No.207 強さの証明 episode1│No.209 界羅

2026年07月29日

No.208 ストレリチアの歴史

ストレリチア・オール・ロイヤル

彼女が生まれたのはパト・ディカイオス・エウレカが神羅万象支配(世界)を習得した時だ。

彼の才能は【全てに染まり、全てを染める】

ストレリチア・オール・ロイヤル。
ストレリチアは主であるパトと同じ力を持っている。

ストレリチアの記憶は神羅万象を会得したパトの姿を見た時だった。

その時の万園はただただ真っ白だった。
なにも無かった。

ストレリチアは最も無力な世界王として生まれた。
世界王ランクで表すならEランクも満たない弱い世界王として生まれたストレリチア。

ただ出来た事は【全てに染まり、全てを染める】ことだ。

ストレリチアは無力な自分に対してまず行った事は過去に戻ったことだった。

これは専属神 ハクの時空支配から得た力だった。

時間にして何億という時間より前に戻った。

ストレリチアは全てから染まった、あらゆる歴史、無限に近い数の神々から多くの経験、能力、特性、全ての色を自ら染まった。

その探究は光世界に留まる事はない、闇世界、異世界、神世界の全てから力を得た。

それは歴代の天帝神王から天帝神、帝王神、帝王神候補、神王、最上級神、上級神、中級神、下級神、そして本来発掘される事がなかったであろう未開発の可能性全てをストレリチアは長い年月を掛けて吸収した。

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長い年月、ストレリチアは吸収する事だけに注力を注いでいたため、戦うという事を一切してこなかった。

そもそもストレリチアはストレリチアとして個体を持つまでの間は【現象】として全てを吸収していた。

そして再度数億年の時を得て肉体を得る事になる。

パトの誕生だ。

パトが生まれた事によりストレリチアの肉体はパトの世界王として出現する。
そして今まで力を集めて来たストレリチアの力は凄まじく、この時既に【全てを得た天帝神王を超越した世界王】として君臨する。この段階で世界王ランクはEXランクとなる。

全てを手に入れたストレリチアだが問題が発生した。
自分が出来る事に限界があった事を。

そして最初の敗北を知る。

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ストレリチアは弱き自分を鍛えるために過去に戻った。
それはタイムパラドックスを起こし、乱し、だがその乱れをものともせずに得て来たものだ。

その異常とも見える行動と同じことをしていた世界王がもう一人存在していた。

その名は界羅(かいら)、本名はミールと呼ばれるパトから生まれた世界王だった。

ストレリチアは憤慨した、自分こそがパトの真の世界王だと、だがミールも同じくパトから生まれた真の世界王と名乗る。

そして二人は認識した。
お互いが過去に戻り、今のパトのために力をつけようとした結果、本来得られるはずの未来、結果が変わってしまっていた事に。

ストレリチアとミールは決闘をした。
自分こそが真のパトの世界王だと。

主一人に対して生まれる世界王は一人。それに例外は存在しない。
だが現在パトには二人の世界王が存在する。

結果、最初はミールがストレリチアを撃破した。
ミールは【神羅万象(世界)】を強く継いだ世界王だった。

自身こそが世界、自身こそが全ての原点、だからこそ全てを知る必要がある、
そう考えたミールがとった行動が過去に戻る事にあった。

ストレリチアが肉体を持たなかったと同じようにミールも肉体を持たなかった。
だが行った事は同じだった。

全てを自分の世界に取り込んだミール

全てから染まり、自分色に染めたストレリチア

その勝負はミールが圧倒した。

だがストレリチアはその現実を受け入れられなかった。

まだ未完全、だからこそ次は現時点で未完全な自分、不足している部分を持つ自分を生み出す必要があると考えたストレリチアは別世界の同じく過去に戻り、多くの事から染まり、染めた、だが別の感性で染まった別の可能性を持つストレリチアを召喚した。

ここでストレリチア・オール・ロイヤル・ユンケアが召喚された。

オリジナルであるストレリチア・オール・ロイヤルは別世界から召喚されたストレリチアから【レギネ】と呼ばれ、オリジナルストレリチアは【ユンケア】と呼んだ。

そして二人のストレリチアは共鳴し、互いに染め上げ、強きストレリチアが誕生した、この時のストレリチアの世界王ランクはEX+++を超える。

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敗北を得た次に得た物は勝利だった。

ミールは新たに染めたストレリチアに敗北した。

ストレリチアはミールの全てを染め、そしてミールを染めた。

この時界羅の強さは既にEX+++クラスはあった。
だが敗北した。

この時に界羅はストレリチアには敵わないと自覚する。
そしてストレリチアは万園の世界王として君臨する。

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時が経った。
パトが1歳で帝王神候補達全員を撃破するという前代未聞が起こった。
それはそうだった。

