2022年11月05日
No.67 田舎者 フルール episode1
辺境の星、辺境の地に小さな国があった、その国は財政豊ではなかったが、民度は良く、互いに助け合い、王族も民族と協力して豪遊することなく、今ある地を一生懸命生き抜いていた。
そんな地で祀られている神が居た。
豊穣神 フルーリル
位は下級神、弱い神だが、民からの信仰によって何とか神として存在出来ている女神だった。
そのフルーリルには一人娘が居た、名はフルール。
容姿は白髪で横髪を二つ結びしている赤目の女の子だ。
フルールは田舎育ちだが、出世意欲があり、目指すは上級神のような地位の高い神になり、この国の貧困を根本的に解決したいと考えていた。
フルール「女神がこの神界で出世するのは難しい、実力はやはり男の神の方がある、女神はオーラ使用や能力の使用に長けて上位に行く神が居るのは知ってるのだけど」
フルーリル「フルール、また書物を呼んでいるのですね」
フルール「お母様、私、もっと強くなって出世したいです、どうやれば強くなれますか?」
フルーリル「困った質問ですね、私も下級神、私の可愛い民達の信仰心のおかげでなんとか私自身の能力を扱えている状態ですから、それに中級神になる事すらそれなりの才能が居るので、私には到底無理でしたし、方法と言われると皆目見当もつきません。ごめんなさい」
フルール「あ、謝らないでください!お母様!ですが私もいつかは強くなって、地位の高い神になって、この国の人達を救ってあげたい、皆凄く良い人なのに・・・」
フルーリル「そうですねその気持ちを持ってくれていればいずれ私が居なくなることがあってもこの国の愛すべき民を任せる事が出来ます。」
フルール「お母様・・・」
フルールは下級神、自身のどんな才能を持っているのかも今だに分かっていない18歳の少女である。
親が豊穣の神という事で自分自身も豊穣の神として生きていくのだとそう考え、疑わなかった。
・・・・・・
フルール「この世界はどれだけ広いんだろう・・・」
フルールは夜の山山頂に居た。
フルールが歩く先々の木々等の自然は道を譲り、フルールの歩みを妨げないように静かに動く。
フルールは座って星空を眺める。
フルール「これだけの星があるのならきっと色んな神が存在して、私が想像も出来ないような強くて美しい神も沢山いるんだろうな・・・それにひきかけ私は全然・・・」
フルールは自分のどうにか出世したいという気持ちと、どうしても出世する方法がわからないという気持ちで心を苦しめていた。
人間界でもあるが、地方に住む人は大きな企業に入り、どんどん地位を上げたいと理想を持っても、
それを満たすための環境が中々存在せず、地方の特に環境が整っていない地域で条件を得るのは至難の業である。特に思って居ても一人の力では間違いなく不可能。ある程度の学力や実力はあってもその努力が実を結ぶのはごくわずかの可能性なのである。
フルールも同じで、出世して、もっと地位を上げたくても環境がないのだ、
環境が無いからそれ以上の存在になれない上に、その上というものを想像もつかないのだ。
故にフルールは夢は持っていても今後、自分が今よりも上に行くのは不可能と、夢を持つのと同時に諦めも混ざっていた。故にフルールの心の中には虚しさがあった。
フルール「せめて、自分の事がわかれば自分でその才能を磨くことも出来るのに・・・まあ、私はお母様の子、豊穣の神なのは間違いないのだから、これからもお母様と共に民に恵を届けるのが私の神生なんだよね」
フルールはそう自分に言い聞かせ、なんとか納得させる。
そして星々が見える山の山頂で一通り心を落ち着かせたフルールは自身を祀る場所に戻る。
フルール「あ、流れ星」
暗い森を照らす星々の光に素早く動く光をフルールの眼に止まる。
フルール「いいなぁ、あの流れ星はきっと色んな世界を駆け巡ってるんだろうなぁ、私も行ってみたいよ」
フルールは流れ星に対し、自身の夢を漏らしてしまう。
・・・・・・
翌日
フルールはいつも通り、参拝に来る民に恵を与える母の姿を背後から眺める。
フルール(私はお母様の今行っている事ですら出来ない、まずは目先の事くらい出来ないとただ上に上がろうなんて無理な話だよね!)
