2022年08月
2022年08月31日
No.6 パトと美魅の間の契り
露草 美魅 帝園出身で鬼族の少女
力こそはあるものの、それは一時的に力を開放した時に限る、それ以外は年相応の無力な鬼の少女なのである。
パトにとって美魅という存在は特別である。
美魅はパトの命令は一切聞かない、むしろ殺しにくる程である。
ツンデレなどではなく、結構本気で嫌っている。
普通に考えてそんな美魅を側近に置くはずがないのだが、パトは側近どころか、侍女にまで任命し、傍に置いている。
それは別にパト本人がドMとか、そういう理由ではなく、美魅はパトの弟子だからである。
ネルがパトに対して出した課題、それは【パト自身が誰かにその技術を教え、そしてそれを己も再度理解し、成長する】。
何事も教えられてばかりでは完璧に習得は出来ない、それを誰かに教える、自分の言葉にする、そうすることで曖昧な理解からしっかりした理解へと変わっていく、そのために美魅はパトの傍に居る。
実際、美魅は帝園は弱く、鬼族の中では一番位も低い、戻しても死んでいる可能性があるため、保護という意味も込めて、パトは帝園に返さずに傍に居させる。
だがそんな美魅も一肌恋しい時がある。
だが美魅にとってそれを満たしてくれる人はパトしかいない、だからこそ美魅はパトの事は嫌いだが、習慣としてパトの膝の上に居る。
美魅としても不本意ではあるが、それでも落ち着いてしまうのだから仕方ないと、美魅は玉座に座るパトの膝に座る。
パトは嫌われているとは言え、教え子であり、自分の従属であることには変わりはなく、
自分の膝の上で大人しく居る美魅が可愛いと思い、よく頭を撫でる。
ソルテもその光景は微笑ましく、同じ鬼族として主であるパトが鬼族に優しくしてくれる姿を見ると嬉しくなる。
美魅「よいしょ、」膝の上に座る
パト「今日もお疲れ様、今日は何したんだ?」
美魅「うっさいわ・・・お皿洗いしたわ・・・」
パト「そうか、割らなかったか?」
美魅「うちこう見えて器用なんやで!お皿なんてそうそう割らへんわ」
パト「そうか、なら落ち着くまで頭撫でてあげるよ」
パトは優しく美魅の頭を撫でる。
美魅「子供扱い・・・もええもんやな、不本意やけどすっごい落ち着くわ」
美魅はそう言いながらパトの手を受け入れる。
その時の美魅の表情は本当にうっとりした可愛らしい女の子になる。
美魅「主はええな、楽そうやわ」
パト「生憎俺は勉強尽くしで死にそうだ、代わるか?」
美魅「ええわ~、うちは勉強とか嫌いなんや」
パト「そっかそっか、それは残念、だけどまた時間がある時は俺が教えるからな」
最近はメルリア達が入って、シスリットが帝園出身の子達の面倒を見ている。
パト「シスリットはどうだ?仲良くやれてるか?」
美魅「主よりええで、決まりやから教えとかはしてくれへんけど、練習相手にはなってくれるしな」
パト「そうか、ならシスリットの従属にでもなるか?」
パトが冗談で言った言葉だった。
パトは「それもええなぁ!」という返しを期待していたが違っていた。
美魅「いや、ええわ、シスリットはええんやけど、わいの主はあんたやからな、それに・・・」
美魅が珍しく言いよどむ。
美魅「この暖かい時間と場所は・・・好きなんや」
パトはそういう美魅の頭をワシャワシャっと雑に撫でる
美魅「やめんかいや!あ~あ!髪が~~」
パト「俺が整えてやるよ、メルリア、くしあるか?」
メルリア「どうぞ」
パト「流石、メリルアも全知全能持ってるから物の空間転移も容易だね」
メルリア「恐縮ですよ、アナタ」
パトはメルリアからくしを貰うと自分でグシャグシャにした美魅の髪を整える。
パト「普段の美魅は迷惑かけてきて、毎度殺されそうになるけど、別に美魅以外がいいなって思ったことはないぞ」
美魅「はん!とんだドMやで!なら今度も殺しにいったるわ!」
パト「調子に乗るな~~~」
パトは美魅の首を持ち左右に振る。
美魅「うわ~~~、ぐわんぐわんする~~!」
パト(馬鹿だけど、どこか面倒を見たくなるんだよな、俺が今後、そういう所も含めてしっかり教えてやらないとな)
終わり。
力こそはあるものの、それは一時的に力を開放した時に限る、それ以外は年相応の無力な鬼の少女なのである。
パトにとって美魅という存在は特別である。
美魅はパトの命令は一切聞かない、むしろ殺しにくる程である。
ツンデレなどではなく、結構本気で嫌っている。
普通に考えてそんな美魅を側近に置くはずがないのだが、パトは側近どころか、侍女にまで任命し、傍に置いている。
それは別にパト本人がドMとか、そういう理由ではなく、美魅はパトの弟子だからである。
ネルがパトに対して出した課題、それは【パト自身が誰かにその技術を教え、そしてそれを己も再度理解し、成長する】。
何事も教えられてばかりでは完璧に習得は出来ない、それを誰かに教える、自分の言葉にする、そうすることで曖昧な理解からしっかりした理解へと変わっていく、そのために美魅はパトの傍に居る。
実際、美魅は帝園は弱く、鬼族の中では一番位も低い、戻しても死んでいる可能性があるため、保護という意味も込めて、パトは帝園に返さずに傍に居させる。
だがそんな美魅も一肌恋しい時がある。
だが美魅にとってそれを満たしてくれる人はパトしかいない、だからこそ美魅はパトの事は嫌いだが、習慣としてパトの膝の上に居る。
美魅としても不本意ではあるが、それでも落ち着いてしまうのだから仕方ないと、美魅は玉座に座るパトの膝に座る。
パトは嫌われているとは言え、教え子であり、自分の従属であることには変わりはなく、
自分の膝の上で大人しく居る美魅が可愛いと思い、よく頭を撫でる。
ソルテもその光景は微笑ましく、同じ鬼族として主であるパトが鬼族に優しくしてくれる姿を見ると嬉しくなる。
美魅「よいしょ、」膝の上に座る
パト「今日もお疲れ様、今日は何したんだ?」
美魅「うっさいわ・・・お皿洗いしたわ・・・」
パト「そうか、割らなかったか?」
美魅「うちこう見えて器用なんやで!お皿なんてそうそう割らへんわ」
パト「そうか、なら落ち着くまで頭撫でてあげるよ」
パトは優しく美魅の頭を撫でる。
美魅「子供扱い・・・もええもんやな、不本意やけどすっごい落ち着くわ」
美魅はそう言いながらパトの手を受け入れる。
その時の美魅の表情は本当にうっとりした可愛らしい女の子になる。
美魅「主はええな、楽そうやわ」
パト「生憎俺は勉強尽くしで死にそうだ、代わるか?」
美魅「ええわ~、うちは勉強とか嫌いなんや」
パト「そっかそっか、それは残念、だけどまた時間がある時は俺が教えるからな」
最近はメルリア達が入って、シスリットが帝園出身の子達の面倒を見ている。
パト「シスリットはどうだ?仲良くやれてるか?」
美魅「主よりええで、決まりやから教えとかはしてくれへんけど、練習相手にはなってくれるしな」
パト「そうか、ならシスリットの従属にでもなるか?」
パトが冗談で言った言葉だった。
パトは「それもええなぁ!」という返しを期待していたが違っていた。
美魅「いや、ええわ、シスリットはええんやけど、わいの主はあんたやからな、それに・・・」
美魅が珍しく言いよどむ。
美魅「この暖かい時間と場所は・・・好きなんや」
パトはそういう美魅の頭をワシャワシャっと雑に撫でる
美魅「やめんかいや!あ~あ!髪が~~」
パト「俺が整えてやるよ、メルリア、くしあるか?」
メルリア「どうぞ」
パト「流石、メリルアも全知全能持ってるから物の空間転移も容易だね」
メルリア「恐縮ですよ、アナタ」
パトはメルリアからくしを貰うと自分でグシャグシャにした美魅の髪を整える。
パト「普段の美魅は迷惑かけてきて、毎度殺されそうになるけど、別に美魅以外がいいなって思ったことはないぞ」
美魅「はん!とんだドMやで!なら今度も殺しにいったるわ!」
パト「調子に乗るな~~~」
パトは美魅の首を持ち左右に振る。
美魅「うわ~~~、ぐわんぐわんする~~!」
パト(馬鹿だけど、どこか面倒を見たくなるんだよな、俺が今後、そういう所も含めてしっかり教えてやらないとな)
終わり。
No.5 桜花の夢
桜花は実家に帰っていた。
要は農業に努め、出来た作物を売ることで生計を立てている。
他にも物の修理をしたり、山奥にある作物や素材の回収などの仕事をしている
桜花はそんな要の生活を支えるためにネットワークを使った営業を行っていた。
桜花「さて、今日も一度ネットワークが届くところまで行ってそこから作業をしないとね」
そんな姿を見ていた礼花は桜花に問う。
礼花「別に神職を目指しなさいとは言わないけど、桜花がやっていることって桜花の夢なの?」
桜花「夢?そうだね、最終的には四季神社を継ぎたいけど、今はどうせだから好きな事をしてみたいかな」
礼花は四季神社の神主代理として凍夜の代わりに神主を行っていた。礼花が月花を生んだ時に必要だからと資格は取っていたのだ、そして今は神主として仕事をしているが本業は医者である。
礼花は街の医者をしている、実際生計はそちらで立っている、四季神社の方では収益がそこまでなく、仕方のないことなのである。
礼花「それに私は死なないからお父さんが亡くなったても跡継ぎに関しては気にする必要はないけど、それでも桜花も神職の心得はないと心配だわ、お父さんには要君を神職に押したんでしょう?」
桜花「うん、要君頭いいし、要領いいからさ、きっと私と違って神主に向いてると思うんだよね!それに穢れなきって言うならお父さんもお母さんもいっぱい人殺してるわけだしね!」
礼花「縁起でもないこと言わないで」
桜花はそう言いながらパソコンに向き合う、実が桜花がやっているのは以前パトがやっていた事なのだ。
桜花(昔は私とパトと雪花ちゃん、色んな仲間が居て、楽しい日々を過ごしてた、だからこれだけは私だけでも続けていたいんだよね、それにこれで生計立てれるし!)
