2023年02月24日
No.106 メルリアの独占episode8(Final)
パトはソフィアの居る技術開発部隊の仮眠室に足を運ばせていた。
ソフィア「どうしたの?パト?元気がないよ?」
パト「俺って本当馬鹿だよなって思ってさ・・・」
パトはそう言いながらソフィアに小瓶を渡す。
ソフィア「え?これって雪花の遺伝子?本当に手に入れて来たの!?」
パト「俺が馬鹿だった、皆の想いを無下にしてきた末路だ、愛した人の人権すらも軽視してこんなものをソフィアの手元に運んでしまうような・・・そんなダメな主になったんだよ、俺は」
ソフィア「ええ、何があったの?それにそんなに嫌ならこれは私、受け取らないよ?元々パトのお願いだったわけだし、パトが嫌ならこの研究はしないけど」
パト「いや、それだけはやってくれ、せめて結果がついてこなかったら皆に申し訳ないんだ・・・頼んだよ」
パトはソフィアにそう言いながらソフィアの頭に手を乗せ、そのままその部屋を後にしようとした、
ソフィアは何か嫌な予感がしたため、パトにその先へ行かないように抱きしめる。
ソフィア「ねえ、帰ってくる?私、寂しくならない?もう寂しいのは嫌だよ?」
ソフィアは不安な表情でパトに聞く、だがパトの眼には光が無く、ただソフィアに対して申し訳なさそうに一言告げた。
パト「それじゃあね」
パトはそう言うとソフィアの身体を放し、部屋を後にする。
・・・・・・
パトは自室に戻り、荷物をまとめていた。
メルリア「アナタ?どうしたのですか?そのような荷造りなど・・・」
パト「俺は帝国を離れるよ、そうだな、数日とかじゃなくて、数年、俺に帝国は早すぎるんだ・・・」
メルリアはパトの言葉が一瞬理解出来なかった、そしてメルリアは土下座をし、深く頭を下げる
メルリア「私の責任です、私がこのような状況を生み出してしまったから・・・旦那様がこの帝国を離れるのなら私だけがこの帝国から・・・アナタから離れます、だから・・・そのような事を言わないでください・・・もう独占しようなどと思いません、私は帝国に所属する女神達にどう言えばいいか・・・」
メルリアは泣きながらただパトに対して懺悔の言葉を述べていた。だがパトはそんなメルリアに優しく言葉を掛ける勇気も自信も無くなっていた。
パト「メルリア、命令だ、帝国で俺が帰って来るまでの間、皆を守れ、命を賭けてだ、それで・・・いやいい、フルールとエイリを呼んでくれるか?」
メルリア「・・・はい・・・」
メルリアは泣きながらフルールとエイリを呼んだ、
フルールは何とも言えない空気の中、パトに対して頭を下げる。
エイリも不安を隠せない表情で同じくパトに頭を下げる。
パト「フルール、エイリ、お前達二人は支度しろ、お前達二人が地球での報告係だ、帝国を離れると言っても近況報告なしだとメリア達も納得しないだろうしな」
パトは二人に眼も合わせずに淡々と喋る
パト「俺は声を掛ける奴が居るから帰ってくる間に準備をしておいてくれ」
エイリ「パト様・・・あの・・・どうしてメルリア様は・・・お連れになられないのですか?この大役ならメルリア様にこそ相応しいのでは」
パト「メルリアはどう足掻いてもメリアが手放さないからだ、メルリアは今や帝国の大事な戦力、居ないと帝国全土の大問題になるんだ、それに対してエイリとフルールはそのような事はない・・・いや俺もだ、俺だって居なくても問題ない、周りからは必要と言われ続けたけど、その意味がまったくわからないんだ、居るだけでいいとか、ただ従属の女神を愛でて性のはけ口にすればいいとか、俺はお前らのオブジェでも自己欲求を満たすための愛玩具でもねんだよ・・・」
エイリは普段にないパトの冷たい言葉に怯える。
エイリ「私は・・・そのようなことなど・・・ご無礼をお許しください・・・」
フルール「なんでそんなに威圧するの?私達がそんなにご不満ですか?私達が主様になにか致しましたか?日頃からご無礼がないように接してきたのに」
パト「そうだな、最高のひと時だった、それは嘘でも偽りでもない真実さ、男にとっては楽園だと思う、ただ居るだけで大勢の美しい女神に無条件で愛されて、尽くされて、褒めたたえられて、尊敬されて、気持ちいいに決まってるだろ」
パトは悲しく笑う。
パト「でもダメなんだ、俺はそんな環境に居たら俺が俺じゃ無くなるんだ、俺はもうここに来た時より一人一人を愛せない、何処か軽視してしまって、傲慢に染まっているんだ、何をしても許される、何をしても正義になるこの世界は俺をダメにする、だから離れたいんだ。気持ち悪いんだよ、今の俺は・・・」
