No.1 ミールの悩み1│No.3 雪花の恋(性)事情(R18)

2022年08月31日

No.2 ミールの悩み2

コンコン

ミール「入りますよ~~」

ミールはそう言いながらシルの部屋に入る。

シル「ミール様、まだ返事してません、やり直し」
ミール「えーー、細かい・・・」

ミールはそう言いながら扉を閉め、やり直す。

コンコン

ミール「入っていいですか?」
シル「ダメです、嫌な予感しかしないので」
ミール「なんでですかーーー!!ね~~え~~!」

ミールはドンドン扉を叩く!そして「い~れ~て~よ~~」と威厳も何もない声でシルにお願いする。
そしてシルは渋々了承し、ミールを部屋の中に入れる。

シル「なに?ミール様の事だから絶対に面倒事でしょ?嫌よ?お断り、気に入らないなら処刑すれば?」
ミール「そんなことしないよ~~、シル~~!お願いだからお話だけでも聞いて~~」

ミールは威厳という言葉を何処かに置いてきたかの如く、シルにしがみつきながらお願いする。

シル「わかりました、聞くだけです、判断は却下です、どうぞ」
ミール「辛辣・・・でもなんでそこまで嫌がるの?」

シル「自身の胸に手を当ててくださいよ、組織の面倒事を全て私!ミール様の幼稚な行動を全て隠ぺいしてきたのも私!ミール様のミスをフォローするのも私!完全無欠完璧主義のミールとは聞いて呆れる!」
ミール「ひゃ~~、ストレス溜まってるね~、たまには他の園に旅行に行ってみては?」

ミールは冷や汗を垂らしながら提案するが、その行動が逆にシルの逆鱗に触れる。

シル「ええ、最近はよく他の園に行ってますね、明日十二の園に行けば今週だけでコンプリートです、やりましたね、スタンプラリーは何処ですか?早く景品が欲しいのですが?」
ミール「スタンプラリーはしてないね~、でもでも!他の子に仕事振ってもいいんだよ!全部シルが負担することなんてないし!」

シルはミールの元に近づき、ミールの頬を両手でつねる。

シル「全部ミール様の仕事なのよ!私の仕事は第五の園内の管理!そこは順調なのにミール様が仕事をしてくれないから私が代わりにミール様の仕事を代理で出席しているのでしょう!?」

ミール「ひゃ~~引っ張らないで~~!痛い~~」

シルはミールの頬をあらゆる方向に引っ張る、ミールも涙目になりながら引っ張られる。

シルはミールの側近であり、副長を務めるが故にミールの仕事を代わりに請け負っていた。
ミールが言う前に既に仕事の殆どをシルが請け負っていたのだ。

ミール「痛い・・・辛い・・・」
シル「それで要件はなんですか?」
ミール「あのね、私は帝園全土の最高責任者でしょ?」
シル「ええ、恐ろしい話です」
ミール「そのうえ、この第五の園の最高責任者でもあるでしょ?」
シル「見えました、私をその第五の園最高責任者にさせるつもりでしょう?」
ミール「わあ!話が早い!お願いできる?」
シル「却下です、そもそもこの園は最高責任者にミール様が居るから他の園を牽制出来ています。これは【十二天の心】も例外ではありません、ミール様がバックに居るから私の言葉に発言力が増すのです。なのでミール様が居ないとなると第五の園は今の状況では居られなくなりますよ?」

シルは状況は話す、ミールもおっちょこちょいではあるが、馬鹿ではない。
ミール自身もその点はよく理解している、故にその力関係のバランスが偏っている事を懸念もしていた。

ミール「だからだよ、今現状第五の園だけ強すぎるんだよ、その原因は主に私なんだけど、でもシルが最高責任者になれば実力は第二の園最高責任者シンとほぼ互角!威厳は保たれると思うんだよね!」
シル「均衡を保ちたいですか、それを言うならシン様は最高責任者ではありますが、最強ではありませんよね?確かに私はシン様と互角にやり合えるかもしれませんが、勝敗は別、正直、勝てる確率は10%あるかどうかだと考えてます、そのうえ、シン様より実力があると言われている【赫の暴帝 ネル】と【蒼の絶壁 ベル】が居ます、あの二人に関しては勝てる気すらしません」

シルは【審判】あらゆる事に結果を出す事を特化した精霊族、その結果はどれだけ理不尽でも、どれだけ確率が傾いていても結果を決めることでその出来事を確立、判決を下す事が出来る。

だが、シンはそれと似た能力を持ち、ベルはそれを全て無視し、ネルに関してはその結果事【絶権】で上書きしてしまう、いわば戦闘以前の問題なのだ。

シル「基礎戦闘力では確かにネル様にも戦えるでしょうね、でも能力を含まれるともう無理!絶対に無理!それらを牽制するにはミール様のネームが必要なんです!なので却下です!そもそも仕事してないのですからいいでしょう?」

ミールはシルの冷静過ぎる判断に困惑するが、的を得ているため、反応に困ってしまう。

ミール(う~ん、弱ったなぁ~、このままだと責任者押し付けられない・・・)

シル「それでも私に責任者をしろと言うのなら、自害します、お世話になりました。来世では庶民として細々を暮らします。」
ミール「わかった!わかったよ~!そんな事言わない!シルはすっごく大事だからね!だから自害とか言わないで~~」

シルはわかっていた、ミールは意外と押しに弱いという事を。
そして自分の立場的にミールは自分を切り捨て出来ないという事を。

シルは策士なのである。

シル「それは良かったです、ではこのままお互い良好な関係を築けるように頑張りましょうね」
ミール「・・・はい・・・」

ミールはそのままトボトボとシルの部屋を後にする。

ミール「失敗した・・・」

ミールの悩みは当分は解決しそうにないのであった。

終わり

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