2023年01月02日
No.90 黒メリアの思惑と野望(微R18)
パト「メリアって普段どんな事考えているのかな?」
パトはふと自分の中の疑問を口に出した、するとパトの玉座の後ろで密にサボっている月花が答える。
月花「パトの事でしょ、どう考えても、脳内メーカーをやったら【パ】しか表示されないわよ」
パト「まさか、仕事とかプライベートの時は流石に違う事考えてるでしょ?」
月花「それはそうだろうけど、基本的な考え方は全部パトでしょ」
パトと月花が話しているとメルリアが話に入ってくる。
メルリア「私の中でメリアは策略と相手を利用することしか考えてないって思って居ますね、あの子はお母様の模写子ですから、性格の根っこの部分は変わらないと思っています。」
パト「そうか、なら折角だし、聞いてみるか、二人共待機な!月花も下手に俺の思考を覗かないように!メリアの標的にされても知らないからな」(脅し)
月花「怖い事言わないでよ、わかったわよ、まったく」
パトはそう言うとメリアの所に向かった。
・・・・・・
メリア「ご主人!私の所に来てくれたんですね!凄く嬉しいです!!」
メリアはパトが自分の部屋に入ってきて、すぐに席を立ち、パトの所まで走って来た、その動作があまりにも愛おしく感じたパトはそんなメリアを抱きしめる。
パト「ああ、メリアに少し用事があってね」
メリア「なんでしょう?どんな要件でもこなしてみせますよ!」
パト「メリアの考え方を聞かせて欲しいんだ!主として参考にしたい!」
パトに言葉にメリアは言葉が詰まる、メリアはわかっているのだ、自分の考えがどす黒く、残酷であることを、だがパトにお願いされた以上、それを隠すのは無礼とも考え、悩んでしまう。
メリア「あまりおススメしませんよ?」(心配)
パト「今更じゃん!ある程度黒いのは知ってるし!」
メリア「理解してくれてるのは嬉しいですけど、でも心境は複雑ですね」
パト「まあ、そのメリアの黒さのおかげで俺が白で居られるわけだし、全然許容してるさ、でも実際どんな考え方をしてるのか、俺も知っておきたいなって」
メリア「わかりました、ご主人のご要望ならしっかり応えます!しっかり学んでくださいね!」
メリアはそう言うとパトから離れ、自分の席に戻り、仕事の続きを始めた。
メリア「今から考えている事を口に出します、ただ二人きりの時だけです、流石に私も人間関係は大事なので」
パト「おっけ!じゃあ俺はわかりやすいようにメリアの近くに椅子を持ってきて座ってるよ!」
パトが椅子を置くから出そうとした時、メリアがボソっと口に出す。
メリア『ご主人にそんな雑用をさせるとはソルテの部隊に地に落ちたな、今日担当の侍女は無能か、ゴミか、どちらかでしょうかね』
パトはメリアの言葉にゾっとする、だが振り向いたらいけないと考え、そのまま椅子を持ってメリアの元に向かう、そしてメリアを見たパトはさらに背筋が凍った、あの凍えたような声を出していたメリアの表情や態度は先ほどと変わっていないのだ、つまり、いつもの日常のまま、ただ考えを表に出しているのだ。つまり態度に出す程でもない程自然に考えている、既にそんなレベルということなのだ。
パト「よいしょっと、今日も結構仕事の量多いね、報告書?」
メリア「そうですね、最終決議の権利は私にありますから、ここでしっかり判断して有無をはっきりさせないと帝国が傾く恐れがありますからね」
パト「そうか、俺もいつかはそう言う事がはっきりと理解できるようになりたいな」
メリア『素敵です、ですが、ご主人は我らの王、王に業務をさせようものなら私達の落ち度、知る程度ならいいですけど絶対に手を出さないで欲しいですね』
メリアはまたも表情をいっさい変えずにただ声色だけ変え、本音を話す。
パトはまたその声色の変化に背筋が凍ってしまった。
パト「あ、えっと・・・ごめん」
メリア「いいですよ、ご主人」
メリア『ご主人は私の傍に居てくれるだけでいい、そして他の従属にも同じく愛を注ぎ、自らの居心地だけがいい楽園を作ればいい、それが私の求める事ですから』
パト「それは~~」
メリア『1年以上帝国に居て、何を怖気ついているのか、全員が求めていることなのに、そこまで他人の目が怖いならそんな冷ややかな目をする奴は全員殺しますし、避難する国があるなら壊してしまえばいい、もっと貪欲になってほしいんですけどね』
パト「あ・・・はい、すみません」
パトはメリアから説教されている気分になった、実際説教されているのかもしれない、そう考え、今回の件を持ちかけた自分に後悔した。
メリア『さて、仕事に戻りますか』
パト(俺って実は結構メリアに不満を持たれてるのか・・・いやそうだろう、普通に考えて)
メリア『はぁ、仕事なんて辞めて、ご主人に欲望のまま抱かれたい、愛されたい、ずっと繋がっていたい、私をずっと傍に置いて、滅茶苦茶にしてほしい』
メリアは自分の煩悩を恥ずかし気もなくボソボソを口から吐き出す、それを聞きパトもどうしたらいいのかわからなく、ただ聞いていた。
メリア『例えば今も、ご主人に挿れてもらいながら仕事をすればきっと満たされる、一時の性行為なんて束の間の幸福しか得られない、だからずっとずっと繋がって居たい、欲望のまま生きて居られたらどれだけ幸せか』
パト(メリア、俺以上に凄い性欲持ってんな、というか俺、そんな持続出来ないし)
するとアリシアがメリアの部屋に入って来た。
・・・・・・
アリシア「主様、いらしてたんですね!ごゆっくりしていってください」
パト「アリシア、いつもお疲れ様、今日暇なら俺の部屋に来て」
アリシア「あ・・・えっと・・・はい///」
アリシアは顔を真っ赤にして応える
パト(アリシアは自分からまったくアプローチしてこない分、俺がアリシアにアプローチしないと駄目、最近わかったんだけど、結構性欲のない神は誘われないと絶対に自分から来ないからしっかり俺がリードしないとなんだよな)
パトはほぼ一年間、奥手で基本的に誘われたら性行為を行うという受け身で居たため、アリシアとはこの一年片手で数えるほどしか交わっていないのだ。
アリシアは顔を赤らめながらメリアに仕事の話をし、そのまま部屋を後にする。
