2025年10月01日
No.178 エテルの進化episode1
パトの精神は壊れていた。
それは多くの挫折もあっただろう。
今のパトは帝国に行く前のパトに比べて笑わなくなった。
ふざけたりもしなくなった。
だがそんなパトの変化を最も身近で見て来たエテルはその変化も「当然」という形で受け入れて来た。
何故ならエテルは感情の変化が少なく、時に楽しい事があれば笑い、嫌な事があれば顔をしかめる、それだけの事しか出来ていなかった。
だからパトの変化の異常性に気付けなかった。
・・・・・・
これはパト達が帝国から旅立ち、地球に降り立ってすぐの頃のお話し。
パト「さてと、まずは資金だな、会社を起ち上げるためにはまずはお金だ!、とりあえずバイトでもするか?」
パトは雪花達に話しかける。
雪花「普通に防衛軍から仕事を貰えば良いんじゃない?大体いくらくらい資金が居るの?」
琴歌「そうですね、株を買ってもらって資金を集める手段もありますが、実は私もそこまで詳しくないんです、だからまずはある程度の資金を集めたいですね、おおよそ8000万園くらいですかね?商業オフィスを借りるならテナント料金を意識すればいいですが・・・私達がやろうとしている仕事内容を考えたらあまり他社との合同施設を使うのはお勧めできませんね、襲撃を受けた時責任を取りかねますし」
月花「じゃあ会社を一から作る方が良いってわけね!なら業者に声掛けて見積もりをしてみるわ!会社起ち上げの申請も私がしておくから他の皆は仕事をして資金を集めてくれない?そうね、目標はこの一ヵ月で合計1憶!!」
ソフィア「おっけ!じゃあアリシアから貰ってくるね!!」
パト「待て待て!俺達だけの力でやるって言っただろ!でも月花、一ヵ月で1憶なんて無茶苦茶だぞ、どう頑張っても1千万が・・・」
月花「っと言いたいところだけど、実は私達、お金、あるのよね」
パト「え?あったっけ?」
雪花「忘れたの?私達がWCBTの時に悪信教の司教倒してかなりのお金貰ったでしょ、あのお金まだ口座に入れっぱなしだからまだまだ使えるわよ!もちろん1憶なんて楽勝なくらいね!」
パト「まあ、あれは俺達のお金だからな、セーフなのかな」
雪花「使えるお金は使わないと!そもそも株とかよくわからないものに手を出して外部から口出しされるくらいなら自分でどうにかした方が絶対にいいって!ね!もう使っちゃおう!」
月花「そうね、じゃあマイホームも含めて建てちゃう?」
パト「マイホーム?家建てるのか?」
月花「当然、アパートでも良いけどこの人数どうやって住むの?って話じゃない?」
パト「待て!全員が同じ屋根の下で暮らす前提なのか?!」
月花「当然でしょ!まだパトや琴歌ちゃん、雪花や私なら良いけど、ソフィアちゃんとか帝園の従属、帝国の従属達はどうするのよ、生活出来ないわよ」
パト「別に帝国で過ごしてたんだし・・・でも買い物とか料理とか出来ないか・・・」
それにまだソフィアやエテル、美魅、リルは未成年の年齢、ソフィアはまだ良いとしてもエテルと美魅、リルは幼過ぎて生活スキルがあるとは思えない。
パト「仕方ない、じゃあ俺、雪花、月花、琴歌、ソフィア、エテル、美魅、スティア、リル、フルール、エイリの11人が住める家を建てるしかないな、凄い豪邸になるんじゃないか・・・」
月花「最悪従属を減らすって案もあるわね、私はもう帝国に居ないんだからリルちゃんを帝園に戻してもいいと思うわ、後はスティアちゃんは家を守る番犬的な役割がいいわね、仕事を任せてもいいけど本能的に動く子が探偵はちょっと・・・」
こう話している間専属神以外の従属達は買い出しに行っていた。
フルールが地球にある程度馴染んでいたため、買い出し等を頼めるようになっていたのだ。
