2025年05月
2025年05月22日
No.172 奉園(ミニステエデン)
メルリア「どうでしょうか?クリアーラ?」
メルリアは自身の世界に入っていた、その世界の名は奉園(ミニステエデン)
メルリアが元々所有していた世界がパトの万園に干渉された事により進化した世界。
そしてその世界に居た世界王はそのままという形で今も尚メルリアの世界王として世界を統括していた。
クリアーラ「順調ですね、最近は強い個体が沢山現れましたからね、今まで名を上げていたTier0の学校がランクダウンして無名校が逆に名を上げて来たりしてます、今まであまり変動なかったのに、良い傾向だと思います」
メルリアの世界は奉仕がメインの世界、元々は宗教的な世界であり、神となるメルリアを強く信仰する世界、そしてメルリアに対して奉仕が出来る者にこそ価値があるとされる世界で、この世界では強さと同等にどれだけメルリアに奉納、つまり貢献出来るか、礼儀や作法を心得ているか、という忠誠心が評価点となっている。
例えばこの世界の場合、クリアーラから直接依頼が来るのはTier2までの学校であり、メルリアが直接依頼出来るのはTier1までの計12校までである。
つまり学校対抗で評価を高める必要があるのだが、Tier2に入るというのが世界全体の目標であるため、在校生と教員が結託して学校の評価を上げようとしている世界である。
・・・・・・
学校とは現実でいう大学付属のような小中高大学一貫校のような機関であり、大人になってもその学校の教員や学校独自の技術を活かした生活、そして研究機関を設け、数多の分野における研究を行い、他校と差別化を図ろうと一致団結している機関になる。
そのため、まずはどの学校に所属するか、そして学校からは戦力になり得るか否かを面接や試験を行う、学校から他校への引き抜きを行うこともあれば、スパイを入れて情報を奪う等の情報戦、そしてそれらの結果を発表する集大成、学校対抗戦、このコンテストで評価する世界王クリアーラが贔屓なしで正確に判断する事でこの世界は成り立っている。
・・・・・・
クリアーラ「それでですね、最近生まれる子達は皆何かしらのポテンシャルを強く秘めているので今生まれるニュージェネレーションズをどうにかこうにかして採用しようとする動きが最近目立つんですよね、やっぱりパト様の万園の影響ですかね」
メルリア「それは間違いないですよ、万園のおかげで私達の世界は凄く大きくなりましたので、しかもこの万園の恩恵は他の世界とはまた違ったもの・・・それが凄く嬉しいです」
奉園は多くの世界と繋がる事が可能な世界、例えば現在繋がっているのはフルールが持つ豊園(アフニアエデン)、エイリが持つ薬園(リカールエデン)、この流れからして専属侍女同士の世界は繋がるという法則性がある。
奉園はパト(万園)に忠実な配下を提供する事になっている、パトが命令出来る学校はTier0の選ばれた4校のみ、だが全てが最上級、万園に選ばれるような従属は期待できないが、技術面で他の世界と共同で開発する事で提供出来る可能性を秘めている。
クリアーラ「このままいけば貢献度No.1世界!となるのも時間の問題ですかね」
クリアーラはクスリと笑う、メルリアはクリアーラを見て苦笑いで返す。
メルリア「次の学校対抗戦はいつでしたっけ?」
クリアーラ「奉園歴第15年第三期は後2ヵ月後ですね、1年で行われる学校対抗戦は四期、この世界は万園と繋がった際に季節というものが出来ましたからね、おかげで春夏秋冬を楽しむ文化も芽生えて来てます、それらにちなんで四期分に分けているのですけどね」
メルリア「次は旦那様も連れて来たいと考えてまして、そしてその御呼びするのに相応しい学校を選んでもらえたらなって思いましてね」
クリアーラ「でしたらTier0ミルフィート学園都市がよろしいかと、ひとつの学校で大きさは超巨大国家、学校内でも派閥の学校を多く作っている向上心の高い学校ですね、ここならパト様も楽しんでもらえるかと」
メルリア「お願いしてもいい?そして最大のおもてなしを」
クリアーラ「喜んで!きっとミルフィート学園都市も大変喜ばれると思いますよ!」
メルリアはクリアーラと要件を話し終えると自身の世界の将来について話し合った。
メルリアは自身の世界に入っていた、その世界の名は奉園(ミニステエデン)
メルリアが元々所有していた世界がパトの万園に干渉された事により進化した世界。
そしてその世界に居た世界王はそのままという形で今も尚メルリアの世界王として世界を統括していた。
クリアーラ「順調ですね、最近は強い個体が沢山現れましたからね、今まで名を上げていたTier0の学校がランクダウンして無名校が逆に名を上げて来たりしてます、今まであまり変動なかったのに、良い傾向だと思います」
メルリアの世界は奉仕がメインの世界、元々は宗教的な世界であり、神となるメルリアを強く信仰する世界、そしてメルリアに対して奉仕が出来る者にこそ価値があるとされる世界で、この世界では強さと同等にどれだけメルリアに奉納、つまり貢献出来るか、礼儀や作法を心得ているか、という忠誠心が評価点となっている。
例えばこの世界の場合、クリアーラから直接依頼が来るのはTier2までの学校であり、メルリアが直接依頼出来るのはTier1までの計12校までである。
つまり学校対抗で評価を高める必要があるのだが、Tier2に入るというのが世界全体の目標であるため、在校生と教員が結託して学校の評価を上げようとしている世界である。
・・・・・・
学校とは現実でいう大学付属のような小中高大学一貫校のような機関であり、大人になってもその学校の教員や学校独自の技術を活かした生活、そして研究機関を設け、数多の分野における研究を行い、他校と差別化を図ろうと一致団結している機関になる。
そのため、まずはどの学校に所属するか、そして学校からは戦力になり得るか否かを面接や試験を行う、学校から他校への引き抜きを行うこともあれば、スパイを入れて情報を奪う等の情報戦、そしてそれらの結果を発表する集大成、学校対抗戦、このコンテストで評価する世界王クリアーラが贔屓なしで正確に判断する事でこの世界は成り立っている。
・・・・・・
クリアーラ「それでですね、最近生まれる子達は皆何かしらのポテンシャルを強く秘めているので今生まれるニュージェネレーションズをどうにかこうにかして採用しようとする動きが最近目立つんですよね、やっぱりパト様の万園の影響ですかね」
メルリア「それは間違いないですよ、万園のおかげで私達の世界は凄く大きくなりましたので、しかもこの万園の恩恵は他の世界とはまた違ったもの・・・それが凄く嬉しいです」
奉園は多くの世界と繋がる事が可能な世界、例えば現在繋がっているのはフルールが持つ豊園(アフニアエデン)、エイリが持つ薬園(リカールエデン)、この流れからして専属侍女同士の世界は繋がるという法則性がある。
奉園はパト(万園)に忠実な配下を提供する事になっている、パトが命令出来る学校はTier0の選ばれた4校のみ、だが全てが最上級、万園に選ばれるような従属は期待できないが、技術面で他の世界と共同で開発する事で提供出来る可能性を秘めている。
クリアーラ「このままいけば貢献度No.1世界!となるのも時間の問題ですかね」
クリアーラはクスリと笑う、メルリアはクリアーラを見て苦笑いで返す。
メルリア「次の学校対抗戦はいつでしたっけ?」
クリアーラ「奉園歴第15年第三期は後2ヵ月後ですね、1年で行われる学校対抗戦は四期、この世界は万園と繋がった際に季節というものが出来ましたからね、おかげで春夏秋冬を楽しむ文化も芽生えて来てます、それらにちなんで四期分に分けているのですけどね」
メルリア「次は旦那様も連れて来たいと考えてまして、そしてその御呼びするのに相応しい学校を選んでもらえたらなって思いましてね」
クリアーラ「でしたらTier0ミルフィート学園都市がよろしいかと、ひとつの学校で大きさは超巨大国家、学校内でも派閥の学校を多く作っている向上心の高い学校ですね、ここならパト様も楽しんでもらえるかと」
メルリア「お願いしてもいい?そして最大のおもてなしを」
クリアーラ「喜んで!きっとミルフィート学園都市も大変喜ばれると思いますよ!」
メルリアはクリアーラと要件を話し終えると自身の世界の将来について話し合った。
No.171 万園 世界王戦争
神籟は自身の世界でゆっくりとジュースを飲んでいた。
そして飲み干したジュースをゴミ箱に入れては次のジュースを作り出し、コップに飲み物を移す。
神籟「平和だなぁ・・・」
神籟はそう呟くと手元のモニターをONにする、すると暇そうにしているネルが居た。
ネル「なあ先輩!遊びに来たんだから相手してくれてもいいんじゃないか!どうせ暇だろ!そうだ!ちゃんと暴力的ではなく淑女らしくお茶をしようではないか!先輩達の強さというものを知っておきたいのだ!それくらいは安い物だろう!」
ネルは一人叫んでいた。
神籟は呆れ、そのままモニターをOFFにする、基本的に万園の世界王達は自分自身の世界に閉じこもっていることが多い、そして各自好き勝手に自分の世界を統括している。
神籟は宝石に囲まれた青い世界、特に広すぎず狭すぎず、一人で過ごすには充分過ぎる空間の中で過ごしていた。
神籟(なんか懐かしいなぁ、昔はネルみたいに殺伐とした子が沢山居たんだけどね、名前はもう忘れちゃったけど)
万園が覚醒し、独自の世界として成り立った時、神籟は後半の方に作られた世界王だった。
最初に作られた10体の世界王は既に多くの世界王を喰らい、強化されていた。
神籟はそんな世界の中世界王達を同じく喰らい、そして最強の10体の内2体を喰らい数十年と続いた世界王戦争に生き残った。結果的に生き残った6名の世界王、そしてその中で最強の10体で残ったのはたったの3体、それらは今でも序列は上位1位、2位、3位を総なめしている、そして後に生まれながらも最強の10体を倒し、喰らい、生き残ったのが残りの3名、4位、5位、6位となる。
