ビリアン
2022年09月10日
No.28 アランの噂?
監獄塔では四凶と呼ばれる幹部が存在する。
混沌のアラン
饕餮のシヴウェン
窮奇のイアン
橈扤のビリアン
その4人の中で最高権力を持つのがアラン、地球防衛軍第六部隊の隊長である。
世界の極悪人を収監しているため、近くの街の住人にさえ情報を与える所か、威圧的な態度を示し、少しでも探りを入れようものなら防衛軍の権力を行使して逮捕する、そこまでの徹底ぶりである。
そんな監獄塔の中でとある噂があった。
・アランはイアンには気がある?
正直言うと誰もツッコめない内容だった。
あのビリアンでさえ空気を読んで様子を伺っている程だった。
ビリアン「どう思うよシヴウェン、俺はもうデキちまったんじゃないかと思ってんだけど」
シヴウェン「ずっとこの施設に居ますからね、若い男女がずっと居ればそうなるという可能性も考えてはいましたが・・・」
ビリアン「ああ、俺は祝福するぜ、だけどそれは確信を得たらの話だ、変なお節介でアランとイアンの関係が気まずくなるのもアレだしな」
シヴウェン「そうですね、困りました、だってイアンがまったくそんな気なさそうですからね」
二人の懸念はイアンだった。
イアンがどう見ても普通であり、アランに対して別に特別な行動を取ったり、言動が柔らかくなったりなどの恋する乙女の特徴がまったく見当たらないのだ。
それに対してアランは
・・・・・・
アラン「イアン、今日の囚人相手はどうだった?」
イアン「ん~~、ダメね、爪を全部剥いだ程度じゃ喋らないわね、次は彫刻刀で文字通り身を削りながら聞いてみようと思うわ」暗黒笑み
アラン「お・・・おう、イアンはそういう仕事大丈夫なのか?」
イアン「?、ええ、まあ最初イメージしていた仕事とは違うけど、別に嫌ってことは」
アラン「嫌なら俺がいつでも役割を変えるからな!絶対に溜めないでくれ」
イアン「ええ、優しいのね、アラン、任せて、本当に辛くなったらちゃんと相談するから」
アラン「ああ、イアンがそれでいいなら俺は応援する」
・・・・・・
ビリアン「やっぱり俺達と比べるとなんか凄く甘いよな?」
シヴウェン「ですね、まず信頼はしてくれてますが、あそこまで親身ではないですね」
ビリアン「もしかして片思いか?!イアンが副隊長になって一緒に居る機会が今までより増えたからな!アランも大学卒業して間もない若造!性欲に身を委ねて恋する年頃だ!つまりそういうアピールって可能性も!!」
シヴウェン「ちなみにビリアンにそんな時期があったのですか?」
ビリアン「ないな!強いて言うな天野江が強かったから喧嘩売ったら殴られてゲボッたくらいだ!」
シヴウェン「はぁ、脳筋思考・・・」
・・・・・・
アランは監獄塔で唯一外を眺める場所で黄昏ていた。
ビリアン「囚人が自ら自殺する場所で黄昏てんな、最高にカオスって奴だな、流石混沌、名前通りだ」
シヴウェン「誰が上手い事を言えと、ちょっと関心してしまったじゃないですか」
ビリアン「それでなんで俺はまたお前と隠れてんだ?」
シヴウェン「わかりませんか?待ち合わせですよ!!」
ビリアン「お前がか?さっさと行ってやれよ?」
シヴウェン「イアンですよ!」
ビリアン「なんでわかるんだよ?」
シヴウェン「実は会う約束をしていたのを聞いてしまいまして」
ビリアン「会うって、あんな縁起の悪い場所でか?センスを問われたらマイナス100点だぞ、だって待ち合わせ場所が監獄塔一の自殺スポットだぞ?!心中でもするのかよ!」
シヴウェン「落ち着いてください、そもそもこの監獄塔に縁起の良い場所なんてないでしょう!」
ビリアン「てことはだ!あいつらここでデートするってなってもあんなイカれた囚人達を横目に歩くのか?いくらなんでもイカレすぎだろ、俺でもビビるわ、あれか?囚人を動物園の猿とでも見立ててんのか?」
シヴウェン「私に聞かないでください!来ました!!」
シヴウェンの言う通り、アランの所にイアンが現れた。
・・・・・・
イアン「何?アラン?」
アラン「イアン、聞きたいことがあるんだ。」
ビリアン「告白かよ!ここでか!トラウマクラスだな!!」
シヴウェン「声大きいですよ!そのデカい図体もちゃんと隠してください!」
二人は隠れてコソコソと二人を観察していた。
そしてアランは喋る。
アラン「一度ここに落ちたんだってな、ちゃんと能力無効化装置は作動していたか?」
イアン「・・・(嫌な思い出思い出し中)」
ビリアン「なんて言ってる?」
シヴウェン「聞き取れませんね」
アラン「そういう風にみちずれにされる事もあるからな、【能力無効化装置】の使いどころを考えないといけないな」
