万園(オールエデン)シリーズ
2026年07月29日
No.209 界羅
界羅 本名 ミール・カイラ
パト・ディカイオス・エウレカが生誕した際に生まれた世界王。
元々万園の世界王として君臨し、パトの力として見守っていた存在だった。
パトと同じく育ったメリアと同じく幼馴染のような存在。
以前のパトはミールをまるで兄妹のように、自分しか知らない家族のように大切に接していた。
ミールもそんなパトに世界王でありながら恋をしていた。
パトは力を失う、その時にミールはパトに干渉出来なくなる。
メリアがパトの中に入る事で消滅を防ぎなんとか肉体を維持する事に成功する。
この時にパトの中に【帝園】が混ざる。
そして次に黄龍を身体の中に取り込む事でパトの身体に恩恵を与えようとするが失敗。
少しの年月が経ち、四季雪花が専属神になり、肉体関係を持つ。
その結果四季雪花の中に存在していた青龍が覚醒する。
このようにパトが徐々に力を取り戻す事により、神羅万象支配(世界)を会得する。
そしてストレリチアという世界王が生まれた。
界羅の過ちはその誕生を見届けなかった事、パトに干渉出来なくなった原因を解決するために
界羅は過去に戻った。だが所詮は世界王、ならば世界王という壁を超える必要があると考えた界羅は
過去に戻り、全ての経験を世界として取り込んだ。
これならパトを救える。
そう考えた、だがストレリチアというパトから生まれたもう一人の世界王に敗れる。
・・・・・・
界羅は考える。
界羅が生まれたのは確かにパトの世界王としてだ。
だがなら何故ストレリチアは生まれたのか、それは神羅万象支配を会得したパトは以前のパトとは違う個体だったからではないかと考えた。
以前のパトとは別の個体、それだけなら力も持たない存在だった。
だが神羅万象支配を会得した事により世界王と世界をもう一度宿した、パトというベースがあるため万園という世界はきっと変わらなかったのだろう、だが世界王は違う、だからストレリチアが生まれた。
そして聞けばストレリチアは元々凄く弱かったと聞いた。
それは当然だと思った。
何も持たないパトから生まれた世界王なら何も持っていない事は必然であると。
だがその後の対応で全てを奪われた。
界羅は考える、そして考えた結果、諦めた。
界羅にとってストレリチアは最も相性が悪い相手だという事に気付いたからだ。
一度は勝てる、例えば界羅がストレリチアの持つ概念全てを世界として取り込めばストレリチアを完封する事が出来る、だがストレリチアはそれで死ぬどころか強くなって復活する、倒せば倒すだけ強くなって復活する、つまりストレリチアは【後だしジャンケンで必ず勝つ】力を持っている、どれだけ力を身に着けようがそれを上回って後だしで勝つ、つまり何度やっても勝てないどころか、ただでさえ敵わない、自分が努力して、リスクを追って解明した力もストレリチアを倒すだけで彼女は私の努力を嘲笑うかのように吸収して自分のものにしてしまう、だからもう戦わない。
界羅は長い年月ストレリチアの右腕として、そして同じくパトから生まれた世界王として完璧すぎる妹を持ったような感覚で腹心として全ての行く末を見守って来た。
ストレリチアは心優しい性格だった。
そして責任感があり、使命感も強かった。
その結果自殺した。
そして再度蘇り、強くなった。
心配しなかった、彼女はきっとこの心の弱さも全て克服してしまうのだろうと。
世界王戦争は傍観していた、生憎私に勝負を挑む世界王は存在しなかった。
ストレリチアが成功して生み出した最強種も気付けばかなりの数を減らしていた。
終戦した後は新たな世界王が生まれた事に関する用事で忙しかった。
【帝園】に新たなに生まれた未熟なパトの世界王達を隔離、成長させるために私は第五園の御神体として自身を封印しミール・エデンとして帝園を運営する事にした。
元々第五園の御神体として置くはずだったエニアを帝園内で記憶を奪って野放しにしておけばいいと考えていた、彼女はアムという名前で生活しているだろう。
だがもし、ミール・エデンがアムを見つけて何かを企んでもそれでもいいと考えた、別に見殺しにするつもりはない、ただ本来座るはずだった席に自分が座って、席が余ってないから適当にあしらっているだけなのだから、そこに別の席を昔のミールが考えて用意するなら界羅としての私が関与することではないと考えた。
・・・・・・
とうとう帝王様が真実に近づいた。
でも万園はもう止まらないし、私自身ストレリチアが何を考えているのか、どこまで見ているのかわからない、今の私はただ現状を見据えて導くだけだ。
今の帝王様に界羅は必要ない、必要なのは身近で帝王様が認識出来る程度の強さの子が帝王様を導いてあげる事だ、私が関われば過剰になり帝王様が壊れてしまう、私はストッパーの役割、私が帝王様を壊させない、全部守って見せる、ストレリチアは前を私は後ろを、それでいいんじゃない。
パト・ディカイオス・エウレカが生誕した際に生まれた世界王。
元々万園の世界王として君臨し、パトの力として見守っていた存在だった。
パトと同じく育ったメリアと同じく幼馴染のような存在。
以前のパトはミールをまるで兄妹のように、自分しか知らない家族のように大切に接していた。
ミールもそんなパトに世界王でありながら恋をしていた。
パトは力を失う、その時にミールはパトに干渉出来なくなる。
メリアがパトの中に入る事で消滅を防ぎなんとか肉体を維持する事に成功する。
この時にパトの中に【帝園】が混ざる。
そして次に黄龍を身体の中に取り込む事でパトの身体に恩恵を与えようとするが失敗。
少しの年月が経ち、四季雪花が専属神になり、肉体関係を持つ。
その結果四季雪花の中に存在していた青龍が覚醒する。
このようにパトが徐々に力を取り戻す事により、神羅万象支配(世界)を会得する。
そしてストレリチアという世界王が生まれた。
界羅の過ちはその誕生を見届けなかった事、パトに干渉出来なくなった原因を解決するために
界羅は過去に戻った。だが所詮は世界王、ならば世界王という壁を超える必要があると考えた界羅は
過去に戻り、全ての経験を世界として取り込んだ。
これならパトを救える。
そう考えた、だがストレリチアというパトから生まれたもう一人の世界王に敗れる。
・・・・・・
界羅は考える。
界羅が生まれたのは確かにパトの世界王としてだ。
だがなら何故ストレリチアは生まれたのか、それは神羅万象支配を会得したパトは以前のパトとは違う個体だったからではないかと考えた。
以前のパトとは別の個体、それだけなら力も持たない存在だった。
だが神羅万象支配を会得した事により世界王と世界をもう一度宿した、パトというベースがあるため万園という世界はきっと変わらなかったのだろう、だが世界王は違う、だからストレリチアが生まれた。
そして聞けばストレリチアは元々凄く弱かったと聞いた。
それは当然だと思った。
何も持たないパトから生まれた世界王なら何も持っていない事は必然であると。
だがその後の対応で全てを奪われた。
界羅は考える、そして考えた結果、諦めた。
界羅にとってストレリチアは最も相性が悪い相手だという事に気付いたからだ。
一度は勝てる、例えば界羅がストレリチアの持つ概念全てを世界として取り込めばストレリチアを完封する事が出来る、だがストレリチアはそれで死ぬどころか強くなって復活する、倒せば倒すだけ強くなって復活する、つまりストレリチアは【後だしジャンケンで必ず勝つ】力を持っている、どれだけ力を身に着けようがそれを上回って後だしで勝つ、つまり何度やっても勝てないどころか、ただでさえ敵わない、自分が努力して、リスクを追って解明した力もストレリチアを倒すだけで彼女は私の努力を嘲笑うかのように吸収して自分のものにしてしまう、だからもう戦わない。
界羅は長い年月ストレリチアの右腕として、そして同じくパトから生まれた世界王として完璧すぎる妹を持ったような感覚で腹心として全ての行く末を見守って来た。
ストレリチアは心優しい性格だった。
そして責任感があり、使命感も強かった。
その結果自殺した。
そして再度蘇り、強くなった。
心配しなかった、彼女はきっとこの心の弱さも全て克服してしまうのだろうと。
世界王戦争は傍観していた、生憎私に勝負を挑む世界王は存在しなかった。
ストレリチアが成功して生み出した最強種も気付けばかなりの数を減らしていた。
終戦した後は新たな世界王が生まれた事に関する用事で忙しかった。
【帝園】に新たなに生まれた未熟なパトの世界王達を隔離、成長させるために私は第五園の御神体として自身を封印しミール・エデンとして帝園を運営する事にした。
元々第五園の御神体として置くはずだったエニアを帝園内で記憶を奪って野放しにしておけばいいと考えていた、彼女はアムという名前で生活しているだろう。
だがもし、ミール・エデンがアムを見つけて何かを企んでもそれでもいいと考えた、別に見殺しにするつもりはない、ただ本来座るはずだった席に自分が座って、席が余ってないから適当にあしらっているだけなのだから、そこに別の席を昔のミールが考えて用意するなら界羅としての私が関与することではないと考えた。
・・・・・・
とうとう帝王様が真実に近づいた。
でも万園はもう止まらないし、私自身ストレリチアが何を考えているのか、どこまで見ているのかわからない、今の私はただ現状を見据えて導くだけだ。
今の帝王様に界羅は必要ない、必要なのは身近で帝王様が認識出来る程度の強さの子が帝王様を導いてあげる事だ、私が関われば過剰になり帝王様が壊れてしまう、私はストッパーの役割、私が帝王様を壊させない、全部守って見せる、ストレリチアは前を私は後ろを、それでいいんじゃない。
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No.208 ストレリチアの歴史
ストレリチア・オール・ロイヤル
彼女が生まれたのはパト・ディカイオス・エウレカが神羅万象支配(世界)を習得した時だ。
彼の才能は【全てに染まり、全てを染める】
ストレリチア・オール・ロイヤル。
ストレリチアは主であるパトと同じ力を持っている。
ストレリチアの記憶は神羅万象を会得したパトの姿を見た時だった。
その時の万園はただただ真っ白だった。
なにも無かった。
ストレリチアは最も無力な世界王として生まれた。
世界王ランクで表すならEランクも満たない弱い世界王として生まれたストレリチア。
ただ出来た事は【全てに染まり、全てを染める】ことだ。
ストレリチアは無力な自分に対してまず行った事は過去に戻ったことだった。
これは専属神 ハクの時空支配から得た力だった。
時間にして何億という時間より前に戻った。
ストレリチアは全てから染まった、あらゆる歴史、無限に近い数の神々から多くの経験、能力、特性、全ての色を自ら染まった。
その探究は光世界に留まる事はない、闇世界、異世界、神世界の全てから力を得た。
それは歴代の天帝神王から天帝神、帝王神、帝王神候補、神王、最上級神、上級神、中級神、下級神、そして本来発掘される事がなかったであろう未開発の可能性全てをストレリチアは長い年月を掛けて吸収した。
・・・・・・
長い年月、ストレリチアは吸収する事だけに注力を注いでいたため、戦うという事を一切してこなかった。
そもそもストレリチアはストレリチアとして個体を持つまでの間は【現象】として全てを吸収していた。
そして再度数億年の時を得て肉体を得る事になる。
パトの誕生だ。
パトが生まれた事によりストレリチアの肉体はパトの世界王として出現する。
そして今まで力を集めて来たストレリチアの力は凄まじく、この時既に【全てを得た天帝神王を超越した世界王】として君臨する。この段階で世界王ランクはEXランクとなる。
全てを手に入れたストレリチアだが問題が発生した。
自分が出来る事に限界があった事を。
そして最初の敗北を知る。
・・・・・・
ストレリチアは弱き自分を鍛えるために過去に戻った。
それはタイムパラドックスを起こし、乱し、だがその乱れをものともせずに得て来たものだ。
その異常とも見える行動と同じことをしていた世界王がもう一人存在していた。
その名は界羅(かいら)、本名はミールと呼ばれるパトから生まれた世界王だった。
ストレリチアは憤慨した、自分こそがパトの真の世界王だと、だがミールも同じくパトから生まれた真の世界王と名乗る。
そして二人は認識した。
お互いが過去に戻り、今のパトのために力をつけようとした結果、本来得られるはずの未来、結果が変わってしまっていた事に。
ストレリチアとミールは決闘をした。
自分こそが真のパトの世界王だと。
主一人に対して生まれる世界王は一人。それに例外は存在しない。
だが現在パトには二人の世界王が存在する。
結果、最初はミールがストレリチアを撃破した。
ミールは【神羅万象(世界)】を強く継いだ世界王だった。
自身こそが世界、自身こそが全ての原点、だからこそ全てを知る必要がある、
そう考えたミールがとった行動が過去に戻る事にあった。
ストレリチアが肉体を持たなかったと同じようにミールも肉体を持たなかった。
だが行った事は同じだった。
全てを自分の世界に取り込んだミール
全てから染まり、自分色に染めたストレリチア
その勝負はミールが圧倒した。
だがストレリチアはその現実を受け入れられなかった。
まだ未完全、だからこそ次は現時点で未完全な自分、不足している部分を持つ自分を生み出す必要があると考えたストレリチアは別世界の同じく過去に戻り、多くの事から染まり、染めた、だが別の感性で染まった別の可能性を持つストレリチアを召喚した。
ここでストレリチア・オール・ロイヤル・ユンケアが召喚された。
オリジナルであるストレリチア・オール・ロイヤルは別世界から召喚されたストレリチアから【レギネ】と呼ばれ、オリジナルストレリチアは【ユンケア】と呼んだ。
そして二人のストレリチアは共鳴し、互いに染め上げ、強きストレリチアが誕生した、この時のストレリチアの世界王ランクはEX+++を超える。
・・・・・・
敗北を得た次に得た物は勝利だった。
ミールは新たに染めたストレリチアに敗北した。
ストレリチアはミールの全てを染め、そしてミールを染めた。
この時界羅の強さは既にEX+++クラスはあった。
だが敗北した。
この時に界羅はストレリチアには敵わないと自覚する。
そしてストレリチアは万園の世界王として君臨する。
・・・・・・
時が経った。
パトが1歳で帝王神候補達全員を撃破するという前代未聞が起こった。
それはそうだった。
1歳のパトの中にはストレリチアと界羅の二人が世界王として君臨していたからだ。
並大抵の世界王が太刀打ち出来るものではなかった。
だがまだ法則支配しか会得していないパトにとって二人の世界王は都合が悪かった。
神羅万象支配ならもっと容易に力を扱えていたが、この時のパトは法則支配だけで全てを扱っていた。
だがパトはそれだけで光世界で最強だった。
扱える法則の桁が既に光世界が持つとされる法則の数を優に越していたからだ。
パトの法則支配の中には四大世界の法則全てが組み込まれており、それを独自の力で全てを扱っていた。
彼は既に神羅万象の力を自身の力だけで扱っていたのだ。
ストレリチアは万園の世界王として君臨した事に満足せずに次の段階に入った。
まずストレリチアは世界王を作ることが出来るようになっていた。
だが今までそのような事をした事がなかったため、練習が必要だった。
そこで行われたのが【世界王の大多数の登場】、そして【世界王戦争】だ。
・・・・・・
ストレリチアが作った世界王は帝王神候補が持つ世界王レベルの高性能の者ばかり、だがストレリチアはもっと強い個体を作れると考え世界王を作り続ける。
その中で最もうまく創造出来た世界王を【最強種】と名付け、経験値を積ませるために大量に作った世界王達を練習台に戦闘と経験、能力の向上を図った。
それが万園の中でパトが神羅万象の力を正式に得るまでに行った事だった。
万園の時間を支配する事によってパトの1年を1万年、という年月に改竄し、世界王同士を戦わせ続けた。
・・・・・・
ストレリチアは疲弊しきっていた。
最初こそは自分のために行っていた世界王生成と世界王戦争、だがその世界王にも自我があり、戦闘を好まない者が居て、そして生きたいと願う者が居た、だがそんな世界王達は強き世界王に命喰われ糧とされてきた。
その悲鳴をストレリチアは耐えきれなかった。
世界王皆ストレリチアと同じ志は持っていなかったのだ。
心を病んだストレリチアは世界王を作るのを辞めた。
そこから世界王戦争は瞬く間に終息し、ほぼ無限に近い数が居た世界王の数も5体にまで落ち着いた。
ストレリチアは世界王戦争が終え、残った6名の世界王を見て自身が行った事の愚かさを自覚し、自害した。
そしてそこで生まれたのが
三度目のストレリチア・オール・ロイヤル・ニコライだった。
ニコライは心が弱り切ったストレリチアから自動で召喚されたため、心が強く、誰にでも分け隔てなく付き合い、面倒見の良い存在として降臨した。
そしてそのニコライを吸収した事により再度強くなったストレリチアはパトの神羅万象支配会得までの間、自身が作った世界王達の戦争で生き残った5名と界羅を合わせて【円卓の王】と呼ばれる組織を作り、万園を繁栄させる精鋭達を集結させた。
界羅がストレリチアに助言を与える。
「今の数だと万園は繁栄するには時間が掛かり過ぎる、少なくとも13名の精鋭を作り、そして精鋭の成長を滞らせないためにある程度予備を作り、切磋琢磨させながら万園の繁栄に携わせるべきだと。
ストレリチアは界羅の言う通り、13名と数名の世界王を今度は時間を掛けて作り、万園の運営を任せる事にした。
・・・・・・
パトが神羅万象支配を再度会得した。
そして再度世界王が生まれた。
それは異例の12名の未熟な世界王だった。
ストレリチアは困惑を隠せなかった。
自分が生まれた歴史とはまた違った世界王達。
ストレリチアは界羅と話す。
するとストレリチアと界羅では生まれた時間が違う事が発覚した。
ストレリチアはパトが全てを無くし、メリアがパトの体内に入り、月花の記憶を媒体にして神羅万象を会得した事によって生まれた いわば今のパトの世界王。
だが界羅、ミールが生まれたは本当の意味でパトが生まれた時、パトが生誕した時に出来た万園の世界の世界王こそが界羅ことミールだった。
つまりこの段階で界羅(ミール)が生まれる事は必然ではあるが、ストレリチアの生まれはそれまでのパトの持つポテンシャルに依存するため、ストレリチアが帝王神候補時代のパトに多くの恩恵を与えた事により、ストレリチアが生まれなくなったのだ。
これが本来ストレリチアが生まれるはずだった時代が変わったタイムパラドックスの代償だった。
・・・・・・
二周目、ストレリチアにとって二周目となるパトの神羅万象支配会得で生まれた12体の未熟な世界王
それらをパトと月花の繋がりで生まれた【帝園】に御神体として預ける事にした。
万園には既にストレリチア、そして界羅が作り上げた社会が存在していたため、今更パトから生まれた世界王に座らせる席がなかったのだ。
界羅は12体のうち、一体を独自で隠し、その席に自ら座る事で帝園に置いた御神体を管理する事にした。
こうして元々は生命エネルギーに溢れる広大な世界にパトの世界王12体を置き、各々で社会を形成する事で万園に続く第二の世界を構築したのだ。
・・・・・・
【万園】の第二フェーズが開始した。
それはパト以外の生命体を覚醒、そして世界王と世界を宿らせるだけの器を作り育てる事で万園を強化する計画に入った。
まず【万園】は【帝園】から溢れる強力な生命エネルギーを利用して覚醒を促す、ただ覚醒させるだけならキス等軽いものでいいのだが、世界や世界王まで宿らせるとなると性行為が必須となる。
まずパトがそこまでの関係を持つにいたる、専属神を標的にした。
ストレリチアの時代にも【帝園】は存在した、そしてその時代は性行為までしてやっと覚醒出来た。
だが今は違う。
より強力になった【帝園】の存在、界羅が【帝園】を完全に支配した事により、本来の万園の世界王として果たせなかった界羅の恩恵がパトに循環する。
そして【帝園】から送った力で覚醒した従属の世界を万園が管理し、得た力を全て万園が吸収する、そうすることで万園だけでは成し得なかった成長をすること、それを考える。
・・・・・・
そして現在、ストレリチアは二人の自分、ユンケアとニコライと共に万園の支配者として生きる。
ストレリチアは認識する。
「きっと私はこれからも何回かは敗北をする」
私はレギネ、そしてユンケア、ニコライ、でも2度あることは3度ある。
ノンリーフ、アルバ、グラシリス、オーガスタ、マルモラタ、セリぺス、コーダータ、ジャンセア、パービフォリア
今後生まれるであろう私のために席を用意しよう。
【上天十二天帝従王】
そして私に成り代われるだけの器を持つ世界王
【下天十二天帝従王】
この席に座る資格があるのは界羅、祖占、誕爛、そして今後それらに渡り合えるだけの力を持つであろう世界王達のための席。
この24席を作る、そして作った後も慢心せずに万園を繁栄させる。
そのためにストレリチアは現状に動く事はしない、今後生まれて来る自分の個体が弱い存在であってはならない。そのためにも蓄えるのだ、力を全てをそして全力をもってしてでも勝てない相手に負け、そして勝つ可能性を。
・・・・・・
界羅はパトの元々の世界王、だからこそわかる。
パトは今壊れかけている。
本来1名に1世界、1世界王、これは絶対に覆ってはならない鉄則だ。
もしパトが界羅だけを持ち、万園の世界王が界羅のままだったなら今のような制限は存在しなかった。
だが今のパトは一人に対して2世界、そして万園の力で10も20に増え続ける、世界王も界羅とストレリチア、そして帝園で面倒を見ている11体の世界王と界羅が抱えている1人の世界王、パト一人に対して現在14名の世界王が存在している。
界羅は懸念していた。
少しでも間違えばパトという存在は壊れ、消滅する。
世界の禁忌に足を踏み入れている。
だがそれを犯したのはパトではなくストレリチア。
そして今だ異常ともとれる程膨大に成長し続けるパトの潜在能力。
【帝園】はパトの潜在能力に依存して世界が広がり、従属が増える性能を持つ。
それだけ生命エネルギーが溢れるからだ。
【帝園】は1日経過するごとに界羅でも把握しきれない程の土地と生命体が生まれる、それはパトが既に暴走してもおかしくないという前触れでもあった。
パトは特別ではない、世界王ストレリチアがパトを特別にしたのだ。
・・・・・・
11名の帝園に住む世界王、そして界羅が面倒を見ているとされる1人の世界王。
そして本来帝園は四季月花の世界を万園が勝手に改良を加え奪った物だ。
現在帝園の離れ、四季月花の世界【神粋玲 神皇粋玲】には2名の世界王が存在する。
第一園 御神体 エステル
真帝園 世界王 フロルナ
そして
どの園にも属さず、帝園全ての概念として封印されている12人目の世界王
真第五園御神体 エニア
・・・・・・
ストレリチアは本来1個体である。
故にストレリチアが認めた者以外は他のストレリチアを見分ける事が出来ない。
ユンケアもニコライも円卓の王から見れば同じく【ストレリチア】と認識する。
ただし、主であるパトや、見分ける必要性があると判断した者にだけは別人として認識する事が可能である。
ユンケアはミールに敗北した事で生まれた存在、故に力に固執する。
ニコライは心に敗北した事で生まれた存在、故に守護に固着する。
だがこの二人は間違いなくストレリチアであり、世界王ランクは優にEX+++ランクを超える存在。
パトが恐らくストレリチアを扱える日は遠い、だがそれでもいい。
ストレリチア率いる万園はそもそも現状を見ていない。
常に未来、天帝神王の事も眼中にない。
故に万園は今のパトに扱える代物ではない。
それに比べて帝園は今のパトに調整された世界のため、今を生きるパトは帝園だけで充分であり、
万園は帝園や他の世界全てをパトのための養分になるように願い、そしてこれからもパトに対して過剰なまでの力を与え続ける。
世界はまだ終わらない、始まってもいない。
彼女が生まれたのはパト・ディカイオス・エウレカが神羅万象支配(世界)を習得した時だ。
彼の才能は【全てに染まり、全てを染める】
ストレリチア・オール・ロイヤル。
ストレリチアは主であるパトと同じ力を持っている。
ストレリチアの記憶は神羅万象を会得したパトの姿を見た時だった。
その時の万園はただただ真っ白だった。