神籟(今の子はルールも変わった事もあって成長する機会が一切なくなった、本当に生まれ持ってのポテンシャルだけでなんとか生きて行かないといけない、弱ければ弱いままだし、強ければ仙厳のように7位まで上り詰める事は出来るけど・・・結局は一度も世界王同士で本気の殺し合いを経験した事もない、経験値がまったくない、可哀そうって思っちゃうよね)
神籟は世界王戦争の時代を少なくとも悪くは思っていなかった、とにかくスリルがあった、いつ襲われてもおかしくない、集団で狙われるかもしれない、出た杭を打とうと強い連中が首を狙ってくることもあった、そんな殺伐とした世界が心地よかった。
神籟(そんな事言ってたら結局私も戦闘狂だって言われちゃうのかな)
神籟はクスクスと笑いながら飲み干したコップにジュースを注ぐ、そして再度暇だったためネルの居る空間を眺める。
・・・・・・
ネル「どいつもこいつも全然出て来やしないな!まったく全然やる気を感じられん!これでは腕が鈍ってしまうな、結局帝園に居た方がまだ暇つぶし出来るのか」
ネルがそう言いながら万園から去ろうとすると空間から神籟の声が鳴り響く。
神籟「ネル、そのような場所で時間を無駄にせずに己を世界を創り、そこで己が描く理想郷を築き上げなさい、それが貴女の修行になるのですから」
ネルはやっと反応したかと言わんばかりに神籟の言葉に返事をする。
ネル「生憎だが、私は既に帝園で好き勝手している、まさに理想郷だ、私よりも強い奴が居て、私の意見に対して文句を言ってくる馬鹿が一定数居て、そして私が赴くままに動けば身の程も弁えずに狙ってくる馬鹿も居る、そんな帝園こそが私の理想郷だ、私が一番偉い空間なんてつまらなくて仕方ないんでね」
神籟「実家に居た方が楽という子供と何が変わらないんですか、自分の家を持って独立しなさいと言っているんですよ、私は」
ネル「成程、他人の理想郷ではなく自分の理想郷を作ってそこで居心地よくなってみせろと、それが出来なくて何が万園の世界王かって煽りたいわけだな?お前は?」
神籟「その通りです、そしてお前ではなく神籟(しんらい)です、目上にはしっかりと名前で呼んでください。」
ネル「説教か?なら実力で黙らせてくれよ、私は馬鹿だからな、痛い思いをしなければ学ばないんでね」
ネルはニヤニヤと煽る、だが神籟はその煽りに乗る事なく流し、そのまま去ろうとする。
ネル「まただんまりのまま消えるのか?本当お前は良い御身分だな、ただポテンシャルが高かっただけの存在のくせにな!」
神籟はネルの言葉に対して怒りではなく好奇心で聞いてみた。
神籟「ネルは世界王を殺し、喰らった事はありますか?」
ネル「そもそも世界王なんてホイホイいるようなものではないだろう、今の所実際に会った事ある奴と言えばミールとノルンくらいだな、だが・・・正直勝てる気はしないな」
神籟「もし世界王同士で殺し合うような世界があったとすればネルはその世界に行ってみたいですか?」
ネルは悩む事なく即答する。
ネル「勿論だな、弱い奴を虐めるのも楽しいが飽きる、だが強い奴と戦えば色々策も考える、そしてそのピリピリするような緊張感を常に味わうことが出来る、ぜひ行ってみたいものだ」
ネルは笑顔で答えるが神籟は淡々と質問を続ける。
神籟「それは貴女のコンディションが整っている事前提の話ですよね?もし連戦で疲れていたら、寝込みを襲われて睡眠不足が続く中戦わなければならないとすれば?それが数百年と続けば?それでもその世界で過ごしたいですか?」
ネル「まるでそんな世界で生きていたみたいに言うんだな、だがどれだけ言われようが変わらん、私は世界王同士で戦える場があるならぜひその世界で生きてみたい!」
神籟「弱いくせに・・・」
神籟はただその言葉だけを残して去ってしまう。
ネルはその言葉が煽りではなく本心で言っていた事に疑問を感じる。
ネル「弱いくせに・・・か、本来ならただの煽りにしか聞こえないのだが神籟の立場で言えば私は弱いだろうな、確か世界王ランクはAランク、きっと私はAランク以上になると多分戦う事が億劫になるのかもしれんな、なにせノルンに私は勝てないのだから、あいつでA+ランク、+がつくかつかないかでまったく強さの次元が変わる、ちょっと努力すれば強くなるとか、覚醒すれば強くなるとかの話ではないんだろうな、世界王となると」
ネルはそう独り言を呟くと白けたと言わんばかりにその場に座り込んでしまう。
・・・・・・
神籟はネルの言葉にモヤモヤっとした感情を感じながらジュースを飲む。
神籟「本当の格上を知らないからあんな事が平気で言えるんだよ、私が生まれた時のランクはBランク普通に餌になる側だった中、EXランクまで上げて来た、Bランク時代の時にSランクの連中とも何度も殺し合ったし、命乞いをしてきた格下のランクの子達を何度も虐殺してきた、生きるために仲が良かった子と殺し合った事もあった、格上と戦う度に自分の持っている何かを切り捨てないと勝てない、そんな世界で生きて・・・果たしていつまで正常な精神が持つかな・・・」
神籟にとって7位の仙厳も雑魚の部類に入る、EXランクというのはそれだけの次元に存在する、
SSS+ランクがEXランクの下だとしてもその差は歴然であり、SSS+ランクの世界王が1000体が居てやっとかすり傷程度、それだけEXランクの世界王は多くの世界王達を喰らい、強くなっているのだ。
もちろんEXランクよりも上に位置するEX+ランクはEXランクよりも別次元に属する、このクラスになると神籟でもまったく相手にかすり傷を与えられない、疲れさせれればよし、その場から動かせればスタートラインというレベルに入る。
EXランクという称号を得ている神籟にとってAランクのネルが言う言葉はどうしても軽く感じてしまうのだ。
神籟「ストレリチア様も以前のような世界にしていれば良かったのに、もちろん戦いたくない世界王はずっと自分の世界に立てこもってたらいい、血の気の多い世界王はそういう世界に行かせればいい、それだけの話だと思うんだけどね、でもストレリチア様・・・泣いちゃうからなぁ」
神籟は昔の万園を思い出しながらゆっくりと平和を堪能する。
そして飲み干したジュースをゴミ箱に入れては次のジュースを作り出し、コップに飲み物を移す。
神籟「平和だなぁ・・・」
神籟はそう呟くと手元のモニターをONにする、すると暇そうにしているネルが居た。
ネル「なあ先輩!遊びに来たんだから相手してくれてもいいんじゃないか!どうせ暇だろ!そうだ!ちゃんと暴力的ではなく淑女らしくお茶をしようではないか!先輩達の強さというものを知っておきたいのだ!それくらいは安い物だろう!」
ネルは一人叫んでいた。
神籟は呆れ、そのままモニターをOFFにする、基本的に万園の世界王達は自分自身の世界に閉じこもっていることが多い、そして各自好き勝手に自分の世界を統括している。
神籟は宝石に囲まれた青い世界、特に広すぎず狭すぎず、一人で過ごすには充分過ぎる空間の中で過ごしていた。
神籟(なんか懐かしいなぁ、昔はネルみたいに殺伐とした子が沢山居たんだけどね、名前はもう忘れちゃったけど)
万園が覚醒し、独自の世界として成り立った時、神籟は後半の方に作られた世界王だった。
最初に作られた10体の世界王は既に多くの世界王を喰らい、強化されていた。
神籟はそんな世界の中世界王達を同じく喰らい、そして最強の10体の内2体を喰らい数十年と続いた世界王戦争に生き残った。結果的に生き残った6名の世界王、そしてその中で最強の10体で残ったのはたったの3体、それらは今でも序列は上位1位、2位、3位を総なめしている、そして後に生まれながらも最強の10体を倒し、喰らい、生き残ったのが残りの3名、4位、5位、6位となる。
神籟(今の子はルールも変わった事もあって成長する機会が一切なくなった、本当に生まれ持ってのポテンシャルだけでなんとか生きて行かないといけない、弱ければ弱いままだし、強ければ仙厳のように7位まで上り詰める事は出来るけど・・・結局は一度も世界王同士で本気の殺し合いを経験した事もない、経験値がまったくない、可哀そうって思っちゃうよね)
神籟は世界王戦争の時代を少なくとも悪くは思っていなかった、とにかくスリルがあった、いつ襲われてもおかしくない、集団で狙われるかもしれない、出た杭を打とうと強い連中が首を狙ってくることもあった、そんな殺伐とした世界が心地よかった。
神籟(そんな事言ってたら結局私も戦闘狂だって言われちゃうのかな)
神籟はクスクスと笑いながら飲み干したコップにジュースを注ぐ、そして再度暇だったためネルの居る空間を眺める。
・・・・・・
ネル「どいつもこいつも全然出て来やしないな!まったく全然やる気を感じられん!これでは腕が鈍ってしまうな、結局帝園に居た方がまだ暇つぶし出来るのか」
ネルがそう言いながら万園から去ろうとすると空間から神籟の声が鳴り響く。
神籟「ネル、そのような場所で時間を無駄にせずに己を世界を創り、そこで己が描く理想郷を築き上げなさい、それが貴女の修行になるのですから」
ネルはやっと反応したかと言わんばかりに神籟の言葉に返事をする。
ネル「生憎だが、私は既に帝園で好き勝手している、まさに理想郷だ、私よりも強い奴が居て、私の意見に対して文句を言ってくる馬鹿が一定数居て、そして私が赴くままに動けば身の程も弁えずに狙ってくる馬鹿も居る、そんな帝園こそが私の理想郷だ、私が一番偉い空間なんてつまらなくて仕方ないんでね」
神籟「実家に居た方が楽という子供と何が変わらないんですか、自分の家を持って独立しなさいと言っているんですよ、私は」
ネル「成程、他人の理想郷ではなく自分の理想郷を作ってそこで居心地よくなってみせろと、それが出来なくて何が万園の世界王かって煽りたいわけだな?お前は?」