パト「それも仕方ないか、今は少しでも負担を減らしておきたいしな」
こうして話がまとまり、フルール達が帰って来るのを待っていた。
・・・・・・
リル「常駐契約を破棄?!私が何をしたっていうの?!」
パト「リルは帝国で教育をさせるって事でこっちに居たんだ、だからリルは帝園に戻って貰って十三天の心としての業務に戻って貰おうって思ってね、少なくとも今から行うこっちの生活に比べたら充実しているし、俺としてもリルを万全の状態にして呼ぶ方がいいんだ、ダメかな?」
リル「・・・まあ主様がそういうなら、別に私が嫌になったってわけじゃないんでしょ?」
パト「当然!エテルや美魅と仲良くしてたからこの場面でリルだけ話すのは凄く心苦しい、けどエテルは帝園の居場所はないし、美魅も帝園に戻れば命の保証がない、俺が保護してあげないとこの二人の立場は危ういんだ、わかってくれる?」
リル「そうだね、その事情は把握してるから納得したよ、それじゃあ私は常駐契約解除という事で」
パトは言葉を選び、リルが落ち込まないように説得し、リルとの常駐契約を終わらせ、リルに帰って貰った。
パト「エテルと美魅も寂しくなると思うけど我慢してくれよな」
エテル「?私は別に?」
美魅「?いや全然?」
パト(こいつら、薄情にも程があるだろ・・・)
・・・・・・
リルが減ったとは言え、残り10名、このままでは生活がままならない、家が建つには半年の時間が掛かる、会社を建てるにも同じく時間が掛かる。この期間をどうやって補うか、それを考えていた。
そして今日はとりあえずとビジネスホテルを取り、二人一組で部屋を取った。
パトとエテル
雪花と月花
ソフィアと琴歌
美魅とフルール
スティアとエイリ
そしてパト含む専属神の6名がパトとエテルの部屋で今後について話していた。
パト「とりあえずアパートを探そうと思う、そうだな、1LDKで5人、つまり二部屋を借りる、というのはどうだろう?」
雪花「相当狭いわね、私結構私物あるけど」
月花「それは各自キャリーバックに収まる程度だし、家が出来るまでの我慢としましょう、でも家電は妥協できないわよ、だって5人が住むんでしょ?」
琴歌「そうですね、しかもお布団とバック、食事用の机、これだけでもう一杯ですね」
ソフィア「テレビは絶対に置けないね~、でも仕方ないか」
パト「どうしてもって話なら2LDKの部屋を探したらいいと思う、少し大きめのアパートならそれくらいの部屋はあるだろうし、部屋があれば荷物置き場に出来るし、寝室として使える、便利な場面は多いしね、リビングがごちゃごちゃしないってだけでも充分ストレスフリーだとは思うな」
月花「ここらで2LDKといえば大体12万くらいか、それを半年、しかも二部屋となると・・・120万」
パト「半年で済むならいいけどな、でも拠点は必要だ、それに仕事をするにしてもまずは住所が必要だしな・・・おい今気づいたけど地球出身じゃない奴ってどうやって戸籍手に入れるんだ?」
月花「それは大丈夫、帝国時代に今ここに居る子達は全員アリシアコーポレーション関係でしっかり戸籍を持ってるわ、アリシアコーポレーションは各国に住所を何点か持ってるの、日本だと30階建ての高層ビルね、それが日本で戸籍が必要になった時用の家で住所を持てるから色々便利なのよ」
パト「あくどい事してるな、でもそのおかげで市役所に申請するだけでとりあえずは済みそうだな、琴歌、お願いできるか?」
琴歌「任せてください!」
ソフィア「私達はどうするの?」
パト「俺と月花で会社建設と住宅建設の打ち合わせをしていくしかないな、それで当分はそっちに付きっきりになる、雪花とソフィアはバイトするなり、自由に過ごしててくれ、今の所やってもらう事がないからね」
こう話している間、エテルは座っているパトの膝の上に居た。そしてパトはエテルの頭を撫でながら話す。