・・・・・・
メリア「流石ですね、少しづつですがしっかり私達の事も理解してくれて嬉しいです」
パト「まあね、謙虚で居続けるのが時には人を傷つけるって知ったからさ、自分達には自分達の世界があってルールがあるって思ったんだ、例えそれが周りから見たら異様で気持ち悪く思われてもさ、そうしないと成り立たない世界もあるってことを非難する奴らは知らないからな」
パトは少し曇った顔で話す。
パト「俺だって最初は複数の異性を同時に愛するなんて邪道って思ってたし、毛嫌いもしてた、だけどそうしないと成り立たない世界に居て、他人とは違う自分達のルールで動かないと先に進めないって知ったからある程度抵抗は無くなったし、今の関係も許容してる。実際それで月花が傷ついたから言える事なんだけどね・・・」
メリア『まだその段階か、まあいいです』
パト「ああ、まだその段階だ、メリアの理想には俺は届かない、本音を話してくれてるなら言うけど、俺はメリアを専属神の中で一番信頼してる、例え俺の想定以上に黒くてもだ、絶対に俺を破滅に導かない、そう確信しているからだ。」
メリア『その信頼は自覚してます、そしてその信頼を私は最大限まで利用もします、そして絶対に裏切りません』
パト「ああ、利用しろ、上手く使え、メリアなら出来るだろ、俺はお前に利用されるなら別に構わない、汚名は大分くっついてきてるけど、まあその程度で済むなら俺もそれくらいの仕事をしてやる」
パトはメリアの肩を掴む、するとメリアは再度パトに抱き着く。
パト「わっと?!どうした?!」
メリア『好き好き!大好き!もうたまりません!ここまで黒く居ても愛してくれるなんて私は幸せ者過ぎて死んじゃいます!!うううう~~~!!』
メリアはパトの懐に顔を埋め、悶えていた。
パト「ドストレートだな、まったく、まだ終わってないんだからしっかり出せよ!今の所まったく参考になってないぞ!メリア」
メリア「すみません、少し取り乱しましたね、仕事に戻ります」
パト「俺も少し愚痴が出たな、でもこの際だから話してしまってもいいのかもな」
メリア「聞きますよ、パト君の悩みは私ならある程度答えを出せますから」
パト「なら聞きたいんだけど、俺は今後どう立ち振る舞うのが正しいのかな?俺はメルリア達と複数で性行為してしまった時は自分の愚かさに嫌気がさしてしまった、だけど結果を見ればメルリアは俺に強い愛情を向けてくれて、専属侍女の3人もあれから凄く仲が良くて、関係も良好、エイリもフルールも俺に遠慮が無くなって、自然体で居てくれるようになった、結果だけ見れば【最高】だったんだ、つまり俺が【最悪】だと思って居た行為が【最高】の結果を出した、それがわからないんだ」
メリア「それが世の中です、明確な正解は存在しません、例えば人、人は人を私欲で殺す事を極悪とします、ですがそれは状況が違えば英雄となります、それは簡単に言えば戦場か否かです。つまり日常で人を殺す事は悪でも戦場で殺せば正義、同じ行為なのに評価が180度変わります、それだけ曖昧なのです。」
パト「でもそれは目的が違うんじゃ」
メリア「その通り、その場の目的によって正解は変わります、そして今この場でご主人が複数の女性と関係を持つのは正解なのです、それが不正解になるのは精々あの地球の一定数の国だけの話、そんな狭い価値観の話なのです」
メリアはばっさりとパトの価値観を切る捨てるように話を続ける。
メリア『あの星の連中は複数の女性を男性1人が抱えている事に嫌悪します、私からすればなんでしないのかわかりません、【モラル】やら理に叶っていない【常識】に拘っているだけ、生き物、生物は種の繁栄をやってきたから文化が存在する、それを独自の価値観で否定し、自分達の存在価値や種の生存まで危機に晒しているのだから愚かとしか言いようがありません、女性が優秀な男性を求めるのは当然、男性が優秀な女性を求めるのは当然、ならばその選ばれた男性と女性だけで種を沢山繁栄すればいい、それに選ばれなかった者は精々その種の繁栄を助ければいい』
メリアは人の在り方を否定する、パトはその言葉を遮らずしっかり聞く
メリア『パト君はこれを聞いて外道だと思いますか?ですが身近でこの話を聞いたことあると思います、そう【ペット】です、犬や猫、兎等の優秀な血統を繁殖させる行為です、【厳選】とも言いますね、ゲームでもそれらを当たり前に行っているのは知っています、つまり人間は本能で知っているんです【優秀な血統同士が何十人も子を産めばいい】と優秀ではない個体は価値すらなくなり、種の繁栄にも選ばれず捨てられる、ペット業界も同じです、優秀な子は育てられる、けどダメな個体は生まれた時点で殺す、今は知りませんが、昔は間違いなくあった風習です』
メリアの話は続く
メリア『つまり人間は理解している、だけどいざ自分の事になると捨てられるのが怖い、選ばれないのが怖い、必要ないと言われ否定されるのが怖い、ただそれだけでモラルを作り、自分達を守っているだけ、それだけの話なんです、それで優秀な種を優遇しない、同族の足を引っ張りたい下等な種が生み出したエゴ、それが今の価値観なんですよ、だから邪魔なんです、お互いの足を引っ張り、非合理的な産物に捕らわれる必要は一切ない、それが私の考えです』
パトは言葉を失う・・・聞いていたらそれが正解なのかも、と思ってしまったからだ、だが自分の中の常識やモラルがそれを許さない、【間違っている】と答えを出したがっていた。
メリア「別にその国の住民の考え方が【間違っている】とは言いません、先ほども言いましたが、時と場合で【正解】が変わるという話、つまり人間にとって今の常識が【正解】、だけど神々である私達にとっては【不正解】だから気にしないで欲しい、という話です」
パト「そ、そうか・・・」
パトはメリアの補足を聞いて、少し心が楽になる。
メリア『正直、優秀な種のみが複数の女性を孕ませ、多くの子を産めば救われる社会や国があるのに、それをしないのは正直私は愚かとしか思えませんけどね、種の繁栄に貢献しないならまだしも、それらに悪態ついて、邪魔しかしない個体等存在価値がないから殺してしまえばいいのに、とは思って居ますがね、何もしないくせに権利だけ主張するなんて帝国では絶対にありえないので』
