No.172 奉園(ミニステエデン)│No.174 世界王が生まれる瞬間(微R18)

2025年07月03日

No.173 奏星の指揮力

今日は数日に掛けて汚染されたERRORの駆除出張だった。

奏星「また当分は気が抜けませんね」

雪花「仕方ないわよ、専攻部隊はそういう部隊なんだから、今回はトールちゃんとロートさんを呼んでるから早く仕事が終わる事を願いましょう、そのためにも私も頑張らないと!」

雪花と奏星は更衣室で原祖聖戦女神(オリジンセントヴァルキリー)の制服に着替えていた。

雪花「正直トールちゃんとロートさんを同じ現場に持っていくのは抵抗あるけど、状況が状況だからね、奏星さんも大変だと思うけど指揮よろしくね」

奏星「大丈夫です!任せてください!」

雪花と奏星は着替え終わり、世間話をしながら宇宙船に乗る。

・・・・・・
トール「来るのは良いけど邪魔しないでよね、僕こんなことで始末書とか書かされるの不本意なんだからさ」

ロート「安心しろ、お前とは真逆の配置にしてもらうつもりだ!お前も自分のテリトリーだけで仕事するんだな!絶対に私の仕事エリアに入って来るんじゃないぞ!」

トールとロートは言い合いをしていた、雪花はその状況を見て頭を抑える。

雪花「もう喧嘩してるし、というかテリトリーとかないから!臨機応変に動いてもらうからね!トールちゃんは勢力が固まっている所を集中的に狙ってほしいし、ロートさんは相手の情報をいち早く集めて駆除対応の方針を早く固めるために前半戦は多くの情報収集をしてもらいたいし、お互いが一部のエリアなんて事は絶対にあり得ないわ、互いに尊重しあってもらわないと!」

トール「でもこいつ平気で私の攻撃エリアに残るんだよ!馬鹿だよ!自殺志願者だよ!」

ロート「私が辞めろと言ってもお前が辞めないだろ!お前は快楽殺神者じゃないか!」

雪花「そうならないためにも!!!今回も奏星さんの言う事を絶対に聞いてね!さっき言った直後に言うと矛盾になるけど、別にトールちゃんがロートさんの言う事を聞きたくないならそれでいい!でも奏星さんの指令を聞けないなら始末書だけじゃ済まないわよ」

トールは雪花の説教に渋々頷く、ロートは自身の仕事に支障が無ければ文句が無いタイプのため、雪花の言葉を素直に受け入れる。

雪花「ほら、ロートさんは原祖聖戦女神(オリジンセントヴァルキリー)に入っての初任務なんだからお願いね!私すっごく期待してるから!ずっと欲しかった神材だったからね!」

ロート「私をお高く評価してくれるのは構わないが、それなりに私のやり方を尊重してくれなければ結果を満足に提供出来ないとだけは認識しててくれ」

奏星「勿論です、皆さんが自分が一番活躍出来る仕事をしたいと考えています、勿論私もその考えには賛成ですし、極力そうさせてもらいたいと考えていますよ」

しっかりと制服を着こなしている奏星が三人の前に現れる。

トール「やっぱり仕事となると服は脱がないんだな」

奏星「仕事はしっかりします、むしろ仕事から解放された時に身も心も解放するのが心地いいんですよ、常に解放していたらそれだけでは満足出来なくなります、適度に自分を縛る事も必要なんですよ、トールさん」

トール「僕とは逆だね!仕事以外では暴れられないからウズウズしてるけど仕事になると暴れられるからドカン!!って解放出来るからね!」

奏星「そうですね!それと同じです!一気に解放するのが快楽なんですよね♪」

宇宙船は目的の星に到着した、今回は帝国の星から近い星だったため、移動時間はそうそうかからなかった。

・・・・・・

宇宙船は星に着陸はせずに空に浮遊している。
それは大地がもし汚染されている場合乗っ取られる恐れがあるからだ。

過去帝国を襲ったERRORが城内に侵入してきた経路は地下だった、だが空なら上から下まで管理が行き届く。

宇宙船の扉が開く、そして雪花は大地を見る、するとそこには黒いネバネバした生き物が大量に徘徊していた、それは一瞬見ただけでは分からず、大地一体が黒い何かで覆われているように見える、だが目を凝らしてみると大量のERRORがウジャウジャと移動しているのがわかった。

