2022年12月
2022年12月26日
No.89 恋愛バトル!?!後半
雪花とメルリアは同時に部屋に入る、するとそこには既にメルリアと同じ専属侍女であるフルールとエイリが食事の準備を始めていて、パトは自室でゲーム(買い溜めしていたエロゲー)をするため、ヘッドホンをつけて部屋に籠っていた。
雪花「数年経っても人間の根本的な所は変わらないわね・・・」
メルリア「丁度いいので、このまま先ほどお互いがお題を書いている紙が沢山入った箱から互いに1枚づつ引きましょう、もちろん引き分けはなしなので5回勝負、無効試合はなく、絶対にどちらかのお題を満たすまで勝負は続行、終わらずに旦那様が寝てしまった場合は次の日に保留、いいですね?」
雪花「ええ、問題ないわよ、メルリア様・・・いやメルリアちゃん、対決するのに様なんて下手に出てたらダメね、今から対等に勝負よ」
雪花はそう言いながらエイリに箱を出すように指示する
ちなみに箱は仕事終わりにエイリに雪花が持たせ、そのまま部屋に運んでいたのだ、もちろんパトは知らない。
・・・・・・
1回戦
雪花「さてと、それじゃあ引きますかね」
雪花(私はもちろん自分にとって条件が簡単なものをチョイスした、私は専属神の中でも特別距離感が近い(自称)、つまりこの時点でメルリアちゃんとは大きな差がある!この勝負!勝たせてもらうわ!!)
雪花は勢いよくエイリが持つ箱の中をまさぐり、そして一枚の紙を取る!!
エイリ「雪花様は紙を取りました、ではメルリア様も」
メルリア「ええ、ありがとう、エイリ」
メルリア(私は新参者、関係の距離感で言えば雪花には到底勝てない、そして雪花もそこを考えて私には無理でも自分には容易に出来る、そんなお題を恐らく多く書いているに違いありません、ですが私もメルトリア一族、そして元一国の王女を務めていました、そのような戦略等容易に想像ついています、そして私の武器は【優しさ】、雪花が普段どのように旦那様と接しているかわかりませんが、私の前では恐らくそこまで甘えたり、優しさを出さない!だから私はとことん奉仕と優しさに満たされたお題を沢山書いています!その行動を普段通りに出来るか、そしてそこから旦那様から反応を頂けるか、お手並み拝見ですね)
メルリアも箱から一枚の紙を取る
そしてお互いエイリとフルールに確認させる、そして審査員役の二人が雪花とメルリアのお題を確認する。
雪花のお題
『旦那様から優しい声で「好き」と言ってもらう』
メルリアのお題
『パトから頭を撫でて貰う』
エイリ「確認しました、不正はありません、ではお互いお題を確認して頂き、ノルマに向けて行動してください」
エイリの言葉を聞き、お互いが自分のお題を確認する。
雪花(メルリアちゃんが書いたお題か・・・待て、これあの子からしたら余裕ってことだったの?!何それ!?凄く羨ましいんだけど!!あ、なんか無性にイライラしてきたわ)
メルリア(旦那様から頭を撫でて貰う?!そんな恐れ多い事?!私からならまだしも旦那様から頭を撫でて貰うなんて・・・雪花、流石ですね、ですがこれならやりようはいくらでもあります)
二人はパトの部屋に入る
・・・・・・
雪花「パト!遊びに来たわよ!!」
パト「・・・・・・」(エロゲーに夢中)
雪花はゲームをしているパトのヘッドホンをパソコンから引っこ抜く
そしてそこからは怒涛のエロゲー特有のエロシーンのボイスと効果音が大音量で部屋中に鳴り響いた。
雪花「うわ!なんてシーンやってんのよ!!というか画面見てから抜けば良かった!!?」
雪花はパトのヘッドホンを無理矢理外してパトの頭を平手でパシン!っと叩く
パト「痛い?!というか、え?!なんで二人共俺の部屋に居るの?!」
雪花「ゲームしに遊びに行くって言ったでしょうが!なのに一人でこんなエッチなゲームして!!専属侍女達の気持ちを考えなさい!」
パト「でも今凄く良いシーンなんだ!確かにエッチなシーンに見えるかもしれない、だけどこれは長い間互いに片思いだったんだけど、色んな問題を解決して、やっとお互いが結ばれ、そしてこれはその最初のエッチなんだ!尊いじゃないか!これはシナリオの最高に盛り上がるシーンなんだ!」
雪花「そんなに熱く語らないでよ、大体わかったから・・・」
雪花はため息をついて呆れる中、横でメルリアはパトのパソコン画面を覗く。
メルリア「そうなんですか、お互いが結ばれた後の初夜というのは感動的でもありますし、お互いにとって最高の思い出になります、凄く感慨深いシーンだと思いますよ、アナタ」
メルリアは横髪を耳に掛けながら、パソコンを覗き込む体制のままパトに微笑む。
パト「メルリア!わかってるじゃないか!そうだよな!凄くいいよな~、」よしよしヾ(・ω・`)
パトはエロゲーの良さを理解してくれた喜びを表現するためにメルリアの頭を機嫌よく撫でた。
メルリア「ではある程度区切りがついたらこちらのお部屋にいらしてください、お食事の準備が整いつつありますので」
パト「おっけー!ありがとうね!」
メルリア「雪花、旦那様も集中したいでしょうし、少し部屋を後に致しましょう」
雪花「そ、そうね・・・」
雪花はメルリアに言われるがまま部屋を後にする。
・・・・・・
エイリ「1回戦、メルリア様の勝ちです」
雪花「まさか?!私のお題を引いてたの?!」
メルリア「はい、【頭を撫でて貰う】この条件だけでしたので、これで問題ないはずです」
雪花「そんな!私のお題をこうも簡単に?!まさかこのお題も簡単だったんじゃ?!」バサ!
雪花は勢いよく雪花の持っているお題をメルリアに見せる、するとメルリアはクスっと笑う。
メルリア「そうされたいですね、願望です」クス
雪花(この女!?敢えて自分にとっても難しいお題を数枚作っておくことで相手を抑制させた?!もし自分が当たっても【出来たら夢が叶って嬉しい】程度に済むくらいの絶妙なラインを?!これは自分のお題を引いておかないと勝負にならないかもしれない・・・最悪ストレート負けもありえる・・・やるわね、流石はメルトリア一族であり、メリアちゃんのお姉ちゃん・・・底にあるものは似たようなものなのね)
雪花はメルリアを睨みながら自分の相手がとんでもない策士であることを認識する。
エイリ「では2回戦を始めますのでお互い箱から一枚お題の紙を引いてください」
そして二人は1枚の紙を取り、それをエイリに見せる。
・・・・・・
2回戦
雪花のお題
『パトの膝の上に1分以上座る』
メルリアのお題
『旦那様から服を整えてもらう』
雪花(勝った・・・これはさっきも出来たから楽勝ね、しかもこれならゲームを終えたタイミングを狙って座れば楽勝!)
メルリア(願望の一つですね、ですが弱りましたね、私は旦那様の専属侍女、帝国の王の侍女が服を乱すなど・・・ですが、乙女心には勝てませんね)
お互い自分のお題を確認して実行する。
雪花は気配を消して、パトの部屋に入り、パトがやっているゲームを確認する。
もちろんまだエッチなシーンのであり、パトも夢中でテキストを読んでいた。
雪花(このシーンがひと段落着いた時を狙えば息抜き程度に1分くらい話すのは容易、この勝負、勝たせてもらうわよ、メルリア様!)
雪花はパトの部屋に居る中メルリアは先ほどの部屋にそのまま居た。
そして数十分後、パトがひと段落を終えてヘッドホンを外し始めた。
パト「ふう、最高だったな、後はこの後どんな困難が来るか、結ばれてからが本当の試練なんだよな!」
雪花「なに語ってるのよ、エッチなゲームをした後に」よいしょ
雪花は流れるままパトと向かい合う形でパトの膝の上に座る
パト「また上に乗ってきて、でもエロゲーも馬鹿に出来ないぞ、世間に出ている人気アニメも元々はエロゲーだったやつもあるんだからさ」
雪花「別にエロゲーを馬鹿になんてしてないわよ、何回か見た事あるけど、パトのやっているエロゲーってストーリー重視の作品が多いから見てて確かに楽しめるのは知ってるから」
パト「ほほう、なら数本やってみるかい?アニメを見る感覚で楽しめるよ、オートにしておけば自動で会話が続くし」
雪花「そうね、そういう所の話もパトとやってみたいし、暇な時があったらやってみるわ」
パト「本当か!これはまたシャープに言って地球でまたパソコン関係一式お使いに行ってもらわないとだな!」
雪花(大体40秒、あと20秒で私の勝ち、楽勝ね、メルリアちゃんはこの部屋に居ないからここから仕掛けて来てもタイムオーバー、やっぱり自分のお題だと簡単過ぎるわね)っふ
雪花がそう考えているとメルリアが扉を開けて入ってくる、その姿は特に変わった様子はなく、食事の準備が出来た事を伝えるためにパトの元まで歩み寄る
メルリア「アナタ、食事の準備が出来ましたよ」
パト「ありがとう!今から行くね!」くるりん
パトはメルリアの方向に向くため、椅子を回し、メルリアを目視できるようにする、目の前には雪花が居るが、メルリアはパトの斜め横に立つ事でしっかり視野に入る。
パト「雪花、もうそろそろ行くから降りてくれ~」よっこいしょ
パトは立ち上がるのと同時に自分が椅子ごと引き、雪花を自分の膝から降ろす
雪花「ああーーーー!!!」
パト「な、なに?!」びっくり
雪花「なんでー!まだこのまま!甘えてるんだから!」ノシ!
雪花はそう言いながら再度無理矢理パトの膝の上に座り直す、だが一度離れたため、カウントは再度0秒からである。
雪花(クソ!あと少しだったのに?!でもこのまま1分粘る!大丈夫!少し駄々をこねていれば1分なんてすぐよ!)
雪花はそう考え、パトに思い切りしがみつく、そしてパトもそんな雪花に意識が向き、雪花に話しかける、その間メルリアの事は意識から外れる。
雪花「もう少しだけ、こうやってやって居たいんだから少しだけ付き合ってよ?」
パト「わかった、でも珍しいね、人前でここまで甘えてくるなんて」
メルリア「雪花、旦那様を困らせてはいけませんよ、ほら、お食事も冷めてしまいますので」
そう言いながらメルリアは雪花の肩に優しく手を置く、そこでパトが気付く、
パト「メルリア、裾のボタン外れてるぞ?」
メルリア「ああ、先ほど水回りの事をしていたので、外していたのですが、戻すのを忘れていたみたいですね・・・お見苦しい所をお見せしました」
メルリアはそう言いながら裾を直そうと腕を引っ込めようとした時、パトがメルリアの手を掴み、裾を直そうとする。
パト「いいよ、折角だしそのまま俺が直すから、じっとしてて」
パトはメルリアの外れていたボタンを付けて、服装を直した。
パト「はい、完了!メルリア、悪いけど、雪花と少しこのまま話してからそっちに行くから、待ってて」
メルリア「わかりました、ではお二人のお時間をご堪能ください」ぺこり
メルリアは深く頭を下げ、パトの部屋から出ていく。
雪花(勝った・・・これで私の勝利は頂きね!)
雪花はそう考え、1分が余裕で経過している事を確認してから、パトの膝から離れ、食事にしようと一緒にパトの自室から出る
するとすぐにエイリから呼ばれ、メルリアと雪花はパトの自室に入った。
エイリ「2回戦もメルリア様の勝ちです」
雪花「はぁ?!なんで?!メルリアちゃんは全然何もしてなかったのよ?!」
メルリア「して貰いましたよ、服装を直してもらいました」
メルリアはそう言いながら先ほどパトに直してもらった裾を雪花に見せる、そしてもう片方の手で自分のお題を雪花に見せる。
雪花「【旦那様から服装を整えてもらう】ですって・・・」
メルリア「はい、夢が叶って嬉しかったです」
雪花(そういう事か!?一度食事が出来たと呼んでパトが私から少し離れるのを確認してから行動に出た?!もしタイムアップならそのまま負けても良かったってこと?!でも一回目なんて残り5秒くらいだったのに・・・まさか、それらも計算したの?!いや、まさか私がパトの膝に座ったタイミングを見てそこから私にも気付かれないタイミングで扉を閉めて、そこから時間を数え、タイミングを見て、パトを呼んだ?!でもそれは相手のお題がわかってないと難しいはず・・・)
メルリア「私の予想は1分でしたけど、どうでしたか?」
雪花「読んでいたのね、私のお題・・・」
メルリア「膝に座ったのは確認しましたので、ですが、もし私がそれを引いた事も考慮して時間制限を設けていると考えていました、それで一番私にとって難しく、雪花にとって容易な時間を考えて1分と考えていました、座るだけだら私でも勇気を出せば出来ない事ではないですからね、それに座っても雪花が引きはがせばいい」
雪花「私の考えていた策までお見通しだったわけだ・・・やられたわ、でもまだ3回残ってる!勝負はまだ決まってないわ!」
メルリア「次行きましょう!」
そして続く3回戦、4回戦、5回戦、全てメルリアが勝利を収めた、
・・・・・・
雪花「完敗・・・ですって・・・」
メルリア「私の完全勝利ですね」
パトは既に就寝していた、だが今回の勝負はパトが就寝するもっと前に決着していたのだ。
雪花「まさかメルリア様のお題全部、出来たらいいなって内容ばかりなんて・・・」
メルリア「全部ではありませんよ、少量ですが、私が確実に勝てるものも居れてました、私は雪花と違って忠実ですから、でもそんな保険は必要ありませんでしたね、旦那様は本当に私たちの要望に応えてくれます」
雪花(残り3つのお題は別に私にとって難しい課題じゃなかった、でも2回戦の時同様、惜しい所で全部メルリアちゃんに持っていかれる!それで気付いたら全部勝利を持っていかれてる!相手もどこか私のお題を把握しているみたいだったし・・・)
雪花は足から崩れ、地に伏していた。
メルリア「雪花は行動が単純だから、何がしたいかわかりやすかったです、後はそれを私が引いた時の保険を想定して、ある程度の対策は出来ましたし、阻止も容易でした、行動が正直者なんですね」
雪花「ああーーーー!!負けたわよ!どうせ私は単純よ!煮るなり焼くなり好きにしろーー!!」ジタバタ!
フルール「あの、主様が起きますのでお静かにお願いします」
メルリア「でも勝負には勝ちましたけど、それ以外では完敗でした・・・お膳立てではなく、率直な感想です、旦那様はこれほど雪花に心を許しているのかと、痛感しました」
メルリアは少し俯きながら話す。
メルリア「全部そうですけど、どれも雪花のやる事がわかったのは、雪花がやって来た事を旦那様が全て受け入れてくれるからわかったんです、もし拒んでいたら雪花が何をしたかったのかわかりませんでした」
雪花「でもメルリアちゃんの方が勝ったじゃない」ムスー
メルリア「私は日常的に、自然な流れでやって頂いただけ、好意から来る行動というより、ただ善意から来る行動で勝った、そう誘導したんです」
雪花「でもまあ、私が負けた以上、認めるしかないわね、メルリアちゃんもしっかり愛されてるわよ、パトは奥手でね、気を許してないとそもそもそういう手助けとかボディータッチとかしないの、まあ、性行為もしてるみたいだし、今更って感じだけどね」
メルリア「そうですね、ですが私も旦那様を愛している以上、誰にも負ける気はありません、今は確かに勝負には勝ちましたが、自身と旦那様の距離感の長さがはっきり見えましたので、これからも旦那様に尽くして最終的には専属神全員を超えて、愛して貰えるように努力します!」
雪花「言うじゃない、流石、でも負けないわ、私だって独占欲強いし、そもそも他の女とイチャイチャしてる話を聞くのも嫌いだし、見るなんてもってのほかだからね、絶対に勝って私が独占してやるわ」
メルリア「そうなのですね、では恋のライバルということでお互い仲良くしましょう」
雪花「そうね、同じ価値観の人と帝国で出会えて嬉しいわ」
二人は互いに笑いあった、先ほどまで勝負をしていたのに。
だがそれがあったからこそ、雪花とメルリアは仲良くなった、互いに競う事で互いを理解しあったのだ、雪花は本能で競う事で距離感を縮めて仲良くなるという形が多いので、今回の勝負は実質雪花の勝利なのかもしれない。
エイリ「では私とフルールは先に就寝致しますね、雪花様もメルリア様も明日に響かないように寝てくださいね、おやすみなさい」
そういうとエイリとフルールは頭を下げ、寝室に入っていく。
雪花「私も今日は疲れたし寝るわ、安心して、パトも寝てるし私も普通に寝るわ、そもそも毎度そんな事してたら警戒されて一緒に寝させてくれなくなるわ」
メルリア「そうですか、参考にします、では雪花、おやすみなさい」
メルリアも雪花を見届けた後、自室の寝室に戻り、眠りにつく。
・・・・・・
雪花はパトの横に置かれているベッドの中に入り、寝ているパトを身ながら今日の事を考える。
雪花(流石メルリアちゃんね、やっぱり賢い、それに私と考え方が似てるから上手くいけばきっと私好みの側近をしてくれる、メルリアちゃんは優しいから、ある程度の私の意見も聞いてくれる、仲良くなれそうね・・・)
そう考えながら雪花も疲れからか、睡魔が襲ってきて、そのまま寝てしまう。
そして一日が終え、些細な恋愛バトルは幕を引いた。
雪花「数年経っても人間の根本的な所は変わらないわね・・・」
メルリア「丁度いいので、このまま先ほどお互いがお題を書いている紙が沢山入った箱から互いに1枚づつ引きましょう、もちろん引き分けはなしなので5回勝負、無効試合はなく、絶対にどちらかのお題を満たすまで勝負は続行、終わらずに旦那様が寝てしまった場合は次の日に保留、いいですね?」
雪花「ええ、問題ないわよ、メルリア様・・・いやメルリアちゃん、対決するのに様なんて下手に出てたらダメね、今から対等に勝負よ」
雪花はそう言いながらエイリに箱を出すように指示する
ちなみに箱は仕事終わりにエイリに雪花が持たせ、そのまま部屋に運んでいたのだ、もちろんパトは知らない。
・・・・・・
1回戦
雪花「さてと、それじゃあ引きますかね」
雪花(私はもちろん自分にとって条件が簡単なものをチョイスした、私は専属神の中でも特別距離感が近い(自称)、つまりこの時点でメルリアちゃんとは大きな差がある!この勝負!勝たせてもらうわ!!)
雪花は勢いよくエイリが持つ箱の中をまさぐり、そして一枚の紙を取る!!
エイリ「雪花様は紙を取りました、ではメルリア様も」
メルリア「ええ、ありがとう、エイリ」
メルリア(私は新参者、関係の距離感で言えば雪花には到底勝てない、そして雪花もそこを考えて私には無理でも自分には容易に出来る、そんなお題を恐らく多く書いているに違いありません、ですが私もメルトリア一族、そして元一国の王女を務めていました、そのような戦略等容易に想像ついています、そして私の武器は【優しさ】、雪花が普段どのように旦那様と接しているかわかりませんが、私の前では恐らくそこまで甘えたり、優しさを出さない!だから私はとことん奉仕と優しさに満たされたお題を沢山書いています!その行動を普段通りに出来るか、そしてそこから旦那様から反応を頂けるか、お手並み拝見ですね)
メルリアも箱から一枚の紙を取る
そしてお互いエイリとフルールに確認させる、そして審査員役の二人が雪花とメルリアのお題を確認する。
雪花のお題
『旦那様から優しい声で「好き」と言ってもらう』
メルリアのお題
『パトから頭を撫でて貰う』
エイリ「確認しました、不正はありません、ではお互いお題を確認して頂き、ノルマに向けて行動してください」
エイリの言葉を聞き、お互いが自分のお題を確認する。
雪花(メルリアちゃんが書いたお題か・・・待て、これあの子からしたら余裕ってことだったの?!何それ!?凄く羨ましいんだけど!!あ、なんか無性にイライラしてきたわ)
メルリア(旦那様から頭を撫でて貰う?!そんな恐れ多い事?!私からならまだしも旦那様から頭を撫でて貰うなんて・・・雪花、流石ですね、ですがこれならやりようはいくらでもあります)
二人はパトの部屋に入る
・・・・・・
雪花「パト!遊びに来たわよ!!」
パト「・・・・・・」(エロゲーに夢中)
雪花はゲームをしているパトのヘッドホンをパソコンから引っこ抜く
そしてそこからは怒涛のエロゲー特有のエロシーンのボイスと効果音が大音量で部屋中に鳴り響いた。
雪花「うわ!なんてシーンやってんのよ!!というか画面見てから抜けば良かった!!?」
雪花はパトのヘッドホンを無理矢理外してパトの頭を平手でパシン!っと叩く
パト「痛い?!というか、え?!なんで二人共俺の部屋に居るの?!」
雪花「ゲームしに遊びに行くって言ったでしょうが!なのに一人でこんなエッチなゲームして!!専属侍女達の気持ちを考えなさい!」
パト「でも今凄く良いシーンなんだ!確かにエッチなシーンに見えるかもしれない、だけどこれは長い間互いに片思いだったんだけど、色んな問題を解決して、やっとお互いが結ばれ、そしてこれはその最初のエッチなんだ!尊いじゃないか!これはシナリオの最高に盛り上がるシーンなんだ!」
雪花「そんなに熱く語らないでよ、大体わかったから・・・」
雪花はため息をついて呆れる中、横でメルリアはパトのパソコン画面を覗く。
メルリア「そうなんですか、お互いが結ばれた後の初夜というのは感動的でもありますし、お互いにとって最高の思い出になります、凄く感慨深いシーンだと思いますよ、アナタ」
メルリアは横髪を耳に掛けながら、パソコンを覗き込む体制のままパトに微笑む。
パト「メルリア!わかってるじゃないか!そうだよな!凄くいいよな~、」よしよしヾ(・ω・`)
パトはエロゲーの良さを理解してくれた喜びを表現するためにメルリアの頭を機嫌よく撫でた。
メルリア「ではある程度区切りがついたらこちらのお部屋にいらしてください、お食事の準備が整いつつありますので」
パト「おっけー!ありがとうね!」
メルリア「雪花、旦那様も集中したいでしょうし、少し部屋を後に致しましょう」
雪花「そ、そうね・・・」
雪花はメルリアに言われるがまま部屋を後にする。
・・・・・・
エイリ「1回戦、メルリア様の勝ちです」
雪花「まさか?!私のお題を引いてたの?!」
メルリア「はい、【頭を撫でて貰う】この条件だけでしたので、これで問題ないはずです」
雪花「そんな!私のお題をこうも簡単に?!まさかこのお題も簡単だったんじゃ?!」バサ!
