ただ静かにうなずく。
ネル「いや、それはベル本人の問題だ、あいつは強いが面倒臭がりだからな、この情報を伝えて贔屓にするつもりもない、自分で危機感を覚えて自分で気付いてここに来たいと自分で思って貰わないと困るんでね」
パト「へぇ、なんかネルがお姉さんみたいな事言ってる」
ネル「正真正銘あいつらの姉だ、私は、それに私は努力をしたからな、主様に好かれようとな・・・」
パトは照れ臭そうにする。
ネル「他の世界はどうなんだ?まあこの調子だ、主様は帝園を愛用している以上、帝園の御神体や十三天の心が高いくらいか?他の世界の連中で高い奴らは居るのか?」
神籟『居ます 【皇園 輝星メンバー サン 53%】 【天園 王冠 カロ 52%】 の2名です、適正率90%以上で万園入りなのでまだ遠いですが、パト様と関わる事で一気に適正率を上げる可能性が高い二人です』
ネル「見事に他の世界だな、ぜひ戦ってみたいものだ・・・私と同等クラスなのだろう?フェアやティエルのような奴らか、あいつらは本当に戦いにくかったからな、ふふふ・・・ん?」
ネルは独り言を喋っている間に一つ疑問が浮かんだ。
ネル「おい、万園が覚醒させた世界に居る世界王、そいつらは世界王だから強いだろう?なのに万園には入れないのか?」
パトはネルの質問を聞いて「確かにそうだ」とうなずいた
・・・・・・
神籟『世界王と言っても役割分担があります
・万園を運営する世界王(社長・副社長・専務・常務・執行役員・監査・経営・業務執行・財務・本部長等)みたいな
・各世界で万園に貢献する世界王(部長・次長)
・万園からパトに直接貢献する世界王(秘書や特別要員)
ネルは世界王であり、万園からパト様の力になるために選ばれ、覚醒した世界王なのです。
(現実社会の役職を参考に置いてみたから参考にしてください)
そして次に各世界の世界王、この世界王達の役割は各世界から万園に貢献する事が役割であり、
世界崩壊、世界壊滅でもしない限りはその世界の世界王として常駐して貰います。
もちろん世界が壊れた時に優秀であれば引き抜きもあり得ますがその時も当然適正率を参照します。
私達の耳に当然入っていますがパト様に不敬を働く世界王や世界が存在する事を知っているのでその対策です、強いだけなら充分今の万園で間に合っていますからね、正直専属神の世界で言うなら上位4名以下はそこまで欲しいと思いません、喉から手が出る程欲しいと思えるのは帝園のミールくらいですかね。
そして私達万園の運営に携わる世界王、万園に存在する者全てが世界王です。
そしてもちろんパト様に直接貢献は出来るのですが、それらをパト様の肉体的都合上、一度離れて、ネル達のような選ばれた子達にパト様の力になって貰おうと考えています。
その代わり、選考から私のような案内、世界作成からコンセプトの計画、万園の運営は全部私達円卓の王達が行っておりますのでご了承ください。
・・・・・・
神籟『以上、何かまだ質問はありますか?』
ネル「もうない、それより先輩、暇だから戦おう」
神籟はネルが言葉を喋り終わる前に気配を消してしまった。
ネル「神籟め、本当に強いのか怪しいな、もしかすると私に負けるのが怖いから逃げてるかもしれんな!むふふ~」
パト「ちょっとは大人しくな、でも少しは自分の世界の事を知れたな!うん!」
ネルはいつもの調子で話しかけて来る、パトもネルがまだ万園に居るとは思っておらず驚いていた。
パト「あれ、ネル、帝園には戻らないのか?別にいつでも自由に行き来出来るんだろう?だったら叡天の羅針盤に居れば居心地はいいんじゃないか?」
ネル「主様よ、あそこは確かに居心地は良い、だが退屈なのだよ、折角私にだけ許された遊び場があるのだ、使わない手はあるか?なあ先輩様よ?」
ネルは何もない空間に話しかける、それは恐らく神籟(しんらい)と呼ばれる万園に存在する世界王の事だろう。
神籟『ネル・ハート、用事がないのに私に話しかけてこないでください、私に話しかける場合は要件を伝えてください、その要件に対して私はお応えいたします』
ネル「おいおい聞いていなかったのか?主様は万園の事を知りたいらしい、例えばそうだな、構成とか仕組みとか教えたらどうだ?正直私も知りたい!」
ネルはパトの存在を利用して万園の情報を得ようとしていた。
パト「ネル、相変わらず相手が誰であれ変わらないな、まったく、でも神籟、俺も実際知っておきたいんだ、俺の世界はどう動いているんだ?専属神達の世界はなんとなく把握する事は出来たんだけど、俺が知れたのはどの世界も万園に影響されているって事くらいでさ」
神籟『その認識で間違いありません、万園(オールエデン)は【何物にも染まり、何物にも染める】つまり、パト様が関わって来た、強い因子で結ばれた相手には万園から世界を生み出すお手伝いをします、それは万園に貢献してもらうためです、もちろんその世界は宿主のために動いて頂いても構いません、ですがあまりにも宿主含め、世界が私達に貢献出来ないのであれば排除もやむなし、役に立たない世界と世界王は別の用途で利用するしかないですから・・・私達も慈善事業ではありません、こちらにメリットを提示出来る世界には褒美を与え、メリットを提示出来ない所かデメリットを提示してくる世界にはこの世界の養分になって貰います、住人は勿論、技術も全て万園が吸収します、世界王は利用価値があれば万園の世界王として受け入れますが、適正が無い場合はそのまま死んでもらいます』
パト「つまり、万園は強制的に覚醒させてポテンシャルの頂点、世界を強制的に生まれさせる、そしてその恩恵を万園に提供してくれれば褒美として万園から褒美が出て世界は強化し、逆にダメだった場合、回収・・・と?」
ネル「実にそのままだな、だがダメだったの基準は万園独自なのか?」
神籟『勿論です、ですが管理者である私達もそこまで厳しくはありません、世界的に貢献出来なくともパト様を現実でお慕いしていたり、何かで貢献してくれるのであればお咎めはしません、世界によっては宿主にしか恩恵を与えれない世界も存在する事は重々承知していますからね、月詠琴歌の【想園】がそうですね』
パト「そういえば元々世界を持ってる奴が居たらそのまま上書きするんだよな?確かそう聞いたぞ?」
神籟『はい、例えばソフィアの【楽園】がそうですね、元々世界を持っていても世界の支配力はこちらが遥に上です、なので【万園】の力で【遊楽異界】を強化させ【楽園】にさせました、月詠琴歌やソフィアのような元々自分のためだけの世界が私達の関与によって強化されたのはいいけどコンセプトを大きく変えられない、貢献が難しい、という苦情も届いています、なので世界貢献が出来なくともパト様に直接貢献、もしくは現実で宿主がパト様に貢献、という何かしらのメリットを提示出来るのなら放置しております』
ネル「ほほう、つまり専属神達の世界は全員専属神として貢献しているから利益が無くとも万園からすれば咎める要素はなし、という認識でいいのだな?」
神籟『問題ありません、ですが従属は別です、例えば天野江奏星、専属神以外でパト様と肉体関係を持った女性ですが、もし天野江奏星の世界がパト様に対して貢献出来ていない場合、没収もあり得ます。』
ネル「ほほう、専属神以外の世界か、聞いたことないな、どうなんだ?実際の所」
神籟『メルリア・メルトリアの世界、ここは素晴らしい貢献度です、エイリの世界はいまいち、フルールはそもそも弱すぎて世界認知すら到達していないため、お咎めなし、天野江奏星も先ほど例に出したのですが彼女も世界認知という領域ですらないためお咎めなしです。』
パト「その世界を生み出すって絶対なのか?なんか見境なく強化させてるみたいでいつか狙われそうで怖いんだけど」
神籟『絶対です、ですが絶対に認知させない、【静染】という技があります、嫌な言い方をすると寄生です、寄生虫のように別の宿主に種を植え付け、宿主が知らぬ間に養分にされ、万園の栄養となる、そういう事も可能です、私達の独断ですが、覚醒狙いで好感度もないような相手にはそのような処置をしています、もちろん覚醒もさせません、もちろんその覚醒は私達が管理しているので不適合をみなせば回収も可能です、所詮は万園の恩恵を受けているだけ、その恩を仇で返す愚か者に恩恵を持たせる意味はない、そう万園は判断しています』
パト「思ったよりちゃんとしたシステムをしてたんだな、なんか見境ないのかと思ってヒヤヒヤしてたよ、あ~良かった」
ネル「ぶっちゃけ、キスとか唾液交換、性行為の基準もあるのか?」
神籟『当然です、接吻行為や唾液、血液交換では恩恵強化の増強、性行為による精液付与は世界覚醒、これは男性女性問わずです、遺伝子情報の強さが基準になっていますので、これの変更は出来ませんのでご了承ください』
ネル「いや、良い事を聞いた、だそうだぞ?主様?いつ私を抱いてくれるのだ?もう本当待たせ過ぎてるのを自覚した方がいい、私だってずっと待つのは疲れるのだぞ?」
パト「うるさい、そもそもネルに世界はないのか?」
ネル「あるわけないだろう、世界を安く見ていないか?主様よ?本来であれば私クラスですら持てない代物、それを易々と作り出せる主様のこの世界、神羅万象支配~世界~はそれほどまでに規格外である事を自覚した方がいい、世界なんて持てない、神域は持ててもな」
パト「神域は自分の世界の一部で世界はその全てって認識でいいんだよな?」
ネル「ああ、それで問題ない、つまり私達が触れる自分の神域はたったの一部なんだ、それを広範囲に扱えるだけでも凄いとされていた、だが主様はその全域を次から次へと・・・まったく」
パト「なんかすみません、あとこの世界の選考基準とかクラス分けとか聞いてたいんだけど、構成とかもさ、かなり話がそれちゃったんだけども」
・・・・・・
神籟『まず万園の神口は25名です、そのうち24名が万園生まれの世界王達で残り一人で帝園から選ばれたネルになります。』
ランクは7段階に分けられ
SX・SO・SG・SP・SE・SN・SB
高位 低位
となります。
SX級はストレリチア様の副官【円卓の王】と呼ばれる13名だけに許された位と称号を得る事が出来ます。
ストレリチア様は絶対的存在、故に誰であろうともストレリチア様の地位に立つのは不可能、これだけは覚えていてください。
円卓の王の実力は全員が帝園のミールクラス、逆に言えばミールクラスが他の世界の世界王として存在しているのが万園としては驚きです。
私は神籟(しんらい)は円卓の王第六席 SX6位となります。
ネルは最低位のSBランク、世界王になりたてなら妥当なランクです。
先ほど万園から生まれた世界は万園に貢献しなければならないと言いましたが、ネルのように万園に優秀な世界王候補を育成するのも大事な使命となっております。
他にも技術提供、食材や文化提供、等を万園に提供するのも使命となっておりますが各々の世界が出来そうな分野で問題ないようにしています。
ですがその中でも世界王候補育成と提出は最も高い評価と報酬を提供するようにしています。
ネルような子の選考基準ですが、
強さは勿論ですがパト様との適正率が重要になってきます、つまりただ忠誠が強いだけ、出世したいだけのただただ強いだけの連中に興味はありません、【強く、パト様と相性が良く、そして忠誠心があり愛情があり、パト様からも強く信頼を得ている】そのような子を万園は必要としています。
ここで大事なのがパト様と相性が良い、ここが最も大事な所なのですから、
ここはパト様の世界、つまりパト様に最も貢献出来る素質があってこそ評価される、相性が悪い、忠誠や愛情があっても力不足、逆に力はあっても忠誠や愛情が欠如、相性が良くても他3つが欠如していたら本領発揮出来ないパターンが出てきます。
・・・・・・
ネル「ほう、なら十三天の心はどうなんだ?例えばベルやシンだ」
神籟『ベル・ハートの適正率は7%、シン・ハートの適正率は29%です、ネル・ハートが万園に認められた時の適正率は95%、この適正率は万園側で先ほどの評価基準を元に評価した数字となります』
ネル「低いな、シンはともかくベルが一桁なのはなぜだ?」
神籟『愛情と忠誠、実力も申し分ありません、ですがパト様との相性がほぼ0点です、一番大事な所の評価が低いのです、先ほど言いましたが強いだけの存在はこちらは充分数は足りています』
ネルは神籟の厳しい評価を聞き、ただ静かにうなずく。
ネル「いや、それはベル本人の問題だ、あいつは強いが面倒臭がりだからな、この情報を伝えて贔屓にするつもりもない、自分で危機感を覚えて自分で気付いてここに来たいと自分で思って貰わないと困るんでね」
パト「へぇ、なんかネルがお姉さんみたいな事言ってる」
ネル「正真正銘あいつらの姉だ、私は、それに私は努力をしたからな、主様に好かれようとな・・・」
パトは照れ臭そうにする。
ネル「他の世界はどうなんだ?まあこの調子だ、主様は帝園を愛用している以上、帝園の御神体や十三天の心が高いくらいか?他の世界の連中で高い奴らは居るのか?」
神籟『居ます 【皇園 輝星メンバー サン 53%】 【天園 王冠 カロ 52%】 の2名です、適正率90%以上で万園入りなのでまだ遠いですが、パト様と関わる事で一気に適正率を上げる可能性が高い二人です』
ネル「見事に他の世界だな、ぜひ戦ってみたいものだ・・・私と同等クラスなのだろう?フェアやティエルのような奴らか、あいつらは本当に戦いにくかったからな、ふふふ・・・ん?」
ネルは独り言を喋っている間に一つ疑問が浮かんだ。
ネル「おい、万園が覚醒させた世界に居る世界王、そいつらは世界王だから強いだろう?なのに万園には入れないのか?」
パトはネルの質問を聞いて「確かにそうだ」とうなずいた
・・・・・・
神籟『世界王と言っても役割分担があります
・万園を運営する世界王(社長・副社長・専務・常務・執行役員・監査・経営・業務執行・財務・本部長等)みたいな
・各世界で万園に貢献する世界王(部長・次長)
・万園からパトに直接貢献する世界王(秘書や特別要員)
ネルは世界王であり、万園からパト様の力になるために選ばれ、覚醒した世界王なのです。
(現実社会の役職を参考に置いてみたから参考にしてください)
そして次に各世界の世界王、この世界王達の役割は各世界から万園に貢献する事が役割であり、
世界崩壊、世界壊滅でもしない限りはその世界の世界王として常駐して貰います。
もちろん世界が壊れた時に優秀であれば引き抜きもあり得ますがその時も当然適正率を参照します。
私達の耳に当然入っていますがパト様に不敬を働く世界王や世界が存在する事を知っているのでその対策です、強いだけなら充分今の万園で間に合っていますからね、正直専属神の世界で言うなら上位4名以下はそこまで欲しいと思いません、喉から手が出る程欲しいと思えるのは帝園のミールくらいですかね。
そして私達万園の運営に携わる世界王、万園に存在する者全てが世界王です。
そしてもちろんパト様に直接貢献は出来るのですが、それらをパト様の肉体的都合上、一度離れて、ネル達のような選ばれた子達にパト様の力になって貰おうと考えています。
その代わり、選考から私のような案内、世界作成からコンセプトの計画、万園の運営は全部私達円卓の王達が行っておりますのでご了承ください。
・・・・・・
神籟『以上、何かまだ質問はありますか?』
ネル「もうない、それより先輩、暇だから戦おう」
神籟はネルが言葉を喋り終わる前に気配を消してしまった。
ネル「神籟め、本当に強いのか怪しいな、もしかすると私に負けるのが怖いから逃げてるかもしれんな!むふふ~」
パト「ちょっとは大人しくな、でも少しは自分の世界の事を知れたな!うん!」
patopatoblog at 18:44|Permalink
No.159 アリシアの世界 【皇園】※各世界の設定説明あり
これはパトが残したメモを引用したものである。
アリシアの世界が解放された。
アリシアの世界は【皇園(クラトルエデン)】
生まれる個体は全て分野に特化した究極体であり、完成形として生まれる
最も万園の貢献に執着している世界で、アリシアの世界のはずなのに誰も
アリシアを慕っていない今まで見た事ないタイプの世界。
世界王はシリノア・クラトル
彼女曰く、シリノアという名前は偽名であり、真名を明かす事で【我が名を知った者からは誰からも滅ぼされない】という存在の証明を意味するため、真名は大事な場面でしか明かさないようにしているらしい。
シリノアは証明の天才であり、誰かの記憶に存在する世界に微塵でも痕跡がある場合消滅しない、
そしてその存在力を利用して戦う、つまりシリノアの存在力が力であり、シリノアが真名を開示しないのは少しでも勝負事を公平にしたいという強者の願いから来ている・・・と本人から聞いた。
ここからも基本シリノアの情報が記載されている。
シリノアの力は真名を声に発すると強く発揮する(その空間、世界に存在するだけでも力を充分に発揮する)
シリノアは先ほども書いたように【存在力】を使う、だが何処から使うかは任意であり、例えば敵からシリノアの存在を奪ってシリノアが力を使うと敵はシリノアに関する記憶が奪われる、そしてシリノアが再度存在感を植え付ける事でそこからシリノアを認知する、つまり敵や第三者が存在する限りシリノアは不滅であり、攻略不可能の難攻不落の王となる、
実力はパト専属神世界王内では第三位に属し、万園側も認める世界王の一人である。
ここまでの情報はシリノア本人から聞いた、ここまでの説明を聞けばわかるがこれだけのタネを明かすのはそれが自分自身の強化にそのまま繋がるからである。
つまり、このメモを読んだ君にも脳内に入った段階で既にシリノアの力の保管庫として使われるだろう、主である俺ですらそんな扱いなんだ、卑下する事はない、あいつがイカれてるんだ。
でも俺には強い忠誠心を持ってくれてる、シリノアは俺の為ならなんでも動いてくれる、きっと万園を何よりも優先しているからである。
逆にアリシアに対しては無関心であり、何かをすれば敵対心すら見せる、それはアリシアに対してまったくメリットを感じていない、つまり損得で状況を把握、判断しているという事である、
つまり俺も万園というものが無ければ無関心なのである。
この世界は系統別に管理されており、その系統分野で現役トップの者だけがパトとアリシアが使役出来る輝星(こうせい)メンバーとなり、それ以外は不良品(調整中)という扱いになり、使役不可能個体となる(帝園との違いはここにあり、軍隊の帝園と少数精鋭の皇園となっている)。
輝星メンバーは万園に選ばれるために厳選された個体のため、分野系統の最強でなければならないというシリノアの強い信念の元作られている。(ここは七天の心とほぼ同じ組織構成、だが和気あいあいとしておらず、早くトップに上り詰めた間に万園に選ばれようと何処か必死である、故に俺の命令、俺への忠誠心は恐らく全世界でトップであり、妥協せずに全力で戦うため、即使用、即解決には最も適している世界とも言える)
召喚自体は容易でパトは無償で召喚が可能だが、その場合アリシアに強い負荷が掛かる(血反吐を吐き、まともに立てない、無限という条件を貫通してアリシア本体に直接与えて来る)
二体目からの召喚からはそのままアリシアの負担が倍に増えるだけなのでアリシアが耐えられない。
だがアリシアが存在しないと召喚媒体が存在しないため、召喚自体が出来ない(つまり近くに必ずアリシアを置く必要がある(無限のコピーでは発動しなかった))
尚アリシアも召喚する事は出来るが負荷が同じくかかる上にパトの時と違いアリシアの命令は一切聞かないため、状況を悪化させる場面が多く存在すると思われる(アリシアから召喚された場合俺でも言う事を聞いてくれない)
諸刃の剣という言葉がしっくりくる世界であり、召喚対象の輝星メンバーも一時的なもので次々自分よりもグレードの高いハイスペックが生まれ、毎週1度戦わされているため、自分達の期限が切れる前に俺に好かれようと必死である、恐らくそこに帝園のような愛情はなく、どこか使命感を煽るような環境が出来ている。
現在七天の心クラスのメンバーが輝星メンバーは勿論、メンバーになれない者含めても最多数誇り、
現時点では帝園の従属部門で1位を奪われているが貢献育成度では帝園に続く2位を誇っている。
従属重視の【皇園】と技術重視の【天園】
この世界同士各々の従属と技術を交換して成り立っている。
例えば皇園の輝星メンバー、負けた場合メンバー落ちするのだが、その時二択を迫られる
【再度挑戦しメンバーの座を取り返すのか】【天園に行き、天使神に転生し、やり直すのか】
後者を選んだ場合、天園にて新たな使命と役割が与えられる、少なくともゴミのような待遇は受けなくて済む、だがメンバーの時のような皇帝のような大盤振る舞いは絶対に震えない、唯一無二、絶対王者という席に一生座れない負け犬人生に落ちる。
だが天園からすれば皇園の従属の質は非常に高く、先ほども書いたが帝園の七天の心メンバークラスであるため、技術提供と従属受け取りが取引の条件となっている、
【皇園】と【天園】は互いに高め合う強力な世界同士の組み合わせであり、
世界としての質も高く、世界王の質も他の世界に比べても高く
1位ミール【帝園】
2位ユミル【零園】
3位シリノア【皇園】
4位リエル【天園】
5位カルティナ【世園】
6位ノルン【獄園】
7位リフォン・レフォン【楽園】
8位ソラリア【想園】
9位ティノール【虚園】
10位エクレシア・ヨハネ【聖園】
世界組み合わせ
【帝園】と【獄園】 従属(自由)の世界と監獄(不自由)の世界
【皇園】と【天園】 完璧を求める世界と探究を求める世界
【零園】と【聖園】 個性の世界と無個性の世界
【世園】と【想園】 世界規模の世界と個人規模の世界
【虚園】と【楽園】 虚無の世界と娯楽の世界
このように対比になるように世界同士が組み合わさっているが、どの組み合わせを見ても間違いなく最強の世界同士と言えるだろう。
ここまで書いてきたが、
ミール、シリノアみたいに俺に強い忠誠や愛情を向けてくれる世界王
リエル、カルティナ、ティノールのように俺や専属神に興味がない世界王
リフォン・レフォン、エクレシア・ヨハネのように専属神に強い忠誠があり、あくまで俺はおまけ程度、むしろ注力を注ぎたくないから代役の世界王を用意するような世界王
ユミル、ソラリアみたいに自由気まま、自分の専属神主が第一優先、後はどうでもいいし、それ以外は適当!そもそも世界自体が万園に貢献する気0みたいな世界王
ノルンのように気分で動く世界王
と個性が強い連中が多い、だがこの世界王を使役するのは現時点では不可能であり、各々が世界王と向き合い、強くなるきっかけを得るしかないんだ。
きっと俺の万園もそうなんだろうね。
アリシアの世界が解放された。
アリシアの世界は【皇園(クラトルエデン)】
生まれる個体は全て分野に特化した究極体であり、完成形として生まれる
最も万園の貢献に執着している世界で、アリシアの世界のはずなのに誰も
アリシアを慕っていない今まで見た事ないタイプの世界。
世界王はシリノア・クラトル
彼女曰く、シリノアという名前は偽名であり、真名を明かす事で【我が名を知った者からは誰からも滅ぼされない】という存在の証明を意味するため、真名は大事な場面でしか明かさないようにしているらしい。
シリノアは証明の天才であり、誰かの記憶に存在する世界に微塵でも痕跡がある場合消滅しない、
そしてその存在力を利用して戦う、つまりシリノアの存在力が力であり、シリノアが真名を開示しないのは少しでも勝負事を公平にしたいという強者の願いから来ている・・・と本人から聞いた。
ここからも基本シリノアの情報が記載されている。
シリノアの力は真名を声に発すると強く発揮する(その空間、世界に存在するだけでも力を充分に発揮する)
シリノアは先ほども書いたように【存在力】を使う、だが何処から使うかは任意であり、例えば敵からシリノアの存在を奪ってシリノアが力を使うと敵はシリノアに関する記憶が奪われる、そしてシリノアが再度存在感を植え付ける事でそこからシリノアを認知する、つまり敵や第三者が存在する限りシリノアは不滅であり、攻略不可能の難攻不落の王となる、
実力はパト専属神世界王内では第三位に属し、万園側も認める世界王の一人である。
ここまでの情報はシリノア本人から聞いた、ここまでの説明を聞けばわかるがこれだけのタネを明かすのはそれが自分自身の強化にそのまま繋がるからである。
つまり、このメモを読んだ君にも脳内に入った段階で既にシリノアの力の保管庫として使われるだろう、主である俺ですらそんな扱いなんだ、卑下する事はない、あいつがイカれてるんだ。
でも俺には強い忠誠心を持ってくれてる、シリノアは俺の為ならなんでも動いてくれる、きっと万園を何よりも優先しているからである。
逆にアリシアに対しては無関心であり、何かをすれば敵対心すら見せる、それはアリシアに対してまったくメリットを感じていない、つまり損得で状況を把握、判断しているという事である、
つまり俺も万園というものが無ければ無関心なのである。
この世界は系統別に管理されており、その系統分野で現役トップの者だけがパトとアリシアが使役出来る輝星(こうせい)メンバーとなり、それ以外は不良品(調整中)という扱いになり、使役不可能個体となる(帝園との違いはここにあり、軍隊の帝園と少数精鋭の皇園となっている)。
輝星メンバーは万園に選ばれるために厳選された個体のため、分野系統の最強でなければならないというシリノアの強い信念の元作られている。(ここは七天の心とほぼ同じ組織構成、だが和気あいあいとしておらず、早くトップに上り詰めた間に万園に選ばれようと何処か必死である、故に俺の命令、俺への忠誠心は恐らく全世界でトップであり、妥協せずに全力で戦うため、即使用、即解決には最も適している世界とも言える)
召喚自体は容易でパトは無償で召喚が可能だが、その場合アリシアに強い負荷が掛かる(血反吐を吐き、まともに立てない、無限という条件を貫通してアリシア本体に直接与えて来る)
二体目からの召喚からはそのままアリシアの負担が倍に増えるだけなのでアリシアが耐えられない。
だがアリシアが存在しないと召喚媒体が存在しないため、召喚自体が出来ない(つまり近くに必ずアリシアを置く必要がある(無限のコピーでは発動しなかった))
尚アリシアも召喚する事は出来るが負荷が同じくかかる上にパトの時と違いアリシアの命令は一切聞かないため、状況を悪化させる場面が多く存在すると思われる(アリシアから召喚された場合俺でも言う事を聞いてくれない)
諸刃の剣という言葉がしっくりくる世界であり、召喚対象の輝星メンバーも一時的なもので次々自分よりもグレードの高いハイスペックが生まれ、毎週1度戦わされているため、自分達の期限が切れる前に俺に好かれようと必死である、恐らくそこに帝園のような愛情はなく、どこか使命感を煽るような環境が出来ている。
現在七天の心クラスのメンバーが輝星メンバーは勿論、メンバーになれない者含めても最多数誇り、
現時点では帝園の従属部門で1位を奪われているが貢献育成度では帝園に続く2位を誇っている。
従属重視の【皇園】と技術重視の【天園】
この世界同士各々の従属と技術を交換して成り立っている。
例えば皇園の輝星メンバー、負けた場合メンバー落ちするのだが、その時二択を迫られる
【再度挑戦しメンバーの座を取り返すのか】【天園に行き、天使神に転生し、やり直すのか】
後者を選んだ場合、天園にて新たな使命と役割が与えられる、少なくともゴミのような待遇は受けなくて済む、だがメンバーの時のような皇帝のような大盤振る舞いは絶対に震えない、唯一無二、絶対王者という席に一生座れない負け犬人生に落ちる。
だが天園からすれば皇園の従属の質は非常に高く、先ほども書いたが帝園の七天の心メンバークラスであるため、技術提供と従属受け取りが取引の条件となっている、
【皇園】と【天園】は互いに高め合う強力な世界同士の組み合わせであり、
世界としての質も高く、世界王の質も他の世界に比べても高く
1位ミール【帝園】
2位ユミル【零園】
3位シリノア【皇園】
4位リエル【天園】
5位カルティナ【世園】
6位ノルン【獄園】
7位リフォン・レフォン【楽園】
8位ソラリア【想園】
9位ティノール【虚園】
10位エクレシア・ヨハネ【聖園】
世界組み合わせ
【帝園】と【獄園】 従属(自由)の世界と監獄(不自由)の世界
【皇園】と【天園】 完璧を求める世界と探究を求める世界
【零園】と【聖園】 個性の世界と無個性の世界
【世園】と【想園】 世界規模の世界と個人規模の世界
【虚園】と【楽園】 虚無の世界と娯楽の世界
このように対比になるように世界同士が組み合わさっているが、どの組み合わせを見ても間違いなく最強の世界同士と言えるだろう。
ここまで書いてきたが、
ミール、シリノアみたいに俺に強い忠誠や愛情を向けてくれる世界王
リエル、カルティナ、ティノールのように俺や専属神に興味がない世界王
リフォン・レフォン、エクレシア・ヨハネのように専属神に強い忠誠があり、あくまで俺はおまけ程度、むしろ注力を注ぎたくないから代役の世界王を用意するような世界王
ユミル、ソラリアみたいに自由気まま、自分の専属神主が第一優先、後はどうでもいいし、それ以外は適当!そもそも世界自体が万園に貢献する気0みたいな世界王
ノルンのように気分で動く世界王
と個性が強い連中が多い、だがこの世界王を使役するのは現時点では不可能であり、各々が世界王と向き合い、強くなるきっかけを得るしかないんだ。
きっと俺の万園もそうなんだろうね。
patopatoblog at 17:14|Permalink
2024年12月11日
No.158 ラルの世界 【天園】
これはパトが書いてあるメモを引用したものである。
ラルの世界 【天園(カエルムエデン)】
ラルの世界で才能や能力、特性等の全要素を探究と追及を積み重ね、極限を超える世界
住人は全員天使神であるが種族は色々である。
唯一万園から多くの物を供給してもらい、その全てを管理ストックする事で技術面で万園に強く貢献している。
実力者も多く存在し、天使階級セフィロトツリーを基準に最も分野の極限能力と呼ばれる能力を所有している個体が多く存在する。
ラルは従属を使用する事が可能であり、使役方法はパトの帝園同様コストが必要になる。
パトは天園の所有する技術を全て使用可能であり、使用方法はレンタルと月額購入と永久購入等の支払いで使用可能となる。
・購入した能力や特性はレンタルの場合は強制ON状態、月額や永久バージョンはON・OFFの切り替えが可能となる、神羅万象支配にストックされるのでポテンシャルには影響しないらしい