フルール「主様・・・」
パト「別にお前達の責任でも従属や専属神の責任じゃない、俺が弱いだけだ、不機嫌なのは俺が今一番自分自身に嫌悪感を抱いてしまったからいち早くこんな自分を変えたいんだ。それだけなんだ・・・」
フルールはパトの絞りだしたような声に何も言い返せなかった。
パト「もういいか?なら準備をよろしくな」
パトは自分の部屋を後にする、残されたメルリアは地に泣き崩れ、エイリとフルールはただメルリアを介抱するのではなく、ただ見つめていた、二人の心境的に誰かに気を使うという余裕がなかったのだ。
エイリ「私達がしてきたことは・・・パト様にとって迷惑だったのでしょうか・・・」
フルール「わかりません、ですが、今のパト様は・・・母星を離れる時の私の心境と似ている気がします。自分の情けなさに苛立つ気持ち・・・パト様も実は私と変わらないのかもしれませんね、度重なる過大評価がパト様を神格化させている帝国ですが、パト様本人はまだその段階ではない、だからその差についてこられなかった、恐らく今までは頑張って馴染もうとしたんだと思います・・・ですがもう無理だと判断したのかも・・・しれません・・・すみません、新参者がわかったような口を・・・」
エイリ「いえ、私はパト様の事を・・・まだ何もわかっていなかったのですね・・・」
・・・・・・
パトはカナの部屋に到着していた。
パト「聞いてたろ?どうする?カナ?」
カナ「・・・私は・・・ここを離れたくないよ・・・」
カナはしっかりパトの脳内を聞いていた、だがカナは帝国に残りたかった、それは今自分の役割を全うするために目標に向かって努力をしているからである、そして何よりそんなカナを支えてくれる仲間が出来た事でカナは帝国という自分の居場所を離れるわけには行かなかった。
カナ「ごめんなさい、強制なら行くよ、だけど私は多分地球で何かを得られない、私にとって地球がパトにとっての帝国なの、あの星だと私は成長出来ない、だから私は帝国から離れたくない・・・」
パト「そっか、いや、いいんだ、俺の我儘だから、別に来るなとは言わない、いつでも遊びにおいで」
パトはそう言うとカナの部屋を出る、恐らくパトはカナが断るという事を予想していたのだ。
パト(カナは帝国に来てから大きな成長を遂げている、だからカナは断るんじゃないかって思ってたんだ・・・だけど辛いな、わかっていても心のどこかではついてきて欲しかったと思う俺が居る、自分の事を後回しにして俺の所に来てくれるカナを期待してしまったんだ・・・都合の良い解釈だ、それが結局帝国に甘えて来た代償か)
カナ「パト!私はそんな・・・!?」バタン
パトの思考と共に扉が閉まった。
カナはそのままその場で泣き崩れてしまった。
カナ「ごめん・・・寄り添ってほしかったのに・・・私は自分の事を選んじゃった・・・ごめんなさい・・・」
カナはパトに着いて行かなかった。
・・・・・・
次にパトはハクの部屋に訪れた。
ハク「パト君!大丈夫?!」
ハクは心配そうに仕事机から飛び出すように駆け寄って来た。
ハク「泣いてるの?辛い事があったの?」
ハクはただパトの事を心配してくれる、優しい女性だ、だがパトは聞かないといけないのだ。
パト「ハク、俺は数年帝国を離れる、ハク、一緒に着いてきてくれないか?」
パトはハクにすがるような気持ちで言葉を贈る。
勿論ハクはパトの問いに困惑を隠せなかった。
ハク「・・・数年っていつまで?」
パト「わからない、俺が満足するまでだよ」
ハク「それまで私も帝国に帰っちゃダメなんだよね?」
パト「ああ、帰らないで欲しい、地球で一緒に過ごして欲しい・・・」
ハクは少しの間沈黙を続ける、ハクの部屋にはハクの特別従属神であるフリムが心配そうに様子を伺っていた。
ハク「ごめんなさい・・・私・・・今の環境が好きなの・・・パト君と一緒に居たいけど・・・この居場所を捨てる事は出来ないよ・・・」
パト「そっか・・・そうだよな・・・悪い、気にしないでくれ!俺の問題だからな、ハクは帝国で自分の生活を見つけたらいいよ、じゃあね、いつでも遊びにおいでよ・・・」
パトはそう言いながらハクと距離を取る。
そしてそのまま部屋を出る。
ハク「パト君!!パト君!!」
フリム「いいのですか?ハク様は主様の専属神、私達従属の事よりも優先しなければいけないのでは・・・」
ハク「でも・・・でも・・・」
ハクは悩んでいた、どっちを取ればいいのかと・・・
だがフリムはそんな悩むハクに話す。
