2023年01月28日
No.100 カナの閃きと何気ない1日
カナの直属部隊には元・メルリア法国出身の緑の究極龍、【翠華純皇龍(すいかじゅんこうりゅう)】であるリーラが居る。
リーラは何度も転生を行い、肉体年齢は若いが精神年齢は高年齢というロリババなのだが、その分知識が多く、カナにとって凄く助かっている存在なのである。
カナ「さ~って!明日、明後日は休みだし!久しぶりにパトの所に遊びに行こう!」
リーラ「お疲れ~~!後は私に任せてカナ様はもう帰っても大丈夫ですよ~」
カナ「リーラは大丈夫なの?」
リーラ「別に忙しい訳じゃないからね、全然問題ないよ~」
カナ「それじゃあお言葉に甘えて帰るね!それじゃあ良い休日を!」
カナはそう言いながら部屋を後にし、自室に戻った。
・・・・・・
カナ「はぁ~~、リーラが居てくれるおかげで仕事が上手く回るから助かる~~、でも私としては早く直属部隊を揃えたいんだよね、メリアに相談したら【では国取りですね!】とか笑顔で言われそうだし、ちょっと簡単に相談出来ないんだよなぁ~」
カナはリーラ以外にも直属部隊となる究極龍を欲していたが、究極龍は名の通り、究極の龍であり、王国でも国の象徴とする究極龍が1体要ればいいとされているほどである、そして究極龍を所有する国は例外なく大国であり、流石の帝国でも敵に回せば被害を受けてしまう上に、多くの国を敵に回す事になるので、メリア自身も手は出さないのだ。
カナ(そもそも戦争なんかで手に入れても信頼どころか悪意しかなさそうだし、そういう手に入れ方は私の方が嫌なんだよな~~、どこか野生で居ないものかな~)
カナの頭によぎったのはハクと月花の所の九騎神使のフォティアとリアだった。
カナ(ハクとフォティアとリアの3人、そして私とリーラ、既に帝国は5体の究極龍を保有することになってるのか・・・そう考えると凄いね・・・まてよ?)
カナはふと疑問に思った。
【居ないなら作ればいいのではないか?】
そもそもカナとハクは【黄金龍】と【青龍】からの究極進化で究極龍に進化した。
フォティアは元々は【火の精霊サラマンダー】リアも元々は【海流リバイアサン】であり、究極進化によって究極龍に進化した。
カナ(つまり、龍族を見つけさえすればパトに頑張って貰えばすぐに究極龍を作り出す事が出来るのでは・・・!!)
カナはそう考え、メリアの所に走って行った。
・・・・・・
カナはメリアの部屋を思い切り開ける。
するとメリアと琴歌とアリシアが話し合っていた。
カナ「あ、お邪魔だったかな?」
琴歌「カナちゃん、大丈夫ですよ、ただ談義をしていただけですから」
琴歌はそう言うが、カナから見たら明らかにそのような和気あいあいとした雰囲気ではなく、どこか張り詰めた緊張状態のような冷たい空気を感じていた。
アリシア「カナちゃん、メリア様に要件があったのですか?」
メリア「どうしました?カナから勢いよく来たって事は何かいい案が浮かんだってことですかね?」
カナ「うん、その私の直属部隊の件なんだけど」
カナがそう話を始めるとメリアが笑顔で応える。
メリア「カナは流石ですね、普段から仕事だけではなく私の与えた役割をしっかりこなそうとしてくれるのですから、ねえ琴歌ちゃん?」
琴歌「そうですね、私も早く直属部隊を見つけないといけませんね」
メリア「言うのは簡単ですが、今だに琴歌ちゃんとアリシアだけですよ?直属部隊に一人も居ないのは?」
琴歌「メリアさんもですけどね、私達の主はメリアさんではなく、パト君なので、勝手に私の責任者を名乗られても困りますからね、メリアさんも早く自分の直属部隊の従属を見つけてくださいね」( ^^)
アリシア「あ、あの~、琴歌ちゃん?一応私達の専属神の立場でもメリア様は上ですからね?」