・使用方法は購入した段階で初期使用方法と仕様書が脳内に追加され、それを頼りに使う事になる、初期使用は3~5程例となる使い方を訓練ナシの無償で扱う事が可能らしい
天園は技術を最も重んじる世界ではあるが、最も商売に長けた世界でもあるため、全てがコストで成り立つ。
セフィロトツリーの天使種族事に研究分野に分かれていて、研究棟等の建物が違う。
天園(カエルムエデン)の世界王はリエル・カエルム・オールマイティー
リエルは全研究機関のトップに当たり、ラルやパトを主というより客人として迎えてくれる。
対等に接してくるタイプだ。
そして対等の対価を求める商売人気質であり、一方的になんでもお願いを聞くスタイルではない、情報もヒントも全てコスト主義でコスト以外での対価交換も受け付けていない。
天園は万園が現在最も評価している三大世界の一つであり、主に技術面で貢献している。
七天の心クラスの従属が多く存在するため、全体従属数では圧倒的に帝園に負けているが技術面では全世界No.1である。
従属面でも3番目に貢献している優秀な世界であるらしい。
・・・・・・
ラル「ふむふむ、パトさん、このメモで私の世界を納得してるのね、でももう少し追記しておきましょうか」
・・・・・・
1位 王冠(ケセド) 天帝覇権
2位 知恵(コクマ) 天帝叡法
3位 理解(ビナー) 天帝天賦
4位 慈悲(ケセド) 天帝天護
5位 峻厳(ゲプラー) 天帝純心
6位 美(ティファレト) 天帝美豊
7位 勝利(ネツァク) 天帝絶壊
8位 栄光(ホド) 天帝天徳
9位 基礎(イェソド) 天帝盤羅
10位 王国(マルクト) 天帝万象
11位 知恵(ダアト) 天帝慧卿
・・・・・・
ラル「うん、これを記載しておけばどの天使族がどの極限能力をマスターするかわかりやすいわね、」
ラル(でもこの極限能力はネル達七天の心も持ってる、凄い子は2つ持ちの子も居る、まだ性能自体は七天の心の方が上、まったく、帝園とは末恐ろしい・・・)
パトはよく寝ていた。
ラル「流石は月花ちゃん・・・でも私も負けないわよ」
おそらく脳内で聞いているであろう月花にラルは不敵な笑みで宣戦布告をする。
ラルの世界 【天園(カエルムエデン)】
ラルの世界で才能や能力、特性等の全要素を探究と追及を積み重ね、極限を超える世界
住人は全員天使神であるが種族は色々である。
唯一万園から多くの物を供給してもらい、その全てを管理ストックする事で技術面で万園に強く貢献している。
実力者も多く存在し、天使階級セフィロトツリーを基準に最も分野の極限能力と呼ばれる能力を所有している個体が多く存在する。
ラルは従属を使用する事が可能であり、使役方法はパトの帝園同様コストが必要になる。
パトは天園の所有する技術を全て使用可能であり、使用方法はレンタルと月額購入と永久購入等の支払いで使用可能となる。
・購入した能力や特性はレンタルの場合は強制ON状態、月額や永久バージョンはON・OFFの切り替えが可能となる、神羅万象支配にストックされるのでポテンシャルには影響しないらしい
・使用方法は購入した段階で初期使用方法と仕様書が脳内に追加され、それを頼りに使う事になる、初期使用は3~5程例となる使い方を訓練ナシの無償で扱う事が可能らしい
天園は技術を最も重んじる世界ではあるが、最も商売に長けた世界でもあるため、全てがコストで成り立つ。
セフィロトツリーの天使種族事に研究分野に分かれていて、研究棟等の建物が違う。
天園(カエルムエデン)の世界王はリエル・カエルム・オールマイティー
リエルは全研究機関のトップに当たり、ラルやパトを主というより客人として迎えてくれる。
対等に接してくるタイプだ。
そして対等の対価を求める商売人気質であり、一方的になんでもお願いを聞くスタイルではない、情報もヒントも全てコスト主義でコスト以外での対価交換も受け付けていない。
天園は万園が現在最も評価している三大世界の一つであり、主に技術面で貢献している。
七天の心クラスの従属が多く存在するため、全体従属数では圧倒的に帝園に負けているが技術面では全世界No.1である。
従属面でも3番目に貢献している優秀な世界であるらしい。
・・・・・・
ラル「ふむふむ、パトさん、このメモで私の世界を納得してるのね、でももう少し追記しておきましょうか」
・・・・・・
1位 王冠(ケセド) 天帝覇権
2位 知恵(コクマ) 天帝叡法
3位 理解(ビナー) 天帝天賦
4位 慈悲(ケセド) 天帝天護
5位 峻厳(ゲプラー) 天帝純心
6位 美(ティファレト) 天帝美豊
7位 勝利(ネツァク) 天帝絶壊
8位 栄光(ホド) 天帝天徳
9位 基礎(イェソド) 天帝盤羅
10位 王国(マルクト) 天帝万象
11位 知恵(ダアト) 天帝慧卿
・・・・・・
ラル「うん、これを記載しておけばどの天使族がどの極限能力をマスターするかわかりやすいわね、」
ラル(でもこの極限能力はネル達七天の心も持ってる、凄い子は2つ持ちの子も居る、まだ性能自体は七天の心の方が上、まったく、帝園とは末恐ろしい・・・)
パトはよく寝ていた。
ラル「流石は月花ちゃん・・・でも私も負けないわよ」
おそらく脳内で聞いているであろう月花にラルは不敵な笑みで宣戦布告をする。
patopatoblog at 22:59|Permalink
No.157 ソルテの世界【聖園】
これはパトのメモ帳から引用したものである。
ソルテの世界は【聖園(セイントエデン)】とよばれる世界
この世界に行った俺の感想から言えば規律に厳しい世界とともに聖と邪がしっかり別れてる、そんな世界だった。
世界には聖女卿(せいじょきょう)と使徒の関係が成り立っており、多くの宗派ごとに【教塔】が存在し、教塔と呼ばれる建物を中心に国や多くの協会が展開されている。
ソルテはこの世界で【聖】という名のつく種族の神として崇められているらしい。
聖というと、神聖エルフ族や聖鬼神等の種族も存在する、言わば聖職関係の種族が対象である。
先ほど聖女卿が居ると言ったがその頂点に世界王エクレシア・セイントが居る、それがソルテの世界王らしい、
エクレシアはソルテとしか面談を許しておらず、俺は警戒されている、いや嫌われていると言われても良いだろう、だが万園から生まれた世界であるため、俺の存在を無下にも出来ないため、もう一人の世界王を俺担当に容易していた。
それが世界王ヨハネ・カルトア
この構成は楽園と同じであり、メインの主にはメインの世界王、後から来た俺、には別の世界王を置く、そして万園の要求に応える役割を担う、このパターンの時は大抵世界に歓迎されていない事が殆どである。
ヨハネは教えてくれた、ソルテが聖を司る神として崇められている、パトは邪を司る神として崇められているとのこと、つまりこの世界は信仰による領土戦争がメインになるのだ。
その基本として先ほど説明した【教塔】だ、これを攻略し、占領する、それらが聖女卿や使徒達の城であもあるため、これらを崩されるという事は強制的に占領された側の宗教に所属するという事になるのだ、故に余計な殺生は行わず、生け捕りにし、占領完了後は自身の配下として置くという流れになるらしい、世界の名前からは想像出来ない程世紀末である。
ソルテとパトが直接関与する場合、力は世界側で調整された力しか出せず、それ以上の力を扱うためには教塔を占拠し、その教塔の信者を多く得る事で従属の力を得る、教塔一つに存在する聖女卿を撃破すれば配下にするかそのまま見せしめにして殺すか好きに決める事が出来るらしい。
自身の宗派に属する教塔なら自身が伝えた教えを忠実に守る。
例えば「俺の前では衣類は脱ぎ、下着姿で出迎える事」みたいなデタラメな教えを教塔の聖女卿に伝えた場合、その教えは必ず実行される、それほど強制力が高い。(いや、やらないが)
あと教塔と聖女卿と言ったがソルテ側と俺側で呼び名が変わるらしい。
もちろん先ほどから言っている聖女卿というのはソルテ側【聖】属性達の呼び名である、
俺側は邪女卿と呼ばれる、主に【邪】属性達の呼び名である。
そう、つまり俺の陣営に属する子は全員【邪】なのである、神邪エルフ族や邪鬼神等邪教関係の属性が俺側に居る、だがソルテ側の世界王曰く元々は邪族は存在しなかったがパトの万園と繋がった時に邪族が生まれたとの事でヨハネももちろん邪族である。
邪族と言っても基本的には普通の子達だ、悪さをするわけでもない、素直で良い子も居ればもちろん悪い考えをする奴もいる、邪と聖だから見た目に大きな違いがあるかと言われれば特にない、肌の白い子だって居るし、聖も邪も褐色の子も居る、だがこの世界の住人からすれば聖か邪かは気配で察知出来るらしい、俺達で言う「この人、多分日本人じゃないな」って雰囲気でわかるようなものだろうって勝手に納得している。
聖園は万園に対して成果を上げる、もしくはソルテを俺が多く交わる事で世界が広がり、聖と邪が均等に生まれるため、エクレシアもヨハネも今の所万園に成果を出せる環境を作れていないため、俺とソルテの性交渉を強く推奨してくる、ソルテも
エクレシア「お願いいたします、世界をもっと繁栄させるために邪王様と・・・もっとまぐわってください!童が不甲斐ないばかりに・・・よよよ」
ヨハネ「パト様!聖神様ともっと営んで!そうすれば邪人族もどんどん増えるし万園に貢献できるエネルギーが手に入る!今はとてもじゃないけど足りないよ~!僕だって頑張ってるんだからね!う~~」
現在聖族の教塔は13 邪族の教塔は5
ちなみにだが、俺だけの特権で、肉体関係で従属は強化されるらしい、ソルテにはない、というより聖族にはそのような機能が無く、邪族には強化機能がある、というか多分、だから【邪】族なのだろうなと・・・いや、そういう行為を邪というのは不本意ではあるのだが・・・まあ、いいか、俺も別に肉体関係で強化してやろうって意図はないし。(そもそもそれが出来るなら現実で苦労してない)
・・・・・・
パト「困ったものだな・・・まったく」
ソルテの世界は【聖園(セイントエデン)】とよばれる世界
この世界に行った俺の感想から言えば規律に厳しい世界とともに聖と邪がしっかり別れてる、そんな世界だった。
世界には聖女卿(せいじょきょう)と使徒の関係が成り立っており、多くの宗派ごとに【教塔】が存在し、教塔と呼ばれる建物を中心に国や多くの協会が展開されている。
ソルテはこの世界で【聖】という名のつく種族の神として崇められているらしい。
聖というと、神聖エルフ族や聖鬼神等の種族も存在する、言わば聖職関係の種族が対象である。
先ほど聖女卿が居ると言ったがその頂点に世界王エクレシア・セイントが居る、それがソルテの世界王らしい、
エクレシアはソルテとしか面談を許しておらず、俺は警戒されている、いや嫌われていると言われても良いだろう、だが万園から生まれた世界であるため、俺の存在を無下にも出来ないため、もう一人の世界王を俺担当に容易していた。
それが世界王ヨハネ・カルトア
この構成は楽園と同じであり、メインの主にはメインの世界王、後から来た俺、には別の世界王を置く、そして万園の要求に応える役割を担う、このパターンの時は大抵世界に歓迎されていない事が殆どである。
ヨハネは教えてくれた、ソルテが聖を司る神として崇められている、パトは邪を司る神として崇められているとのこと、つまりこの世界は信仰による領土戦争がメインになるのだ。
その基本として先ほど説明した【教塔】だ、これを攻略し、占領する、それらが聖女卿や使徒達の城であもあるため、これらを崩されるという事は強制的に占領された側の宗教に所属するという事になるのだ、故に余計な殺生は行わず、生け捕りにし、占領完了後は自身の配下として置くという流れになるらしい、世界の名前からは想像出来ない程世紀末である。
ソルテとパトが直接関与する場合、力は世界側で調整された力しか出せず、それ以上の力を扱うためには教塔を占拠し、その教塔の信者を多く得る事で従属の力を得る、教塔一つに存在する聖女卿を撃破すれば配下にするかそのまま見せしめにして殺すか好きに決める事が出来るらしい。
自身の宗派に属する教塔なら自身が伝えた教えを忠実に守る。
例えば「俺の前では衣類は脱ぎ、下着姿で出迎える事」みたいなデタラメな教えを教塔の聖女卿に伝えた場合、その教えは必ず実行される、それほど強制力が高い。(いや、やらないが)
あと教塔と聖女卿と言ったがソルテ側と俺側で呼び名が変わるらしい。
もちろん先ほどから言っている聖女卿というのはソルテ側【聖】属性達の呼び名である、
俺側は邪女卿と呼ばれる、主に【邪】属性達の呼び名である。
そう、つまり俺の陣営に属する子は全員【邪】なのである、神邪エルフ族や邪鬼神等邪教関係の属性が俺側に居る、だがソルテ側の世界王曰く元々は邪族は存在しなかったがパトの万園と繋がった時に邪族が生まれたとの事でヨハネももちろん邪族である。
邪族と言っても基本的には普通の子達だ、悪さをするわけでもない、素直で良い子も居ればもちろん悪い考えをする奴もいる、邪と聖だから見た目に大きな違いがあるかと言われれば特にない、肌の白い子だって居るし、聖も邪も褐色の子も居る、だがこの世界の住人からすれば聖か邪かは気配で察知出来るらしい、俺達で言う「この人、多分日本人じゃないな」って雰囲気でわかるようなものだろうって勝手に納得している。
聖園は万園に対して成果を上げる、もしくはソルテを俺が多く交わる事で世界が広がり、聖と邪が均等に生まれるため、エクレシアもヨハネも今の所万園に成果を出せる環境を作れていないため、俺とソルテの性交渉を強く推奨してくる、ソルテも
エクレシア「お願いいたします、世界をもっと繁栄させるために邪王様と・・・もっとまぐわってください!童が不甲斐ないばかりに・・・よよよ」
ヨハネ「パト様!聖神様ともっと営んで!そうすれば邪人族もどんどん増えるし万園に貢献できるエネルギーが手に入る!今はとてもじゃないけど足りないよ~!僕だって頑張ってるんだからね!う~~」
現在聖族の教塔は13 邪族の教塔は5
ちなみにだが、俺だけの特権で、肉体関係で従属は強化されるらしい、ソルテにはない、というより聖族にはそのような機能が無く、邪族には強化機能がある、というか多分、だから【邪】族なのだろうなと・・・いや、そういう行為を邪というのは不本意ではあるのだが・・・まあ、いいか、俺も別に肉体関係で強化してやろうって意図はないし。(そもそもそれが出来るなら現実で苦労してない)
・・・・・・
パト「困ったものだな・・・まったく」
patopatoblog at 21:00|Permalink
2024年09月05日
No.152 ゼロと零と園と世界
雪花は眼を閉じる。
聞こえるのは風の音、そして風の中に混ざる砂が自分自身に当たる音。
雪花は眼を開く。
見慣れた街並み、だけどそこには色がない、自分が生まれた世界、似た世界、だがそこには色もなければ臭いもなく、懐かしむ人達も居ない。
雪花「いつ来ても慣れないわね・・・ここは」
雪花の世界【零園(オリジンエデン)】
この世界は雪花の知る全てを写し出す世界、だがそれはただ似ているだけで別のもの、写し鏡だが、その背景はモノクロ、白と黒だけで表現されている。
雪花「パトから聞く専属神達の世界は楽しそうだなって思う世界が多いんだけど、私はどうやってこの世界に価値観を持つべきか・・・」
雪花の世界には誰かが持つような価値観や世界観が存在しない、雪花の立っている場所から見える世界は雪花が本能で構築している価値観や世界観を具現化しているに過ぎない場所になる、【零都市】と呼ばれる場所になる。
雪花は歩く、お店の中を見るが、自分の興味のあるお店には白黒ではあるが物が置いてある、だが今まで雪花が興味を持つ事もなかったお店に入ってみると何もない、空き部屋のようになっていた。
雪花「これが私の世界、私の価値観の具現化、こう見るとつまらないものね、全部に興味を持てと言われても困るけど、いざ知らないとこう何もない、空白の空間がそこにあるだけ、無知をこうやって目の当たりにするとちょっとだけ虚無感を感じるのがこの世界の嫌いな所ね」
雪花は世界を知るために歩く、そして【自分が知っている事だけが存在する世界】に飽きを感じ、自身の実家に帰る。
・・・・・・
???「どう?新しい価値観は生まれたかな?雪花ちゃん?」
雪花が家に帰るとそこには白髪の少女が話をかけて来た。
雪花「ユミル、いいえ、別に、何も変わってないわ」
ユミル?「それは残念だね、つまり雪花ちゃんの世界は何も成長していないってことだね」
雪花「そうね、でもこの世界に私の新たな価値観が付与されることで何が変わるの?現実世界と同じ世界が出来上がるだけじゃない、貴女達を除いてね」
ユミル?「あは、そうだね、私は何処にでも居るし、私は私だけど私じゃない、私は沢山居るし、私は何処にだっている、この私も私だし、他の私も私、だけど自我は別に共有されてるわけじゃない、混乱してる?」
雪花「つまり全部あんたって事で認識してるわ、その見た目で話しかけられるのはちょっと癪だけど」
ユミルの姿は桜花の姿を瓜二つだった、だがそれだと雪花が区別がつかないからと髪を切り、桜花に似てしまうがなんとか区別出来るようにしている。
ユミル「私はこの世界の王、だけど、この世界に生まれ落ちた新たな価値観の私も同じくこの世界の王、だから王の数だけ【都市】が生まれる、私は原点、原初の王だから【零都市】の世界王、ここは従属は生まれない、だけど新たな価値観を持った世界王が生まれる、それはその価値観と世界の原初、生まれた証として他の私が生まれる、また不思議ちゃんだって話を逸らした?」
ユミルは雪花を見てクスっと笑う、雪花はユミルの喋り方が苦手だ、わざわざ混乱するような言い回しをして、言いたい事をはっきりと伝えない、例えるなら
「今日はお米はいらない、だけどお米が嫌いという訳ではなく、お米を口に含む事に気が乗らない、口の中に入り、お腹の中で満腹感を手軽に与えてくれるお米ではなく、沢山の食材を食べて出来るだけお腹を満たさないようなものを食べたいと思い、その結果、お米はいらないって私は思うの」
っと「お米はいらない」で終わる話に長々と理由と感想を述べて来るため結論が迷走する事もしばしばあった。
ユミルの言葉を簡単にまとめると
・零園にはユミルという個体しか存在しない
・ユミルは雪花が新たな価値観が生まれる事で生まれ、その価値観で構築された【都市】に住む
・都市の価値観がそこに居るユミルの個体を確定している
ユミル「ご飯を食べる?と言っても雪花ちゃんの大好物のものしか存在しないけどね、喉が渇いたら水道水から飲んでね、安心して、雪花ちゃんの好きな飲み物だから、あ、電気は必要ないよね?だって光もなければ闇もないんだから、座って?安心して?雪花ちゃんが一番求めてる柔らかい座布団だから、でもごめんね、テレビには何も映らないの、でも雪花ちゃんが面白いと思っていたものや興味があった作品の劣化版なら映せるよ?だって雪花ちゃんはその場で面白いって感じたり、興味を持ってもすぐに忘れちゃうからね、思い出せる?1年前自分が何に面白いと思ってたか?思い出せる?1年前自分は何に興味を持って居たか?そんな思い出せてもそれは鮮明?今見ても懐かしいとは思わない?記憶って綻びが生まれるからね、余程身体に染み込んでないと全然残らないものだよ、仕方ないね、それが雪花ちゃんの全てだもん、でも安心して?【一都市】のユミルは楽しそうにしてるよ?帝国って楽しそうだもんね?でもいいの?雪花ちゃんの原点である【零都市】のはどんどん綻んできてるよ?興味がなくなった?故郷は楽しくない?」
ユミルは淡々とでも笑顔でずっと一方的に雪花に話しかける、雪花も返事をしてもどうせ話が止まらないからとただただユミルの言葉を聞いていた。
雪花(本当、この世界で何をすればいいのかしら、私は・・・)
自分自身の価値観を見せられても楽しくない、楽しくない事、興味がない事に無理に取り組んでも意味がない。
ユミル「今度ね、現実世界に行ってみたいなぁ、どんな感じかな?雪花ちゃんの価値観と世界観と違って色んな価値観で溢れてるのかな?見るだけで眼がいたくなるような世界が広がってるのかな?」
雪花「出たらいいじゃない、別に悪さをしないなら止めないわよ私は」
ユミル「ううん、ダメだよ、私はこの世界の価値観以外を許せないから、私はこの【零都市】の価値観に塗り固めてしまう、それはやっちゃダメな事だって私でもわかるよ」
ユミルの力は強制的に自分の世界観や価値観を強制する事。
例えばユミルの価値観の中にない能力や特性があった場合、それが全て無力化される。
どんな強力な世界を持って居ても、強い特性、強い能力、素晴らしい頭脳、見惚れる程の技術も、ユミルの価値観に存在しなければ存在出来ない、酷い話、ユミルの価値観の中で存在が認められない場合、存在する事も出来ない、それがユミルの力、恐ろしいのが、ユミルは1人ではなく、複数存在し、その個体数事に違う価値観が存在する。
帝園 ミール・エデンは無限に世界を作る
だが、零園 ユミル・オリジン・ゼロは有限の世界を作る
No.2に位置する強力な世界王である。
その力が表に出れば獄園のノルンですら手も足も出ない、自分の世界で生きる王にとってその価値観と世界観を奪うユミルは世界王の天敵なのだ。
言わば「世界王キラー」とも言える相手が強ければ強い程敵わない世界王なのである。
雪花「私が故郷の価値観を増やしたらユミルは喜ぶの?」
ユミル「うん、雪花ちゃんの価値観は季節みたいなものだからね、変化があればそれは楽しいと思うかな、でも一人で楽しむことだけね、私はこの都市に一人しかいないからね、楽しみにしてるね、雪花ちゃん?」
ユミルは白い髪を揺らしながら笑いかける、きっと悪い子ではない、だがまったく理解出来ない存在。
雪花(私がこの子を理解出来る日が来るのかしら・・・まだ数回程度だから理解出来ないのか、それともこの子に実は自我がないとか・・・馬鹿な事を、賢くないのに哲学的な事を考えても仕方ないでしょうに)
雪花はユミルと過ごした後に、現実世界に帰る。
聞こえるのは風の音、そして風の中に混ざる砂が自分自身に当たる音。
雪花は眼を開く。
見慣れた街並み、だけどそこには色がない、自分が生まれた世界、似た世界、だがそこには色もなければ臭いもなく、懐かしむ人達も居ない。
雪花「いつ来ても慣れないわね・・・ここは」
雪花の世界【零園(オリジンエデン)】
この世界は雪花の知る全てを写し出す世界、だがそれはただ似ているだけで別のもの、写し鏡だが、その背景はモノクロ、白と黒だけで表現されている。
雪花「パトから聞く専属神達の世界は楽しそうだなって思う世界が多いんだけど、私はどうやってこの世界に価値観を持つべきか・・・」
雪花の世界には誰かが持つような価値観や世界観が存在しない、雪花の立っている場所から見える世界は雪花が本能で構築している価値観や世界観を具現化しているに過ぎない場所になる、【零都市】と呼ばれる場所になる。
雪花は歩く、お店の中を見るが、自分の興味のあるお店には白黒ではあるが物が置いてある、だが今まで雪花が興味を持つ事もなかったお店に入ってみると何もない、空き部屋のようになっていた。
雪花「これが私の世界、私の価値観の具現化、こう見るとつまらないものね、全部に興味を持てと言われても困るけど、いざ知らないとこう何もない、空白の空間がそこにあるだけ、無知をこうやって目の当たりにするとちょっとだけ虚無感を感じるのがこの世界の嫌いな所ね」
雪花は世界を知るために歩く、そして【自分が知っている事だけが存在する世界】に飽きを感じ、自身の実家に帰る。
・・・・・・
???「どう?新しい価値観は生まれたかな?雪花ちゃん?」
雪花が家に帰るとそこには白髪の少女が話をかけて来た。
雪花「ユミル、いいえ、別に、何も変わってないわ」
ユミル?「それは残念だね、つまり雪花ちゃんの世界は何も成長していないってことだね」
雪花「そうね、でもこの世界に私の新たな価値観が付与されることで何が変わるの?現実世界と同じ世界が出来上がるだけじゃない、貴女達を除いてね」
ユミル?「あは、そうだね、私は何処にでも居るし、私は私だけど私じゃない、私は沢山居るし、私は何処にだっている、この私も私だし、他の私も私、だけど自我は別に共有されてるわけじゃない、混乱してる?」
雪花「つまり全部あんたって事で認識してるわ、その見た目で話しかけられるのはちょっと癪だけど」
ユミルの姿は桜花の姿を瓜二つだった、だがそれだと雪花が区別がつかないからと髪を切り、桜花に似てしまうがなんとか区別出来るようにしている。
ユミル「私はこの世界の王、だけど、この世界に生まれ落ちた新たな価値観の私も同じくこの世界の王、だから王の数だけ【都市】が生まれる、私は原点、原初の王だから【零都市】の世界王、ここは従属は生まれない、だけど新たな価値観を持った世界王が生まれる、それはその価値観と世界の原初、生まれた証として他の私が生まれる、また不思議ちゃんだって話を逸らした?」
ユミルは雪花を見てクスっと笑う、雪花はユミルの喋り方が苦手だ、わざわざ混乱するような言い回しをして、言いたい事をはっきりと伝えない、例えるなら
「今日はお米はいらない、だけどお米が嫌いという訳ではなく、お米を口に含む事に気が乗らない、口の中に入り、お腹の中で満腹感を手軽に与えてくれるお米ではなく、沢山の食材を食べて出来るだけお腹を満たさないようなものを食べたいと思い、その結果、お米はいらないって私は思うの」
っと「お米はいらない」で終わる話に長々と理由と感想を述べて来るため結論が迷走する事もしばしばあった。
ユミルの言葉を簡単にまとめると
・零園にはユミルという個体しか存在しない
・ユミルは雪花が新たな価値観が生まれる事で生まれ、その価値観で構築された【都市】に住む
・都市の価値観がそこに居るユミルの個体を確定している
ユミル「ご飯を食べる?と言っても雪花ちゃんの大好物のものしか存在しないけどね、喉が渇いたら水道水から飲んでね、安心して、雪花ちゃんの好きな飲み物だから、あ、電気は必要ないよね?だって光もなければ闇もないんだから、座って?安心して?雪花ちゃんが一番求めてる柔らかい座布団だから、でもごめんね、テレビには何も映らないの、でも雪花ちゃんが面白いと思っていたものや興味があった作品の劣化版なら映せるよ?だって雪花ちゃんはその場で面白いって感じたり、興味を持ってもすぐに忘れちゃうからね、思い出せる?1年前自分が何に面白いと思ってたか?思い出せる?1年前自分は何に興味を持って居たか?そんな思い出せてもそれは鮮明?今見ても懐かしいとは思わない?記憶って綻びが生まれるからね、余程身体に染み込んでないと全然残らないものだよ、仕方ないね、それが雪花ちゃんの全てだもん、でも安心して?【一都市】のユミルは楽しそうにしてるよ?帝国って楽しそうだもんね?でもいいの?雪花ちゃんの原点である【零都市】のはどんどん綻んできてるよ?興味がなくなった?故郷は楽しくない?」
ユミルは淡々とでも笑顔でずっと一方的に雪花に話しかける、雪花も返事をしてもどうせ話が止まらないからとただただユミルの言葉を聞いていた。
雪花(本当、この世界で何をすればいいのかしら、私は・・・)
自分自身の価値観を見せられても楽しくない、楽しくない事、興味がない事に無理に取り組んでも意味がない。
ユミル「今度ね、現実世界に行ってみたいなぁ、どんな感じかな?雪花ちゃんの価値観と世界観と違って色んな価値観で溢れてるのかな?見るだけで眼がいたくなるような世界が広がってるのかな?」
雪花「出たらいいじゃない、別に悪さをしないなら止めないわよ私は」
ユミル「ううん、ダメだよ、私はこの世界の価値観以外を許せないから、私はこの【零都市】の価値観に塗り固めてしまう、それはやっちゃダメな事だって私でもわかるよ」
ユミルの力は強制的に自分の世界観や価値観を強制する事。
例えばユミルの価値観の中にない能力や特性があった場合、それが全て無力化される。
どんな強力な世界を持って居ても、強い特性、強い能力、素晴らしい頭脳、見惚れる程の技術も、ユミルの価値観に存在しなければ存在出来ない、酷い話、ユミルの価値観の中で存在が認められない場合、存在する事も出来ない、それがユミルの力、恐ろしいのが、ユミルは1人ではなく、複数存在し、その個体数事に違う価値観が存在する。
帝園 ミール・エデンは無限に世界を作る
だが、零園 ユミル・オリジン・ゼロは有限の世界を作る
No.2に位置する強力な世界王である。
その力が表に出れば獄園のノルンですら手も足も出ない、自分の世界で生きる王にとってその価値観と世界観を奪うユミルは世界王の天敵なのだ。
言わば「世界王キラー」とも言える相手が強ければ強い程敵わない世界王なのである。
雪花「私が故郷の価値観を増やしたらユミルは喜ぶの?」
ユミル「うん、雪花ちゃんの価値観は季節みたいなものだからね、変化があればそれは楽しいと思うかな、でも一人で楽しむことだけね、私はこの都市に一人しかいないからね、楽しみにしてるね、雪花ちゃん?」
ユミルは白い髪を揺らしながら笑いかける、きっと悪い子ではない、だがまったく理解出来ない存在。
雪花(私がこの子を理解出来る日が来るのかしら・・・まだ数回程度だから理解出来ないのか、それともこの子に実は自我がないとか・・・馬鹿な事を、賢くないのに哲学的な事を考えても仕方ないでしょうに)
雪花はユミルと過ごした後に、現実世界に帰る。
patopatoblog at 21:10|Permalink
2024年05月06日
No.146 娯楽と遊楽の楽園
これはパトのメモ内容である。
ソフィアには【楽園】という世界が存在する。
【楽園】はソフィアの異質異能支配で持っていた独自の世界。
ソフィアの強さの根源となる世界、【楽園】と呼ばれる世界だけに存在する通貨、その通貨を掛けて多くのゲームを行うのだ。
互いに勝負金を出し合う1対1用決闘ゲーム
ギャンブルで掛け金を出し合うゲーム
チーム戦で月額支払いとするランキング式ゲーム
ゲームセンターのコインゲームのような一人専用ゲーム
定期的にギルド依頼方式で出てくる推理ゲームから狩りゲーム
定期的に現れる迷宮攻略ゲーム、脱出ゲーム、ホラーゲーム
スロットから競馬、競輪、競艇等あらゆる娯楽を溜め込んんだ世界である。
この世界はソフィアが生まれた時から存在する世界、ソフィアが鍛える事なく力を身に着け、ソフィアの知能を高ませる事に貢献したソフィアの遊び場。
今まではこの世界にソフィアしか出入り出来なかったが、パトと専属神契約を結んだ事でパトも【楽園】に入る事が出来るようになった。
そしてその反動で今までピンク色の髪をして常に帽子とステッキを身に着けているリフォンが一人で楽園の責任者をやっていたが、気付けば双子の兄を名乗る金髪の常に帽子とステッキを持ったレフォンというもう一人の楽園の責任者が現れた。