ソフィア「そういえば見ない内にエテルちゃんパトに凄く懐いたね!」
パト「そうかな?でもエテルはここが落ち着くみたいだし俺もこうやって話してる時にエテルの頭を撫でてると落ち着くんだ」
エテルは特に表情を出す事なく、パトを見上げるように表情を確認する。
エテル「私こうやって頭撫でてもらうの嫌いじゃないんだ」
琴歌「本当可愛いですよね、羨ましいです、私もパトさんのような力があれば自身の従属をそうやってめでたいですね」
月花「ソラリアさんが居るじゃないww」
琴歌「うう、あの人は一応メリアさんに言ってアリシアコーポレーション側で金銭面は面倒を見るって言ってくれたので・・・もしこっちが面倒を見るとなると・・・禁酒は確実ですね、それか何かしら働いてもらうしかないですね」
月花「琴歌ちゃん、なんか怖いわよ・・・」
・・・・・・
このビジネスホテルはセミダブルサイズのベッドに枕が二つあるタイプの部屋だった。
そのためパトとエテルは一つのベッドで身を寄せ合う形で眠っていた。
パト「エテル、確か睡眠を必要としないんだっけ、大丈夫か?」
エテル「うん、スリープモードがあるし、どうしても暇ならそれで意識を飛ばすよ、気にしないで」
パト「たまにロボ要素出て来るな・・・エテルはこうやって一緒に寝るの嫌じゃないのか?」
エテル「え?なんで?全然嫌じゃないよ?むしろ落ち着く・・・」
パト(本当エテルって年の離れた妹って感じなんだよな、普段中々表情には出さないけどでもやっぱり心を許してくれてるんだなってわかる、なんかいいな、こういうの)
パトは帝国では肉体関係を求められる日常が普通だった。
きっかけはメルリアだったかもしれない、だがパトはメルリアを恨んではいなかった。
今でもメルリアを愛しているし、今回の件で距離を置いてしまった事に罪悪感もあった。
エイリやフルールとも健全な関係かと言えばそうじゃない、時間がある時はエイリとも関係を持っていた。
肉体関係で言えば専属神なんて当然のようにあった。
専属神以外で言えば天野江奏星とも肉体関係があった。
勢いでバハートとも肉体関係を持った事もある。
そのように男女の仲になってしまう、それが当たり前となっていたパトにとってエテルという存在はとても心地よかった。
パト(今は俺の息子も機能してないし、どう足掻いても欲情しないし、それが今は凄く心地いいや・・・)
パトは眠りにつく・・・
エテルは起きていた。
そしてエテルはパトが睡眠に入った事を確認した後、パトを眺める。
エテル(主、ずっと平然としてるけど違和感を感じる、でも何がこんなにも違和感なんだろう、普通の人ならわかるのかな?)
エテルはそう思いながらパトの胸の中に顔をうずめる。
エテル(心拍数は普通だ、特に体調が悪いとかの反応もない、だけど今まで主とは違う、何が違うんだろう・・・)
エテルはそうこう考えていると寝ているパトに抱きしめられた。
それはまるで近くに心地いい抱き枕があったかのように。
エテル(起きて・・・ない、ただ寝ぼけてるだけか、でも良かった、苦しくない、むしろ優しく抱きしめてくれるから落ち着く・・・)
エテルは心地よさに身を委ねようとする。
そこでエテルは違和感の正体に気付く。
エテル(そうだ、私は今主に抱きしめられて落ち着いていた、例え私が機械族でも心拍や発汗、脳内から出て来る分泌物作用で身体の反応が変わる、だけど今の主にはそれがないんだ、落ち着いてるから?でも本当にそれだけ?)
エテルはそう考えると自身の手をパトの股間部分に手を伸ばす。
エテルは知識として生殖器は相手の感情を高ぶらせる効果を持つと知っていたため、確認のために触れた、そこには下心は一切なかった。
ムニムニ
エテル(・・・うん?)