そんないつも通りの日常を過ごしていた。
だがそんな平穏な日常は終わりを迎えた。
それは王都と呼ばれるフルール達の星では一番大きな国家からの応援要請だった。
王都中級神「フルーリル、お主の豊穣の力で王都の民を救ってほしい!今この星の神々は宇宙外生命体の対処で追われているのだ!」
フルールにとって聞きなれない言葉だった。
宇宙外生命体?王都?そんな事を考えていたが、何よりこの状況で母親がこの国から一時的でも離れてしまうとこの国の民は貧困に陥る可能性がある。
フルール「お母様!この国の民は大丈夫なのでしょうか?」
フルーリル「すぐに変化は起こりません、数か月はおそらく、私の恩恵が残ると思います、ですが、もし長丁場になれば・・・」
フルーリルは王都から来た中級神に聞く。
フルーリル「その宇宙外生命体との交戦状況は現在どのようになって居られるのでしょうか?」
王都中級神「私達中級神でも正直厳しい相手だ、最高神様は今他星の神々に応援要請を出してはいるが・・・」
フルーリル「無償、もしくは相手に満足いくほどの報酬を容易できないと・・・」
王都中級神「そうだ、だがこの問題はこのエリアを統括する上級神様の耳にも入っておられるはず、もし運が良ければあの【帝国】が動いてくださるかもしれん」
フルーリル「帝国?そこはどこの星の国なのでしょうか?」
王都中級神「帝国は人々の国ではない、神々の国だ、しかも強い特色でな【女神大国 エウレカ帝国】王都に入れるのも女神のみ、そしてその帝国で出世するのも女神のみ、とことん女神を優遇した国だ、だが国家勢力と規模は世界一だ、確かこのエリアの上級神も帝国在籍だったはずだからな・・・」
フルールは母親と中級神の話を聞いて驚いた。
フルール(女神大国 エウレカ帝国・・・そんな神々の国があるなんて・・・しかもこの人が中級神・・・凄いオーラ量・・・今まで見て来たどの生命体よりも力強い・・・いやそれよりも!)
フルール「その、無礼を承知でお聞きしたいのですが、王都中級神様はそのエウレカ帝国に所属していないのですか?」
王都中級神「所属は不可能だ、我は男、しかも中級神だ、エウレカ帝国に所属する条件は【上級神以上の女神】正規所属を手に入れるだけでもそのような条件だ、上には上が居る、我などこの星だからこうやって大きな地位を持ってはいるが、世界規模になると我はなんとも微力なものか・・・」
フルール(凄い!凄い!この王都中級神様ですらも微力、そしてこの星含め多くの星を統括している上級神様ですらエウレカ帝国に所属するのが精一杯!世界はこんなにも広いのか・・・)
フルールは感銘を受けていた、世界の広さに、そして中級神の明確な力と、上級神という神の規模の大きさに、そしてエウレカ帝国、フルールの心は緊急事態だというのに高揚していた。
フルーリル「わかりました、娘のお話にお付き合いいただきありがとうございます」
王都中級神「なに、偉そうにするだけが上ではない、協力し、手助けしあえるのが神々だ、人々と同じことをしていてはダメなのだ」
フルーリル「そうですね、わかりました、王都中級神様の使命を受けます、明日には出発し、王都に向かいます、どうか中級神様もお気をつけてください」
王都中級神「ご協力感謝します、では私はこれで」
そういうと王都中級神はフルーリル達の国から立ち去った。
この話は神々の間の話のため民は知る余地もなかったが、間違いなくこの星では宇宙外生命体が居るため、星の危機に陥っているのは確かだった。
フルーリル「フルール、私が留守の間、お願いしますね」
フルール「お母様もお気をつけて、民は私の力でどうにか守ります!」
フルールはフルーリルの意思を継いだ。
そんな地で祀られている神が居た。
豊穣神 フルーリル
位は下級神、弱い神だが、民からの信仰によって何とか神として存在出来ている女神だった。