琴歌「アリシア様、それは重々承知です、ですが、直属部隊というのは自身の完全指揮下に位置する部隊ですよね?なら専属神というのはパト君の直属部隊と言い換えてもいいです、つまり直属部隊内で序列はあれど、別に部隊内の序列が上だからといって私達の主ではないですよね?」
琴歌はアリシアに話しながらメリアに対しての嫌味を混ぜて話す。
メリアもその琴歌の攻撃的な言葉に負けずに互いに笑顔で会話を続ける、アリシアは顔面蒼白で二人の会話を聞いては、フォローに入る程度で、殆どメリアと琴歌が口論をしていた。
カナ「ねえ、アリシア様・・・いつもこうなの?」
アリシア「はい・・・最近メリア様と琴歌ちゃん、仲が凄く悪くて・・・」
カナ「専属神内では仲良くしようよ・・・」
アリシア「仕事で長く一緒に居ると考え方の違いで仲違いしやすいので仕方ないのかもしれませんね・・・私も気を付けたいですね」
カナ「お願いしますよ、はぁ~~」
カナとアリシアは少し離れた所でメリアと琴歌の口論を聞いていた。
・・・・・・
そして二人の長い口論が終わり、琴歌がメリアの部屋を後にするとカナがメリアに話しかける。
カナ「ねえ、専属神内であんまりギスギスしないでよ、今後一生の付き合いになるのに」
メリア「いえいえ、私は別に琴歌ちゃんの事は嫌いじゃないですよ、今は確かに琴歌ちゃんは私の事を不審に思って、良くは考えて居ませんが、思想の相違は仕方ない事です、それでカナちゃん、どうしました?」
カナ「そうそう、私の直属部隊の条件である【究極龍】の件なんだけどね、中級神とか上級神から究極龍を究極進化させて作り出すのはダメかな?」
メリア「私的には問題ないですね、そもそも私の予定では数十万の究極龍を手に入れる予定でした、ですが、やはり究極龍程の究極進化ともなると一瞬のキス程度では意味がないということなのでしょうね、ですがご主人は現在別件で問題を抱えていると聞いていますし、あまり性的な問題を提出するのはおススメ出来ませんね、もう少し違うタイミングならもしかすると・・・いや、なさそうですね」
カナ「そうだよね・・・ちなみに究極龍じゃない龍族の従属神ってこの帝国で何体居るの?」
メリア「先ほどもチラっと言いましたけど数十万ですね、究極龍とラルと同じ究極天使のような各種族全員を最上位種に進化させたかったのですけどね、正直言うとアリシアや琴歌ちゃんの直属部隊候補の従属神はこの究極進化に期待していたところはあったので、今居ないのはある意味仕方ないんですけどね」
カナ「なら琴歌ちゃんにあんな嫌味みたいに言わなくても良かったんじゃ」
メリア「カナ、優しくするだけが優しさではありませんよ、ああやって普段から私に対抗する態度を慣らして置けば明確な意見を出してくれるようになるのですよ、常に私と競い、そして私に勝つために考え、策を練る、そして互いに喉元にナイフを突きつけるかのような殺伐とした口論を制して初めて自身の意見が通るのです、その経験を今琴歌ちゃんに教えているのですよ、ネタ晴らしはまだ早いので、数年は絶対に言わないでくださいね」
カナ「はぁ、怖いよ、政治部隊・・・」
アリシア「私もです・・・」
・・・・・・
カナはメリアとアリシアと何気ない談義をして、メリアの部屋を後にした。
カナ(可能だけどパト次第か・・・確かに最近パトは色々苦労しているみたいだし、あまり私の事でパトに迷惑掛けたくないんだよね、いや、掛けないといけない時は遠慮なく掛けるけど、今回みたいに【パト!私の直属部隊の子が欲しいから他の龍族の従属神の子と沢山エッチして!!】なんて言えるわけないでしょうに・・・)
カナは普段からパトの脳内を知っているため、嫉妬するという概念が麻痺して来ており、業務的な性行為なら、パトの思考的に同情するところが多いため、むしろ応援しているくらいである。