・・・・・・
レフォンとリフォンの話曰く
兄のレフォンはパトとソフィアに繋がりが生まれた事で後々楽園の責任者として覚醒したとのこと。
今までは妹のリフォンだけが責任者だったため、異例の【二人で一つの王】を名乗っている。
そしてレフォンはパト専用の王であり、パトが来た時のみ仕事をすることにしている。
それ以外の役割は本来通り妹のリフォンが請け負っている。
楽園には他種族が入り乱れて生活している、もちろん帝国のような女だけの世界ではなく、男女存在する世界、だがその全てがソフィアやパトの従属というわけではなく、あくまでソフィアやパトの持つ世界の住人であり、まったく力との因果関係は存在しない、故に力を持つ個体も居ればまったくオーラすら持ちえない個体も存在する。
だがそんな住人を従属として契約する方法が存在する。
それは人身売買である。
住人一人一人に値段が設定されている、能力が高い優秀な人材程値段が高く、能力が低く平凡な人材程値段が安い。
買い、従属にすればソフィア、もしくはパトは召喚や別の世界に移動させる事が可能となる。
元々はソフィアの持つ世界のため、パトが持つ世界では珍しく男性の従属を手に入れる事が出来る唯一の世界なのである。
・・・・・・
楽園では全てプラセルという通貨で統一されている。
【プラセル王貨(リフォン・レフォン専用全無償特権)】
【プラセル園貨(1000000円)】
【プラセル星貨(100000円)】
【プラセル白金貨(10000円)】
【プラセル金貨(1000円)】
【プラセル銀貨(100円)】
【プラセル銅貨(10円)】
【プラセル鋁貨(りょか)(1円)】
という8種類の硬貨で取引されており、買い物や取引のお金、ゲームの掛け金となる大事な通貨である。
先ほど従属を買うには通貨を払う必要があると言ったがこの世界では力や能力を得るのも全て通過なのである。
もちろんゲームで養われた経験はプライスレスだが、普段では絶対に手に入れる事が出来ない、覚える事が出来ない希少な能力から希少な特性、それら全てが通過で購入する事が可能であり、潜在能力を引き上げるための力すらも通過で購入する事が出来る。
つまりゲームをすることで無限に強くなる事が出来る世界なのだ。
・・・・・・
ソフィアは暇さえあればずっと【楽園】に入っている。
そしてリフォンと共に行動し、ゲームを楽しんでるのだ。
楽園ではアバターを使用する事も可能、
楽園に入れない場合、直接リフォンやレフォンを現実世界に呼び、ゲーム空間を一定エリアに展開する事も可能、
そうでなくともリフォンやレフォンに代理を務めさせる事も可能
基本的にゲームプレイヤーの判断だけで成立するゲームであれば代理を立てても問題ないというルールもあるため、忙しい時にわざわざ出向く必要はない。
・・・・・・
リフォンやレフォンの強さは現実の強さに左右されず、全てゲームの結果に委ねられる。
つまり、ミールのように理不尽な強さを持つ個体が相手でもリフォンとレフォンはその強さに
影響する事がないのである。
故にこの二人が強いか弱いかと言われたら【強いかもしれないし、弱いかもしれない】という曖昧な答えしか出てこない。
レフォンとリフォンは死や成長という概念が存在しない。
だが肉体構造は人間と同じであるが、損傷することもない。
・・・・・・
兄のレフォンはお調子者で凄くノリの良い青年、パトが楽園に干渉したおかげで王になれたとパトには
強い忠誠心を向けている。だが関わっていてわかったが妹以外の女性が大の苦手らしく、妹以外に触られたら吐くか意識が飛ぶらしい。メリアが男大嫌いならレフォンは逆で女大嫌いという相当毛嫌いしている。(妹だけは例外らしい)
妹のリフォンは兄と同じくお調子者で凄くノリの良い少女、ソフィアとは凄く気が合い、パトが干渉してからは帝園や帝国、パトの世界や国に足を運ぶ時の役割を担ってくれており、ソフィア同様、パトにも凄く世話をしてくれる。基本的に男女共に優しいが兄のレフォンが過保護な性格なため、極力男性とは二人きりの状況を作らないようにしている、もちろんパトとも極力二人きりにさせたくないため、兄レフォンはパトと共にすることが多い。
・・・・・・
ソフィアの異質異能はパトの神羅万象の覚醒影響を受けていた。
【楽園】は元々ルールが少なく、大したものではなかった。
ソフィアも昔からただの遊園地程度にしか思っていなかったが、パトとの繋がりが生まれた結果
現在の【楽園】が存在する。
ソフィア曰く、幼少期に行っていたが5歳くらいからつまらなくなり、一切行っていなかったとの事。
(当時はただ遊ぶ場という感じで利益が存在しなかった)
パトと月花の世界【帝園】
パトとメリアの世界【獄園】
は相互関係が存在する、帝園で罪を犯した者は獄園に連れて行かれる。
【楽園】は【帝園】と【獄園】の二つの繋がりは存在しないが
【虚園】と呼ばれるパトと誰かの世界が相互関係にあるらしく、現在存在が確認されているが、まだパトとリンクされておらず、【楽園】から出入り可能とのこと。
【虚園】はなにも存在しない、ただただ広大な大地が続くだけの世界、楽園で多くの借金を抱え、一定の額まで借金した場合、【虚園】に送られるらしい。だが【虚園】には水も作物も動物も存在しないため、【死を待つ放浪者】と【楽園】では恐れられているらしい。
・・・・・・
【楽園】の住人は種族によって寿命が異なるが死が存在する。
もちろん種の繁栄も存在するため、帝園と違い親子という家族構成が存在する。
従属にする条件の中につがいとなっている個体は従属に出来ないとあるため、
どうしても従属にしたい場合はつがいの片方を消す必要があるそうだ。
後はつがいであれど奴隷化している住人は従属に出来るため、意図的に陥れ、奴隷化させる方法も存在するらしい。
住人の奴隷化は借金をさせ、その借金を返す返済方法の一つとして存在する。
住人は【虚園行き】を最も恐れるため、一定額以上の借金をするくらいなら奴隷化か死んだ方がマシと考える。
【楽園】には階級制度が存在し、多くの階級で区分けされている、下に存在する住人程民度は低く知能も低い、だが教養を与えれば使用人として使う事は可能、
階級が上がれば上がる程民度は高く、知能も高い、ソフィアはまだ楽園では中級位レベルらしく、上位層の住人とゲームや頭脳戦をすれば勝てないらしい。
パトと繋がった事で家族構成で生まれる住人と帝園のように自然に生まれる住人が存在し、自然に生まれた住人は揃って最上位クラスの住人クラスであり、ソフィアではまったく太刀打ちできないレベルの天才達が存在するらしい。
・・・・・・
パトとソフィアは【楽園】の創造主のため、特権階級で【借金無効化】と【干渉無効化】と【無限金庫】が常時付与されている。
つまり暴力で通過は奪われない、暴力で物事を解決できない
奴隷化、従属化しても性奴隷として扱う事は許さない。(性交渉をしたい場合は【楽園】から奴隷もしくは従属は永久追放となる)
ログインボーナスのように、1日入る度にレフォン・リフォンから通貨が貰える。
通貨額は楽園の階級制度に乗っ取り支給される。
手持ち通貨がマイナスになった段階で強制的に楽園から出され、支給されるまでの間(最高24時間)は【楽園】に入る事は出来ない。
マイナス分はレフォン・リフォンが支払い、借金を0にしている。
【無限金庫】とはATMのようなもので、手持ちで通貨を持つのは大変なので、金庫内に通貨を入れ、管理している。
・・・・・・
衣食住が必要であり、楽園では楽園専用服が存在する、現実世界の服は持って来れない。
現実世界の空腹状態は反映されないが、楽園独自で空腹になる、そのため、【楽園】で食事をする必要がある。
住処はパトはレフォンと、ソフィアはリフォンと同居生活をするようになっている。
パト・ソフィアが居ない間はレフォンとリフォンは自身の城に住んでいる。
つまり通貨が無ければ大した家に住む事が出来ずに最悪野宿という事もある。
住居は月額家賃、一括購入等が存在する。
楽園世界全土レフォンとリフォンが管理しているが、基本住人に任せているため、国によって税金制度が存在する。
・・・・・・
【楽園】で肉体成長、オーラ成長は出来ない。(全て購入しなければならない)
完全実力主義の【帝園】とは違う尊重性
完全独裁主義の【獄園】とは違う自由性
完全通貨主義の【楽園】はお金とゲームが全ての娯楽世界。
ソフィアには【楽園】という世界が存在する。
【楽園】はソフィアの異質異能支配で持っていた独自の世界。
ソフィアの強さの根源となる世界、【楽園】と呼ばれる世界だけに存在する通貨、その通貨を掛けて多くのゲームを行うのだ。
互いに勝負金を出し合う1対1用決闘ゲーム
ギャンブルで掛け金を出し合うゲーム
チーム戦で月額支払いとするランキング式ゲーム
ゲームセンターのコインゲームのような一人専用ゲーム
定期的にギルド依頼方式で出てくる推理ゲームから狩りゲーム
定期的に現れる迷宮攻略ゲーム、脱出ゲーム、ホラーゲーム
スロットから競馬、競輪、競艇等あらゆる娯楽を溜め込んんだ世界である。
この世界はソフィアが生まれた時から存在する世界、ソフィアが鍛える事なく力を身に着け、ソフィアの知能を高ませる事に貢献したソフィアの遊び場。
今まではこの世界にソフィアしか出入り出来なかったが、パトと専属神契約を結んだ事でパトも【楽園】に入る事が出来るようになった。
そしてその反動で今までピンク色の髪をして常に帽子とステッキを身に着けているリフォンが一人で楽園の責任者をやっていたが、気付けば双子の兄を名乗る金髪の常に帽子とステッキを持ったレフォンというもう一人の楽園の責任者が現れた。
・・・・・・
レフォンとリフォンの話曰く
兄のレフォンはパトとソフィアに繋がりが生まれた事で後々楽園の責任者として覚醒したとのこと。
今までは妹のリフォンだけが責任者だったため、異例の【二人で一つの王】を名乗っている。
そしてレフォンはパト専用の王であり、パトが来た時のみ仕事をすることにしている。
それ以外の役割は本来通り妹のリフォンが請け負っている。
楽園には他種族が入り乱れて生活している、もちろん帝国のような女だけの世界ではなく、男女存在する世界、だがその全てがソフィアやパトの従属というわけではなく、あくまでソフィアやパトの持つ世界の住人であり、まったく力との因果関係は存在しない、故に力を持つ個体も居ればまったくオーラすら持ちえない個体も存在する。
だがそんな住人を従属として契約する方法が存在する。
それは人身売買である。
住人一人一人に値段が設定されている、能力が高い優秀な人材程値段が高く、能力が低く平凡な人材程値段が安い。
買い、従属にすればソフィア、もしくはパトは召喚や別の世界に移動させる事が可能となる。
元々はソフィアの持つ世界のため、パトが持つ世界では珍しく男性の従属を手に入れる事が出来る唯一の世界なのである。
・・・・・・
楽園では全てプラセルという通貨で統一されている。
【プラセル王貨(リフォン・レフォン専用全無償特権)】
【プラセル園貨(1000000円)】
【プラセル星貨(100000円)】
【プラセル白金貨(10000円)】
【プラセル金貨(1000円)】
【プラセル銀貨(100円)】
【プラセル銅貨(10円)】
【プラセル鋁貨(りょか)(1円)】
という8種類の硬貨で取引されており、買い物や取引のお金、ゲームの掛け金となる大事な通貨である。
先ほど従属を買うには通貨を払う必要があると言ったがこの世界では力や能力を得るのも全て通過なのである。
もちろんゲームで養われた経験はプライスレスだが、普段では絶対に手に入れる事が出来ない、覚える事が出来ない希少な能力から希少な特性、それら全てが通過で購入する事が可能であり、潜在能力を引き上げるための力すらも通過で購入する事が出来る。
つまりゲームをすることで無限に強くなる事が出来る世界なのだ。
・・・・・・
ソフィアは暇さえあればずっと【楽園】に入っている。
そしてリフォンと共に行動し、ゲームを楽しんでるのだ。
楽園ではアバターを使用する事も可能、
楽園に入れない場合、直接リフォンやレフォンを現実世界に呼び、ゲーム空間を一定エリアに展開する事も可能、
そうでなくともリフォンやレフォンに代理を務めさせる事も可能
基本的にゲームプレイヤーの判断だけで成立するゲームであれば代理を立てても問題ないというルールもあるため、忙しい時にわざわざ出向く必要はない。
・・・・・・
リフォンやレフォンの強さは現実の強さに左右されず、全てゲームの結果に委ねられる。
つまり、ミールのように理不尽な強さを持つ個体が相手でもリフォンとレフォンはその強さに
影響する事がないのである。
故にこの二人が強いか弱いかと言われたら【強いかもしれないし、弱いかもしれない】という曖昧な答えしか出てこない。
レフォンとリフォンは死や成長という概念が存在しない。
だが肉体構造は人間と同じであるが、損傷することもない。
・・・・・・
兄のレフォンはお調子者で凄くノリの良い青年、パトが楽園に干渉したおかげで王になれたとパトには
強い忠誠心を向けている。だが関わっていてわかったが妹以外の女性が大の苦手らしく、妹以外に触られたら吐くか意識が飛ぶらしい。メリアが男大嫌いならレフォンは逆で女大嫌いという相当毛嫌いしている。(妹だけは例外らしい)
妹のリフォンは兄と同じくお調子者で凄くノリの良い少女、ソフィアとは凄く気が合い、パトが干渉してからは帝園や帝国、パトの世界や国に足を運ぶ時の役割を担ってくれており、ソフィア同様、パトにも凄く世話をしてくれる。基本的に男女共に優しいが兄のレフォンが過保護な性格なため、極力男性とは二人きりの状況を作らないようにしている、もちろんパトとも極力二人きりにさせたくないため、兄レフォンはパトと共にすることが多い。
・・・・・・
ソフィアの異質異能はパトの神羅万象の覚醒影響を受けていた。
【楽園】は元々ルールが少なく、大したものではなかった。
ソフィアも昔からただの遊園地程度にしか思っていなかったが、パトとの繋がりが生まれた結果
現在の【楽園】が存在する。
ソフィア曰く、幼少期に行っていたが5歳くらいからつまらなくなり、一切行っていなかったとの事。
(当時はただ遊ぶ場という感じで利益が存在しなかった)
パトと月花の世界【帝園】
パトとメリアの世界【獄園】
は相互関係が存在する、帝園で罪を犯した者は獄園に連れて行かれる。
【楽園】は【帝園】と【獄園】の二つの繋がりは存在しないが
【虚園】と呼ばれるパトと誰かの世界が相互関係にあるらしく、現在存在が確認されているが、まだパトとリンクされておらず、【楽園】から出入り可能とのこと。
【虚園】はなにも存在しない、ただただ広大な大地が続くだけの世界、楽園で多くの借金を抱え、一定の額まで借金した場合、【虚園】に送られるらしい。だが【虚園】には水も作物も動物も存在しないため、【死を待つ放浪者】と【楽園】では恐れられているらしい。
・・・・・・
【楽園】の住人は種族によって寿命が異なるが死が存在する。
もちろん種の繁栄も存在するため、帝園と違い親子という家族構成が存在する。
従属にする条件の中につがいとなっている個体は従属に出来ないとあるため、
どうしても従属にしたい場合はつがいの片方を消す必要があるそうだ。
後はつがいであれど奴隷化している住人は従属に出来るため、意図的に陥れ、奴隷化させる方法も存在するらしい。
住人の奴隷化は借金をさせ、その借金を返す返済方法の一つとして存在する。
住人は【虚園行き】を最も恐れるため、一定額以上の借金をするくらいなら奴隷化か死んだ方がマシと考える。
【楽園】には階級制度が存在し、多くの階級で区分けされている、下に存在する住人程民度は低く知能も低い、だが教養を与えれば使用人として使う事は可能、
階級が上がれば上がる程民度は高く、知能も高い、ソフィアはまだ楽園では中級位レベルらしく、上位層の住人とゲームや頭脳戦をすれば勝てないらしい。
パトと繋がった事で家族構成で生まれる住人と帝園のように自然に生まれる住人が存在し、自然に生まれた住人は揃って最上位クラスの住人クラスであり、ソフィアではまったく太刀打ちできないレベルの天才達が存在するらしい。
・・・・・・
パトとソフィアは【楽園】の創造主のため、特権階級で【借金無効化】と【干渉無効化】と【無限金庫】が常時付与されている。
つまり暴力で通過は奪われない、暴力で物事を解決できない
奴隷化、従属化しても性奴隷として扱う事は許さない。(性交渉をしたい場合は【楽園】から奴隷もしくは従属は永久追放となる)
ログインボーナスのように、1日入る度にレフォン・リフォンから通貨が貰える。
通貨額は楽園の階級制度に乗っ取り支給される。
手持ち通貨がマイナスになった段階で強制的に楽園から出され、支給されるまでの間(最高24時間)は【楽園】に入る事は出来ない。
マイナス分はレフォン・リフォンが支払い、借金を0にしている。
【無限金庫】とはATMのようなもので、手持ちで通貨を持つのは大変なので、金庫内に通貨を入れ、管理している。
・・・・・・
衣食住が必要であり、楽園では楽園専用服が存在する、現実世界の服は持って来れない。
現実世界の空腹状態は反映されないが、楽園独自で空腹になる、そのため、【楽園】で食事をする必要がある。
住処はパトはレフォンと、ソフィアはリフォンと同居生活をするようになっている。
パト・ソフィアが居ない間はレフォンとリフォンは自身の城に住んでいる。
つまり通貨が無ければ大した家に住む事が出来ずに最悪野宿という事もある。
住居は月額家賃、一括購入等が存在する。
楽園世界全土レフォンとリフォンが管理しているが、基本住人に任せているため、国によって税金制度が存在する。
・・・・・・
【楽園】で肉体成長、オーラ成長は出来ない。(全て購入しなければならない)
完全実力主義の【帝園】とは違う尊重性
完全独裁主義の【獄園】とは違う自由性
完全通貨主義の【楽園】はお金とゲームが全ての娯楽世界。
patopatoblog at 23:41|Permalink
2023年11月28日
No.137 【美】の天使王
ミーエルは帝園の事を思い出していた。
ミーエル(私が帝園から追い出されて結構な日にちが経ったなぁ~、あの頃は自由気ままに生活出来てたのに・・・いや、どっちかというと帝国の方が自由気ままにやらしてもらってるけども・・・でもたまにはホームシックになっちゃうよね)
帝園 第四の園 【神園帝使】序列4位 【慈悲の天使王】ミーエル・ファラミー
慈悲は天使族の11系統の中で最も医療に特化した種族であり、青い花眼がモチーフとなっている。
【慈悲】誰かに優しくすることに美徳を置き、他人に優しくすることでミーエル等の慈悲系統の天使は使命を全うしている。
これはミーエルが帝園の天使王として生活していた時のお話し。
・・・・・・
ミーエルは青と白をモチーフにした【慈悲帝宮殿】の最高位天使としてミーエルを慕う多くの熾天使(してんし)達に慕われていた。
天使族の階級は10段制であり
一等級 神園帝使(レイアポストール)
二等級 熾天使(セラフ)
三等級 智天使(ケルプ)
四等級 宝座天使(スローン)
五等級 統治天使(ドミニオン)
六等級 徳能天使(ヴァ―チュ)
七等級 威力天使(パワー)
八等級 君権天使(プリンシパリティ)
九等級 大天使(アーキエンジェル)
十等級 天使(エンジェル)
【慈悲帝宮殿】は【神園帝使】ミーエルを筆頭に数億という【熾天使】がミーエルを支え、【智天使】は【熾天使】を支え、と続き、最終的には十等級の無数と呼べるほどの数が存在する慈悲系統の天使がミーエルという慈悲の頂点に君臨する天使王を尊敬、崇拝していたのだ。
当然ミーエルもそんな環境のため、一寸たりとも気が抜けなかった。
ミーエル(慈悲の天使達だけが存在する宮殿、だから皆優しいし、思いやりもある、独占なんて誰もしない、物を使えばその倍の数をその場に置きなおす、誰かが選択をしたらお礼は留まる事を知らないし、誰かの役目であってもその仕事は誰かが代わりに行い、そしてお互いに褒め合い、気遣い、そしてとことん甘い甘い環境)
ミーエル「聞こえはいいけど・・・正直退屈・・・精々私の楽しみは入浴とその間に飲むジュースくらい、ルラエル様が居た頃は私が第二席の座に居たからよく見てたけどもう空気がずっとホワホワしてたもん・・・」
ミーエルはそう言いながら自分のベッドでくつろいでいた、帝園は特にやることがなく、他所の宮殿も同じらしく、活発な天使は他所の宮殿に来てはちょっかいを出しに行っているらしい。
ミーエル「慈悲の宮殿は争うという概念が存在しないし、敵対心を煽って来ても褒めちぎるから誰も遊びに来ない、いや、自分の事を褒めて欲しい天使はよく遊びにくるけど・・・私は他所に遊びに行くのもな~、会うの面倒臭いし」
ミーエルは独り言を呟きながら人20人は大の字で寝れる程大きいベッドの上で転がり続ける。
するとミーエルの身の回りを担当する【熾天使】から通達が入った。
ユンエル「ご報告致します、現在宮殿前にて、【美の天使王】ミファエル・キュレデュイ様がお越し、ミーエル様と対談したいとご要望ですがどのようになさいますか?
ミーエル「え・・・えっと・・・どうぞ中へ、って言って貰えるかな?」
ユンエル「畏まりました、ミーエル様」
ユンエル、ミーエルを支える現在の【慈悲帝宮殿】の第二席の熾天使、ミーエルと同じ青い花眼が開眼しており、そしてミーエルよりも美しい青い絹のような長い髪、そして青いドレスを身にまとっているおしとやかな天使である。
ミーエル(さてと、凄い嫌味の連発を喰らうから覚悟しないとね!)
ミーエルは即座にドレスに着替え、美の天使王を出迎えに向った。
・・・・・・
ミーエル「本日はようこそいらしてくださいました、ミファエル様」
ミファエル「ミーエル様、本日も美しいですね、せっかくなのでぜひ!私の美学を聞いて頂けたらと・・・思っております」
ミーエル(うげ、やっぱり持論を持ち掛けに来たな~~)
ミファエルは【美】と【黄色の花眼】が特徴の天使族、【美】を美徳に置く天使は美学を最も喜びとする、芸術において己の美を求め、そしてその美を誰かに教え広め、もっとも自身の美を広める事に喜びを感じる天使なのである。
ミファエルは美しい程の金髪の髪、白い肌、黄色の花眼、そして美しい装飾と黄色と白、そしてアクセントとして採用している青の花を採用したドレスを着用し、常に美を怠らない天使王だった。
ミファエル「私が教えた美、この宮殿でも採用して頂いていますね、本当慈悲の天使達は素晴らしいです、私はお好きですよ、特にミーエル、貴女はとても素敵♪」
ミファエルはそう言いながらミーエルに近づき、そっと頬に触れる、ミーエルは顔を少し赤らめながらもミファエルの手を振りほどこうとはしない、それが慈悲なのだ。
ミファエル「本当貴女達は優しい、私の美を嫌な顔せず受け入れてくれる、そのドレスも私がミーエルに送った品ですよね、美しいです♪」
ミファエルはミーエルに特別な好意を抱いていた。
それはミーエルがミファエルの美を全面的に認め、自分だけではなく、宮殿全域にミファエルの教えを忠実に再現しているからなのである、それを知ったミファエルは大変ミーエルを気に入り、何か新たな美を見つけてはすぐにミーエルの所に足を運び、こうしてミーエルと話していたのだ。
ミーエル「今日はどのような美を教えてくれるのでしょうか?ミファエル様?」
ミーエル(ミファエル・・・凄くとんでもない天使王に気に入られてしまったものだな~、この天使、独占欲が凄いで有名だから、もしそこを満たせばどんな時でも力になってくれるかもって思ってミファエルの案を私が天使王になった時に採用したのが運の尽き・・・毎度毎度違うデザイン性の芸術を押し付けられるからもう慈悲帝宮殿の改装費用が馬鹿みたいに掛かる!皆笑顔で仕事こなしてくれるけど!!)
ミーエルは毎度毎度変わるミファエルの美に肝を冷やしていた、酷い場合180度ガラッと雰囲気が変わる事もあるのだ、現在青と白をモチーフにした宮殿はミーエル自身凄く気に入っていたが、ミファエルが来たという事はこのデザインともおさらばなのだ。
ミファエル「今回はですね、このドレスです、このドレスのように青と白という美しい慈悲の象徴カラーにアクセントを付けては如何かと・・・あとその色を私達の象徴、黄色を採用するというのは・・・如何です?」
ミーエルは脳内で悩み、悩んだ結果、悩むだけ無駄と悟り、二つ返事で褒めたたえながら了承する。
ミーエル「素晴らしい案ですね、ミファエル様、そうすれば私達の宮殿にミファエル様と私との友好の美をお見せできる、私は凄く嬉しいです、それともミファエル様はこのような認識では納得いただけませんか?」
ミーエルは知っている、ミファエルは自分自身を大変気に入っている事を、そして自分とミファエルの関係性を含ませた言い方をすると大変上機嫌になるという事も。
ミファエル「凄く嬉しいです、では私の【美帝宮殿】に私とミーエルの間にある友情の証として青のアクセントを追加しましょう!そしてお互いの宮殿が相思相愛であることを他の宮殿にも知らせましょう!ミーエル!本当に貴女は素晴らしいわ!」
ミファエルはお淑やかに笑う、やはり美の天使王というだけの事はあり、身のこなしも美しい。
・・・・・・
数時間程ミファエルは滞在していたが、ミーエルとの対談で大変満足し、そのまま自身の宮殿に戻っていった。
その後入れ替わるようにユンエルが入ってミーエルにジュースを提供する。
ユンエル「お疲れ様です、ミーエル様、本日もミファエル様は大変満足されていましたね♪」
ミーエル「ええ、私とミファエルは仲良しですから、満足して頂いて私も嬉しいです」
ミーエル(相槌と褒め地獄!もう途中から意味のわからない美学をとことん離されたけど全然わからなかった!もう途中から【流石ミファエル様です、そのような素晴らしい美をお持ちなんて羨ましい限りです♪】【私もミファエル様のように美しくなれたらどれほど幸せなのか、想像がつきませんね】が交互に出てくる数時間!疲れた・・・次はいつ来るかな、以前は数週間前で、その前は数か月前だった気が・・・いや、時間感覚ここと外では全然違うから当てにならないなぁ・・・)
ミーエルが部屋着に着替え、そのままお風呂に向った。
ミーエルはミーエル専用の大浴場が存在する、その大浴場に入る事を許された天使は将来の天使王候補になれると言われている、それを決めるのはミーエルなのだが、現在十二席、つまり12人の熾天使を認め、側近として置き、ミーエル戦闘大浴場に入る事を許可している。だが今日は誰も居なかったため一人で大浴場を堪能していた。
ミーエル(ああ・・・このために生きてる~~)
・・・・・・
現在
ミーエル「はぁ、今は何かと忙しいけどやっぱりたまにはあの環境に戻りたいよね・・・というかミファエルが私が原因で追いかけて来るとかないよね・・・別にたまに話す程度ならいいけど・・・まあ契約なんて到底今の主様では不可能だし、私は帝園に戻れないし、数千年は会う事ないでしょ!うんうん!」
ミーエルはそう言いながら修行で怪我し、治療室で寝ているパトの横で一人思いにふけていた。
ミーエル(私が帝園から追い出されて結構な日にちが経ったなぁ~、あの頃は自由気ままに生活出来てたのに・・・いや、どっちかというと帝国の方が自由気ままにやらしてもらってるけども・・・でもたまにはホームシックになっちゃうよね)
帝園 第四の園 【神園帝使】序列4位 【慈悲の天使王】ミーエル・ファラミー
慈悲は天使族の11系統の中で最も医療に特化した種族であり、青い花眼がモチーフとなっている。
【慈悲】誰かに優しくすることに美徳を置き、他人に優しくすることでミーエル等の慈悲系統の天使は使命を全うしている。
これはミーエルが帝園の天使王として生活していた時のお話し。
・・・・・・
ミーエルは青と白をモチーフにした【慈悲帝宮殿】の最高位天使としてミーエルを慕う多くの熾天使(してんし)達に慕われていた。
天使族の階級は10段制であり
一等級 神園帝使(レイアポストール)
二等級 熾天使(セラフ)
三等級 智天使(ケルプ)
四等級 宝座天使(スローン)
五等級 統治天使(ドミニオン)
六等級 徳能天使(ヴァ―チュ)
七等級 威力天使(パワー)
八等級 君権天使(プリンシパリティ)
九等級 大天使(アーキエンジェル)
十等級 天使(エンジェル)
【慈悲帝宮殿】は【神園帝使】ミーエルを筆頭に数億という【熾天使】がミーエルを支え、【智天使】は【熾天使】を支え、と続き、最終的には十等級の無数と呼べるほどの数が存在する慈悲系統の天使がミーエルという慈悲の頂点に君臨する天使王を尊敬、崇拝していたのだ。
当然ミーエルもそんな環境のため、一寸たりとも気が抜けなかった。
ミーエル(慈悲の天使達だけが存在する宮殿、だから皆優しいし、思いやりもある、独占なんて誰もしない、物を使えばその倍の数をその場に置きなおす、誰かが選択をしたらお礼は留まる事を知らないし、誰かの役目であってもその仕事は誰かが代わりに行い、そしてお互いに褒め合い、気遣い、そしてとことん甘い甘い環境)
ミーエル「聞こえはいいけど・・・正直退屈・・・精々私の楽しみは入浴とその間に飲むジュースくらい、ルラエル様が居た頃は私が第二席の座に居たからよく見てたけどもう空気がずっとホワホワしてたもん・・・」
ミーエルはそう言いながら自分のベッドでくつろいでいた、帝園は特にやることがなく、他所の宮殿も同じらしく、活発な天使は他所の宮殿に来てはちょっかいを出しに行っているらしい。
ミーエル「慈悲の宮殿は争うという概念が存在しないし、敵対心を煽って来ても褒めちぎるから誰も遊びに来ない、いや、自分の事を褒めて欲しい天使はよく遊びにくるけど・・・私は他所に遊びに行くのもな~、会うの面倒臭いし」
ミーエルは独り言を呟きながら人20人は大の字で寝れる程大きいベッドの上で転がり続ける。
するとミーエルの身の回りを担当する【熾天使】から通達が入った。
ユンエル「ご報告致します、現在宮殿前にて、【美の天使王】ミファエル・キュレデュイ様がお越し、ミーエル様と対談したいとご要望ですがどのようになさいますか?
ミーエル「え・・・えっと・・・どうぞ中へ、って言って貰えるかな?」
ユンエル「畏まりました、ミーエル様」
ユンエル、ミーエルを支える現在の【慈悲帝宮殿】の第二席の熾天使、ミーエルと同じ青い花眼が開眼しており、そしてミーエルよりも美しい青い絹のような長い髪、そして青いドレスを身にまとっているおしとやかな天使である。
ミーエル(さてと、凄い嫌味の連発を喰らうから覚悟しないとね!)