そして夕方頃になったタイミングで桜花は四季神社を後にする。
桜花「また明日来るね!」
礼花「私は寂しくないから嬉しいけど、あんまり無茶しないでね、貴女は貴女らしいゆっくり成長すればいいんだからね」
桜花「わかってる!」
桜花はそう言いながら自分の家に帰る。
そして桜花は帰り道で考える
桜花(月花お姉ちゃんは国の研究長、雪花ちゃんは国の部隊長、芦花ちゃんはリオの技術開発局でお仕事、みんな凄い所で働いているんだよね、それに比べて私は・・・)
桜花はふと姉妹のことを考えると劣等感に苛まれてしまうため、極力考えないようにしていた。
【自分は落ちこぼれじゃない】
そう思い込むために。
・・・・・・
桜花「ただいまー」
トゥリー「ただいまなのー」
デフテー「それを言うならおかえりです、トゥリー」
パラ「おかえりなさい、ごはんそろそろできますので、手を洗ったら広間でくつろいでてください」
桜花「いつもありがとう、要君は?」
パラ「まだ帰ってきてないですね、今日は山奥に薬草を取りに行ってるらしいので、時間が掛かるのかもしれないね、心配?」
桜花「うん、だけど大丈夫、要君は弱くないからね!自然の生き物程度には負けないよ!」
桜花はそう言うと広間に向かう。
桜花はふと思ったことを聞いてみた
桜花「パラちゃんって将来って考えてる?」
パラ「将来?うーん、正直今生きるのが精いっぱいって感じだからね、将来を考える余裕はないかな、正直、」
サーヴァ「難しいでしょうね、でも今こうして生活出来てるのは桜花ちゃんのおかげなんだよ、将来も大事だけど、今を楽しむのもいいと思うわ」
そういうサーヴァは医大生だったが退学している、医者になるという夢が潰れてしまったのだ。
だから桜花にとってサーヴァの言葉はすごく重く感じた。
パラスケだってそうだ、元々は姉である月花と同じ、東京になる名門神聖女学院の生徒だった。将来有望であり、期待も大きかっただろうと思うと桜花は少なからず気分が沈んだ。
桜花(それに比べて私は・・・)
そう考えているとパラスケは桜花に話しかけた
パラスケ「桜花ちゃんは将来はどう考えてるの?」
桜花「正直わかんない、実家の家業を継ぎたい気持ちはあるけど、正直出来る自信ないしね」
パラスケ「そうなんだ、きっと大丈夫、もう私達は皆で一つ、一緒に助け合って、それで生きていければきっとこれ以上は何もいらないと思うんだ、まだトゥリーやデフテー、ペンプは若いから心境の変化はあると思うけど、その時はしっかり応援してあげたいしね」
パラスケは皆の幸せを願っていた、そしてそれを見届けるのが自分の幸せだと信じていた。
桜花「そうだね、今の状況がいつまで続くかわからないけど、それでも私の夢の先にパラちゃん達も一緒に居られたらって思うよ!」
パラとサーヴァは桜花に笑顔を返す。
そして2階からゲームで遊んでいたペンプとテラールも降りてきて、要の帰りを待ちながら家族仲良く過ごしていた。
要「ただいま~~、遅くなって悪いな」
桜花「おかえりなさい!」
パラ達「ただいま~」
桜花の未来はわからない、だけど今をこうして楽しむのも悪くないと考えた桜花だった。
要は農業に努め、出来た作物を売ることで生計を立てている。
他にも物の修理をしたり、山奥にある作物や素材の回収などの仕事をしている
桜花はそんな要の生活を支えるためにネットワークを使った営業を行っていた。
桜花「さて、今日も一度ネットワークが届くところまで行ってそこから作業をしないとね」
そんな姿を見ていた礼花は桜花に問う。
礼花「別に神職を目指しなさいとは言わないけど、桜花がやっていることって桜花の夢なの?」
桜花「夢?そうだね、最終的には四季神社を継ぎたいけど、今はどうせだから好きな事をしてみたいかな」
礼花は四季神社の神主代理として凍夜の代わりに神主を行っていた。礼花が月花を生んだ時に必要だからと資格は取っていたのだ、そして今は神主として仕事をしているが本業は医者である。
礼花は街の医者をしている、実際生計はそちらで立っている、四季神社の方では収益がそこまでなく、仕方のないことなのである。
礼花「それに私は死なないからお父さんが亡くなったても跡継ぎに関しては気にする必要はないけど、それでも桜花も神職の心得はないと心配だわ、お父さんには要君を神職に押したんでしょう?」
桜花「うん、要君頭いいし、要領いいからさ、きっと私と違って神主に向いてると思うんだよね!それに穢れなきって言うならお父さんもお母さんもいっぱい人殺してるわけだしね!」
礼花「縁起でもないこと言わないで」
桜花はそう言いながらパソコンに向き合う、実が桜花がやっているのは以前パトがやっていた事なのだ。
桜花(昔は私とパトと雪花ちゃん、色んな仲間が居て、楽しい日々を過ごしてた、だからこれだけは私だけでも続けていたいんだよね、それにこれで生計立てれるし!)