なにも無かった。
ストレリチアは最も無力な世界王として生まれた。
世界王ランクで表すならEランクも満たない弱い世界王として生まれたストレリチア。
ただ出来た事は【全てに染まり、全てを染める】ことだ。
ストレリチアは無力な自分に対してまず行った事は過去に戻ったことだった。
これは専属神 ハクの時空支配から得た力だった。
時間にして何億という時間より前に戻った。
ストレリチアは全てから染まった、あらゆる歴史、無限に近い数の神々から多くの経験、能力、特性、全ての色を自ら染まった。
その探究は光世界に留まる事はない、闇世界、異世界、神世界の全てから力を得た。
それは歴代の天帝神王から天帝神、帝王神、帝王神候補、神王、最上級神、上級神、中級神、下級神、そして本来発掘される事がなかったであろう未開発の可能性全てをストレリチアは長い年月を掛けて吸収した。
・・・・・・
長い年月、ストレリチアは吸収する事だけに注力を注いでいたため、戦うという事を一切してこなかった。
そもそもストレリチアはストレリチアとして個体を持つまでの間は【現象】として全てを吸収していた。
そして再度数億年の時を得て肉体を得る事になる。
パトの誕生だ。
パトが生まれた事によりストレリチアの肉体はパトの世界王として出現する。
そして今まで力を集めて来たストレリチアの力は凄まじく、この時既に【全てを得た天帝神王を超越した世界王】として君臨する。この段階で世界王ランクはEXランクとなる。
全てを手に入れたストレリチアだが問題が発生した。
自分が出来る事に限界があった事を。
そして最初の敗北を知る。
・・・・・・
ストレリチアは弱き自分を鍛えるために過去に戻った。
それはタイムパラドックスを起こし、乱し、だがその乱れをものともせずに得て来たものだ。
その異常とも見える行動と同じことをしていた世界王がもう一人存在していた。
その名は界羅(かいら)、本名はミールと呼ばれるパトから生まれた世界王だった。
ストレリチアは憤慨した、自分こそがパトの真の世界王だと、だがミールも同じくパトから生まれた真の世界王と名乗る。
そして二人は認識した。
お互いが過去に戻り、今のパトのために力をつけようとした結果、本来得られるはずの未来、結果が変わってしまっていた事に。
ストレリチアとミールは決闘をした。
自分こそが真のパトの世界王だと。
主一人に対して生まれる世界王は一人。それに例外は存在しない。
だが現在パトには二人の世界王が存在する。
結果、最初はミールがストレリチアを撃破した。
ミールは【神羅万象(世界)】を強く継いだ世界王だった。
自身こそが世界、自身こそが全ての原点、だからこそ全てを知る必要がある、
そう考えたミールがとった行動が過去に戻る事にあった。
ストレリチアが肉体を持たなかったと同じようにミールも肉体を持たなかった。
だが行った事は同じだった。
全てを自分の世界に取り込んだミール
全てから染まり、自分色に染めたストレリチア
その勝負はミールが圧倒した。
だがストレリチアはその現実を受け入れられなかった。
まだ未完全、だからこそ次は現時点で未完全な自分、不足している部分を持つ自分を生み出す必要があると考えたストレリチアは別世界の同じく過去に戻り、多くの事から染まり、染めた、だが別の感性で染まった別の可能性を持つストレリチアを召喚した。
ここでストレリチア・オール・ロイヤル・ユンケアが召喚された。
オリジナルであるストレリチア・オール・ロイヤルは別世界から召喚されたストレリチアから【レギネ】と呼ばれ、オリジナルストレリチアは【ユンケア】と呼んだ。
そして二人のストレリチアは共鳴し、互いに染め上げ、強きストレリチアが誕生した、この時のストレリチアの世界王ランクはEX+++を超える。
・・・・・・
敗北を得た次に得た物は勝利だった。
ミールは新たに染めたストレリチアに敗北した。
ストレリチアはミールの全てを染め、そしてミールを染めた。
この時界羅の強さは既にEX+++クラスはあった。
だが敗北した。
この時に界羅はストレリチアには敵わないと自覚する。
そしてストレリチアは万園の世界王として君臨する。
・・・・・・
時が経った。
パトが1歳で帝王神候補達全員を撃破するという前代未聞が起こった。
それはそうだった。
1歳のパトの中にはストレリチアと界羅の二人が世界王として君臨していたからだ。
並大抵の世界王が太刀打ち出来るものではなかった。
だがまだ法則支配しか会得していないパトにとって二人の世界王は都合が悪かった。
神羅万象支配ならもっと容易に力を扱えていたが、この時のパトは法則支配だけで全てを扱っていた。
だがパトはそれだけで光世界で最強だった。
扱える法則の桁が既に光世界が持つとされる法則の数を優に越していたからだ。
パトの法則支配の中には四大世界の法則全てが組み込まれており、それを独自の力で全てを扱っていた。
彼は既に神羅万象の力を自身の力だけで扱っていたのだ。
ストレリチアは万園の世界王として君臨した事に満足せずに次の段階に入った。
まずストレリチアは世界王を作ることが出来るようになっていた。
だが今までそのような事をした事がなかったため、練習が必要だった。
そこで行われたのが【世界王の大多数の登場】、そして【世界王戦争】だ。
・・・・・・
ストレリチアが作った世界王は帝王神候補が持つ世界王レベルの高性能の者ばかり、だがストレリチアはもっと強い個体を作れると考え世界王を作り続ける。
その中で最もうまく創造出来た世界王を【最強種】と名付け、経験値を積ませるために大量に作った世界王達を練習台に戦闘と経験、能力の向上を図った。
それが万園の中でパトが神羅万象の力を正式に得るまでに行った事だった。
万園の時間を支配する事によってパトの1年を1万年、という年月に改竄し、世界王同士を戦わせ続けた。
・・・・・・
ストレリチアは疲弊しきっていた。
最初こそは自分のために行っていた世界王生成と世界王戦争、だがその世界王にも自我があり、戦闘を好まない者が居て、そして生きたいと願う者が居た、だがそんな世界王達は強き世界王に命喰われ糧とされてきた。
その悲鳴をストレリチアは耐えきれなかった。
世界王皆ストレリチアと同じ志は持っていなかったのだ。
心を病んだストレリチアは世界王を作るのを辞めた。
そこから世界王戦争は瞬く間に終息し、ほぼ無限に近い数が居た世界王の数も5体にまで落ち着いた。
ストレリチアは世界王戦争が終え、残った6名の世界王を見て自身が行った事の愚かさを自覚し、自害した。
そしてそこで生まれたのが
三度目のストレリチア・オール・ロイヤル・ニコライだった。
ニコライは心が弱り切ったストレリチアから自動で召喚されたため、心が強く、誰にでも分け隔てなく付き合い、面倒見の良い存在として降臨した。
そしてそのニコライを吸収した事により再度強くなったストレリチアはパトの神羅万象支配会得までの間、自身が作った世界王達の戦争で生き残った5名と界羅を合わせて【円卓の王】と呼ばれる組織を作り、万園を繁栄させる精鋭達を集結させた。
界羅がストレリチアに助言を与える。
「今の数だと万園は繁栄するには時間が掛かり過ぎる、少なくとも13名の精鋭を作り、そして精鋭の成長を滞らせないためにある程度予備を作り、切磋琢磨させながら万園の繁栄に携わせるべきだと。
ストレリチアは界羅の言う通り、13名と数名の世界王を今度は時間を掛けて作り、万園の運営を任せる事にした。
・・・・・・
パトが神羅万象支配を再度会得した。
そして再度世界王が生まれた。
それは異例の12名の未熟な世界王だった。
ストレリチアは困惑を隠せなかった。
自分が生まれた歴史とはまた違った世界王達。
ストレリチアは界羅と話す。
するとストレリチアと界羅では生まれた時間が違う事が発覚した。
ストレリチアはパトが全てを無くし、メリアがパトの体内に入り、月花の記憶を媒体にして神羅万象を会得した事によって生まれた いわば今のパトの世界王。
だが界羅、ミールが生まれたは本当の意味でパトが生まれた時、パトが生誕した時に出来た万園の世界の世界王こそが界羅ことミールだった。
つまりこの段階で界羅(ミール)が生まれる事は必然ではあるが、ストレリチアの生まれはそれまでのパトの持つポテンシャルに依存するため、ストレリチアが帝王神候補時代のパトに多くの恩恵を与えた事により、ストレリチアが生まれなくなったのだ。
これが本来ストレリチアが生まれるはずだった時代が変わったタイムパラドックスの代償だった。
・・・・・・
二周目、ストレリチアにとって二周目となるパトの神羅万象支配会得で生まれた12体の未熟な世界王
それらをパトと月花の繋がりで生まれた【帝園】に御神体として預ける事にした。
万園には既にストレリチア、そして界羅が作り上げた社会が存在していたため、今更パトから生まれた世界王に座らせる席がなかったのだ。
界羅は12体のうち、一体を独自で隠し、その席に自ら座る事で帝園に置いた御神体を管理する事にした。
こうして元々は生命エネルギーに溢れる広大な世界にパトの世界王12体を置き、各々で社会を形成する事で万園に続く第二の世界を構築したのだ。
・・・・・・
【万園】の第二フェーズが開始した。
それはパト以外の生命体を覚醒、そして世界王と世界を宿らせるだけの器を作り育てる事で万園を強化する計画に入った。
まず【万園】は【帝園】から溢れる強力な生命エネルギーを利用して覚醒を促す、ただ覚醒させるだけならキス等軽いものでいいのだが、世界や世界王まで宿らせるとなると性行為が必須となる。
まずパトがそこまでの関係を持つにいたる、専属神を標的にした。
ストレリチアの時代にも【帝園】は存在した、そしてその時代は性行為までしてやっと覚醒出来た。
だが今は違う。
より強力になった【帝園】の存在、界羅が【帝園】を完全に支配した事により、本来の万園の世界王として果たせなかった界羅の恩恵がパトに循環する。
そして【帝園】から送った力で覚醒した従属の世界を万園が管理し、得た力を全て万園が吸収する、そうすることで万園だけでは成し得なかった成長をすること、それを考える。
・・・・・・
そして現在、ストレリチアは二人の自分、ユンケアとニコライと共に万園の支配者として生きる。
ストレリチアは認識する。
「きっと私はこれからも何回かは敗北をする」
私はレギネ、そしてユンケア、ニコライ、でも2度あることは3度ある。
ノンリーフ、アルバ、グラシリス、オーガスタ、マルモラタ、セリぺス、コーダータ、ジャンセア、パービフォリア
今後生まれるであろう私のために席を用意しよう。
【上天十二天帝従王】
そして私に成り代われるだけの器を持つ世界王
【下天十二天帝従王】
この席に座る資格があるのは界羅、祖占、誕爛、そして今後それらに渡り合えるだけの力を持つであろう世界王達のための席。
この24席を作る、そして作った後も慢心せずに万園を繁栄させる。
そのためにストレリチアは現状に動く事はしない、今後生まれて来る自分の個体が弱い存在であってはならない。そのためにも蓄えるのだ、力を全てをそして全力をもってしてでも勝てない相手に負け、そして勝つ可能性を。
・・・・・・
界羅はパトの元々の世界王、だからこそわかる。
パトは今壊れかけている。
本来1名に1世界、1世界王、これは絶対に覆ってはならない鉄則だ。
もしパトが界羅だけを持ち、万園の世界王が界羅のままだったなら今のような制限は存在しなかった。
だが今のパトは一人に対して2世界、そして万園の力で10も20に増え続ける、世界王も界羅とストレリチア、そして帝園で面倒を見ている11体の世界王と界羅が抱えている1人の世界王、パト一人に対して現在14名の世界王が存在している。
界羅は懸念していた。
少しでも間違えばパトという存在は壊れ、消滅する。
世界の禁忌に足を踏み入れている。
だがそれを犯したのはパトではなくストレリチア。
そして今だ異常ともとれる程膨大に成長し続けるパトの潜在能力。
【帝園】はパトの潜在能力に依存して世界が広がり、従属が増える性能を持つ。
それだけ生命エネルギーが溢れるからだ。
【帝園】は1日経過するごとに界羅でも把握しきれない程の土地と生命体が生まれる、それはパトが既に暴走してもおかしくないという前触れでもあった。
パトは特別ではない、世界王ストレリチアがパトを特別にしたのだ。
・・・・・・
11名の帝園に住む世界王、そして界羅が面倒を見ているとされる1人の世界王。
そして本来帝園は四季月花の世界を万園が勝手に改良を加え奪った物だ。
現在帝園の離れ、四季月花の世界【神粋玲 神皇粋玲】には2名の世界王が存在する。
第一園 御神体 エステル
真帝園 世界王 フロルナ
そして
どの園にも属さず、帝園全ての概念として封印されている12人目の世界王
真第五園御神体 エニア
・・・・・・
ストレリチアは本来1個体である。
故にストレリチアが認めた者以外は他のストレリチアを見分ける事が出来ない。
ユンケアもニコライも円卓の王から見れば同じく【ストレリチア】と認識する。
ただし、主であるパトや、見分ける必要性があると判断した者にだけは別人として認識する事が可能である。
ユンケアはミールに敗北した事で生まれた存在、故に力に固執する。
ニコライは心に敗北した事で生まれた存在、故に守護に固着する。
だがこの二人は間違いなくストレリチアであり、世界王ランクは優にEX+++ランクを超える存在。
パトが恐らくストレリチアを扱える日は遠い、だがそれでもいい。
ストレリチア率いる万園はそもそも現状を見ていない。
常に未来、天帝神王の事も眼中にない。
故に万園は今のパトに扱える代物ではない。
それに比べて帝園は今のパトに調整された世界のため、今を生きるパトは帝園だけで充分であり、
万園は帝園や他の世界全てをパトのための養分になるように願い、そしてこれからもパトに対して過剰なまでの力を与え続ける。
世界はまだ終わらない、始まってもいない。
patopatoblog at 01:04|Permalink
2025年12月30日
No.200 出揃った円卓の王(エテルの進化)後日談
万園に在籍する世界王全員に通達が行き渡る。
ストレリチア「円卓の王 13名はただちに万園の玉座に集まってください」
・・・・・・
誤謬「これが円卓の王だけが許されているというストレリチア様への謁見・・・」
円卓の王 第十三席 誤謬(ごびゅう)
誤謬は円卓の王の中では一番若い世界王であり、最も円卓の王として新しい王。
今までストレリチアから招集に立ち会う事がなかったため動揺する。
・・・・・・
花神「とうとう・・・ですか・・・」
円卓の王 第十二席 花神(かしん)
白い部屋と巨大な純白のクッションの上で裸で横になっているのは花神、彼女は花で服を見繕いながらクッションの上に立ち上がる。
・・・・・・
凄艶「ストレリチア様、動き出すのですね」
円卓の王 第十一席 凄艶(せいえん)
多くの芸術作品、そして大きな舞台の真ん中に立つのは凄艶、彼女は歩みを始める。
・・・・・・
媛命「さて、今回はどんな厄介事を押し付けてくるのかな」
円卓の王 第十席 媛命(えんめい)
心安らぐ豊かな空間の中、彼女は憂鬱そうな顔で空を見上げる。
・・・・・・
怜悧「いくね、きっと私達にとっても良くない事が起きるかもね」
円卓の王 第九席 怜悧(れいり)
神経を研ぎ澄まし、ローブを纏う彼女、そしてその周りには無機質で巨大な手、そして怜悧を囲うように舞う無機質な龍のような生物
・・・・・・
玲瓏「終わらせたい仕事があったのですが、仕方ありませんね、これもストレリチア様、そして主様のお導きなのですから」
円卓の王 第八席 玲瓏(れいろう)
多くの本が積まれている書庫の最奥で一人呟くのは玲瓏、彼女の声は現実にしてしまう効果を無意識レベルで持ってしまうため、効果が出ないように極力声を小さくする。
・・・・・・
仙厳「地獄の始まりか、それとも天国の扉が開く音か・・・」
円卓の王 第七席 仙厳(せんげん)
仙厳は気を引き締めてストレリチアの場所に向かう、その表情は硬く、これから起きる事に対して緊張感を持っていた。
・・・・・・
神籟「さて、このタイミングでって事は主様絡みでしょうね、ただし嫌な形でしょうかね」
円卓の王 第六席 神籟(しんらい)
神籟は今から起るであろうことに大体の予測をつけ、移動を開始する、その足取りは何処か楽し気だった。
・・・・・・
惺紡「私の力をもってしてもか、平穏が崩れる音が聞こえるな」
円卓の王 第五席 惺紡(せいほう)
惺紡は過去の世界王戦争の再来を危惧した。だがそれはストレリチア本人が拒んだ結果、
同じ過ちを繰り返す事はないはずだと心の中で自身を言い聞かす。
・・・・・・
朔薬「・・・・・・いったい誰が告げ口したのでしょうね」
円卓の王 第四席 朔薬(さくやく)
疎ましそうにつぶやく彼女の顔はどこか曇っていた。
・・・・・・
円卓の王達が次々とストレリチアが在籍する世界に集まる。
誤謬「ここが・・・そしてお前達がごびゅ~と同じ世界王・・・」
花神「こうして十三席から四席まで集まる事は稀ですね、過去に一度も無かったのではないでしょうか?」
凄艶「そうだね、でもこうして私達を集める理由はないかな?今まで好きにさせてもらっていたのに」
媛命「どうでもいいよ、どうせストレリチア様が決めた事に断れるわけじゃないんだしさ、そもそもそんな事を考えてたら君達、死ぬよ?」
怜悧「珍しく媛命と意見があったね、変な考察はやめるね、どうせすぐに答えは聞けるね」
玲瓏「・・・」(ただ他の世界王達の話を聞く玲瓏)
仙厳「静かにしろ、今ここには朔薬様や惺紡様も居る、どの発言が刑に処されるかわからないぞ」
神籟「そうですね、ですが自由な発言で罰則はありえません、発言の自由を奪う事はストレリチア様は求めていない、寛大なお方ですからね」
惺紡「神籟のストレリチア様至上主義には尊敬に値するね、それはストレリチア様から直接仕事を頂ける立場故かな?神籟?」
神籟「代わりたければ譲ってもいい、だけど果たして惺紡がそんな事出来るのかな?いや出来たとしても話の意図を理解できないだろうね、君は所詮暴力にものを言わすしかないんだからね」
朔薬「神籟、惺紡、これ以上言い合いは辞めてください、そろそろトップ3が入ってきますよ」
朔薬がそういうと3つの光の柱が現れる。
・・・・・・
ストレリチアが座る玉座、その前に3つの椅子が現れる。
誕爛「皆もう集合してるね、こうやって皆の姿を見られるのは凄く感慨深い、気を休めるといい」
円卓の王 第三席 誕爛(たんらん)
円卓の王の中で最も身長が低い誕爛が現れた椅子の上で足を組む、そしてその視線は全員を凍らせるには充分だった。
神籟「相変わらずずっと威嚇してるのね、怖いのよ、いい加減」
誕爛「すまないね、どれだけコントロールしてもこの微細な漏れはどうしようも出来ないんだ、なにせこれは【息を吸って吐く】のと同じ程度の微量なオーラなのだから、これを止めるのは息をするなというのと同義だ」
祖占「いやいや、同義じゃないよ、それは君がオーラの制御が下手だからだよね?下手の理由をオーラの責任に擦り付けるのは私としてはどうかなって思うわね」
円卓の王 第二席 祖占(そうらな)
誕爛「いえいえ、僕のオーラ量は祖占殿以上のものでしてね、というよりほぼオーラという概念を持たない貴女に到底理解出来るものではない、そもそも僕が本気を出せばランクを一つあげるくらい容易だ、あまりデカい態度で居ると僕は君を第三席の座に座らせないといけないな」
祖占「やってみろよガキ、お前みたいな軍隊蟻を量産して出した所で雑魚は雑魚だろうが、それともまさかお前が指揮した従属なら私に届くとでも思ってるのか?それこそ心外だ、第七席連中ならそれで充分殺せるが私を殺せるとは到底思えないけどね」
第三席と第二席が睨み続ける。
軍として最強の力を持つ第三席
個として最強の力を持つ第二席
この二人の意見がかみ合う事は一切ない。
・・・・・・
「待たせたね、全員集まってるね、嬉しいわ」
円卓の王達「「「「来たな」」」」
最後の一席に一人の女性が現れる。
祖占「重役出勤お疲れ様界羅、随分遅かったんじゃない?」
界羅「色々準備に手間取ってね、祖占も誕爛も元気そうね、ずっと自分の殻に閉じこもってばかりじゃなくたまには表に顔を出したらどう?」
誕爛「お生憎だね、僕は既に僕の力を分け与えた僕の世界王を主様の専属神の一人、カナに送っている、彼女は優秀だよ、ランク以上に出来る事が多い、強すぎればカナ本人が壊れる可能性があるからね、あの程度の世界王で丁度いいと僕は思ってるんだけどね」
祖占「それを言えば私もだね、四季雪花、彼女の力はまさに私の後釜に相応しい、私がユミルを送り込んだ、上手くいけばきっと四季雪花は私のような力を手に入れる、全てを失う代わりに全てを得る最強の力をね、それこそ主様が求める最強の専属神だと思わないかい?」
界羅は二人の話を聞き、少し笑いながら首を横に振る。
界羅「お話にならないね、確かに結果的に言えば世界王も世界の質も貴方達二人が関わった子は別格の物となっている、結果的に帝王様の力になれる、それは大変すばらしい事だと私は思います、ですが肝心の帝王様本人を蔑ろにした政策に一体何の意味があるのでしょうか?」
円卓の王 第一席 界羅(かいら)
第四席より下の世界王達はトップ3の会話をただただ聞いていた。
聞く以外の選択肢がなかったのだ。
神籟「聞きたい事は山ほどある、だけどここで口を挟めば誰かの機嫌を損ねてしまうかもしれない、トップ3の実力は万園内でも異常な程の上だ。
その3人の逆鱗に触れる事が何よりも恐怖だった。
界羅「今回の提案も私が行いました、由々しき事態であり、そして今後の万園の在り方を・・・それを明確にしてもらうための時間です、そこで私は貴方達でも帝王様のお力になれる政策を考えストレリチア様に提案しました。あの方は最初こそ悩みはしましたが最後は了承してくれました。」
祖占「おい待て、私達はストレリチア様の話を聞きに来たんだ、お前の話を聞きに来たわけじゃないぞ界羅、これ以上出しゃばるな」
祖占は界羅を睨みつける、だが界羅はそれをものともせず話を続ける。
・・・・・・
界羅「まず一件、万園経由から外れた世界王が生まれた、名はエテル・ノーミール。もとは帝園(ミガドルエデン)出身の従属だった、だけど最近昔の私がそのエテルに敗れたの、それはもう一方的に・・・そして不手際でまさかの私が彼女の相手にすることになった・・・」
仙厳「それが本当ならば異常事態ですね、早く万園の世界王として登録するべきです、でなければ制御が効かずに主様に被害が」
界羅「余計な事はしなくていい、むしろ喜ばしい事です、良い傾向です、なにせただの従属が世界王に進化した、本来ならば世界王に適正がある従属が各世界で育て、万園と帝王様がその従属を選びこの万園の世界王として扱う、だけどその流れを無視したイレギュラー、それをすぐに排除するのは勿体ない、そうは思いませんか?」
凄艶「界羅様、仙厳様や玲瓏様はその状況を放置できない立場にあります、元々界羅様は私達を集めてどうするつもりだったのか、それを聞かせてはくれませんか?」
界羅「世界王としてのトリガー、それは世界王遺伝子を取り込む事、それは誕爛もわかっていることでしょう、なにせ全世界で世界王を作れるのはストレリチア様と私と誕爛の3人だけ・・・今まではその世界王遺伝子を適正がない子に植え付けても身体が朽ちるだけだった」
界羅は冷たい眼差しで円卓の王全員を睨む。
界羅「エテルは元々世界王適正外の従属だった、だけど世界王に進化した、SSSクラスの私を殺す程の力を持って・・・でもそうね、相性で勝っただけで彼女自体のランクをつけるとするなら・・・E+かDかな、進化した【死界の手】はまさに即死級、どんな策も現象もその手の前では無力、近いと言えば祖占に近いかな、それはいいとして、彼女は私の権限で見守る形をとってもらう、一切の接触を許さない」
誕爛「彼女は何が目的なのか、把握して、それで尚安全という保障を得ての発言と取っていいのかな?」
界羅「そうだね、あとはそうね、私を殺そうとしたけどそれでも私の可愛い娘みたいな存在なの」
界羅は笑う。
朔薬「次の話はどのような内容なのでしょうか?」
界羅「これは第七席から言える事なんだけど、君達、実力は確かなんだけど経験値が圧倒的に足りてない、それって偽りの強さともいえるのではないかなって思うの」
神籟「まさか!?あの話が進んだの?!」
神籟は自分の世界から立ち上がる。
界羅は神籟を見て頷く。