ミーエルは即座にドレスに着替え、美の天使王を出迎えに向った。
・・・・・・
ミーエル「本日はようこそいらしてくださいました、ミファエル様」
ミファエル「ミーエル様、本日も美しいですね、せっかくなのでぜひ!私の美学を聞いて頂けたらと・・・思っております」
ミーエル(うげ、やっぱり持論を持ち掛けに来たな~~)
ミファエルは【美】と【黄色の花眼】が特徴の天使族、【美】を美徳に置く天使は美学を最も喜びとする、芸術において己の美を求め、そしてその美を誰かに教え広め、もっとも自身の美を広める事に喜びを感じる天使なのである。
ミファエルは美しい程の金髪の髪、白い肌、黄色の花眼、そして美しい装飾と黄色と白、そしてアクセントとして採用している青の花を採用したドレスを着用し、常に美を怠らない天使王だった。
ミファエル「私が教えた美、この宮殿でも採用して頂いていますね、本当慈悲の天使達は素晴らしいです、私はお好きですよ、特にミーエル、貴女はとても素敵♪」
ミファエルはそう言いながらミーエルに近づき、そっと頬に触れる、ミーエルは顔を少し赤らめながらもミファエルの手を振りほどこうとはしない、それが慈悲なのだ。
ミファエル「本当貴女達は優しい、私の美を嫌な顔せず受け入れてくれる、そのドレスも私がミーエルに送った品ですよね、美しいです♪」
ミファエルはミーエルに特別な好意を抱いていた。
それはミーエルがミファエルの美を全面的に認め、自分だけではなく、宮殿全域にミファエルの教えを忠実に再現しているからなのである、それを知ったミファエルは大変ミーエルを気に入り、何か新たな美を見つけてはすぐにミーエルの所に足を運び、こうしてミーエルと話していたのだ。
ミーエル「今日はどのような美を教えてくれるのでしょうか?ミファエル様?」
ミーエル(ミファエル・・・凄くとんでもない天使王に気に入られてしまったものだな~、この天使、独占欲が凄いで有名だから、もしそこを満たせばどんな時でも力になってくれるかもって思ってミファエルの案を私が天使王になった時に採用したのが運の尽き・・・毎度毎度違うデザイン性の芸術を押し付けられるからもう慈悲帝宮殿の改装費用が馬鹿みたいに掛かる!皆笑顔で仕事こなしてくれるけど!!)
ミーエルは毎度毎度変わるミファエルの美に肝を冷やしていた、酷い場合180度ガラッと雰囲気が変わる事もあるのだ、現在青と白をモチーフにした宮殿はミーエル自身凄く気に入っていたが、ミファエルが来たという事はこのデザインともおさらばなのだ。
ミファエル「今回はですね、このドレスです、このドレスのように青と白という美しい慈悲の象徴カラーにアクセントを付けては如何かと・・・あとその色を私達の象徴、黄色を採用するというのは・・・如何です?」
ミーエルは脳内で悩み、悩んだ結果、悩むだけ無駄と悟り、二つ返事で褒めたたえながら了承する。
ミーエル「素晴らしい案ですね、ミファエル様、そうすれば私達の宮殿にミファエル様と私との友好の美をお見せできる、私は凄く嬉しいです、それともミファエル様はこのような認識では納得いただけませんか?」
ミーエルは知っている、ミファエルは自分自身を大変気に入っている事を、そして自分とミファエルの関係性を含ませた言い方をすると大変上機嫌になるという事も。
ミファエル「凄く嬉しいです、では私の【美帝宮殿】に私とミーエルの間にある友情の証として青のアクセントを追加しましょう!そしてお互いの宮殿が相思相愛であることを他の宮殿にも知らせましょう!ミーエル!本当に貴女は素晴らしいわ!」
ミファエルはお淑やかに笑う、やはり美の天使王というだけの事はあり、身のこなしも美しい。
・・・・・・
数時間程ミファエルは滞在していたが、ミーエルとの対談で大変満足し、そのまま自身の宮殿に戻っていった。
その後入れ替わるようにユンエルが入ってミーエルにジュースを提供する。
ユンエル「お疲れ様です、ミーエル様、本日もミファエル様は大変満足されていましたね♪」
ミーエル「ええ、私とミファエルは仲良しですから、満足して頂いて私も嬉しいです」
ミーエル(相槌と褒め地獄!もう途中から意味のわからない美学をとことん離されたけど全然わからなかった!もう途中から【流石ミファエル様です、そのような素晴らしい美をお持ちなんて羨ましい限りです♪】【私もミファエル様のように美しくなれたらどれほど幸せなのか、想像がつきませんね】が交互に出てくる数時間!疲れた・・・次はいつ来るかな、以前は数週間前で、その前は数か月前だった気が・・・いや、時間感覚ここと外では全然違うから当てにならないなぁ・・・)
ミーエルが部屋着に着替え、そのままお風呂に向った。
ミーエルはミーエル専用の大浴場が存在する、その大浴場に入る事を許された天使は将来の天使王候補になれると言われている、それを決めるのはミーエルなのだが、現在十二席、つまり12人の熾天使を認め、側近として置き、ミーエル戦闘大浴場に入る事を許可している。だが今日は誰も居なかったため一人で大浴場を堪能していた。
ミーエル(ああ・・・このために生きてる~~)
・・・・・・
現在
ミーエル「はぁ、今は何かと忙しいけどやっぱりたまにはあの環境に戻りたいよね・・・というかミファエルが私が原因で追いかけて来るとかないよね・・・別にたまに話す程度ならいいけど・・・まあ契約なんて到底今の主様では不可能だし、私は帝園に戻れないし、数千年は会う事ないでしょ!うんうん!」
ミーエルはそう言いながら修行で怪我し、治療室で寝ているパトの横で一人思いにふけていた。
patopatoblog at 03:30|Permalink
2023年09月04日
No.121 赤字経営 ネス工房
ネス「また赤字・・・毎日仕事してるのになんでっすか・・・」
ネスは毎月行っている決算をしていた、その金額を見て気分が下がっていた。。
ネス「経営に向いてないんすね、いっその事どこか経営が上手い妖怪の所に行って一緒に働かせてもらうっていうのも手っすね、でも求人なんてあるのか・・・そもそも妖怪族はほとんど手に職を持って生計を立ててるっす、自分の事は自分でしろって考えばかりの一族っすから誰も雇ってくれないっすよね・・・」
ネスは深いため息をついた、誰かに頼れたらと考え、主であるパトが頭に浮かぶ。
ネス(主に相談しよう、そうすればもっと仕事を斡旋してくれるかもしれないっす、でも仕事してるのに赤字って変な話っす・・・)
・・・・・・
パト「やっと自分の経営の下手さに気付いたか、遅すぎる気もするけど」
ネス「主、私なんかに時間を取られるのが不愉快極まりないのは承知の上なんすけど、このままだと飢え死にっす、どうか仕事をくださいっす!」
パト「いやいや、ネス、ネスは仕事量としては充分過ぎる、問題なのはお金の設定だ、そこがほとんどどんぶり勘定だからマイナスになるんだよ」
ネス「どんぶり勘定ってなんすか?なんか旨そうっすね」
パト「大体これくらい?でお金を決めてるってことだ、本来なら自分の売り上げが出るように値段を決めておくんだよ、1仕事何ミル、って、確か人形修理とか武器修理、制作でもある程度値段を決めてただろう、あれはどんな根拠で決めてるんだ?」
ネス「大体これくらいって感じっすね」
パト「馬鹿!普通は武器作成なら、制作の工程に掛かる時間、技術料を含めたうえで計算するんだよ!そのうえで妖怪族の間の大体の定価を把握するんだ!例えば妖怪族の間で10000ミルで武器を作られているならそこからスタートだ!そこからどうギリギリまで売り上げが出る数字で他のライバル店を差をつけるかが商売!同レベルならそうだけど、もしネスの技量が買われていたら定価10000ミルよりも高い値段でも仕事が来る!そうやって技術で儲けるか!質より量で儲けるか!そこからなんだ!」
ネス「なるほどっす!ちなみに妖怪族の武器制作はオーダーメイドなら50000ミル、そこから素材代やら諸々が乗ってるはずっす!」
パト「つまり、似たような工程で仕事してるとどうしても50000ミルは掛かるって話だ、ネスならどれくらい安くする?」
ネスはパトに言われて考える、そして
ネス「30000ミルで出来るっす!だからいつも30000ミルから見積もり作ってるっすよ?」
パト「ばかもん!馬鹿正直に30000ミルにするやつがあるか!出来るとわかっていてもある程度幅見ておくんだよ!30000ミルはライバル店との値引き駆け引きが発生した時の最低金額!家電製品の店の仕組みは大体そうだ!覚えておけ!!」
ネス「家電商品が何かわからんっすけど了解っす!!」
パト「とりあえず48000ミルだ、なら普通に仕事をこなすだけで18000ミルの売り上げだ、そして材料費!ネスはこれをどう算出してる?俺の時もそうだったけど値段を把握してるのか?」
ネスは得意げな顔で話した。
ネス「それはもう間違いないっす!情報網ってやつっすよね!こんな辺境の地でもチラシは来るッス!その中から最安の材料を仕入れてるっす!これで間違いないっす!」
パト「情報の視野がせまーーい!」
パトが大げさな素振りでネスを否定する
パト「材料費を最安というのなら世界各国を巡れ!そもそもその材料の生産元は把握してるのか?そこからどれだけ材料屋が仲介に入ってるかで材料屋のランクも変わってくるんだぞ」
ネス「え、そうなんすか?てっきり材料屋が材料を制作してるとばかり」
パト「それは加工屋だ、素材を見つける人、次にそれを加工する人、次に加工した素材を材料として作る人、それを売る人、それを遠くまで売るための運送、支店、からの契約会社!そしてネスの元にだ!(パトも詳しくは把握してない)」
ネス「すっごい数の人が介入してるんすね!!」
パト「そうだ!つまりネスが買ってる材料屋は悪いけど、間に沢山の仲介が入ってる末端の材料屋、つまり凄く高い!!鉄の原価を知ってるのか?」
ネス「原価ってなんすか?」
パト「鉄本来の値段だよ!他のなにも介入していない元々の値段!大体1キロ単位だからそこから購入する時に大体何ミル上乗せされてるかわかるんだよ、鉄1キロ100ミルだとして材料屋の鉄塊10キロが3000ミル、はい!何ミル上乗せされてるでしょうか!」
ネス「えっと・・・1キロ100ミルで・・・10キロが1000ミルっすから・・・2000ミル上乗せされてるっす!」
パト「そう!つまり2000ミルも加わってるんだ、それで本題だが、ライバル店と差をつけるのは他の店よりも安くする方法があると言ったよな?」
ネス「うっす!」
パト「ここで大事になってくるのが、【どの段階で購入するか】だ!ぶっちゃけ鍛冶の仕事は知らないけど、加工された鉄じゃないと駄目なのか?無加工の鉄でも同じ武器は作れるんじゃないか?」
ネス「そうっすね、加工ならうちでも出来るっす!武器の修理やメンテナンスで加工はお手の物っス!」
パト「なら材料屋で買うんじゃなくて、一番最初の素材を見つける人から直接貰えばいい、違うか?」
ネス「・・・主・・・頭いいっすね・・・そうすれば仲介料金は掛からない・・・っす」
パト「そう、素材を見つけた人の費用が上乗せされる程度、つまり限りなく原価に近い値段で購入が出来る、そこから運送屋は必須だからそこさえおさえれば・・・ほら!安くなる!こうやって他のライバル店を差を広げるんだ!だけどこれは対人関係や交渉スキルが必須になってくる!、業界のタブーがあるみたいに、ルールを知っておかないといけない」
ネス「業界のタブーっすか?」
パト「ああ、もしネスみたいな職人が素材提供者から直接貰った場合、損する奴が沢山居るだろ?」
ネス「そうっすね、加工屋とか材料屋っすよね?」
パト「ああ、つまりそこらの連中の仕事を奪う行為になる、つまり敵が増える、素材提供者や運送屋にとっては関係ない話しだけど、それでいい気がしない奴らも居る、だからそういう争いにならないように業界の間で暗黙の了解があったりするんだ、だけどこっちも商売、破っても問題ないルールはバレない程度にやれば良い、馬鹿正直にやってたらいつまでも貧乏経営者だ」
ネス「なんか悪っすね!でも安くなった材料をそのまま見積もりにしたらバレるんじゃないっすか?」
パト「馬鹿正直に見積もりにしなくていいんだよ、そうだな、材料屋で買えば3000ミル、だけどネスは1000ミルで購入できた、なら大体2800ミルくらいで見積もりに書けばいい、詳細は黙って居たらいい」
ネス「成程っす!そうすればその分の金額はうちの儲けになるんすね!」
パト「そうだ、これで工費と材料費の話は認識できたか?」
ネス「えっと・・・認識は出来たんすけど・・・情報がかなり必要になるんすね」
ネスは頭を抱える。
パト「そうだな、しかも素材の原価だってその時その時で価値が変わる、常に一定じゃない、素材提供者は価値がある時に売れば儲け、だけど材料屋みたいにいちいち値段を変えれない店からすると赤字、逆に価値がない時に売れば赤字、だけど材料屋みたいな店は儲けだ、何故かもうわかるよな?」
ネス「入ってくる材料の値段が違うからっすか?」
パト「そうだ、さっきも言ったけど素材提供者から色んな人が仲介して材料屋に届く、つまりそこから上乗せされた最終金額が材料屋の手元に来るんだ、だけど材料屋ももちろんライバル店は居る、つまり安い方が売れる、そしてコロコロ値段を変えてしまえば客も減る恐れがある、普通は変えるんだけど、やっぱり決まった定価で取引したいからな、それを毎度変えられたら客側は溜まったもんじゃない、そうだろ?」
ネス「1000ミルだったものがいきなり高騰で1500ミルになったら泣くッス・・・」
パト「だから基本値段のバランスって凄く繊細で見極めが難しいんだ」
ネス「頭がこんがらがってきたッス・・・」
パト「後少しだ、頑張れ妖鳥」
パトはネスの頭を軽く撫で、労う。
パト「工費は妖怪族の中で普及している定価額を知る、材料費は原価に近い安い経路で購入する、後は何かわかるか?」
ネス「え、まだあるんすか?」
パト「この工房や工具はどうやって維持するんだ」
ネス「あ~~なる程っス」
パト「この工房だって消耗品だ、使い続ければ綻びが生まれる、数年経てば壊れもする、つまり、この場所や環境で仕事をするための費用を乗せないといけないんだ、例えるなら祭りの屋台で買う物だな、あれらが高いのはその場所を使わせてもらっているという場所に費用も入ってる、原価、人、場所、それらを計算した結果、普通のスーパーよりも高い値段で設定されてるんだ、自動販売機だって原価から場所や電気代とかの維持費、税金が乗って今の値段に設定されているんだ、それくらい場所に掛かる費用というのは大事って話だ」
ネス「成程・・・全然考えてなかったっす」
パト「ちなみにこの場所って実際の所維持費は掛かってないのか?」
ネス「妖怪族は自分達の村や家族、縄張り内で独自のルールを作りたがるっすからね、園自体に収める税額は一定で決まってるだけでそのほかは関与されてないっす」
パト「その税金って何に使われてんだ?」
ネス「妖怪族の都市じゃないっすかね、知らないっすけど」
パト「つまり一定の税金を納めれば特になにをしてても良いってことか、それでその税金の金額は?」
ネス「時間の概念が場所によって曖昧っすから、一人生涯5億ミル収めれば支払い義務は終わるっす」
パト「5億ミルって、妖怪族の寿命って何年?」
ネス「さあ、誰も死なないっすからね、うちも14歳っすし、妖怪は自然現象で生まれるのが殆どっすから親なんて概念もないっすから、種族事に違うんじゃないっすかね?ただ聞いた話によると死んでも税金が払い終えて居ない場合、無理矢理蘇生させられるらしいっす、死にたいなら税金を払ってから死ねってことっすね」
パト「死ぬことすらも許さない税制ってヤバいな」
パトはそう言いながらネスの寿命を人間とは違うとわかっている状態で大体100年と換算して、地球の感覚で考えたところ年約500万払わないといけない計算だった、1000年~2000年生きるのなら丁度いい数字になるため、恐らく寿命1000年くらいを基準に考えているのだと考えていた。
パト「少なくともネスは1000歳は生きるよ、よかったな」
ネス「え、あと986年も生きないといけないんすか?生き地獄じゃないっすか」
パト「ちなみに早く死にたいなら沢山稼げよ、ちなみに先月は何円税金を納めたんだ?」
ネス「2万ミルっすね、あまりにも生活品が買えなかったっすから本来収めるはずだったお金がなくなったんす・・・」
パト「まだ1000年以上は生きないとだな」
ネス「世知辛い世の中っす・・・」
・・・・・・
ネスはパトに言われた事をメモにしていた。
パト「まあ、仕事があるのはわかるけど、さっきも言った通りタイムリーな情報が商売では必須だ、少しでも古いとすぐに置いて行かれる、俺も最近起業したんだけど、そこらあたりは琴歌や月花が凄いから俺も全然なんだ」
ネス「奥が深いんすね・・・」
パト「あとはネスには必要ないかもだけど、宣伝費とか、経費だね、宣伝は「自分はこういう仕事をしてます!こういうサービスをしています!」ってアピールするための費用だね、もちろん効果は集客だ、客が居ないと商売は成り立たないからね、まずは知ってもらう事から始めないとスタート地点には立てないぞ、次に経費、さっき言った道具とか消耗品、場所代は経費として計算するんだ、年でこれだけ取るって決めたらそこからおおよその件数に合わせて計算して乗せておくんだ、うちの国だとそこの基準があって面倒くさいけど、妖怪族の国なら問題ないだろうし」
ネス「成程っす、ちなみにどんな感じっすか?」
パト「そうだな、地球感覚で言うと年10万を経費として持っておく場合、月15件仕事すると考えて12ヵ月で合計ノルマ180件、だから10万から180を割って、役560ミル、つまり最低でも1件に560ミルを経費で乗せておけば問題なしってことだ、多すぎるのは別に売り上げになるから問題ないし、こんなもんだろ」
ネス「成程っす、一度これで見積もりを変えてみるっす!」
ネスがパトから貰った案件の見積もりを作り直してみた。
パト「ネスにだけ特別扱いできないからここからは自分でやるんだぞ、贔屓にして他の妖怪族が俺と契約しに来てくれたらそれはそれで凄く楽だからいいけど」
ネス「・・・それは今は辞めてほしいっす、独占したいっす、この繋がりはちょっと・・・」
ネスは走らせていた筆を止めた。
パト「別に今は考えてないけどそうはいかないよ、いつかはこの世界全員と契約して力を手に入れないといけないわけだし」
ネス「そうっすね、我儘だったっす、でももし他の妖怪族と契約したらうちみたいな根暗とは関わってくれないと思うと・・・辛いっす」
ネスは少し泣きそうな顔で俯く、パトはこういう反応には弱く、言葉を詰まらせる。
パト(別にネスは嫌いじゃない、でも将来、契約する従者が増えた時、今みたいにネスと関係を続けてるかと言われたら自信はない、だって今でさえ専属神の子達でも関わりが少ない奴が出てきている、従属神なんてもってのほかだ、その中で帝園の従属なんてネルとかルナ、駐在契約をしている3人以外だとそこまで接点がない、俺の肉体は一つしかないからな・・・)
そんな事を考えるパトでもネスに応える
パト「辛いなら今回みたいに連絡してこい、そうすれば俺がいつでも召喚してやる、そこは我儘になってもいいんじゃないか?それも関係を繋ぐ努力は居るんだ、商売と同じでな、太客は逃さないのも技量だぞ!」
パトはそうネスを励ます。
ネス「そうっすね、せっかく約束を守って定期的に仕事をくれるっす、最近はあのティエル様から仕事を流してくれる事もあるっす、天使族や鬼族が客として一生居てくれる保証はないっすからね、頑張るっす!」
ネスはそう言いながら再度ペンを走らせる。
パトは笑顔でネスの仕事姿を見届けながら、月花から渡された【経営指南本】を読みながら自分の起業した会社が上手くいくように勉強に励む。
ネスは毎月行っている決算をしていた、その金額を見て気分が下がっていた。。
ネス「経営に向いてないんすね、いっその事どこか経営が上手い妖怪の所に行って一緒に働かせてもらうっていうのも手っすね、でも求人なんてあるのか・・・そもそも妖怪族はほとんど手に職を持って生計を立ててるっす、自分の事は自分でしろって考えばかりの一族っすから誰も雇ってくれないっすよね・・・」
ネスは深いため息をついた、誰かに頼れたらと考え、主であるパトが頭に浮かぶ。
ネス(主に相談しよう、そうすればもっと仕事を斡旋してくれるかもしれないっす、でも仕事してるのに赤字って変な話っす・・・)
・・・・・・
パト「やっと自分の経営の下手さに気付いたか、遅すぎる気もするけど」
ネス「主、私なんかに時間を取られるのが不愉快極まりないのは承知の上なんすけど、このままだと飢え死にっす、どうか仕事をくださいっす!」
パト「いやいや、ネス、ネスは仕事量としては充分過ぎる、問題なのはお金の設定だ、そこがほとんどどんぶり勘定だからマイナスになるんだよ」
ネス「どんぶり勘定ってなんすか?なんか旨そうっすね」
パト「大体これくらい?でお金を決めてるってことだ、本来なら自分の売り上げが出るように値段を決めておくんだよ、1仕事何ミル、って、確か人形修理とか武器修理、制作でもある程度値段を決めてただろう、あれはどんな根拠で決めてるんだ?」
ネス「大体これくらいって感じっすね」
パト「馬鹿!普通は武器作成なら、制作の工程に掛かる時間、技術料を含めたうえで計算するんだよ!そのうえで妖怪族の間の大体の定価を把握するんだ!例えば妖怪族の間で10000ミルで武器を作られているならそこからスタートだ!そこからどうギリギリまで売り上げが出る数字で他のライバル店を差をつけるかが商売!同レベルならそうだけど、もしネスの技量が買われていたら定価10000ミルよりも高い値段でも仕事が来る!そうやって技術で儲けるか!質より量で儲けるか!そこからなんだ!」
ネス「なるほどっす!ちなみに妖怪族の武器制作はオーダーメイドなら50000ミル、そこから素材代やら諸々が乗ってるはずっす!」
パト「つまり、似たような工程で仕事してるとどうしても50000ミルは掛かるって話だ、ネスならどれくらい安くする?」
ネスはパトに言われて考える、そして
ネス「30000ミルで出来るっす!だからいつも30000ミルから見積もり作ってるっすよ?」
パト「ばかもん!馬鹿正直に30000ミルにするやつがあるか!出来るとわかっていてもある程度幅見ておくんだよ!30000ミルはライバル店との値引き駆け引きが発生した時の最低金額!家電製品の店の仕組みは大体そうだ!覚えておけ!!」
ネス「家電商品が何かわからんっすけど了解っす!!」
パト「とりあえず48000ミルだ、なら普通に仕事をこなすだけで18000ミルの売り上げだ、そして材料費!ネスはこれをどう算出してる?俺の時もそうだったけど値段を把握してるのか?」
ネスは得意げな顔で話した。
ネス「それはもう間違いないっす!情報網ってやつっすよね!こんな辺境の地でもチラシは来るッス!その中から最安の材料を仕入れてるっす!これで間違いないっす!」
パト「情報の視野がせまーーい!」
パトが大げさな素振りでネスを否定する
パト「材料費を最安というのなら世界各国を巡れ!そもそもその材料の生産元は把握してるのか?そこからどれだけ材料屋が仲介に入ってるかで材料屋のランクも変わってくるんだぞ」
ネス「え、そうなんすか?てっきり材料屋が材料を制作してるとばかり」
パト「それは加工屋だ、素材を見つける人、次にそれを加工する人、次に加工した素材を材料として作る人、それを売る人、それを遠くまで売るための運送、支店、からの契約会社!そしてネスの元にだ!(パトも詳しくは把握してない)」
ネス「すっごい数の人が介入してるんすね!!」
パト「そうだ!つまりネスが買ってる材料屋は悪いけど、間に沢山の仲介が入ってる末端の材料屋、つまり凄く高い!!鉄の原価を知ってるのか?」
ネス「原価ってなんすか?」
パト「鉄本来の値段だよ!他のなにも介入していない元々の値段!大体1キロ単位だからそこから購入する時に大体何ミル上乗せされてるかわかるんだよ、鉄1キロ100ミルだとして材料屋の鉄塊10キロが3000ミル、はい!何ミル上乗せされてるでしょうか!」
ネス「えっと・・・1キロ100ミルで・・・10キロが1000ミルっすから・・・2000ミル上乗せされてるっす!」
パト「そう!つまり2000ミルも加わってるんだ、それで本題だが、ライバル店と差をつけるのは他の店よりも安くする方法があると言ったよな?」
ネス「うっす!」
パト「ここで大事になってくるのが、【どの段階で購入するか】だ!ぶっちゃけ鍛冶の仕事は知らないけど、加工された鉄じゃないと駄目なのか?無加工の鉄でも同じ武器は作れるんじゃないか?」
ネス「そうっすね、加工ならうちでも出来るっす!武器の修理やメンテナンスで加工はお手の物っス!」
パト「なら材料屋で買うんじゃなくて、一番最初の素材を見つける人から直接貰えばいい、違うか?」
ネス「・・・主・・・頭いいっすね・・・そうすれば仲介料金は掛からない・・・っす」
パト「そう、素材を見つけた人の費用が上乗せされる程度、つまり限りなく原価に近い値段で購入が出来る、そこから運送屋は必須だからそこさえおさえれば・・・ほら!安くなる!こうやって他のライバル店を差を広げるんだ!だけどこれは対人関係や交渉スキルが必須になってくる!、業界のタブーがあるみたいに、ルールを知っておかないといけない」
ネス「業界のタブーっすか?」
パト「ああ、もしネスみたいな職人が素材提供者から直接貰った場合、損する奴が沢山居るだろ?」
ネス「そうっすね、加工屋とか材料屋っすよね?」
パト「ああ、つまりそこらの連中の仕事を奪う行為になる、つまり敵が増える、素材提供者や運送屋にとっては関係ない話しだけど、それでいい気がしない奴らも居る、だからそういう争いにならないように業界の間で暗黙の了解があったりするんだ、だけどこっちも商売、破っても問題ないルールはバレない程度にやれば良い、馬鹿正直にやってたらいつまでも貧乏経営者だ」
ネス「なんか悪っすね!でも安くなった材料をそのまま見積もりにしたらバレるんじゃないっすか?」
パト「馬鹿正直に見積もりにしなくていいんだよ、そうだな、材料屋で買えば3000ミル、だけどネスは1000ミルで購入できた、なら大体2800ミルくらいで見積もりに書けばいい、詳細は黙って居たらいい」
ネス「成程っす!そうすればその分の金額はうちの儲けになるんすね!」
パト「そうだ、これで工費と材料費の話は認識できたか?」
ネス「えっと・・・認識は出来たんすけど・・・情報がかなり必要になるんすね」
ネスは頭を抱える。
パト「そうだな、しかも素材の原価だってその時その時で価値が変わる、常に一定じゃない、素材提供者は価値がある時に売れば儲け、だけど材料屋みたいにいちいち値段を変えれない店からすると赤字、逆に価値がない時に売れば赤字、だけど材料屋みたいな店は儲けだ、何故かもうわかるよな?」
ネス「入ってくる材料の値段が違うからっすか?」
パト「そうだ、さっきも言ったけど素材提供者から色んな人が仲介して材料屋に届く、つまりそこから上乗せされた最終金額が材料屋の手元に来るんだ、だけど材料屋ももちろんライバル店は居る、つまり安い方が売れる、そしてコロコロ値段を変えてしまえば客も減る恐れがある、普通は変えるんだけど、やっぱり決まった定価で取引したいからな、それを毎度変えられたら客側は溜まったもんじゃない、そうだろ?」
ネス「1000ミルだったものがいきなり高騰で1500ミルになったら泣くッス・・・」
パト「だから基本値段のバランスって凄く繊細で見極めが難しいんだ」
ネス「頭がこんがらがってきたッス・・・」
パト「後少しだ、頑張れ妖鳥」
パトはネスの頭を軽く撫で、労う。
パト「工費は妖怪族の中で普及している定価額を知る、材料費は原価に近い安い経路で購入する、後は何かわかるか?」
ネス「え、まだあるんすか?」
パト「この工房や工具はどうやって維持するんだ」
ネス「あ~~なる程っス」
パト「この工房だって消耗品だ、使い続ければ綻びが生まれる、数年経てば壊れもする、つまり、この場所や環境で仕事をするための費用を乗せないといけないんだ、例えるなら祭りの屋台で買う物だな、あれらが高いのはその場所を使わせてもらっているという場所に費用も入ってる、原価、人、場所、それらを計算した結果、普通のスーパーよりも高い値段で設定されてるんだ、自動販売機だって原価から場所や電気代とかの維持費、税金が乗って今の値段に設定されているんだ、それくらい場所に掛かる費用というのは大事って話だ」
ネス「成程・・・全然考えてなかったっす」
パト「ちなみにこの場所って実際の所維持費は掛かってないのか?」
ネス「妖怪族は自分達の村や家族、縄張り内で独自のルールを作りたがるっすからね、園自体に収める税額は一定で決まってるだけでそのほかは関与されてないっす」
パト「その税金って何に使われてんだ?」
ネス「妖怪族の都市じゃないっすかね、知らないっすけど」
パト「つまり一定の税金を納めれば特になにをしてても良いってことか、それでその税金の金額は?」
ネス「時間の概念が場所によって曖昧っすから、一人生涯5億ミル収めれば支払い義務は終わるっす」
パト「5億ミルって、妖怪族の寿命って何年?」
ネス「さあ、誰も死なないっすからね、うちも14歳っすし、妖怪は自然現象で生まれるのが殆どっすから親なんて概念もないっすから、種族事に違うんじゃないっすかね?ただ聞いた話によると死んでも税金が払い終えて居ない場合、無理矢理蘇生させられるらしいっす、死にたいなら税金を払ってから死ねってことっすね」
パト「死ぬことすらも許さない税制ってヤバいな」
パトはそう言いながらネスの寿命を人間とは違うとわかっている状態で大体100年と換算して、地球の感覚で考えたところ年約500万払わないといけない計算だった、1000年~2000年生きるのなら丁度いい数字になるため、恐らく寿命1000年くらいを基準に考えているのだと考えていた。
パト「少なくともネスは1000歳は生きるよ、よかったな」
ネス「え、あと986年も生きないといけないんすか?生き地獄じゃないっすか」
パト「ちなみに早く死にたいなら沢山稼げよ、ちなみに先月は何円税金を納めたんだ?」
ネス「2万ミルっすね、あまりにも生活品が買えなかったっすから本来収めるはずだったお金がなくなったんす・・・」
パト「まだ1000年以上は生きないとだな」
ネス「世知辛い世の中っす・・・」
・・・・・・
ネスはパトに言われた事をメモにしていた。
パト「まあ、仕事があるのはわかるけど、さっきも言った通りタイムリーな情報が商売では必須だ、少しでも古いとすぐに置いて行かれる、俺も最近起業したんだけど、そこらあたりは琴歌や月花が凄いから俺も全然なんだ」
ネス「奥が深いんすね・・・」
パト「あとはネスには必要ないかもだけど、宣伝費とか、経費だね、宣伝は「自分はこういう仕事をしてます!こういうサービスをしています!」ってアピールするための費用だね、もちろん効果は集客だ、客が居ないと商売は成り立たないからね、まずは知ってもらう事から始めないとスタート地点には立てないぞ、次に経費、さっき言った道具とか消耗品、場所代は経費として計算するんだ、年でこれだけ取るって決めたらそこからおおよその件数に合わせて計算して乗せておくんだ、うちの国だとそこの基準があって面倒くさいけど、妖怪族の国なら問題ないだろうし」
ネス「成程っす、ちなみにどんな感じっすか?」
パト「そうだな、地球感覚で言うと年10万を経費として持っておく場合、月15件仕事すると考えて12ヵ月で合計ノルマ180件、だから10万から180を割って、役560ミル、つまり最低でも1件に560ミルを経費で乗せておけば問題なしってことだ、多すぎるのは別に売り上げになるから問題ないし、こんなもんだろ」
ネス「成程っす、一度これで見積もりを変えてみるっす!」
ネスがパトから貰った案件の見積もりを作り直してみた。
パト「ネスにだけ特別扱いできないからここからは自分でやるんだぞ、贔屓にして他の妖怪族が俺と契約しに来てくれたらそれはそれで凄く楽だからいいけど」
ネス「・・・それは今は辞めてほしいっす、独占したいっす、この繋がりはちょっと・・・」
ネスは走らせていた筆を止めた。
パト「別に今は考えてないけどそうはいかないよ、いつかはこの世界全員と契約して力を手に入れないといけないわけだし」
ネス「そうっすね、我儘だったっす、でももし他の妖怪族と契約したらうちみたいな根暗とは関わってくれないと思うと・・・辛いっす」
ネスは少し泣きそうな顔で俯く、パトはこういう反応には弱く、言葉を詰まらせる。
パト(別にネスは嫌いじゃない、でも将来、契約する従者が増えた時、今みたいにネスと関係を続けてるかと言われたら自信はない、だって今でさえ専属神の子達でも関わりが少ない奴が出てきている、従属神なんてもってのほかだ、その中で帝園の従属なんてネルとかルナ、駐在契約をしている3人以外だとそこまで接点がない、俺の肉体は一つしかないからな・・・)