神籟「その通りです、そしてお前ではなく神籟(しんらい)です、目上にはしっかりと名前で呼んでください。」
ネル「説教か?なら実力で黙らせてくれよ、私は馬鹿だからな、痛い思いをしなければ学ばないんでね」
ネルはニヤニヤと煽る、だが神籟はその煽りに乗る事なく流し、そのまま去ろうとする。
ネル「まただんまりのまま消えるのか?本当お前は良い御身分だな、ただポテンシャルが高かっただけの存在のくせにな!」
神籟はネルの言葉に対して怒りではなく好奇心で聞いてみた。
神籟「ネルは世界王を殺し、喰らった事はありますか?」
ネル「そもそも世界王なんてホイホイいるようなものではないだろう、今の所実際に会った事ある奴と言えばミールとノルンくらいだな、だが・・・正直勝てる気はしないな」
神籟「もし世界王同士で殺し合うような世界があったとすればネルはその世界に行ってみたいですか?」
ネルは悩む事なく即答する。
ネル「勿論だな、弱い奴を虐めるのも楽しいが飽きる、だが強い奴と戦えば色々策も考える、そしてそのピリピリするような緊張感を常に味わうことが出来る、ぜひ行ってみたいものだ」
ネルは笑顔で答えるが神籟は淡々と質問を続ける。
神籟「それは貴女のコンディションが整っている事前提の話ですよね?もし連戦で疲れていたら、寝込みを襲われて睡眠不足が続く中戦わなければならないとすれば?それが数百年と続けば?それでもその世界で過ごしたいですか?」
ネル「まるでそんな世界で生きていたみたいに言うんだな、だがどれだけ言われようが変わらん、私は世界王同士で戦える場があるならぜひその世界で生きてみたい!」
神籟「弱いくせに・・・」
神籟はただその言葉だけを残して去ってしまう。
ネルはその言葉が煽りではなく本心で言っていた事に疑問を感じる。
ネル「弱いくせに・・・か、本来ならただの煽りにしか聞こえないのだが神籟の立場で言えば私は弱いだろうな、確か世界王ランクはAランク、きっと私はAランク以上になると多分戦う事が億劫になるのかもしれんな、なにせノルンに私は勝てないのだから、あいつでA+ランク、+がつくかつかないかでまったく強さの次元が変わる、ちょっと努力すれば強くなるとか、覚醒すれば強くなるとかの話ではないんだろうな、世界王となると」
ネルはそう独り言を呟くと白けたと言わんばかりにその場に座り込んでしまう。
・・・・・・
神籟はネルの言葉にモヤモヤっとした感情を感じながらジュースを飲む。
神籟「本当の格上を知らないからあんな事が平気で言えるんだよ、私が生まれた時のランクはBランク普通に餌になる側だった中、EXランクまで上げて来た、Bランク時代の時にSランクの連中とも何度も殺し合ったし、命乞いをしてきた格下のランクの子達を何度も虐殺してきた、生きるために仲が良かった子と殺し合った事もあった、格上と戦う度に自分の持っている何かを切り捨てないと勝てない、そんな世界で生きて・・・果たしていつまで正常な精神が持つかな・・・」
神籟にとって7位の仙厳も雑魚の部類に入る、EXランクというのはそれだけの次元に存在する、
SSS+ランクがEXランクの下だとしてもその差は歴然であり、SSS+ランクの世界王が1000体が居てやっとかすり傷程度、それだけEXランクの世界王は多くの世界王達を喰らい、強くなっているのだ。
もちろんEXランクよりも上に位置するEX+ランクはEXランクよりも別次元に属する、このクラスになると神籟でもまったく相手にかすり傷を与えられない、疲れさせれればよし、その場から動かせればスタートラインというレベルに入る。
EXランクという称号を得ている神籟にとってAランクのネルが言う言葉はどうしても軽く感じてしまうのだ。
神籟「ストレリチア様も以前のような世界にしていれば良かったのに、もちろん戦いたくない世界王はずっと自分の世界に立てこもってたらいい、血の気の多い世界王はそういう世界に行かせればいい、それだけの話だと思うんだけどね、でもストレリチア様・・・泣いちゃうからなぁ」
神籟は昔の万園を思い出しながらゆっくりと平和を堪能する。
2025年05月21日
No.170 カナ冒険記その3
カナはまずは旅に出るために資金調達、そしてそこから道具や保存食を買って準備を整えなければならないと考え、野宿した後そのまま狩りを始めた。
ウルフの群れを見つけたカナ
カナ「よっしゃーー!!ウルフの毛皮1枚で50ロンだから、どんどん剥ぎ取れば塵積で金になる!」
カナはそう叫びながら次々と現れるウルフを殴り倒していく!
そして一時間後・・・
カナ「よし、ざっと100体くらいかな、今から剥ぎ取るのが面倒なんだよね~、しかもこれ全部取ったとしても5000ロンって・・・時給換算したらいったい何円なんだか・・・割に合わないなぁ、バイトした方が稼げたりするのかな?時給いくらか見てなかったよ」
カナは文句言いながらもウルフの皮を剝ぎ続け、村に戻る、そして買取屋に向かう。
カナ「今日は大量のウルフを見つけたからこれ!大量っしょ~~♪」
買取屋「うわあ~~~、勿体ない・・・」
カナ「え?なんで?」
買取屋「ウルフが群れで生息しているって事は間違いなく農家かこの村から討伐依頼が出ているはずなんですよ、だからそこから依頼を受けて討伐したらもっと収入があったのに・・・これだとタダ働きですね~」
カナ「え!!それっていくらくらいになるの?!」
買取屋「ざっと1万ロンですかね、結局こういう毛皮は追加報酬みたいな位置ですしね、報酬と手元に入れるお小遣い的な?」
カナ「ミスった~~~!!」
カナはその場で項垂れながらウルフの毛皮買取料5000ロン記載される。
・・・・・・
カナ「ねえ、いい仕事ない?」
カナは半泣きで受付嬢に話かける。
受付嬢「ど、どうしました?先ほど買取屋の所で項垂れてましたけど」
カナ「聞かないで、不幸な事故があっただけだからさ・・・、それより仕事!」
受付嬢「仕事の募集はあそこのパソコンから確認してください、そしていい仕事を見つけたら自分の冒険者IDを記載して申請していただけたら受注完了です!後は早い物勝ちになりますね!いつも朝8時に依頼が更新されますので冒険者の基本は朝早くにここに来て仕事を見つける事です!それが面倒という方は自分でパソコンを買ってますね、ネットワークさえ繋がって入ればギルドのサイトにいつでもログインできますので」
カナ「超現代的・・・でもわかりやすい!ありがとう!!」
カナはそう言われるとすぐにギルドに沢山並べられたパソコンに触れる、そして自身のIDを入力して依頼一覧を確認する。
・バルバートン討伐 報酬8万ロン
・レッドウルフ討伐 報酬6千ロン
・ベアウッドの卵10個収集 報酬2万ロン
カナ「え?たったの3つ?!全然仕事ないじゃん!これで生計立てれるの?!」
カナは考える、いち早くここでお金を集めて次の街に向わなければ先に進めないと。
カナ「とりあえずバルバートン討伐任務やるか・・・っていうか夜なのにまだ仕事残ってるって事は結構面倒臭いのかな?それか誰か仕事してるけど時間が掛かる的な?生息地が遠いとか?」
まずは情報収集しかないなと考えるカナ。
・・・・・・
カナはとりあえず今晩のご飯をと考え食堂を探し、見つけてはそのままお店に入る。
そして今日の報酬金を使ってお腹いっぱいになるまでご飯を食べる、その金額460ロン
お腹を満たしたカナはそのまま聞き込みを始める、まずは店員さんに話かけ、相場を確認する。
店員「バイトの大体の時給?時給換算とか面倒ではないですか?基本的に日当換算ですね、ちなみに1日4時間以上で1500ロンですよ!、一ヵ月分(30日)働けば4万5千ロン、お金に困ってる人は掛け持ちで仕事をしているのが普通なので、朝は建設、昼は配達、夜はお店のスタッフ、みたいにやってて、最高なら13万ロンくらいなら稼げるかな~」
カナ(一般人、12時間以上の勤務で月約13万ロンか、宿代一泊1000ロンだったり、今日の食事でも460ロン、これを30日分で考えた場合、宿代約3万ロン、食費約1万5千ロン、最低でも月4万5千ロン稼いでおかないと生きていくのは大変って事か)
カナ「ここって税金みたいな制度ってあるの?」
店員「もちろんよ、冒険者の場合はどこで仕事しているかによるわね、例えばこの街の依頼を最後に受けたらこの街に納税する事!みたいなね!」
カナ「へぇ、納税ってどれくらいなの?」
店員「年に50万ロン、それだけ払えば問題ないわよ、どんなに貧乏でも裕福でも50万ロンさえ払えば義務は果たされるの、だけどそれはこの村での話、例えば隣の街の【シルムコッド】なんて年200万ロンも払わないといけないの!だから時期が来ると冒険者はこぞってこの村に来るわね、もう依頼争奪戦!ただでさえこの街の仕事はかなり少ないのに街を拠点にしてる冒険者がこぞってここに来るから、おかげで住んでもないのにこの村に沢山納税してくれるから村なのにあんなデカいギルドが建てられたり、設備が豊富だったりするんだけどね~」
カナ「へぇ~そんな事情があるんだね~、それっていつもどの時期なの?」
店員「12月はとくに凄いわね、その年の最後に受けた依頼達成場所で決まるから1月に達成しても意味ないのよね、だからこの村も12月は普段は出てこないような難しい任務ばかり、それでも皆こぞって仕事をしてくれるから便利なものよ~」
カナ「それはもちろん個人依頼は適応されないんだよね?」
店員「されないわね、それを許したらズル出来るからね、ギルドからの正式な依頼をこなしてやっと正式に認められる!聞けば1月の段階で既に税金を払って後はのびのび過ごしている冒険者が多いって聞くし、強いって自由よね~、私なんて全然実力ないからこういう仕事しか出来ないのにね」
カナ(つまり私の納税義務はこの村って事か、ラッキーだね!でも良い話が聞けた!ギリギリで納税額の少ない街で仕事をこなす!)
