No.150 未熟な二人の王│No.152 ゼロと零と園と世界

2024年09月04日

No.151 期待されなかった人が期待される日々

パトは普段通り、エウレカ探偵事務所の仕事を雪花とミーエルの3人組でこなしていた。

パト「今日の任務は防衛軍第四部隊からで、防衛軍内の情報をハッキングしようとした集団の所在地を把握したから討伐して欲しいって事だ、場所はエジプトの○○らしい」

雪花「どこよそこ、そもそもエジプトの〇〇って日本の東京都ってレベルで全然絞れてないじゃない、防衛軍も半端な情報で仕事を振らないで欲しいわね、まったく」

ミーエル「そもそもまた外国・・・誰も喋れないよ・・・」

パト・雪花・ミーエルの三人は戦力的に一番高い、だが弱点があり、3人共そこまで賢くなく、外国出張となると外国の言葉や文字がわからないのはもちろん、地名を言われても全然ピンと来ていないのだ。

パト「相手の言葉は月花が脳内で翻訳してくれるから助かるけど、こっちからは本当に喋れないんだよな、脳内で月花が代わりに喋ってくれても僕がそれを上手く話せないし」

雪花「それはそうね、英語だってペラペラ喋る人って私からはワチャワチャ言ってるようにしか聞こえないもの、それを口にして同じ事を言えって言われても出来ないわね」

雪花はパトの言葉に賛同し、エジプト出張の準備のために事務所に置いてある私物をまとめ始めた。

ミーエル「もう出張前提だから事務所に私物置くようになったね、雪花ちゃん・・・」

雪花「毎度家に持って帰っても面倒臭いでしょ、ここならフルールちゃんが綺麗に選択してくれるし、少なくなってたら買い足してくれるから助かるの!やっぱり役割分担って大事じゃない?」

パト「それもそうだな、僕も最近は事務所に着替えの服とか全部置いてるかも、その方が楽だし、仕事用のスーツとかも全部事務所で管理してくれてる方が楽だしね、フルールとエイリが頻繁に綺麗にしてくれるからやっぱり甘えちゃうよね、色々と」

エウレカ探偵事務所ではエイリとフルールが雑務を全て請け負っており、現場で仕事をする人達のアシストを全面的にしている。

・・・・・・

パト「パスポート持ったか~」

雪花・ミーエル「は~い」

パト「よっし、それじゃあエジプトに行くぞ~」

雪花「飛んだ方が楽じゃない?」

パト「国の不法入国で世界指名手配犯になりたいならどうぞ、僕は地球で働いていたいからパスで」

ミーエル「カナちゃんを呼んで次元支配で移動したら絶対にバレないのにね、仕事をするだけだし」

パト「防衛軍がそれらをちゃんとチェックするんだよ、僕達みたいなデタラメな実力者が本気を出したらいくらでもズルが出来るからさ、だからちゃんと正規ルートで仕事をしたか後から証拠の書類を提出しないといけないんだよ、琴歌から聞いただろ、面倒なんだよ仕事も」

雪花「めんどうになったわよね、防衛軍が出来ない事をしてるんだから多少目を瞑ってくれてもいいのにね、パトもエウレカ探偵事務所の社長なんだからちょっとは強きでいかないと面倒な仕事ばかり与えられるわよ!ただでさえランクの低い仕事は取るなってバハートちゃんから言われてるのに」

パト「そもそもその仕事を割り振ってるのがバハートさんなんだよ、文句あるなら雪花からバハートさんに言ってくれよ、一応雪花の直属部隊の部下だろ」

雪花「あ~だめだめ、エウレカ帝国関係なら言う事聞いてくれるけど防衛軍関係の話になると私は無関係だからって全然話を聞いてくれない、彼女って見た目の割にしっかり切り替えてるのよ」

ミーエル「何気にエミエルとも上手くいってるみたいだし、バハートさんって案外凄いよね!」

パト達はそうこうと話をしている間に飛行機に乗り、エジプトまでの時間を睡眠時間に使ったり読書時間に使ったりと各自自由に過ごした。

・・・・・・
そして数時間の時間が経ち、エジプトの目的の街に到着したパト。

パト「雪花、水くれ」

雪花「はいはい、ちゃんと氷と水を配合したキンキンの奴ね」

雪花はそう言うと原始支配の能力で水と氷を作り、それを空中で水玉にまとめ、パトの口元に運ぶ。
パトはその水玉を口の中に含み、それを何度も繰り返す。

パト「はぁ、生き返った、やっぱり安全面を考えたら雪花の能力で作った水の方がいいな、ミーエルも水分補給しなくて大丈夫なのか?」

ミーエル「私は全然大丈夫、それよりどうやって犯人を見つけるの?ハッキングなんてぶっちゃけどこでも出来るよね?」

パト「そうだよなぁ、単独犯なのかグループ犯なのか、そもそもどこの組織なのかもわからないわけだしな、本当情報がアバウトだよな、確か渡された情報は他になかったんだっけ?」

雪花「ハッキングしてきたID番号も渡されてるけど私達が見たところでって感じね、3人共機械にそこまで強いわけじゃないし」

パト「仕方ない、時短をしようか、【帝園 エテル召喚】」

パトはエテルを召喚した。

エテル「主、私今別の任務してたけど・・・」

月花(こらーー!パト!勝手にエテルちゃん連れて行かないで!せっかく今エテルちゃんに重要な仕事をしてもらってたのに!フィロンちゃんだけじゃ情報が追えないでしょ!!)