そんな事を考えるパトでもネスに応える
パト「辛いなら今回みたいに連絡してこい、そうすれば俺がいつでも召喚してやる、そこは我儘になってもいいんじゃないか?それも関係を繋ぐ努力は居るんだ、商売と同じでな、太客は逃さないのも技量だぞ!」
パトはそうネスを励ます。
ネス「そうっすね、せっかく約束を守って定期的に仕事をくれるっす、最近はあのティエル様から仕事を流してくれる事もあるっす、天使族や鬼族が客として一生居てくれる保証はないっすからね、頑張るっす!」
ネスはそう言いながら再度ペンを走らせる。
パトは笑顔でネスの仕事姿を見届けながら、月花から渡された【経営指南本】を読みながら自分の起業した会社が上手くいくように勉強に励む。
patopatoblog at 09:59|Permalink
2023年05月28日
No.111 法螺の究極系 ユラ
ユラは鬼族ということになっている。
だがそれが真実かと言われるとわからない、それはユラは法螺吹き、つまり嘘つきだからだ。
【十三天の心】と集まる時用の身体があるが、それが真実かと言われるとそうではない。
ユラには本物の肉体以外に何十体もの肉体を持っている、
現実世界では男の肉体に擬態することも可能であり、帝園内では各園用の肉体がある、そうすることでどこの園でも生きる事が出来、自分自身の身元を隠す事に成功している。
ユラ「さて、今日は第三の園・・・獣族の肉体を・・・」
ユラはそう呟きながら獣族に擬態する。
ユラは第二の園【十三天の心】のメンバーに選ばれた時は【鬼族】として参加していた。
ユラは法螺の究極系として選ばれたわけだが、実際なんで自身の姿を隠し通しているのかというと
自分の姿が本来の年齢以上に幼いからである。
その見た目にコンプレックスを感じているからこそユラは姿を隠し、嘘をつき、嘘に嘘を重ね、色々な設定を作り、身元がバレないように多くの姿で行動し、その姿ごとに役職や地位を獲得してきた。
それらの結果が積み重なり、才能が開花し、法螺の究極系として選ばれてしまったのだ。
・・・・・・
ユラ(獣)「がう~~、ふわぁ~~~」
ユラは今第三の園で他の獣族と共に日向ぼっこをしていた。
ユラが変身した獣は猫のような姿だった。
第三の園の猫は自由奔放であり、余程の事が無い限り働くという事をしない一族なのだ、ユラからすれば一番都合が良いため、猫に化けて一日を過ごしていた。
第三の園には獣に化けたユラの家があった。
もちろん第三の園だけではなく、各園に自分の家がある。
ユラ(獣)(さて、次は第四の園で天使らしいことをしないと・・・)
ユラはそうすると急いで第四の園にワープし、第四の園にある家で天使に化ける。
ユラ(天使)「今日の業務は・・・お花の水やりとお花の蜜を採取ですね」
ユラは一番無難な【王国の天使】という一般的な天使に化けて業務に興じていた。
・・・・・・
天使族の業務が人段落終えるとすぐに第七の園へ向かう準備をした。
ユラ(天使)(まだ時間に余裕がある、間に合わないならコピーを作って持っていくしかないけど、これくらいなら私だけでいけそうだ・・・)
ユラの本来の出身地は【第九の園】【擬態族】だった。
【擬態族】とは別の言い方をすればドッペルゲンガーという魔物だ。
誰かに変装してすり替わり、そこから変装した相手の物を盗んだり、陥れたりする生物である。
基本的に相手を騙すのが常識な一族なため、ユラも他人を騙す事に関しては非常に慣れていた。
【擬態族】は生態が基本他人を騙す事にあることから他の種族から忌み嫌われている種族であり、
魔族の中でもずる賢い、陰湿というレッテルを生まれた時から貼られる事もあった。
ユラは生まれてから自身が【擬態族】であることに恐怖があり、自分の本来の姿は誰にもバレたくないという強い思いがあった。
ユラからすれば目立つ行為は生きていく中で一番避けたかった行為なのだ。
なのに第二の園【十三天の心】に選ばれ、【錫の偽帝】という二つ名が与えられた。
個の上なく目立つ称号と所属を手にしてしまったユラにとって、今は生きていくのが精一杯の状態だった。
ユラ(天使)(最初は選ばれたんだからもういっその事擬態を減らして鬼族の擬態を本来の姿として過ごしてもいいかなって考えたけど、他の園を蔑ろにしたら何処かで偽りが解けてしまうかもしれない)
嘘は繊細なのだ、テトリスのように次々と嘘が降り注ぐ中、それらを上手くはめて消化していく、嘘を出来る限り真実に近い答えへと近づける、ユラは自分の今までついてきた嘘の繊細なパズルが崩れないか、それを見張るという意味で今だに以前の生活を辞められないでいた。
ユラ(嘘は自分を縛る楔だ、ついた嘘の数だけ私は縛られ、制限され、自由がなくなり、気付けば嘘に怯える毎日を過ごす事になっている・・・)
ユラは自分の生き方に不満を持ちながらも、姿を見せたくない、嘘がバレたくない、種族を知られたくない、そんな根本的な本音を隠したいという衝動に耐え切れず、嫌々ながらも納得しながら次の目的地に向かった。
・・・・・・
数時間後
ユラ(鬼族)「さて、研究を始めるとするか」
ユラは各園の役割を終え、第十一の園にある家と【十三天の心】用の鬼族の姿をして、研究の準備を始めていた。
ユラ(鬼族)(鬼族である私はどの園よりも地位が高い、だからこそ第二の園にはこの姿で向かった。ミール様は何も言ってなかったし、恐らく問題なかったのだろう、さて、次の嘘のために研究の成果を出さないといけない)
ユラはそう考えながら休まず、他の園に行っていた分の時間を取り戻すべく、早急に研究に入った。
鬼族のユラの段位は13段位の内の上から4番目【鬼王(きおう)】に居た。
ユラは嘘のために鬼族の世界で生き抜くために戦いを続けた時期があった、その結果今の地位に居るのだが、基本的に嘘のために結果を出して来たユラは各園の違う文化に適応し、求められる物が違う中、それらの結果を残すために努力をし続け、そして生計を立てて来た。
ユラ(鬼族)(でも第二の園は他の園に比べてノルマがないから良かった、別の姿を容易しないていいし、新しい設定を作らなくてもいい、このまま鬼族のユラとして生きていけば誰も私の嘘に違和感すらも持たないはず)
そしてユラは数時間研究を続け、液体変化の待機時間が出たため仮眠をすることにした。
ユラ(そうだ、一度第二の園に顔を出しておこうか、最初の方はある程度頻繁に言っておかないと変な勘ぐりが入ってしまいかねないからね・・・そこから研究キャラを周りに伝えていけば必然と第二の園に足を運ぶ回数を減らす事が出来る、そうすれば少しは負担は減る・・・)
ユラは足元がふらつきながらも白衣を着たまま第二の園に転移する。
・・・・・・
ユラ(【叡天の羅針盤】帝園の歴史や文化がリアルタイムで記述される自動書記本で埋め尽くされた異次元空間、故に物理的限界が存在しない、見た目以上に異常な建物だね・・・ここは)
ユラは再度建物を観察しながら自室に移動していた、すると運悪くネルと遭遇してしまった。
ネル「おお、ユラか、第二の園には慣れたか?」
ユラ(ネル様、この人は絶対に敵に回してはいけない、少しでも機嫌を損ねたら私の努力が駄目になる)
ユラはネルに警戒しながらもそんな事を表情や態度には一切出さずにネルと世間話をする。
ネル「そうかそうか、それで法螺の究極系なんだろう?さっきの会話は何処までが嘘なんだ?興味範囲だから教えて欲しいものだな」
ユラ「いえいえ、法螺と言えど常に嘘発している訳ではありません、常に嘘をついていては逆に分かり易いというもの、真実の中に数量の嘘を混ぜる事に意味があるのですよ」
ネル「成程、嘘の美学というものか、だがそんな一般人や私ですら思いつきそうな事を堂々としゃべって納得させたいのはわかったが、究極系に選ばれたならもっとセンスを見せて欲しい物だな、ユラ?」
ネルはユラに近づき、顎を手で支え、ユラの顔に向かってネルの顔を近づける。
ユラ(顔を逸らせない!?凄い力?!いや、ここで目を逸らせば何かしらの勘ぐりを入れられてしまう!そんな繊細な駆け引きから嘘は綻びが生まれて壊れる!絶対に負けちゃダメ!!)
ユラはネルの手で抑えられた顔を抵抗もせずにネルの目をまっすぐと見つめる、敢えて余裕を見せるために
ネル「目は逸らさないか、条件反射でここまでされたら最低でも目が少しは泳ぐものなんだがな、動揺すらも表には出さないか、そこは大したものだと誉めてやろう」
ネルはそう言うとユラの顔を放し、距離を取り、その場を去ろうとする。
ネル「また会おう、次はもっと精度の高い嘘を私に見せてくれ、私は今一番【十三天の心】の中でお前に興味がある、嘘という誰もが行うスキルの頂点に位置するお前の嘘の御業、ぜひとも私にもご教授願いたいからな」
ネルはふと笑いながらその場を去って行った。
ユラ(最悪だ、一番目をつけられたくない人に目をつけられた、今日ここに来るべきじゃなかった!!)
ユラは先ほどまでの緊張感が解け、疲労も相まって、足元が酷くふらついたが、自室まではその素振りを一切見せなかった。
・・・・・・
ユラは眠っていた。
ユラ(ああ、結局あのまま部屋に入ってから寝てしまったか・・・でもこの部屋なら他人は入ってこない、一番安堵出来る場所なのかもしれないな・・・)
ユラはそう考えると本来の姿に戻り、シャワーを浴びる。
ユラ(うう・・・やっぱり本来の身体だと背も小さいし、胸もない、体格もないし・・・こんなの子供と間違われるよ・・・はぁ、嫌だな・・・この身体・・・)
ユラは自分のコンプレックスにため息をつきながらも久方ぶりのラフな時間を満喫しながら自室で過ごしていた。
ユラ(嘘は疲れるなぁ・・・)
だがそれが真実かと言われるとわからない、それはユラは法螺吹き、つまり嘘つきだからだ。
【十三天の心】と集まる時用の身体があるが、それが真実かと言われるとそうではない。
ユラには本物の肉体以外に何十体もの肉体を持っている、
現実世界では男の肉体に擬態することも可能であり、帝園内では各園用の肉体がある、そうすることでどこの園でも生きる事が出来、自分自身の身元を隠す事に成功している。
ユラ「さて、今日は第三の園・・・獣族の肉体を・・・」
ユラはそう呟きながら獣族に擬態する。
ユラは第二の園【十三天の心】のメンバーに選ばれた時は【鬼族】として参加していた。
ユラは法螺の究極系として選ばれたわけだが、実際なんで自身の姿を隠し通しているのかというと
自分の姿が本来の年齢以上に幼いからである。
その見た目にコンプレックスを感じているからこそユラは姿を隠し、嘘をつき、嘘に嘘を重ね、色々な設定を作り、身元がバレないように多くの姿で行動し、その姿ごとに役職や地位を獲得してきた。
それらの結果が積み重なり、才能が開花し、法螺の究極系として選ばれてしまったのだ。
・・・・・・
ユラ(獣)「がう~~、ふわぁ~~~」
ユラは今第三の園で他の獣族と共に日向ぼっこをしていた。
ユラが変身した獣は猫のような姿だった。
第三の園の猫は自由奔放であり、余程の事が無い限り働くという事をしない一族なのだ、ユラからすれば一番都合が良いため、猫に化けて一日を過ごしていた。
第三の園には獣に化けたユラの家があった。
もちろん第三の園だけではなく、各園に自分の家がある。
ユラ(獣)(さて、次は第四の園で天使らしいことをしないと・・・)
ユラはそうすると急いで第四の園にワープし、第四の園にある家で天使に化ける。
ユラ(天使)「今日の業務は・・・お花の水やりとお花の蜜を採取ですね」
ユラは一番無難な【王国の天使】という一般的な天使に化けて業務に興じていた。
・・・・・・
天使族の業務が人段落終えるとすぐに第七の園へ向かう準備をした。
ユラ(天使)(まだ時間に余裕がある、間に合わないならコピーを作って持っていくしかないけど、これくらいなら私だけでいけそうだ・・・)
ユラの本来の出身地は【第九の園】【擬態族】だった。
【擬態族】とは別の言い方をすればドッペルゲンガーという魔物だ。
誰かに変装してすり替わり、そこから変装した相手の物を盗んだり、陥れたりする生物である。
基本的に相手を騙すのが常識な一族なため、ユラも他人を騙す事に関しては非常に慣れていた。
【擬態族】は生態が基本他人を騙す事にあることから他の種族から忌み嫌われている種族であり、
魔族の中でもずる賢い、陰湿というレッテルを生まれた時から貼られる事もあった。
ユラは生まれてから自身が【擬態族】であることに恐怖があり、自分の本来の姿は誰にもバレたくないという強い思いがあった。
ユラからすれば目立つ行為は生きていく中で一番避けたかった行為なのだ。
なのに第二の園【十三天の心】に選ばれ、【錫の偽帝】という二つ名が与えられた。
個の上なく目立つ称号と所属を手にしてしまったユラにとって、今は生きていくのが精一杯の状態だった。
ユラ(天使)(最初は選ばれたんだからもういっその事擬態を減らして鬼族の擬態を本来の姿として過ごしてもいいかなって考えたけど、他の園を蔑ろにしたら何処かで偽りが解けてしまうかもしれない)
嘘は繊細なのだ、テトリスのように次々と嘘が降り注ぐ中、それらを上手くはめて消化していく、嘘を出来る限り真実に近い答えへと近づける、ユラは自分の今までついてきた嘘の繊細なパズルが崩れないか、それを見張るという意味で今だに以前の生活を辞められないでいた。
ユラ(嘘は自分を縛る楔だ、ついた嘘の数だけ私は縛られ、制限され、自由がなくなり、気付けば嘘に怯える毎日を過ごす事になっている・・・)
ユラは自分の生き方に不満を持ちながらも、姿を見せたくない、嘘がバレたくない、種族を知られたくない、そんな根本的な本音を隠したいという衝動に耐え切れず、嫌々ながらも納得しながら次の目的地に向かった。
・・・・・・
数時間後
ユラ(鬼族)「さて、研究を始めるとするか」
ユラは各園の役割を終え、第十一の園にある家と【十三天の心】用の鬼族の姿をして、研究の準備を始めていた。
ユラ(鬼族)(鬼族である私はどの園よりも地位が高い、だからこそ第二の園にはこの姿で向かった。ミール様は何も言ってなかったし、恐らく問題なかったのだろう、さて、次の嘘のために研究の成果を出さないといけない)
ユラはそう考えながら休まず、他の園に行っていた分の時間を取り戻すべく、早急に研究に入った。
鬼族のユラの段位は13段位の内の上から4番目【鬼王(きおう)】に居た。
ユラは嘘のために鬼族の世界で生き抜くために戦いを続けた時期があった、その結果今の地位に居るのだが、基本的に嘘のために結果を出して来たユラは各園の違う文化に適応し、求められる物が違う中、それらの結果を残すために努力をし続け、そして生計を立てて来た。
ユラ(鬼族)(でも第二の園は他の園に比べてノルマがないから良かった、別の姿を容易しないていいし、新しい設定を作らなくてもいい、このまま鬼族のユラとして生きていけば誰も私の嘘に違和感すらも持たないはず)
そしてユラは数時間研究を続け、液体変化の待機時間が出たため仮眠をすることにした。
ユラ(そうだ、一度第二の園に顔を出しておこうか、最初の方はある程度頻繁に言っておかないと変な勘ぐりが入ってしまいかねないからね・・・そこから研究キャラを周りに伝えていけば必然と第二の園に足を運ぶ回数を減らす事が出来る、そうすれば少しは負担は減る・・・)
ユラは足元がふらつきながらも白衣を着たまま第二の園に転移する。
・・・・・・
ユラ(【叡天の羅針盤】帝園の歴史や文化がリアルタイムで記述される自動書記本で埋め尽くされた異次元空間、故に物理的限界が存在しない、見た目以上に異常な建物だね・・・ここは)
ユラは再度建物を観察しながら自室に移動していた、すると運悪くネルと遭遇してしまった。
ネル「おお、ユラか、第二の園には慣れたか?」
ユラ(ネル様、この人は絶対に敵に回してはいけない、少しでも機嫌を損ねたら私の努力が駄目になる)
ユラはネルに警戒しながらもそんな事を表情や態度には一切出さずにネルと世間話をする。
ネル「そうかそうか、それで法螺の究極系なんだろう?さっきの会話は何処までが嘘なんだ?興味範囲だから教えて欲しいものだな」
ユラ「いえいえ、法螺と言えど常に嘘発している訳ではありません、常に嘘をついていては逆に分かり易いというもの、真実の中に数量の嘘を混ぜる事に意味があるのですよ」
ネル「成程、嘘の美学というものか、だがそんな一般人や私ですら思いつきそうな事を堂々としゃべって納得させたいのはわかったが、究極系に選ばれたならもっとセンスを見せて欲しい物だな、ユラ?」
ネルはユラに近づき、顎を手で支え、ユラの顔に向かってネルの顔を近づける。
ユラ(顔を逸らせない!?凄い力?!いや、ここで目を逸らせば何かしらの勘ぐりを入れられてしまう!そんな繊細な駆け引きから嘘は綻びが生まれて壊れる!絶対に負けちゃダメ!!)
ユラはネルの手で抑えられた顔を抵抗もせずにネルの目をまっすぐと見つめる、敢えて余裕を見せるために
ネル「目は逸らさないか、条件反射でここまでされたら最低でも目が少しは泳ぐものなんだがな、動揺すらも表には出さないか、そこは大したものだと誉めてやろう」
ネルはそう言うとユラの顔を放し、距離を取り、その場を去ろうとする。
ネル「また会おう、次はもっと精度の高い嘘を私に見せてくれ、私は今一番【十三天の心】の中でお前に興味がある、嘘という誰もが行うスキルの頂点に位置するお前の嘘の御業、ぜひとも私にもご教授願いたいからな」
ネルはふと笑いながらその場を去って行った。
ユラ(最悪だ、一番目をつけられたくない人に目をつけられた、今日ここに来るべきじゃなかった!!)
ユラは先ほどまでの緊張感が解け、疲労も相まって、足元が酷くふらついたが、自室まではその素振りを一切見せなかった。
・・・・・・
ユラは眠っていた。
ユラ(ああ、結局あのまま部屋に入ってから寝てしまったか・・・でもこの部屋なら他人は入ってこない、一番安堵出来る場所なのかもしれないな・・・)
ユラはそう考えると本来の姿に戻り、シャワーを浴びる。
ユラ(うう・・・やっぱり本来の身体だと背も小さいし、胸もない、体格もないし・・・こんなの子供と間違われるよ・・・はぁ、嫌だな・・・この身体・・・)
ユラは自分のコンプレックスにため息をつきながらも久方ぶりのラフな時間を満喫しながら自室で過ごしていた。
ユラ(嘘は疲れるなぁ・・・)
patopatoblog at 19:19|Permalink
2022年12月08日
No.86 十三天の心 ルナ
ルナは第八の園に存在する年中暗い地域の大きな館に住んでいる。
今日はパトがルナの館に来ていた。
ルナ「今日は何を飲みますか?主様?」
パト「そうだな~、グレープジュース!」
ルナ「わかりました、最近主様がよく来てくれるのでジュースのバリエーションが増えましたよ」
パト「次は炭酸ジュースをご所望だね!よろしくね!ルナ!」
ルナ「主様、このジュースは全部帝国産ですよ、全部わざわざ出て仕入れてきてるんですよ?」
パト「そうなの?というかいつの間に出てるのさ?」
ルナ「え?私は出てませんよ?ただ、能力を使ってこう・・・」
ルナはそう言うと右手側に黒い空間を生み出し、そこから飲み物を出して来た
パト「はいそれ窃盗!買ってないでしょ!?」
ルナ「大丈夫です、主様用にしか使って居ませんので、私用でこれを使ったことはありません、そこまで帝国は惹かれませんので」
ルナはそう言うと空間を消し、手元にあるティーカップの中にある液体を口に含む。
パト「ルナが今飲んでいるそれは普段どこから手に入れてるんだ?」
パトは疑問に思った事をルナに聞いてみた。
ルナ「それは帝園から取って来てます、こちらは窃盗ですね、ですが第八の園は【律儀に買うのは馬鹿】【盗まれる管理をしている方が悪い】という思考の子が多いので問題ありません、合法です。」
パト「ここの園の文化怖すぎだろ、夜道安心して歩けないじゃないか」ガクブル
ルナ「主様の物を盗もうものならミール様の逆鱗に触れるから絶対にあり得ないわね、怖い怖い」
パト「怖い怖いで済ますなよ」
パトはそう言いながらルナが用意してくれた盗難品のグレープジュースを飲み干す。
・・・・・・
ルナ「それにしても帝国の方はいいのですか?」
パト「今日は暇なんだ、帝国では自室でメルリア達とゆっくりお茶してたし、やってることは変わらないさ、俺が居ない方がメルリアも気を楽に出来るだろうしね」
ルナ「目上と同じ環境に居るのは気を許していても疲れますからね、わかってるじゃないですか」
パト「俺は弱者の気持ちが痛い程わかるんでね~」ドヤ
ルナ「それで私の所に非難してきたわけですね」
パト「ここって気が休まるんだ、ルナも俺を守ってくれるわけだし、このソファーも居心地いいし、時間軸が違うからここでサボっても帝国では些細な時間だ、有意義に使わせてもらってるよ」
パトはソファーで横になると目を閉じ、寝る体制に入る。
ルナ「ここが主様の憩いの場になっているのなら私も嬉しいですね、本当主様くらいですよ、私の所に好き好んで来てくれる方は」
パト「だって、ルナって一緒に居たら居心地良いんだよ、周りは俺を魅惑させて精力をむさぼってるみたいな偏見持たれてるけど、実際は俺の英気を養ってくれてるだけだしね、皆ルナの雰囲気に惑わされ過ぎなんだよなぁ」
パトはそう言いながら眠りについてしまった。
・・・・・・
ルナはパトに毛布を掛け、自分の元居た場所に座り、ティーカップにある液体を再度口に含む。
ルナ(主様が思っている程私は良い女じゃない、自分の欲のために主様を利用してるだけ、でもその代わり主様の欲を私が満たしてあげてるだけ、私は誰よりも独占欲が強い、そして誰よりも魔族としての本能を持っている、だから私は主様とひとつになりたい、文字通りひとつに・・・一時的に体が合わさる程度ではなく、私が主様の中で生き、そして一生を共に過ごし、主様の持つ全てを私のものにしたい・・・そんな欲深い女って主様でも流石にわからないわよね)
ルナはパトを優しい眼で見つめる、ルナはそのような事を考えていても別に実行に移す事はない、人の妄想に近い思考回路。
ルナ「もし、主様の血をもっと手に入れて、肉を貰えば私は主様になれるのかしら?」
パト「・・・zzz」
パトは深い眠りに入っていたため、ルナの独り言は聞いていなかった。
ルナ「なんてね、私が主様になっても意味がない、主様は主様だからこそ意味がある、なんて初々しい顔なのかしら、帝国では数十名の女性を愛し、脇隔てなく愛を与える主様、なのにそこに邪な気持ちがない、美しい、私欲にまみれた欲望ではなく、相手の事を想って満たされた欲望は本当に綺麗、主様、その綺麗な欲望をぜひ大切にしてくださいね・・・」
ルナはそう言いながら最後の一滴まで飲み干した。
・・・・・・
パト「んん?結構寝てたか?」
ルナ「ええ、どうせならと思って深い睡眠に入れるように魔術を掛けておきました、どうですか?身体が軽くなりましたか?」
パトはルナに言われて身体を動かす、深い眠りに入って居たため多少身体が重たいが、動かしてみると疲れがしっかりとれていた
パト「うん、良いかんじだ、ルナ今日も血が必要か?」
ルナ「主様から頂けるのなら」
パトはルナのその言葉を合図にルナに口づけをする、そしてその間にルナはパトの口から血液を吸い取る。
ルナ(このひと時が凄く好き、血があれば私はもっと主様に近づいて最終的には血で繋がれた眷属にまで昇格するかもしれない、でもそんな先の事より、今こうやって主様が私と接吻を交わしてくれて、血を貰う事を受け入れてくれる事が何よりも嬉しい・・・)
ルナはある程度パトから血液を抜くと、その分自分の血をパトに分ける、そうすることで、パトの貧血を防ぐのと、ルナの血をパトに馴染ませ、より強い絆で結ばれ、眷属として特別な地位に近づけようという企みがあった。
ルナ「はい、ありがとうございます」
パト「毎度今でも血を分けてるけどまだ居るのか?」
ルナ「隠す気はありませんが、私は今の関係に満足してませんので、【常駐契約】は機械族の娘と、鬼族の娘と龍族の娘に奪われてしまいました、ですが私には【眷属】を狙う事は出来ます、もっと私と主様の血と関係が深まれば私を今よりも上手く扱えますよ」
パト「眷属か、もう従属なんだから同じようなものだと思うけど、俺はルナを信じてる、ルナは俺に悪いようにしない、だから疑わない、好きにしろ」
ルナ「その信頼を裏切らないように心がけましょう、それでは帝国業務、頑張ってくださいね」
パト「はいよ!ありがとう!ルナ!」
パトはそう言うとその場から去り、帝国に戻る。
ルナはパトを見届けた後、机の上に残っているカップ二つを片付け、そしてパトが使った毛布を畳み、自身の作った空間の中に収納する。
ルナ「主様が私の事を疑わない、信頼してくれる、それだけは絶対に裏切りません、絶対に後悔はさせませんよ、それでお互いの幸せのために・・・ってね♪」
ルナはまだまだパトを狙っている、だけどそれは深い魔物の愛情表現なのかもしれない・・・
今日はパトがルナの館に来ていた。
ルナ「今日は何を飲みますか?主様?」
パト「そうだな~、グレープジュース!」
ルナ「わかりました、最近主様がよく来てくれるのでジュースのバリエーションが増えましたよ」
パト「次は炭酸ジュースをご所望だね!よろしくね!ルナ!」
ルナ「主様、このジュースは全部帝国産ですよ、全部わざわざ出て仕入れてきてるんですよ?」
パト「そうなの?というかいつの間に出てるのさ?」
ルナ「え?私は出てませんよ?ただ、能力を使ってこう・・・」
ルナはそう言うと右手側に黒い空間を生み出し、そこから飲み物を出して来た
パト「はいそれ窃盗!買ってないでしょ!?」
ルナ「大丈夫です、主様用にしか使って居ませんので、私用でこれを使ったことはありません、そこまで帝国は惹かれませんので」
ルナはそう言うと空間を消し、手元にあるティーカップの中にある液体を口に含む。
パト「ルナが今飲んでいるそれは普段どこから手に入れてるんだ?」
パトは疑問に思った事をルナに聞いてみた。
ルナ「それは帝園から取って来てます、こちらは窃盗ですね、ですが第八の園は【律儀に買うのは馬鹿】【盗まれる管理をしている方が悪い】という思考の子が多いので問題ありません、合法です。」
パト「ここの園の文化怖すぎだろ、夜道安心して歩けないじゃないか」ガクブル
ルナ「主様の物を盗もうものならミール様の逆鱗に触れるから絶対にあり得ないわね、怖い怖い」
パト「怖い怖いで済ますなよ」
パトはそう言いながらルナが用意してくれた盗難品のグレープジュースを飲み干す。
・・・・・・
ルナ「それにしても帝国の方はいいのですか?」
パト「今日は暇なんだ、帝国では自室でメルリア達とゆっくりお茶してたし、やってることは変わらないさ、俺が居ない方がメルリアも気を楽に出来るだろうしね」
ルナ「目上と同じ環境に居るのは気を許していても疲れますからね、わかってるじゃないですか」
パト「俺は弱者の気持ちが痛い程わかるんでね~」ドヤ
ルナ「それで私の所に非難してきたわけですね」
パト「ここって気が休まるんだ、ルナも俺を守ってくれるわけだし、このソファーも居心地いいし、時間軸が違うからここでサボっても帝国では些細な時間だ、有意義に使わせてもらってるよ」
パトはソファーで横になると目を閉じ、寝る体制に入る。
ルナ「ここが主様の憩いの場になっているのなら私も嬉しいですね、本当主様くらいですよ、私の所に好き好んで来てくれる方は」
パト「だって、ルナって一緒に居たら居心地良いんだよ、周りは俺を魅惑させて精力をむさぼってるみたいな偏見持たれてるけど、実際は俺の英気を養ってくれてるだけだしね、皆ルナの雰囲気に惑わされ過ぎなんだよなぁ」
パトはそう言いながら眠りについてしまった。
・・・・・・
ルナはパトに毛布を掛け、自分の元居た場所に座り、ティーカップにある液体を再度口に含む。
ルナ(主様が思っている程私は良い女じゃない、自分の欲のために主様を利用してるだけ、でもその代わり主様の欲を私が満たしてあげてるだけ、私は誰よりも独占欲が強い、そして誰よりも魔族としての本能を持っている、だから私は主様とひとつになりたい、文字通りひとつに・・・一時的に体が合わさる程度ではなく、私が主様の中で生き、そして一生を共に過ごし、主様の持つ全てを私のものにしたい・・・そんな欲深い女って主様でも流石にわからないわよね)
ルナはパトを優しい眼で見つめる、ルナはそのような事を考えていても別に実行に移す事はない、人の妄想に近い思考回路。
ルナ「もし、主様の血をもっと手に入れて、肉を貰えば私は主様になれるのかしら?」
パト「・・・zzz」
パトは深い眠りに入っていたため、ルナの独り言は聞いていなかった。
ルナ「なんてね、私が主様になっても意味がない、主様は主様だからこそ意味がある、なんて初々しい顔なのかしら、帝国では数十名の女性を愛し、脇隔てなく愛を与える主様、なのにそこに邪な気持ちがない、美しい、私欲にまみれた欲望ではなく、相手の事を想って満たされた欲望は本当に綺麗、主様、その綺麗な欲望をぜひ大切にしてくださいね・・・」
ルナはそう言いながら最後の一滴まで飲み干した。
・・・・・・
パト「んん?結構寝てたか?」
ルナ「ええ、どうせならと思って深い睡眠に入れるように魔術を掛けておきました、どうですか?身体が軽くなりましたか?」
パトはルナに言われて身体を動かす、深い眠りに入って居たため多少身体が重たいが、動かしてみると疲れがしっかりとれていた
パト「うん、良いかんじだ、ルナ今日も血が必要か?」
ルナ「主様から頂けるのなら」
パトはルナのその言葉を合図にルナに口づけをする、そしてその間にルナはパトの口から血液を吸い取る。
ルナ(このひと時が凄く好き、血があれば私はもっと主様に近づいて最終的には血で繋がれた眷属にまで昇格するかもしれない、でもそんな先の事より、今こうやって主様が私と接吻を交わしてくれて、血を貰う事を受け入れてくれる事が何よりも嬉しい・・・)
ルナはある程度パトから血液を抜くと、その分自分の血をパトに分ける、そうすることで、パトの貧血を防ぐのと、ルナの血をパトに馴染ませ、より強い絆で結ばれ、眷属として特別な地位に近づけようという企みがあった。
ルナ「はい、ありがとうございます」
パト「毎度今でも血を分けてるけどまだ居るのか?」
ルナ「隠す気はありませんが、私は今の関係に満足してませんので、【常駐契約】は機械族の娘と、鬼族の娘と龍族の娘に奪われてしまいました、ですが私には【眷属】を狙う事は出来ます、もっと私と主様の血と関係が深まれば私を今よりも上手く扱えますよ」
パト「眷属か、もう従属なんだから同じようなものだと思うけど、俺はルナを信じてる、ルナは俺に悪いようにしない、だから疑わない、好きにしろ」
ルナ「その信頼を裏切らないように心がけましょう、それでは帝国業務、頑張ってくださいね」
パト「はいよ!ありがとう!ルナ!」
パトはそう言うとその場から去り、帝国に戻る。
ルナはパトを見届けた後、机の上に残っているカップ二つを片付け、そしてパトが使った毛布を畳み、自身の作った空間の中に収納する。
ルナ「主様が私の事を疑わない、信頼してくれる、それだけは絶対に裏切りません、絶対に後悔はさせませんよ、それでお互いの幸せのために・・・ってね♪」
ルナはまだまだパトを狙っている、だけどそれは深い魔物の愛情表現なのかもしれない・・・
patopatoblog at 00:37|Permalink
2022年12月05日
No.84 十三天の心 セラ
セラ「お帰りなさいませご主人様・・・」シーン
・・・
セラ「お帰りなさいませご主人様・・・」シーン
セラ「なにか違うのよね、いや、可憐で品があるのは当然なのだけど、どこか違うというか、満足できないというか、挨拶が平凡だからかしら?」
セラの住まいは第一の園に存在するパトが来日してきた時用の宮殿が存在し、普段は誰も住んでいないためセラが勝手に住んでいた。
セラ「これは主本人を呼んでこの違和感を解決しないと気持ち悪すぎてぐっすり眠れないわ」
セラはそう言うととりあえず勝手に現実世界に行き、パトを連れて来る
・・・・・・
パト「俺、暇だけど暇じゃないんだけど?」ムス―
セラ「可愛くて美しくて誰が見ても羨む美貌を持つ私に誘われた事を感謝しなさい駄主様」超絶上から目線
パト「来て早々無茶苦茶失礼な接待された、これがメイドのすることかよ!」
セラ「そうだったわ、というよりやっぱり臭いわね」
セラはそう言うとパトの身体にアルコールと香水を掛けようとした、だがパトも何度もその手にやられないためにそのスプレーから距離を取り、対策をする。
パト「ふふふ、俺が何度もそんなスプレー攻撃を許すと思うかね?駄メイド?」
セラ「ではロケット型を」ガチャン!!!