カナ(専属神内で私だけ全然愛されてないならそれは嫉妬しちゃうけど、従属に関しては主としての使命という感覚が強いし、パトもそこは日頃から凄く葛藤してるし、なんかパトが可哀そうに感じてると言ってもいいだよね・・・だから頼みにくいなぁ~~)
カナはそう考えながら次にパトの所に行った。
・・・・・・
玉座に向かうとパトはやっぱり居なかった。
カナ「知ってたけどまだ休み?」
カナは近くに居た侍女に聞いた
侍女A「はい、主様は体調が優れないようですので、代理として秘書のソルテ様が玉座にいらっしゃいます」
カナ「今は居ないのは?」
侍女B「今は主様に面会に向かっている頃です、数時間後に戻ってくると思いますが、カナ様、どういたしましょうか?」
カナ「待つよ、悪いけど飲み物お願いできる?ちょっと歩きすぎて疲れちゃった」
カナはそう言いながら玉座に置かれているソファーに座り、横になる、すると即机にはカナの好きなジュースが置かれ、カナは一瞬横になった身体を起こし、出されたジュースを一気に飲み干し、再度横になった。
カナ「ごめん、ちょっと仮眠したいからソルテ様が帰ってくるタイミングで起こして・・・」ぐぅ~~
カナは侍女に伝言をしたと同時にそのまま眠りについてしまった。
・・・・・・
侍女B「カナ様、ソルテ様がそろそろご帰還になられます、起床お願いします。」
カナ「んあぁ~~?ああ!ありがとう!!」
カナは思ったよりも深い眠りについていた、そして気だるい身体を無理矢理動かし、ソルテの帰りを待った。
ソルテ「帰って来たわ、カナちゃんが遊びに来てると聞いていたのだけど?」
カナ「ソルテ様!ご無沙汰してます!」
ソルテ「カナちゃん、待たせてしまったようで悪いわね、お代わり居る?」
カナ「うん!貰えるかな?ちょっとソルテ様に聞きたい事があったんだ~~」
ソルテ「私が知っている事であればね」
カナ「今の私達の直属部隊事情って把握してる?」
ソルテ「してますよ、知りたいのはどの部隊ですか?」
カナ「全員の所属数!ノルマと現在の所属数で皆の達成度を知りたいの!」
ソルテ「ノルマって・・・別に私達人数は指定されてないのだけどね、でも各自が想定している人数なら出せるからそれでいいなら一緒に出すわね」
ソルテはそう言うと机に置いているスクリーンのスイッチを入れ、データを出した。
・・・・・・
専属神直属部隊員構成表
メリア
・部隊名未定
・0/5名
アリシア
・叡王天嶺議会(えいおうてんれいぎかい)
・0/11名
雪花
・原祖聖戦乙女(オリジンセントヴァルキリー)
・3/25名
カナ
・部隊名未定
・1/13名
ハク
・十賢法皇(とうけんほうおう)
・1/10名
ソフィア
・神聖輝樂団(しんせいきらくだん)
・10/10名
琴歌
・帝国政法皇(ていこくせいほうこう)
・0/14名
ソルテ
・十二彩ノ聖鬼連(じふにさいのせいきれん)
・12/12名
ラル
・守護天の星樹(セラフィムステラツリー)
・0/11名
月花
・九騎神使(きゅうきしんし)
・9/9名
合計36/120名
・・・・・・
カナ「あれ、メリアも人数申請出してるんだ、作る気だったのは意外だったな~」
ソルテ「私達には出来ないような暗部の仕事をお願いしたいって言ってたわね、元々メリア様は帝国の暗部組織の総隊長も兼任し始めて、密に教育しているらしいから」
カナ「え、こわ、でも誰もそんな話聞かないけど・・・」
ソルテ「極秘だからよ、専属神だから言っていいけど従属神には絶対に伝えてはならない話よ、いつかは組織は公開するらしいけど、神員は誰かは一切明かさないと言ってたし・・・」
カナ「怖いなぁ、国を動かす必要悪ってことか、治安が悪くならなかったらいいんだけど」
