2024年12月

2024年12月25日

No.163 クズの誘い

白鳳「おい、パト、今晩面貸せ、お前を徹底的に教育してやる」

パト「は、今月詠家のクリスマスパーティー中だろ、何考えてるんですか」

今パトと琴歌は月詠白鳳とシェインが開いたホームパーティーに招待された。
そして4人で近況報告を含めそれなりに盛り上がった所で白鳳はパトに提案してきた。

白鳳「馬鹿言え、こういう時だからこそ男同士話したい事があるんだろうが、付き合えよ」

白鳳はそう言いながらロングコートを身にまとう、パトもこれ以上文句を言っても伝わらないと諦め
防寒対策をして、残った二人に声を掛けて白鳳と二人で夜に外出した。

・・・・・・
パト「・・・なんだここは・・・」

白鳳「は?どっからどうみてもキャバクラだろうが、しかもVIPルームだ、お触りOKだ、この店の店長は俺が昔助けてやってな、俺や俺が連れて来た奴になら良いサービスをしてくれるんだ、だよな?」

白鳳は店長に向けて圧力をかける、白鳳に見られた店長は恐怖で怯えていた。

店長「きょ、今日はクリスマスという事でサンタコスプレをさせているのですよ!月詠様は本当運がいいです!」

白鳳「はぁ、運が良いかどうかはサービスが良くて面の良い女が居るかどうかだろうが、ほら、お前の店の上物をよこせ」

白鳳はそう言うと椅子に座らずにその場に立っていた、すると容姿が良い女性が数人出て来た、もちろんサンタのコスプレをして。

白鳳は慣れた感じに女性にロングコートを脱がさせ、席を案内させる、そして案内された席に座ると白鳳の座っている席を挟むように二人の女性が座る。

女性「お飲み物は如何なさいましょうか?」

白鳳「バーボンを」

パト「えっと・・・なら俺はオレンジジュースでお願いします」

パトはとりあえずたどたどしく座る。
そんな中白鳳は声のトーンを下げドスの聞いた声で喋る。

白鳳「おいこら、俺に恥をかかせるなよ、なんで前の奴に女が一人しか居ねぇんだ、殺されてぇのか?ああ?」

白鳳は注がれたグラスの酒を横に居る女の顔にかける。

女「失礼致しました」

パトは独特な雰囲気の中何も言えなかった。

そしてパトの周りも白鳳と同じように両方に女性が座り、飲み物を注がれる。

白鳳「お前はこんな店初めてだろうな、そもそもこんな店に来なくても女には困ってねえからな」

白鳳は嘲笑うように酒を飲む。

パト「まあ、否定は出来ませんね、ですが別にこうやって毎日晩酌の相手をして貰っているわけじゃないですよ、侍女ですからね、白鳳さんはまだこういう店に通ってるのですか?」

白鳳「ああ、だがもうこんな若い女に興奮出来ねえな、もう歳というのもあるがこいつらと似たような歳の娘を持つとな、どうしても対象外になる」

パト「それは俺もちょっとわかるかもしれないですね、いや、実際に娘が居るわけじゃないからあれですけどね」

白鳳「だからこれは教育だ、夜の世界だ、昼職の連中よりかはいい値を貰っている、つまりそれなりの事を要求されるって事だ」

白鳳はそう言いながら横に居る女性の胸をまるで机の上に置いてあるおしぼりを取るような自然の動きで掴む、それはグラスで濡れた自分の手を拭くための行為だった。

白鳳「しかもここはVIPルーム、普通の客よりも高い対価を払う、つまり夜にただ飲みに来る客よりも高い要求を求められる、それが仕事だ、それはお前もわかるな」

白鳳は念入りに拭くがその女性は先ほど白鳳にお酒を掛けられた女性だったため丁度白鳳が触った部分は酒で濡れていた。

白鳳「おい、お前はしぼりの代わりにもなれねえのか?酒臭いんだよ、さっさと着替えてこいよ」

女性「失礼いたします」

女性はそのまま奥の部屋に戻っていった。

白鳳「おい店長、ここの連中はどれだけ縛れてんだ?まさかこの程度で逃げ出すようなクソをVIPに呼んでねえよな?ここに入れる以上、店を辞める事は死ぬと同義だってしっかり伝えてんだろうな?」

店長「月詠さん、そんな話を彼女達の前で」

白鳳「お前、殺されたいのか?VIPの情報を知ってのうのうと表に出られるような状況を作って誰がここを選ぶんだ?ここで黙って全裸になれる覚悟があるかないか、喋ったら喉元千切られる覚悟があるのか、それをしっかり教え込んでねえとお前の責任問題だ、わかるか?」

パト「白鳳さん、それ以上は」

白鳳「パト、見ておけ、これが大人の汚い世界だ、お前は自分を偽善だと言ってたな、なら悪を知っておけ、そもそも悪も知らない、悪に精通していない奴が悪を知って潰すなんて不可能なんだ、悪の連中はそりゃあもう正義側の世界にしっかり溶け込んでやがる、だから気付けない、遅れる、正義は悪に対して潔癖過ぎるんだ、だからお前も見てここで実感しろ、悪に馴染むという事をな」

店長は怯えていた、それ以上に白鳳の横に座っている女性や自分の隣に座っている女性達も怯え震えているのが高級なソファーからも伝わる。

とてもじゃないが美味しくお酒を飲める環境とは一切思えない、そんな空気だった。

・・・・・・
白鳳「話は戻るけどな、お前の周りの女は簡単過ぎる、そもそもお前は餌に群がって来た女をそのまま手駒にしてるだけなんだよ、だからお前に一切興味のない仕事中のこの女をお前は口説けない」

白鳳はそう言うと先ほど着替えに戻っていた女性の顔をそっと掴み、今にも口と口が触れそうになるくらいに女性と顔を近づける。

白鳳「今のお前がモテねぇ要素がない、確かにお前は陰キャだ、話してるとイライラするタイプだ、だがその優しさ、そして勝負事になれば陰キャとは思えねえほどの勢いの良さ、それがお前が他の女を虜にするんだろうな、俺はわからんがな」

白鳳はそのまま女性の顔を離す。

パト「何が言いたいか全然わからないんですが」

白鳳「琴歌から聞いた、お前、国のために従属の奴ら全員とキスしたそうだな」

パトは自分にとって最も過酷であり、思い出したくない記憶がよみがえる。

白鳳「その顔は触れられたくない事を触れられたって感じだな、だが俺からしたらキスくらいでモジモジしてるお前が心底気持ち悪い、まだ傲慢な態度で居る方が心地いい、それが国のためだと堂々と胸を張るならまだしも、その行いでお前が面下げてたらなんの意味もねえだろうが」

パト「白鳳さんは出来るんですか?!」

パトは声を荒げる。

白鳳「ああ、やるさ、妻が横に居てもやる、それが外道な行為だったとしてもそこに俺の正義がある、だから俺は俺の正義で周りを黙らせる、そして正しかったと胸を張る、それが出来ないのは悪になる事を恐れてるからだ、いや嫌われる事に対してビビってる、だからお前の偽善はまだ不充分だ、本当の偽善じゃない、それはただの好き嫌いのあるガキだ」

白鳳は酒を一口含む、そしてその風味を楽しむように余韻に浸る。

パト「やっぱりただ正しいだけでは国は前に進まないんでしょうか」

白鳳「当たり前だ、俺は国の運営はした事ないが会社運営は今もしている、こうやってクズの相手もしてる、後はクズに騙されて身体を売られたクズ女の教育も込みだ、だがこいつらは俺が面倒を見ている間は苦しい死なせ方はさせない、それがこいつらに対する俺の正義だ、この世界どんな苦しい死に方をするかわからねえからな、楽に死ねたら幸運だ、まるで戦場みたいだろう?」

パト「・・・そうですね、俺からみたら白鳳さんはただの下衆にしか見えませんがそれには正義があるんですよね」

白鳳「そういう事だ、俺だって下衆なのは重々承知だ、だが下衆じゃないと守れない正義もある、お前はどうだ?複数の女を一度に抱いて、お前の国全体の女と関係を持った、そこに正義はあるのか?」

パト「・・・あります、間違いなく」

白鳳「なら悩むな、周りからどう言われてるか知らねえが、お前は王だ、国の大黒柱の決めた事、決めた方針、それが正義じゃなかったら誰がお前についていきたいと思うんだ、泥船と思われねえように意地はるのがお前の役割だろうが」

パト「・・・はい・・・」

白鳳は琴歌からパトが最近色々あった事で精神を病む程悩んでいるという相談を聞いていた、
だから白鳳なりにパトに教えようと考えていた、それが今回の出来事だった。

・・・・・・

パト「白鳳さん、ありがとうございます」

白鳳「ああ、まさか娘の旦那が俺以上に女遊びが激しい奴だからな、上には上がいるってもんだ、クズの周りには同じようなクズしか集まらねえのかもな」

白鳳は笑う、パトも白鳳につられて笑う。

そして二人は帰宅した。

・・・・・・
琴歌「お父さん、座ってください!!!!!!!!!」(超怒り!!!)