そして夕方頃になったタイミングで桜花は四季神社を後にする。
桜花「また明日来るね!」
礼花「私は寂しくないから嬉しいけど、あんまり無茶しないでね、貴女は貴女らしいゆっくり成長すればいいんだからね」
桜花「わかってる!」
桜花はそう言いながら自分の家に帰る。
そして桜花は帰り道で考える
桜花(月花お姉ちゃんは国の研究長、雪花ちゃんは国の部隊長、芦花ちゃんはリオの技術開発局でお仕事、みんな凄い所で働いているんだよね、それに比べて私は・・・)
桜花はふと姉妹のことを考えると劣等感に苛まれてしまうため、極力考えないようにしていた。
【自分は落ちこぼれじゃない】
そう思い込むために。
・・・・・・
桜花「ただいまー」
トゥリー「ただいまなのー」
デフテー「それを言うならおかえりです、トゥリー」
パラ「おかえりなさい、ごはんそろそろできますので、手を洗ったら広間でくつろいでてください」
桜花「いつもありがとう、要君は?」
パラ「まだ帰ってきてないですね、今日は山奥に薬草を取りに行ってるらしいので、時間が掛かるのかもしれないね、心配?」
桜花「うん、だけど大丈夫、要君は弱くないからね!自然の生き物程度には負けないよ!」
桜花はそう言うと広間に向かう。
桜花はふと思ったことを聞いてみた
桜花「パラちゃんって将来って考えてる?」
パラ「将来?うーん、正直今生きるのが精いっぱいって感じだからね、将来を考える余裕はないかな、正直、」
サーヴァ「難しいでしょうね、でも今こうして生活出来てるのは桜花ちゃんのおかげなんだよ、将来も大事だけど、今を楽しむのもいいと思うわ」
そういうサーヴァは医大生だったが退学している、医者になるという夢が潰れてしまったのだ。
だから桜花にとってサーヴァの言葉はすごく重く感じた。
パラスケだってそうだ、元々は姉である月花と同じ、東京になる名門神聖女学院の生徒だった。将来有望であり、期待も大きかっただろうと思うと桜花は少なからず気分が沈んだ。
桜花(それに比べて私は・・・)
そう考えているとパラスケは桜花に話しかけた
パラスケ「桜花ちゃんは将来はどう考えてるの?」
桜花「正直わかんない、実家の家業を継ぎたい気持ちはあるけど、正直出来る自信ないしね」
パラスケ「そうなんだ、きっと大丈夫、もう私達は皆で一つ、一緒に助け合って、それで生きていければきっとこれ以上は何もいらないと思うんだ、まだトゥリーやデフテー、ペンプは若いから心境の変化はあると思うけど、その時はしっかり応援してあげたいしね」
パラスケは皆の幸せを願っていた、そしてそれを見届けるのが自分の幸せだと信じていた。
桜花「そうだね、今の状況がいつまで続くかわからないけど、それでも私の夢の先にパラちゃん達も一緒に居られたらって思うよ!」
パラとサーヴァは桜花に笑顔を返す。
そして2階からゲームで遊んでいたペンプとテラールも降りてきて、要の帰りを待ちながら家族仲良く過ごしていた。
要「ただいま~~、遅くなって悪いな」
桜花「おかえりなさい!」
パラ達「ただいま~」
桜花の未来はわからない、だけど今をこうして楽しむのも悪くないと考えた桜花だった。
No.4 アリシアの仕事
アリシアは前途多難な神生を送っている、だがアリシアはそれらを苦労と思わずに乗り越えてきた。
アリシアは優秀である、優秀過ぎるが故にある程度の苦難がまったく苦難ではなくなる。
アリシアは優しく、正確も温厚、誰に対しても優しく、見下す等もってのほか、誰にでも手を差し伸べ、救いを与える、もはや帝国一の善人と言っても過言ではない。
だがそんなアリシアにも問題があった、それは【自分基準で考える】のである。
アリシアは自分自身が仕事が出来ると思っておらず、当たり前の事を当たり前にやっているだけという認識なのである、故に、部下に任せる仕事のレベルが常に高く、部下もアリシアからのお願いだからと断れずに請け負ってしまう、アリシアは優秀過ぎるが自己採点も甘いため、自身が帝国の中でも5本指に入る優秀な神材だと理解していない、それが問題なのである。
その被害者がアリシアの直属の部下になる琴歌なのである。
政治部隊、帝国、内外の政治、外交分野を手掛け、国の治安を守る部隊、現在はメリアの配慮があり、国内と国外で分担を分け、アリシアと琴歌両方に負担が分担するようになった。
琴歌は元々メリアとアリシア達が整え終わっている国内政治を維持、メリアと主に改善を図る仕事のため、そこまで忙しくはなくなり、公私を分けれるようになった。
だが明らかに仕事量が多い国外政治、今だ未開拓な問題が1宇宙分はあるであろう仕事量を任されたアリシアは毎日仕事に追われていた。だが・・・
アリシア「さて、今日はこれくらいですね、これくらいの仕事なら2年もあれば充分ですね!」
アリシアは優秀過ぎた・・・本来琴歌が携われば余裕で100年は掛かる仕事量を2年と定めてしまったのだ。この仕事がアリシアだけに収まればいいが、問題はここからである。
外交の物資や自然復興等の研究を代表で行っている月花、そこに全てシワ寄せがいったのである。
・・・・・・
アリシア「月花ちゃん、この星の問題と技術発展の援助ということで、これだけの薬と技術開発をお願いしたいのだけど」書類ドサ!!
目の前に置かれた書類に青ざめる月花
月花「これって、何件あるのでしょうか・アリシア様?」
アリシア「大体8700件ね、1惑星分だから今回は少ないわね、それで納期なんだけど、今回は慌てなくていいからね!大体1ヵ月程で!」
月花「無理ですよ!開発と研究ですよ?!色々試行錯誤しなければいけませんし、副作用等を生まないために試験を繰り返さないといけませんし、その材料から集めないといけませんし!その下準備で1ヵ月掛かりますよ!それも1件です!部隊内で二人一組で仕事をこなしても2ヵ月で500件出来るかどうか、なので1ヵ月はちょっと・・・」
月花の判断は正しい、むしろ正常のプランである。
月花も数か月仕事を嗜み、要領を得て、大体の工程を把握しているため、他の研究員の事も考えると妥当な話であった、だがアリシアはそこを理解出来ない。
アリシア「そうですか、なら私が素材集めをしましょう、月花ちゃんは研究に専念すればもっと効率よく研究が捗りますよね!」
月花「待ってください、それって徹夜前提じゃないですよね?」
アリシア「私はこれくらいなら定時までには終わらせますよ?」
月花(アリシア様の定時は私にとって1週間徹夜分の仕事量なのよ!)
月花「アリシア様!えっと~~、もっと納期伸ばせません?」
アリシア「う~んあの惑星は私達エウレカ帝国を信頼して全てを託してくれたわけですし、出来る限り早く帝国の恩恵を受けさせてあげたいのですが」
アリシアは優しい、例え、国外の生物に対しても慈悲を持ち、貧しければ共に悲しみ、そしてどうにかしたいと率先して動く。
だがその行動力と周りの仕事効率がまったくかみ合っていないため、苦労は絶えない。
そして問題はもう一つ
ソフィア「あ!アリシアだ!今仕事なの?」
アリシア「ソフィア様!どうなされました!ソフィア様のためなら全用事を即座に終わらせてでも時間を作りますよ!」
月花は頭を抱える、アリシアはソフィアには盲目なのである、つまりソフィアの前では馬鹿になるという事だ、まだソフィアの居ないアリシアは話しになる、だがソフィアが絡んだ話になるともう手が付けられない、
ソフィア「月花に新しい素材開発のお願いをしたくてね!私その間に他の研究をしたいんだ~」
アリシア「おお!流石ソフィア様ですね!ソフィア様の発想が帝国を豊にしてくれるのです!本当ソフィア様なしではこの帝国は危うかった事でしょう!ああソフィア様は素晴らしいです!」
月花「あの・・・アリシア様?」
アリシア「月花ちゃん!ソフィア様のお願いも聞いてあげてほしいです!もちろん納期を伸ばします!2ヵ月にします!だからお願いします!」
月花はわかっていた、アリシアの案件よりもソフィアの案件の方が難易度が桁外れに高いという事を。
アリシアが提出してくる仕事はあくまでその惑星の環境に調整する、住民の体質に合わせて調合するのがメインの仕事になるのだが、ソフィアの仕事は1からの研究になる、スタート地点がまったく違うため、時間の掛かり方がまったく異なる。
つまり一見、2ヵ月になって伸びたように見えるが、実際は逆、縮まったのだ。
月花「無理・・・といっても強制なのよね・・・とほほ」
アリシア「ありがとうございます!では私はその間に自分の仕事をしてきますね!ソフィア様!時間が会いましたらまた一緒に過ごしましょうね!」
ソフィア「いいけど、今日はこの後アニメ見るから邪魔しないでね?」
月花(研究するんじゃないんかい!!)