フリム「一つお聞きします、今のハク様にとって一番大事な物はなんですか?」
ハク「え、それは・・・」
ハクはすぐに答えが出なかった、一瞬で多くの物を思い浮かべたのだ。
フリム「すぐに答えが出ないのですね、それが答えです、今のハク様は主様が一番大事だと、思えていないのではないでしょうか?」
ハクはフリムの言葉にハッと驚く。
フリム「私がもし聞かれればハク様と答えます、もちろん私の真の主様はパト様です、ですが今誰かのために死ねと言われれば私はハク様のために死にます、そう即答できます、今のハク様は・・・私や私達を捨てれなかった時点で主様の事を以前よりも愛していらっしゃらないのではないですか?」
ハク「そんなことないよ!!なんでそんな事言うの?!!」
ハクは気が動転していた。
ハクはパトのためなら命をも掛け、世界すらも敵に回す覚悟もあると自分の中で認識していた。
だがフリムに否定されて、普段怒らないハクですら強い憤りを隠せずにいた。
フリム「ではなぜ着いて行かないのですか?主様が心配ではないのですか?世界を敵に回す覚悟があっても今、この環境を壊す度胸もないのでしょうか?ならその覚悟は嘘です、思い込みです、今のハク様はパト様の事は二の次です。今のハク様はパト様の事で命は掛けません、だって今着いて行かないと選択したのですから、他所の地で死んで終わりですよ」
ハクはフリムの言葉を言い返そうとしたが出来なかった。
ハク「・・・私・・・薄情なのかな・・・」
フリム「はい、専属神失格です、ですが私はそんなハク様のお傍に居ます、ですが今の回答は到底理解出来ないとだけ」
ハクはそこまでフリムに言われてもパトを追いかけなかった。
否、追いかける資格がなかった。
ハクはただパトが立っていた扉の前で立ち尽くしていた。
・・・・・・
パトは泣きながら琴歌の部屋に来ていた。
パト(笑えるな、カナもハクも・・・俺を選ばない、これは俺が色んな女性を関わってあの二人を蔑ろにしてきた罰だ、これが俺がやってきた事だ・・・本当、なんで今頃気付いたんだろうな・・・俺は)
そう想いながらパトは琴歌の部屋の扉をノックする。
そのタイミングで琴歌は荷物を持ってパトの前に立っていた。
琴歌「待ってました、行きましょうパト君!」
パト「琴歌・・・何処かに行くのか?」
琴歌「はい!パト君と一緒に地球に行きます!数年でも数十年でも、数百年でも!私はパト君の傍に居ます」
琴歌はそう言いながら笑いかけてくれた。
パト「琴歌・・・政治はいいのかよ?総理大臣だろ?そんな重役が帝国を留守にするなんて」
琴歌「関係ありません、私は総理大臣の前にパト君の専属神であり、恋人です。貴方が何処かに行くのに私が着いて行かない理由はありません、私はパト君のおかげで今の世界があるから、私にとってパト君が居る場所が世界だから、一緒に行くよ」
パトは琴歌の真っ直ぐな言葉に泣き崩れてしまった。
パト「ごめん、ごめんな・・・ずっと寂しい想いばかりさせて、お前達を・・・俺は・・・」
琴歌「ううん、仕方なかったんだよ、お互い、だから地球でお互いをもっと知って、もっと一緒になりましょう」
琴歌は泣き崩れ地に膝がついているパトを優しく抱きしめた。
琴歌「懐かしいですね、私とパト君が出会った頃は逆だったのに、今は私がパト君を抱きしめてます」
パト「情けないな、いや、琴歌がたくましくなったのかな、ははは」
パトと琴歌は二人で笑い合いながら、琴歌はポケットにしまっていたハンカチでパトの顔を拭いた。
・・・・・・
琴歌「今回の騒動はうっすらとは聞いていましたけど、パト君は今回の件で自分の判断があまりにも他人を軽視している事と、自分の傲慢な思考が自分の周りの人達を不幸にさせてしまったことに罪悪感を感じて、雪花ちゃんと話した事も相まって、今の自分の醜さが浮き彫りになったからこそ、今の自分を変えたいってことなんですね」
パト「ああ、これが真実だよ、琴歌なら話してもいいかなって思ったから話したけど、メリアの所には違う伝わり方をしているんだ」
琴歌「わかっています、という事は私と雪花ちゃんが今の所一緒に地球で一緒に行くのですね、月花先輩はどう言っているのですか?」
月花(私は行くわよ、約束したじゃない、私は絶対にパトと離れない、それに私にとって失う物はなにもないの、私にとってパトを失ったら全てを失う事と同意だから、だから私も何百年掛かっても一緒に地球で過ごしてあげる、それにパトの葛藤や悩みは私が一番近くで聞いていたんですもの、一番の理解者が傍に居た方がいいでしょ?)