そのフルーリルには一人娘が居た、名はフルール。
容姿は白髪で横髪を二つ結びしている赤目の女の子だ。
フルールは田舎育ちだが、出世意欲があり、目指すは上級神のような地位の高い神になり、この国の貧困を根本的に解決したいと考えていた。
フルール「女神がこの神界で出世するのは難しい、実力はやはり男の神の方がある、女神はオーラ使用や能力の使用に長けて上位に行く神が居るのは知ってるのだけど」
フルーリル「フルール、また書物を呼んでいるのですね」
フルール「お母様、私、もっと強くなって出世したいです、どうやれば強くなれますか?」
フルーリル「困った質問ですね、私も下級神、私の可愛い民達の信仰心のおかげでなんとか私自身の能力を扱えている状態ですから、それに中級神になる事すらそれなりの才能が居るので、私には到底無理でしたし、方法と言われると皆目見当もつきません。ごめんなさい」
フルール「あ、謝らないでください!お母様!ですが私もいつかは強くなって、地位の高い神になって、この国の人達を救ってあげたい、皆凄く良い人なのに・・・」
フルーリル「そうですねその気持ちを持ってくれていればいずれ私が居なくなることがあってもこの国の愛すべき民を任せる事が出来ます。」
フルール「お母様・・・」
フルールは下級神、自身のどんな才能を持っているのかも今だに分かっていない18歳の少女である。
親が豊穣の神という事で自分自身も豊穣の神として生きていくのだとそう考え、疑わなかった。
・・・・・・
フルール「この世界はどれだけ広いんだろう・・・」
フルールは夜の山山頂に居た。
フルールが歩く先々の木々等の自然は道を譲り、フルールの歩みを妨げないように静かに動く。
フルールは座って星空を眺める。
フルール「これだけの星があるのならきっと色んな神が存在して、私が想像も出来ないような強くて美しい神も沢山いるんだろうな・・・それにひきかけ私は全然・・・」
フルールは自分のどうにか出世したいという気持ちと、どうしても出世する方法がわからないという気持ちで心を苦しめていた。
人間界でもあるが、地方に住む人は大きな企業に入り、どんどん地位を上げたいと理想を持っても、
それを満たすための環境が中々存在せず、地方の特に環境が整っていない地域で条件を得るのは至難の業である。特に思って居ても一人の力では間違いなく不可能。ある程度の学力や実力はあってもその努力が実を結ぶのはごくわずかの可能性なのである。
フルールも同じで、出世して、もっと地位を上げたくても環境がないのだ、
環境が無いからそれ以上の存在になれない上に、その上というものを想像もつかないのだ。
故にフルールは夢は持っていても今後、自分が今よりも上に行くのは不可能と、夢を持つのと同時に諦めも混ざっていた。故にフルールの心の中には虚しさがあった。
フルール「せめて、自分の事がわかれば自分でその才能を磨くことも出来るのに・・・まあ、私はお母様の子、豊穣の神なのは間違いないのだから、これからもお母様と共に民に恵を届けるのが私の神生なんだよね」
フルールはそう自分に言い聞かせ、なんとか納得させる。
そして星々が見える山の山頂で一通り心を落ち着かせたフルールは自身を祀る場所に戻る。
フルール「あ、流れ星」
暗い森を照らす星々の光に素早く動く光をフルールの眼に止まる。
フルール「いいなぁ、あの流れ星はきっと色んな世界を駆け巡ってるんだろうなぁ、私も行ってみたいよ」
フルールは流れ星に対し、自身の夢を漏らしてしまう。
・・・・・・
翌日
フルールはいつも通り、参拝に来る民に恵を与える母の姿を背後から眺める。
フルール(私はお母様の今行っている事ですら出来ない、まずは目先の事くらい出来ないとただ上に上がろうなんて無理な話だよね!)