だがまったく変化が見られないパトの生殖器、だがそもそもエテルはその生殖器に触れたところでどう変化するかも知らない、何がどうなるのかもわからない、どう感情が高ぶるのかも知らない、故に確かめたものの結果を得られる方法として正しかったのか考える。
エテル(わかんない、そもそも寝てる時に触れても意味がない?じゃあ今度起きてる時にもう一度試そうかな、何かわかればいいんだけど)
エテルはそう考えながらじっとパトの体温に身を委ね時間を過ごしていた。
それは多くの挫折もあっただろう。
今のパトは帝国に行く前のパトに比べて笑わなくなった。
ふざけたりもしなくなった。
だがそんなパトの変化を最も身近で見て来たエテルはその変化も「当然」という形で受け入れて来た。
何故ならエテルは感情の変化が少なく、時に楽しい事があれば笑い、嫌な事があれば顔をしかめる、それだけの事しか出来ていなかった。
だからパトの変化の異常性に気付けなかった。
・・・・・・
これはパト達が帝国から旅立ち、地球に降り立ってすぐの頃のお話し。
パト「さてと、まずは資金だな、会社を起ち上げるためにはまずはお金だ!、とりあえずバイトでもするか?」
パトは雪花達に話しかける。
雪花「普通に防衛軍から仕事を貰えば良いんじゃない?大体いくらくらい資金が居るの?」
琴歌「そうですね、株を買ってもらって資金を集める手段もありますが、実は私もそこまで詳しくないんです、だからまずはある程度の資金を集めたいですね、おおよそ8000万園くらいですかね?商業オフィスを借りるならテナント料金を意識すればいいですが・・・私達がやろうとしている仕事内容を考えたらあまり他社との合同施設を使うのはお勧めできませんね、襲撃を受けた時責任を取りかねますし」
月花「じゃあ会社を一から作る方が良いってわけね!なら業者に声掛けて見積もりをしてみるわ!会社起ち上げの申請も私がしておくから他の皆は仕事をして資金を集めてくれない?そうね、目標はこの一ヵ月で合計1憶!!」
ソフィア「おっけ!じゃあアリシアから貰ってくるね!!」
パト「待て待て!俺達だけの力でやるって言っただろ!でも月花、一ヵ月で1憶なんて無茶苦茶だぞ、どう頑張っても1千万が・・・」
月花「っと言いたいところだけど、実は私達、お金、あるのよね」
パト「え?あったっけ?」
雪花「忘れたの?私達がWCBTの時に悪信教の司教倒してかなりのお金貰ったでしょ、あのお金まだ口座に入れっぱなしだからまだまだ使えるわよ!もちろん1憶なんて楽勝なくらいね!」
パト「まあ、あれは俺達のお金だからな、セーフなのかな」
雪花「使えるお金は使わないと!そもそも株とかよくわからないものに手を出して外部から口出しされるくらいなら自分でどうにかした方が絶対にいいって!ね!もう使っちゃおう!」
月花「そうね、じゃあマイホームも含めて建てちゃう?」
パト「マイホーム?家建てるのか?」
月花「当然、アパートでも良いけどこの人数どうやって住むの?って話じゃない?」
パト「待て!全員が同じ屋根の下で暮らす前提なのか?!」
月花「当然でしょ!まだパトや琴歌ちゃん、雪花や私なら良いけど、ソフィアちゃんとか帝園の従属、帝国の従属達はどうするのよ、生活出来ないわよ」
パト「別に帝国で過ごしてたんだし・・・でも買い物とか料理とか出来ないか・・・」
それにまだソフィアやエテル、美魅、リルは未成年の年齢、ソフィアはまだ良いとしてもエテルと美魅、リルは幼過ぎて生活スキルがあるとは思えない。
パト「仕方ない、じゃあ俺、雪花、月花、琴歌、ソフィア、エテル、美魅、スティア、リル、フルール、エイリの11人が住める家を建てるしかないな、凄い豪邸になるんじゃないか・・・」
月花「最悪従属を減らすって案もあるわね、私はもう帝国に居ないんだからリルちゃんを帝園に戻してもいいと思うわ、後はスティアちゃんは家を守る番犬的な役割がいいわね、仕事を任せてもいいけど本能的に動く子が探偵はちょっと・・・」
こう話している間専属神以外の従属達は買い出しに行っていた。
フルールが地球にある程度馴染んでいたため、買い出し等を頼めるようになっていたのだ。
