2024年09月05日
No.152 ゼロと零と園と世界
雪花は眼を閉じる。
聞こえるのは風の音、そして風の中に混ざる砂が自分自身に当たる音。
雪花は眼を開く。
見慣れた街並み、だけどそこには色がない、自分が生まれた世界、似た世界、だがそこには色もなければ臭いもなく、懐かしむ人達も居ない。
雪花「いつ来ても慣れないわね・・・ここは」
雪花の世界【零園(オリジンエデン)】
この世界は雪花の知る全てを写し出す世界、だがそれはただ似ているだけで別のもの、写し鏡だが、その背景はモノクロ、白と黒だけで表現されている。
雪花「パトから聞く専属神達の世界は楽しそうだなって思う世界が多いんだけど、私はどうやってこの世界に価値観を持つべきか・・・」
雪花の世界には誰かが持つような価値観や世界観が存在しない、雪花の立っている場所から見える世界は雪花が本能で構築している価値観や世界観を具現化しているに過ぎない場所になる、【零都市】と呼ばれる場所になる。
雪花は歩く、お店の中を見るが、自分の興味のあるお店には白黒ではあるが物が置いてある、だが今まで雪花が興味を持つ事もなかったお店に入ってみると何もない、空き部屋のようになっていた。
雪花「これが私の世界、私の価値観の具現化、こう見るとつまらないものね、全部に興味を持てと言われても困るけど、いざ知らないとこう何もない、空白の空間がそこにあるだけ、無知をこうやって目の当たりにするとちょっとだけ虚無感を感じるのがこの世界の嫌いな所ね」
雪花は世界を知るために歩く、そして【自分が知っている事だけが存在する世界】に飽きを感じ、自身の実家に帰る。
・・・・・・
???「どう?新しい価値観は生まれたかな?雪花ちゃん?」
雪花が家に帰るとそこには白髪の少女が話をかけて来た。
雪花「ユミル、いいえ、別に、何も変わってないわ」
ユミル?「それは残念だね、つまり雪花ちゃんの世界は何も成長していないってことだね」
雪花「そうね、でもこの世界に私の新たな価値観が付与されることで何が変わるの?現実世界と同じ世界が出来上がるだけじゃない、貴女達を除いてね」
ユミル?「あは、そうだね、私は何処にでも居るし、私は私だけど私じゃない、私は沢山居るし、私は何処にだっている、この私も私だし、他の私も私、だけど自我は別に共有されてるわけじゃない、混乱してる?」
雪花「つまり全部あんたって事で認識してるわ、その見た目で話しかけられるのはちょっと癪だけど」
ユミルの姿は桜花の姿を瓜二つだった、だがそれだと雪花が区別がつかないからと髪を切り、桜花に似てしまうがなんとか区別出来るようにしている。
ユミル「私はこの世界の王、だけど、この世界に生まれ落ちた新たな価値観の私も同じくこの世界の王、だから王の数だけ【都市】が生まれる、私は原点、原初の王だから【零都市】の世界王、ここは従属は生まれない、だけど新たな価値観を持った世界王が生まれる、それはその価値観と世界の原初、生まれた証として他の私が生まれる、また不思議ちゃんだって話を逸らした?」
ユミルは雪花を見てクスっと笑う、雪花はユミルの喋り方が苦手だ、わざわざ混乱するような言い回しをして、言いたい事をはっきりと伝えない、例えるなら
「今日はお米はいらない、だけどお米が嫌いという訳ではなく、お米を口に含む事に気が乗らない、口の中に入り、お腹の中で満腹感を手軽に与えてくれるお米ではなく、沢山の食材を食べて出来るだけお腹を満たさないようなものを食べたいと思い、その結果、お米はいらないって私は思うの」
っと「お米はいらない」で終わる話に長々と理由と感想を述べて来るため結論が迷走する事もしばしばあった。
ユミルの言葉を簡単にまとめると
・零園にはユミルという個体しか存在しない