ソルテ「メリア様がわざわざ治安を悪くするような事はしませんよ、神々は生物と違ってそこまで愚かではないので、ただ必要悪というのは、例えばカナちゃんが相手を殺したくない、罪を背負いたくない、って思う時あるじゃない、それを積極的に背負ってくれるのがその部隊、つまり汚れ役ということになると私はそう思ってるの」
カナ「なんか神選も大変そう・・・というか好き好んで行く神いるのかな?」
ソルテ「好戦的だったり、猟奇的な子を採用するのかしらね?」
カナ「にしても実際しっかりノルマをクリアしてるのはソフィアとソルテ様と月花か、案外皆一人で満足してるんだね」
ソルテ「そうね、簡単に決めれる事でもないからね、そこはやっぱり慎重に選んでいいと思うけどね」
カナ「ソルテ様はすぐに集まってよかったよね」
ソルテ「まあ、皆経営難だったからね、生活がままならないから帝国で養う変わりに私の部隊に入って欲しいって言ったら殆ど皆喜んで入って来たわ、下手な支配に置かれないならってね」
カナ「それは確かに生活が安定するならね、成程、そういう保証でついてくる子も居るんだ、参考になるな~」
ソルテ「ソフィアみたいに募集掛けても良いし、月花ちゃんみたいに仲いい子を選んでもいいし、その後パトさんに進化して貰っていいわけだしね」
カナ「私も月花みたいな事考えてるんだけどね、それもメリアに相談に言ったんだけど、パトは今大変そうじゃん?ソルテ様もメルリア様の件で言ったんでしょ?」
ソルテ「ああ、カナちゃんは全部把握してるの忘れてたわ、そうなのよ、今は月花ちゃんが付きっきりで策を練ってるけど、あれは今夜も無理そうかもね」
カナ「夜は私も寝てるからどんな事が起きてるか私もわからないんだよね、まあ知りたくもないんだけどね」
カナは常にパトの思考と感情が流れ込んでくるのだが、カナが唯一パトから思考と感情が流れてこない方法はカナが寝ている事である、カナが寝ていれば流れて来てもそのまま流れ去ってしまうからである。
カナ「まだ殆どの人が全然ノルマにクリアしてない事がわかったからいっか!というか雪花のノルマ多いね!なんでこんなに多くの人をノルマにしたの?!」
ソルテ「なにかルーン文字で組織員を管理したいから25名になったって言ってたわ」
カナ「うわ~~、そんな理由なんだ・・・」(ドン引き)
カナはソルテと話しながら時間を過ごし、ソルテの勤務が終わったという事で、カナも自室に戻った。
・・・・・・
カナは自室に帰って来た。
カナ「はあ、疲れた~、でも気が楽になったな~、まだ皆メンバーを増やす気ないんだな~、ソフィアの組織って私ちゃんと見た事ないな~、というかソフィアって普段仕事してるのかな?」
帝国でもソフィアに関しての謎は多い。
ソフィアはサボってアニメやゲームをしているというのは専属神内全員が知っている事なのだが、かといって結果を出していないわけではなく、しっかりある程度の結果を出しているのだ。
そして直属部隊もそうだが、ソフィアはソルテの次に全員決めて来た、それどころか、他の神聖エルフ族全員を配下に置く事を正式に決めた立役者でもあった。
あとなんとソフィアの構成員10名は全員が【神王】クラスであり、【神聖エルフ族】、誰も真似できない事を容易にして、だが、常に遊んでいる、いや、誰しもが遊んでいる姿しか見た事ない。
帝国の七不思議なのである。
カナ(一度ソフィアの部屋(研究所仮眠室)で寝泊まりした事あるけど、本気で一日遊んでボーっとしてただけだもんなぁ、あれはたまげた、本気で何もしてないんだもんなぁ、そういえば最近パトの所に来ることもめんどくさがって来てないんだよね、だからパトがソフィアの所に行って一緒に遊ぶ展開が殆ど)
大体の専属神は専属神からパトの所に来るのだが、ソフィアだけ、自分から行かずにパトから足を運んでいる、だがそれが成り立っているのはソフィアだけと言っても過言ではないのだ。
カナ「本当大物なのかも・・・ソフィア・・・」