雪花は勢いよく雪花の持っているお題をメルリアに見せる、するとメルリアはクスっと笑う。
メルリア「そうされたいですね、願望です」クス
雪花(この女!?敢えて自分にとっても難しいお題を数枚作っておくことで相手を抑制させた?!もし自分が当たっても【出来たら夢が叶って嬉しい】程度に済むくらいの絶妙なラインを?!これは自分のお題を引いておかないと勝負にならないかもしれない・・・最悪ストレート負けもありえる・・・やるわね、流石はメルトリア一族であり、メリアちゃんのお姉ちゃん・・・底にあるものは似たようなものなのね)
雪花はメルリアを睨みながら自分の相手がとんでもない策士であることを認識する。
エイリ「では2回戦を始めますのでお互い箱から一枚お題の紙を引いてください」
そして二人は1枚の紙を取り、それをエイリに見せる。
・・・・・・
2回戦
雪花のお題
『パトの膝の上に1分以上座る』
メルリアのお題
『旦那様から服を整えてもらう』
雪花(勝った・・・これはさっきも出来たから楽勝ね、しかもこれならゲームを終えたタイミングを狙って座れば楽勝!)
メルリア(願望の一つですね、ですが弱りましたね、私は旦那様の専属侍女、帝国の王の侍女が服を乱すなど・・・ですが、乙女心には勝てませんね)
お互い自分のお題を確認して実行する。
雪花は気配を消して、パトの部屋に入り、パトがやっているゲームを確認する。
もちろんまだエッチなシーンのであり、パトも夢中でテキストを読んでいた。
雪花(このシーンがひと段落着いた時を狙えば息抜き程度に1分くらい話すのは容易、この勝負、勝たせてもらうわよ、メルリア様!)
雪花はパトの部屋に居る中メルリアは先ほどの部屋にそのまま居た。
そして数十分後、パトがひと段落を終えてヘッドホンを外し始めた。
パト「ふう、最高だったな、後はこの後どんな困難が来るか、結ばれてからが本当の試練なんだよな!」
雪花「なに語ってるのよ、エッチなゲームをした後に」よいしょ
雪花は流れるままパトと向かい合う形でパトの膝の上に座る
パト「また上に乗ってきて、でもエロゲーも馬鹿に出来ないぞ、世間に出ている人気アニメも元々はエロゲーだったやつもあるんだからさ」
雪花「別にエロゲーを馬鹿になんてしてないわよ、何回か見た事あるけど、パトのやっているエロゲーってストーリー重視の作品が多いから見てて確かに楽しめるのは知ってるから」
パト「ほほう、なら数本やってみるかい?アニメを見る感覚で楽しめるよ、オートにしておけば自動で会話が続くし」
雪花「そうね、そういう所の話もパトとやってみたいし、暇な時があったらやってみるわ」
パト「本当か!これはまたシャープに言って地球でまたパソコン関係一式お使いに行ってもらわないとだな!」
雪花(大体40秒、あと20秒で私の勝ち、楽勝ね、メルリアちゃんはこの部屋に居ないからここから仕掛けて来てもタイムオーバー、やっぱり自分のお題だと簡単過ぎるわね)っふ
雪花がそう考えているとメルリアが扉を開けて入ってくる、その姿は特に変わった様子はなく、食事の準備が出来た事を伝えるためにパトの元まで歩み寄る
メルリア「アナタ、食事の準備が出来ましたよ」
パト「ありがとう!今から行くね!」くるりん
パトはメルリアの方向に向くため、椅子を回し、メルリアを目視できるようにする、目の前には雪花が居るが、メルリアはパトの斜め横に立つ事でしっかり視野に入る。
パト「雪花、もうそろそろ行くから降りてくれ~」よっこいしょ
パトは立ち上がるのと同時に自分が椅子ごと引き、雪花を自分の膝から降ろす
雪花「ああーーーー!!!」
パト「な、なに?!」びっくり
雪花「なんでー!まだこのまま!甘えてるんだから!」ノシ!
雪花はそう言いながら再度無理矢理パトの膝の上に座り直す、だが一度離れたため、カウントは再度0秒からである。
雪花(クソ!あと少しだったのに?!でもこのまま1分粘る!大丈夫!少し駄々をこねていれば1分なんてすぐよ!)
雪花はそう考え、パトに思い切りしがみつく、そしてパトもそんな雪花に意識が向き、雪花に話しかける、その間メルリアの事は意識から外れる。
雪花「もう少しだけ、こうやってやって居たいんだから少しだけ付き合ってよ?」
パト「わかった、でも珍しいね、人前でここまで甘えてくるなんて」
メルリア「雪花、旦那様を困らせてはいけませんよ、ほら、お食事も冷めてしまいますので」
そう言いながらメルリアは雪花の肩に優しく手を置く、そこでパトが気付く、
パト「メルリア、裾のボタン外れてるぞ?」
メルリア「ああ、先ほど水回りの事をしていたので、外していたのですが、戻すのを忘れていたみたいですね・・・お見苦しい所をお見せしました」
メルリアはそう言いながら裾を直そうと腕を引っ込めようとした時、パトがメルリアの手を掴み、裾を直そうとする。
パト「いいよ、折角だしそのまま俺が直すから、じっとしてて」
パトはメルリアの外れていたボタンを付けて、服装を直した。
パト「はい、完了!メルリア、悪いけど、雪花と少しこのまま話してからそっちに行くから、待ってて」
メルリア「わかりました、ではお二人のお時間をご堪能ください」ぺこり
メルリアは深く頭を下げ、パトの部屋から出ていく。
雪花(勝った・・・これで私の勝利は頂きね!)
雪花はそう考え、1分が余裕で経過している事を確認してから、パトの膝から離れ、食事にしようと一緒にパトの自室から出る
するとすぐにエイリから呼ばれ、メルリアと雪花はパトの自室に入った。
エイリ「2回戦もメルリア様の勝ちです」
雪花「はぁ?!なんで?!メルリアちゃんは全然何もしてなかったのよ?!」
メルリア「して貰いましたよ、服装を直してもらいました」
メルリアはそう言いながら先ほどパトに直してもらった裾を雪花に見せる、そしてもう片方の手で自分のお題を雪花に見せる。
雪花「【旦那様から服装を整えてもらう】ですって・・・」
メルリア「はい、夢が叶って嬉しかったです」
雪花(そういう事か!?一度食事が出来たと呼んでパトが私から少し離れるのを確認してから行動に出た?!もしタイムアップならそのまま負けても良かったってこと?!でも一回目なんて残り5秒くらいだったのに・・・まさか、それらも計算したの?!いや、まさか私がパトの膝に座ったタイミングを見てそこから私にも気付かれないタイミングで扉を閉めて、そこから時間を数え、タイミングを見て、パトを呼んだ?!でもそれは相手のお題がわかってないと難しいはず・・・)
メルリア「私の予想は1分でしたけど、どうでしたか?」
雪花「読んでいたのね、私のお題・・・」
メルリア「膝に座ったのは確認しましたので、ですが、もし私がそれを引いた事も考慮して時間制限を設けていると考えていました、それで一番私にとって難しく、雪花にとって容易な時間を考えて1分と考えていました、座るだけだら私でも勇気を出せば出来ない事ではないですからね、それに座っても雪花が引きはがせばいい」
雪花「私の考えていた策までお見通しだったわけだ・・・やられたわ、でもまだ3回残ってる!勝負はまだ決まってないわ!」
メルリア「次行きましょう!」
そして続く3回戦、4回戦、5回戦、全てメルリアが勝利を収めた、
・・・・・・
雪花「完敗・・・ですって・・・」
メルリア「私の完全勝利ですね」
パトは既に就寝していた、だが今回の勝負はパトが就寝するもっと前に決着していたのだ。
雪花「まさかメルリア様のお題全部、出来たらいいなって内容ばかりなんて・・・」
メルリア「全部ではありませんよ、少量ですが、私が確実に勝てるものも居れてました、私は雪花と違って忠実ですから、でもそんな保険は必要ありませんでしたね、旦那様は本当に私たちの要望に応えてくれます」
雪花(残り3つのお題は別に私にとって難しい課題じゃなかった、でも2回戦の時同様、惜しい所で全部メルリアちゃんに持っていかれる!それで気付いたら全部勝利を持っていかれてる!相手もどこか私のお題を把握しているみたいだったし・・・)
雪花は足から崩れ、地に伏していた。
メルリア「雪花は行動が単純だから、何がしたいかわかりやすかったです、後はそれを私が引いた時の保険を想定して、ある程度の対策は出来ましたし、阻止も容易でした、行動が正直者なんですね」
雪花「ああーーーー!!負けたわよ!どうせ私は単純よ!煮るなり焼くなり好きにしろーー!!」ジタバタ!
フルール「あの、主様が起きますのでお静かにお願いします」
メルリア「でも勝負には勝ちましたけど、それ以外では完敗でした・・・お膳立てではなく、率直な感想です、旦那様はこれほど雪花に心を許しているのかと、痛感しました」
メルリアは少し俯きながら話す。
メルリア「全部そうですけど、どれも雪花のやる事がわかったのは、雪花がやって来た事を旦那様が全て受け入れてくれるからわかったんです、もし拒んでいたら雪花が何をしたかったのかわかりませんでした」
雪花「でもメルリアちゃんの方が勝ったじゃない」ムスー
メルリア「私は日常的に、自然な流れでやって頂いただけ、好意から来る行動というより、ただ善意から来る行動で勝った、そう誘導したんです」
雪花「でもまあ、私が負けた以上、認めるしかないわね、メルリアちゃんもしっかり愛されてるわよ、パトは奥手でね、気を許してないとそもそもそういう手助けとかボディータッチとかしないの、まあ、性行為もしてるみたいだし、今更って感じだけどね」
メルリア「そうですね、ですが私も旦那様を愛している以上、誰にも負ける気はありません、今は確かに勝負には勝ちましたが、自身と旦那様の距離感の長さがはっきり見えましたので、これからも旦那様に尽くして最終的には専属神全員を超えて、愛して貰えるように努力します!」
雪花「言うじゃない、流石、でも負けないわ、私だって独占欲強いし、そもそも他の女とイチャイチャしてる話を聞くのも嫌いだし、見るなんてもってのほかだからね、絶対に勝って私が独占してやるわ」
メルリア「そうなのですね、では恋のライバルということでお互い仲良くしましょう」
雪花「そうね、同じ価値観の人と帝国で出会えて嬉しいわ」
二人は互いに笑いあった、先ほどまで勝負をしていたのに。
だがそれがあったからこそ、雪花とメルリアは仲良くなった、互いに競う事で互いを理解しあったのだ、雪花は本能で競う事で距離感を縮めて仲良くなるという形が多いので、今回の勝負は実質雪花の勝利なのかもしれない。
エイリ「では私とフルールは先に就寝致しますね、雪花様もメルリア様も明日に響かないように寝てくださいね、おやすみなさい」
そういうとエイリとフルールは頭を下げ、寝室に入っていく。
雪花「私も今日は疲れたし寝るわ、安心して、パトも寝てるし私も普通に寝るわ、そもそも毎度そんな事してたら警戒されて一緒に寝させてくれなくなるわ」
メルリア「そうですか、参考にします、では雪花、おやすみなさい」
メルリアも雪花を見届けた後、自室の寝室に戻り、眠りにつく。
・・・・・・
雪花はパトの横に置かれているベッドの中に入り、寝ているパトを身ながら今日の事を考える。
雪花(流石メルリアちゃんね、やっぱり賢い、それに私と考え方が似てるから上手くいけばきっと私好みの側近をしてくれる、メルリアちゃんは優しいから、ある程度の私の意見も聞いてくれる、仲良くなれそうね・・・)
そう考えながら雪花も疲れからか、睡魔が襲ってきて、そのまま寝てしまう。
そして一日が終え、些細な恋愛バトルは幕を引いた。
2022年12月11日
No.88 恋愛バトル?!前半 (微R18)
雪花「ねえ、明らかに依然と違うわよね・・・」
ラル「そうね、あからさまに違うわね・・・」
ソルテ「お二人の関係が進んだのでしょう・・・まあ、同居しているから時間の問題だとはわかってはいたけど・・・」
3人は玉座の隅にあるソファーでくつろいでいた、そしてその話題の矛先には玉座で座っているパトとその横に居るメルリアだった。
いつもと同じ光景、むしろ専属神達もその光景が慣れて来た時、慣れて来たからこそ違和感に気付いた。
パト「メルリア、ずっと気になってたんだけどずっと立ってて疲れない?」
メルリア「お気遣い感謝しますアナタ、ではお隣に椅子を置く許可を頂いてもよろしいですか?」
パト「いいよ、メルリアも疲れないようにね、折角何もないんだから」
メルリア「はい、それではお言葉に甘えて・・・」
メルリアはそう言うと何もない空間から上品な椅子を出し、それをパトの玉座の横に置き、その場に座る。
・・・・・・
雪花「メルリア様、凄くパトの言葉に甘えるようになったわよね?」
ラル「それどころか、さっきの立っている場所・・・今までは少し後ろだったのに、最近はずっと真横でしかもちょっと服が当たるくらい近いのよ」
ソルテ「しかも話す時やたら顔が近いのよね、それに以前よりボディータッチが増えたし、以前よりも自主的にパトさんの事を気に掛けてるのよ」
三人はメルリアの変化に大体勘付いていた。
雪花は手元のジュースを飲み、バッサリと言った。
雪花「あの二人・・・ヤッたわね、間違いなく」
ラル「直球ね、でもそうとしか思えないわね、最近メルリア様がどんどんなんていうか・・・可愛くなっていってるのよ、雰囲気がと言うか、乙女と言うか、難しいわね、どんな表現をすればいいのかしら」
ソルテ「言いたい事はわかるわ、以前は【礼儀正しい御令嬢】みたいな感じだったのが、今は【恋する乙女】なのよね・・・」
雪花「なんかそういう風に変わっていくのは何度も見て来たけど、メルリア様も例外なくって感じだったわね・・・琴歌ちゃんの時もそうだったし、奏星さんは・・・元々くっつき虫だったからなんともいえないけど」
ラル「そういえば月花ちゃんは?」
ソルテ「今日は休みです、月花ちゃんは九騎神使の教育もありますからね、幹部と部隊長が弱いのは流石にメンツが立たないから月花ちゃん達には休みという自由時間を増やして出来るだけ自主的に訓練してもらうようにしてるわ」
雪花「甘いですね!ソルテ様!月花お姉ちゃんは相当なめんどくさがり屋!仕事だから頑張るのであって、自由時間になると基本的にベッドかソファー、クッション、もしくはコタツの中から出てこないわ!むしろ私の方が自由時間をトレーニングとか自分磨きに当ててる方ね!」
ラル「へぇ、月花ちゃんでもやっぱりそうなるのね」
ソルテ「私やラル様と同じようなものね、ON・OFFの切り替えの温度差が凄いのね」
雪花「そういう意味で言えばメルリア様って日頃どんな感じなのかしらね、というかあの人の業務内容的にON・OFFがあるのかしら?だってパトが寝てる間くらいしか自由時間ないでしょ?その少ない時間でOFFになっても自分も寝ないといけないから殆ど息抜き出来てないんじゃないかな?」
ソルテ「最近は自室に戻ると結構OFF状態よ、ただ自身の仕事を真っ当しながらだけど」
ラル「OFFってどんな感じなのかしら、今でさえあれだけデレてたらOFFになるともう大変なんじゃないかしら」
雪花「そうね、メリアちゃんのお姉ちゃんだからね、メリアちゃんみたいに仕事以外はパトと性行為する事しか考えてないかもしれないわよ」
ソルテ「それは偏見過ぎない?流石にそこまでメリア様の頭はピンクじゃないでしょ?」
雪花「でもメリアちゃん、プライベートはいかに誘惑してパトをその気にさせるかしか考えてないと思うけどなぁ、実際行動や言動がそうだし」
ラルとソルテはメリアのプライベート時の行動を言動を思い出してみる。
・・・・・・
メリア「ご主人!今日はご一緒に寝てもいいですか!」
メリア「ご主人!!」腕に抱き着き、胸を押し付けるまでの手慣れた動作
メリア「ご主人もご一緒します?」お風呂
メリア「ご主人、お隣いいですか?」絶対に対面ではなく真横を取る
・・・・・・
ラル「ああ、なんか少し思い出したけど、本当そんな感じね」
雪花「でしょ、だからメルリア様もOFFだと同じ事してるんじゃないかな~って」
ソルテ「姉妹の血は中々馬鹿に出来ませんからね、今度意識して見てみるわ」
雪花「いや!今日は私が行くわ!折角今日は側近に回れるくらい暇だし、遊びに行きたいわ!」
雪花はそう言いながらパトの所に行く
・・・・・・
雪花「パト!今日パトの部屋に遊びに行っていい?」
パト「いいね!以前やったゲームの続きするか!」
雪花「いいわね!今日は勝ち逃げさせないわよ~」チラ
雪花はパトと話しながらメルリアの方を見る、するとメルリアは雪花の方を見て、楽しそうに話を聞いていた。
雪花(特に変わった様子はないわね、いつも通りのメルリア様、私相手だから別になんとも思ってないとか?)
雪花はそう思い、再度パトの方に目線を戻そうと視線を動かした時、その異変に気付いた。
メルリアがパトの腕部分の服を軽く握っていたのだ。
それはまさしく【私の男を取るな】という独占欲から来る行動の現れだった。
雪花(成程、メルリア様は独占欲が強いタイプか、私と同じね、私も独り占めしたり、他の女と仲良く話してる姿を見てるとイライラするタイプだからわかるわ、メルリア様も私と同じ、特に順番や地位とかも気にしてすらいない、そんな強さも感じる、これはこれは)
パト「どうした雪花?」
雪花「いや、メルリア様とパト、結構距離感近くなったわよね、何かあったの?」
雪花はパトとメルリアを交互に見ながら聞く
パトはあからさまに言葉を詰まらせていた、そしてメルリアはパトの表情を見て、言葉を選び雪花に説明した。
メルリア「私は旦那様の侍女ですよ、その私がこうやって寄り添い、好意を示すのはさほど気にもなりませんけどね?」
そういうとメルリアは堂々とパトの腕を掴み、自身の懐で抱きしめて見せた。
雪花(引くどころか、強くアピールしてきますか・・・流石はメリアちゃんのお姉ちゃんってだけのことはある、だけどスタンスがまったく逆なのね)
メリアが好きな異性は魅力的、そして魅力的なのだから他の女性が寄ってくるのは当たり前、だから皆でメリアの好きな異性を共有して愛され、愛し、尽くしましょう、愛情を共有しましょう、でもその多くの女性の中でも一番は自分である。
メルリアは好きな異性は独占したい、例え他の異性が居てもお構いなしに独占し、愛情を誰よりも多く受けたい、そしてその分、自身の全てを賭けて愛情を注ぎたい。
用は他の女性を受け入れるか受け入れないかの差だ。
雪花「そう、なら別に問題ないですね、じゃあ私はっと」よっこいせ
雪花はパトの上に座る、パトは驚き、メルリアもその大胆な行動に驚く
雪花「メルリア様は腕をどうぞ?私はそれ以外の全てを貰いますので、お互い欲しい所を分担出来てよかったですね」笑顔
メルリア「む、むぅ~~~」真っ赤な顔をして膨れる
パト(出た、俺の苦手な修羅場・・・最近は一切なかったのに、でもここで俺に質問を投げてきたら俺は絶対に逃げる!)