そんないつも通りの日常を過ごしていた。
だがそんな平穏な日常は終わりを迎えた。
それは王都と呼ばれるフルール達の星では一番大きな国家からの応援要請だった。
王都中級神「フルーリル、お主の豊穣の力で王都の民を救ってほしい!今この星の神々は宇宙外生命体の対処で追われているのだ!」
フルールにとって聞きなれない言葉だった。
宇宙外生命体?王都?そんな事を考えていたが、何よりこの状況で母親がこの国から一時的でも離れてしまうとこの国の民は貧困に陥る可能性がある。
フルール「お母様!この国の民は大丈夫なのでしょうか?」
フルーリル「すぐに変化は起こりません、数か月はおそらく、私の恩恵が残ると思います、ですが、もし長丁場になれば・・・」
フルーリルは王都から来た中級神に聞く。
フルーリル「その宇宙外生命体との交戦状況は現在どのようになって居られるのでしょうか?」
王都中級神「私達中級神でも正直厳しい相手だ、最高神様は今他星の神々に応援要請を出してはいるが・・・」
フルーリル「無償、もしくは相手に満足いくほどの報酬を容易できないと・・・」
王都中級神「そうだ、だがこの問題はこのエリアを統括する上級神様の耳にも入っておられるはず、もし運が良ければあの【帝国】が動いてくださるかもしれん」
フルーリル「帝国?そこはどこの星の国なのでしょうか?」
王都中級神「帝国は人々の国ではない、神々の国だ、しかも強い特色でな【女神大国 エウレカ帝国】王都に入れるのも女神のみ、そしてその帝国で出世するのも女神のみ、とことん女神を優遇した国だ、だが国家勢力と規模は世界一だ、確かこのエリアの上級神も帝国在籍だったはずだからな・・・」
フルールは母親と中級神の話を聞いて驚いた。
フルール(女神大国 エウレカ帝国・・・そんな神々の国があるなんて・・・しかもこの人が中級神・・・凄いオーラ量・・・今まで見て来たどの生命体よりも力強い・・・いやそれよりも!)
フルール「その、無礼を承知でお聞きしたいのですが、王都中級神様はそのエウレカ帝国に所属していないのですか?」
王都中級神「所属は不可能だ、我は男、しかも中級神だ、エウレカ帝国に所属する条件は【上級神以上の女神】正規所属を手に入れるだけでもそのような条件だ、上には上が居る、我などこの星だからこうやって大きな地位を持ってはいるが、世界規模になると我はなんとも微力なものか・・・」
フルール(凄い!凄い!この王都中級神様ですらも微力、そしてこの星含め多くの星を統括している上級神様ですらエウレカ帝国に所属するのが精一杯!世界はこんなにも広いのか・・・)
フルールは感銘を受けていた、世界の広さに、そして中級神の明確な力と、上級神という神の規模の大きさに、そしてエウレカ帝国、フルールの心は緊急事態だというのに高揚していた。
フルーリル「わかりました、娘のお話にお付き合いいただきありがとうございます」
王都中級神「なに、偉そうにするだけが上ではない、協力し、手助けしあえるのが神々だ、人々と同じことをしていてはダメなのだ」
フルーリル「そうですね、わかりました、王都中級神様の使命を受けます、明日には出発し、王都に向かいます、どうか中級神様もお気をつけてください」
王都中級神「ご協力感謝します、では私はこれで」
そういうと王都中級神はフルーリル達の国から立ち去った。
この話は神々の間の話のため民は知る余地もなかったが、間違いなくこの星では宇宙外生命体が居るため、星の危機に陥っているのは確かだった。
フルーリル「フルール、私が留守の間、お願いしますね」
フルール「お母様もお気をつけて、民は私の力でどうにか守ります!」
フルールはフルーリルの意思を継いだ。