パト「ま、まあそれはその国の文化があるんだからさ」
メリア『いえ、これはただの私の価値観です、なので、帝国には男性は一人も居れないのです、何故ならこの世界で最高の個体を持つ男性はパト君だと自負しているから、それ以下の個体を使って子を産ませてもまったく意味がない、わざわざ子の価値を下げる必要性がまったくない、だからパト君は今居る帝国の専属神、従属神全員と関係を持ってほしいんです、それが将来帝国をもっと繁栄させる、次の世代を作ればもう今存在する神々から選ぶ必要はない、今以上に強力な個体が産まれ、そこから帝国の戦力に加え、完全な帝国産の神々を作り出せば今の【帝王神候補】クラスを量産することも可能!!そうすれば他国で大きな顔をしている私の兄や姉すらもどうしようも出来ない絶対的地位が出来上がる、その時パト君は新世界の創造主として絶対的地位が築ける!そうは思いませんか?』
パトはメリアの話すスケールのデカさに驚く、そしてそれがメリアの目的の一つなのだと確信する。
パト「そんなの非人道的・・・っあ」
メリア『先ほども言いましたが、高い個体値が種を作るのは当然の摂理、そして神々はそれを望んでいる、女神は複数の異性を選べないのですから、尚の事強い個体に依存します、それは人間や生物よりも強いです、何故なら一度決めてしまったら最後、消滅するまで決めた異性以上の個体を作れないから、それでその神の価値は永遠に決まり、英雄にすらなれない価値すらないゴミへと変わります。」
パト「ゴミって!!?」
メリア『綺麗事ですか?なら私が言うゴミを救ってみては?価値があると証明してみてはいかがでしょうか?フルールの件でわかっていると思いますが、私達帝国の侍女一人であの星全員の働きをします、しかも1割程度の実力で、です。それだけ有象無象なのですよ、10000人生かすためにはそれなりの土地、食料、衣類、生活用品が必要になります、コストが掛かります、もちろんそれは星の生命力が無ければ生成も出来ません、ですがそれを優秀な侍女一人で賄える、10000人分のコストが1人分で済む、それだけ差があるんです」
パト「ならなんで助けるんだ、庇護下に置くんだ」
メリア『それが神の役目だから、としか言いようがありませんね、私としては切り捨てたいのですが、神という存在の役目だから助けてるだけ』
パトは素のメリアと話してわかった、メリアは立場が違えば間違いなく【悪】であり、自分の敵になっていた事を。だが自分の元に居てくれるからメリアは味方で居る、自分の合わせてくれている、優しさ、メリアなりの慈悲を向けてくれているだけに過ぎないということを、そして自分がメリアのストッパーであり、自分の判断次第では、今居る各惑星の生物は皆メリアに滅ぼされる、そんな危険性を強く感じたのだ。
パト「思ったり黒いんだな、メリアは」
メリア「そうですね、自覚はしてますよ、正直、私は悪です、どんな悪よりも深い深い悪です」
パトはそういうメリアを抱きしめる。
メリア『失望してくれてもいいですよ、主であるパト君は私の考えを知る権利がある、だから話しただけです、別にパト君に隠してまで持つ野望でもありませんから、パト君が現状を求めるなら私はこれ以上の事はしませんし、する気もありません、でもパト君が私に求めるならここまでの事はします、それだけの策は出来てます、それに実際出来るかと言われたらまず0%です、先ほども言いましたがこれはパト君が今居る従属全員と関係を持ち、孕ませ、次世代の子達が生まれた時の話です。今それをやれば流石に反感が強いですからね』
パト「好きにしたらいい、言ったろ、俺はメリアを拒まないし、一番信頼している、それにお前が悪に染まるなら俺も悪になってやる、別に俺は正義の味方じゃない、自分の信じるエゴを突き通したいだけだからな、俺はメリアの味方で居る、綺麗事やうわ言じゃなく、実行にしても俺はメリアを止めない、そう確信しているから言える事だ」
パトはそうメリアに話した。
メリア「嬉しいですね、愛されていますね、私は」
メリアはそう言いながらパトに抱き寄せられたままそう呟く。
メリア「さて、では仕事に戻りたいので、この続きは休憩時間でいいですか♪今晩はアリシアに取られましたし~」
パト「合間か、誰か入ってこないよな」
メリア「その時はその時です!別に専属神相手なら見られても問題ありません!」ドヤ
パト「そういう問題か?!」
そう言うと業務に戻るメリア、そしてそのままメリアの仕事を見守るパト。
パト(月花に釘刺しておいて正解だったな、カナは・・・まあ仕方ないか、というより多分カナはメリアのそういう所も薄々気付いてるかもな、でもカナはそういう所を表に一切出さない、本当に強い子だ)
パトはそう考えているとメリアは相変わらず表情を変えずに低い声でつぶやく。
メリア『無駄だらけ、アリシアもこんな愚か者制裁したらいいのに、私なら星だけ貰って人は全員宇宙の藻屑にするけどね、その星で殺したら色々衛生面が気になるし』
メリア『琴歌ちゃん、また甘い政策を、これでは従属に馬鹿にされますよ、まったくここを修正して琴歌ちゃんが言った事にすればあの子も威厳も保てるでしょう、まったく今は大事な時期なんだからもっと無慈悲になってくれないと』
メリア『雪花の部隊に無駄な経費?内容は・・・娯楽、どうでもいいわね、とりあえず保留でいいわ、多少の娯楽ぐらい許容しなさいよ、心狭いわね』
メリア『ソフィアがまた研究所を壊した?あの研究所の部屋だけすぐに変えれるような構造に変えたらいいんじゃないかしらね、どうせソフィアだから何回説教しても壊すし』
メリア『ソルテのご主人の報告書、はぁ、一日傍に居てこれだけしか書く事ないのかしら?秘書ならパト君の1日の変化をもっと事細かく把握して記入してほしいわね、私ならもっと細かく』クドクド
メリア『ラルのパワハラ告発?この国にパワハラって概念無かったけどハクちゃんはどうするのかしらね、でもラルも天使のくせにお堅いからもっと優しくしたらいいのに、厳しさだけで部下を抑制出来ないのならそれも怠惰だと私は思うのだけどね』