界羅「ええ、万園に上層世界と下層世界を設ける。ピラミッド式で条件を満たせば上の層に上がれる仕組み、そして最上層は私達が居る空間、最上層は戦う事はしない、死んだら困るからね、でもそれより下は話は別、居てもいなくても帝王様の力になれない、だから死んでも別に構わない、だから現在円卓の王以外の世界王達は最上層より一段下に降りてもらう、そして条件を満たした者だけこの層に居る権利を与える。」
界羅は笑う。
界羅「別に円卓の王だけが優秀だとは思っていないからね、だからこそ優秀な世界王は歓迎する、勿論帝王様が選んだ別世界の世界王も最上層だ、彼女達は大事な客人であり、帝王様の力になってくれる大事な存在だからね」
円卓の王達全員の表情が曇る。
神籟「ストレリチア様は許したというのですか?!」
界羅「帝王様のため、それで納得してくれました、現時点で約50億体の世界王生成を完了しました。あの方は以前の【世界王戦争】の時に比べて大きな力を得ました。そして世界王戦争はあくまでストレリチア様が世界王を作る練習として増やしていたにすぎない、だけど今回は明確に、目的をもって世界王を作る、その結果が一日で50億体の世界王投入、素晴らしい。私では到底真似できない芸当です、誕爛はどうですか?真似、出来ますか?」
誕爛「1日では無理ですね、それにストレリチア様が作るとなると・・・弱くないですよね、ストレリチア様が直々に作る世界王の強さは最低SSランク、つまりそのレベルの連中が最下層から競い合い、喰らいあい、この層にやってくると」
神籟「EXクラスの量産が目的ですか?」
界羅「あれはストレリチア様ですら作れない領域、そしてただ喰らうだけでなれる領域ではない、そこまでは期待しない、だけど将来的にはそれもありかもですね」
惺紡「今居る円卓の王が落ちた場合、そのままこの層に残留する、その認識でいいのかな?」
界羅「そうだね、既に私達は帝王様にとって大事な存在、そして例外としてメリアの世界で世界王をしている無命、ノルン、も最上層です、目的は先ほども言いましたが帝王様を強くするためです、私達の地位なんて無意味、我々は帝王様に尽くすために生まれた存在、それはストレリチア様だって変わらない、その目的に沿って私は動いた、それだけ、すぐに結果は出ないでしょう、ですが、私はエテルを見てまだこの世界もやり方によってはまだまだ化けると考えた、そして先ほどは否定しましたが今居る円卓の王達が全員EXクラスに到達出来る事を夢見てます、それが結果的に帝王様のためになるのですから・・・」
・・・・・・
その後、界羅は一通りの説明を終えると黙ったまま、ストレリチアを待つ。
その後ストレリチアが現れ、界羅が説明した要件そのままの内容を話す。
そしてこの会議は終える。
円卓の王が下層に向かう事は不可能である、そしてもし今の自分に不満を感じるのであれば円卓の王という立場を失う事を条件に下層に降り、進化を狙う事を許可するという話で落ち着いた。
だが現状円卓の王達が下層に降りるという判断をする者は誰もいなかった。
それもそのはず、この戦いは一部の人を除いて誰も望んでいない結果だったからだ。
だがその中で自分は例外という条件を出してもらえるならその恩恵にあやかりたいと考えるのは普通の事だった。
だが不安もある、もし下層から上がって来た世界王が円卓の王の座を賭けて勝負を仕掛けてきたら、戦闘経験が浅い第七席以下の世界王は太刀打ちできるのか?そういう疑念を持ちながらも各自の世界に戻った。
・・・・・・
神籟「最後に言われた・・・【この事は円卓の王内だけの超重要機密事項である】他の世界から来た従属達に絶対に伝えてはならない、勿論主様本人も、これは万園が独自で行う選別である・・・と」
神籟は界羅という第一席を侮っていた。
元々ミールの時から主様至上主義の考えを持つ、従属も自分すらも主様の為だけの存在、それ以外はあい、だからミールはどこか従属を物として扱う事がある、そしてきっと何か主様関係で起きた時、ミールは無情に従属を殺すだろう、だがそれがミールであり、界羅だ。
ミールはパト以外はどうでもいいと考えているサイコパス気質であり、ヤンデレ思考の持ち主。
最も主を裏切らない存在であり、最も主の善良な心を苦しめる存在、だがストレリチアと同様に最も主に近い存在故に世界はミール、界羅の異常性を隠し通さなければならない。
神籟「本当・・・トップ3にろくなやつがいない・・・全員狂ってるよ。いや、それはトップ3に限らずか、あの戦争で生き残った私達6人全員・・・揃って狂ってるのかもね・・・」
自分のそうだったら、という空想が界羅に奪われ、実現してしまった責任を感じながら神籟は自身の世界に戻った。
そして最下層では再度地獄が始まろうとしていた。
ストレリチア「・・・ごめんなさい、娘たちを殺し合わせるような真似をして・・・許してとは言いません、ですが万園の質を今以上にするために、停滞させないために、そのためなら私は・・・心を鬼にします!」
ストレリチア「円卓の王 13名はただちに万園の玉座に集まってください」
・・・・・・
誤謬「これが円卓の王だけが許されているというストレリチア様への謁見・・・」
円卓の王 第十三席 誤謬(ごびゅう)
誤謬は円卓の王の中では一番若い世界王であり、最も円卓の王として新しい王。
今までストレリチアから招集に立ち会う事がなかったため動揺する。
・・・・・・
花神「とうとう・・・ですか・・・」
円卓の王 第十二席 花神(かしん)
白い部屋と巨大な純白のクッションの上で裸で横になっているのは花神、彼女は花で服を見繕いながらクッションの上に立ち上がる。
・・・・・・
凄艶「ストレリチア様、動き出すのですね」
円卓の王 第十一席 凄艶(せいえん)
多くの芸術作品、そして大きな舞台の真ん中に立つのは凄艶、彼女は歩みを始める。
・・・・・・
媛命「さて、今回はどんな厄介事を押し付けてくるのかな」
円卓の王 第十席 媛命(えんめい)
心安らぐ豊かな空間の中、彼女は憂鬱そうな顔で空を見上げる。
・・・・・・
怜悧「いくね、きっと私達にとっても良くない事が起きるかもね」
円卓の王 第九席 怜悧(れいり)
神経を研ぎ澄まし、ローブを纏う彼女、そしてその周りには無機質で巨大な手、そして怜悧を囲うように舞う無機質な龍のような生物
・・・・・・
玲瓏「終わらせたい仕事があったのですが、仕方ありませんね、これもストレリチア様、そして主様のお導きなのですから」
円卓の王 第八席 玲瓏(れいろう)
多くの本が積まれている書庫の最奥で一人呟くのは玲瓏、彼女の声は現実にしてしまう効果を無意識レベルで持ってしまうため、効果が出ないように極力声を小さくする。
・・・・・・
仙厳「地獄の始まりか、それとも天国の扉が開く音か・・・」
円卓の王 第七席 仙厳(せんげん)
仙厳は気を引き締めてストレリチアの場所に向かう、その表情は硬く、これから起きる事に対して緊張感を持っていた。
・・・・・・
神籟「さて、このタイミングでって事は主様絡みでしょうね、ただし嫌な形でしょうかね」
円卓の王 第六席 神籟(しんらい)
神籟は今から起るであろうことに大体の予測をつけ、移動を開始する、その足取りは何処か楽し気だった。
・・・・・・
惺紡「私の力をもってしてもか、平穏が崩れる音が聞こえるな」
円卓の王 第五席 惺紡(せいほう)
惺紡は過去の世界王戦争の再来を危惧した。だがそれはストレリチア本人が拒んだ結果、
同じ過ちを繰り返す事はないはずだと心の中で自身を言い聞かす。
・・・・・・
朔薬「・・・・・・いったい誰が告げ口したのでしょうね」
円卓の王 第四席 朔薬(さくやく)
疎ましそうにつぶやく彼女の顔はどこか曇っていた。
・・・・・・
円卓の王達が次々とストレリチアが在籍する世界に集まる。
誤謬「ここが・・・そしてお前達がごびゅ~と同じ世界王・・・」
花神「こうして十三席から四席まで集まる事は稀ですね、過去に一度も無かったのではないでしょうか?」
凄艶「そうだね、でもこうして私達を集める理由はないかな?今まで好きにさせてもらっていたのに」
媛命「どうでもいいよ、どうせストレリチア様が決めた事に断れるわけじゃないんだしさ、そもそもそんな事を考えてたら君達、死ぬよ?」
怜悧「珍しく媛命と意見があったね、変な考察はやめるね、どうせすぐに答えは聞けるね」
玲瓏「・・・」(ただ他の世界王達の話を聞く玲瓏)
仙厳「静かにしろ、今ここには朔薬様や惺紡様も居る、どの発言が刑に処されるかわからないぞ」
神籟「そうですね、ですが自由な発言で罰則はありえません、発言の自由を奪う事はストレリチア様は求めていない、寛大なお方ですからね」
惺紡「神籟のストレリチア様至上主義には尊敬に値するね、それはストレリチア様から直接仕事を頂ける立場故かな?神籟?」
神籟「代わりたければ譲ってもいい、だけど果たして惺紡がそんな事出来るのかな?いや出来たとしても話の意図を理解できないだろうね、君は所詮暴力にものを言わすしかないんだからね」
朔薬「神籟、惺紡、これ以上言い合いは辞めてください、そろそろトップ3が入ってきますよ」
朔薬がそういうと3つの光の柱が現れる。
・・・・・・
ストレリチアが座る玉座、その前に3つの椅子が現れる。
誕爛「皆もう集合してるね、こうやって皆の姿を見られるのは凄く感慨深い、気を休めるといい」
円卓の王 第三席 誕爛(たんらん)
円卓の王の中で最も身長が低い誕爛が現れた椅子の上で足を組む、そしてその視線は全員を凍らせるには充分だった。
神籟「相変わらずずっと威嚇してるのね、怖いのよ、いい加減」
誕爛「すまないね、どれだけコントロールしてもこの微細な漏れはどうしようも出来ないんだ、なにせこれは【息を吸って吐く】のと同じ程度の微量なオーラなのだから、これを止めるのは息をするなというのと同義だ」
祖占「いやいや、同義じゃないよ、それは君がオーラの制御が下手だからだよね?下手の理由をオーラの責任に擦り付けるのは私としてはどうかなって思うわね」
円卓の王 第二席 祖占(そうらな)
誕爛「いえいえ、僕のオーラ量は祖占殿以上のものでしてね、というよりほぼオーラという概念を持たない貴女に到底理解出来るものではない、そもそも僕が本気を出せばランクを一つあげるくらい容易だ、あまりデカい態度で居ると僕は君を第三席の座に座らせないといけないな」
祖占「やってみろよガキ、お前みたいな軍隊蟻を量産して出した所で雑魚は雑魚だろうが、それともまさかお前が指揮した従属なら私に届くとでも思ってるのか?それこそ心外だ、第七席連中ならそれで充分殺せるが私を殺せるとは到底思えないけどね」
第三席と第二席が睨み続ける。
軍として最強の力を持つ第三席
個として最強の力を持つ第二席
この二人の意見がかみ合う事は一切ない。
・・・・・・
「待たせたね、全員集まってるね、嬉しいわ」
円卓の王達「「「「来たな」」」」
最後の一席に一人の女性が現れる。
祖占「重役出勤お疲れ様界羅、随分遅かったんじゃない?」
界羅「色々準備に手間取ってね、祖占も誕爛も元気そうね、ずっと自分の殻に閉じこもってばかりじゃなくたまには表に顔を出したらどう?」
誕爛「お生憎だね、僕は既に僕の力を分け与えた僕の世界王を主様の専属神の一人、カナに送っている、彼女は優秀だよ、ランク以上に出来る事が多い、強すぎればカナ本人が壊れる可能性があるからね、あの程度の世界王で丁度いいと僕は思ってるんだけどね」
祖占「それを言えば私もだね、四季雪花、彼女の力はまさに私の後釜に相応しい、私がユミルを送り込んだ、上手くいけばきっと四季雪花は私のような力を手に入れる、全てを失う代わりに全てを得る最強の力をね、それこそ主様が求める最強の専属神だと思わないかい?」
界羅は二人の話を聞き、少し笑いながら首を横に振る。
界羅「お話にならないね、確かに結果的に言えば世界王も世界の質も貴方達二人が関わった子は別格の物となっている、結果的に帝王様の力になれる、それは大変すばらしい事だと私は思います、ですが肝心の帝王様本人を蔑ろにした政策に一体何の意味があるのでしょうか?」
円卓の王 第一席 界羅(かいら)
第四席より下の世界王達はトップ3の会話をただただ聞いていた。
聞く以外の選択肢がなかったのだ。
神籟「聞きたい事は山ほどある、だけどここで口を挟めば誰かの機嫌を損ねてしまうかもしれない、トップ3の実力は万園内でも異常な程の上だ。
その3人の逆鱗に触れる事が何よりも恐怖だった。
界羅「今回の提案も私が行いました、由々しき事態であり、そして今後の万園の在り方を・・・それを明確にしてもらうための時間です、そこで私は貴方達でも帝王様のお力になれる政策を考えストレリチア様に提案しました。あの方は最初こそ悩みはしましたが最後は了承してくれました。」
祖占「おい待て、私達はストレリチア様の話を聞きに来たんだ、お前の話を聞きに来たわけじゃないぞ界羅、これ以上出しゃばるな」
祖占は界羅を睨みつける、だが界羅はそれをものともせず話を続ける。
・・・・・・
界羅「まず一件、万園経由から外れた世界王が生まれた、名はエテル・ノーミール。もとは帝園(ミガドルエデン)出身の従属だった、だけど最近昔の私がそのエテルに敗れたの、それはもう一方的に・・・そして不手際でまさかの私が彼女の相手にすることになった・・・」
仙厳「それが本当ならば異常事態ですね、早く万園の世界王として登録するべきです、でなければ制御が効かずに主様に被害が」
界羅「余計な事はしなくていい、むしろ喜ばしい事です、良い傾向です、なにせただの従属が世界王に進化した、本来ならば世界王に適正がある従属が各世界で育て、万園と帝王様がその従属を選びこの万園の世界王として扱う、だけどその流れを無視したイレギュラー、それをすぐに排除するのは勿体ない、そうは思いませんか?」
凄艶「界羅様、仙厳様や玲瓏様はその状況を放置できない立場にあります、元々界羅様は私達を集めてどうするつもりだったのか、それを聞かせてはくれませんか?」
界羅「世界王としてのトリガー、それは世界王遺伝子を取り込む事、それは誕爛もわかっていることでしょう、なにせ全世界で世界王を作れるのはストレリチア様と私と誕爛の3人だけ・・・今まではその世界王遺伝子を適正がない子に植え付けても身体が朽ちるだけだった」
界羅は冷たい眼差しで円卓の王全員を睨む。
界羅「エテルは元々世界王適正外の従属だった、だけど世界王に進化した、SSSクラスの私を殺す程の力を持って・・・でもそうね、相性で勝っただけで彼女自体のランクをつけるとするなら・・・E+かDかな、進化した【死界の手】はまさに即死級、どんな策も現象もその手の前では無力、近いと言えば祖占に近いかな、それはいいとして、彼女は私の権限で見守る形をとってもらう、一切の接触を許さない」
誕爛「彼女は何が目的なのか、把握して、それで尚安全という保障を得ての発言と取っていいのかな?」
界羅「そうだね、あとはそうね、私を殺そうとしたけどそれでも私の可愛い娘みたいな存在なの」
界羅は笑う。
朔薬「次の話はどのような内容なのでしょうか?」
界羅「これは第七席から言える事なんだけど、君達、実力は確かなんだけど経験値が圧倒的に足りてない、それって偽りの強さともいえるのではないかなって思うの」
神籟「まさか!?あの話が進んだの?!」
神籟は自分の世界から立ち上がる。
界羅は神籟を見て頷く。
界羅「ええ、万園に上層世界と下層世界を設ける。ピラミッド式で条件を満たせば上の層に上がれる仕組み、そして最上層は私達が居る空間、最上層は戦う事はしない、死んだら困るからね、でもそれより下は話は別、居てもいなくても帝王様の力になれない、だから死んでも別に構わない、だから現在円卓の王以外の世界王達は最上層より一段下に降りてもらう、そして条件を満たした者だけこの層に居る権利を与える。」
界羅は笑う。
界羅「別に円卓の王だけが優秀だとは思っていないからね、だからこそ優秀な世界王は歓迎する、勿論帝王様が選んだ別世界の世界王も最上層だ、彼女達は大事な客人であり、帝王様の力になってくれる大事な存在だからね」
円卓の王達全員の表情が曇る。
神籟「ストレリチア様は許したというのですか?!」
界羅「帝王様のため、それで納得してくれました、現時点で約50億体の世界王生成を完了しました。あの方は以前の【世界王戦争】の時に比べて大きな力を得ました。そして世界王戦争はあくまでストレリチア様が世界王を作る練習として増やしていたにすぎない、だけど今回は明確に、目的をもって世界王を作る、その結果が一日で50億体の世界王投入、素晴らしい。私では到底真似できない芸当です、誕爛はどうですか?真似、出来ますか?」
誕爛「1日では無理ですね、それにストレリチア様が作るとなると・・・弱くないですよね、ストレリチア様が直々に作る世界王の強さは最低SSランク、つまりそのレベルの連中が最下層から競い合い、喰らいあい、この層にやってくると」
神籟「EXクラスの量産が目的ですか?」
界羅「あれはストレリチア様ですら作れない領域、そしてただ喰らうだけでなれる領域ではない、そこまでは期待しない、だけど将来的にはそれもありかもですね」
惺紡「今居る円卓の王が落ちた場合、そのままこの層に残留する、その認識でいいのかな?」
界羅「そうだね、既に私達は帝王様にとって大事な存在、そして例外としてメリアの世界で世界王をしている無命、ノルン、も最上層です、目的は先ほども言いましたが帝王様を強くするためです、私達の地位なんて無意味、我々は帝王様に尽くすために生まれた存在、それはストレリチア様だって変わらない、その目的に沿って私は動いた、それだけ、すぐに結果は出ないでしょう、ですが、私はエテルを見てまだこの世界もやり方によってはまだまだ化けると考えた、そして先ほどは否定しましたが今居る円卓の王達が全員EXクラスに到達出来る事を夢見てます、それが結果的に帝王様のためになるのですから・・・」
・・・・・・
その後、界羅は一通りの説明を終えると黙ったまま、ストレリチアを待つ。
その後ストレリチアが現れ、界羅が説明した要件そのままの内容を話す。
そしてこの会議は終える。
円卓の王が下層に向かう事は不可能である、そしてもし今の自分に不満を感じるのであれば円卓の王という立場を失う事を条件に下層に降り、進化を狙う事を許可するという話で落ち着いた。
だが現状円卓の王達が下層に降りるという判断をする者は誰もいなかった。
それもそのはず、この戦いは一部の人を除いて誰も望んでいない結果だったからだ。
だがその中で自分は例外という条件を出してもらえるならその恩恵にあやかりたいと考えるのは普通の事だった。
だが不安もある、もし下層から上がって来た世界王が円卓の王の座を賭けて勝負を仕掛けてきたら、戦闘経験が浅い第七席以下の世界王は太刀打ちできるのか?そういう疑念を持ちながらも各自の世界に戻った。
・・・・・・
神籟「最後に言われた・・・【この事は円卓の王内だけの超重要機密事項である】他の世界から来た従属達に絶対に伝えてはならない、勿論主様本人も、これは万園が独自で行う選別である・・・と」
神籟は界羅という第一席を侮っていた。
元々ミールの時から主様至上主義の考えを持つ、従属も自分すらも主様の為だけの存在、それ以外はあい、だからミールはどこか従属を物として扱う事がある、そしてきっと何か主様関係で起きた時、ミールは無情に従属を殺すだろう、だがそれがミールであり、界羅だ。
ミールはパト以外はどうでもいいと考えているサイコパス気質であり、ヤンデレ思考の持ち主。
最も主を裏切らない存在であり、最も主の善良な心を苦しめる存在、だがストレリチアと同様に最も主に近い存在故に世界はミール、界羅の異常性を隠し通さなければならない。
神籟「本当・・・トップ3にろくなやつがいない・・・全員狂ってるよ。いや、それはトップ3に限らずか、あの戦争で生き残った私達6人全員・・・揃って狂ってるのかもね・・・」
自分のそうだったら、という空想が界羅に奪われ、実現してしまった責任を感じながら神籟は自身の世界に戻った。
そして最下層では再度地獄が始まろうとしていた。
ストレリチア「・・・ごめんなさい、娘たちを殺し合わせるような真似をして・・・許してとは言いません、ですが万園の質を今以上にするために、停滞させないために、そのためなら私は・・・心を鬼にします!」
patopatoblog at 02:47|Permalink
2025年12月15日
No.197 誕爛(たんらん)
これは万園、世界王戦争時代のお話。
この話を語るのは神籟(しんらい)。
神籟「これは私がまだ世界王戦争で戦っていた時期のお話です。といっても時期も後半も後半、ほぼ最後の方になりますかね、私が唯一死を覚悟した戦いを思い出したんです」
神籟は語る。
・・・・・・
世界王戦争、ストレリチアが優秀な世界王を作ろうと切磋琢磨していた時代、それこそ数億という数の世界王達が産み落とされた、だがどの世界王も自我が強く誰もが自身が世界の王であるという事を疑わない、誰かの下につくなどありえないと断言するような個性派揃いだった事もあり、生まれて間もない世界王達は戦いを続けていた。
だがそんな世界王戦争もストレリチアが世界王を上手く作るコツを見つけ出せば世界王を作る頻度も下がり、数が減って来ていた。
世界に世界王が1000体も居なくなった頃、現時点で最強種として名を轟かせていたのは8名。
界羅(かいら)、祖占(そうらな)、誕爛(たんらん)、高簾(こうれん)
朔薬(さくやく)、惺紡(せいほう)、神籟(しんらい)、御殿(ごでん)
この8名の世界王ランクはEXランク以上、軍として群れない世界王のため、各自名を上げては
挑戦者を待つか、獲物を狙いに行く【狩る側】の存在だった。
8名の最強種の中でもランク分けがされており、外側では臨戦態勢を張っているが、内心は格上とは戦いたくないという感情が下位ランクの最強種達は考えていた。
1位:界羅
2位:祖占
3位:誕爛
4位:高簾
5位:朔薬
6位:惺紡
7位:神籟
8位:御殿
3グループに分けられており、
1位~3位は戦ってはならない、無敵グループ
4位~5位は戦っても勝利を絶対に得られない、無敗グループ
6位~8位は本来の最強種と呼ばれる、最強グループ
とされている。
神籟はこの時自身を狙う御殿といつ戦ってもおかしくない状況になっていた。
互いが姿を見れば威嚇、そしてどちらかが仕掛けた段階でどちらかの死は確実、
そしてこの戦いに巻き込まれるとSSS+クラスの世界王でも死は避けられないだろうと万園全体で
緊張感が漂っていた。
そしてそんな状況になっていたのはもう2グループ存在していた。
4位高簾と5位朔薬だった、互いに同レベルの世界王として決着をつけようとしていたためだ。
そして囁かれていたのは3位である誕爛が誰かを狙っているという噂。
順当にいけば1位か2位のどちらかだが、このグループが本気で戦うという事は同じ最強種である4位以下の世界王ですら巻き込まれれば死を覚悟するしかないと言われているレベルだと言われていた。
・・・・・・
数年後。
詳しい話は飛ばすが結果だけを伝えると7位神籟と8位御殿の戦いが始まった。
時間にして4ヵ月、結果は7位の神籟が8位の御殿を喰らい、神籟の勝利で終えた。
そしてその戦いが火蓋となり、4位と5位の戦いも始まった。
これが多くの被害を出した最悪の戦いとなった。
日々互いを睨み牽制してしあっていた世界王達を無惨に蹴散らしながらも最後は5位の朔薬が4位の高簾を撃破し、8体だった最強種が6体になった。
ここで問題が残っていたのは3位誕爛が誰を狙っているのか、それが今だにわかっていなかった。
そもそも誕爛が本気で誰かと戦っているのを見た者が居ないのだ。
神籟は長い戦いの傷を癒すために身を潜めていた時に最悪の事態が起きた。
・・・・・・
神籟「やっと鬱陶しい存在が消えた、ずっと目の仇にしてきてましたからね、御殿は、ですが流石は建築の世界王、あらゆる建設物が私の真言を防いできたうえに私を妨害する設備と攻撃する設備を無限に作り続けながら無限に広がる建物の空間に閉じこもった時は・・・いやもう考えるのは辞めましょう、この頭痛は半年は収まらないかもしれないわね・・・」
神籟が自分の世界で休息をとっていると自分の世界に大きなヒビが入ったのが眼に入る。
神籟(襲撃?確かに私が弱っている所を狙うのはセオリー的にも問題ない、だが私を狙う奴なんて・・・)
神籟は警戒する、そしてヒビから大きな穴が空き、そこから一人の赤い髪と赤い目を宿した者が降りて来た。
神籟「誕爛(たんらん)?!」がば!!
