No.88 恋愛バトル?!前半 (微R18)│No.90 黒メリアの思惑と野望(微R18)

2022年12月26日

No.89 恋愛バトル!?!後半

雪花とメルリアは同時に部屋に入る、するとそこには既にメルリアと同じ専属侍女であるフルールとエイリが食事の準備を始めていて、パトは自室でゲーム(買い溜めしていたエロゲー)をするため、ヘッドホンをつけて部屋に籠っていた。

雪花「数年経っても人間の根本的な所は変わらないわね・・・」

メルリア「丁度いいので、このまま先ほどお互いがお題を書いている紙が沢山入った箱から互いに1枚づつ引きましょう、もちろん引き分けはなしなので5回勝負、無効試合はなく、絶対にどちらかのお題を満たすまで勝負は続行、終わらずに旦那様が寝てしまった場合は次の日に保留、いいですね?」

雪花「ええ、問題ないわよ、メルリア様・・・いやメルリアちゃん、対決するのに様なんて下手に出てたらダメね、今から対等に勝負よ」

雪花はそう言いながらエイリに箱を出すように指示する
ちなみに箱は仕事終わりにエイリに雪花が持たせ、そのまま部屋に運んでいたのだ、もちろんパトは知らない。

・・・・・・
1回戦

雪花「さてと、それじゃあ引きますかね」

雪花(私はもちろん自分にとって条件が簡単なものをチョイスした、私は専属神の中でも特別距離感が近い(自称)、つまりこの時点でメルリアちゃんとは大きな差がある!この勝負!勝たせてもらうわ!!)

雪花は勢いよくエイリが持つ箱の中をまさぐり、そして一枚の紙を取る!!

エイリ「雪花様は紙を取りました、ではメルリア様も」

メルリア「ええ、ありがとう、エイリ」

メルリア(私は新参者、関係の距離感で言えば雪花には到底勝てない、そして雪花もそこを考えて私には無理でも自分には容易に出来る、そんなお題を恐らく多く書いているに違いありません、ですが私もメルトリア一族、そして元一国の王女を務めていました、そのような戦略等容易に想像ついています、そして私の武器は【優しさ】、雪花が普段どのように旦那様と接しているかわかりませんが、私の前では恐らくそこまで甘えたり、優しさを出さない!だから私はとことん奉仕と優しさに満たされたお題を沢山書いています!その行動を普段通りに出来るか、そしてそこから旦那様から反応を頂けるか、お手並み拝見ですね)

メルリアも箱から一枚の紙を取る

そしてお互いエイリとフルールに確認させる、そして審査員役の二人が雪花とメルリアのお題を確認する。

雪花のお題

『旦那様から優しい声で「好き」と言ってもらう』

メルリアのお題

『パトから頭を撫でて貰う』

エイリ「確認しました、不正はありません、ではお互いお題を確認して頂き、ノルマに向けて行動してください」

エイリの言葉を聞き、お互いが自分のお題を確認する。

雪花(メルリアちゃんが書いたお題か・・・待て、これあの子からしたら余裕ってことだったの?!何それ!?凄く羨ましいんだけど!!あ、なんか無性にイライラしてきたわ)

メルリア(旦那様から頭を撫でて貰う?!そんな恐れ多い事?!私からならまだしも旦那様から頭を撫でて貰うなんて・・・雪花、流石ですね、ですがこれならやりようはいくらでもあります)

二人はパトの部屋に入る

・・・・・・

雪花「パト!遊びに来たわよ!!」

パト「・・・・・・」(エロゲーに夢中)

雪花はゲームをしているパトのヘッドホンをパソコンから引っこ抜く
そしてそこからは怒涛のエロゲー特有のエロシーンのボイスと効果音が大音量で部屋中に鳴り響いた。

雪花「うわ!なんてシーンやってんのよ!!というか画面見てから抜けば良かった!!?」

雪花はパトのヘッドホンを無理矢理外してパトの頭を平手でパシン!っと叩く

パト「痛い?!というか、え?!なんで二人共俺の部屋に居るの?!」

雪花「ゲームしに遊びに行くって言ったでしょうが!なのに一人でこんなエッチなゲームして!!専属侍女達の気持ちを考えなさい!」

パト「でも今凄く良いシーンなんだ!確かにエッチなシーンに見えるかもしれない、だけどこれは長い間互いに片思いだったんだけど、色んな問題を解決して、やっとお互いが結ばれ、そしてこれはその最初のエッチなんだ!尊いじゃないか!これはシナリオの最高に盛り上がるシーンなんだ!」