メリア『月花ちゃん、上手くやってるみたいね、正直あの人材を開発部隊から外すのは勿体ないけど、確かに本来月花ちゃんの役割はこっちだし、従属も多いし、どうにかなるでしょう、今は経過観察かしらね』
メリア『カナの報告書、話にならないわね、建物の定期点検記録、もっと点検内容を明確にして、数値の今日範囲値とか、現在の土地分布を明確にしてくれないと事業拡大が出来ないわね、もっとカナの所に神員を入れて早急に組織としてもっと確立させないといけないわね』
パトはメリアの独り言のような思考を聞き、先ほどとは違い、専属神達の事をしっかり考えている、愛のある愚痴や考えを張り巡らせていたメリアを見て笑っていた。
パト(野望は誰にだってある、でもメリアだって今この環境が大事だからこそ、もっとより良くしたいだけなんだ、それの最終地点がさっきの話ってだけで別にメリアもそう言う事を絶対にしたいってわけじゃない、俺がもっとメリアを知って傍に置いてあげれば、この子は悪にはならない、いや、絶対に悪にはさせない)
パト「メリア、お前は悪にはなれないよ」笑顔
メリア『ご主人、先ほどはああ言いましたが、今からもうしません?ちょっとムラムラしてきました!』
パト「ダメだ、仕事しなさい」
メリア『むう、ズルいですねぇ、パト君も仕事したらいいのに』
パト「俺はこうやってメリアを見るのが仕事だからいいの!それにメリアは俺が何かするのが許せないんだろ?ならこうしてるさ」にっこり
メリア『それは従属に苛立っていただけです、数居るくせに仕事を真っ当しないとはってね』
パト「全員俺が退出するように命令したんだから当然だ、それにこれくらい俺にもさせろ、本当のダメ人間になるぞ」
メリア『ダメです、他国の者がそれを見ると帝国が安く見られますからね、パト君はもっと傲慢を学んでほしいですね』
パト「ならネルにでも教わらないとだな」
メリア『なんで私をご指名してくれないの!?私なら全部教えますよ!ならこんな仕事アリシアに投げて私はパト君の傍に居られるのに!!』
パト「メリアが傍に居たらメルリア同様常に発情される、今のメルリアは凄いからな、俺が治まるまでは俺も大変だ」
メリア『メルリア姉様のあれは多分治りませんよ、あれが素ですからね、建前だけしっかりしてますけど、内心は私より愛に飢えてますからね、油断してると毎晩メルリア姉様と性行為ですよ、その場合はさっさと出産させてしまうのも手ですね、そうすれば子育てで性行為なんてしてる暇ないでしょうし』
パト「出産を手段の一つに組み込むな!」チョップ
メリア「あいた?!」ベシ!!
パト「子供は無理だ、俺だってまだ未熟者なのに子供なんて責任取れません!それに最初の子供は専属神達が良い」
メリア『そうですね、知ってますか?遺伝結晶を何度も重ねる事でより一層強い個体が産まれるんですよ、折角なのでパト君が一人前になる間にとんでもない素質を持つ子が生まれるように遺伝結晶を育ててみません?』
パト「卑猥な話ばかりするな!それにそれは性行為を重たいって言ってるだけだろ!」
メリア『流石ですね、成長してるじゃないですか、以前は私の言葉にすぐ惑わされてたのに』
パト「当然だ、メリアにずっと尻敷かれてばかりじゃ居られないからな!」
メリア『そんな事しませんよ、常に旦那を立てますよ』ムス~
パトは本音のメリアと話していたが、会話中は常に本音なんだなっと心の底で安堵したと同時に、やっぱりメリアは自分で言ってる程黒くないと確信した。
・・・・・・
そして数時間が経ち、休憩時間を終え、メリアの仕事も終えた頃
パト「今日はもういいかな、本音聞けて良かったよ、参考になった」
メリア「そうですか、でもご主人も野望は持ってください、野望を持つ欲望がないと王としての傲慢な態度が身に付かないので」
パト「俺に難しい注文するなぁ~、でも善処はするよ、それじゃあまたな、メリア」
パトはメリアの部屋を後にする。
メリアは一息ついて自分の椅子に座る。
メリア「少し私の野望の話をしてしまいましたね、でも受け入れてくれて良かった、全否定されたら私も流石に困っていましたからね」
メリアは窓を眺めながら、乱れた自分の服を整える。
メリア(パト君の前では極力本音で接していたので、そこまで苦じゃなかった、けど自分の計画や価値観はパト君とはかけ離れてるからそこは受け入れてくれないんじゃないかって不安だった、いや多分以前のパト君なら間違いなく拒んでいたし、強く否定していた、だけど今のパト君は私の価値観を受け入れるだけの経験をこの帝国でして身に着けた、恐らく【月花ちゃんの件】、【帝国大革命の件】、【メルリア姉様達の性行為の件】、それらがどんどんパト君を帝王として成長させている)
メリアは自分のお腹に手を当てる。
メリア(この1年でパト君は次の階段に上る準備が出来た、そして今その1年を得て、大きく成長しようとしてる、今このチャンスを逃すわけにはいかない、パト君にはもっと成長してほしい、そのためにも多くの挫折と経験をしてほしい、それこそ一人前の帝王になるために・・・)
そしてメリアは考える、
メリア「メルリア姉様を使おう・・・まず始めにパト君には私と同等のとてつもない愛情を手に入れたメルリア姉様に慣れてもらい、馴染んで貰いましょう、そしてその愛情の大きさに慣れてから他の従属への愛情を受け入れる器を育てましょう、そうですね【性行為くらいなら】と思わせれば最高ですけど、感性は中々変えれないのでまずは【これくらいの愛情表現なら軽いもんだ】くらいの認識まで持っていきましょうか)
そしてメリアは専属神達にも試練を考えた。
メリア「今の専属神はパトが自分達を愛している事を疑っていない、故に慌てていない、だけどここでメルリア姉様の強力な独占欲を使って独占されれば、専属神も黙っていない、雪花ちゃんは既に動いたけど、もっと争ってもっとパト君に価値を上げてもっと愛し、尽くし、そして今まで以上に強い信頼を得て貰わないといけませんね、この年は全員が成長して貰いますよ、帝国の重役達ですからね」
メリアはにっこり笑いながら、メルリアの存在に感謝しながら帰宅の準備を始めた。
メリア「本当に最高です、メルリア姉様・・・貴女がここに来てくれて良かった・・・」