雪花「さて、今他の侍女や皆が居る前で見せつけれもいいのだけど、そんな大人げないマウントは取らないわ、だって、パトは私にぞっこんだからね、余裕があるの、奪われないっていう余裕がね」
雪花はそう言いながらパトに持たれながら足を組み、余裕を見せる
パト(だからと言って俺を椅子にすんな!これじゃただのSMプレイじゃないか?!)
雪花「メルリア様、貴女がもし一人の女としてパトの物になったのなら言っておくわ、恋愛に地位や役職は関係ないわ、パトが一番に愛し、尽くし、特別に扱ってくれる、それが全て、それはどれだけ女が増えても同じ、絶対に序列が着くの、どれだけパトが私達の事を大切に想ってくれてもね」
雪花はメルリアに話す。
雪花「私は専属神内では・・・そうね、今の所3番目って所かしらね、メリアちゃんとカナは強敵ね、あの二人はパトを完全に理解してる分私でも尊敬に値するレベルだから、でもそれ以外は絶対に負けてないって自負してる、実際私はパトから【地球で二人きりで生活がしたい】とまで言ってくれたわ、それはそれだけ私が特別だから、自分で言ってて恥ずかしいけどね」
パトは照れながら雪花を見る(雪花が背もたれしているため顔が動かせない)
雪花「メルリア様、今の貴女は・・・そうね、見た目はやっぱりパトの好みだし、性格もパトが好きそうな性格、尽くしてくれて、沢山甘えさせてくれる、今の所専属神の人達と匹敵する程の愛情をこの短期間で得ているかもしれないわね、でも私には遠く及ばない、何故なら貴女はまだパトを知らない、尽くしてるだけ、それでは専属神に匹敵するかもしれないけど、勝つことは出来ない、私達の関係性はその上を行くわよ」
雪花は明らかなマウントを取った。
パト(女社会こえ~~、目の前で初めて女のマウントを見た・・・)ガクブル
メルリア「流石はあのメリアが認めるだけの事はありますね、ですが雪花、貴女のその価値観の物差しで関係を見ているのなら、まだ私にも勝機はありますね、今の専属神も会って間もない時に専属神になっている人が殆どなのは知っています、つまり条件は同じ、確かに今の旦那様との付き合いが一番長いのは雪花と月花でしょう、ですが、それは数十年も経てば大したアドバンテージにもなりません、誤差です、私はつい最近旦那様と肉体的契りを交わしました、それからは私が旦那様を恋しく思う度に行為を求めて、旦那様も愛情を私に注いでくれます」
雪花はメルリアの話を聞き、パトの足を強くつねる
雪花(この性欲魔人が!)ギロ
パト(ごめんなさい!断れないんです!というか断る度胸がない甲斐性なしなんです?!)ビク!!
メルリア「今はお互いこの関係が新鮮なので盛り上がっているだけでしょう、ですが私はどんな状況でもどんな心境でも私が認め、愛した旦那様に尽くします、そしていつかはメリア以上に愛される存在になります、私は貴女達にはない武器があると自覚してますので」
メルリアはそう言いながら強くパトの腕を胸に押し付ける
雪花(イラ)イラ
雪花がメルリアの大きな胸を見て怒りの感情が湧き出ていた。
雪花「身体だけでパトを魅了するならそれこそ他所からいくらでも用意出来るわ~」
メルリア「忠誠の話をしていたつもりだったのですが、いつからお身体のお話に変ったのでしょうかね?」黒笑み
雪花「上等よ!ならどっちが愛されているか確かめましょう!そうね、どうせパトに審判させたら同点とかぬるい展開にされるだろうし、こっちで条件をつけて、それを満たした回数が多い方が愛されてるっていうのはどうかしら!!?」
メルリア「乗りました、私は旦那様の専属侍女ではありますが、帝王神候補でもあります、絶対に負けませんよ!」
パト「何そのNGワードゲームみたいなの、怖くて俺何も出来ないじゃん」
雪花「というかパト、今更だけど私パトの寝室で今度から寝るわ!家族なんだから問題ないはずよね!」
パト「それは家族だけど・・・でもそれって帝国だと無意味なんじゃ・・・」
雪花「知らないわ、私とパトが地球で同棲をした時に帝国は邪魔してきたんだからこっちも邪魔するわよ、そもそも地球の家系図には私とパトがしっかり婚姻として線惹かれてるんだからね!」
パト「それは雪花が勝手にボールペンで引いただけじゃ・・・ゲホ?!」
雪花はパトの言葉を遮るように一度上半身を起こして、勢いよくパトにもたれ掛かった
雪花「さて、メルリア様、紙を用意して頂戴、お互い条件を書いて案を出し合いましょう」
メルリア「いえ、それをするなら旦那様の勤務が終えてからです、旦那様がお仕事をなさっている時に私が遊ぶわけにはいきませんので」
雪花「あらそう、ならこうするしかないわね」プイ
雪花は背もたれにしているパトの方に振り向き、そのままパトにキスをする。
メルリア「な??!」
侍女達「??!!?」
雪花はチラっとメルリアを見て、挑発するかのようにパトの口の中に雪花の舌を入れ出す。
メルリアはその状況を見せつけられ、雪花の挑発に乗ってしまう。。
メルリア「わかりました、いいでしょう、絶対に負けませんから!!」
メルリアがそう言ってる間、雪花はお構いなしにディープキスを続ける
メルリア「決めたのですからいい加減キスは辞めてください!!」
雪花はメルリアにそう言われるとキスを辞め、口元を少し拭う。
雪花「その気になってくれて嬉しいわ、じゃあ決めましょうか!」
パトは雪花とメルリアの喧嘩を止めるようにソルテにアイコンタクトを送ったり、月花に脳内で話しかけたり、カナにもSOSを出していた、だが
ソルテ(無理です、勤務中ならまだしもプライベートでの対決なら私が関与する理由がないです)
月花(雪花の面倒事には関わりたくないわ)
カナ(パスかな~)
誰もパトのSOSには応えなかった。
パト(薄情者~~?!はぁ・・・これが自業自得という奴なんだな、だから俺には荷が重すぎたんだ・・・欲求に負けた俺が一番悪いんだけどな・・・はは)
そしてメルリアはエイリを呼び、代わりにパトの横に付け、雪花と一緒にソルテ達の居る机で勝負条件を練っていた。
エイリ「メルリア様があそこまで荒れているの初めて見ました・・・」
パト「まあ、色々あるんだよ・・・色々ね・・・」げっそり
エイリ「あの、主様、服が凄く乱れていますので整えてもよろしいでしょうか?」
パト「ああ、さっきまで俺の上で雪花が暴れてたからな・・・お願い直してくれ」
エイリ「いったい何があったのですか・・・??」困惑
そして勤務が終わり、プライベート時間に入った。
・・・・・・
メルリア「では開始ですね」
雪花「ええ、それじゃあお互い書き合った条件をランダムで選んでそれらのアクションをして貰ったら1点、それで今晩、パトが就寝したタイミングで終わり!ちなみに性行為は禁止!淫らな誘惑でその場の流れで愛の言葉をささやかさせるなんて愚の骨頂、本当に愛されているなら興奮していない通常の時にこそわかるもの!!」
メルリア「わかりました!性行為は禁止ですが、まさか性行為一歩手前の誘惑なら問題なし等という揚げ足は辞めてくださいね?」
雪花「メリアちゃんや琴歌ちゃんじゃないんだからしないわよ!」
メルリア「それでは先に旦那様には自室に入って貰っています、そして私達は廊下で旦那様の扉の前、ここから部屋に入ったらスタートです!」
雪花「上等よ!絶対に同点とか無しよ!意地でも優劣つけてやるんだから!」
そしてメルリアと雪花の戦いは始まる!
ラル「そうね、あからさまに違うわね・・・」
ソルテ「お二人の関係が進んだのでしょう・・・まあ、同居しているから時間の問題だとはわかってはいたけど・・・」
3人は玉座の隅にあるソファーでくつろいでいた、そしてその話題の矛先には玉座で座っているパトとその横に居るメルリアだった。
いつもと同じ光景、むしろ専属神達もその光景が慣れて来た時、慣れて来たからこそ違和感に気付いた。
パト「メルリア、ずっと気になってたんだけどずっと立ってて疲れない?」
メルリア「お気遣い感謝しますアナタ、ではお隣に椅子を置く許可を頂いてもよろしいですか?」
パト「いいよ、メルリアも疲れないようにね、折角何もないんだから」
メルリア「はい、それではお言葉に甘えて・・・」
メルリアはそう言うと何もない空間から上品な椅子を出し、それをパトの玉座の横に置き、その場に座る。
・・・・・・
雪花「メルリア様、凄くパトの言葉に甘えるようになったわよね?」
ラル「それどころか、さっきの立っている場所・・・今までは少し後ろだったのに、最近はずっと真横でしかもちょっと服が当たるくらい近いのよ」
ソルテ「しかも話す時やたら顔が近いのよね、それに以前よりボディータッチが増えたし、以前よりも自主的にパトさんの事を気に掛けてるのよ」
三人はメルリアの変化に大体勘付いていた。
雪花は手元のジュースを飲み、バッサリと言った。
雪花「あの二人・・・ヤッたわね、間違いなく」
ラル「直球ね、でもそうとしか思えないわね、最近メルリア様がどんどんなんていうか・・・可愛くなっていってるのよ、雰囲気がと言うか、乙女と言うか、難しいわね、どんな表現をすればいいのかしら」
ソルテ「言いたい事はわかるわ、以前は【礼儀正しい御令嬢】みたいな感じだったのが、今は【恋する乙女】なのよね・・・」
雪花「なんかそういう風に変わっていくのは何度も見て来たけど、メルリア様も例外なくって感じだったわね・・・琴歌ちゃんの時もそうだったし、奏星さんは・・・元々くっつき虫だったからなんともいえないけど」
ラル「そういえば月花ちゃんは?」
ソルテ「今日は休みです、月花ちゃんは九騎神使の教育もありますからね、幹部と部隊長が弱いのは流石にメンツが立たないから月花ちゃん達には休みという自由時間を増やして出来るだけ自主的に訓練してもらうようにしてるわ」
雪花「甘いですね!ソルテ様!月花お姉ちゃんは相当なめんどくさがり屋!仕事だから頑張るのであって、自由時間になると基本的にベッドかソファー、クッション、もしくはコタツの中から出てこないわ!むしろ私の方が自由時間をトレーニングとか自分磨きに当ててる方ね!」
ラル「へぇ、月花ちゃんでもやっぱりそうなるのね」
ソルテ「私やラル様と同じようなものね、ON・OFFの切り替えの温度差が凄いのね」
雪花「そういう意味で言えばメルリア様って日頃どんな感じなのかしらね、というかあの人の業務内容的にON・OFFがあるのかしら?だってパトが寝てる間くらいしか自由時間ないでしょ?その少ない時間でOFFになっても自分も寝ないといけないから殆ど息抜き出来てないんじゃないかな?」
ソルテ「最近は自室に戻ると結構OFF状態よ、ただ自身の仕事を真っ当しながらだけど」
ラル「OFFってどんな感じなのかしら、今でさえあれだけデレてたらOFFになるともう大変なんじゃないかしら」
雪花「そうね、メリアちゃんのお姉ちゃんだからね、メリアちゃんみたいに仕事以外はパトと性行為する事しか考えてないかもしれないわよ」
ソルテ「それは偏見過ぎない?流石にそこまでメリア様の頭はピンクじゃないでしょ?」
雪花「でもメリアちゃん、プライベートはいかに誘惑してパトをその気にさせるかしか考えてないと思うけどなぁ、実際行動や言動がそうだし」
ラルとソルテはメリアのプライベート時の行動を言動を思い出してみる。
・・・・・・
メリア「ご主人!今日はご一緒に寝てもいいですか!」
メリア「ご主人!!」腕に抱き着き、胸を押し付けるまでの手慣れた動作
メリア「ご主人もご一緒します?」お風呂
メリア「ご主人、お隣いいですか?」絶対に対面ではなく真横を取る
・・・・・・
ラル「ああ、なんか少し思い出したけど、本当そんな感じね」
雪花「でしょ、だからメルリア様もOFFだと同じ事してるんじゃないかな~って」
ソルテ「姉妹の血は中々馬鹿に出来ませんからね、今度意識して見てみるわ」
雪花「いや!今日は私が行くわ!折角今日は側近に回れるくらい暇だし、遊びに行きたいわ!」
雪花はそう言いながらパトの所に行く
・・・・・・
雪花「パト!今日パトの部屋に遊びに行っていい?」
パト「いいね!以前やったゲームの続きするか!」
雪花「いいわね!今日は勝ち逃げさせないわよ~」チラ
雪花はパトと話しながらメルリアの方を見る、するとメルリアは雪花の方を見て、楽しそうに話を聞いていた。
雪花(特に変わった様子はないわね、いつも通りのメルリア様、私相手だから別になんとも思ってないとか?)
雪花はそう思い、再度パトの方に目線を戻そうと視線を動かした時、その異変に気付いた。
メルリアがパトの腕部分の服を軽く握っていたのだ。
それはまさしく【私の男を取るな】という独占欲から来る行動の現れだった。
雪花(成程、メルリア様は独占欲が強いタイプか、私と同じね、私も独り占めしたり、他の女と仲良く話してる姿を見てるとイライラするタイプだからわかるわ、メルリア様も私と同じ、特に順番や地位とかも気にしてすらいない、そんな強さも感じる、これはこれは)
パト「どうした雪花?」
雪花「いや、メルリア様とパト、結構距離感近くなったわよね、何かあったの?」
雪花はパトとメルリアを交互に見ながら聞く
パトはあからさまに言葉を詰まらせていた、そしてメルリアはパトの表情を見て、言葉を選び雪花に説明した。
メルリア「私は旦那様の侍女ですよ、その私がこうやって寄り添い、好意を示すのはさほど気にもなりませんけどね?」
そういうとメルリアは堂々とパトの腕を掴み、自身の懐で抱きしめて見せた。
雪花(引くどころか、強くアピールしてきますか・・・流石はメリアちゃんのお姉ちゃんってだけのことはある、だけどスタンスがまったく逆なのね)
メリアが好きな異性は魅力的、そして魅力的なのだから他の女性が寄ってくるのは当たり前、だから皆でメリアの好きな異性を共有して愛され、愛し、尽くしましょう、愛情を共有しましょう、でもその多くの女性の中でも一番は自分である。
メルリアは好きな異性は独占したい、例え他の異性が居てもお構いなしに独占し、愛情を誰よりも多く受けたい、そしてその分、自身の全てを賭けて愛情を注ぎたい。
用は他の女性を受け入れるか受け入れないかの差だ。
雪花「そう、なら別に問題ないですね、じゃあ私はっと」よっこいせ
雪花はパトの上に座る、パトは驚き、メルリアもその大胆な行動に驚く
雪花「メルリア様は腕をどうぞ?私はそれ以外の全てを貰いますので、お互い欲しい所を分担出来てよかったですね」笑顔
メルリア「む、むぅ~~~」真っ赤な顔をして膨れる
パト(出た、俺の苦手な修羅場・・・最近は一切なかったのに、でもここで俺に質問を投げてきたら俺は絶対に逃げる!)
雪花「さて、今他の侍女や皆が居る前で見せつけれもいいのだけど、そんな大人げないマウントは取らないわ、だって、パトは私にぞっこんだからね、余裕があるの、奪われないっていう余裕がね」
雪花はそう言いながらパトに持たれながら足を組み、余裕を見せる
パト(だからと言って俺を椅子にすんな!これじゃただのSMプレイじゃないか?!)
雪花「メルリア様、貴女がもし一人の女としてパトの物になったのなら言っておくわ、恋愛に地位や役職は関係ないわ、パトが一番に愛し、尽くし、特別に扱ってくれる、それが全て、それはどれだけ女が増えても同じ、絶対に序列が着くの、どれだけパトが私達の事を大切に想ってくれてもね」
雪花はメルリアに話す。
雪花「私は専属神内では・・・そうね、今の所3番目って所かしらね、メリアちゃんとカナは強敵ね、あの二人はパトを完全に理解してる分私でも尊敬に値するレベルだから、でもそれ以外は絶対に負けてないって自負してる、実際私はパトから【地球で二人きりで生活がしたい】とまで言ってくれたわ、それはそれだけ私が特別だから、自分で言ってて恥ずかしいけどね」
パトは照れながら雪花を見る(雪花が背もたれしているため顔が動かせない)
雪花「メルリア様、今の貴女は・・・そうね、見た目はやっぱりパトの好みだし、性格もパトが好きそうな性格、尽くしてくれて、沢山甘えさせてくれる、今の所専属神の人達と匹敵する程の愛情をこの短期間で得ているかもしれないわね、でも私には遠く及ばない、何故なら貴女はまだパトを知らない、尽くしてるだけ、それでは専属神に匹敵するかもしれないけど、勝つことは出来ない、私達の関係性はその上を行くわよ」
雪花は明らかなマウントを取った。
パト(女社会こえ~~、目の前で初めて女のマウントを見た・・・)ガクブル
メルリア「流石はあのメリアが認めるだけの事はありますね、ですが雪花、貴女のその価値観の物差しで関係を見ているのなら、まだ私にも勝機はありますね、今の専属神も会って間もない時に専属神になっている人が殆どなのは知っています、つまり条件は同じ、確かに今の旦那様との付き合いが一番長いのは雪花と月花でしょう、ですが、それは数十年も経てば大したアドバンテージにもなりません、誤差です、私はつい最近旦那様と肉体的契りを交わしました、それからは私が旦那様を恋しく思う度に行為を求めて、旦那様も愛情を私に注いでくれます」
雪花はメルリアの話を聞き、パトの足を強くつねる
雪花(この性欲魔人が!)ギロ
パト(ごめんなさい!断れないんです!というか断る度胸がない甲斐性なしなんです?!)ビク!!
メルリア「今はお互いこの関係が新鮮なので盛り上がっているだけでしょう、ですが私はどんな状況でもどんな心境でも私が認め、愛した旦那様に尽くします、そしていつかはメリア以上に愛される存在になります、私は貴女達にはない武器があると自覚してますので」
メルリアはそう言いながら強くパトの腕を胸に押し付ける
雪花(イラ)イラ
雪花がメルリアの大きな胸を見て怒りの感情が湧き出ていた。
雪花「身体だけでパトを魅了するならそれこそ他所からいくらでも用意出来るわ~」
メルリア「忠誠の話をしていたつもりだったのですが、いつからお身体のお話に変ったのでしょうかね?」黒笑み
雪花「上等よ!ならどっちが愛されているか確かめましょう!そうね、どうせパトに審判させたら同点とかぬるい展開にされるだろうし、こっちで条件をつけて、それを満たした回数が多い方が愛されてるっていうのはどうかしら!!?」
メルリア「乗りました、私は旦那様の専属侍女ではありますが、帝王神候補でもあります、絶対に負けませんよ!」
パト「何そのNGワードゲームみたいなの、怖くて俺何も出来ないじゃん」
雪花「というかパト、今更だけど私パトの寝室で今度から寝るわ!家族なんだから問題ないはずよね!」
パト「それは家族だけど・・・でもそれって帝国だと無意味なんじゃ・・・」
雪花「知らないわ、私とパトが地球で同棲をした時に帝国は邪魔してきたんだからこっちも邪魔するわよ、そもそも地球の家系図には私とパトがしっかり婚姻として線惹かれてるんだからね!」
パト「それは雪花が勝手にボールペンで引いただけじゃ・・・ゲホ?!」
雪花はパトの言葉を遮るように一度上半身を起こして、勢いよくパトにもたれ掛かった
雪花「さて、メルリア様、紙を用意して頂戴、お互い条件を書いて案を出し合いましょう」
メルリア「いえ、それをするなら旦那様の勤務が終えてからです、旦那様がお仕事をなさっている時に私が遊ぶわけにはいきませんので」
雪花「あらそう、ならこうするしかないわね」プイ
雪花は背もたれにしているパトの方に振り向き、そのままパトにキスをする。
メルリア「な??!」
侍女達「??!!?」
雪花はチラっとメルリアを見て、挑発するかのようにパトの口の中に雪花の舌を入れ出す。
メルリアはその状況を見せつけられ、雪花の挑発に乗ってしまう。。
メルリア「わかりました、いいでしょう、絶対に負けませんから!!」
メルリアがそう言ってる間、雪花はお構いなしにディープキスを続ける
メルリア「決めたのですからいい加減キスは辞めてください!!」
雪花はメルリアにそう言われるとキスを辞め、口元を少し拭う。
雪花「その気になってくれて嬉しいわ、じゃあ決めましょうか!」
パトは雪花とメルリアの喧嘩を止めるようにソルテにアイコンタクトを送ったり、月花に脳内で話しかけたり、カナにもSOSを出していた、だが
ソルテ(無理です、勤務中ならまだしもプライベートでの対決なら私が関与する理由がないです)
月花(雪花の面倒事には関わりたくないわ)
カナ(パスかな~)
誰もパトのSOSには応えなかった。
パト(薄情者~~?!はぁ・・・これが自業自得という奴なんだな、だから俺には荷が重すぎたんだ・・・欲求に負けた俺が一番悪いんだけどな・・・はは)
そしてメルリアはエイリを呼び、代わりにパトの横に付け、雪花と一緒にソルテ達の居る机で勝負条件を練っていた。
エイリ「メルリア様があそこまで荒れているの初めて見ました・・・」
パト「まあ、色々あるんだよ・・・色々ね・・・」げっそり
エイリ「あの、主様、服が凄く乱れていますので整えてもよろしいでしょうか?」
パト「ああ、さっきまで俺の上で雪花が暴れてたからな・・・お願い直してくれ」
エイリ「いったい何があったのですか・・・??」困惑
そして勤務が終わり、プライベート時間に入った。
・・・・・・
メルリア「では開始ですね」
雪花「ええ、それじゃあお互い書き合った条件をランダムで選んでそれらのアクションをして貰ったら1点、それで今晩、パトが就寝したタイミングで終わり!ちなみに性行為は禁止!淫らな誘惑でその場の流れで愛の言葉をささやかさせるなんて愚の骨頂、本当に愛されているなら興奮していない通常の時にこそわかるもの!!」
メルリア「わかりました!性行為は禁止ですが、まさか性行為一歩手前の誘惑なら問題なし等という揚げ足は辞めてくださいね?」
雪花「メリアちゃんや琴歌ちゃんじゃないんだからしないわよ!」
メルリア「それでは先に旦那様には自室に入って貰っています、そして私達は廊下で旦那様の扉の前、ここから部屋に入ったらスタートです!」
雪花「上等よ!絶対に同点とか無しよ!意地でも優劣つけてやるんだから!」
そしてメルリアと雪花の戦いは始まる!