雪花「そんなに熱く語らないでよ、大体わかったから・・・」

雪花はため息をついて呆れる中、横でメルリアはパトのパソコン画面を覗く。

メルリア「そうなんですか、お互いが結ばれた後の初夜というのは感動的でもありますし、お互いにとって最高の思い出になります、凄く感慨深いシーンだと思いますよ、アナタ」

メルリアは横髪を耳に掛けながら、パソコンを覗き込む体制のままパトに微笑む。

パト「メルリア!わかってるじゃないか!そうだよな!凄くいいよな~、」よしよしヾ(・ω・`)

パトはエロゲーの良さを理解してくれた喜びを表現するためにメルリアの頭を機嫌よく撫でた。

メルリア「ではある程度区切りがついたらこちらのお部屋にいらしてください、お食事の準備が整いつつありますので」

パト「おっけー!ありがとうね!」

メルリア「雪花、旦那様も集中したいでしょうし、少し部屋を後に致しましょう」

雪花「そ、そうね・・・」

雪花はメルリアに言われるがまま部屋を後にする。

・・・・・・

エイリ「1回戦、メルリア様の勝ちです」

雪花「まさか?!私のお題を引いてたの?!」

メルリア「はい、【頭を撫でて貰う】この条件だけでしたので、これで問題ないはずです」

雪花「そんな!私のお題をこうも簡単に?!まさかこのお題も簡単だったんじゃ?!」バサ!

雪花は勢いよく雪花の持っているお題をメルリアに見せる、するとメルリアはクスっと笑う。

メルリア「そうされたいですね、願望です」クス

雪花(この女!?敢えて自分にとっても難しいお題を数枚作っておくことで相手を抑制させた?!もし自分が当たっても【出来たら夢が叶って嬉しい】程度に済むくらいの絶妙なラインを?!これは自分のお題を引いておかないと勝負にならないかもしれない・・・最悪ストレート負けもありえる・・・やるわね、流石はメルトリア一族であり、メリアちゃんのお姉ちゃん・・・底にあるものは似たようなものなのね)

雪花はメルリアを睨みながら自分の相手がとんでもない策士であることを認識する。

エイリ「では2回戦を始めますのでお互い箱から一枚お題の紙を引いてください」

そして二人は1枚の紙を取り、それをエイリに見せる。

・・・・・・
2回戦

雪花のお題

『パトの膝の上に1分以上座る』

メルリアのお題

『旦那様から服を整えてもらう』

雪花(勝った・・・これはさっきも出来たから楽勝ね、しかもこれならゲームを終えたタイミングを狙って座れば楽勝!)

メルリア(願望の一つですね、ですが弱りましたね、私は旦那様の専属侍女、帝国の王の侍女が服を乱すなど・・・ですが、乙女心には勝てませんね)

お互い自分のお題を確認して実行する。

雪花は気配を消して、パトの部屋に入り、パトがやっているゲームを確認する。
もちろんまだエッチなシーンのであり、パトも夢中でテキストを読んでいた。

雪花(このシーンがひと段落着いた時を狙えば息抜き程度に1分くらい話すのは容易、この勝負、勝たせてもらうわよ、メルリア様!)

雪花はパトの部屋に居る中メルリアは先ほどの部屋にそのまま居た。

そして数十分後、パトがひと段落を終えてヘッドホンを外し始めた。

パト「ふう、最高だったな、後はこの後どんな困難が来るか、結ばれてからが本当の試練なんだよな!」

雪花「なに語ってるのよ、エッチなゲームをした後に」よいしょ

雪花は流れるままパトと向かい合う形でパトの膝の上に座る

パト「また上に乗ってきて、でもエロゲーも馬鹿に出来ないぞ、世間に出ている人気アニメも元々はエロゲーだったやつもあるんだからさ」

雪花「別にエロゲーを馬鹿になんてしてないわよ、何回か見た事あるけど、パトのやっているエロゲーってストーリー重視の作品が多いから見てて確かに楽しめるのは知ってるから」

パト「ほほう、なら数本やってみるかい?アニメを見る感覚で楽しめるよ、オートにしておけば自動で会話が続くし」

雪花「そうね、そういう所の話もパトとやってみたいし、暇な時があったらやってみるわ」

パト「本当か!これはまたシャープに言って地球でまたパソコン関係一式お使いに行ってもらわないとだな!」

雪花(大体40秒、あと20秒で私の勝ち、楽勝ね、メルリアちゃんはこの部屋に居ないからここから仕掛けて来てもタイムオーバー、やっぱり自分のお題だと簡単過ぎるわね)っふ