パト「ありがとう、月花・・・」
琴歌「3人ですね、他の方には声を掛けないのですか?」
パト「俺の価値観を理解して共感してくれるのは同じ日本人だった人なんだ、悪いけど帝国出身の専属神とは一緒に過ごせない・・・」
琴歌「メリアさんもアリシア様もラル様もソルテ様もソフィアちゃんも・・・全員悲しみますよ?」
パト「だろうな、だけどあの5人が居ると俺はきっと甘えてしまう、あの5人の地球の規模に収まりきらない力に頼ってしまうかもしれないんだ。」
パトはそう言うとソフィアが琴歌の部屋に入って来た。
ソフィア「私も行く!!私もパトと離れたくない!!それに私も何も出来ないよ!!お願いだから私をそんな評価しないで!!」
パト「ソフィア・・・」
ソフィアは不可能支配でパトの会話を聞いていたのだろう、ソフィアは泣いていた、そして本当にすがるようにパトにしがみついて離れなかった。
パト「・・・そうか、ソフィアも確かに俺と同じだもんな・・・来るか?ソフィア?もう贅沢な生活も出来ないぞ?」
ソフィア「いいよ!!パトと離れるくらいなら地球の生活の方が何倍もマシだよ!!」
パト「そっか、ごめんな、勝手に決めつけて・・・一緒に来てくれるか?ソフィア?」
ソフィア「当たり前だよ!!!」ゴン!!(頭突き)
ソフィアはパトの腹部に頭突きをする。パトはいきなりの攻撃に怯んでしまう。
・・・・・・
パトは雪花の所に向かった。
雪花「留守にするけど部隊の事はお願いします、奏星さん」
奏星「私も地球人なんだからお声を掛けて欲しかったのですが、雪花ちゃんが行くなら仕方ありませんね、ですが頻繁に泊まりに行きますからね!」
雪花「もちろん!トールもルーリエも暇な時はいつでも遊びに来なさい!何日でも泊めてあげるから!」
ルーリエ「雪花様!!頑張れ~~!私は毎日通います!!」
トール「おお~、しっかり主様を守るんだぞ、専攻部隊は僕に任せな~!」
雪花「それじゃあ行ってきます!!」
雪花はそう言いながら専攻部隊の部屋を後にした、そしてその扉の先にパトが立っていた。
雪花「月花お姉ちゃんから聞いたわ、決断してくれてありがとう、本当に嬉しいわ」
パト「俺のためでもあるからね、俺は自分の価値感を取り戻したい、もっと帝国に相応しい神になれるように成長したいんだ、まだこんな未熟な状態で帝国に腰を据えたくないだけだよ」
そう言いながらパトと雪花は強い握手を交わす。
雪花「私ももっと成長する、子供のままでは居られないもの・・・」
こうしてパトと共に地球で生活する専属神が決まった。
雪花・ソフィア・琴歌・月花
・・・・・・
そしてパトはメリアの元に向かう。
メリア「そうですか・・・帝国を離れるのですね」
パト「否定しないんだな」
メリア「ご主人が決めた事ですからね、私が何を言っても無意味でしょう、ですが悲しいですね、私は選ばれなかったのですね・・・」
パト「俺がメリアを選ばなかったのは帝国があるからだよ、この帝国はメリアのおかげで成り立っている、だからメリアに任せたいんだ、それに俺はメリアの力を借りずに生きてみる、ずっと支えてくれた事に感謝している、愛してる。」
メリア「通い妻しますよ?私は」
パト「それは好きにしなよ、俺もメリアに会えないのは寂しいからさ、来なかったら呼ぶかもしれない、いや・・・もうメリアだけじゃないな、専属神や従属神もそうだな」
メリア「それなら帝国と変わりませんよ、もうご主人は・・・ごめんなさい、私がもっとご主人の傍に居られればこんなことにはなりませんでした・・・役割を果たせませんでした。」
パト「ならメリアに俺からの命令だ。メリアの力なしでも帝国が他国にも負けないくらい回る国にしなよ、そうすれば俺はメリアを今のポジションから外して俺の傍に置くよ、約束する」
メリア「それは魅力的ですね、では頑張りましょうかね・・・琴歌ちゃん達をお願いします、皆さんは帝国で多くの挫折を味わってご主人と同じように精神が壊れかけそうだった人達です。ずっと心配はしてましたから・・・」
パト「じゃあな、他の専属神もいつでも仕事じゃなくて遊びに来るように言っておいて」
メリア「はい!行ってらっしゃい!パト君!」
・・・・・・
そしてパトは帝園の従属を全員集め、事情を説明し、パト達は帝国の宇宙船に集まった。
パト
雪花・ソフィア・琴歌・月花
ミーエル・スティア・エテル・美魅・リル
エイリ・フルール
計12名
帝国の従属神が知らない間に、残る専属神とメルリアに見送られながら地球に向かった。
メルリア「私の責任です・・・」
