ロストタイム

2022年09月03日

NO.12 ロストタイムのその後1

ハクとパトは朝日を眺めてひと段落着いた頃、カナの作った空間に戻る

パト「皆には心配かけたよな」

ハク「そうだね・・・でもきっと大丈夫だよ、私も説明するし」

パト「そうだな、それにカナはきっと今回の出来事を知ってるだろうし、フォローしてくれるだろう」

パトとハクはそう話しながら道中ハクがパトの腕にくっつきながら戻る。
そしてカナの次元空間に戻り、まだ他のメンバーが就寝しているのを確認する。

パト「皆寝てる・・・誰も心配しなかったのか・・・」

パトは少し不安になるが、部屋の空気を吸うと、気が抜けたのか猛烈な睡魔に襲われ、そのままベッドに寝てしまう。

ハク「パト君・・・寝ちゃうの?」

パト「悪いハク、色々あったからさ・・・ちょっと寝るよ・・・」

パトはそう言うとそのまま眠ってしまった。
ハクはそんなパトにお布団を掛ける、自室に戻ろうとしたが、ハクも相当疲労していたため
そのままパトのベッドで就寝した。

ハク(普段ならこんな事しないけど・・・あんな事があった直後だし・・・疲れた・・・)

ハクはそう考えながらそのまま眠ってしまった。

・・・・・・

ハクは夢の中で悪夢を見た。

それは何度も何度もループする夢だった。
疑似的ではあるが未来のハクが体験した出来事の体験をしているかのような内容だった。

ハク(多分これは夢だ・・・でももし未来の私がこんな感じで何度も悪夢のような現実を繰り返してたとするなら・・・今の私はきっと耐えられない・・・本当に凄いなぁ、未来の私・・・)

どこか夢だと気付き、客観的に夢を体感している感覚で考えるハク、
未来のハクの覚悟がどれほどの物か、それはきっと今のハクがどれほど頑張っても理解することができない、なら今の自分は未来をハクが繋いでくれた未来を今度こそ正しい方向に進めれるように頑張るんだと、心の中で強く決意した。

・・・・・・

ハクは目覚める。

そこはパトの寝室だった、パトもまだ寝ていた、部屋にある時計を見ると12時間以上は寝ていた。

ハク「結構寝ちゃったんだね・・・身体が重い・・・泥クサイ・・・」

隣で寝ているパトも同じだった、そのままベッドで就寝したためハク同様、服等は泥で汚れていた。

ハク「お風呂入ろう・・・」

ハクはそう考え、まだ寝ているパトを置いて浴室に向かった、
その道中の廊下でカナとすれ違う

カナ「起きたんだね、大体の状況は知ってたからメリア達に伝えておいたからね」

ハク「ありがとう、カナちゃん、でもなんで誰も来なかったの?」

ハクは疑問に思っていた、あれだけの騒動があり、パトとハクの二人が夜中になっても帰ってこないのは異常だと判断して助けに来るものだと思っていたからだ。

カナ「私は情報が流れてきたからすぐにメリアに言ったんだよ、ならメリアはこれはハク自身が乗り越えないといけない事だから見守ろうって言われて」

ハク「そうだったんだ・・・厳しいなぁ」

ハクは苦い顔をする、あれだけの経験は超えるべき試練だったんだと落胆したからだ。

カナ「私も直接見たわけじゃないから詳しい状況がわからなかったけど、解決したなら良かったよ、まずパトとハクが帰ってきてくれた、私はそれが一番嬉しい、それに反省もしないといけないね・・・」

カナは俯く、監獄塔でのパトの精神状態を理解していたにも関わらず今の今まで何もせず、
代わりにハクが解決してくれたのだ、カナ自身強い罪悪感を感じていた。

ハク「もういいよ、これからは一緒に支えていこう、パト君だって弱いんだから、私達が一緒に居てあげないとまたパト君が壊れちゃうと思うんだ・・・」

ハクはカナに優しく話しかける、

ハク「それで雪花様やソフィアちゃんは?」

カナ「メリアに口止めされたから知らないかな、確かに知ったらソフィアちゃんはともかく、雪花は絶対に助けに行くからね、メリアはそれだけはさせたくなかったのかな」

ハク「かもね・・・とりあえずお風呂入るね、こんな汚れた状態で寝ちゃったから・・・」

カナ「わかった、シーツ変えておくね」

ハク「パト君の部屋で寝て、まだパト君が寝てるからパト君が起きたらシーツお願い」

カナ「流石に自室まで耐えれなかったんだね、ごゆっくりお風呂を堪能してね」

そしてハクはそのまま浴室に向かった。

・・・・・・

ハクは服を脱ぎ、まずは汚れた身体を洗い流す

ハク(いたた・・・所々の怪我が・・・)

ハクの華奢で白い裸に無数の切り傷や擦り傷が残っていた。

ハク「さっきカナちゃんに傷を癒して貰えばよかったな・・・」

ハクはそう考えながら髪を洗い、ゆっくりと身体を石鹸で洗う、流石に傷口に堪えたため
しっかりとは洗えなかった。

そしてそのまま湯舟につかり、疲れを癒す・・・

カナの空間内は一応現実世界と同じように昼夜を再現している、
そのため、朝に寝て12時間が経過していたため外はもう夜になっていた。

ハク「もう皆お風呂入ったのかな・・・さっきカナちゃんとすれ違ったとき、髪がほのかに湿ってたから多分お風呂から出て自室に戻ってた所なんだろうなぁ」

ハクはそんな事を考えながら数分間程温かい温泉を堪能した。

・・・・・・

ハクは身体を拭き、更衣室に置いてあるハク用のパジャマ服に着替え、パトに部屋に向かう。

ハク(先にパト君の状況を確認してから雪花様の所に行こう・・・)

そしてパトに部屋に入ったハクは、既に起きて誰もおらず、既にシーツや布団を新しく交換された後の状態だった。

ハク(パト君起きてお風呂に向かったんだね・・・良かった・・・)

そう考え、誰も居ない部屋を見届けた後にハクは雪花の部屋に向かった。

・・・・・・

雪花「メリアちゃんの特別レッスンだったんだってね、大変だったわね」

ハク「・・・」

おそらくメリアが雪花にそう伝えたのだ、真実を伝えたらきっと雪花が怒ると判断したのだろう、
ハクも少し不満はあったが、雪花の性格を考えると妥当な判断だと納得する。

ハク「はい、大変でした、でも明確な目標が出来たので、これからはもっと頑張っていきたいと思います」

雪花「そう、ハクは凄く頑張り屋さんだからきっと大丈夫よ、一緒に頑張りましょう」

雪花はそう言いながらハクの傷を治し終える。

ハク「ありがとうございます、それでは今日は」

雪花「ええ、充分寝たとは言え、筋肉の疲労は中々取れないからね、しっかり休みなさい」

ハクは雪花に頭を下げて、部屋を後にする。

ハク(メリアちゃんの所に行こうかな・・・いや、今はやめておこう・・・)

ハクはメリアの部屋のドアを眺めるが、仕方ないとはいえ、自分達を助けにこなかったメリアに多少憤りを感じていたためである。

そしてそのまま自室に戻り、先ほどまで寝ていたのだが、また睡魔に襲われ、そのまま就寝してしまう。
ハクは肉体的にもだが、何度も時間転移をした反動もあり、精神的な疲労が凄まじかった・・・

ハク(次起きたら・・・パト君の様子を・・・)

続く。

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