メリアの新たな思惑が動き出す・・・
パトはふと自分の中の疑問を口に出した、するとパトの玉座の後ろで密にサボっている月花が答える。
月花「パトの事でしょ、どう考えても、脳内メーカーをやったら【パ】しか表示されないわよ」
パト「まさか、仕事とかプライベートの時は流石に違う事考えてるでしょ?」
月花「それはそうだろうけど、基本的な考え方は全部パトでしょ」
パトと月花が話しているとメルリアが話に入ってくる。
メルリア「私の中でメリアは策略と相手を利用することしか考えてないって思って居ますね、あの子はお母様の模写子ですから、性格の根っこの部分は変わらないと思っています。」
パト「そうか、なら折角だし、聞いてみるか、二人共待機な!月花も下手に俺の思考を覗かないように!メリアの標的にされても知らないからな」(脅し)
月花「怖い事言わないでよ、わかったわよ、まったく」
パトはそう言うとメリアの所に向かった。
・・・・・・
メリア「ご主人!私の所に来てくれたんですね!凄く嬉しいです!!」
メリアはパトが自分の部屋に入ってきて、すぐに席を立ち、パトの所まで走って来た、その動作があまりにも愛おしく感じたパトはそんなメリアを抱きしめる。
パト「ああ、メリアに少し用事があってね」
メリア「なんでしょう?どんな要件でもこなしてみせますよ!」
パト「メリアの考え方を聞かせて欲しいんだ!主として参考にしたい!」
パトに言葉にメリアは言葉が詰まる、メリアはわかっているのだ、自分の考えがどす黒く、残酷であることを、だがパトにお願いされた以上、それを隠すのは無礼とも考え、悩んでしまう。
メリア「あまりおススメしませんよ?」(心配)
パト「今更じゃん!ある程度黒いのは知ってるし!」
メリア「理解してくれてるのは嬉しいですけど、でも心境は複雑ですね」
パト「まあ、そのメリアの黒さのおかげで俺が白で居られるわけだし、全然許容してるさ、でも実際どんな考え方をしてるのか、俺も知っておきたいなって」
メリア「わかりました、ご主人のご要望ならしっかり応えます!しっかり学んでくださいね!」
メリアはそう言うとパトから離れ、自分の席に戻り、仕事の続きを始めた。
メリア「今から考えている事を口に出します、ただ二人きりの時だけです、流石に私も人間関係は大事なので」
パト「おっけ!じゃあ俺はわかりやすいようにメリアの近くに椅子を持ってきて座ってるよ!」
パトが椅子を置くから出そうとした時、メリアがボソっと口に出す。
メリア『ご主人にそんな雑用をさせるとはソルテの部隊に地に落ちたな、今日担当の侍女は無能か、ゴミか、どちらかでしょうかね』
パトはメリアの言葉にゾっとする、だが振り向いたらいけないと考え、そのまま椅子を持ってメリアの元に向かう、そしてメリアを見たパトはさらに背筋が凍った、あの凍えたような声を出していたメリアの表情や態度は先ほどと変わっていないのだ、つまり、いつもの日常のまま、ただ考えを表に出しているのだ。つまり態度に出す程でもない程自然に考えている、既にそんなレベルということなのだ。
パト「よいしょっと、今日も結構仕事の量多いね、報告書?」
メリア「そうですね、最終決議の権利は私にありますから、ここでしっかり判断して有無をはっきりさせないと帝国が傾く恐れがありますからね」
パト「そうか、俺もいつかはそう言う事がはっきりと理解できるようになりたいな」
メリア『素敵です、ですが、ご主人は我らの王、王に業務をさせようものなら私達の落ち度、知る程度ならいいですけど絶対に手を出さないで欲しいですね』
メリアはまたも表情をいっさい変えずにただ声色だけ変え、本音を話す。
パトはまたその声色の変化に背筋が凍ってしまった。
パト「あ、えっと・・・ごめん」
メリア「いいですよ、ご主人」
メリア『ご主人は私の傍に居てくれるだけでいい、そして他の従属にも同じく愛を注ぎ、自らの居心地だけがいい楽園を作ればいい、それが私の求める事ですから』
パト「それは~~」
メリア『1年以上帝国に居て、何を怖気ついているのか、全員が求めていることなのに、そこまで他人の目が怖いならそんな冷ややかな目をする奴は全員殺しますし、避難する国があるなら壊してしまえばいい、もっと貪欲になってほしいんですけどね』
パト「あ・・・はい、すみません」
パトはメリアから説教されている気分になった、実際説教されているのかもしれない、そう考え、今回の件を持ちかけた自分に後悔した。
メリア『さて、仕事に戻りますか』
パト(俺って実は結構メリアに不満を持たれてるのか・・・いやそうだろう、普通に考えて)
メリア『はぁ、仕事なんて辞めて、ご主人に欲望のまま抱かれたい、愛されたい、ずっと繋がっていたい、私をずっと傍に置いて、滅茶苦茶にしてほしい』
メリアは自分の煩悩を恥ずかし気もなくボソボソを口から吐き出す、それを聞きパトもどうしたらいいのかわからなく、ただ聞いていた。
メリア『例えば今も、ご主人に挿れてもらいながら仕事をすればきっと満たされる、一時の性行為なんて束の間の幸福しか得られない、だからずっとずっと繋がって居たい、欲望のまま生きて居られたらどれだけ幸せか』
パト(メリア、俺以上に凄い性欲持ってんな、というか俺、そんな持続出来ないし)
するとアリシアがメリアの部屋に入って来た。
・・・・・・
アリシア「主様、いらしてたんですね!ごゆっくりしていってください」
パト「アリシア、いつもお疲れ様、今日暇なら俺の部屋に来て」
アリシア「あ・・・えっと・・・はい///」
アリシアは顔を真っ赤にして応える
パト(アリシアは自分からまったくアプローチしてこない分、俺がアリシアにアプローチしないと駄目、最近わかったんだけど、結構性欲のない神は誘われないと絶対に自分から来ないからしっかり俺がリードしないとなんだよな)
パトはほぼ一年間、奥手で基本的に誘われたら性行為を行うという受け身で居たため、アリシアとはこの一年片手で数えるほどしか交わっていないのだ。
アリシアは顔を赤らめながらメリアに仕事の話をし、そのまま部屋を後にする。
・・・・・・
メリア「流石ですね、少しづつですがしっかり私達の事も理解してくれて嬉しいです」