・・・・・・
カナはそのまま次に別の卓で食事をしている女性達に話しかける。
カナ「ねえねえ!私今度初めて【シルムコッド】に行こうと思うんだけどあっちの物価って高いの?」
女性A「高いわね~、でもこの村では絶対に売ってないような物ばかりだから仕方ない所はあるかもね~、人によってはシルムコッドで住むのは無理だからこの村からシルムコッドに行って仕事する人多いわよ」
女性B「でもこの村は食材が安いのが救いよね~、家も建てやすいし、借家でも支払い金少ないし、基本的に掛かるお金が少ないっていうのが魅力的なのよね~、仕事がないのは辛い所だけど!あはは~~」
女性A「だから公務員になれば安泰なのよ!ほら!ギルドとか!受付嬢の倍率高いからね~~」
女性B「だってわざわざ都会の街で良い学校行ってこのへんぴな村に来てギルド職員になるって・・・わりにあわないって・・・」
女性A「勉強とかかなり難しいらしいしね~、でも一度くらいシルムコッドよりも都会の街に行ってみたいわよね~」
女性B「わかる!私港街に住んでみたい!でも港街の人からすれば山側に住む私達を羨ましいって思うのかもね~」
カナ「うんうんなるほどね~、良い話聞けたよ!ありがとう!ジュースおごるね!」
・・・・・・
カナは店を出て武器屋や道具屋に向かう。
カナ「アルミソード750ロン、鉄ソード2500ロン、鉄の鎧8000ロン、高いねぇ~」
武器屋「お嬢ちゃん冒険者かい?ならそんな重たい武器よりもレイピアみたいな軽い武器の方がいいんじゃねえか?なんか得意な武器とかあるか?」
カナ「私槍と武術が得意なんだよ!槍を持たせたらもう!それはそれは!」
武器屋「槍か!いいね!なら鉄槍とかどうだ?1500ロンだぜ!」
カナ「ナックル的な奴も欲しいな~硬くない的にわざわざ槍を使うの面倒だしさ!ある程度は殴って蹴って終わらせたい!」
武器屋「いいね!ならこの装備一式でどうだ!全部で5000ロンだぜ!」
カナ「買った!!!!」
・・・・・・
カナ「回復ポーション、疲労回復ポーション、アツアツポーション、サムサムポーション、エラ呼吸ポーション(30分)、ハイ回復ポーション、状態異常回復ポーション、結構揃ってるね!」
道具屋「いらっしゃい!何か必要な物はありますか!冒険のお供から日用品まで全て揃えております!」
カナ「鞄とかある?」
道具屋「もちろん!丈夫がウリの皮の鞄です!沢山入りますよ!」
カナ(そっか、この世界は魔法という概念がないからなんでも入る魔法の鞄みたいな概念無いんだ・・・)
道具屋「もしかして新規の冒険者様ですか?ならなんとこのお店の特別商品!初めてセット!なんと各種類のポーション1本セットと鞄!そして冒険に欠かせない革製の靴や服も合わせて1万ロン!どうでしょう!」
カナ「買う!でもお金ないからまた明日以降でお願いします!!!」
カナは道具屋を後にする。
・・・・・・
カナ「今日も野宿か・・・」
所持金6000ロン
食費460ロン
武器防具一式5000ロン
現在所持金540ロン
カナの冒険はまだまだ始まらない・・・
ウルフの群れを見つけたカナ
カナ「よっしゃーー!!ウルフの毛皮1枚で50ロンだから、どんどん剥ぎ取れば塵積で金になる!」
カナはそう叫びながら次々と現れるウルフを殴り倒していく!
そして一時間後・・・
カナ「よし、ざっと100体くらいかな、今から剥ぎ取るのが面倒なんだよね~、しかもこれ全部取ったとしても5000ロンって・・・時給換算したらいったい何円なんだか・・・割に合わないなぁ、バイトした方が稼げたりするのかな?時給いくらか見てなかったよ」
カナは文句言いながらもウルフの皮を剝ぎ続け、村に戻る、そして買取屋に向かう。
カナ「今日は大量のウルフを見つけたからこれ!大量っしょ~~♪」
買取屋「うわあ~~~、勿体ない・・・」
カナ「え?なんで?」
買取屋「ウルフが群れで生息しているって事は間違いなく農家かこの村から討伐依頼が出ているはずなんですよ、だからそこから依頼を受けて討伐したらもっと収入があったのに・・・これだとタダ働きですね~」
カナ「え!!それっていくらくらいになるの?!」
買取屋「ざっと1万ロンですかね、結局こういう毛皮は追加報酬みたいな位置ですしね、報酬と手元に入れるお小遣い的な?」
カナ「ミスった~~~!!」
カナはその場で項垂れながらウルフの毛皮買取料5000ロン記載される。
・・・・・・
カナ「ねえ、いい仕事ない?」
カナは半泣きで受付嬢に話かける。
受付嬢「ど、どうしました?先ほど買取屋の所で項垂れてましたけど」
カナ「聞かないで、不幸な事故があっただけだからさ・・・、それより仕事!」
受付嬢「仕事の募集はあそこのパソコンから確認してください、そしていい仕事を見つけたら自分の冒険者IDを記載して申請していただけたら受注完了です!後は早い物勝ちになりますね!いつも朝8時に依頼が更新されますので冒険者の基本は朝早くにここに来て仕事を見つける事です!それが面倒という方は自分でパソコンを買ってますね、ネットワークさえ繋がって入ればギルドのサイトにいつでもログインできますので」
カナ「超現代的・・・でもわかりやすい!ありがとう!!」
カナはそう言われるとすぐにギルドに沢山並べられたパソコンに触れる、そして自身のIDを入力して依頼一覧を確認する。
・バルバートン討伐 報酬8万ロン
・レッドウルフ討伐 報酬6千ロン
・ベアウッドの卵10個収集 報酬2万ロン
カナ「え?たったの3つ?!全然仕事ないじゃん!これで生計立てれるの?!」
カナは考える、いち早くここでお金を集めて次の街に向わなければ先に進めないと。
カナ「とりあえずバルバートン討伐任務やるか・・・っていうか夜なのにまだ仕事残ってるって事は結構面倒臭いのかな?それか誰か仕事してるけど時間が掛かる的な?生息地が遠いとか?」
まずは情報収集しかないなと考えるカナ。
・・・・・・
カナはとりあえず今晩のご飯をと考え食堂を探し、見つけてはそのままお店に入る。
そして今日の報酬金を使ってお腹いっぱいになるまでご飯を食べる、その金額460ロン
お腹を満たしたカナはそのまま聞き込みを始める、まずは店員さんに話かけ、相場を確認する。
店員「バイトの大体の時給?時給換算とか面倒ではないですか?基本的に日当換算ですね、ちなみに1日4時間以上で1500ロンですよ!、一ヵ月分(30日)働けば4万5千ロン、お金に困ってる人は掛け持ちで仕事をしているのが普通なので、朝は建設、昼は配達、夜はお店のスタッフ、みたいにやってて、最高なら13万ロンくらいなら稼げるかな~」
カナ(一般人、12時間以上の勤務で月約13万ロンか、宿代一泊1000ロンだったり、今日の食事でも460ロン、これを30日分で考えた場合、宿代約3万ロン、食費約1万5千ロン、最低でも月4万5千ロン稼いでおかないと生きていくのは大変って事か)
カナ「ここって税金みたいな制度ってあるの?」
店員「もちろんよ、冒険者の場合はどこで仕事しているかによるわね、例えばこの街の依頼を最後に受けたらこの街に納税する事!みたいなね!」
カナ「へぇ、納税ってどれくらいなの?」
店員「年に50万ロン、それだけ払えば問題ないわよ、どんなに貧乏でも裕福でも50万ロンさえ払えば義務は果たされるの、だけどそれはこの村での話、例えば隣の街の【シルムコッド】なんて年200万ロンも払わないといけないの!だから時期が来ると冒険者はこぞってこの村に来るわね、もう依頼争奪戦!ただでさえこの街の仕事はかなり少ないのに街を拠点にしてる冒険者がこぞってここに来るから、おかげで住んでもないのにこの村に沢山納税してくれるから村なのにあんなデカいギルドが建てられたり、設備が豊富だったりするんだけどね~」
カナ「へぇ~そんな事情があるんだね~、それっていつもどの時期なの?」
店員「12月はとくに凄いわね、その年の最後に受けた依頼達成場所で決まるから1月に達成しても意味ないのよね、だからこの村も12月は普段は出てこないような難しい任務ばかり、それでも皆こぞって仕事をしてくれるから便利なものよ~」
カナ「それはもちろん個人依頼は適応されないんだよね?」
店員「されないわね、それを許したらズル出来るからね、ギルドからの正式な依頼をこなしてやっと正式に認められる!聞けば1月の段階で既に税金を払って後はのびのび過ごしている冒険者が多いって聞くし、強いって自由よね~、私なんて全然実力ないからこういう仕事しか出来ないのにね」
カナ(つまり私の納税義務はこの村って事か、ラッキーだね!でも良い話が聞けた!ギリギリで納税額の少ない街で仕事をこなす!)