琴歌は凄く怒っていた、白鳳は琴歌の怒りに驚き、靴を脱いですぐに玄関に座った。

パト「あ、ごめんなさい、琴歌は俺の視界を共有してるのでさっきまでの事全部、【映像だけ】しっかり見えてたんでした」

白鳳「おいまて、映像だけってなんだ?!」

琴歌「このクズ親!いい歳して私と同じくらいの子になんて酷い事を!本当クズ!!恥ずかしい!いい歳して年下の子を虐めるなんて!軽蔑しました!パト君をお父さんの残念な趣味に巻き込まないでください!もう帰ります!ほらパト君!帰りましょう!この人と一緒に居たらパト君までダメになる!!」

琴歌は既に荷物をまとめていて、そのままパトの手を掴みそのまま出て行ってしまう。

・・・・・・
シェイン「やっちゃったね~ハクホー、変な大人の遊びを娘の旦那様に教えるんだからそりゃあ娘激怒だよね~」

シェインは特に気にせずにお皿を洗っていた。

白鳳「・・・・・いいんだ、そこに正義があれば・・・」

シェインは見た、そう呟いた白鳳は少し寂し気だったと。

patopatoblog at 01:23|Permalink│日常 

2024年12月15日

No.162 カナ冒険記その1 第四章425話

カナはカルティナの会話を終えるとそのまま案内された世界、第八世界【ヘスティディア】に転送された。

カナが転送された場所は草原だった。

カナ「本当にRPGか!ってくらい再現されてるね、という事はもしかしてモンスターが?!」

バッとカナは振り向く、だが周辺には何も居なかった。

カナ「そういえばさっきまで写ってたステータスみたいなの、消えてるね、もしかしてそういう世界じゃないってこと?」

カナはオーラを込める、だが全然オーラが溜まらない。

カナ「成程ね、この世界はオーラという概念がないのか、なら魔力とか?という事は現実世界の私の力はこの世界ではまったく意味を成さないってことなのかな?」

そもそもオーラが纏えない以上身体能力にそこまで期待できるものではない。

カナ「でもまあ私龍だし~、人間に比べたら筋力は~~~ある!!!!」

ドゴー――ン!!!

カナは地面を思い切り殴る、すると規模は小さいが地面が少し盛り上がった。

カナ「う~ん、地面じゃわからないなぁ、木が近くにあれば今の力量を確かめる事が出来るのになぁ」

カナはそう言いながら次は走る、カナは龍族であるため人に比べても脚の筋力がある、どれくらい速いかと言うと陸上競技全競技素で人間の世界記録を余裕で更新してしまう程にはある。

カナは生まれ持っての龍族のためそもそも身体の作りが異なっているのだ。

・・・・・・
カナは草原を走り続ける、脚は充分、だが問題は体力だった。

カナ「はぁ、はぁ、つ、疲れた・・・」

カナは身体能力は高いのだが、唯一体力がないのだ、それは単純に訓練不足。

カナ(最近大会でもそうだったけど真面目に訓練してなかった事が悔やまれる場面が多いなぁ、技術とかはすぐに覚えるのになぁ、はぁ、私もソフィアみたいに能力戦闘特化の性質をしてたら良かったんだけど・・・いやいや!そんな事を悔やんでも仕方ない!)

カナは少し休憩してから再度走り出す、だがそれを繰り返していると違和感に気付く。

カナ(あれ?私こんなに体力なかったっけ?こんな距離で疲れるならパトとメリアが行方不明になった時、ソフィアと調査するためにわざわざ東京から東北まで飛んだんだよ、あれだってオーラ以前に体力だった、でも全然苦じゃなかった・・・もしかしてこの世界では【スタミナゲージ】が存在するの?!)

可能性がある話だった、ゲームではよくある設定だ、
常に走れないようにHPゲージとは別にスタミナゲージが搭載されている、この世界はもしかするとそれが採用されている、だからずっと走り続けられないのかもしれない、カナはそう考えた。

カナ(あり得る話だね、だとすればこの世界は私の知ってるゲームの中で何が一番近いか、それをまずは認識する必要性があるね、そこからこの世界に適応していかないと大事な場面で取り返しがつかない事になるかもだからね)

カナは何度も走る、そして何度も止まる、それを繰り返す事で自分の現在スタミナを理解する。

カナ「うむ、大体全力疾走で20秒、駆け足程度だと30秒、あまり差はないね、何回か計ってみたけど時間も距離も同じ、どんどん呼吸が苦しくなってどうしても限界が来て止まってしまう、それが20秒、これ、もしかして飛ぶとか、上り下りとか、水泳とかでも影響を受けないよね?だとすればこの世界で大事なのは体力を上げる事になるかも、う~ん、もっと情報が欲しい、そもそもHPゲージは見えないけど多分存在するよね、攻撃力とか守備力ってどういう概念なんだろう、敵が現れないとなんとも」

そんなこんなと考えていると草原の先から野生の獣が現れる。その姿は狼のようにも見える。

カナ「おお、モンスターって奴だね、最初の敵がウルフ型か、最近では見ないスタイルだね、大体ゴブリンとかスライムとかだと思ってたけど多分これはファンタジー系じゃない、もっとリアル要素を詰め込んだような・・・あれ・・・これもしかして狩り系のゲーム??」

カナは今武器を持って居なかった、素手で戦うしかないと構える、そして狼はカナに襲う、だがカナからすれば一直線の単調な攻撃、複雑な動きをしない相手ならとそのまま身をかわし、狼の腹部を蹴り上げる!

狼「ぎゃふ??!!」

カナ「いいの入ったね!気が進まないけどごめんね!!」

カナはそのまま倒れている狼の頭をかかと落としで決め、完全に頭蓋骨を割った。

その瞬間一瞬の悲鳴と共に頭部から多くの血が辺り一面に飛び散った。

カナ「げ~、ここはリアル再現か・・・特に経験値という制度はなし、狼も別に勝手に消えたりはしない、お金を落とす事もない・・・もしかしてこれ、素材剥ぎ取りとかしないとダメな奴・・・?」

カナは青ざめる、今までそんな経験がないというのもあるが、もしカナの予想通り狩り系のゲームをモチーフにされた世界だった場合、それを意味するのは今後の展開で天災級の化物と対峙しないといけない、しかもそのゲーム規模が一体の地域なのか、星規模なのか、それとも宇宙規模なのかでスケールが大きくかわる、だがここはカルティナが創った世界、地域という小さな世界で収まるわけがないと考えるとすると星規模か宇宙規模、となると今ここは果てしない物語の始まりでしかないという現実を突きつけられる。

人によっては想像もつかない、無限に広がるような世界、やり込み要素が沢山あるという事に喜ぶゲーマーも居る、だがカナはそのタイプではなかった、果てしない、始まりの時点でゲームプレイ時間100時間以上プレイしても果てしない大規模スケールのゲームだとわかると始めた段階で面倒臭いという気持ちが勝ち、逆にやる気を失うタイプなのだ。

カナ「外れじゃん!レベル制度がないって事はレベルさえ上げれば雑魚無双できるわけでもないし!こういうのって大体は装備とか料理とかアイテムで状態を管理するのが殆ど!つまり基礎ステータスうんぬんの強化は無理!!つまり雑魚狩りとか無双系は出来ない!しっかり面倒臭い!あ~~~~!!!」

カナは頭を抱える、まだレベル制なら努力をすればステータスが上がったり、魔法や特技を覚えたりで楽出来る場面が多くなり見返りも多いのだが、アクションゲームは完全なプレイヤー技術が求められる、そして常に努力をしても次から次へと敵が強くなり、作った装備がすぐに弱いものになる、現時点で強い武器を必死に作る!だが少し進めたらそれが最強じゃなくなり、最悪使い物にならなくなる。