・ユミルは雪花が新たな価値観が生まれる事で生まれ、その価値観で構築された【都市】に住む
・都市の価値観がそこに居るユミルの個体を確定している
ユミル「ご飯を食べる?と言っても雪花ちゃんの大好物のものしか存在しないけどね、喉が渇いたら水道水から飲んでね、安心して、雪花ちゃんの好きな飲み物だから、あ、電気は必要ないよね?だって光もなければ闇もないんだから、座って?安心して?雪花ちゃんが一番求めてる柔らかい座布団だから、でもごめんね、テレビには何も映らないの、でも雪花ちゃんが面白いと思っていたものや興味があった作品の劣化版なら映せるよ?だって雪花ちゃんはその場で面白いって感じたり、興味を持ってもすぐに忘れちゃうからね、思い出せる?1年前自分が何に面白いと思ってたか?思い出せる?1年前自分は何に興味を持って居たか?そんな思い出せてもそれは鮮明?今見ても懐かしいとは思わない?記憶って綻びが生まれるからね、余程身体に染み込んでないと全然残らないものだよ、仕方ないね、それが雪花ちゃんの全てだもん、でも安心して?【一都市】のユミルは楽しそうにしてるよ?帝国って楽しそうだもんね?でもいいの?雪花ちゃんの原点である【零都市】のはどんどん綻んできてるよ?興味がなくなった?故郷は楽しくない?」
ユミルは淡々とでも笑顔でずっと一方的に雪花に話しかける、雪花も返事をしてもどうせ話が止まらないからとただただユミルの言葉を聞いていた。
雪花(本当、この世界で何をすればいいのかしら、私は・・・)
自分自身の価値観を見せられても楽しくない、楽しくない事、興味がない事に無理に取り組んでも意味がない。
ユミル「今度ね、現実世界に行ってみたいなぁ、どんな感じかな?雪花ちゃんの価値観と世界観と違って色んな価値観で溢れてるのかな?見るだけで眼がいたくなるような世界が広がってるのかな?」
雪花「出たらいいじゃない、別に悪さをしないなら止めないわよ私は」
ユミル「ううん、ダメだよ、私はこの世界の価値観以外を許せないから、私はこの【零都市】の価値観に塗り固めてしまう、それはやっちゃダメな事だって私でもわかるよ」
ユミルの力は強制的に自分の世界観や価値観を強制する事。
例えばユミルの価値観の中にない能力や特性があった場合、それが全て無力化される。
どんな強力な世界を持って居ても、強い特性、強い能力、素晴らしい頭脳、見惚れる程の技術も、ユミルの価値観に存在しなければ存在出来ない、酷い話、ユミルの価値観の中で存在が認められない場合、存在する事も出来ない、それがユミルの力、恐ろしいのが、ユミルは1人ではなく、複数存在し、その個体数事に違う価値観が存在する。
帝園 ミール・エデンは無限に世界を作る
だが、零園 ユミル・オリジン・ゼロは有限の世界を作る
No.2に位置する強力な世界王である。
その力が表に出れば獄園のノルンですら手も足も出ない、自分の世界で生きる王にとってその価値観と世界観を奪うユミルは世界王の天敵なのだ。
言わば「世界王キラー」とも言える相手が強ければ強い程敵わない世界王なのである。
雪花「私が故郷の価値観を増やしたらユミルは喜ぶの?」
ユミル「うん、雪花ちゃんの価値観は季節みたいなものだからね、変化があればそれは楽しいと思うかな、でも一人で楽しむことだけね、私はこの都市に一人しかいないからね、楽しみにしてるね、雪花ちゃん?」
ユミルは白い髪を揺らしながら笑いかける、きっと悪い子ではない、だがまったく理解出来ない存在。
雪花(私がこの子を理解出来る日が来るのかしら・・・まだ数回程度だから理解出来ないのか、それともこの子に実は自我がないとか・・・馬鹿な事を、賢くないのに哲学的な事を考えても仕方ないでしょうに)
雪花はユミルと過ごした後に、現実世界に帰る。