パト「は?!ふざけんな!どこから出した!そんなあからさまなネタみたいなロケットを出しやがって!!恥ずかしくないのかよ?!」
セラ「いいえ!むしろ主様相手にこれを打てると考えるだけでテンション上がりますね!!」
セラはそう言うと情け容赦なしにパトに向かってアルコール液が大量に入ったロケットをパトに向けて放つ!
パト「ぎゃあああああああ!!!」ズド――――ン!!!
ロケットの先端は凄く柔らかいクッションを使用しており、パトは怪我をしなかったが、身体中アルコールまみれになった。
セラ「うわ、アルコールくさ、酒に飲まれる男って情けないよね~」
パト「一滴も入ってねえわ!って本当にくさ?!これマジで臭いんだけど?!」
セラ「うるさいですね、とりあえずさっさと着替えるなりお風呂に入るなりしてその匂いを落としてください、不愉快度数が爆上がり過ぎて困惑超えてますが?」
パト「わかってるよ!まったく結局なんのために呼んだんだよ・・・」ブツブツ
パトはブツブツと文句を言いながら浴室に向かって歩いて行った。
セラ(は!メイドとして主の身体を洗うのは当然!ならこのままメイドとしての威厳というのを見せてあげた方がいいわね!)
・・・・・・
セラ「なんですか?メイドの前で服なんか脱いで?自分のメイドならセクハラは存在しないと思いました?最低ですね、失望しました、この件は裁判でじっくり話し合いましょう」
パト「なら俺はお前が勝手に俺の居る更衣室に入って来た件について勝負をしようじゃないか」
セラ「まあまあ、そんないちいち目くじら立ててないで、早く水着履いてください、デリカシーという言葉を育てようと地面にでも埋めたのですかね、そんなんじゃ育たないのに」はぁ~(溜息)
パト「その言葉そっくりそのまま帰してやるよ!駄メイド!!」
パトはそう言いながらセラに水着を用意させ、セラが持ってきた際どいブーメランパンツを履いて大浴場に入る。
パト「お前の水着のセンスはどうなっとるんじゃ?」
セラ「布面積が少ない方が洗いやすいでしょう、スーパーメイドが配慮したのですから黙って涙を流しながら感謝をしながらさっさとそのアルコール臭を取ってください」
パト「お前が付けた臭いだけどな?」
パトは渋々シャワーとせっけんを使って身体を念入りに洗う。
その間後ろでセラはパトをまくしたてる
セラ「え、そこは臭いがキツイんですからもっと洗いましょうよ、」
セラ「背中、そんなんじゃ全然洗えてませんよ、まあ手伝いませんけど」
セラ「首元や耳元はもっと念入りにしてください、これだからゴミカスと言われるんです」
パト「トゲしかない言葉のオンパレード!そして凄くうるさいヤジ!!というか手伝う気がないなら出ていけ!というかなんで俺の真後ろに居るの?!」
セラ「え?スーパーメイドですから?やっぱり主のお供をしないといけないでしょう?」
パト「ただ傍で立っててお供していると思ったら大間違いだぞ?」
セラ「ほら、早く洗う!そもそもこんなことをするために呼んだんじゃないんだから!」
パト「敬語ー!メイドの基礎ー!自身の辞書に【礼儀】という言葉を削除したかのような暴君?!」
パトはそんなこんな言いながら身体を洗い終え、大きなお風呂に浸かる
パト「おお、ここのお湯はなんか違うんだな」
セラ「それはまあ・・・」
パト「なんて湯を使ってるんだ?」
セラ「知らない、というより自分の家に流れてる水が何水なんかわかるわけないでしょ?」
パト「ああ、まあ、確かにそうか、別に特別な温泉を引いてるわけじゃないんだな」
セラ「いや、えっと・・・うん!多分そう!!」
パト(こいつに聞くだけ無駄だな・・・)
パトはそう思いながら湯から上がり、身体を拭き用意されていた服を着る
パト「へえ、セラが用意してくれたのか?」
セラ「いえ、もう数か月ここに放置してある服です、まあ、ここは清潔なので問題ないですよ」
パト「・・・まあ別にそういうのに抵抗ないからいいけど・・・」
・・・・・・
パトが髪の毛を乾かし、そして談話室に移動しようとした時、セラが両手を広げる
セラ「メイドが頑張ったご褒美、しっかり抱きしめるんですよ」ドヤ
パト「・・・」(お前が何をやったんだ?って思うけどここでやっておかないとまた面倒臭いからやっておこう・・・)
パトはそう考え、セラを抱きしめる
セラ「流石に石鹸を使ったので臭くないですね!」
パト「そうかい、それは良かったよ」
パトからはセラの表情はまったく見えない、セラはどのような顔をしているのか、興味がないわけではないが、とりあえずある程度抱きしめると離れる。
パト(特に変わったことはなし、顔が赤くなってるわけでもないし、やっぱり抱きしめる事に関してはそこまで思ってないんだろうな)
パトはそう考えながら更衣室を後にする。
セラはパトが更衣室を出たのを見計らって、顔をにやけさせ、先ほどの抱きしめられた幸福感を堪能していた。
そしてすぐに顔を引き締め、パトの元に行く。
・・・・・・
パト「それで元々の目的ってなんだっけ?」
セラ「私がスーパーメイド、だけど最近何処か普通というか、スーパーが足りないというか・・・だから主様を使えば多少は感覚を取り戻せるのでは、っと思いまして」
パト「安心しろセラ、最初からスーパーポンコツメイドだったから、そういう意味ではまったく変わってないから」
セラ「そんな冗談、今は求めてません!」
パト「あの今までの暴挙を冗談で済ませんな!」
セラ「それで挨拶から仕草までスーパーである事を主様に見て貰いたいの」
パト「はぁ・・・いいけど」
セラはパトがそう言うと同時にそのまま部屋から出ていき、ノックから始める
コンコンコンコンコン
パト(ノック多いな)
バターン!!(扉を思い切り開ける音)
パト(静かに開けろや!びっくりするだろ?!)
セラは何食わぬ顔でパトの元まで近づき、挨拶をする
セラ「主様、なにをご求めで?」
パト「いや、何も求めてないけど?」
セラ「いや、だから何をご求めで?」
パト「だから!何も求めてないんだけど?!」
セラ「そうですか、ならさっさと要求を決めてください、一人のメイドの行動管理も出来ない主様、下々に的確に仕事を与える事が主様の求めらることなのに何も命令しないなど、周りから給料泥棒や窓際族など馬鹿にされるじゃないですか、やる気のある若い子の可能性を摘み取る気ですか?それが嫌ならさっさと命令でもなんでもしてください!!」
パト「重いわ!!俺のひとつのさりげない命令にどんだけ人生左右されてんだよ!別に主が現時点で何も求めないくらい満足してるんだからいいだろ?!」
セラ「成程、では何もしません、それがスーパーメイド」ドヤ
パト「いや、俺の事は良いからこの宮殿?屋敷?の清掃でもしてたら?」
セラ「それはもう終わってます、私綺麗好きなのでチリひとつ落ちてる事が許せないので」
パト「そんな馬鹿な~~」
パトはそう言いながら周りを見渡す、すると確かに傍から見たら埃一つ被ってはいなかった。
パト「・・・マジじゃん、でも俺の服は?!」
セラ「数か月手入れしなくてもいいくらいに繊細に洗って管理しているに決まっているでしょう、カビ臭いなんて最低過ぎて私が許せないわ」
パト(セラって掃除方面に関してはマジのスーパーメイドだ・・・それ以外が壊滅的だけど・・・)
パト「凄いじゃないかセラ!見直したよ!いや本当!」
セラ「何を今更、スーパーメイドなのだから当然です」ドヤ
セラは口ではそう言っているが顔は明らかなドヤ顔だった。
パト「セラ!屋敷の掃除を任せる!俺はその間に帰る!」
セラ「了解しました、もう終わってるので帰るのは許しません」
パト「くっそ!逃げようとしたが回り込まれてしまった!!」
セラ「どうせ暇なのでしょう?なら私のスーパーメイドの訓練に付き合いなさい、従属のお願いを聞くのも主の大事な務めでしょう!」
パト「はいはい、わかった、満足するまで付き合うよ」
セラ(やった!)「それでは続いて食事を運ぶ時の動作を・・・」
セラは少々人間関係が不器用だが、それでも主と一緒に居たいという気持ちだけは頑張って出している。パトはそんなセラに気付くことはない・・・
・・・
セラ「お帰りなさいませご主人様・・・」シーン
セラ「なにか違うのよね、いや、可憐で品があるのは当然なのだけど、どこか違うというか、満足できないというか、挨拶が平凡だからかしら?」
セラの住まいは第一の園に存在するパトが来日してきた時用の宮殿が存在し、普段は誰も住んでいないためセラが勝手に住んでいた。
セラ「これは主本人を呼んでこの違和感を解決しないと気持ち悪すぎてぐっすり眠れないわ」
セラはそう言うととりあえず勝手に現実世界に行き、パトを連れて来る
・・・・・・
パト「俺、暇だけど暇じゃないんだけど?」ムス―
セラ「可愛くて美しくて誰が見ても羨む美貌を持つ私に誘われた事を感謝しなさい駄主様」超絶上から目線
パト「来て早々無茶苦茶失礼な接待された、これがメイドのすることかよ!」
セラ「そうだったわ、というよりやっぱり臭いわね」
セラはそう言うとパトの身体にアルコールと香水を掛けようとした、だがパトも何度もその手にやられないためにそのスプレーから距離を取り、対策をする。
パト「ふふふ、俺が何度もそんなスプレー攻撃を許すと思うかね?駄メイド?」
セラ「ではロケット型を」ガチャン!!!
パト「は?!ふざけんな!どこから出した!そんなあからさまなネタみたいなロケットを出しやがって!!恥ずかしくないのかよ?!」
セラ「いいえ!むしろ主様相手にこれを打てると考えるだけでテンション上がりますね!!」
セラはそう言うと情け容赦なしにパトに向かってアルコール液が大量に入ったロケットをパトに向けて放つ!
パト「ぎゃあああああああ!!!」ズド――――ン!!!
ロケットの先端は凄く柔らかいクッションを使用しており、パトは怪我をしなかったが、身体中アルコールまみれになった。
セラ「うわ、アルコールくさ、酒に飲まれる男って情けないよね~」
パト「一滴も入ってねえわ!って本当にくさ?!これマジで臭いんだけど?!」
セラ「うるさいですね、とりあえずさっさと着替えるなりお風呂に入るなりしてその匂いを落としてください、不愉快度数が爆上がり過ぎて困惑超えてますが?」
パト「わかってるよ!まったく結局なんのために呼んだんだよ・・・」ブツブツ
パトはブツブツと文句を言いながら浴室に向かって歩いて行った。
セラ(は!メイドとして主の身体を洗うのは当然!ならこのままメイドとしての威厳というのを見せてあげた方がいいわね!)
・・・・・・
セラ「なんですか?メイドの前で服なんか脱いで?自分のメイドならセクハラは存在しないと思いました?最低ですね、失望しました、この件は裁判でじっくり話し合いましょう」
パト「なら俺はお前が勝手に俺の居る更衣室に入って来た件について勝負をしようじゃないか」
セラ「まあまあ、そんないちいち目くじら立ててないで、早く水着履いてください、デリカシーという言葉を育てようと地面にでも埋めたのですかね、そんなんじゃ育たないのに」はぁ~(溜息)
パト「その言葉そっくりそのまま帰してやるよ!駄メイド!!」
パトはそう言いながらセラに水着を用意させ、セラが持ってきた際どいブーメランパンツを履いて大浴場に入る。
パト「お前の水着のセンスはどうなっとるんじゃ?」
セラ「布面積が少ない方が洗いやすいでしょう、スーパーメイドが配慮したのですから黙って涙を流しながら感謝をしながらさっさとそのアルコール臭を取ってください」
パト「お前が付けた臭いだけどな?」
パトは渋々シャワーとせっけんを使って身体を念入りに洗う。
その間後ろでセラはパトをまくしたてる
セラ「え、そこは臭いがキツイんですからもっと洗いましょうよ、」
セラ「背中、そんなんじゃ全然洗えてませんよ、まあ手伝いませんけど」
セラ「首元や耳元はもっと念入りにしてください、これだからゴミカスと言われるんです」
パト「トゲしかない言葉のオンパレード!そして凄くうるさいヤジ!!というか手伝う気がないなら出ていけ!というかなんで俺の真後ろに居るの?!」
セラ「え?スーパーメイドですから?やっぱり主のお供をしないといけないでしょう?」
パト「ただ傍で立っててお供していると思ったら大間違いだぞ?」
セラ「ほら、早く洗う!そもそもこんなことをするために呼んだんじゃないんだから!」
パト「敬語ー!メイドの基礎ー!自身の辞書に【礼儀】という言葉を削除したかのような暴君?!」
パトはそんなこんな言いながら身体を洗い終え、大きなお風呂に浸かる
パト「おお、ここのお湯はなんか違うんだな」
セラ「それはまあ・・・」
パト「なんて湯を使ってるんだ?」
セラ「知らない、というより自分の家に流れてる水が何水なんかわかるわけないでしょ?」
パト「ああ、まあ、確かにそうか、別に特別な温泉を引いてるわけじゃないんだな」
セラ「いや、えっと・・・うん!多分そう!!」
パト(こいつに聞くだけ無駄だな・・・)
パトはそう思いながら湯から上がり、身体を拭き用意されていた服を着る
パト「へえ、セラが用意してくれたのか?」
セラ「いえ、もう数か月ここに放置してある服です、まあ、ここは清潔なので問題ないですよ」
パト「・・・まあ別にそういうのに抵抗ないからいいけど・・・」
・・・・・・
パトが髪の毛を乾かし、そして談話室に移動しようとした時、セラが両手を広げる
セラ「メイドが頑張ったご褒美、しっかり抱きしめるんですよ」ドヤ
パト「・・・」(お前が何をやったんだ?って思うけどここでやっておかないとまた面倒臭いからやっておこう・・・)
パトはそう考え、セラを抱きしめる
セラ「流石に石鹸を使ったので臭くないですね!」
パト「そうかい、それは良かったよ」
パトからはセラの表情はまったく見えない、セラはどのような顔をしているのか、興味がないわけではないが、とりあえずある程度抱きしめると離れる。
パト(特に変わったことはなし、顔が赤くなってるわけでもないし、やっぱり抱きしめる事に関してはそこまで思ってないんだろうな)
パトはそう考えながら更衣室を後にする。
セラはパトが更衣室を出たのを見計らって、顔をにやけさせ、先ほどの抱きしめられた幸福感を堪能していた。
そしてすぐに顔を引き締め、パトの元に行く。
・・・・・・
パト「それで元々の目的ってなんだっけ?」
セラ「私がスーパーメイド、だけど最近何処か普通というか、スーパーが足りないというか・・・だから主様を使えば多少は感覚を取り戻せるのでは、っと思いまして」
パト「安心しろセラ、最初からスーパーポンコツメイドだったから、そういう意味ではまったく変わってないから」
セラ「そんな冗談、今は求めてません!」
パト「あの今までの暴挙を冗談で済ませんな!」
セラ「それで挨拶から仕草までスーパーである事を主様に見て貰いたいの」
パト「はぁ・・・いいけど」
セラはパトがそう言うと同時にそのまま部屋から出ていき、ノックから始める
コンコンコンコンコン
パト(ノック多いな)
バターン!!(扉を思い切り開ける音)
パト(静かに開けろや!びっくりするだろ?!)
セラは何食わぬ顔でパトの元まで近づき、挨拶をする
セラ「主様、なにをご求めで?」
パト「いや、何も求めてないけど?」
セラ「いや、だから何をご求めで?」
パト「だから!何も求めてないんだけど?!」
セラ「そうですか、ならさっさと要求を決めてください、一人のメイドの行動管理も出来ない主様、下々に的確に仕事を与える事が主様の求めらることなのに何も命令しないなど、周りから給料泥棒や窓際族など馬鹿にされるじゃないですか、やる気のある若い子の可能性を摘み取る気ですか?それが嫌ならさっさと命令でもなんでもしてください!!」
パト「重いわ!!俺のひとつのさりげない命令にどんだけ人生左右されてんだよ!別に主が現時点で何も求めないくらい満足してるんだからいいだろ?!」
セラ「成程、では何もしません、それがスーパーメイド」ドヤ
パト「いや、俺の事は良いからこの宮殿?屋敷?の清掃でもしてたら?」
セラ「それはもう終わってます、私綺麗好きなのでチリひとつ落ちてる事が許せないので」
パト「そんな馬鹿な~~」
パトはそう言いながら周りを見渡す、すると確かに傍から見たら埃一つ被ってはいなかった。
パト「・・・マジじゃん、でも俺の服は?!」
セラ「数か月手入れしなくてもいいくらいに繊細に洗って管理しているに決まっているでしょう、カビ臭いなんて最低過ぎて私が許せないわ」
パト(セラって掃除方面に関してはマジのスーパーメイドだ・・・それ以外が壊滅的だけど・・・)
パト「凄いじゃないかセラ!見直したよ!いや本当!」
セラ「何を今更、スーパーメイドなのだから当然です」ドヤ
セラは口ではそう言っているが顔は明らかなドヤ顔だった。
パト「セラ!屋敷の掃除を任せる!俺はその間に帰る!」
セラ「了解しました、もう終わってるので帰るのは許しません」
パト「くっそ!逃げようとしたが回り込まれてしまった!!」
セラ「どうせ暇なのでしょう?なら私のスーパーメイドの訓練に付き合いなさい、従属のお願いを聞くのも主の大事な務めでしょう!」
パト「はいはい、わかった、満足するまで付き合うよ」
セラ(やった!)「それでは続いて食事を運ぶ時の動作を・・・」
セラは少々人間関係が不器用だが、それでも主と一緒に居たいという気持ちだけは頑張って出している。パトはそんなセラに気付くことはない・・・
patopatoblog at 01:21|Permalink
2022年12月04日
No.83 十三天の心 ニア
今回【十三天の心】に選ばれたニアには二つの顔がある
・元気で天然な愛玩動物のようなニア
・暗殺を得意とし、獲物を絶対に仕留めるニア
二つの顔を持つニアだが答えは簡単で人格が二つあるのだ。
その切り替え方は頭に着けている鈴であり、その鈴は特別でニア本人かニアの主である者でしかその鈴を鳴らす事はできない仕様になっている。
つまりニアの人格を変えるには現時点ではニア本人、パト、ミール、シンの4名のみとなっている。
普段の温厚なニアは戦闘という戦闘が一切出来ないため、戦場や戦闘が必要な時は残虐性のあるニアに切り替え、戦うのである。
・・・・・・
ニア「お花畑だ~~綺麗だね~~」
ニアは普段は能天気過ぎて、仕事で山菜を取る間に寄り道をして一人でお花畑ではしゃぎ遊び呆けるような子だった。
だが種族的にそのような子が多い種族なのでそれに対してそこまで咎める者も居なかった。
ニア「【十三天の心】に選ばれて何か変わるかなって思ったけど特に変わったことないね~」
ニアは【十三天の心】に選ばれた後も元々住んでいた森の中にある狸族の里で過ごしていた。
幹部に利益を与える行為さえしなければ何処に住んでてもいいというのが【十三天の心】のルールなのだ。
なので余程物好きではない限り何の文化もない【第二の園】には誰も済まずにあらゆる文化が整っている他の園に他のメンバーも過ごしているのだ。
ニア「あの時皆で顔を合わせた時以来他の子に会ってないし、女帝と呼ばれるようになったらしいけど特にやる事もないし・・・あ!そういえばもう一人のニアの仕事が無くなったんだよね!どうしよう!お金なくなるよ?!」
ニアは草食なので食事には困らないのだが、何分それ以外の生活費が必要であり、それらを払うための資金源が絶たれてしまい困惑していた。
ニア「ここのお花畑のお花を売ってお花屋さんでもしようかな?それか山菜を都会に持って行って売りに行くか・・・でもそれって女帝のニアがしていいのかな?威厳がどうこうとか言われそう・・・」
能天気なニアにしては珍しく困っていた、いつもは元気にぴょこぴょこ動く耳も萎れてしまい、お花畑の真ん中で困り果ててしまう
ニア「そうだ!こういう時こそ!メンバーに聞くべきだよね!」
ニアはそう言い、叡天の羅針盤に赴く
・・・・・・
ニア「こんにちは~~」
ニアはゆっくりとドアを開ける、するとそこには守備の究極系であるベルが居た。
ニア(ベル様だ!以前は話せなかったけど、この際だからお話出来たらいいな~)
ニアはそう思いながらベルの元までトコトコと走り、そして話かける
ニア「ベル様!教えて欲しい事があるの!」
ニアは大きな元気な声でベルに話しかける、その大きな声に対して眉間にしわを寄せ、あからさまに嫌な顔をしながらベルは応える
ベル「なに?・・・要件があるなら手短にしてほしい・・・と思う」
ニア「ベル様は普段どのようにして生計を立てているのですか?」
ベル「ここに来たら・・・生活に必要な資金は・・・各自分シンが用意してるから・・・そこから資金を降ろせばいいと・・・思う」
ニア「そうなんですね!良かった~、今まで働いて生計立ててたからどうしようって思っちゃって」
ベル「女帝が他の園で働くのは・・・駄目、直接じゃなくても間接的に幹部のためになるから・・・だから自分のための生活をするのはいいけど・・・資金は絶対にここから取らないと駄目だと・・・思う」
ニア「え~でも、それって他の園の物を買ったらその分経済回すからそれも間接的に幹部の人のためにならないですか?」
ベル「商品を買うのは・・・自分が生きるためだから・・・問題ない、自分が助かるためであって別に相手を助ける意図はないから・・・て理屈だと思う」
ニア「へえ~そうなんですね!ありがとうございます!えっとどこからお金を降ろしたらいいか教えて貰っていいですか?」
ベル「メンドクサイ・・・って思う」ム~
ベルは本に顔を埋め、「これ以上話しかけるな」という合図を送る、だがニアは空気が読めないため、お構いなしにベルにお願いする。
ニア「お願いしますベル様!このままだとニア生活出来ないの!」
ベルはとうとう我慢の限界が来たのか、能力を使う。
ベル「~ムオンノセカイ~」
するとベルの周りが無音になり、ニアもベルに話しかけているのに一切声がベルに届かないのだ、そしてベルは涼しい顔に戻り、読書に戻った。
ニア(酷いよ~~!教えてくれるくらいいいじゃん~~)
ニアはそう思いながらもベルに拒絶された以上どうしようもないため自分でなんとか自分用の資金を降ろす方法を考える。
・・・・・・
ニア「叡天の羅針盤って大きい図書館って感じだよね、特に特別な機械とかあるわけじゃないし、それっぽい魔法陣とか施設があるわけじゃないし・・・どうなんだろう?」
ニアは周りをある程度観察するが何処にもお金を降ろせるような場所がないためまたもや困り果ててしまった。
すると扉が開き同じタイミングでメンバーになったユラが現れた。
ユラ「どうしたんだい?ニア、こんなところに?」
ニア「ニアはね、生活用のお金を降ろしに来たんだけど方法がわからなくて・・・」
ユラ「そうなんだね、それは大変、私も協力してあげたいけど生憎ちょっと用事があってね、」
ニア「いいよいいよ!自分でなんとか探してみるから!ユラちゃんありがとうね!」
ニアはそう言いユラはそのまま奥の部屋に入っていく。
ニア「あれ?そういえば奥に部屋があったんだね、なんだろう?ユラちゃんが出てきたら聞いてみようかな?」
ニアはそう考えながら大広間を調べていった。
そして数分もしない内にユラが部屋から出てきて涼しい顔で「それじゃあね」と軽く挨拶をしてその場を去って行った。
ニア「ああ、せっかく聞きたかったのに・・・」
ニアはそう思いながらも「入ればわかるか」と考え、ユラの入って行った部屋に入ろうとするが鍵が掛かっていて入る事が出来なかった。
ニア「あれ?鍵が掛かってる?でもさっきユラちゃん鍵を掛けるような素振りしてなかったと思ったんだけどな~」
ニアはそう考えながらドアの事は諦め、本を漁って探していた、するとそこにシンが現れた。
シン「騒々しいですね、ニア、どうしたの?こんなに本棚から本を出して・・・」
ニア「シン様~、お金~~、生活出来ない~~~」半泣き
シン「貴女、話を聞いてなかったの?生活費は各自の部屋にある金庫に入れてあるからそこから取って行ってって言ったじゃない、あと各自の部屋は寝泊まりは自由だし、絶対に他人は入れないから気負わずに自由に過ごしても良いって・・・はぁ、次はちゃんと話を聞いておくのよ?」
ニア「あれ?でもニア、そんな話聞いた覚え・・・あ。」
ニアはふと思い出したかのように鈴を鳴らす。
裏ニア「シン、その話私ともう一人の私にしないと駄目だ、記憶を共有していない」
シン「それを先に言いなさい、それと貴方達で記憶の共有とか出来ないの?」
裏ニア「記憶は共感できない、共感してしまったら表のニアがニアで無くなってしまうからね、あくまで本能である私は私の人格で居た方がいいの」
シン「そう、なら今度からはしっかり貴女達で情報だけでも共有出来るようにして、主相手に二度も同じ説明をさせるつもり?」
裏ニア「それは無礼だな、気を付けよう、ただ表のニアがそれに気付くかどうかだが・・・」
シン「私が人格入れ替わった後はメモを確認しなさいって言っておくわ、それで引き継ぎたい情報を表のニアに引き継げるでしょう?報連相はしっかりとよ!」
裏ニア「助言感謝します、ちなみに資金とはどの程度」
シン「自称意識高い系ばっかりだからね、相当高額なお金を入れてるわ、一応この叡天の羅針盤内の時間を基準に約300時間ごとに入金してるわ、まあ大金を使い続けるのもセンスが居るっていうくらいだし、表のニアは細々しい生活してるし、お金が無くなるとかは考えなくていいわ」
裏ニア「そうですか、ありがとうございますそれでは」鈴チリーン
ニア「えっと、やっぱりもう一人のニアが知ってた?」
シン「ええ、とりあえず貴方達で情報交換出来るようにメモなんかに書いて互いに情報を引き継ぎなさいって言っておいたわ、それとこれ、メモ帳、渡しておくから今からもう一人の自分に聞いて自分でなんとかしてみなさい」
ニア「ありがとう!シン様!」
シン「ええ、あと、その本はしっかり本棚に戻しておくのよ!」
ニア「は~い」
シンはニアに注意し、その反対側でベルが能力を使いながら読書をしているのを見つける
シン(ベル、ニアの声がうるさくてムオンノセカイ使ってる・・・何かあったら身体ゆすらないと)
シンはため息をつきながら自室に戻る。
・・・・・・
ニア「やった!いっぱいお金あるよ!」
ニアは自室を見つけ、その中にある金庫からお金を確認する。そこにあるお金はそのまま手に入るわけではなく、各園の通貨に変更出来るように加工されている、そのため、まずは機械に欲しい金額を打ち込み、どの園用のお金を作るかを決め、そしてそこから指定したお金が出てくるという形で出来ている、帝園にはカード払いみたいなものが存在しないため、全て現金払いである。
ニア「こんなに沢山お金は要らないから、そうだな~1000ミルあればいいかな~」
【ミル】とはお金の単位である、通過はデザインが違うだけでお金の名称や単価は同じなのである。
各園事にお金と単価事情を出すとミールが管理出来ないとのことで、デザインは変えて専用のお金としてはいいが、読み方や単価は共通なのである。
ニア「お家の支払いが600ミル、水道が100ミル、生活用品で300ミルもあれば大丈夫!これで生きていける~!」
ニアは歓喜し、その場でぴょんぴょんと跳ねる!