もっと言えば属性耐性とかの話になれば敵に合わせた装備を何パターンか揃える必要も出て来る、
何属性付与の武器、そして相手が雷属性だったらそれに耐性のある防具シリーズ、それらを揃えるためには魔物を狩り続ける、ゴールがないのだ。

カナ「しかもこういう系のゲームってよりにもよって倒すのが難しいモンスターが素材対象だったりするからね・・・はぁ」

カナは意気消沈しながらも先に進む、何か強くなるきっかけがないかと。

・・・・・・
カナ「まず戦闘は避けよう、戦っても何もメリットないし・・・」

カナは神格開放を行おうとしたが発動しなかった、恐らくだが発動条件を満たしていないのだろう。

カナ「あるある、新機能実装!だったり、こういう新必殺技システム導入!って謳い文句のくせに使えるようになるのは中盤くらいからって奴・・・序盤が重要なのにさ・・・はぁ」

カナは飛んで当たり一体を確認したかったが神格開放が出来ない以上龍の姿にはなれないので視界に入る中で一番高い場所を探す。

・・・・・・
カナ「さて、まずは木登り・・・っと」

カナは走り続ける事数分、やっと一本の木を見つける、結構大きい木のため登って確認するには最適だと考え木に登ろうとする。

カナ「・・・掴むところないね!これ!!」

その気は綺麗に真っ直ぐと伸びていた、そして凸凹が少ないため少しくらいなら足を引っかけられる場所を見つけられるのだが、途中で何をなかったりする、そこは現実と同じ仕様らしい。

カナ(そこはゲーム感覚で上りやすいようにしててよ!!リアル再現必要ないって!!ジャンプしたけど脚力だけじゃ全然上の枝に届かないし!何かしらのアイテムが居るのかな~、もう!本当面倒臭い!)

何度も挑戦するが登れなかった、木登りはフィクションのように簡単には登れないのだった。

カナは木登りを諦め、先に進む、感覚を研ぎ澄ませてはみるが、気配は一切感じない、このままだと空腹で動けなくなる可能性があるため、とりあえずは燃えそうな枯れ木、落ちている石等を集める。

カナ「そういえば能力も使えないんだった・・・龍なのに火も扱えないなんて・・・普通こういうゲームなら街からスタートするもんじゃないの?」

カナは文句を言いながら材料を集める、訓練時代野宿は何度かしているため野宿の心得はある、そして念のためと先ほど倒した狼の肉を狼の割れた頭蓋骨をナイフ代わりに使い切り離していた。

カナ「近くに水があるなら洗いたいけど、全然見えない、最悪次会った魔物の血液を飲まないとなぁ、はぁ、あれ本当嫌なんだよなぁ、変な病気貰いそうでさ、でも貴重な水分でもあるし」

野宿訓練時代に実践させられていた、提案者のメリアも流石に血液を飲むのは躊躇していた記憶がある。というよりも本当に最終手段としてだったため、リスクの観点からおススメはしないと言っていたのだ。

カナ(まだ安心といえるのは自分の尿を飲む事か、サバイバルでは自分の尿はまだ安心出来る部類の水、だけど色々嫌だ!!水たまりとか川水は寄生虫のリスクが高い、だから飲むにしても火を通す必要がある、後は雨水作戦もあるけど・・・どれも全滅、尿かな・・・)

ただここにも問題が一点、カナの身体は尿を分泌しないのだ。
龍族というのもあるが、神族でもあるカナは、食べた物は全て余す事なくエネルギーとして変換される、つまり跡形も残らない、故に尿や糞といった物が存在しない。

故に尿と言っても【他の誰かの尿】になるのだ。
そうなるとリスクは変わらない。

カナ「水問題、これをなんとかしないと、まずは食事!最悪血液!」

カナはまだ焚火をする、そして先ほど狩った狼の肉を焼けるように薄く切り、食べる、臭みが凄く野生の味がした。

カナ「うへ、マズイ、臭すぎる、しかもただ焼いただけだから味も質素、というか興奮状態で殺してるから筋肉に血液が行き届いててマズイ・・・」

狩りの話になるが、動物を狩る場合、狩る前に興奮状態、もしくは運動をさせた状態で殺すと血が肉に行き届き、マズくなる、だからこそ一瞬で意識を奪うという手段が取られている、そこには苦しませないようにしようという道徳的な意味合いもあるのだろうが、基本苦しませてストレスを与え続けられた肉はマズい。

カナ「次は水探し・・・後天候の影響も考えないと、ここまで制限されてるなら現実世界での体質はない物だと思ってた方がいいよね」

カナは龍族であるため気候の変化に強い、主に暑さに強く、多少のものなら平然と居られる、だが今のカナはわからない、今居る草原の気候と気温が丁度良い事もあり、夜になった時どれだけ当たりが冷えるのか想像がつかないのである。

カナ「水場を探そう、そこさえ見つけられれば生命線はなんとかなる」

カナは思った。多分この短期間では何も得られないだろうと・・・。

No.161 あの夜琴歌が感じた物は(R18)第五章429話その後

琴歌はメルトリア総本山に向かう、それはつまりもう一度リトアと会う可能性があると考えていた。
そのために眼の訓練を行っていた、

リトア戦で眼で戦う感覚を理解した琴歌、それは自分の最大の可能性であり、
つい最近まで一般人であった琴歌が唯一戦える手段、戦闘もそうだが、攻撃に対する知識が乏しい琴歌が出来る事と言えばこれだけしかなかったのだ。

琴歌「眼・・・もしかして感情とその時考えていた願望とかで変わる?」

琴歌は手鏡を見ながら自分の眼を確認する、楽しかった思い出に浸り、相手を癒したいと考えれば色が変わり、シアーネの事件を思い出し、怒りの感情を思い出し、アロケルという悪魔を自分自身の手で殺めたいと考えた時、鮮明に色が変わった、そこで眼が変わる原理は自分自身の精神状態とその時の望みに由来するものだと理解する。

琴歌(まずはそれだけ理解出来ていればある程度意図的に眼を選ぶことが出来る、なら後はこのバリエーションを試してみて・・・効果までの余力があるかどうか・・・ですね)

周りが各自仮眠や見張り等で動いて居なくなったフロアでその場から動かずに自分の力を試し続けた。

・・・・・・
眼の訓練をして、休憩してを繰り返し、流石に寝ないと次の日に支障が出ると考えた琴歌は同じ場所に居たアリシアに声を掛けた。

琴歌「すみません、仮眠室はどこにありますか?」

アリシア「あ、ああ、あの扉から入って真っ直ぐ進み、右4つめの扉を開けて貰えたら仮眠エリアになります、琴歌ちゃんは専属神という特別な存在だからパト様達と同じ特別仮眠室で寝て貰いますね」

琴歌「ありがとうございます、私は一度睡眠をとります、アリシアさんも休んでくださいね」

アリシア「ありがとう、でも私は消耗しないから大丈夫ですよ、安心して眠ってください」

アリシアは笑顔で琴歌を見送る、ただアリシアの顔はどこか上の空というか顔が赤くなっていた、
琴歌はそんなアリシアを気にも留めず仮眠室に足を運ぶ。

・・・・・・
琴歌「ここですね、わあロビーみたいになっているんですね」

琴歌はアリシアに言われた通りの道を進む、そして扉を開けると白く広い部屋が広がる、そして各通路がある、その通路からはデザインも変わり、各仮眠室が容易されていた。

琴歌(確かパトさんはソフィアさんと一緒に先に寝てましたよね、一度顔を見ておきましょう、もしかすると一緒に遊んでいるかもしれませんしね)

琴歌の中ではソフィアは性的な事は一切しない、そもそも興味も無ければあまり積極的ではないという事をホテルで一度聞いたことがあった。

・・・・・・
琴歌「感度が高い・・・ですか?」

ソフィア「そうそう、エッチな意味じゃなくてね、私は本来歩くだけでも凄く感度が良いから痛いって感じやすいんだ、だからお湯だって熱すぎると痛くて我慢できないし、逆に冷たいのもダメ、だけどオーラでそれをなんとかフォローしてる感じかな」

琴歌「それは・・・不便ですね、私よりも酷いのでは・・・」

ソフィア「突然変異体の宿命みたいなものだね、強すぎる力には何かしらの代償があるんだよ、パトもきっとあったはずだよ、メリアはパトは突然変異体なのに全然バッドステータスがないみたいな事を言ってたけどね、今のパトになったから問題が解決したのかもしれないしね、例えば強すぎるけど短命だったとかも・・・知らないけど」

