No.195 琴歌の仕事と日常│No.197 誕爛(たんらん)

2025年12月07日

No.196 召喚士最強

地球防衛軍第五部隊はギルドを起ち上げた。

それはロイドが発案し、実現させたプロジェクトであり、世界で防衛軍に入ってはいないが力を持つ者の力をなんとか防衛軍側に貸してもらおうという第三勢力の加入を狙った案だった。

内容は防衛軍第三部隊、第五部隊の二部隊で発生した業務の外注依頼、それをランク分けして依頼する事で防衛軍隊員の安全な業務、そして今までに比べて防衛軍の負荷を軽減する効果があった。

Sランク、Aランク、Bランク、Cランク

基本はこの4ランクで仕事があり、グループや企業で登録した組織にも所属しているメンバーや組織実績によってランクを定め、受けられる仕事を調整している。

Sランクは隊長・副隊長クラスが受けるレベル
Aランクは選抜組隊員(幹部)クラスが受けるレベル
Bランクは選抜組隊員(新人)クラスが受けるレベル
Cランクは一般隊員クラスが受けるレベル

とされているためどの仕事も基本難易度が非常に高く、登録しているグループや組織、企業でも
仕事が受けられるCランク以下のDランク、Eランクが多く存在する、その時はCランクチームが格下チームを雇う事で仕事に参加出来るシステムであり、このギルドではCランク以上の組織というのは強い意味を持つのだ。

ロイドがここまで考えたのはあくまで協力者であるため死者を出してはいけないと考えたためだ。
そのため、登録されたメンバー各自にランクが設定され、仕事での役割バランスを整えるために
【職業】というものも同時に登録された。

それはまるでゲームのRPGのようなもので、剣士、治癒士、能力者等その役職の役割が出来る者を片っ端から称号を付けるシステムを採用している、そのため実力者は役職が複数ついている事が当たり前であり、仕事を受ける時もその役職持ちが何人必要等最低条件が組み込まれている事が殆どのため、複数の役職を持つ者が居て、ランクが高いメンバーが居るのは優良と判断されていた。

・・・・・・
ここまで説明してまずパトが立ち上げた組織

エウレカ探偵事務所

エウレカ探偵事務所の組織ランクはギルド最強とされる【Sランク】本来ならばクランを作って普段誰も取れない【Sランク】【Aランク】の案件を元請け受注者として格下組織を雇い共に業務をやらせるというのが本来の組織としての在り方だろう。

そして職業の話に戻る、その中で最も珍しいとされている職業、それは【召喚士】

防衛軍ギルドに登録されている召喚士は全体の約1%未満、現時点で1000人ギルド登録しているとすればたったの10人にも満たないレア職である、

元々は獣魔使い、魔物使い、日本になると式神使いの類がこの役職に選ばれる。

エウレカ探偵事務所ではパトと月花が選ばれた。

・・・・・・
パト「召喚士だけの親睦会って何をしろって言うんだ・・・」

月花「数少ないって事はそれだけ成長のきっかけ、発見が少ないって事でもあるから同職者同士で色々刺激を与えて成長してくださいって事でしょうね、でも」

パトはスティアを、月花はセキを連れていた。

その周りに居るのは獣使い、魔物、悪魔、妖怪のような雑魚キャラと言ってしまえばそれまでの生き物しか居なかった。

セキ「おい月花よ、わしはこやつらと同じ類か?月花はわしの事を犬と思っておったのか?」

セキは不機嫌そうに睨む

月花「犬なんて思ってないわ、鳥とは思ってるけど」

セキ「そう言う事を言っとるんじゃないわ!なんでわしがこやつと同系統扱いなのじゃ!酷いのじゃ!酷いのじゃ!わしはお主の守り神で今はパートナーじゃろうが!!」

月花「じゃあ琥珀かアイレでも良かったのよ?あの子達と散歩してあげるの楽しいし」

セキ「おいおい、月花よあんな理性や品性が欠ける奴らと同じ空間に置いていたら二人が危ないじゃろう、琥珀はまだ大丈夫じゃがアイレが心配なのじゃよ」

月花「セキ、あまり大きな声で喋らないで、ヘイトが私に向くでしょ、周りを下に見てるって勝手に思われて恨まれたらどうするの」

セキ「むしろ同程度と思われるくらいなら劣等感を抱いてて欲しいのじゃよ・・・」はぁ

セキはため息をつく、それを横目で見ていたパトは心の中で安堵する。

パト(良かった、スティアは基本寝ているし、こういうのに一切興味ないからセキみたいにイライラすることもないし、とりあえずこの場はなんとか凌ごう・・・ネルなんて出したら絶対にセキ所の話じゃないぞ・・・)