2022年12月08日
No.87 ラルと映画デート
ラルは普段とは違い、身なりの軽いおしゃれな服装をしていた。
パト「ラルって本当勿体ないよね、部隊でもそれくらい物腰柔らかかったら部隊の皆と仲良く出来るのに」
ラル「色々大変なんですよ、上も、上下関係は大事だし、しっかり仕事をやってもらうためには手を抜いたら私から酷い仕打ちを受けるとか、そんな被害妄想をしてくれた方が、私にとっても仕事が楽だし」
ラルはそう言いながらパトと映画を見るために映画館に向かった。
パト「ラルって休日は結構映画館にソルテと一緒に行ってるんだってね」
ラル「最近はハクちゃんも来てくれるのよ、ハクちゃん凄く女子力高いから私もびっくりしちゃうかな~」
パト「確かに!それで・・・ほほう、ホラーか、やっぱり」
パトはラルが手慣れた感じで映画チケットを購入する。
パト「ラルも地球に慣れたね、なんか嬉しいよ」
ラル「ほぼ毎週来てたら流石にね」
パト「毎週?!それって流石に見る映画とか少ないんじゃない?!」
ラル「有名どころを狙えばそうだけど、B級映画とかを上映している小さい映画館に行けば結構あるのよ、当たりはずれは凄いけど」
パト「やっぱり外れとかあるんだ」
ラル「でもどんな映画監督も下から這い上がって知名度を得て有名になるのよ、だからもしかすると凄い発掘があるかもしれない、そう考えると中々馬鹿に出来ないわよ」
ラルは映画の良さについて楽しそうに語る、普段ラルは一人の時間を好むため、中々ラルと一緒に出掛けたりラルとの時間を過ごす事がないため、パトから見てもラルの楽しそうな反応は新鮮で楽しかった。
パト「さて、俺はポップコーンとジュース買うけどラルは何かいる?」
ラル「飲み物だけでいいわ、えっと・・・オレンジジュースでいいかな」
パト「おっけ~、それじゃあ買ってくるね」
ラル「一緒に並ぶわよ、せっかくなんだし一緒に居ましょうよ」
ラルはそう言うとパトと一緒に並ぶ、今回の映画は有名な監督が制作した映画らしく、テレビでも何度も宣伝されていたため、観客も多く、注文するにもそれなりの列を作っていた。
パト「流石に寝ないと思うけど寝たらごめんね?」
ラル「あら、パトさんは映画中に寝ちゃうタイプ?」
パト「暗くてしんみりとしてたらそのまま寝ちゃうかも、実は俺、あんまり映画館で映画を見るってやったことないからさ」
ラル「なら大丈夫、この映画はスリルがあるからきっと最後まで楽しめるわ!」ワクワク
そしてパトとラルは二人の各自の買い物をし、指定された上映会場に入り、席に座り、ただ流れている映画の宣伝を見る。
パト「すげぇ、最近の映画はCG技術が凄くてしかも綺麗なんだよなぁ、技術の進化を感じるよな、ラル」
ラル「そうね、あの映ってる世界が作り物だなんて考えられないわ、でもそれだけ楽しめるから好きだわ」
パト「そうだね、実際はどの星もあんなに綺麗じゃないからね、たまに凄く技術が発展してる星もあるけど」
ラル「そんなものよ、でもきっとこの星の人達は普段とは違う風景を望んでいるのね、だからそういう意味では他の星を知ってる私達よりも純粋に楽しめるのかもね」
パト「そうだね、あ、始まりそうだね!」
ラル「さて、しっかり目に焼き付けておかないと!」
そして映画の上映が始まり、最初から最後までのホラー展開にパトは驚き、ラルは目を輝かせながら楽しんでいた。
・・・・・・
ラル「凄く楽しかった~~!流石ね!あれだけの大迫力なのは中々ないわよ!」
パト「こ、怖かった・・・というか見てられなかった・・・寝れるかあんなもん」
ラル「パトたまに私の腕に捕まってた物ね~」
パト「怖いんだから仕方ないだろ!それでラルを見たら何故か凄く笑顔だし!?しかもグロシーンの時も凄く笑顔だったよね?!」ガクブル
ラル「だってあの血が拭きだすシーンって凄く楽しくない?私はその血の出かた大袈裟な方が凄く好きなの!」
パト「サイコパス!この子天使なのに凄く思考がサイコパス?!天使のフワフワしたイメージを返して?!」
ラル「天使にだって好みがあるんです!私はちょっとグロに耐性があっただけで」
パト「耐性どころの話じゃないんだよなぁ、もはやグロで回復してるレベルなんだよなぁ」
ラル「さて、もういい感じの時間だし、昼食を食べに行きましょう!今度は私が奢りますよ!しかも私が紹介する場所よ!」
パト「それは楽しみだ、それじゃあ行こうか!」
二人はラルのオススメの店に行き、おしゃれな料理を堪能した。
・・・・・・
パト「ここ雰囲気があっていいね、俺は絶対に一人で入れない店だわ」
ラル「パトは無理でしょうね、だから私とこれからもこういう店に来たらいいの♪」
パト(ラル、無意識なんだろうな、俺の事呼び捨てになってる、きっとそれくらい今を楽しんでくれてるのかな)
パト「そうだ、次は何を見るの?」
ラル「そうね~、次はさっきの映画に比べたらランクは下がると思うけど、私的には結構楽しみにしている作品ね、私の予想では会話が長くて眠たくなるかもだから気を付けてね」
パト「よし!その時は起こしてね!」
料理を堪能した二人はそのまま映画館に向かった
・・・・・・
パト「ここか~、よくこんな所知ってたね」
ラル「検索エンジンって凄いわよね、調べたらすぐに出てきてくれるのだから」
ラルはそう言いながら自分用の携帯をパトに見せびらかす、
パト「はは、使いこなしてるな」
ラル「ほら、上映時間が近いから急いでいきましょう!」
ラルはパトの手を引っ張り、会計と再度食べ物と飲み物を買い、劇場の椅子に座る、先ほどの映画館とは比べ、こちらはそれなりに広いのだが、人がまったく居なかった。
ラル「ここって常に人が少ないから独占って感じがしてい凄く優越感に浸れるのよね、私のお気に入り」
パト「そうだな、こうやって喋ってても周りに誰も居ないから気が楽でいいや」
パトはそう言いながら見回すと、今回の映画は余程知名度がないのか、上映数分前だというのに誰も座っていなかった。
パト(これって大丈夫なのか・・・恐ろしい程つまらないとかないよな・・・)
ラル「ほら、そろそろ始まるわ!」
だがそんな横でラルだけは目を輝かせながら大きなスクリーンに釘付けになっていた。
パト(ラルが楽しんでるならいっか、俺も最大限楽しめるように頑張ろう!!)
そして映画が始まる・・・
・・・・・・
ラル「う~ん、なんだろう、【死ねばとりあえずOK】感があからさまに出てたわね、なんかあまり気乗りしなかったかも」
パト「しかも続編を匂わせて無茶苦茶中途半端に終わったしね、ああいうの凄くモヤモヤするんだよなぁ」
ラルとパトは映画を見終えて、すぐに映画館を出て、近くの飲食店に入っていた。
パト「さて、もう夕方か、どうする?もう一本何処かで見ていく?」
ラル「いえ、もう今日はこれくらいかしらね、夕方の上映スケジュールを一通り見ていたのだけど、とくに見たい物がもう出てなくてね、パトが見たい物があるなら一緒に見るけど?」
パト「俺か、俺はアニメ系になるけどいい?」
ラル「アニメ系ね、よくソフィアが見ているわね、仕事中でもお構いなしにだけど」
パト「ソフィアらしいな~」苦笑い
ラル「いいわよ、せっかくだし面白い作品に会えるのなら私も歓迎だわ」
ラルはそう言いながらパトと一緒に夕方からの予定表を眺める
パト「これはどう?結構人気らしいよ」
ラル「へえ、絵も綺麗ね、絵の作品だからそれだけ綺麗に出来るってことか・・・どんなお話か気になるわね!」
ラルはそう言うとパトも乗り気になり店を後にして再度最初の映画館に戻る
・・・・・・
パト「俺もあまり事前情報がないからどんなお話か楽しみだ」
ラル「パトは最近こういう作品は見ないの?」
パト「最近はそうだね、もうここ二年はあまり詳しくないかな、色々あったしね」
ラル「なら落ち着いたらまたゆっくり映画鑑賞の趣味に目覚めるといいわ!私がいつでも同行してあげる!」
パト「考えておくよ・・・」苦笑い
そして本日最後の映画を見届ける
・・・・・・
ラル「グロくはなかったけど凄く良い話だったわね」
パト「ああ、作品に製作者の性癖がしっかり出てるよ・・・」じんわり
ラル「性癖?」
パト「どんな作品にも個性があるんだ、それが一番出るのは性癖だと思ってる、むしろその製作者の性癖があるおかげで作品のキャラに魅力が生まれるんだ、それがないとただ絵に声を当ててるだけの紙芝居だからね、作品にどれだけ自分の描きたいって力が強いか、それでその作品ってより良くなっていくと思うんだ、誰かの忖度が入った作品じゃないんだ、って実感出来て俺は凄く楽しめたよ」
ラル「へぇ、そんな考え方もあるのね、確かにホラーもどれも同じ展開じゃないし、人減関係もその人の作品によって変わってる、恋人関係なのか、友人なのか、逆にそのグロにも一瞬で殺すのか、悲鳴を聞きながらじんわり殺すのか、恐怖を与えるだけ与えた後殺すとか、その人の感性が強く入ってると思うわ」
パト「え、こわ、絶対その製作者ドSじゃん・・・」
ラル「それじゃあどうする?もう外も暗いし、そのまま帰る?」
パト「そうだな、夕方のディナーに誘いたいけど俺ってそんなキャラじゃないし、一緒に帰ろうか!」
こうして二人は帝国に着くまでの間互いの作品への価値観を話し、盛り上がった。
パト「そういえばラル、今日途中からずっと呼び捨てだったね」
ラル「今更なのね、勇気出したんだから」
パト「これからもそれでいいよ、ラルだし」
ラル「じゃあ部下が居ない時にね」
パト「ラルって本当勿体ないよね、部隊でもそれくらい物腰柔らかかったら部隊の皆と仲良く出来るのに」
ラル「色々大変なんですよ、上も、上下関係は大事だし、しっかり仕事をやってもらうためには手を抜いたら私から酷い仕打ちを受けるとか、そんな被害妄想をしてくれた方が、私にとっても仕事が楽だし」
ラルはそう言いながらパトと映画を見るために映画館に向かった。
パト「ラルって休日は結構映画館にソルテと一緒に行ってるんだってね」
ラル「最近はハクちゃんも来てくれるのよ、ハクちゃん凄く女子力高いから私もびっくりしちゃうかな~」
パト「確かに!それで・・・ほほう、ホラーか、やっぱり」
パトはラルが手慣れた感じで映画チケットを購入する。
パト「ラルも地球に慣れたね、なんか嬉しいよ」
ラル「ほぼ毎週来てたら流石にね」
パト「毎週?!それって流石に見る映画とか少ないんじゃない?!」
ラル「有名どころを狙えばそうだけど、B級映画とかを上映している小さい映画館に行けば結構あるのよ、当たりはずれは凄いけど」
パト「やっぱり外れとかあるんだ」
ラル「でもどんな映画監督も下から這い上がって知名度を得て有名になるのよ、だからもしかすると凄い発掘があるかもしれない、そう考えると中々馬鹿に出来ないわよ」
ラルは映画の良さについて楽しそうに語る、普段ラルは一人の時間を好むため、中々ラルと一緒に出掛けたりラルとの時間を過ごす事がないため、パトから見てもラルの楽しそうな反応は新鮮で楽しかった。
パト「さて、俺はポップコーンとジュース買うけどラルは何かいる?」
ラル「飲み物だけでいいわ、えっと・・・オレンジジュースでいいかな」
パト「おっけ~、それじゃあ買ってくるね」
ラル「一緒に並ぶわよ、せっかくなんだし一緒に居ましょうよ」
ラルはそう言うとパトと一緒に並ぶ、今回の映画は有名な監督が制作した映画らしく、テレビでも何度も宣伝されていたため、観客も多く、注文するにもそれなりの列を作っていた。
パト「流石に寝ないと思うけど寝たらごめんね?」
ラル「あら、パトさんは映画中に寝ちゃうタイプ?」
パト「暗くてしんみりとしてたらそのまま寝ちゃうかも、実は俺、あんまり映画館で映画を見るってやったことないからさ」
ラル「なら大丈夫、この映画はスリルがあるからきっと最後まで楽しめるわ!」ワクワク
そしてパトとラルは二人の各自の買い物をし、指定された上映会場に入り、席に座り、ただ流れている映画の宣伝を見る。
パト「すげぇ、最近の映画はCG技術が凄くてしかも綺麗なんだよなぁ、技術の進化を感じるよな、ラル」
ラル「そうね、あの映ってる世界が作り物だなんて考えられないわ、でもそれだけ楽しめるから好きだわ」
パト「そうだね、実際はどの星もあんなに綺麗じゃないからね、たまに凄く技術が発展してる星もあるけど」
ラル「そんなものよ、でもきっとこの星の人達は普段とは違う風景を望んでいるのね、だからそういう意味では他の星を知ってる私達よりも純粋に楽しめるのかもね」
パト「そうだね、あ、始まりそうだね!」
ラル「さて、しっかり目に焼き付けておかないと!」
そして映画の上映が始まり、最初から最後までのホラー展開にパトは驚き、ラルは目を輝かせながら楽しんでいた。
・・・・・・
ラル「凄く楽しかった~~!流石ね!あれだけの大迫力なのは中々ないわよ!」
パト「こ、怖かった・・・というか見てられなかった・・・寝れるかあんなもん」
ラル「パトたまに私の腕に捕まってた物ね~」
パト「怖いんだから仕方ないだろ!それでラルを見たら何故か凄く笑顔だし!?しかもグロシーンの時も凄く笑顔だったよね?!」ガクブル
ラル「だってあの血が拭きだすシーンって凄く楽しくない?私はその血の出かた大袈裟な方が凄く好きなの!」
パト「サイコパス!この子天使なのに凄く思考がサイコパス?!天使のフワフワしたイメージを返して?!」
ラル「天使にだって好みがあるんです!私はちょっとグロに耐性があっただけで」
パト「耐性どころの話じゃないんだよなぁ、もはやグロで回復してるレベルなんだよなぁ」
ラル「さて、もういい感じの時間だし、昼食を食べに行きましょう!今度は私が奢りますよ!しかも私が紹介する場所よ!」
パト「それは楽しみだ、それじゃあ行こうか!」
二人はラルのオススメの店に行き、おしゃれな料理を堪能した。
・・・・・・
パト「ここ雰囲気があっていいね、俺は絶対に一人で入れない店だわ」
ラル「パトは無理でしょうね、だから私とこれからもこういう店に来たらいいの♪」
パト(ラル、無意識なんだろうな、俺の事呼び捨てになってる、きっとそれくらい今を楽しんでくれてるのかな)
パト「そうだ、次は何を見るの?」
ラル「そうね~、次はさっきの映画に比べたらランクは下がると思うけど、私的には結構楽しみにしている作品ね、私の予想では会話が長くて眠たくなるかもだから気を付けてね」
パト「よし!その時は起こしてね!」
料理を堪能した二人はそのまま映画館に向かった
・・・・・・
パト「ここか~、よくこんな所知ってたね」
ラル「検索エンジンって凄いわよね、調べたらすぐに出てきてくれるのだから」
ラルはそう言いながら自分用の携帯をパトに見せびらかす、
パト「はは、使いこなしてるな」
ラル「ほら、上映時間が近いから急いでいきましょう!」
ラルはパトの手を引っ張り、会計と再度食べ物と飲み物を買い、劇場の椅子に座る、先ほどの映画館とは比べ、こちらはそれなりに広いのだが、人がまったく居なかった。
ラル「ここって常に人が少ないから独占って感じがしてい凄く優越感に浸れるのよね、私のお気に入り」
パト「そうだな、こうやって喋ってても周りに誰も居ないから気が楽でいいや」
パトはそう言いながら見回すと、今回の映画は余程知名度がないのか、上映数分前だというのに誰も座っていなかった。
パト(これって大丈夫なのか・・・恐ろしい程つまらないとかないよな・・・)
ラル「ほら、そろそろ始まるわ!」
だがそんな横でラルだけは目を輝かせながら大きなスクリーンに釘付けになっていた。
パト(ラルが楽しんでるならいっか、俺も最大限楽しめるように頑張ろう!!)