そしてそのまま叡天の羅針盤を後にして、自分の家に戻り、食材保管庫に置いてある果物を食べてゆっくり寝た・・・
ニアは考えなかった・・・
ユラが来た時、ユラもただお金を降ろしに来ただけなのにまったく教えなかった事、
そして家の支払いは一括で払い、買い取れば良かったと・・・
だがニアはそんな事を一切考えずにその日の喜びと満足感と充実感の中心地よい夢の世界に向かうのだった。
・元気で天然な愛玩動物のようなニア
・暗殺を得意とし、獲物を絶対に仕留めるニア
二つの顔を持つニアだが答えは簡単で人格が二つあるのだ。
その切り替え方は頭に着けている鈴であり、その鈴は特別でニア本人かニアの主である者でしかその鈴を鳴らす事はできない仕様になっている。
つまりニアの人格を変えるには現時点ではニア本人、パト、ミール、シンの4名のみとなっている。
普段の温厚なニアは戦闘という戦闘が一切出来ないため、戦場や戦闘が必要な時は残虐性のあるニアに切り替え、戦うのである。
・・・・・・
ニア「お花畑だ~~綺麗だね~~」
ニアは普段は能天気過ぎて、仕事で山菜を取る間に寄り道をして一人でお花畑ではしゃぎ遊び呆けるような子だった。
だが種族的にそのような子が多い種族なのでそれに対してそこまで咎める者も居なかった。
ニア「【十三天の心】に選ばれて何か変わるかなって思ったけど特に変わったことないね~」
ニアは【十三天の心】に選ばれた後も元々住んでいた森の中にある狸族の里で過ごしていた。
幹部に利益を与える行為さえしなければ何処に住んでてもいいというのが【十三天の心】のルールなのだ。
なので余程物好きではない限り何の文化もない【第二の園】には誰も済まずにあらゆる文化が整っている他の園に他のメンバーも過ごしているのだ。
ニア「あの時皆で顔を合わせた時以来他の子に会ってないし、女帝と呼ばれるようになったらしいけど特にやる事もないし・・・あ!そういえばもう一人のニアの仕事が無くなったんだよね!どうしよう!お金なくなるよ?!」
ニアは草食なので食事には困らないのだが、何分それ以外の生活費が必要であり、それらを払うための資金源が絶たれてしまい困惑していた。
ニア「ここのお花畑のお花を売ってお花屋さんでもしようかな?それか山菜を都会に持って行って売りに行くか・・・でもそれって女帝のニアがしていいのかな?威厳がどうこうとか言われそう・・・」
能天気なニアにしては珍しく困っていた、いつもは元気にぴょこぴょこ動く耳も萎れてしまい、お花畑の真ん中で困り果ててしまう
ニア「そうだ!こういう時こそ!メンバーに聞くべきだよね!」
ニアはそう言い、叡天の羅針盤に赴く
・・・・・・
ニア「こんにちは~~」
ニアはゆっくりとドアを開ける、するとそこには守備の究極系であるベルが居た。
ニア(ベル様だ!以前は話せなかったけど、この際だからお話出来たらいいな~)
ニアはそう思いながらベルの元までトコトコと走り、そして話かける
ニア「ベル様!教えて欲しい事があるの!」
ニアは大きな元気な声でベルに話しかける、その大きな声に対して眉間にしわを寄せ、あからさまに嫌な顔をしながらベルは応える
ベル「なに?・・・要件があるなら手短にしてほしい・・・と思う」
ニア「ベル様は普段どのようにして生計を立てているのですか?」
ベル「ここに来たら・・・生活に必要な資金は・・・各自分シンが用意してるから・・・そこから資金を降ろせばいいと・・・思う」
ニア「そうなんですね!良かった~、今まで働いて生計立ててたからどうしようって思っちゃって」
ベル「女帝が他の園で働くのは・・・駄目、直接じゃなくても間接的に幹部のためになるから・・・だから自分のための生活をするのはいいけど・・・資金は絶対にここから取らないと駄目だと・・・思う」
ニア「え~でも、それって他の園の物を買ったらその分経済回すからそれも間接的に幹部の人のためにならないですか?」
ベル「商品を買うのは・・・自分が生きるためだから・・・問題ない、自分が助かるためであって別に相手を助ける意図はないから・・・て理屈だと思う」
ニア「へえ~そうなんですね!ありがとうございます!えっとどこからお金を降ろしたらいいか教えて貰っていいですか?」
ベル「メンドクサイ・・・って思う」ム~
ベルは本に顔を埋め、「これ以上話しかけるな」という合図を送る、だがニアは空気が読めないため、お構いなしにベルにお願いする。
ニア「お願いしますベル様!このままだとニア生活出来ないの!」
ベルはとうとう我慢の限界が来たのか、能力を使う。
ベル「~ムオンノセカイ~」
するとベルの周りが無音になり、ニアもベルに話しかけているのに一切声がベルに届かないのだ、そしてベルは涼しい顔に戻り、読書に戻った。
ニア(酷いよ~~!教えてくれるくらいいいじゃん~~)
ニアはそう思いながらもベルに拒絶された以上どうしようもないため自分でなんとか自分用の資金を降ろす方法を考える。
・・・・・・
ニア「叡天の羅針盤って大きい図書館って感じだよね、特に特別な機械とかあるわけじゃないし、それっぽい魔法陣とか施設があるわけじゃないし・・・どうなんだろう?」
ニアは周りをある程度観察するが何処にもお金を降ろせるような場所がないためまたもや困り果ててしまった。
すると扉が開き同じタイミングでメンバーになったユラが現れた。
ユラ「どうしたんだい?ニア、こんなところに?」
ニア「ニアはね、生活用のお金を降ろしに来たんだけど方法がわからなくて・・・」
ユラ「そうなんだね、それは大変、私も協力してあげたいけど生憎ちょっと用事があってね、」
ニア「いいよいいよ!自分でなんとか探してみるから!ユラちゃんありがとうね!」
ニアはそう言いユラはそのまま奥の部屋に入っていく。
ニア「あれ?そういえば奥に部屋があったんだね、なんだろう?ユラちゃんが出てきたら聞いてみようかな?」
ニアはそう考えながら大広間を調べていった。
そして数分もしない内にユラが部屋から出てきて涼しい顔で「それじゃあね」と軽く挨拶をしてその場を去って行った。
ニア「ああ、せっかく聞きたかったのに・・・」
ニアはそう思いながらも「入ればわかるか」と考え、ユラの入って行った部屋に入ろうとするが鍵が掛かっていて入る事が出来なかった。
ニア「あれ?鍵が掛かってる?でもさっきユラちゃん鍵を掛けるような素振りしてなかったと思ったんだけどな~」
ニアはそう考えながらドアの事は諦め、本を漁って探していた、するとそこにシンが現れた。
シン「騒々しいですね、ニア、どうしたの?こんなに本棚から本を出して・・・」
ニア「シン様~、お金~~、生活出来ない~~~」半泣き
シン「貴女、話を聞いてなかったの?生活費は各自の部屋にある金庫に入れてあるからそこから取って行ってって言ったじゃない、あと各自の部屋は寝泊まりは自由だし、絶対に他人は入れないから気負わずに自由に過ごしても良いって・・・はぁ、次はちゃんと話を聞いておくのよ?」
ニア「あれ?でもニア、そんな話聞いた覚え・・・あ。」
ニアはふと思い出したかのように鈴を鳴らす。
裏ニア「シン、その話私ともう一人の私にしないと駄目だ、記憶を共有していない」
シン「それを先に言いなさい、それと貴方達で記憶の共有とか出来ないの?」
裏ニア「記憶は共感できない、共感してしまったら表のニアがニアで無くなってしまうからね、あくまで本能である私は私の人格で居た方がいいの」
シン「そう、なら今度からはしっかり貴女達で情報だけでも共有出来るようにして、主相手に二度も同じ説明をさせるつもり?」
裏ニア「それは無礼だな、気を付けよう、ただ表のニアがそれに気付くかどうかだが・・・」
シン「私が人格入れ替わった後はメモを確認しなさいって言っておくわ、それで引き継ぎたい情報を表のニアに引き継げるでしょう?報連相はしっかりとよ!」
裏ニア「助言感謝します、ちなみに資金とはどの程度」
シン「自称意識高い系ばっかりだからね、相当高額なお金を入れてるわ、一応この叡天の羅針盤内の時間を基準に約300時間ごとに入金してるわ、まあ大金を使い続けるのもセンスが居るっていうくらいだし、表のニアは細々しい生活してるし、お金が無くなるとかは考えなくていいわ」
裏ニア「そうですか、ありがとうございますそれでは」鈴チリーン
ニア「えっと、やっぱりもう一人のニアが知ってた?」
シン「ええ、とりあえず貴方達で情報交換出来るようにメモなんかに書いて互いに情報を引き継ぎなさいって言っておいたわ、それとこれ、メモ帳、渡しておくから今からもう一人の自分に聞いて自分でなんとかしてみなさい」
ニア「ありがとう!シン様!」
シン「ええ、あと、その本はしっかり本棚に戻しておくのよ!」
ニア「は~い」
シンはニアに注意し、その反対側でベルが能力を使いながら読書をしているのを見つける
シン(ベル、ニアの声がうるさくてムオンノセカイ使ってる・・・何かあったら身体ゆすらないと)
シンはため息をつきながら自室に戻る。
・・・・・・
ニア「やった!いっぱいお金あるよ!」
ニアは自室を見つけ、その中にある金庫からお金を確認する。そこにあるお金はそのまま手に入るわけではなく、各園の通貨に変更出来るように加工されている、そのため、まずは機械に欲しい金額を打ち込み、どの園用のお金を作るかを決め、そしてそこから指定したお金が出てくるという形で出来ている、帝園にはカード払いみたいなものが存在しないため、全て現金払いである。
ニア「こんなに沢山お金は要らないから、そうだな~1000ミルあればいいかな~」
【ミル】とはお金の単位である、通過はデザインが違うだけでお金の名称や単価は同じなのである。
各園事にお金と単価事情を出すとミールが管理出来ないとのことで、デザインは変えて専用のお金としてはいいが、読み方や単価は共通なのである。
ニア「お家の支払いが600ミル、水道が100ミル、生活用品で300ミルもあれば大丈夫!これで生きていける~!」
ニアは歓喜し、その場でぴょんぴょんと跳ねる!
そしてそのまま叡天の羅針盤を後にして、自分の家に戻り、食材保管庫に置いてある果物を食べてゆっくり寝た・・・
ニアは考えなかった・・・
ユラが来た時、ユラもただお金を降ろしに来ただけなのにまったく教えなかった事、
そして家の支払いは一括で払い、買い取れば良かったと・・・
だがニアはそんな事を一切考えずにその日の喜びと満足感と充実感の中心地よい夢の世界に向かうのだった。
patopatoblog at 01:17|Permalink
2022年11月30日
No.82 十三天の心 テル
テルの技術力は非常に高い、応用力も高く、軽々と習得するのに何十年掛かると言われるような代物でもほんの一瞬で覚える所か、そんな技すらも改良を加えてさらに質の高いものにしてしまう。
テル「え?技術の見直しがしたい?」
聖人族A「はい、テル様の功績はお聞きしております、あの絶対的帝園の主様に直接ご指導をしたとお聞きしております、そんなテル様に私達の伝統技術をぜひ見直してもらい、さらなる高みに上げて欲しいのです!」
テルは自分と同じ種族の子から依頼されていた。
テル(う~ん、暇だから別にいいんだけど・・・いいのかな?無償でやって?)
テルとしては暇潰しなので別に構わないのだが、今の所属は【第二の園】、無償で他所の園に技術を提供するのは色々とマズイのではないか?と考える。
テル「ごめんね、今は所属が違うからちょっと私もやっていいのかわからないんだ~」
聖人族A「そうですか・・・すみません、ムリを言ってしまって・・・」
聖人族の子はあからさまに気を落とし、テルの元から帰ろうとしていた。
テルはそんな背中を見ていられなくなり、その聖人族の子を止めた
テル「わかった!ちょっと待って!この際だから上に聞いてみるから!ちょっとここで待ってて!」
テルは大慌てで止め、即座にシンに連絡する。
・・・・・・
テル「シン様?私が以前居た園で技術の伝授や依頼を受けるのは大丈夫ですかね?」
シン「特に定めてないから問題ないと思うけど・・・だけど他所の園だと外部からの依頼や干渉は禁止って法もあるから【第七の園】の法をしっかり見てからやりなさい、あ、でも構成員幹部相手はダメよ、それで園同士の戦争とかになったらいけないからね!私達は帝園全体の治安管理も任されているのだからそこは公平にね!後、その技術がまわりまわって構成員幹部へ届くのも駄目だから使用用途と他言無用であることをしっかり伝えるようにね!」
テル「成程・・・まわりまわってその技術が構成員幹部の利益になったら駄目・・・って技術伝授って絶対ダメじゃん!!」
シン「まあ、ブラックよりのグレーね、その園のための技術になりますからね、申し訳ないけど断って頂戴」
シンはテルにそう指示し、テルは少し残念そうにシンとの連絡を切る。
・・・・・・
テル「ごめん、やっぱり無理みたい、引き留めちゃってごめんね」
聖人族A「いえ、私のために動いてくれただけでも嬉しいです!ありがとうございました!」
聖人族の子は深く頭を下げ、そのまま走り去って行った。
テル(せっかくの才能も使わないと宝の持ち腐れだよね・・・はぁ)
テルはため息をつきながら自分の家に戻る。
・・・・・・
テルの家は【第七の園】にあり、見る限り可愛いアイテムでデコレーションをした広い2LDKサイズの家を持っていた。
大広場は30畳程ある広い空間であり、今回のようにお客が来た時に出迎える場所である、そして自分らしさを出すために色んなデコレーションをしていた。
そして残り2部屋は衣装室と寝室だった。
衣装室は20畳程あり、寝室はなんと4畳程しかなく、シングルベッドを部屋いっぱいに置き、小物置き用の小さい机を頭付近に置いている程度であった。
テルは普段美意識が高く、常に自分の身体の細胞が劣化させないようにオーラ技術開発を独自で行い、何もしなくても美肌を保ち、あらゆる美容効果を持つオーラを常に纏うという変わった技術を使っていた。
そのおかげでテルの身体が汚れることはなく、油分や汗も完璧に浄化し、服も汚れないようにオーラで纏っていたため、テルはそのままベッドに倒れこんだ。
テル「体臭は身体の内側の問題と身体の外側による汚れによる問題から生まれる物、それで今回外部からの要員は排除したから、次は内部だけど・・・正直、オーラを体内に充満させたらそれだけで別に問題なさそうだし、後はバランスかな~、全部浄化したらその日飲食したものまですぐに浄化されちゃいそうだし・・・」
テルはうつ伏せでベッドに倒れたまま、先ほど口走った事をすぐに実行してみる・・・結果、出来た。
テル「うん、これで食べ物の消化した事で発生する臭いや、口臭、口腔内ケアもオーラだけで完璧にこなせるね・・・あとは・・・」
テルはこうやって思いついた事をすぐに実践してはすぐに成果を出し、日常で使うという事を繰り返していた。
テルはお風呂や手入れが好きなため、それだけの技術を持ちながらも敢えてお風呂に入り、汚れてもいない美しく白い肌を洗う、その行動だけで心が落ち着くのだ。
だがテルが【十三天の心】の候補生に選ばれた時から、生活は変わり、自分の役割が無くなり、常に誰かのためではなく自分のためだけに力を磨くようになった。それが時に虚しく感じ、御礼を言われなくなったり、以前までは多く相談に来ていた客も今では減って、今回のように来ても期待に応える事も出来ずにそのまま帰すという繰り返しだった。
テル「つまんないなぁ、自分だけが満たされても誰も私に感謝してくれないし、誰も私を求めてくれない・・・」
テルは自分の先ほどまで思い付き、完成させていた新たな技術を解除し、そのままお風呂に入った。
・・・・・・
【十三天の心】の役割は治安維持と主様への力を与え、支え、共に戦う事。
治安等早々悪くなることはなく、メンバー全員が暇を持て余しているのが現状だった。
ネルは主(パト)の所に定期的に遊びに行き
ベルは常に自室で読書に没頭し(最近は帝国産の小説に没頭している)
シンは仕事があり、業務をこなし
ノラは自分磨きのためにストイックに鍛錬を重ね
フラは自室でダラダラし
ルラは新たな治療技術の研究を行い
ウルは精神統一の特訓で定期的に場所を変えて鍛錬をしている
同期になる5人の話を聞くと
セラは趣味である侍女の業務を意味も無くこなし
ルナは現実世界に居る主の動向を確認し、何かあった時にすぐ対応できるようにと観察し
ユラは日頃は謎の研究に没頭していた。
ニアは花畑で遊んだと能天気な事ばかりしていて
リルは現実世界で主の元で生活していると聞いた。
テル「皆好きに生きてるけど、私達の寿命ってほぼ無限だからずっと生きていくとそんな娯楽もつまらなくなるんじゃないのかな?私なんて技術の究極系だからすぐにできちゃうし・・・つまんないなぁ」
テルはお風呂の湯舟の中で声を出して今の葛藤を口にする。
女帝と帝園全土で知名度が増えても偉い事等一度もしていない、
ただただ時間を無駄に過ごすだけの日々。
テル(もっとこの帝園全土の技術力が上がればよりよい生活が出来るんじゃないかな・・・全土なら一部の構成員幹部の利益にならずに全員の利益になるし、それなら文句ないんじゃ・・・でもそうなると全員一斉に教える必要があるから偏ればそれはそれでダメだしされそうだな~~、惜しいなぁ~~)
テルは湯舟の中で足をバタバタさせながらいい案が浮かばないモヤモヤを発散させていた。
テル「どうせなら同期の皆と仲を深めてお悩みを聞いたらどうだろう!そしたらきっと難題を突き付けてくれるかも!だって皆私と同じ天才だもん!きっとそうだよ!レベル高いはず!!」
そしてテルはまず周りの事は今はどうしようもないため、自分と同じく所属するメンバーの技術的お悩みを聞こうと方針を固めた!
・・・・・・
テルはお気に入りのピンクの衣装を来て自身のオーラら気配を消す杖を持ち、自分が開発したオーラを体中に纏いながらさっそく皆の居る園へ向かったのだった。
テル「え?技術の見直しがしたい?」
聖人族A「はい、テル様の功績はお聞きしております、あの絶対的帝園の主様に直接ご指導をしたとお聞きしております、そんなテル様に私達の伝統技術をぜひ見直してもらい、さらなる高みに上げて欲しいのです!」
テルは自分と同じ種族の子から依頼されていた。
テル(う~ん、暇だから別にいいんだけど・・・いいのかな?無償でやって?)
テルとしては暇潰しなので別に構わないのだが、今の所属は【第二の園】、無償で他所の園に技術を提供するのは色々とマズイのではないか?と考える。
テル「ごめんね、今は所属が違うからちょっと私もやっていいのかわからないんだ~」
聖人族A「そうですか・・・すみません、ムリを言ってしまって・・・」
聖人族の子はあからさまに気を落とし、テルの元から帰ろうとしていた。
テルはそんな背中を見ていられなくなり、その聖人族の子を止めた
テル「わかった!ちょっと待って!この際だから上に聞いてみるから!ちょっとここで待ってて!」
テルは大慌てで止め、即座にシンに連絡する。
・・・・・・
テル「シン様?私が以前居た園で技術の伝授や依頼を受けるのは大丈夫ですかね?」
シン「特に定めてないから問題ないと思うけど・・・だけど他所の園だと外部からの依頼や干渉は禁止って法もあるから【第七の園】の法をしっかり見てからやりなさい、あ、でも構成員幹部相手はダメよ、それで園同士の戦争とかになったらいけないからね!私達は帝園全体の治安管理も任されているのだからそこは公平にね!後、その技術がまわりまわって構成員幹部へ届くのも駄目だから使用用途と他言無用であることをしっかり伝えるようにね!」
テル「成程・・・まわりまわってその技術が構成員幹部の利益になったら駄目・・・って技術伝授って絶対ダメじゃん!!」
シン「まあ、ブラックよりのグレーね、その園のための技術になりますからね、申し訳ないけど断って頂戴」
シンはテルにそう指示し、テルは少し残念そうにシンとの連絡を切る。
・・・・・・
テル「ごめん、やっぱり無理みたい、引き留めちゃってごめんね」
聖人族A「いえ、私のために動いてくれただけでも嬉しいです!ありがとうございました!」
聖人族の子は深く頭を下げ、そのまま走り去って行った。
テル(せっかくの才能も使わないと宝の持ち腐れだよね・・・はぁ)
テルはため息をつきながら自分の家に戻る。
・・・・・・
テルの家は【第七の園】にあり、見る限り可愛いアイテムでデコレーションをした広い2LDKサイズの家を持っていた。
大広場は30畳程ある広い空間であり、今回のようにお客が来た時に出迎える場所である、そして自分らしさを出すために色んなデコレーションをしていた。
そして残り2部屋は衣装室と寝室だった。
衣装室は20畳程あり、寝室はなんと4畳程しかなく、シングルベッドを部屋いっぱいに置き、小物置き用の小さい机を頭付近に置いている程度であった。
テルは普段美意識が高く、常に自分の身体の細胞が劣化させないようにオーラ技術開発を独自で行い、何もしなくても美肌を保ち、あらゆる美容効果を持つオーラを常に纏うという変わった技術を使っていた。
そのおかげでテルの身体が汚れることはなく、油分や汗も完璧に浄化し、服も汚れないようにオーラで纏っていたため、テルはそのままベッドに倒れこんだ。
テル「体臭は身体の内側の問題と身体の外側による汚れによる問題から生まれる物、それで今回外部からの要員は排除したから、次は内部だけど・・・正直、オーラを体内に充満させたらそれだけで別に問題なさそうだし、後はバランスかな~、全部浄化したらその日飲食したものまですぐに浄化されちゃいそうだし・・・」
テルはうつ伏せでベッドに倒れたまま、先ほど口走った事をすぐに実行してみる・・・結果、出来た。
テル「うん、これで食べ物の消化した事で発生する臭いや、口臭、口腔内ケアもオーラだけで完璧にこなせるね・・・あとは・・・」
テルはこうやって思いついた事をすぐに実践してはすぐに成果を出し、日常で使うという事を繰り返していた。
テルはお風呂や手入れが好きなため、それだけの技術を持ちながらも敢えてお風呂に入り、汚れてもいない美しく白い肌を洗う、その行動だけで心が落ち着くのだ。
だがテルが【十三天の心】の候補生に選ばれた時から、生活は変わり、自分の役割が無くなり、常に誰かのためではなく自分のためだけに力を磨くようになった。それが時に虚しく感じ、御礼を言われなくなったり、以前までは多く相談に来ていた客も今では減って、今回のように来ても期待に応える事も出来ずにそのまま帰すという繰り返しだった。
テル「つまんないなぁ、自分だけが満たされても誰も私に感謝してくれないし、誰も私を求めてくれない・・・」
テルは自分の先ほどまで思い付き、完成させていた新たな技術を解除し、そのままお風呂に入った。
・・・・・・
【十三天の心】の役割は治安維持と主様への力を与え、支え、共に戦う事。
治安等早々悪くなることはなく、メンバー全員が暇を持て余しているのが現状だった。
ネルは主(パト)の所に定期的に遊びに行き
ベルは常に自室で読書に没頭し(最近は帝国産の小説に没頭している)
シンは仕事があり、業務をこなし
ノラは自分磨きのためにストイックに鍛錬を重ね
フラは自室でダラダラし
ルラは新たな治療技術の研究を行い
ウルは精神統一の特訓で定期的に場所を変えて鍛錬をしている
同期になる5人の話を聞くと
セラは趣味である侍女の業務を意味も無くこなし
ルナは現実世界に居る主の動向を確認し、何かあった時にすぐ対応できるようにと観察し
ユラは日頃は謎の研究に没頭していた。
ニアは花畑で遊んだと能天気な事ばかりしていて
リルは現実世界で主の元で生活していると聞いた。
テル「皆好きに生きてるけど、私達の寿命ってほぼ無限だからずっと生きていくとそんな娯楽もつまらなくなるんじゃないのかな?私なんて技術の究極系だからすぐにできちゃうし・・・つまんないなぁ」
テルはお風呂の湯舟の中で声を出して今の葛藤を口にする。
女帝と帝園全土で知名度が増えても偉い事等一度もしていない、
ただただ時間を無駄に過ごすだけの日々。
テル(もっとこの帝園全土の技術力が上がればよりよい生活が出来るんじゃないかな・・・全土なら一部の構成員幹部の利益にならずに全員の利益になるし、それなら文句ないんじゃ・・・でもそうなると全員一斉に教える必要があるから偏ればそれはそれでダメだしされそうだな~~、惜しいなぁ~~)
テルは湯舟の中で足をバタバタさせながらいい案が浮かばないモヤモヤを発散させていた。
テル「どうせなら同期の皆と仲を深めてお悩みを聞いたらどうだろう!そしたらきっと難題を突き付けてくれるかも!だって皆私と同じ天才だもん!きっとそうだよ!レベル高いはず!!」
そしてテルはまず周りの事は今はどうしようもないため、自分と同じく所属するメンバーの技術的お悩みを聞こうと方針を固めた!
・・・・・・
テルはお気に入りのピンクの衣装を来て自身のオーラら気配を消す杖を持ち、自分が開発したオーラを体中に纏いながらさっそく皆の居る園へ向かったのだった。
patopatoblog at 02:12|Permalink
2022年10月09日
No.53 シオの日記
〇月〇日
今日は約500名の機械族が生まれた、その中でずっと気にかけてた子がやっと目を覚ました。
その子はとても可愛らしく、とても才能に溢れていたわ。
その子には【エテル】と名前をつけようと思う、そして私がしっかり面倒を見て、一人前の【機巧神域】の構成員として育てようと思う。
〇月▽日
エテルは笑わない、感情はないわけではないのだけど、全然笑わない、
でもただ笑わないだけじゃなくて、怒りもしないし、嫌な顔もしない、ただ無表情に受け答えをしていた、
個性は生まれてるはずだから、ほかの機械族と違ってちゃんと感情を理解できるはずなんだけど・・・
でも時間はいっぱいあるし、私がしっかり色んな事を経験させてあげたいと思う。
〇月◇日
色々私が面白かったネタをエテルに披露してみた。
だけどエテルはただ「どうしたの?」と心配されてしまった。
エテルにはまだ【娯楽】がわからないみたい、私が生まれた頃はどうだっただろうと考えながら
エテルの事を考えては居るんだけど、やっぱり難しい、それより気になったのが、精神的なものの成長が早い気がする。
笑わないとか、怒らないのはまだいいとしても、寂しいとかそんな感情もどこか乏しい気がする。
危機感を与えるために驚かせようとしたけど、それも無反応、もしかして、感情関係に欠陥があったのかな?
今度メンテナンスルームに連れて行って状態を見てみようと思う。
〇月×日
メンテナンスルームでカトラナがエテルに対して強い苦手意識を感じてしまったらしい、
私も正直恐怖心を感じた。
カトラナは私に【感情が乏しいということは情を持たないということ、つまり無自覚に無慈悲に愛情関係なく殺す事が出来るってことなんですよ・・・】とカトラナはエテルに近づく事に恐怖していた。
私はあまりにも強い力を持つエテルが【機巧神域】のメンバーと馴染めるように私がしっかりと教えていこうと思う。
×月〇日
私の前にミール様が現れた。
私は種子に選ばれたらしい・・・選ばれた以上、私の所属は第二の園、だから私は【機巧神域】の最高責任者を下りないといけない、そして無関係になった私はエテルに深い干渉をすることができない。
だけど、私が関われる所でしっかりエテルの面倒を見ていきたいと思う。
だけどカトラナが最高責任者になってから方針が変わり、エテルを【機巧神域】の幹部会議に呼ばなかったり、第八の園に居にくくさせるように誘導していた。
カトラナはエテルを園の平和を脅かす兵器を判断したのだ、許せない、同じ仲間なのに。
私がエテルを守らないと。
-----------日
私は忠告を受けた、接触しすぎだと、だけどエテルの居場所を奪い、あらゆる園を一人で転々と歩いているエテルの事を考えると・・・
するとミール様が私の前に現れた。カトラナの密告を受けて。
私は園に居てはいけないらしい・・・
----------
私はもう園にはいません。どこにいるかもわかりません。
私はただ心配なのです。あの子が・・・
私はただ・・・【機巧神域】を良くしたいだけで・・・
なんで私を種子に選んだの?なんで私の幸せを奪ったの?
もう私には何も残っていない・・・
次、私が園に戻るのはいつなのだろう・・・
そもそもどうやって戻れるのだろう・・・。
今日は約500名の機械族が生まれた、その中でずっと気にかけてた子がやっと目を覚ました。
その子はとても可愛らしく、とても才能に溢れていたわ。
その子には【エテル】と名前をつけようと思う、そして私がしっかり面倒を見て、一人前の【機巧神域】の構成員として育てようと思う。
〇月▽日
エテルは笑わない、感情はないわけではないのだけど、全然笑わない、
でもただ笑わないだけじゃなくて、怒りもしないし、嫌な顔もしない、ただ無表情に受け答えをしていた、
個性は生まれてるはずだから、ほかの機械族と違ってちゃんと感情を理解できるはずなんだけど・・・
でも時間はいっぱいあるし、私がしっかり色んな事を経験させてあげたいと思う。
〇月◇日
色々私が面白かったネタをエテルに披露してみた。
だけどエテルはただ「どうしたの?」と心配されてしまった。
エテルにはまだ【娯楽】がわからないみたい、私が生まれた頃はどうだっただろうと考えながら
エテルの事を考えては居るんだけど、やっぱり難しい、それより気になったのが、精神的なものの成長が早い気がする。
笑わないとか、怒らないのはまだいいとしても、寂しいとかそんな感情もどこか乏しい気がする。
危機感を与えるために驚かせようとしたけど、それも無反応、もしかして、感情関係に欠陥があったのかな?