パト「まあね、謙虚で居続けるのが時には人を傷つけるって知ったからさ、自分達には自分達の世界があってルールがあるって思ったんだ、例えそれが周りから見たら異様で気持ち悪く思われてもさ、そうしないと成り立たない世界もあるってことを非難する奴らは知らないからな」
パトは少し曇った顔で話す。
パト「俺だって最初は複数の異性を同時に愛するなんて邪道って思ってたし、毛嫌いもしてた、だけどそうしないと成り立たない世界に居て、他人とは違う自分達のルールで動かないと先に進めないって知ったからある程度抵抗は無くなったし、今の関係も許容してる。実際それで月花が傷ついたから言える事なんだけどね・・・」
メリア『まだその段階か、まあいいです』
パト「ああ、まだその段階だ、メリアの理想には俺は届かない、本音を話してくれてるなら言うけど、俺はメリアを専属神の中で一番信頼してる、例え俺の想定以上に黒くてもだ、絶対に俺を破滅に導かない、そう確信しているからだ。」
メリア『その信頼は自覚してます、そしてその信頼を私は最大限まで利用もします、そして絶対に裏切りません』
パト「ああ、利用しろ、上手く使え、メリアなら出来るだろ、俺はお前に利用されるなら別に構わない、汚名は大分くっついてきてるけど、まあその程度で済むなら俺もそれくらいの仕事をしてやる」
パトはメリアの肩を掴む、するとメリアは再度パトに抱き着く。
パト「わっと?!どうした?!」
メリア『好き好き!大好き!もうたまりません!ここまで黒く居ても愛してくれるなんて私は幸せ者過ぎて死んじゃいます!!うううう~~~!!』
メリアはパトの懐に顔を埋め、悶えていた。
パト「ドストレートだな、まったく、まだ終わってないんだからしっかり出せよ!今の所まったく参考になってないぞ!メリア」
メリア「すみません、少し取り乱しましたね、仕事に戻ります」
パト「俺も少し愚痴が出たな、でもこの際だから話してしまってもいいのかもな」
メリア「聞きますよ、パト君の悩みは私ならある程度答えを出せますから」
パト「なら聞きたいんだけど、俺は今後どう立ち振る舞うのが正しいのかな?俺はメルリア達と複数で性行為してしまった時は自分の愚かさに嫌気がさしてしまった、だけど結果を見ればメルリアは俺に強い愛情を向けてくれて、専属侍女の3人もあれから凄く仲が良くて、関係も良好、エイリもフルールも俺に遠慮が無くなって、自然体で居てくれるようになった、結果だけ見れば【最高】だったんだ、つまり俺が【最悪】だと思って居た行為が【最高】の結果を出した、それがわからないんだ」
メリア「それが世の中です、明確な正解は存在しません、例えば人、人は人を私欲で殺す事を極悪とします、ですがそれは状況が違えば英雄となります、それは簡単に言えば戦場か否かです。つまり日常で人を殺す事は悪でも戦場で殺せば正義、同じ行為なのに評価が180度変わります、それだけ曖昧なのです。」
パト「でもそれは目的が違うんじゃ」
メリア「その通り、その場の目的によって正解は変わります、そして今この場でご主人が複数の女性と関係を持つのは正解なのです、それが不正解になるのは精々あの地球の一定数の国だけの話、そんな狭い価値観の話なのです」
メリアはばっさりとパトの価値観を切る捨てるように話を続ける。
メリア『あの星の連中は複数の女性を男性1人が抱えている事に嫌悪します、私からすればなんでしないのかわかりません、【モラル】やら理に叶っていない【常識】に拘っているだけ、生き物、生物は種の繁栄をやってきたから文化が存在する、それを独自の価値観で否定し、自分達の存在価値や種の生存まで危機に晒しているのだから愚かとしか言いようがありません、女性が優秀な男性を求めるのは当然、男性が優秀な女性を求めるのは当然、ならばその選ばれた男性と女性だけで種を沢山繁栄すればいい、それに選ばれなかった者は精々その種の繁栄を助ければいい』
メリアは人の在り方を否定する、パトはその言葉を遮らずしっかり聞く
メリア『パト君はこれを聞いて外道だと思いますか?ですが身近でこの話を聞いたことあると思います、そう【ペット】です、犬や猫、兎等の優秀な血統を繁殖させる行為です、【厳選】とも言いますね、ゲームでもそれらを当たり前に行っているのは知っています、つまり人間は本能で知っているんです【優秀な血統同士が何十人も子を産めばいい】と優秀ではない個体は価値すらなくなり、種の繁栄にも選ばれず捨てられる、ペット業界も同じです、優秀な子は育てられる、けどダメな個体は生まれた時点で殺す、今は知りませんが、昔は間違いなくあった風習です』
メリアの話は続く
メリア『つまり人間は理解している、だけどいざ自分の事になると捨てられるのが怖い、選ばれないのが怖い、必要ないと言われ否定されるのが怖い、ただそれだけでモラルを作り、自分達を守っているだけ、それだけの話なんです、それで優秀な種を優遇しない、同族の足を引っ張りたい下等な種が生み出したエゴ、それが今の価値観なんですよ、だから邪魔なんです、お互いの足を引っ張り、非合理的な産物に捕らわれる必要は一切ない、それが私の考えです』
パトは言葉を失う・・・聞いていたらそれが正解なのかも、と思ってしまったからだ、だが自分の中の常識やモラルがそれを許さない、【間違っている】と答えを出したがっていた。
メリア「別にその国の住民の考え方が【間違っている】とは言いません、先ほども言いましたが、時と場合で【正解】が変わるという話、つまり人間にとって今の常識が【正解】、だけど神々である私達にとっては【不正解】だから気にしないで欲しい、という話です」
パト「そ、そうか・・・」
パトはメリアの補足を聞いて、少し心が楽になる。
メリア『正直、優秀な種のみが複数の女性を孕ませ、多くの子を産めば救われる社会や国があるのに、それをしないのは正直私は愚かとしか思えませんけどね、種の繁栄に貢献しないならまだしも、それらに悪態ついて、邪魔しかしない個体等存在価値がないから殺してしまえばいいのに、とは思って居ますがね、何もしないくせに権利だけ主張するなんて帝国では絶対にありえないので』
