2025年09月13日
No.175 諦められない気持ちepisode1
その場所では一人に向けて複数の人達がギリギリ聞こえるくらいの声で話す。
「見ろよ、あいつの兄貴あんな事したのによく平気で防衛軍に居られるな」
「あれで副隊長なんてありえない、もっと他にいい人いるだろ」
「そもそもWCBTでも本選にすら残れない副隊長とかいいのか?別の役職にしたらいいんじゃね?第四部隊の質が落ちるっつうかさ」
「なんかずっとゴーグルつけてて不気味なんだよね」
「消えてくんねえかな、あの騒動で俺のダチ死んだんだけど」
「本当防衛軍の面汚しよね、本当最低、家族諸共死んだらいいのに」
「消えろ」「死ね」「邪魔」「ウザい」「キモい」「帰れ」「姿見せんな」
そんな正義の防衛軍内で悪質なイジメが行われていた。
その対象者はフィロン・ニートロフ 地球防衛軍第四部隊副隊長
ファルドラ隊長が日本 東京で大規模テロを起こし、多くの犠牲者と損害を生んだ。
そして隊長が行方不明となり、空席となった席に副隊長だったヘルナが隊長となった。
当時はヘルナの隊長就任に反対する者が多かった。
「隊長の実力じゃない」
ヘルナは強さの基準となっているWCBTでも最高成績はベスト16、
第一回ではラディウスに負け
第二回ではビリアンに負け
第三回ではジョルジュに負け
第四回では再度ビリアンに負ける
ここまで全てベスト16
そして第五回はまさかの本選1回戦敗退、その相手が本選初出場の藤吾 秀という無名選手
仕事の実績も隊長に押せるかと言われたらそこまでではなく
精神面でも弱い所がある。
そして実績が隊長候補であるシェインやジョルジュに比べ少ない。
そんな中ヘルナが隊長に選ばれた、そしてその副隊長として選ばれたのが、
実績はそこそこあれど、現場では活躍はなし、
WCBTも本選出場経験なし、情報に特化したフィロンが副隊長に選ばれた。
だがそれにはヘルナ以上のバッシングがあった。
その最大の原因は兄ファルドラの存在だった。
反逆者の家系が何故今だに防衛軍の最高の地位に立っているのか?
防衛軍は何も学ばないのか?
そのように隊員達にも不信感を抱かれていた。
・・・・・・
フィロンはそんな状況でも兄ファルドラが生きていると信じ、防衛軍の仕事と同時に兄捜索を続けていた。
だが結果で言えば防衛軍の仕事も兄捜索も上手くいっていなかった。
防衛軍
フィロンは情報分野に長けているがそれはアシスト向きのため誰かに指示を出して隊員を動かすという事がまったく出来なかった。
フィロンはただでさえ内気で人見知り、自ら話しかけるなんてもってのほか、言葉も他人にはたどたどしく態度も自信が無さげ、一般人ならそれも可愛いで消化されるだろうが、防衛軍では批判の対象となった。
そして反逆者ファルドラの妹、そんな奴の指示を鵜呑みにしたくない、信用しないという隊員が多かった。
フィロンが情報を集め、隊員達に提出するもその情報をまったく活用しない隊員が多く、結果仕事の効率が悪くなるという現象が起きていた。
現状第四部隊は最悪の状況だった。
東京異変から約2年、そんな壊滅的な状況でも第四部隊は組織として生き残っていた。
それはヘルナの存在が大きかった。
隊長となった事でヘルナは強く成長し、第四部隊の隊長に相応しい存在なろうと努力し、隊員達も
そんなヘルナを見て信頼を得ていった。
だが逆に副隊長になっても今だ変わりもしないフィロンは批判が今まで以上に集中する。
結果
ヘルナ隊長は優秀、フィロン副隊長はゴミ、第四部隊の面汚し、お荷物、汚染の発生源
と言われていた。
・・・・・・
フィロンは限界だった。
兄ファルドラの情報が何も得られず、そして隊員達からも嫌われ自分の立場が全くなかった。
人間不信になっていた。
フィロン「・・・死んじゃった方が楽なのかな・・・」
フィロンはボソっと独り言を口にする。
正義とはなんなのか?