・・・・・・
カナはそのまま次に別の卓で食事をしている女性達に話しかける。
カナ「ねえねえ!私今度初めて【シルムコッド】に行こうと思うんだけどあっちの物価って高いの?」
女性A「高いわね~、でもこの村では絶対に売ってないような物ばかりだから仕方ない所はあるかもね~、人によってはシルムコッドで住むのは無理だからこの村からシルムコッドに行って仕事する人多いわよ」
女性B「でもこの村は食材が安いのが救いよね~、家も建てやすいし、借家でも支払い金少ないし、基本的に掛かるお金が少ないっていうのが魅力的なのよね~、仕事がないのは辛い所だけど!あはは~~」
女性A「だから公務員になれば安泰なのよ!ほら!ギルドとか!受付嬢の倍率高いからね~~」
女性B「だってわざわざ都会の街で良い学校行ってこのへんぴな村に来てギルド職員になるって・・・わりにあわないって・・・」
女性A「勉強とかかなり難しいらしいしね~、でも一度くらいシルムコッドよりも都会の街に行ってみたいわよね~」
女性B「わかる!私港街に住んでみたい!でも港街の人からすれば山側に住む私達を羨ましいって思うのかもね~」
カナ「うんうんなるほどね~、良い話聞けたよ!ありがとう!ジュースおごるね!」
・・・・・・
カナは店を出て武器屋や道具屋に向かう。
カナ「アルミソード750ロン、鉄ソード2500ロン、鉄の鎧8000ロン、高いねぇ~」
武器屋「お嬢ちゃん冒険者かい?ならそんな重たい武器よりもレイピアみたいな軽い武器の方がいいんじゃねえか?なんか得意な武器とかあるか?」
カナ「私槍と武術が得意なんだよ!槍を持たせたらもう!それはそれは!」
武器屋「槍か!いいね!なら鉄槍とかどうだ?1500ロンだぜ!」
カナ「ナックル的な奴も欲しいな~硬くない的にわざわざ槍を使うの面倒だしさ!ある程度は殴って蹴って終わらせたい!」
武器屋「いいね!ならこの装備一式でどうだ!全部で5000ロンだぜ!」
カナ「買った!!!!」
・・・・・・
カナ「回復ポーション、疲労回復ポーション、アツアツポーション、サムサムポーション、エラ呼吸ポーション(30分)、ハイ回復ポーション、状態異常回復ポーション、結構揃ってるね!」
道具屋「いらっしゃい!何か必要な物はありますか!冒険のお供から日用品まで全て揃えております!」
カナ「鞄とかある?」
道具屋「もちろん!丈夫がウリの皮の鞄です!沢山入りますよ!」
カナ(そっか、この世界は魔法という概念がないからなんでも入る魔法の鞄みたいな概念無いんだ・・・)
道具屋「もしかして新規の冒険者様ですか?ならなんとこのお店の特別商品!初めてセット!なんと各種類のポーション1本セットと鞄!そして冒険に欠かせない革製の靴や服も合わせて1万ロン!どうでしょう!」
カナ「買う!でもお金ないからまた明日以降でお願いします!!!」
カナは道具屋を後にする。
・・・・・・
カナ「今日も野宿か・・・」
所持金6000ロン
食費460ロン
武器防具一式5000ロン
現在所持金540ロン
カナの冒険はまだまだ始まらない・・・
2025年05月20日
No.169 カナ冒険記その2
カナは自身の世界、【界園】に入る。
するとそこには以前死んだ場所と同じ場所に立っていた。
カナ「はぁ~、まさか死んだ場所からか~、まさか前回夜に獣たちに襲われるとは・・・しかもこの世界!現実世界の私のHP全無視じゃん!なにさ!HP概念あるなら表示くらいしてくれてもいいじゃん!馬鹿!アホ!不良品!!」
カナはその場で地団太を踏む、だがその行動に何も意味はなく、仕方なく世界攻略を始める。
カナ「前回は確か、街を探そうとしてたんだっけ?久しぶりに入ったから目的忘れちった・・・」
カナはとりあえず先に進む、結局水は見つけられずにいた、そのため獣の血を狙うしかないと考えたカナは街を探しながら獲物が現れるのを待つ。
カナ「武器は前回倒したウルフの骨、それが無くても別に倒せるけど・・・血か・・・すっごく生臭いから嫌なんだよなぁ・・・しかも変な菌が移ったらどうしよう、この世界に感染症とかあるのかな、あるよね!普通に!むしろこういう世界だからこそ感染症とは伝染病とかの設定が生きて来るもんね!あ~~あ!やってらんない!」
カナは大声で一人で喋り続ける、気が狂ったわけではなく、こうした方が獲物からカナの方に寄ってくるのだ。
カナの作戦は上手くいきまた野生のウルフがカナを狙う。
カナ「来たね来たね~~!」
カナはウルフの様子を伺う、そしてウルフが襲ってくるとカナは軽くかわし、そのまま回し蹴りをウルフの顔面に食らわせる!
そのまま吹っ飛んだウルフに対してカナは容赦なく頭を踏みつける!そして血が吹き溢れる!
カナはウルフの血液をすくい、飲み干す、マズかった、口の中に残る生暖かく、そして喉に引っかかるねっとりとした感触、中々退かない臭み、やはり不愉快という感情が勝った。
カナ(我慢我慢!生きるために食事をする!世界旅をしてた時にメリアから教わった!あの時は猪だっけ・・・う、あの後お腹壊したの思い出した、原因を出せないからただただ皆で苦しむっている苦行だったな・・・)
カナはそのままウルフを裁き、食事をする、やはり美味しくなかった。
カナ(マズイ、でも薄く切ればまだ食べれる、香草を使えば多少はマシになるし、工夫次第でどうにかなるものなのかな~)
カナは近くにあった香りがある野草を取っていた、それと一緒に肉を焼く事で野草の臭いで肉の臭みを誤魔化し、食べる事にしたのだ。
そしてある程度食事を済ませ先に進む。
・・・・・・
カナ「やった・・・初めての村だーーーー!!!」
カナはやっとの思いで村に到着した、まずは資金調達とこの時のために倒して来たウルフの毛皮を大事に持っていたカナは買い取り屋みたいな建物を探す
カナ「ねえねえ!ここらで獣の皮を買い取ってくれる店知らない?」
村人A「ああ!それならギルドがいいね!ギルドならそれを買い取ってくれるぜ!だけど嬢ちゃん、冒険者か?とてもそんな風には見えねえが・・・」
カナ「ああ!よくある奴ね!私ギルドに加入するために今までギルドの無いへんぴな村で鍛えて来たのさ!だからこうやってウルフも軽くボコボコに出来るってわけ!」
村人A「なるほどな!ウルフを倒せるなら大丈夫だろ!ギルドはあの一番デケェ建物だ!頑張れよ!」
村人Aは軽く手を振り去っていく。
カナ「中々気前のいいおじさんだったね!でもまさにチュートリアル!よくあるパターン!王道!このまま進めば順調に冒険者ライフを過ごし!将来はカルティナが言ってたこの世界を統べる真龍の所まで行ける!・・・かも」
カナはそう言いながらギルドに到着する、そしてギルドの受付で冒険者新規登録手続きを行うために受付嬢に話掛ける。
受付嬢「新規の方ですね!では登録しますのでまずはこちらの書類を記載して貰っていいですか?」
カナ「ねえねえ!職業とかあるの!ジョブってやつ!あとは属性適正とか!レベルは!そういう奴を見られるステータスカードみたいなのないの?」
カナはとりあえずと小説やゲームで培った知識を受付嬢に全てぶつける、だが受付嬢から帰って来た答えはカナの期待に応えることはなかった。
受付嬢「魔法?ジョブ?職業は冒険者ではないのですか?属性とは?武器で戦うのに属性は必要なのですか?ステータス?そんなもの視覚化出来たらどれだけ楽か、夢がありますね・・・」
っと苦笑いされてしまった・・・。
カナ(つまんな!魔法もジョブもないの?!でも武器は自由に選べるっぽいけど・・・こんなんで連載出来ると思ってんの!!普通はステータスをオープンしたら類稀な才能があったりとか!逆に平凡以下だけど何かの条件で爆発的に強くなるとか!そういうファンタジーはないわけ!!)
カナは不貞腐れた、せっかくのファンタジーがことごとく砕かれていく。
・・・・・・
受付が終わり、新規登録を済ませた。
受付嬢「では後はご自由にお仕事を探してください!頑張ってくださいね!」
カナ「待った!まさかギルドランクみたいなのもないの?!」
受付嬢「ランク?冒険者様が自身で取って来た仕事をわざわざ私達で選ぶなんて恐れ多い、私達ギルドからは勿論仕事を紹介しますが、それをやるやらないは冒険者様達が決める事で私達はそれを承諾するのみです」
カナ「なんでそこはリアルと同じなの~~」
受付嬢「まずはキャリアと名声が必要なのは間違いないですけどね!もちろんギルドから毎度仕事を貰うのもいいですが自身で仕事を見つけ顧客を捕まえ独立し!独自のチームを作るのも手ですね!」
カナ「やっぱりあるの!人気のあるチーム!!」
カナは心躍らせる!やはり名声の高いチームがギルド内に居るのは王道!
受付嬢「えっと・・・この街でとりあえず仕事を任せておけば安心と言われるのは【ナリアナグループ】、依頼料は高いですがほぼ難しい依頼も達成するまでこなしてくれる!逃げた事や放棄した事は今までに一度もない!【ジンワークス】、一般価格よりも安く依頼を受けてくれるけど達成率は50%、達成できれば安上がりに済んでラッキー!失敗しても安く済んでるからメンタル的にダメージが少ない!貧乏人の強い味方!【リストアップ!】この3グループですかね」
カナ「そうそう♪そういうの待ってたんだよ~~♪」
カナ(【ナリアナグループ】はよくある企業って感じ、【ジンワークス】は少し高価な弁護士事務所!みたいなイメージかな、【リストアップ!】はなんか地域密着型の小さい企業って感じかな~、私的には【リストアップ!】がお好みかな~)
受付嬢「他にも多くのグループはありますので、どこかに所属したいのであればぜひ自身を上手くアピールする事ですね!独立して自身でグループを立ち上げるならまずは名声を!そしてカナさんにこそ依頼したい!と思ってくださるお客様を沢山見つけることですね!」
カナ「そうだね!色々考えてみる!沢山教えてくれてありがと~~♪」
カナは受付嬢に御礼を言いながらウルフの毛皮を買い取ってくれる買い取りカウンターに向かう、そして毛皮を渡すと100ロンを記載されたカードを手渡される。
買取屋「君お金カードを持って居なかったから特別にあげるよ、そのカードは財布と同じだから絶対に無くしたらダメだぞ!もし心配なら体内にチップを打てば手をかざすだけで会計が全て事済むけど?」
カナ「それは便利だね!じゃあまたその施術をしてくれる店を探すよ!いくらぐらいするの?」
買取屋「無料ですよ!ですがこの街では行っていないのですよ、少し離れた所にここよりも栄えた街【シルムコッド】があるのでそちらに向かって頂けたら」
カナ「【シルムコッド】ね!というかこの村ってなんて名前なの?」
買取屋「【ウェコ村】ですよ!自然豊かで作物がよく育っている村なんですよ!この村から先ほどの【シルムコッド】に食材を提供しています!ぜひゆっくりしていってくださいね!」
・・・・・・
カナはギルドを後にする、先ほど紹介されたグループは全て【シルムコッド】に拠点があるらしい、この村もグループはあるがまったく名声はなく、細々と暮らしているらしい、だがこんな街に居座ってくれる冒険者は珍しく、村の住人は凄くありがたい存在だと思ってくれてるらしい。
カナ「なんかいいよね、お互いが求められている関係って、現実だと中々目に見えないからさ・・・」
カナはそう思いながら宿っぽい店を見つけ、一泊しようと受付に話しかける。
宿屋「一泊1000ロンだよ!」
カナ「・・・・・・」
カナは野宿した・・・。
するとそこには以前死んだ場所と同じ場所に立っていた。
カナ「はぁ~、まさか死んだ場所からか~、まさか前回夜に獣たちに襲われるとは・・・しかもこの世界!現実世界の私のHP全無視じゃん!なにさ!HP概念あるなら表示くらいしてくれてもいいじゃん!馬鹿!アホ!不良品!!」
カナはその場で地団太を踏む、だがその行動に何も意味はなく、仕方なく世界攻略を始める。
カナ「前回は確か、街を探そうとしてたんだっけ?久しぶりに入ったから目的忘れちった・・・」
カナはとりあえず先に進む、結局水は見つけられずにいた、そのため獣の血を狙うしかないと考えたカナは街を探しながら獲物が現れるのを待つ。
カナ「武器は前回倒したウルフの骨、それが無くても別に倒せるけど・・・血か・・・すっごく生臭いから嫌なんだよなぁ・・・しかも変な菌が移ったらどうしよう、この世界に感染症とかあるのかな、あるよね!普通に!むしろこういう世界だからこそ感染症とは伝染病とかの設定が生きて来るもんね!あ~~あ!やってらんない!」
カナは大声で一人で喋り続ける、気が狂ったわけではなく、こうした方が獲物からカナの方に寄ってくるのだ。
カナの作戦は上手くいきまた野生のウルフがカナを狙う。
カナ「来たね来たね~~!」
カナはウルフの様子を伺う、そしてウルフが襲ってくるとカナは軽くかわし、そのまま回し蹴りをウルフの顔面に食らわせる!