パト「それも仕方ないか、今は少しでも負担を減らしておきたいしな」
こうして話がまとまり、フルール達が帰って来るのを待っていた。
・・・・・・
リル「常駐契約を破棄?!私が何をしたっていうの?!」
パト「リルは帝国で教育をさせるって事でこっちに居たんだ、だからリルは帝園に戻って貰って十三天の心としての業務に戻って貰おうって思ってね、少なくとも今から行うこっちの生活に比べたら充実しているし、俺としてもリルを万全の状態にして呼ぶ方がいいんだ、ダメかな?」
リル「・・・まあ主様がそういうなら、別に私が嫌になったってわけじゃないんでしょ?」
パト「当然!エテルや美魅と仲良くしてたからこの場面でリルだけ話すのは凄く心苦しい、けどエテルは帝園の居場所はないし、美魅も帝園に戻れば命の保証がない、俺が保護してあげないとこの二人の立場は危ういんだ、わかってくれる?」
リル「そうだね、その事情は把握してるから納得したよ、それじゃあ私は常駐契約解除という事で」
パトは言葉を選び、リルが落ち込まないように説得し、リルとの常駐契約を終わらせ、リルに帰って貰った。
パト「エテルと美魅も寂しくなると思うけど我慢してくれよな」
エテル「?私は別に?」
美魅「?いや全然?」
パト(こいつら、薄情にも程があるだろ・・・)
・・・・・・
リルが減ったとは言え、残り10名、このままでは生活がままならない、家が建つには半年の時間が掛かる、会社を建てるにも同じく時間が掛かる。この期間をどうやって補うか、それを考えていた。
そして今日はとりあえずとビジネスホテルを取り、二人一組で部屋を取った。
パトとエテル
雪花と月花
ソフィアと琴歌
美魅とフルール
スティアとエイリ
そしてパト含む専属神の6名がパトとエテルの部屋で今後について話していた。
パト「とりあえずアパートを探そうと思う、そうだな、1LDKで5人、つまり二部屋を借りる、というのはどうだろう?」
雪花「相当狭いわね、私結構私物あるけど」
月花「それは各自キャリーバックに収まる程度だし、家が出来るまでの我慢としましょう、でも家電は妥協できないわよ、だって5人が住むんでしょ?」
琴歌「そうですね、しかもお布団とバック、食事用の机、これだけでもう一杯ですね」
ソフィア「テレビは絶対に置けないね~、でも仕方ないか」
パト「どうしてもって話なら2LDKの部屋を探したらいいと思う、少し大きめのアパートならそれくらいの部屋はあるだろうし、部屋があれば荷物置き場に出来るし、寝室として使える、便利な場面は多いしね、リビングがごちゃごちゃしないってだけでも充分ストレスフリーだとは思うな」
月花「ここらで2LDKといえば大体12万くらいか、それを半年、しかも二部屋となると・・・120万」
パト「半年で済むならいいけどな、でも拠点は必要だ、それに仕事をするにしてもまずは住所が必要だしな・・・おい今気づいたけど地球出身じゃない奴ってどうやって戸籍手に入れるんだ?」
月花「それは大丈夫、帝国時代に今ここに居る子達は全員アリシアコーポレーション関係でしっかり戸籍を持ってるわ、アリシアコーポレーションは各国に住所を何点か持ってるの、日本だと30階建ての高層ビルね、それが日本で戸籍が必要になった時用の家で住所を持てるから色々便利なのよ」
パト「あくどい事してるな、でもそのおかげで市役所に申請するだけでとりあえずは済みそうだな、琴歌、お願いできるか?」
琴歌「任せてください!」
ソフィア「私達はどうするの?」
パト「俺と月花で会社建設と住宅建設の打ち合わせをしていくしかないな、それで当分はそっちに付きっきりになる、雪花とソフィアはバイトするなり、自由に過ごしててくれ、今の所やってもらう事がないからね」
こう話している間、エテルは座っているパトの膝の上に居た。そしてパトはエテルの頭を撫でながら話す。
ソフィア「そういえば見ない内にエテルちゃんパトに凄く懐いたね!」
パト「そうかな?でもエテルはここが落ち着くみたいだし俺もこうやって話してる時にエテルの頭を撫でてると落ち着くんだ」