私は何もしていないのに、兄であるファルドラが行った罪を何故私が背負わなければならない。
私がやったわけじゃないのに!!!!!!!!
フィロンの頭の中は憎悪に満ちていた。
だが一つの希望として兄ファルドラが生きていれば、あの東京異変の真相を世に広め、兄が無罪である事を証明できれば
フィロンは誤解し悪意を与え続ける人達を見返せる。
この2年でただ真相を知りたかったフィロンの動機から色々な物がくっついていた。
だがフィロンはそんな事にも気付かずにただ昔のまま兄の情報を探し続けていた。
・・・・・・
とある情報が第四部隊に入って来た。
ヘルナ「明日、エウレカ探偵事務所が第四部隊に訪問に来るらしいわ、フィロン、話を聞いてくれるかしら?」
フィロン「エウレカ探偵事務所?それだれが来るの?」
ヘルナ「四季パトさん、四季月花さん、月詠琴歌さん、この3名ね、名の通り、パト勢力が立てた事業みたいね、恐らく第四部隊の仕事を請け負いたいのかしらね、私は反対だけどフィロンはどう?」
フィロンは考える、普通に考えたら反対だ。
ネットワーク犯罪や世界各国の機密情報をも取り扱う情報特化の部隊、そこに部外者の組織を入れれば
情報漏洩のリスクに繋がる。
基本的に得る情報も含め部外者に知られたくないのだ。
フィロン「私も反対かな、月詠隊長と四季隊長の御子息達っていうのもわかる、だけどそれ以上にパトという人の周りは得体が知れない、私ですら持ちえない情報が多く存在する。そんな存在に私達の情報を一部でも取り扱わせるのは危険、私はそう思います。」
ヘルナ「じゃあそう伝えて貰えるかしら、私は中国拠点に戻らないといけないの、ここ日本拠点に来るみたいだから私は相手出来ないの」
フィロン「はい、わかりました、では私が対応します。」
フィロンはヘルナにそう言い、ヘルナはその日の仕事をフィロンに与え自室に戻って行った。
フィロン(四季雪花、彼女も所属してるのかな・・・あの人は数少ない私の目的を知ってる人だし、
ちょっと来た時に元気かどうか聞いてみよう)
「見ろよ、あいつの兄貴あんな事したのによく平気で防衛軍に居られるな」
「あれで副隊長なんてありえない、もっと他にいい人いるだろ」
「そもそもWCBTでも本選にすら残れない副隊長とかいいのか?別の役職にしたらいいんじゃね?第四部隊の質が落ちるっつうかさ」
「なんかずっとゴーグルつけてて不気味なんだよね」
「消えてくんねえかな、あの騒動で俺のダチ死んだんだけど」
「本当防衛軍の面汚しよね、本当最低、家族諸共死んだらいいのに」
「消えろ」「死ね」「邪魔」「ウザい」「キモい」「帰れ」「姿見せんな」
そんな正義の防衛軍内で悪質なイジメが行われていた。
その対象者はフィロン・ニートロフ 地球防衛軍第四部隊副隊長
ファルドラ隊長が日本 東京で大規模テロを起こし、多くの犠牲者と損害を生んだ。
そして隊長が行方不明となり、空席となった席に副隊長だったヘルナが隊長となった。
当時はヘルナの隊長就任に反対する者が多かった。
「隊長の実力じゃない」
ヘルナは強さの基準となっているWCBTでも最高成績はベスト16、
第一回ではラディウスに負け
第二回ではビリアンに負け
第三回ではジョルジュに負け
第四回では再度ビリアンに負ける
ここまで全てベスト16
そして第五回はまさかの本選1回戦敗退、その相手が本選初出場の藤吾 秀という無名選手
仕事の実績も隊長に押せるかと言われたらそこまでではなく
精神面でも弱い所がある。
そして実績が隊長候補であるシェインやジョルジュに比べ少ない。
そんな中ヘルナが隊長に選ばれた、そしてその副隊長として選ばれたのが、
実績はそこそこあれど、現場では活躍はなし、
WCBTも本選出場経験なし、情報に特化したフィロンが副隊長に選ばれた。
だがそれにはヘルナ以上のバッシングがあった。
その最大の原因は兄ファルドラの存在だった。
反逆者の家系が何故今だに防衛軍の最高の地位に立っているのか?