パト(無視無視・・・)

パトは脳内で騒いでいる月花の言葉を無視し、エテルに命令する。

パト「エテル、悪いんだけど、このID履歴を辿って場所を教えてくれないか?」

エテル「IDまであるなら問題ないね、多分すぐだよ」

エテルはそう言うと【電脳支配】で即座に電波世界に入り、姿を消した。

その光景を見ていた雪花とミーエルは話していた。

雪花「本当便利よね、帝園、ああやって適材適所に従属を呼んで働かせてたらいいんだもん、私もああいう世界だったら良かったのに」

ミーエル「よくもまあその帝園の住人である私の前で言えたよね、でも実際そうだからね、帝園の従属は主様の潜在能力そのものであり、主様に使われる事が使命の存在、ああやって使ってくれるってだけで凄い光栄な事だって考える子も多いよ、私はもうなんか慣れちゃったけどね、ずっとこっちの世界に居るし」

雪花「ミーエルちゃんはまだまだ帰れないの?」

ミーエル「そもそも私は契約した時から一切オーラを渡されてないね、便利だからわざわざ返すのも嫌だって主様に言われちゃったしね、まあ悪い気はしてないからいいんだけど、帝園の人からすると役得みたいな所もあるし」

雪花「ふ~ん、そんなものなのね~」

・・・・・・
数分後、エテルはパトの元に帰って来た。

エテル「ここだね、主、私のおでこに頭をつけて、見て来たものを見せるから」

パト「いつもありがとうなエテル、本当にエテルは優秀な子だよ」

パトはそう言うとエテルのおでこにパトのおでこを当て、情報を共有する、その後雪花とミーエルも同じように情報を共有する。

パト「あ~、テログループのしわざか、ビンゴって奴だね、単独犯の愉快犯ならちょっと思う所はあったけど相手が指名手配級の犯罪者なら容赦なしだ!行くぞ!二人共!」

雪花「腕が鳴るわね!」

ミーエル「守備は任せてね!」

エテル「それじゃあ私は電波世界を使って月花の元に帰るね」

エテルはそう言うと一瞬でその場から消えてしまった。

・・・・・・
そしてパト達はテロ達のアジトに堂々と正面から侵入し、攻略を始める。

パト「法則支配、自然法 酸素欠乏」

パトから前にある空間の酸素が奪われ、テロリスト達はその場で倒れてしまう、
そのタイミングで酸欠を諸ともせずに雪花がアジトの奥へ猛スピードで攻略に入る

テロA「ぐへぇ!!」

テロB「この!!!」銃を撃つ

雪花はテロの撃った銃を原始剣で打ち払い、残りの1発をオーラを込めた左手でそのままキャッチし、そのままテロに投げ放つ、投げ放ったタマがテロリストの足に命中し、その場で倒れてしまう。

雪花「銃なんて隙をつかれて狙われても怪我にもならないわね、ほら、全部私に撃ったら?せっかくここまで溜め込んだんだから最後くらい使っておかないと勿体ないでしょう、これからお前達は一生豚箱の中で過ごすのだから・・・いや豚箱で済まないか、クスクス」

テロ「撃て――――――!!!!」

残りのテロ達が雪花に向けて集中的に銃を放った、それを全て原始支配で灰にしてしまった。

雪花「原始支配 オートアウト」

雪花の周りには金属の粉が舞っていた、その金属粉をオーラで吹きとばし、金属粉が強い衝撃を生み出し、全テロリストに命中し、沈静化に成功する。

雪花「あっけない、この世にあるものは一度全部零に出来る私にそんな物意味がないわよ、パト、こっちは終わったわよ」

ミーエル「相変わらず私の出番がない・・・私じゃなくて通訳に適した月花ちゃんを班に入れたらいいのに・・・」

パト「それをしたら賢さが偏るだろ、それに僕が帝園を使えるんだから優秀な人材は出来る限り別班で活躍して貰わないと」

パトも歩きながら雪花達の居るアジトの最深部に到着した、パトに服には埃一つついていなかった。

雪花「その中でも私を選ぶってどれだけ私の事好きなのよ~~♪も~~♪」

パト「雪花が傍に居ないのって凄く違和感あるからさ、やっぱり傍に居てくれるなら雪花かなってね、ミーエルだって僕達は強いけど無敵じゃない、馬鹿だから不祥事だってある、ミーエルは僕達の抑止力的存在だ、ミーエルの立ち位置は絶対だ、これで一番バランスが良い、現にミーエルが背後に居るから僕達は今みたいに戦える、それは多少怪我をしたり、無理をしてもミーエルがフォローしてくれるっていう安心感があるからなんだ、居るだけで役に立つってやつだな!」

ミーエル「主様も言葉が上手くなったよね~」

ミーエルは顔を赤くしながら照れる、そして自分だけ何もしてないからと倒れているテロ達を拘束して一か所に運んでいた。

・・・・・・
バハート「流石はパト君!仕事が早いね!それじゃあエジプト支部に居る防衛軍にそのテロ達を渡して証明書を貰ってきてね~♪いつもありがとうね~♪今度一緒にデートでも」ぶちん!!

スマホをスピーカーにして聞いていたパトだったが、雪花がそれを阻止する。

雪花「はい!仕事も終わった事だしエジプト観光を堪能したら帰るわよ~~!ここらの美味しい料理はっと~~♪」

パト「雪花~~喋れないんだから一人でウロウロするな~~って言うか文字もわからないだろ!」

パト達はこうして任務を終える
今回の仕事も決して楽な仕事ではなく、普通だと数か月から最悪情報を確定させるまで1年以上かけてもおかしくない相手だった、それをたった数日で終えてしまうのはパト達の能力が高いからである。

こうして実績を積む事で今まで誰からも期待されてこなかったパトは徐々に世界から信頼を勝ち取り、正義、光サイドで名を轟かせる程になっていた。

パト「さて、翻訳アプリ使って食いに行くぞ~~」

patopatoblog at 01:08│日常 
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