月花は心の底でツッコミながら目の前の仕事を行う、しかも以前の仕事が山ほど残っている状態でだ。
アリシア「そういえば以前の仕事の納期、そろそろですよね?進捗はどうです?」
月花「・・・7%」
アリシアは優しいが鬼畜である。
終わり
アリシアは優秀である、優秀過ぎるが故にある程度の苦難がまったく苦難ではなくなる。
アリシアは優しく、正確も温厚、誰に対しても優しく、見下す等もってのほか、誰にでも手を差し伸べ、救いを与える、もはや帝国一の善人と言っても過言ではない。
だがそんなアリシアにも問題があった、それは【自分基準で考える】のである。
アリシアは自分自身が仕事が出来ると思っておらず、当たり前の事を当たり前にやっているだけという認識なのである、故に、部下に任せる仕事のレベルが常に高く、部下もアリシアからのお願いだからと断れずに請け負ってしまう、アリシアは優秀過ぎるが自己採点も甘いため、自身が帝国の中でも5本指に入る優秀な神材だと理解していない、それが問題なのである。
その被害者がアリシアの直属の部下になる琴歌なのである。
政治部隊、帝国、内外の政治、外交分野を手掛け、国の治安を守る部隊、現在はメリアの配慮があり、国内と国外で分担を分け、アリシアと琴歌両方に負担が分担するようになった。
琴歌は元々メリアとアリシア達が整え終わっている国内政治を維持、メリアと主に改善を図る仕事のため、そこまで忙しくはなくなり、公私を分けれるようになった。
だが明らかに仕事量が多い国外政治、今だ未開拓な問題が1宇宙分はあるであろう仕事量を任されたアリシアは毎日仕事に追われていた。だが・・・
アリシア「さて、今日はこれくらいですね、これくらいの仕事なら2年もあれば充分ですね!」
アリシアは優秀過ぎた・・・本来琴歌が携われば余裕で100年は掛かる仕事量を2年と定めてしまったのだ。この仕事がアリシアだけに収まればいいが、問題はここからである。
外交の物資や自然復興等の研究を代表で行っている月花、そこに全てシワ寄せがいったのである。
・・・・・・
アリシア「月花ちゃん、この星の問題と技術発展の援助ということで、これだけの薬と技術開発をお願いしたいのだけど」書類ドサ!!
目の前に置かれた書類に青ざめる月花
月花「これって、何件あるのでしょうか・アリシア様?」
アリシア「大体8700件ね、1惑星分だから今回は少ないわね、それで納期なんだけど、今回は慌てなくていいからね!大体1ヵ月程で!」
月花「無理ですよ!開発と研究ですよ?!色々試行錯誤しなければいけませんし、副作用等を生まないために試験を繰り返さないといけませんし、その材料から集めないといけませんし!その下準備で1ヵ月掛かりますよ!それも1件です!部隊内で二人一組で仕事をこなしても2ヵ月で500件出来るかどうか、なので1ヵ月はちょっと・・・」
月花の判断は正しい、むしろ正常のプランである。
月花も数か月仕事を嗜み、要領を得て、大体の工程を把握しているため、他の研究員の事も考えると妥当な話であった、だがアリシアはそこを理解出来ない。
アリシア「そうですか、なら私が素材集めをしましょう、月花ちゃんは研究に専念すればもっと効率よく研究が捗りますよね!」
月花「待ってください、それって徹夜前提じゃないですよね?」
アリシア「私はこれくらいなら定時までには終わらせますよ?」
月花(アリシア様の定時は私にとって1週間徹夜分の仕事量なのよ!)
月花「アリシア様!えっと~~、もっと納期伸ばせません?」
アリシア「う~んあの惑星は私達エウレカ帝国を信頼して全てを託してくれたわけですし、出来る限り早く帝国の恩恵を受けさせてあげたいのですが」
アリシアは優しい、例え、国外の生物に対しても慈悲を持ち、貧しければ共に悲しみ、そしてどうにかしたいと率先して動く。
だがその行動力と周りの仕事効率がまったくかみ合っていないため、苦労は絶えない。
そして問題はもう一つ
ソフィア「あ!アリシアだ!今仕事なの?」
アリシア「ソフィア様!どうなされました!ソフィア様のためなら全用事を即座に終わらせてでも時間を作りますよ!」
月花は頭を抱える、アリシアはソフィアには盲目なのである、つまりソフィアの前では馬鹿になるという事だ、まだソフィアの居ないアリシアは話しになる、だがソフィアが絡んだ話になるともう手が付けられない、
ソフィア「月花に新しい素材開発のお願いをしたくてね!私その間に他の研究をしたいんだ~」
アリシア「おお!流石ソフィア様ですね!ソフィア様の発想が帝国を豊にしてくれるのです!本当ソフィア様なしではこの帝国は危うかった事でしょう!ああソフィア様は素晴らしいです!」
月花「あの・・・アリシア様?」
アリシア「月花ちゃん!ソフィア様のお願いも聞いてあげてほしいです!もちろん納期を伸ばします!2ヵ月にします!だからお願いします!」
月花はわかっていた、アリシアの案件よりもソフィアの案件の方が難易度が桁外れに高いという事を。
アリシアが提出してくる仕事はあくまでその惑星の環境に調整する、住民の体質に合わせて調合するのがメインの仕事になるのだが、ソフィアの仕事は1からの研究になる、スタート地点がまったく違うため、時間の掛かり方がまったく異なる。
つまり一見、2ヵ月になって伸びたように見えるが、実際は逆、縮まったのだ。
月花「無理・・・といっても強制なのよね・・・とほほ」
アリシア「ありがとうございます!では私はその間に自分の仕事をしてきますね!ソフィア様!時間が会いましたらまた一緒に過ごしましょうね!」
ソフィア「いいけど、今日はこの後アニメ見るから邪魔しないでね?」
月花(研究するんじゃないんかい!!)
月花は心の底でツッコミながら目の前の仕事を行う、しかも以前の仕事が山ほど残っている状態でだ。
アリシア「そういえば以前の仕事の納期、そろそろですよね?進捗はどうです?」
月花「・・・7%」
アリシアは優しいが鬼畜である。
終わり
No.3 雪花の恋(性)事情(R18)
雪花は悩んでいた。
パトとの関係に不満があるわけではない、専属神になってすぐの時は周りに見境なくパトにくっついたり、とにかく甘えていた。今も二人きりになると自分でも驚く程甘えてしまう。その姿だけは本当に誰にも見られたくなかった。
だがここ最近、琴歌ちゃんの様子がおかしいのである。
後、月花お姉ちゃんと話しているとたまに「昨日はお盛んだったようで///」と一言含めてくるのだ。
雪花は間違いなく、見られていると感じた。
正直、パトと二人きりの時はそれは営みもする、磁石のように常にくっついていたりする。
だがそれを知られているのでは、という気持ちが最近勝ってしまい、ずっと気にしてしまっていたのだ。
・・・・・・
パト「あれ?今日はキスしないの?」
雪花「えっと、ごめん、その前に聞きたいのだけど・・・」
パトはキョトンとしていた、パト自身は特にやましい事はしていないのだ(複数の女性と関係を持っているのは承知済みのため、無視とする)当然「どしたの?」と聞き返す。
雪花「いや、パトにじゃなくて、その目線や脳内に居る人達にね、ねえ?琴歌ちゃん?月花お姉ちゃん?カナ?」
雪花は心当たりがある3人を名指しする。するとパトが頭を抑えながら喋る。
パト「やっぱり見てたのか、月花!返事しろい!」
パトは脳内で月花と話していた。雪花はもちろんパトに通訳を頼んだ。
パト(月花)「ごめんね~、雪花が普段とは違うから私もちょっと魔が差しちゃって~、でも本当デレデレで可愛いわよ!本当よ!悪意はないの!ただこんな可愛い雪花を堪能しているパトが羨ましいな~って思っただけなのよ~~」
雪花「まさか・・・行為中まで見てないわよね?」
パト(月花)「そこからは見てないわ!流石に姉妹のそういうのは見たくないというか~~、だからそ始まりそうになったらちゃんと切断してるわ!これは断言する!」
パトは喋りながら呆れていた。
雪花「不公平よね、今度私の目の前で月花お姉ちゃんがイチャイチャしているところを拝見させてもらおうかしらね」
パト(月花)「妹の前でそんな///、見られながらそんな事を///」
雪花「そこまで言ってないわよ!!」
パト(月花)「冗談よ!でも雪花絶対嫉妬すると思うけどいいの?寝取られみたいになるよ?」
パト「あのね、こんな話は二人でしてくれない?俺を仲介して話す内容じゃないよね?!後二人が良くても俺が了承しないからな?!」
パトが流石に釘を刺す、このままでは本当に雪花の前で月花とイチャイチャしなければならないと思ったからだ。
パトはヘタレである。故にそんな度胸などサラサラなし!!