神籟は想定外の来客に疲れを気にせずに警戒態勢に入った。
誕爛「随分弱っているみたいだな神籟、君が最強種を撃破したのはこれで二人目、凄い事じゃないか、私は誰も倒していないというのに」
誕爛は笑いながら神籟に話しかける、神籟に近づいて来る誕爛の足取りは軽かった。
神籟「わざわざ私の世界に入ってきて何?万全の状態である私じゃなくてこんな弱り切った私を殺して満足?」
誕爛「?別に?世間話をしに来ただけだよ、神籟との世間話を終えたら次は朔薬の所だね、あの子も凄いよね、3人目の最強種を撃破したらしいしね、あんな大人しそうな子が戦ってみたら最も強いというのは面白いものだよね」
神籟は警戒していた。
神籟(何を企んでいる?世間話をするためだけに私の世界に入って来るか?というか本来相手の世界に入るのはリスクが高すぎる行為、なにせ相手のテリトリー内、何が起きてもおかしくない、むしろ相手の世界に入った時点で負けは確実と思ってもおかしくないのに・・・馬鹿なのか?それとも・・・)
神籟の世界に入っても問題ないと判断しているのか?
それだけ誕爛と神籟の間には実力差があるのか?
神籟の脳裏には誕爛の事で頭がいっぱいになっていた。
神籟が得意とする真言で一度誕爛を狙ってみる。
神籟「§右手を上げろ§」
神籟が真言を放つが誕爛が右手を上げるは一切なかった。
神籟(私の世界に居て私の真言の影響を一切受けないのか・・・勝てないのは間違いないな・・・)
神籟は誕爛のランクを確認する、これは万園ではデフォルトで出来る行為であり、相手の名前と世界王ランクはいつでも表示可能である。
誕爛(たんらん) ランクEX+
神籟(しんらい) ランクEX
神籟(EX+か、私のランクよりも上、まだEXよりも上があった事に驚きだよ、これで3位とされているんだから他の二人なんてどんな化物よ、リスクを冒したくないからって一度も会った事ないけどこればかりは後悔かな)
神籟はリスクを冒してでも一度くらいは上位3名のステータスは確認するべきだったと後悔するがそれも既に遅い。
誕爛が神籟に話を続けるが神籟は一度も会話が頭に入って来なかった。
誕爛「聞いてる?」
神籟「ええ、全然聞いてないわ、聞けるわけないでしょ、貴女、怖すぎるのよ」
神籟は降伏したような笑みで答える。
誕爛「あはは、私は君、いや君達を狙わないよ、私はね、ずっと君達を見守っていたんだ、雑魚に興味はないけど君達は雑魚じゃない、有望な世界王達だ、特に朔薬、惺紡、神籟、君達は努力してここまで上がって来た、それは賞賛に値するよ、でも残念だけど、誰一人として私の領域までは来られなかった。でもそれは仕方ない事、普段から得ている栄養の量が違うんだ」
誕爛は笑いながら話す、神籟は栄養という言葉に不審を抱き、質問する。
神籟「栄養?それはどういう意味?それは世界王をいくら喰らってきたかの話?だとすれば誕爛、君の言い分はおかしい、見守って来たと言っていたのは嘘じゃないだろうね、事実君が誰かと戦っている姿、狩りをしている姿を見た者は誰もいない、正確には誰も生き残ってないだけかもしれないがでも一切情報がないのはおかしい。数年前だったか祖占の無差別攻撃で数百億の世界王達が溶けて養分にされた事件は今ここまで生きている世界王達なら強さ関係なく把握している」
神籟は続けて話し続ける・
神籟「界羅だってそうだ、この世界を統括するストレリチアの代理を担う存在、そんなストレリチアの右腕的存在である界羅は唯一ストレリチア本人から養分を貰い強さを得ていると、これは既に誰もが知っている事、じゃあ誕爛、君はどうやって養分を得ているって言うんだ!才能だけでここまで強かったなんて言わせない!」
誕爛は神籟の目を見て笑う。
誕爛「私はね、この万園で唯一、ストレリチア様と同様、【世界王を生み出す事が出来る世界王】なんだよ、つまり私の世界にはこの万園と同様世界王達が住む世界が存在する。そしてどこからその養分を作るか?簡単な話だよ、世界王を生み出すための養分を自分の力として吸収している、つまり自分の身体一つで自給自足が成立しているんだよ、そして私の能力はさっき言った通り世界王を作り出すものだ、じゃあわかるよね?」
誕爛は神籟に笑いながら問いかける、だがそれはとても分かりやすい問題。
神籟「世界王だけの軍隊、そしてそれらを養分にしているって事は誕爛の力は・・・はは、もしかして存在する世界王の能力全てか・・・世界王レベルの全知全能ってわけか、規格外め」
誕爛「褒めないでくれ、それでも私は3位、界羅にも祖占にも勝てない、不思議だろう?世界王を作る世界王で生み出した世界王を統べるのは勿論、あらゆる世界王の力を扱える私がこの二人には勝てないんだ、でもそれが真実なんだ、だから諦めた、上を目指す事も下の子達に対して何かをしようとも思わない、それが私だよ、だから心配しなくていい、君レベルの真言は私も持ってる、だから」
誕爛はそう言うと神籟に言葉を発する。
誕爛「§右腕を上げろ§」
神籟「?!?!」右腕が上がる。
誕爛「元々はCランクくらいの子が持っていた世界王の力だったかな、でも私が扱えばそれはEX+級の精度になる、もちろん朔薬も、惺紡も、死んだ他の最強種の子達の力も全部、私は持っているよ」
誕爛は指を慣らすと誕爛の背後に無数に群がる世界王達が現れる。
神籟は目を見開く、驚きを隠せなかった。
その数は今この万園に存在する世界王の数、いや元々億と居た万園に世界王以上の数の世界王が誕爛という一人の世界王から現れたのだ。
誕爛「この子達は私が作れる最高ランクS+級の世界王達だけ呼んだんだよ、私の世界はこんな戦争は起きていない、私はストレリチア様よりも平和な世界を実現出来ている、でも乱暴しようと思えばいくらでも戦えるよ、例えばこの子達、神籟にとってはS+ランクの雑魚だけど、私の恩恵を受ければ全員EXランクと戦えるくらいには強化出来るけど・・・どうする?」
神籟(ああ・・・無理だ、勝てるわけがない、つまり私が戦ってきたのは・・・無駄だったってわけか・・・なんかやる気失ったな・・・)
神籟は泣きだす、それは降伏というよりどう頑張っても辿り着けない領域が存在するのだという絶望、戦意喪失だった。
・・・・・・
神籟「私はあの出来事から戦意を失った、どう頑張っても絶対的な格上は存在するとわかったから、だから周りからは丸くなったとか、大人しくなったとか言われてるけど・・・私だけが知っている誕爛の実力を見てから・・・私はちょっと拗ねてるのかもね、今も尚、戦争を終えて、唯一生き残った6名として残って、そこから円卓の王という組織が作られ、何をすることなく6位という席に座ったのも・・・本来の私なら4位の席を狙っていたかもしれないけど・・・結局は無意味だってわかってしまったから・・・6位に甘んじてるのかもね・・・」
神籟は最後に誕爛との会話を思い出し、語る。
誕爛「私はいつでも見守ってるよ、弱い子を見守るのは強き者の定めだからね」
神籟「私がそう言われたの・・・」
この話を語るのは神籟(しんらい)。
神籟「これは私がまだ世界王戦争で戦っていた時期のお話です。といっても時期も後半も後半、ほぼ最後の方になりますかね、私が唯一死を覚悟した戦いを思い出したんです」
神籟は語る。
・・・・・・
世界王戦争、ストレリチアが優秀な世界王を作ろうと切磋琢磨していた時代、それこそ数億という数の世界王達が産み落とされた、だがどの世界王も自我が強く誰もが自身が世界の王であるという事を疑わない、誰かの下につくなどありえないと断言するような個性派揃いだった事もあり、生まれて間もない世界王達は戦いを続けていた。
だがそんな世界王戦争もストレリチアが世界王を上手く作るコツを見つけ出せば世界王を作る頻度も下がり、数が減って来ていた。
世界に世界王が1000体も居なくなった頃、現時点で最強種として名を轟かせていたのは8名。
界羅(かいら)、祖占(そうらな)、誕爛(たんらん)、高簾(こうれん)
朔薬(さくやく)、惺紡(せいほう)、神籟(しんらい)、御殿(ごでん)
この8名の世界王ランクはEXランク以上、軍として群れない世界王のため、各自名を上げては
挑戦者を待つか、獲物を狙いに行く【狩る側】の存在だった。
8名の最強種の中でもランク分けがされており、外側では臨戦態勢を張っているが、内心は格上とは戦いたくないという感情が下位ランクの最強種達は考えていた。
1位:界羅
2位:祖占
3位:誕爛
4位:高簾
5位:朔薬
6位:惺紡
7位:神籟
8位:御殿
3グループに分けられており、
1位~3位は戦ってはならない、無敵グループ
4位~5位は戦っても勝利を絶対に得られない、無敗グループ
6位~8位は本来の最強種と呼ばれる、最強グループ
とされている。
神籟はこの時自身を狙う御殿といつ戦ってもおかしくない状況になっていた。
互いが姿を見れば威嚇、そしてどちらかが仕掛けた段階でどちらかの死は確実、
そしてこの戦いに巻き込まれるとSSS+クラスの世界王でも死は避けられないだろうと万園全体で
緊張感が漂っていた。
そしてそんな状況になっていたのはもう2グループ存在していた。
4位高簾と5位朔薬だった、互いに同レベルの世界王として決着をつけようとしていたためだ。
そして囁かれていたのは3位である誕爛が誰かを狙っているという噂。
順当にいけば1位か2位のどちらかだが、このグループが本気で戦うという事は同じ最強種である4位以下の世界王ですら巻き込まれれば死を覚悟するしかないと言われているレベルだと言われていた。
・・・・・・
数年後。
詳しい話は飛ばすが結果だけを伝えると7位神籟と8位御殿の戦いが始まった。
時間にして4ヵ月、結果は7位の神籟が8位の御殿を喰らい、神籟の勝利で終えた。
そしてその戦いが火蓋となり、4位と5位の戦いも始まった。
これが多くの被害を出した最悪の戦いとなった。
日々互いを睨み牽制してしあっていた世界王達を無惨に蹴散らしながらも最後は5位の朔薬が4位の高簾を撃破し、8体だった最強種が6体になった。
ここで問題が残っていたのは3位誕爛が誰を狙っているのか、それが今だにわかっていなかった。
そもそも誕爛が本気で誰かと戦っているのを見た者が居ないのだ。
神籟は長い戦いの傷を癒すために身を潜めていた時に最悪の事態が起きた。
・・・・・・
神籟「やっと鬱陶しい存在が消えた、ずっと目の仇にしてきてましたからね、御殿は、ですが流石は建築の世界王、あらゆる建設物が私の真言を防いできたうえに私を妨害する設備と攻撃する設備を無限に作り続けながら無限に広がる建物の空間に閉じこもった時は・・・いやもう考えるのは辞めましょう、この頭痛は半年は収まらないかもしれないわね・・・」
神籟が自分の世界で休息をとっていると自分の世界に大きなヒビが入ったのが眼に入る。
神籟(襲撃?確かに私が弱っている所を狙うのはセオリー的にも問題ない、だが私を狙う奴なんて・・・)
神籟は警戒する、そしてヒビから大きな穴が空き、そこから一人の赤い髪と赤い目を宿した者が降りて来た。
神籟「誕爛(たんらん)?!」がば!!
神籟は想定外の来客に疲れを気にせずに警戒態勢に入った。
誕爛「随分弱っているみたいだな神籟、君が最強種を撃破したのはこれで二人目、凄い事じゃないか、私は誰も倒していないというのに」
誕爛は笑いながら神籟に話しかける、神籟に近づいて来る誕爛の足取りは軽かった。
神籟「わざわざ私の世界に入ってきて何?万全の状態である私じゃなくてこんな弱り切った私を殺して満足?」
誕爛「?別に?世間話をしに来ただけだよ、神籟との世間話を終えたら次は朔薬の所だね、あの子も凄いよね、3人目の最強種を撃破したらしいしね、あんな大人しそうな子が戦ってみたら最も強いというのは面白いものだよね」
神籟は警戒していた。
神籟(何を企んでいる?世間話をするためだけに私の世界に入って来るか?というか本来相手の世界に入るのはリスクが高すぎる行為、なにせ相手のテリトリー内、何が起きてもおかしくない、むしろ相手の世界に入った時点で負けは確実と思ってもおかしくないのに・・・馬鹿なのか?それとも・・・)
神籟の世界に入っても問題ないと判断しているのか?
それだけ誕爛と神籟の間には実力差があるのか?