琴歌「今のパト君はそんな事ありませんよね?」

ソフィア「そうだね、突然変異体ではあるけど一度肉体と魂分離しちゃってるからね、でもある意味以前より強い力手に入ってるし結果オーライじゃないかな」

琴歌はそんな些細な話をお風呂の中で話していると、恥ずかしながらもちょっとした疑問をソフィアに聞く。

琴歌「あの・・・痛くないのですか?あの・・・パトさんとその・・・夜を致す時は・・・」

ソフィア「エッチの話?私パトとエッチしたことないよ?キスまでかな~、だって流石に情緒が乱れてる時にオーラを気に掛ける程余裕はないし、そうなったら多分気持ちいいよりも苦痛に耐える方が勝っちゃうと思うんだよね、折角愛し合うエッチが不快感で満たされたら嫌でしょ?パトも気を使うし、私も嫌だし、だから私はエッチはしない、というより興味がないかな、パトも別に私の身体を目的にしてるわけじゃないし、むしろ求めない事がパトにとって安息の場所になってるし、あまり女を出したくないんだよ私はね」

琴歌「そ、そうなのですね、デリケートな話をしてすみません・・・」

ソフィア「まあ私に気にせず琴歌ちんもそういう流れになったらちゃちゃっとやっておいたらいいよ、あのハクちゃんだって経験済みなんだよ、カナっちも表ではあれだけ元気だけど、裏ではしっかりやる事やってるし、皆凄いよね~、別に誰も咎めないし、自分から行かないと本当ずっとお預け喰らっちゃうからね、ハクはもうずっと奥手だから不満沢山あるみたいだしね~、あの子も何気にちゃんと性欲があって私は安心だよ~」

琴歌「えっと・・・その時は参考にさせていただきます」

琴歌は自分で振った話題なのに恥ずかしさが勝ち、湯舟に顔を鎮める。

・・・・・・
琴歌(ソフィアちゃんは絶対にない、だから安心してパト君の所にいけますね!)

琴歌はそう考えていると通路の方から誰かの声が聞こえた。

琴歌(女性の声?なんか切なそうな・・・でもなんか声をなんとか抑えてそうな・・・どこでしょうか?)

琴歌はその時頭の中で「女性が一人で慰めているのかも」「体調が優れない人がいるのかな」等考えていなかった、それは眼を酷使した事で偏頭痛を現在患っていたことが関係していた、とりあえず考えるよりも声の正体を知ろうという好奇心で動いていた。

そして琴歌が声の出所を突き止めた、それは【パト専用仮眠部屋】と書かれた扉だった。

琴歌はパト専用の部屋で女性の声が聞こえる、そしてその声が喘ぎ声であると気づき、感情が高ぶる

琴歌(誰かがパト君と性行為をしている?!!!!)

琴歌の心臓は凄くドキドキしていた、
手が震える、思考が整理できない、手に汗がにじむ・・・

そのまま立ち去ってもよかった、だが琴歌はこのような場面に生まれてから一度も立ち会った事がない、それどころが病弱であった事、女子高に通っていた事もあって性的な興奮を感じる事がそもそもなかったため、抵抗のない琴歌にとってこの現状は逃げ出したいという気持ちとずっと聞いていたいという好奇心が同時に身体の主導権を奪おうとしていた。

琴歌(こ、ここはパト君と私達専属神達だけの仮眠室エリアだって言ってた・・・だからこの相手も専属神・・・誰・・・かな)

琴歌は我慢できずに扉に耳を当てる、するとその声はソルテだと判断する。

ソルテ「うん///、ごめんなさい、私、こんなこと、んん///パト様が寝てる時に///あ、汚しちゃって・・・」

琴歌(ソルテさん?!ソルテさんがパト君と?!)

琴歌はもう動揺を隠しきれなかった、息が荒くなる、心臓の鼓動がうるさい、そして今までにない程興奮している、もう他の事に気が回らない、ただ扉の先で何が行われているのか、その一点にしか意識が向かなくなる。

琴歌(駄目、このまま立ち去らないと、でもこんな・・・気になる・・・)

琴歌はそのまま扉に耳を当てる、そしてそこには声だけではなく身体と身体がぶつかり合う音、水のような音が聞こえる、琴歌は興味はなくとも年頃の女性でもあり、知識としては知っていた、だがそれは知っていただけで今こうして耳に入ってくる音は琴歌の持つ性知識を凌駕しており、生々しい情報に脳が溶けそうになる。

琴歌(うう、なんでだろう、むずむずする)

琴歌は無意識に右手を自分の股間部分に触れる、そして今までにない程むずむずをなんとか解消しようと琴歌は自分の敏感な部分に触れる、それはまるで蚊に刺され、痒くなったからどうにかしようとするみたいにただ琴歌は自分の敏感な所を弄る。

琴歌(声だけじゃくて見たい、どんな風に行われているのだろう、でも扉を少しでも開けたらバレちゃう、いや、ここでこんなことしていてもバレちゃう、どうしよう、どうしよう)

琴歌はそう考えていると先ほどまでずっと眼の訓練をしていた事もあり、今の精神状況と願望でどうにか透視出来ないか試みる

琴歌(み、見える・・・)

成功した、自主訓練中はあくまでその場で思い出して実践していた、だが今は強い感情と願望で行われている、そのせいか自主訓練時よりも鮮明にそして正確に実行出来ていた。

琴歌が透視で見た背景はパトが仰向けで寝ており、その上にソルテが覆いかぶさっているような光景だった、不慣れなソルテはゆっくりとゆっくりと、だけど時に我慢できないのか速度を上げて性欲を満たそうとしていた、ソルテはパトから精液を貰う事が目的のため自分が果てて終わるわけにもいかずになんとか不慣れで、だが今まで誰にも侵入された事がない自分の体内の敏感な所に当たる感触に対して我慢しながら動いていた。

琴歌はその一部始終をソルテの後ろ姿という形で見る事が出来た。

琴歌の視線がそこから離れる事はない、ただその生々しい光景だけを見て、どんどん自身の股間がむずむずするのをなんとか抑えようと敏感な所をさっきよりも強くこする。

琴歌(入ってる・・・のかな、扉は多分近いから透視出来たけど・・・ソルテさんお布団で隠してパト君に覆いかぶさってるから見えにくい・・・でもわかる、お布団越しでもソルテさんが腰を動かしている・・・)

琴歌は服越しではなく直で触る、凄く濡れていた、ここまで自分の股間が濡れているのは初めてだった。だが琴歌はそんな事に気を留めずに擦り続ける、それだけでも十分発散されるのだが、もし挿れられたらどんな感じなのか、そんな目の前の光景を羨ましむように自分の指を今だに溢れ続けている自分の穴にゆっくり入れてみる、今までにない程濡れている事もあり、すんなり入った、不思議な感覚だった、肉体の内側を触っている感覚、指先に感じるのはヌルヌルした感覚、後は今目の前で行われている事を自分の指で実演してみる事だった。

琴歌(ソルテさんは上下に、後前後に腰を動かしてる・・・そうした方がいいのかな・・・)

琴歌は体勢的に腰を振る事は出来ない、だからと自分の指を上下前後に動かしてみる、するとただ指を入れているのとは違う、別の感覚に襲われる。

琴歌(ここ・・・気持ちいいかも)

琴歌は痒い場所を見つけた時のように無我夢中で一点を掻く、痒い所を掻く、その時に満たされる感覚以上に満たされる感覚、これならこのむずむずを我慢出来ると搔き続ける。

そして扉越しに聞こえる声、

ソルテ「あ・・・・あ・・・出てる・・・出してくれてる・・・ダメ、イク・・・」

ソルテは最後切なそうな声でパトに体重を預ける、琴歌はその光景を見て、ソルテはパトに出されたのだとわかり、琴歌の興奮はピークを迎える。

琴歌(中に出された?!どんな感じなのかな、イク?イクって何?イクってどんな感じなの?)