カナはそんな事を考えながらそのまま睡魔に身を任せて寝た。
カナの何気ない1日だった。
リーラは何度も転生を行い、肉体年齢は若いが精神年齢は高年齢というロリババなのだが、その分知識が多く、カナにとって凄く助かっている存在なのである。
カナ「さ~って!明日、明後日は休みだし!久しぶりにパトの所に遊びに行こう!」
リーラ「お疲れ~~!後は私に任せてカナ様はもう帰っても大丈夫ですよ~」
カナ「リーラは大丈夫なの?」
リーラ「別に忙しい訳じゃないからね、全然問題ないよ~」
カナ「それじゃあお言葉に甘えて帰るね!それじゃあ良い休日を!」
カナはそう言いながら部屋を後にし、自室に戻った。
・・・・・・
カナ「はぁ~~、リーラが居てくれるおかげで仕事が上手く回るから助かる~~、でも私としては早く直属部隊を揃えたいんだよね、メリアに相談したら【では国取りですね!】とか笑顔で言われそうだし、ちょっと簡単に相談出来ないんだよなぁ~」
カナはリーラ以外にも直属部隊となる究極龍を欲していたが、究極龍は名の通り、究極の龍であり、王国でも国の象徴とする究極龍が1体要ればいいとされているほどである、そして究極龍を所有する国は例外なく大国であり、流石の帝国でも敵に回せば被害を受けてしまう上に、多くの国を敵に回す事になるので、メリア自身も手は出さないのだ。
カナ(そもそも戦争なんかで手に入れても信頼どころか悪意しかなさそうだし、そういう手に入れ方は私の方が嫌なんだよな~~、どこか野生で居ないものかな~)
カナの頭によぎったのはハクと月花の所の九騎神使のフォティアとリアだった。
カナ(ハクとフォティアとリアの3人、そして私とリーラ、既に帝国は5体の究極龍を保有することになってるのか・・・そう考えると凄いね・・・まてよ?)
カナはふと疑問に思った。
【居ないなら作ればいいのではないか?】
そもそもカナとハクは【黄金龍】と【青龍】からの究極進化で究極龍に進化した。
フォティアは元々は【火の精霊サラマンダー】リアも元々は【海流リバイアサン】であり、究極進化によって究極龍に進化した。
カナ(つまり、龍族を見つけさえすればパトに頑張って貰えばすぐに究極龍を作り出す事が出来るのでは・・・!!)
カナはそう考え、メリアの所に走って行った。
・・・・・・
カナはメリアの部屋を思い切り開ける。
するとメリアと琴歌とアリシアが話し合っていた。
カナ「あ、お邪魔だったかな?」
琴歌「カナちゃん、大丈夫ですよ、ただ談義をしていただけですから」
琴歌はそう言うが、カナから見たら明らかにそのような和気あいあいとした雰囲気ではなく、どこか張り詰めた緊張状態のような冷たい空気を感じていた。
アリシア「カナちゃん、メリア様に要件があったのですか?」
メリア「どうしました?カナから勢いよく来たって事は何かいい案が浮かんだってことですかね?」
カナ「うん、その私の直属部隊の件なんだけど」
カナがそう話を始めるとメリアが笑顔で応える。
メリア「カナは流石ですね、普段から仕事だけではなく私の与えた役割をしっかりこなそうとしてくれるのですから、ねえ琴歌ちゃん?」
琴歌「そうですね、私も早く直属部隊を見つけないといけませんね」
メリア「言うのは簡単ですが、今だに琴歌ちゃんとアリシアだけですよ?直属部隊に一人も居ないのは?」
琴歌「メリアさんもですけどね、私達の主はメリアさんではなく、パト君なので、勝手に私の責任者を名乗られても困りますからね、メリアさんも早く自分の直属部隊の従属を見つけてくださいね」( ^^)
アリシア「あ、あの~、琴歌ちゃん?一応私達の専属神の立場でもメリア様は上ですからね?」
琴歌「アリシア様、それは重々承知です、ですが、直属部隊というのは自身の完全指揮下に位置する部隊ですよね?なら専属神というのはパト君の直属部隊と言い換えてもいいです、つまり直属部隊内で序列はあれど、別に部隊内の序列が上だからといって私達の主ではないですよね?」