奏星「では・・・指揮を開始します。」

奏星の表情が変わる、目の光を無くし、無表情になる。

ロート(天野江 奏星、地球から来た元人間の神、力は下級神クラスで弱い、だが原祖聖戦女神(オリジンセントヴァルキリー)の癖の強いメンバーもそうだが、専攻部隊全員が奏星の指揮に反対しない、そもそも奏星が専攻部隊の副総長であることに誰も疑問を抱かない、それが疑問だ、実力重視の部隊が弱者を認めるなんてあり得ない、ましては下級神、ここはお手並み拝見といこうか)

奏星「ERRORの種類は7種類、下級ERROR、数はおよそ4000万体強、一度張り付くと汚染が開始し、消滅する恐れが多いため、遠距離攻撃で様子を見ましょう、それでは遠距離部隊、作戦名【多彩】開始」

奏星が指揮をすると宇宙船の甲板に訳500体の神が各自別々の性質を持つ能力を放つ。

奏星「互いに干渉しないように放て」

奏星の合図で一斉に殲滅が開始される。

空からは多種多様な攻撃が降り注ぐ、統一性のない多くの色に溢れた攻撃が星全土を覆うように地上に落下していく、そして次々と攻撃がERRORを襲う。

雪花「攻撃成功、奏星、次だ」

奏星「イメージを全員に送ります」

奏星が淡く輝く、すると奏星の頭の中のイメージが全員に伝達する、頭の中で空間が展開される感覚だった。

奏星「ダメージに成功した攻撃は19弾、その配置と性質を送りました、その結果に基づいて班を再編成します、実際にダメージを与える班、一点に集める誘導班、この2部隊で確実に攻撃を当て続けてください」

奏星はトールを見る

奏星「トール、貴女の攻撃は通用します、一点にERRORが固まったら遠慮なく攻撃してください、一撃目は大地が損傷しても問題ありません、ただし、二撃目以降は一撃目で抉った場所とは違う箇所で攻撃を続行してもらいます、そして私が指示を出すまで二撃目以降の攻撃で大事を抉る事は禁止します」

トール「おっけ~~」

奏星は次にロートを見る

奏星「ロート、貴女は二班とは別の動きをして貰います、トールの一撃目で抉った大地で情報を集めなさい、ERRORの性質、大地の汚染度、大気汚染度、ERRORの生活習慣まで分かれば攻略範囲が明確になります、助手を20名容易します、その者に荷物を運ばせます、ロートは現地で即座に解析を」

ロート「わかった」

ロート(ほう、私は仕事に集中させ、雑用は全て隊員にやらせるのか、効率が良いな)

ロート「私の知識は専門的なものだが、それらを理解できる部隊員が20名もいるのか?」

奏星「随時私がアシストします」

奏星はそう言うとロートの方に向かずに雪花を見た

奏星「雪花、貴女は待機です、ある程度の情報が揃えば一斉総滅を開始します、その時に原始支配を大地に大量に流してください、その効果範囲の確認とERRORを集める作業はこちらで行います」

雪花「わかったわ、なら皆!いち早く帰れるように頑張ってきなさい!!」

雪花の号令を合図に部隊員は各自大地に向けて飛び出していった。

・・・・・・
作戦は順調に進んだ。

トール率いる攻撃班は誘導班が各所に集めたERRORに対して一斉攻撃を始めていた、最も多い場所にトールが攻撃し、指令通りに大地を大きく抉った。

それを確認したロートが大地に降り立ち調査の準備を始める、ERRORの一部を集めさせている間に機械を設置し、汚染調査を開始したロート。

ロート(思ったよりも汚染度が高いな、何種類か浄化できるフィルターを持ってくる必要があるな、だがあいつらに種類がわかるのか?)