イアン「そ、そうね・・・」
ビリアン「くっそ!わからん!」
シヴウェン「あれですかね、今までのなり染めを話してるとか?」
ビリアン「めんどくさいな!というかそんな話す程いい思い出あるか?」
アラン「後は引きずり降ろされたというのも問題だな、以前から確かに、この塀は低いと思っていた、安全に配慮出来ていなかったかもしれないな、せっかく綺麗な景色を見る事が出来る場所なのにな」
イアン「アランはいつもここで景色を見るの?」
アラン「いや、でも風に当たりたい時はあるな、監獄塔は嫌な空気で充満してるからな」
イアン「そうね、空気で言うなら最低クラスね」
アラン「ああ、そんな劣悪な職場環境だからな、隊員を補充して俺達の仕事分担は軽減したが、その分隊員達のケアが必要となってくる、これは俺が隊長として試される時なんだ、頑張らないといけないな」
アランは遠くを見る、イアンも副隊長、いつまでも導かれるままではいけない、イアンが副隊長なら隊長のアランを支え、一緒に隊員達を引っ張っていかなくてはならない。
イアン「そうね、私も副隊長だし、私も協力するわ、アラン、だから私にもしっかり相談して頂戴。」
アラン「ああ、今後もこうして呼び出して話を聞いてもらうことがあると思う、時間を取らせて悪いと思うが、よろしく頼む、幹部達とはもちろんだが、今はイアンが副隊長、一番頼りに出来る存在だからな。」
アランはイアンに対して微笑みかける、そんなアランの顔を見て、イアンも頑張らないとと笑顔を向ける。
アラン「よし、それじゃあもう一点気になる所があるから一緒に見て貰っていいか?」
イアン「ええ!力になるわ!」
そうしてアランとイアンは監獄塔環境改善に向けて一緒に現場調査を行った。
そうとは知らずに壁でコソコソと見ていた二人は
ビリアン「おい、あれ絶対告白じゃね?二人共いい笑顔だったぞ!」
シヴウェン「お、落ち着きなさいビリアン!まだ確定したわけじゃないですよ!」
ビリアン「馬鹿か!その後二人で監獄塔デートしに行ったじゃねえか!!縁起でもないデートスポットNo.1のここでだぞ!どんな神経してんだろうな!」
シヴウェン「そもそも告白ではなかったのでは?」
こうして誤解が誤解を生み、噂は独り歩きしていく・・・
混沌のアラン
饕餮のシヴウェン
窮奇のイアン
橈扤のビリアン
その4人の中で最高権力を持つのがアラン、地球防衛軍第六部隊の隊長である。
世界の極悪人を収監しているため、近くの街の住人にさえ情報を与える所か、威圧的な態度を示し、少しでも探りを入れようものなら防衛軍の権力を行使して逮捕する、そこまでの徹底ぶりである。
そんな監獄塔の中でとある噂があった。
・アランはイアンには気がある?
正直言うと誰もツッコめない内容だった。
あのビリアンでさえ空気を読んで様子を伺っている程だった。
ビリアン「どう思うよシヴウェン、俺はもうデキちまったんじゃないかと思ってんだけど」
シヴウェン「ずっとこの施設に居ますからね、若い男女がずっと居ればそうなるという可能性も考えてはいましたが・・・」
ビリアン「ああ、俺は祝福するぜ、だけどそれは確信を得たらの話だ、変なお節介でアランとイアンの関係が気まずくなるのもアレだしな」
シヴウェン「そうですね、困りました、だってイアンがまったくそんな気なさそうですからね」
二人の懸念はイアンだった。
イアンがどう見ても普通であり、アランに対して別に特別な行動を取ったり、言動が柔らかくなったりなどの恋する乙女の特徴がまったく見当たらないのだ。
それに対してアランは
・・・・・・
アラン「イアン、今日の囚人相手はどうだった?」
イアン「ん~~、ダメね、爪を全部剥いだ程度じゃ喋らないわね、次は彫刻刀で文字通り身を削りながら聞いてみようと思うわ」暗黒笑み
アラン「お・・・おう、イアンはそういう仕事大丈夫なのか?」
イアン「?、ええ、まあ最初イメージしていた仕事とは違うけど、別に嫌ってことは」
アラン「嫌なら俺がいつでも役割を変えるからな!絶対に溜めないでくれ」
イアン「ええ、優しいのね、アラン、任せて、本当に辛くなったらちゃんと相談するから」
アラン「ああ、イアンがそれでいいなら俺は応援する」
・・・・・・
ビリアン「やっぱり俺達と比べるとなんか凄く甘いよな?」
シヴウェン「ですね、まず信頼はしてくれてますが、あそこまで親身ではないですね」
ビリアン「もしかして片思いか?!イアンが副隊長になって一緒に居る機会が今までより増えたからな!アランも大学卒業して間もない若造!性欲に身を委ねて恋する年頃だ!つまりそういうアピールって可能性も!!」