雪花「ぐぬぬ・・・ならせめて二人きりの時は干渉しないで!せっかくの二人の時間なのに!」
パト(月花)「わかったわよ、今後はちゃんと黙って見てるわ」
雪花「何もわかってない?!」
パト「すみません、なんか・・・」
雪花「こればかりは仕方ないわよ、それにこれは月花お姉ちゃんが悪い!でも月花お姉ちゃんはまだここで話せるからいいけど、琴歌ちゃんとカナ?見てるし、聞いてるわよね?」
パトは以前専属神内で使った小さいホワイトボードと水性マジックを雪花に渡す。
雪花は文字を書き、それをパトに見せる
【見てるのは知ってるわよ、琴歌ちゃん?】
すると雪花の携帯に連絡が来た。
琴歌「あの・・・そちらに伺ってもよろしいですか?」
雪花「いいわよ、琴歌ちゃんは仕事大丈夫なの?」
琴歌「はい・・・一応人段落してますので」
そう言うと琴歌が電話を切り、雪花が携帯を仕舞う。
雪花「後はカナか、でもとりあえず先に琴歌ちゃんね」
パト「カナの場合は切りたくても切れないんだし、仕方ないんじゃないかな」
雪花「まあ、そうね、それにカナは案外そういう所を茶化してこないし、行動にも出さないからいいわ、信用してるから?カナ?」
雪花は悪い顔をしてパトの顔に近づく、そしてついで軽くキスをして琴歌を待つ。
・・・・・・
数十分後
コンコン
雪花「入っていいわよ」
パト「いや、俺の部屋だし」
そう言うと琴歌が部屋に入ってきた、その琴歌の表情は顔を赤らめていた。
琴歌「あの・・・なんで気付いたのでしょうか?」
雪花「琴歌ちゃんの態度かしらね?だってあからさまに目を背けるじゃない、しかも嫌悪というより恥ずかしくて見てられない的な感じで」
雪花は頭は悪く、語彙力が皆無だが、観察力や、勘が鋭いのだ。
琴歌「覗きをしているわけではないのですよ?たまにパト君が何をしているか気になって確認してみたらその・・・雪花ちゃんと営んでたり・・・その・・・」
雪花「琴歌ちゃんには見られてた?!死にたい?!」
パト「まあまあ、落ち着いて雪花」
雪花「落ち着いてられるかーー!見られてるのよ!全部?!あんな事やそんな事まで全部!?」
雪花(クソ!琴歌ちゃんからすれば別に私は姉妹ではない!しかも目の前の出来事でもない!つまりAVを見てる感覚で私達の行為を観察できるという事?!最大の敵は琴歌ちゃんだったのね?!)
琴歌「もちろん誰にも言いませんし、態度に出ていたのは謝罪します!ですが私は覗きというより、定期的に確認をしていたって感じで・・・その・・・」
琴歌の言葉に疑問を持った雪花、【なら何故私のホワイトボードを都合よく見ていたのか?】
琴歌ちゃんは嘘をついているのでは?と考える雪花。
雪花「ちなみにだけど、今回はいつから見てた?」
琴歌「えっと、雪花ちゃんがホワイトボードに何か書いてた時ですね、何かな?って思ってそのまま見てて」
雪花「そうね、書いてたわね、月花お姉ちゃんも居たからそのついでに書いてたのよ~」
琴歌「え、月花先輩は最初から居ませんでしたよね?」
雪花「最初から見てたわね?」
琴歌は冷や汗を垂らしていた。
雪花「私ね、薄々気付いてたんだけど、琴歌ちゃんって、そういうの見て興奮しちゃうタイプ?」
琴歌「そんなことは?!」
雪花「でも琴歌ちゃんってパトのこの状況に結構すぐ対応出来たわよね?それってむしろそういうのも許容範囲ってことじゃないの?」
琴歌「そんなことは・・・その・・・」
パト「雪花、あまり詰めなくても」
雪花「あんたは黙ってなさい!これは乙女同士のお話なのよ!」
パト(乙女同士のお話にしては下品過ぎるんだよなぁ)
雪花「どうなの!私達の行為を見て興奮しちゃったの!」
琴歌「うう~~~、あの興奮というよりその・・・勉強になるなって思って・・・」
雪花「勉強?」
琴歌「その・・・パト君の前で言うのも恥ずかしいのですが、その・・・雪花ちゃんって体力あるから結構その・・・自分からでも動いたり、持続力いいですよね?」
雪花「いざ言われると恥ずかしくて死にそうだわ、死んでいい?」
琴歌「いえ!私としては真面目な話です!ですが、私は体力がないので、そういうのは全部パト君にお任せしていますので・・・その・・・羨ましいなって思いまして」
雪花「どうしよう、琴歌ちゃんとパトの性事情を聞いちゃったんだけど、複雑な気持ち過ぎて死にたい」
パト「本当、なんで俺の前で話してるんだろうな、俺も死にたい」
琴歌「こればかりは皆さん許容していますし、でもやっぱり身近過ぎて話せない内容なので、それで、見て勉強しようかなと・・・」
琴歌は顔をこれでもかという程赤らめながら話す。
パト「まあ、そこは各自個性があるんだし、仕方ないんじゃないかな?」
雪花「あんたはそりゃあ複数人と経験があるからいいわよね?私達は全員パトとしか経験がないから手探りなの、ちなみにだけど・・・誰が一番凄いの?」
雪花の唐突な質問に対して困惑するパト、琴歌はむしろわかっていると言わんばかりに視線を逸らす。
パト「・・・ノーコメントで」
雪花「メリアちゃんでしょ?」
パト「・・・ノーコメントで」
雪花「ふ~ん」
パト「・・・雪花?」
雪花「琴歌ちゃん?どうせ全員分見てるんでしょ?誰?」
琴歌「私ですか?!それに全員分見てる前提ですか?!」
雪花「そうよ!どうせ見てるでしょ!私だけなはずないでしょ!」
琴歌「・・・全般で言えばメリアさん、テクで言えばソルテ様、眼に見えて雰囲気が凄くいいのがカナちゃん、ですかね・・・」
パト「琴歌ーー!そこまで聞いてないぞ!」
雪花「私は・・・?」
琴歌「えっとですね・・・激しいなぁっと、一番」
雪花「・・・私から聞いてなんだけど、死にたい」
雪花は頭を抱える、聞きたくないけど、気になったらどうしても聞いてしまいたい、性事情、それを聞いて自分に劣等感を抱いてしまう雪花。
琴歌「すみません!本当にすみません!今後は本当に行動にも出さないので!でも視覚共有は私にしか出来ない役割なのでそこはご了承ください!」
雪花「別に行為中は見なくていいでしょう・・・まあいいわ、今後は見てしまっても態度に出さないでね、私も頑張って慣れるから」
琴歌「はい・・・あのパト君?」
パトも頭を抱えていた、パトもこればかりは罪悪感があり、最低限の礼儀として、互いが互いを比べないようにパトの口からは他の専属神とどのように関わっているのか話さなかったのだ。
パト「うん、琴歌、今日も大変だったろう、しっかり休むんだぞ?」
琴歌「えっと・・・おやすみなさい、ごゆっくり・・・」
琴歌はそう言うと部屋から出ていく
そして部屋に残されたパトと雪花
雪花「とりあえずショッキング過ぎる事実ばかりで正直、ここまで気が滅入るとは思わなかったわ」
パト「本当にすみませんでした!!」
雪花「いいわよ、そこは理解しててこの関係で居るのだから、だから今日は普段より・・・ね」
雪花はそれでも止まらない。
終わり
パトとの関係に不満があるわけではない、専属神になってすぐの時は周りに見境なくパトにくっついたり、とにかく甘えていた。今も二人きりになると自分でも驚く程甘えてしまう。その姿だけは本当に誰にも見られたくなかった。
だがここ最近、琴歌ちゃんの様子がおかしいのである。
後、月花お姉ちゃんと話しているとたまに「昨日はお盛んだったようで///」と一言含めてくるのだ。
雪花は間違いなく、見られていると感じた。
正直、パトと二人きりの時はそれは営みもする、磁石のように常にくっついていたりする。
だがそれを知られているのでは、という気持ちが最近勝ってしまい、ずっと気にしてしまっていたのだ。
・・・・・・
パト「あれ?今日はキスしないの?」
雪花「えっと、ごめん、その前に聞きたいのだけど・・・」
パトはキョトンとしていた、パト自身は特にやましい事はしていないのだ(複数の女性と関係を持っているのは承知済みのため、無視とする)当然「どしたの?」と聞き返す。
雪花「いや、パトにじゃなくて、その目線や脳内に居る人達にね、ねえ?琴歌ちゃん?月花お姉ちゃん?カナ?」
雪花は心当たりがある3人を名指しする。するとパトが頭を抑えながら喋る。
パト「やっぱり見てたのか、月花!返事しろい!」
パトは脳内で月花と話していた。雪花はもちろんパトに通訳を頼んだ。
パト(月花)「ごめんね~、雪花が普段とは違うから私もちょっと魔が差しちゃって~、でも本当デレデレで可愛いわよ!本当よ!悪意はないの!ただこんな可愛い雪花を堪能しているパトが羨ましいな~って思っただけなのよ~~」
雪花「まさか・・・行為中まで見てないわよね?」
パト(月花)「そこからは見てないわ!流石に姉妹のそういうのは見たくないというか~~、だからそ始まりそうになったらちゃんと切断してるわ!これは断言する!」
パトは喋りながら呆れていた。
雪花「不公平よね、今度私の目の前で月花お姉ちゃんがイチャイチャしているところを拝見させてもらおうかしらね」
パト(月花)「妹の前でそんな///、見られながらそんな事を///」
雪花「そこまで言ってないわよ!!」
パト(月花)「冗談よ!でも雪花絶対嫉妬すると思うけどいいの?寝取られみたいになるよ?」
パト「あのね、こんな話は二人でしてくれない?俺を仲介して話す内容じゃないよね?!後二人が良くても俺が了承しないからな?!」
パトが流石に釘を刺す、このままでは本当に雪花の前で月花とイチャイチャしなければならないと思ったからだ。
パトはヘタレである。故にそんな度胸などサラサラなし!!
