No.85 タガが外れた性欲(R18)│No.87 ラルと映画デート

2022年12月08日

No.86 十三天の心 ルナ

ルナは第八の園に存在する年中暗い地域の大きな館に住んでいる。

今日はパトがルナの館に来ていた。

ルナ「今日は何を飲みますか?主様?」

パト「そうだな~、グレープジュース!」

ルナ「わかりました、最近主様がよく来てくれるのでジュースのバリエーションが増えましたよ」

パト「次は炭酸ジュースをご所望だね!よろしくね!ルナ!」

ルナ「主様、このジュースは全部帝国産ですよ、全部わざわざ出て仕入れてきてるんですよ?」

パト「そうなの?というかいつの間に出てるのさ?」

ルナ「え?私は出てませんよ?ただ、能力を使ってこう・・・」

ルナはそう言うと右手側に黒い空間を生み出し、そこから飲み物を出して来た

パト「はいそれ窃盗!買ってないでしょ!?」

ルナ「大丈夫です、主様用にしか使って居ませんので、私用でこれを使ったことはありません、そこまで帝国は惹かれませんので」

ルナはそう言うと空間を消し、手元にあるティーカップの中にある液体を口に含む。

パト「ルナが今飲んでいるそれは普段どこから手に入れてるんだ?」

パトは疑問に思った事をルナに聞いてみた。

ルナ「それは帝園から取って来てます、こちらは窃盗ですね、ですが第八の園は【律儀に買うのは馬鹿】【盗まれる管理をしている方が悪い】という思考の子が多いので問題ありません、合法です。」

パト「ここの園の文化怖すぎだろ、夜道安心して歩けないじゃないか」ガクブル

ルナ「主様の物を盗もうものならミール様の逆鱗に触れるから絶対にあり得ないわね、怖い怖い」

パト「怖い怖いで済ますなよ」

パトはそう言いながらルナが用意してくれた盗難品のグレープジュースを飲み干す。

・・・・・・
ルナ「それにしても帝国の方はいいのですか?」

パト「今日は暇なんだ、帝国では自室でメルリア達とゆっくりお茶してたし、やってることは変わらないさ、俺が居ない方がメルリアも気を楽に出来るだろうしね」

ルナ「目上と同じ環境に居るのは気を許していても疲れますからね、わかってるじゃないですか」

パト「俺は弱者の気持ちが痛い程わかるんでね~」ドヤ

ルナ「それで私の所に非難してきたわけですね」

パト「ここって気が休まるんだ、ルナも俺を守ってくれるわけだし、このソファーも居心地いいし、時間軸が違うからここでサボっても帝国では些細な時間だ、有意義に使わせてもらってるよ」

パトはソファーで横になると目を閉じ、寝る体制に入る。

ルナ「ここが主様の憩いの場になっているのなら私も嬉しいですね、本当主様くらいですよ、私の所に好き好んで来てくれる方は」

パト「だって、ルナって一緒に居たら居心地良いんだよ、周りは俺を魅惑させて精力をむさぼってるみたいな偏見持たれてるけど、実際は俺の英気を養ってくれてるだけだしね、皆ルナの雰囲気に惑わされ過ぎなんだよなぁ」

パトはそう言いながら眠りについてしまった。

・・・・・・

ルナはパトに毛布を掛け、自分の元居た場所に座り、ティーカップにある液体を再度口に含む。

ルナ(主様が思っている程私は良い女じゃない、自分の欲のために主様を利用してるだけ、でもその代わり主様の欲を私が満たしてあげてるだけ、私は誰よりも独占欲が強い、そして誰よりも魔族としての本能を持っている、だから私は主様とひとつになりたい、文字通りひとつに・・・一時的に体が合わさる程度ではなく、私が主様の中で生き、そして一生を共に過ごし、主様の持つ全てを私のものにしたい・・・そんな欲深い女って主様でも流石にわからないわよね)

ルナはパトを優しい眼で見つめる、ルナはそのような事を考えていても別に実行に移す事はない、人の妄想に近い思考回路。

ルナ「もし、主様の血をもっと手に入れて、肉を貰えば私は主様になれるのかしら?」

パト「・・・zzz」

パトは深い眠りに入っていたため、ルナの独り言は聞いていなかった。

ルナ「なんてね、私が主様になっても意味がない、主様は主様だからこそ意味がある、なんて初々しい顔なのかしら、帝国では数十名の女性を愛し、脇隔てなく愛を与える主様、なのにそこに邪な気持ちがない、美しい、私欲にまみれた欲望ではなく、相手の事を想って満たされた欲望は本当に綺麗、主様、その綺麗な欲望をぜひ大切にしてくださいね・・・」

ルナはそう言いながら最後の一滴まで飲み干した。

・・・・・・

パト「んん?結構寝てたか?」

ルナ「ええ、どうせならと思って深い睡眠に入れるように魔術を掛けておきました、どうですか?身体が軽くなりましたか?」

パトはルナに言われて身体を動かす、深い眠りに入って居たため多少身体が重たいが、動かしてみると疲れがしっかりとれていた

パト「うん、良いかんじだ、ルナ今日も血が必要か?」

ルナ「主様から頂けるのなら」

パトはルナのその言葉を合図にルナに口づけをする、そしてその間にルナはパトの口から血液を吸い取る。

ルナ(このひと時が凄く好き、血があれば私はもっと主様に近づいて最終的には血で繋がれた眷属にまで昇格するかもしれない、でもそんな先の事より、今こうやって主様が私と接吻を交わしてくれて、血を貰う事を受け入れてくれる事が何よりも嬉しい・・・)

ルナはある程度パトから血液を抜くと、その分自分の血をパトに分ける、そうすることで、パトの貧血を防ぐのと、ルナの血をパトに馴染ませ、より強い絆で結ばれ、眷属として特別な地位に近づけようという企みがあった。

ルナ「はい、ありがとうございます」

パト「毎度今でも血を分けてるけどまだ居るのか?」

ルナ「隠す気はありませんが、私は今の関係に満足してませんので、【常駐契約】は機械族の娘と、鬼族の娘と龍族の娘に奪われてしまいました、ですが私には【眷属】を狙う事は出来ます、もっと私と主様の血と関係が深まれば私を今よりも上手く扱えますよ」

パト「眷属か、もう従属なんだから同じようなものだと思うけど、俺はルナを信じてる、ルナは俺に悪いようにしない、だから疑わない、好きにしろ」

ルナ「その信頼を裏切らないように心がけましょう、それでは帝国業務、頑張ってくださいね」

パト「はいよ!ありがとう!ルナ!」

パトはそう言うとその場から去り、帝国に戻る。

ルナはパトを見届けた後、机の上に残っているカップ二つを片付け、そしてパトが使った毛布を畳み、自身の作った空間の中に収納する。

ルナ「主様が私の事を疑わない、信頼してくれる、それだけは絶対に裏切りません、絶対に後悔はさせませんよ、それでお互いの幸せのために・・・ってね♪」

ルナはまだまだパトを狙っている、だけどそれは深い魔物の愛情表現なのかもしれない・・・




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