神籟の脳裏には誕爛の事で頭がいっぱいになっていた。
神籟が得意とする真言で一度誕爛を狙ってみる。
神籟「§右手を上げろ§」
神籟が真言を放つが誕爛が右手を上げるは一切なかった。
神籟(私の世界に居て私の真言の影響を一切受けないのか・・・勝てないのは間違いないな・・・)
神籟は誕爛のランクを確認する、これは万園ではデフォルトで出来る行為であり、相手の名前と世界王ランクはいつでも表示可能である。
誕爛(たんらん) ランクEX+
神籟(しんらい) ランクEX
神籟(EX+か、私のランクよりも上、まだEXよりも上があった事に驚きだよ、これで3位とされているんだから他の二人なんてどんな化物よ、リスクを冒したくないからって一度も会った事ないけどこればかりは後悔かな)
神籟はリスクを冒してでも一度くらいは上位3名のステータスは確認するべきだったと後悔するがそれも既に遅い。
誕爛が神籟に話を続けるが神籟は一度も会話が頭に入って来なかった。
誕爛「聞いてる?」
神籟「ええ、全然聞いてないわ、聞けるわけないでしょ、貴女、怖すぎるのよ」
神籟は降伏したような笑みで答える。
誕爛「あはは、私は君、いや君達を狙わないよ、私はね、ずっと君達を見守っていたんだ、雑魚に興味はないけど君達は雑魚じゃない、有望な世界王達だ、特に朔薬、惺紡、神籟、君達は努力してここまで上がって来た、それは賞賛に値するよ、でも残念だけど、誰一人として私の領域までは来られなかった。でもそれは仕方ない事、普段から得ている栄養の量が違うんだ」
誕爛は笑いながら話す、神籟は栄養という言葉に不審を抱き、質問する。
神籟「栄養?それはどういう意味?それは世界王をいくら喰らってきたかの話?だとすれば誕爛、君の言い分はおかしい、見守って来たと言っていたのは嘘じゃないだろうね、事実君が誰かと戦っている姿、狩りをしている姿を見た者は誰もいない、正確には誰も生き残ってないだけかもしれないがでも一切情報がないのはおかしい。数年前だったか祖占の無差別攻撃で数百億の世界王達が溶けて養分にされた事件は今ここまで生きている世界王達なら強さ関係なく把握している」
神籟は続けて話し続ける・
神籟「界羅だってそうだ、この世界を統括するストレリチアの代理を担う存在、そんなストレリチアの右腕的存在である界羅は唯一ストレリチア本人から養分を貰い強さを得ていると、これは既に誰もが知っている事、じゃあ誕爛、君はどうやって養分を得ているって言うんだ!才能だけでここまで強かったなんて言わせない!」
誕爛は神籟の目を見て笑う。
誕爛「私はね、この万園で唯一、ストレリチア様と同様、【世界王を生み出す事が出来る世界王】なんだよ、つまり私の世界にはこの万園と同様世界王達が住む世界が存在する。そしてどこからその養分を作るか?簡単な話だよ、世界王を生み出すための養分を自分の力として吸収している、つまり自分の身体一つで自給自足が成立しているんだよ、そして私の能力はさっき言った通り世界王を作り出すものだ、じゃあわかるよね?」
誕爛は神籟に笑いながら問いかける、だがそれはとても分かりやすい問題。
神籟「世界王だけの軍隊、そしてそれらを養分にしているって事は誕爛の力は・・・はは、もしかして存在する世界王の能力全てか・・・世界王レベルの全知全能ってわけか、規格外め」
誕爛「褒めないでくれ、それでも私は3位、界羅にも祖占にも勝てない、不思議だろう?世界王を作る世界王で生み出した世界王を統べるのは勿論、あらゆる世界王の力を扱える私がこの二人には勝てないんだ、でもそれが真実なんだ、だから諦めた、上を目指す事も下の子達に対して何かをしようとも思わない、それが私だよ、だから心配しなくていい、君レベルの真言は私も持ってる、だから」
誕爛はそう言うと神籟に言葉を発する。
誕爛「§右腕を上げろ§」
神籟「?!?!」右腕が上がる。
誕爛「元々はCランクくらいの子が持っていた世界王の力だったかな、でも私が扱えばそれはEX+級の精度になる、もちろん朔薬も、惺紡も、死んだ他の最強種の子達の力も全部、私は持っているよ」
誕爛は指を慣らすと誕爛の背後に無数に群がる世界王達が現れる。
神籟は目を見開く、驚きを隠せなかった。
その数は今この万園に存在する世界王の数、いや元々億と居た万園に世界王以上の数の世界王が誕爛という一人の世界王から現れたのだ。
誕爛「この子達は私が作れる最高ランクS+級の世界王達だけ呼んだんだよ、私の世界はこんな戦争は起きていない、私はストレリチア様よりも平和な世界を実現出来ている、でも乱暴しようと思えばいくらでも戦えるよ、例えばこの子達、神籟にとってはS+ランクの雑魚だけど、私の恩恵を受ければ全員EXランクと戦えるくらいには強化出来るけど・・・どうする?」
神籟(ああ・・・無理だ、勝てるわけがない、つまり私が戦ってきたのは・・・無駄だったってわけか・・・なんかやる気失ったな・・・)
神籟は泣きだす、それは降伏というよりどう頑張っても辿り着けない領域が存在するのだという絶望、戦意喪失だった。
・・・・・・
神籟「私はあの出来事から戦意を失った、どう頑張っても絶対的な格上は存在するとわかったから、だから周りからは丸くなったとか、大人しくなったとか言われてるけど・・・私だけが知っている誕爛の実力を見てから・・・私はちょっと拗ねてるのかもね、今も尚、戦争を終えて、唯一生き残った6名として残って、そこから円卓の王という組織が作られ、何をすることなく6位という席に座ったのも・・・本来の私なら4位の席を狙っていたかもしれないけど・・・結局は無意味だってわかってしまったから・・・6位に甘んじてるのかもね・・・」
神籟は最後に誕爛との会話を思い出し、語る。
誕爛「私はいつでも見守ってるよ、弱い子を見守るのは強き者の定めだからね」
神籟「私がそう言われたの・・・」
patopatoblog at 02:35|Permalink
2025年11月10日
No.189 玲瓏(れいろう)とカロ
万園(オールエデン)には世界王が現時点で27名在籍している。
サンとカロは万園に入るための修行期間として一時的に万園の一部の世界で面倒を見ているが基本は
パトの傍に居させている。
用事がなくてもパトと共に過ごせば適正率も上がるという考えあっての事だった。
パトがエウレカ探偵事務所を起ち上げた時、サンとカロはエウレカ探偵事務所には入らなかった。
それどころかパトと一緒に過ごすわけでもなく、各自活動をしていた。
サンは現在現実世界で自分に適正がありそうな職を探していた。
そしてカロは現実世界で研究員として働けば貢献出来る、だがその信頼度がなくどこの研究機関にも落とされてしまった。
結果的に万園で世界を創る事に集中していたのだが、それも上手くいっていないかった。
・・・・・・
カロ「カロの世界、それはいったいどんな世界なのか、どんな世界がいいのか、悩むなぁ」
カロは考える、そして試行錯誤しながら世界を形成していく、世界を創る時オーラを膨大に消費する、そのため一日に出来る作業量は決まっている、だが考えや構造に行き詰まるともちろん作業も止まる、結果的に一日分全部のオーラを消費した事が今までに一度も無かった。
カロが試行錯誤していると一人の世界王が姿を現した。
玲瓏(れいろう)、万園に所属世界王で円卓の王第八席に属する王
彼女は音を支配する世界王であり、歌姫系統の究極最終系に属する、言わば月詠琴歌や琴歌の世界王ソラリアの最高位に位置する存在である。
玲瓏「おや、世界づくりに苦労していますね、何か助言を差し上げましょうか?」
カロ「えっと・・・心遣い感謝します・・・貴女は?」
玲瓏「私の名は玲瓏(れいろう)この万園の世界王で円卓の王第八席です、よろしくお願いしますね見習いさん」
カロ「あわわわあわあわ?!?!」
カロは圧倒的格上の存在に同様を隠せなかった
玲瓏「慌てないで、私は別に貴女を咎めたりしないわ、頑張ってると思ったから少しでも助言が出来たらなと思っていましてね」
カロ「ありがとうございます!でも今まで会ってきた中で一番偉い方だったので、たしか玲悧様で第九席でしたよね、花姫様で第十二席、はわわわわわ~、やはり役割も凄いのですか?」
玲瓏「私の役割は万園に属する世界がパト様や万園に悪影響、過剰影響を及ぼす可能性がある場合、規制もしくは助言するのが役割、つまりは規制官です」
カロ「という事は私の世界の世界王、リエル様が何か問題を起こそうとしたら規制する役割ってことですよね?」
玲瓏「立場的にはそうですね、ですが私は乱暴を好みません、大体は私の言う事を聞いてくれますので助かりますよ、争いは百害あって一利なしですからね」
カロ(珍しい、この世界で平和主義の人が居るなんて、しかもカロからみても常識人に見える、大体個性派揃いで苦労しそうだなって思ってたのに、なんか安心したかも)
玲瓏「それで世界作りで何か困りごとでも?私で良ければ相談に乗りますよ?」
玲瓏はカロの横に正座で座り、カロの顔を覗き込む。
カロ「えっと・・・自分の世界というのがイメージ出来なくてですね、そもそもカロってどんな世界を求めてるんだろうって考えてたら全然手が動かなくて・・・」
玲瓏「成程、自分の事がわからないから作業が進まないと、カロさんは波動に特化した方ですよね、でしたら波動に満たされた世界を作っては如何でしょうか?」
カロ「一番に考えました、でも波動、つまりオーラなんですけど、想像が出来ないんです」
玲瓏はカロの悩みについて一つ提案をする
玲瓏「ならばオーラで全てを満たしてしまえばいいのですよ、そしてオーラで何でもできる世界を創る、それって凄く面白くないですか?」
カロ「オーラだけで全てを作る世界?」
カロは想像してみる、だがいまひとつピンと来ていなかった。
玲瓏「例えばカロちゃんが日頃から過ごしている環境、それらすべてをオーラで作り上げられた世界を創るとしましょう、そしてオーラを永久的に作る機関も作ってしまえば貴女はオーラを枯渇する事がない無限にオーラを生成出来る世界を持つ世界王になれませんか?そうですね、もっとわかりやすいイメージで言えばお菓子で出来た家です!」
カロ「それならイメージ出来るかも!」
カロはお菓子で出来た家をイメージした、そしてオーラで世界を形成していく、カロはオーラを創る技術を既に持っていたため、それを形として具現化、それらを世界に各地に置く事で無限に湧き出る水の如く世界にオーラが満たされ形が形成されていった。
玲瓏「いいですね、オーラが無限に形成されれば早ければ一日で世界を創る事も現実的になりそうですね」
カロ「ありがとうございます!凄く助かりました!玲瓏様のおかげです!」
玲瓏「カロちゃんは現実では何をしているの?パト様との関係は上手くいってる?」
玲瓏はカロの現状を聞く
カロ「ううん、多分性格とかは凄く合うんだけど、やっぱり日が浅いというかお互いが寄り添うタイプじゃないから全然接点が無くて・・・今回もカロとサンは強すぎるから基本的に自由にしててって言われちゃって、でも現実世界でやりたい事がないというか、あっても全然やらせてくれないしそんな資金もないしで・・・困ってたりします」
玲瓏「そうなのね、だったら私の所で働かない?私こう見えて毎日現実世界に出てるの、私自身がっていうより、もう一人の私がって言っちゃうとややこしくなるよね、簡単に言うと私は万園の玲瓏、そして現実世界で密にパト様に恩恵を与えれるように人間の肉体として活動しているもう一人の私が存在するの」
カロ「二人の玲瓏様が同時に行動しているってこと?」
玲瓏「そうそう、でもこっちの私は疲れる事は一切ないんだけど、現実世界の私は人間の肉体と同じだから万園の私の感覚で働いてたりすると過労で倒れちゃったりするの、だからカロちゃんが私の助手として現実世界の私を甘やかしてくれたら助かるなぁ、研究員として雇いたいけど多分分野が全然違うから」
玲瓏は少し遠慮をしたような態度でカロに話す。
カロ「玲瓏様が現実世界でやっている事はなんですか?」
玲瓏「私がやっているのは詠唱術開発と販売、例えば私が作った詠唱がこもった玉、それを持ってオーラを込めるだけで私が詠唱として埋め込んだ能力が発動するみたいなね、物じゃなくても詠唱を乗せた本とかもあってね、その本を持って詠唱をすることでオーラがあればだれでも詠唱に埋め込んだ能力を扱う事が出来るの!まるで魔法みたいでしょ?」
玲瓏は何もない空間から自分の制作した本を取り出す。
玲瓏「この本の場合は全120ページ、つまり120個の詠唱が描かれていてそれを音読するだけで120種類の能力を扱えるの!」
玲瓏は本を持ち1つの詠唱を唱える、すると本が光りだし、そこから8連撃の炎が飛び出して来た。
玲瓏「コントロールや火力もこの詠唱で全て調整してるから詠唱とオーラを込めるだけで誰でもそれなりの能力を扱える優れもの!ただもっと火力を弱めたいとか強めたいとか、さっきのは8連撃だったけど4連撃でいいとか、そういう微調整は無理っていう欠点があるのよね、でも扱えるだけマシってところかな」
カロ「凄い技術ですね・・・」
玲瓏「一番便利なのはやっぱり本かな、【炎の書】だったら100ページ分で100パターンの状況に合わせた詠唱を入れてるの、現実世界で日本円だと大体1000万円くらいかな、ちょっと相場がわからないからとりあえず1000万円にしたけど、無能力者や能力者が他の能力を扱えるなんてロマンがあると思わない?」
カロ「カロもそう思う!凄いよ!」
玲瓏「商品を買ってもらう時は一応私と面談をして誰でも買っていい状態にはしてないの、あとはオーダーメイドで魔法書を作ったりもしててね、でも毎度詠唱を読むのは手間だって人向けに最初に見せた詠唱球を売ってたりするの、手のひらサイズだったり、銃の玉サイズにして専用の銃に装填して撃つだけでその詠唱が発動したりね、即効性がある分こっちは人気があるかな~」
カロ(この人、凄い研究者気質だ!カロと凄く話が合いそう!)
カロ「カロもそこで働きたい!カロはオーラの研究をしているんだけどもしかすると消費者に求めているオーラを使わずに詠唱球や詠唱書を扱う事も可能かも!」
カロは空中にオーラを使って絵を描く
それは本の裏側等にオーラ充填用スペースを設け、そこに回数分のオーラを詰め込む事で使用者はオーラなしでも詠唱を扱えるというものだ
先ほどの拳銃タイプも装填部分の他にもう一つオーラを蓄えるタンクを備える事でオーラを必要とせずに撃ち続ける事も可能、それどころかオーラを上手く扱えれば連射も可能だったり、銃や詠唱書の反動を抑える役割も担えると語った。
玲瓏「凄いわね、オーラの専門家が加わるとここまで多くのバリエーションが増えるなんて、面白い!ぜひ私の研究所で働いてほしい!もちろん自分の好きなタイミングでいいわ!給料は働いた分出すわ!どうかしら!」
カロ「よろしくお願いします!」
玲瓏とカロは握手を交わす、そしてカロの就職先と師匠が見つかった。
サンとカロは万園に入るための修行期間として一時的に万園の一部の世界で面倒を見ているが基本は
パトの傍に居させている。
用事がなくてもパトと共に過ごせば適正率も上がるという考えあっての事だった。
パトがエウレカ探偵事務所を起ち上げた時、サンとカロはエウレカ探偵事務所には入らなかった。
それどころかパトと一緒に過ごすわけでもなく、各自活動をしていた。
サンは現在現実世界で自分に適正がありそうな職を探していた。
そしてカロは現実世界で研究員として働けば貢献出来る、だがその信頼度がなくどこの研究機関にも落とされてしまった。
結果的に万園で世界を創る事に集中していたのだが、それも上手くいっていないかった。
・・・・・・
カロ「カロの世界、それはいったいどんな世界なのか、どんな世界がいいのか、悩むなぁ」
カロは考える、そして試行錯誤しながら世界を形成していく、世界を創る時オーラを膨大に消費する、そのため一日に出来る作業量は決まっている、だが考えや構造に行き詰まるともちろん作業も止まる、結果的に一日分全部のオーラを消費した事が今までに一度も無かった。
カロが試行錯誤していると一人の世界王が姿を現した。
玲瓏(れいろう)、万園に所属世界王で円卓の王第八席に属する王
彼女は音を支配する世界王であり、歌姫系統の究極最終系に属する、言わば月詠琴歌や琴歌の世界王ソラリアの最高位に位置する存在である。
玲瓏「おや、世界づくりに苦労していますね、何か助言を差し上げましょうか?」
カロ「えっと・・・心遣い感謝します・・・貴女は?」
玲瓏「私の名は玲瓏(れいろう)この万園の世界王で円卓の王第八席です、よろしくお願いしますね見習いさん」
カロ「あわわわあわあわ?!?!」
カロは圧倒的格上の存在に同様を隠せなかった
玲瓏「慌てないで、私は別に貴女を咎めたりしないわ、頑張ってると思ったから少しでも助言が出来たらなと思っていましてね」
カロ「ありがとうございます!でも今まで会ってきた中で一番偉い方だったので、たしか玲悧様で第九席でしたよね、花姫様で第十二席、はわわわわわ~、やはり役割も凄いのですか?」
玲瓏「私の役割は万園に属する世界がパト様や万園に悪影響、過剰影響を及ぼす可能性がある場合、規制もしくは助言するのが役割、つまりは規制官です」
カロ「という事は私の世界の世界王、リエル様が何か問題を起こそうとしたら規制する役割ってことですよね?」
玲瓏「立場的にはそうですね、ですが私は乱暴を好みません、大体は私の言う事を聞いてくれますので助かりますよ、争いは百害あって一利なしですからね」
カロ(珍しい、この世界で平和主義の人が居るなんて、しかもカロからみても常識人に見える、大体個性派揃いで苦労しそうだなって思ってたのに、なんか安心したかも)
玲瓏「それで世界作りで何か困りごとでも?私で良ければ相談に乗りますよ?」
玲瓏はカロの横に正座で座り、カロの顔を覗き込む。
カロ「えっと・・・自分の世界というのがイメージ出来なくてですね、そもそもカロってどんな世界を求めてるんだろうって考えてたら全然手が動かなくて・・・」
玲瓏「成程、自分の事がわからないから作業が進まないと、カロさんは波動に特化した方ですよね、でしたら波動に満たされた世界を作っては如何でしょうか?」
カロ「一番に考えました、でも波動、つまりオーラなんですけど、想像が出来ないんです」
玲瓏はカロの悩みについて一つ提案をする
玲瓏「ならばオーラで全てを満たしてしまえばいいのですよ、そしてオーラで何でもできる世界を創る、それって凄く面白くないですか?」
カロ「オーラだけで全てを作る世界?」
カロは想像してみる、だがいまひとつピンと来ていなかった。
玲瓏「例えばカロちゃんが日頃から過ごしている環境、それらすべてをオーラで作り上げられた世界を創るとしましょう、そしてオーラを永久的に作る機関も作ってしまえば貴女はオーラを枯渇する事がない無限にオーラを生成出来る世界を持つ世界王になれませんか?そうですね、もっとわかりやすいイメージで言えばお菓子で出来た家です!」
カロ「それならイメージ出来るかも!」
カロはお菓子で出来た家をイメージした、そしてオーラで世界を形成していく、カロはオーラを創る技術を既に持っていたため、それを形として具現化、それらを世界に各地に置く事で無限に湧き出る水の如く世界にオーラが満たされ形が形成されていった。
玲瓏「いいですね、オーラが無限に形成されれば早ければ一日で世界を創る事も現実的になりそうですね」
カロ「ありがとうございます!凄く助かりました!玲瓏様のおかげです!」
玲瓏「カロちゃんは現実では何をしているの?パト様との関係は上手くいってる?」
玲瓏はカロの現状を聞く
カロ「ううん、多分性格とかは凄く合うんだけど、やっぱり日が浅いというかお互いが寄り添うタイプじゃないから全然接点が無くて・・・今回もカロとサンは強すぎるから基本的に自由にしててって言われちゃって、でも現実世界でやりたい事がないというか、あっても全然やらせてくれないしそんな資金もないしで・・・困ってたりします」
玲瓏「そうなのね、だったら私の所で働かない?私こう見えて毎日現実世界に出てるの、私自身がっていうより、もう一人の私がって言っちゃうとややこしくなるよね、簡単に言うと私は万園の玲瓏、そして現実世界で密にパト様に恩恵を与えれるように人間の肉体として活動しているもう一人の私が存在するの」
カロ「二人の玲瓏様が同時に行動しているってこと?」
玲瓏「そうそう、でもこっちの私は疲れる事は一切ないんだけど、現実世界の私は人間の肉体と同じだから万園の私の感覚で働いてたりすると過労で倒れちゃったりするの、だからカロちゃんが私の助手として現実世界の私を甘やかしてくれたら助かるなぁ、研究員として雇いたいけど多分分野が全然違うから」
玲瓏は少し遠慮をしたような態度でカロに話す。
カロ「玲瓏様が現実世界でやっている事はなんですか?」
玲瓏「私がやっているのは詠唱術開発と販売、例えば私が作った詠唱がこもった玉、それを持ってオーラを込めるだけで私が詠唱として埋め込んだ能力が発動するみたいなね、物じゃなくても詠唱を乗せた本とかもあってね、その本を持って詠唱をすることでオーラがあればだれでも詠唱に埋め込んだ能力を扱う事が出来るの!まるで魔法みたいでしょ?」
玲瓏は何もない空間から自分の制作した本を取り出す。
玲瓏「この本の場合は全120ページ、つまり120個の詠唱が描かれていてそれを音読するだけで120種類の能力を扱えるの!」
玲瓏は本を持ち1つの詠唱を唱える、すると本が光りだし、そこから8連撃の炎が飛び出して来た。
玲瓏「コントロールや火力もこの詠唱で全て調整してるから詠唱とオーラを込めるだけで誰でもそれなりの能力を扱える優れもの!ただもっと火力を弱めたいとか強めたいとか、さっきのは8連撃だったけど4連撃でいいとか、そういう微調整は無理っていう欠点があるのよね、でも扱えるだけマシってところかな」
カロ「凄い技術ですね・・・」
玲瓏「一番便利なのはやっぱり本かな、【炎の書】だったら100ページ分で100パターンの状況に合わせた詠唱を入れてるの、現実世界で日本円だと大体1000万円くらいかな、ちょっと相場がわからないからとりあえず1000万円にしたけど、無能力者や能力者が他の能力を扱えるなんてロマンがあると思わない?」
カロ「カロもそう思う!凄いよ!」
玲瓏「商品を買ってもらう時は一応私と面談をして誰でも買っていい状態にはしてないの、あとはオーダーメイドで魔法書を作ったりもしててね、でも毎度詠唱を読むのは手間だって人向けに最初に見せた詠唱球を売ってたりするの、手のひらサイズだったり、銃の玉サイズにして専用の銃に装填して撃つだけでその詠唱が発動したりね、即効性がある分こっちは人気があるかな~」
カロ(この人、凄い研究者気質だ!カロと凄く話が合いそう!)