雪花「ぐぬぬ・・・ならせめて二人きりの時は干渉しないで!せっかくの二人の時間なのに!」
パト(月花)「わかったわよ、今後はちゃんと黙って見てるわ」
雪花「何もわかってない?!」
パト「すみません、なんか・・・」
雪花「こればかりは仕方ないわよ、それにこれは月花お姉ちゃんが悪い!でも月花お姉ちゃんはまだここで話せるからいいけど、琴歌ちゃんとカナ?見てるし、聞いてるわよね?」
パトは以前専属神内で使った小さいホワイトボードと水性マジックを雪花に渡す。
雪花は文字を書き、それをパトに見せる
【見てるのは知ってるわよ、琴歌ちゃん?】
すると雪花の携帯に連絡が来た。
琴歌「あの・・・そちらに伺ってもよろしいですか?」
雪花「いいわよ、琴歌ちゃんは仕事大丈夫なの?」
琴歌「はい・・・一応人段落してますので」
そう言うと琴歌が電話を切り、雪花が携帯を仕舞う。
雪花「後はカナか、でもとりあえず先に琴歌ちゃんね」
パト「カナの場合は切りたくても切れないんだし、仕方ないんじゃないかな」
雪花「まあ、そうね、それにカナは案外そういう所を茶化してこないし、行動にも出さないからいいわ、信用してるから?カナ?」
雪花は悪い顔をしてパトの顔に近づく、そしてついで軽くキスをして琴歌を待つ。
・・・・・・
数十分後
コンコン
雪花「入っていいわよ」
パト「いや、俺の部屋だし」
そう言うと琴歌が部屋に入ってきた、その琴歌の表情は顔を赤らめていた。
琴歌「あの・・・なんで気付いたのでしょうか?」
雪花「琴歌ちゃんの態度かしらね?だってあからさまに目を背けるじゃない、しかも嫌悪というより恥ずかしくて見てられない的な感じで」
雪花は頭は悪く、語彙力が皆無だが、観察力や、勘が鋭いのだ。
琴歌「覗きをしているわけではないのですよ?たまにパト君が何をしているか気になって確認してみたらその・・・雪花ちゃんと営んでたり・・・その・・・」
雪花「琴歌ちゃんには見られてた?!死にたい?!」
パト「まあまあ、落ち着いて雪花」
雪花「落ち着いてられるかーー!見られてるのよ!全部?!あんな事やそんな事まで全部!?」
雪花(クソ!琴歌ちゃんからすれば別に私は姉妹ではない!しかも目の前の出来事でもない!つまりAVを見てる感覚で私達の行為を観察できるという事?!最大の敵は琴歌ちゃんだったのね?!)
琴歌「もちろん誰にも言いませんし、態度に出ていたのは謝罪します!ですが私は覗きというより、定期的に確認をしていたって感じで・・・その・・・」
琴歌の言葉に疑問を持った雪花、【なら何故私のホワイトボードを都合よく見ていたのか?】
琴歌ちゃんは嘘をついているのでは?と考える雪花。
雪花「ちなみにだけど、今回はいつから見てた?」
琴歌「えっと、雪花ちゃんがホワイトボードに何か書いてた時ですね、何かな?って思ってそのまま見てて」
雪花「そうね、書いてたわね、月花お姉ちゃんも居たからそのついでに書いてたのよ~」
琴歌「え、月花先輩は最初から居ませんでしたよね?」
雪花「最初から見てたわね?」
琴歌は冷や汗を垂らしていた。
雪花「私ね、薄々気付いてたんだけど、琴歌ちゃんって、そういうの見て興奮しちゃうタイプ?」
琴歌「そんなことは?!」
雪花「でも琴歌ちゃんってパトのこの状況に結構すぐ対応出来たわよね?それってむしろそういうのも許容範囲ってことじゃないの?」
琴歌「そんなことは・・・その・・・」
パト「雪花、あまり詰めなくても」
雪花「あんたは黙ってなさい!これは乙女同士のお話なのよ!」
パト(乙女同士のお話にしては下品過ぎるんだよなぁ)
雪花「どうなの!私達の行為を見て興奮しちゃったの!」
琴歌「うう~~~、あの興奮というよりその・・・勉強になるなって思って・・・」
雪花「勉強?」
琴歌「その・・・パト君の前で言うのも恥ずかしいのですが、その・・・雪花ちゃんって体力あるから結構その・・・自分からでも動いたり、持続力いいですよね?」
雪花「いざ言われると恥ずかしくて死にそうだわ、死んでいい?」
琴歌「いえ!私としては真面目な話です!ですが、私は体力がないので、そういうのは全部パト君にお任せしていますので・・・その・・・羨ましいなって思いまして」
雪花「どうしよう、琴歌ちゃんとパトの性事情を聞いちゃったんだけど、複雑な気持ち過ぎて死にたい」
パト「本当、なんで俺の前で話してるんだろうな、俺も死にたい」
琴歌「こればかりは皆さん許容していますし、でもやっぱり身近過ぎて話せない内容なので、それで、見て勉強しようかなと・・・」
琴歌は顔をこれでもかという程赤らめながら話す。
パト「まあ、そこは各自個性があるんだし、仕方ないんじゃないかな?」
雪花「あんたはそりゃあ複数人と経験があるからいいわよね?私達は全員パトとしか経験がないから手探りなの、ちなみにだけど・・・誰が一番凄いの?」
雪花の唐突な質問に対して困惑するパト、琴歌はむしろわかっていると言わんばかりに視線を逸らす。
パト「・・・ノーコメントで」
雪花「メリアちゃんでしょ?」
パト「・・・ノーコメントで」
雪花「ふ~ん」
パト「・・・雪花?」
雪花「琴歌ちゃん?どうせ全員分見てるんでしょ?誰?」
琴歌「私ですか?!それに全員分見てる前提ですか?!」
雪花「そうよ!どうせ見てるでしょ!私だけなはずないでしょ!」
琴歌「・・・全般で言えばメリアさん、テクで言えばソルテ様、眼に見えて雰囲気が凄くいいのがカナちゃん、ですかね・・・」
パト「琴歌ーー!そこまで聞いてないぞ!」
雪花「私は・・・?」
琴歌「えっとですね・・・激しいなぁっと、一番」
雪花「・・・私から聞いてなんだけど、死にたい」
雪花は頭を抱える、聞きたくないけど、気になったらどうしても聞いてしまいたい、性事情、それを聞いて自分に劣等感を抱いてしまう雪花。
琴歌「すみません!本当にすみません!今後は本当に行動にも出さないので!でも視覚共有は私にしか出来ない役割なのでそこはご了承ください!」
雪花「別に行為中は見なくていいでしょう・・・まあいいわ、今後は見てしまっても態度に出さないでね、私も頑張って慣れるから」
琴歌「はい・・・あのパト君?」
パトも頭を抱えていた、パトもこればかりは罪悪感があり、最低限の礼儀として、互いが互いを比べないようにパトの口からは他の専属神とどのように関わっているのか話さなかったのだ。
パト「うん、琴歌、今日も大変だったろう、しっかり休むんだぞ?」
琴歌「えっと・・・おやすみなさい、ごゆっくり・・・」
琴歌はそう言うと部屋から出ていく
そして部屋に残されたパトと雪花
雪花「とりあえずショッキング過ぎる事実ばかりで正直、ここまで気が滅入るとは思わなかったわ」
パト「本当にすみませんでした!!」
雪花「いいわよ、そこは理解しててこの関係で居るのだから、だから今日は普段より・・・ね」
雪花はそれでも止まらない。
終わり
No.2 ミールの悩み2
コンコン
ミール「入りますよ~~」
ミールはそう言いながらシルの部屋に入る。
シル「ミール様、まだ返事してません、やり直し」
ミール「えーー、細かい・・・」
ミールはそう言いながら扉を閉め、やり直す。
コンコン
ミール「入っていいですか?」
シル「ダメです、嫌な予感しかしないので」
ミール「なんでですかーーー!!ね~~え~~!」