琴歌の心臓が過去一番に高まっている、そして琴歌は決定的瞬間を見た

それはソルテが起き上がり、布団が剥がれる、見えた、ソルテとパトの結合部、そしてソルテはそれをゆっくり出す、そしてそこには艶めかしい液体、そしてソルテの股から垂れる白い液体、琴歌はその光景を見てもうパンク寸前だった脳が完全にパンクし、それが琴歌の刺激し続けて来た股間にダイレクトに伝わる。

琴歌「んんん!!!んんんん~~~~~~~~」

身体全体が痺れる感覚、そして満たされる感覚、そして今までのむずむずが嘘のようになくなり、ただそこには下着がぐしょぐしょに成程に溢れた自分の体液だった。

琴歌「はぁ・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・」

琴歌の呼吸は乱れ続けている、そして初めてイッたという事もあり、足に力が入らなかった。
だがこのままではいけないと、琴歌はなんとか隣の仮眠室に入る。

琴歌「はぁ・・・はぁ・・・凄いものを見てしまいました・・・パト君は動いていなかったという事は寝ていたのでしょうか・・・でも」

あれがセックスだなんて・・・
自分の好きな人が他の女性と性行為をしている光景、それは凄く心が痛む、だけどそれ以上に興奮が勝った、恥ずかしいし、背徳感もある、強い嫉妬感もある、自分にもしてほしい、愛されたい、もっと恋人のような事をしたい、独占したい、【むちゃくちゃにしてほしい】あれほど自分でも抑えきれなかった股のむずむずをパト君が収めてくれたらどれだけいいんだろう、自分の手でもあれほど気持ちよかったのに、パト君のアレが入ればどれだけ満たされ、気持ちいいのだろう、そんな多大な情報や欲情が琴歌の脳内を駆け巡る。

琴歌「ダメ・・・まだ収まらない・・・」

琴歌は自分が今居る仮眠室でまた自身の股間を弄る、この時、自分の濡れている股間を見る、今までこのような状態になった事がない、自分の身体なのに自分の身体とは思えないような感覚、フワフワして下腹部が熱くなる感覚、その感覚が新鮮で切なくて、だが興奮して、そしてそれはソルテの光景と重なり、また手を伸ばしてしまう・・・。

この後アリシアがパトの所で同じように、いや正確には同じではなく、複数のアリシアを駆使してパトのパトの身体を使い、本当の意味で男女が求めるような、だがパトはソフィアの不可能支配で目覚める事が出来ない状態で、アリシアはパトと繋がる、その光景を再度琴歌が見てしまい、その日だけでも自分の胸にある突起物が触り方次第では気持ちよくなる事も、身体を愛撫される光景を見て、自身の身体を優しく触れる事も、繋がる瞬間も全部、琴歌の知識として頭に入る、そして少しでもその光景を近くで見たいという願望が今まで琴歌が苦戦していたパトとの視界リンクを成し得るきっかけとなったのだ。

パトは寝ていても一人のアリシアが裸でパトの身体を支える、その時うっすら開いた視界越しで琴歌は完全に女の発情した顔になっているアリシアを見る、そしてその行為の一部始終を見届ける。

・・・・・・
翌朝

琴歌は起きたら全裸だった、だが昨晩の出来事を思い出し、自分が狂ったように何度も何度も、そして何時間も快楽を求めていた事を思い出し、恥ずかしさと罪悪感でいっぱいになるが、そこで琴歌は認識した。

琴歌「私、もしかしてパト君が他の人とエッチをしてる所を見るのが好きなのかも・・・」

琴歌はボソっと声に出すが誰が聞いてるわけでもないのに慌てたように訂正する。

琴歌「わ、私はまだ経験がないのに!そ、それはパト君と初めてエッチしたときに分かる事だよね!!」

琴歌はこの時初めて「私を抱いてくれないかな・・・」とパトの身体を求めるようになったのだった。

patopatoblog at 16:47|Permalink│日常(R18) | メインエピソード

2024年12月12日

No.160 俺の世界 【万園】

ネル「どうしたんだ?主様よ?暇なのか?それとも私に会いに来たのかな?」

ネルはいつもの調子で話しかけて来る、パトもネルがまだ万園に居るとは思っておらず驚いていた。

パト「あれ、ネル、帝園には戻らないのか?別にいつでも自由に行き来出来るんだろう?だったら叡天の羅針盤に居れば居心地はいいんじゃないか?」

ネル「主様よ、あそこは確かに居心地は良い、だが退屈なのだよ、折角私にだけ許された遊び場があるのだ、使わない手はあるか?なあ先輩様よ?」

ネルは何もない空間に話しかける、それは恐らく神籟(しんらい)と呼ばれる万園に存在する世界王の事だろう。

神籟『ネル・ハート、用事がないのに私に話しかけてこないでください、私に話しかける場合は要件を伝えてください、その要件に対して私はお応えいたします』

ネル「おいおい聞いていなかったのか?主様は万園の事を知りたいらしい、例えばそうだな、構成とか仕組みとか教えたらどうだ?正直私も知りたい!」

ネルはパトの存在を利用して万園の情報を得ようとしていた。

パト「ネル、相変わらず相手が誰であれ変わらないな、まったく、でも神籟、俺も実際知っておきたいんだ、俺の世界はどう動いているんだ?専属神達の世界はなんとなく把握する事は出来たんだけど、俺が知れたのはどの世界も万園に影響されているって事くらいでさ」

神籟『その認識で間違いありません、万園(オールエデン)は【何物にも染まり、何物にも染める】つまり、パト様が関わって来た、強い因子で結ばれた相手には万園から世界を生み出すお手伝いをします、それは万園に貢献してもらうためです、もちろんその世界は宿主のために動いて頂いても構いません、ですがあまりにも宿主含め、世界が私達に貢献出来ないのであれば排除もやむなし、役に立たない世界と世界王は別の用途で利用するしかないですから・・・私達も慈善事業ではありません、こちらにメリットを提示出来る世界には褒美を与え、メリットを提示出来ない所かデメリットを提示してくる世界にはこの世界の養分になって貰います、住人は勿論、技術も全て万園が吸収します、世界王は利用価値があれば万園の世界王として受け入れますが、適正が無い場合はそのまま死んでもらいます』

パト「つまり、万園は強制的に覚醒させてポテンシャルの頂点、世界を強制的に生まれさせる、そしてその恩恵を万園に提供してくれれば褒美として万園から褒美が出て世界は強化し、逆にダメだった場合、回収・・・と?」

ネル「実にそのままだな、だがダメだったの基準は万園独自なのか?」

神籟『勿論です、ですが管理者である私達もそこまで厳しくはありません、世界的に貢献出来なくともパト様を現実でお慕いしていたり、何かで貢献してくれるのであればお咎めはしません、世界によっては宿主にしか恩恵を与えれない世界も存在する事は重々承知していますからね、月詠琴歌の【想園】がそうですね』

パト「そういえば元々世界を持ってる奴が居たらそのまま上書きするんだよな?確かそう聞いたぞ?」

神籟『はい、例えばソフィアの【楽園】がそうですね、元々世界を持っていても世界の支配力はこちらが遥に上です、なので【万園】の力で【遊楽異界】を強化させ【楽園】にさせました、月詠琴歌やソフィアのような元々自分のためだけの世界が私達の関与によって強化されたのはいいけどコンセプトを大きく変えられない、貢献が難しい、という苦情も届いています、なので世界貢献が出来なくともパト様に直接貢献、もしくは現実で宿主がパト様に貢献、という何かしらのメリットを提示出来るのなら放置しております』

ネル「ほほう、つまり専属神達の世界は全員専属神として貢献しているから利益が無くとも万園からすれば咎める要素はなし、という認識でいいのだな?」

神籟『問題ありません、ですが従属は別です、例えば天野江奏星、専属神以外でパト様と肉体関係を持った女性ですが、もし天野江奏星の世界がパト様に対して貢献出来ていない場合、没収もあり得ます。』

ネル「ほほう、専属神以外の世界か、聞いたことないな、どうなんだ?実際の所」

神籟『メルリア・メルトリアの世界、ここは素晴らしい貢献度です、エイリの世界はいまいち、フルールはそもそも弱すぎて世界認知すら到達していないため、お咎めなし、天野江奏星も先ほど例に出したのですが彼女も世界認知という領域ですらないためお咎めなしです。』

パト「その世界を生み出すって絶対なのか?なんか見境なく強化させてるみたいでいつか狙われそうで怖いんだけど」

神籟『絶対です、ですが絶対に認知させない、【静染】という技があります、嫌な言い方をすると寄生です、寄生虫のように別の宿主に種を植え付け、宿主が知らぬ間に養分にされ、万園の栄養となる、そういう事も可能です、私達の独断ですが、覚醒狙いで好感度もないような相手にはそのような処置をしています、もちろん覚醒もさせません、もちろんその覚醒は私達が管理しているので不適合をみなせば回収も可能です、所詮は万園の恩恵を受けているだけ、その恩を仇で返す愚か者に恩恵を持たせる意味はない、そう万園は判断しています』

