No.81 秘書の秘密事情(R18)│No.83 十三天の心 ニア

2022年11月30日

No.82 十三天の心 テル

テルの技術力は非常に高い、応用力も高く、軽々と習得するのに何十年掛かると言われるような代物でもほんの一瞬で覚える所か、そんな技すらも改良を加えてさらに質の高いものにしてしまう。

テル「え?技術の見直しがしたい?」

聖人族A「はい、テル様の功績はお聞きしております、あの絶対的帝園の主様に直接ご指導をしたとお聞きしております、そんなテル様に私達の伝統技術をぜひ見直してもらい、さらなる高みに上げて欲しいのです!」

テルは自分と同じ種族の子から依頼されていた。

テル(う~ん、暇だから別にいいんだけど・・・いいのかな?無償でやって?)

テルとしては暇潰しなので別に構わないのだが、今の所属は【第二の園】、無償で他所の園に技術を提供するのは色々とマズイのではないか?と考える。

テル「ごめんね、今は所属が違うからちょっと私もやっていいのかわからないんだ~」

聖人族A「そうですか・・・すみません、ムリを言ってしまって・・・」

聖人族の子はあからさまに気を落とし、テルの元から帰ろうとしていた。
テルはそんな背中を見ていられなくなり、その聖人族の子を止めた

テル「わかった!ちょっと待って!この際だから上に聞いてみるから!ちょっとここで待ってて!」

テルは大慌てで止め、即座にシンに連絡する。

・・・・・・

テル「シン様?私が以前居た園で技術の伝授や依頼を受けるのは大丈夫ですかね?」

シン「特に定めてないから問題ないと思うけど・・・だけど他所の園だと外部からの依頼や干渉は禁止って法もあるから【第七の園】の法をしっかり見てからやりなさい、あ、でも構成員幹部相手はダメよ、それで園同士の戦争とかになったらいけないからね!私達は帝園全体の治安管理も任されているのだからそこは公平にね!後、その技術がまわりまわって構成員幹部へ届くのも駄目だから使用用途と他言無用であることをしっかり伝えるようにね!」

テル「成程・・・まわりまわってその技術が構成員幹部の利益になったら駄目・・・って技術伝授って絶対ダメじゃん!!」

シン「まあ、ブラックよりのグレーね、その園のための技術になりますからね、申し訳ないけど断って頂戴」

シンはテルにそう指示し、テルは少し残念そうにシンとの連絡を切る。

・・・・・・
テル「ごめん、やっぱり無理みたい、引き留めちゃってごめんね」

聖人族A「いえ、私のために動いてくれただけでも嬉しいです!ありがとうございました!」

聖人族の子は深く頭を下げ、そのまま走り去って行った。

テル(せっかくの才能も使わないと宝の持ち腐れだよね・・・はぁ)

テルはため息をつきながら自分の家に戻る。

・・・・・・

テルの家は【第七の園】にあり、見る限り可愛いアイテムでデコレーションをした広い2LDKサイズの家を持っていた。

大広場は30畳程ある広い空間であり、今回のようにお客が来た時に出迎える場所である、そして自分らしさを出すために色んなデコレーションをしていた。

そして残り2部屋は衣装室と寝室だった。

衣装室は20畳程あり、寝室はなんと4畳程しかなく、シングルベッドを部屋いっぱいに置き、小物置き用の小さい机を頭付近に置いている程度であった。

テルは普段美意識が高く、常に自分の身体の細胞が劣化させないようにオーラ技術開発を独自で行い、何もしなくても美肌を保ち、あらゆる美容効果を持つオーラを常に纏うという変わった技術を使っていた。

そのおかげでテルの身体が汚れることはなく、油分や汗も完璧に浄化し、服も汚れないようにオーラで纏っていたため、テルはそのままベッドに倒れこんだ。

テル「体臭は身体の内側の問題と身体の外側による汚れによる問題から生まれる物、それで今回外部からの要員は排除したから、次は内部だけど・・・正直、オーラを体内に充満させたらそれだけで別に問題なさそうだし、後はバランスかな~、全部浄化したらその日飲食したものまですぐに浄化されちゃいそうだし・・・」