雪花がそう考えているとメルリアが扉を開けて入ってくる、その姿は特に変わった様子はなく、食事の準備が出来た事を伝えるためにパトの元まで歩み寄る

メルリア「アナタ、食事の準備が出来ましたよ」

パト「ありがとう!今から行くね!」くるりん

パトはメルリアの方向に向くため、椅子を回し、メルリアを目視できるようにする、目の前には雪花が居るが、メルリアはパトの斜め横に立つ事でしっかり視野に入る。

パト「雪花、もうそろそろ行くから降りてくれ~」よっこいしょ

パトは立ち上がるのと同時に自分が椅子ごと引き、雪花を自分の膝から降ろす

雪花「ああーーーー!!!」

パト「な、なに?!」びっくり

雪花「なんでー!まだこのまま!甘えてるんだから!」ノシ!

雪花はそう言いながら再度無理矢理パトの膝の上に座り直す、だが一度離れたため、カウントは再度0秒からである。

雪花(クソ!あと少しだったのに?!でもこのまま1分粘る!大丈夫!少し駄々をこねていれば1分なんてすぐよ!)

雪花はそう考え、パトに思い切りしがみつく、そしてパトもそんな雪花に意識が向き、雪花に話しかける、その間メルリアの事は意識から外れる。

雪花「もう少しだけ、こうやってやって居たいんだから少しだけ付き合ってよ?」

パト「わかった、でも珍しいね、人前でここまで甘えてくるなんて」

メルリア「雪花、旦那様を困らせてはいけませんよ、ほら、お食事も冷めてしまいますので」

そう言いながらメルリアは雪花の肩に優しく手を置く、そこでパトが気付く、

パト「メルリア、裾のボタン外れてるぞ?」

メルリア「ああ、先ほど水回りの事をしていたので、外していたのですが、戻すのを忘れていたみたいですね・・・お見苦しい所をお見せしました」

メルリアはそう言いながら裾を直そうと腕を引っ込めようとした時、パトがメルリアの手を掴み、裾を直そうとする。

パト「いいよ、折角だしそのまま俺が直すから、じっとしてて」

パトはメルリアの外れていたボタンを付けて、服装を直した。

パト「はい、完了!メルリア、悪いけど、雪花と少しこのまま話してからそっちに行くから、待ってて」

メルリア「わかりました、ではお二人のお時間をご堪能ください」ぺこり

メルリアは深く頭を下げ、パトの部屋から出ていく。

雪花(勝った・・・これで私の勝利は頂きね!)

雪花はそう考え、1分が余裕で経過している事を確認してから、パトの膝から離れ、食事にしようと一緒にパトの自室から出る

するとすぐにエイリから呼ばれ、メルリアと雪花はパトの自室に入った。

エイリ「2回戦もメルリア様の勝ちです」

雪花「はぁ?!なんで?!メルリアちゃんは全然何もしてなかったのよ?!」

メルリア「して貰いましたよ、服装を直してもらいました」

メルリアはそう言いながら先ほどパトに直してもらった裾を雪花に見せる、そしてもう片方の手で自分のお題を雪花に見せる。

雪花「【旦那様から服装を整えてもらう】ですって・・・」

メルリア「はい、夢が叶って嬉しかったです」

雪花(そういう事か!?一度食事が出来たと呼んでパトが私から少し離れるのを確認してから行動に出た?!もしタイムアップならそのまま負けても良かったってこと?!でも一回目なんて残り5秒くらいだったのに・・・まさか、それらも計算したの?!いや、まさか私がパトの膝に座ったタイミングを見てそこから私にも気付かれないタイミングで扉を閉めて、そこから時間を数え、タイミングを見て、パトを呼んだ?!でもそれは相手のお題がわかってないと難しいはず・・・)

メルリア「私の予想は1分でしたけど、どうでしたか?」

雪花「読んでいたのね、私のお題・・・」

メルリア「膝に座ったのは確認しましたので、ですが、もし私がそれを引いた事も考慮して時間制限を設けていると考えていました、それで一番私にとって難しく、雪花にとって容易な時間を考えて1分と考えていました、座るだけだら私でも勇気を出せば出来ない事ではないですからね、それに座っても雪花が引きはがせばいい」