そして映画が始まる・・・
・・・・・・
ラル「う~ん、なんだろう、【死ねばとりあえずOK】感があからさまに出てたわね、なんかあまり気乗りしなかったかも」
パト「しかも続編を匂わせて無茶苦茶中途半端に終わったしね、ああいうの凄くモヤモヤするんだよなぁ」
ラルとパトは映画を見終えて、すぐに映画館を出て、近くの飲食店に入っていた。
パト「さて、もう夕方か、どうする?もう一本何処かで見ていく?」
ラル「いえ、もう今日はこれくらいかしらね、夕方の上映スケジュールを一通り見ていたのだけど、とくに見たい物がもう出てなくてね、パトが見たい物があるなら一緒に見るけど?」
パト「俺か、俺はアニメ系になるけどいい?」
ラル「アニメ系ね、よくソフィアが見ているわね、仕事中でもお構いなしにだけど」
パト「ソフィアらしいな~」苦笑い
ラル「いいわよ、せっかくだし面白い作品に会えるのなら私も歓迎だわ」
ラルはそう言いながらパトと一緒に夕方からの予定表を眺める
パト「これはどう?結構人気らしいよ」
ラル「へえ、絵も綺麗ね、絵の作品だからそれだけ綺麗に出来るってことか・・・どんなお話か気になるわね!」
ラルはそう言うとパトも乗り気になり店を後にして再度最初の映画館に戻る
・・・・・・
パト「俺もあまり事前情報がないからどんなお話か楽しみだ」
ラル「パトは最近こういう作品は見ないの?」
パト「最近はそうだね、もうここ二年はあまり詳しくないかな、色々あったしね」
ラル「なら落ち着いたらまたゆっくり映画鑑賞の趣味に目覚めるといいわ!私がいつでも同行してあげる!」
パト「考えておくよ・・・」苦笑い
そして本日最後の映画を見届ける
・・・・・・
ラル「グロくはなかったけど凄く良い話だったわね」
パト「ああ、作品に製作者の性癖がしっかり出てるよ・・・」じんわり
ラル「性癖?」
パト「どんな作品にも個性があるんだ、それが一番出るのは性癖だと思ってる、むしろその製作者の性癖があるおかげで作品のキャラに魅力が生まれるんだ、それがないとただ絵に声を当ててるだけの紙芝居だからね、作品にどれだけ自分の描きたいって力が強いか、それでその作品ってより良くなっていくと思うんだ、誰かの忖度が入った作品じゃないんだ、って実感出来て俺は凄く楽しめたよ」
ラル「へぇ、そんな考え方もあるのね、確かにホラーもどれも同じ展開じゃないし、人減関係もその人の作品によって変わってる、恋人関係なのか、友人なのか、逆にそのグロにも一瞬で殺すのか、悲鳴を聞きながらじんわり殺すのか、恐怖を与えるだけ与えた後殺すとか、その人の感性が強く入ってると思うわ」
パト「え、こわ、絶対その製作者ドSじゃん・・・」
ラル「それじゃあどうする?もう外も暗いし、そのまま帰る?」
パト「そうだな、夕方のディナーに誘いたいけど俺ってそんなキャラじゃないし、一緒に帰ろうか!」
こうして二人は帝国に着くまでの間互いの作品への価値観を話し、盛り上がった。
パト「そういえばラル、今日途中からずっと呼び捨てだったね」
ラル「今更なのね、勇気出したんだから」
パト「これからもそれでいいよ、ラルだし」
ラル「じゃあ部下が居ない時にね」
No.86 十三天の心 ルナ
ルナは第八の園に存在する年中暗い地域の大きな館に住んでいる。
今日はパトがルナの館に来ていた。
ルナ「今日は何を飲みますか?主様?」
パト「そうだな~、グレープジュース!」
ルナ「わかりました、最近主様がよく来てくれるのでジュースのバリエーションが増えましたよ」
パト「次は炭酸ジュースをご所望だね!よろしくね!ルナ!」
ルナ「主様、このジュースは全部帝国産ですよ、全部わざわざ出て仕入れてきてるんですよ?」
パト「そうなの?というかいつの間に出てるのさ?」
ルナ「え?私は出てませんよ?ただ、能力を使ってこう・・・」
ルナはそう言うと右手側に黒い空間を生み出し、そこから飲み物を出して来た
パト「はいそれ窃盗!買ってないでしょ!?」
ルナ「大丈夫です、主様用にしか使って居ませんので、私用でこれを使ったことはありません、そこまで帝国は惹かれませんので」
ルナはそう言うと空間を消し、手元にあるティーカップの中にある液体を口に含む。
パト「ルナが今飲んでいるそれは普段どこから手に入れてるんだ?」
パトは疑問に思った事をルナに聞いてみた。
ルナ「それは帝園から取って来てます、こちらは窃盗ですね、ですが第八の園は【律儀に買うのは馬鹿】【盗まれる管理をしている方が悪い】という思考の子が多いので問題ありません、合法です。」
パト「ここの園の文化怖すぎだろ、夜道安心して歩けないじゃないか」ガクブル
ルナ「主様の物を盗もうものならミール様の逆鱗に触れるから絶対にあり得ないわね、怖い怖い」
パト「怖い怖いで済ますなよ」
パトはそう言いながらルナが用意してくれた盗難品のグレープジュースを飲み干す。
・・・・・・
ルナ「それにしても帝国の方はいいのですか?」
パト「今日は暇なんだ、帝国では自室でメルリア達とゆっくりお茶してたし、やってることは変わらないさ、俺が居ない方がメルリアも気を楽に出来るだろうしね」
ルナ「目上と同じ環境に居るのは気を許していても疲れますからね、わかってるじゃないですか」
パト「俺は弱者の気持ちが痛い程わかるんでね~」ドヤ
ルナ「それで私の所に非難してきたわけですね」
パト「ここって気が休まるんだ、ルナも俺を守ってくれるわけだし、このソファーも居心地いいし、時間軸が違うからここでサボっても帝国では些細な時間だ、有意義に使わせてもらってるよ」
パトはソファーで横になると目を閉じ、寝る体制に入る。
ルナ「ここが主様の憩いの場になっているのなら私も嬉しいですね、本当主様くらいですよ、私の所に好き好んで来てくれる方は」
パト「だって、ルナって一緒に居たら居心地良いんだよ、周りは俺を魅惑させて精力をむさぼってるみたいな偏見持たれてるけど、実際は俺の英気を養ってくれてるだけだしね、皆ルナの雰囲気に惑わされ過ぎなんだよなぁ」
パトはそう言いながら眠りについてしまった。
・・・・・・
ルナはパトに毛布を掛け、自分の元居た場所に座り、ティーカップにある液体を再度口に含む。
ルナ(主様が思っている程私は良い女じゃない、自分の欲のために主様を利用してるだけ、でもその代わり主様の欲を私が満たしてあげてるだけ、私は誰よりも独占欲が強い、そして誰よりも魔族としての本能を持っている、だから私は主様とひとつになりたい、文字通りひとつに・・・一時的に体が合わさる程度ではなく、私が主様の中で生き、そして一生を共に過ごし、主様の持つ全てを私のものにしたい・・・そんな欲深い女って主様でも流石にわからないわよね)
ルナはパトを優しい眼で見つめる、ルナはそのような事を考えていても別に実行に移す事はない、人の妄想に近い思考回路。
ルナ「もし、主様の血をもっと手に入れて、肉を貰えば私は主様になれるのかしら?」
パト「・・・zzz」
パトは深い眠りに入っていたため、ルナの独り言は聞いていなかった。
ルナ「なんてね、私が主様になっても意味がない、主様は主様だからこそ意味がある、なんて初々しい顔なのかしら、帝国では数十名の女性を愛し、脇隔てなく愛を与える主様、なのにそこに邪な気持ちがない、美しい、私欲にまみれた欲望ではなく、相手の事を想って満たされた欲望は本当に綺麗、主様、その綺麗な欲望をぜひ大切にしてくださいね・・・」
ルナはそう言いながら最後の一滴まで飲み干した。
・・・・・・
パト「んん?結構寝てたか?」
ルナ「ええ、どうせならと思って深い睡眠に入れるように魔術を掛けておきました、どうですか?身体が軽くなりましたか?」
パトはルナに言われて身体を動かす、深い眠りに入って居たため多少身体が重たいが、動かしてみると疲れがしっかりとれていた
パト「うん、良いかんじだ、ルナ今日も血が必要か?」
ルナ「主様から頂けるのなら」
パトはルナのその言葉を合図にルナに口づけをする、そしてその間にルナはパトの口から血液を吸い取る。
ルナ(このひと時が凄く好き、血があれば私はもっと主様に近づいて最終的には血で繋がれた眷属にまで昇格するかもしれない、でもそんな先の事より、今こうやって主様が私と接吻を交わしてくれて、血を貰う事を受け入れてくれる事が何よりも嬉しい・・・)
ルナはある程度パトから血液を抜くと、その分自分の血をパトに分ける、そうすることで、パトの貧血を防ぐのと、ルナの血をパトに馴染ませ、より強い絆で結ばれ、眷属として特別な地位に近づけようという企みがあった。
ルナ「はい、ありがとうございます」
パト「毎度今でも血を分けてるけどまだ居るのか?」
ルナ「隠す気はありませんが、私は今の関係に満足してませんので、【常駐契約】は機械族の娘と、鬼族の娘と龍族の娘に奪われてしまいました、ですが私には【眷属】を狙う事は出来ます、もっと私と主様の血と関係が深まれば私を今よりも上手く扱えますよ」
パト「眷属か、もう従属なんだから同じようなものだと思うけど、俺はルナを信じてる、ルナは俺に悪いようにしない、だから疑わない、好きにしろ」
ルナ「その信頼を裏切らないように心がけましょう、それでは帝国業務、頑張ってくださいね」
パト「はいよ!ありがとう!ルナ!」
パトはそう言うとその場から去り、帝国に戻る。
ルナはパトを見届けた後、机の上に残っているカップ二つを片付け、そしてパトが使った毛布を畳み、自身の作った空間の中に収納する。
ルナ「主様が私の事を疑わない、信頼してくれる、それだけは絶対に裏切りません、絶対に後悔はさせませんよ、それでお互いの幸せのために・・・ってね♪」
ルナはまだまだパトを狙っている、だけどそれは深い魔物の愛情表現なのかもしれない・・・
今日はパトがルナの館に来ていた。
ルナ「今日は何を飲みますか?主様?」
パト「そうだな~、グレープジュース!」
ルナ「わかりました、最近主様がよく来てくれるのでジュースのバリエーションが増えましたよ」
パト「次は炭酸ジュースをご所望だね!よろしくね!ルナ!」
ルナ「主様、このジュースは全部帝国産ですよ、全部わざわざ出て仕入れてきてるんですよ?」
パト「そうなの?というかいつの間に出てるのさ?」
ルナ「え?私は出てませんよ?ただ、能力を使ってこう・・・」
ルナはそう言うと右手側に黒い空間を生み出し、そこから飲み物を出して来た
パト「はいそれ窃盗!買ってないでしょ!?」
ルナ「大丈夫です、主様用にしか使って居ませんので、私用でこれを使ったことはありません、そこまで帝国は惹かれませんので」
ルナはそう言うと空間を消し、手元にあるティーカップの中にある液体を口に含む。
パト「ルナが今飲んでいるそれは普段どこから手に入れてるんだ?」
パトは疑問に思った事をルナに聞いてみた。
ルナ「それは帝園から取って来てます、こちらは窃盗ですね、ですが第八の園は【律儀に買うのは馬鹿】【盗まれる管理をしている方が悪い】という思考の子が多いので問題ありません、合法です。」
パト「ここの園の文化怖すぎだろ、夜道安心して歩けないじゃないか」ガクブル
ルナ「主様の物を盗もうものならミール様の逆鱗に触れるから絶対にあり得ないわね、怖い怖い」
パト「怖い怖いで済ますなよ」
パトはそう言いながらルナが用意してくれた盗難品のグレープジュースを飲み干す。
・・・・・・
ルナ「それにしても帝国の方はいいのですか?」
パト「今日は暇なんだ、帝国では自室でメルリア達とゆっくりお茶してたし、やってることは変わらないさ、俺が居ない方がメルリアも気を楽に出来るだろうしね」
ルナ「目上と同じ環境に居るのは気を許していても疲れますからね、わかってるじゃないですか」
パト「俺は弱者の気持ちが痛い程わかるんでね~」ドヤ
ルナ「それで私の所に非難してきたわけですね」
パト「ここって気が休まるんだ、ルナも俺を守ってくれるわけだし、このソファーも居心地いいし、時間軸が違うからここでサボっても帝国では些細な時間だ、有意義に使わせてもらってるよ」
パトはソファーで横になると目を閉じ、寝る体制に入る。
ルナ「ここが主様の憩いの場になっているのなら私も嬉しいですね、本当主様くらいですよ、私の所に好き好んで来てくれる方は」
パト「だって、ルナって一緒に居たら居心地良いんだよ、周りは俺を魅惑させて精力をむさぼってるみたいな偏見持たれてるけど、実際は俺の英気を養ってくれてるだけだしね、皆ルナの雰囲気に惑わされ過ぎなんだよなぁ」
パトはそう言いながら眠りについてしまった。
・・・・・・
ルナはパトに毛布を掛け、自分の元居た場所に座り、ティーカップにある液体を再度口に含む。
ルナ(主様が思っている程私は良い女じゃない、自分の欲のために主様を利用してるだけ、でもその代わり主様の欲を私が満たしてあげてるだけ、私は誰よりも独占欲が強い、そして誰よりも魔族としての本能を持っている、だから私は主様とひとつになりたい、文字通りひとつに・・・一時的に体が合わさる程度ではなく、私が主様の中で生き、そして一生を共に過ごし、主様の持つ全てを私のものにしたい・・・そんな欲深い女って主様でも流石にわからないわよね)
ルナはパトを優しい眼で見つめる、ルナはそのような事を考えていても別に実行に移す事はない、人の妄想に近い思考回路。
ルナ「もし、主様の血をもっと手に入れて、肉を貰えば私は主様になれるのかしら?」
パト「・・・zzz」
パトは深い眠りに入っていたため、ルナの独り言は聞いていなかった。
ルナ「なんてね、私が主様になっても意味がない、主様は主様だからこそ意味がある、なんて初々しい顔なのかしら、帝国では数十名の女性を愛し、脇隔てなく愛を与える主様、なのにそこに邪な気持ちがない、美しい、私欲にまみれた欲望ではなく、相手の事を想って満たされた欲望は本当に綺麗、主様、その綺麗な欲望をぜひ大切にしてくださいね・・・」
ルナはそう言いながら最後の一滴まで飲み干した。
・・・・・・
パト「んん?結構寝てたか?」
ルナ「ええ、どうせならと思って深い睡眠に入れるように魔術を掛けておきました、どうですか?身体が軽くなりましたか?」
パトはルナに言われて身体を動かす、深い眠りに入って居たため多少身体が重たいが、動かしてみると疲れがしっかりとれていた
パト「うん、良いかんじだ、ルナ今日も血が必要か?」
ルナ「主様から頂けるのなら」
パトはルナのその言葉を合図にルナに口づけをする、そしてその間にルナはパトの口から血液を吸い取る。
ルナ(このひと時が凄く好き、血があれば私はもっと主様に近づいて最終的には血で繋がれた眷属にまで昇格するかもしれない、でもそんな先の事より、今こうやって主様が私と接吻を交わしてくれて、血を貰う事を受け入れてくれる事が何よりも嬉しい・・・)
ルナはある程度パトから血液を抜くと、その分自分の血をパトに分ける、そうすることで、パトの貧血を防ぐのと、ルナの血をパトに馴染ませ、より強い絆で結ばれ、眷属として特別な地位に近づけようという企みがあった。
ルナ「はい、ありがとうございます」
パト「毎度今でも血を分けてるけどまだ居るのか?」
ルナ「隠す気はありませんが、私は今の関係に満足してませんので、【常駐契約】は機械族の娘と、鬼族の娘と龍族の娘に奪われてしまいました、ですが私には【眷属】を狙う事は出来ます、もっと私と主様の血と関係が深まれば私を今よりも上手く扱えますよ」
パト「眷属か、もう従属なんだから同じようなものだと思うけど、俺はルナを信じてる、ルナは俺に悪いようにしない、だから疑わない、好きにしろ」
ルナ「その信頼を裏切らないように心がけましょう、それでは帝国業務、頑張ってくださいね」
パト「はいよ!ありがとう!ルナ!」
パトはそう言うとその場から去り、帝国に戻る。
ルナはパトを見届けた後、机の上に残っているカップ二つを片付け、そしてパトが使った毛布を畳み、自身の作った空間の中に収納する。
ルナ「主様が私の事を疑わない、信頼してくれる、それだけは絶対に裏切りません、絶対に後悔はさせませんよ、それでお互いの幸せのために・・・ってね♪」
ルナはまだまだパトを狙っている、だけどそれは深い魔物の愛情表現なのかもしれない・・・
No.85 タガが外れた性欲(R18)
現在専属侍女が3名居るパト
メルリア・エイリ・フルール
この三人は普段から姉妹のように仲が良く、互いに助け合い、教え合い、日頃の仕事も一生懸命に努めている。
・・・・・・
メルリア「エイリ、ここは昨日はありがとう、凄く助かったわ」
エイリ「メルリア様、いえいえ、私で出来る事があればいつでも言ってください」
フルール「仕事が大変ですね、私はまだまだですよ・・・」
パト(眼福だな~、この空間は絶対死守だな)
琴歌「パト君どうしました?」
パト「いやぁ~、琴歌はあの三人どう思う?」
琴歌「仲良くていいですね、凄く楽しそうです」
パト「そうだよね、ちなみに琴歌は普段の仕事はどう?」
琴歌「そうですね、心許せる場所はここくらいですね、政治部隊は一言一言を選ばないといけないし、常に相手の考えを探らないといけませんし、探られますし、駆け引きばかり強いられて正直息が詰まりそうです、弱みを見せれないというか・・・」
パト「琴歌、辛い時は俺の所にずっといても良いんだぞ?琴歌の本来の役割は俺の傍に居る事だ、本来専属侍女は専属神の本来の仕事が出来ないからその補完で入って貰っているだけだからな、辛くなったり自分の居場所がわからなくなったらここが居場所だからいつでも好きな時にここに居て良いんだ」
パトは月花の件もあり、仕事で精神を病むような事だけは絶対に阻止したいのだ。
琴歌「そうですね、本当に苦しい時はそうします、でも今は頑張ります」
パトは琴歌を抱きしめる
パト「馬鹿、本当に苦しい時はもう手遅れなんだ、政治なんて知らないし、今でも整ってるんだ、琴歌のためならメリアに命令を使ってでも政治活動を休止させる、琴歌、甘えは逃げじゃない、琴歌の権利だぞ、賢い琴歌なら使える物は使わないといけないよな?」
琴歌「はい、では一週間程休みいいですか?正直ちょっと辛いので」
パト「わかった!そうだ!せっかくだし今日明日休んで、身体が休んだら1日一緒に出掛けない?俺また久しぶりに琴歌と二人きりでデートしたい!」
琴歌「いいですね!久しぶりに東京に遊びに行きたいですし、そうしましょう!」
パト「決まり!ならせっかくだし今日は泊っていきなよ!ここは発言なんて気にしなくていいからさ!」
琴歌「そうですね!では寝泊まり道具を」
パト「エイリ、琴歌の寝泊まり道具を取ってきて、メルリア、メリアをここに呼んでくれ、フルール、侍女を一人呼んでベッドを一つ追加の依頼をしてくれ」
メルリア「わかりましたアナタ」
エイリ「はい!取ってきます!」
フルール「はい!」
3人は各自の命令を与えられ動いた。
琴歌「侍女さんの扱いにも慣れてきましたね、パト君」
パト「あの三人はね、俺が面倒を見るって決めたからさ、遠慮なんてする必要がないんだ、それにあの三人なら気を許せるんだ」
琴歌「夜伽の件ですか?」ニヤニヤ
パト「見てたのか?」汗ダラダラ
琴歌「いえ、勘です、まったく浮気性な人ですね、パトさんは」プイ
パト「ごめん!クズ発言過ぎるけど、琴歌が大事なのは間違いないから!」
琴歌「冗談です!でもあまり節操を無くさないようにしてくださいね?溜まったら力不足ですけど私が頑張りますよ!」
琴歌はやる気満々と言わんばかりにパトに意気込みを向ける。
パト「やる気になってくれるのは凄く嬉しいけど」
パト(琴歌って確か他人の性行為を見て興奮する性癖があったんだよな・・・)
パト「ちなみにだけど、理想の性行為は誰?」
琴歌「カナちゃんですね!私の中では一番理想的ですしお互いが本当に分かっているような凄く良い性行為なので私もあのようになりたいです!」
パト「もう隠さないのね・・・」
琴歌「はい!パトさんにそういう所を隠しても意味ないかなって思って、えへへ」
パト「雪花の時もそうだったしね、複数人とか興味あるの?」
琴歌「どうでしょう、混ざりたいとは考えた事はないですね、」
パトと琴歌はそんな猥談を平気な顔で話せるくらいはお互いに心を許している、初めて会った東京の時に比べたら二人の関係はいい方向に進んでいた。
琴歌「パト君は専属神の中で一番お気に入りの性行為は誰なんですか?」
パト「そうだな、専属神の中でって言っても本当に滅多にしない子も居るからな、アリシアとかソフィアとか・・・後はラルもだな、この3人はしないな~」
琴歌「ソフィアちゃんとはヤッた事あるのですか?」
パト「ないな、キスまでだな、それも数える程度だ、ソフィアはまだ性欲という概念がないな、あれは、まあ俺もそれが気が楽な所があるけどね、健全な自分で居られるって感じかな」
琴歌「ソフィアちゃん本人がまだそう言う事を求めないのならその方がいいですね、アリシア様やラル様は確かに見ませんね」
パト「アリシアは俺が求めたらって感じだね、ラルはちょっと抵抗がある感じはあるね、だからそれ以外で愛情表現が伝わるようには頑張ってるかな」
琴歌「経験はあるんですね!」
パト「ラルは本当に数える程度だよ、余程ラルが求めた時くらいだ、俺からは求めないよ、それがラルにとって重荷になって欲しくないからね」
琴歌「流石ですね!それで一番好きなのは誰です?」ニコニコ
パト「そうだな~、メリアは満足度が凄いし、雪花も好きだし、カナはもちろん、ハクみたいに控え目なのも好きだし、琴歌との行為も俺は凄く好きだ、ソルテは・・・前戯が上手すぎるし、月花も好きだし・・・」う~ん
琴歌「皆好きなんですね、想定通りの回答ですけど」
パト「決めれないよ、どっちかと言うと行為の上手さよりも誰と行為をするかが大事だから、上手い下手なんてあまり気にしないかな」
琴歌「そうなんですか、それはちょっと残念ですね、私なりにパト君に喜んでもらえるように研究しているんですけどね」
パト「それは嬉しいけど、前みたいに無理しなくていいからね?雪花の真似だっけ?」
琴歌「はい・・・腰が壊れるかと思いました・・・感じるというより疲労感の方が強すぎて・・・」
パト「琴歌は受け身でいいよ!俺はそういう琴歌との行為が好きだからさ!」
琴歌「それは嬉しいですね、っと音が近づいて来ましたね、この音はメリアさんですね」
パト(わかるんだ・・・どんどん歌姫の名に恥じない実力が身についてきてるな)
・・・・・・
メルリア「メリアは連れてきました」