そのまま吹っ飛んだウルフに対してカナは容赦なく頭を踏みつける!そして血が吹き溢れる!
カナはウルフの血液をすくい、飲み干す、マズかった、口の中に残る生暖かく、そして喉に引っかかるねっとりとした感触、中々退かない臭み、やはり不愉快という感情が勝った。
カナ(我慢我慢!生きるために食事をする!世界旅をしてた時にメリアから教わった!あの時は猪だっけ・・・う、あの後お腹壊したの思い出した、原因を出せないからただただ皆で苦しむっている苦行だったな・・・)
カナはそのままウルフを裁き、食事をする、やはり美味しくなかった。
カナ(マズイ、でも薄く切ればまだ食べれる、香草を使えば多少はマシになるし、工夫次第でどうにかなるものなのかな~)
カナは近くにあった香りがある野草を取っていた、それと一緒に肉を焼く事で野草の臭いで肉の臭みを誤魔化し、食べる事にしたのだ。
そしてある程度食事を済ませ先に進む。
・・・・・・
カナ「やった・・・初めての村だーーーー!!!」
カナはやっとの思いで村に到着した、まずは資金調達とこの時のために倒して来たウルフの毛皮を大事に持っていたカナは買い取り屋みたいな建物を探す
カナ「ねえねえ!ここらで獣の皮を買い取ってくれる店知らない?」
村人A「ああ!それならギルドがいいね!ギルドならそれを買い取ってくれるぜ!だけど嬢ちゃん、冒険者か?とてもそんな風には見えねえが・・・」
カナ「ああ!よくある奴ね!私ギルドに加入するために今までギルドの無いへんぴな村で鍛えて来たのさ!だからこうやってウルフも軽くボコボコに出来るってわけ!」
村人A「なるほどな!ウルフを倒せるなら大丈夫だろ!ギルドはあの一番デケェ建物だ!頑張れよ!」
村人Aは軽く手を振り去っていく。
カナ「中々気前のいいおじさんだったね!でもまさにチュートリアル!よくあるパターン!王道!このまま進めば順調に冒険者ライフを過ごし!将来はカルティナが言ってたこの世界を統べる真龍の所まで行ける!・・・かも」
カナはそう言いながらギルドに到着する、そしてギルドの受付で冒険者新規登録手続きを行うために受付嬢に話掛ける。
受付嬢「新規の方ですね!では登録しますのでまずはこちらの書類を記載して貰っていいですか?」
カナ「ねえねえ!職業とかあるの!ジョブってやつ!あとは属性適正とか!レベルは!そういう奴を見られるステータスカードみたいなのないの?」
カナはとりあえずと小説やゲームで培った知識を受付嬢に全てぶつける、だが受付嬢から帰って来た答えはカナの期待に応えることはなかった。
受付嬢「魔法?ジョブ?職業は冒険者ではないのですか?属性とは?武器で戦うのに属性は必要なのですか?ステータス?そんなもの視覚化出来たらどれだけ楽か、夢がありますね・・・」
っと苦笑いされてしまった・・・。
カナ(つまんな!魔法もジョブもないの?!でも武器は自由に選べるっぽいけど・・・こんなんで連載出来ると思ってんの!!普通はステータスをオープンしたら類稀な才能があったりとか!逆に平凡以下だけど何かの条件で爆発的に強くなるとか!そういうファンタジーはないわけ!!)
カナは不貞腐れた、せっかくのファンタジーがことごとく砕かれていく。
・・・・・・
受付が終わり、新規登録を済ませた。
受付嬢「では後はご自由にお仕事を探してください!頑張ってくださいね!」
カナ「待った!まさかギルドランクみたいなのもないの?!」
受付嬢「ランク?冒険者様が自身で取って来た仕事をわざわざ私達で選ぶなんて恐れ多い、私達ギルドからは勿論仕事を紹介しますが、それをやるやらないは冒険者様達が決める事で私達はそれを承諾するのみです」
カナ「なんでそこはリアルと同じなの~~」
受付嬢「まずはキャリアと名声が必要なのは間違いないですけどね!もちろんギルドから毎度仕事を貰うのもいいですが自身で仕事を見つけ顧客を捕まえ独立し!独自のチームを作るのも手ですね!」
カナ「やっぱりあるの!人気のあるチーム!!」
カナは心躍らせる!やはり名声の高いチームがギルド内に居るのは王道!
受付嬢「えっと・・・この街でとりあえず仕事を任せておけば安心と言われるのは【ナリアナグループ】、依頼料は高いですがほぼ難しい依頼も達成するまでこなしてくれる!逃げた事や放棄した事は今までに一度もない!【ジンワークス】、一般価格よりも安く依頼を受けてくれるけど達成率は50%、達成できれば安上がりに済んでラッキー!失敗しても安く済んでるからメンタル的にダメージが少ない!貧乏人の強い味方!【リストアップ!】この3グループですかね」
カナ「そうそう♪そういうの待ってたんだよ~~♪」
カナ(【ナリアナグループ】はよくある企業って感じ、【ジンワークス】は少し高価な弁護士事務所!みたいなイメージかな、【リストアップ!】はなんか地域密着型の小さい企業って感じかな~、私的には【リストアップ!】がお好みかな~)
受付嬢「他にも多くのグループはありますので、どこかに所属したいのであればぜひ自身を上手くアピールする事ですね!独立して自身でグループを立ち上げるならまずは名声を!そしてカナさんにこそ依頼したい!と思ってくださるお客様を沢山見つけることですね!」
カナ「そうだね!色々考えてみる!沢山教えてくれてありがと~~♪」
カナは受付嬢に御礼を言いながらウルフの毛皮を買い取ってくれる買い取りカウンターに向かう、そして毛皮を渡すと100ロンを記載されたカードを手渡される。
買取屋「君お金カードを持って居なかったから特別にあげるよ、そのカードは財布と同じだから絶対に無くしたらダメだぞ!もし心配なら体内にチップを打てば手をかざすだけで会計が全て事済むけど?」
カナ「それは便利だね!じゃあまたその施術をしてくれる店を探すよ!いくらぐらいするの?」
買取屋「無料ですよ!ですがこの街では行っていないのですよ、少し離れた所にここよりも栄えた街【シルムコッド】があるのでそちらに向かって頂けたら」
カナ「【シルムコッド】ね!というかこの村ってなんて名前なの?」
買取屋「【ウェコ村】ですよ!自然豊かで作物がよく育っている村なんですよ!この村から先ほどの【シルムコッド】に食材を提供しています!ぜひゆっくりしていってくださいね!」
・・・・・・
カナはギルドを後にする、先ほど紹介されたグループは全て【シルムコッド】に拠点があるらしい、この村もグループはあるがまったく名声はなく、細々と暮らしているらしい、だがこんな街に居座ってくれる冒険者は珍しく、村の住人は凄くありがたい存在だと思ってくれてるらしい。
カナ「なんかいいよね、お互いが求められている関係って、現実だと中々目に見えないからさ・・・」
カナはそう思いながら宿っぽい店を見つけ、一泊しようと受付に話しかける。
宿屋「一泊1000ロンだよ!」
カナ「・・・・・・」
カナは野宿した・・・。
2025年05月16日
No.168 カロとサン
サン「こうやって対面で会うのは久しぶりかな、カロ、天園でも元気にしてる?」
サンはカロに手を差し伸べる、だがカロはサンの差し伸べた手を受け取らなかった。
カロ「すみません、どうしても貴女に会うと卑屈になってしまいます、皇園から逃げた私、あんな劣悪な世界でずっと【一輝星】であり続けたエリート」
サン「カロは私を買い被りすぎだ、【強化分野】はあまり需要がないのだ、君みたいな【波動分野】みたいに人気な分野とは違う、なにせ一週間の決闘で強化分野は半年同じ相手だったこともある、それだけ後継者が生まれないものなんだよ」
カロ「それはサンが完璧だったからでしょ、サン以上の強化分野に特化した従属を作れなかったからずっと放置されていた、それに比べて私の波動分野は次から次へと新しい子がやって来ては私の席を狙ってきた、それでも最高成績で【四輝星】が限界だった、あれだけ大変なのにサンには届かない、それが皇園の現実だった・・・」
サン「カロ・・・」
カロはそう言うとサンを避けて先に進む。
その光景を傍から見ていたネル。
ネル(こいつら何かしらの因縁があるのか、まったくこれからは同期だというのに、結局万園に選ばれなかった時点で全員が敗者、選ばれればどんな人生を送ろうが勝者、私も万園に来て実感した、私達は万園に認められるレベルの従属になってやっとスタートライン、万園以外の世界でいくら最強と言っても万園の中では最弱、広いと思っていた世界も万園に入ればその常識が覆される、だからあまり深く考える必要はないんだがな)
ネル「とりあえず難しい事は後は、主様の所に向うか♪」