カロ「カロもそこで働きたい!カロはオーラの研究をしているんだけどもしかすると消費者に求めているオーラを使わずに詠唱球や詠唱書を扱う事も可能かも!」
カロは空中にオーラを使って絵を描く
それは本の裏側等にオーラ充填用スペースを設け、そこに回数分のオーラを詰め込む事で使用者はオーラなしでも詠唱を扱えるというものだ
先ほどの拳銃タイプも装填部分の他にもう一つオーラを蓄えるタンクを備える事でオーラを必要とせずに撃ち続ける事も可能、それどころかオーラを上手く扱えれば連射も可能だったり、銃や詠唱書の反動を抑える役割も担えると語った。
玲瓏「凄いわね、オーラの専門家が加わるとここまで多くのバリエーションが増えるなんて、面白い!ぜひ私の研究所で働いてほしい!もちろん自分の好きなタイミングでいいわ!給料は働いた分出すわ!どうかしら!」
カロ「よろしくお願いします!」
玲瓏とカロは握手を交わす、そしてカロの就職先と師匠が見つかった。
patopatoblog at 02:06|Permalink
2025年09月13日
No.174 世界王が生まれる瞬間(微R18)
万園に大きな力が溢れ出す。
ネルはその現象を眺めている。
ネル「なんだ?この充満されていく感覚は?」
ネルはいつも通り万園のフロアで神籟を誘っていた、だがその途中で世界全体が強い力で満たされている感覚を得る。
神籟「珍しい・・・この万園世界の時間で一体何十年ぶりの世界王誕生でしょうか・・・」
ネル「うお?!今回は現れた?!今更戦う気になったのか?!」
神籟「違うよ、でも珍しい現象なのは間違いないからネルに教えておこうかなってね」
ネルはこの現象を前にして戦うような気分になれなかったため神籟の話を聞く。
神籟「元々この世界は世界王で溢れていたのは知ってるよね?」
ネル「ああ、神籟から聞いたからな、それで世界王同士の共食いが起こって今の人数になったと聞いたが?」
神籟「その通りですよ、あの時に生き残った世界王は6名、そこから要所要所でストレリチア様が世界王を作って22名までになった、その一番若い子が【無命(むめい)】外ではノルンと名乗っているメリアにくっついている子、後は各々世界王を作れる人が世界王を作ったりしていた、つまりここ数十年ストレリチア様が世界王を作ることがなかったの」
ネル「つまりこの莫大なエネルギーは今ストレリチア様が直々に世界王を作っている最中だと?」
神籟「そうね、ストレリチア様が作れる世界王の強さは過去最高でEXクラス、EXクラスは【最強種】と呼ばれるんだけど、それも過去に生まれたのは10体のみ、そして今残っているのは3名、私を含め残りの3名は後天的に生まれた【最強種】」
ネル「それも前に聞いた、つまりもしかするとお前に匹敵する世界王が生まれる可能性があると?」
神籟「ほぼ0に近いけどね、でも言えるのはストレリチア様が産む世界王の強さの最低はSS+クラス、確実にネルよりも強いよ、ネルはAランクだからね、手も足もでないだろうね、残念ながら」
ネル「複雑なものだな、私も別に何かしらの訓練をしたわけではないが万園の世界王として選ばれてから自身なりに訓練をしているのだがな、それでもランクに変動はなし、それが生まれて間もない世界王に負けるのか」
神籟「私は世界王戦争賛成派だから、ネルがお願いするなら第三席 誕爛(たんらん)に声かけるよ、誕爛もストレリチア様同様世界王を作れるから、最高ランクはS+だし、ネルみたいな子達にも丁度いいんじゃないかな?」
神籟は密かに思っていた。
各世界から主パトに適合した従属の世界王化、それは何も問題ないし、今後もパトの覚醒を考えれば積極的に取り組むべき事項。
だがそれと同時に覚醒しても万園の世界王どころか、各従属に与えられた世界の世界王よりも弱い事があるためそこは万園の世界王と名乗るにふさわしくないのではないかと。
神籟「万園も私達やネルのように正式に選ばれ進化した世界王は上層世界、ストレリチア様や誕爛が大量に世界王を作ってそれらを戦わせ覚醒、成長させる下層世界、こうやって二分化することで万園は成長し続ける事が可能だと、私は思うんだよね」
ネル「それは面白い事だな、もちろん上層世界の住人は下層世界に自由に出入りできるんだろうな?」
神籟「私はそれを了承したいけど・・・多分無理かな、なにせ戦うという事は殺し合うって事だからね、死んでも生き返るとかそんな生易しい世界じゃない、負けたら喰われて養分になって終わり、それは流石にパト様も許容しないんじゃない?パト様はネルの事凄く大事そうだしね、もっと自分の事よりもパト様の事も考えてあげなよ、もうネルだけの身体じゃないんだからさ」
ネル「それもそうだな、仕方ない、どの世も女が嫁げば不自由になるもの、暴れたいが主様がそれで私を失って泣いてしまうのは流石にマズいからな」
ネルはどこか嬉しそうに語る、それを横目に神籟はクスっと笑いつつも空を見上げる、すると空に充満した光が一点に集まりだした。
神籟「あ、そろそろだね、・・・今回は4名か、結構多いね、どうしたんだろう?ストレリチア様、4名も世界王を一気に作るなんて、何かあったのかな?」
ネル「あれが・・・」
ネルが空を見上げると4つの光があった。
ネル「あの光が・・・あれがどいつもこいつも私よりも強いのか・・・」
神籟「【神籬(ひもろぎ】【死樂(しらく)】【魂天(こんてん)】【幽夢(ゆうむ)】また花姫(かしん)に測定して貰わないとね」
ネル「待て、何だ?神籟はいったい何が見えた?」
神籟「名前と容姿、ランクとか性格は流石に合ってみないとわからないけど、まあいい子ではないわね、強さを持つって事は何かの個性が秀でてる、無個性は強くなれないから」
ネル「すぐに会う事になるのか?」
神籟「当分はないわね、そもそもストレリチア様がどうして4人も世界王を作ったのか、その意図をまずは円卓の王達が集まって会議しないといけないからね、ストレリチア様に直接聞くのは無礼だから」
ネル「聞いた方がよくないか?」
神籟「聞いて納得するなら私達なんて要らないんだよ、ストレリチア様は一人で全て出来てしまう、本来私達なんて居なくていい存在、何故ならストレリチア様が呼吸をする、そのレベルの事を私達は必死になってやっているんだから、つまり聞くという手間を増やすくらいなら私達なんて要らない、そうなりかねないの」
ネル「面倒な社長様だな、報連相という概念を主様から教わったが皆無過ぎるな」
神籟「ネル、貴女も新人に手を出さないでね、私は自身の世界に戻るから」
ネル「それだけのためにわざわざ私の前に現れたのか?」
神籟「そうだよ、珍しい光景だし、折角だから教えてあげようって思ってね、そうだ、どうせならネルの世界に案内してよ、もし私が納得出来るレベルまで仕上がってるなら喧嘩、してあげてもいいよ?」
ネル「本当か?!なら早速製作を急がねばな!約束守れよ!誰もこの世界でまともに戦ってくれないからな!」
神籟「でも花姫(かしん)とは戦ったんじゃないの?報告ではそう聞いてたけど?」
花姫は第十一席の円卓の王メンバーの一人である。
ネル「・・・負けたさ」
ネルは少し気まずそうな表情でボソっと答える。
神籟「もしかしてテクノブレイクで死んだ?」
ネル「黙れ!!!!あのやられ方は屈辱なんだ!!!!」
神籟「ああ・・・」
神籟はネルに対して哀れみの表情を向ける。
花姫の能力に【孕ませる】力がある、
世界全域という絶対的広範囲領域に花姫の種子をバラまく、そしてそれを花姫以外に付着すると受粉し、花が咲く、花姫はそれを【細胞を孕ませる】【原子を孕ませる】と言う。
ネルは花姫とランク付けをする時に戦った。
結果的にネルは花姫の種子を身体全体に浴び、全細胞が孕んだ。
そして孕み、花として産まれる時にとてつもない快楽を得る、それは人が行う自慰行為で絶頂を迎える時の感度の約500倍、それを一つの種子だけで得る、それを無数に浴びれば身体全体が快楽の波に襲われ、脳や呼吸が過剰になり死に至る、適量ならいいのだが、過度な快楽は【苦痛】でしかない。
神籟「花姫は優しいからちゃんと言えばその快楽を得る前に殺す事もしてくれたでしょうに・・・」
ネル「そんなわざわざ自分から負けを認めるような事するか、快楽という苦痛の中でもなんとか私の絶対で殺してやろうと思ったんだが・・・その能力すらも孕まされたらな・・・」
花姫は物質に限らず能力すらも孕ませる、孕んだ能力は効力を失う、何故なら既にその能力は術者のものではないからだ、孕み主導権を握った花姫のものである。
ネル「嫌な事思い出したな、もう帰る、世界出来たら一番に神籟、お前を呼んでやる、覚悟するんだな!」
ネルはその場を立ち去る。
神籟はその場でクスクス笑いながら「かわいい子」と微笑み、自分の世界に帰る。
ネルはその現象を眺めている。
ネル「なんだ?この充満されていく感覚は?」
ネルはいつも通り万園のフロアで神籟を誘っていた、だがその途中で世界全体が強い力で満たされている感覚を得る。
神籟「珍しい・・・この万園世界の時間で一体何十年ぶりの世界王誕生でしょうか・・・」
ネル「うお?!今回は現れた?!今更戦う気になったのか?!」
神籟「違うよ、でも珍しい現象なのは間違いないからネルに教えておこうかなってね」
ネルはこの現象を前にして戦うような気分になれなかったため神籟の話を聞く。
神籟「元々この世界は世界王で溢れていたのは知ってるよね?」
ネル「ああ、神籟から聞いたからな、それで世界王同士の共食いが起こって今の人数になったと聞いたが?」
神籟「その通りですよ、あの時に生き残った世界王は6名、そこから要所要所でストレリチア様が世界王を作って22名までになった、その一番若い子が【無命(むめい)】外ではノルンと名乗っているメリアにくっついている子、後は各々世界王を作れる人が世界王を作ったりしていた、つまりここ数十年ストレリチア様が世界王を作ることがなかったの」
ネル「つまりこの莫大なエネルギーは今ストレリチア様が直々に世界王を作っている最中だと?」
神籟「そうね、ストレリチア様が作れる世界王の強さは過去最高でEXクラス、EXクラスは【最強種】と呼ばれるんだけど、それも過去に生まれたのは10体のみ、そして今残っているのは3名、私を含め残りの3名は後天的に生まれた【最強種】」
ネル「それも前に聞いた、つまりもしかするとお前に匹敵する世界王が生まれる可能性があると?」
神籟「ほぼ0に近いけどね、でも言えるのはストレリチア様が産む世界王の強さの最低はSS+クラス、確実にネルよりも強いよ、ネルはAランクだからね、手も足もでないだろうね、残念ながら」
ネル「複雑なものだな、私も別に何かしらの訓練をしたわけではないが万園の世界王として選ばれてから自身なりに訓練をしているのだがな、それでもランクに変動はなし、それが生まれて間もない世界王に負けるのか」
神籟「私は世界王戦争賛成派だから、ネルがお願いするなら第三席 誕爛(たんらん)に声かけるよ、誕爛もストレリチア様同様世界王を作れるから、最高ランクはS+だし、ネルみたいな子達にも丁度いいんじゃないかな?」
神籟は密かに思っていた。
各世界から主パトに適合した従属の世界王化、それは何も問題ないし、今後もパトの覚醒を考えれば積極的に取り組むべき事項。
だがそれと同時に覚醒しても万園の世界王どころか、各従属に与えられた世界の世界王よりも弱い事があるためそこは万園の世界王と名乗るにふさわしくないのではないかと。
神籟「万園も私達やネルのように正式に選ばれ進化した世界王は上層世界、ストレリチア様や誕爛が大量に世界王を作ってそれらを戦わせ覚醒、成長させる下層世界、こうやって二分化することで万園は成長し続ける事が可能だと、私は思うんだよね」
ネル「それは面白い事だな、もちろん上層世界の住人は下層世界に自由に出入りできるんだろうな?」
神籟「私はそれを了承したいけど・・・多分無理かな、なにせ戦うという事は殺し合うって事だからね、死んでも生き返るとかそんな生易しい世界じゃない、負けたら喰われて養分になって終わり、それは流石にパト様も許容しないんじゃない?パト様はネルの事凄く大事そうだしね、もっと自分の事よりもパト様の事も考えてあげなよ、もうネルだけの身体じゃないんだからさ」
ネル「それもそうだな、仕方ない、どの世も女が嫁げば不自由になるもの、暴れたいが主様がそれで私を失って泣いてしまうのは流石にマズいからな」
ネルはどこか嬉しそうに語る、それを横目に神籟はクスっと笑いつつも空を見上げる、すると空に充満した光が一点に集まりだした。
神籟「あ、そろそろだね、・・・今回は4名か、結構多いね、どうしたんだろう?ストレリチア様、4名も世界王を一気に作るなんて、何かあったのかな?」
ネル「あれが・・・」
ネルが空を見上げると4つの光があった。
ネル「あの光が・・・あれがどいつもこいつも私よりも強いのか・・・」
神籟「【神籬(ひもろぎ】【死樂(しらく)】【魂天(こんてん)】【幽夢(ゆうむ)】また花姫(かしん)に測定して貰わないとね」
ネル「待て、何だ?神籟はいったい何が見えた?」
神籟「名前と容姿、ランクとか性格は流石に合ってみないとわからないけど、まあいい子ではないわね、強さを持つって事は何かの個性が秀でてる、無個性は強くなれないから」
ネル「すぐに会う事になるのか?」
神籟「当分はないわね、そもそもストレリチア様がどうして4人も世界王を作ったのか、その意図をまずは円卓の王達が集まって会議しないといけないからね、ストレリチア様に直接聞くのは無礼だから」
ネル「聞いた方がよくないか?」
神籟「聞いて納得するなら私達なんて要らないんだよ、ストレリチア様は一人で全て出来てしまう、本来私達なんて居なくていい存在、何故ならストレリチア様が呼吸をする、そのレベルの事を私達は必死になってやっているんだから、つまり聞くという手間を増やすくらいなら私達なんて要らない、そうなりかねないの」
ネル「面倒な社長様だな、報連相という概念を主様から教わったが皆無過ぎるな」
神籟「ネル、貴女も新人に手を出さないでね、私は自身の世界に戻るから」
ネル「それだけのためにわざわざ私の前に現れたのか?」
神籟「そうだよ、珍しい光景だし、折角だから教えてあげようって思ってね、そうだ、どうせならネルの世界に案内してよ、もし私が納得出来るレベルまで仕上がってるなら喧嘩、してあげてもいいよ?」
ネル「本当か?!なら早速製作を急がねばな!約束守れよ!誰もこの世界でまともに戦ってくれないからな!」
神籟「でも花姫(かしん)とは戦ったんじゃないの?報告ではそう聞いてたけど?」
花姫は第十一席の円卓の王メンバーの一人である。
ネル「・・・負けたさ」
ネルは少し気まずそうな表情でボソっと答える。
神籟「もしかしてテクノブレイクで死んだ?」
ネル「黙れ!!!!あのやられ方は屈辱なんだ!!!!」
神籟「ああ・・・」
神籟はネルに対して哀れみの表情を向ける。
花姫の能力に【孕ませる】力がある、
世界全域という絶対的広範囲領域に花姫の種子をバラまく、そしてそれを花姫以外に付着すると受粉し、花が咲く、花姫はそれを【細胞を孕ませる】【原子を孕ませる】と言う。
ネルは花姫とランク付けをする時に戦った。
結果的にネルは花姫の種子を身体全体に浴び、全細胞が孕んだ。
そして孕み、花として産まれる時にとてつもない快楽を得る、それは人が行う自慰行為で絶頂を迎える時の感度の約500倍、それを一つの種子だけで得る、それを無数に浴びれば身体全体が快楽の波に襲われ、脳や呼吸が過剰になり死に至る、適量ならいいのだが、過度な快楽は【苦痛】でしかない。
神籟「花姫は優しいからちゃんと言えばその快楽を得る前に殺す事もしてくれたでしょうに・・・」
ネル「そんなわざわざ自分から負けを認めるような事するか、快楽という苦痛の中でもなんとか私の絶対で殺してやろうと思ったんだが・・・その能力すらも孕まされたらな・・・」
花姫は物質に限らず能力すらも孕ませる、孕んだ能力は効力を失う、何故なら既にその能力は術者のものではないからだ、孕み主導権を握った花姫のものである。
ネル「嫌な事思い出したな、もう帰る、世界出来たら一番に神籟、お前を呼んでやる、覚悟するんだな!」
ネルはその場を立ち去る。
神籟はその場でクスクス笑いながら「かわいい子」と微笑み、自分の世界に帰る。
patopatoblog at 20:13|Permalink
2025年05月22日
No.171 万園 世界王戦争
神籟は自身の世界でゆっくりとジュースを飲んでいた。
そして飲み干したジュースをゴミ箱に入れては次のジュースを作り出し、コップに飲み物を移す。
神籟「平和だなぁ・・・」
神籟はそう呟くと手元のモニターをONにする、すると暇そうにしているネルが居た。
ネル「なあ先輩!遊びに来たんだから相手してくれてもいいんじゃないか!どうせ暇だろ!そうだ!ちゃんと暴力的ではなく淑女らしくお茶をしようではないか!先輩達の強さというものを知っておきたいのだ!それくらいは安い物だろう!」
ネルは一人叫んでいた。
神籟は呆れ、そのままモニターをOFFにする、基本的に万園の世界王達は自分自身の世界に閉じこもっていることが多い、そして各自好き勝手に自分の世界を統括している。
神籟は宝石に囲まれた青い世界、特に広すぎず狭すぎず、一人で過ごすには充分過ぎる空間の中で過ごしていた。
神籟(なんか懐かしいなぁ、昔はネルみたいに殺伐とした子が沢山居たんだけどね、名前はもう忘れちゃったけど)
万園が覚醒し、独自の世界として成り立った時、神籟は後半の方に作られた世界王だった。
最初に作られた10体の世界王は既に多くの世界王を喰らい、強化されていた。
神籟はそんな世界の中世界王達を同じく喰らい、そして最強の10体の内2体を喰らい数十年と続いた世界王戦争に生き残った。結果的に生き残った6名の世界王、そしてその中で最強の10体で残ったのはたったの3体、それらは今でも序列は上位1位、2位、3位を総なめしている、そして後に生まれながらも最強の10体を倒し、喰らい、生き残ったのが残りの3名、4位、5位、6位となる。
神籟(今の子はルールも変わった事もあって成長する機会が一切なくなった、本当に生まれ持ってのポテンシャルだけでなんとか生きて行かないといけない、弱ければ弱いままだし、強ければ仙厳のように7位まで上り詰める事は出来るけど・・・結局は一度も世界王同士で本気の殺し合いを経験した事もない、経験値がまったくない、可哀そうって思っちゃうよね)
神籟は世界王戦争の時代を少なくとも悪くは思っていなかった、とにかくスリルがあった、いつ襲われてもおかしくない、集団で狙われるかもしれない、出た杭を打とうと強い連中が首を狙ってくることもあった、そんな殺伐とした世界が心地よかった。
神籟(そんな事言ってたら結局私も戦闘狂だって言われちゃうのかな)
神籟はクスクスと笑いながら飲み干したコップにジュースを注ぐ、そして再度暇だったためネルの居る空間を眺める。
・・・・・・
ネル「どいつもこいつも全然出て来やしないな!まったく全然やる気を感じられん!これでは腕が鈍ってしまうな、結局帝園に居た方がまだ暇つぶし出来るのか」
ネルがそう言いながら万園から去ろうとすると空間から神籟の声が鳴り響く。
神籟「ネル、そのような場所で時間を無駄にせずに己を世界を創り、そこで己が描く理想郷を築き上げなさい、それが貴女の修行になるのですから」
ネルはやっと反応したかと言わんばかりに神籟の言葉に返事をする。
ネル「生憎だが、私は既に帝園で好き勝手している、まさに理想郷だ、私よりも強い奴が居て、私の意見に対して文句を言ってくる馬鹿が一定数居て、そして私が赴くままに動けば身の程も弁えずに狙ってくる馬鹿も居る、そんな帝園こそが私の理想郷だ、私が一番偉い空間なんてつまらなくて仕方ないんでね」
神籟「実家に居た方が楽という子供と何が変わらないんですか、自分の家を持って独立しなさいと言っているんですよ、私は」
ネル「成程、他人の理想郷ではなく自分の理想郷を作ってそこで居心地よくなってみせろと、それが出来なくて何が万園の世界王かって煽りたいわけだな?お前は?」
神籟「その通りです、そしてお前ではなく神籟(しんらい)です、目上にはしっかりと名前で呼んでください。」
ネル「説教か?なら実力で黙らせてくれよ、私は馬鹿だからな、痛い思いをしなければ学ばないんでね」
ネルはニヤニヤと煽る、だが神籟はその煽りに乗る事なく流し、そのまま去ろうとする。
ネル「まただんまりのまま消えるのか?本当お前は良い御身分だな、ただポテンシャルが高かっただけの存在のくせにな!」
神籟はネルの言葉に対して怒りではなく好奇心で聞いてみた。
神籟「ネルは世界王を殺し、喰らった事はありますか?」
ネル「そもそも世界王なんてホイホイいるようなものではないだろう、今の所実際に会った事ある奴と言えばミールとノルンくらいだな、だが・・・正直勝てる気はしないな」
神籟「もし世界王同士で殺し合うような世界があったとすればネルはその世界に行ってみたいですか?」
ネルは悩む事なく即答する。
ネル「勿論だな、弱い奴を虐めるのも楽しいが飽きる、だが強い奴と戦えば色々策も考える、そしてそのピリピリするような緊張感を常に味わうことが出来る、ぜひ行ってみたいものだ」
ネルは笑顔で答えるが神籟は淡々と質問を続ける。
神籟「それは貴女のコンディションが整っている事前提の話ですよね?もし連戦で疲れていたら、寝込みを襲われて睡眠不足が続く中戦わなければならないとすれば?それが数百年と続けば?それでもその世界で過ごしたいですか?」
ネル「まるでそんな世界で生きていたみたいに言うんだな、だがどれだけ言われようが変わらん、私は世界王同士で戦える場があるならぜひその世界で生きてみたい!」
神籟「弱いくせに・・・」
神籟はただその言葉だけを残して去ってしまう。
ネルはその言葉が煽りではなく本心で言っていた事に疑問を感じる。
ネル「弱いくせに・・・か、本来ならただの煽りにしか聞こえないのだが神籟の立場で言えば私は弱いだろうな、確か世界王ランクはAランク、きっと私はAランク以上になると多分戦う事が億劫になるのかもしれんな、なにせノルンに私は勝てないのだから、あいつでA+ランク、+がつくかつかないかでまったく強さの次元が変わる、ちょっと努力すれば強くなるとか、覚醒すれば強くなるとかの話ではないんだろうな、世界王となると」
ネルはそう独り言を呟くと白けたと言わんばかりにその場に座り込んでしまう。
・・・・・・
神籟はネルの言葉にモヤモヤっとした感情を感じながらジュースを飲む。
神籟「本当の格上を知らないからあんな事が平気で言えるんだよ、私が生まれた時のランクはBランク普通に餌になる側だった中、EXランクまで上げて来た、Bランク時代の時にSランクの連中とも何度も殺し合ったし、命乞いをしてきた格下のランクの子達を何度も虐殺してきた、生きるために仲が良かった子と殺し合った事もあった、格上と戦う度に自分の持っている何かを切り捨てないと勝てない、そんな世界で生きて・・・果たしていつまで正常な精神が持つかな・・・」
神籟にとって7位の仙厳も雑魚の部類に入る、EXランクというのはそれだけの次元に存在する、
SSS+ランクがEXランクの下だとしてもその差は歴然であり、SSS+ランクの世界王が1000体が居てやっとかすり傷程度、それだけEXランクの世界王は多くの世界王達を喰らい、強くなっているのだ。
もちろんEXランクよりも上に位置するEX+ランクはEXランクよりも別次元に属する、このクラスになると神籟でもまったく相手にかすり傷を与えられない、疲れさせれればよし、その場から動かせればスタートラインというレベルに入る。
EXランクという称号を得ている神籟にとってAランクのネルが言う言葉はどうしても軽く感じてしまうのだ。
神籟「ストレリチア様も以前のような世界にしていれば良かったのに、もちろん戦いたくない世界王はずっと自分の世界に立てこもってたらいい、血の気の多い世界王はそういう世界に行かせればいい、それだけの話だと思うんだけどね、でもストレリチア様・・・泣いちゃうからなぁ」