琴歌はアリシアに話しながらメリアに対しての嫌味を混ぜて話す。
メリアもその琴歌の攻撃的な言葉に負けずに互いに笑顔で会話を続ける、アリシアは顔面蒼白で二人の会話を聞いては、フォローに入る程度で、殆どメリアと琴歌が口論をしていた。
カナ「ねえ、アリシア様・・・いつもこうなの?」
アリシア「はい・・・最近メリア様と琴歌ちゃん、仲が凄く悪くて・・・」
カナ「専属神内では仲良くしようよ・・・」
アリシア「仕事で長く一緒に居ると考え方の違いで仲違いしやすいので仕方ないのかもしれませんね・・・私も気を付けたいですね」
カナ「お願いしますよ、はぁ~~」
カナとアリシアは少し離れた所でメリアと琴歌の口論を聞いていた。
・・・・・・
そして二人の長い口論が終わり、琴歌がメリアの部屋を後にするとカナがメリアに話しかける。
カナ「ねえ、専属神内であんまりギスギスしないでよ、今後一生の付き合いになるのに」
メリア「いえいえ、私は別に琴歌ちゃんの事は嫌いじゃないですよ、今は確かに琴歌ちゃんは私の事を不審に思って、良くは考えて居ませんが、思想の相違は仕方ない事です、それでカナちゃん、どうしました?」
カナ「そうそう、私の直属部隊の条件である【究極龍】の件なんだけどね、中級神とか上級神から究極龍を究極進化させて作り出すのはダメかな?」
メリア「私的には問題ないですね、そもそも私の予定では数十万の究極龍を手に入れる予定でした、ですが、やはり究極龍程の究極進化ともなると一瞬のキス程度では意味がないということなのでしょうね、ですがご主人は現在別件で問題を抱えていると聞いていますし、あまり性的な問題を提出するのはおススメ出来ませんね、もう少し違うタイミングならもしかすると・・・いや、なさそうですね」
カナ「そうだよね・・・ちなみに究極龍じゃない龍族の従属神ってこの帝国で何体居るの?」
メリア「先ほどもチラっと言いましたけど数十万ですね、究極龍とラルと同じ究極天使のような各種族全員を最上位種に進化させたかったのですけどね、正直言うとアリシアや琴歌ちゃんの直属部隊候補の従属神はこの究極進化に期待していたところはあったので、今居ないのはある意味仕方ないんですけどね」
カナ「なら琴歌ちゃんにあんな嫌味みたいに言わなくても良かったんじゃ」
メリア「カナ、優しくするだけが優しさではありませんよ、ああやって普段から私に対抗する態度を慣らして置けば明確な意見を出してくれるようになるのですよ、常に私と競い、そして私に勝つために考え、策を練る、そして互いに喉元にナイフを突きつけるかのような殺伐とした口論を制して初めて自身の意見が通るのです、その経験を今琴歌ちゃんに教えているのですよ、ネタ晴らしはまだ早いので、数年は絶対に言わないでくださいね」
カナ「はぁ、怖いよ、政治部隊・・・」
アリシア「私もです・・・」
・・・・・・
カナはメリアとアリシアと何気ない談義をして、メリアの部屋を後にした。
カナ(可能だけどパト次第か・・・確かに最近パトは色々苦労しているみたいだし、あまり私の事でパトに迷惑掛けたくないんだよね、いや、掛けないといけない時は遠慮なく掛けるけど、今回みたいに【パト!私の直属部隊の子が欲しいから他の龍族の従属神の子と沢山エッチして!!】なんて言えるわけないでしょうに・・・)
カナは普段からパトの脳内を知っているため、嫉妬するという概念が麻痺して来ており、業務的な性行為なら、パトの思考的に同情するところが多いため、むしろ応援しているくらいである。
カナ(専属神内で私だけ全然愛されてないならそれは嫉妬しちゃうけど、従属に関しては主としての使命という感覚が強いし、パトもそこは日頃から凄く葛藤してるし、なんかパトが可哀そうに感じてると言ってもいいだよね・・・だから頼みにくいなぁ~~)