ミールはドンドン扉を叩く!そして「い~れ~て~よ~~」と威厳も何もない声でシルにお願いする。
そしてシルは渋々了承し、ミールを部屋の中に入れる。
シル「なに?ミール様の事だから絶対に面倒事でしょ?嫌よ?お断り、気に入らないなら処刑すれば?」
ミール「そんなことしないよ~~、シル~~!お願いだからお話だけでも聞いて~~」
ミールは威厳という言葉を何処かに置いてきたかの如く、シルにしがみつきながらお願いする。
シル「わかりました、聞くだけです、判断は却下です、どうぞ」
ミール「辛辣・・・でもなんでそこまで嫌がるの?」
シル「自身の胸に手を当ててくださいよ、組織の面倒事を全て私!ミール様の幼稚な行動を全て隠ぺいしてきたのも私!ミール様のミスをフォローするのも私!完全無欠完璧主義のミールとは聞いて呆れる!」
ミール「ひゃ~~、ストレス溜まってるね~、たまには他の園に旅行に行ってみては?」
ミールは冷や汗を垂らしながら提案するが、その行動が逆にシルの逆鱗に触れる。
シル「ええ、最近はよく他の園に行ってますね、明日十二の園に行けば今週だけでコンプリートです、やりましたね、スタンプラリーは何処ですか?早く景品が欲しいのですが?」
ミール「スタンプラリーはしてないね~、でもでも!他の子に仕事振ってもいいんだよ!全部シルが負担することなんてないし!」
シルはミールの元に近づき、ミールの頬を両手でつねる。
シル「全部ミール様の仕事なのよ!私の仕事は第五の園内の管理!そこは順調なのにミール様が仕事をしてくれないから私が代わりにミール様の仕事を代理で出席しているのでしょう!?」
ミール「ひゃ~~引っ張らないで~~!痛い~~」
シルはミールの頬をあらゆる方向に引っ張る、ミールも涙目になりながら引っ張られる。
シルはミールの側近であり、副長を務めるが故にミールの仕事を代わりに請け負っていた。
ミールが言う前に既に仕事の殆どをシルが請け負っていたのだ。
ミール「痛い・・・辛い・・・」
シル「それで要件はなんですか?」
ミール「あのね、私は帝園全土の最高責任者でしょ?」
シル「ええ、恐ろしい話です」
ミール「そのうえ、この第五の園の最高責任者でもあるでしょ?」
シル「見えました、私をその第五の園最高責任者にさせるつもりでしょう?」
ミール「わあ!話が早い!お願いできる?」
シル「却下です、そもそもこの園は最高責任者にミール様が居るから他の園を牽制出来ています。これは【十二天の心】も例外ではありません、ミール様がバックに居るから私の言葉に発言力が増すのです。なのでミール様が居ないとなると第五の園は今の状況では居られなくなりますよ?」
シルは状況は話す、ミールもおっちょこちょいではあるが、馬鹿ではない。
ミール自身もその点はよく理解している、故にその力関係のバランスが偏っている事を懸念もしていた。
ミール「だからだよ、今現状第五の園だけ強すぎるんだよ、その原因は主に私なんだけど、でもシルが最高責任者になれば実力は第二の園最高責任者シンとほぼ互角!威厳は保たれると思うんだよね!」
シル「均衡を保ちたいですか、それを言うならシン様は最高責任者ではありますが、最強ではありませんよね?確かに私はシン様と互角にやり合えるかもしれませんが、勝敗は別、正直、勝てる確率は10%あるかどうかだと考えてます、そのうえ、シン様より実力があると言われている【赫の暴帝 ネル】と【蒼の絶壁 ベル】が居ます、あの二人に関しては勝てる気すらしません」
シルは【審判】あらゆる事に結果を出す事を特化した精霊族、その結果はどれだけ理不尽でも、どれだけ確率が傾いていても結果を決めることでその出来事を確立、判決を下す事が出来る。
だが、シンはそれと似た能力を持ち、ベルはそれを全て無視し、ネルに関してはその結果事【絶権】で上書きしてしまう、いわば戦闘以前の問題なのだ。
シル「基礎戦闘力では確かにネル様にも戦えるでしょうね、でも能力を含まれるともう無理!絶対に無理!それらを牽制するにはミール様のネームが必要なんです!なので却下です!そもそも仕事してないのですからいいでしょう?」
ミールはシルの冷静過ぎる判断に困惑するが、的を得ているため、反応に困ってしまう。
ミール(う~ん、弱ったなぁ~、このままだと責任者押し付けられない・・・)
シル「それでも私に責任者をしろと言うのなら、自害します、お世話になりました。来世では庶民として細々を暮らします。」
ミール「わかった!わかったよ~!そんな事言わない!シルはすっごく大事だからね!だから自害とか言わないで~~」
シルはわかっていた、ミールは意外と押しに弱いという事を。
そして自分の立場的にミールは自分を切り捨て出来ないという事を。
シルは策士なのである。
シル「それは良かったです、ではこのままお互い良好な関係を築けるように頑張りましょうね」
ミール「・・・はい・・・」
ミールはそのままトボトボとシルの部屋を後にする。
ミール「失敗した・・・」
ミールの悩みは当分は解決しそうにないのであった。
終わり
ミール「入りますよ~~」
ミールはそう言いながらシルの部屋に入る。
シル「ミール様、まだ返事してません、やり直し」
ミール「えーー、細かい・・・」
ミールはそう言いながら扉を閉め、やり直す。
コンコン
ミール「入っていいですか?」
シル「ダメです、嫌な予感しかしないので」
ミール「なんでですかーーー!!ね~~え~~!」
ミールはドンドン扉を叩く!そして「い~れ~て~よ~~」と威厳も何もない声でシルにお願いする。
そしてシルは渋々了承し、ミールを部屋の中に入れる。
シル「なに?ミール様の事だから絶対に面倒事でしょ?嫌よ?お断り、気に入らないなら処刑すれば?」
ミール「そんなことしないよ~~、シル~~!お願いだからお話だけでも聞いて~~」
ミールは威厳という言葉を何処かに置いてきたかの如く、シルにしがみつきながらお願いする。
シル「わかりました、聞くだけです、判断は却下です、どうぞ」
ミール「辛辣・・・でもなんでそこまで嫌がるの?」
シル「自身の胸に手を当ててくださいよ、組織の面倒事を全て私!ミール様の幼稚な行動を全て隠ぺいしてきたのも私!ミール様のミスをフォローするのも私!完全無欠完璧主義のミールとは聞いて呆れる!」
ミール「ひゃ~~、ストレス溜まってるね~、たまには他の園に旅行に行ってみては?」
ミールは冷や汗を垂らしながら提案するが、その行動が逆にシルの逆鱗に触れる。
シル「ええ、最近はよく他の園に行ってますね、明日十二の園に行けば今週だけでコンプリートです、やりましたね、スタンプラリーは何処ですか?早く景品が欲しいのですが?」
ミール「スタンプラリーはしてないね~、でもでも!他の子に仕事振ってもいいんだよ!全部シルが負担することなんてないし!」
シルはミールの元に近づき、ミールの頬を両手でつねる。
シル「全部ミール様の仕事なのよ!私の仕事は第五の園内の管理!そこは順調なのにミール様が仕事をしてくれないから私が代わりにミール様の仕事を代理で出席しているのでしょう!?」
ミール「ひゃ~~引っ張らないで~~!痛い~~」
シルはミールの頬をあらゆる方向に引っ張る、ミールも涙目になりながら引っ張られる。
シルはミールの側近であり、副長を務めるが故にミールの仕事を代わりに請け負っていた。