メリア「いえ、私の責任ですよ、メルリア姉様の独占を見て見ぬふりをしました、それは帝国の繁栄を考えてです、ですがそこにご主人の事は間違いなく配慮に欠けていました。独占からは何も生まれない、いえ、離れる事はないと疑いもしなかった。私も考え方を改めなければいけませんね。私も反省です。帝国はご主人のためのもの、なのにご主人のためと言いながら蔑ろにしてしまった時点で私も思って居た以上に本来の目的から離れていたのかもしれません」
メリアは表情を変えないままただパト達が乗った宇宙船を見上げながら涙を流し、言った。
メリア「次ご主人が帰ってきた時、この帝国はもっとご主人に寄り添った国にします。もうご主人に無茶なんてさせません、気を使わせません。それが私の課題です」
ソフィア「どうしたの?パト?元気がないよ?」
パト「俺って本当馬鹿だよなって思ってさ・・・」
パトはそう言いながらソフィアに小瓶を渡す。
ソフィア「え?これって雪花の遺伝子?本当に手に入れて来たの!?」
パト「俺が馬鹿だった、皆の想いを無下にしてきた末路だ、愛した人の人権すらも軽視してこんなものをソフィアの手元に運んでしまうような・・・そんなダメな主になったんだよ、俺は」
ソフィア「ええ、何があったの?それにそんなに嫌ならこれは私、受け取らないよ?元々パトのお願いだったわけだし、パトが嫌ならこの研究はしないけど」
パト「いや、それだけはやってくれ、せめて結果がついてこなかったら皆に申し訳ないんだ・・・頼んだよ」
パトはソフィアにそう言いながらソフィアの頭に手を乗せ、そのままその部屋を後にしようとした、
ソフィアは何か嫌な予感がしたため、パトにその先へ行かないように抱きしめる。
ソフィア「ねえ、帰ってくる?私、寂しくならない?もう寂しいのは嫌だよ?」
ソフィアは不安な表情でパトに聞く、だがパトの眼には光が無く、ただソフィアに対して申し訳なさそうに一言告げた。
パト「それじゃあね」
パトはそう言うとソフィアの身体を放し、部屋を後にする。
・・・・・・
パトは自室に戻り、荷物をまとめていた。
メルリア「アナタ?どうしたのですか?そのような荷造りなど・・・」
パト「俺は帝国を離れるよ、そうだな、数日とかじゃなくて、数年、俺に帝国は早すぎるんだ・・・」
メルリアはパトの言葉が一瞬理解出来なかった、そしてメルリアは土下座をし、深く頭を下げる
メルリア「私の責任です、私がこのような状況を生み出してしまったから・・・旦那様がこの帝国を離れるのなら私だけがこの帝国から・・・アナタから離れます、だから・・・そのような事を言わないでください・・・もう独占しようなどと思いません、私は帝国に所属する女神達にどう言えばいいか・・・」
メルリアは泣きながらただパトに対して懺悔の言葉を述べていた。だがパトはそんなメルリアに優しく言葉を掛ける勇気も自信も無くなっていた。
パト「メルリア、命令だ、帝国で俺が帰って来るまでの間、皆を守れ、命を賭けてだ、それで・・・いやいい、フルールとエイリを呼んでくれるか?」
メルリア「・・・はい・・・」
メルリアは泣きながらフルールとエイリを呼んだ、
フルールは何とも言えない空気の中、パトに対して頭を下げる。
エイリも不安を隠せない表情で同じくパトに頭を下げる。
パト「フルール、エイリ、お前達二人は支度しろ、お前達二人が地球での報告係だ、帝国を離れると言っても近況報告なしだとメリア達も納得しないだろうしな」
パトは二人に眼も合わせずに淡々と喋る
パト「俺は声を掛ける奴が居るから帰ってくる間に準備をしておいてくれ」
エイリ「パト様・・・あの・・・どうしてメルリア様は・・・お連れになられないのですか?この大役ならメルリア様にこそ相応しいのでは」
パト「メルリアはどう足掻いてもメリアが手放さないからだ、メルリアは今や帝国の大事な戦力、居ないと帝国全土の大問題になるんだ、それに対してエイリとフルールはそのような事はない・・・いや俺もだ、俺だって居なくても問題ない、周りからは必要と言われ続けたけど、その意味がまったくわからないんだ、居るだけでいいとか、ただ従属の女神を愛でて性のはけ口にすればいいとか、俺はお前らのオブジェでも自己欲求を満たすための愛玩具でもねんだよ・・・」
エイリは普段にないパトの冷たい言葉に怯える。
エイリ「私は・・・そのようなことなど・・・ご無礼をお許しください・・・」
フルール「なんでそんなに威圧するの?私達がそんなにご不満ですか?私達が主様になにか致しましたか?日頃からご無礼がないように接してきたのに」
パト「そうだな、最高のひと時だった、それは嘘でも偽りでもない真実さ、男にとっては楽園だと思う、ただ居るだけで大勢の美しい女神に無条件で愛されて、尽くされて、褒めたたえられて、尊敬されて、気持ちいいに決まってるだろ」