パトはスティアではなくネルを連れてきていたらと想像し、溜息をついていた。

召喚士A「あの、パトさんですよね、僕WCBTを見てまして!2年前ではありますが凄く強くかっこよかったです!昨年は出ていませんでしたが今年は出られるのですか?」

パト「え、ええそのつもりです、ですが今年は各国予選かららしいですね、まずは日本代表にならないといけませんからね、となるとやはり強敵は昨年準優勝の四季雪花ですかね、彼女は僕の大事なパートナーであり、相棒であり、家族ですから、もちろん月花も警戒してますよ」

パトは月花に話しかける。

月花「日本代表になれるのはたったの4枠、そしてアジア大会で16枠、ヨーロッパ大会16枠、アフリカ・オセアニア大会16枠、アメリカ大会16枠、計64名のWCBT大会だったかしら、アジア大会だったら問題ないのだけど日本大会となると凄く大変ね、パトと雪花、美魅、今年は出るかわからないけど、カナやハクも日本国籍、私を含めたとしても誰かは必ず予選落ちするしね」

パト「ソフィアも一応日本国籍だな、となると・・・はは、日本で既にWCBT準決勝レベルだな、激戦区だ」

召喚士A「いやはや、今年は大変そうですね、ですが今上がった名前って殆どがエウレカ探偵事務所のメンバーですよね、流石です、Sランクは伊達じゃないですね、パトさんも召喚士だったのは本当以外でした、ご本人がそこまで強いのに召喚獣を扱う場面ってあるのですか?」

パト「そうだね、基本僕は従属に頼ってるんだ、僕自身はあまり何もしないかな、僕がそうしたいっというより従属達が仕事を奪われるのを極端に嫌うというか、というわけであまり従属達の仕事を奪わないようにしてるって感じだね」

召喚士A「達って今頭の上に乗っている子だけじゃないですか?!えっと、あまり詮索するのはご法度なのは理解してますがその・・・その子は実力で言うと何番目ですか?」

パト「考えた事なかったですね、ですがこの子自体は相当強いですよ、かなり上の部類ですね」

召喚士A「そうなのですか、あ!これ使ってみます?」

召喚士Aはパトに万歩計のような機械を渡した。

パト「これは・・・」

召喚士A「召喚した生物の力量を計る機械です、人間のオーラと違ってこれは総合戦闘力を見る機械らしくて、数字は思った以上にシビアだと聞きました」

召喚士Aは自分で精霊を召喚した、その精霊は風属性の光の粒のような存在だった。

召喚士A「僕は恥ずかしながら・・・戦闘力21です、ランクはEです、ですが風魔法は素晴らしいものですよ!」

パト「おお~~」
月花「おお~~」

パトと月花は面白そうだと思い、セキに提案した。

月花「セキ、やってみたら?」

セキ「わしがこれを?おい月花よ・・・」イライラ

召喚士A「え?!まさかそこの女性の方、四季月花さんの召喚した方なのですか?!人型?!凄すぎる?!」

召喚士Aは驚く、そしてその声を聴いて周りも動揺する

召喚士B「あの人が召喚した生物?!人でしょ?!」
召喚士C「いやいやありえないって、でもいいなぁ~」

パト(やっぱりセキは目立ちすぎじゃないか・・・月花)

月花(他の子の方が大問題よ、フォティアとかリアの方が人型ドラゴンってファンタジー感強いからね)

パト(でもなんか話題を持っていかれたみたいでなんか悔しいな)

月花(パト、今でもこういうのでスゲーー!って言われるの好きだしね~、ネルでも出したら?)

パト(いやいい、そもそもミーエル、エテル、美魅がその従属ですって言えば終わる話だしな)

パトは変な所で目立つのは嫌がった、というのが自分よりも従属の方が優秀と思われるのがプライドが傷つくため、ほかの人達にそれだけは伝えたくなかった、実際は自身よりも強い従属だらけなのだが。