カナはそう考えながら次にパトの所に行った。
・・・・・・
玉座に向かうとパトはやっぱり居なかった。
カナ「知ってたけどまだ休み?」
カナは近くに居た侍女に聞いた
侍女A「はい、主様は体調が優れないようですので、代理として秘書のソルテ様が玉座にいらっしゃいます」
カナ「今は居ないのは?」
侍女B「今は主様に面会に向かっている頃です、数時間後に戻ってくると思いますが、カナ様、どういたしましょうか?」
カナ「待つよ、悪いけど飲み物お願いできる?ちょっと歩きすぎて疲れちゃった」
カナはそう言いながら玉座に置かれているソファーに座り、横になる、すると即机にはカナの好きなジュースが置かれ、カナは一瞬横になった身体を起こし、出されたジュースを一気に飲み干し、再度横になった。
カナ「ごめん、ちょっと仮眠したいからソルテ様が帰ってくるタイミングで起こして・・・」ぐぅ~~
カナは侍女に伝言をしたと同時にそのまま眠りについてしまった。
・・・・・・
侍女B「カナ様、ソルテ様がそろそろご帰還になられます、起床お願いします。」
カナ「んあぁ~~?ああ!ありがとう!!」
カナは思ったよりも深い眠りについていた、そして気だるい身体を無理矢理動かし、ソルテの帰りを待った。
ソルテ「帰って来たわ、カナちゃんが遊びに来てると聞いていたのだけど?」
カナ「ソルテ様!ご無沙汰してます!」
ソルテ「カナちゃん、待たせてしまったようで悪いわね、お代わり居る?」
カナ「うん!貰えるかな?ちょっとソルテ様に聞きたい事があったんだ~~」
ソルテ「私が知っている事であればね」
カナ「今の私達の直属部隊事情って把握してる?」
ソルテ「してますよ、知りたいのはどの部隊ですか?」
カナ「全員の所属数!ノルマと現在の所属数で皆の達成度を知りたいの!」
ソルテ「ノルマって・・・別に私達人数は指定されてないのだけどね、でも各自が想定している人数なら出せるからそれでいいなら一緒に出すわね」
ソルテはそう言うと机に置いているスクリーンのスイッチを入れ、データを出した。
・・・・・・
専属神直属部隊員構成表
メリア
・部隊名未定
・0/5名
アリシア
・叡王天嶺議会(えいおうてんれいぎかい)
・0/11名
雪花
・原祖聖戦乙女(オリジンセントヴァルキリー)
・3/25名
カナ
・部隊名未定
・1/13名
ハク
・十賢法皇(とうけんほうおう)
・1/10名
ソフィア
・神聖輝樂団(しんせいきらくだん)
・10/10名
琴歌
・帝国政法皇(ていこくせいほうこう)
・0/14名
ソルテ
・十二彩ノ聖鬼連(じふにさいのせいきれん)
・12/12名
ラル
・守護天の星樹(セラフィムステラツリー)
・0/11名
月花
・九騎神使(きゅうきしんし)
・9/9名
合計36/120名
・・・・・・
カナ「あれ、メリアも人数申請出してるんだ、作る気だったのは意外だったな~」
ソルテ「私達には出来ないような暗部の仕事をお願いしたいって言ってたわね、元々メリア様は帝国の暗部組織の総隊長も兼任し始めて、密に教育しているらしいから」
カナ「え、こわ、でも誰もそんな話聞かないけど・・・」
ソルテ「極秘だからよ、専属神だから言っていいけど従属神には絶対に伝えてはならない話よ、いつかは組織は公開するらしいけど、神員は誰かは一切明かさないと言ってたし・・・」
カナ「怖いなぁ、国を動かす必要悪ってことか、治安が悪くならなかったらいいんだけど」
ソルテ「メリア様がわざわざ治安を悪くするような事はしませんよ、神々は生物と違ってそこまで愚かではないので、ただ必要悪というのは、例えばカナちゃんが相手を殺したくない、罪を背負いたくない、って思う時あるじゃない、それを積極的に背負ってくれるのがその部隊、つまり汚れ役ということになると私はそう思ってるの」