パトは悲しく笑う。
パト「でもダメなんだ、俺はそんな環境に居たら俺が俺じゃ無くなるんだ、俺はもうここに来た時より一人一人を愛せない、何処か軽視してしまって、傲慢に染まっているんだ、何をしても許される、何をしても正義になるこの世界は俺をダメにする、だから離れたいんだ。気持ち悪いんだよ、今の俺は・・・」
フルール「主様・・・」
パト「別にお前達の責任でも従属や専属神の責任じゃない、俺が弱いだけだ、不機嫌なのは俺が今一番自分自身に嫌悪感を抱いてしまったからいち早くこんな自分を変えたいんだ。それだけなんだ・・・」
フルールはパトの絞りだしたような声に何も言い返せなかった。
パト「もういいか?なら準備をよろしくな」
パトは自分の部屋を後にする、残されたメルリアは地に泣き崩れ、エイリとフルールはただメルリアを介抱するのではなく、ただ見つめていた、二人の心境的に誰かに気を使うという余裕がなかったのだ。
エイリ「私達がしてきたことは・・・パト様にとって迷惑だったのでしょうか・・・」
フルール「わかりません、ですが、今のパト様は・・・母星を離れる時の私の心境と似ている気がします。自分の情けなさに苛立つ気持ち・・・パト様も実は私と変わらないのかもしれませんね、度重なる過大評価がパト様を神格化させている帝国ですが、パト様本人はまだその段階ではない、だからその差についてこられなかった、恐らく今までは頑張って馴染もうとしたんだと思います・・・ですがもう無理だと判断したのかも・・・しれません・・・すみません、新参者がわかったような口を・・・」
エイリ「いえ、私はパト様の事を・・・まだ何もわかっていなかったのですね・・・」
・・・・・・
パトはカナの部屋に到着していた。
パト「聞いてたろ?どうする?カナ?」
カナ「・・・私は・・・ここを離れたくないよ・・・」
カナはしっかりパトの脳内を聞いていた、だがカナは帝国に残りたかった、それは今自分の役割を全うするために目標に向かって努力をしているからである、そして何よりそんなカナを支えてくれる仲間が出来た事でカナは帝国という自分の居場所を離れるわけには行かなかった。
カナ「ごめんなさい、強制なら行くよ、だけど私は多分地球で何かを得られない、私にとって地球がパトにとっての帝国なの、あの星だと私は成長出来ない、だから私は帝国から離れたくない・・・」
パト「そっか、いや、いいんだ、俺の我儘だから、別に来るなとは言わない、いつでも遊びにおいで」
パトはそう言うとカナの部屋を出る、恐らくパトはカナが断るという事を予想していたのだ。
パト(カナは帝国に来てから大きな成長を遂げている、だからカナは断るんじゃないかって思ってたんだ・・・だけど辛いな、わかっていても心のどこかではついてきて欲しかったと思う俺が居る、自分の事を後回しにして俺の所に来てくれるカナを期待してしまったんだ・・・都合の良い解釈だ、それが結局帝国に甘えて来た代償か)
カナ「パト!私はそんな・・・!?」バタン
パトの思考と共に扉が閉まった。
カナはそのままその場で泣き崩れてしまった。
カナ「ごめん・・・寄り添ってほしかったのに・・・私は自分の事を選んじゃった・・・ごめんなさい・・・」
カナはパトに着いて行かなかった。
・・・・・・
次にパトはハクの部屋に訪れた。
ハク「パト君!大丈夫?!」
ハクは心配そうに仕事机から飛び出すように駆け寄って来た。
ハク「泣いてるの?辛い事があったの?」
ハクはただパトの事を心配してくれる、優しい女性だ、だがパトは聞かないといけないのだ。
パト「ハク、俺は数年帝国を離れる、ハク、一緒に着いてきてくれないか?」
パトはハクにすがるような気持ちで言葉を贈る。
勿論ハクはパトの問いに困惑を隠せなかった。
ハク「・・・数年っていつまで?」
パト「わからない、俺が満足するまでだよ」
ハク「それまで私も帝国に帰っちゃダメなんだよね?」
パト「ああ、帰らないで欲しい、地球で一緒に過ごして欲しい・・・」
ハクは少しの間沈黙を続ける、ハクの部屋にはハクの特別従属神であるフリムが心配そうに様子を伺っていた。
ハク「ごめんなさい・・・私・・・今の環境が好きなの・・・パト君と一緒に居たいけど・・・この居場所を捨てる事は出来ないよ・・・」
パト「そっか・・・そうだよな・・・悪い、気にしないでくれ!俺の問題だからな、ハクは帝国で自分の生活を見つけたらいいよ、じゃあね、いつでも遊びにおいでよ・・・」
パトはそう言いながらハクと距離を取る。
そしてそのまま部屋を出る。
ハク「パト君!!パト君!!」
フリム「いいのですか?ハク様は主様の専属神、私達従属の事よりも優先しなければいけないのでは・・・」