ネルはパトの所に向う、今日は万園に選ばれた3名、ネル、サン、カロの対面式を行うらしい。
・・・・・・
ネルは帝国の玉座の間にやってきていた。
ネル「主様、遅れてスマンな、ミーエルと乳繰り合っていたら遅くなった」
月花「意味わかって言ってるとしたら恐ろしいわね、ネル、百合の花でも咲いちゃった?」
ネル「馬鹿め、冗談に決まっているだろう、正確に言えばただただミーエルを弄んでいただけだ、あいつは帝国で孤立しているからな、私がこうして相手してやらねば寂しくて哀れな天使に成り下がってしまうだろう?」
パト「ちゃんとミーエルにも友達とか仲の良い奴はいるし、結構充実してるよ!まったく!」
パトは玉座の間の隅にあるソファーに寝転がっていた。
ネル「おやおや珍しい、ソルテがよく許してくれたな」
ソルテ「今は休憩中ですからね、ずっと玉座に座っているのが仕事だとしても休憩時間は必要です」
ネル「そうかい、なら私もソファーにお邪魔しようかな」
ネルは空いているソファーに腰を鎮める、そしてソファー周辺で待機している侍女部隊の侍女に「紅茶を」と一言放つ。
ネル「それでまだサンとカロはここに来ていないのか?さっきここに来る前に見かけたんだがな」
月花「まだまだ時間があるからね、ネルくらいよ、こんな早い時間に玉座に足を運ぶのは、普通は恐れ多くて入ってこれないんじゃないかしら」
ネル「私が?馬鹿言うな、どんな立場になろうがこのヘタレで鈍感で脱いだ靴下を裏返したまま洗濯機に入れてしまう系の主様にどうやって恐れろと言うのだ」
ネルはクスクスと笑う、パトはその姿を見て「別に俺だって威厳を出そうとだなんてしてないっつうの」っと不貞腐れる。
ネル「それより主様、家族びいきと所属びいきだが、もっと私達と関わりを増やすんだな、他所の従属が今回こうして私と肩を並べるようになったわけだが、正直あまりいい気はしないんだ、青系統の連中を理解しろとは言わんが、せめてシンでもいいから攻略してくれてもいいんだぞ、やはり姉だからな、妹達の進路を気にしてしまうものなのだ・・・」
ネルは紅茶を口に含み、少し寂しそうに話す、だがパトは容赦なくネルに聞く
パト「その心、パシリが居なくて大変だって言いたいんだね!!」
ネル「よくわかっているじゃないか、シンなら容赦なくパシリに出来る、他の奴らだと頼みにくいのだ、頼んで下手に主様への貢献度を上げてしまえば意味がないからな」
パト「ネル側にも味方を起きたいって話かよ、まったく暴帝なら自分でなんとかしたらいいんだよ」
この話をしているとずっと空気になっていたメルリアが話に入ってくる。
メルリア「パシリとは言ってますがネルも本心で身内が優遇されて欲しいって気持ちはあると思いますよ、ツンデレですからね♪」
メルリアはパトに膝枕をしていた、最近見慣れた光景のため誰もそのことに対してツッコむ事はもうない。
ネル「そもそも一般従属はそもそも候補に入らないというのがシビアなものだな」
パト「確か最低条件が【神羅万象】持ちだからね、それ持って居ないとそもそも万園の従属に選ばれない、だからどの世界も神羅万象持ちの従属を優遇するんだろ?」
ネル「言ってみただけだ、可能性というのは不平等だ、私はその不平等の中チャンスを得て、そして主様と最も相性が良かった、それだけの話だ」
こうしていつも通り世間話をしていると約束の時間になる。
・・・・・・・
サン「皇園出身 強化分野筆頭 【一輝星】サン・ソレイユ、主パト様に呼ばれ参上いたしました!」
カロ「天園出身 王冠第三首席 波動分野局長 カロ・ムーンライト、主パト様に呼ばれ参上致しました。」
ネル「カロは確か元々皇園の従属で波動分野で1位の座を奪われ、奪還を狙うも最終順位は18位まで下がり、天園に転生したという経歴持ちらしいぞ」
パト「おいネル、本人の前であまりべらべらと」
カロ「いえ、隠す事ではありません、むしろ主様に隠し事等恐れ多い事をするなんて・・・」
ネル「サンは皇園では私と同じ立場に居たようだな、常に世界王に続くNo.2、ずっとその席を譲る事もなく絶対的な存在、うんうん」
パト「あまりイジる所がないからってうんうんで終わらせる奴があるかよ」
ネル「んで、こいつらを呼んだ理由は?」
パト「わかってんだろ、今現時点で万園に最も選ばれやすい候補2名、そしてそれは今後俺の成長に最も役立つであろう要素でもある、ネルが【攻撃】ならサンは【強化】、カロは【波動】そしてサンもカロもネルと同じく接点がなくても元々の適正率が高い、現時点であまり接点がないのに70%越え、万園は90%超えたら万園入りの条件を満たす事が可能だ、だがそこから自分が受け入れるか否かで最終の合否が決まる、今のままだと俺は二人がもし適正率を独自で上げたとしても許可は出せない、世帯の知れない奴を万園に入れたくはないからな」
ネル「その通りだな、私も得体の知れない奴を入れるのは反対だ」
パト「そこでだ、ネルの元で二人は定期的に集まって万園に選ばれる心得というかノウハウを学んでほしい、そして出来れば定期的に俺の元に来てほしい、サンやカロの持つ技術や分野のノウハウを教えてほしい、確か俺が二人からノウハウを教えてもらい理解する事で適正率が跳ね上がると聞いたことがある、二人にとっても嫌な話じゃないと思うんだけどな、どうだろう?」
サンとカロはパトの言葉で様子を伺うと思われたが、思いのほかあっさりと返答する。
サン「願ってもない事です、という事は主様から私を定期的に召喚してくださるという認識でよろしいでしょうか?」
パト(確か皇園から従属を出すときはアリシアが凄く苦しむんだよな、かなり気が引けるけど・・・仕方ないか)
パト「ああ、アリシアには承諾を得ている、何か他にもいい案があれば提示してくれるなら助かる、帝国なら常駐契約みたいな特別な契約があったりね」
カロ「天園は営業出張という名目であれば力は出せませんが現実に出る事は可能になります、もちろんリエル様とラル様から許可申請が降りればの話になりますが」
ネル「そこは大丈夫だ、ラルはパトの言う事なら二つ返事、リエルだってストレリチアが絡めば嫌でも頭を縦に頷くだろうさ、そもそもお前達が万園に選出されれば世界王はメリットしかないんだ、応援する事はあれ、拒むなんてありえないだろう、それをするのは零園のユミルくらいだ、あいつは根っからの変わり者だからな」
サン「ならば私も皇園で何かしらの特別処置がないかシリノア様からお聞きしましょう、力を出せないけど召喚は出来るという応急処置なら出来ると思いますし、なにせ従属に特化した世界ですし」
パト「ああ、二人とも頼むよ、ネルからは何か言う事は?」
ネル「別に何もって言いたいところだが、やる気がない奴は評価しない、やる気というのは別に一生懸命教えるとか仕事をするとかそういう話じゃない、お前達のそもそもの使命、主様に尽くすという使命に対して全うするか否か、その話をしている、使命よりもお前らの世界王、専属神を優先するようであれば万園には不適格だ」
ネルはパトの元に歩き、後ろから抱きしめる、そして二人に言い放つ。
ネル「私は身勝手な暴帝だ、常に自由人で命令なんて聞かない、だが、何よりも主様を第一優先にしている、主様のために動く、主様のために尽くす、主様のためならこの手をいくらでも汚す、それだけの覚悟がない奴が万園に来ることを私はお勧めしない、万園はどいつもこいつも主様ファーストだ、主様の二の次に回した時点で万園で死ぬことになるぞ?」
サンとカロはネルの脅しに涼しい顔で聞く。
ネル「まあ、何が言いたいか、まずは自分の上司くらいは黙らせる、もしくは有利な条件になるよう上層部である万園に営業をかけさせてでも自身に有利な条件を作れって事だ。そういう意味でもうちのミールは相当優秀だぞ?なにせストレリチアのお気に入りでもあるからな」
サン「シリノア様にも聞かせてあげたいですね、あの人は皇園の自室から中々出てきませんからね」
カロ「リエル様は遊び過ぎるからもっと世界王らしい仕事をしてほしいですね、羨ましい」
パト(やっぱり思う所があるんだな、ミールはなんだかんだいって仕事は出来るからな、こまめにフォローしてくれるし)
ソルテと月花、メルリアは今回の経緯を見守っていた。
ソルテ(強化と波動、サンは龍でカロは天使、まさにパトさんの種族とも適合している、ネルは神族だし)
月花(本当私の世界ってかなり整っているのね、なんか誇らしいわね)
メルリア(いずれは私の世界からもこうやって旦那様の側近になれるような従属が現れるように頑張りたいですね!)