召喚士A「あの、ぜひこの戦闘力測定器を当てて貰えませんか?比較してみたいです!」

月花「いいけど、これって最大値はいくら?」

召喚士A[9999が限界みたいです、人とは違いますからね」

月花「セキ、とりあえず壊しておきなさい、牽制しておきましょう」ボソボソ

セキ「パト坊に話題を向けないためじゃな、いいじゃろう、ならわしがちょっと驚かしてやろうではないか!」

セキは戦闘力測定器に触れ、力を込めた、すると即座に数値が9999と表示された。

召喚士A[9999?!カンストですか?!ここに居る大体の人で最高は156だったのに・・・」

パト(まあ、当然だろうな、うちのスティアならもしかすると500くらいで済むかも、全然強化してないし)

月花(そうね、でも大丈夫でしょ、なにせもう話題はセキに向いてるからここからパトに向く事なんて)

召喚士B「まさかパトさんの従属もそれくらい強かったりするのですか!」

パト(うわ、全然駄目じゃん、でもいいか、今のスティアなら!)

パト「そうだね、でもうちの子は今寝てるし、そこまで期待しない方が・・・」

パトがそう話しているとスティアが起きた、そして運悪く、空腹で人型の姿に戻った。

スティア「主様!お腹空いた~~!ご飯~~!美味しいお肉をご所望~~」

召喚士B「獣人?!いや、これは・・・まさか神獣?!」

場がどよめく、パトは困惑する、スティアに事情を説明するまえに召喚士Bはもう一台の戦闘力測定器をスティアに持ってきていた。

召喚士B「あの!これを持ってもらってもいいかな?」

スティア「んん?なにこれ?」

パト「おいおい!勝手に僕の従属に接触は・・・」

スティアが戦闘力測定器を持った瞬間数値が9999と表示されたが煙が噴き出し、爆発した。

スティア「あれれ~~?壊れた?」

召喚士B「はわわわわわわ・・・・・・」動揺

パト(やってしまった・・・とりあえず勝手に渡した事について注意を)

月花「すみません、パトがしっかり躾をしているとは言え貴女に何かあればパトの責任になります、不用意に他人の従属に触れるのは辞めてください。」

月花は真面目な顔で相手を睨みながら注意する、
さっきまでざわめいていた召喚士達の空気が変わり、大人しくなる。

召喚士B「すみませんでした・・・」

パト「ちなみにこの事は内緒にしていてくれ、僕達は召喚士の職を与えられたけど召喚士として仕事をするつもりはないんだ、これはあくまでこの場だから連れて来ただけですので」

パトが周りに口止めをしようとする横で声がした。

ネル「主様よ、むしろここでこいつらを徹底的に脅して格の違いというものを見せておいた方が面白いのではないか?」

パト「ネル?!馬鹿お前なんで出て来た?!」

ネル「馬鹿とはなんだ主様よ、随分な挨拶だな、私が出たら主様がここに居たのだろう、まあ状況は案の定大体把握しているわけだがな」

ネルはニヤニヤしながら召喚士Aの元に歩く。

ネル「それを貸せ、私は主パトの無限に存在する従属の中で最も愛用されている最強の従属だ、お前達みたいなゴミと主様との格の違いを徹底的に教えてやろう」

ネルは召喚士Aの持つ機械に指をさす、それだけでその部屋にあった全ての測定器を破壊した。

召喚士A「ふ・・・触れても無いのに・・・全てをカンスト破壊・・・ば・・・化物?!」

ネル「ああそうだ、思うだろう?私のような化物が居て、お前達を見る時の感想は何か?それはゴミがどれだけ集まってもゴミだ。戦力になりやしない、ゴミがデカいか小さいかの違いだ、全てちりとりの中にしまい込めば違いもわからん、私からすればそれだけの事だ」

ネルは召喚士A含むその場に居る召喚士達にドヤ顔で語る。

パト(詰んだな・・・後でネルには説教だ・・・)

月花(パト以上に目立ちたがりが居るのを忘れてたわ・・・)

二人は頭を抱える、セキも溜息をつくが今この場において誰もネルを止める事は出来ない。

ネル「おい雑魚共、お前らのゴミを出せ、やる気ある奴から私に掛かってこい、相手してやる、ただし、私に近づける奴がいるかどうか・・・いた?!」ぽかん!

