No.117 琴歌と直属部隊episode1│No.119 不愉快極まりない時間

2023年08月25日

No.118 さりげない少女達との会話

パト「角とかって不便じゃないの?」

パトはふとした疑問を美魅に話した。

美魅「なんやうちの角にいちゃもん付ける気かい?」

美魅はいつもの日課でパトの膝の上でくつろいでいた

パト「いや、だっておでこに角あるんだぞ?邪魔じゃない?うつ伏せとか無理じゃない?刺さるぞ?」

美魅「あ~~、それは確かにあるなぁ、枕とか何度も角で破いてたしなぁ」

美魅は思い出したように話す。

パト「やっぱりあるんだ、そういうの」

美魅「うちは寝る時横向きやけど、どうしても寝てる時に起こるもんや、対策出来へんのや」

パト「神族なら神格として角や翼を任意で収納する事が出来るけど、鬼族とか龍族はそもそもそういう事出来ないんだよな」

美魅「うちは角だけやからええけど、リルは角と羽と尻尾やん、あれは絶対に寝れんで!」

パト「確かに!角が後ろ向きだから仰向けで寝るのはキツそう!尻尾も邪魔そうだしな!てことは横向きかうつ伏せか」

パトは美魅の頭を撫でながら角を優しく触る

パト「角って感覚あるの?」

美魅「個体それぞれやないか?うちは痛覚ないな、せやからゴツゴツした突起物がおでこについているみたいな感覚やな、邪魔になる時は切り飛ばしたいと思うんやけど、切ったら切ったで生えて来るし、鬼族は角の立派さが一つのステータスやからあまり気乗りせんな」

美魅は宙に浮いている足を振りながら自分の角に触れる

パト「ちなみにエテル、エテルのその頭に付いているのはどうなんだ?」

そういうとパトの玉座の横で座って本を読んでいるエテルが答える

エテル「これはくっついてる、というよりこれが私のメインコンピューターだから絶対に外れないよ」

パト「え、じゃあそれが壊れたらマズいんじゃ・・・」(焦り)

エテル「メインコンピューターと言っても【使用済み】のメインコンピューターだよ、私が生まれて人格や基本データを私の身体にインストールして読み込ませるみたいな、そこから読み込みに時間掛かるからその間の代理コンピューターみたいなもの、今は私本体で全部動いているから意味はないね、人のおへそと同じだよ、生まれる前に役割があって、生まれた後は用済みになってるみたいな」