パト「思ったよりちゃんとしたシステムをしてたんだな、なんか見境ないのかと思ってヒヤヒヤしてたよ、あ~良かった」

ネル「ぶっちゃけ、キスとか唾液交換、性行為の基準もあるのか?」

神籟『当然です、接吻行為や唾液、血液交換では恩恵強化の増強、性行為による精液付与は世界覚醒、これは男性女性問わずです、遺伝子情報の強さが基準になっていますので、これの変更は出来ませんのでご了承ください』

ネル「いや、良い事を聞いた、だそうだぞ?主様?いつ私を抱いてくれるのだ?もう本当待たせ過ぎてるのを自覚した方がいい、私だってずっと待つのは疲れるのだぞ?」

パト「うるさい、そもそもネルに世界はないのか?」

ネル「あるわけないだろう、世界を安く見ていないか?主様よ?本来であれば私クラスですら持てない代物、それを易々と作り出せる主様のこの世界、神羅万象支配~世界~はそれほどまでに規格外である事を自覚した方がいい、世界なんて持てない、神域は持ててもな」

パト「神域は自分の世界の一部で世界はその全てって認識でいいんだよな?」

ネル「ああ、それで問題ない、つまり私達が触れる自分の神域はたったの一部なんだ、それを広範囲に扱えるだけでも凄いとされていた、だが主様はその全域を次から次へと・・・まったく」

パト「なんかすみません、あとこの世界の選考基準とかクラス分けとか聞いてたいんだけど、構成とかもさ、かなり話がそれちゃったんだけども」

・・・・・・
神籟『まず万園の神口は25名です、そのうち24名が万園生まれの世界王達で残り一人で帝園から選ばれたネルになります。』

ランクは7段階に分けられ
SX・SO・SG・SP・SE・SN・SB
高位            低位

となります。

SX級はストレリチア様の副官【円卓の王】と呼ばれる13名だけに許された位と称号を得る事が出来ます。

ストレリチア様は絶対的存在、故に誰であろうともストレリチア様の地位に立つのは不可能、これだけは覚えていてください。

円卓の王の実力は全員が帝園のミールクラス、逆に言えばミールクラスが他の世界の世界王として存在しているのが万園としては驚きです。

私は神籟(しんらい)は円卓の王第六席 SX6位となります。

ネルは最低位のSBランク、世界王になりたてなら妥当なランクです。

先ほど万園から生まれた世界は万園に貢献しなければならないと言いましたが、ネルのように万園に優秀な世界王候補を育成するのも大事な使命となっております。

他にも技術提供、食材や文化提供、等を万園に提供するのも使命となっておりますが各々の世界が出来そうな分野で問題ないようにしています。
ですがその中でも世界王候補育成と提出は最も高い評価と報酬を提供するようにしています。

ネルような子の選考基準ですが、
強さは勿論ですがパト様との適正率が重要になってきます、つまりただ忠誠が強いだけ、出世したいだけのただただ強いだけの連中に興味はありません、【強く、パト様と相性が良く、そして忠誠心があり愛情があり、パト様からも強く信頼を得ている】そのような子を万園は必要としています。

ここで大事なのがパト様と相性が良い、ここが最も大事な所なのですから、
ここはパト様の世界、つまりパト様に最も貢献出来る素質があってこそ評価される、相性が悪い、忠誠や愛情があっても力不足、逆に力はあっても忠誠や愛情が欠如、相性が良くても他3つが欠如していたら本領発揮出来ないパターンが出てきます。

・・・・・・
ネル「ほう、なら十三天の心はどうなんだ?例えばベルやシンだ」

神籟『ベル・ハートの適正率は7%、シン・ハートの適正率は29%です、ネル・ハートが万園に認められた時の適正率は95%、この適正率は万園側で先ほどの評価基準を元に評価した数字となります』

ネル「低いな、シンはともかくベルが一桁なのはなぜだ?」

神籟『愛情と忠誠、実力も申し分ありません、ですがパト様との相性がほぼ0点です、一番大事な所の評価が低いのです、先ほど言いましたが強いだけの存在はこちらは充分数は足りています』

ネルは神籟の厳しい評価を聞き、ただ静かにうなずく。

ネル「いや、それはベル本人の問題だ、あいつは強いが面倒臭がりだからな、この情報を伝えて贔屓にするつもりもない、自分で危機感を覚えて自分で気付いてここに来たいと自分で思って貰わないと困るんでね」

パト「へぇ、なんかネルがお姉さんみたいな事言ってる」

ネル「正真正銘あいつらの姉だ、私は、それに私は努力をしたからな、主様に好かれようとな・・・」

パトは照れ臭そうにする。

ネル「他の世界はどうなんだ?まあこの調子だ、主様は帝園を愛用している以上、帝園の御神体や十三天の心が高いくらいか?他の世界の連中で高い奴らは居るのか?」

神籟『居ます 【皇園 輝星メンバー サン 53%】  【天園 王冠 カロ 52%】 の2名です、適正率90%以上で万園入りなのでまだ遠いですが、パト様と関わる事で一気に適正率を上げる可能性が高い二人です』

ネル「見事に他の世界だな、ぜひ戦ってみたいものだ・・・私と同等クラスなのだろう?フェアやティエルのような奴らか、あいつらは本当に戦いにくかったからな、ふふふ・・・ん?」

ネルは独り言を喋っている間に一つ疑問が浮かんだ。

ネル「おい、万園が覚醒させた世界に居る世界王、そいつらは世界王だから強いだろう?なのに万園には入れないのか?」

パトはネルの質問を聞いて「確かにそうだ」とうなずいた

・・・・・・

神籟『世界王と言っても役割分担があります

・万園を運営する世界王(社長・副社長・専務・常務・執行役員・監査・経営・業務執行・財務・本部長等)みたいな

・各世界で万園に貢献する世界王(部長・次長)

・万園からパトに直接貢献する世界王(秘書や特別要員)

ネルは世界王であり、万園からパト様の力になるために選ばれ、覚醒した世界王なのです。
(現実社会の役職を参考に置いてみたから参考にしてください)

そして次に各世界の世界王、この世界王達の役割は各世界から万園に貢献する事が役割であり、
世界崩壊、世界壊滅でもしない限りはその世界の世界王として常駐して貰います。

もちろん世界が壊れた時に優秀であれば引き抜きもあり得ますがその時も当然適正率を参照します。

私達の耳に当然入っていますがパト様に不敬を働く世界王や世界が存在する事を知っているのでその対策です、強いだけなら充分今の万園で間に合っていますからね、正直専属神の世界で言うなら上位4名以下はそこまで欲しいと思いません、喉から手が出る程欲しいと思えるのは帝園のミールくらいですかね。

そして私達万園の運営に携わる世界王、万園に存在する者全てが世界王です。
そしてもちろんパト様に直接貢献は出来るのですが、それらをパト様の肉体的都合上、一度離れて、ネル達のような選ばれた子達にパト様の力になって貰おうと考えています。

その代わり、選考から私のような案内、世界作成からコンセプトの計画、万園の運営は全部私達円卓の王達が行っておりますのでご了承ください。

・・・・・・
神籟『以上、何かまだ質問はありますか?』

ネル「もうない、それより先輩、暇だから戦おう」

神籟はネルが言葉を喋り終わる前に気配を消してしまった。

ネル「神籟め、本当に強いのか怪しいな、もしかすると私に負けるのが怖いから逃げてるかもしれんな!むふふ~」

パト「ちょっとは大人しくな、でも少しは自分の世界の事を知れたな!うん!」





No.159 アリシアの世界 【皇園】※各世界の設定説明あり

これはパトが残したメモを引用したものである。

アリシアの世界が解放された。

アリシアの世界は【皇園(クラトルエデン)】

生まれる個体は全て分野に特化した究極体であり、完成形として生まれる
最も万園の貢献に執着している世界で、アリシアの世界のはずなのに誰も
アリシアを慕っていない今まで見た事ないタイプの世界。

世界王はシリノア・クラトル

彼女曰く、シリノアという名前は偽名であり、真名を明かす事で【我が名を知った者からは誰からも滅ぼされない】という存在の証明を意味するため、真名は大事な場面でしか明かさないようにしているらしい。