メリア「何ですかご主人?メルリア姉様を使ってまで私をこの部屋に呼んで?まさか?!姉妹丼?!雪花ちゃんと月花ちゃんで出来ないからってまさか私とメルリア姉様を?!///」
パト「俺を性の亡者みたいな扱いすんな、琴歌の件だ、琴歌に一週間程休日を与えたい、それでその間仕事を進められたら琴歌も気になって休めないから琴歌が休み一週間は政治の仕事全体もストップしてほしい」
メリア「また無茶なお話を・・・でも命令なんですよね?」
パト「流石メリア!わかってるじゃないか!もちろんメリアが無理と言っても命令を使う、国より琴歌の方が大事だからな!」ドヤ
琴歌「ありがとうございます!パト君!」
メリア「私も大事ですよね!ご主人!」
パト「それはもちろん!専属神は皆国より大事だ!それに以前の月花みたいになって欲しくないしね、俺の我儘で琴歌を休ませたい!」
メルリア「アナタ・・・」クイクイ
メルリアはパトの服の裾を少し引っ張る
パト「もちろんメルリアやエイリ、フルール、俺の国で生活している侍女皆大事だ、そもそもメリア達の仕事のおかげで政治は殆ど上手くいってるわけだし、メリアもこの際ゆっくり休みなさい!」
メリア「私はアリシアの案件の面倒を見ますよ、政治の件は了解しました、帝国の政治自体は殆ど障っていませんし、問題ないんじゃないですか?」
パト「よし!なら琴歌!一週間休みだ!どうする?一人の時間どれだけ欲しい?」
琴歌「全部パトさんとの時間がいいですね、一人の時間は日頃の日常で存分に味わっていますので」
パト「よっしゃ!なら一週間この部屋でお泊りだな!」
琴歌「勉学や訓練も普段通りやってもらっていいですよ♪それをゆっくり眺めるのもやってみたかったんです♪」
パト「おお!それはやる気出るね!」
メルリア「アナタ・・・」
メルリアは少し嫉妬していた、メルリアの中で行為をしたあの時からパトへの感情が大きく変わっていた。
メリア(あのメルリア姉様が嫉妬、完璧に虜ですね、しかもこの環境、焦らしに焦らし、私達に気を掛けてくれるご主人を見て嫉妬し、寂しくなり、そしてご主人から相手をして貰えばその時に強い幸福感で満たされ、それが脳を侵食し、依存する・・・メルリア姉様・・・知識として知っててもわからないものでしょう?これがご主人への依存です、凄いんですよ、ご主人は)
メリアはメルリアの姿を見て、現状に満足し、その場を後にする。
メリア「では琴歌ちゃんとの休日が終わったら次は私ですね!琴歌ちゃんもこの一週間は仕事の話は絶対にしないので気にしなくていいですからね!約束です!」
琴歌「はい、お願いしますね!メリアさん!」
メリアはパトと琴歌に声を掛け、パトの部屋を出る。
メリア(さて、メルリア姉様は完全に手に入れましたし、覚醒して戦力も絶対的な物に近づいた、謙虚ありながらも私達の事を第一に考えてくれる私達の主様は素敵でしょう?私は絶対にずっと傍に居ますよ、今はメルリア姉様に預けますけどね・・・)
メリアは不敵な笑みを浮かべながら後にする、その姿を見た侍女は「機嫌がいいのかな?」程度に考えていた。
・・・・・・
そして今晩・・・パトは目の前の現状が理解出来なかった。
メルリア「はぁ、はぁ、はぁ///」ユサユサ
パト(なんか下半身に違和感があると思って起きて薄目を空けたらメルリアが裸で俺の上で腰を振っている・・・何だこの状況・・・)
パトは寝がえりをする振りをして首を琴歌のベッドの方に向く。
すると琴歌は薄目を空けてその状況を見て、自慰行為をしていた。
パト(今日のメルリア、やけにグイグイ来るなって思ってたけど嫉妬してたのかな・・・独占欲強いのかな・・・ちょっと悪い事したな、)
パトは寝起きでありながらも現状を把握し、ただメルリアもわざわざ夜這いをしてまで、自分にバレないように独占欲を抑えようと頑張ってるため、寝たふりをしてその場を見過ごそうとしたが・・・
パト「うう!」
パトはあまりにも必死に動くメルリアの姿に耐え切れず思い切りメルリアの手を引っ張り、寝たまま抱きしめ、下からメルリアを突き、メルリアを満足させる
メルリア「アナタ?!ごめんなさい?!起こしてしまって?!」
パト「ごめん、嫉妬させちゃったね、俺が動くからそのまま身を委ねて」
メルリア「はい・・・///」
琴歌はその会話の一部始終を見ていた
琴歌(凄い、こんな近くで見られるなんて、それにパト君、ちゃんとメルリア様の異変に気付いてあげてる・・・やっぱり私達の細かい変化にも常に見てくれてるからこそすぐに気付いてくれる・・・だから私達はパト君の事が好きなんですよね)
琴歌はパトが起きて自分を確認したのをしっかり理解していた、だがパトはそれを知っても琴歌自身がそれを求めたからそのまま行為を続けた。おそらくここに居たのが雪花ならメルリアを制止していただろう。
琴歌(ダメ、これは私も我慢できない・・・疼いちゃう・・・)
琴歌は布団の中でズボンをずらし、下着もずらし、自身の股間を慰めるように弄っていた。
メルリア「ダメです!このままだと私!!」
・・・・・・
あれから数十分の時間が経った。
メルリアは何度も絶頂を迎え、そして今パトに身を委ねて頭を撫でられている。
メルリア「ごめんなさい、私、専属侍女なのに・・・」
パト「メルリアだって特別だ、我慢なんてしなくていい、いつでも一人の女性として居てくれてもいいんだ」
メルリア「嬉しい、侍女として扱われる時はどうなるかと思ったのに・・・こんなに幸せでいいのでしょうか・・・」
パト「いいんだ、メルリアはメルリアの幸せをここで見つけて欲しい、俺はそれを望むよ」
メルリア「うん・・・」
メルリアはそのまま満足な笑みのまま裸でパトの隣で寝てしまった。
パトから優しい声と性行為による満足感で心の底から安心し、満たされたのだろう。
パトはメルリアが寝静まったのを確認してから琴歌のベッドに向かう。
パト「満足か?琴歌?」
琴歌「欲しい・・・です」
琴歌はパトに満たれながらも股間を弄るのを辞めない程興奮していた、そんな見た事ない程興奮している琴歌を見たパトはさっきまでメルリアと性行為をしていたにも関わらずそのまま琴歌とも始めた。
・・・・・・
朝・・・
パト「このままだと絶対にダメな気がする・・・」
パトのベッドには裸のメルリアと裸の琴歌がパトの左右に居る状態だった。
パト(どんどんタガが外れてる・・・このままだと絶対にダメだ・・・どこかで認識を改めないと駄目だ・・・)
パトは罪悪感で顔を隠したかったが、生憎両腕とも腕枕をしていて使えなかった。
そしてパトは二人の満足な寝顔を見て、考えた。
パト(でもこうやって二人の笑顔を見れるのなら・・・良かったのかもな)
パトはそのまま二人の頭を撫でて二人を起こし、準備を始める。
・・・・・・
琴歌「さて!パト君!今日は一緒に遊びに行きましょう!」
メルリア「私もご同行していいのですか?」
パト「メルリアは俺の専属侍女だろ?しっかり俺の面倒と護衛頼むよ!琴歌は帝国でも大事だし、俺にとっても大事だからね!任せたよ!」
琴歌「お願いしますね!メルリア様!」
メルリア「はい!お任せください!」
エイリ「行ってらっしゃいませ」
フルール「お気をつけて」
三人は琴歌の長い休暇の相手をしながら充実した一週間を過ごした。
パトは悩んだが、現状、今のままの方が誰も不幸にならないため、いい案が出るまではしっかり愛せるだけ愛そうと決めた。
琴歌「私がしっかり支えますからね!お互い一緒に前に進みましょうね!」
メルリア・エイリ・フルール
この三人は普段から姉妹のように仲が良く、互いに助け合い、教え合い、日頃の仕事も一生懸命に努めている。
・・・・・・
メルリア「エイリ、ここは昨日はありがとう、凄く助かったわ」
エイリ「メルリア様、いえいえ、私で出来る事があればいつでも言ってください」
フルール「仕事が大変ですね、私はまだまだですよ・・・」
パト(眼福だな~、この空間は絶対死守だな)
琴歌「パト君どうしました?」
パト「いやぁ~、琴歌はあの三人どう思う?」
琴歌「仲良くていいですね、凄く楽しそうです」
パト「そうだよね、ちなみに琴歌は普段の仕事はどう?」
琴歌「そうですね、心許せる場所はここくらいですね、政治部隊は一言一言を選ばないといけないし、常に相手の考えを探らないといけませんし、探られますし、駆け引きばかり強いられて正直息が詰まりそうです、弱みを見せれないというか・・・」
パト「琴歌、辛い時は俺の所にずっといても良いんだぞ?琴歌の本来の役割は俺の傍に居る事だ、本来専属侍女は専属神の本来の仕事が出来ないからその補完で入って貰っているだけだからな、辛くなったり自分の居場所がわからなくなったらここが居場所だからいつでも好きな時にここに居て良いんだ」
パトは月花の件もあり、仕事で精神を病むような事だけは絶対に阻止したいのだ。
琴歌「そうですね、本当に苦しい時はそうします、でも今は頑張ります」
パトは琴歌を抱きしめる
パト「馬鹿、本当に苦しい時はもう手遅れなんだ、政治なんて知らないし、今でも整ってるんだ、琴歌のためならメリアに命令を使ってでも政治活動を休止させる、琴歌、甘えは逃げじゃない、琴歌の権利だぞ、賢い琴歌なら使える物は使わないといけないよな?」
琴歌「はい、では一週間程休みいいですか?正直ちょっと辛いので」
パト「わかった!そうだ!せっかくだし今日明日休んで、身体が休んだら1日一緒に出掛けない?俺また久しぶりに琴歌と二人きりでデートしたい!」
琴歌「いいですね!久しぶりに東京に遊びに行きたいですし、そうしましょう!」
パト「決まり!ならせっかくだし今日は泊っていきなよ!ここは発言なんて気にしなくていいからさ!」
琴歌「そうですね!では寝泊まり道具を」
パト「エイリ、琴歌の寝泊まり道具を取ってきて、メルリア、メリアをここに呼んでくれ、フルール、侍女を一人呼んでベッドを一つ追加の依頼をしてくれ」
メルリア「わかりましたアナタ」
エイリ「はい!取ってきます!」
フルール「はい!」
3人は各自の命令を与えられ動いた。
琴歌「侍女さんの扱いにも慣れてきましたね、パト君」
パト「あの三人はね、俺が面倒を見るって決めたからさ、遠慮なんてする必要がないんだ、それにあの三人なら気を許せるんだ」
琴歌「夜伽の件ですか?」ニヤニヤ
パト「見てたのか?」汗ダラダラ
琴歌「いえ、勘です、まったく浮気性な人ですね、パトさんは」プイ
パト「ごめん!クズ発言過ぎるけど、琴歌が大事なのは間違いないから!」
琴歌「冗談です!でもあまり節操を無くさないようにしてくださいね?溜まったら力不足ですけど私が頑張りますよ!」
琴歌はやる気満々と言わんばかりにパトに意気込みを向ける。
パト「やる気になってくれるのは凄く嬉しいけど」
パト(琴歌って確か他人の性行為を見て興奮する性癖があったんだよな・・・)
パト「ちなみにだけど、理想の性行為は誰?」
琴歌「カナちゃんですね!私の中では一番理想的ですしお互いが本当に分かっているような凄く良い性行為なので私もあのようになりたいです!」
パト「もう隠さないのね・・・」
琴歌「はい!パトさんにそういう所を隠しても意味ないかなって思って、えへへ」
パト「雪花の時もそうだったしね、複数人とか興味あるの?」
琴歌「どうでしょう、混ざりたいとは考えた事はないですね、」
パトと琴歌はそんな猥談を平気な顔で話せるくらいはお互いに心を許している、初めて会った東京の時に比べたら二人の関係はいい方向に進んでいた。
琴歌「パト君は専属神の中で一番お気に入りの性行為は誰なんですか?」
パト「そうだな、専属神の中でって言っても本当に滅多にしない子も居るからな、アリシアとかソフィアとか・・・後はラルもだな、この3人はしないな~」
琴歌「ソフィアちゃんとはヤッた事あるのですか?」
パト「ないな、キスまでだな、それも数える程度だ、ソフィアはまだ性欲という概念がないな、あれは、まあ俺もそれが気が楽な所があるけどね、健全な自分で居られるって感じかな」
琴歌「ソフィアちゃん本人がまだそう言う事を求めないのならその方がいいですね、アリシア様やラル様は確かに見ませんね」
パト「アリシアは俺が求めたらって感じだね、ラルはちょっと抵抗がある感じはあるね、だからそれ以外で愛情表現が伝わるようには頑張ってるかな」
琴歌「経験はあるんですね!」
パト「ラルは本当に数える程度だよ、余程ラルが求めた時くらいだ、俺からは求めないよ、それがラルにとって重荷になって欲しくないからね」
琴歌「流石ですね!それで一番好きなのは誰です?」ニコニコ
パト「そうだな~、メリアは満足度が凄いし、雪花も好きだし、カナはもちろん、ハクみたいに控え目なのも好きだし、琴歌との行為も俺は凄く好きだ、ソルテは・・・前戯が上手すぎるし、月花も好きだし・・・」う~ん
琴歌「皆好きなんですね、想定通りの回答ですけど」
パト「決めれないよ、どっちかと言うと行為の上手さよりも誰と行為をするかが大事だから、上手い下手なんてあまり気にしないかな」
琴歌「そうなんですか、それはちょっと残念ですね、私なりにパト君に喜んでもらえるように研究しているんですけどね」
パト「それは嬉しいけど、前みたいに無理しなくていいからね?雪花の真似だっけ?」
琴歌「はい・・・腰が壊れるかと思いました・・・感じるというより疲労感の方が強すぎて・・・」
パト「琴歌は受け身でいいよ!俺はそういう琴歌との行為が好きだからさ!」
琴歌「それは嬉しいですね、っと音が近づいて来ましたね、この音はメリアさんですね」
パト(わかるんだ・・・どんどん歌姫の名に恥じない実力が身についてきてるな)
・・・・・・
メルリア「メリアは連れてきました」
メリア「何ですかご主人?メルリア姉様を使ってまで私をこの部屋に呼んで?まさか?!姉妹丼?!雪花ちゃんと月花ちゃんで出来ないからってまさか私とメルリア姉様を?!///」
パト「俺を性の亡者みたいな扱いすんな、琴歌の件だ、琴歌に一週間程休日を与えたい、それでその間仕事を進められたら琴歌も気になって休めないから琴歌が休み一週間は政治の仕事全体もストップしてほしい」
メリア「また無茶なお話を・・・でも命令なんですよね?」
パト「流石メリア!わかってるじゃないか!もちろんメリアが無理と言っても命令を使う、国より琴歌の方が大事だからな!」ドヤ
琴歌「ありがとうございます!パト君!」
メリア「私も大事ですよね!ご主人!」
パト「それはもちろん!専属神は皆国より大事だ!それに以前の月花みたいになって欲しくないしね、俺の我儘で琴歌を休ませたい!」
メルリア「アナタ・・・」クイクイ
メルリアはパトの服の裾を少し引っ張る
パト「もちろんメルリアやエイリ、フルール、俺の国で生活している侍女皆大事だ、そもそもメリア達の仕事のおかげで政治は殆ど上手くいってるわけだし、メリアもこの際ゆっくり休みなさい!」
メリア「私はアリシアの案件の面倒を見ますよ、政治の件は了解しました、帝国の政治自体は殆ど障っていませんし、問題ないんじゃないですか?」
パト「よし!なら琴歌!一週間休みだ!どうする?一人の時間どれだけ欲しい?」
琴歌「全部パトさんとの時間がいいですね、一人の時間は日頃の日常で存分に味わっていますので」
パト「よっしゃ!なら一週間この部屋でお泊りだな!」
琴歌「勉学や訓練も普段通りやってもらっていいですよ♪それをゆっくり眺めるのもやってみたかったんです♪」
パト「おお!それはやる気出るね!」
メルリア「アナタ・・・」
メルリアは少し嫉妬していた、メルリアの中で行為をしたあの時からパトへの感情が大きく変わっていた。
メリア(あのメルリア姉様が嫉妬、完璧に虜ですね、しかもこの環境、焦らしに焦らし、私達に気を掛けてくれるご主人を見て嫉妬し、寂しくなり、そしてご主人から相手をして貰えばその時に強い幸福感で満たされ、それが脳を侵食し、依存する・・・メルリア姉様・・・知識として知っててもわからないものでしょう?これがご主人への依存です、凄いんですよ、ご主人は)
メリアはメルリアの姿を見て、現状に満足し、その場を後にする。
メリア「では琴歌ちゃんとの休日が終わったら次は私ですね!琴歌ちゃんもこの一週間は仕事の話は絶対にしないので気にしなくていいですからね!約束です!」
琴歌「はい、お願いしますね!メリアさん!」
メリアはパトと琴歌に声を掛け、パトの部屋を出る。
メリア(さて、メルリア姉様は完全に手に入れましたし、覚醒して戦力も絶対的な物に近づいた、謙虚ありながらも私達の事を第一に考えてくれる私達の主様は素敵でしょう?私は絶対にずっと傍に居ますよ、今はメルリア姉様に預けますけどね・・・)
メリアは不敵な笑みを浮かべながら後にする、その姿を見た侍女は「機嫌がいいのかな?」程度に考えていた。
・・・・・・
そして今晩・・・パトは目の前の現状が理解出来なかった。
メルリア「はぁ、はぁ、はぁ///」ユサユサ
パト(なんか下半身に違和感があると思って起きて薄目を空けたらメルリアが裸で俺の上で腰を振っている・・・何だこの状況・・・)
パトは寝がえりをする振りをして首を琴歌のベッドの方に向く。
すると琴歌は薄目を空けてその状況を見て、自慰行為をしていた。
パト(今日のメルリア、やけにグイグイ来るなって思ってたけど嫉妬してたのかな・・・独占欲強いのかな・・・ちょっと悪い事したな、)
パトは寝起きでありながらも現状を把握し、ただメルリアもわざわざ夜這いをしてまで、自分にバレないように独占欲を抑えようと頑張ってるため、寝たふりをしてその場を見過ごそうとしたが・・・
パト「うう!」
パトはあまりにも必死に動くメルリアの姿に耐え切れず思い切りメルリアの手を引っ張り、寝たまま抱きしめ、下からメルリアを突き、メルリアを満足させる
メルリア「アナタ?!ごめんなさい?!起こしてしまって?!」
パト「ごめん、嫉妬させちゃったね、俺が動くからそのまま身を委ねて」
メルリア「はい・・・///」
琴歌はその会話の一部始終を見ていた
琴歌(凄い、こんな近くで見られるなんて、それにパト君、ちゃんとメルリア様の異変に気付いてあげてる・・・やっぱり私達の細かい変化にも常に見てくれてるからこそすぐに気付いてくれる・・・だから私達はパト君の事が好きなんですよね)
琴歌はパトが起きて自分を確認したのをしっかり理解していた、だがパトはそれを知っても琴歌自身がそれを求めたからそのまま行為を続けた。おそらくここに居たのが雪花ならメルリアを制止していただろう。
琴歌(ダメ、これは私も我慢できない・・・疼いちゃう・・・)
琴歌は布団の中でズボンをずらし、下着もずらし、自身の股間を慰めるように弄っていた。
メルリア「ダメです!このままだと私!!」
・・・・・・
あれから数十分の時間が経った。
メルリアは何度も絶頂を迎え、そして今パトに身を委ねて頭を撫でられている。
メルリア「ごめんなさい、私、専属侍女なのに・・・」
パト「メルリアだって特別だ、我慢なんてしなくていい、いつでも一人の女性として居てくれてもいいんだ」
メルリア「嬉しい、侍女として扱われる時はどうなるかと思ったのに・・・こんなに幸せでいいのでしょうか・・・」
パト「いいんだ、メルリアはメルリアの幸せをここで見つけて欲しい、俺はそれを望むよ」
メルリア「うん・・・」
メルリアはそのまま満足な笑みのまま裸でパトの隣で寝てしまった。
パトから優しい声と性行為による満足感で心の底から安心し、満たされたのだろう。
パトはメルリアが寝静まったのを確認してから琴歌のベッドに向かう。
パト「満足か?琴歌?」
琴歌「欲しい・・・です」
琴歌はパトに満たれながらも股間を弄るのを辞めない程興奮していた、そんな見た事ない程興奮している琴歌を見たパトはさっきまでメルリアと性行為をしていたにも関わらずそのまま琴歌とも始めた。
・・・・・・
朝・・・
パト「このままだと絶対にダメな気がする・・・」
パトのベッドには裸のメルリアと裸の琴歌がパトの左右に居る状態だった。
パト(どんどんタガが外れてる・・・このままだと絶対にダメだ・・・どこかで認識を改めないと駄目だ・・・)
パトは罪悪感で顔を隠したかったが、生憎両腕とも腕枕をしていて使えなかった。
そしてパトは二人の満足な寝顔を見て、考えた。
パト(でもこうやって二人の笑顔を見れるのなら・・・良かったのかもな)
パトはそのまま二人の頭を撫でて二人を起こし、準備を始める。
・・・・・・
琴歌「さて!パト君!今日は一緒に遊びに行きましょう!」
メルリア「私もご同行していいのですか?」
パト「メルリアは俺の専属侍女だろ?しっかり俺の面倒と護衛頼むよ!琴歌は帝国でも大事だし、俺にとっても大事だからね!任せたよ!」
琴歌「お願いしますね!メルリア様!」
メルリア「はい!お任せください!」
エイリ「行ってらっしゃいませ」
フルール「お気をつけて」
三人は琴歌の長い休暇の相手をしながら充実した一週間を過ごした。
パトは悩んだが、現状、今のままの方が誰も不幸にならないため、いい案が出るまではしっかり愛せるだけ愛そうと決めた。
琴歌「私がしっかり支えますからね!お互い一緒に前に進みましょうね!」
2022年12月05日
No.84 十三天の心 セラ
セラ「お帰りなさいませご主人様・・・」シーン
・・・
セラ「お帰りなさいませご主人様・・・」シーン
セラ「なにか違うのよね、いや、可憐で品があるのは当然なのだけど、どこか違うというか、満足できないというか、挨拶が平凡だからかしら?」
セラの住まいは第一の園に存在するパトが来日してきた時用の宮殿が存在し、普段は誰も住んでいないためセラが勝手に住んでいた。
セラ「これは主本人を呼んでこの違和感を解決しないと気持ち悪すぎてぐっすり眠れないわ」
セラはそう言うととりあえず勝手に現実世界に行き、パトを連れて来る
・・・・・・
パト「俺、暇だけど暇じゃないんだけど?」ムス―
セラ「可愛くて美しくて誰が見ても羨む美貌を持つ私に誘われた事を感謝しなさい駄主様」超絶上から目線
パト「来て早々無茶苦茶失礼な接待された、これがメイドのすることかよ!」
セラ「そうだったわ、というよりやっぱり臭いわね」
セラはそう言うとパトの身体にアルコールと香水を掛けようとした、だがパトも何度もその手にやられないためにそのスプレーから距離を取り、対策をする。
パト「ふふふ、俺が何度もそんなスプレー攻撃を許すと思うかね?駄メイド?」
セラ「ではロケット型を」ガチャン!!!