聞こえるのは風の音、そして風の中に混ざる砂が自分自身に当たる音。
雪花は眼を開く。
見慣れた街並み、だけどそこには色がない、自分が生まれた世界、似た世界、だがそこには色もなければ臭いもなく、懐かしむ人達も居ない。
雪花「いつ来ても慣れないわね・・・ここは」
雪花の世界【零園(オリジンエデン)】
この世界は雪花の知る全てを写し出す世界、だがそれはただ似ているだけで別のもの、写し鏡だが、その背景はモノクロ、白と黒だけで表現されている。
雪花「パトから聞く専属神達の世界は楽しそうだなって思う世界が多いんだけど、私はどうやってこの世界に価値観を持つべきか・・・」
雪花の世界には誰かが持つような価値観や世界観が存在しない、雪花の立っている場所から見える世界は雪花が本能で構築している価値観や世界観を具現化しているに過ぎない場所になる、【零都市】と呼ばれる場所になる。
雪花は歩く、お店の中を見るが、自分の興味のあるお店には白黒ではあるが物が置いてある、だが今まで雪花が興味を持つ事もなかったお店に入ってみると何もない、空き部屋のようになっていた。
雪花「これが私の世界、私の価値観の具現化、こう見るとつまらないものね、全部に興味を持てと言われても困るけど、いざ知らないとこう何もない、空白の空間がそこにあるだけ、無知をこうやって目の当たりにするとちょっとだけ虚無感を感じるのがこの世界の嫌いな所ね」
雪花は世界を知るために歩く、そして【自分が知っている事だけが存在する世界】に飽きを感じ、自身の実家に帰る。
・・・・・・
???「どう?新しい価値観は生まれたかな?雪花ちゃん?」
雪花が家に帰るとそこには白髪の少女が話をかけて来た。
雪花「ユミル、いいえ、別に、何も変わってないわ」
ユミル?「それは残念だね、つまり雪花ちゃんの世界は何も成長していないってことだね」
雪花「そうね、でもこの世界に私の新たな価値観が付与されることで何が変わるの?現実世界と同じ世界が出来上がるだけじゃない、貴女達を除いてね」
ユミル?「あは、そうだね、私は何処にでも居るし、私は私だけど私じゃない、私は沢山居るし、私は何処にだっている、この私も私だし、他の私も私、だけど自我は別に共有されてるわけじゃない、混乱してる?」
雪花「つまり全部あんたって事で認識してるわ、その見た目で話しかけられるのはちょっと癪だけど」
ユミルの姿は桜花の姿を瓜二つだった、だがそれだと雪花が区別がつかないからと髪を切り、桜花に似てしまうがなんとか区別出来るようにしている。
ユミル「私はこの世界の王、だけど、この世界に生まれ落ちた新たな価値観の私も同じくこの世界の王、だから王の数だけ【都市】が生まれる、私は原点、原初の王だから【零都市】の世界王、ここは従属は生まれない、だけど新たな価値観を持った世界王が生まれる、それはその価値観と世界の原初、生まれた証として他の私が生まれる、また不思議ちゃんだって話を逸らした?」
ユミルは雪花を見てクスっと笑う、雪花はユミルの喋り方が苦手だ、わざわざ混乱するような言い回しをして、言いたい事をはっきりと伝えない、例えるなら
「今日はお米はいらない、だけどお米が嫌いという訳ではなく、お米を口に含む事に気が乗らない、口の中に入り、お腹の中で満腹感を手軽に与えてくれるお米ではなく、沢山の食材を食べて出来るだけお腹を満たさないようなものを食べたいと思い、その結果、お米はいらないって私は思うの」
っと「お米はいらない」で終わる話に長々と理由と感想を述べて来るため結論が迷走する事もしばしばあった。
ユミルの言葉を簡単にまとめると
・零園にはユミルという個体しか存在しない
・ユミルは雪花が新たな価値観が生まれる事で生まれ、その価値観で構築された【都市】に住む