ロートがそう考えたすぐに部隊員が「フィルター150種類ですね!持ってきます!」とロートが指示していないのに部隊員がロートの前に現れ願った事を実行してくれた。

ロート(まさかこれが奏星が言っていたフォロー・・・下級神と侮っていたが・・・流石だな、仕事が凄くやりやすい、この環境に一度慣れてしまったら他の部隊での仕事がストレスになるだろうな)

ロートが調査を進め、ある程度の結果が出た事で自動的に全部隊員に情報が流れる。
そして脳内で指示が届く。

奏星(このエリア内にERRORを集めます、地中に居るERRORを地表に近づけるために誘導班はオーラを大量放出、20秒後に宇宙船に帰還、攻撃部隊も誘導部隊が帰還した事を確認した後、帰還してください、終わらせます。)

・・・・・・
奏星の指示通りに現場は動いた、そして部隊員全員が宇宙船に戻った事を確認した奏星が雪花のみを星に残し、宇宙船を星外に出してしまう。

雪花は宇宙船から飛び降りた勢いのまま原始剣を構える、そして全力の一撃を大地に向けて放つ!!

すると地中に居たERRORが一斉に地上に出て来た!
その数は最初に地上を張っていた数の約4倍!!雪花の周りは黒一色に染められていく中、空から無数の光が降り注いだ。

奏星「星に願いを・・・シューティングスター」

奏星はオーラを使ったわけではない、ただ星々に願った、するとそれに答えるように星々は光輝き、星のエネルギーを奏星が求めるエリア一点に攻撃を放つ、その数はなんと5984正(10の40乗)の光が一つの星に降り注ぐ、威力は奏星が願う事で威力が上がり続ける。

星々の攻撃は雪花を避けて一斉に放たれる。
ERRORは木っ端微塵に跡形なく消え去る。

雪花「相変わらずの馬鹿攻撃範囲と馬鹿攻撃威力・・・お疲れ様、一日で全部終わったじゃない」

数日かかると思われていたERROR討伐は1日で全てが完了した。

その後宇宙船は再度星の内部に戻り、ロートに最終調査を行わせ、ERRORの残りが無いかを確認させた。

結果ERRORは確実に全て殲滅されている事がわかり、専攻部隊の任務は完了した。
ここから別部隊の仕事になるため、雪花達は帝国に戻った。

・・・・・・
雪花「どうだった、ロートさん、奏星の仕事っぷりは?」

ロート「正直に言わせてもらうと・・・副総長に最もふさわしいと認めざるを得ない、いや、本音を言わせてもらうと私が護衛部隊の副総長をしていた頃よりも全然仕事が出来ている、私がいかにも副総長して力が不充分だったかがわかって・・・恥ずかしいと感じたな・・・」

雪花「適材適所だよ、奏星は私達みたいに現場に立つ事は出来ない、扱える技もあんな馬鹿みたいな攻撃だし、運よく司令塔の仕事が天職だった、だから副総長として私の隣に居て貰ってるの、私は現場でしか活躍出来ないから、馬鹿で視野が狭いから皆のめんどうは見れないしね」

ロート「それを全面的に任せられるトップも私は素晴らしいと思うぞ、私は」

雪花「私が完璧ならいいけど、不充分だらけだから、皆から力を貸してもらわないとまともに仕事も出来ないの、私は、だから原祖聖戦女神(オリジンセントヴァルキリー)はある意味私が出来ない事を代わりいやってもらうためのメンバーと見て貰ってもいいかな、誰も代わりが効かない、ロートさんはトールちゃんと同じ動きは出来ないし、他の子と同じ動きは出来ない、それは他の子も同じ、ロートさんの専門知識は誰も真似できない、だから私は欲しかった。」

雪花はロートの顔を見つめる

雪花「期待してるわ、私達が出来ない分野で助けて、そうすれば皆が笑顔でいられるから」

ロート「ああ、わかった」

二人は満足そうに微笑む、奏星は司令塔の仕事の後は脳が極度の疲労状態になるため深い睡眠に入っていた。

雪花「今回は1日だけだから1日睡眠かな、司令塔モードになった時間分睡眠が必要となるから長丁場の現場の後になると奏星さんも最悪数日起きない事もある、けどこの力は専攻部隊ではなくてはならないものになってる、ありがとう、次も期待してるからね」

こうして雪花達は帝国に戻った。

patopatoblog at 23:31│日常 
No.172 奉園(ミニステエデン)│No.174 世界王が生まれる瞬間(微R18)