パト「ま、まあそれはその国の文化があるんだからさ」
メリア『いえ、これはただの私の価値観です、なので、帝国には男性は一人も居れないのです、何故ならこの世界で最高の個体を持つ男性はパト君だと自負しているから、それ以下の個体を使って子を産ませてもまったく意味がない、わざわざ子の価値を下げる必要性がまったくない、だからパト君は今居る帝国の専属神、従属神全員と関係を持ってほしいんです、それが将来帝国をもっと繁栄させる、次の世代を作ればもう今存在する神々から選ぶ必要はない、今以上に強力な個体が産まれ、そこから帝国の戦力に加え、完全な帝国産の神々を作り出せば今の【帝王神候補】クラスを量産することも可能!!そうすれば他国で大きな顔をしている私の兄や姉すらもどうしようも出来ない絶対的地位が出来上がる、その時パト君は新世界の創造主として絶対的地位が築ける!そうは思いませんか?』
パトはメリアの話すスケールのデカさに驚く、そしてそれがメリアの目的の一つなのだと確信する。
パト「そんなの非人道的・・・っあ」
メリア『先ほども言いましたが、高い個体値が種を作るのは当然の摂理、そして神々はそれを望んでいる、女神は複数の異性を選べないのですから、尚の事強い個体に依存します、それは人間や生物よりも強いです、何故なら一度決めてしまったら最後、消滅するまで決めた異性以上の個体を作れないから、それでその神の価値は永遠に決まり、英雄にすらなれない価値すらないゴミへと変わります。」
パト「ゴミって!!?」
メリア『綺麗事ですか?なら私が言うゴミを救ってみては?価値があると証明してみてはいかがでしょうか?フルールの件でわかっていると思いますが、私達帝国の侍女一人であの星全員の働きをします、しかも1割程度の実力で、です。それだけ有象無象なのですよ、10000人生かすためにはそれなりの土地、食料、衣類、生活用品が必要になります、コストが掛かります、もちろんそれは星の生命力が無ければ生成も出来ません、ですがそれを優秀な侍女一人で賄える、10000人分のコストが1人分で済む、それだけ差があるんです」
パト「ならなんで助けるんだ、庇護下に置くんだ」
メリア『それが神の役目だから、としか言いようがありませんね、私としては切り捨てたいのですが、神という存在の役目だから助けてるだけ』
パトは素のメリアと話してわかった、メリアは立場が違えば間違いなく【悪】であり、自分の敵になっていた事を。だが自分の元に居てくれるからメリアは味方で居る、自分の合わせてくれている、優しさ、メリアなりの慈悲を向けてくれているだけに過ぎないということを、そして自分がメリアのストッパーであり、自分の判断次第では、今居る各惑星の生物は皆メリアに滅ぼされる、そんな危険性を強く感じたのだ。
パト「思ったり黒いんだな、メリアは」
メリア「そうですね、自覚はしてますよ、正直、私は悪です、どんな悪よりも深い深い悪です」
パトはそういうメリアを抱きしめる。
メリア『失望してくれてもいいですよ、主であるパト君は私の考えを知る権利がある、だから話しただけです、別にパト君に隠してまで持つ野望でもありませんから、パト君が現状を求めるなら私はこれ以上の事はしませんし、する気もありません、でもパト君が私に求めるならここまでの事はします、それだけの策は出来てます、それに実際出来るかと言われたらまず0%です、先ほども言いましたがこれはパト君が今居る従属全員と関係を持ち、孕ませ、次世代の子達が生まれた時の話です。今それをやれば流石に反感が強いですからね』
パト「好きにしたらいい、言ったろ、俺はメリアを拒まないし、一番信頼している、それにお前が悪に染まるなら俺も悪になってやる、別に俺は正義の味方じゃない、自分の信じるエゴを突き通したいだけだからな、俺はメリアの味方で居る、綺麗事やうわ言じゃなく、実行にしても俺はメリアを止めない、そう確信しているから言える事だ」
パトはそうメリアに話した。
メリア「嬉しいですね、愛されていますね、私は」
メリアはそう言いながらパトに抱き寄せられたままそう呟く。
メリア「さて、では仕事に戻りたいので、この続きは休憩時間でいいですか♪今晩はアリシアに取られましたし~」
パト「合間か、誰か入ってこないよな」
メリア「その時はその時です!別に専属神相手なら見られても問題ありません!」ドヤ
パト「そういう問題か?!」
そう言うと業務に戻るメリア、そしてそのままメリアの仕事を見守るパト。
パト(月花に釘刺しておいて正解だったな、カナは・・・まあ仕方ないか、というより多分カナはメリアのそういう所も薄々気付いてるかもな、でもカナはそういう所を表に一切出さない、本当に強い子だ)
パトはそう考えているとメリアは相変わらず表情を変えずに低い声でつぶやく。
メリア『無駄だらけ、アリシアもこんな愚か者制裁したらいいのに、私なら星だけ貰って人は全員宇宙の藻屑にするけどね、その星で殺したら色々衛生面が気になるし』
メリア『琴歌ちゃん、また甘い政策を、これでは従属に馬鹿にされますよ、まったくここを修正して琴歌ちゃんが言った事にすればあの子も威厳も保てるでしょう、まったく今は大事な時期なんだからもっと無慈悲になってくれないと』
メリア『雪花の部隊に無駄な経費?内容は・・・娯楽、どうでもいいわね、とりあえず保留でいいわ、多少の娯楽ぐらい許容しなさいよ、心狭いわね』
メリア『ソフィアがまた研究所を壊した?あの研究所の部屋だけすぐに変えれるような構造に変えたらいいんじゃないかしらね、どうせソフィアだから何回説教しても壊すし』
メリア『ソルテのご主人の報告書、はぁ、一日傍に居てこれだけしか書く事ないのかしら?秘書ならパト君の1日の変化をもっと事細かく把握して記入してほしいわね、私ならもっと細かく』クドクド
メリア『ラルのパワハラ告発?この国にパワハラって概念無かったけどハクちゃんはどうするのかしらね、でもラルも天使のくせにお堅いからもっと優しくしたらいいのに、厳しさだけで部下を抑制出来ないのならそれも怠惰だと私は思うのだけどね』