エテルは特に表情を出す事なく、パトを見上げるように表情を確認する。
エテル「私こうやって頭撫でてもらうの嫌いじゃないんだ」
琴歌「本当可愛いですよね、羨ましいです、私もパトさんのような力があれば自身の従属をそうやってめでたいですね」
月花「ソラリアさんが居るじゃないww」
琴歌「うう、あの人は一応メリアさんに言ってアリシアコーポレーション側で金銭面は面倒を見るって言ってくれたので・・・もしこっちが面倒を見るとなると・・・禁酒は確実ですね、それか何かしら働いてもらうしかないですね」
月花「琴歌ちゃん、なんか怖いわよ・・・」
・・・・・・
このビジネスホテルはセミダブルサイズのベッドに枕が二つあるタイプの部屋だった。
そのためパトとエテルは一つのベッドで身を寄せ合う形で眠っていた。
パト「エテル、確か睡眠を必要としないんだっけ、大丈夫か?」
エテル「うん、スリープモードがあるし、どうしても暇ならそれで意識を飛ばすよ、気にしないで」
パト「たまにロボ要素出て来るな・・・エテルはこうやって一緒に寝るの嫌じゃないのか?」
エテル「え?なんで?全然嫌じゃないよ?むしろ落ち着く・・・」
パト(本当エテルって年の離れた妹って感じなんだよな、普段中々表情には出さないけどでもやっぱり心を許してくれてるんだなってわかる、なんかいいな、こういうの)
パトは帝国では肉体関係を求められる日常が普通だった。
きっかけはメルリアだったかもしれない、だがパトはメルリアを恨んではいなかった。
今でもメルリアを愛しているし、今回の件で距離を置いてしまった事に罪悪感もあった。
エイリやフルールとも健全な関係かと言えばそうじゃない、時間がある時はエイリとも関係を持っていた。
肉体関係で言えば専属神なんて当然のようにあった。
専属神以外で言えば天野江奏星とも肉体関係があった。
勢いでバハートとも肉体関係を持った事もある。
そのように男女の仲になってしまう、それが当たり前となっていたパトにとってエテルという存在はとても心地よかった。
パト(今は俺の息子も機能してないし、どう足掻いても欲情しないし、それが今は凄く心地いいや・・・)
パトは眠りにつく・・・
エテルは起きていた。
そしてエテルはパトが睡眠に入った事を確認した後、パトを眺める。
エテル(主、ずっと平然としてるけど違和感を感じる、でも何がこんなにも違和感なんだろう、普通の人ならわかるのかな?)
エテルはそう思いながらパトの胸の中に顔をうずめる。
エテル(心拍数は普通だ、特に体調が悪いとかの反応もない、だけど今まで主とは違う、何が違うんだろう・・・)
エテルはそうこう考えていると寝ているパトに抱きしめられた。
それはまるで近くに心地いい抱き枕があったかのように。
エテル(起きて・・・ない、ただ寝ぼけてるだけか、でも良かった、苦しくない、むしろ優しく抱きしめてくれるから落ち着く・・・)
エテルは心地よさに身を委ねようとする。
そこでエテルは違和感の正体に気付く。
エテル(そうだ、私は今主に抱きしめられて落ち着いていた、例え私が機械族でも心拍や発汗、脳内から出て来る分泌物作用で身体の反応が変わる、だけど今の主にはそれがないんだ、落ち着いてるから?でも本当にそれだけ?)
エテルはそう考えると自身の手をパトの股間部分に手を伸ばす。
エテルは知識として生殖器は相手の感情を高ぶらせる効果を持つと知っていたため、確認のために触れた、そこには下心は一切なかった。
ムニムニ
エテル(・・・うん?)
だがまったく変化が見られないパトの生殖器、だがそもそもエテルはその生殖器に触れたところでどう変化するかも知らない、何がどうなるのかもわからない、どう感情が高ぶるのかも知らない、故に確かめたものの結果を得られる方法として正しかったのか考える。
エテル(わかんない、そもそも寝てる時に触れても意味がない?じゃあ今度起きてる時にもう一度試そうかな、何かわかればいいんだけど)
エテルはそう考えながらじっとパトの体温に身を委ね時間を過ごしていた。
patopatoblog at 22:09│メインエピソード | 帝園(ミガドルエデン)シリーズ