シリノアは証明の天才であり、誰かの記憶に存在する世界に微塵でも痕跡がある場合消滅しない、
そしてその存在力を利用して戦う、つまりシリノアの存在力が力であり、シリノアが真名を開示しないのは少しでも勝負事を公平にしたいという強者の願いから来ている・・・と本人から聞いた。

ここからも基本シリノアの情報が記載されている。

シリノアの力は真名を声に発すると強く発揮する(その空間、世界に存在するだけでも力を充分に発揮する)

シリノアは先ほども書いたように【存在力】を使う、だが何処から使うかは任意であり、例えば敵からシリノアの存在を奪ってシリノアが力を使うと敵はシリノアに関する記憶が奪われる、そしてシリノアが再度存在感を植え付ける事でそこからシリノアを認知する、つまり敵や第三者が存在する限りシリノアは不滅であり、攻略不可能の難攻不落の王となる、

実力はパト専属神世界王内では第三位に属し、万園側も認める世界王の一人である。

ここまでの情報はシリノア本人から聞いた、ここまでの説明を聞けばわかるがこれだけのタネを明かすのはそれが自分自身の強化にそのまま繋がるからである。

つまり、このメモを読んだ君にも脳内に入った段階で既にシリノアの力の保管庫として使われるだろう、主である俺ですらそんな扱いなんだ、卑下する事はない、あいつがイカれてるんだ。

でも俺には強い忠誠心を持ってくれてる、シリノアは俺の為ならなんでも動いてくれる、きっと万園を何よりも優先しているからである。

逆にアリシアに対しては無関心であり、何かをすれば敵対心すら見せる、それはアリシアに対してまったくメリットを感じていない、つまり損得で状況を把握、判断しているという事である、

つまり俺も万園というものが無ければ無関心なのである。

この世界は系統別に管理されており、その系統分野で現役トップの者だけがパトとアリシアが使役出来る輝星(こうせい)メンバーとなり、それ以外は不良品(調整中)という扱いになり、使役不可能個体となる(帝園との違いはここにあり、軍隊の帝園と少数精鋭の皇園となっている)。


輝星メンバーは万園に選ばれるために厳選された個体のため、分野系統の最強でなければならないというシリノアの強い信念の元作られている。(ここは七天の心とほぼ同じ組織構成、だが和気あいあいとしておらず、早くトップに上り詰めた間に万園に選ばれようと何処か必死である、故に俺の命令、俺への忠誠心は恐らく全世界でトップであり、妥協せずに全力で戦うため、即使用、即解決には最も適している世界とも言える)

召喚自体は容易でパトは無償で召喚が可能だが、その場合アリシアに強い負荷が掛かる(血反吐を吐き、まともに立てない、無限という条件を貫通してアリシア本体に直接与えて来る)

二体目からの召喚からはそのままアリシアの負担が倍に増えるだけなのでアリシアが耐えられない。

だがアリシアが存在しないと召喚媒体が存在しないため、召喚自体が出来ない(つまり近くに必ずアリシアを置く必要がある(無限のコピーでは発動しなかった))

尚アリシアも召喚する事は出来るが負荷が同じくかかる上にパトの時と違いアリシアの命令は一切聞かないため、状況を悪化させる場面が多く存在すると思われる(アリシアから召喚された場合俺でも言う事を聞いてくれない)

諸刃の剣という言葉がしっくりくる世界であり、召喚対象の輝星メンバーも一時的なもので次々自分よりもグレードの高いハイスペックが生まれ、毎週1度戦わされているため、自分達の期限が切れる前に俺に好かれようと必死である、恐らくそこに帝園のような愛情はなく、どこか使命感を煽るような環境が出来ている。

現在七天の心クラスのメンバーが輝星メンバーは勿論、メンバーになれない者含めても最多数誇り、
現時点では帝園の従属部門で1位を奪われているが貢献育成度では帝園に続く2位を誇っている。

従属重視の【皇園】と技術重視の【天園】

この世界同士各々の従属と技術を交換して成り立っている。

例えば皇園の輝星メンバー、負けた場合メンバー落ちするのだが、その時二択を迫られる

【再度挑戦しメンバーの座を取り返すのか】【天園に行き、天使神に転生し、やり直すのか】

後者を選んだ場合、天園にて新たな使命と役割が与えられる、少なくともゴミのような待遇は受けなくて済む、だがメンバーの時のような皇帝のような大盤振る舞いは絶対に震えない、唯一無二、絶対王者という席に一生座れない負け犬人生に落ちる。

だが天園からすれば皇園の従属の質は非常に高く、先ほども書いたが帝園の七天の心メンバークラスであるため、技術提供と従属受け取りが取引の条件となっている、

【皇園】と【天園】は互いに高め合う強力な世界同士の組み合わせであり、

世界としての質も高く、世界王の質も他の世界に比べても高く
1位ミール【帝園】
2位ユミル【零園】
3位シリノア【皇園】
4位リエル【天園】
5位カルティナ【世園】
6位ノルン【獄園】
7位リフォン・レフォン【楽園】
8位ソラリア【想園】
9位ティノール【虚園】
10位エクレシア・ヨハネ【聖園】

世界組み合わせ
【帝園】と【獄園】 従属(自由)の世界と監獄(不自由)の世界
【皇園】と【天園】 完璧を求める世界と探究を求める世界
【零園】と【聖園】 個性の世界と無個性の世界
【世園】と【想園】 世界規模の世界と個人規模の世界
【虚園】と【楽園】 虚無の世界と娯楽の世界

このように対比になるように世界同士が組み合わさっているが、どの組み合わせを見ても間違いなく最強の世界同士と言えるだろう。

ここまで書いてきたが、
ミール、シリノアみたいに俺に強い忠誠や愛情を向けてくれる世界王

リエル、カルティナ、ティノールのように俺や専属神に興味がない世界王

リフォン・レフォン、エクレシア・ヨハネのように専属神に強い忠誠があり、あくまで俺はおまけ程度、むしろ注力を注ぎたくないから代役の世界王を用意するような世界王

ユミル、ソラリアみたいに自由気まま、自分の専属神主が第一優先、後はどうでもいいし、それ以外は適当!そもそも世界自体が万園に貢献する気0みたいな世界王

ノルンのように気分で動く世界王

と個性が強い連中が多い、だがこの世界王を使役するのは現時点では不可能であり、各々が世界王と向き合い、強くなるきっかけを得るしかないんだ。

きっと俺の万園もそうなんだろうね。




2024年12月11日

No.158 ラルの世界 【天園】

これはパトが書いてあるメモを引用したものである。

ラルの世界 【天園(カエルムエデン)】

ラルの世界で才能や能力、特性等の全要素を探究と追及を積み重ね、極限を超える世界

住人は全員天使神であるが種族は色々である。

唯一万園から多くの物を供給してもらい、その全てを管理ストックする事で技術面で万園に強く貢献している。

実力者も多く存在し、天使階級セフィロトツリーを基準に最も分野の極限能力と呼ばれる能力を所有している個体が多く存在する。

ラルは従属を使用する事が可能であり、使役方法はパトの帝園同様コストが必要になる。
パトは天園の所有する技術を全て使用可能であり、使用方法はレンタルと月額購入と永久購入等の支払いで使用可能となる。

・購入した能力や特性はレンタルの場合は強制ON状態、月額や永久バージョンはON・OFFの切り替えが可能となる、神羅万象支配にストックされるのでポテンシャルには影響しないらしい

・使用方法は購入した段階で初期使用方法と仕様書が脳内に追加され、それを頼りに使う事になる、初期使用は3~5程例となる使い方を訓練ナシの無償で扱う事が可能らしい

天園は技術を最も重んじる世界ではあるが、最も商売に長けた世界でもあるため、全てがコストで成り立つ。

セフィロトツリーの天使種族事に研究分野に分かれていて、研究棟等の建物が違う。

天園(カエルムエデン)の世界王はリエル・カエルム・オールマイティー

リエルは全研究機関のトップに当たり、ラルやパトを主というより客人として迎えてくれる。
対等に接してくるタイプだ。

そして対等の対価を求める商売人気質であり、一方的になんでもお願いを聞くスタイルではない、情報もヒントも全てコスト主義でコスト以外での対価交換も受け付けていない。

天園は万園が現在最も評価している三大世界の一つであり、主に技術面で貢献している。

七天の心クラスの従属が多く存在するため、全体従属数では圧倒的に帝園に負けているが技術面では全世界No.1である。

従属面でも3番目に貢献している優秀な世界であるらしい。

・・・・・・
ラル「ふむふむ、パトさん、このメモで私の世界を納得してるのね、でももう少し追記しておきましょうか」

・・・・・・

1位 王冠(ケセド)   天帝覇権
2位 知恵(コクマ)   天帝叡法
3位 理解(ビナー)   天帝天賦
4位 慈悲(ケセド)   天帝天護
5位 峻厳(ゲプラー)  天帝純心
6位 美(ティファレト) 天帝美豊
7位 勝利(ネツァク)  天帝絶壊
8位 栄光(ホド)    天帝天徳
9位 基礎(イェソド)  天帝盤羅
10位 王国(マルクト)  天帝万象
11位 知恵(ダアト)   天帝慧卿