カナ「なんか神選も大変そう・・・というか好き好んで行く神いるのかな?」
ソルテ「好戦的だったり、猟奇的な子を採用するのかしらね?」
カナ「にしても実際しっかりノルマをクリアしてるのはソフィアとソルテ様と月花か、案外皆一人で満足してるんだね」
ソルテ「そうね、簡単に決めれる事でもないからね、そこはやっぱり慎重に選んでいいと思うけどね」
カナ「ソルテ様はすぐに集まってよかったよね」
ソルテ「まあ、皆経営難だったからね、生活がままならないから帝国で養う変わりに私の部隊に入って欲しいって言ったら殆ど皆喜んで入って来たわ、下手な支配に置かれないならってね」
カナ「それは確かに生活が安定するならね、成程、そういう保証でついてくる子も居るんだ、参考になるな~」
ソルテ「ソフィアみたいに募集掛けても良いし、月花ちゃんみたいに仲いい子を選んでもいいし、その後パトさんに進化して貰っていいわけだしね」
カナ「私も月花みたいな事考えてるんだけどね、それもメリアに相談に言ったんだけど、パトは今大変そうじゃん?ソルテ様もメルリア様の件で言ったんでしょ?」
ソルテ「ああ、カナちゃんは全部把握してるの忘れてたわ、そうなのよ、今は月花ちゃんが付きっきりで策を練ってるけど、あれは今夜も無理そうかもね」
カナ「夜は私も寝てるからどんな事が起きてるか私もわからないんだよね、まあ知りたくもないんだけどね」
カナは常にパトの思考と感情が流れ込んでくるのだが、カナが唯一パトから思考と感情が流れてこない方法はカナが寝ている事である、カナが寝ていれば流れて来てもそのまま流れ去ってしまうからである。
カナ「まだ殆どの人が全然ノルマにクリアしてない事がわかったからいっか!というか雪花のノルマ多いね!なんでこんなに多くの人をノルマにしたの?!」
ソルテ「なにかルーン文字で組織員を管理したいから25名になったって言ってたわ」
カナ「うわ~~、そんな理由なんだ・・・」(ドン引き)
カナはソルテと話しながら時間を過ごし、ソルテの勤務が終わったという事で、カナも自室に戻った。
・・・・・・
カナは自室に帰って来た。
カナ「はあ、疲れた~、でも気が楽になったな~、まだ皆メンバーを増やす気ないんだな~、ソフィアの組織って私ちゃんと見た事ないな~、というかソフィアって普段仕事してるのかな?」
帝国でもソフィアに関しての謎は多い。
ソフィアはサボってアニメやゲームをしているというのは専属神内全員が知っている事なのだが、かといって結果を出していないわけではなく、しっかりある程度の結果を出しているのだ。
そして直属部隊もそうだが、ソフィアはソルテの次に全員決めて来た、それどころか、他の神聖エルフ族全員を配下に置く事を正式に決めた立役者でもあった。
あとなんとソフィアの構成員10名は全員が【神王】クラスであり、【神聖エルフ族】、誰も真似できない事を容易にして、だが、常に遊んでいる、いや、誰しもが遊んでいる姿しか見た事ない。
帝国の七不思議なのである。
カナ(一度ソフィアの部屋(研究所仮眠室)で寝泊まりした事あるけど、本気で一日遊んでボーっとしてただけだもんなぁ、あれはたまげた、本気で何もしてないんだもんなぁ、そういえば最近パトの所に来ることもめんどくさがって来てないんだよね、だからパトがソフィアの所に行って一緒に遊ぶ展開が殆ど)
大体の専属神は専属神からパトの所に来るのだが、ソフィアだけ、自分から行かずにパトから足を運んでいる、だがそれが成り立っているのはソフィアだけと言っても過言ではないのだ。
カナ「本当大物なのかも・・・ソフィア・・・」
カナはそんな事を考えながらそのまま睡魔に身を任せて寝た。
カナの何気ない1日だった。
patopatoblog at 06:11│日常