雪花「私の考えていた策までお見通しだったわけだ・・・やられたわ、でもまだ3回残ってる!勝負はまだ決まってないわ!」

メルリア「次行きましょう!」

そして続く3回戦、4回戦、5回戦、全てメルリアが勝利を収めた、

・・・・・・

雪花「完敗・・・ですって・・・」

メルリア「私の完全勝利ですね」

パトは既に就寝していた、だが今回の勝負はパトが就寝するもっと前に決着していたのだ。

雪花「まさかメルリア様のお題全部、出来たらいいなって内容ばかりなんて・・・」

メルリア「全部ではありませんよ、少量ですが、私が確実に勝てるものも居れてました、私は雪花と違って忠実ですから、でもそんな保険は必要ありませんでしたね、旦那様は本当に私たちの要望に応えてくれます」

雪花(残り3つのお題は別に私にとって難しい課題じゃなかった、でも2回戦の時同様、惜しい所で全部メルリアちゃんに持っていかれる!それで気付いたら全部勝利を持っていかれてる!相手もどこか私のお題を把握しているみたいだったし・・・)

雪花は足から崩れ、地に伏していた。

メルリア「雪花は行動が単純だから、何がしたいかわかりやすかったです、後はそれを私が引いた時の保険を想定して、ある程度の対策は出来ましたし、阻止も容易でした、行動が正直者なんですね」

雪花「ああーーーー!!負けたわよ!どうせ私は単純よ!煮るなり焼くなり好きにしろーー!!」ジタバタ!

フルール「あの、主様が起きますのでお静かにお願いします」

メルリア「でも勝負には勝ちましたけど、それ以外では完敗でした・・・お膳立てではなく、率直な感想です、旦那様はこれほど雪花に心を許しているのかと、痛感しました」

メルリアは少し俯きながら話す。

メルリア「全部そうですけど、どれも雪花のやる事がわかったのは、雪花がやって来た事を旦那様が全て受け入れてくれるからわかったんです、もし拒んでいたら雪花が何をしたかったのかわかりませんでした」

雪花「でもメルリアちゃんの方が勝ったじゃない」ムスー

メルリア「私は日常的に、自然な流れでやって頂いただけ、好意から来る行動というより、ただ善意から来る行動で勝った、そう誘導したんです」

雪花「でもまあ、私が負けた以上、認めるしかないわね、メルリアちゃんもしっかり愛されてるわよ、パトは奥手でね、気を許してないとそもそもそういう手助けとかボディータッチとかしないの、まあ、性行為もしてるみたいだし、今更って感じだけどね」

メルリア「そうですね、ですが私も旦那様を愛している以上、誰にも負ける気はありません、今は確かに勝負には勝ちましたが、自身と旦那様の距離感の長さがはっきり見えましたので、これからも旦那様に尽くして最終的には専属神全員を超えて、愛して貰えるように努力します!」

雪花「言うじゃない、流石、でも負けないわ、私だって独占欲強いし、そもそも他の女とイチャイチャしてる話を聞くのも嫌いだし、見るなんてもってのほかだからね、絶対に勝って私が独占してやるわ」

メルリア「そうなのですね、では恋のライバルということでお互い仲良くしましょう」

雪花「そうね、同じ価値観の人と帝国で出会えて嬉しいわ」

二人は互いに笑いあった、先ほどまで勝負をしていたのに。
だがそれがあったからこそ、雪花とメルリアは仲良くなった、互いに競う事で互いを理解しあったのだ、雪花は本能で競う事で距離感を縮めて仲良くなるという形が多いので、今回の勝負は実質雪花の勝利なのかもしれない。

エイリ「では私とフルールは先に就寝致しますね、雪花様もメルリア様も明日に響かないように寝てくださいね、おやすみなさい」

そういうとエイリとフルールは頭を下げ、寝室に入っていく。

雪花「私も今日は疲れたし寝るわ、安心して、パトも寝てるし私も普通に寝るわ、そもそも毎度そんな事してたら警戒されて一緒に寝させてくれなくなるわ」

メルリア「そうですか、参考にします、では雪花、おやすみなさい」

メルリアも雪花を見届けた後、自室の寝室に戻り、眠りにつく。

・・・・・・
雪花はパトの横に置かれているベッドの中に入り、寝ているパトを身ながら今日の事を考える。

雪花(流石メルリアちゃんね、やっぱり賢い、それに私と考え方が似てるから上手くいけばきっと私好みの側近をしてくれる、メルリアちゃんは優しいから、ある程度の私の意見も聞いてくれる、仲良くなれそうね・・・)

そう考えながら雪花も疲れからか、睡魔が襲ってきて、そのまま寝てしまう。

そして一日が終え、些細な恋愛バトルは幕を引いた。




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