今度メンテナンスルームに連れて行って状態を見てみようと思う。
〇月×日
メンテナンスルームでカトラナがエテルに対して強い苦手意識を感じてしまったらしい、
私も正直恐怖心を感じた。
カトラナは私に【感情が乏しいということは情を持たないということ、つまり無自覚に無慈悲に愛情関係なく殺す事が出来るってことなんですよ・・・】とカトラナはエテルに近づく事に恐怖していた。
私はあまりにも強い力を持つエテルが【機巧神域】のメンバーと馴染めるように私がしっかりと教えていこうと思う。
×月〇日
私の前にミール様が現れた。
私は種子に選ばれたらしい・・・選ばれた以上、私の所属は第二の園、だから私は【機巧神域】の最高責任者を下りないといけない、そして無関係になった私はエテルに深い干渉をすることができない。
だけど、私が関われる所でしっかりエテルの面倒を見ていきたいと思う。
だけどカトラナが最高責任者になってから方針が変わり、エテルを【機巧神域】の幹部会議に呼ばなかったり、第八の園に居にくくさせるように誘導していた。
カトラナはエテルを園の平和を脅かす兵器を判断したのだ、許せない、同じ仲間なのに。
私がエテルを守らないと。
-----------日
私は忠告を受けた、接触しすぎだと、だけどエテルの居場所を奪い、あらゆる園を一人で転々と歩いているエテルの事を考えると・・・
するとミール様が私の前に現れた。カトラナの密告を受けて。
私は園に居てはいけないらしい・・・
----------
私はもう園にはいません。どこにいるかもわかりません。
私はただ心配なのです。あの子が・・・
私はただ・・・【機巧神域】を良くしたいだけで・・・
なんで私を種子に選んだの?なんで私の幸せを奪ったの?
もう私には何も残っていない・・・
次、私が園に戻るのはいつなのだろう・・・
そもそもどうやって戻れるのだろう・・・。
patopatoblog at 18:17|Permalink
2022年09月26日
No.50 勘違いされやすいルナ
ルナは勘違いされやすい。
【十三天の心】【紅 運命の究極系】
魔族であり、種族は【魔神の始祖(ワルプルギス)】と呼ばれる、魔族全種族の原点となる存在である。
普段の身のこなしは優雅であり、何処かミステリアスな雰囲気を出しているため、ルナという存在は周りから勘違いされやすい。
ルナは凄く平和主義者である。
常に周りに気を使い、主であるパトに関しては何か起こってもすぐに対応出来るように常に気を使っている。
優しく、誰かが困っていれば対価は頂くが、それでも無理な対価を求めずに助ける事が多い。
誰かの相談を聞き、真剣に答えてくれたり、可愛いと言われたら心の底から喜び、
美しいと言われたら、顔を赤らめる、そんな子である。
だが!!!周りの印象は全く違う
常に監視し、相手の弱みを握り、そこから契約や対価を求め、自身のしもべにしようとしている。
自分には甘く、だがどこまでも冷徹で、相手をただの餌としか見ていない。
微笑めば悪事を喜び、褒めの言葉は当たり前、むしろないのは無礼に値し、消すことも視野に入れる魔族の災厄
のように見られている。
かく言うパトも最初はルナに対し、結構厳しい態度と取って来た、だがルナを知ることで、イメージとは違い、凄く優しく、気を使える子なんだと理解する。
今となってはパトはネルやシンに続いてルナもよく呼びだすようになった。
・・・・・・
ルナ「今回はどのようなご用件でしょうか?主様?」
パト「おや、とくにないかな、とりあえず紅茶出すからゆっくりしていってよ」
パトはプライベートの時間に自室でルナを召喚していた、そこにはメルリアが紅茶の準備をしていた。
ルナ「今回は主様自らの部屋に招待されるなんて、光栄ですね」
パト「そうか?でもルナもここなら気楽に居られるだろう?俺もそうだし」
ルナ「私はそんなつもりはないのですけどね・・・」
・・・・・・
ルナがテルとすれ違った時の話。
ルナ「ごきげんよう、今日も元気そうですね、テル」
テル「ル、ルナ!うん!今日も元気だよ~~、いや元気だと生気吸われるかな・・・普通だよ!!」
ルナ「生気吸う事は出来ますが、そんな事は致しませんよ?」汗
テル「うん!そうだよね!ごめんね!機嫌悪くしたなら謝るよ!」
ルナ「いえ、別にそんな」
テル「そうだ!用事があるんだった!それじゃあね!!」スタタタタタタ
テルはルナの前から速足で去ってしまった。
ルナ(ただ、挨拶して世間話をしたかっただけなのですが・・・)
ルナはあまりにも怪しげな雰囲気を出し過ぎているため、仲間内でも馴染めていない。
・・・・・・
ルナ「このキャップも傘も明るさ防止なのですけどね・・・私、光が苦手なので・・・」
ルナは常に片手は傘をさしている、それは室内でも同じである。
パト「悪い!気が利かなかったね!メルリア!常夜灯に変えて!」
メルリア「畏まりました、では机にキャンドルをお付けしますので、少々お待ちを」
メルリアはそう言いながら、手際に良い動作でキャンドルを用意し、火を灯す、そして部屋の電気を常夜灯に変え、雰囲気を出す。
パト「これでどう?もう大丈夫だよね?」
ルナ「ありがとうございます、別に光で肌が焼ける事はないのですが・・・どうも苦手で」
パト「まあ、苦手なら仕方ないよ、気にしないで、ルナ」
ルナ「ああ、主様・・・こうやって私の気持ちを理解してくださるのは本当に心から感謝の意を」
パト「堅っ苦しいのはいいよ、ほら、一緒に楽しもう、メルリアも、席座ったらリラックスしよ」
パトは準備をしていたメルリアを呼び、三人で紅茶を楽しむ。
・・・・・・
ルナ「美味しいですね、メルリア、素晴らしい腕を持っていますね」
メルリア「恐縮です、御気に入って貰えて光栄です。」
パト「凄い上品だな~~」
パトは紅茶に見せかけた緑茶を飲みながら二人の上品な会話を聞きながら悦に入る。
そんな時間を過ごしていると、パト本人の話題になった。
・・・・・・
ルナ「最初は何を言っても【何を企んでいるんだ?】と疑われたり、【信用したわけじゃない】【仲間とは思っていない】など色々言われました、その言葉で何度涙を流したか・・・」
メルリア「お辛いですね、旦那様にそんな事言われたら私でも泣いてしまいます・・・」
ルナは話しながら思い出し、涙ぐんでいた。
パト「ルナ、悪かったって、俺もずっと警戒してて、でも今は違う、しっかりルナを信用しているし、むしろ騙されてもいいかなっとまで思って居る。だからもう泣かないでくれ」
ルナ「そうですね、主様の慈悲にこうやって甘えれるのですから、もう昔の事を想いだすのは無礼ですね」
メルリア「そうですね、今はルナ様の事を大切にお考えています」
ルナ「はい、その気持ちが伝わるだけで・・・」
・・・・・・
話しは盛り上がり、ルナも手見上げのお菓子を貰い、帝園に戻る。
ルナ「今日は凄く楽しかったです、また何かご要望がありましたら御呼びくださいね」
パト「ああ、また何か面白そうな事があったら頼むよ、その時は頼むな、ルナ」
ルナは帝園にある自室に戻る。
・・・・・・
ルナ「ふう、今日も本当に素敵でした・・・」
ルナはうっとりとした顔で今日の出来事を思い出す、それだけで気持ちが昂るのがわかった。
ルナ「私の気持ちを受け止めてくれる主様、凄く愛を感じますね、もっとこの愛を育んていけば、きっと私を選んでくれる・・・ふふふ」
ルナは自室の椅子に座り、自分の虜になっていくパトの将来を考えながら不敵な笑みを浮かべる・・・
【十三天の心】【紅 運命の究極系】
魔族であり、種族は【魔神の始祖(ワルプルギス)】と呼ばれる、魔族全種族の原点となる存在である。
普段の身のこなしは優雅であり、何処かミステリアスな雰囲気を出しているため、ルナという存在は周りから勘違いされやすい。
ルナは凄く平和主義者である。
常に周りに気を使い、主であるパトに関しては何か起こってもすぐに対応出来るように常に気を使っている。
優しく、誰かが困っていれば対価は頂くが、それでも無理な対価を求めずに助ける事が多い。
誰かの相談を聞き、真剣に答えてくれたり、可愛いと言われたら心の底から喜び、
美しいと言われたら、顔を赤らめる、そんな子である。
だが!!!周りの印象は全く違う
常に監視し、相手の弱みを握り、そこから契約や対価を求め、自身のしもべにしようとしている。
自分には甘く、だがどこまでも冷徹で、相手をただの餌としか見ていない。
微笑めば悪事を喜び、褒めの言葉は当たり前、むしろないのは無礼に値し、消すことも視野に入れる魔族の災厄
のように見られている。
かく言うパトも最初はルナに対し、結構厳しい態度と取って来た、だがルナを知ることで、イメージとは違い、凄く優しく、気を使える子なんだと理解する。
今となってはパトはネルやシンに続いてルナもよく呼びだすようになった。
・・・・・・
ルナ「今回はどのようなご用件でしょうか?主様?」
パト「おや、とくにないかな、とりあえず紅茶出すからゆっくりしていってよ」
パトはプライベートの時間に自室でルナを召喚していた、そこにはメルリアが紅茶の準備をしていた。
ルナ「今回は主様自らの部屋に招待されるなんて、光栄ですね」
パト「そうか?でもルナもここなら気楽に居られるだろう?俺もそうだし」
ルナ「私はそんなつもりはないのですけどね・・・」
・・・・・・
ルナがテルとすれ違った時の話。
ルナ「ごきげんよう、今日も元気そうですね、テル」
テル「ル、ルナ!うん!今日も元気だよ~~、いや元気だと生気吸われるかな・・・普通だよ!!」
ルナ「生気吸う事は出来ますが、そんな事は致しませんよ?」汗
テル「うん!そうだよね!ごめんね!機嫌悪くしたなら謝るよ!」
ルナ「いえ、別にそんな」
テル「そうだ!用事があるんだった!それじゃあね!!」スタタタタタタ
テルはルナの前から速足で去ってしまった。
ルナ(ただ、挨拶して世間話をしたかっただけなのですが・・・)
ルナはあまりにも怪しげな雰囲気を出し過ぎているため、仲間内でも馴染めていない。
・・・・・・
ルナ「このキャップも傘も明るさ防止なのですけどね・・・私、光が苦手なので・・・」
ルナは常に片手は傘をさしている、それは室内でも同じである。
パト「悪い!気が利かなかったね!メルリア!常夜灯に変えて!」
メルリア「畏まりました、では机にキャンドルをお付けしますので、少々お待ちを」
メルリアはそう言いながら、手際に良い動作でキャンドルを用意し、火を灯す、そして部屋の電気を常夜灯に変え、雰囲気を出す。
パト「これでどう?もう大丈夫だよね?」
ルナ「ありがとうございます、別に光で肌が焼ける事はないのですが・・・どうも苦手で」
パト「まあ、苦手なら仕方ないよ、気にしないで、ルナ」
ルナ「ああ、主様・・・こうやって私の気持ちを理解してくださるのは本当に心から感謝の意を」
パト「堅っ苦しいのはいいよ、ほら、一緒に楽しもう、メルリアも、席座ったらリラックスしよ」
パトは準備をしていたメルリアを呼び、三人で紅茶を楽しむ。
・・・・・・
ルナ「美味しいですね、メルリア、素晴らしい腕を持っていますね」
メルリア「恐縮です、御気に入って貰えて光栄です。」
パト「凄い上品だな~~」
パトは紅茶に見せかけた緑茶を飲みながら二人の上品な会話を聞きながら悦に入る。
そんな時間を過ごしていると、パト本人の話題になった。
・・・・・・
ルナ「最初は何を言っても【何を企んでいるんだ?】と疑われたり、【信用したわけじゃない】【仲間とは思っていない】など色々言われました、その言葉で何度涙を流したか・・・」
メルリア「お辛いですね、旦那様にそんな事言われたら私でも泣いてしまいます・・・」
ルナは話しながら思い出し、涙ぐんでいた。
パト「ルナ、悪かったって、俺もずっと警戒してて、でも今は違う、しっかりルナを信用しているし、むしろ騙されてもいいかなっとまで思って居る。だからもう泣かないでくれ」
ルナ「そうですね、主様の慈悲にこうやって甘えれるのですから、もう昔の事を想いだすのは無礼ですね」
メルリア「そうですね、今はルナ様の事を大切にお考えています」
ルナ「はい、その気持ちが伝わるだけで・・・」
・・・・・・
話しは盛り上がり、ルナも手見上げのお菓子を貰い、帝園に戻る。
ルナ「今日は凄く楽しかったです、また何かご要望がありましたら御呼びくださいね」
パト「ああ、また何か面白そうな事があったら頼むよ、その時は頼むな、ルナ」
ルナは帝園にある自室に戻る。
・・・・・・
ルナ「ふう、今日も本当に素敵でした・・・」
ルナはうっとりとした顔で今日の出来事を思い出す、それだけで気持ちが昂るのがわかった。
ルナ「私の気持ちを受け止めてくれる主様、凄く愛を感じますね、もっとこの愛を育んていけば、きっと私を選んでくれる・・・ふふふ」
ルナは自室の椅子に座り、自分の虜になっていくパトの将来を考えながら不敵な笑みを浮かべる・・・
patopatoblog at 23:50|Permalink
2022年09月23日
No.46 フラとノラの喧嘩
【十三天の心(ヘブンズハート】【橙・理想の究極系】フラ
種族は白エルフ族
マイペースで、のほほんとしている女の子、普段は同メンバーであるノラにその態度に対してガミガミと注意されており、フラとしても嫌気がさしていた。
フラ「みんな自由にやってるのに、私だけいつもノラに怒られる、理不尽だよ」
フラはそう考え、自分の行動を肯定してくれそうなパトの元に向かう。
・・・・・・
パト「すっごく珍しい子が出てきたな~今日は」
フラ「主様、私別に不満ないよね?」
パト「不満?いや、心当たりないけど」
フラ「やっぱりそうだよね、やっぱりそうなんだよ」
フラはそう言いながら玉座にくつろぐ
パト「え、本当何しに来たの?」
フラ「ノラがうるさいからこっちに居るの、いつも私ばかりに注意してきて酷いと思わない?絶対私の 事が嫌いなんだよ、あれ」
フラは文句を言いながらノラに対しての愚痴をこぼす
パト「まあまあ、嫌いならわざわざそこまで面倒も見ないわけだしさ」
フラ「でも目が合うたびにだよ!悪気はなくてもこっちが疲れるよ~、普段の生活まで指摘されるのは違うと思うんだよね~」
パト「ま、まあ、そこは否定しないけど・・・」
パトはフラのノラに対する愚痴に対してどう対処したらいいのか、わからなかった。
パト(多分フラの話に合わせてあげればフラは満足するんだけど、それでノラを貶すのもなにか違うんだよなぁ、ノラは凄く真面目で良い子だからあの子なりの考え方ってものがあると思うし、それに基本的に緩い【十三天の心】のメンバーで唯一堅実な子だからな、難しいなぁ~)
そう考えていると月花が脳内でアドバイスをくれる
月花(パト、こういうのはただ聞いてあげればいいのよ、女の子は話を聞いてくれるだけでいいの、なんならアドバイスとか助言とか求めてないの、聞いてもらえるだけでいいのよ)
パト(流石、コミュ力お化け、神聖女学院でモテモテだっただけの事はあるね!)
月花(前提として、特定の誰かを擁護する代わりに誰かを貶す事、これをすると貶した事が人に回って、貶した自分の評価が下がる、【この人は告げ口しない】と思って居ると簡単に裏切るのが人間だからね、そういう意味ではパトの考えは正解、ノラちゃんの事は何も言わず、話だけを聞いてあげなさい)
パト(心強い!なら俺でも出来そうだ!)
フラ「正直、主様はノラの事どう思ってるの?」
パト(はい!聞き専作戦速攻で破綻!!どうすんの!褒めたらいいの?!でもそれだとフラが不貞腐れない?)
月花(可もなく不可もない事言っておくのが無難だけど、ここは私の言う通りに言いなさい!)
パト(任せたよ!いや!本当頼むよ!!主の今後の信頼性に関わる問題だからね!!?)
パト「ノラは確かに厳しい所もあるね、でもその分誰よりも自分に厳しいし、そんなノラだから俺は信頼を寄せてるよ、もちろんフラだって信頼してるし」
フラ「いや、そんな綺麗事はいいから」
パト(冷めてる!この子前々から思ってたけどマイペースと共にかなり冷めてる所がある!怖いよ!!)
月花(冷静になって!私の言葉に続いて!)
パト「綺麗事じゃないさ、肯定ばかりじゃない、だけどそれは別に相手の個性だから否定する理由にもならないかなって、フラだって自分の個性を否定されたら嫌でしょ?まさに今ノラに言われてるみたいに」
フラ「うん、それはそうだけど・・・」
パト「でも気持ちはわかるよ、直して欲しいって思うよね、そういう関係って凄く難しいと思うんだよね」
フラ「そうなんだよね、私としてはただ自由にさせてほしいだけで・・・」
パト(よっし!話が逸れた!流石月花!これで聞き専作戦に戻れる!)
パトはとりあえず膝の上にフラを乗せて、話を聞く、この【膝に乗せる】というのは色々と効果が高い
フラ「う~ん、なんでこの場所ってこんなに落ち着くんだろう」
パト「主の上だからじゃない?とりあえずこの状態で話しなよ」
従属から主に甘えるのは中々難しい、(専属神は別)
なので、パトから【甘えてもいいよ】という感じで膝の上に乗せてあげることで、従属としては一番心休まる場所となる(例外はあり)
パト(よし、このまま聞いてあげて満足すればこの回答しずらい話題からもおさらばだ!)
するとその場にノラが現れる
・・・・・・
ノラ「居た、フラ!主様が呼んでも居ないの勝手に現実世界に出てくるんじゃない!早く戻りなさい!」
パト(ああ、せっかく穏便に済みそうだったのに・・・なんでこのタイミングでノラが・・・)
フラ「ちゃんと主様に呼ばれたもん!ねえ!主様!!」
パト(振るな!俺にそんな話を振るな!!ハイって答えたらノラが不貞腐れるだろ!!それに状況が読めない以上俺の簡単な嘘がバレてノラからの信頼を失うかもしれない!!それだけは避けないと!!どう答えればいいんだ!!助けて!月花!!)
月花(・・・雪見大福・・・食べたい)
パト(おいーーー!!あからさまに逃げんなーー!!俺の頭脳なんだろ!一緒に考えてよーー!!)
月花(いやよ!私だってこの展開嫌なのよ!もう黙ってるしかないわ!)
ノラ「そうなのですか?主様?」
ノラはパトの方を見る
パト(俺に答えを求めるな!ノラ!もし勝手にフラがこっちに来てる所まで把握しててこの質問してきたなら俺でも怒る!尋問したな!って怒るからな!!)
ソルテ「ノラ、フラを呼んだ呼んでないの有無はともかく、貴女も無許可で現実世界に出ているので、騒がしくするなら帝園の方で話して頂けますか?こちらは帝国、玉座です。侍女達も居る中主様にこれ以上精神的ご負担をおかけするのはおやめください」
ソルテがノラに対して威圧的な態度を取る
ノラ「それは誠に申し訳ない、許可なく現実世界に出てきた罰は主様に後にフラと共に受ける所存です」
パト(恐いよ!別に罰なんて与えないよ!!というかソルテナイス!俺が言えない事を言ってくれる!」
ソルテ(コミュ障のパトさんにここまでの修羅場はキツイわよね)
ノラ「とりあえずフラ、呼ばれていないのなら帰るんだ!」
フラ「呼ばれてないけど・・・でも今はこうやって求めてくれてるよ!!」
フラはパトの膝の上に座っていた・・・
パト(・・・オワタ・・・)
言い逃れ出来ない、話しの展開次第ではパトにも火の粉が飛び、発火するだろう・・・
ノラ「では一度戻り、再度主様に呼ばれなさい、なら文句は言いません」
フラ「なんで?今求められてるのにそんな面倒な事しなくていいじゃん!フラは頭堅すぎ!!」
ノラとフラは睨み合っていた。
パト「喧嘩はよせ、とりあえず主命令として、今この場で二人を呼んだ事とする、だからとりあえず落ち着こう、な?」
パトにそう言われ、【命令ならば】と従うノラ、そして顔をプクーっと膨らませながら不貞腐れるフラ、とりあえずこの場の言い合いは収まった。
・・・・・・
パト(気まずい、フラも流石に本人の前では愚痴は言えないわけだし、俺もとりあえず頭を撫でてはいるけど・・・どうするか・・・)
パト「ソルテ、今日は予定が入っていたよな?」
ソルテはパトの顔を見る。
パト(何でもいいから予定を入れて!!)
パトの表情から(ああ、この空気から逃げたいんだな)っと察したソルテ。
ソルテ「はい、本日は政治部隊の視察があります、不正をしていないかの勤務態度を見ます」
パト「そうだったな、なら準備をして行こうか、少し早いが予定通りに行くとその場だけしっかりしている可能性があるからな」
ソルテ「畏まりました、では今から移動を開始しますので、移動の準備をお願いします」
ソルテはパトに頭を下げ、移動の準備を行うためその場を離れる。
パト「月花、何か問題がありそうならすぐに俺に指摘を、メルリア、手入れをお願いしてもいい?」
月花「わかったわ、任せてちょうだい」
メルリア「畏まりましたアナタ、では失礼しますね」
パト「フラ、悪いけど今から仕事だから帝園に戻ってくれるかな?」
フラ「うん・・・また来るよ?」
パト「ああ、その時はまた膝を空けとくよ、またおいで」
フラ「うん!」
フラはパトの膝から下り、ノラの元に行く
フラ「ほら、帰ろう、」
ノラ「そうですね、ですが帰ったら話があります」
パトは二人の会話を見ながら、口出ししてしまいそうになるが、ノラもきっとフラを特別に感じているからここまでしているのだと考え、その気持ちを抑える。
パト(でもそうやって任せてたら壊れてしまうかもしれない・・・人間関係って難しいよな)
パトはそう考えながら、その場を後にする。
二人は今後もこんな関係が続くのだろうと考えながら・・・
種族は白エルフ族
マイペースで、のほほんとしている女の子、普段は同メンバーであるノラにその態度に対してガミガミと注意されており、フラとしても嫌気がさしていた。
フラ「みんな自由にやってるのに、私だけいつもノラに怒られる、理不尽だよ」
フラはそう考え、自分の行動を肯定してくれそうなパトの元に向かう。
・・・・・・
パト「すっごく珍しい子が出てきたな~今日は」
フラ「主様、私別に不満ないよね?」
パト「不満?いや、心当たりないけど」
フラ「やっぱりそうだよね、やっぱりそうなんだよ」
フラはそう言いながら玉座にくつろぐ
パト「え、本当何しに来たの?」
フラ「ノラがうるさいからこっちに居るの、いつも私ばかりに注意してきて酷いと思わない?絶対私の 事が嫌いなんだよ、あれ」
フラは文句を言いながらノラに対しての愚痴をこぼす
パト「まあまあ、嫌いならわざわざそこまで面倒も見ないわけだしさ」
フラ「でも目が合うたびにだよ!悪気はなくてもこっちが疲れるよ~、普段の生活まで指摘されるのは違うと思うんだよね~」
パト「ま、まあ、そこは否定しないけど・・・」
パトはフラのノラに対する愚痴に対してどう対処したらいいのか、わからなかった。
パト(多分フラの話に合わせてあげればフラは満足するんだけど、それでノラを貶すのもなにか違うんだよなぁ、ノラは凄く真面目で良い子だからあの子なりの考え方ってものがあると思うし、それに基本的に緩い【十三天の心】のメンバーで唯一堅実な子だからな、難しいなぁ~)
そう考えていると月花が脳内でアドバイスをくれる
月花(パト、こういうのはただ聞いてあげればいいのよ、女の子は話を聞いてくれるだけでいいの、なんならアドバイスとか助言とか求めてないの、聞いてもらえるだけでいいのよ)
パト(流石、コミュ力お化け、神聖女学院でモテモテだっただけの事はあるね!)
月花(前提として、特定の誰かを擁護する代わりに誰かを貶す事、これをすると貶した事が人に回って、貶した自分の評価が下がる、【この人は告げ口しない】と思って居ると簡単に裏切るのが人間だからね、そういう意味ではパトの考えは正解、ノラちゃんの事は何も言わず、話だけを聞いてあげなさい)
パト(心強い!なら俺でも出来そうだ!)
フラ「正直、主様はノラの事どう思ってるの?」
パト(はい!聞き専作戦速攻で破綻!!どうすんの!褒めたらいいの?!でもそれだとフラが不貞腐れない?)
月花(可もなく不可もない事言っておくのが無難だけど、ここは私の言う通りに言いなさい!)
パト(任せたよ!いや!本当頼むよ!!主の今後の信頼性に関わる問題だからね!!?)
パト「ノラは確かに厳しい所もあるね、でもその分誰よりも自分に厳しいし、そんなノラだから俺は信頼を寄せてるよ、もちろんフラだって信頼してるし」
フラ「いや、そんな綺麗事はいいから」
パト(冷めてる!この子前々から思ってたけどマイペースと共にかなり冷めてる所がある!怖いよ!!)
月花(冷静になって!私の言葉に続いて!)
パト「綺麗事じゃないさ、肯定ばかりじゃない、だけどそれは別に相手の個性だから否定する理由にもならないかなって、フラだって自分の個性を否定されたら嫌でしょ?まさに今ノラに言われてるみたいに」
フラ「うん、それはそうだけど・・・」
パト「でも気持ちはわかるよ、直して欲しいって思うよね、そういう関係って凄く難しいと思うんだよね」
フラ「そうなんだよね、私としてはただ自由にさせてほしいだけで・・・」
パト(よっし!話が逸れた!流石月花!これで聞き専作戦に戻れる!)
パトはとりあえず膝の上にフラを乗せて、話を聞く、この【膝に乗せる】というのは色々と効果が高い
フラ「う~ん、なんでこの場所ってこんなに落ち着くんだろう」
パト「主の上だからじゃない?とりあえずこの状態で話しなよ」
従属から主に甘えるのは中々難しい、(専属神は別)
なので、パトから【甘えてもいいよ】という感じで膝の上に乗せてあげることで、従属としては一番心休まる場所となる(例外はあり)
パト(よし、このまま聞いてあげて満足すればこの回答しずらい話題からもおさらばだ!)
するとその場にノラが現れる
・・・・・・
ノラ「居た、フラ!主様が呼んでも居ないの勝手に現実世界に出てくるんじゃない!早く戻りなさい!」
パト(ああ、せっかく穏便に済みそうだったのに・・・なんでこのタイミングでノラが・・・)
フラ「ちゃんと主様に呼ばれたもん!ねえ!主様!!」
パト(振るな!俺にそんな話を振るな!!ハイって答えたらノラが不貞腐れるだろ!!それに状況が読めない以上俺の簡単な嘘がバレてノラからの信頼を失うかもしれない!!それだけは避けないと!!どう答えればいいんだ!!助けて!月花!!)
月花(・・・雪見大福・・・食べたい)
パト(おいーーー!!あからさまに逃げんなーー!!俺の頭脳なんだろ!一緒に考えてよーー!!)
月花(いやよ!私だってこの展開嫌なのよ!もう黙ってるしかないわ!)
ノラ「そうなのですか?主様?」
ノラはパトの方を見る
パト(俺に答えを求めるな!ノラ!もし勝手にフラがこっちに来てる所まで把握しててこの質問してきたなら俺でも怒る!尋問したな!って怒るからな!!)
ソルテ「ノラ、フラを呼んだ呼んでないの有無はともかく、貴女も無許可で現実世界に出ているので、騒がしくするなら帝園の方で話して頂けますか?こちらは帝国、玉座です。侍女達も居る中主様にこれ以上精神的ご負担をおかけするのはおやめください」
ソルテがノラに対して威圧的な態度を取る
ノラ「それは誠に申し訳ない、許可なく現実世界に出てきた罰は主様に後にフラと共に受ける所存です」
パト(恐いよ!別に罰なんて与えないよ!!というかソルテナイス!俺が言えない事を言ってくれる!」
ソルテ(コミュ障のパトさんにここまでの修羅場はキツイわよね)
ノラ「とりあえずフラ、呼ばれていないのなら帰るんだ!」
フラ「呼ばれてないけど・・・でも今はこうやって求めてくれてるよ!!」
フラはパトの膝の上に座っていた・・・
パト(・・・オワタ・・・)
言い逃れ出来ない、話しの展開次第ではパトにも火の粉が飛び、発火するだろう・・・
ノラ「では一度戻り、再度主様に呼ばれなさい、なら文句は言いません」
フラ「なんで?今求められてるのにそんな面倒な事しなくていいじゃん!フラは頭堅すぎ!!」
ノラとフラは睨み合っていた。
パト「喧嘩はよせ、とりあえず主命令として、今この場で二人を呼んだ事とする、だからとりあえず落ち着こう、な?」
パトにそう言われ、【命令ならば】と従うノラ、そして顔をプクーっと膨らませながら不貞腐れるフラ、とりあえずこの場の言い合いは収まった。
・・・・・・
パト(気まずい、フラも流石に本人の前では愚痴は言えないわけだし、俺もとりあえず頭を撫でてはいるけど・・・どうするか・・・)
パト「ソルテ、今日は予定が入っていたよな?」
ソルテはパトの顔を見る。
パト(何でもいいから予定を入れて!!)
パトの表情から(ああ、この空気から逃げたいんだな)っと察したソルテ。
ソルテ「はい、本日は政治部隊の視察があります、不正をしていないかの勤務態度を見ます」
パト「そうだったな、なら準備をして行こうか、少し早いが予定通りに行くとその場だけしっかりしている可能性があるからな」
ソルテ「畏まりました、では今から移動を開始しますので、移動の準備をお願いします」
ソルテはパトに頭を下げ、移動の準備を行うためその場を離れる。
パト「月花、何か問題がありそうならすぐに俺に指摘を、メルリア、手入れをお願いしてもいい?」
月花「わかったわ、任せてちょうだい」
メルリア「畏まりましたアナタ、では失礼しますね」
パト「フラ、悪いけど今から仕事だから帝園に戻ってくれるかな?」
フラ「うん・・・また来るよ?」
パト「ああ、その時はまた膝を空けとくよ、またおいで」
フラ「うん!」
フラはパトの膝から下り、ノラの元に行く
フラ「ほら、帰ろう、」
ノラ「そうですね、ですが帰ったら話があります」
パトは二人の会話を見ながら、口出ししてしまいそうになるが、ノラもきっとフラを特別に感じているからここまでしているのだと考え、その気持ちを抑える。
パト(でもそうやって任せてたら壊れてしまうかもしれない・・・人間関係って難しいよな)
パトはそう考えながら、その場を後にする。
二人は今後もこんな関係が続くのだろうと考えながら・・・
patopatoblog at 01:54|Permalink