メリア『月花ちゃん、上手くやってるみたいね、正直あの人材を開発部隊から外すのは勿体ないけど、確かに本来月花ちゃんの役割はこっちだし、従属も多いし、どうにかなるでしょう、今は経過観察かしらね』
メリア『カナの報告書、話にならないわね、建物の定期点検記録、もっと点検内容を明確にして、数値の今日範囲値とか、現在の土地分布を明確にしてくれないと事業拡大が出来ないわね、もっとカナの所に神員を入れて早急に組織としてもっと確立させないといけないわね』
パトはメリアの独り言のような思考を聞き、先ほどとは違い、専属神達の事をしっかり考えている、愛のある愚痴や考えを張り巡らせていたメリアを見て笑っていた。
パト(野望は誰にだってある、でもメリアだって今この環境が大事だからこそ、もっとより良くしたいだけなんだ、それの最終地点がさっきの話ってだけで別にメリアもそう言う事を絶対にしたいってわけじゃない、俺がもっとメリアを知って傍に置いてあげれば、この子は悪にはならない、いや、絶対に悪にはさせない)
パト「メリア、お前は悪にはなれないよ」笑顔
メリア『ご主人、先ほどはああ言いましたが、今からもうしません?ちょっとムラムラしてきました!』
パト「ダメだ、仕事しなさい」
メリア『むう、ズルいですねぇ、パト君も仕事したらいいのに』
パト「俺はこうやってメリアを見るのが仕事だからいいの!それにメリアは俺が何かするのが許せないんだろ?ならこうしてるさ」にっこり
メリア『それは従属に苛立っていただけです、数居るくせに仕事を真っ当しないとはってね』
パト「全員俺が退出するように命令したんだから当然だ、それにこれくらい俺にもさせろ、本当のダメ人間になるぞ」
メリア『ダメです、他国の者がそれを見ると帝国が安く見られますからね、パト君はもっと傲慢を学んでほしいですね』
パト「ならネルにでも教わらないとだな」
メリア『なんで私をご指名してくれないの!?私なら全部教えますよ!ならこんな仕事アリシアに投げて私はパト君の傍に居られるのに!!』
パト「メリアが傍に居たらメルリア同様常に発情される、今のメルリアは凄いからな、俺が治まるまでは俺も大変だ」
メリア『メルリア姉様のあれは多分治りませんよ、あれが素ですからね、建前だけしっかりしてますけど、内心は私より愛に飢えてますからね、油断してると毎晩メルリア姉様と性行為ですよ、その場合はさっさと出産させてしまうのも手ですね、そうすれば子育てで性行為なんてしてる暇ないでしょうし』
パト「出産を手段の一つに組み込むな!」チョップ
メリア「あいた?!」ベシ!!
パト「子供は無理だ、俺だってまだ未熟者なのに子供なんて責任取れません!それに最初の子供は専属神達が良い」
メリア『そうですね、知ってますか?遺伝結晶を何度も重ねる事でより一層強い個体が産まれるんですよ、折角なのでパト君が一人前になる間にとんでもない素質を持つ子が生まれるように遺伝結晶を育ててみません?』
パト「卑猥な話ばかりするな!それにそれは性行為を重たいって言ってるだけだろ!」
メリア『流石ですね、成長してるじゃないですか、以前は私の言葉にすぐ惑わされてたのに』
パト「当然だ、メリアにずっと尻敷かれてばかりじゃ居られないからな!」
メリア『そんな事しませんよ、常に旦那を立てますよ』ムス~
パトは本音のメリアと話していたが、会話中は常に本音なんだなっと心の底で安堵したと同時に、やっぱりメリアは自分で言ってる程黒くないと確信した。
・・・・・・
そして数時間が経ち、休憩時間を終え、メリアの仕事も終えた頃
パト「今日はもういいかな、本音聞けて良かったよ、参考になった」
メリア「そうですか、でもご主人も野望は持ってください、野望を持つ欲望がないと王としての傲慢な態度が身に付かないので」
パト「俺に難しい注文するなぁ~、でも善処はするよ、それじゃあまたな、メリア」
パトはメリアの部屋を後にする。
メリアは一息ついて自分の椅子に座る。
メリア「少し私の野望の話をしてしまいましたね、でも受け入れてくれて良かった、全否定されたら私も流石に困っていましたからね」
メリアは窓を眺めながら、乱れた自分の服を整える。
メリア(パト君の前では極力本音で接していたので、そこまで苦じゃなかった、けど自分の計画や価値観はパト君とはかけ離れてるからそこは受け入れてくれないんじゃないかって不安だった、いや多分以前のパト君なら間違いなく拒んでいたし、強く否定していた、だけど今のパト君は私の価値観を受け入れるだけの経験をこの帝国でして身に着けた、恐らく【月花ちゃんの件】、【帝国大革命の件】、【メルリア姉様達の性行為の件】、それらがどんどんパト君を帝王として成長させている)
メリアは自分のお腹に手を当てる。
メリア(この1年でパト君は次の階段に上る準備が出来た、そして今その1年を得て、大きく成長しようとしてる、今このチャンスを逃すわけにはいかない、パト君にはもっと成長してほしい、そのためにも多くの挫折と経験をしてほしい、それこそ一人前の帝王になるために・・・)
そしてメリアは考える、
メリア「メルリア姉様を使おう・・・まず始めにパト君には私と同等のとてつもない愛情を手に入れたメルリア姉様に慣れてもらい、馴染んで貰いましょう、そしてその愛情の大きさに慣れてから他の従属への愛情を受け入れる器を育てましょう、そうですね【性行為くらいなら】と思わせれば最高ですけど、感性は中々変えれないのでまずは【これくらいの愛情表現なら軽いもんだ】くらいの認識まで持っていきましょうか)
そしてメリアは専属神達にも試練を考えた。
メリア「今の専属神はパトが自分達を愛している事を疑っていない、故に慌てていない、だけどここでメルリア姉様の強力な独占欲を使って独占されれば、専属神も黙っていない、雪花ちゃんは既に動いたけど、もっと争ってもっとパト君に価値を上げてもっと愛し、尽くし、そして今まで以上に強い信頼を得て貰わないといけませんね、この年は全員が成長して貰いますよ、帝国の重役達ですからね」
メリアはにっこり笑いながら、メルリアの存在に感謝しながら帰宅の準備を始めた。
メリア「本当に最高です、メルリア姉様・・・貴女がここに来てくれて良かった・・・」
メリアの新たな思惑が動き出す・・・