ハク「でも・・・でも・・・」
ハクは悩んでいた、どっちを取ればいいのかと・・・
だがフリムはそんな悩むハクに話す。
フリム「一つお聞きします、今のハク様にとって一番大事な物はなんですか?」
ハク「え、それは・・・」
ハクはすぐに答えが出なかった、一瞬で多くの物を思い浮かべたのだ。
フリム「すぐに答えが出ないのですね、それが答えです、今のハク様は主様が一番大事だと、思えていないのではないでしょうか?」
ハクはフリムの言葉にハッと驚く。
フリム「私がもし聞かれればハク様と答えます、もちろん私の真の主様はパト様です、ですが今誰かのために死ねと言われれば私はハク様のために死にます、そう即答できます、今のハク様は・・・私や私達を捨てれなかった時点で主様の事を以前よりも愛していらっしゃらないのではないですか?」
ハク「そんなことないよ!!なんでそんな事言うの?!!」
ハクは気が動転していた。
ハクはパトのためなら命をも掛け、世界すらも敵に回す覚悟もあると自分の中で認識していた。
だがフリムに否定されて、普段怒らないハクですら強い憤りを隠せずにいた。
フリム「ではなぜ着いて行かないのですか?主様が心配ではないのですか?世界を敵に回す覚悟があっても今、この環境を壊す度胸もないのでしょうか?ならその覚悟は嘘です、思い込みです、今のハク様はパト様の事は二の次です。今のハク様はパト様の事で命は掛けません、だって今着いて行かないと選択したのですから、他所の地で死んで終わりですよ」
ハクはフリムの言葉を言い返そうとしたが出来なかった。
ハク「・・・私・・・薄情なのかな・・・」
フリム「はい、専属神失格です、ですが私はそんなハク様のお傍に居ます、ですが今の回答は到底理解出来ないとだけ」
ハクはそこまでフリムに言われてもパトを追いかけなかった。
否、追いかける資格がなかった。
ハクはただパトが立っていた扉の前で立ち尽くしていた。
・・・・・・
パトは泣きながら琴歌の部屋に来ていた。
パト(笑えるな、カナもハクも・・・俺を選ばない、これは俺が色んな女性を関わってあの二人を蔑ろにしてきた罰だ、これが俺がやってきた事だ・・・本当、なんで今頃気付いたんだろうな・・・俺は)
そう想いながらパトは琴歌の部屋の扉をノックする。
そのタイミングで琴歌は荷物を持ってパトの前に立っていた。
琴歌「待ってました、行きましょうパト君!」
パト「琴歌・・・何処かに行くのか?」
琴歌「はい!パト君と一緒に地球に行きます!数年でも数十年でも、数百年でも!私はパト君の傍に居ます」
琴歌はそう言いながら笑いかけてくれた。
パト「琴歌・・・政治はいいのかよ?総理大臣だろ?そんな重役が帝国を留守にするなんて」
琴歌「関係ありません、私は総理大臣の前にパト君の専属神であり、恋人です。貴方が何処かに行くのに私が着いて行かない理由はありません、私はパト君のおかげで今の世界があるから、私にとってパト君が居る場所が世界だから、一緒に行くよ」
パトは琴歌の真っ直ぐな言葉に泣き崩れてしまった。
パト「ごめん、ごめんな・・・ずっと寂しい想いばかりさせて、お前達を・・・俺は・・・」
琴歌「ううん、仕方なかったんだよ、お互い、だから地球でお互いをもっと知って、もっと一緒になりましょう」
琴歌は泣き崩れ地に膝がついているパトを優しく抱きしめた。
琴歌「懐かしいですね、私とパト君が出会った頃は逆だったのに、今は私がパト君を抱きしめてます」
パト「情けないな、いや、琴歌がたくましくなったのかな、ははは」
パトと琴歌は二人で笑い合いながら、琴歌はポケットにしまっていたハンカチでパトの顔を拭いた。
・・・・・・
琴歌「今回の騒動はうっすらとは聞いていましたけど、パト君は今回の件で自分の判断があまりにも他人を軽視している事と、自分の傲慢な思考が自分の周りの人達を不幸にさせてしまったことに罪悪感を感じて、雪花ちゃんと話した事も相まって、今の自分の醜さが浮き彫りになったからこそ、今の自分を変えたいってことなんですね」
パト「ああ、これが真実だよ、琴歌なら話してもいいかなって思ったから話したけど、メリアの所には違う伝わり方をしているんだ」
琴歌「わかっています、という事は私と雪花ちゃんが今の所一緒に地球で一緒に行くのですね、月花先輩はどう言っているのですか?」
月花(私は行くわよ、約束したじゃない、私は絶対にパトと離れない、それに私にとって失う物はなにもないの、私にとってパトを失ったら全てを失う事と同意だから、だから私も何百年掛かっても一緒に地球で過ごしてあげる、それにパトの葛藤や悩みは私が一番近くで聞いていたんですもの、一番の理解者が傍に居た方がいいでしょ?)