パト「それじゃあさっそくだけど、親睦会も兼ねてサンとカロについて教えてくれ、もちろん俺の事も知ってもらうためにどんどん話そう!」
こうして親睦会も兼ねてソファーでパト、ネル、サン、カロの4名は互いに自己紹介を兼ねて話を募らせていった。
サンはカロに手を差し伸べる、だがカロはサンの差し伸べた手を受け取らなかった。
カロ「すみません、どうしても貴女に会うと卑屈になってしまいます、皇園から逃げた私、あんな劣悪な世界でずっと【一輝星】であり続けたエリート」
サン「カロは私を買い被りすぎだ、【強化分野】はあまり需要がないのだ、君みたいな【波動分野】みたいに人気な分野とは違う、なにせ一週間の決闘で強化分野は半年同じ相手だったこともある、それだけ後継者が生まれないものなんだよ」
カロ「それはサンが完璧だったからでしょ、サン以上の強化分野に特化した従属を作れなかったからずっと放置されていた、それに比べて私の波動分野は次から次へと新しい子がやって来ては私の席を狙ってきた、それでも最高成績で【四輝星】が限界だった、あれだけ大変なのにサンには届かない、それが皇園の現実だった・・・」
サン「カロ・・・」
カロはそう言うとサンを避けて先に進む。
その光景を傍から見ていたネル。
ネル(こいつら何かしらの因縁があるのか、まったくこれからは同期だというのに、結局万園に選ばれなかった時点で全員が敗者、選ばれればどんな人生を送ろうが勝者、私も万園に来て実感した、私達は万園に認められるレベルの従属になってやっとスタートライン、万園以外の世界でいくら最強と言っても万園の中では最弱、広いと思っていた世界も万園に入ればその常識が覆される、だからあまり深く考える必要はないんだがな)
ネル「とりあえず難しい事は後は、主様の所に向うか♪」
ネルはパトの所に向う、今日は万園に選ばれた3名、ネル、サン、カロの対面式を行うらしい。
・・・・・・
ネルは帝国の玉座の間にやってきていた。
ネル「主様、遅れてスマンな、ミーエルと乳繰り合っていたら遅くなった」
月花「意味わかって言ってるとしたら恐ろしいわね、ネル、百合の花でも咲いちゃった?」
ネル「馬鹿め、冗談に決まっているだろう、正確に言えばただただミーエルを弄んでいただけだ、あいつは帝国で孤立しているからな、私がこうして相手してやらねば寂しくて哀れな天使に成り下がってしまうだろう?」
パト「ちゃんとミーエルにも友達とか仲の良い奴はいるし、結構充実してるよ!まったく!」
パトは玉座の間の隅にあるソファーに寝転がっていた。
ネル「おやおや珍しい、ソルテがよく許してくれたな」
ソルテ「今は休憩中ですからね、ずっと玉座に座っているのが仕事だとしても休憩時間は必要です」
ネル「そうかい、なら私もソファーにお邪魔しようかな」
ネルは空いているソファーに腰を鎮める、そしてソファー周辺で待機している侍女部隊の侍女に「紅茶を」と一言放つ。
ネル「それでまだサンとカロはここに来ていないのか?さっきここに来る前に見かけたんだがな」
月花「まだまだ時間があるからね、ネルくらいよ、こんな早い時間に玉座に足を運ぶのは、普通は恐れ多くて入ってこれないんじゃないかしら」
ネル「私が?馬鹿言うな、どんな立場になろうがこのヘタレで鈍感で脱いだ靴下を裏返したまま洗濯機に入れてしまう系の主様にどうやって恐れろと言うのだ」
ネルはクスクスと笑う、パトはその姿を見て「別に俺だって威厳を出そうとだなんてしてないっつうの」っと不貞腐れる。
ネル「それより主様、家族びいきと所属びいきだが、もっと私達と関わりを増やすんだな、他所の従属が今回こうして私と肩を並べるようになったわけだが、正直あまりいい気はしないんだ、青系統の連中を理解しろとは言わんが、せめてシンでもいいから攻略してくれてもいいんだぞ、やはり姉だからな、妹達の進路を気にしてしまうものなのだ・・・」
ネルは紅茶を口に含み、少し寂しそうに話す、だがパトは容赦なくネルに聞く
パト「その心、パシリが居なくて大変だって言いたいんだね!!」
ネル「よくわかっているじゃないか、シンなら容赦なくパシリに出来る、他の奴らだと頼みにくいのだ、頼んで下手に主様への貢献度を上げてしまえば意味がないからな」
パト「ネル側にも味方を起きたいって話かよ、まったく暴帝なら自分でなんとかしたらいいんだよ」
この話をしているとずっと空気になっていたメルリアが話に入ってくる。
メルリア「パシリとは言ってますがネルも本心で身内が優遇されて欲しいって気持ちはあると思いますよ、ツンデレですからね♪」
メルリアはパトに膝枕をしていた、最近見慣れた光景のため誰もそのことに対してツッコむ事はもうない。
ネル「そもそも一般従属はそもそも候補に入らないというのがシビアなものだな」
パト「確か最低条件が【神羅万象】持ちだからね、それ持って居ないとそもそも万園の従属に選ばれない、だからどの世界も神羅万象持ちの従属を優遇するんだろ?」
ネル「言ってみただけだ、可能性というのは不平等だ、私はその不平等の中チャンスを得て、そして主様と最も相性が良かった、それだけの話だ」
こうしていつも通り世間話をしていると約束の時間になる。
・・・・・・・
サン「皇園出身 強化分野筆頭 【一輝星】サン・ソレイユ、主パト様に呼ばれ参上いたしました!」
カロ「天園出身 王冠第三首席 波動分野局長 カロ・ムーンライト、主パト様に呼ばれ参上致しました。」
ネル「カロは確か元々皇園の従属で波動分野で1位の座を奪われ、奪還を狙うも最終順位は18位まで下がり、天園に転生したという経歴持ちらしいぞ」
パト「おいネル、本人の前であまりべらべらと」
カロ「いえ、隠す事ではありません、むしろ主様に隠し事等恐れ多い事をするなんて・・・」
ネル「サンは皇園では私と同じ立場に居たようだな、常に世界王に続くNo.2、ずっとその席を譲る事もなく絶対的な存在、うんうん」
パト「あまりイジる所がないからってうんうんで終わらせる奴があるかよ」
ネル「んで、こいつらを呼んだ理由は?」
パト「わかってんだろ、今現時点で万園に最も選ばれやすい候補2名、そしてそれは今後俺の成長に最も役立つであろう要素でもある、ネルが【攻撃】ならサンは【強化】、カロは【波動】そしてサンもカロもネルと同じく接点がなくても元々の適正率が高い、現時点であまり接点がないのに70%越え、万園は90%超えたら万園入りの条件を満たす事が可能だ、だがそこから自分が受け入れるか否かで最終の合否が決まる、今のままだと俺は二人がもし適正率を独自で上げたとしても許可は出せない、世帯の知れない奴を万園に入れたくはないからな」
ネル「その通りだな、私も得体の知れない奴を入れるのは反対だ」
パト「そこでだ、ネルの元で二人は定期的に集まって万園に選ばれる心得というかノウハウを学んでほしい、そして出来れば定期的に俺の元に来てほしい、サンやカロの持つ技術や分野のノウハウを教えてほしい、確か俺が二人からノウハウを教えてもらい理解する事で適正率が跳ね上がると聞いたことがある、二人にとっても嫌な話じゃないと思うんだけどな、どうだろう?」
サンとカロはパトの言葉で様子を伺うと思われたが、思いのほかあっさりと返答する。
サン「願ってもない事です、という事は主様から私を定期的に召喚してくださるという認識でよろしいでしょうか?」
パト(確か皇園から従属を出すときはアリシアが凄く苦しむんだよな、かなり気が引けるけど・・・仕方ないか)
パト「ああ、アリシアには承諾を得ている、何か他にもいい案があれば提示してくれるなら助かる、帝国なら常駐契約みたいな特別な契約があったりね」
カロ「天園は営業出張という名目であれば力は出せませんが現実に出る事は可能になります、もちろんリエル様とラル様から許可申請が降りればの話になりますが」
ネル「そこは大丈夫だ、ラルはパトの言う事なら二つ返事、リエルだってストレリチアが絡めば嫌でも頭を縦に頷くだろうさ、そもそもお前達が万園に選出されれば世界王はメリットしかないんだ、応援する事はあれ、拒むなんてありえないだろう、それをするのは零園のユミルくらいだ、あいつは根っからの変わり者だからな」
サン「ならば私も皇園で何かしらの特別処置がないかシリノア様からお聞きしましょう、力を出せないけど召喚は出来るという応急処置なら出来ると思いますし、なにせ従属に特化した世界ですし」
パト「ああ、二人とも頼むよ、ネルからは何か言う事は?」
ネル「別に何もって言いたいところだが、やる気がない奴は評価しない、やる気というのは別に一生懸命教えるとか仕事をするとかそういう話じゃない、お前達のそもそもの使命、主様に尽くすという使命に対して全うするか否か、その話をしている、使命よりもお前らの世界王、専属神を優先するようであれば万園には不適格だ」
ネルはパトの元に歩き、後ろから抱きしめる、そして二人に言い放つ。
ネル「私は身勝手な暴帝だ、常に自由人で命令なんて聞かない、だが、何よりも主様を第一優先にしている、主様のために動く、主様のために尽くす、主様のためならこの手をいくらでも汚す、それだけの覚悟がない奴が万園に来ることを私はお勧めしない、万園はどいつもこいつも主様ファーストだ、主様の二の次に回した時点で万園で死ぬことになるぞ?」
サンとカロはネルの脅しに涼しい顔で聞く。
ネル「まあ、何が言いたいか、まずは自分の上司くらいは黙らせる、もしくは有利な条件になるよう上層部である万園に営業をかけさせてでも自身に有利な条件を作れって事だ。そういう意味でもうちのミールは相当優秀だぞ?なにせストレリチアのお気に入りでもあるからな」
サン「シリノア様にも聞かせてあげたいですね、あの人は皇園の自室から中々出てきませんからね」
カロ「リエル様は遊び過ぎるからもっと世界王らしい仕事をしてほしいですね、羨ましい」
パト(やっぱり思う所があるんだな、ミールはなんだかんだいって仕事は出来るからな、こまめにフォローしてくれるし)
ソルテと月花、メルリアは今回の経緯を見守っていた。
ソルテ(強化と波動、サンは龍でカロは天使、まさにパトさんの種族とも適合している、ネルは神族だし)
月花(本当私の世界ってかなり整っているのね、なんか誇らしいわね)
メルリア(いずれは私の世界からもこうやって旦那様の側近になれるような従属が現れるように頑張りたいですね!)
パト「それじゃあさっそくだけど、親睦会も兼ねてサンとカロについて教えてくれ、もちろん俺の事も知ってもらうためにどんどん話そう!」
こうして親睦会も兼ねてソファーでパト、ネル、サン、カロの4名は互いに自己紹介を兼ねて話を募らせていった。