防衛軍は何も学ばないのか?
そのように隊員達にも不信感を抱かれていた。
・・・・・・
フィロンはそんな状況でも兄ファルドラが生きていると信じ、防衛軍の仕事と同時に兄捜索を続けていた。
だが結果で言えば防衛軍の仕事も兄捜索も上手くいっていなかった。
防衛軍
フィロンは情報分野に長けているがそれはアシスト向きのため誰かに指示を出して隊員を動かすという事がまったく出来なかった。
フィロンはただでさえ内気で人見知り、自ら話しかけるなんてもってのほか、言葉も他人にはたどたどしく態度も自信が無さげ、一般人ならそれも可愛いで消化されるだろうが、防衛軍では批判の対象となった。
そして反逆者ファルドラの妹、そんな奴の指示を鵜呑みにしたくない、信用しないという隊員が多かった。
フィロンが情報を集め、隊員達に提出するもその情報をまったく活用しない隊員が多く、結果仕事の効率が悪くなるという現象が起きていた。
現状第四部隊は最悪の状況だった。
東京異変から約2年、そんな壊滅的な状況でも第四部隊は組織として生き残っていた。
それはヘルナの存在が大きかった。
隊長となった事でヘルナは強く成長し、第四部隊の隊長に相応しい存在なろうと努力し、隊員達も
そんなヘルナを見て信頼を得ていった。
だが逆に副隊長になっても今だ変わりもしないフィロンは批判が今まで以上に集中する。
結果
ヘルナ隊長は優秀、フィロン副隊長はゴミ、第四部隊の面汚し、お荷物、汚染の発生源
と言われていた。
・・・・・・
フィロンは限界だった。
兄ファルドラの情報が何も得られず、そして隊員達からも嫌われ自分の立場が全くなかった。
人間不信になっていた。
フィロン「・・・死んじゃった方が楽なのかな・・・」
フィロンはボソっと独り言を口にする。
正義とはなんなのか?
私は何もしていないのに、兄であるファルドラが行った罪を何故私が背負わなければならない。
私がやったわけじゃないのに!!!!!!!!
フィロンの頭の中は憎悪に満ちていた。
だが一つの希望として兄ファルドラが生きていれば、あの東京異変の真相を世に広め、兄が無罪である事を証明できれば
フィロンは誤解し悪意を与え続ける人達を見返せる。
この2年でただ真相を知りたかったフィロンの動機から色々な物がくっついていた。
だがフィロンはそんな事にも気付かずにただ昔のまま兄の情報を探し続けていた。
・・・・・・
とある情報が第四部隊に入って来た。
ヘルナ「明日、エウレカ探偵事務所が第四部隊に訪問に来るらしいわ、フィロン、話を聞いてくれるかしら?」
フィロン「エウレカ探偵事務所?それだれが来るの?」
ヘルナ「四季パトさん、四季月花さん、月詠琴歌さん、この3名ね、名の通り、パト勢力が立てた事業みたいね、恐らく第四部隊の仕事を請け負いたいのかしらね、私は反対だけどフィロンはどう?」
フィロンは考える、普通に考えたら反対だ。
ネットワーク犯罪や世界各国の機密情報をも取り扱う情報特化の部隊、そこに部外者の組織を入れれば
情報漏洩のリスクに繋がる。
基本的に得る情報も含め部外者に知られたくないのだ。
フィロン「私も反対かな、月詠隊長と四季隊長の御子息達っていうのもわかる、だけどそれ以上にパトという人の周りは得体が知れない、私ですら持ちえない情報が多く存在する。そんな存在に私達の情報を一部でも取り扱わせるのは危険、私はそう思います。」
ヘルナ「じゃあそう伝えて貰えるかしら、私は中国拠点に戻らないといけないの、ここ日本拠点に来るみたいだから私は相手出来ないの」
フィロン「はい、わかりました、では私が対応します。」
フィロンはヘルナにそう言い、ヘルナはその日の仕事をフィロンに与え自室に戻って行った。
フィロン(四季雪花、彼女も所属してるのかな・・・あの人は数少ない私の目的を知ってる人だし、
ちょっと来た時に元気かどうか聞いてみよう)