パト「わかりやすい!なら外したらいいのにってそっか、外れないんだったね」

エテル「力技でやれば割れたりするかもだけど、別に機械族におしゃれとか意識してる人居ないから気にしないかな」

美魅「エテルは確か寝てる時はきっちり仰向けやな!」

エテル「美魅は寝相が悪いんだよ、私はスリープモードに切り替えたら一切動かないから」

パト「一気に機械みたいなワードを」

エテル「機械族だよ?ホムンクルスに近い機械族、だからしっかり臓器はあるし機能してる、肉体はしっかり生ものだよ」

パト「最初に言ってたな、でも機械族っぽい所はあると」

美魅「気味の悪い種族やな~、鬼族みたいにシンプルなのがええわ~」

パト「角があるあたり鬼族もめんどくさそうだけどな」

エテル「主は神族だから収納できるのは羨ましい、神族の【神格開放】技術、私達にも採用してほしい」

美魅「そうや!帝園は主の世界やろ!どうにか出来へんのか!」

パト「俺の世界と言ってもなぁ、というか俺の世界という割にはそこの住人全然俺の事知らなかったり言う事聞いてくれないけどな?美魅?」

パトは美魅の頬を軽く引っ張る、美魅は抵抗するが暴れる事はなく、口頭で言い返す程度だった

パト達が玉座で話しているとリルが控室から出て来た。

リル「美魅もエテルも主にベタベタだな~、まさかアルコン?www(主コンの略)」

パト「なんだその用語、初めて聞いたぞ、ロリコンとかショタコンみたいなニュアンスか?」

リル「その通り!主がロリコンなのは周知の事実だけど、まさかその従属も生粋のアルコンなら問題ないね~」

パト「そういうリルにはなにも無しな~」

リル「別に問題ないし!10歳で主に甘えるとか恥ずかし~~~!!」

リルは意地を張ったような言い方をしながら控室に戻る

エテル「なんか勝手に盛り上がってたね、別にベタベタしてないんだけどなぁ、美魅はベタベタしてるけど」

美魅「ベタベタしてないわ!ただこうやってると落ち着くだけや!」

エテル「それをベタベタって言うんだけど、美魅に言っても仕方ないか」はぁ~

エテルは小さいため息を吐くとそのまま本を読み始めた。

美魅「手が止まっとるで主!しっかり頭撫でるんや!次は肩やで!」

パト「別に肩凝ってないだろ、10歳だろお前」

美魅「主から貰った刀が重たいんや!数十回程素振りしたらもう全然持ち上げれへん!あれは振れば振る程重くなる武器やな!」

パト「単純に腕が疲れてるだけだろ、筋力不足なんだよ、鬼族なのに全然筋肉つかないよな、美魅は」

美魅「最近やっと力こぶ出来たで!」ドヤ

パト(美魅も多分雪花と同じで筋肉が付きにくい体質なんだろうなぁ、別に虚弱でもなんでもないんだけど、こればかりは生まれ持った体質があるからなぁ、美魅はまだ若いし、成長期に入ったら一気に筋肉が付くかもしれないな、でも・・・)

パト「いや、美魅は今のスタイルを維持した方がいいな、筋肉を身に付けたらパワーは出るけど、スピードが落ちるかもだし」

美魅「主、他の鬼族見た事ないんか?別に鬼族はムキムキにならへんで、筋肉凝縮タイプやな!美貌も大事やからな!ゴリラみたいなパワーゴリ押しはおるにはおるけど、決まって上には上がれんしな!」

パト「威力が高くて速いのが良いってことか、パワー特化だと一撃が入らない的な?」

美魅「その通りや!でも途中までならパワー特化が勝ちやすいんやで!なにせ一撃で骨粉砕したらもう勝ち確定やしな!」

美魅はそう言いながら刀を振り落とす動作をして見せる。


パト「そういう意味では美魅の概念支配は強いんだし、割とすぐに上に行けそうだけどな」

美魅「今うちが昇格戦をしても【鬼下民】やろなぁ、少なくとも地球の隊長連中は軽く倒せな次の地位には上がれへんで、うちは能力こそ当たりやけど実力は【鬼下民】の平均を見てもかなり下のほうやったしな」

パト「美魅が難しい言葉を使えてるのは帝国の教育の賜物だな、それに自分自身をそうやって判断出来るのも成長を感じるぞ・・・」(感動)

エテル「わかる、美魅は勉学を得たおかげで少しマシになった、東京の時は本当に酷かったからね」

美魅「うっさいわ!そういう世界やないんやからしゃあないやろ!!」

パト「でもあれから美魅も強くなった、今はどうなんだ?」

美魅「・・・WCBTで優勝せなな・・・」

パト「目標があるのは良い事じゃないか!」

美魅「第七回は絶対に優勝するんや!第六回は知識が足らんかっただけや!」

エテル「単純だから・・・美魅は」

パト「でもそんな単純である程度勝てるのは能力のおかげなんだろうな」

美魅は悔しそうな顔でパトに睨む

パト「次は勝つぞ、お前は俺の一番弟子だ、もちろん下手な試合は俺が許さない」

美魅はパトの言葉を聞いて機嫌を良くして応える

美魅「当たり前や、さっさと主超えて、必ず主を殺したるんや」

エテル(そういう場面が来ても絶対に情けをかけて殺さないくせに・・・)はぁ~~

エテルは美魅の面倒臭い言い回しにため息をついた、美魅はそれを見て少し不満そうな顔はするが気にせずに次の大会に向けての話をパトと話すのだった。



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