・・・・・・
ラル「うん、これを記載しておけばどの天使族がどの極限能力をマスターするかわかりやすいわね、」

ラル(でもこの極限能力はネル達七天の心も持ってる、凄い子は2つ持ちの子も居る、まだ性能自体は七天の心の方が上、まったく、帝園とは末恐ろしい・・・)

パトはよく寝ていた。

ラル「流石は月花ちゃん・・・でも私も負けないわよ」

おそらく脳内で聞いているであろう月花にラルは不敵な笑みで宣戦布告をする。





No.157 ソルテの世界【聖園】

これはパトのメモ帳から引用したものである。


ソルテの世界は【聖園(セイントエデン)】とよばれる世界

この世界に行った俺の感想から言えば規律に厳しい世界とともに聖と邪がしっかり別れてる、そんな世界だった。

世界には聖女卿(せいじょきょう)と使徒の関係が成り立っており、多くの宗派ごとに【教塔】が存在し、教塔と呼ばれる建物を中心に国や多くの協会が展開されている。

ソルテはこの世界で【聖】という名のつく種族の神として崇められているらしい。
聖というと、神聖エルフ族や聖鬼神等の種族も存在する、言わば聖職関係の種族が対象である。

先ほど聖女卿が居ると言ったがその頂点に世界王エクレシア・セイントが居る、それがソルテの世界王らしい、

エクレシアはソルテとしか面談を許しておらず、俺は警戒されている、いや嫌われていると言われても良いだろう、だが万園から生まれた世界であるため、俺の存在を無下にも出来ないため、もう一人の世界王を俺担当に容易していた。

それが世界王ヨハネ・カルトア

この構成は楽園と同じであり、メインの主にはメインの世界王、後から来た俺、には別の世界王を置く、そして万園の要求に応える役割を担う、このパターンの時は大抵世界に歓迎されていない事が殆どである。

ヨハネは教えてくれた、ソルテが聖を司る神として崇められている、パトは邪を司る神として崇められているとのこと、つまりこの世界は信仰による領土戦争がメインになるのだ。

その基本として先ほど説明した【教塔】だ、これを攻略し、占領する、それらが聖女卿や使徒達の城であもあるため、これらを崩されるという事は強制的に占領された側の宗教に所属するという事になるのだ、故に余計な殺生は行わず、生け捕りにし、占領完了後は自身の配下として置くという流れになるらしい、世界の名前からは想像出来ない程世紀末である。

ソルテとパトが直接関与する場合、力は世界側で調整された力しか出せず、それ以上の力を扱うためには教塔を占拠し、その教塔の信者を多く得る事で従属の力を得る、教塔一つに存在する聖女卿を撃破すれば配下にするかそのまま見せしめにして殺すか好きに決める事が出来るらしい。

自身の宗派に属する教塔なら自身が伝えた教えを忠実に守る。

例えば「俺の前では衣類は脱ぎ、下着姿で出迎える事」みたいなデタラメな教えを教塔の聖女卿に伝えた場合、その教えは必ず実行される、それほど強制力が高い。(いや、やらないが)

あと教塔と聖女卿と言ったがソルテ側と俺側で呼び名が変わるらしい。

もちろん先ほどから言っている聖女卿というのはソルテ側【聖】属性達の呼び名である、

俺側は邪女卿と呼ばれる、主に【邪】属性達の呼び名である。

そう、つまり俺の陣営に属する子は全員【邪】なのである、神邪エルフ族や邪鬼神等邪教関係の属性が俺側に居る、だがソルテ側の世界王曰く元々は邪族は存在しなかったがパトの万園と繋がった時に邪族が生まれたとの事でヨハネももちろん邪族である。

邪族と言っても基本的には普通の子達だ、悪さをするわけでもない、素直で良い子も居ればもちろん悪い考えをする奴もいる、邪と聖だから見た目に大きな違いがあるかと言われれば特にない、肌の白い子だって居るし、聖も邪も褐色の子も居る、だがこの世界の住人からすれば聖か邪かは気配で察知出来るらしい、俺達で言う「この人、多分日本人じゃないな」って雰囲気でわかるようなものだろうって勝手に納得している。


聖園は万園に対して成果を上げる、もしくはソルテを俺が多く交わる事で世界が広がり、聖と邪が均等に生まれるため、エクレシアもヨハネも今の所万園に成果を出せる環境を作れていないため、俺とソルテの性交渉を強く推奨してくる、ソルテも

エクレシア「お願いいたします、世界をもっと繁栄させるために邪王様と・・・もっとまぐわってください!童が不甲斐ないばかりに・・・よよよ」

ヨハネ「パト様!聖神様ともっと営んで!そうすれば邪人族もどんどん増えるし万園に貢献できるエネルギーが手に入る!今はとてもじゃないけど足りないよ~!僕だって頑張ってるんだからね!う~~」

現在聖族の教塔は13 邪族の教塔は5

ちなみにだが、俺だけの特権で、肉体関係で従属は強化されるらしい、ソルテにはない、というより聖族にはそのような機能が無く、邪族には強化機能がある、というか多分、だから【邪】族なのだろうなと・・・いや、そういう行為を邪というのは不本意ではあるのだが・・・まあ、いいか、俺も別に肉体関係で強化してやろうって意図はないし。(そもそもそれが出来るなら現実で苦労してない)

・・・・・・

パト「困ったものだな・・・まったく」




No.156 男女の関係にしたくて(微R18)

ネルはずっと考えていた。

ネル(ふむ、正直キスや唾液交換なら覚醒を促せるが・・・世界出現まで行くとなると、琴歌クラスの才能は必要だが、ソルテやアリシアにそこまでのセンスは見込めない、ラルは主様と身体を重ねたから運が良かったようなもの、本音を言えば肉体関係になって貰いたいが時間も無ければ恐らくソルテもアリシアも素直に首を縦に振らないだろうな、どうしたものか)

ネルはソルテとアリシアにパトと性交渉をしてほしいと思っていた、そうすれば確実に世界を出現させる事が出来る、ただの覚醒程度では恐らくメルトリア達は喜ばない、そう考えるネルはソルテとアリシアを探す。

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ネル(まず性行為経験がある専属神は全員主様が各自世界に運んだ、それだけは間違いない)

ネルは考えながら二人を探す、そもそもネルはパトが神羅万象支配を覚醒させてからずっとパトを暇つぶしに眺めていた、もちろんその時に専属神との営みもしっかり確認していた。

ネル(メリアが一番多く、次に雪花、次にカナで最も少ないのがハク、そもそも肉体関係がないのがソフィア、だがソフィアは元々世界を持っていた、琴歌も肉体関係はないが同じく元々世界という概念を持っている、ラルは世界解放と覚醒は問題ないだろうな)

ネルは性行為に対しての認識を使命と愛情の二種類に分けて考えている。

ネル(使命の性行為、これは男女の関係に許された特権、そして主従だから許される特権、それを使わない手はない、私だって女、勿論乙女でもある私は最初こそは愛情のある性行為を望みたい、だが事情が事情であれば使命の性行為となっても厭わない、むしろ光栄であると認識しなければならない)

きっとメリアにネルの価値観に近いのだろう、だからこそ独占はしない、独占は確かに甘美な響きだがそれをするとデメリットがあまりにも多い、むしろ独占しない事で得られる恩恵が多い。

ネル「そのことをソルテとアリシアがしっかり認識しているかどうかだな、強要は出来ないからな、せめてキスまでなら許容してほしいものだが・・・」

ネルはそう考えながら二人の元に足を運ぶのだった。

patopatoblog at 19:10|Permalink│日常 | 日常(R18)