ネルは後ろからパトに殴られた。

パト「威圧するな、事情を知っているなら大人しくしていろ、なんで親睦会なのに悪目立ちしなくちゃならないんだよ」

ネル「相変わらず小者精神の主様よ、ここはお前らと自分達では格が違う、だから不可能だが精々私達のように使えるゴミになってみろくらいは言ってみせろ、これだから主様はダメなのだ」

パト「だ~か~ら~!そういう場じゃないって言ってるだろう!」

スティア「ネル~~、私お腹空いてるから後で良い?」

ネル「仕方ないな、それではここらのゴミに実力差を見せる前に飯にしよう!時間の無駄は止すんだ主様よ、こいつらが生涯鍛えたところで今の主様にも届かない、従属だって所詮はあのおもちゃの数値で1000くらいが精一杯の奴が一人くらいでるだけだろう、ゴミだ、少なくとも帝園の一番雑魚でもあんなおもちゃの数値なんてすぐにカンスト破壊可能だ、いつまでも庶民の娯楽に付き合ってる暇はないぞ」

ネルはスティアと共に食堂に向っていった。

・・・・・・
パト「本当に最悪だ、ほかの召喚士達やる気をなくしてなかったら良いんだけど」

月花「まあいいんじゃない、どうせライバル企業になってたかもしれないし、レア職を持って居たらレアな仕事も負かしてくれるかもしれないじゃない!でもレア職の召喚士が居なくなれば仕事独占!いいお金になるわ♪」

パト「はぁ、僕は普通に仲良くなって終わりたかったのに、戦闘面で役に立たなくても情報面で役に立つと思ってたのに・・・これじゃあ僕だけハブられるよ」

月花「まあ、あれね・・・どんまい♪ネルにちゃんと事情説明してなかったパトも悪いって割り切るしかないわ」

パト「そうだよな、うんありがとう、とりあえずネルには説教だな)

パトは疲れた背中を月花に向けながら食堂に向った。

月花「でも本当パトは大変よね、力をつけるために帝園の従属を倒す、だけどそれで契約が完了するからパトが扱う従属の数が増える、しかも帝園は毎日従属を数えきれない数生み出しているみたいだから
サボっちゃうと後々大変だし、従属の軍隊を扱う世界ってよく言った物ね」

パト「倒すだけが条件じゃないにしても大体が倒したら契約してやる、認めてやるみたいな奴ばっかりだから友情ゲットみたいな奴は本当稀だな、最初が、というかスティア、エテル、ミーエルがただただおかしかったんだなって思い知ったよ」

パトと月花は二人で待機室話していた。
ネルとスティアの帰りを待っているのもあるが騒動が治まるまで時間を空けていた。

パト「さて、どう説明するか・・・」

パトと月花は元居た部屋に戻る。

・・・・・・
召喚士A「パトさん!四季さん!すみません!気を使わせてしまって」

パト「いえ、僕も申し訳ありません、彼女は凄く生意気といいますか、強さ故にって所がありましてですね、僕自身あまり彼女をこの場に連れて来たくはなかったのです」

召喚士A「いえ、こちらが詮索したのが原因ですし、むしろ彼女クラスの相手にあそこまで言われても正直納得という言葉しかありません、もちろん私達の従属が弱いというわけではなく、彼女程の実力者の前では弱者は無力というのはこの世界に居る以上誰もが認識している事です。もちろん悔しいから努力もします、世界は広いんだって思えました、いい機会を与えて貰って感謝です」

召喚士B「私も申し訳ありませんでした、テンションが上がってしまって・・・」

月花「私達の従属は強いが故にどこでどのように一般人や貴方方に支障をきたすかわからないので、お互い気を付けていけたらそれでいいですよ」

全員が謝罪しあい和気あいあいと従属達の話で盛り上がっている所に再度ネルが帰ってくる。

ネル「主様よ、どうだ?雑魚共を一掃してやるが話はついたか?」

パト「ネル、それ以上言うと本気で怒るよ、礼儀と作法は弁えろ」

ネルはため息をつきながら笑う。

ネル「まったく最近の主様は暴君が足りないな、シンみたいになってきてるぞ、まあそれでシンの適正値が上がるなら別にいいが、中途半端な心変わりなら私も異議申し立てはあるぞ」

ネルはそう言いながら近くの椅子に座り、全員を眺めていた。

セキ「何故わしの隣に座るのじゃ」

ネル「従属はここに座るルールなのだろう?なら私がここに座っても問題ないだろう」

ネルは腕と足を組みパトを見つめる。恐らく本気で怒ると言われ少し拗ねているのだろう。

パト「本当にすまなかった、それじゃあ従属について話そうか」

パトは召喚士とされる人達に従属との向き合い方や共に戦うについてを話した。
結果を言えば次元が違い過ぎてまったく参考にならなかったというのが最後のオチとなった。

patopatoblog at 01:35│日常 | メインエピソード
No.195 琴歌の仕事と日常│No.197 誕爛(たんらん)