シヴウェン「ちなみにビリアンにそんな時期があったのですか?」
ビリアン「ないな!強いて言うな天野江が強かったから喧嘩売ったら殴られてゲボッたくらいだ!」
シヴウェン「はぁ、脳筋思考・・・」
・・・・・・
アランは監獄塔で唯一外を眺める場所で黄昏ていた。
ビリアン「囚人が自ら自殺する場所で黄昏てんな、最高にカオスって奴だな、流石混沌、名前通りだ」
シヴウェン「誰が上手い事を言えと、ちょっと関心してしまったじゃないですか」
ビリアン「それでなんで俺はまたお前と隠れてんだ?」
シヴウェン「わかりませんか?待ち合わせですよ!!」
ビリアン「お前がか?さっさと行ってやれよ?」
シヴウェン「イアンですよ!」
ビリアン「なんでわかるんだよ?」
シヴウェン「実は会う約束をしていたのを聞いてしまいまして」
ビリアン「会うって、あんな縁起の悪い場所でか?センスを問われたらマイナス100点だぞ、だって待ち合わせ場所が監獄塔一の自殺スポットだぞ?!心中でもするのかよ!」
シヴウェン「落ち着いてください、そもそもこの監獄塔に縁起の良い場所なんてないでしょう!」
ビリアン「てことはだ!あいつらここでデートするってなってもあんなイカれた囚人達を横目に歩くのか?いくらなんでもイカレすぎだろ、俺でもビビるわ、あれか?囚人を動物園の猿とでも見立ててんのか?」
シヴウェン「私に聞かないでください!来ました!!」
シヴウェンの言う通り、アランの所にイアンが現れた。
・・・・・・
イアン「何?アラン?」
アラン「イアン、聞きたいことがあるんだ。」
ビリアン「告白かよ!ここでか!トラウマクラスだな!!」
シヴウェン「声大きいですよ!そのデカい図体もちゃんと隠してください!」
二人は隠れてコソコソと二人を観察していた。
そしてアランは喋る。
アラン「一度ここに落ちたんだってな、ちゃんと能力無効化装置は作動していたか?」
イアン「・・・(嫌な思い出思い出し中)」
ビリアン「なんて言ってる?」
シヴウェン「聞き取れませんね」
アラン「そういう風にみちずれにされる事もあるからな、【能力無効化装置】の使いどころを考えないといけないな」
イアン「そ、そうね・・・」
ビリアン「くっそ!わからん!」
シヴウェン「あれですかね、今までのなり染めを話してるとか?」
ビリアン「めんどくさいな!というかそんな話す程いい思い出あるか?」
アラン「後は引きずり降ろされたというのも問題だな、以前から確かに、この塀は低いと思っていた、安全に配慮出来ていなかったかもしれないな、せっかく綺麗な景色を見る事が出来る場所なのにな」
イアン「アランはいつもここで景色を見るの?」
アラン「いや、でも風に当たりたい時はあるな、監獄塔は嫌な空気で充満してるからな」
イアン「そうね、空気で言うなら最低クラスね」
アラン「ああ、そんな劣悪な職場環境だからな、隊員を補充して俺達の仕事分担は軽減したが、その分隊員達のケアが必要となってくる、これは俺が隊長として試される時なんだ、頑張らないといけないな」
アランは遠くを見る、イアンも副隊長、いつまでも導かれるままではいけない、イアンが副隊長なら隊長のアランを支え、一緒に隊員達を引っ張っていかなくてはならない。
イアン「そうね、私も副隊長だし、私も協力するわ、アラン、だから私にもしっかり相談して頂戴。」
アラン「ああ、今後もこうして呼び出して話を聞いてもらうことがあると思う、時間を取らせて悪いと思うが、よろしく頼む、幹部達とはもちろんだが、今はイアンが副隊長、一番頼りに出来る存在だからな。」
アランはイアンに対して微笑みかける、そんなアランの顔を見て、イアンも頑張らないとと笑顔を向ける。
アラン「よし、それじゃあもう一点気になる所があるから一緒に見て貰っていいか?」
イアン「ええ!力になるわ!」
そうしてアランとイアンは監獄塔環境改善に向けて一緒に現場調査を行った。
そうとは知らずに壁でコソコソと見ていた二人は
ビリアン「おい、あれ絶対告白じゃね?二人共いい笑顔だったぞ!」
シヴウェン「お、落ち着きなさいビリアン!まだ確定したわけじゃないですよ!」
ビリアン「馬鹿か!その後二人で監獄塔デートしに行ったじゃねえか!!縁起でもないデートスポットNo.1のここでだぞ!どんな神経してんだろうな!」
シヴウェン「そもそも告白ではなかったのでは?」
こうして誤解が誤解を生み、噂は独り歩きしていく・・・
patopatoblog at 04:56|Permalink