テルはうつ伏せでベッドに倒れたまま、先ほど口走った事をすぐに実行してみる・・・結果、出来た。

テル「うん、これで食べ物の消化した事で発生する臭いや、口臭、口腔内ケアもオーラだけで完璧にこなせるね・・・あとは・・・」

テルはこうやって思いついた事をすぐに実践してはすぐに成果を出し、日常で使うという事を繰り返していた。

テルはお風呂や手入れが好きなため、それだけの技術を持ちながらも敢えてお風呂に入り、汚れてもいない美しく白い肌を洗う、その行動だけで心が落ち着くのだ。

だがテルが【十三天の心】の候補生に選ばれた時から、生活は変わり、自分の役割が無くなり、常に誰かのためではなく自分のためだけに力を磨くようになった。それが時に虚しく感じ、御礼を言われなくなったり、以前までは多く相談に来ていた客も今では減って、今回のように来ても期待に応える事も出来ずにそのまま帰すという繰り返しだった。

テル「つまんないなぁ、自分だけが満たされても誰も私に感謝してくれないし、誰も私を求めてくれない・・・」

テルは自分の先ほどまで思い付き、完成させていた新たな技術を解除し、そのままお風呂に入った。

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【十三天の心】の役割は治安維持と主様への力を与え、支え、共に戦う事。

治安等早々悪くなることはなく、メンバー全員が暇を持て余しているのが現状だった。

ネルは主(パト)の所に定期的に遊びに行き
ベルは常に自室で読書に没頭し(最近は帝国産の小説に没頭している)
シンは仕事があり、業務をこなし
ノラは自分磨きのためにストイックに鍛錬を重ね
フラは自室でダラダラし
ルラは新たな治療技術の研究を行い
ウルは精神統一の特訓で定期的に場所を変えて鍛錬をしている

同期になる5人の話を聞くと
セラは趣味である侍女の業務を意味も無くこなし
ルナは現実世界に居る主の動向を確認し、何かあった時にすぐ対応できるようにと観察し
ユラは日頃は謎の研究に没頭していた。
ニアは花畑で遊んだと能天気な事ばかりしていて
リルは現実世界で主の元で生活していると聞いた。

テル「皆好きに生きてるけど、私達の寿命ってほぼ無限だからずっと生きていくとそんな娯楽もつまらなくなるんじゃないのかな?私なんて技術の究極系だからすぐにできちゃうし・・・つまんないなぁ」

テルはお風呂の湯舟の中で声を出して今の葛藤を口にする。

女帝と帝園全土で知名度が増えても偉い事等一度もしていない、
ただただ時間を無駄に過ごすだけの日々。

テル(もっとこの帝園全土の技術力が上がればよりよい生活が出来るんじゃないかな・・・全土なら一部の構成員幹部の利益にならずに全員の利益になるし、それなら文句ないんじゃ・・・でもそうなると全員一斉に教える必要があるから偏ればそれはそれでダメだしされそうだな~~、惜しいなぁ~~)

テルは湯舟の中で足をバタバタさせながらいい案が浮かばないモヤモヤを発散させていた。

テル「どうせなら同期の皆と仲を深めてお悩みを聞いたらどうだろう!そしたらきっと難題を突き付けてくれるかも!だって皆私と同じ天才だもん!きっとそうだよ!レベル高いはず!!」

そしてテルはまず周りの事は今はどうしようもないため、自分と同じく所属するメンバーの技術的お悩みを聞こうと方針を固めた!

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テルはお気に入りのピンクの衣装を来て自身のオーラら気配を消す杖を持ち、自分が開発したオーラを体中に纏いながらさっそく皆の居る園へ向かったのだった。

No.81 秘書の秘密事情(R18)│No.83 十三天の心 ニア