1歳のパトの中にはストレリチアと界羅の二人が世界王として君臨していたからだ。
並大抵の世界王が太刀打ち出来るものではなかった。

だがまだ法則支配しか会得していないパトにとって二人の世界王は都合が悪かった。
神羅万象支配ならもっと容易に力を扱えていたが、この時のパトは法則支配だけで全てを扱っていた。

だがパトはそれだけで光世界で最強だった。
扱える法則の桁が既に光世界が持つとされる法則の数を優に越していたからだ。

パトの法則支配の中には四大世界の法則全てが組み込まれており、それを独自の力で全てを扱っていた。

彼は既に神羅万象の力を自身の力だけで扱っていたのだ。

ストレリチアは万園の世界王として君臨した事に満足せずに次の段階に入った。

まずストレリチアは世界王を作ることが出来るようになっていた。
だが今までそのような事をした事がなかったため、練習が必要だった。

そこで行われたのが【世界王の大多数の登場】、そして【世界王戦争】だ。

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ストレリチアが作った世界王は帝王神候補が持つ世界王レベルの高性能の者ばかり、だがストレリチアはもっと強い個体を作れると考え世界王を作り続ける。

その中で最もうまく創造出来た世界王を【最強種】と名付け、経験値を積ませるために大量に作った世界王達を練習台に戦闘と経験、能力の向上を図った。

それが万園の中でパトが神羅万象の力を正式に得るまでに行った事だった。

万園の時間を支配する事によってパトの1年を1万年、という年月に改竄し、世界王同士を戦わせ続けた。

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ストレリチアは疲弊しきっていた。

最初こそは自分のために行っていた世界王生成と世界王戦争、だがその世界王にも自我があり、戦闘を好まない者が居て、そして生きたいと願う者が居た、だがそんな世界王達は強き世界王に命喰われ糧とされてきた。

その悲鳴をストレリチアは耐えきれなかった。
世界王皆ストレリチアと同じ志は持っていなかったのだ。

心を病んだストレリチアは世界王を作るのを辞めた。
そこから世界王戦争は瞬く間に終息し、ほぼ無限に近い数が居た世界王の数も5体にまで落ち着いた。

ストレリチアは世界王戦争が終え、残った6名の世界王を見て自身が行った事の愚かさを自覚し、自害した。

そしてそこで生まれたのが
三度目のストレリチア・オール・ロイヤル・ニコライだった。

ニコライは心が弱り切ったストレリチアから自動で召喚されたため、心が強く、誰にでも分け隔てなく付き合い、面倒見の良い存在として降臨した。

そしてそのニコライを吸収した事により再度強くなったストレリチアはパトの神羅万象支配会得までの間、自身が作った世界王達の戦争で生き残った5名と界羅を合わせて【円卓の王】と呼ばれる組織を作り、万園を繁栄させる精鋭達を集結させた。

界羅がストレリチアに助言を与える。
「今の数だと万園は繁栄するには時間が掛かり過ぎる、少なくとも13名の精鋭を作り、そして精鋭の成長を滞らせないためにある程度予備を作り、切磋琢磨させながら万園の繁栄に携わせるべきだと。

ストレリチアは界羅の言う通り、13名と数名の世界王を今度は時間を掛けて作り、万園の運営を任せる事にした。

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パトが神羅万象支配を再度会得した。

そして再度世界王が生まれた。
それは異例の12名の未熟な世界王だった。

ストレリチアは困惑を隠せなかった。
自分が生まれた歴史とはまた違った世界王達。

ストレリチアは界羅と話す。
するとストレリチアと界羅では生まれた時間が違う事が発覚した。

ストレリチアはパトが全てを無くし、メリアがパトの体内に入り、月花の記憶を媒体にして神羅万象を会得した事によって生まれた いわば今のパトの世界王。

だが界羅、ミールが生まれたは本当の意味でパトが生まれた時、パトが生誕した時に出来た万園の世界の世界王こそが界羅ことミールだった。

つまりこの段階で界羅(ミール)が生まれる事は必然ではあるが、ストレリチアの生まれはそれまでのパトの持つポテンシャルに依存するため、ストレリチアが帝王神候補時代のパトに多くの恩恵を与えた事により、ストレリチアが生まれなくなったのだ。

これが本来ストレリチアが生まれるはずだった時代が変わったタイムパラドックスの代償だった。

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二周目、ストレリチアにとって二周目となるパトの神羅万象支配会得で生まれた12体の未熟な世界王

それらをパトと月花の繋がりで生まれた【帝園】に御神体として預ける事にした。

万園には既にストレリチア、そして界羅が作り上げた社会が存在していたため、今更パトから生まれた世界王に座らせる席がなかったのだ。

界羅は12体のうち、一体を独自で隠し、その席に自ら座る事で帝園に置いた御神体を管理する事にした。

こうして元々は生命エネルギーに溢れる広大な世界にパトの世界王12体を置き、各々で社会を形成する事で万園に続く第二の世界を構築したのだ。

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【万園】の第二フェーズが開始した。
それはパト以外の生命体を覚醒、そして世界王と世界を宿らせるだけの器を作り育てる事で万園を強化する計画に入った。