パト「ありがとう、月花・・・」
琴歌「3人ですね、他の方には声を掛けないのですか?」
パト「俺の価値観を理解して共感してくれるのは同じ日本人だった人なんだ、悪いけど帝国出身の専属神とは一緒に過ごせない・・・」
琴歌「メリアさんもアリシア様もラル様もソルテ様もソフィアちゃんも・・・全員悲しみますよ?」
パト「だろうな、だけどあの5人が居ると俺はきっと甘えてしまう、あの5人の地球の規模に収まりきらない力に頼ってしまうかもしれないんだ。」
パトはそう言うとソフィアが琴歌の部屋に入って来た。
ソフィア「私も行く!!私もパトと離れたくない!!それに私も何も出来ないよ!!お願いだから私をそんな評価しないで!!」
パト「ソフィア・・・」
ソフィアは不可能支配でパトの会話を聞いていたのだろう、ソフィアは泣いていた、そして本当にすがるようにパトにしがみついて離れなかった。
パト「・・・そうか、ソフィアも確かに俺と同じだもんな・・・来るか?ソフィア?もう贅沢な生活も出来ないぞ?」
ソフィア「いいよ!!パトと離れるくらいなら地球の生活の方が何倍もマシだよ!!」
パト「そっか、ごめんな、勝手に決めつけて・・・一緒に来てくれるか?ソフィア?」
ソフィア「当たり前だよ!!!」ゴン!!(頭突き)
ソフィアはパトの腹部に頭突きをする。パトはいきなりの攻撃に怯んでしまう。
・・・・・・
パトは雪花の所に向かった。
雪花「留守にするけど部隊の事はお願いします、奏星さん」
奏星「私も地球人なんだからお声を掛けて欲しかったのですが、雪花ちゃんが行くなら仕方ありませんね、ですが頻繁に泊まりに行きますからね!」
雪花「もちろん!トールもルーリエも暇な時はいつでも遊びに来なさい!何日でも泊めてあげるから!」
ルーリエ「雪花様!!頑張れ~~!私は毎日通います!!」
トール「おお~、しっかり主様を守るんだぞ、専攻部隊は僕に任せな~!」
雪花「それじゃあ行ってきます!!」
雪花はそう言いながら専攻部隊の部屋を後にした、そしてその扉の先にパトが立っていた。
雪花「月花お姉ちゃんから聞いたわ、決断してくれてありがとう、本当に嬉しいわ」
パト「俺のためでもあるからね、俺は自分の価値感を取り戻したい、もっと帝国に相応しい神になれるように成長したいんだ、まだこんな未熟な状態で帝国に腰を据えたくないだけだよ」
そう言いながらパトと雪花は強い握手を交わす。
雪花「私ももっと成長する、子供のままでは居られないもの・・・」
こうしてパトと共に地球で生活する専属神が決まった。
雪花・ソフィア・琴歌・月花
・・・・・・
そしてパトはメリアの元に向かう。
メリア「そうですか・・・帝国を離れるのですね」
パト「否定しないんだな」
メリア「ご主人が決めた事ですからね、私が何を言っても無意味でしょう、ですが悲しいですね、私は選ばれなかったのですね・・・」
パト「俺がメリアを選ばなかったのは帝国があるからだよ、この帝国はメリアのおかげで成り立っている、だからメリアに任せたいんだ、それに俺はメリアの力を借りずに生きてみる、ずっと支えてくれた事に感謝している、愛してる。」
メリア「通い妻しますよ?私は」
パト「それは好きにしなよ、俺もメリアに会えないのは寂しいからさ、来なかったら呼ぶかもしれない、いや・・・もうメリアだけじゃないな、専属神や従属神もそうだな」
メリア「それなら帝国と変わりませんよ、もうご主人は・・・ごめんなさい、私がもっとご主人の傍に居られればこんなことにはなりませんでした・・・役割を果たせませんでした。」
パト「ならメリアに俺からの命令だ。メリアの力なしでも帝国が他国にも負けないくらい回る国にしなよ、そうすれば俺はメリアを今のポジションから外して俺の傍に置くよ、約束する」
メリア「それは魅力的ですね、では頑張りましょうかね・・・琴歌ちゃん達をお願いします、皆さんは帝国で多くの挫折を味わってご主人と同じように精神が壊れかけそうだった人達です。ずっと心配はしてましたから・・・」
パト「じゃあな、他の専属神もいつでも仕事じゃなくて遊びに来るように言っておいて」
メリア「はい!行ってらっしゃい!パト君!」
・・・・・・
そしてパトは帝園の従属を全員集め、事情を説明し、パト達は帝国の宇宙船に集まった。
パト
雪花・ソフィア・琴歌・月花
ミーエル・スティア・エテル・美魅・リル
エイリ・フルール
計12名
帝国の従属神が知らない間に、残る専属神とメルリアに見送られながら地球に向かった。
メルリア「私の責任です・・・」
メリア「いえ、私の責任ですよ、メルリア姉様の独占を見て見ぬふりをしました、それは帝国の繁栄を考えてです、ですがそこにご主人の事は間違いなく配慮に欠けていました。独占からは何も生まれない、いえ、離れる事はないと疑いもしなかった。私も考え方を改めなければいけませんね。私も反省です。帝国はご主人のためのもの、なのにご主人のためと言いながら蔑ろにしてしまった時点で私も思って居た以上に本来の目的から離れていたのかもしれません」
メリアは表情を変えないままただパト達が乗った宇宙船を見上げながら涙を流し、言った。
メリア「次ご主人が帰ってきた時、この帝国はもっとご主人に寄り添った国にします。もうご主人に無茶なんてさせません、気を使わせません。それが私の課題です」