ミールが言う前に既に仕事の殆どをシルが請け負っていたのだ。
ミール「痛い・・・辛い・・・」
シル「それで要件はなんですか?」
ミール「あのね、私は帝園全土の最高責任者でしょ?」
シル「ええ、恐ろしい話です」
ミール「そのうえ、この第五の園の最高責任者でもあるでしょ?」
シル「見えました、私をその第五の園最高責任者にさせるつもりでしょう?」
ミール「わあ!話が早い!お願いできる?」
シル「却下です、そもそもこの園は最高責任者にミール様が居るから他の園を牽制出来ています。これは【十二天の心】も例外ではありません、ミール様がバックに居るから私の言葉に発言力が増すのです。なのでミール様が居ないとなると第五の園は今の状況では居られなくなりますよ?」
シルは状況は話す、ミールもおっちょこちょいではあるが、馬鹿ではない。
ミール自身もその点はよく理解している、故にその力関係のバランスが偏っている事を懸念もしていた。
ミール「だからだよ、今現状第五の園だけ強すぎるんだよ、その原因は主に私なんだけど、でもシルが最高責任者になれば実力は第二の園最高責任者シンとほぼ互角!威厳は保たれると思うんだよね!」
シル「均衡を保ちたいですか、それを言うならシン様は最高責任者ではありますが、最強ではありませんよね?確かに私はシン様と互角にやり合えるかもしれませんが、勝敗は別、正直、勝てる確率は10%あるかどうかだと考えてます、そのうえ、シン様より実力があると言われている【赫の暴帝 ネル】と【蒼の絶壁 ベル】が居ます、あの二人に関しては勝てる気すらしません」
シルは【審判】あらゆる事に結果を出す事を特化した精霊族、その結果はどれだけ理不尽でも、どれだけ確率が傾いていても結果を決めることでその出来事を確立、判決を下す事が出来る。
だが、シンはそれと似た能力を持ち、ベルはそれを全て無視し、ネルに関してはその結果事【絶権】で上書きしてしまう、いわば戦闘以前の問題なのだ。
シル「基礎戦闘力では確かにネル様にも戦えるでしょうね、でも能力を含まれるともう無理!絶対に無理!それらを牽制するにはミール様のネームが必要なんです!なので却下です!そもそも仕事してないのですからいいでしょう?」
ミールはシルの冷静過ぎる判断に困惑するが、的を得ているため、反応に困ってしまう。
ミール(う~ん、弱ったなぁ~、このままだと責任者押し付けられない・・・)
シル「それでも私に責任者をしろと言うのなら、自害します、お世話になりました。来世では庶民として細々を暮らします。」
ミール「わかった!わかったよ~!そんな事言わない!シルはすっごく大事だからね!だから自害とか言わないで~~」
シルはわかっていた、ミールは意外と押しに弱いという事を。
そして自分の立場的にミールは自分を切り捨て出来ないという事を。
シルは策士なのである。
シル「それは良かったです、ではこのままお互い良好な関係を築けるように頑張りましょうね」
ミール「・・・はい・・・」
ミールはそのままトボトボとシルの部屋を後にする。
ミール「失敗した・・・」
ミールの悩みは当分は解決しそうにないのであった。
終わり
No.1 ミールの悩み1
ミール「気に入りません」
ミールは今の状況を良く思っていなかった。
その原因は帝園そのものにあった。
ミール「帝王様の命令を真っ当する、この役割が出来ている従属が少なすぎます、これでは帝園の存在価値が薄れてしまう」
帝園は人口にすれば余裕で100桁を超える恐ろしい程の人口密度を誇り、今でも毎日のように数えきれない程の住人が増えている、そのほとんどが【力なき者】ではあるのだが、本来そんな従属ですら役割はある。だが支配者であるパト本人がそれだけの人数を契約する程の器を持っていないというのも原因で、とにかく契約数が少ないのである。
ミール「世界の広さは帝王様のポテンシャルの象徴、住人の多さは才能と可能性の象徴。今はどちらにしても多すぎて扱いきれてない、このままだと各園の責任者の負担が増える一方、弱りましたね」
そういうミールも帝園全土の責任者であるが、第五の園【神霊粋徒(レイナシオン)】の最高責任者も兼任している。
ミール「私の園は他の園に比べて人口が一番多い・・・それに強い個体も比較的生まれやすい・・・はぁ~~」
ミールはメリアのようにパトの身近で役割を真っ当しながら傍に居たいと思っているが、役割がある以上、それが出来ない。
ミール「メリアは良いよな~、私だっていっぱい頼りにされたいし、頼まれたら二つ返事で了承したいけど、立場的に出来ないのが辛いんだよね~」
ミールは【神霊粋徒(レイナシオン)】の名簿を眺める。
ミール(この園の責任者から私が外れるのも手だね、生憎私の次を担う子はシンと同等クラスの実力者、3番手でも【十二天の心】メンバーに遅れを取らない実力者、パワーバランスも保たれるし、その方がいいのかも)
ミールはそう考えながら見つめる。
ミール「よし!その方向で考えてみよう!強制したらモチベーションが上がらず組織自体が駄目になる可能性があるからね!まずはやんわりとお願いからだ!」
ミールはそうして自室から出て、第二責任者を務める【20アルカナ 【審判】シル・シェルティー】の元に向かう。
続く。
ミールは今の状況を良く思っていなかった。
その原因は帝園そのものにあった。
ミール「帝王様の命令を真っ当する、この役割が出来ている従属が少なすぎます、これでは帝園の存在価値が薄れてしまう」
帝園は人口にすれば余裕で100桁を超える恐ろしい程の人口密度を誇り、今でも毎日のように数えきれない程の住人が増えている、そのほとんどが【力なき者】ではあるのだが、本来そんな従属ですら役割はある。だが支配者であるパト本人がそれだけの人数を契約する程の器を持っていないというのも原因で、とにかく契約数が少ないのである。
ミール「世界の広さは帝王様のポテンシャルの象徴、住人の多さは才能と可能性の象徴。今はどちらにしても多すぎて扱いきれてない、このままだと各園の責任者の負担が増える一方、弱りましたね」
そういうミールも帝園全土の責任者であるが、第五の園【神霊粋徒(レイナシオン)】の最高責任者も兼任している。
ミール「私の園は他の園に比べて人口が一番多い・・・それに強い個体も比較的生まれやすい・・・はぁ~~」
ミールはメリアのようにパトの身近で役割を真っ当しながら傍に居たいと思っているが、役割がある以上、それが出来ない。
ミール「メリアは良いよな~、私だっていっぱい頼りにされたいし、頼まれたら二つ返事で了承したいけど、立場的に出来ないのが辛いんだよね~」
ミールは【神霊粋徒(レイナシオン)】の名簿を眺める。
ミール(この園の責任者から私が外れるのも手だね、生憎私の次を担う子はシンと同等クラスの実力者、3番手でも【十二天の心】メンバーに遅れを取らない実力者、パワーバランスも保たれるし、その方がいいのかも)
ミールはそう考えながら見つめる。
ミール「よし!その方向で考えてみよう!強制したらモチベーションが上がらず組織自体が駄目になる可能性があるからね!まずはやんわりとお願いからだ!」
ミールはそうして自室から出て、第二責任者を務める【20アルカナ 【審判】シル・シェルティー】の元に向かう。
続く。