パト「は?!ふざけんな!どこから出した!そんなあからさまなネタみたいなロケットを出しやがって!!恥ずかしくないのかよ?!」
セラ「いいえ!むしろ主様相手にこれを打てると考えるだけでテンション上がりますね!!」
セラはそう言うと情け容赦なしにパトに向かってアルコール液が大量に入ったロケットをパトに向けて放つ!
パト「ぎゃあああああああ!!!」ズド――――ン!!!
ロケットの先端は凄く柔らかいクッションを使用しており、パトは怪我をしなかったが、身体中アルコールまみれになった。
セラ「うわ、アルコールくさ、酒に飲まれる男って情けないよね~」
パト「一滴も入ってねえわ!って本当にくさ?!これマジで臭いんだけど?!」
セラ「うるさいですね、とりあえずさっさと着替えるなりお風呂に入るなりしてその匂いを落としてください、不愉快度数が爆上がり過ぎて困惑超えてますが?」
パト「わかってるよ!まったく結局なんのために呼んだんだよ・・・」ブツブツ
パトはブツブツと文句を言いながら浴室に向かって歩いて行った。
セラ(は!メイドとして主の身体を洗うのは当然!ならこのままメイドとしての威厳というのを見せてあげた方がいいわね!)
・・・・・・
セラ「なんですか?メイドの前で服なんか脱いで?自分のメイドならセクハラは存在しないと思いました?最低ですね、失望しました、この件は裁判でじっくり話し合いましょう」
パト「なら俺はお前が勝手に俺の居る更衣室に入って来た件について勝負をしようじゃないか」
セラ「まあまあ、そんないちいち目くじら立ててないで、早く水着履いてください、デリカシーという言葉を育てようと地面にでも埋めたのですかね、そんなんじゃ育たないのに」はぁ~(溜息)
パト「その言葉そっくりそのまま帰してやるよ!駄メイド!!」
パトはそう言いながらセラに水着を用意させ、セラが持ってきた際どいブーメランパンツを履いて大浴場に入る。
パト「お前の水着のセンスはどうなっとるんじゃ?」
セラ「布面積が少ない方が洗いやすいでしょう、スーパーメイドが配慮したのですから黙って涙を流しながら感謝をしながらさっさとそのアルコール臭を取ってください」
パト「お前が付けた臭いだけどな?」
パトは渋々シャワーとせっけんを使って身体を念入りに洗う。
その間後ろでセラはパトをまくしたてる
セラ「え、そこは臭いがキツイんですからもっと洗いましょうよ、」
セラ「背中、そんなんじゃ全然洗えてませんよ、まあ手伝いませんけど」
セラ「首元や耳元はもっと念入りにしてください、これだからゴミカスと言われるんです」
パト「トゲしかない言葉のオンパレード!そして凄くうるさいヤジ!!というか手伝う気がないなら出ていけ!というかなんで俺の真後ろに居るの?!」
セラ「え?スーパーメイドですから?やっぱり主のお供をしないといけないでしょう?」
パト「ただ傍で立っててお供していると思ったら大間違いだぞ?」
セラ「ほら、早く洗う!そもそもこんなことをするために呼んだんじゃないんだから!」
パト「敬語ー!メイドの基礎ー!自身の辞書に【礼儀】という言葉を削除したかのような暴君?!」
パトはそんなこんな言いながら身体を洗い終え、大きなお風呂に浸かる
パト「おお、ここのお湯はなんか違うんだな」
セラ「それはまあ・・・」
パト「なんて湯を使ってるんだ?」
セラ「知らない、というより自分の家に流れてる水が何水なんかわかるわけないでしょ?」
パト「ああ、まあ、確かにそうか、別に特別な温泉を引いてるわけじゃないんだな」
セラ「いや、えっと・・・うん!多分そう!!」
パト(こいつに聞くだけ無駄だな・・・)
パトはそう思いながら湯から上がり、身体を拭き用意されていた服を着る
パト「へえ、セラが用意してくれたのか?」
セラ「いえ、もう数か月ここに放置してある服です、まあ、ここは清潔なので問題ないですよ」
パト「・・・まあ別にそういうのに抵抗ないからいいけど・・・」
・・・・・・
パトが髪の毛を乾かし、そして談話室に移動しようとした時、セラが両手を広げる
セラ「メイドが頑張ったご褒美、しっかり抱きしめるんですよ」ドヤ
パト「・・・」(お前が何をやったんだ?って思うけどここでやっておかないとまた面倒臭いからやっておこう・・・)
パトはそう考え、セラを抱きしめる
セラ「流石に石鹸を使ったので臭くないですね!」
パト「そうかい、それは良かったよ」
パトからはセラの表情はまったく見えない、セラはどのような顔をしているのか、興味がないわけではないが、とりあえずある程度抱きしめると離れる。
パト(特に変わったことはなし、顔が赤くなってるわけでもないし、やっぱり抱きしめる事に関してはそこまで思ってないんだろうな)
パトはそう考えながら更衣室を後にする。
セラはパトが更衣室を出たのを見計らって、顔をにやけさせ、先ほどの抱きしめられた幸福感を堪能していた。
そしてすぐに顔を引き締め、パトの元に行く。
・・・・・・
パト「それで元々の目的ってなんだっけ?」
セラ「私がスーパーメイド、だけど最近何処か普通というか、スーパーが足りないというか・・・だから主様を使えば多少は感覚を取り戻せるのでは、っと思いまして」
パト「安心しろセラ、最初からスーパーポンコツメイドだったから、そういう意味ではまったく変わってないから」
セラ「そんな冗談、今は求めてません!」
パト「あの今までの暴挙を冗談で済ませんな!」
セラ「それで挨拶から仕草までスーパーである事を主様に見て貰いたいの」
パト「はぁ・・・いいけど」
セラはパトがそう言うと同時にそのまま部屋から出ていき、ノックから始める
コンコンコンコンコン
パト(ノック多いな)
バターン!!(扉を思い切り開ける音)
パト(静かに開けろや!びっくりするだろ?!)
セラは何食わぬ顔でパトの元まで近づき、挨拶をする
セラ「主様、なにをご求めで?」
パト「いや、何も求めてないけど?」
セラ「いや、だから何をご求めで?」
パト「だから!何も求めてないんだけど?!」
セラ「そうですか、ならさっさと要求を決めてください、一人のメイドの行動管理も出来ない主様、下々に的確に仕事を与える事が主様の求めらることなのに何も命令しないなど、周りから給料泥棒や窓際族など馬鹿にされるじゃないですか、やる気のある若い子の可能性を摘み取る気ですか?それが嫌ならさっさと命令でもなんでもしてください!!」
パト「重いわ!!俺のひとつのさりげない命令にどんだけ人生左右されてんだよ!別に主が現時点で何も求めないくらい満足してるんだからいいだろ?!」
セラ「成程、では何もしません、それがスーパーメイド」ドヤ
パト「いや、俺の事は良いからこの宮殿?屋敷?の清掃でもしてたら?」
セラ「それはもう終わってます、私綺麗好きなのでチリひとつ落ちてる事が許せないので」
パト「そんな馬鹿な~~」
パトはそう言いながら周りを見渡す、すると確かに傍から見たら埃一つ被ってはいなかった。
パト「・・・マジじゃん、でも俺の服は?!」
セラ「数か月手入れしなくてもいいくらいに繊細に洗って管理しているに決まっているでしょう、カビ臭いなんて最低過ぎて私が許せないわ」
パト(セラって掃除方面に関してはマジのスーパーメイドだ・・・それ以外が壊滅的だけど・・・)
パト「凄いじゃないかセラ!見直したよ!いや本当!」
セラ「何を今更、スーパーメイドなのだから当然です」ドヤ
セラは口ではそう言っているが顔は明らかなドヤ顔だった。
パト「セラ!屋敷の掃除を任せる!俺はその間に帰る!」
セラ「了解しました、もう終わってるので帰るのは許しません」
パト「くっそ!逃げようとしたが回り込まれてしまった!!」
セラ「どうせ暇なのでしょう?なら私のスーパーメイドの訓練に付き合いなさい、従属のお願いを聞くのも主の大事な務めでしょう!」
パト「はいはい、わかった、満足するまで付き合うよ」
セラ(やった!)「それでは続いて食事を運ぶ時の動作を・・・」
セラは少々人間関係が不器用だが、それでも主と一緒に居たいという気持ちだけは頑張って出している。パトはそんなセラに気付くことはない・・・
・・・
セラ「お帰りなさいませご主人様・・・」シーン
セラ「なにか違うのよね、いや、可憐で品があるのは当然なのだけど、どこか違うというか、満足できないというか、挨拶が平凡だからかしら?」
セラの住まいは第一の園に存在するパトが来日してきた時用の宮殿が存在し、普段は誰も住んでいないためセラが勝手に住んでいた。
セラ「これは主本人を呼んでこの違和感を解決しないと気持ち悪すぎてぐっすり眠れないわ」
セラはそう言うととりあえず勝手に現実世界に行き、パトを連れて来る
・・・・・・
パト「俺、暇だけど暇じゃないんだけど?」ムス―
セラ「可愛くて美しくて誰が見ても羨む美貌を持つ私に誘われた事を感謝しなさい駄主様」超絶上から目線
パト「来て早々無茶苦茶失礼な接待された、これがメイドのすることかよ!」
セラ「そうだったわ、というよりやっぱり臭いわね」
セラはそう言うとパトの身体にアルコールと香水を掛けようとした、だがパトも何度もその手にやられないためにそのスプレーから距離を取り、対策をする。
パト「ふふふ、俺が何度もそんなスプレー攻撃を許すと思うかね?駄メイド?」
セラ「ではロケット型を」ガチャン!!!
パト「は?!ふざけんな!どこから出した!そんなあからさまなネタみたいなロケットを出しやがって!!恥ずかしくないのかよ?!」
セラ「いいえ!むしろ主様相手にこれを打てると考えるだけでテンション上がりますね!!」
セラはそう言うと情け容赦なしにパトに向かってアルコール液が大量に入ったロケットをパトに向けて放つ!
パト「ぎゃあああああああ!!!」ズド――――ン!!!
ロケットの先端は凄く柔らかいクッションを使用しており、パトは怪我をしなかったが、身体中アルコールまみれになった。
セラ「うわ、アルコールくさ、酒に飲まれる男って情けないよね~」
パト「一滴も入ってねえわ!って本当にくさ?!これマジで臭いんだけど?!」
セラ「うるさいですね、とりあえずさっさと着替えるなりお風呂に入るなりしてその匂いを落としてください、不愉快度数が爆上がり過ぎて困惑超えてますが?」
パト「わかってるよ!まったく結局なんのために呼んだんだよ・・・」ブツブツ
パトはブツブツと文句を言いながら浴室に向かって歩いて行った。
セラ(は!メイドとして主の身体を洗うのは当然!ならこのままメイドとしての威厳というのを見せてあげた方がいいわね!)
・・・・・・
セラ「なんですか?メイドの前で服なんか脱いで?自分のメイドならセクハラは存在しないと思いました?最低ですね、失望しました、この件は裁判でじっくり話し合いましょう」
パト「なら俺はお前が勝手に俺の居る更衣室に入って来た件について勝負をしようじゃないか」
セラ「まあまあ、そんないちいち目くじら立ててないで、早く水着履いてください、デリカシーという言葉を育てようと地面にでも埋めたのですかね、そんなんじゃ育たないのに」はぁ~(溜息)
パト「その言葉そっくりそのまま帰してやるよ!駄メイド!!」
パトはそう言いながらセラに水着を用意させ、セラが持ってきた際どいブーメランパンツを履いて大浴場に入る。
パト「お前の水着のセンスはどうなっとるんじゃ?」
セラ「布面積が少ない方が洗いやすいでしょう、スーパーメイドが配慮したのですから黙って涙を流しながら感謝をしながらさっさとそのアルコール臭を取ってください」
パト「お前が付けた臭いだけどな?」
パトは渋々シャワーとせっけんを使って身体を念入りに洗う。
その間後ろでセラはパトをまくしたてる
セラ「え、そこは臭いがキツイんですからもっと洗いましょうよ、」
セラ「背中、そんなんじゃ全然洗えてませんよ、まあ手伝いませんけど」
セラ「首元や耳元はもっと念入りにしてください、これだからゴミカスと言われるんです」
パト「トゲしかない言葉のオンパレード!そして凄くうるさいヤジ!!というか手伝う気がないなら出ていけ!というかなんで俺の真後ろに居るの?!」
セラ「え?スーパーメイドですから?やっぱり主のお供をしないといけないでしょう?」
パト「ただ傍で立っててお供していると思ったら大間違いだぞ?」
セラ「ほら、早く洗う!そもそもこんなことをするために呼んだんじゃないんだから!」
パト「敬語ー!メイドの基礎ー!自身の辞書に【礼儀】という言葉を削除したかのような暴君?!」
パトはそんなこんな言いながら身体を洗い終え、大きなお風呂に浸かる
パト「おお、ここのお湯はなんか違うんだな」
セラ「それはまあ・・・」
パト「なんて湯を使ってるんだ?」
セラ「知らない、というより自分の家に流れてる水が何水なんかわかるわけないでしょ?」
パト「ああ、まあ、確かにそうか、別に特別な温泉を引いてるわけじゃないんだな」
セラ「いや、えっと・・・うん!多分そう!!」
パト(こいつに聞くだけ無駄だな・・・)
パトはそう思いながら湯から上がり、身体を拭き用意されていた服を着る
パト「へえ、セラが用意してくれたのか?」
セラ「いえ、もう数か月ここに放置してある服です、まあ、ここは清潔なので問題ないですよ」
パト「・・・まあ別にそういうのに抵抗ないからいいけど・・・」
・・・・・・
パトが髪の毛を乾かし、そして談話室に移動しようとした時、セラが両手を広げる
セラ「メイドが頑張ったご褒美、しっかり抱きしめるんですよ」ドヤ
パト「・・・」(お前が何をやったんだ?って思うけどここでやっておかないとまた面倒臭いからやっておこう・・・)
パトはそう考え、セラを抱きしめる
セラ「流石に石鹸を使ったので臭くないですね!」
パト「そうかい、それは良かったよ」
パトからはセラの表情はまったく見えない、セラはどのような顔をしているのか、興味がないわけではないが、とりあえずある程度抱きしめると離れる。
パト(特に変わったことはなし、顔が赤くなってるわけでもないし、やっぱり抱きしめる事に関してはそこまで思ってないんだろうな)
パトはそう考えながら更衣室を後にする。
セラはパトが更衣室を出たのを見計らって、顔をにやけさせ、先ほどの抱きしめられた幸福感を堪能していた。
そしてすぐに顔を引き締め、パトの元に行く。
・・・・・・
パト「それで元々の目的ってなんだっけ?」
セラ「私がスーパーメイド、だけど最近何処か普通というか、スーパーが足りないというか・・・だから主様を使えば多少は感覚を取り戻せるのでは、っと思いまして」
パト「安心しろセラ、最初からスーパーポンコツメイドだったから、そういう意味ではまったく変わってないから」
セラ「そんな冗談、今は求めてません!」
パト「あの今までの暴挙を冗談で済ませんな!」
セラ「それで挨拶から仕草までスーパーである事を主様に見て貰いたいの」
パト「はぁ・・・いいけど」
セラはパトがそう言うと同時にそのまま部屋から出ていき、ノックから始める
コンコンコンコンコン
パト(ノック多いな)
バターン!!(扉を思い切り開ける音)
パト(静かに開けろや!びっくりするだろ?!)