神籟は昔の万園を思い出しながらゆっくりと平和を堪能する。
そして飲み干したジュースをゴミ箱に入れては次のジュースを作り出し、コップに飲み物を移す。
神籟「平和だなぁ・・・」
神籟はそう呟くと手元のモニターをONにする、すると暇そうにしているネルが居た。
ネル「なあ先輩!遊びに来たんだから相手してくれてもいいんじゃないか!どうせ暇だろ!そうだ!ちゃんと暴力的ではなく淑女らしくお茶をしようではないか!先輩達の強さというものを知っておきたいのだ!それくらいは安い物だろう!」
ネルは一人叫んでいた。
神籟は呆れ、そのままモニターをOFFにする、基本的に万園の世界王達は自分自身の世界に閉じこもっていることが多い、そして各自好き勝手に自分の世界を統括している。
神籟は宝石に囲まれた青い世界、特に広すぎず狭すぎず、一人で過ごすには充分過ぎる空間の中で過ごしていた。
神籟(なんか懐かしいなぁ、昔はネルみたいに殺伐とした子が沢山居たんだけどね、名前はもう忘れちゃったけど)
万園が覚醒し、独自の世界として成り立った時、神籟は後半の方に作られた世界王だった。
最初に作られた10体の世界王は既に多くの世界王を喰らい、強化されていた。
神籟はそんな世界の中世界王達を同じく喰らい、そして最強の10体の内2体を喰らい数十年と続いた世界王戦争に生き残った。結果的に生き残った6名の世界王、そしてその中で最強の10体で残ったのはたったの3体、それらは今でも序列は上位1位、2位、3位を総なめしている、そして後に生まれながらも最強の10体を倒し、喰らい、生き残ったのが残りの3名、4位、5位、6位となる。
神籟(今の子はルールも変わった事もあって成長する機会が一切なくなった、本当に生まれ持ってのポテンシャルだけでなんとか生きて行かないといけない、弱ければ弱いままだし、強ければ仙厳のように7位まで上り詰める事は出来るけど・・・結局は一度も世界王同士で本気の殺し合いを経験した事もない、経験値がまったくない、可哀そうって思っちゃうよね)
神籟は世界王戦争の時代を少なくとも悪くは思っていなかった、とにかくスリルがあった、いつ襲われてもおかしくない、集団で狙われるかもしれない、出た杭を打とうと強い連中が首を狙ってくることもあった、そんな殺伐とした世界が心地よかった。
神籟(そんな事言ってたら結局私も戦闘狂だって言われちゃうのかな)
神籟はクスクスと笑いながら飲み干したコップにジュースを注ぐ、そして再度暇だったためネルの居る空間を眺める。
・・・・・・
ネル「どいつもこいつも全然出て来やしないな!まったく全然やる気を感じられん!これでは腕が鈍ってしまうな、結局帝園に居た方がまだ暇つぶし出来るのか」
ネルがそう言いながら万園から去ろうとすると空間から神籟の声が鳴り響く。
神籟「ネル、そのような場所で時間を無駄にせずに己を世界を創り、そこで己が描く理想郷を築き上げなさい、それが貴女の修行になるのですから」
ネルはやっと反応したかと言わんばかりに神籟の言葉に返事をする。
ネル「生憎だが、私は既に帝園で好き勝手している、まさに理想郷だ、私よりも強い奴が居て、私の意見に対して文句を言ってくる馬鹿が一定数居て、そして私が赴くままに動けば身の程も弁えずに狙ってくる馬鹿も居る、そんな帝園こそが私の理想郷だ、私が一番偉い空間なんてつまらなくて仕方ないんでね」
神籟「実家に居た方が楽という子供と何が変わらないんですか、自分の家を持って独立しなさいと言っているんですよ、私は」
ネル「成程、他人の理想郷ではなく自分の理想郷を作ってそこで居心地よくなってみせろと、それが出来なくて何が万園の世界王かって煽りたいわけだな?お前は?」
神籟「その通りです、そしてお前ではなく神籟(しんらい)です、目上にはしっかりと名前で呼んでください。」
ネル「説教か?なら実力で黙らせてくれよ、私は馬鹿だからな、痛い思いをしなければ学ばないんでね」
ネルはニヤニヤと煽る、だが神籟はその煽りに乗る事なく流し、そのまま去ろうとする。
ネル「まただんまりのまま消えるのか?本当お前は良い御身分だな、ただポテンシャルが高かっただけの存在のくせにな!」
神籟はネルの言葉に対して怒りではなく好奇心で聞いてみた。
神籟「ネルは世界王を殺し、喰らった事はありますか?」
ネル「そもそも世界王なんてホイホイいるようなものではないだろう、今の所実際に会った事ある奴と言えばミールとノルンくらいだな、だが・・・正直勝てる気はしないな」
神籟「もし世界王同士で殺し合うような世界があったとすればネルはその世界に行ってみたいですか?」
ネルは悩む事なく即答する。
ネル「勿論だな、弱い奴を虐めるのも楽しいが飽きる、だが強い奴と戦えば色々策も考える、そしてそのピリピリするような緊張感を常に味わうことが出来る、ぜひ行ってみたいものだ」
ネルは笑顔で答えるが神籟は淡々と質問を続ける。
神籟「それは貴女のコンディションが整っている事前提の話ですよね?もし連戦で疲れていたら、寝込みを襲われて睡眠不足が続く中戦わなければならないとすれば?それが数百年と続けば?それでもその世界で過ごしたいですか?」
ネル「まるでそんな世界で生きていたみたいに言うんだな、だがどれだけ言われようが変わらん、私は世界王同士で戦える場があるならぜひその世界で生きてみたい!」
神籟「弱いくせに・・・」
神籟はただその言葉だけを残して去ってしまう。
ネルはその言葉が煽りではなく本心で言っていた事に疑問を感じる。
ネル「弱いくせに・・・か、本来ならただの煽りにしか聞こえないのだが神籟の立場で言えば私は弱いだろうな、確か世界王ランクはAランク、きっと私はAランク以上になると多分戦う事が億劫になるのかもしれんな、なにせノルンに私は勝てないのだから、あいつでA+ランク、+がつくかつかないかでまったく強さの次元が変わる、ちょっと努力すれば強くなるとか、覚醒すれば強くなるとかの話ではないんだろうな、世界王となると」
ネルはそう独り言を呟くと白けたと言わんばかりにその場に座り込んでしまう。
・・・・・・
神籟はネルの言葉にモヤモヤっとした感情を感じながらジュースを飲む。
神籟「本当の格上を知らないからあんな事が平気で言えるんだよ、私が生まれた時のランクはBランク普通に餌になる側だった中、EXランクまで上げて来た、Bランク時代の時にSランクの連中とも何度も殺し合ったし、命乞いをしてきた格下のランクの子達を何度も虐殺してきた、生きるために仲が良かった子と殺し合った事もあった、格上と戦う度に自分の持っている何かを切り捨てないと勝てない、そんな世界で生きて・・・果たしていつまで正常な精神が持つかな・・・」
神籟にとって7位の仙厳も雑魚の部類に入る、EXランクというのはそれだけの次元に存在する、
SSS+ランクがEXランクの下だとしてもその差は歴然であり、SSS+ランクの世界王が1000体が居てやっとかすり傷程度、それだけEXランクの世界王は多くの世界王達を喰らい、強くなっているのだ。
もちろんEXランクよりも上に位置するEX+ランクはEXランクよりも別次元に属する、このクラスになると神籟でもまったく相手にかすり傷を与えられない、疲れさせれればよし、その場から動かせればスタートラインというレベルに入る。
EXランクという称号を得ている神籟にとってAランクのネルが言う言葉はどうしても軽く感じてしまうのだ。
神籟「ストレリチア様も以前のような世界にしていれば良かったのに、もちろん戦いたくない世界王はずっと自分の世界に立てこもってたらいい、血の気の多い世界王はそういう世界に行かせればいい、それだけの話だと思うんだけどね、でもストレリチア様・・・泣いちゃうからなぁ」
神籟は昔の万園を思い出しながらゆっくりと平和を堪能する。
patopatoblog at 19:52|Permalink
2025年04月26日
No.167 万園の住人
ここは万園(オールエデン)、統括している世界王の名はストレリチア・オール・ロイヤル。
そして万園に在籍している世界王の数は現在24名。
最近万園の世界王として選ばれたネルとストレリチアを除く22名の実力は果てしなく、現在メリアの世界王として在籍しているノルンも元々はその1名に入っていた。
これはノルンが万園に居た頃のお話し。
・・・・・・
無命(むめい)、ノルンが生まれた時に名付けられた名前であり、元々は万園出身の世界王だった。
万園には【円卓の王】と呼ばれる世界王の中でも最強の13名だけに与えられた称号があった。
その【円卓の王】の中でも序列が存在し、1位から6位の世界王はどの世界王が生まれても絶対に覆る事がない絶対的な強さを誇る世界王であり、力も唯一無二のものとなっていると聞く。
7位から10位は帝園(ミガドルエデン)のミールと同等クラス、11位から13位なら無名が努力すればなんとか手が届きそうな順位となっている。
つまり万園の世界王でも序列は努力次第で変更は可能であり、場合によっては【円卓の王】に選ばれる事だって夢ではない。
無命、ノルンが生まれた時に与えられた序列は22位中16位、ノルンが【円卓の王】に選ばれるためにはまだ本メンバー以外にも2名の世界王が存在する、そして下も油断ならず、18位までの世界王とは実力が拮抗しており、いつ負けてもおかしくない、そんな世界にノルンは立たされていた。
・・・・・・
無命(この世界は退屈だ、全員が果てしなく強く、戦いを挑んでしまえば永遠と戦いが続くだろう、だがそれは程よく運動がしたい時には本当に相性が悪い、ほぼ無敵の私達にとってただの近接戦でダメージを与える事なんて不可能に近い、故に互いにずっと涼しい顔で相手を殴りあうのは見ていても実際に殴り合っていても全然楽しい物ではない、強さとは虚しいだけだ・・・)
無命は自身に与えられた世界でただ外を眺めていた、
無命の世界は自分の部屋が檻の中あり、外は広大な空が広がっている世界、それはきっと外の世界には自分の想像が出来ない程の楽しい事があるという夢をずっと抱き続けたい、自分はずっと檻の中に居るという再現をしたのだ。
無命「はぁ、退屈、誰かと仲良くする気にもなれないし、円卓共は偉そうだし、関わりたくないんだよなぁ、何か楽しい事ないのかなぁ」
万園の時間は歪である。
例えばそもそも万園が生まれたのはパトが神羅万象支配を持った時だ、パトが神羅万象を持ったのはパトの器が壊れ、メリアがパトの体内に入った時だ、その時に神羅万象は存在した。だがその時であればメルトリア神国でのメリアの結婚式騒動の時にはまだ3年、なのに万園内では存在して既に100年以上の月日が流れていた、それは万園の王、ストレリチアの力が原因である。
ストレリチアが生まれた時、彼女がまず行った事は事実の改変だった。
生まれたのは3年ちょっと、それが事実だ、だが万園という存在ごと数百年前まで飛ばし、そこから万園の世界王達を生み出し続けたのだ。最初はもっと世界王も多く、ネルクラスが1000体以上居るのが当たり前の世界だったと聞いた、だがそれでは世界としては弱いと考えたストレリチアから作られた世界王達が共食いを始めた、実際に食べた訳ではなく勝者が敗者を吸収するという形だった。そして一気に数が減り現在【円卓の王】の1位から6位の6名が残ったと聞く、この6名の強さはあのミールでさえ、【手も足も出ないし、実際に何もやらせてくれない】という次元の強さになる程である。
無命「あまりに強くなりすぎると圧倒するというよりかは、もう何もやさせてもらえないって次元になるんだな~、いや~~興味深い!自分で体現したいとは思わんがね!」
無命は一人で笑って見せる、誰かに見られているわけでもないのに。
話は戻り、残った6名を見た時、ストレリチアは酷く泣いたというストレリチアが作った世界王達に愛情があったのだ、そして同じ過ちを犯さまいと考えたストレリチアが考えたのが時間を掛けて世界王を作り、無差別に倒すのではなく序列制にして切磋琢磨に互いに高め合ってほしいと願い、今の制度になったと聞く、そのため世界王の数は以前に比べると非常に少ないが一人一人の個体は非常に強い。
万園にはランクというものが存在する。
それは万園、万園に属する世界王達の強さを表すランクである。
・・・・・・
EX(EX-~EX+++)
SSS(SSS-~SSS+)
SS(SS-~SS+)
S(S-~S+)
A(A-~A+)
B(B-~B+)
C(C-~C+)
D(D-~D+)
E(E-~E+)
そして【円卓の王】含め万園に関係する世界の世界王達のランク
ストレリチア(EX+++)
序列1位(EX++)
序列2位 祖占(そうらな)(EX++)
序列3位(EX+)
序列4位(EX)
序列5位 惺紡(せいほう)(EX)
序列6位 神籟(しんらい)(EX)
----
序列7位 仙厳(せんげん)(SSS+)
序列8位 玲瓏(えいろう)(SSS+)
序列9位 怜悧(れいり)(SSS+)
序列10位 媛命(えんめい)(SSS)
序列11位(SSS)
序列12位(SSS-)
序列13位(SSS-)
----
序列14位(SSS-)
序列15位(SSS-)
序列16位 無命(むめい)ノルン・ノーネーム(SSS-)
序列17位 慧海(けいかい)(SSS-)
序列18位 王牙(おうが)(SSS-)
序列19位 揺籠(ゆりかご)(SS+)
序列20位(SS+)
序列21位(SS+)
序列22位(SS+)
---
序列23位 帝国出身 赫権(かくけん)ネル・ハート(A)
帝園王 ミール(SSS)
零園王 ユミル(SS+)
皇園王 シリノア(S+)
天園王 リエル(S+)
界園王 カルティナ(S)
獄園王 ノルン(A+)←無命 獄園世界王状態
楽園王 リフォン・レフォン(A+) リフォン(B) レフォン(A)
想園王 ソラリア(B~A+)
虚園王 ティノール(B-)
聖園王 エクレシア・ヨハネ(B-) エクレシア(B) ヨハネ(B-)
星園王 フ―テリ(S+)
奉園王 クリアーラ(A)
奪園王 ヘレルノ(B)
豊園王 エウリア(C+)
龑園王 ミカエミ(B+)
帝園世界王未覚醒
帝園 第零園 (C)(月花の本来の世界王)覚醒済み
帝園 第一園 エステル(E)
帝園 第二園 (S+)
帝園 第三園 フェア(B-)
帝園 第四園 ティエル(B-)
帝園 第五園 ミール(SSS)覚醒済み
帝園 第六園 リル(E-)
帝園 第七園 フラ(B-)
帝園 第八園 (C-)
帝園 第九園 (D+)
帝園 第十園 (D+)
帝園 第十一園 (D+)
帝園 第十二園 (D)
・・・・・・
無命はため息をついていた、だがそこでストレリチアから使命が与えられたのだ。
ストレリチア「無命、貴女はメリア・メルトリアの世界王としてメリアを管理しなさい、メリアの世界王はなにせ身勝手で我儘です、私の言う事を全然聞きませんし、野心が強いです、メリアに忠実なには良いですが、パトに忠実になるかどうかは・・・不安です、なので私が完全に封印しますので、貴女がメリアの世界王として使命を果たして頂ければ・・・どうでしょう?」
無命はこれは二度とないチャンスだと考えた、出世欲もない、ただ日常に刺激が欲しい無命にとって誰の世界王になろうが、それによって弱体化しようが、結果的に不便で刺激的な日常を送れるのであればそれ以上に魅力的な事はなかった。
無命「仕方ないなぁ~~、じゃあやっちゃおうかな~~♪」
こうして無命は自分の檻から抜け出し、広大な大空に足を踏み出した。
無命からノルン・ノーネーム、そしてノルン・プリズンと名前を変えて。
そして彼女は獄園という世界で活動を始め、手始めに現実世界に足を運ぶのだった。
そして万園に在籍している世界王の数は現在24名。
最近万園の世界王として選ばれたネルとストレリチアを除く22名の実力は果てしなく、現在メリアの世界王として在籍しているノルンも元々はその1名に入っていた。
これはノルンが万園に居た頃のお話し。
・・・・・・
無命(むめい)、ノルンが生まれた時に名付けられた名前であり、元々は万園出身の世界王だった。
万園には【円卓の王】と呼ばれる世界王の中でも最強の13名だけに与えられた称号があった。
その【円卓の王】の中でも序列が存在し、1位から6位の世界王はどの世界王が生まれても絶対に覆る事がない絶対的な強さを誇る世界王であり、力も唯一無二のものとなっていると聞く。
7位から10位は帝園(ミガドルエデン)のミールと同等クラス、11位から13位なら無名が努力すればなんとか手が届きそうな順位となっている。
つまり万園の世界王でも序列は努力次第で変更は可能であり、場合によっては【円卓の王】に選ばれる事だって夢ではない。
無命、ノルンが生まれた時に与えられた序列は22位中16位、ノルンが【円卓の王】に選ばれるためにはまだ本メンバー以外にも2名の世界王が存在する、そして下も油断ならず、18位までの世界王とは実力が拮抗しており、いつ負けてもおかしくない、そんな世界にノルンは立たされていた。
・・・・・・
無命(この世界は退屈だ、全員が果てしなく強く、戦いを挑んでしまえば永遠と戦いが続くだろう、だがそれは程よく運動がしたい時には本当に相性が悪い、ほぼ無敵の私達にとってただの近接戦でダメージを与える事なんて不可能に近い、故に互いにずっと涼しい顔で相手を殴りあうのは見ていても実際に殴り合っていても全然楽しい物ではない、強さとは虚しいだけだ・・・)
無命は自身に与えられた世界でただ外を眺めていた、
無命の世界は自分の部屋が檻の中あり、外は広大な空が広がっている世界、それはきっと外の世界には自分の想像が出来ない程の楽しい事があるという夢をずっと抱き続けたい、自分はずっと檻の中に居るという再現をしたのだ。
無命「はぁ、退屈、誰かと仲良くする気にもなれないし、円卓共は偉そうだし、関わりたくないんだよなぁ、何か楽しい事ないのかなぁ」
万園の時間は歪である。
例えばそもそも万園が生まれたのはパトが神羅万象支配を持った時だ、パトが神羅万象を持ったのはパトの器が壊れ、メリアがパトの体内に入った時だ、その時に神羅万象は存在した。だがその時であればメルトリア神国でのメリアの結婚式騒動の時にはまだ3年、なのに万園内では存在して既に100年以上の月日が流れていた、それは万園の王、ストレリチアの力が原因である。
ストレリチアが生まれた時、彼女がまず行った事は事実の改変だった。
生まれたのは3年ちょっと、それが事実だ、だが万園という存在ごと数百年前まで飛ばし、そこから万園の世界王達を生み出し続けたのだ。最初はもっと世界王も多く、ネルクラスが1000体以上居るのが当たり前の世界だったと聞いた、だがそれでは世界としては弱いと考えたストレリチアから作られた世界王達が共食いを始めた、実際に食べた訳ではなく勝者が敗者を吸収するという形だった。そして一気に数が減り現在【円卓の王】の1位から6位の6名が残ったと聞く、この6名の強さはあのミールでさえ、【手も足も出ないし、実際に何もやらせてくれない】という次元の強さになる程である。
無命「あまりに強くなりすぎると圧倒するというよりかは、もう何もやさせてもらえないって次元になるんだな~、いや~~興味深い!自分で体現したいとは思わんがね!」
無命は一人で笑って見せる、誰かに見られているわけでもないのに。
話は戻り、残った6名を見た時、ストレリチアは酷く泣いたというストレリチアが作った世界王達に愛情があったのだ、そして同じ過ちを犯さまいと考えたストレリチアが考えたのが時間を掛けて世界王を作り、無差別に倒すのではなく序列制にして切磋琢磨に互いに高め合ってほしいと願い、今の制度になったと聞く、そのため世界王の数は以前に比べると非常に少ないが一人一人の個体は非常に強い。
万園にはランクというものが存在する。
それは万園、万園に属する世界王達の強さを表すランクである。
・・・・・・
EX(EX-~EX+++)
SSS(SSS-~SSS+)
SS(SS-~SS+)
S(S-~S+)
A(A-~A+)
B(B-~B+)
C(C-~C+)
D(D-~D+)
E(E-~E+)
そして【円卓の王】含め万園に関係する世界の世界王達のランク
ストレリチア(EX+++)
序列1位(EX++)
序列2位 祖占(そうらな)(EX++)
序列3位(EX+)
序列4位(EX)
序列5位 惺紡(せいほう)(EX)
序列6位 神籟(しんらい)(EX)
----
序列7位 仙厳(せんげん)(SSS+)
序列8位 玲瓏(えいろう)(SSS+)
序列9位 怜悧(れいり)(SSS+)
序列10位 媛命(えんめい)(SSS)
序列11位(SSS)
序列12位(SSS-)
序列13位(SSS-)
----
序列14位(SSS-)
序列15位(SSS-)
序列16位 無命(むめい)ノルン・ノーネーム(SSS-)
序列17位 慧海(けいかい)(SSS-)
序列18位 王牙(おうが)(SSS-)
序列19位 揺籠(ゆりかご)(SS+)
序列20位(SS+)
序列21位(SS+)
序列22位(SS+)
---
序列23位 帝国出身 赫権(かくけん)ネル・ハート(A)
帝園王 ミール(SSS)
零園王 ユミル(SS+)
皇園王 シリノア(S+)
天園王 リエル(S+)
界園王 カルティナ(S)
獄園王 ノルン(A+)←無命 獄園世界王状態
楽園王 リフォン・レフォン(A+) リフォン(B) レフォン(A)
想園王 ソラリア(B~A+)
虚園王 ティノール(B-)
聖園王 エクレシア・ヨハネ(B-) エクレシア(B) ヨハネ(B-)
星園王 フ―テリ(S+)
奉園王 クリアーラ(A)
奪園王 ヘレルノ(B)
豊園王 エウリア(C+)
龑園王 ミカエミ(B+)
帝園世界王未覚醒
帝園 第零園 (C)(月花の本来の世界王)覚醒済み
帝園 第一園 エステル(E)
帝園 第二園 (S+)
帝園 第三園 フェア(B-)
帝園 第四園 ティエル(B-)
帝園 第五園 ミール(SSS)覚醒済み
帝園 第六園 リル(E-)
帝園 第七園 フラ(B-)
帝園 第八園 (C-)
帝園 第九園 (D+)
帝園 第十園 (D+)
帝園 第十一園 (D+)
帝園 第十二園 (D)
・・・・・・
無命はため息をついていた、だがそこでストレリチアから使命が与えられたのだ。
ストレリチア「無命、貴女はメリア・メルトリアの世界王としてメリアを管理しなさい、メリアの世界王はなにせ身勝手で我儘です、私の言う事を全然聞きませんし、野心が強いです、メリアに忠実なには良いですが、パトに忠実になるかどうかは・・・不安です、なので私が完全に封印しますので、貴女がメリアの世界王として使命を果たして頂ければ・・・どうでしょう?」
無命はこれは二度とないチャンスだと考えた、出世欲もない、ただ日常に刺激が欲しい無命にとって誰の世界王になろうが、それによって弱体化しようが、結果的に不便で刺激的な日常を送れるのであればそれ以上に魅力的な事はなかった。
無命「仕方ないなぁ~~、じゃあやっちゃおうかな~~♪」
こうして無命は自分の檻から抜け出し、広大な大空に足を踏み出した。
無命からノルン・ノーネーム、そしてノルン・プリズンと名前を変えて。
そして彼女は獄園という世界で活動を始め、手始めに現実世界に足を運ぶのだった。
patopatoblog at 12:16|Permalink
2024年12月12日
No.160 俺の世界 【万園】
ネル「どうしたんだ?主様よ?暇なのか?それとも私に会いに来たのかな?」
ネルはいつもの調子で話しかけて来る、パトもネルがまだ万園に居るとは思っておらず驚いていた。
パト「あれ、ネル、帝園には戻らないのか?別にいつでも自由に行き来出来るんだろう?だったら叡天の羅針盤に居れば居心地はいいんじゃないか?」
ネル「主様よ、あそこは確かに居心地は良い、だが退屈なのだよ、折角私にだけ許された遊び場があるのだ、使わない手はあるか?なあ先輩様よ?」
ネルは何もない空間に話しかける、それは恐らく神籟(しんらい)と呼ばれる万園に存在する世界王の事だろう。