・都市の価値観がそこに居るユミルの個体を確定している
ユミル「ご飯を食べる?と言っても雪花ちゃんの大好物のものしか存在しないけどね、喉が渇いたら水道水から飲んでね、安心して、雪花ちゃんの好きな飲み物だから、あ、電気は必要ないよね?だって光もなければ闇もないんだから、座って?安心して?雪花ちゃんが一番求めてる柔らかい座布団だから、でもごめんね、テレビには何も映らないの、でも雪花ちゃんが面白いと思っていたものや興味があった作品の劣化版なら映せるよ?だって雪花ちゃんはその場で面白いって感じたり、興味を持ってもすぐに忘れちゃうからね、思い出せる?1年前自分が何に面白いと思ってたか?思い出せる?1年前自分は何に興味を持って居たか?そんな思い出せてもそれは鮮明?今見ても懐かしいとは思わない?記憶って綻びが生まれるからね、余程身体に染み込んでないと全然残らないものだよ、仕方ないね、それが雪花ちゃんの全てだもん、でも安心して?【一都市】のユミルは楽しそうにしてるよ?帝国って楽しそうだもんね?でもいいの?雪花ちゃんの原点である【零都市】のはどんどん綻んできてるよ?興味がなくなった?故郷は楽しくない?」
ユミルは淡々とでも笑顔でずっと一方的に雪花に話しかける、雪花も返事をしてもどうせ話が止まらないからとただただユミルの言葉を聞いていた。
雪花(本当、この世界で何をすればいいのかしら、私は・・・)
自分自身の価値観を見せられても楽しくない、楽しくない事、興味がない事に無理に取り組んでも意味がない。
ユミル「今度ね、現実世界に行ってみたいなぁ、どんな感じかな?雪花ちゃんの価値観と世界観と違って色んな価値観で溢れてるのかな?見るだけで眼がいたくなるような世界が広がってるのかな?」
雪花「出たらいいじゃない、別に悪さをしないなら止めないわよ私は」
ユミル「ううん、ダメだよ、私はこの世界の価値観以外を許せないから、私はこの【零都市】の価値観に塗り固めてしまう、それはやっちゃダメな事だって私でもわかるよ」
ユミルの力は強制的に自分の世界観や価値観を強制する事。
例えばユミルの価値観の中にない能力や特性があった場合、それが全て無力化される。
どんな強力な世界を持って居ても、強い特性、強い能力、素晴らしい頭脳、見惚れる程の技術も、ユミルの価値観に存在しなければ存在出来ない、酷い話、ユミルの価値観の中で存在が認められない場合、存在する事も出来ない、それがユミルの力、恐ろしいのが、ユミルは1人ではなく、複数存在し、その個体数事に違う価値観が存在する。
帝園 ミール・エデンは無限に世界を作る
だが、零園 ユミル・オリジン・ゼロは有限の世界を作る
No.2に位置する強力な世界王である。
その力が表に出れば獄園のノルンですら手も足も出ない、自分の世界で生きる王にとってその価値観と世界観を奪うユミルは世界王の天敵なのだ。
言わば「世界王キラー」とも言える相手が強ければ強い程敵わない世界王なのである。
雪花「私が故郷の価値観を増やしたらユミルは喜ぶの?」
ユミル「うん、雪花ちゃんの価値観は季節みたいなものだからね、変化があればそれは楽しいと思うかな、でも一人で楽しむことだけね、私はこの都市に一人しかいないからね、楽しみにしてるね、雪花ちゃん?」
ユミルは白い髪を揺らしながら笑いかける、きっと悪い子ではない、だがまったく理解出来ない存在。
雪花(私がこの子を理解出来る日が来るのかしら・・・まだ数回程度だから理解出来ないのか、それともこの子に実は自我がないとか・・・馬鹿な事を、賢くないのに哲学的な事を考えても仕方ないでしょうに)
雪花はユミルと過ごした後に、現実世界に帰る。
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