セラは何食わぬ顔でパトの元まで近づき、挨拶をする
セラ「主様、なにをご求めで?」
パト「いや、何も求めてないけど?」
セラ「いや、だから何をご求めで?」
パト「だから!何も求めてないんだけど?!」
セラ「そうですか、ならさっさと要求を決めてください、一人のメイドの行動管理も出来ない主様、下々に的確に仕事を与える事が主様の求めらることなのに何も命令しないなど、周りから給料泥棒や窓際族など馬鹿にされるじゃないですか、やる気のある若い子の可能性を摘み取る気ですか?それが嫌ならさっさと命令でもなんでもしてください!!」
パト「重いわ!!俺のひとつのさりげない命令にどんだけ人生左右されてんだよ!別に主が現時点で何も求めないくらい満足してるんだからいいだろ?!」
セラ「成程、では何もしません、それがスーパーメイド」ドヤ
パト「いや、俺の事は良いからこの宮殿?屋敷?の清掃でもしてたら?」
セラ「それはもう終わってます、私綺麗好きなのでチリひとつ落ちてる事が許せないので」
パト「そんな馬鹿な~~」
パトはそう言いながら周りを見渡す、すると確かに傍から見たら埃一つ被ってはいなかった。
パト「・・・マジじゃん、でも俺の服は?!」
セラ「数か月手入れしなくてもいいくらいに繊細に洗って管理しているに決まっているでしょう、カビ臭いなんて最低過ぎて私が許せないわ」
パト(セラって掃除方面に関してはマジのスーパーメイドだ・・・それ以外が壊滅的だけど・・・)
パト「凄いじゃないかセラ!見直したよ!いや本当!」
セラ「何を今更、スーパーメイドなのだから当然です」ドヤ
セラは口ではそう言っているが顔は明らかなドヤ顔だった。
パト「セラ!屋敷の掃除を任せる!俺はその間に帰る!」
セラ「了解しました、もう終わってるので帰るのは許しません」
パト「くっそ!逃げようとしたが回り込まれてしまった!!」
セラ「どうせ暇なのでしょう?なら私のスーパーメイドの訓練に付き合いなさい、従属のお願いを聞くのも主の大事な務めでしょう!」
パト「はいはい、わかった、満足するまで付き合うよ」
セラ(やった!)「それでは続いて食事を運ぶ時の動作を・・・」
セラは少々人間関係が不器用だが、それでも主と一緒に居たいという気持ちだけは頑張って出している。パトはそんなセラに気付くことはない・・・
2022年12月04日
No.83 十三天の心 ニア
今回【十三天の心】に選ばれたニアには二つの顔がある
・元気で天然な愛玩動物のようなニア
・暗殺を得意とし、獲物を絶対に仕留めるニア
二つの顔を持つニアだが答えは簡単で人格が二つあるのだ。
その切り替え方は頭に着けている鈴であり、その鈴は特別でニア本人かニアの主である者でしかその鈴を鳴らす事はできない仕様になっている。
つまりニアの人格を変えるには現時点ではニア本人、パト、ミール、シンの4名のみとなっている。
普段の温厚なニアは戦闘という戦闘が一切出来ないため、戦場や戦闘が必要な時は残虐性のあるニアに切り替え、戦うのである。
・・・・・・
ニア「お花畑だ~~綺麗だね~~」
ニアは普段は能天気過ぎて、仕事で山菜を取る間に寄り道をして一人でお花畑ではしゃぎ遊び呆けるような子だった。
だが種族的にそのような子が多い種族なのでそれに対してそこまで咎める者も居なかった。
ニア「【十三天の心】に選ばれて何か変わるかなって思ったけど特に変わったことないね~」
ニアは【十三天の心】に選ばれた後も元々住んでいた森の中にある狸族の里で過ごしていた。
幹部に利益を与える行為さえしなければ何処に住んでてもいいというのが【十三天の心】のルールなのだ。
なので余程物好きではない限り何の文化もない【第二の園】には誰も済まずにあらゆる文化が整っている他の園に他のメンバーも過ごしているのだ。
ニア「あの時皆で顔を合わせた時以来他の子に会ってないし、女帝と呼ばれるようになったらしいけど特にやる事もないし・・・あ!そういえばもう一人のニアの仕事が無くなったんだよね!どうしよう!お金なくなるよ?!」
ニアは草食なので食事には困らないのだが、何分それ以外の生活費が必要であり、それらを払うための資金源が絶たれてしまい困惑していた。
ニア「ここのお花畑のお花を売ってお花屋さんでもしようかな?それか山菜を都会に持って行って売りに行くか・・・でもそれって女帝のニアがしていいのかな?威厳がどうこうとか言われそう・・・」
能天気なニアにしては珍しく困っていた、いつもは元気にぴょこぴょこ動く耳も萎れてしまい、お花畑の真ん中で困り果ててしまう
ニア「そうだ!こういう時こそ!メンバーに聞くべきだよね!」
ニアはそう言い、叡天の羅針盤に赴く
・・・・・・
ニア「こんにちは~~」
ニアはゆっくりとドアを開ける、するとそこには守備の究極系であるベルが居た。
ニア(ベル様だ!以前は話せなかったけど、この際だからお話出来たらいいな~)
ニアはそう思いながらベルの元までトコトコと走り、そして話かける
ニア「ベル様!教えて欲しい事があるの!」
ニアは大きな元気な声でベルに話しかける、その大きな声に対して眉間にしわを寄せ、あからさまに嫌な顔をしながらベルは応える
ベル「なに?・・・要件があるなら手短にしてほしい・・・と思う」
ニア「ベル様は普段どのようにして生計を立てているのですか?」
ベル「ここに来たら・・・生活に必要な資金は・・・各自分シンが用意してるから・・・そこから資金を降ろせばいいと・・・思う」
ニア「そうなんですね!良かった~、今まで働いて生計立ててたからどうしようって思っちゃって」
ベル「女帝が他の園で働くのは・・・駄目、直接じゃなくても間接的に幹部のためになるから・・・だから自分のための生活をするのはいいけど・・・資金は絶対にここから取らないと駄目だと・・・思う」
ニア「え~でも、それって他の園の物を買ったらその分経済回すからそれも間接的に幹部の人のためにならないですか?」
ベル「商品を買うのは・・・自分が生きるためだから・・・問題ない、自分が助かるためであって別に相手を助ける意図はないから・・・て理屈だと思う」
ニア「へえ~そうなんですね!ありがとうございます!えっとどこからお金を降ろしたらいいか教えて貰っていいですか?」
ベル「メンドクサイ・・・って思う」ム~
ベルは本に顔を埋め、「これ以上話しかけるな」という合図を送る、だがニアは空気が読めないため、お構いなしにベルにお願いする。
ニア「お願いしますベル様!このままだとニア生活出来ないの!」
ベルはとうとう我慢の限界が来たのか、能力を使う。
ベル「~ムオンノセカイ~」
するとベルの周りが無音になり、ニアもベルに話しかけているのに一切声がベルに届かないのだ、そしてベルは涼しい顔に戻り、読書に戻った。
ニア(酷いよ~~!教えてくれるくらいいいじゃん~~)
ニアはそう思いながらもベルに拒絶された以上どうしようもないため自分でなんとか自分用の資金を降ろす方法を考える。
・・・・・・
ニア「叡天の羅針盤って大きい図書館って感じだよね、特に特別な機械とかあるわけじゃないし、それっぽい魔法陣とか施設があるわけじゃないし・・・どうなんだろう?」
ニアは周りをある程度観察するが何処にもお金を降ろせるような場所がないためまたもや困り果ててしまった。
すると扉が開き同じタイミングでメンバーになったユラが現れた。
ユラ「どうしたんだい?ニア、こんなところに?」
ニア「ニアはね、生活用のお金を降ろしに来たんだけど方法がわからなくて・・・」
ユラ「そうなんだね、それは大変、私も協力してあげたいけど生憎ちょっと用事があってね、」
ニア「いいよいいよ!自分でなんとか探してみるから!ユラちゃんありがとうね!」
ニアはそう言いユラはそのまま奥の部屋に入っていく。
ニア「あれ?そういえば奥に部屋があったんだね、なんだろう?ユラちゃんが出てきたら聞いてみようかな?」
ニアはそう考えながら大広間を調べていった。
そして数分もしない内にユラが部屋から出てきて涼しい顔で「それじゃあね」と軽く挨拶をしてその場を去って行った。
ニア「ああ、せっかく聞きたかったのに・・・」
ニアはそう思いながらも「入ればわかるか」と考え、ユラの入って行った部屋に入ろうとするが鍵が掛かっていて入る事が出来なかった。
ニア「あれ?鍵が掛かってる?でもさっきユラちゃん鍵を掛けるような素振りしてなかったと思ったんだけどな~」
ニアはそう考えながらドアの事は諦め、本を漁って探していた、するとそこにシンが現れた。
シン「騒々しいですね、ニア、どうしたの?こんなに本棚から本を出して・・・」
ニア「シン様~、お金~~、生活出来ない~~~」半泣き
シン「貴女、話を聞いてなかったの?生活費は各自の部屋にある金庫に入れてあるからそこから取って行ってって言ったじゃない、あと各自の部屋は寝泊まりは自由だし、絶対に他人は入れないから気負わずに自由に過ごしても良いって・・・はぁ、次はちゃんと話を聞いておくのよ?」
ニア「あれ?でもニア、そんな話聞いた覚え・・・あ。」
ニアはふと思い出したかのように鈴を鳴らす。
裏ニア「シン、その話私ともう一人の私にしないと駄目だ、記憶を共有していない」
シン「それを先に言いなさい、それと貴方達で記憶の共有とか出来ないの?」
裏ニア「記憶は共感できない、共感してしまったら表のニアがニアで無くなってしまうからね、あくまで本能である私は私の人格で居た方がいいの」
シン「そう、なら今度からはしっかり貴女達で情報だけでも共有出来るようにして、主相手に二度も同じ説明をさせるつもり?」
裏ニア「それは無礼だな、気を付けよう、ただ表のニアがそれに気付くかどうかだが・・・」
シン「私が人格入れ替わった後はメモを確認しなさいって言っておくわ、それで引き継ぎたい情報を表のニアに引き継げるでしょう?報連相はしっかりとよ!」
裏ニア「助言感謝します、ちなみに資金とはどの程度」
シン「自称意識高い系ばっかりだからね、相当高額なお金を入れてるわ、一応この叡天の羅針盤内の時間を基準に約300時間ごとに入金してるわ、まあ大金を使い続けるのもセンスが居るっていうくらいだし、表のニアは細々しい生活してるし、お金が無くなるとかは考えなくていいわ」
裏ニア「そうですか、ありがとうございますそれでは」鈴チリーン
ニア「えっと、やっぱりもう一人のニアが知ってた?」
シン「ええ、とりあえず貴方達で情報交換出来るようにメモなんかに書いて互いに情報を引き継ぎなさいって言っておいたわ、それとこれ、メモ帳、渡しておくから今からもう一人の自分に聞いて自分でなんとかしてみなさい」
ニア「ありがとう!シン様!」
シン「ええ、あと、その本はしっかり本棚に戻しておくのよ!」
ニア「は~い」
シンはニアに注意し、その反対側でベルが能力を使いながら読書をしているのを見つける
シン(ベル、ニアの声がうるさくてムオンノセカイ使ってる・・・何かあったら身体ゆすらないと)
シンはため息をつきながら自室に戻る。
・・・・・・
ニア「やった!いっぱいお金あるよ!」
ニアは自室を見つけ、その中にある金庫からお金を確認する。そこにあるお金はそのまま手に入るわけではなく、各園の通貨に変更出来るように加工されている、そのため、まずは機械に欲しい金額を打ち込み、どの園用のお金を作るかを決め、そしてそこから指定したお金が出てくるという形で出来ている、帝園にはカード払いみたいなものが存在しないため、全て現金払いである。
ニア「こんなに沢山お金は要らないから、そうだな~1000ミルあればいいかな~」
【ミル】とはお金の単位である、通過はデザインが違うだけでお金の名称や単価は同じなのである。
各園事にお金と単価事情を出すとミールが管理出来ないとのことで、デザインは変えて専用のお金としてはいいが、読み方や単価は共通なのである。
ニア「お家の支払いが600ミル、水道が100ミル、生活用品で300ミルもあれば大丈夫!これで生きていける~!」
ニアは歓喜し、その場でぴょんぴょんと跳ねる!
そしてそのまま叡天の羅針盤を後にして、自分の家に戻り、食材保管庫に置いてある果物を食べてゆっくり寝た・・・
ニアは考えなかった・・・
ユラが来た時、ユラもただお金を降ろしに来ただけなのにまったく教えなかった事、
そして家の支払いは一括で払い、買い取れば良かったと・・・
だがニアはそんな事を一切考えずにその日の喜びと満足感と充実感の中心地よい夢の世界に向かうのだった。
・元気で天然な愛玩動物のようなニア
・暗殺を得意とし、獲物を絶対に仕留めるニア
二つの顔を持つニアだが答えは簡単で人格が二つあるのだ。
その切り替え方は頭に着けている鈴であり、その鈴は特別でニア本人かニアの主である者でしかその鈴を鳴らす事はできない仕様になっている。
つまりニアの人格を変えるには現時点ではニア本人、パト、ミール、シンの4名のみとなっている。
普段の温厚なニアは戦闘という戦闘が一切出来ないため、戦場や戦闘が必要な時は残虐性のあるニアに切り替え、戦うのである。
・・・・・・
ニア「お花畑だ~~綺麗だね~~」
ニアは普段は能天気過ぎて、仕事で山菜を取る間に寄り道をして一人でお花畑ではしゃぎ遊び呆けるような子だった。
だが種族的にそのような子が多い種族なのでそれに対してそこまで咎める者も居なかった。
ニア「【十三天の心】に選ばれて何か変わるかなって思ったけど特に変わったことないね~」
ニアは【十三天の心】に選ばれた後も元々住んでいた森の中にある狸族の里で過ごしていた。
幹部に利益を与える行為さえしなければ何処に住んでてもいいというのが【十三天の心】のルールなのだ。
なので余程物好きではない限り何の文化もない【第二の園】には誰も済まずにあらゆる文化が整っている他の園に他のメンバーも過ごしているのだ。
ニア「あの時皆で顔を合わせた時以来他の子に会ってないし、女帝と呼ばれるようになったらしいけど特にやる事もないし・・・あ!そういえばもう一人のニアの仕事が無くなったんだよね!どうしよう!お金なくなるよ?!」
ニアは草食なので食事には困らないのだが、何分それ以外の生活費が必要であり、それらを払うための資金源が絶たれてしまい困惑していた。
ニア「ここのお花畑のお花を売ってお花屋さんでもしようかな?それか山菜を都会に持って行って売りに行くか・・・でもそれって女帝のニアがしていいのかな?威厳がどうこうとか言われそう・・・」
能天気なニアにしては珍しく困っていた、いつもは元気にぴょこぴょこ動く耳も萎れてしまい、お花畑の真ん中で困り果ててしまう
ニア「そうだ!こういう時こそ!メンバーに聞くべきだよね!」
ニアはそう言い、叡天の羅針盤に赴く
・・・・・・
ニア「こんにちは~~」
ニアはゆっくりとドアを開ける、するとそこには守備の究極系であるベルが居た。
ニア(ベル様だ!以前は話せなかったけど、この際だからお話出来たらいいな~)
ニアはそう思いながらベルの元までトコトコと走り、そして話かける
ニア「ベル様!教えて欲しい事があるの!」
ニアは大きな元気な声でベルに話しかける、その大きな声に対して眉間にしわを寄せ、あからさまに嫌な顔をしながらベルは応える
ベル「なに?・・・要件があるなら手短にしてほしい・・・と思う」
ニア「ベル様は普段どのようにして生計を立てているのですか?」
ベル「ここに来たら・・・生活に必要な資金は・・・各自分シンが用意してるから・・・そこから資金を降ろせばいいと・・・思う」
ニア「そうなんですね!良かった~、今まで働いて生計立ててたからどうしようって思っちゃって」
ベル「女帝が他の園で働くのは・・・駄目、直接じゃなくても間接的に幹部のためになるから・・・だから自分のための生活をするのはいいけど・・・資金は絶対にここから取らないと駄目だと・・・思う」
ニア「え~でも、それって他の園の物を買ったらその分経済回すからそれも間接的に幹部の人のためにならないですか?」
ベル「商品を買うのは・・・自分が生きるためだから・・・問題ない、自分が助かるためであって別に相手を助ける意図はないから・・・て理屈だと思う」
ニア「へえ~そうなんですね!ありがとうございます!えっとどこからお金を降ろしたらいいか教えて貰っていいですか?」
ベル「メンドクサイ・・・って思う」ム~
ベルは本に顔を埋め、「これ以上話しかけるな」という合図を送る、だがニアは空気が読めないため、お構いなしにベルにお願いする。
ニア「お願いしますベル様!このままだとニア生活出来ないの!」
ベルはとうとう我慢の限界が来たのか、能力を使う。
ベル「~ムオンノセカイ~」
するとベルの周りが無音になり、ニアもベルに話しかけているのに一切声がベルに届かないのだ、そしてベルは涼しい顔に戻り、読書に戻った。
ニア(酷いよ~~!教えてくれるくらいいいじゃん~~)
ニアはそう思いながらもベルに拒絶された以上どうしようもないため自分でなんとか自分用の資金を降ろす方法を考える。
・・・・・・
ニア「叡天の羅針盤って大きい図書館って感じだよね、特に特別な機械とかあるわけじゃないし、それっぽい魔法陣とか施設があるわけじゃないし・・・どうなんだろう?」
ニアは周りをある程度観察するが何処にもお金を降ろせるような場所がないためまたもや困り果ててしまった。
すると扉が開き同じタイミングでメンバーになったユラが現れた。
ユラ「どうしたんだい?ニア、こんなところに?」
ニア「ニアはね、生活用のお金を降ろしに来たんだけど方法がわからなくて・・・」
ユラ「そうなんだね、それは大変、私も協力してあげたいけど生憎ちょっと用事があってね、」
ニア「いいよいいよ!自分でなんとか探してみるから!ユラちゃんありがとうね!」
ニアはそう言いユラはそのまま奥の部屋に入っていく。
ニア「あれ?そういえば奥に部屋があったんだね、なんだろう?ユラちゃんが出てきたら聞いてみようかな?」
ニアはそう考えながら大広間を調べていった。
そして数分もしない内にユラが部屋から出てきて涼しい顔で「それじゃあね」と軽く挨拶をしてその場を去って行った。
ニア「ああ、せっかく聞きたかったのに・・・」
ニアはそう思いながらも「入ればわかるか」と考え、ユラの入って行った部屋に入ろうとするが鍵が掛かっていて入る事が出来なかった。
ニア「あれ?鍵が掛かってる?でもさっきユラちゃん鍵を掛けるような素振りしてなかったと思ったんだけどな~」
ニアはそう考えながらドアの事は諦め、本を漁って探していた、するとそこにシンが現れた。
シン「騒々しいですね、ニア、どうしたの?こんなに本棚から本を出して・・・」
ニア「シン様~、お金~~、生活出来ない~~~」半泣き
シン「貴女、話を聞いてなかったの?生活費は各自の部屋にある金庫に入れてあるからそこから取って行ってって言ったじゃない、あと各自の部屋は寝泊まりは自由だし、絶対に他人は入れないから気負わずに自由に過ごしても良いって・・・はぁ、次はちゃんと話を聞いておくのよ?」
ニア「あれ?でもニア、そんな話聞いた覚え・・・あ。」
ニアはふと思い出したかのように鈴を鳴らす。
裏ニア「シン、その話私ともう一人の私にしないと駄目だ、記憶を共有していない」
シン「それを先に言いなさい、それと貴方達で記憶の共有とか出来ないの?」
裏ニア「記憶は共感できない、共感してしまったら表のニアがニアで無くなってしまうからね、あくまで本能である私は私の人格で居た方がいいの」
シン「そう、なら今度からはしっかり貴女達で情報だけでも共有出来るようにして、主相手に二度も同じ説明をさせるつもり?」
裏ニア「それは無礼だな、気を付けよう、ただ表のニアがそれに気付くかどうかだが・・・」
シン「私が人格入れ替わった後はメモを確認しなさいって言っておくわ、それで引き継ぎたい情報を表のニアに引き継げるでしょう?報連相はしっかりとよ!」
裏ニア「助言感謝します、ちなみに資金とはどの程度」
シン「自称意識高い系ばっかりだからね、相当高額なお金を入れてるわ、一応この叡天の羅針盤内の時間を基準に約300時間ごとに入金してるわ、まあ大金を使い続けるのもセンスが居るっていうくらいだし、表のニアは細々しい生活してるし、お金が無くなるとかは考えなくていいわ」
裏ニア「そうですか、ありがとうございますそれでは」鈴チリーン
ニア「えっと、やっぱりもう一人のニアが知ってた?」
シン「ええ、とりあえず貴方達で情報交換出来るようにメモなんかに書いて互いに情報を引き継ぎなさいって言っておいたわ、それとこれ、メモ帳、渡しておくから今からもう一人の自分に聞いて自分でなんとかしてみなさい」
ニア「ありがとう!シン様!」
シン「ええ、あと、その本はしっかり本棚に戻しておくのよ!」
ニア「は~い」
シンはニアに注意し、その反対側でベルが能力を使いながら読書をしているのを見つける
シン(ベル、ニアの声がうるさくてムオンノセカイ使ってる・・・何かあったら身体ゆすらないと)
シンはため息をつきながら自室に戻る。
・・・・・・
ニア「やった!いっぱいお金あるよ!」
ニアは自室を見つけ、その中にある金庫からお金を確認する。そこにあるお金はそのまま手に入るわけではなく、各園の通貨に変更出来るように加工されている、そのため、まずは機械に欲しい金額を打ち込み、どの園用のお金を作るかを決め、そしてそこから指定したお金が出てくるという形で出来ている、帝園にはカード払いみたいなものが存在しないため、全て現金払いである。
ニア「こんなに沢山お金は要らないから、そうだな~1000ミルあればいいかな~」
【ミル】とはお金の単位である、通過はデザインが違うだけでお金の名称や単価は同じなのである。
各園事にお金と単価事情を出すとミールが管理出来ないとのことで、デザインは変えて専用のお金としてはいいが、読み方や単価は共通なのである。
ニア「お家の支払いが600ミル、水道が100ミル、生活用品で300ミルもあれば大丈夫!これで生きていける~!」
ニアは歓喜し、その場でぴょんぴょんと跳ねる!
そしてそのまま叡天の羅針盤を後にして、自分の家に戻り、食材保管庫に置いてある果物を食べてゆっくり寝た・・・
ニアは考えなかった・・・
ユラが来た時、ユラもただお金を降ろしに来ただけなのにまったく教えなかった事、
そして家の支払いは一括で払い、買い取れば良かったと・・・
だがニアはそんな事を一切考えずにその日の喜びと満足感と充実感の中心地よい夢の世界に向かうのだった。