神籟『ネル・ハート、用事がないのに私に話しかけてこないでください、私に話しかける場合は要件を伝えてください、その要件に対して私はお応えいたします』
ネル「おいおい聞いていなかったのか?主様は万園の事を知りたいらしい、例えばそうだな、構成とか仕組みとか教えたらどうだ?正直私も知りたい!」
ネルはパトの存在を利用して万園の情報を得ようとしていた。
パト「ネル、相変わらず相手が誰であれ変わらないな、まったく、でも神籟、俺も実際知っておきたいんだ、俺の世界はどう動いているんだ?専属神達の世界はなんとなく把握する事は出来たんだけど、俺が知れたのはどの世界も万園に影響されているって事くらいでさ」
神籟『その認識で間違いありません、万園(オールエデン)は【何物にも染まり、何物にも染める】つまり、パト様が関わって来た、強い因子で結ばれた相手には万園から世界を生み出すお手伝いをします、それは万園に貢献してもらうためです、もちろんその世界は宿主のために動いて頂いても構いません、ですがあまりにも宿主含め、世界が私達に貢献出来ないのであれば排除もやむなし、役に立たない世界と世界王は別の用途で利用するしかないですから・・・私達も慈善事業ではありません、こちらにメリットを提示出来る世界には褒美を与え、メリットを提示出来ない所かデメリットを提示してくる世界にはこの世界の養分になって貰います、住人は勿論、技術も全て万園が吸収します、世界王は利用価値があれば万園の世界王として受け入れますが、適正が無い場合はそのまま死んでもらいます』
パト「つまり、万園は強制的に覚醒させてポテンシャルの頂点、世界を強制的に生まれさせる、そしてその恩恵を万園に提供してくれれば褒美として万園から褒美が出て世界は強化し、逆にダメだった場合、回収・・・と?」
ネル「実にそのままだな、だがダメだったの基準は万園独自なのか?」
神籟『勿論です、ですが管理者である私達もそこまで厳しくはありません、世界的に貢献出来なくともパト様を現実でお慕いしていたり、何かで貢献してくれるのであればお咎めはしません、世界によっては宿主にしか恩恵を与えれない世界も存在する事は重々承知していますからね、月詠琴歌の【想園】がそうですね』
パト「そういえば元々世界を持ってる奴が居たらそのまま上書きするんだよな?確かそう聞いたぞ?」
神籟『はい、例えばソフィアの【楽園】がそうですね、元々世界を持っていても世界の支配力はこちらが遥に上です、なので【万園】の力で【遊楽異界】を強化させ【楽園】にさせました、月詠琴歌やソフィアのような元々自分のためだけの世界が私達の関与によって強化されたのはいいけどコンセプトを大きく変えられない、貢献が難しい、という苦情も届いています、なので世界貢献が出来なくともパト様に直接貢献、もしくは現実で宿主がパト様に貢献、という何かしらのメリットを提示出来るのなら放置しております』
ネル「ほほう、つまり専属神達の世界は全員専属神として貢献しているから利益が無くとも万園からすれば咎める要素はなし、という認識でいいのだな?」
神籟『問題ありません、ですが従属は別です、例えば天野江奏星、専属神以外でパト様と肉体関係を持った女性ですが、もし天野江奏星の世界がパト様に対して貢献出来ていない場合、没収もあり得ます。』
ネル「ほほう、専属神以外の世界か、聞いたことないな、どうなんだ?実際の所」
神籟『メルリア・メルトリアの世界、ここは素晴らしい貢献度です、エイリの世界はいまいち、フルールはそもそも弱すぎて世界認知すら到達していないため、お咎めなし、天野江奏星も先ほど例に出したのですが彼女も世界認知という領域ですらないためお咎めなしです。』
パト「その世界を生み出すって絶対なのか?なんか見境なく強化させてるみたいでいつか狙われそうで怖いんだけど」
神籟『絶対です、ですが絶対に認知させない、【静染】という技があります、嫌な言い方をすると寄生です、寄生虫のように別の宿主に種を植え付け、宿主が知らぬ間に養分にされ、万園の栄養となる、そういう事も可能です、私達の独断ですが、覚醒狙いで好感度もないような相手にはそのような処置をしています、もちろん覚醒もさせません、もちろんその覚醒は私達が管理しているので不適合をみなせば回収も可能です、所詮は万園の恩恵を受けているだけ、その恩を仇で返す愚か者に恩恵を持たせる意味はない、そう万園は判断しています』
パト「思ったよりちゃんとしたシステムをしてたんだな、なんか見境ないのかと思ってヒヤヒヤしてたよ、あ~良かった」
ネル「ぶっちゃけ、キスとか唾液交換、性行為の基準もあるのか?」
神籟『当然です、接吻行為や唾液、血液交換では恩恵強化の増強、性行為による精液付与は世界覚醒、これは男性女性問わずです、遺伝子情報の強さが基準になっていますので、これの変更は出来ませんのでご了承ください』
ネル「いや、良い事を聞いた、だそうだぞ?主様?いつ私を抱いてくれるのだ?もう本当待たせ過ぎてるのを自覚した方がいい、私だってずっと待つのは疲れるのだぞ?」
パト「うるさい、そもそもネルに世界はないのか?」
ネル「あるわけないだろう、世界を安く見ていないか?主様よ?本来であれば私クラスですら持てない代物、それを易々と作り出せる主様のこの世界、神羅万象支配~世界~はそれほどまでに規格外である事を自覚した方がいい、世界なんて持てない、神域は持ててもな」
パト「神域は自分の世界の一部で世界はその全てって認識でいいんだよな?」
ネル「ああ、それで問題ない、つまり私達が触れる自分の神域はたったの一部なんだ、それを広範囲に扱えるだけでも凄いとされていた、だが主様はその全域を次から次へと・・・まったく」
パト「なんかすみません、あとこの世界の選考基準とかクラス分けとか聞いてたいんだけど、構成とかもさ、かなり話がそれちゃったんだけども」
・・・・・・
神籟『まず万園の神口は25名です、そのうち24名が万園生まれの世界王達で残り一人で帝園から選ばれたネルになります。』
ランクは7段階に分けられ
SX・SO・SG・SP・SE・SN・SB
高位 低位
となります。
SX級はストレリチア様の副官【円卓の王】と呼ばれる13名だけに許された位と称号を得る事が出来ます。
ストレリチア様は絶対的存在、故に誰であろうともストレリチア様の地位に立つのは不可能、これだけは覚えていてください。
円卓の王の実力は全員が帝園のミールクラス、逆に言えばミールクラスが他の世界の世界王として存在しているのが万園としては驚きです。
私は神籟(しんらい)は円卓の王第六席 SX6位となります。
ネルは最低位のSBランク、世界王になりたてなら妥当なランクです。
先ほど万園から生まれた世界は万園に貢献しなければならないと言いましたが、ネルのように万園に優秀な世界王候補を育成するのも大事な使命となっております。
他にも技術提供、食材や文化提供、等を万園に提供するのも使命となっておりますが各々の世界が出来そうな分野で問題ないようにしています。
ですがその中でも世界王候補育成と提出は最も高い評価と報酬を提供するようにしています。
ネルような子の選考基準ですが、
強さは勿論ですがパト様との適正率が重要になってきます、つまりただ忠誠が強いだけ、出世したいだけのただただ強いだけの連中に興味はありません、【強く、パト様と相性が良く、そして忠誠心があり愛情があり、パト様からも強く信頼を得ている】そのような子を万園は必要としています。
ここで大事なのがパト様と相性が良い、ここが最も大事な所なのですから、
ここはパト様の世界、つまりパト様に最も貢献出来る素質があってこそ評価される、相性が悪い、忠誠や愛情があっても力不足、逆に力はあっても忠誠や愛情が欠如、相性が良くても他3つが欠如していたら本領発揮出来ないパターンが出てきます。
・・・・・・
ネル「ほう、なら十三天の心はどうなんだ?例えばベルやシンだ」
神籟『ベル・ハートの適正率は7%、シン・ハートの適正率は29%です、ネル・ハートが万園に認められた時の適正率は95%、この適正率は万園側で先ほどの評価基準を元に評価した数字となります』
ネル「低いな、シンはともかくベルが一桁なのはなぜだ?」
神籟『愛情と忠誠、実力も申し分ありません、ですがパト様との相性がほぼ0点です、一番大事な所の評価が低いのです、先ほど言いましたが強いだけの存在はこちらは充分数は足りています』
ネルは神籟の厳しい評価を聞き、ただ静かにうなずく。
ネル「いや、それはベル本人の問題だ、あいつは強いが面倒臭がりだからな、この情報を伝えて贔屓にするつもりもない、自分で危機感を覚えて自分で気付いてここに来たいと自分で思って貰わないと困るんでね」
パト「へぇ、なんかネルがお姉さんみたいな事言ってる」
ネル「正真正銘あいつらの姉だ、私は、それに私は努力をしたからな、主様に好かれようとな・・・」
パトは照れ臭そうにする。
ネル「他の世界はどうなんだ?まあこの調子だ、主様は帝園を愛用している以上、帝園の御神体や十三天の心が高いくらいか?他の世界の連中で高い奴らは居るのか?」
神籟『居ます 【皇園 輝星メンバー サン 53%】 【天園 王冠 カロ 52%】 の2名です、適正率90%以上で万園入りなのでまだ遠いですが、パト様と関わる事で一気に適正率を上げる可能性が高い二人です』
ネル「見事に他の世界だな、ぜひ戦ってみたいものだ・・・私と同等クラスなのだろう?フェアやティエルのような奴らか、あいつらは本当に戦いにくかったからな、ふふふ・・・ん?」
ネルは独り言を喋っている間に一つ疑問が浮かんだ。
ネル「おい、万園が覚醒させた世界に居る世界王、そいつらは世界王だから強いだろう?なのに万園には入れないのか?」
パトはネルの質問を聞いて「確かにそうだ」とうなずいた
・・・・・・
神籟『世界王と言っても役割分担があります
・万園を運営する世界王(社長・副社長・専務・常務・執行役員・監査・経営・業務執行・財務・本部長等)みたいな
・各世界で万園に貢献する世界王(部長・次長)
・万園からパトに直接貢献する世界王(秘書や特別要員)
ネルは世界王であり、万園からパト様の力になるために選ばれ、覚醒した世界王なのです。
(現実社会の役職を参考に置いてみたから参考にしてください)
そして次に各世界の世界王、この世界王達の役割は各世界から万園に貢献する事が役割であり、
世界崩壊、世界壊滅でもしない限りはその世界の世界王として常駐して貰います。
もちろん世界が壊れた時に優秀であれば引き抜きもあり得ますがその時も当然適正率を参照します。
私達の耳に当然入っていますがパト様に不敬を働く世界王や世界が存在する事を知っているのでその対策です、強いだけなら充分今の万園で間に合っていますからね、正直専属神の世界で言うなら上位4名以下はそこまで欲しいと思いません、喉から手が出る程欲しいと思えるのは帝園のミールくらいですかね。
そして私達万園の運営に携わる世界王、万園に存在する者全てが世界王です。
そしてもちろんパト様に直接貢献は出来るのですが、それらをパト様の肉体的都合上、一度離れて、ネル達のような選ばれた子達にパト様の力になって貰おうと考えています。
その代わり、選考から私のような案内、世界作成からコンセプトの計画、万園の運営は全部私達円卓の王達が行っておりますのでご了承ください。
・・・・・・
神籟『以上、何かまだ質問はありますか?』
ネル「もうない、それより先輩、暇だから戦おう」
神籟はネルが言葉を喋り終わる前に気配を消してしまった。
ネル「神籟め、本当に強いのか怪しいな、もしかすると私に負けるのが怖いから逃げてるかもしれんな!むふふ~」
パト「ちょっとは大人しくな、でも少しは自分の世界の事を知れたな!うん!」
ネルはいつもの調子で話しかけて来る、パトもネルがまだ万園に居るとは思っておらず驚いていた。
パト「あれ、ネル、帝園には戻らないのか?別にいつでも自由に行き来出来るんだろう?だったら叡天の羅針盤に居れば居心地はいいんじゃないか?」
ネル「主様よ、あそこは確かに居心地は良い、だが退屈なのだよ、折角私にだけ許された遊び場があるのだ、使わない手はあるか?なあ先輩様よ?」
ネルは何もない空間に話しかける、それは恐らく神籟(しんらい)と呼ばれる万園に存在する世界王の事だろう。
神籟『ネル・ハート、用事がないのに私に話しかけてこないでください、私に話しかける場合は要件を伝えてください、その要件に対して私はお応えいたします』
ネル「おいおい聞いていなかったのか?主様は万園の事を知りたいらしい、例えばそうだな、構成とか仕組みとか教えたらどうだ?正直私も知りたい!」
ネルはパトの存在を利用して万園の情報を得ようとしていた。
パト「ネル、相変わらず相手が誰であれ変わらないな、まったく、でも神籟、俺も実際知っておきたいんだ、俺の世界はどう動いているんだ?専属神達の世界はなんとなく把握する事は出来たんだけど、俺が知れたのはどの世界も万園に影響されているって事くらいでさ」
神籟『その認識で間違いありません、万園(オールエデン)は【何物にも染まり、何物にも染める】つまり、パト様が関わって来た、強い因子で結ばれた相手には万園から世界を生み出すお手伝いをします、それは万園に貢献してもらうためです、もちろんその世界は宿主のために動いて頂いても構いません、ですがあまりにも宿主含め、世界が私達に貢献出来ないのであれば排除もやむなし、役に立たない世界と世界王は別の用途で利用するしかないですから・・・私達も慈善事業ではありません、こちらにメリットを提示出来る世界には褒美を与え、メリットを提示出来ない所かデメリットを提示してくる世界にはこの世界の養分になって貰います、住人は勿論、技術も全て万園が吸収します、世界王は利用価値があれば万園の世界王として受け入れますが、適正が無い場合はそのまま死んでもらいます』
パト「つまり、万園は強制的に覚醒させてポテンシャルの頂点、世界を強制的に生まれさせる、そしてその恩恵を万園に提供してくれれば褒美として万園から褒美が出て世界は強化し、逆にダメだった場合、回収・・・と?」
ネル「実にそのままだな、だがダメだったの基準は万園独自なのか?」
神籟『勿論です、ですが管理者である私達もそこまで厳しくはありません、世界的に貢献出来なくともパト様を現実でお慕いしていたり、何かで貢献してくれるのであればお咎めはしません、世界によっては宿主にしか恩恵を与えれない世界も存在する事は重々承知していますからね、月詠琴歌の【想園】がそうですね』
パト「そういえば元々世界を持ってる奴が居たらそのまま上書きするんだよな?確かそう聞いたぞ?」
神籟『はい、例えばソフィアの【楽園】がそうですね、元々世界を持っていても世界の支配力はこちらが遥に上です、なので【万園】の力で【遊楽異界】を強化させ【楽園】にさせました、月詠琴歌やソフィアのような元々自分のためだけの世界が私達の関与によって強化されたのはいいけどコンセプトを大きく変えられない、貢献が難しい、という苦情も届いています、なので世界貢献が出来なくともパト様に直接貢献、もしくは現実で宿主がパト様に貢献、という何かしらのメリットを提示出来るのなら放置しております』
ネル「ほほう、つまり専属神達の世界は全員専属神として貢献しているから利益が無くとも万園からすれば咎める要素はなし、という認識でいいのだな?」
神籟『問題ありません、ですが従属は別です、例えば天野江奏星、専属神以外でパト様と肉体関係を持った女性ですが、もし天野江奏星の世界がパト様に対して貢献出来ていない場合、没収もあり得ます。』
ネル「ほほう、専属神以外の世界か、聞いたことないな、どうなんだ?実際の所」
神籟『メルリア・メルトリアの世界、ここは素晴らしい貢献度です、エイリの世界はいまいち、フルールはそもそも弱すぎて世界認知すら到達していないため、お咎めなし、天野江奏星も先ほど例に出したのですが彼女も世界認知という領域ですらないためお咎めなしです。』
パト「その世界を生み出すって絶対なのか?なんか見境なく強化させてるみたいでいつか狙われそうで怖いんだけど」
神籟『絶対です、ですが絶対に認知させない、【静染】という技があります、嫌な言い方をすると寄生です、寄生虫のように別の宿主に種を植え付け、宿主が知らぬ間に養分にされ、万園の栄養となる、そういう事も可能です、私達の独断ですが、覚醒狙いで好感度もないような相手にはそのような処置をしています、もちろん覚醒もさせません、もちろんその覚醒は私達が管理しているので不適合をみなせば回収も可能です、所詮は万園の恩恵を受けているだけ、その恩を仇で返す愚か者に恩恵を持たせる意味はない、そう万園は判断しています』
パト「思ったよりちゃんとしたシステムをしてたんだな、なんか見境ないのかと思ってヒヤヒヤしてたよ、あ~良かった」
ネル「ぶっちゃけ、キスとか唾液交換、性行為の基準もあるのか?」
神籟『当然です、接吻行為や唾液、血液交換では恩恵強化の増強、性行為による精液付与は世界覚醒、これは男性女性問わずです、遺伝子情報の強さが基準になっていますので、これの変更は出来ませんのでご了承ください』
ネル「いや、良い事を聞いた、だそうだぞ?主様?いつ私を抱いてくれるのだ?もう本当待たせ過ぎてるのを自覚した方がいい、私だってずっと待つのは疲れるのだぞ?」
パト「うるさい、そもそもネルに世界はないのか?」
ネル「あるわけないだろう、世界を安く見ていないか?主様よ?本来であれば私クラスですら持てない代物、それを易々と作り出せる主様のこの世界、神羅万象支配~世界~はそれほどまでに規格外である事を自覚した方がいい、世界なんて持てない、神域は持ててもな」
パト「神域は自分の世界の一部で世界はその全てって認識でいいんだよな?」
ネル「ああ、それで問題ない、つまり私達が触れる自分の神域はたったの一部なんだ、それを広範囲に扱えるだけでも凄いとされていた、だが主様はその全域を次から次へと・・・まったく」
パト「なんかすみません、あとこの世界の選考基準とかクラス分けとか聞いてたいんだけど、構成とかもさ、かなり話がそれちゃったんだけども」
・・・・・・
神籟『まず万園の神口は25名です、そのうち24名が万園生まれの世界王達で残り一人で帝園から選ばれたネルになります。』
ランクは7段階に分けられ
SX・SO・SG・SP・SE・SN・SB
高位 低位
となります。
SX級はストレリチア様の副官【円卓の王】と呼ばれる13名だけに許された位と称号を得る事が出来ます。
ストレリチア様は絶対的存在、故に誰であろうともストレリチア様の地位に立つのは不可能、これだけは覚えていてください。
円卓の王の実力は全員が帝園のミールクラス、逆に言えばミールクラスが他の世界の世界王として存在しているのが万園としては驚きです。
私は神籟(しんらい)は円卓の王第六席 SX6位となります。
ネルは最低位のSBランク、世界王になりたてなら妥当なランクです。
先ほど万園から生まれた世界は万園に貢献しなければならないと言いましたが、ネルのように万園に優秀な世界王候補を育成するのも大事な使命となっております。
他にも技術提供、食材や文化提供、等を万園に提供するのも使命となっておりますが各々の世界が出来そうな分野で問題ないようにしています。
ですがその中でも世界王候補育成と提出は最も高い評価と報酬を提供するようにしています。
ネルような子の選考基準ですが、
強さは勿論ですがパト様との適正率が重要になってきます、つまりただ忠誠が強いだけ、出世したいだけのただただ強いだけの連中に興味はありません、【強く、パト様と相性が良く、そして忠誠心があり愛情があり、パト様からも強く信頼を得ている】そのような子を万園は必要としています。
ここで大事なのがパト様と相性が良い、ここが最も大事な所なのですから、
ここはパト様の世界、つまりパト様に最も貢献出来る素質があってこそ評価される、相性が悪い、忠誠や愛情があっても力不足、逆に力はあっても忠誠や愛情が欠如、相性が良くても他3つが欠如していたら本領発揮出来ないパターンが出てきます。
・・・・・・
ネル「ほう、なら十三天の心はどうなんだ?例えばベルやシンだ」
神籟『ベル・ハートの適正率は7%、シン・ハートの適正率は29%です、ネル・ハートが万園に認められた時の適正率は95%、この適正率は万園側で先ほどの評価基準を元に評価した数字となります』
ネル「低いな、シンはともかくベルが一桁なのはなぜだ?」
神籟『愛情と忠誠、実力も申し分ありません、ですがパト様との相性がほぼ0点です、一番大事な所の評価が低いのです、先ほど言いましたが強いだけの存在はこちらは充分数は足りています』
ネルは神籟の厳しい評価を聞き、ただ静かにうなずく。
ネル「いや、それはベル本人の問題だ、あいつは強いが面倒臭がりだからな、この情報を伝えて贔屓にするつもりもない、自分で危機感を覚えて自分で気付いてここに来たいと自分で思って貰わないと困るんでね」
パト「へぇ、なんかネルがお姉さんみたいな事言ってる」
ネル「正真正銘あいつらの姉だ、私は、それに私は努力をしたからな、主様に好かれようとな・・・」
パトは照れ臭そうにする。
ネル「他の世界はどうなんだ?まあこの調子だ、主様は帝園を愛用している以上、帝園の御神体や十三天の心が高いくらいか?他の世界の連中で高い奴らは居るのか?」
神籟『居ます 【皇園 輝星メンバー サン 53%】 【天園 王冠 カロ 52%】 の2名です、適正率90%以上で万園入りなのでまだ遠いですが、パト様と関わる事で一気に適正率を上げる可能性が高い二人です』
ネル「見事に他の世界だな、ぜひ戦ってみたいものだ・・・私と同等クラスなのだろう?フェアやティエルのような奴らか、あいつらは本当に戦いにくかったからな、ふふふ・・・ん?」
ネルは独り言を喋っている間に一つ疑問が浮かんだ。
ネル「おい、万園が覚醒させた世界に居る世界王、そいつらは世界王だから強いだろう?なのに万園には入れないのか?」
パトはネルの質問を聞いて「確かにそうだ」とうなずいた
・・・・・・
神籟『世界王と言っても役割分担があります
・万園を運営する世界王(社長・副社長・専務・常務・執行役員・監査・経営・業務執行・財務・本部長等)みたいな
・各世界で万園に貢献する世界王(部長・次長)
・万園からパトに直接貢献する世界王(秘書や特別要員)
ネルは世界王であり、万園からパト様の力になるために選ばれ、覚醒した世界王なのです。
(現実社会の役職を参考に置いてみたから参考にしてください)
そして次に各世界の世界王、この世界王達の役割は各世界から万園に貢献する事が役割であり、
世界崩壊、世界壊滅でもしない限りはその世界の世界王として常駐して貰います。
もちろん世界が壊れた時に優秀であれば引き抜きもあり得ますがその時も当然適正率を参照します。
私達の耳に当然入っていますがパト様に不敬を働く世界王や世界が存在する事を知っているのでその対策です、強いだけなら充分今の万園で間に合っていますからね、正直専属神の世界で言うなら上位4名以下はそこまで欲しいと思いません、喉から手が出る程欲しいと思えるのは帝園のミールくらいですかね。
そして私達万園の運営に携わる世界王、万園に存在する者全てが世界王です。
そしてもちろんパト様に直接貢献は出来るのですが、それらをパト様の肉体的都合上、一度離れて、ネル達のような選ばれた子達にパト様の力になって貰おうと考えています。
その代わり、選考から私のような案内、世界作成からコンセプトの計画、万園の運営は全部私達円卓の王達が行っておりますのでご了承ください。
・・・・・・
神籟『以上、何かまだ質問はありますか?』
ネル「もうない、それより先輩、暇だから戦おう」
神籟はネルが言葉を喋り終わる前に気配を消してしまった。
ネル「神籟め、本当に強いのか怪しいな、もしかすると私に負けるのが怖いから逃げてるかもしれんな!むふふ~」
パト「ちょっとは大人しくな、でも少しは自分の世界の事を知れたな!うん!」
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