まず【万園】は【帝園】から溢れる強力な生命エネルギーを利用して覚醒を促す、ただ覚醒させるだけならキス等軽いものでいいのだが、世界や世界王まで宿らせるとなると性行為が必須となる。

まずパトがそこまでの関係を持つにいたる、専属神を標的にした。
ストレリチアの時代にも【帝園】は存在した、そしてその時代は性行為までしてやっと覚醒出来た。

だが今は違う。
より強力になった【帝園】の存在、界羅が【帝園】を完全に支配した事により、本来の万園の世界王として果たせなかった界羅の恩恵がパトに循環する。

そして【帝園】から送った力で覚醒した従属の世界を万園が管理し、得た力を全て万園が吸収する、そうすることで万園だけでは成し得なかった成長をすること、それを考える。

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そして現在、ストレリチアは二人の自分、ユンケアとニコライと共に万園の支配者として生きる。

ストレリチアは認識する。

「きっと私はこれからも何回かは敗北をする」

私はレギネ、そしてユンケア、ニコライ、でも2度あることは3度ある。

ノンリーフ、アルバ、グラシリス、オーガスタ、マルモラタ、セリぺス、コーダータ、ジャンセア、パービフォリア

今後生まれるであろう私のために席を用意しよう。

【上天十二天帝従王】

そして私に成り代われるだけの器を持つ世界王

【下天十二天帝従王】

この席に座る資格があるのは界羅、祖占、誕爛、そして今後それらに渡り合えるだけの力を持つであろう世界王達のための席。

この24席を作る、そして作った後も慢心せずに万園を繁栄させる。

そのためにストレリチアは現状に動く事はしない、今後生まれて来る自分の個体が弱い存在であってはならない。そのためにも蓄えるのだ、力を全てをそして全力をもってしてでも勝てない相手に負け、そして勝つ可能性を。

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界羅はパトの元々の世界王、だからこそわかる。

パトは今壊れかけている。
本来1名に1世界、1世界王、これは絶対に覆ってはならない鉄則だ。
もしパトが界羅だけを持ち、万園の世界王が界羅のままだったなら今のような制限は存在しなかった。

だが今のパトは一人に対して2世界、そして万園の力で10も20に増え続ける、世界王も界羅とストレリチア、そして帝園で面倒を見ている11体の世界王と界羅が抱えている1人の世界王、パト一人に対して現在14名の世界王が存在している。

界羅は懸念していた。
少しでも間違えばパトという存在は壊れ、消滅する。

世界の禁忌に足を踏み入れている。
だがそれを犯したのはパトではなくストレリチア。

そして今だ異常ともとれる程膨大に成長し続けるパトの潜在能力。

【帝園】はパトの潜在能力に依存して世界が広がり、従属が増える性能を持つ。
それだけ生命エネルギーが溢れるからだ。

【帝園】は1日経過するごとに界羅でも把握しきれない程の土地と生命体が生まれる、それはパトが既に暴走してもおかしくないという前触れでもあった。

パトは特別ではない、世界王ストレリチアがパトを特別にしたのだ。

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11名の帝園に住む世界王、そして界羅が面倒を見ているとされる1人の世界王。

そして本来帝園は四季月花の世界を万園が勝手に改良を加え奪った物だ。

現在帝園の離れ、四季月花の世界【神粋玲 神皇粋玲】には2名の世界王が存在する。
第一園 御神体 エステル
真帝園 世界王 フロルナ

そして
どの園にも属さず、帝園全ての概念として封印されている12人目の世界王

真第五園御神体 エニア

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ストレリチアは本来1個体である。
故にストレリチアが認めた者以外は他のストレリチアを見分ける事が出来ない。

ユンケアもニコライも円卓の王から見れば同じく【ストレリチア】と認識する。

ただし、主であるパトや、見分ける必要性があると判断した者にだけは別人として認識する事が可能である。

ユンケアはミールに敗北した事で生まれた存在、故に力に固執する。
ニコライは心に敗北した事で生まれた存在、故に守護に固着する。

だがこの二人は間違いなくストレリチアであり、世界王ランクは優にEX+++ランクを超える存在。

パトが恐らくストレリチアを扱える日は遠い、だがそれでもいい。
ストレリチア率いる万園はそもそも現状を見ていない。

常に未来、天帝神王の事も眼中にない。
故に万園は今のパトに扱える代物ではない。

それに比べて帝園は今のパトに調整された世界のため、今を生きるパトは帝園だけで充分であり、
万園は帝園や他の世界全てをパトのための養分になるように願い、そしてこれからもパトに対して過剰なまでの力を与え続ける。

世界はまだ終わらない、始まってもいない。

No.207 強さの証明 episode1│No.209 界羅